JP3964600B2 - 電界放出型表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電界放出型電子源で構成され、蛍光体の発光により画像表示を行うための電界放出型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電界放出型電子源の研究、開発が盛んに行われており、電界放出型電子源を用いた表示装置は、自発光型であるために液晶表示装置のようなバックライトの必要がなく、原理的にCRTと同等の見やすさ、明るさが得られ、さらには、電子源の微細性を生かした非常に高精細の表示装置を実現できる可能性がある。
【0003】
電界放出型電子源は、C.A.Spindtらによる蒸着法で形成された高融点金属材料からなる円錐形状の電子源(USP3,665,241)等が良く知られているが、大型の表示装置に用いるために大面積の電子源アレイを形成する場合には、その製造方法に起因する理由により形状のバラツキが多くなり、電子源としての均一性や信頼性の点で問題があった。しかしながら、複数の電子源で画素を構成することによる冗長性の活用や、製造技術の進展にともなう形状再現性の向上等により、15インチ程度までの表示装置が試作されるに至っている。
【0004】
図4は、従来の電界放出型表示装置の構成を示す部分拡大斜視図であり、高融点金属材料からなる円錐形状の電子源で構成された表示装置を示す。
図4において、電子放出側基板は、支持基板40上に画素ピッチ相当でライン状にカソード電極41が形成されており、その上にモリブデン等の高融点金属材料からなる微小な円錐形状の電子放出部であるエミッタコーン43が複数個、形成されている。なお、エミッタコーン43を電気抵抗層42を介してカソード電極41に電気的に接続し、電気抵抗による電圧降下を利用し、電圧に対する個々のエミッタコーン43の電子放出特性を穏やかにするとともに、1画素あたり1000〜5000個程度のエミッタコーン43を形成して冗長性をもたせる等の構成をとることで、均一性を得ていることが多い。
【0005】
おおよそ1μm程度の開口部46をもち各々のエミッタコーン43の先端を取囲むように形成されたゲート電極45は、カソード電極41と直交するように画素ピッチ相当でライン状に形成され、各々の電極はすべて絶縁層44等により互いに絶縁されている。このように形成されたカソード電極41とゲート電極45により、画像表示のための電子放出箇所を特定するためのマトリクスが構成される。
【0006】
発光側基板は、ガラス基板等の透明基板63にITO等の透明電極からなるアノード電極62が形成されており、アノード電極62上には蛍光体61が形成されている。発光側基板は、電子放出側基板と対向するように配置され、両基板で挟まれた空間は、真空封止されている。
【0007】
マトリクスにより選定されるカソード電極41とゲート電極45間に50V〜100V程度の電圧を印加すると、電界によりエミッタコーン43先端から電子が放出され、さらに高電圧が印加されたアノード電極62に形成された蛍光体に電子が照射され発光する。カラー表示を行う場合には、蛍光体は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3種類で構成され、それぞれを分割するようにブラックマトリクス60が形成されている。アノード電極62に印加される電圧は、形成する蛍光体の種類等によって蛍光面の励起電圧が300〜1000V程度の低電圧型、あるいは5k〜10kV程度の高電圧型の構成があり、発光色、輝度等の点で実績のあるCRT用蛍光体を用いる場合には高電圧型となる。
【0008】
高電圧型の場合、絶縁耐圧の確保等の理由でカソード電極とアノード電極の距離をおよそ1mm程度以上離して構成される。高融点金属材料からなる円錐形状の電子源では、電子を放出させるために平行平板換算で100〜200V/μmの高電界を必要とするため、個々のエミッタコーンの先端を取囲むようにゲート電極を形成しており、その構造に起因するエミッタコーンの先端部の電界分布により放出電子はある程度の広がり角をもつ。
【0009】
高電圧型でカソード電極とアノード電極の距離が離れる場合には、画素に相当する蛍光体領域内に電子を正確に照射するために、放出電子の広がりを制御するための集束電極(図示略)をゲート電極とアノード電極の間にさらに追加した4極管構造とする場合も多い。
【0010】
また、特開平9−283007号公報に記載されているように、電子引き出しゲート電極としての第1のゲート電極に他に、真空管あるいは蛍光表示管におけるグリッド電極に相当するカットオフ電極としての第2のゲート電極、及び第3のゲート電極を設け、第2のゲート電極、及び第3のゲート電極によりマトリクスを構成している例がある。ところが、第1のゲート電極に印加した電圧によりすべての電子源からは常に電子が放出された状態であり、放出された後の電子をアノード電極に到達させるか否かを制御するものであって、常に不必要な電子放出と、それにともなう不必要な電流が流れており、効率的ではなく、画像表示のための電子源からの電子放出箇所を特定できるマトリクス構造ではない。
【0011】
すなわち、従来の高融点金属材料からなる円錐形状の電子源は、電子放出のために高電界を必要とするためエミッタコーンとゲート電極をサブミクロンオーダーで近接させており、エミッタコーンとゲート電極開口部の微細形状が電子放出特性に大きく影響し、カソード電極とゲート電極間への印加電圧による電界が電子放出に支配的に作用する。そのため、個々の電子放出部毎にトランジスタを設ける等、複雑な構造を採用する等の特殊な場合を除いて、集束電極等の電極を追加した多極管構造であっても、画像表示のために電子源からの電子放出箇所を特定するためには、カソード電極とゲート電極との組合せ以外の電極の組合せでマトリクスを構成することは困難である。
【0012】
一方、他の電界放出型電子源として、低電界で電子を放出する新規の電子放出材料も研究されている。その中で、例えば、炭素系の材料が盛んに検討されており、特に、遠藤らの解説(固体物理、Vol.12,No.1,1977)等に示されている気相成長法によるナノメーターオーダーの炭素繊維、あるいは飯島らにより確認されたアーク放電法によるカーボンナノチューブ(Nature,354,56,1991)等は、グラファイトを丸めた円筒形の物質であり、電子源としても優れた特徴を有する材料として非常に期待されている。カーボンナノチューブからの電界放出に関しては、R.E.Smalleyら(Science,269,1550,1995)及びW.A.de Heerら(Science,270,1179,1995)の研究グループ等により報告されている。
【0013】
低電界で電子を放出する新規の電子放出材料を用いた電界放出型表示装置に関しても、現状のところ、前述のエミッタコーンからなる表示装置の構造を基にして構成されており、その一例として、カーボンナノチューブからなる電子源で構成された従来の表示装置を図5により説明する。
【0014】
図5は、従来の電界放出型表示装置の構成を示す部分拡大斜視図であり、カーボンナノチューブからなる電子源で構成された表示装置を示す。
図5において、電子放出側基板は、支持基板50上に画素ピッチ相当でライン状にカソード電極51が形成されており、カソード電極51上にはカーボンナノチューブからなる電子放出部53が形成されている。電子放出部53が形成されたところに開口部56をもつゲート電極55は、カソード電極51と直交するように画素ピッチ相当でライン状に形成され、各々の電極はすべて絶縁層54等により互いに絶縁されている。このように形成されたカソード電極51とゲート電極55により、画像表示のための電子放出箇所を特定するためのマトリクスが構成される。
【0015】
発光側基板は、ガラス基板等の透明基板63にITO等の透明電極からなるアノード電極62が形成されており、アノード電極上には蛍光体61が形成されている。発光側基板は、電子放出側基板と対向するように配置され、両基板で挟まれた空間は、真空封止されている。
【0016】
マトリクスにより選定されるカソード電極51とゲート電極55間に電圧を印加すると、電界により電子放出部53から電子が放出され、さらに高電圧が印加されたアノード電極62に形成された蛍光体に電子が照射され発光する。カラー表示を行う場合には、蛍光体は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3種類で構成され、それぞれを分割するようにブラックマトリクス60が形成されている。
【0017】
カーボンナノチューブのような低電界で電子放出する材料で形成した場合、平行平板換算で1〜5V/μm程度の低電界で電子を放出することが可能であるため、前述のエミッタコーンのようにゲート電極をサブミクロンオーダーで高精度に近接させる必要はなく、数十〜100μm程度離して構成することができ、1〜数箇所の開口部56とその内部に形成した電子放出部とにより1画素が構成される。
【0018】
この他にも、カーボンナノチューブ等の電子源材料を用いて低電界で電子を放出する特性を利用し、アノード電極への印加電圧による電界で電子を放出させ、ゲート電極を用いないマトリクス構成として、各々が複数のライン状電極からなるカソード電極とアノード電極とを直交配置させた2極管構造でマトリクスを構成した例もある。ところが、アノード電極への印加電圧は、前記に従来例と同様に低電圧型でも300〜1000Vの印加電圧を必要とする上、電子放出にともなう電流がマトリクスを構成する微細配線であるカソード電極、及びアノード電極に流れる状態でのマトリクス駆動となる。さらに高電圧型の場合には5k〜10kVのマトリクス駆動となるために現実的ではないと考えられる。
【0019】
また、電子源と蛍光体、及び制御電極の組合せという観点から考えると、その他の類似の技術として、従来の熱陰極からなる蛍光表示管がある。種々の多極管構造による駆動電極形態が考案され、実施されているが、熱陰極という電子源の特性上、基本的には陰極より放出された電子の到達先を電界分布により制御する構成であり、電界で電子放出自体を制御するものではなく、電界放出型素子とは根本的に異質のものである。従来の熱陰極からなる蛍光表示管は、熱陰極加熱用の大電流以外にも、グリッド電流等の常に不必要な電流が存在し、効率が悪い等の問題があり、また、素子構造的に考えて、微細画素を高速動作させるような動画像表示を行うことは容易ではなく、大型、高精細の平面表示装置を構成できるものではない。
【0020】
以上のように、従来の表示装置は種々の構造が存在するが、一般的かつ現実的であると考えられるものは図4及び図5で説明したような電極構造であり、いずれも画像表示のために電子放出箇所を特定するマトリクスは、カソード電極とゲート電極との組合せで構成されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電界放出型表示装置にあっては、カソード電極とゲート電極により電子放出箇所を特定するマトリクスが構成されているために、電子放出部からの電子放出にともなう電流がマトリクスを構成する微細配線であるカソード電極に流れるという問題があった。すなわち、通常の液晶表示装置の駆動回路等で一般的な電圧制御型のマトリクス駆動回路を用いようとすると、放出電流という負荷が発生することにより制御性が悪化する。また、高負荷に対応させるためにはドライバICが高コスト化するという問題があった。特に、高精細、大画面の表示装置を構成するほど微細化するマトリクス配線に対して電子放出にともなう電流を流すことによる電圧降下、応答遅れ、消費電力の増大、等が発生するという問題があった。
【0022】
また、マトリクス構成のためにカソード電極を微細化する必要から、電子放出部の製造工程が複雑となり、それに対応させるために電子放出部の構造や形成方法が限定されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、低電界により電子を放出する電子放出材料からなる電界放出型の電子放出部で形成された電界放出型表示装置に適した構造であって、電子源からの電子放出にともなう電流を微細配線に流さないように電子放出箇所を特定するマトリクスを構成した電界放出型表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、電子放出部を形成するカソード電極をマトリクスの構成要素とせず一体電極化が可能な電極構成とすることで、複雑な電子放出部構造を必要とせず、それにより電子放出部の製造工程を簡略化することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の電界放出型表示装置は、電界放出型の電子放出部が形成されたカソード電極と、電子照射により発光する蛍光体が形成されたアノード電極とからなり、該アノード電極により電子を引き出す電界放出型表示装置であって、前記カソード電極は電子放出領域の全面に形成されており、前記カソード電極と前記アノード電極との間に形成され各々が複数のライン状電極からなり、前記電子放出部を開口部で取囲むように形成された第1のゲート電極及び第2のゲート電極を備え、前記第1のゲート電極及び第2のゲート電極は、互いに絶縁され、かつ、互いに直交するように配置されて前記開口部を特定するマトリクスが形成され、前記第1のゲート電極及び前記第2のゲート電極への印加電圧により前記アノード電極による電界の前記電子放出部への侵入を個別に抑制して電子放出を制御する電界放出型表示装置において、前記電子放出部と前記アノード電極間の距離dA、前記カソード電極と前記アノード電極間の印加電位差VA、前記電子放出部と前記第1のゲート電極間の距離dG1、前記カソード電極と前記第1のゲート電極間の印加電位差VG1、前記電子放出部と前記第2のゲート電極間の距離dG2、前記カソード電極と前記第2のゲート電極間の印加電位差VG2が、VA/dA>VG1/dG1かつVA/dA>VG2/dG2の関係を満足させるように、前記第1のゲート電極の印加電圧、及び前記第2のゲート電極の印加電圧を増加させ、前記マトリクスで特定される開口部における前記電子放出部の表面近傍の電界を電子放出しきい値電界以上にすることで、特定した前記電子放出部から電子を放出させることを特徴とする。
【0024】
このように構成することにより、画像表示のための電子放出箇所を特定するためのマトリクスが、第1のゲート電極及び第2のゲート電極により構成されており、電子放出部からの電子放出にともなう放出電流が流れるカソード電極、及びアノード電極を微細配線にすることなく、マトリクスを形成することができる。また、カソード電極を一体電極とすることができるため、製造工程上、電子放出部形成方法の選択範囲が拡大され得る。
【0025】
前記電子放出部は、電気的に独立するように複数に分割されており、前記カソード電極と接続されることを特徴とする。
【0026】
また、好ましい具体的な態様としては、前記電子放出部が、少なくともカーボンナノチューブを含む導電性材料で形成されていることで、平行平板換算で1〜5V/μm程度の低電界により電子を放出する電子放出部を形成することができ、電子放出部にゲート電極を近接させる必要がなく、アノード電極への印加電圧でも電子放出のための電界を得ることができるため、第1のゲート電極及び第2のゲート電極によるマトリクス構造をもつ電界放出型表示装置の各電極間の配置を寸法精度的に容易に構成することができる。
【0027】
また、好ましくは、前記電子放出部が、電気抵抗層を介して前記カソード電極に電気的に接続されていることで、第1のゲート電極、及び第2のゲート電極によるマトリクス構造をもつ電界放出型表示装置の構造であって、電気抵抗層での電圧降下によりゲート電極と電子放出部との間の電位差を減少させてアノード電極からの電界の侵入を制限することで表示装置全域での電子放出を均一化させることができる。
【0028】
また、好ましい具体的な態様としては、前記第1のゲート電極及び第2のゲート電極が、開口部を有する絶縁性シート上に形成され、前記カソード電極上に積層配置されていることで、ゲート電極と絶縁層の形成が容易であり、また、カソード電極上に積層させるだけで組み立てを行うことができるため、一体電極としたカソード電極上に高精度な組み立て位置合せ精度を必要とせず、さらには電子放出部を形成した基板への高温プロセス等も必要としないことから、製造工程上、カソード電極への電子放出部形成方法の選択範囲が大いに拡大され、第1のゲート電極、及び第2のゲート電極からなる多層ゲート電極によるマトリクス構造の表示装置の製造が容易となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態の電界放出型表示装置の構成を示す部分拡大斜視図であり、図2(a)は、図1のA−A’矢視断面図、図2(b)は図1のB−B’矢視断面図である。
【0030】
図1及び図2において、電子放出側基板は、支持基板10上にカソード電極11を形成し、さらにそのカソード電極11上に電気抵抗層12を形成する。ここで、カソード電極11、電気抵抗層12は、ともに微細配線等の微細パターンに分割して形成する必要はなく、電子放出領域の全面に共通電極となるように形成されていればよい。電気抵抗層12の上には、電気的に独立するように分割された複数の電子放出部13を形成する。電子放出部13は、低電界により電子を放出する電子放出材料で形成することが好ましく、ここでは、電子放出特性に優れるカーボンナノチューブを含む導電性材料を用いた。なお、電子放出部13は、カーボンナノチューブ以外では、ダイアモンド、あるいはダイアモンドライクカーボン等の炭素系材料、あるいは数十nm以下の金属系超微粒子材料等で形成することも可能である。
【0031】
また、電子放出部13を電気的に独立するように複数に分割し、電気抵抗層12を介してカソード電極11と接続する構成は、表示装置全域での電子放出を均一化することが目的であり、電子放出材料の選定、あるいは製造方法の最適化により、表示領域全域にわたり、ある程度、電子放出の均一化が得られる場合には、電気抵抗層を省略することも可能である。すなわち、電子放出の均一化が得られる場合には、カソード電極膜上に直接、電子放出材料膜を形成したような電子放出部構造としてもよい。
【0032】
電子放出部13を開口部18で取囲むように下部ゲート電極15(第1のゲート電極)、及び上部ゲート電極17(第2のゲート電極)を形成する。これらの電極は、ともに開口部18を有する下部絶縁層14、及び上部絶縁層16により互いに絶縁された複数のライン状電極であり、互いに直交するように配置してマトリクスを構成する。
【0033】
図1及び図2では、下部ゲート電極15と上部ゲート電極17の交差箇所に1つの開口部18を形成し、この開口部18内に形成した電子放出部13が1画素に対応する電子源となるように構成しているが、下部ゲート電極15と上部ゲート電極17の交差箇所に複数の開口部を形成し、それらを1画素に対応させてもよい。すなわち、ライン状電極である下部ゲート電極15、及び上部ゲート電極17を各々画素ピッチ相当で形成し、それらの交差箇所が画素に相当する構成とし、交差箇所に電子放出箇所である開口部を1〜数箇所、形成する。
【0034】
下部ゲート電極15及び上部ゲート電極17は、開口部を有する絶縁性シート上に予めライン状の電極を形成したものを用いて、電子放出部13を形成したカソード電極11上に積層配置して形成した。絶縁性シートは真空中で使用するために、ガス放出の少ない材料が好ましく、ここではセラミックシートを用いた。この他にも、ガラスペースト、及び導電性ペーストを用いたスクリーン印刷法等により、絶縁層、及び電極を順次、電子放出部を形成したカソード電極上に積層させて形成してもよく、これらの電極形成方法は、生産性、コスト等を考慮して種々の手法の中から選定すればよい。
【0035】
発光側基板は、ガラス基板等の透明基板23上にITO膜等の透明電極膜からなるアノード電極22を形成し、その上にさらに蛍光体21を形成する。カラー表示を行う場合には、蛍光体21は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3種類で構成し、それぞれの蛍光体領域を分割するようにブラックマトリクス20を形成する。なお、発光側基板は、従来からCRT等で使用されている構成である蛍光体とメタルバックの組合せで形成してもよい。
【0036】
下部ゲート電極15と上部ゲート電極17の交差位置に、すなわち、電子放出部13を形成した電子放出側基板の画素位置にそれぞれの蛍光体領域が対向するように、電子放出側基板と発光側基板とを対向させて配置し、両基板で挟まれた空間を真空排気し、真空で封止する。
【0037】
このような構成において、各電極間の配置を、電子放出部13とアノード電極22間の距離dAを約1mm、電子放出部13と下部ゲート電極間15の距離dG1を約50μm、電子放出部13と上部ゲート電極17間の距離dG2を約100μmとなるように設定した。また、各電極間の電圧を、電子放出部13とアノード電極22間の印加電位差VAを約9kVで一定とし、マトリクスで選択した下部ゲート電極15、及び上部ゲート電極17に対し、電子放出部13と下部ゲート電極15間の印加電位差VG1を25〜50V、電子放出部13と上部ゲート電極17間の印加電位差VG2を50〜100Vとなるように印加した。ここで各電極により発生する電界強度は、
VA/dA=9kV/1mm=9V/μm、
VG1/dG1=50V/50μm=1V/μm
VG2/dG2=100V/100μm=1V/μm
であると見積もられ、
VA/dA>VG1/dG1かつVA/dA>VG2/dG2
の関係式を満足している。
【0038】
また、同様の電極構成において、各電極間の配置を、電子放出部13とアノード電極22間の距離dAを約1mm、電子放出部13と下部ゲート電極15間の距離dG1を約10μm、電子放出部13と上部ゲート電極17間の距離dG2を約20μmとなるように設定した。また、各電極間の電圧を、電子放出部13とアノード電極22間の印加電位差VAを約7kVで一定とし、マトリクスで選択した下部ゲート電極15、及び上部ゲート電極17に対し、電子放出部13と下部ゲート電極15間の印加電位差VG1を5〜10V、電子放出部13と上部ゲート電極17間の印加電位差VG2を10〜20Vとなるように印加した。ここで各電極により発生する電界強度は、
VA/dA=7kV/1mm=7V/μm、
VG1/dG1=10V/10μm=1V/μm
VG2/dG2=20V/20μm=1V/μm
であると見積もられ、
VA/dA>VG1/dG1かつ VA/qA>VG2/dG2
の関係式を満足している。
【0039】
これらの数値は、電子放出部13をカーボンナノチューブのような低電界で電子放出する材料で形成した場合に、平行平板換算で1〜5V/μm程度の低電界で電子を放出すること、及び、発光色、輝度等の点で実績のあるCRT用蛍光体を用いた場合に、蛍光面の励起電圧が5k〜10kV程度の高電圧型のアノード電極印加電圧となること等から選定している。
【0040】
上述の数値以外にも、電子放出部13とゲート電極15,17間の距離、及び電子放出部13とゲート電極15,17間の印加電位差は、基本的にその構成により発生し得る電界強度値を基準に設定すればよく、例えば、製造方法上で最適と考えられる絶縁層の厚さを優先的に決定する、あるいはマトリクス駆動の電圧値を優先的に決定する等を考慮して設定することができる。さらには、使用する蛍光体21の発光効率や、必要とする発光輝度、あるいは電子放出部13に用いる材料の電子放出特性、等を考慮して、上述の関係式の範囲内で選定すればよい。
【0041】
ところで、電界放出型電子源は、電子放出を開始する電界に明確なしきい値があり、しきい値以上の電界となることで電子放出を開始し、さらに電界強度を増すことにより放出電子による放出電流が増加する。本構成では、マトリクスを構成する上部ゲート電極17と下部ゲート電極15への印加電圧で、その交差箇所にある電子放出部13表面近傍の電界を制御することで、電子放出部13から電子を放出させるか否か、及び電子放出部13からの放出電流量の制御が可能である。
【0042】
本実施の形態の印加電圧例では、アノード電極22への印加電圧により、最大輝度表示で必要とする加速電圧値、及び最大輝度表示で必要とする放出電流量を得るために十分以上の電界を発生させておき、上部ゲート電極17及び下部ゲート電極15への印加電圧により電子放出部13表面近傍へのアノード電極22からの電界の侵入を抑制することで、放出電流を制御している。
【0043】
マトリクスを構成するゲート電極15,17に電界抑制の働きをさせることで、電子放出部13からの放出電子の広がりを抑制するような集束効果をもたせることができるため、発光色、輝度等の点で実績のあるCRT用蛍光体を用いるためにカソード電極11とアノード電極22の距離を離した高電圧型の構成であっても、従来のエミッタコーン型電子源のように、集束電極の追加等が必要ない。さらに、従来のエミッタコーン型電子源では、ゲート電極を近接させて形成し、電子放出電界を発生させるための引出し電極として用いているために、放出電子の一部がゲート電極へ入射してしまいゲート電極電流となっていたが、本実施の形態のように、アノード電極22で電子引出し電界を発生させ、ゲート電極15,17で電界抑制作用をもたせて放出電流を制御する構成により、放出電子がゲート電極15,17に入射することがなく、微細配線であるゲート電極15,17に流れる電流が防止できる。
【0044】
上述のように、各電極による電界は、電子放出部13とアノード電極22間の距離dA、カソード電極11とアノード電極22間の印加電位差VA、電子放出部13と下部ゲート電極15間の距離dG1、カソード電極11と下部ゲート電極15間の印加電位差VG1、電子放出部13と上部ゲート電極17間の距離dG2、カソード電極11と上部ゲート電極17間の印加電位差VG2で表したときに、
VA/dA>VG1/dG1かつVA/dA>VG2/dG2
の関係であることがより好ましい。
【0045】
このような条件範囲で、マトリクスで選定される下部ゲート電極15の印加電圧VG1、及び上部ゲート電極17の印加電圧VG2を増加させ、電子放出部13表面近傍の電界を電子放出しきい値電界以上にすると、選定した電子放出部から電子が放出する。放出電子は、引出し電界を発生させているアノード電極22に向かって広がることなく到達、照射され、蛍光体21が発光する。また、マトリクスで選定されない電子放出部は、電子放出しきい値電界以下であるため、電子放出は起こらない。電子放出は、必要な電子放出部のみで起こり、放出電流は、微細配線ではないカソード電極11、及びアノード電極22のみに流れ、マトリクスを構成している微細配線である下部ゲート電極15、及び上部ゲート電極17には流れない。
【0046】
また、選定しないゲート電極への印加電圧値は、電子放出部13表面近傍で電子放出しきい値電界以下となればよいために、カソード電極11と同電位にする必要はなく、マトリクス駆動電位差範囲を有効に利用するように構成すればよい。すなわち、例えば、マトリクス駆動を行うゲート電極電位を接地電位付近に設定し、アノード電極22に正電圧を印加し、カソード電極11に負電圧を印加するように構成してもよい。いずれにしても、アノード電極22、及びカソード電極11は、単一電極で構成することができ、動画像表示には直接関わらない直流電圧が印加されていればよいため、安価な回路構成をとることができる。
【0047】
なお、表示装置を構成するマトリクスは、ライン側に上部ゲート電極17を、データ側に下部ゲート電極15を配置する構成がより好ましい。
以下、上述のように構成された電界放出型表示装置の動作を説明する。
まず、上部ゲート電極17に電圧を印加し、選択した1ラインに対してアノード電極22による電界を下部ゲート電極付近まで侵入させる。
【0048】
次に、下部ゲート電極15の各々に印加する電圧により、各々の画素に対応する電子放出部13表面近傍への侵入電界を個別に制御して放出電子を制御し、各々の画素に形成した蛍光体への電子照射による発光を制御し、1ラインの表示が行われる。これを順次、各ライン毎に行うことで画像を表示する。この理由としては、電子放出部13により近い下部ゲート電極15の方が、電子放出部13表面近傍の電界制御が容易であり、放出電流による階調表示が正確に行うことができるためである。また、カソード電極11と電子放出部13の間に電気抵抗層を追加して、電気抵抗層での電圧降下により電子放出の均一化を行う場合には、電子放出部13に近い電極との間の電圧変化を利用することがより効率的であるためである。
【0049】
以上に説明したように、本実施の形態の電界放出型表示装置は、カソード電極11とアノード電極22の間に、各々が複数のライン状電極からなり、電子放出部13を取囲むような開口部18を有し、互いに絶縁され、かつ互いにおおよそ直交するように配置された下部ゲート電極15及び上部ゲート電極17により電子放出箇所を特定するマトリクスが形成されているので、電子放出部13からの電子放出にともなう放出電流が流れるカソード電極11及びアノード電極22を微細配線にすることなく、マトリクスを形成することができる。また、電子放出部13を形成するカソード電極11をマトリクスの構成要素とせず一体電極化が可能な電極構成とすることで、電子放出部13の製造工程を簡略化することができる。
【0050】
さらには、電子放出部13とアノード電極22間の距離dA、カソード電極11とアノード電極22間の印加電位差VA、電子放出部13と下部ゲート電極15間の距離dG1、カソード電極11と下部ゲート電極15間の印加電位差VG1、電子放出部13と上部ゲート電極17間の距離dG2、カソード電極11と上部ゲート電極17間の印加電位差VG2が、VA/dA>VG1/dG1かつVA/dA>VG2/dG2の関係であるように構成したので、アノード電極22への印加電圧により電子放出電界を電子放出部13に発生させ、マトリクスを構成する下部ゲート電極15及び上部ゲート電極17への印加電圧によりアノード電極22による電界の電子放出部13への侵入を個別に抑制する働きをさせることで電子放出を制御することができ、電子放出は、マトリクスで選定される電子放出部13のみで起こり、放出電流は、微細配線ではないカソード電極11及びアノード電極22のみに流れ、マトリクスを構成している微細配線である下部ゲート電極15及び上部ゲート電極17には流れないように構成することができる。
【0051】
次に、本発明の電界放出型表示装置に用いることができる電子源アレイの一例であって、製造が容易で特性に優れる電界放出型電子源アレイについて第2の実施の形態として説明する。
【0052】
第2の実施の形態
図3は、本発明の第2の実施の形態の電界放出型表示装置の電界放出型電子源アレイの構成を示す部分拡大斜視図であり、図3(a)は、細孔内に電気泳動法によりカーボンナノチューブを挿入する前の状態を、図3(b)は、細孔内に電気泳動法によりカーボンナノチューブを挿入した後の状態をそれぞれ模式的に表す。
【0053】
図3に示す電界放出型電子源アレイは、細孔内に電気泳動法により電子放出材料である微細繊維状物質を挿入して形成する電界放出型電子源アレイであって、ここでは、カソード電極30にアルミ基板を、電子放出材料にカーボンナノチューブ33をそれぞれ用いている。
【0054】
アルミ基板の表面を陽極酸化したアルミナ陽極酸化膜31には細孔32が形成される。カーボンナノチューブ33は、図示しない有機溶媒中に分散しておき、カソード電極30と、対向配置した電気泳動用の対向電極基板(図示略)との間に電圧を印加すると、電気泳動法の原理に従ってカーボンナノチューブ33がカソード電極に向かって移動し、その内の一部がカソード電極30の表面に形成した細孔内に挿入される。それにより、カーボンナノチューブ33をカソード電極30表面の細孔の方向に従って配向するように形成し、基板面におおよそ垂直方向に方向の揃ったカーボンナノチューブ33を電子放出部とする電界放出型電子源アレイを構成する。
【0055】
このような構成においては、別途、安価に大量生産されたカーボンナノチューブを用いて電子源アレイが作製可能で、陽極酸化膜に形成された細孔内にカーボンナノチューブを配向させることが可能である。大型の表示装置に用いるために大面積の電子源アレイを形成する場合にも、カーボンナノチューブが電子放出方向に配向されているために電子放出特性の均一性が高く、また、電気泳動法により陽極酸化膜に形成された細孔内にカーボンナノチューブを挿入するため、電子源アレイ作製工程で真空プロセスを用いる必要がなく、生産性に優れる。
【0056】
さらに、カーボンナノチューブを作製する工程で実施される高温工程、例えばカーボンナノチューブの黒鉛化処理は2800℃程度の高温で行うことで良質なカーボンナノチューブが形成される。このようにカーボンナノチューブ作製工程等を、電子源アレイ作製工程とは別工程で行うことができ、電子源アレイ作製時の温度を低温化させることができ、電界放出型電子源アレイを構成する基板等の各種構成要素に関して、耐熱性の低い安価な材料を用いることが可能となる。
【0057】
このような構成の電子源アレイに対し、ゲート電極は、開口部を有する絶縁性シート上に予めライン状の電極を形成したものを用いて、電子放出部を形成したカソード電極上に積層配置して形成するとよい。絶縁性シートは、例えば、セラミックシート等、真空中で使用するために、ガス放出の少ない材料から選定すればよい。絶縁性シートの積層は、高精度の位置合せを必要しないため、組立てが容易である。
【0058】
この他にも、ガラスペースト、及び導電性ペーストを用いたスクリーン印刷法等により、絶縁層、及び電極を順次、電子放出部を形成したカソード電極上に積層させてゲート電極を形成してもよく、これらの電極形成方法は、生産性、コスト等を考慮して種々の手法の中から選定することができる。
【0059】
本発明の電界放出型表示装置は、電子放出部を形成するカソード電極をマトリクスの構成要素とせず一体電極化が可能な電極構成とすることが可能であり、上述の一体型のカソード電極基板からなる電界放出型電子源アレイ等を含め、種々の電子源アレイ構造、及びその製造方法を選択することができ、電子放出部の製造工程を簡略化した電界放出型表示装置を構成することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、画像表示のための電子放出箇所を特定するためのマトリクスを、電子放出部を取囲むように形成された開口部を有する第1のゲート電極及び第2のゲート電極により構成したので、電子放出部からの電子放出にともなう放出電流が流れるカソード電極、及びアノード電極を微細配線にすることなく、マトリクスを形成することができる。
また、電子放出部を形成するカソード電極をマトリクスの構成要素とせず一体電極化が可能な電極構成とすることで、電子放出部の製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電界放出型表示装置の構成を示す部分拡大斜視図である。
【図2】図1の矢視断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の電界放出型表示装置の電界放出型電子源アレイの構成を示す部分拡大斜視図である。
【図4】従来の電界放出型表示装置の構成を示す部分拡大斜視図である。
【図5】従来の電界放出型表示装置の構成を示す部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 支持基板
11,30 カソード電極
12 電気抵抗層
13 電子放出部
14 下部絶縁層
15 下部ゲート電極(第1のゲート電極)
16 上部絶縁層
17 上部ゲート電極(第2のゲート電極)
18 開口部
20 ブラックマトリクス
21 蛍光体
22 アノード電極
23 透明基板
31 アルミナ陽極酸化膜
32 細孔
33 カーボンナノチューブ

Claims (5)

  1. 電界放出型の電子放出部が形成されたカソード電極と、電子照射により発光する蛍光体が形成されたアノード電極とからなり、該アノード電極により電子を引き出す電界放出型表示装置であって、前記カソード電極は電子放出領域の全面に形成されており、前記カソード電極と前記アノード電極との間に形成され各々が複数のライン状電極からなり、前記電子放出部を開口部で取囲むように形成された第1のゲート電極及び第2のゲート電極を備え、前記第1のゲート電極及び第2のゲート電極は、互いに絶縁され、かつ、互いに直交するように配置されて前記開口部を特定するマトリクスが形成され、前記第1のゲート電極及び前記第2のゲート電極への印加電圧により前記アノード電極による電界の前記電子放出部への侵入を個別に抑制して電子放出を制御する電界放出型表示装置において、
    前記電子放出部と前記アノード電極間の距離dA、前記カソード電極と前記アノード電極間の印加電位差VA、前記電子放出部と前記第1のゲート電極間の距離dG1、前記カソード電極と前記第1のゲート電極間の印加電位差VG1、前記電子放出部と前記第2のゲート電極間の距離dG2、前記カソード電極と前記第2のゲート電極間の印加電位差VG2が、
    VA/dA>VG1/dG1かつVA/dA>VG2/dG2
    の関係を満足させるように、前記第1のゲート電極の印加電圧、及び前記第2のゲート電極の印加電圧を増加させ、前記マトリクスで特定される開口部における前記電子放出部の表面近傍の電界を電子放出しきい値電界以上にすることで、特定した前記電子放出部から電子を放出させることを特徴とする電界放出型表示装置。
  2. 前記電子放出部は、電気的に独立するように複数に分割されており、前記カソード電極と接続されることを特徴とする請求項1に記載の電界放出型表示装置。
  3. 前記電子放出部が、少なくともカーボンナノチューブを含む導電性材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電界放出型表示装置。
  4. 前記電子放出部が、電気抵抗層を介して前記カソード電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の電界放出型表示装置。
  5. 前記第1のゲート電極及び第2のゲート電極が、開口部を有する絶縁性シート上に形成され、前記カソード電極上に積層配置されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の電界放出型表示装置。
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