JP3962067B2 - 移動機、管理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
(1)実施形態の構成及び原理
(1−1)全体構成
図1は、本発明の実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。図1において、移動通信網1は、基地局や交換局などの各種の通信ノードと、これら通信ノードを相互に接続する通信線によって構成されている。この移動通信網1は、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式やIMT−2000(International Mobile Telecommunications-2000)方式或いはPHS(Personal Handy-phone System;登録商標)方式に従って、通話やデータ通信等の広域通信サービスを移動機101〜108に提供する。移動機101〜108は、このような移動通信サービスを受けるユーザ端末であり、例えば携帯電話機やPHS端末である。移動通信網1には、これら移動機101〜108の動作履歴を表すログデータを管理するための管理装置10が接続されている。なお、図1では、図面が煩雑になるのを防ぐため、移動機を8機しか図示していないが、実際にはこれらはもっと多数存在する。
移動機101〜108の動作モードには、親機モードと子機モードとがある。以下の説明では、親機モードで動作している移動機を「親機」と呼び、子機モードで動作している移動機を「子機」と呼ぶ。親機と子機の違いは、子機は自身が記憶しているログデータを上述した近距離通信機能を用いて親機に送信するのに対し、親機は複数の子機から送信されてくるログデータを蓄積しておき、これを自機のログデータと合わせて広域通信機能によって管理装置10に送信(アップロード)する、という点である。つまり、親機は子機から収集したログデータをその子機に代わって管理装置10にアップロードするという役割を担うわけである。図1では、移動機101、104、108が親機であり、それ以外の移動機102〜103,105〜107が子機である例を示している。
管理装置10が親機を指定する場合とは、例えば、移動機の総数に対して適切な親機の数を閾値として予め決めておき、実際の親機の数がその閾値を下回ったような場合である。親機モードと子機モードとの切替を完全に移動機側に任せてしまうと、子機に対する親機の数が、管理装置の運営者の意図に反して、多くなったり少なくなったりするというリスクがある。そこで、管理装置10は親機の数を常に把握しておき、移動機全体の数に対する親機の数に応じて、新たに親機を指定したり、親機の役割を解除したりする。また、もちろん本実施形態に係るシステムが動作を開始する時には、親機は1台も存在していないはずであるから、親機の数が閾値に達するまで親機を次々と指定し続ける必要がある。また、例えば或る機種の移動機に不具合が発生する可能性が高いことが判明したときには、製造メーカ等がその機種の移動機の動作履歴を入手したいというケースがある。このような場合には、管理装置10は、その機種の移動機の中から、必要とされる数の移動機を親機として指定することもできる。
(ii)子機モードの移動機のユーザが、親機モードに遷移することを指示する操作を行った場合には、その移動機は親機モードに遷移したのち、親機設定信号を管理装置10に送信して親機となった旨を報告する。
(iii)子機モードの移動機に記憶されているログデータのデータ量が閾値を超えた場合であって、かつ、その移動機によって近距離通信可能な範囲に親機が存在していない場合には、その移動機は親機モードに遷移する。親機モードに遷移した移動機は、親機設定信号を管理装置10に送信して親機となった旨を報告する。
(iv)親機の近距離通信可能なエリアに存在する子機があまりにも多い場合、それらの子機のいずれかに対し、親機となることを依頼する。依頼された子機は親機モードに遷移し、親機設定信号を管理装置10に送信して親機となった旨を報告する。このような状況は、例えば繁華街や催し物会場など、多数のユーザ(移動機)が密集するようなエリアで発生することが予想される。
なお、親機は子機のための処理を負担するわけであるから、例えば上記(ii)のようにユーザ自身が自発的に移動機を親機モードに遷移させた場合には、その負担の代償として、管理装置10の運営者(例えば通信事業者や製造メーカー)が、例えばその移動機に係る通信料金やリース料をディスカウントするとか、還元可能なポイントを付与するなどの何らかの特典をそのユーザに与える仕組みがあることが望ましい。
(v)親機モードにおいて、一定時間が経過するか、一定量のログデータをアップロードするか、または一定回数のログデータのアップロード処理を終えた後は子機モードに戻り、管理装置10に親機解除要求信号を送信して子機に戻ったことを報告する。
(vi)親機モードにおいて、一定時間が経過するか、一定量のログデータをアップロードするか、または一定回数のログデータのアップロード処理を終えた後に、自らの近距離通信可能なエリアに最初に進入してきた移動機と親機の役割を交代する。この場合、親機モードから子機モードに遷移する移動機は、管理装置10に親機解除要求信号を送信して子機に戻ることを報告する。一方、子機モードから親機モードに遷移する移動機は、親機設定信号を管理装置10に送信して親機になることを報告する。
なお、これらの(v)及び(vi)における「一定時間」や「一定量」及び「一定回数」の値は管理装置10の運営者が任意に定めてよいが、特に上記(iv)のように緊急的に親機になった場合には、ログデータのアップロード回数が1回限りで子機モードに戻るようにしてもよい。
(vii)管理装置10は、親機の数が多すぎる場合には、親機から子機に戻ってもよい移動機を特定し、その移動機に対して親機解除信号を送信する。これを受信した移動機(親機)は子機モードに遷移する。
以上が本実施形態の原理である。
続いて、図1における移動機101〜108及び管理装置10の構成について説明する。
図2は、移動機101の構成を示すブロック図である。制御部101aは例えばCPUであり、移動機101の各部を制御することによって、例えば前述したような動作モードの遷移処理や、それぞれのモード応じた各種処理を実行する。無線通信部101bは、広域通信機能を実現する手段であり、図示せぬアンテナや通信回路を備えている。近距離通信部101cは、近距離通信機能を実現する手段であり、図示せぬアンテナや通信回路を備えている。不揮発性メモリ101dは、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリである。この不揮発性メモリ101dには、例えばWWWブラウザやメーラ或いは計時プログラム等の各種アプリケーションプログラムのほか、ログデータを管理するためのログ管理プログラムが記憶されている。
次に、本実施形態の動作について、次のような順番に従って説明する。
(a)移動機によるログデータの記憶処理
(b)管理装置による親機の指定・登録処理
(c)移動機による動作モードの遷移処理
(d)管理装置による親機の解除処理
(e)親機による子機からのログデータ収集処理
(f)親機から管理装置へのログデータのアップロード処理
まず、移動機が自身のログデータを記憶する動作について説明する。この動作は親機であっても子機であっても同じように行われる。
図6は、移動機が異常な電源断に関するログデータを記憶するためのサブルーチンを示している。このサブルーチンは、移動機101〜108の不揮発性メモリに記憶されているログ管理プログラムに含まれている(以降の図7〜9,13,14,16〜18に示すサブルーチンも同様)。図6において、移動機(ここでは移動機101とする)の操作部101hにおいて電源の投入操作がなされると、制御部101aは、まず最初に、不揮発性メモリ101d(フラグ記憶領域)に記憶されている異常電源断フラグがオン設定されているか否かを判断する(ステップS11)。前回の電源オフ時に障害や故障が無ければ正常にその電源オフ処理がなされているはずから、この異常電源断フラグがオフ設定されているはずである(ステップS11;No)。
次に、図11は、管理装置10が親機を指定するためのサブルーチンを示している。このサブルーチンは、管理装置10の不揮発性記憶部10cに記憶されているログ管理プログラムに含まれている(以降の図12,15,19に示すサブルーチンも同様)。ここでいう親機の指定とは、前述した(i)のように、管理装置10が能動的に親機を指定する
場合である。なお、以下では、図5に示した移動機識別子「MS01」が割り当てられた移動機を、図1の移動機101と仮定して説明を行う。
(iii)、(iv)のように、移動機が能動的に親機モードに遷移する場合もある。図12は、移動機が能動的に親機モードに遷移したときの、管理装置10の制御部10aが実行するサブルーチンを示している。この場合、移動機からは親機モードに遷移したことを示す親機設定信号が送信されてくるから、管理装置10の通信部10bは移動通信網1を介してこの親機設定信号を受信する(ステップS61;Yes)。そして、制御部10aは、上述したステップS55と同様に、親機設定信号に含まれている移動機識別子に対応する親機設定フラグをオフ設定からオン設定に切り替えればよい(ステップS62)。
管理装置10の動作は上述したとおりである。一方、移動機側の動作は次のようになる。図13は、移動機の制御部が動作モードを子機モードから親機モードに遷移させるためのサブルーチンを示している。図13において、移動機(移動機101とする)の制御部101aは、管理装置10から親機指定信号を無線通信部101bによって受信すると(ステップS71;Yes)、不揮発性メモリ101d(フラグ記憶領域)の親機設定フラグをオフ設定からオン設定に切り替える(ステップS72)。次いで、制御部101aは、無線通信部101bを用いて親機設定信号を管理装置10に送信し(ステップS73)、ステップS71に戻る。これによって、移動機101の動作モードは、子機モードから親機モードに遷移することになる。
テップS74;Yes)、制御部101aは、親機設定フラグをオン設定し(ステップS72)、無線通信部101bを用いて親機設定信号を管理装置10に送信する(ステップS73)。
これに対し、上記親機解除要求信号を受信した管理装置10の動作は次のとおりである。
つまり、図15のサブルーチンに示すように、制御部10aは通信部10bによって親機解除要求信号を受信すると(ステップS91;Yes)、不揮発性記憶部10c(フラグ記憶領域)に記憶されている親機設定フラグをオン設定からオフ設定に切り替える(ステップS92)。
次に、親機が子機からログデータを収集する動作について説明する。
図16は、移動機(親機)の制御部が移動機(子機)からログデータを収集するためのサブルーチンを示している。図16において、親機(移動機101とする)の制御部101aは、まず、ポーリング信号を送信する時機が到来したか否かを判断する(ステップS101)。この送信時期は、例えば1時間毎とか半日毎というように一定間隔であってもよいし、例えばユーザがログデータを収集することを指示したような時であってもよい。送信時期が到来すると(ステップS101;Yes)、制御部101aは、近距離通信部101cからポーリング信号を送信する(ステップS102)。
のケースのように、親機の周りに子機が多数存在するような場合には親機の負担が非常に大きくなる。よって、ここでは、例えば親機がログデータを一度に収集することが可能な子機の数を最大5機とし、この「5」機(所定数)以上の子機が存在する場合には、親機は周りの子機のいずれかにも親機となってもらうよう依頼する。
本発明は上述した実施形態に限定されず、次のような変形が可能である。
(3−1)変形例1
移動機は、携帯電話機やPHSに限らず、移動通信網を介した通信と、移動通信網を介さない通信が可能な通信装置であればよく、例えばこれら双方の通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants)であってもよい。電話機以外の移動機を利用する場合、その移動機が実装しているソフトウェアやハードウェアに割り当てられたシリアルナンバーないし製造番号などを移動機識別子として利用すればよい。
管理装置10は、実施形態で述べたように単体の装置によって構成される必要はなく、複数の装置群によって構成されていてもよい。例えば、親機の指定や解除などの親機・子機の管理機能を担う管理装置と、親機からログデータを受信し、記憶する機能を担う管理装置とを別々に構成し、これらの管理装置同士が連携することで上記実施形態の管理装置10と同等の機能を実現してもよい。この場合、親機からみれば、親機を指定する装置と、ログデータの送信先となる装置は必ずしも一致しないことになるが、ログデータの送信先は、要するに、移動機から見て決められた宛先であればよい。また、実施形態では、管理装置10が移動機に記憶されているのと同様の親機設定フラグを記憶しておき、これによって、親機の数を全体的に統括管理するようにしていた。ただし、親機の数がある程度の範囲で増減してもよいような場合には、管理装置10は上記のような全体的な統括管理を行わなくてもよい。
子機モードから親機モードに遷移するための条件や、親機モードから子機モードの遷移するための条件は、実施形態で述べたもの以外にも考えられる。例えば、移動機が計時している現在日時に基づき、例えば一日単位とか1週間毎に親機を交代で行うようにしてもよい。具体的には、移動機の製造番号(例えば「11253685487」とする)を365で除算すると、その余りは必ず365未満(この場合は5)になる。そこで、移動機の制御部は、1月1日から数えた日が上記の除算後の余りに一致する日に親機になる、という方法を採ってもよい。また、実施形態では、(i)〜(vii)の遷移条件を全て適用し
ていたが、これらを選択して適用してもよい。例えば(i)だけ適用するとか、(ii)だ
け適用するとか、或いは(i)と(v)だけ適用するといった具合に、遷移条件は自由に
組み合わせることが可能である。
ログデータの内容は、実施形態で例示したものに限らず、移動機が行った動作の履歴を表すデータであればよい。また、それぞれのログデータを識別する方法は、ファイル名に移動機識別子や動作履歴種別を記述する方法以外にも、例えば、1つのファイル内に移動機識別子や動作履歴種別を書き込むなど、様々な方法がある。また、ログデータのアップロードを行うタイミングは、例えば親機がいわゆる位置登録処理などを行うために移動通信網1に何らかのデータを送信するようなタイミングに合わせてもよい。また、親機は、不揮発性メモリに記憶しているログデータを全て一度にアップロードする必要はなく、適宜、これらを分割してアップロードしてもよい。
また、ログデータを記憶するためのログ記憶領域は、専用の記憶領域である必要はなく、例えば、他の目的に利用される領域(例えば移動通信網からダウンロードしたコンテンツの記憶領域等)を使用してもよい。このような場合、移動機は、コンテンツのダウンロードを実施するときには、一時的に親機モードに遷移してログデータを管理装置10にアップロードしてから、コンテンツのダウンロード処理に移行するようにしてもよい。また、周りに存在する親機を探索し、その親機にログデータを転送して記憶領域を空にしてから、コンテンツのダウンロード処理に移行するようにしてもよい。また、コンテンツの記憶領域としての役割を優先するべく、ログデータを全て消去してからコンテンツのダウンロード処理に移行するようにしてもよい。
上述した移動機101〜108や管理装置10において実行されるコンピュータプログラム(ログ管理プログラム)は、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。
Claims (10)
- 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
子機モードで動作している間は、前記記憶手段に記憶されているログデータを、前記近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信する一方、
親機モードで動作している間は、子機モードで動作している移動機から前記近距離通信手段によってログデータを収集し、収集したログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信することを特徴とする移動機。 - 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
子機モードで動作している間は、前記記憶手段に記憶されているログデータを、前記近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信する一方、
前記広域通信手段が前記移動通信網を介して親機指定信号を受信した場合には、動作モードを子機モードから親機モードに遷移させた後、子機モードで動作している移動機から前記近距離通信手段によってログデータを収集し、収集したログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信することを特徴とする移動機。 - 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記近距離通信手段によって他の移動機から親機指定信号を受信した場合には、動作モードを子機モードから親機モードに遷移させた後、子機モードで動作している移動機から前記近距離通信手段によってログデータを収集し、収集したログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信し、
前記親機モードにおいて一定時間が経過するか、一定量のログデータを送信するか、または一定回数のログデータの送信処理を終えた後は、他の移動機に親機指定信号を送信してから、自機の動作モードを親機モードから子機モードに遷移させ、
子機モードで動作している間は、前記記憶手段に記憶されているログデータを、前記近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信することを特徴とする移動機。 - 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
子機モードで動作している間は、前記記憶手段に記憶されているログデータを、前記近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信し、
前記近距離通信手段によって他の移動機から親機指定信号を受信した場合には、自機の動作モードを子機モードから親機モードに遷移させ、
親機モードで動作している間は、前記近距離通信手段を用いて他の移動機に対してログデータを要求し、その要求に応答してきた移動機の数が所定数未満であればこれら移動機からログデータを収集し、広域通信手段によって当該ログデータを決められた宛先に送信する一方、前記要求に応答してきた移動機の数が所定数以上であれば、これら移動機のうち特定の移動機に対して前記近距離通信手段により親機指定信号を送信してから、所定数未満の移動機からログデータを収集し、当該ログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信することを特徴とする移動機。 - 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
ユーザが操作を行うための操作手段と、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
子機モードで動作している間は、前記記憶手段に記憶されているログデータを、前記近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信する一方、
ユーザが前記操作手段を用いて親機モードに遷移するよう指示した場合には、動作モードを子機モードから親機モードに遷移させた後、子機モードで動作している移動機から前記近距離通信手段によってログデータを収集し、収集したログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信することを特徴とする移動機。 - 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
子機モードで動作している間に前記記憶手段によって記憶されているログデータの量が閾値を超えると、親機モードで動作している他の移動機を前記近距離通信手段によって探索し、当該移動機が居た場合には、前記記憶手段に記憶されているログデータを前記近距離通信手段によって当該移動機に送信する一方、当該移動機が居なかった場合には、自機の動作モードを子機モードから親機モードに遷移させた後、前記記憶手段に記憶されているログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信することを特徴とする移動機。 - 動作履歴を表すログデータを記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して通信を行う広域通信手段と、
前記移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段と、
日または時刻をカウントする計時手段と、
前記計時手段によってカウントされた日または時刻に応じて、自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させ、それぞれのモードに応じた処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
子機モードで動作している間は、前記記憶手段に記憶されているログデータを、前記近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信する一方、
親機モードで動作している間は、子機モードで動作している移動機から前記近距離通信手段によってログデータを収集し、収集したログデータを前記広域通信手段を用いて決められた宛先に送信することを特徴とする移動機。 - 各々の移動機に割り当てられた移動機識別子を記憶する記憶手段と、
移動通信網を介して前記移動機と通信を行う通信手段と、
前記記憶手段によって記憶されている複数の移動機識別子の中から、決められたアルゴリズムに従って特定の移動機識別子を抽出し、抽出した移動機識別子が割り当てられた移動機に対して、当該移動機を親機モードに遷移させるための親機指定信号を前記通信手段によって送信する制御手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。 - 前記記憶手段は、各々の移動機の属性を示す属性情報を前記移動機識別子に対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、或る属性が指定されると、当該属性を示す属性情報に対応付けられて記憶されている移動機識別子の中から特定の移動機識別子を抽出し、抽出した移動機識別子が割り当てられた移動機に対し、当該移動機を親機モードに遷移させるための親機指定信号を前記通信手段によって送信することを特徴とする請求項8記載の管理装置。 - コンピュータに、
自機の動作モードを親機モードまたは子機モードに遷移させる機能と、
子機モードを維持している間は、メモリに記憶されているログデータを、移動通信網を介さずに通信を行う近距離通信手段を用いることによって、親機モードで動作している移動機に送信する機能と、
親機モードを維持している間は、子機モードで動作している移動機から前記近距離通信手段によってログデータを収集し、当該ログデータを前記移動通信網経由で通信を行う広域通信手段を用いて決められた宛先に送信する機能と
実現させるためのプログラム。
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