JP3962286B2 - 復調部係数更新方法及び復調部係数更新装置 - Google Patents

復調部係数更新方法及び復調部係数更新装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は復調回路に関するものであり、特に、ディジタル変調された信号をPLL(Phase Locked Loop)構成により周波数誤差、位相誤差等を除去する回路においてその係数を更新する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル通信技術と半導体集積技術の進歩に伴い、テレビ放送のディジタル化が進められている。その中で、ディジタル衛星放送に用いられる変調方式の1つに8PSK(Phase Shift Keying)変調がある。この8PSK変調により変調されたキャリアを復調するときに、PLL構成により周波数誤差、位相誤差等を除去する回路がある。この場合、PLL構成におけるフィルタ係数値を伝送品質に合わせて設定する必要があり、事前に想定していない伝送品質においても、動的に伝送品質に合わせてフィルタ係数値を最適化することが重要な課題となっている。
【0003】
伝送品質により復調回路を制御する装置の一例として、特開平7−30452号公報に記載されたものが知られている。この公報に記載の受信回路は、能動素子を含む能動回路であって、受信信号の処理に係るものと、受信信号に基づいて受信機の受信状態を検出する検出回路と、能動回路のバイアス制御を行うバイアス制御回路とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の回路では、受信状態によって能動回路のバイアス制御を行うものであって、能動回路における消費電力を低減させることが目的であり、伝送品質によっては受信状態が著しく劣化することが考えられる。
【0005】
本発明では、上記状況に鑑みてなされたものであり、前記受信状態によってPLL構成におけるフィルタ係数値を伝送品質に合わせるように最適な評価値において探索し、事前に想定していない伝送品質においても、動的に伝送品質に合わせてフィルタ係数値を最適化することが可能な復調部係数更新装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は次のような解決手段を講じた。
【0007】
すなわち、請求項1,2記載の発明は、復調部係数更新方法に関するものであり、そのうち、請求項1記載の発明は、I,Qベースバンド信号と周波数を可変した波の出力信号とを回転演算する回転演算ステップと、前記回転演算ステップの出力と基準となる位相とを比較する位相比較ステップと、前記位相比較ステップの出力を1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値でフィルタリングするフィルタステップと、前記フィルタステップの出力を受けて周波数を可変した波を出力する周波数可変発振ステップと、前記回転演算ステップの出力を受けて現在の伝送品質を評価する品質評価ステップと、前記品質評価ステップが出力する複数の異なる品質評価値からある1つの品質評価値を選択する品質評価値選択ステップと、前記品質評価値選択ステップの出力を受けてフィルタ係数値を最適化して動的に更新する係数更新ステップとを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、回転演算ステップの出力を受けて同期信号を検出する同期検出ステップを備え、係数更新ステップは、品質評価値選択ステップ及び前記同期検出ステップの出力を受けてフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっていることを特徴とする。
【0009】
請求項3〜18記載の発明は、復調部係数更新装置に関するものであり、そのうち、請求項3に記載の発明は、I,Qベースバンド信号と周波数を可変した波の出力信号とを回転演算する回転演算部と、基準となる位相を出力する基準位相部と、前記回転演算部の出力と前記基準位相部の出力とを比較する位相比較部と、前記位相比較部の出力を1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値でフィルタリングするフィルタ部と、前記フィルタ部の出力を受けて周波数を可変した波を前記回転演算部に出力する周波数可変発振部と、前記回転演算部の出力を受けて現在の伝送品質を評価する品質評価部と、前記品質評価部が出力する複数の異なる品質評価値からある1つの品質評価値を選択する品質評価値選択部と、前記品質評価値選択部の出力を受けて前記フィルタ部のフィルタ係数値を最適化して動的に更新する係数更新部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、回転演算部の出力を受けて同期信号を検出する同期検出部を備え、係数更新部は、品質評価値選択部及び前記同期検出部の出力を受けてフィルタ部のフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、係数更新部は、品質評価値選択部の出力を受ける探索部制御部と、前記品質評価値選択部の出力と前記探索部制御部の1つもしくは複数の異なる出力とを受けてフィルタ部のフィルタ係数値を前記品質評価値選択部の出力が最適となるように更新し、1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値を出力する探索部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、探索部制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部のフィルタ係数更新頻度を前記品質評価値選択部の出力が最適となるように動的に制御する更新期間制御部を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、更新期間制御部は、品質評価値選択部の出力とレジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部の出力が安定するようにフィルタ係数更新を停止し、もしくはフィルタ係数の更新周期が大きくなるように変更することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の発明において、探索部制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部のフィルタ係数更新ステップ幅を前記品質評価値選択部の出力が最適となるように動的に制御する更新幅制御部を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、更新幅制御部は、品質評価値選択部の出力とレジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部の出力が最適値となるようにフィルタ係数更新ステップ幅を小さくすることを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、更新幅制御部は、品質評価値選択部の出力とレジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部の出力が極小値に陥らないようにフィルタ係数更新ステップ幅をランダムに変更することを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項5記載の発明において、探索部制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値に優先順位をつけ、前記検索部による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数更新順序を前記優先順位に従い更新し、前記品質評価値選択部の出力が最適となるように制御する優先探索制御部を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、優先探索制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部の複数の異なるフィルタ係数値の中からフィルタ係数値毎にフィルタ係数値を変更し、変更前後の品質評価値選択部の出力変化の割合を測定し、変化の割合が大きい順序でフィルタ係数値を更新することを特徴とする。
【0019】
請求項13記載の発明は、請求項5記載の発明において、探索部制御部は、請求項6記載の更新期間制御部、請求項8記載の更新幅制御部及び請求項11記載の優先探索制御部の内、2以上の組み合わせからなることを特徴とする。
【0020】
請求項14記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、品質評価値選択部は、品質評価部が出力する複数の異なる品質評価値を受けて前記複数の異なる品質評価値の中のある特定の評価値を基に伝送品質を判断し、前記複数の異なる品質評価値の中から前記伝送品質における最も感度が良い品質評価値を1つ選択し出力することを特徴とする。
【0021】
請求項15記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、品質評価値選択部は、品質評価部が出力する複数の異なる品質評価値を受けて前記複数の異なる品質評価値の各々について現在の伝送品質における感度を判断し、前記感度がそれぞれの品質評価値毎に設定されたある一定値以上であるものの中から優先順位をつけて1つの品質評価値を選択し出力することを特徴とする。
【0022】
請求項16記載の発明は、請求項14又は15記載の発明において、品質評価値選択部は、品質評価値の出力を現状とは異なるものへと切り替えるとき、ヒステリシス特性を持たすことを特徴とする。
【0023】
請求項17記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、品質評価部で品質評価値を複数のシンボルを用いて演算するとき、前記演算に使用するシンボルの数を伝送品質が高くなるに従い多くするように制御することを特徴とする。
【0024】
請求項18記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、品質評価部は、検出位相誤差値、検出振幅誤差値、検出C/N値、復調部出力ビットエラーレート値、ビタビ復号部出力ビットエラーレート値及びリードソロモン復号部出力パケットエラーレート値の中から複数の異なる品質評価値を出力することを特徴とする。
【0025】
これにより、本発明では、事前に想定していない環境下においてもフィルタ係数値を自動的に最適化することで、常に高い復調特性を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る復調部係数更新装置について図面を参照しながら説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る復調部係数更新装置の全体構成図である。
【0028】
図1において、1はディジタル変調されたI,Qベースバンド信号、2は回転演算部であり、該回転演算部2は、前記I,Qベースバンド信号1と、後述する周波数可変発振部9から出力された周波数を可変した波の出力信号とを回転演算するようになっている。3は前記回転演算部2の出力を受けて現在の伝送品質を評価する品質評価部、4は前記品質評価部3が出力する1つもしくは複数の異なる品質評価値からある1つの品質評価値を選択する品質評価値選択部である。5は係数更新部、6は基準となる位相を出力する基準位相部である。7は前記回転演算部2の出力と前記基準位相部6の出力とを比較する位相比較部である。8は前記位相比較部7の出力を1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値でフィルタリングするフィルタ部である。9は前記フィルタ部8の出力を受けて周波数を可変した波を前記回転演算部2に出力する周波数可変発振部である。前記係数更新部5は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記フィルタ部8のフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっている。
【0029】
前記係数更新部5は、前記品質評価値選択部4の出力を受ける探索部制御部10と、前記品質評価値選択部4の出力と前記探索部制御部10の1つもしくは複数の異なる出力とを受けてフィルタ部8のフィルタ係数値を前記品質評価値選択部4の出力が最適となるように更新し、1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値を出力する探索部14とからなる。
【0030】
前記探索部制御部10は、更新期間制御部11、更新幅制御部12及び優先探索制御部13からなり、前記更新期間制御部11は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14のフィルタ係数更新頻度を品質評価値選択部4の出力が最適となるように動的に制御するようになっている。また、この更新期間制御部11は、前記品質評価値選択部4の出力とレジスタ(図示せず)の設定値とを比較し、前記品質評価値選択部4の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部4の出力が安定するようにフィルタ係数更新を停止し、もしくはフィルタ係数の更新周期が大きくなるように変更するようにもなっている。前記更新幅制御部12は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14のフィルタ係数更新ステップ幅を前記品質評価値選択部4の出力が最適となるように動的に制御するようになっている。また、この更新幅制御部12は、前記品質評価値選択部4の出力と前記レジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部4の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部4の出力が最適値となるようにフィルタ係数更新ステップ幅を小さくするようにもなっている。前記優先探索制御部13は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値に優先順位をつけ、前記検索部14による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数更新順序を前記優先順位に従い更新し、前記品質評価値選択部4の出力が最適となるように制御するようになっている。また、この優先探索制御部13は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14の複数の異なるフィルタ係数値の中からフィルタ係数値毎にフィルタ係数値を変更し、変更前後の品質評価値選択部4の出力変化の割合を測定し、変化の割合が大きい順序でフィルタ係数値を更新するようにもなっている。
【0031】
前記探索部14は、フィルタ係数更新部15、記憶部16及び比較部17からなり、前記品質評価値選択部4及び探索部制御部10の出力を受けてフィルタ部8に最適なフィルタ係数値を出力するようになっている。
【0032】
以上のように構成された復調部係数更新装置についてその動作を説明する。
【0033】
ディジタル変調されたIQベースバンド信号1は、回転演算部2へ入力される。周波数可変発振部9によって制御される回転演算子によって位相誤差が除去される。回転演算部2の出力は、品質評価部3と位相比較部7に入力される。位相比較部7に入力された回転演算部2からの出力信号である回転演算部出力は、基準位相部6からの基準位相部出力と位相比較部7にて位相比較され、フィルタ部8へ入力される。フィルタ部8では、係数更新部5によりフィルタ係数値が選択され、フィルタ部8からの出力信号であるフィルタ部出力により周波数可変発振部9が制御される。
【0034】
また、品質評価部3へ入力された回転演算部2からの出力信号である回転演算部出力は、品質評価部3によって現在の伝送品質を評価することが可能な異なる複数の信号を生成し、品質評価部出力として品質評価値選択部4へ入力される。品質評価値選択部4では、品質評価部出力の中から現在の伝送品質より最も感度の良いものが選択され、正規化後、品質評価値選択部出力として係数更新部5へ入力される。係数更新部5では、品質評価値選択部出力を用い、現在の伝送品質において、最適なフィルタ係数値に近づけるようにフィルタ係数値を探索し、フィルタ部8の係数値を更新する。
【0035】
次に、フィルタ部8において、いかにフィルタ係数値が最適となるように選択されるかについて説明する。
【0036】
最適なフィルタ係数値は、比較部17によって選択され、フィルタ係数更新部15によって出力される。比較部17は、記憶部16からの出力により品質評価値選択部4の出力を比較し、最適であるフィルタ係数値を選択する。
【0037】
記憶部16は、現在のフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力を評価基準値として保持する。さらに、記憶部16は、評価基準値であるフィルタ係数値近傍のフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力が記憶部16へ保持されるまでフィルタ係数値を更新する。その後、比較部17は、評価基準値近傍のフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力と、評価基準値における品質評価値選択部4の出力を比較し、品質評価値選択部4の出力が最も良いものを選択し、フィルタ係数値としてフィルタ係数更新部15を制御し、フィルタ部8を更新すると共に、記憶部16は更新されたフィルタ係数値を新たな評価基準値として保持する。そして、新たな評価基準値近傍のフィルタ係数値において、記憶部16と比較部17により品質評価値選択部4の出力が最も良くなるフィルタ係数値を探索し、次の評価基準値を求める。以上の動作を1周期として、この周期で動作を繰り返すことで、フィルタ部8におけるフィルタ係数値が最適に近づくことができる。
【0038】
この時、更新期間制御部11は、品質評価値選択部4の出力がレジスタ(図示せず)の設定値以上であった場合は、フィルタ係数更新部15からのフィルタ係数値の出力を停止し、もしくはフィルタ係数の更新周期が大きくなるように変更し、不必要なフィルタ部8における係数更新を防ぐことができる。一方、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以下となった場合は、フィルタ係数更新部15よりフィルタ係数値を出力することができる。
【0039】
更新幅制御部12は、品質評価値選択部4の出力がレジスタ(図示せず)の設定値以上であった場合は、フィルタ係数更新部15からのフィルタ係数値の出力が数分の一となるように比較部17を制御し、フィルタ係数値の単位を高精度とすることで、さらに品質評価値選択部4の出力が良くなるフィルタ係数値を探索することができ、且つ、品質評価値選択部4の出力の安定を保つことができる。一方、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以下となった場合は、フィルタ係数値の出力が数倍となるように比較部17を制御し、フィルタ係数値の更新ステップ幅を大きくすることで、短い時間で品質評価値選択部4の出力を良くすることができ、その後、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以上でとなった場合は、再び更新ステップ幅を小さくすることができる。
【0040】
優先探索制御部13は、更新すべきフィルタ係数値が複数存在する場合、フィルタ係数値毎にフィルタ係数値を更新し、更新前後の品質評価値選択部4の出力の変化の割合の絶対値を測定する。その測定結果より、最も変化の割合が大きいフィルタ係数値を更新するように、対象とならないフィルタ係数値の比較、出力を比較部17にて停止する。その後、品質評価値選択部4の出力がレジスタ(図示せず)の設定値以上となった場合は、次に変化の割合が大きかったフィルタ係数値の更新を開始し、以上の動作を繰り返すことで、短い時間で品質評価値選択部8の出力を適当なものとすることができる。
【0041】
図2は品質評価部3と品質評価値選択部4の内部構成を示す。
【0042】
図2において、20はビタビ復号部、21はリードソロモン復号部、22は位相誤差検出部、23は復調部ビットエラーレート(BER)検出部、24はビタビ復号部BER検出部、25はパケットエラーレート検出部、30は選択部、31はヒステリシス特性付切替判断部である。
【0043】
前記品質評価部3の動作について詳しく説明する。
【0044】
回転演算部2の出力はビタビ復号部20と復調部BER検出部23と位相誤差検出部22に入力され、位相誤差検出部22では位相誤差が検出される。
【0045】
ビタビ復号部20ではビタビ復号が行われ、その復号結果はリードソロモン復号部21と復調部BER検出部23とビタビ復号部BER検出部24に入力される。
【0046】
復調部BER検出部23では、ビタビ復号前の信号である回転演算部3の出力とビタビ復号後の信号を再畳み込み符号化した信号とを比較することで復調部出力のBERを検出する。
【0047】
リードソロモン復号部21ではリードソロモン復号が行われ、その復号結果はビタビ復号部BER検出部24とパケットエラーレート検出部25に入力される。
【0048】
ビタビ復号部BER検出部24では、ビタビ復号部20の出力とリードソロモン復号後の信号を再リードソロモン符号化した信号とを比較することでビタビ復号出力のBERを検出する。
【0049】
パケットエラーレート検出部25では、リードソロモン復号部21でエラー訂正できなかったパケットをカウントすることでパケットエラーレートを検出する。
【0050】
また、復調部BER検出部23とビタビ復号部BER検出部24とパケットエラーレート検出部25において、それぞれを検出するために使用するそれぞれに入力される信号のデータ量は位相誤差検出部22の結果によって変化し、伝送品質が良い場合ほど検出に使用するデータ量を多くするように制御することで、伝送品質が悪い時には検出時間を短縮し、伝送品質がいい時には検出精度を向上させることができる。
【0051】
次に、品質評価値選択部4の動作について説明する。
【0052】
品質評価部3の出力は選択部30と、またその出力の内の1つはヒステリシス特性付切替判断部31へも入力される。
【0053】
ヒステリシス特性付切替判断部31は、入力された評価値から現在の伝送品質を判断し、その状況において最も感度の高い評価値を選択するための選択信号を出力し、選択部30ではこの選択信号に基づいて1つの評価値を出力する。つまり、伝送品質毎に使用する最も感度の高い評価値を事前に決定しておくことで、簡単な構成により使用する評価値を最適なものに決定することができる。
【0054】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2に係る復調部係数更新装置の全体構成図である。
【0055】
図3において、1はディジタル変調されたI,Qベースバンド信号、2は回転演算部であり、該回転演算部2は、前記I,Qベースバンド信号1と、後述する周波数可変発振部9から出力された周波数を可変した波の出力信号とを回転演算するようになっている。3は前記回転演算部2の出力を受けて現在の伝送品質を評価する品質評価部、4は前記品質評価部3が出力する1つもしくは複数の異なる品質評価値からある1つの品質評価値を選択する品質評価値選択部である。5は係数更新部、6は基準となる位相を出力する基準位相部である。7は前記回転演算部2の出力と前記基準位相部6の出力とを比較する位相比較部である。8は前記位相比較部7の出力を1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値でフィルタリングするフィルタ部である。9は前記フィルタ部8の出力を受けて周波数を可変した波を前記回転演算部2に出力する周波数可変発振部である。前記係数更新部5は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記フィルタ部8のフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっている。18は前記回転演算部2の出力を受けて同期信号を検出する同期検出部であり、前記係数更新部5は、品質評価値選択部4及び同期検出部18の出力を受けてフィルタ部8のフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっている。
【0056】
前記係数更新部5は、前記品質評価値選択部4の出力を受ける探索部制御部10と、前記品質評価値選択部4の出力と前記探索部制御部10の1つもしくは複数の異なる出力とを受けてフィルタ部8のフィルタ係数値を前記品質評価値選択部4の出力が最適となるように更新し、1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値を出力する探索部14とからなる。
【0057】
前記探索部制御部10は、更新期間制御部11、更新幅制御部12及び優先探索制御部13からなり、前記更新期間制御部11は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14のフィルタ係数更新頻度を品質評価値選択部4の出力が最適となるように動的に制御するようになっている。また、この更新期間制御部11は、前記品質評価値選択部4の出力とレジスタ(図示せず)の設定値とを比較し、前記品質評価値選択部4の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部4の出力が安定するようにフィルタ係数更新を停止し、もしくはフィルタ係数の更新周期が大きくなるように変更するようにもなっている。前記更新幅制御部12は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14のフィルタ係数更新ステップ幅を前記品質評価値選択部4の出力が最適となるように動的に制御するようになっている。また、この更新幅制御部12は、前記品質評価値選択部4の出力と前記レジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部4の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部4の出力が最適値となるようにフィルタ係数更新ステップ幅を小さくするようにもなっている。前記優先探索制御部13は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値に優先順位をつけ、前記検索部14による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数更新順序を前記優先順位に従い更新し、前記品質評価値選択部4の出力が最適となるように制御するようになっている。また、この優先探索制御部13は、前記品質評価値選択部4の出力を受けて前記探索部14の複数の異なるフィルタ係数値の中からフィルタ係数値毎にフィルタ係数値を変更し、変更前後の品質評価値選択部4の出力変化の割合を測定し、変化の割合が大きい順序でフィルタ係数値を更新するようにもなっている。
【0058】
前記探索部14は、フィルタ係数更新部15、記憶部16及び比較部17からなり、前記品質評価値選択部4、探索部制御部10及び同期検出部18の出力を受けてフィルタ部8に最適なフィルタ係数値を出力するようになっている。
【0059】
以上のように構成された復調部係数更新装置についてその動作を説明する。
【0060】
ディジタル変調されたIQベースバンド信号1は、回転演算部2へ入力される。周波数可変発振部9によって制御される回転演算子によって位相誤差が除去される。回転演算部2の出力は、品質評価部3と同期検出部18と位相比較部7に入力される。位相比較部7に入力された回転演算部2からの出力信号である回転演算部出力は、基準位相部6からの基準位相部出力と位相比較部7にて位相比較され、フィルタ部8へ入力される。フィルタ部8では、係数更新部5によりフィルタ係数値が選択され、フィルタ部8からの出力信号であるフィルタ部出力により周波数可変発振部9が制御される。
【0061】
また、品質評価部3へ入力された回転演算部2からの出力信号である回転演算部出力は、品質評価部3によって現在の伝送品質を評価することが可能な異なる複数の信号を生成し、品質評価部出力として品質評価値選択部4へ入力される。品質評価値選択部4では、品質評価部出力の中から現在の伝送品質より最も感度の良いものが選択され、正規化後、品質評価値選択部出力として係数更新部5へ入力される。係数更新部5では、品質評価値選択部出力を用い、現在の伝送品質において、最適なフィルタ係数値に近づけるようにフィルタ係数値を探索し、フィルタ部8の係数値を更新する。
【0062】
次に、フィルタ部8において、いかにフィルタ係数値が最適となるように選択されるかについて説明する。
【0063】
最適なフィルタ係数値は、比較部17によって選択され、フィルタ係数更新部15によって出力される。比較部17は、記憶部16からの出力により品質評価値選択部4の出力を比較し、最適であるフィルタ係数値を選択する。
【0064】
記憶部16は、現在のフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力を評価基準値として保持する。さらに、記憶部16は、評価基準値であるフィルタ係数値が16ビットであり、評価基準値が8ビット目である場合、評価基準値を中心として15ビット目と0ビット目方向の両方向へ交互にフィルタ係数値を選択し、フィルタ係数値の更新ステップは一定の傾きで大きくし、更新したフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力が記憶部16へ保持される。上記更新の過程で保持されたフィルタ係数値と対応する品質評価値選択部4の出力は、比較部17によって最も品質評価値選択部4の出力が良くなるフィルタ係数値が選択される。その後、決定されたフィルタ係数値を評価基準値として、近傍のフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力が記憶部16へ保持されるまでフィルタ係数値を更新する。その後、比較部17は、評価基準値近傍のフィルタ係数値に対応する品質評価値選択部4の出力と評価基準値における品質評価値選択部4の出力を比較し、最も品質評価値選択部の出力が良いものを選択し、フィルタ係数値としてフィルタ係数更新部15を制御し、フィルタ部8を更新すると共に、更新されたフィルタ係数値を新たな評価基準値として保持する。そして、新たな評価基準値近傍のフィルタ係数値において、記憶部16と比較部17により品質評価値選択部4の出力が最も良くなるフィルタ係数値を探索し、次の評価基準値を求める。以上の動作を1周期として、この周期で動作を繰り返すことで、極小値に陥ることなく、フィルタ部8におけるフィルタ係数値が最適に近づくことができる。
【0065】
この時、比較部17は、同期検出部18により非同期となった場合は、現在のフィルタ係数値を保持し、再び同期となった場合に、保持したフィルタ係数値がフィルタ係数更新部15によって選択される。
【0066】
また、更新期間制御部11は、品質評価値選択部4の出力がレジスタ(図示せず)の設定値以上であった場合は、フィルタ係数更新部15からのフィルタ係数値の出力を停止し、もしくはフィルタ係数の更新周期が大きくなるように変更し、不必要なフィルタ部8における係数更新を防ぐことができる。一方、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以下となった場合は、フィルタ係数更新部15よりフィルタ係数値を出力することができる。
【0067】
更新幅制御部12は、品質評価値選択部4の出力がレジスタ(図示せず)の設定値以上であった場合は、フィルタ係数更新部15からのフィルタ係数値の出力が数分の一となるように比較部17を制御し、フィルタ係数値の単位を高精度とすることで、さらに品質評価値選択部4の出力が良くなるフィルタ係数値を探索することができ、且つ、品質評価値選択部4の出力の安定を保つことができる。一方、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以下となった場合は、フィルタ係数値の出力が数倍となるように比較部17を制御し、フィルタ係数値の更新ステップ幅を大きくすることで、短い時間で品質評価値選択部4の出力を良くすることができ、その後、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以上でとなった場合は、再び更新ステップ幅を小さくすることができる。
【0068】
優先探索制御部13は、更新すべきフィルタ係数値が複数存在する場合、フィルタ係数値毎にフィルタ係数値を更新し、更新前後の品質評価値選択部4の出力の変化の割合の絶対値を測定する。その測定結果より、最も変化の割合が大きいフィルタ係数値を更新するように、対象とならないフィルタ係数値の比較、出力を比較部17にて停止する。その後、品質評価値選択部4の出力がレジスタ(図示せず)の設定値以上となった場合は、次に変化の割合が大きかったフィルタ係数値の更新を開始し、以上の動作を繰り返すことで、短い時間で品質評価値選択部8の出力を適当なものとすることができる。
【0069】
図4は品質評価部3と品質評価値選択部4の内部構成を示す。
【0070】
図4において、20はビタビ復号部、21はリードソロモン復号部、26は振幅誤差検出部、27はC/N検出部、23は復調部BER検出部、24はビタビ復号部BER検出部、25はパケットエラーレート検出部、30は選択部、31はヒステリシス特性付切替判断部である。
【0071】
前記品質評価部3の動作について詳しく説明する。
【0072】
回転演算部2の出力はビタビ復号部20と復調部BER検出部23と振幅誤差検出部26とC/N検出部27に入力され、C/N検出部27ではC/N値を検出し、振幅誤差検出部26では振幅誤差が検出される。
【0073】
ビタビ復号部20ではビタビ復号が行われ、その復号結果はリードソロモン復号部21と復調部BER検出部23とビタビ復号部BER検出部24に入力される。
【0074】
復調部BER検出部23では、ビタビ復号前の信号である回転演算部2の出力とビタビ復号後の信号を再畳み込み符号化した信号とを比較することで復調部出力のBERを検出する。
【0075】
リードソロモン復号部21ではリードソロモン復号が行われ、その復号結果はビタビ復号部BER検出部24とパケットエラーレート検出部25に入力される。
【0076】
ビタビ復号部BER検出部24では、ビタビ復号部20の出力とリードソロモン復号後の信号を再リードソロモン符号化した信号とを比較することでビタビ復号出力のBERを検出する。
【0077】
パケットエラーレート検出部25では、リードソロモン復号部21でエラー訂正できなかったパケットをカウントすることでのパケットエラーレートを検出する。
【0078】
次に、品質評価値選択部4の動作について説明する。
【0079】
品質評価部5の出力はそれぞれの選択部30と、またその出力のいくつかはヒステリシス特性付切替判断部31へも入力される。
【0080】
ヒステリシス特性付切替判断部31は、入力された評価値から現在の伝送品質を判断し、その状況においてその評価値がある一定の感度以上であればその評価値を選択するように選択信号を出力する。
【0081】
選択部30では、各々の評価値を用いて判断された選択信号に基づいて1つの評価値を出力し、シーケンシャルにつながった選択部30の接続構成によりその評価値に優先順位がつけられて出力される。つまり、伝送品質が事前に想定していない状況に陥った場合でも、確実に感度のある評価値を決定し出力することができる。
【0082】
なお、上記実施の形態1,2では、更新期間制御部11及び更新幅制御部12の出力を比較部17に入力することで比較部17を制御してもよい。
【0083】
また、上記実施の形態1,2では、更新幅制御部12において、フィルタ係数の更新ステップ幅をランダムとすることで短時間で品質評価値選択部4の出力をよくし、または、極小値に陥った場合でも、さらに最適な極小値もしくは最小値へと更新することができ、最適な極小値もしくは最小値へと更新された場合は、更新ステップ幅を小さくすることでより高精度に最適値を探索してもよい。
【0084】
また、上記実施の形態1,2では、更新幅制御部12において、品質評価値選択部4の出力がレジスタの設定値以上であった場合は、フィルタ係数値の更新ステップ幅を固定とし、品質評価値選択部4のフィルタ係数値の更新期間を安定に保ってもよい。
【0085】
また、上記実施の形態1,2では、フィルタ係数値は複数であってもよい。
【0086】
また、上記実施の形態1,2では、更新期間制御部11、更新幅制御部12、優先探索制御部13は、1つもしくは異なる複数存在してもよい。
【0087】
また、上記実施の形態1において、復調部BER検出部23、ビタビ復号部BER検出部24及びパケットエラーレート検出部25の検出期間決定のために位相誤差検出部の出力を使用したが、他の評価値を使用したり、それぞれの評価値検出部毎に異なるものを使用してもよい。
【0088】
また、上記実施の形態2において、復調部BER検出部23、ビタビ復号部BER検出部24及びパケットエラーレート検出部25の検出期間は評価値により制御されていないが、実施の形態1のように制御してもよい。
【0089】
また、上記実施の形態1における位相誤差検出部22、実施の形態2における振幅誤差検出部26及びC/N検出部27の検出期間もその他の評価値によって可変制御してもよい。
【0090】
また、上記実施の形態1,2における位相誤差検出部22、振幅誤差検出部26、C/N検出部27、復調部BER検出部23、ビタビ復号部BER検出部24及びパケットエラーレート検出部25のそれぞれの検出期間を制御するために、自身以外の評価値を使用してもよいし、自身の前回の出力を記憶しておいてそれを使用して制御してもよい。
【0091】
また、上記実施の形態1,2における品質評価部3は複数の出力をもっているが、1つの出力であってもよい。
【0092】
また、上記実施の形態1,2におけるヒステリシス特性付切替判断部31は、ヒステリシス特性を持たなくてもよい。
【0093】
また、上記実施の形態2における品質評価値選択部4の評価値出力のための優先順位は、前述の優先順位とは異なる優先順位でもよい。
【0094】
また、上記実施の形態1,2では、2つの品質評価値選択部4を組み合わせた構造でもよい。
【0095】
また、上記実施の形態1,2において、回転演算部2、基準位相部6、位相比較部7、フィルタ部8及び周波数可変発振部9で構成されるフェーズロックループ(PLL)構造が複数あり、係数更新部5でそれらに含まれる複数のフィルタ部8のフィルタ係数を更新してもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上のように本発明は、回転演算部、基準位相部、位相比較部、フィルタ部、周波数可変発振部、品質評価部、品質評価値選択部、同期検出部及び係数更新部を設けることにより、事前に想定していない環境下においてもフィルタ係数値を自動的に最適化することで、常に高い復調特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る復調部係数更新装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る復調部係数更新装置において品質評価部と品質評価値選択部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る復調部係数更新装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る復調部係数更新装置において品質評価部と品質評価値選択部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 I,Qベースバンド信号
2 回転演算部
3 品質評価部
4 品質評価値選択部
5 係数更新部
6 基準位相部
7 位相比較部
8 フィルタ部
9 周波数可変発振部
10 探索部制御部
11 更新期間制御部
12 更新幅制御部
13 優先探索制御部
14 探索部
15 フィルタ係数更新部
16 記憶部
17 比較部
18 同期検出部
20 ビタビ復号部
21 リードソロモン復号部
22 位相誤差検出部
23 復調部ビットエラーレート(BER)検出部
24 ビタビ復号部ビットエラーレート(BER)検出部
25 パケットエラーレート検出部
26 振幅誤差検出部
27 C/N検出部
30 選択部
31 ヒステリシス特性付切替判断部

Claims (18)

  1. I,Qベースバンド信号と周波数を可変した波の出力信号とを回転演算する回転演算ステップと、
    前記回転演算ステップの出力と基準となる位相とを比較する位相比較ステップと、
    前記位相比較ステップの出力を1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値でフィルタリングするフィルタステップと、
    前記フィルタステップの出力を受けて周波数を可変した波を出力する周波数可変発振ステップと、
    前記回転演算ステップの出力を受けて現在の伝送品質を評価する品質評価ステップと、
    前記品質評価ステップが出力する複数の異なる品質評価値からある1つの品質評価値を選択する品質評価値選択ステップと、
    前記品質評価値選択ステップの出力を受けてフィルタ係数値を最適化して動的に更新する係数更新ステップとを備えたことを特徴とする復調部係数更新方法。
  2. 請求項1記載の復調部係数更新方法において、
    回転演算ステップの出力を受けて同期信号を検出する同期検出ステップを備え、
    係数更新ステップは、品質評価値選択ステップ及び前記同期検出ステップの出力を受けてフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっていることを特徴とする復調部係数更新方法。
  3. I,Qベースバンド信号と周波数を可変した波の出力信号とを回転演算する回転演算部と、
    基準となる位相を出力する基準位相部と、
    前記回転演算部の出力と前記基準位相部の出力とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部の出力を1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値でフィルタリングするフィルタ部と、
    前記フィルタ部の出力を受けて周波数を可変した波を前記回転演算部に出力する周波数可変発振部と、
    前記回転演算部の出力を受けて現在の伝送品質を評価する品質評価部と、
    前記品質評価部が出力する複数の異なる品質評価値からある1つの品質評価値を選択する品質評価値選択部と、
    前記品質評価値選択部の出力を受けて前記フィルタ部のフィルタ係数値を最適化して動的に更新する係数更新部とを備えたことを特徴とする復調部係数更新装置。
  4. 請求項3記載の復調部係数更新装置において、
    回転演算部の出力を受けて同期信号を検出する同期検出部を備え、
    係数更新部は、品質評価値選択部及び前記同期検出部の出力を受けてフィルタ部のフィルタ係数値を最適化して動的に更新するようになっていることを特徴とする復調部係数更新装置。
  5. 請求項3又は4記載の復調部係数更新装置において、
    係数更新部は、品質評価値選択部の出力を受ける探索部制御部と、
    前記品質評価値選択部の出力と前記探索部制御部の1つもしくは複数の異なる出力とを受けてフィルタ部のフィルタ係数値を前記品質評価値選択部の出力が最適となるように更新し、1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値を出力する探索部とを備えたことを特徴とする復調部係数更新装置。
  6. 請求項5記載の復調部係数更新装置において、
    探索部制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部のフィルタ係数更新頻度を前記品質評価値選択部の出力が最適となるように動的に制御する更新期間制御部を備えたことを特徴とする復調部係数更新装置。
  7. 請求項6記載の復調部係数更新装置において、
    更新期間制御部は、品質評価値選択部の出力とレジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部の出力が安定するようにフィルタ係数更新を停止し、もしくはフィルタ係数の更新周期が大きくなるように変更することを特徴とする復調部係数更新装置。
  8. 請求項5記載の復調部係数更新装置において、
    探索部制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部のフィルタ係数更新ステップ幅を前記品質評価値選択部の出力が最適となるように動的に制御する更新幅制御部を備えたことを特徴とする復調部係数更新装置。
  9. 請求項8記載の復調部係数更新装置において、
    更新幅制御部は、品質評価値選択部の出力とレジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部の出力が最適値となるようにフィルタ係数更新ステップ幅を小さくすることを特徴とする復調部係数更新装置。
  10. 請求項8記載の復調部係数更新装置において、
    更新幅制御部は、品質評価値選択部の出力とレジスタの設定値とを比較し、前記品質評価値選択部の出力が前記レジスタの設定値以上である場合には、前記品質評価値選択部の出力が極小値に陥らないようにフィルタ係数更新ステップ幅をランダムに変更することを特徴とする復調部係数更新装置。
  11. 請求項8記載の復調部係数更新装置において、
    探索部制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数値に優先順位をつけ、前記検索部による1つもしくは複数の異なるフィルタ係数更新順序を前記優先順位に従い更新し、前記品質評価値選択部の出力が最適となるように制御する優先探索制御部を備えたことを特徴とする復調部係数更新装置。
  12. 請求項11記載の復調部係数更新装置において、
    優先探索制御部は、品質評価値選択部の出力を受けて探索部の複数の異なるフィルタ係数値の中からフィルタ係数値毎にフィルタ係数値を変更し、変更前後の品質評価値選択部の出力変化の割合を測定し、変化の割合が大きい順序でフィルタ係数値を更新することを特徴とする復調部係数更新装置。
  13. 請求項5記載の復調部係数更新装置において、
    探索部制御部は、請求項6記載の更新期間制御部、請求項8記載の更新幅制御部及び請求項11記載の優先探索制御部の内、2以上の組み合わせからなることを特徴とする復調部係数更新装置。
  14. 請求項3又は4記載の復調部係数更新装置において、
    品質評価値選択部は、品質評価部が出力する複数の異なる品質評価値を受けて前記複数の異なる品質評価値の中のある特定の評価値を基に伝送品質を判断し、前記複数の異なる品質評価値の中から前記伝送品質における最も感度が良い品質評価値を1つ選択し出力することを特徴とする復調部係数更新装置。
  15. 請求項3又は4記載の復調部係数更新装置において、
    品質評価値選択部は、品質評価部が出力する複数の異なる品質評価値を受けて前記複数の異なる品質評価値の各々について現在の伝送品質における感度を判断し、前記感度がそれぞれの品質評価値毎に設定されたある一定値以上であるものの中から優先順位をつけて1つの品質評価値を選択し出力することを特徴とする復調部係数更新装置。
  16. 請求項14又は15記載の復調部係数更新装置において、
    品質評価値選択部は、品質評価値の出力を現状とは異なるものへと切り替えるとき、ヒステリシス特性を持たすことを特徴とする復調部係数更新装置。
  17. 請求項3又は4記載の復調部係数更新装置において、
    品質評価部で品質評価値を複数のシンボルを用いて演算するとき、前記演算に使用するシンボルの数を伝送品質が高くなるに従い多くするように制御することを特徴とする復調部係数更新装置。
  18. 請求項3又は4記載の復調部係数更新装置において、
    品質評価部は、検出位相誤差値、検出振幅誤差値、検出C/N値、復調部出力ビットエラーレート値、ビタビ復号部出力ビットエラーレート値及びリードソロモン復号部出力パケットエラーレート値の中から複数の異なる品質評価値を出力することを特徴とする復調部係数更新装置。
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