JP3962632B2 - 旋回式バウランプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶に備えられ、車両を自走により積み降ろす旋回式バウランプ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
災害救助等のため、船舶をバウ側から浜辺に乗り上げるビーチングをしたり、船体を岸壁に横着けしてバウランプを旋回させて船上と岸壁の間に渡すようにしても使用できる旋回式バウランプ装置の実用化が望まれている。
【0003】
しかしながら、こうした旋回式バウランプ装置は、従来のローロー船等に備えられるスタンランプ装置等の構造をそのまま適用とすると重量増大等を招く。また、展開したバウランプを無理なく旋回させることが難しいという問題点があった。
【0004】
本発明は旋回式バウランプ装置を実用化するために、バウランプを無理なく旋回かつ俯仰させられる構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、船体の先端側に俯仰可能かつ旋回可能に設けられるバウランプを備え、このバウランプが車両を自走により積み降ろす乗降路となる旋回式バウランプ装置に適用する。
【0006】
そして、バウランプに連結される左右のワイヤロープと、この左右のワイヤロープを引っ張る左右の液圧アクチュエータとを備え、この左右の液圧アクチュエータを互いに同方向に作動させてバウランプを展開、格納する俯仰駆動回路と、左右の液圧アクチュエータを互いに逆方向に作動させてバウランプを旋回させる旋回駆動回路とを備え、旋回駆動回路は、左右の液圧アクチュエータを結ぶ給排通路と、給排通路の途中に介装される液圧モータとを備え、バウランプの旋回時にこの液圧モータを回転駆動して左右の液圧アクチュエータを互いに逆方向に作動させる構成としたことを特徴とするものとした。
【0008】
の発明は、第の発明において、左右の液圧アクチュエータを複数対で設け、各液圧アクチュエータに引っ張られる複数のワイヤロープをバウランプに連結したことを特徴とするものとした。
【0009】
の発明は、第1または2の発明において、バウランプを船体に対して旋回可能に支持する旋回台と、この旋回台の回転を制動するブレーキとを備えたことを特徴とするものとした。
【0010】
【発明の作用および効果】
第1の発明によると、左右の液圧アクチュエータを互いに同方向に作動させることによりバウランプを俯仰させて展開、格納する。
【0011】
左右の液圧アクチュエータを互いに逆方向に作動させることにより、バウランプが左右方向に無理なく旋回する。つまり、バウランプのモーメントアームを各ワイヤロープを介して大きくすることにより、バウランプに働く駆動力を小さくすることができ、バウランプの要求強度を小さくして軽量化がはかれる。
【0012】
バウランプの俯仰と旋回が共通の液圧アクチュエータによって行われることにより、構造の簡素化がはかれる。
【0013】
そして、液圧モータを介して左右の液圧アクチュエータを同調して互いに逆方向に伸縮作動させることにより、左右の液圧アクチュエータから延びるワイヤロープの長さの和を略一定にしたまま、各ワイヤロープの長さが変わり、バウランプはその俯仰角度を略一定にしたまま旋回する。液圧モータを用いることにより、流量制御弁等を用いることなく、各液圧アクチュエータに対する作動液の給排が的確に行われる。
【0014】
の発明によると、複数のワイヤロープを用いることにより、各ワイヤロープの線径を小さくしてワイヤロープを案内する滑車等の小型化がはかれる。複数のワイヤロープを各液圧アクチュエータによってそれぞれ引っ張ることにより、バウランプに対する各ワイヤロープの連結点の相違によって各ワイヤロープに弛み等が生じることなくバウランプを円滑に動かすことができる。
【0015】
の発明によると、 ブレーキを介して旋回台の回転を止めることにより、展開時や格納時にバウランプの旋回角度を一定に保持できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0017】
図1、図2に示すように、船体1の先端にはバウ開口部4を開閉するバウバイザー2が設けられ、閉位置にあるバウバイザー2の内側にはバウ開口部4との間にバウランプ(歩板)3が折り畳まれた状態で格納されている。バウランプ3が船体1の先端から突出し岸壁等に架け渡される乗降路を構成したランプ状態において、この乗降路を介して車両がバウランプ3上を自走して積み降ろされる。
【0018】
バウバイザー2は左右のヒンジ21を介して俯仰可能に支持される。左右のヒンジ21と油圧開閉シリンダ22の間にはリンク23が連結され、油圧開閉シリンダ22の伸縮作動によってバウバイザー2が回動して開閉作動するようになっている。バウバイザー2はその閉位置で複数のクリートが油圧クリートシリンダ25(図6参照)を介して作動することにより船体1に固縛される。閉位置にあるバウバイザー2と船体1の間には図示しないシールが設けられ、両者の間を密封する。
【0019】
バウランプ3は船体1に対して俯仰可能に連結される根元歩板31と、根元歩板31の先端にヒンジ36を介して回動可能に連結される中間歩板32と、中間歩板32の先端にヒンジ39を介して回動可能に連結される先端歩板33とを備える。各歩板31〜33は板状部材を箱形に結合したボックス構造をして、バウランプ3と同等の重量(例えば10〜15ton)を持つ車両を走行させられる剛性を確保する。
【0020】
根元歩板31に対して中間歩板32を回動させる左右のリンク機構34及び歩板展開シリンダ35が設けられる。中間歩板32に対して先端歩板33を回動させる左右のリンク機構28及び歩板展開シリンダ29が設けられる。各歩板展開シリンダ35,29を伸縮作動させることによりバウランプ3が三つ折りに畳まれ、展開するようになっている。なお、他の実施の形態として、バウランプを二つ折りに畳まれる構造としてもよい。
【0021】
バウランプ3の俯仰中心軸(ピン)38はバウ開口部4の下縁部4aより下方に配置され、バウランプ3が俯仰することによりバウ開口部4を開閉する構成とする。バウ開口部4から延びる床面11の下方に空間12が設けられ、この空間12にバウランプ3の俯仰中心軸38と旋回台5が配置される。
【0022】
床面11と展開位置にある根元歩板31の間に掛け渡されるフラップ30が回動可能に設けられる。このフラップ30によって床面11と根元歩板31間の段差が解消される。
【0023】
図6に示すように、閉位置にある根元歩板31を船体1に固縛する複数の固定油圧シリンダ40及び複数のクリート(図示せず)を駆動する油圧シリンダ13が設けられる。
【0024】
閉位置にある根元歩板31とバウ開口部4の間を密封するシール(図示せず)が設けられる。このシールはバウ開口部4の全周に渡って設けられる。
【0025】
図3に示すように、旋回台5はバウランプ3の俯仰中心軸38を旋回軸受(図示せず)を介して垂直軸まわりに旋回可能に支持している。旋回軸受はその内側を密封するシール(図示せず)が設けられる。
【0026】
旋回台5の回転を制動する油圧解除式ブレーキ7が設けられる。油圧解除式ブレーキ7は図示しないその出力軸が歯車を介して旋回台5の回転に連動して回転する。多板湿式の油圧解除式ブレーキ7は図示しない複数のブレーキディスクがバネの付勢力によって押し付けられることにより出力軸の回転を制動し、油圧シリンダ9(図6参照)に導かれる油圧によりバネの付勢力を減らして制動トルクを解除するようになっている。
【0027】
バウランプ3を旋回かつ俯仰させる機構として、図3にも示すように、根元歩板31の左右端部には2本のワイヤロープ41,42がそれぞれ連結され、各ワイヤロープ41,42を引っ張る2本の油圧シリンダ(液圧アクチュエータ)43,44がそれぞれバウ開口部4の左右に並んで設けられる。各ワイヤロープ41,42の途中は首振り可能な滑車45,46と動滑車51,52及び固定滑車53,54を介して案内され、各油圧シリンダ43,44の伸縮作動がバウランプ3の動きに変換される。
【0028】
首振り可能な滑車45,46は、船体1に対してピン(図示せず)を介して垂直軸まわりに回動可能に連結される。
【0029】
動滑車51,52は油圧シリンダ43,44のロッド先端部に連結される。動滑車51,52は3枚の独立した滑車を有し、ワイヤロープ41,42は動滑車51,52に対して3回に渡って掛け回される。
【0030】
固定滑車53,54は船体1に連結される。固定滑車53,54は2枚の独立した滑車を有し、ワイヤロープ41,42は固定滑車53,54に対して2回に渡って掛け回され、それぞれ基端部が船体1に連結される。
【0031】
ワイヤロープ41,42の先端はボールジョイントエンドフィッテング61,62を介して根元歩板31に回動可能に連結され、この連結部に曲げ応力が生じないようになっている。
【0032】
図4、図5に示すように、ボールジョイントエンドフィッテング61は、船体1に対してピン(図示せず)を介して水平軸まわりに回動可能に連結されるローリングブロック63と、このローリングブロック63に結合される雌部材65と、雌部材65に回動可能に結合される雄部材66と、雄部材66とワイヤロープ42を連結する連結部材67とを備える。
【0033】
雌部材65は円環状のフランジ部65cを有し、このフランジ部65cが複数のボルト64を介してローリングブロック63に締結される。袋状の雌部材65は雄部材66を摺接させる球面状の滑り面65aと、この滑り面65aに開口し連結部材67を挿通させる開口部65bとを有する。この開口部65bは、図5の平面図上において、ローリングブロック63の回転中心線Aに沿って延びるスリット状に形成される。
【0034】
半球状の雄部材66は雌部材65を摺接させる球面状の滑り面66aと、この滑り面66に開口し連結部材67を螺合させるネジ穴66bとを有する。
【0035】
連結部材67はワイヤロープ42にカシメ固定される筒状のカシメ部67aと、雄部材66のネジ穴66bに螺合するネジ部67bとを有する。雄部材66と連結部材67に渡ってノックピン68が挿入され、両者の回り止めが行われる。
【0036】
このボールジョイントエンドフィッテング61は、雌部材65と雄部材66が球面状の滑り面65aと滑り面66aが摺接する構造により、各ワイヤロープ41,42から受ける荷重によって雌部材65と雄部材66に剪断力のみが生じ、曲げ応力が生じない。この結果、ボールジョイントエンドフィッテング61の小型、軽量化がはかれ、バウランプ3に対する各ワイヤロープ41,42の連結点を近づけてバウランプ3の動きを円滑にすることができる。
【0037】
図6、図7に示すように、左右の各油圧シリンダ43,44を互いに同方向に同量で伸縮作動させてバウランプ3を展開、格納する俯仰駆動回路70と、左右の各油圧シリンダ43,44を互いに逆方向に同量で伸縮作動させてバウランプ3を旋回させる旋回駆動回路90とを備える。
【0038】
俯仰駆動回路70は、電動機70によって駆動される主ポンプ71,72と、この主ポンプ71,72から吐出する作動油を左右の各油圧シリンダ43,44に導く供給通路73,74と、左右の各油圧シリンダ43,44からの作動油をタンク75に導く戻し通路76,77と、左右の各油圧シリンダ43,44に対して供給通路73,74と戻し通路76,77を選択的に連通させる電磁切換弁78,79とを備える。図示しないコントローラが電磁切換弁78,79を介して左右の各油圧シリンダ43,44に対する作動油の給排を制御することにより、左右の各油圧シリンダ43,44を互いに同方向に同量で伸縮作動させて、バウランプ3を展開、格納する。左右の各油圧シリンダ43,44が収縮作動してワイヤロープ41,42が引き込まれることにより根元歩板31が上昇してバウ開口部4を閉じる一方、左右の各油圧シリンダ43,44が伸張作動してワイヤロープ41,42が繰り出されることにより根元歩板31が下降してバウ開口部4を開くようになっている。
【0039】
左右の各油圧シリンダ43,44と電磁切換弁78,79とを結ぶ通路81,82の途中にはパイロットチェック弁83,84がそれぞれ介装される。各パイロットチェック弁83,84はランプ3の停止時に作動油が抜けることを止めるもので、作動油の洩れ量を零にして閉弁するとともに、バウランプ3の俯仰時に電磁弁85を介して導かれるパイロット圧によって強制的に開弁作動する。
【0040】
旋回駆動回路90は、油圧モータ91によって正逆両方向に回転駆動される油圧モータ(液圧モータ)92と、この油圧モータ92の各ポートと左右の各油圧シリンダ43,44を結ぶ給排通路93,94とを備える。
【0041】
油圧モータ91はその作動油の給排が電磁切換弁95を介して制御され、電磁切換弁95のポジションに応じて油圧モータ92を正逆両方向に回転駆動する。
【0042】
給排通路93,94の途中にはパイロットチェック弁96,97がそれぞれ介装される。各パイロットチェック弁96,97はランプ3の停止時に作動油が抜けることを止めるもので、作動油の洩れ量を零にして閉弁するとともに、バウランプ3の旋回時に電磁弁98を介して導かれるパイロット圧によって強制的に開弁作動する。
【0043】
給排通路93,94はそれぞれの途中にブースト回路99が接続され、それぞれの回路圧が所定値以上に保たれる。ブースト回路99はチェック弁100,101を介して油圧モータ92の各ポートと左右の各油圧シリンダ43,44の間に接続される。各油圧ポンプ71,72からブースト回路99に導かれる圧力は減圧弁102,103を介して所定値に調節される。
【0044】
バウランプ3を格納状態から展開させるとき、まず、ブレーキ7を介して旋回台5の回転を止める。そして、旋回駆動回路90のオペレートチェック弁96,97を閉弁作動させるとともに、電磁切換弁85を介して俯仰駆動回路70のオペレートチェック弁83,84を開弁作動させる。この状態で、各電磁切換弁78,79を一方のポジションに切り換え、左右の各油圧シリンダ43,44がそれぞれの作動油をタンク75に戻すことによって互いに同期して伸張作動し、左右のワイヤロープ41,42を繰り出してバウランプ3が下降する。
【0045】
逆に、バウランプ3を展開状態から格納するとき、各電磁切換弁78,79を他方のポジションに切り換え、左右の各油圧シリンダ43,44を油圧ポンプ71,72から送られる作動油によって互いに同期して収縮作動させ、左右のワイヤロープ41,42を引き込んでバウランプ3が上昇する。
【0046】
バウランプ3を旋回させるとき、まず、ブレーキ7による旋回台5の制動を解除する。そして、電磁切換弁98を介して旋回駆動回路90のオペレートチェック弁96,97を開弁作動させるとともに、俯仰駆動回路70のオペレートチェック弁83,84を閉弁作動させる。
【0047】
この状態で、電磁切換弁95を一方の作動ポジションに切り換えて油圧モータ91及び油圧モータ92を正回転させる。これにより、油圧モータ92が左の各油圧シリンダ43,44から吸い込んだ作動油を右の各油圧シリンダ43,44に送ることにより、左の油圧シリンダ43,44が伸張し、右の油圧シリンダ43,44が収縮して、バウランプ3を右方向に旋回させる。
【0048】
電磁切換弁95を他方の作動ポジションに切り換えて油圧モータ91及び油圧モータ92を逆回転させる。これにより、油圧モータ92が右の各油圧シリンダ43,44から吸い込んだ作動油を左の各油圧シリンダ43,44に送ることにより、右の油圧シリンダ43,44が伸張し、左の油圧シリンダ43,44が収縮して、バウランプ3を左方向に旋回させる。
【0049】
このように油圧モータ92を介して左右の各油圧シリンダ43,44を同調して互いに逆方向に伸縮作動させることにより、各滑車45,46から延びるワイヤロープ41,42の長さの和を略一定にしたまま、各ワイヤロープの長さが変わり、バウランプ3はその俯仰角度を略一定にしたまま旋回する。油圧モータ92を用いることにより、流量制御弁等を用いることなく、左右の各油圧シリンダ43,44に対する作動油の給排が的確に行われる。
【0050】
電磁切換弁95を中立ポジションに切り換えると、左右の各油圧シリンダ43,44に対する作動油の流入出が止められ、バウランプ3はその旋回作動が停止され、停止した旋回位置に保持される。
【0051】
図8はバウランプ3の使用例を示す説明図である。これについて説明すると、まず、(a)図に示すようにビーチングをする場合、船体1がバウ側から浜辺に乗り上げた状態で、バウランプ3を展開して船内と浜辺を連絡する乗降路を形成する。
【0052】
図6の(b)図に示すように岸壁に縦着けをする場合、両舷係船ウィンチ、後部アンカーウィンチにより船体1を岸壁に引き寄せた状態で、バウランプ3を展開して船内と岸壁を連絡する乗降路を形成する。
【0053】
図6の(c)図に示すように2隻の船の間で車両を搬入出するバウトゥバウをする場合、両舷係船ウィンチで船体1を互いに引き寄せた状態で後進させ、それぞれの船からバウランプ3を展開して重ね合わせることにより、船上どうしを連絡する乗降路を形成する。
【0054】
図6の(d)図に示すように岸壁に横着けを実施する場合、舷係船ウィンチで船体1を岸壁に引き寄せた状態で、バウランプ3を展開した後に旋回させて船内と岸壁を連絡する乗降路を形成する。
【0055】
以上のように構成される本発明の実施の形態につき、次に作用を説明する。
【0056】
油圧モータ92を介して左右の各油圧シリンダ43,44を同調して互いに逆方向に伸縮作動させることにより、左右の各滑車45,46から延びる各ワイヤロープ41,42の長さの和を略一定にしたまま、左右の各ワイヤロープ41,42の長さが変わり、バウランプ3はその俯仰角度を略一定にしたまま左右方向に無理なく旋回する。
【0057】
油圧モータ92を用いることにより、流量制御弁等を用いることなく、各油圧シリンダ43,44に対する作動油の給排が的確に行われる。
【0058】
バウランプ3の俯仰と旋回が共通の各油圧シリンダ43,44によって行われることにより、構造の簡素化がはかれる。
【0059】
バウランプ3のモーメントアームを各ワイヤロープ41,42を介して大きくすることにより、バウランプ3に働く駆動力が小さくなり、バウランプ3の要求強度を小さくして軽量化がはかれる。
【0060】
2本のワイヤロープ41,42を用いることにより、各ワイヤロープ41,42の線径を小さくして各滑車45,46,51,52,53,54の小型化がはかれる。2本のワイヤロープ41,42を各油圧シリンダ43,44によってそれぞれ引っ張ることにより、バウランプ3に対する各ワイヤロープ41,42の連結点の相違によって各ワイヤロープ41,42に弛み等が生じることなくバウランプ3を円滑に動かすことができる。
【0061】
ブレーキ7を介して旋回台5の回転を止めることにより、展開時や格納時にバウランプ3の旋回角度を一定に保持できる。
【0062】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す旋回式バウランプ装置の側面図。
【図2】同じく旋回式バウランプ装置の平面図。
【図3】同じく旋回式バウランプ装置の正面図。
【図4】同じくボールジョイントエンドフィッテングの断面図。
【図5】同じくボールジョイントエンドフィッテングの平面図。
【図6】同じく油圧回路図。
【図7】同じく図6の一部を拡大した油圧回路図。
【図8】同じくバウランプの使用例を示す説明図。
【符号の説明】
1 船体
2 バウバイザー
3 バウランプ
4 バウ開口部
5 旋回台
7 ブレーキ
41,42 ワイヤロープ
43,44 油圧シリンダ(液圧アクチュエータ)
70 俯仰駆動回路
90 旋回駆動回路
92 油圧モータ
93,94 給排通路

Claims (3)

  1. 船体の先端側に俯仰可能かつ旋回可能に設けられるバウランプを備え、このバウランプが車両を自走により積み降ろす乗降路となる旋回式バウランプ装置において、前記バウランプに連結される左右のワイヤロープと、この左右のワイヤロープを引っ張る左右の液圧アクチュエータとを備え、この左右の液圧アクチュエータを互いに同方向に作動させてバウランプを展開、格納する俯仰駆動回路と、前記左右の液圧アクチュエータを互いに逆方向に作動させてバウランプを旋回させる旋回駆動回路とを備え、前記旋回駆動回路は、前記左右の液圧アクチュエータを結ぶ給排通路と、前記給排通路の途中に介装される液圧モータとを備え、前記バウランプの旋回時にこの液圧モータを回転駆動して左右の液圧アクチュエータを互いに逆方向に作動させる構成としたことを特徴とする旋回式バウランプ装置。
  2. 前記左右の液圧アクチュエータを複数対で設け、各液圧アクチュエータに引っ張られる複数のワイヤロープをバウランプに連結したことを特徴とする請求項1に記載の旋回式バウランプ装置。
  3. 前記バウランプを船体に対して旋回可能に支持する旋回台と、この旋回台の回転を制動するブレーキとを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の旋回式バウランプ装置。
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