JP3962966B2 - 超砥粒砥石を配設した砥石車及びその製造方法 - Google Patents

超砥粒砥石を配設した砥石車及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はオフセット砥石車又は回転切断砥石車に関し、更に詳しくは、砥石車の表面の一部にダイヤモンド砥粒等の超砥粒を配設した砥石車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオフセット砥石や切断砥石等の砥石車は、炭化珪素、金剛砂等よりなる砥粒を結合剤と共に円盤状に圧縮成型したのち、熱処理して結合剤を硬化して一体成形して製造され、全体が一体のものであった。又ダイヤモンド砥粒や立方晶窒化硼素(CBN)砥粒等の超砥粒を用いた砥石車は金属製砥石車の表面にダイヤモンド砥粒等を添着したものが用いられている。
【0003】
一方、特開昭49−132688号には孔容量(多孔度)が小さく比較的硬質の扇形研削部材と、孔容量(多孔度)が大きく比較的軟質の扇形研削部材を交互に配設して砥石車を構成することにより、砥石車の目詰まりを防止し、研削効率を高めることが提案されている。この多孔度が小さく比較的硬質の扇形研削部材と、多孔度が大きく比較的軟質の扇形研削部材を交互に配設した砥石車は、その軟質と硬質の扇形研削部材をそれぞれ別個に、砥粒を成型、焼成してセグメントとして製作した後、これらを交互に配列して互いに接着等により円盤状に組立たものであって、その製造工程が極めて複雑であり、扇形のセグメント同志の接着強度が弱く、研削作業中にその砥石車のセグメントの接着部分から欠けたり割れたりする虞があった。
【0004】
又本発明者は、特願平6−280062号において、砥粒を結合剤等と配合してなる砥粒配合物を円板状に圧縮成型し、焼成してなる砥石車において、該砥石車の片面に波型の凹凸を有し、該波型は該砥石車の中心部から外周部に向って多数の波頭線が略放射状方向に延び且つ該砥石車の中心と同心の同心円に沿った断面における砥石車表面の形状が波状をなす波型であって、該波型の凸部の砥石車内部の砥粒密度が小さく、該波形の凹部の砥石車内部の砥粒密度が大きいことを特徴とするオフセット砥石車を開示した。
【0005】
更に本発明者は、特願平7−119390号(特開平8−290362号)において、底に円板状の下型を嵌合して軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒内で上面に凹凸を有する下型上面に一定の厚さに砥粒配合物を堆積して砥粒層となし、該砥粒層の上に下面に凹凸を有する上型を置いてプレス成形し、両面に凹凸を有する円板状に成型することにより、切断砥石車の内部に砥粒密度の高い部分から砥粒密度の低い部分まで砥粒密度の分布を形成することを特徴とする切断砥石車の製造法及びその切断砥石車を開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のダイヤモンド砥石車やCBN砥石車は、硬質材料の研削の効率がすぐれているが、極めて高価であり、又ダイヤモンド砥粒が目詰まりを起こすと切削効率が低下する。特にアルミニウム、銅、真鍮等の軟質金属等を研削したり、或いは塗装面の塗膜の研削除去のために使用すると、しばしば目詰まりを起こし、切れ味が悪化し、摩擦熱によりダイヤモンドが燃焼劣化し、砥石の寿命が低下するという問題があった。
【0007】
従って本発明は、安価に使用することができるダイヤモンド砥石車やCBN砥石車を提供することを目的とする。更に本発明の他の目的は、研削速度がすぐれ、長寿命で且つ目詰まりの少ない砥石車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、通常の砥石車に用いられる炭化珪素等の砥粒を用いたオフセット砥石車又は切断砥石車の切削面の一部にダイヤモンドチップ等の超硬チップ板を埋設し、或いはダイヤモンド砥粒等の超砥粒を配置して一体成形することにより、砥石車の表面の一部に超砥粒を配設することができ、この砥石車は炭化珪素等の通常の研削砥粒部とダイヤモンドチップ等の超硬チップが交互に配置されて交互に被研削物に摺動し、ダイヤモンド研削砥石チップ等の目詰まりを極めて小さくすることができること、ダイヤモンドの使用量を極めて少なくして、切削効率を上げることができることを見出し本発明を完成するに到った。
【0009】
即ち、砥粒を結合剤等と配合してなる砥粒配合物を圧縮成型し、焼成してなる砥石車において、該砥石車の表面の一部がダイヤモンド砥粒等よりなる超砥粒を含む砥石により形成されて全体が一体成形され、砥石車の回転、研削時に超砥粒を含む砥石部分と超砥粒を含まない砥石部分が交互に被研削作物に摺動するようにしたことを特徴とする超砥粒砥石を配設した砥石車を要旨とする。
【0010】
他の本発明は、底に円板状の下型を嵌合して軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒内で該下型上面に超砥粒チップを適数個配置し、その上に一定の厚さに砥粒配合物を堆積して砥粒層となし、その上に上型をかぶせて圧縮成形し、砥粒配合物と超砥粒チップを一体成形することを特徴とする超砥粒砥石を配設した砥石車の製造方法を要旨とする。
【0011】
更に他の本発明は底に円板状の下型を嵌合して軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒内で該下型上面の一部の適数個所に超砥粒を含む砥粒配合物を配設し、その上に一定の厚さに超砥粒を含まない砥粒配合物を堆積して砥粒層となし、その上に上型をかぶせて圧縮成形し、全体を一体成形することを特徴とする超砥粒砥石を配設した砥石車の製造方法を要旨とする。
【発明の実施の形態】
【0012】
次に本発明の内容を図面により詳細に説明する。図1は本発明の砥石車の一例のオフセット形砥石車の平面図、図2は同A−A断面図、図3は同円弧B−Bに沿う拡大断面図である。1はオフセット砥石車2の砥粒部1であり、公知の砥石車と同様の炭化珪素等の砥粒よりなる。
【0013】
オフセット砥石車2の表面3に放射状に波頭線4が延び、同心円の沿った断面が鋸歯状波をなす波型5の凹凸を設ける。鋸歯状波の緩い斜面が砥石車の回転方向前方に面し、鋸歯状波の急斜面が回転方向後方に向くように設けるのが好ましいが、逆方向に向くように設けることもできる。波型5の放射状の波の数は特に制限はないが、砥石車の直径やその使用目的に応じて、10〜100の波数が用いられる。例えば直径100mmのオフセット砥石車2に対しては、15〜50の波数が好ましく用いられる。
【0014】
6はオフセット砥石車2の表面3に埋設されたダイヤモンドチップ等の超砥粒チップ板6であり、表面3の波型5の緩い側の斜面よりなる波面7に沿って表面が露出するように埋設されている。超砥粒チップ板6はダイヤモンド砥粒、立方晶窒化硼素(CBN)砥粒、タングステンカーバイド砥粒等の超砥粒をメタルボンド、ビトリファイドボンド、レジノイドボンド等の公知の結合法で結合したもの、上記超砥粒と溶融アルミナや炭化珪素等よりなる一般砥粒を混合して公知の砥石車の製造法と同様の方法により圧縮成形したのち焼成して製造したもの、上記超砥粒とボリイミド樹脂等の耐熱合成樹脂粉末と混合して圧縮成形したもの、ポリイミド樹脂等の耐熱合成樹脂製の基板上にダイヤモンド砥粒、CBN砥粒等の超砥粒を電着、メタルボンド、ビトリファイドボンド、レジノイドボンド等の公知の結合法で固着したもの等が用いられる。
【0015】
超砥粒チップ板6の形状及び大きさは特に制限はないが、厚さ1.5〜3.5mmのものが用いられ、例えば厚さ2mm程度の薄い細長い板状のものが用いられる。又チップ板6は全体が一定の厚みを有しないで、一端が厚く他端が薄くなる楔形の形状を有するものでもよい。超砥粒チップ板6を図1乃至図3に示すようにオフセット砥石車2の波型5の斜面7に沿って放射状に等間隔に埋設するのが望ましい。波型5の1つの斜面7全面を覆うように埋設してもよいし、超砥粒チップ板6の幅を狭くして、図4に示すように1つの波面7の波頭線4に近い部分のみに埋設してもよい。
【0016】
埋設する超砥粒チップ板6の数は特に制限はないが、2枚乃至12枚が用いられ、少なくともチップ板6を配設しない波型5の斜面7が所々に存在すればよいが、埋設数を多くするとコストが嵩む割りに切削効率向上の効果が少ないので、コスト対効果を考慮して超砥粒チップ板6の埋設数を決定する。図1に示すような直径100mm、波数36のオフセット砥石車2の場合、3〜6枚の超砥粒チップ板6が好ましく用いられる。
【0017】
図5は本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の他の実施態様を示す平面図であり、通常の平面状切削面を有するオフセット砥石車2の表面3に超砥粒チップ板6を放射状に埋設し、更に円周の一部に沿って埋設したものである。オフセット砥石車2の表面3に放射状に超砥粒チップ板6を埋設する代わりに、図6に示すように円形その他任意の形状の超砥粒チップ板6をオフセット砥石車2の表面に適宜配設することもできる。オフセット砥石車2の平面状の表面3に超砥粒チップ板6を埋設するときには、超砥粒チップ板6の面がオフセット砥石車2の表面3から若干突出するようにするのが好ましい。突出高さは特に制限はないが、突出高さが研削時の振動に影響を与えるので、0.3〜1mmの高さが好ましい。
【0018】
本発明の超砥粒チップを埋設した砥石車は切断砥石車、カップ形砥石車にも適用することができる。図7、図8は本発明の超砥粒チップを埋設した切断砥石車の一例の平面図及び円弧C−Cに沿う断面図である。図1乃至図3に示すオフセット砥石車2の表面3の波型5と同様の放射状波型5が切断砥石車9の両面に設けられている。両面の波型5の波面7に沿って複数個の超砥粒チップ板6が放射状に埋設される。切断砥石車9の片面にのみ超砥粒チップ板6を埋設してもよい。
【0019】
切断砥石車9の波面7に埋設される超砥粒チップ板6も前記オフセット砥石車2に埋設した超砥粒チップ板6と同様のものを用いることができるが、切断砥石車9の厚みを考慮して、オフセット砥石車2の場合よりも薄い適当な厚みの超砥粒チップ板6が選択される。放射状に埋設する超砥粒チップ板6は切断砥石車9の周辺に近い、実際に切断に使用される部分のみに埋設すれば充分である。切断砥石車9に埋設する超砥粒チップ板6の数は片面に2〜6個が好ましく、両面に埋設する場合はその位置が交互に等間隔になるように配設するのが望ましい。
【0020】
図9及び図10は本発明の超砥粒チップを埋設した切断砥石車の他の実施態様を示す。切断砥石車9は通常の平面状切断砥石車9であり、その両面には波型は形成されていない。平面状切断砥石車9の片面又は両面に任意の形状の超砥粒チップ板6を適数個埋設する。超砥粒チップ板6が切断砥石車9の表面3から僅かに突出するように埋設することができる。
【0021】
本発明の超砥粒チップを埋設した砥石車を製造する方法は、例えば図1〜図3に示すオフセット砥石車2の場合には、図11の断面図に示すように円筒状外型10と上面に放射状波型を有する下型11及びオフセット砥石車2の裏面を反転した形状の下面を有する上型13よりなる金型を用いる。下型11及び上型13の中央にはそれぞれピン14を挿通する中心孔15を有する。
【0022】
この金型の円筒状外型10の底部に下型11を嵌め、その波型の波面に沿って超砥粒チップ板6を配置し、その上に薄く後述の砥粒配合物16を入れ、全体を一定の深さにならす。その砥粒層12上で下端中央部がへ字状に窪んだ成形板を回転して、砥粒層12上面中央が山形になるように充填し、その上にガラス繊維等よりなる補強布17を載置し、更に同様にして砥粒配合物16を一定の深さに入れてその上を上型13で押さえ、油圧プレス装置で加圧する。必要に応じてガラス繊維等よりなる補強布17を砥粒層12の上面、或いは砥粒層12の中間にもう一枚挟んでプレスしてもよい。
【0023】
本発明の砥石車の製造に用いられる砥粒は炭化珪素、アルミナ、ジルコニヤ、金剛砂等公知の砥石車用砥粒を用いることができる。砥粒に結合剤としてレゾール型或いはベンジリックエーテル型等の液状フェノール樹脂及び粉状フェノール樹脂を配合して砥粒配合物16とする。その配合割合は砥粒100重量部に対し結合剤の量は10〜30重量部が適当であり、15〜25重量部が更に好ましい。
【0024】
砥粒配合物16には更に有機溶媒その他の液状の流動性調整剤を添加することができる。又、氷晶石、炭酸カルシウム等の粉状充填剤、着色料等通常の砥石車の製造の際に砥粒に配合する添加物を適宜配合することができる。
【0025】
金型により砥粒配合物16をプレスする圧力は特に制限はないが、通常100〜150kgf/cm2が用いられる。プレス温度は80〜100℃の通常のプレス温度が用いられる。
【0026】
このようにして円板状に成型された砥粒成型体は170〜180℃で約24時間かけて焼成される。最初の14時間で常温から170℃付近まで徐々に昇温し、その後170〜180℃で約10時間保った後、徐冷する。
【0027】
本発明の砥石車の製造の際、砥粒配合物16に粉状ゴムを配合すると弾性を有する砥石車が得られる。特に上型13の下に補強布17の上になるように入れる砥粒配合物16はゴムを配合したものが望ましい。補強布17の上にゴムを配合した砥粒配合物16を入れると、プレスしたときガラス繊維に無理な応力がかかって繊維が切断されるのを防止することができる。ゴムを配合するときは上記の焼成温度を配合するゴムの種類に応じて適当な温度に調節する必要がある。
【0028】
砥石車を構成する砥粒配合物16全体に粉状ゴムを配合すると砥石車全体が可撓性を有する弾性砥石車となる。粉末ゴムの種類は特に制限はないが、SBR、NBR等の合成ゴム、天然ゴムが好ましく用いられる。粉状ゴムの配合量は必要な可撓性に応じて調節することができる。例えば砥粒100重量部に対してゴム粉末10〜700重量部を添加することができる。
【0029】
上記粉状ゴムの代わりに熱硬化性のポリウレタン樹脂のような弾性体粉末を用いることもできる。ポリウレタン樹脂粉末を用いると、粉状ゴムを配合した場合よりも弾性砥石車の耐熱性が高くなり、重研削が可能となる。
【0030】
本発明の超砥粒チップを埋設した切断砥石車9を製造する方法も、本質的には上記オフセット砥石車2の製造方法と同様であり、下型11及び上型13を略平面状のものを使用すればよい。両面に波形を有する切断砥石車9の両面に超砥粒チップ板6を有する切断砥石車9を製造する場合は、上型13の下面にも波型5を設け、その上型13の波面7に沿って、適当な粘着剤等で超砥粒チップ板6を一時的に保持して、砥粒層12上に被せるようにすればよい。
【0031】
上記の説明では本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車を製造する方法として、予め超砥粒を含む砥粒を板状等のチップ状に成形、焼成したチップ板6を砥石車の成形用下型11の上面の適数個所に配置して一般砥粒配合物で覆い、全体を一体成形する方法を示したが、予め成形したチップ板6を用いる代わりに、超砥粒を配合した砥粒配合物を上記砥石車の成形用下型11の上面の適数個所に適当な治具を用いて層状に配置し、その上を一般砥粒配合物で覆い、上型13を被せて、全体を一体成形し、焼成して製造することができる。この方法によれば、超砥粒を含む部分と一般砥粒のみからなる部分が連続的に一体に結合して、砥石車全体の結合強度が強化される。
【0032】
上記の本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の製造法のうち、超砥粒チップ板6を用いる方法と超砥粒を用いて直接砥石車を成形する方法を比較すると、超砥粒チップ板6を用いる方法は、砥石車全体を成形、焼成する条件と、超砥粒チップ板6のみを成形、焼成する条件を別々に設定することができるので、砥石車の超砥粒砥石の部分と一般砥粒砥石の部分の性状を別々に自由に選択することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の超砥粒チップを埋設した砥石車によれば、一般砥粒を用いる通常の砥石車に比較して、切削速度が大幅に向上する。従来の金属基板上に超砥粒チップを固着した砥石車では、目詰まりを生ずる場合でも、本発明の砥石車の場合は一般砥粒の部分と超砥粒チップ板の部分が交互に工作物に摺動するために、脱落した一般砥粒が清掃効果を発揮して、軟質金属を切削する場合でも超砥粒の砥石の目詰まりが全く生じない。
【0034】
砥粒配合物16にゴム等の弾性体粉末を配合すると弾性砥石車が得られ、曲面の研削に好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の平面図である。
【図2】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例のA−A断面図である。
【図3】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の円弧B−Bに沿う断面図である。
【図4】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の円弧B−Bに沿う断面図である。
【図5】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の平面図である。
【図6】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の平面図である。
【図7】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の平面図である。
【図8】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の円弧C−Cに沿う断面図である。
【図9】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の平面図である。
【図10】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の一例の円弧D−Dに沿う断面図である。
【図11】本発明の超砥粒砥石を配設した砥石車の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1 砥粒部
2 オフセット砥石車
3 表面
4 波頭線
5 波型
6 超砥粒チップ板
7 波面
9 切断砥石車
10 円筒状外型
11 下型
12 砥粒層
13 上型
14 ピン
15 中心孔
16 砥粒配合物
17 補強布

Claims (15)

  1. 砥粒を結合剤等と配合してなる砥粒配合物を圧縮成型し、焼成してなる砥石車において、該砥石車の表面の一部がダイヤモンド砥粒等よりなる超砥粒を含む砥石により形成されて全体が一体成形され、砥石車の回転、研削時に超砥粒を含む砥石部分と超砥粒を含まない砥石部分が交互に被研削作物に摺動するようにしたことを特徴とする超砥粒砥石を配設した砥石車。
  2. 該砥石車の表面にダイヤモンドチップ等の超砥粒チップを埋設して一体成形した請求項1記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  3. 該砥石車の表面の一部はダイヤモンド砥粒等の超砥粒を含む砥粒を配置し、他の部分には一般砥粒を配置して、全体を一体成形した請求項1記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  4. 該砥石車がオフセット砥石車である請求項1、2又は3記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  5. 該砥石車の表面に波型の凹凸を有し、該波型は該砥石車の中心部から外周部に向って多数の波頭線が略放射状方向に延び且つ該砥石車の中心と同心の同心円に沿った断面における砥石車表面の形状が波状をなす波型であって、該波型の波面に沿って放射状にダイヤモンドチップ等の超砥粒チップを埋設した請求項4記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  6. 該砥石車が切断砥石車である請求項1、2又は3記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  7. 該砥石車がカップ形砥石車である請求項1、2又は3記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  8. 該砥石車の片面又は両面に波型の凹凸を有し、該波型は該砥石車の中心部から外周部に向って多数の波頭線が略放射状方向に延び且つ該砥石車の中心と同心の同心円に沿った断面における砥石車表面の形状が波状をなす波型であって、該砥石車の片面又は両面の該波型の波面に沿って放射状にダイヤモンドチップ等の超砥粒チップを埋設した請求項6記載の超砥粒チップを埋設した砥石車。
  9. 該砥粒配合物にゴム等の弾性物粉末を配合した請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  10. 該超砥粒がダイヤモンド砥粒、立方晶窒化硼素(CBN)砥粒、タングステンカーバイド砥粒等の超砥粒である請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  11. 該超砥粒チップがダイヤモンド砥粒、立方晶窒化硼素(CBN)砥粒、タングステンカーバイド砥粒等の超砥粒を公知の結合法で結合した超砥粒チップ板である請求項2記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  12. 該超砥粒チップがダイヤモンド砥粒、立方晶窒化硼素(CBN)砥粒、タングステンカーバイド砥粒等の超砥粒と溶融アルミナや炭化珪素等よりなる一般砥粒を混合して圧縮成形したのち焼成して製造した超砥粒チップ板である請求項11記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  13. 該超砥粒チップがダイヤモンド砥粒、立方晶窒化硼素(CBN)砥粒、タングステンカーバイド砥粒等の超砥粒をポリイミド樹脂等の耐熱合成樹脂製の基板上にダイヤモンド砥粒、CBN砥粒等の超砥粒を電着、メタルボンド、ビトリファイドボンド、レジノイドボンド等の公知の結合法で固着した超砥粒チップ板である請求項2記載の超砥粒砥石を配設した砥石車。
  14. 底に円板状の下型を嵌合して軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒内で該下型上面に超砥粒チップを適数個配置し、その上に一定の厚さに砥粒配合物を堆積して砥粒層となし、その上に上型をかぶせて圧縮成形し、砥粒配合物と超砥粒チップを一体成形することを特徴とする超砥粒砥石を配設した砥石車の製造方法。
  15. 底に円板状の下型を嵌合して軸線が鉛直になるように設置した円筒内で上型と下型の間に結合剤を混合した砥粒粉末よりなる砥粒配合物を挟んで高圧でプレスして円板状に成形した後、その円板状成型品を加熱焼成する砥石車の製造法において、該円筒内で該下型上面の一部の適数個所に超砥粒を含む砥粒配合物を配設し、その上に一定の厚さに超砥粒を含まない砥粒配合物を堆積して砥粒層となし、その上に上型をかぶせて圧縮成形し、全体を一体成形することを特徴とする超砥粒砥石を配設した砥石車の製造方法。
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