JP3964804B2 - 雪崩検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔で広範囲を監視でき、雷・高圧電線等の誘導の影響を受けず、雪崩以外の風雨等の要因による誤作動がおきにくく、繰り返し雪崩を検知できる雪崩検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、雪崩の監視は、例えば道路保安要員による巡回点検や、例えばワイヤーの切断によって動作するセンサや、例えば遠隔監視カメラによって行われていた。
【0003】
例えば、特許文献1の光監視装置および光ファイバセンサでは、土石流や雪崩が受圧部材にあたり、受圧部材の目地に相対変位が生じることによって光ファイバが曲げたり、切断されたりして検知する。
【0004】
また、特許文献2の雪崩解析用計測装置では、可視カメラ、赤外線カメラ、レーザ測距器、マイク、ワイヤ切断感知器などを組合せて雪崩発生を検出し、データベースを作成する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−99686号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平9−257953号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、道路保安要員による巡回点検は、即応性に欠けるとともに安全性に課題があった。ワイヤーセンサは、露出しているため他の要因による誤作動や雷害の影響を受けると言った課題があった。また、一度切断されると修復する必要があり、繰り返し雪崩が発生する場合には検知が困難であった。遠隔監視カメラによる監視は、吹雪など悪天候時や夜間の監視、監視対象地域の広さやカメラの設置密度に課題があった。
【0008】
そこで本発明は、上記の従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遠隔で広範囲を監視でき、雷・高圧電線等の誘導の影響を受けず、雪崩以外の風雨等の要因による誤作動がおきにくく、繰り返し雪崩を検知できる雪崩検知装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、請求項1の本発明は、光ファイバケーブルのひずみを計測する地点から伸延された当該光ファイバケーブルに対し噛み合うように配置された凸状部品及び凹状部品と、順次に発生する雪崩により、前記凸状部品と凹状部品とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせる固定解除機構とを備え、前記凸状部品と凹状部品の一方が移動不可能に他方が移動可能にされ、前記固定解除機構は、前記移動可能な部品に対し、前記固定された状態の位置から前記解除された状態の位置の方への力を与える弾性部材、前記移動可能な部品を前記固定された状態の位置の方向に移動させる移動手段、前記移動可能な部品を移動先の位置に保持する保持手段、前記保持手段の保持力を消滅させる保持力消滅手段を備えることを特徴とする雪崩検知装置をもって解決手段とする。
【0010】
請求項1の本発明によれば、光ファイバケーブルのひずみを計測する地点から伸延された当該光ファイバケーブルに対し噛み合うように配置された凸状部品及び凹状部品と、順次に発生する雪崩により、凸状部品と凹状部品とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせる固定解除機構とを備えるので、遠隔で広範囲を監視でき、雷・高圧電線等の誘導の影響を受けず、雪崩以外の風雨等の要因による誤作動がおきにくく、繰り返し雪崩を検知できる雪崩検知装置を提供することができる。
また、凸状部品と凹状部品の一方が移動不可能に他方が移動可能にされ、固定解除機構は、移動可能な部品に対し、固定された状態の位置から解除された状態の位置の方への力を与える弾性部材、移動可能な部品を固定された状態の位置の方向に移動させる移動手段、移動可能な部品を移動先の位置に保持する保持手段、保持手段の保持力を消滅させる保持力消滅手段を備えるので、凸状部品と凹状部品とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせることができる。
【0011】
請求項2の本発明は、前記固定解除機構は、雪崩を受ける雪崩受圧板を含み、該雪崩受圧板に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の雪崩検知装置をもって解決手段とする。
【0012】
請求項2の本発明によれば、固定解除機構は、雪崩を受ける雪崩受圧板を含み、該雪崩受圧板に開口部が形成されているので、一部の雪崩が開口部を通り抜けることとなり、そのため、雪崩から受ける圧力が弱くなり、部品の損傷を防止できる。
【0015】
請求項の本発明は、前記光ファイバケーブルを前記凸状部品と凹状部品の間に案内するプーリを備えることを特徴とする請求項1または2記載の雪崩検知装置をもって解決手段とする。
【0016】
請求項の本発明は、光ファイバケーブルを凸状部品と凹状部品の間に案内するプーリを備えるので、光ファイバケーブルの位置の調整が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明を適用した雪崩検知装置を含む雪崩検知システムの構成を示す図である。図1に示すように、同じ構成を有する2台の雪崩検知装置1が、雪崩の発生が予測される異なる地点に設けられている。例えば、雪崩防止柵、雪崩減勢柵、雪崩止めなどの上、あるいは斜面上に設置される。
【0019】
また、光ファイバケーブルの曲げ損失を測定する曲げ損失測定器2と該曲げ損失測定器2によって測定された曲げ損失のデータに基づいて雪崩発生を判定して警報等を発出する計算機3は、雪崩の発生予測地点から遠隔にある計測地点に設けられている。曲げ損失測定器2は、例えばOTDR(Optical−fiber−Time Domain Reflectometer)であり、計算機3はパーソナルコンピュータ等で構成できる。
【0020】
各雪崩検知装置1には、曲げ損失測定器2から伸延された(引き延ばされた)一本の光ファイバケーブル4が渡されている。雪崩検知装置1は、雪崩を受ける雪崩受圧板11と、台形の凹部を有する凸状部品12と、凸状部品12に噛み合う台形の凹部を有する凹状部品13とを備え、光ファイバケーブル4は、凸状部品12と凹状部品13との間に通されている。
【0021】
曲げ損失測定器2は、発光部21、受光部22及びビームスプリッタ23を備える。発光部21は、光ファイバケーブル4にビームスプリッタ23を介して光パルス200を入射させる。受光部22は、光ファイバケーブル4からビームスプリッタ23を介して後方散乱光201を受光する。
【0022】
図2(a)は、雪崩検知装置1の内部を平面視した図であり、図2(b)は、雪崩検知装置1の内部を側面視した図である。雪崩検知装置1は、互いに対向する側板101及び102、当該側板とは直角の方向において互いに対向する側板103及び104、天板105及び底板106で構成された筐体10を有し、筐体10は、雪崩の発生が予測される地点に固定される。また、雪崩検知装置1は、筐体10の外部で側板101に対向する雪崩受圧板11とを備える。雪崩受圧板11からは押し棒111が筐体10内部へ導入されている。
【0023】
図3は、雪崩受圧板11を雪崩の側から見た図である。
【0024】
雪崩受圧板11には、雪崩の圧力を直接受けて、該圧力を凸状部品12に伝えるのであるが、雪崩の一部を通過させる複数のスリット113(代表の1つに符号を付す)が形成されているので、雪崩から受ける圧力が弱くなり、そのため、押し棒111や、筐体10及びその内部に構成された部品の損傷を防止できる。したがって、雪崩検知装置1の耐久性が向上する。なお、スリットでなく、単なる開口部であっても勿論よい。
【0025】
図2に戻って、筐体10の内部を説明する。
【0026】
側板101と押し棒111との間にコイル状(図では波線で示す)のバネ112が架け渡されている。バネ112は、図2の状態では縮んでいるので、雪崩受圧板11は筐体10から離れる方向へ付勢されている。
【0027】
筐体10内部に凸状部品12が台形の凸部を側板102に向けて設けられている。凸状部品12は、側板101または側板102の方に移動可能になっているが、その仕組みは図示省略する。
【0028】
凸状部品12の下部にはコマ121が固定されている。コマ121と、側板102との間にコイル状(図では波線で示す)のバネ122が架け渡されている。バネ122は通常は伸びた状態になっているので、凸状部品12及びコマ121は側板101の方向に付勢されている。コマ121は、押し棒111の先端部が当接可能に配置されている。
【0029】
天板105における側板102寄りに凹状部品13が固定されている。凹状部品13の台形の凹部は側板101に向いている。すなわち、凹状部品13は凸状部品12と噛み合うことが可能になっている。
【0030】
天板105における凹状部品13の両側方にプーリ14Lとプーリ14Rとが設けられている。プーリ14L及びプーリ14Rのそれぞれに対向する側板102の部分には開口102L及び102Rが形成され、開口102Lから導入された光ファイバケーブル4はプーリ14Lに掛けられてから、凹状部品13の凹部近傍を通り、プーリ14Rに掛けられてから、開口102Rより導出されている。なお、板バネ16Lは、側板102における開口102Lの近傍と、光ファイバケーブル4の1カ所とに接続されている。板バネ16Rは、側板102における開口102Rの近傍と、光ファイバケーブル4の他の1カ所とに接続されている。板バネ16L及び16Rは通常は図2のように収縮しているので、光ファイバケーブル4は、凸状部品12と凹状部品13との噛み合わせの部分において直線状になっている。
【0031】
なお、導出された光ファイバケーブル4は他の雪崩検知装置1において同様に処理されている。したがって、プーリ14L及びプーリ14Rにより、光ファイバケーブル4の、凸状部品12と凹状部品13とで挟まれる部分の位置を容易に調整することができる。
【0032】
底板106には、基本形状を板状としたベース151が固定されている。ベース151は、コマ121を本図の位置に案内するように形成されている。
【0033】
ベース151の上に閉突起152が固定されている。閉突起152は、側板102の方に行くにしたがって高くなっている。コマ121は、閉突起152に載置されている。さらに、閉突起152の側板102側に隣接させて、開突起153が固定されている。開突起153の高さは、閉突起152の最も高い部分の高さよりも低くなっている。
【0034】
開突起153は、平面視で扇状に形成されている。扇の弧にあたる部分が、コマ121に接して滑らかにコマ121を案内するのである。
【0035】
雪崩検知装置1にあっては、凸状部品12と凹状部品13の噛み合わせを固定あるいは解除するようになっているので、凸状部品12及び凹状部品13以外の構成部品をまとめて固定解除機構と称してもよい。
【0036】
さて、雪崩受圧板11の構造は、次のような考え方に基づいて決められる。
【0037】
すなわち、図4に示すように、バネの定数をk、固定あるいは解除するのに必要な押し込み距離をd、雪崩受圧板11のスリット113を除く有効面積をAとすると、固定あるいは解除するのに必要な力Fは、フックの法則より式(1)で表され、式(2)のように、雪崩受圧板11が受ける圧力pは力Fを有効面積Aで除したものになる。
【0038】
【数1】
F=k・d …(1)
p=F/A=k・d/A …(2)
したがって、雪崩受圧板11及びスリットの面積・形状は、予想される雪崩の規模に基づく力Fと押し込み距離dとバネ定数kよって決まり、材質・厚さ等は圧力pに十分耐え得るよう選定・設計すればよい。
【0039】
次に、雪崩検知装置1の動作を説明する。
【0040】
図5は、雪崩検知装置1の動作を示す図である。
【0041】
雪崩検知装置1にあっては、雪崩により凸状部品12と凹状部品13とが噛み合わされて固定された状態と、次回の雪崩により当該固定が解除された状態とが交互に生じる。
【0042】
例えば、図5(a)に示すように、n回目の雪崩発生後、凸状部品12と凹状部品13は、噛み合わせが解除された状態となっていて、光ファイバケーブル4の曲げは生じていない。
【0043】
図5(b)に示すように、n+1回目の雪崩発生後は、凸状部品12と凹状部品13とが噛み合わされて固定された状態となり、光ファイバケーブル4の曲げが生じる。このとき、光ファイバケーブル4に曲げ損失が発生するので、それを曲げ損失測定器2で測定し、計算機3でデータ化することにより雪崩の発生を検知することができる。
【0044】
図5(c)に示すように、n+2回目の雪崩発生後は、凸状部品12と凹状部品13は、再び解除された状態となっていて、光ファイバケーブル4の曲げは生じなくなる。したがって、曲げ損失が初期状態に戻る。それを曲げ曲げ損失測定器2等で測定等することにより雪崩の発生を検知することができる。
【0045】
図2、並びに雪崩検知装置1の動作における途中の状態を示す図6乃至図10を参照して、図5の動作を更に詳しく説明する。
【0046】
なお、図6乃至図10においも、図2と同様に、(a)は雪崩検知装置1の内部を平面視した図であり、(b)は、雪崩検知装置1の内部を側面視した図である。
【0047】
図2の状態、すなわち、図5(a)のように凸状部品12及び凹状部品13の噛み合わせが解除された状態から発生したn+1回目の雪崩は、雪崩受圧板11を筐体10の方向に押圧し移動させる。このとき、雪崩の一部はスリット113を通り抜けるので、雪崩受圧板11及び筐体10へ過大な力が加わるのを防止できる。
【0048】
図6に示すように、雪崩受圧板11の筐体10の方向への移動に伴い、押し棒111がコマ121に当接してコマ121及び凸状部品12を移動させる。そのとき、コマ121は閉突起152を登っていく。なお、閉突起152は、上部を曲面で構成しているので、コマ121をスムーズに移動させることができる。
【0049】
図7に示すように、閉突起152の頂部を超えてコマ121が開突起153の上に落ちると、コマ121は、バネ112及びバネ122の力に抗して、閉突起152に係止される。そのため、図5(b)のように、凸状部品12と凹状部品13とが噛み合わされて固定される。図8に示すように、雪崩の力が弱くなると、雪崩受圧板11及び押し棒111はバネ112の収縮力により図2の位置まで戻されるが、凸状部品12と凹状部品13とが噛み合わされて固定された状態は維持される。また、板バネ16L及び16Rは伸長してバネ力が発生する。
【0050】
図8の状態から発生したn+2回目の雪崩は、雪崩受圧板11を筐体10の方向に押圧し移動させる。雪崩受圧板11の筐体10の方向への移動に伴い、押し棒111がコマ121に当接してコマ121及び凸状部品12を移動させる。
【0051】
図9に示すように、コマ121が開突起153を超えてベース151の上に落ちると、図10に示すように、コマ121は、バネ122の伸長力により、側板101の方向へ戻され、結果的に図5(c)の状態に遷移することになる。そのとき、板バネ16L及び16Rが再び収縮するので、光ファイバケーブル4は、噛み合わせの部分において直線状に伸長することになる。
【0052】
なお、開突起153は、コマ121を案内する曲面1531、すなわち、側板102及び104に対向する面を有するので、固定の解除がスムーズなる。また、ベース151は、側板101側において高いスロープとなっており、また、側板104側の壁1511を有し、しかも、当該壁1511が側板101側において、側板103側へ湾曲しているので、コマ121を案内することができ、そのため、図2の位置への復帰がスムースに行える。
【0053】
以上のように、雪崩の発生地点にある雪崩検知装置1は、順次に発生する雪崩により、光ファイバケーブル4に曲げ損失を発生させることができる。
【0054】
一方、計測地点にある曲げ損失測定器2は、発光部21からビームスプリッタ23を介して、光ファイバケーブル4に光パルス200を入射させる。光パルス200は、光ファイバケーブル4内部で散乱し、後方散乱光201が、光ファイバケーブル4を逆行する。受光部22は、逆行した後方散乱光201をビームスプリッタ23を介して受光する。曲げ損失測定器2は、受光された後方散乱光201を元に、光ファイバケーブル4の曲げ損失を測定し、測定された曲げ損失のデータ(例えば損失分布)を計算機3に送信する。計算機3は、送信された曲げ損失のデータを元に雪崩発生を判定して警報等を発出する。
【0055】
以上説明したように、雪崩検知装置1は、計測地点から伸延された光ファイバケーブル4に対し噛み合うように配置された凸状部品12及び凹状部品13と、順次に発生する雪崩により、凸状部品12と凹状部品13とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせる凸状部品12及び凹状部品13以外の部品(固定解除機構)とを備える。光ファイバケーブルをセンサ及び伝送路として用いるため遠隔地から広範囲を監視することができる。また、センサ部に電気的な部品を用いないので、雷・高圧電線等の誘導の影響を受けない。また、風雨等による誤作動を防止できる。また、固定解除機構により雪崩により交互に固定又は解除になるため、繰り返し発生する雪崩を検知できる。
【0056】
また、固定解除機構は、雪崩を受ける雪崩受圧板11を含み、雪崩受圧板11にスリット113(開口部)が形成されているので、一部の雪崩が開口部を通り抜けることとなり、そのため、雪崩から受ける圧力が弱くなり、押し棒111や、筐体10及びその内部に構成された部品の損傷を防止できる。
【0057】
また、詳しくは、雪崩検知装置1は、凸状部品12が移動可能にされ、凹状部品13が移動不可能に構成され、凸状部品12に対し、噛み合わせが固定された状態の位置から解除された状態の位置の方への力を与えるバネ112及びバネ122、凸状部品12を固定された状態の位置の方向に移動させる移動手段である雪崩受圧板11、押し棒111及びコマ121、凸状部品12を移動先の位置に保持する保持手段である閉突起152、閉突起152の保持力を消滅させる保持力消滅手段である開突起153を備えるので、凸状部品12と凹状部品13とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせることができる。
【0058】
また、光ファイバケーブルを凸状部品12と凹状部品13の間に案内するプーリ14L及び14Rを備えるので、光ファイバケーブル4の位置の調整が容易になる。
【0059】
なお、場合によっては、凸状部品12と凹状部品13とを入れ替えてもよい。また、凸状部品12の凸部及び凹状部品13の凹部の形状は、円弧状、矩形、三角形、波形などとしても同様の作用効果を奏する。また、凸部分を円錐、多角錘等の三次元形状にし凹部分をそれに対応した形状にしても良い。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の雪崩検知装置によれば、光ファイバケーブルのひずみを計測する地点から伸延された当該光ファイバケーブルに対し噛み合うように配置された凸状部品及び凹状部品と、順次に発生する雪崩により、凸状部品と凹状部品とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせる固定解除機構とを備えるので、遠隔で広範囲を監視でき、雷・高圧電線等の誘導の影響を受けず、雪崩以外の風雨等の要因による誤作動がおきにくく、繰り返し雪崩を検知できる雪崩検知装置を提供することができる。
【0061】
また、固定解除機構は、雪崩を受ける雪崩受圧板を含み、該雪崩受圧板に開口部が形成されているので、一部の雪崩が開口部を通り抜けることとなり、そのため、雪崩から受ける圧力が弱くなり、部品の損傷を防止できる。
【0062】
また、凸状部品と凹状部品の一方が移動不可能に他方が移動可能にされ、固定解除機構は、移動可能な部品に対し、固定された状態の位置から解除された状態の位置の方への力を与える弾性部材、移動可能な部品を固定された状態の位置の方向に移動させる移動手段、移動可能な部品を移動先の位置に保持する保持手段、保持手段の保持力を消滅させる保持力消滅手段を備えるので、凸状部品と凹状部品とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせることができる。
【0063】
また、光ファイバケーブルを凸状部品と凹状部品の間に案内するプーリを備えるので、光ファイバケーブルの位置の調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した雪崩検知装置を含む雪崩検知システムの構成を示す図である。
【図2】図2(a)は、雪崩検知装置1の平面図であり、図2(b)は、雪崩検知装置1の側面図である。
【図3】雪崩受圧板11を雪崩の側から見た図である。
【図4】雪崩受圧板11の構造の決定方法を示す図である。
【図5】雪崩検知装置1の動作を示す図である。
【図6】雪崩検知装置1の動作における途中の状態を示す図である。
【図7】雪崩検知装置1の動作における途中の状態を示す図である。
【図8】雪崩検知装置1の動作における途中の状態を示す図である。
【図9】雪崩検知装置1の動作における途中の状態を示す図である。
【図10】雪崩検知装置1の動作における途中の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 雪崩検知装置
2 曲げ損失測定器
3 計算機
4 光ファイバケーブル
11 雪崩受圧板
12 凸状部品
13 凹状部品
10 筐体
21 発光部
22 受光部
23 ビームスプリッタ
101〜104 側板
105 天板
106 底板
111 押し棒
112,122 バネ
113 スリット
121 コマ
151 ベース
152 閉突起
153 開突起
14L,14R プーリ
16L,16R 板バネ
200 光パルス
201 後方散乱光
1511 壁
1531 曲面

Claims (3)

  1. 光ファイバケーブルのひずみを計測する地点から伸延された当該光ファイバケーブルに対し噛み合うように配置された凸状部品及び凹状部品と、
    順次に発生する雪崩により、前記凸状部品と凹状部品とが噛み合わされて固定された状態、当該固定が解除された状態、を交互に生じさせる固定解除機構と
    を備え
    前記凸状部品と凹状部品の一方が移動不可能に他方が移動可能にされ、
    前記固定解除機構は、
    前記移動可能な部品に対し、前記固定された状態の位置から前記解除された状態の位置の方への力を与える弾性部材、
    前記移動可能な部品を前記固定された状態の位置の方向に移動させる移動手段、
    前記移動可能な部品を移動先の位置に保持する保持手段、
    前記保持手段の保持力を消滅させる保持力消滅手段を備えることを特徴とする雪崩検知装置。
  2. 前記固定解除機構は、雪崩を受ける雪崩受圧板を含み、該雪崩受圧板に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の雪崩検知装置。
  3. 前記光ファイバケーブルを前記凸状部品と凹状部品の間に案内するプーリを備えることを特徴とする請求項1または2記載の雪崩検知装置。
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