JP3965815B2 - 軟質熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は軟質熱可塑性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ABS系樹脂との熱融着性に優れ、かつABS系樹脂との同時押出し成形加工性、外観平滑性、適度な弾性率、柔軟性、物性、良好な耐候性を有する、実質的に可塑剤を使用しない軟質熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬質樹脂と軟質樹脂を融着させて複合体とした製品は数多く使用されている。例えば硬質塩ビ/軟質塩ビからなる複合体の例として、硬質塩ビ芯入りスパイラル軟質ホース、産業機器部品(例えばハンドルカバー)、自動車部品(例えばバンパー)、家電製品(例えば掃除機の吸引口)、建材(例えば枠縁、床隅用幅木等)、家具(例えば机、タンスコーナー等)、プラスチック浴そうふた等がある。
【0003】
これらの一般的な成形方式は、後から接着剤、留め具などで貼り合わせたり、かしめたりするという二次加工方式もあるが、加工費、工程管理などの面から、同時に押出して複合体にする共押出し法が一般的に採用されている。
例えば、JIS A5708にある「プラスチック浴そうふた」は、本体は硬質組成物であり、折りたたむ為の連結材として軟質組成物が使用される。
共押出し成形加工性、物性、価格、などが優位な事から、最近は硬質塩ビ/軟質塩ビ複合体が多く出回っている。しかし、ハードコアとしての硬質塩ビは比重が大きく、家庭において毎日取り扱う上で重いという欠点があり、そこで例えば塩ビよりも比重の小さい、ポリプロピレン樹脂をハードコアとした「プラスチック浴そうふた」(特開平7−111953)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は硬質塩ビの代わりにより比重の軽いABS樹脂を用い、ABS樹脂/軟質塩ビ複合体の製造を検討したが、ABS樹脂と従来の軟質塩ビを共押出し法により同時押出し成形して得た複合体は、熱融着性が劣り実用的な融着強度が得られず、また軟質塩ビの可塑剤がABS樹脂へ移行するという大きな問題点があった。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、ABS樹脂との熱融着性に優れ、かつ、同時押出し成形加工性、外観平滑性、適度な弾性率、柔軟性、機械的強度、良好な耐候性を有する、実質的に可塑剤を使用しない軟質熱可塑性樹脂組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決しようとするための手段】
本発明者らは鋭意研究検討した結果、特定の熱可塑性樹脂を特定の比率で組み合わせた軟質熱可塑性樹脂組成物がABS樹脂との熱融着性に優れると共に、同時押出し成形加工性、外観平滑性、適度な柔軟性、機械的強度を有することを見いだし、これらの課題を解決した。
【0006】
即ち、本発明は
(A)塩素含量20〜45重量%の塩素化ポリオレフィン 35〜65重量%
(B)EVA系樹脂 15〜35重量%
(C)ABS系樹脂 15〜35重量%
ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%
を含むことを特徴とする軟質熱可塑性樹脂組成物、及び前記軟質熱可塑性樹脂組成物と(D)ABS系樹脂とを熱融着してなる複合体である。
【0007】
また本発明には前記軟質熱可塑性樹脂組成物を、(D)ABS系樹脂よりなる部材の連結剤として使用した複合体、具体例として浴そうふたが含まれる。
更に本発明には、前記軟質熱可塑性樹脂組成物を、(D)ABS系樹脂よりなる部材の緩衝材又はシール材として使用した複合体具体例として建材の枠縁が含まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の構成について詳細に説明する。
【0009】
本発明で使用される(A)塩素化ポリオレフィンは、熱融着性と柔軟性を付与するために存在する。本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物中に占める塩素化ポリオレフィンの比率は35〜65重量%、好ましくは35〜60重量%、特に40〜60重量%である。塩素化ポリオレフィンの組成比が35重量%未満では、柔軟性および(D)ABS系樹脂との熱融着性が劣る。一方、組成比が65重量%を越えると弾性率が不足する。塩素化ポリオレフィンの塩素含量は好ましくは、20〜45重量%、特に27〜42重量%である。塩素含量が20重量%未満では、柔軟性およびABS系樹脂との熱融着性が劣る。一方、45重量%を越えても、柔軟性およびABS系樹脂との熱融着性が劣る。柔軟性を付与することができる塩素化ポリオレフィンの残存結晶度は、示差走査型熱量分析計で測定した融解熱量で15cal/g以下が望ましいが、更に好ましくは9cal/g以下である。残存結晶度は塩素化条件設定によって制御可能である。
【0010】
塩素化ポリオレフィンの製造方法は一般に良く知られており、ポリオレフィン微粉末を水性懸濁下、原料ポリオレフィンの融点付近で所定の塩素含有量まで塩素化する水性懸濁法が経済的、技術的、環境的な見地から好ましい。その他の製造方法としては、有機溶媒に溶解させて塩素化する溶液法も知られている。原料となるポリオレフィンはエチレンの単独重合体または、プロピレン、ブテンー1、ヘキセンー1、4ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとの共重合体が用いられる。原料となるポリオレフィンはマルチサイト触媒の他に、シングルサイト触媒(メタロセン触媒)によって重合されたオレフィン重合体であっても良い。 その密度は0.89〜0.96を示す。190℃、2.16kg荷重におけるメルトインデックスは、0.05〜20(g/10min)のものが好適である。
【0011】
本発明で使用される(B)EVA系樹脂は、成形流動性と熱融着性を付与するためにある。本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物中に占める(B)EVA系樹脂の比率は15〜35重量%であり、好ましくは15〜30重量%である。(B)EVA系樹脂の比率が15重量%未満では、成形流動性とABS系樹脂との熱融着性強度が得られず、35重量%こえると、コンパウンド作成混練り時に加工機に粘着し、作業性が良くない。
(B)EVA系樹脂とは、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又は、エチレン−酢酸ビニル−塩ビ共重合体である。EVA系樹脂の190℃におけるメルトインデックスは、0.15〜150g/10min、好ましくは0.5〜60 g/10min、特に1〜30g/10minのものが好ましい。EVA系樹脂中の酢酸ビニルの含有率は、5〜45重量%であり、より好適には25〜45重量%、更に好ましくは10〜35重量%のものである。酢酸ビニルの含有率が5重量%以下のものではABS系樹脂との熱融着性が劣り、45重量%以上のものでは、本発明の組成物を混合、混練りする際に、粘度が低くなりすぎる為に混練り機械に粘着したり、ポリマーブレンドの不充分なコンパウンドとなり機械的な強度も低下し易い。EVA系樹脂市販品の例としては、ウルトラセン(東ソー(株))、エバフレックス(三井ポリケミカル(株))、ZESTーGR(以上新第一塩ビ(株))などが挙げられる。
【0012】
本発明で使用される(C)ABS系樹脂は、程良い剛性と熱時の強度を付与するために存在する。本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物中に占める(C)ABS系樹脂の比率は15〜35重量%であり、好ましくは15〜30重量%である。(C)ABS系樹脂の比率が15重量%未満では、前記軟質熱可塑性樹脂組成物の程良い剛性と熱時の強度が得られず、35重量%以上では、熱時の強度は大であるが、剛性が大きくなり柔軟性に劣る。(C)ABS系樹脂とは、アクリロニトリルと、スチレンと、ブタジエンとの共重合体及び/又はアクリロニトリルと、スチレンとの共重合体である。このABS系樹脂中の アクリロニトリルの共重合割合は、50〜20重量%、スチレンの共重合割合は、50〜80重量%、ブタジエンの共重合割合は 0〜20重量%であるものが好ましい。ただし、アクリロニトリルと、スチレンと、ブタジエンの合計は100重量%である。上記ABS系樹脂の工業的な製造法としては、一般によく知られている水性懸濁法、溶液重合、乳化重合、塊状重合がある。またこのABS系樹脂は、200℃、5kgにおけるメルトインデックスが、0.5g/10min〜20g/10minのものがが好適であり、曲げ弾性率は180kg/mm2以上のものが好適である。アイゾット衝撃値は特に必要ではなく選択の基準にしなくて良い。(C)ABS系樹脂市販品の例として は、トヨラック(東レ(株))、セビアン−V、セビアンーN(AS樹脂)(以上ダイセル化学工業(株))などが挙げられる。
【0013】
本発明の組成物では、これらの樹脂の他に一定量以下、通常は軟質熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して10部以下の、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーを添加することができる。このような熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリスチレンなどが挙げられる。また熱可塑性エラストマーとしては、塩化ビニル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマーなどを挙げることができる。またその他の添加剤として錫系、鉛系、カルシウム亜鉛系、ハイドロタルサイト系等の単独又は併用による安定剤、滑剤、顔料、充填剤、難燃剤、粘着付与剤、紫外線吸収剤、防菌材、防黴剤、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、少量の有機過酸化物、などを加える事ができる。
【0014】
本発明の組成物は、ゴム、プラスチック技術分野で用いられる通常の混練り装置例えば、オープンロール、ニーダー、インテンシブミキサー、単軸押出し機、二軸押出し機、あるいは、これらを組み合わせたラインを使用して得られる。混練り方法としては、一括投入しても良いが、より均一な組成物を得るために溶融粘度、溶融温度、の近いもの同士を先に混練りしておくなど二段階以上に分けて混練りしても良い。通常、組成物は押出し機によって一旦ペレット化、又は、リボン状の形で得られ、次いでこれを押出し機、射出成形機、カレンダー加工などによって複合体を成形することができる。
【0015】
このようにして製造される本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物は、(D)ABS系樹脂に対してきわめて熱融着性が良く、(D)ABS系樹脂との複合体を作るのに適している。
(D)ABS系樹脂としては前記(C)ABS系樹脂のほかに一定量以下の、通常は(D)ABS系樹脂100重量部に対して30重量部以下の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーをブレンドしたものを使用することができる、このような熱可塑性樹脂の例としては、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリスチレンなどを挙げることができる。またこのような熱可塑性エラストマーの例としては、塩化ビニル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマーなどを挙げることができる。また(D)ABS系樹脂は必要に応じて衝撃値の良いグレードが選択される。
さらに、安定剤、着色剤、顔料、充填材、などを必要に応じて配合しても良い。
【0016】
(D)ABS系樹脂と本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物との複合体を得るには、共押出法、ラミネート法、熱圧着により成形する方法等がある。
【0017】
共押出法による浴そうふたの製造法としては、例えば(D)ABS系樹脂ペレットを、約185℃に設定した1号異形押出機で、軟質熱可塑性樹脂組成物のペレットを、約175℃に設定した2号異形押出機で同時に押出しダイス部で合体し、複合体とすることができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を実施例と比較例により具体的に詳しく説明するが、本発明はこれらによってなんら制限されるものではない。
【0019】
実施例1〜3および比較例1〜3
(1)軟質熱可塑性樹脂ベルト状シ−トの作成
表1の配合をリボンブレンダーでよく混合した後、径30mm、L/D28の二軸同方向押出機を使用しベルト状シートを作成した。設定条件は、シリンダー1、シリンダー2ダイスを175℃ 、シリンダー3を180℃ 、本体スクリュー回転数50rpm、ダイスは径3mmの2穴ストランドダイスを使用した。押出したストランドは冷却水槽を通し、ペレタイザーでコールドカットしペレットを得た。このペレットを、径19mmL/D=10の押出し機に幅20mm厚さ1mmのベルト状ダイスを取り付け、ダイス温度175℃にてベルト状に押出した。このベルト状シートからJISK6301の3号引張り試験片、B型引き裂き試験片を採取した。
【0020】
(2)硬質ABS樹脂シートの作成
硬質ABS樹脂(トヨラック600、東レ(株)製)を185℃に設定した8インチロールで3分混練り後、厚さ1.2mmに分出し、次いで180℃に設定したプレスで4分間予熱、4分間加圧(50 kg/cm2)した後、冷却プレスで厚さ1mmのプレスシートを得た。
【0021】
熱融着性試験:
180℃に予熱した30cm角のSUS製鏡面板に25cm角にくりぬいた厚さ2mmのスペーサーを挟み、前記硬質ABS樹脂シートと、前記軟質熱可塑性樹脂ベルト状シートを重ね合わせ、180℃にて予熱4min、加圧プレス(75 kg/cm2)4minその後、冷却プレスにて冷却し複合体にした。硬質ABS樹脂シートと、軟質熱可塑性樹脂ベルト状シートを重ね合わせる時に、後で剥離試験をするときのつかみしろとするために両側に巾4cmの離型フィルムを介在させた。この複合体をダイヤモンドカッターで幅2cm、長さ10cmに切断し熱融着性試験用の試験片とした。この試験片を23℃、200mm/minで剥離試験し、熱融着強度とした。実施例1、2、3では一部材質破壊が認められた。
【0022】
混練り作業性:
各組成物の軟化溶融温度を加味し、ポリマーブレンドに適した温度即ち、比較例1は140℃で、比較例2は180℃で混練りしたがいずれも粘着して混練り不可であった。
【0023】
押出し加工性:
ABS樹脂の押出し温度(170〜180℃)で押出した時の外観、流動性、機器への粘着性などについて評価した。比較例1、2は粘着性があり、比較例3は流動性が悪く薄いシートが押し出し出来なかった。
【0024】
柔軟性:
本発明でいう適度な柔軟性とは、23℃における10ヘルツ下での動的貯蔵弾性率が3×108〜6×108(dyn/cm2)であること、あるいはM100が25〜50(kg/cm2)であることである。
動的貯蔵弾性:「粘弾性スペクトロメータ TYPE VES−F」 岩本製作所(株)製により測定した。
100:JIS K6301により測定した。
引き裂き強度:JIS K6301により測定した。
硬度:JIS K6301により測定した。
引っ張り強度:JIS K6301により測定した。
伸び:JIS K6301により測定した。
【0025】
表1に実施例1〜3および比較例1〜3の配合と混練り作業性、押出し加工性の評価結果を示す。表では、塩素化ポリエチレンを「CPE」と略した。
【表1】
Figure 0003965815
CPE1:塩素含量35%、硬度JIS(A)=74、残存結晶度 5cal/g
CPE2:塩素含量30%、硬度JIS(A)=62、残存結晶度 2cal/g
EVA1:酢ビ含量26%、メルトインデックス=4g/10min
EVA2:酢ビ含量32%、メルトインデックス=30g/10min
EVA3:塩ビ/酢ビ共重合体、塩ビ平均重合度1400、酢ビ含量45%ABS1:メルトインデックス=2g/10min、東レ(株)トヨラック600
ABS2:メルトインデックス=12g/10min、ダイセル(株)セビアンN
安定剤1:TVS−N2000E、日東化成(株)製
安定剤2:エポキシ化大豆油
滑剤:ポリエチレンワックス
充填剤:重質炭酸カルシウム
【0026】
表2に実施例1〜3および比較例1〜3の物性を記す。
【表2】
Figure 0003965815
【0027】
実施例1〜3では実用的な柔軟性、即ち弾性率3×108〜6×108dyn/cm2を有し、伸び300%以上であり、実用的な熱融着強度、即ち2.0kg/cm2以上あり一部材料破壊も認められた。
比較例1は粘着性があり、成形不能であった。また柔らかすぎて伸びやすく硬質成分を長時間保持できなかった。
比較例1及び2は流動性が悪く、薄いシートが押し出しできず加工性が良くなかった。また硬すぎて実用的に使用できないものであった。
【0028】
実施例4
実施例1〜3で使用した硬質ABS樹脂の代わりに、同硬質ABS樹脂:100重量部、軟質塩化ビニル樹脂(カネビニールS1008):25重量部をブレンドにして同様の操作でシート化したものを使用した以外は、実施例1同じ方法で複合体を作製し熱融着強度を測定したところ2.9kgf/cmあり、一部材質破壊も認められた。
カネビニールS1800:鐘淵化学(株)製
【0029】
比較例4
軟質樹脂組成物として、標準的な軟質塩化ビニル樹脂(カネビニールS1003):100重量部、ジオクチルフタレート:50重量部、安定剤(三塩基性硫酸鉛):5重量部をブレンドしたものを用いて軟質熱可塑性樹脂ベルト状シ−トとした以外は、実施例1と同じ方法で複合体を作製し、熱融着強度を測ったところ0.4kgf/cmであり全く融着しなかった。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から判るように、本発明の塩素化ポリオレフィン/EVA系樹脂/ABSEVA系樹脂からなる軟質樹脂組成物は、ABS樹脂との熱融着性に優れ、かつ、同時押出し成形加工性、外観平滑性、適度な弾性率、柔軟性、物性、良好な耐候性を有し、プラスチック浴そうふたの軟質連結材、床隅用シース材などとして有用である。

Claims (6)

  1. (A)塩素含量20〜45重量%の塩素化ポリオレフィン 35〜65重量%
    (B)EVA系樹脂 15〜35重量%
    (C)ABS系樹脂 15〜35重量%
    ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%
    を含むことを特徴とする軟質熱可塑性樹脂組成物
  2. (D)ABS系樹脂と請求項1に記載の軟質熱可塑性樹脂組成物を熱融着してなる複合体。
  3. 前記軟質熱可塑性樹脂組成物を、(D)ABS系樹脂よりなる部材の連結剤として使用した請求項2に記載の複合体。
  4. 前記軟質熱可塑性樹脂組成物を、(D)ABS系樹脂よりなる部材の緩衝材又はシール材として使用した請求項2に記載の複合体。
  5. 請求項3に記載の複合体よりなる浴そうふた
  6. 請求項4に記載の複合体よりなる建材の枠縁。
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