JP3963264B2 - Interior parts for automobiles and manufacturing method thereof - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアトリム、リヤサイドトリム等、車両の側壁パネルに装着される自動車用内装部品及びその製造方法に係り、軽量でかつ取付工数を低減できる自動車用内装部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、車室内には各種自動車用内装部品が装着されており、この内装部品の代表的なものとして車両の側壁パネルに装着される自動車用ドアトリムが挙げられる。
【0003】
この自動車用ドアトリムの構成について、図12,図13を基に説明すると、自動車用ドアトリム1は、室内側に膨出し、乗員が肘を掛けて休めるようにアームレスト1aがそのほぼ中央に車両の長手方向に沿って膨出形成されており、その下方には、備品を収容できるドアポケット1bが形成され、かつそのフロント側にスピーカグリル1cが形成されている。
【0004】
この自動車用ドアトリム1は、図13に示すように、所要形状に成形され、保形性及びドアパネル2に対する取付剛性を備えた樹脂芯材3と、その表面側に積層され、良好な表面風合い並びに手触り感を備えた表皮4とから構成されている。
【0005】
更に、車両に側方からの衝撃が加わった際、乗員の腰部や肩部がぶつかり易い部位に、側突パット5がドアトリム1の裏面に固着されている。この側突パット5は、ウレタンフォーム、あるいは発泡ビーズ成形体などブロック形状に型内成形されたモールド発泡成形体、あるいは合成樹脂成形体が従来から使用されているが、コスト的にモールドウレタンが多用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
そして、この側突パット5をドアトリム1の裏面に固着する手段としては、熱溶着固定、ホットメルト溶着固定、ビス止め固定等が採用されている。尚、ドアトリム1の製造方法の概要としては、成形型内に予め表皮4の原反シートをセットしておき、型締め後、製品キャビティ内に溶融樹脂を射出充填することにより、所要の曲面形状に樹脂芯材3を成形するとともに、樹脂芯材3の表面側に表皮4を積層一体化してドアトリム1を製造している。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−278709号公報 (第2頁、図8,図9)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のドアトリム1においては、樹脂芯材3の表面に表皮4が積層一体化され、乗員の腰部、あるいは肩部がぶつかり易いインパクトエリアには、その裏面側に側突パット5が取り付けられるという構成であるため、部品点数が多く、ドアトリム1の成形型の他に側突パット5を成形する成形型も必要となり、型設備を多く必要とするとともに、取付工数も嵩み、コストアップを招来するという不具合が指摘されている。
【0009】
更に、ドアトリム1は、重量の嵩む樹脂芯材3、更に、側突パット5の素材として重量の嵩むモールドウレタンが使用されているため、ドアトリム1全体の重量が嵩み、ドアトリム1の重量が嵩めば、ドアパネル2への取付作業性の支障になるとともに、燃費効率の低下に繋がるという不具合がある。かつ、素材として、樹脂芯材3としてポリオレフィン系樹脂を使用し、側突パット5としてモールドウレタンを使用した場合、リサイクルを行なうには一括した処理が困難であり、両者を剥離する必要があり、リサイクル費用が嵩むという問題点があった。
【0010】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車両の側壁パネルに取り付けられる自動車用内装部品及びその製造方法に係り、部品点数を低減でき、かつ取付工数も少なくて済むとともに、軽量化が図れ、しかもリサイクル面においても好適な自動車用内装部品及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究の結果、従来から表皮として使用していた発泡樹脂シートに保形性を付与することで、芯材としての機能をもたせ、より以上に剛性が必要な箇所には樹脂リブを配設するとともに、この樹脂リブと一体に側突衝撃吸収体を設けることで本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本願発明に係る自動車用内装部品は、発泡樹脂シートを圧縮加工してなり、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材と、この発泡樹脂基材の裏面に積層一体化される投影面積が低減化された所定のパターンに沿う樹脂リブと、該樹脂リブの成形時に、この樹脂リブと一体成形され、車体パネルと当接、あるいは対峙して、側突時の衝撃吸収を行なう軽量な側突衝撃吸収体とから構成されていることを特徴とする。
【0013】
ここで、自動車用内装部品としては、車両の側壁パネルに装着されるドアトリム、リヤサイドトリム等に適用できる。
【0014】
保形性を有する発泡樹脂基材は、フラット形状に近い場合は、加熱軟化工程を省略して、成形型により所望形状に成形するが、三次元形状の製品に適用する場合は、発泡樹脂シートを加熱軟化処理した後、成形金型内で所望の曲面形状に成形され、その形状を保持する。また、製品形状が高展開率を含む場合には、発泡樹脂シートを加熱軟化処理した後、成形金型に真空吸引機構を配設して真空吸引力で成形金型の内面に沿って真空吸引力を作用するようにしても良い。
【0015】
上記発泡樹脂シートとしては、熱可塑性樹脂に発泡剤を添加した素材を使用する。尚、熱可塑性樹脂は、1種類の熱可塑性樹脂でも2種類以上の熱可塑性樹脂からなっても良い。好ましくは、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂などが使用できる。
【0016】
また、発泡剤としては、アゾ化合物、スルホヒドラジド化合物、ニトロソ化合物、アジド化合物等の有機発泡剤、あるいは重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤の使用が可能である。
【0017】
上記発泡樹脂シートを加熱軟化処理後、所要形状に成形して得た発泡樹脂基材は、製品の重量と強度とのバランスを考慮した場合、2〜10倍の発泡倍率が好ましい。そのときの発泡樹脂基材のセル径は、0.1μm〜2mmの範囲であることが好ましく、厚みは0.5〜30mm、好ましくは1〜10mmのものが良い。
【0018】
一方、樹脂リブとして使用する熱可塑性樹脂材料は、広範な熱可塑性樹脂から適宜選択することができる。通常好ましく使用できるものとして、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート樹脂等が使用できる。
【0019】
また、これら熱可塑性樹脂中に各種充填剤を混入しても良い。使用できる充填剤としては、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維、タルク、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粒子などがある。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、低収縮剤等の各種の添加剤が配合されても良い。
【0020】
そして、本願発明に係る自動車用内装部品によれば、保形性を有する発泡樹脂基材と、この発泡樹脂基材の裏面側に積層一体化される樹脂リブ及び側突衝撃吸収体とから構成され、従来の投影面積の非常に広い樹脂芯材を廃止することで軽量化を図ることができ、樹脂材料を節約できる。また、従来別途成形され、ホットメルト、溶着、ビス止め等により取り付けられていた側突パットの代わりに樹脂リブに側突衝撃吸収体を一体成形したため、成形型設備を節約でき、部品点数並びに取付工数も削減できる。
【0021】
また、発泡樹脂基材の多孔質吸音機能により、吸音性能に優れた自動車用内装部品が得られるとともに、発泡樹脂基材、樹脂リブ、及び側突衝撃吸収体の素材として、ポリオレフィン系樹脂を使用した場合、オールオレフィン系樹脂により分離工程が廃止できるため、リサイクル作業を簡素化できる。
【0022】
また、本願発明の好ましい実施態様としては、樹脂リブは、発泡樹脂基材の裏面に当接部位がプレート部となるように断面L字状、あるいは断面逆T字状のリブ形状を採用すれば、内装部品表面に筋目が現れず、外観見栄えが良いとともに、製品の形状保持性を高めることができる。
【0023】
更に、樹脂リブのリブ厚みは、例えば、内装部品に外力が大きく加わる部位などはリブ厚みを厚く設定し、比較的外力が加わりにくい部位はリブ厚みを薄肉にするなど、リブ厚みを適宜可変させることができる。従って必要最小限度の樹脂材料を使用すれば足り、製品の軽量化やコストダウンに寄与できる。
【0024】
加えて、樹脂リブにクリップ座、あるいは各種エスカッション部品を取り付けるための取付座を一体に形成することもできる。また、発泡樹脂基材の表面に外観意匠性を高める表皮を積層することもできる。表皮としては、織布、不織布、編布、シート、フィルム、発泡体、網状物等が使用できる。これら表皮を構成する材料は特に限定されないが、織布、不織布、編布等、通気性を有する素材を使用したほうが発泡樹脂基材の吸音性能を生かす意味で好ましい。
【0025】
次いで、樹脂リブと一体化される側突衝撃吸収体としては、樹脂リブと同一素材で一体成形した格子状リブから構成しても良く、また、樹脂リブとは別材料のエラストマーを使用しても良い。
【0026】
格子状リブの場合には、樹脂リブの射出成形時に一体成形され、格子状リブは、発泡樹脂基材の裏面に当接するプレート部から車体パネル側に突出する縦横方向に延びるように立設されている。
【0027】
また、エラストマーを使用する場合には、樹脂リブと一体にパネル側に向く開口を設けたケース体を成形し、このケース体内部に発泡体等のエラストマー素材を充填したものが考えられる。
【0028】
次いで、本願発明に係る自動車用内装部品の製造方法は、発泡樹脂シートを圧縮加工してなり、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材と、該発泡樹脂基材の裏面に積層一体化される投影面積が低減化された樹脂リブ及び樹脂リブと一体成形され、軽量な側突衝撃吸収体とからなる自動車用内装部品の製造方法において、成形金型内に、発泡樹脂基材の素材である発泡樹脂シートをセットする発泡樹脂シートのセット工程と、成形金型同士を型締めして、成形金型のキャビティ形状に沿って発泡樹脂基材を所要形状に成形するとともに、成形金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出充填して、樹脂リブ及びプレート部と格子状リブを発泡樹脂基材の裏面側に積層一体化する一体化工程とからなることを特徴とする。
【0029】
ここで、成形金型は、上下動可能な成形上型と、成形上型の下方側に位置する成形下型と、成形下型に連結される射出機から構成され、射出機から供給される溶融樹脂は、成形下型に設けられたマニホールド、ゲート等の樹脂通路を通じて成形下型の型面上に供給されるが、成形上型が下死点まで下降して、成形上下型を型締めした後、溶融樹脂が所定の射出圧でキャビティ内に射出充填される。
【0030】
従って、成形上下型の型締めにより、発泡樹脂シートは、成形金型の型面形状に沿って成形されるとともに、溶融樹脂がキャビティ内に射出充填されることにより、樹脂リブ及び側突衝撃吸収体が形成され、これら樹脂リブ及び側突衝撃吸収体が発泡樹脂基材の裏面側に積層一体化される。
【0031】
そして、製品形状が三次元形状に設定されている場合には、前工程でヒーター等により加熱軟化処理を行なった後、発泡樹脂シートを成形金型内にセットする。
【0032】
更に、成形金型内に加熱軟化状態の発泡樹脂シートを供給した後、成形金型を型締めすれば、発泡樹脂シートが所要形状に成形され、保形性を有する発泡樹脂基材が得られる。
【0033】
従って、保形性を有する軽量な発泡樹脂基材の裏面に樹脂リブ及び側突衝撃吸収体を積層一体化できる。尚、最終製品形状が高展開状であれば、成形金型の型締めを複数回行ない、最終の型締め工程で溶融樹脂の射出を行なうと良い。
【0034】
更に、製品形状が高展開率部分を含む場合には、成形上型に真空吸引機構を配設し、成形上型の型面に沿って真空吸引力により発泡樹脂基材を所要形状に成形するようにしても良い。
【0035】
従って、本発明方法によれば、従来の投影面積の広い樹脂芯材に比べ、樹脂リブ及び側突衝撃吸収体だけを成形するため、成形金型の負荷が小さくて済むとともに、樹脂量も少なく、材料費を節約でき、しかも従来の樹脂芯材に比べ冷却時間も少ないため、製品の成形サイクルも短縮化できる。
【0036】
更に、本発明方法によれば、樹脂リブと一体に側突衝撃吸収体として格子状リブを一体成形するため、従来のように別工程で成形した側突パットを内装部品の成形後に別工程で取り付ける手間が省け、金型設備も少なくて済み、工数的にも短縮化できる。
【0037】
次いで、本発明方法の別の実施態様は、発泡樹脂シートを圧縮加工してなり、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材と、該発泡樹脂基材の裏面に積層一体化される投影面積が低減化された樹脂リブ及び樹脂リブと一体成形されるケース体内に衝撃吸収機能に優れ、軽量なエラストマーを充填してなる側突衝撃吸収体とからなる自動車用内装部品の製造方法において、成形金型内に、発泡樹脂基材の素材である発泡樹脂シートをセットする発泡樹脂シートのセット工程と、成形金型同士を型締めして、成形金型のキャビティ形状に沿って発泡樹脂基材を所要形状に成形するとともに、第1の射出機から樹脂通路を経て、発泡樹脂基材の裏面に溶融樹脂を供給して、樹脂リブ及びこれと連設するケース体を発泡樹脂基材の裏面に積層一体化する工程と、第2の射出機から樹脂通路を経てケース体内に発泡性溶融樹脂を射出充填して、ケース体内にエラストマーを装填することで、側突衝撃吸収体を形成する工程とからなることを特徴とする。
【0038】
そして、この実施態様によれば、2シリンダによる1ショット一体成形であり、側突衝撃吸収体として、樹脂リブと一体成形したケース体内部に発泡体等のエラストマーを充填するという構成であるため、衝撃吸収に優れたエラストマー樹脂を用いることで高衝撃吸収の対応が可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動車用内装部品及びその製造方法の好適な実施の形態について、自動車用ドアトリム及びその製造方法を例示して説明する。
【0040】
図1乃至図8は本発明の第1実施形態を示し、図1は本発明に係る自動車用内装部品を自動車用ドアトリムに適用した第1実施形態を示す正面図、図2は同ドアトリムの構成を示す断面図、図3は同ドアトリムにおける発泡樹脂基材を取り外し、樹脂リブ及び側突衝撃吸収体の形状を示す正面図、図4は同ドアトリムにおける側突衝撃吸収体の構成を示す断面図である。また、図5は同自動車用ドアトリムを成形する成形金型の構成を示す全体図、図6乃至図8は同自動車用ドアトリムの成形工程における各工程を示すもので、図6は発泡樹脂シートの加熱軟化工程、図7は発泡樹脂シートのセット工程を示す説明図、図8は同自動車用ドアトリムの成形工程を示す説明図である。
【0041】
図1乃至図8に基づいて、本発明の第1実施形態について説明する。まず、図1乃至図4において、自動車用ドアトリム10は、所望の曲面形状に成形された保形性を有する発泡樹脂基材20と、この発泡樹脂基材20の裏面側に積層される縦横方向にそれぞれ交差状に延びる樹脂リブ30と、この樹脂リブ30と一体化した側突衝撃吸収体40とから構成されている。
【0042】
更に詳しくは、発泡樹脂基材20の表面の全面には、装飾性を付与する表皮21がラミネートされているが、発泡樹脂基材20の表面の一部に部分的に貼付されても良い。また、ドアトリム10には、インサイドハンドルエスカッション11、パワーウインドウスイッチフィニッシャー12、スピーカグリル13、ポケットエスカッション14等の各種樹脂部品が取り付けられている。
【0043】
ところで、上記発泡樹脂基材20は、保形性を備えるように発泡樹脂シートを加熱軟化処理後、所望形状に熱成形、例えば、所望の型面を有する成形金型でコールドプレス成形されるが、更に高展開率部分については、真空成形により発泡樹脂基材20を賦形しても良い。
【0044】
上記発泡樹脂シートは、汎用の熱可塑性樹脂に発泡剤を添加した構成であり、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等が使用でき、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤や重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤が使用できる。この実施形態では、ポリプロピレン系樹脂に重炭酸ナトリウムを適宜添加した発泡樹脂シートを使用している。また、この発泡樹脂基材20の発泡倍率は、2〜10倍に設定され、厚みは0.5〜30mm、特に1〜10mmの範囲に設定されている。
【0045】
次いで、樹脂リブ30は、汎用の合成樹脂成形体からなり、通常好ましく使用できる合成樹脂として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート樹脂等から適宜選択されて良く、本実施形態では、環境面、リサイクル面を考慮してポリプロピレン系樹脂が使用されている。
【0046】
また、この樹脂リブ30には、上記熱可塑性樹脂中に適宜フィラー、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維や、タルク、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粒子等の充填剤が混入されていても良い。
【0047】
更に、この樹脂リブ30は、図3に示すように、発泡樹脂基材20を取り外した状態では、製品のほぼ全面に亘り縦横方向に延びるように配設されており、所望ならば、ドアトリム10の外周縁に沿う外周フレームを追加して、ドアトリム10周縁部の剛性を補強するようにしても良く、その場合には、車体パネル50との間にスキ等が発生することがない。
【0048】
更に、図3に示すように、縦横方向に延びる樹脂リブ30を成形する際、例えば、インサイドハンドルエスカッション11、パワーウインドウスイッチフィニッシャー12、スピーカグリル13、ポケットエスカッション14等の機能部品を取り付けるための取付座(図示せず)を一体に形成することもできるとともに、樹脂リブ30の裏面側に車体パネル50に取り付けるクリップを装着するためのクリップ座を一体成形することもできる。
【0049】
ところで、本発明に係る第1実施形態で示されるドアトリム10においては、樹脂リブ30と一体に側突衝撃吸収体40が一体化されている。この側突衝撃吸収体40は、図3,図4に示すように、発泡樹脂基材20の裏面に当接するプレート部41と、このプレート部41の裏面から車体パネル50側に向けて突出する縦横方向に延びる格子状リブ(縦方向リブ42、横方向リブ43として符号化する)が形成されている。
【0050】
従って、この格子状リブ42,43のリブ厚み及びリブ高さ及びリブ間隔等を適宜調節することで、側突時における衝撃荷重を有効に制御できる。また、このプレート部41は、側突時、側突衝撃吸収体40が破断しても、プレート部41があるため、格子状リブ42,43のシャープエッジが表皮21を突き破ることがない。
【0051】
このように、図1乃至図4に示すドアトリム10は、保形性を有する発泡樹脂基材20と、発泡樹脂基材20の裏面に積層一体化される樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40とから構成されているため、従来のように製品の全面に亘り占有していた樹脂芯材を廃止でき、かつ軽量な発泡樹脂基材20を使用する関係で、製品の重量について、従来例に比し40%以上の軽量化を図ることができるとともに、樹脂材料も大幅に節約でき、コストダウンにも貢献できる。
【0052】
加えて、側突衝撃吸収体40が樹脂リブ30と一体成形されているため、従来のように、別途、成形金型により側突パットを成形する工程や、側突パットをドアトリムに取り付ける工程を廃止することができ、しかも、格子状リブ42,43をベースとして構成されているため、従来のモールドウレタン等に比べ軽量化できるとともに、リサイクル性に優れる。
【0053】
更に、発泡樹脂基材20は、多孔質構造であるため、ドアトリム10は、吸音性能に優れ、車室内の騒音を低減することができる。また、発泡樹脂基材20の吸音性を維持するために、発泡樹脂基材20の表面に積層一体化される表皮21は、織布、不織布、編布等の通気性を備えたシート材料が好ましい。尚、表皮21は、織布、不織布、編布等の通気性シート以外にも合成樹脂シート、合成樹脂フィルム、発泡体、網状体等を使用することができる。
【0054】
次に、上記自動車用ドアトリム10の製造方法の一実施形態について、図5乃至図8を基に説明する。まず、図5に示すように、ドアトリム10の成形に使用する成形金型60は、所定ストローク上下動可能な成形上型61と、成形上型61と対をなす固定側の成形下型62と、成形下型62に接続される射出機63とから大略構成されている。
【0055】
更に詳しくは、成形上型61は、製品形状に合致したキャビティ部611が形成されており、成形上型61の上面に連結された昇降シリンダ612により所定ストローク上下駆動される。また、成形上型61の4隅部には、ガイド機構となるガイドブッシュ613が設けられている。
【0056】
一方、成形下型62には、成形上型61のキャビティ部611に対応するコア部621が設けられている。また、このコア部621の型面に溶融樹脂を供給するために、マニホールド622、ゲート623が設けられており、このマニホールド622、ゲート623の樹脂通路を経て射出機63から供給される溶融樹脂Mがコア部621の上面に供給される。尚、このコア部621の上面には、樹脂リブ30のパターンに対応する溝部624が形成されており、樹脂リブ30と一体成形される側突衝撃吸収体40のプレート部41や格子状リブ42,43を成形するための入子型64が成形下型62に嵌め込まれている。
【0057】
また、成形下型62の4隅部には、ガイド機構となるガイドポスト625が突設され、このガイドポスト625は、成形上下型61,62が型締めされる際、ガイドブッシュ613内に案内されることで成形上型61のプレス姿勢を適正に維持できる。
【0058】
そして、まず、ドアトリム10を成形する第1の工程として、発泡樹脂基材20の素材である発泡樹脂シートSを成形上下型61,62が型開き状態にあるとき、成形上下型61,62内にセットするが、この実施形態では、発泡樹脂シートSとして、ポリプロピレン製発泡シート(住友化学工業製、商品名:スミセラー発泡PPシート、発泡倍率=3倍、厚み2mm)が使用され、図6に示すように、ヒーター装置65により、発泡樹脂シートSが130℃に加熱軟化処理された状態で成形上下型61,62内に供給される。
【0059】
次いで、成形上下型61,62内に発泡樹脂シートSが供給された後(図7参照)、昇降シリンダ612が駆動して、成形上型61が所定ストローク下降し、図8に示すように、成形上型61が下死点まで下降して、成形上下型61,62が型締め状態になったとき、射出機63からマニホールド622、ゲート623を通じてドアトリム10における樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40を成形するための溶融樹脂Mが供給される。
【0060】
この溶融樹脂Mとしては、住友ノーブレンAX568(住友化学工業製ポリプロピレン、メルトインデックス=65g/10分)でタルクが適宜割り合いで混入されている。
【0061】
従って、この成形上下型61,62による型締め状態において、発泡樹脂シートSは成形上型61のキャビティ部611の形状に即して賦形され、発泡樹脂基材20が所望形状に成形されるとともに、発泡樹脂基材20の内面側に樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40が積層一体化される。
【0062】
このように、発泡樹脂基材20と樹脂リブ30、並びに側突衝撃吸収体40の成形が一成形工程で行なえ、特に、従来の樹脂芯材に比べ、樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40を成形するだけの溶融樹脂Mの供給量で済むため、溶融樹脂量を節約でき、同時に成形上下型61,62の負荷も低減できるとともに、射出機63が小容量で済み、射出機63の小型化を図れる。尚、発泡樹脂基材20の表面に表皮21をラミネートする仕様においては、発泡樹脂シートSの片面に表皮21の原反シートを予めラミネート処理しておけば良い。
【0063】
また、発泡樹脂シートSから発泡樹脂基材20を成形する場合には、上述したように予めヒーター装置65により所定温度に加熱軟化処理した後、成形上下型61,62の型締め時、溶融樹脂Mの射出時に所要形状に賦形することもできるが、より高展開率で複雑な曲面形状が要求される場合には、成形上型61に真空吸引機構を付設し、成形上下型61,62の型締め前、あるいは型締め時に成形上型61から真空吸引力を作用させて発泡樹脂基材20を真空成形することもできる。
【0064】
更に、成形上型61を2段階制御することもできる。すなわち、第1段階の成形上下型61,62の型締めにより、発泡樹脂シートSのプレス成形を行ない、発泡樹脂基材20を一次成形し、その後、成形上型61を上昇させ、再度成形上型61を下降させて、第2の成形工程で溶融樹脂Mをキャビティ内に射出充填することで、樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40を発泡樹脂基材20と一体成形することもできる。
【0065】
次に、図9乃至図11は、本発明の第2実施形態を示すもので、図9は第2実施形態における自動車用ドアトリム10の発泡樹脂基材20を透視して、樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40の構成を示す透視正面図、図10は同側突衝撃吸収体40の第2実施形態の構成を示す断面図、図11は第2実施形態におけるドアトリム10の成形方法を示す概要図である。尚、この第2実施形態においては、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0066】
この第2実施形態においては、側突衝撃吸収体40の構成を変更するだけであるため、その他の発泡樹脂基材20や樹脂リブ30の構成は第1実施形態と全く同一である。
【0067】
すなわち、この第2実施形態における側突衝撃吸収体40は、車体パネル50側に向けて開口を有するケース体44と、このケース体44内に充填されるエラストマー45とから構成されている。上記ケース体44は、樹脂リブ30と一体化しており、樹脂リブ30の射出成形時に一体成形されるとともに、このケース体44の成形が完了した後に、ケース体44の内部スペースにエラストマー45の素材である発泡樹脂液を注入することで構成される。
【0068】
従って、この第2実施形態においては、衝撃吸収機能に優れたエラストマー45を使用することで、側突時における衝撃吸収機能を高めることができるとともに、発泡樹脂をベースとした軽量な素材を使用することで、軽量な側突衝撃吸収体40を提供することができる。
【0069】
次いで、図11に基づいて、第2実施形態におけるドアトリム10の成形工程の概要について、特に側突衝撃吸収体40を構成するケース体44及びエラストマー45の成形方法について、主に説明する。尚、成形金型60については、変更点のみについて説明する。
【0070】
すなわち、第2実施形態に使用する成形金型60は、成形上型61については、第1実施形態と同一の構造の成形上型61を使用するが、成形下型62の構成については、コア部621には、第1実施形態同様、樹脂リブ30の配設パターンに応じた溝部624が形成されており、これと連通するように、側突衝撃吸収体40の一部を構成するケース体44に即した溝部66がコア部621に設けられており、この溝部66内にスライドブロック67が図示しないシリンダ駆動により進退可能に設けられている。
【0071】
そして、成形下型62には、2基の射出機63a,63bが連結されており、第1の射出機63aからは樹脂リブ30及び側突衝撃吸収体40におけるケース体44の素材である溶融樹脂M1がマニホールド622a、ゲート623aを通じて供給される。
【0072】
一方、第2の射出機63bからは、ケース体44内に充填されるエラストマー45の素材である発泡性溶融樹脂M2がマニホールド622b、ゲート623bを通して供給される。尚、2基の射出機63a,63bからの溶融樹脂M1と発泡性溶融樹脂M2との供給は、成形上下型61,62が型締めされたとき、まず、第1の射出機63aから溶融樹脂M1が型内に供給され、所要形状に成形されている発泡樹脂基材20の裏面側に所望のパターン形状に沿って樹脂リブ30及びケース体44が一体成形される。
【0073】
その後、間隔をおいて第2の射出機63bから発泡性溶融樹脂M2がマニホールド622b、ゲート623bを通じて供給されるが、このとき、スライドブロック67が後退してケース体44の内部スペースが形成され、このスペース内に発泡性溶融樹脂M2が供給され、発泡硬化することにより、発泡樹脂基材20の裏面側に樹脂リブ30とケース体44、エラストマー45からなる側突衝撃吸収体40とが一体成形される。
【0074】
以上説明したドアトリム10については、アッパー部、ロア部を一体に形成したタイプであるが、例えば、ドアトリムアッパー部を積層構造体、ドアトリムロア部を樹脂成形体から構成するツートンタイプのドアトリムに適用する場合には、ドアトリムアッパー部を発泡樹脂基材20とその裏面側に積層一体化する縦横方向に延びる樹脂リブ30とから構成し、ドアトリムロア部を合成樹脂成形体から構成するとともに、この合成樹脂成形体に上述した側突衝撃吸収体40を一体成形するという構成を採用すれば良い。
【0075】
また、リヤサイドトリムについても、第1実施形態、第2実施形態で記載したドアトリム10の構成を準用することもできる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る自動車用内装部品は、軽量でかつ保形性を有する発泡樹脂基材の裏面に積層される樹脂リブに側突衝撃吸収体を一体化するという構成であるため、従来の重量の嵩む樹脂芯材を廃止できるとともに、別途成形する側突パットが不要となり、軽量かつ低コストで吸音性能に優れた自動車用内装部品を提供できるという効果を有する。
【0077】
更に、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法は、発泡樹脂基材を所要形状に成形すると同時に発泡樹脂基材の裏面側に樹脂リブ及び側突衝撃吸収体を一体化するという工程を採用しており、従来の樹脂芯材に比べ、樹脂リブや側突衝撃吸収体の投影面積が少ないため、成形金型にかかる負荷も少なく、かつ冷却時間も短縮化でき、別途金型で成形した側突パットを内装部品裏面に接着、あるいは機械止めする方法に比べ、作業能率を高めることができるとともに、金型設備の簡素化や工数短縮化に伴ない、大幅なコストダウンを招来できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドアトリムの第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムにおける発泡樹脂基材を取り外した樹脂リブの配設パターンと側突衝撃吸収体とを示す正面図である。
【図4】図1に示すドアトリムにおける側突衝撃吸収体の構成を示す断面図である。
【図5】図1に示すドアトリムを成形する成形金型の全体構成を示す説明図である。
【図6】図1に示すドアトリムの製造方法における発泡樹脂シートの加熱軟化工程を示す説明図である。
【図7】図1に示すドアトリムの製造方法における発泡樹脂シートのセット工程を示す説明図である。
【図8】図1に示すドアトリムの製造方法における射出成形工程を示す説明図である。
【図9】本発明を適用したドアトリムの第2実施形態における樹脂リブの配設パターンと側突衝撃吸収体とを示す正面図である。
【図10】本発明の第2実施形態における側突衝撃吸収体の構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態におけるドアトリムの製造方法の概要を示す説明図である。
【図12】従来のドアトリムを示す正面図である。
【図13】図12中XIII−XIII線断面図である。
【符号の説明】
10 ドアトリム
20 発泡樹脂基材
21 表皮
30 樹脂リブ
40 側突衝撃吸収体
41 プレート部
42,43 格子状リブ
44 ケース体
45 エラストマー
50 車体パネル
60 成形金型
61 成形上型
611 キャビティ部
612 昇降シリンダ
62 成形下型
621 コア部
622 マニホールド
623 ゲート
63 射出機
63a 第1の射出機
63b 第2の射出機
64 入子型
65 ヒーター装置
66 溝部
67 スライドブロック
M,M1 溶融樹脂
M2 発泡性溶融樹脂
S 発泡樹脂シート
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile interior part mounted on a side wall panel of a vehicle, such as a door trim and a rear side trim, and a manufacturing method thereof, and more particularly, to an automotive interior part that is lightweight and can reduce the number of mounting steps and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
Usually, various interior parts for automobiles are mounted in the vehicle interior, and a typical example of the interior parts is an automotive door trim mounted on a side wall panel of the vehicle.
[0003]
The configuration of the automobile door trim will be described with reference to FIGS. 12 and 13. The automobile door trim 1 is swelled indoors, and the armrest 1a is placed at the center of the vehicle so that the passenger rests on the elbow. A door pocket 1b capable of accommodating equipment is formed below and a speaker grille 1c is formed on the front side thereof.
[0004]
As shown in FIG. 13, the automobile door trim 1 is molded into a required shape, laminated with a resin core material 3 having shape retention and mounting rigidity with respect to the door panel 2, and a good surface texture and It is composed of an epidermis 4 having a touch feeling.
[0005]
Furthermore, a side collision pad 5 is fixed to the back surface of the door trim 1 at a portion where the occupant's waist and shoulders are likely to collide when an impact from the side is applied to the vehicle. As this side impact pad 5, a molded foam molded body molded in a block shape such as a urethane foam or a foamed bead molded body, or a synthetic resin molded body has been conventionally used. (For example, refer to Patent Document 1).
[0006]
As means for fixing the side collision pad 5 to the back surface of the door trim 1, heat welding fixing, hot melt welding fixing, screw fixing and the like are employed. The outline of the manufacturing method of the door trim 1 is that a raw sheet of the skin 4 is set in advance in a mold, and after the mold is clamped, a molten resin is injected and filled into a product cavity to obtain a required curved surface shape. The door core 1 is manufactured by forming the resin core 3 on the surface and laminating and integrating the skin 4 on the surface side of the resin core 3.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-278709 (Page 2, FIGS. 8 and 9)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, in the conventional door trim 1, the skin 4 is laminated and integrated on the surface of the resin core material 3, and the side impact pad 5 is provided on the back side of the impact area where the occupant's waist or shoulder is likely to collide. Since it is configured to be mounted, the number of parts is large, and a mold for molding the side pad 5 is required in addition to the mold for the door trim 1, which requires a lot of mold facilities, increases the number of mounting steps, and costs. It has been pointed out that there is a problem of inviting up.
[0009]
Furthermore, since the door trim 1 uses the resin core material 3 which is heavy and the molded urethane which is heavy as the material of the side collision pad 5, the weight of the entire door trim 1 is large and the weight of the door trim 1 is large. In other words, there are problems in that the workability of attachment to the door panel 2 is hindered and the fuel efficiency is lowered. And, when using polyolefin resin as the resin core material 3 as a raw material and using molded urethane as the side bump pad 5, batch processing is difficult to perform recycling, and it is necessary to peel both. There was a problem that the recycling cost increased.
[0010]
The present invention has been made in view of such circumstances, and relates to an automotive interior part attached to a side wall panel of a vehicle and a method for manufacturing the same, and can reduce the number of parts, reduce the number of mounting steps, and reduce the weight. It is an object of the present invention to provide an automobile interior part and a method for manufacturing the same that are suitable for recycling.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a result of earnest research, the present inventors have given the function as a core material by imparting shape retention to the foamed resin sheet that has been used conventionally as the skin, and more. The present invention has been completed by disposing resin ribs at places where rigidity is required and providing a side impact shock absorber integrally with the resin ribs.
[0012]
That is, the automobile interior part according to the present invention is formed by compressing a foamed resin sheet and is laminated and integrated on the back surface of the foamed resin base material that is lightweight and has shape retention. Resin ribs along a predetermined pattern with a reduced projected area, and the resin ribs When molded, this resin rib is integrally molded , Abutting against or opposite to the vehicle body panel to absorb shocks at the time of a side collision Lightweight It is characterized by comprising a side impact shock absorber.
[0013]
Here, the interior parts for automobiles can be applied to door trims, rear side trims, and the like that are mounted on a side wall panel of a vehicle.
[0014]
When the foamed resin base material having shape retention is close to a flat shape, the heat softening process is omitted and the molded shape is formed into a desired shape by a mold, but when applied to a three-dimensional product, a foamed resin sheet After heat-softening, is molded into a desired curved surface shape in a molding die and the shape is maintained. If the product shape includes a high development rate, the foamed resin sheet is heated and softened, then a vacuum suction mechanism is provided in the molding die, and vacuum suction is performed along the inner surface of the molding die with a vacuum suction force. You may make it act force.
[0015]
As the foamed resin sheet, a material obtained by adding a foaming agent to a thermoplastic resin is used. The thermoplastic resin may be one type of thermoplastic resin or two or more types of thermoplastic resins. Preferably, polyethylene resin, polypropylene resin, polystyrene resin, polyethylene terephthalate resin, polyvinyl alcohol resin, vinyl chloride resin, ionomer resin, acrylonitrile / butadiene / styrene (ABS) resin, and the like can be used.
[0016]
As the foaming agent, an organic foaming agent such as an azo compound, a sulfohydrazide compound, a nitroso compound or an azide compound, or an inorganic foaming agent such as sodium bicarbonate can be used.
[0017]
The foamed resin base material obtained by molding the foamed resin sheet into a required shape after heat softening treatment preferably has a foaming ratio of 2 to 10 times in consideration of the balance between the weight and strength of the product. The cell diameter of the foamed resin base material at that time is preferably in the range of 0.1 μm to 2 mm, and the thickness is 0.5 to 30 mm, preferably 1 to 10 mm.
[0018]
On the other hand, the thermoplastic resin material used as the resin rib can be appropriately selected from a wide range of thermoplastic resins. Generally, polyethylene resin, polypropylene resin, polystyrene resin, polyethylene terephthalate resin, polyvinyl alcohol resin, vinyl chloride resin, ionomer resin, polyamide resin, acrylonitrile / butadiene / styrene (ABS) can be preferably used. Resin, polycarbonate resin, etc. can be used.
[0019]
Moreover, you may mix various fillers in these thermoplastic resins. Examples of the filler that can be used include inorganic fibers such as glass fiber and carbon fiber, and inorganic particles such as talc, clay, silica, and calcium carbonate. Moreover, various additives, such as antioxidant, a ultraviolet absorber, a coloring agent, a flame retardant, and a low shrinkage agent, may be mix | blended.
[0020]
And, according to the automobile interior part according to the present invention, it is constituted by a foamed resin base material having shape retention, and a resin rib and a side impact shock absorber that are laminated and integrated on the back surface side of the foamed resin base material. In addition, by eliminating the conventional resin core material having a very large projected area, the weight can be reduced, and the resin material can be saved. In addition, side impact shock absorbers are integrally molded with resin ribs instead of side impact pads that have been separately molded and attached by hot melt, welding, screwing, etc. Man-hours can also be reduced.
[0021]
In addition, the porous sound absorbing function of the foamed resin base material provides automotive interior parts with excellent sound absorbing performance, and uses polyolefin resin as the material for the foamed resin base material, resin ribs, and side impact shock absorbers. In this case, the separation process can be abolished by the all olefin resin, so that the recycling work can be simplified.
[0022]
As a preferred embodiment of the present invention, the resin rib may have a L-shaped cross-section or a reverse T-shaped rib shape so that the contact portion is a plate portion on the back surface of the foamed resin base material. In addition, the surface of the interior part does not appear, the appearance is good, and the shape retention of the product can be improved.
[0023]
Furthermore, the rib thickness of the resin rib is appropriately varied, for example, by setting the rib thickness to be thick at a portion where external force is greatly applied to the interior part, and by reducing the rib thickness at a portion where the external force is relatively difficult to be applied. be able to. Therefore, it is sufficient to use the minimum necessary amount of resin material, which can contribute to weight reduction and cost reduction of the product.
[0024]
In addition, a clip seat or a mounting seat for attaching various escutcheon parts can be integrally formed on the resin rib. Moreover, the skin which improves external appearance designability can also be laminated | stacked on the surface of a foamed resin base material. As the skin, a woven fabric, a nonwoven fabric, a knitted fabric, a sheet, a film, a foam, a net-like material, or the like can be used. The material constituting these skins is not particularly limited, but it is preferable to use a material having air permeability such as a woven fabric, a non-woven fabric, and a knitted fabric in order to make use of the sound absorbing performance of the foamed resin base material.
[0025]
Next, the side impact shock absorber integrated with the resin rib may be composed of a grid-like rib integrally formed of the same material as the resin rib, or an elastomer different from the resin rib is used. Also good.
[0026]
In the case of a grid-like rib, it is integrally formed at the time of injection molding of the resin rib, and the grid-like rib is erected so as to extend in the vertical and horizontal directions projecting from the plate portion contacting the back surface of the foamed resin base material to the vehicle body panel side. ing.
[0027]
In the case of using an elastomer, a case body in which an opening facing the panel side is formed integrally with a resin rib, and an elastomer material such as a foam is filled inside the case body can be considered.
[0028]
Next, a method for manufacturing an automotive interior part according to the present invention comprises a foamed resin base material that is formed by compressing a foamed resin sheet and is lightweight and has shape retention, and is laminated on the back surface of the foamed resin base material. Resin ribs with reduced projected area and Lightweight, integrated with resin rib In a method for manufacturing an interior part for an automobile comprising a side impact shock absorber, a foamed resin sheet setting step for setting a foamed resin sheet, which is a material of a foamed resin base material, in a molding die, and molding dies The mold is clamped, and the foamed resin base material is molded into the required shape along the cavity shape of the molding die, and the molten resin is injected and filled into the cavity of the molding die, and the resin rib, plate portion and grid rib And an integration step of laminating and integrating with the back side of the foamed resin base material.
[0029]
Here, the molding die is composed of a molding upper mold capable of moving up and down, a molding lower mold positioned below the molding upper mold, and an injection machine connected to the molding lower mold, and is supplied from the injection machine. The molten resin is supplied onto the mold surface of the molded lower mold through resin passages such as a manifold and gate provided in the molded lower mold, but the molded upper mold descends to the bottom dead center, and the molded upper and lower molds are clamped. After that, the molten resin is injected and filled into the cavity at a predetermined injection pressure.
[0030]
Therefore, the foamed resin sheet is molded along the mold surface shape of the molding die by clamping the upper and lower molds, and the resin ribs and side impact impact absorption are achieved by injection filling the cavity with the molten resin. A body is formed, and these resin ribs and side impact shock absorbers are laminated and integrated on the back side of the foamed resin base material.
[0031]
When the product shape is set to a three-dimensional shape, the foamed resin sheet is set in a molding die after heat softening treatment is performed by a heater or the like in the previous step.
[0032]
Furthermore, after supplying the heat-softened foamed resin sheet into the molding die, the foamed resin sheet is molded into a required shape by clamping the molding die, and a foamed resin base material having shape retention is obtained. .
[0033]
Therefore, the resin rib and the side impact shock absorber can be laminated and integrated on the back surface of the lightweight foamed resin base material having shape retention. If the final product shape is a highly developed shape, it is preferable that the mold is clamped a plurality of times and the molten resin is injected in the final mold clamping process.
[0034]
Further, when the product shape includes a high development rate portion, a vacuum suction mechanism is provided in the molding upper mold, and the foamed resin base material is molded into a required shape by a vacuum suction force along the mold surface of the molding upper mold. You may do it.
[0035]
Therefore, according to the method of the present invention, since only the resin rib and the side impact shock absorber are molded, compared with the conventional resin core material having a large projected area, the load on the molding die can be reduced and the amount of resin can be reduced. The material cost can be saved, and the molding cycle of the product can be shortened because the cooling time is shorter than that of the conventional resin core material.
[0036]
Furthermore, according to the method of the present invention, since the lattice rib is integrally formed as a side impact shock absorber integrally with the resin rib, the side impact pad formed in a separate process as in the prior art is formed in a separate process after molding the interior part. It saves the trouble of mounting, requires less mold facilities, and shortens man-hours.
[0037]
Next, in another embodiment of the method of the present invention, the foamed resin sheet is compression-processed, and the foamed resin base material is lightweight and has shape retention, and laminated on the back surface of the foamed resin base material. Resin rib with reduced projected area and Molded integrally with resin rib In the case body Excellent shock absorption and light weight In a method of manufacturing an interior part for an automobile comprising a side impact shock absorber filled with an elastomer, a foamed resin sheet setting step for setting a foamed resin sheet as a material of the foamed resin base material in a molding die; The molds are clamped together to form the foamed resin base material into the required shape along the cavity shape of the mold, and from the first injection machine through the resin passage to the back surface of the foamed resin base material. Supplying molten resin, laminating and integrating the resin rib and the case body continuous with the resin rib on the back surface of the foamed resin base material, and foaming molten resin into the case body through the resin passage from the second injection machine The method includes a step of forming a side impact shock absorber by injection filling and loading an elastomer into the case body.
[0038]
And according to this embodiment, because it is a one-shot integral molding with two cylinders, and as a side impact shock absorber, it is configured to fill an elastomer such as a foam into the case body integrally molded with the resin rib, By using an elastomer resin excellent in shock absorption, it is possible to cope with high shock absorption.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Preferred embodiments of an automotive interior part and a method for manufacturing the same according to the present invention will be described below by exemplifying a vehicle door trim and a method for manufacturing the same.
[0040]
1 to 8 show a first embodiment of the present invention, FIG. 1 is a front view showing a first embodiment in which an automotive interior part according to the present invention is applied to an automotive door trim, and FIG. 2 is a configuration of the door trim. FIG. 3 is a front view showing the shape of the resin rib and the side impact shock absorber after removing the foamed resin base material in the door trim, and FIG. 4 is a cross sectional view showing the configuration of the side impact absorber in the door trim. It is. FIG. 5 is an overall view showing the configuration of a molding die for molding the automobile door trim. FIGS. 6 to 8 show the respective steps in the molding process of the automotive door trim. FIG. FIG. 7 is an explanatory view showing a foaming resin sheet setting process, and FIG. 8 is an explanatory view showing a molding process of the automobile door trim.
[0041]
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. First, in FIG. 1 to FIG. 4, an automotive door trim 10 includes a foamed resin base material 20 having a shape-retaining property formed in a desired curved shape, and vertical and horizontal directions laminated on the back side of the foamed resin base material 20. The resin rib 30 extends in a crossing manner, and the side impact shock absorber 40 integrated with the resin rib 30.
[0042]
More specifically, a skin 21 that imparts decorativeness is laminated on the entire surface of the foamed resin base material 20, but may be partially attached to a part of the surface of the foamed resin base material 20. Various resin parts such as an inside handle escutcheon 11, a power window switch finisher 12, a speaker grill 13, and a pocket escutcheon 14 are attached to the door trim 10.
[0043]
By the way, the foamed resin base material 20 is subjected to heat-softening treatment of the foamed resin sheet so as to have shape retention, and then thermoformed into a desired shape, for example, cold press-molded with a molding die having a desired mold surface. Furthermore, the foamed resin base material 20 may be shaped by vacuum molding for a portion with a higher development rate.
[0044]
The foamed resin sheet has a structure in which a foaming agent is added to a general-purpose thermoplastic resin. The thermoplastic resin includes a polyethylene resin, a polypropylene resin, a polystyrene resin, a polyethylene terephthalate resin, a polyvinyl alcohol resin, a chloride resin. Vinyl resin, ionomer resin, acrylonitrile / butadiene / styrene (ABS) resin, and the like can be used. As the foaming agent, an organic foaming agent such as azodicarbonamide and an inorganic foaming agent such as sodium bicarbonate can be used. In this embodiment, a foamed resin sheet in which sodium bicarbonate is appropriately added to a polypropylene resin is used. The expansion ratio of the foamed resin base material 20 is set to 2 to 10 times, and the thickness is set to a range of 0.5 to 30 mm, particularly 1 to 10 mm.
[0045]
Next, the resin rib 30 is made of a general-purpose synthetic resin molded body. As synthetic resins that can be preferably used, polyethylene resins, polypropylene resins, polystyrene resins, polyethylene terephthalate resins, polyvinyl alcohol resins, vinyl chloride resins , Ionomer resin, polyamide resin, acrylonitrile / butadiene / styrene (ABS) resin, polycarbonate resin, etc., and in this embodiment, polypropylene resin is used in consideration of environmental and recycling aspects. Yes.
[0046]
The resin rib 30 is appropriately mixed with a filler such as inorganic fibers such as glass fiber and carbon fiber, and inorganic particles such as talc, clay, silica, and calcium carbonate in the thermoplastic resin. May be.
[0047]
Further, as shown in FIG. 3, the resin rib 30 is disposed so as to extend in the vertical and horizontal directions over substantially the entire surface of the product when the foamed resin base material 20 is removed. An outer peripheral frame along the outer peripheral edge of the door trim 10 may be added to reinforce the rigidity of the peripheral edge of the door trim 10. In this case, no gap or the like is generated between the vehicle body panel 50 and the vehicle body panel 50.
[0048]
Further, as shown in FIG. 3, when molding the resin rib 30 extending in the vertical and horizontal directions, for example, attachment for attaching functional parts such as the inside handle escutcheon 11, the power window switch finisher 12, the speaker grille 13, and the pocket escutcheon 14. A seat (not shown) can be formed integrally, and a clip seat for mounting a clip attached to the vehicle body panel 50 on the back side of the resin rib 30 can be integrally formed.
[0049]
By the way, in the door trim 10 shown by 1st Embodiment which concerns on this invention, the side impact shock absorber 40 is integrated with the resin rib 30 integrally. As shown in FIGS. 3 and 4, the side impact shock absorber 40 protrudes toward the vehicle body panel 50 side from the plate portion 41 that contacts the back surface of the foamed resin base material 20 and the back surface of the plate portion 41. Grid-like ribs extending in the vertical and horizontal directions (encoded as vertical ribs 42 and horizontal ribs 43) are formed.
[0050]
Therefore, by appropriately adjusting the rib thickness, rib height, rib interval and the like of the grid-like ribs 42 and 43, the impact load at the time of a side collision can be effectively controlled. In addition, even if the side impact shock absorber 40 is broken in the case of a side collision, the plate portion 41 has the plate portion 41, so that the sharp edges of the lattice ribs 42 and 43 do not break through the skin 21.
[0051]
As described above, the door trim 10 shown in FIGS. 1 to 4 includes a foamed resin base material 20 having shape retention, a resin rib 30 and a side impact shock absorber 40 laminated and integrated on the back surface of the foamed resin base material 20. Therefore, the resin core material occupied over the entire surface of the product as in the past can be abolished and the weight of the product is related to the conventional example because the lightweight foamed resin base material 20 is used. In addition to being able to achieve a weight reduction of 40% or more, the resin material can also be saved significantly, contributing to cost reduction.
[0052]
In addition, since the side impact shock absorber 40 is integrally formed with the resin rib 30, a step of separately forming a side impact pad with a molding die and a step of attaching the side impact pad to the door trim as in the past. Moreover, since it is configured based on the grid-like ribs 42 and 43, the weight can be reduced as compared with the conventional molded urethane and the recyclability is excellent.
[0053]
Furthermore, since the foamed resin base material 20 has a porous structure, the door trim 10 is excellent in sound absorption performance and can reduce noise in the passenger compartment. In order to maintain the sound absorption of the foamed resin base material 20, the skin 21 laminated and integrated on the surface of the foamed resin base material 20 is made of a sheet material having air permeability such as a woven fabric, a non-woven fabric, and a knitted fabric. preferable. In addition, the skin 21 can use a synthetic resin sheet, a synthetic resin film, a foam, a net-like body, etc. besides breathable sheets, such as a woven fabric, a nonwoven fabric, and a knitted fabric.
[0054]
Next, an embodiment of the method for manufacturing the automobile door trim 10 will be described with reference to FIGS. First, as shown in FIG. 5, a molding die 60 used for molding the door trim 10 includes a molding upper mold 61 that can move up and down by a predetermined stroke, and a molding lower mold 62 on the fixed side that forms a pair with the molding upper mold 61. The injection machine 63 connected to the molding lower mold 62 is generally configured.
[0055]
More specifically, the molding upper die 61 has a cavity portion 611 that matches the product shape, and is driven up and down by a predetermined stroke by an elevating cylinder 612 connected to the upper surface of the molding upper die 61. In addition, guide bushes 613 serving as a guide mechanism are provided at the four corners of the molding upper die 61.
[0056]
On the other hand, the molding lower die 62 is provided with a core portion 621 corresponding to the cavity portion 611 of the molding upper die 61. In addition, a manifold 622 and a gate 623 are provided to supply the molten resin to the mold surface of the core portion 621. The molten resin M supplied from the injection machine 63 through the resin passages of the manifold 622 and the gate 623 is provided. Is supplied to the upper surface of the core portion 621. A groove portion 624 corresponding to the pattern of the resin rib 30 is formed on the upper surface of the core portion 621, and the plate portion 41 and the grid-like rib 42 of the side impact shock absorber 40 formed integrally with the resin rib 30 are formed. , 43 is inserted into the lower mold 62.
[0057]
In addition, guide posts 625 serving as a guide mechanism protrude from the four corners of the molded lower mold 62. The guide posts 625 are guided into the guide bush 613 when the molded upper and lower molds 61 and 62 are clamped. As a result, the pressing posture of the molding upper die 61 can be properly maintained.
[0058]
First, as the first step of molding the door trim 10, when the molded upper and lower molds 61 and 62 are in the mold open state, the molded upper and lower molds 61 and 62 are disposed inside the molded upper and lower molds 61 and 62. In this embodiment, as the foamed resin sheet S, a polypropylene foam sheet (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., trade name: Sumiceller foam PP sheet, foaming magnification = 3 times, thickness 2 mm) is used, and FIG. As shown, the foamed resin sheet S is supplied into the molded upper and lower molds 61 and 62 by the heater device 65 in a state where the foamed resin sheet S is heated and softened to 130 ° C.
[0059]
Next, after the foamed resin sheet S is supplied into the molding upper and lower molds 61 and 62 (see FIG. 7), the elevating cylinder 612 is driven to lower the molding upper mold 61 by a predetermined stroke, as shown in FIG. When the molding upper mold 61 is lowered to the bottom dead center and the molding upper and lower molds 61 and 62 are in a clamped state, the resin rib 30 and the side impact shock absorber in the door trim 10 from the injection machine 63 through the manifold 622 and the gate 623. Molten resin M for molding 40 is supplied.
[0060]
As this molten resin M, talc is mixed in an appropriate proportion by Sumitomo Nobrene AX568 (Sumitomo Chemical Industries polypropylene, melt index = 65 g / 10 min).
[0061]
Therefore, in the mold clamping state by the molded upper and lower molds 61 and 62, the foamed resin sheet S is shaped according to the shape of the cavity portion 611 of the molded upper mold 61, and the foamed resin base material 20 is molded into a desired shape. At the same time, the resin rib 30 and the side impact shock absorber 40 are laminated and integrated on the inner surface side of the foamed resin base material 20.
[0062]
In this manner, the foamed resin base material 20 and the resin rib 30 and the side impact shock absorber 40 can be molded in one molding process. In particular, the resin rib 30 and the side impact impact absorber 40 are compared with the conventional resin core material. Therefore, the amount of molten resin M can be saved, and the amount of molten resin can be saved. At the same time, the load on the upper and lower molds 61 and 62 can be reduced, and the injection machine 63 can have a small capacity. Can be realized. In the specification in which the skin 21 is laminated on the surface of the foamed resin base material 20, the raw sheet of the skin 21 may be laminated in advance on one side of the foamed resin sheet S.
[0063]
Further, when the foamed resin base material 20 is molded from the foamed resin sheet S, as described above, after heat-softening treatment at a predetermined temperature by the heater device 65 in advance, the mold resin is melted when the molded upper and lower molds 61 and 62 are clamped. Although it can be shaped into a required shape at the time of injection of M, if a higher curved surface shape and a complicated curved surface shape are required, a vacuum suction mechanism is attached to the upper mold 61 and the upper and lower molds 61 and 62 are formed. The foamed resin base material 20 can also be vacuum molded by applying a vacuum suction force from the molding upper mold 61 before or during mold clamping.
[0064]
Further, the upper mold 61 can be controlled in two steps. That is, by pressing the upper and lower molds 61 and 62 in the first stage, the foamed resin sheet S is press-molded to primarily mold the foamed resin base material 20, and then the upper mold 61 is raised and the molding is performed again. The resin rib 30 and the side impact shock absorber 40 can be integrally formed with the foamed resin base material 20 by lowering the mold 61 and injecting and filling the molten resin M into the cavity in the second molding step.
[0065]
Next, FIG. 9 thru | or FIG. 11 shows 2nd Embodiment of this invention, FIG. 9 sees through the foamed resin base material 20 of the door trim 10 for motor vehicles in 2nd Embodiment, resin rib 30 and the side. FIG. 10 is a cross-sectional view showing a configuration of the second embodiment of the same-side impact shock absorber 40, and FIG. 11 shows a molding method of the door trim 10 in the second embodiment. FIG. In the second embodiment, the same parts as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0066]
In the second embodiment, since only the configuration of the side impact shock absorber 40 is changed, the configurations of the other foamed resin base material 20 and the resin rib 30 are exactly the same as those in the first embodiment.
[0067]
That is, the side impact shock absorber 40 according to the second embodiment includes a case body 44 having an opening toward the vehicle body panel 50 and an elastomer 45 filled in the case body 44. The case body 44 is integrated with the resin rib 30 and is integrally formed at the time of injection molding of the resin rib 30. After the molding of the case body 44 is completed, the material of the elastomer 45 is formed in the internal space of the case body 44. It is comprised by inject | pouring the foaming resin liquid which is.
[0068]
Therefore, in the second embodiment, by using the elastomer 45 having an excellent impact absorbing function, the impact absorbing function at the time of a side collision can be enhanced, and a lightweight material based on foamed resin is used. Thereby, the lightweight side-impact impact absorber 40 can be provided.
[0069]
Next, an outline of the molding process of the door trim 10 according to the second embodiment will be mainly described with reference to FIG. 11, particularly a molding method of the case body 44 and the elastomer 45 constituting the side impact shock absorber 40. For the molding die 60, only the changed points will be described.
[0070]
That is, the molding die 60 used in the second embodiment uses the molding upper die 61 having the same structure as that of the first embodiment for the molding upper die 61, but the configuration of the molding lower die 62 is the core. As in the first embodiment, a groove 624 corresponding to the arrangement pattern of the resin ribs 30 is formed in the portion 621, and a case body that constitutes a part of the side impact shock absorber 40 so as to communicate with the groove 624. 44 is provided in the core portion 621. A slide block 67 is provided in the groove portion 66 so as to be able to advance and retract by driving a cylinder (not shown).
[0071]
Two injection machines 63a and 63b are connected to the molding lower mold 62, and the first injection machine 63a melts the material of the case body 44 in the resin rib 30 and the side impact shock absorber 40. Resin M1 is supplied through the manifold 622a and the gate 623a.
[0072]
On the other hand, from the second injection machine 63b, a foamable molten resin M2 which is a material of the elastomer 45 filled in the case body 44 is supplied through the manifold 622b and the gate 623b. The molten resin M1 and the foamable molten resin M2 from the two injection machines 63a and 63b are supplied from the first injection machine 63a first when the molding upper and lower molds 61 and 62 are clamped. M1 is supplied into the mold, and the resin rib 30 and the case body 44 are integrally molded along the desired pattern shape on the back surface side of the foamed resin base material 20 that is molded into a required shape.
[0073]
Thereafter, the foamable molten resin M2 is supplied from the second injection machine 63b through the manifold 622b and the gate 623b at an interval, and at this time, the slide block 67 moves backward to form an internal space of the case body 44, In this space, the foamable molten resin M2 is supplied and foamed and cured, so that the resin rib 30 and the case body 44 and the side impact shock absorber 40 made of the elastomer 45 are integrally formed on the back side of the foamed resin base material 20. Is done.
[0074]
The door trim 10 described above is a type in which the upper portion and the lower portion are integrally formed. For example, the door trim 10 is applied to a two-tone type door trim in which the door trim upper portion is formed of a laminated structure and the door trim lower portion is formed of a resin molded body. In this case, the door trim upper part is composed of the foamed resin base material 20 and the resin ribs 30 extending in the vertical and horizontal directions that are laminated and integrated on the back side thereof, and the door trim lower part is composed of a synthetic resin molded body. What is necessary is just to employ | adopt the structure of integrally molding the side impact shock absorber 40 mentioned above to a molded object.
[0075]
Further, the configuration of the door trim 10 described in the first embodiment and the second embodiment can also be applied to the rear side trim.
[0076]
【The invention's effect】
As described above, the automotive interior part according to the present invention has a configuration in which the side impact shock absorber is integrated with the resin rib laminated on the back surface of the foamed resin base material that is lightweight and has shape retention. Thus, the conventional heavy resin core material can be eliminated, and there is no need for a separately formed side impact pad, and there is an effect that it is possible to provide an automobile interior part that is lightweight, low in cost and excellent in sound absorption performance.
[0077]
Furthermore, the method for manufacturing automotive interior parts according to the present invention employs a process in which a foamed resin base material is molded into a required shape and at the same time a resin rib and a side impact shock absorber are integrated on the back side of the foamed resin base material. Compared with conventional resin core materials, the projected area of resin ribs and side impact shock absorbers is small, so the load on the molding die is small and the cooling time can be shortened. Compared to the method of attaching side impact pads to the back of interior parts or mechanically fixing, the work efficiency can be improved and the cost can be greatly reduced as the mold equipment is simplified and the man-hours are shortened. Have
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a first embodiment of a door trim to which the present invention is applied.
2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
3 is a front view showing an arrangement pattern of resin ribs and a side impact shock absorber from which a foamed resin base material is removed from the automobile door trim shown in FIG. 1; FIG.
4 is a cross-sectional view showing a configuration of a side impact shock absorber in the door trim shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is an explanatory view showing an overall configuration of a molding die for molding the door trim shown in FIG. 1;
6 is an explanatory view showing a heat softening step of the foamed resin sheet in the door trim manufacturing method shown in FIG. 1. FIG.
7 is an explanatory view showing a foamed resin sheet setting step in the door trim manufacturing method shown in FIG. 1; FIG.
8 is an explanatory view showing an injection molding process in the door trim manufacturing method shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 9 is a front view showing an arrangement pattern of resin ribs and a side impact shock absorber in a second embodiment of a door trim to which the present invention is applied.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a configuration of a side impact shock absorber according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an explanatory view showing an outline of a method for manufacturing a door trim according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a front view showing a conventional door trim.
13 is a cross-sectional view taken along line XIII-XIII in FIG.
[Explanation of symbols]
10 Door trim
20 Foamed resin substrate
21 epidermis
30 resin ribs
40 side impact shock absorber
41 Plate part
42, 43 lattice ribs
44 Case body
45 Elastomer
50 body panel
60 Mold
61 Upper mold
611 Cavity
612 Lifting cylinder
62 Lower mold
621 Core part
622 Manifold
623 Gate
63 Injection machine
63a first injection machine
63b Second injection machine
64 Nested type
65 Heater device
66 Groove
67 Slide block
M, M1 molten resin
M2 foamable molten resin
S Foamed resin sheet

Claims (7)

発泡樹脂シート(S)を圧縮加工してなり、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材(20)と、この発泡樹脂基材(20)の裏面に積層一体化される投影面積が低減化された所定のパターンに沿う樹脂リブ(30)と、該樹脂リブ(30)の成形時に、この樹脂リブ(30)と一体成形され、車体パネル(50)と当接、あるいは対峙して、側突時の衝撃吸収を行なう軽量な側突衝撃吸収体(40)とから構成されていることを特徴とする自動車用内装部品。The foamed resin sheet (S) is compression-processed, has a lightweight and shape-retaining foamed resin base material (20), and a projected area laminated and integrated on the back surface of the foamed resin base material (20). When the resin rib (30) along the reduced predetermined pattern and the resin rib (30) are formed, the resin rib (30) is integrally formed with the resin rib (30) and is in contact with or opposed to the vehicle body panel (50). An automobile interior part comprising a lightweight side impact impact absorber (40) that absorbs impact during a side impact. 前記側突衝撃吸収体(40)は、発泡樹脂基材(20)の裏面に当接するプレート部(41)と、このプレート部(41)から車体パネル(50)側に向けて立設され、縦横方向に延びる格子状リブ(42,43)とから構成され、側突衝撃吸収体(40)の破断時、プレート部(41)により、シャープエッジが表面側に露出するのを回避することを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。The side impact shock absorber (40) is erected from a plate portion (41) that contacts the back surface of the foamed resin base material (20), and from the plate portion (41) toward the vehicle body panel (50), It is composed of grid-like ribs (42, 43) extending in the vertical and horizontal directions. When the side impact shock absorber (40) is broken, the plate portion (41) prevents the sharp edges from being exposed to the surface side. The automobile interior part according to claim 1, wherein the interior part is an automobile interior part. 前記側突衝撃吸収体(40)は、車体パネル(50)側に開口を有するケース体(44)と、該ケース体(44)内に充填されている衝撃吸収機能に優れ、軽量なエラストマー(45)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。The side impact shock absorber (40) has a case body (44) having an opening on the vehicle body panel (50) side and an impact absorbing function filled in the case body (44), and is a lightweight elastomer ( 45) The automotive interior part according to claim 1, wherein 発泡樹脂シート(S)を圧縮加工してなり、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材(20)と、該発泡樹脂基材(20)の裏面に積層一体化される投影面積が低減化された樹脂リブ(30)及び樹脂リブ(30)と一体成形され、軽量な側突衝撃吸収体(40)とからなる自動車用内装部品の製造方法において、
成形金型(61,62)内に、発泡樹脂基材(20)の素材である発泡樹脂シート(S)をセットする発泡樹脂シート(S)のセット工程と、
成形金型(61,62)同士を型締めして、成形金型(61,62)のキャビティ(C)形状に沿って発泡樹脂基材(20)を所要形状に成形するとともに、成形金型(61,62)のキャビティ(C)内に溶融樹脂(M)を射出充填して、樹脂リブ(30)及びプレート部(41)と格子状リブ(42,43)を発泡樹脂基材(20)の裏面側に積層一体化する一体化工程と、
からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方法。
The foamed resin sheet (S) is compression-processed, has a lightweight foam-shaped resin base material (20) having a shape retaining property, and a projected area laminated and integrated on the back surface of the foamed resin base material (20). In the manufacturing method of an interior part for an automobile , which is integrally formed with the reduced resin rib (30) and the resin rib (30), and includes a lightweight side impact shock absorber (40).
A foaming resin sheet (S) setting step for setting the foaming resin sheet (S), which is the material of the foaming resin base material (20), in the molding die (61, 62);
The molding dies (61, 62) are clamped together, and the foamed resin base material (20) is molded into a required shape along the cavity (C) shape of the molding dies (61, 62). The molten resin (M) is injected and filled into the cavities (C) of (61, 62), and the resin rib (30), the plate portion (41), and the grid-like ribs (42, 43) are formed into the foamed resin base material (20 ) And the integration step of stacking and integrating on the back side,
A method for producing an interior part for an automobile, comprising:
発泡樹脂シート(S)を圧縮加工してなり、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材(20)と、該発泡樹脂基材(20)の裏面に積層一体化される投影面積が低減化された樹脂リブ(30)及び樹脂リブ(30)と一体成形されるケース体(44)内に衝撃吸収機能に優れ、軽量なエラストマー(45)を充填してなる側突衝撃吸収体(40)とからなる自動車用内装部品(10)の製造方法において、
成形金型(61,62)内に、発泡樹脂基材(20)の素材である発泡樹脂シート(S)をセットする発泡樹脂シート(S)のセット工程と、
成形金型(61,62)同士を型締めして、成形金型(61,62)のキャビティ形状に沿って発泡樹脂基材(20)を所要形状に成形するとともに、第1の射出機(63a)から樹脂通路を経て、発泡樹脂基材(20)の裏面に溶融樹脂(M1)を供給して、樹脂リブ(30)及びこれと連設するケース体(45)を発泡樹脂基材(20)の裏面に積層一体化する工程と、第2の射出機(63b)から樹脂通路を経てケース体(44)内に発泡性溶融樹脂(M2)を射出充填して、ケース体(44)内にエラストマー(45)を装填することで、側突衝撃吸収体(40)を形成する工程と、
からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方法。
A foamed resin base material (20) that is formed by compressing the foamed resin sheet (S), has a lightweight and shape-retaining property, and a projected area that is laminated and integrated on the back surface of the foamed resin base material (20). Reduced resin rib (30) and a side impact shock absorber formed by filling a lightweight elastomer (45) with an excellent shock absorbing function in a case body (44) formed integrally with the resin rib (30). 40) and a manufacturing method of an automotive interior part (10),
A foaming resin sheet (S) setting step for setting the foaming resin sheet (S), which is the material of the foaming resin base material (20), in the molding die (61, 62);
The molding dies (61, 62) are clamped together to mold the foamed resin base material (20) into a required shape along the cavity shape of the molding dies (61, 62), and the first injection machine ( The molten resin (M1) is supplied to the back surface of the foamed resin base material (20) through the resin passage from 63a), and the resin rib (30) and the case body (45) connected thereto are connected to the foamed resin base material ( 20) and the step of stacking and integrating the back surface of the second injection machine (63b) and the resin body from the second injection machine (63b) by injecting and filling the foamable molten resin (M2) into the case body (44). Forming a side impact shock absorber (40) by loading the elastomer (45) therein;
A method for producing an interior part for an automobile, comprising:
前記発泡樹脂シート(S)のセット工程前に、予備加熱工程で該発砲樹脂シート(S)を加熱軟化処理するとともに、成形金型(61,62)の型締め時に、発泡樹脂シート(S)が所要形状に成形されることにより、保形性を有する発泡樹脂基材(20)が形成され、該発泡樹脂基材(20)の裏面側に樹脂リブ(30)と側突衝撃吸収体(40)を積層一体化することを特徴とする請求項4又は5に記載の自動車用内装部品の製造方法。Before the step of setting the foamed resin sheet (S), the foamed resin sheet (S) is heat-softened in a preheating step, and when the molds (61, 62) are clamped, the foamed resin sheet (S) Is formed into a required shape to form a foamed resin base material (20) having shape retention, and a resin rib (30) and a side impact shock absorber (on the back side of the foamed resin base material (20)). 40) is laminated and integrated, The method for manufacturing an interior part for an automobile according to claim 4 or 5 . 前記成形金型(61)に真空吸引機構が付設され、加熱軟化処理された発泡樹脂シート(S)を成形金型(61,62)の型締め時に成形金型(61,62)の型面形状に沿って賦形する際、上記真空吸引機構を動作させ、真空吸引力により発泡樹脂基材(20)を所要形状に真空成形する工程を付加したことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の自動車用内装部品の製造方法。A vacuum suction mechanism is attached to the molding die (61), and the mold surface of the molding die (61, 62) is fixed to the foamed resin sheet (S) that has been heat-softened when the molding die (61, 62) is clamped. 7. The method according to claim 4, further comprising the step of operating the vacuum suction mechanism when forming along the shape and vacuum forming the foamed resin base material (20) into a required shape by a vacuum suction force. The manufacturing method of the interior component for motor vehicles in any one.
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