JP3962146B2 - 湿式摩擦材及びその製造方法 - Google Patents

湿式摩擦材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3962146B2
JP3962146B2 JP05092398A JP5092398A JP3962146B2 JP 3962146 B2 JP3962146 B2 JP 3962146B2 JP 05092398 A JP05092398 A JP 05092398A JP 5092398 A JP5092398 A JP 5092398A JP 3962146 B2 JP3962146 B2 JP 3962146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction material
resin
wet friction
thermosetting resin
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05092398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11246680A (ja
Inventor
俊 北原
史昌 村松
栄記 梅沢
Original Assignee
Nskワーナー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nskワーナー株式会社 filed Critical Nskワーナー株式会社
Priority to JP05092398A priority Critical patent/JP3962146B2/ja
Priority to US09/261,203 priority patent/US6331358B1/en
Publication of JPH11246680A publication Critical patent/JPH11246680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3962146B2 publication Critical patent/JP3962146B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/46Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/59Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/46Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/47Condensation polymers of aldehydes or ketones
    • D21H17/48Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/46Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/52Epoxy resins
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/02Composition of linings ; Methods of manufacturing
    • F16D69/025Compositions based on an organic binder
    • F16D69/026Compositions based on an organic binder containing fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H25/00After-treatment of paper not provided for in groups D21H17/00 - D21H23/00
    • D21H25/04Physical treatment, e.g. heating, irradiating
    • D21H25/06Physical treatment, e.g. heating, irradiating of impregnated or coated paper
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31652Of asbestos
    • Y10T428/31663As siloxane, silicone or silane

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿式摩擦材及びその製造方法に関するものであり、例えば自動変速機等で使用されるクラッチ用の摩擦材、特に油液中で使用するに適した湿式摩擦材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車、鉄道車両等の車両の変速機などに使用されるクラッチには摩擦クラッチが広く使用されている。この種の摩擦クラッチに使用されている摩擦材は、一般に天然パルプ繊維、有機合成繊維、無機繊維等の繊維基材と、珪藻土、カシュー樹脂等の充填剤や摩擦調節剤を湿式抄造してペーパーを形成し、このペーパーにフエノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて圧縮成形したものである。
その摩擦材としては、乾式の状態で使用される乾式摩擦材と油液中で使用される湿式摩擦材とに分けられ、それぞれに適したものが開発されている。
【0003】
これらの摩擦材に使用される熱硬化性樹脂としては、各種の熱硬化性樹脂が用いられているが、耐熱性、耐摩耗性、取扱い易さ、価格などの面からフエノール樹脂が広く使用されている。このフエノール樹脂は諸特性を改善するために各種の樹脂で変性したものが使用されており、その種類として種々のものがある。この1種に直鎖状のオルガノポリシロキサンをノボラック型フエノール樹脂に結合させて弾性、引張伝播特性、引張り強さを改善するようにしたものも提案されている(特開昭55−92738号公報)。
しかし、このような直鎖状のオルガノポリシロキサンで変性したフエノール樹脂では、軟化点が下がるとか、オルガノシロキサンの安定性が低いので、より優れた耐熱性、耐摩耗性を与える結合剤を得るべく、前記変性フエノール樹脂の1種として、分子中にR1 SiO1.5 単位(ここでR1 は炭素数が1〜8である同一または異種の非置換または置換1価炭化水素基)および/またはSiO2 単位を含有するオルガノポリシロキサンで変性されたフエノール樹脂を主剤としたものを結合剤として用いて摩擦材料を製造することも提案されている(特開昭61−192711号公報)。
【0004】
また、例えば繊維状物質、耐磨耗粉、金属線又は金属粉及び結合材を構成成分とするクラッチフエーシングにおいて、結合剤として、従来から用いられているフエノール・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・フエノール・ホルムアルデヒド樹脂、SBR、NBR、天然ゴム等の結合剤とともに、シリコーン樹脂をクラッチフエーシングに対して0.1〜10重量%含有するように併用することが提案されている(特開昭60−28484号公報)。
この構成により、吸湿しにくいクラッチフエーシングが得られるが、そこで使用するシリコーン樹脂としては吸湿防止効果のあるシリコーン樹脂であれば特に制限されないということで、具体的にはジメチルシロキサン系シリコーン樹脂が挙げられている程度で、その技術内容については詳しく検討されていなかった。
【0005】
そこで、本出願人は、最近の自動車の自動変速機において、エネルギー問題や、環境問題から燃費対策及び変速時のフィーリングの向上のため、摩擦クラッチのスリップ制御やATF(自動変速機油)の低摩擦化が要求されている現状に対応できるように、耐熱性に優れた耐久性があり、トルク伝達容量の大きな湿式摩擦材を提供できる湿式摩擦材として、熱硬化性合成樹脂が下記の平均組成式で表されるシリコーン樹脂からなり、そのシリコーン樹脂を構成するモノマー中の3官能性単位(RSiO3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である。)の量が40〜100mol%であることを特徴とする湿式摩擦材を発明した〔特願平5−354623号(特開平7−197016号)〕。
(R1 a (OR2 b SiO(4-a-b)/2
(但し、式中R1 は置換又は非置換の一価炭化水素基を表し、R2 は水素原子又は炭素数1〜10の有機基を表し、a,bは0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この本出願人が開発した湿式摩擦材は、所期の目的のとおり、耐熱性に優れ、耐久性があり、トルク伝達容量の大きなものであるが、前記のシリコーン樹脂を含有する湿式摩擦材を、繊維基材と充填剤とを混ぜ合わせて湿式抄造してペーパーを形成し、このペーパーに熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて圧縮成形するという従来の製造方法により製造すると、前記のシリコーン樹脂の特性で、柔軟性が大き過ぎてしまい、その結果、剪断強度、剥離寿命等の面で十分といえない場合があった。
【0007】
湿式摩擦材において強度と柔軟性とを両立させるために、熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂をシリコーン樹脂に混ぜ合わせて前記の製造方法を行うことを試みても、一般に知られているように、フェノール樹脂とシリコーン樹脂では混ぜ合わせることが困難である。
そこで、粉状のフェノール樹脂と粉状のシリコーン樹脂を充填材及び繊維基材と共に混ぜ合わせ、ペーパーを得た後に熱を加えることで湿式摩擦材を得る製造方法が考案された(特開平7−173301号)。この湿式摩擦材では、前記の両粉状樹脂粒子を混合するもので、ペーパーを得た後に熱を加えることによりこれらの樹脂は硬化するもので、ペーパーにこれらの樹脂を含浸させる手段を取っていないので、両方の液状樹脂を均一に混合させるという問題を避けることができる。
【0008】
しかし、湿式摩擦材を製造する際には、繊維基材と充填剤とを混ぜ合わせて湿式抄造してペーパーを形成し、このペーパーに熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて圧縮成形するという従来の製造方法によった方が、耐剪断強度や耐熱性に優れたものが得られる。
本発明は、この従来の湿式摩擦材の製造方法を取りながら、柔軟性が大き過ぎることがなく、剪断強度、剥離寿命等の面で優れた湿式摩擦材を得ることを目的とするものである。
また、本発明は、耐熱性に優れ、トルク容量が大きく、しかも剪断強度が大きく、剥離寿命が長く、簡単な製造方法で作れる湿式摩擦材を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の手段により上記の目的を達成したものである。
(1)繊維基材、充填剤、摩擦調整材及び熱硬化性樹脂を含む湿式摩擦材において、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂を充填剤の少なくとも一部として繊維基材と混ぜ合わせて抄紙することにより形成したペーパーに、液状の熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて硬化させたものであり、
前記液状の熱硬化性樹脂の少なくとも一部が下記の平均組成式で表されるシリコーン樹脂からなり、そのシリコーン樹脂を構成するモノマー中の3官能性単位(RSiO 3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である)の量が40〜100mol%であることを特徴とする湿式摩擦材。
(R 1 a (OR 2 b SiO (4-a-b)/2
(但し、式中R 1 は置換又は非置換の一価炭化水素基を表し、R 2 は水素原子又は炭素数1〜10の有機基を表し、a,bは0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。)
【0010】
(2)湿式摩擦材を構成する前記樹脂成分の割合が15〜55重量%であることを特徴とする前記(1)記載の湿式摩擦材。
(3)前記樹脂成分中に含まれるフェノール樹脂の割合が10〜70重量%であることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の湿式摩擦材。
【0011】
(4)繊維基材、充填剤、摩擦調整材及び熱硬化性樹脂を含む湿式摩擦材において、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂を充填剤の少なくとも一部として繊維基材と混ぜ合わせて抄紙することによりペーパーを形成し、前記ペーパーに液状の熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて硬化させるものであり、
前記液状の熱硬化性樹脂の少なくとも一部が下記の平均組成式で表されるシリコーン樹脂からなり、そのシリコーン樹脂を構成するモノマー中の3官能性単位(RSiO 3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である。)の量が40〜100mol%であることを特徴とする湿式摩擦材の製造方法。
(R 1 a (OR 2 b SiO (4-a-b)/2
(但し、式中R 1 は置換又は非置換の一価炭化水素基を表し、R 2 は水素原子又は炭素数1〜10の有機基を表し、a,bは0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。)
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の湿式摩擦材についてより具体的に説明すると、本発明の湿式摩擦材で使用する繊維基材は、天然パルプ繊維、有機合成繊維、無機繊維等の従来から摩擦材で使用されている繊維基材を用いることができる。また充填剤としては、珪藻土、カシュー樹脂等の従来から使用されているものが用いられる。また、摩擦調整剤についても同様である。
本発明で用いる繊維基材等と混合する、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂は、熱を加えることにより硬化して繊維基材等に対して結合作用を行わさせるものであることが必要である。その具体例としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂など、種々のものが挙げられるが、その中でもフェノール樹脂が最も好ましい。フェノール樹脂の種類としては、後で熱を加えた時に硬化するように、未反応のフェノールを多少、例えば1〜3%含有するものが良く、遊離のフェノールを含有するノボラック型フェノール樹脂などを使用することができる。
具体的には、例えば、ノボラック型フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ノボラック型フェノール−ヘキサメチレン樹脂などを挙げることができる。
この抄造可能な固体の熱硬化性樹脂の形態としては、抄紙する関係で、細かい形状であることが好ましく、例えば粉状、粒状、繊維状であり、その大きさも100μm以下であることが好ましい。その大きさの下限は粒子の製造コストにより決まるものであるため、特に限定する必要はないが、細かすぎても取扱いが難しくなる。水に分散させる水分散性粒子とするときには1〜2μm程度の大きさとするとよい。
【0013】
各材料の使用割合は、繊維基材が15〜60%(重量、以下同じ)、充填材が15〜60%、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂が2〜40%の範囲が通常使用される。特に抄造可能な固体の熱硬化性樹脂に関しては、その固体の形状との関係や熱硬化性樹脂の種類によってもその使用割合を変えるのが良く、例えば3〜30%が好ましく、5〜30%がさらに好ましい。
また、前記の固体の熱硬化性樹脂と含浸に用いた液状の熱硬化性樹脂の量は、これらの熱硬化性樹脂が、最終的な加熱段階でいずれも硬化して繊維基材等を結合させる作用をする関係で、樹脂全体の量を考えるべきであって、湿式摩擦材を構成する樹脂成分の割合は、全体の15〜55%、好ましくは35〜45%とするのが良い。
【0014】
抄造可能な固体の熱硬化性樹脂の量は、この固体の熱硬化性樹脂が、最終的な加熱段階で硬化して繊維基材等を結合させる作用をするが、繊維基材等の近くにあり、結合力が大きいから、樹脂全体の10〜70%、好ましくは30〜50%とするのが良い。ペーパーの含浸に使用する液状の熱硬化性樹脂の種類又は量とも関連して決められる。
本発明では、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂は、ペーパーの形成段階で配合され、液状の熱硬化性樹脂がペーパーの形成後に含浸して添加される関係で、含浸したペーパーでは、液状の熱硬化性樹脂がペーパー内の前記固体の熱硬化性樹脂の上に配置される形となり、加熱による硬化においては、内部の固体の熱硬化性樹脂が繊維基材相互を結合するため、剪断強度等を大きくし、一方液状の熱硬化性樹脂、例えばシリコーン樹脂は上の方に形成されるため、外部に対し耐熱性が十分大きくすることができるものとみられる。
本発明では、含浸に液状のフェノール樹脂と液状のシリコーン樹脂を混合して使用することができなかった問題を解決しただけではなく、内部的には剪断強度等を大きくし、外部的には耐熱性等を十分大きくするという、作用との関連における構造をも合わせて達成することができたものである。
【0015】
本発明において、ペーパーの含浸に使用する液状の熱硬化性樹脂としては、シリコーン樹脂、柔軟な変性フェノール樹脂(例:油変性フェノール樹脂)など種々のものが挙げられるが、その中でもシリコーン樹脂が好適であり、そのシリコーン樹脂の中でも次に挙げるものが好ましい。
そのシリコーン樹脂は、下記の平均組成式で表され、
(R1 a (OR2 b SiO(4-a-b)/2
そのシリコーン樹脂を構成する3官能性単位(RSiO3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である)の量が40〜100mol%であることを特徴としている。但し、前記式中R1 は置換又は非置換の一価炭化水素基を表し、R2 は水素原子又は炭素数1〜10の有機基を表し、a,bは0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。
【0016】
式中のR1 は、置換又は非置換の一価炭化水素基であり、好ましくは炭素数1〜10のものであり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、トリフルオロプロピル基、クロロメチル基、クロロプロピル基、グリシドキシプロピル基等の置換アルキル基などが挙げられるが、工業的見地からはメチル基、フェニル基が好ましい。R1 としては、2種類以上の上記置換基の混合物であっても良い。またR2 は、水素原子又は炭素数1〜10の有機基であり、例えば水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基等のアルケニル基、ブチレンアミノ基、イソブチレンアミノ基等のオキシム残基などが例示される。R2 としては、2種類以上の上記置換基の混合物であっても良い。
【0017】
前記式のa,bは、0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。本発明で使用されるシリコーン樹脂の構成成分において、3官能性単位(RSiO3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である。)の量が40〜100mol%であることが必要である。前記Rは、置換又は非置換の一価炭化水素基である。また、本発明に使用可能なシリコーン樹脂において、メチル基が20〜100mol%のものについて特に耐久性が優れている。本発明の摩擦材は従来のフエノール系樹脂と比較すると、摩擦係数が高く、初期なじみ性が良く、耐久性の大きな湿式摩擦クラッチを得ることができる。
【0018】
また、より耐久性を向上させるのには、上記の有機置換基R1 は、その20〜100mol%がメチル基によって占められることが好ましい。R1 は、エチル基等のアルキル基とすることができるが、メチル基であることが好ましい。また、R1 は、一価の芳香族基でもよく、例えばフェニル基が好ましい。
さらに、前記シリコーン樹脂の分子量は、103 〜106 の範囲が好ましい。本発明の湿式摩擦材における上記シリコーン樹脂の含有量は通常15〜55重量%とすることが望ましい。それ以下又はそれ以上の量をとることもできる。
【0019】
本発明の湿式摩擦材において、前記シリコーン樹脂として、前記の有機置換基R1 がメチル基が多く、またフエニル基の割合が少ないものを用いると耐熱性が向上したものとなる。
さらに、前記シリコーン樹脂として、前記3官能性単位が多くなると、耐熱性が向上する。
これらの点から、本発明の湿式摩擦材においては、その要求される条件に適合するように、最適の組成及び組み合わせを設定することが望ましい。
【0020】
シリコーン樹脂においては、主鎖にシロキサン結合(Si−O−Si)を持っている。このシロキサン結合は、ケイ素原子と酸素原子の結合間距離が長く、電子密度が低いこともあって、結合の回転が容易であり、そのためシリコーン樹脂は屈曲性に富み、かつ柔軟となる。このようなシリコーン樹脂を湿式摩擦材に用いると、摩擦材表面を平滑かつ柔軟にし、相手摩擦板との接触面積を増大させることから、高トルク容量を確保することが可能となる。
また、このシロキサン結合におけるSi−Oの結合エネルギーは、106Kcal/molと非常に大きく、C−C(81Kcal/mol)と比べて安定している。この結合エネルギーの大きさに起因して、シリコーン樹脂は高温、長時間に保っても容易に分解、変色などの劣化を生ずることがなく、摩擦摺動面で発生する摩擦熱に対しても安定であり、炭化、グレージングなどを抑制できることから、湿式摩擦材の耐熱耐久性を著しく向上させることができる。
【0021】
一方、基材ペーパーに含有されている無機物質との親和性が高く、分解温度以上に加熱された場合でも、無機物質との間にSi−O結合を形成し、熱に対しより安定な構造となるために500℃以上の高温にも耐えうることが可能となる。次に、シリコーン樹脂の柔軟性は、摩擦材の歪み特性を最適化するために、摩擦係数μが安定化され、初期サイクルより高く安定したμを維持することができ、変速ショックを低減し、かつチューニングの容易な使用し易い湿式摩擦材となる。従来においては、使用の初期より所定の摩擦特性が出るように、使用前にサンドペーパー処理などにより研磨しておく必要があったが、本発明の湿式摩擦材においては初期からその特性がでるため、初期なじみ性がよく、このようななじみ性を与える研磨作業が必要でない。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されない。
Figure 0003962146
【0023】
前記天然パルプ、有機合成繊維、摩擦調整剤・充填剤及び粉末フェノール樹脂を上記の割合で混合してスラリを形成し、そのスラリから抄紙し乾燥して厚さ0.7mmのペーパーをつくり、そのペーパーに上記液状シリコーン樹脂を含浸し、乾燥後、170℃に加熱した金型中で200kg/cm2 以上の圧力で30分間保持することにより、金属板からなるディスクプレートに接着して直径130mm、厚さ2.3mmの湿式摩擦材(試料6)を得た。
この湿式摩擦材の硬さ及び剪断強度を測定したところ、硬さが69、剪断強度が24kgf/cm2 であった。
なお、前記の「硬さ」は、湿式摩擦材の場合には、通常の「硬さ」の表示方法によっては正確に示すことができないので、改良を加えて次のような測定方法を採用した。
すなわち、測定は、ロックウエル硬度計の圧子として直径8.9mmの円(平面)を用いて行い、まず10kgfの初期荷重を加え、この時点でひずんだ所を原点とする。次に150kgfの荷重を15秒間加え、そして15秒間開放して復元した位置を原点から測定する。
下記のグラフでは、1目盛りは2μmであり、値「100」のところが原点となる。このため、得られたデータは、力を加えた時の変形した位置ではなく、復元した位置を示していることになる。
【0024】
実施例2
粉末フェノール樹脂の含有割合による効果をみるために、実施例1における全樹脂量に対する粉末フェノール樹脂の含有割合(粉末フェノール樹脂の内添率ともいう)を変えて実施例1と同様にして湿式摩擦材を製造した。
作成した試料に用いた粉末フェノール樹脂の内添率は第1表に示すとおりである。なお、試料6は、実施例1のものである。
得られた試料の湿式摩擦材を実施例1と同様に測定した。測定結果における粉末フェノール樹脂の内添率と硬さとの関係を図1に示し、粉末フェノール樹脂の内添率と剪断強度との関係を図2に示す。
【0025】
【表1】
Figure 0003962146
【0026】
比較例1
本発明におけるペーパーの形成後に、液状シリコーン樹脂を含浸させて熱硬化させる手段を取ることなく、シリコーン樹脂として粉状のものを用い、粉末フェノール樹脂とともに含有させてペーパーを形成後、含浸操作を取ることなく直ちに硬化させる手段を取る場合との比較のために以下の試験を行った。
Figure 0003962146
【0027】
前記天然パルプ、有機合成繊維、摩擦調整剤、充填剤、粉末フェノール樹脂及び粉末シリコーン樹脂を上記の割合で含有するスラリから抄紙したものを乾燥し、170℃に加熱した金型中で200kg/cm2 以上の圧力で30分間保持することにより、金属板からなるディスクプレートに接着して直径130mm、厚さ2.3mmの湿式摩擦材を得た。この湿式摩擦材を試料9とする。
【0028】
実験例
前記の実施例1〜2及び比較例1により得た摩擦材について摩擦試験を行った。この摩擦試験では、それぞれについて摩擦回数との関連で動的はく離寿命を測定した。その測定結果を図3及び図4に示す。この中図3は試料1〜8について粉末フェノール樹脂の内添率と動的はく離寿命との関係を表したグラフを示したものであり、図4は、試料6及び9(比較例1)について動的はく離寿命を測定し、製造手段の違いによる動的はく離寿命の差異を表したグラフを示したものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、前記した手段を取ることにより、耐熱性に優れ、トルク容量が大きいとともに、剪断強度が大きく、剥離寿命が長いなどの優れた湿式摩擦材が得られる。
さらに、本発明によれば、長期にわたって動摩擦係数が低下することなく、摩擦材の寿命が長いという効果を得ることができる。
また、本発明の湿式摩擦材は、初期なじみ性がよいため、新品から所定の摩擦値が得られるので、サンドペーパー処理などによるなじみ処理をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式摩擦材の実施例1における粉末フェノール樹脂の内添率と硬さとの関係を表したグラフを示す。
【図2】本発明の湿式摩擦材の実施例1における粉末フェノール樹脂の内添率と剪断強度との関係を示す。
【図3】本発明の実施例1〜2の摩擦材の粉末フェノール樹脂の内添率と動的はく離寿命の関係を表すグラフを示す。
【図4】本発明の実施例1と比較例1の摩擦材の製造手段の違いによる動的はく離寿命の比較を表すグラフを示す。

Claims (4)

  1. 繊維基材、充填剤、摩擦調整材及び熱硬化性樹脂を含む湿式摩擦材において、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂を充填剤の少なくとも一部として繊維基材と混ぜ合わせて抄紙することにより形成したペーパーに、液状の熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて硬化させたものであり、
    前記液状の熱硬化性樹脂の少なくとも一部が下記の平均組成式で表されるシリコーン樹脂からなり、そのシリコーン樹脂を構成するモノマー中の3官能性単位(RSiO 3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である)の量が40〜100mol%であることを特徴とする湿式摩擦材。
    (R 1 a (OR 2 b SiO (4-a-b)/2
    (但し、式中R 1 は置換又は非置換の一価炭化水素基を表し、R 2 は水素原子又は炭素数1〜10の有機基を表し、a,bは0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。)
  2. 湿式摩擦材を構成する前記樹脂成分の割合が15〜55重量%であることを特徴とする請求項1記載の湿式摩擦材。
  3. 前記樹脂成分中に含まれるフェノール樹脂の割合が10〜70重量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の湿式摩擦材。
  4. 繊維基材、充填剤、摩擦調整材及び熱硬化性樹脂を含む湿式摩擦材において、抄造可能な固体の熱硬化性樹脂を充填剤の少なくとも一部として繊維基材と混ぜ合わせて抄紙することによりペーパーを形成し、前記ペーパーに液状の熱硬化性樹脂を含浸させ、熱を加えて硬化させるものであり、
    前記液状の熱硬化性樹脂の少なくとも一部が下記の平均組成式で表されるシリコーン樹脂からなり、そのシリコーン樹脂を構成するモノマー中の3官能性単位(RSiO 3/2 )モノマー(但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基である。)の量が40〜100mol%であることを特徴とする湿式摩擦材の製造方法。
    (R 1 a (OR 2 b SiO (4-a-b)/2
    (但し、式中R 1 は置換又は非置換の一価炭化水素基を表し、R 2 は水素原子又は炭素数1〜10の有機基を表し、a,bは0.2≦a≦1.8、0<b≦1.0の範囲を満たす正数である。)
JP05092398A 1998-03-03 1998-03-03 湿式摩擦材及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3962146B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05092398A JP3962146B2 (ja) 1998-03-03 1998-03-03 湿式摩擦材及びその製造方法
US09/261,203 US6331358B1 (en) 1998-03-03 1999-03-03 Wet friction material and process for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05092398A JP3962146B2 (ja) 1998-03-03 1998-03-03 湿式摩擦材及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11246680A JPH11246680A (ja) 1999-09-14
JP3962146B2 true JP3962146B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=12872333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05092398A Expired - Fee Related JP3962146B2 (ja) 1998-03-03 1998-03-03 湿式摩擦材及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6331358B1 (ja)
JP (1) JP3962146B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096472A1 (fr) * 2000-06-12 2001-12-20 Mitsui Chemicals, Inc. Composition de resine phenolique
US6586373B2 (en) * 2000-11-02 2003-07-01 Nsk-Warner Kabushiki Kaisha Wet friction material
US6830798B2 (en) * 2001-07-10 2004-12-14 Raytech Composites, Inc. Continuous yarn laid wet friction material
JP4002200B2 (ja) * 2002-03-13 2007-10-31 花王株式会社 鋳物製造用抄造部品
JP4471629B2 (ja) * 2002-11-13 2010-06-02 花王株式会社 鋳物製造用部品の製造方法
CN101166777B (zh) * 2005-04-26 2011-08-03 博格华纳公司 摩擦材料
US7708863B2 (en) * 2005-08-24 2010-05-04 Raytech Composites, Inc. Process for molding a friction wafer
WO2007063888A1 (ja) * 2005-11-30 2007-06-07 Kao Corporation 鋳物製造用部品及びその製造方法
US20070224355A1 (en) * 2006-03-23 2007-09-27 Basf Corporation Clearcoat coatings with carbinol-functional siloxane resin

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4262788A (en) * 1977-10-14 1981-04-21 Yasunobu Yamamoto Friction member of non-asbestos
DE2900185A1 (de) 1979-01-04 1980-07-17 Bayer Ag Siloxanmodifizierte novolake, deren herstellung und verwendung zur herstellung von reibbelaegen
JPS6028484A (ja) 1983-07-27 1985-02-13 Hitachi Chem Co Ltd 吸湿しにくいクラツチフエ−シング
JPH0692524B2 (ja) 1985-02-22 1994-11-16 信越化学工業株式会社 摩擦材料用結合剤
US5453317A (en) 1993-08-31 1995-09-26 Borg-Warner Automotive, Inc. Friction material comprising powdered phenolic resin and method of making same
KR100350332B1 (ko) 1993-09-23 2002-11-14 보그-워너 인코포레이티드 분말실리콘수지와분말페놀수지를포함하는불포화마찰재료및이의제조방법
JP3066700B2 (ja) 1993-12-28 2000-07-17 エヌエスケー・ワーナー株式会社 湿式摩擦材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11246680A (ja) 1999-09-14
US6331358B1 (en) 2001-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166844B2 (ja) 二層摩擦材料
JP4074364B2 (ja) 高性能二層摩擦材料
KR100350332B1 (ko) 분말실리콘수지와분말페놀수지를포함하는불포화마찰재료및이의제조방법
US5453317A (en) Friction material comprising powdered phenolic resin and method of making same
US6001750A (en) Fibrous lining material comprising a primary layer having less fibrillated aramid fibers, carbon fibers, carbon particles and a secondary layer comprising carbon particles
US8172051B2 (en) Friction material for brakes
EP0946832B1 (en) Carbon deposit friction lining material
EP2491267B1 (en) Friction material for brakes
US8863917B2 (en) Friction material for brakes
US20100084232A1 (en) Friction material for brakes
JP4886978B2 (ja) 混合堆積層摩擦材料
JPH07151174A (ja) フィブリル化の少ないアラミド繊維と合成黒鉛とを含む摩擦ブレーキライニング材料
WO2011049576A1 (en) Friction material for brakes
JP3962146B2 (ja) 湿式摩擦材及びその製造方法
EP2745027A1 (en) Friction material for brakes
JP3066700B2 (ja) 湿式摩擦材
JPH0959599A (ja) 湿式摩擦材
JP2006282972A (ja) 湿式摩擦材
JPH07292349A (ja) 摩擦材用バインダー組成物および摩擦材
JP2000034468A (ja) 湿式摩擦材
JPH107815A (ja) ブレーキ摩擦材及びディスクブレーキ用パッド
JP2002146041A (ja) 湿式摩擦材
JPH07197015A (ja) 摩擦材組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050228

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees