JP6123911B2 - 通信可否範囲出力システム、通信可否範囲出力装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、ネットワークによる通信が行えない範囲を特定する通信可否範囲出力システム、通信可否範囲出力装置、通信可否範囲出力方法および通信可否範囲出力プログラムに関する。
アドホックネットワークを形成するノードの例が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、電動車両の車載電池に給電するための給電装置に無線基地局を併設した複合装置が記載されている。特許文献1に記載された複合装置は、通常時に給電装置および無線基地局に電力を供給する商用電源と、この商用電源が利用できない非常時に、電源を商用電源から電動車両の車載電池に切り替える切り替え手段とを備える。そして、この複合装置は、非常時に車載電池を電源として稼働する。また、複合装置の無線基地局は、サーバと通信を行う。災害等が発生して、複合装置の無線基地局がサーバにアクセスできなくなった場合、複合装置の無線基地局は、近接する他の複合装置との間にアドホックネットワークを形成する。他の複合装置の無線基地局がサーバにアクセス可能であれば、サーバにアクセスできなくなった無線基地局も、アドホックネットワーク形成後、サーバにアクセスできるようになる。
また、特許文献2には、広範囲で発生する事故の被害状況およびその復旧状況に関する情報を作業者と管理者の双方で把握するための被害復旧状況管理システムが記載されている。特許文献2に記載された被害復旧状況管理システムは、移動端末と、サーバとを備える。作業者は、この移動端末を保持する。そして、移動端末は、被害発生エリアに関連する位置情報を取得し、その被害発生エリアの被害状況または復旧状況とともに、その位置情報をサーバに送信する。サーバは、移動端末から受信した位置情報および復旧状況に基づいて、復旧の進捗状況、被害の範囲、被害の内容を管理する。特許文献2では、被害発生エリアに関連する位置情報の例として、移動端末の位置情報が挙げられている。また、被害発生エリアに関連する位置情報の他の例として、被害発生エリアの住所、電柱番号、配電設備の管理番号が挙げられている。
また、災害時に利用される可搬型アクセスポイントの例が、非特許文献1に記載されている。
"NECと東北大、災害など通信インフラ途絶時にWi−Fi活用により臨時ネットワークを構築する技術を開発"、[online]、2013年3月18日、日本電気株式会社、東北大学サイバーサイエンスセンター、[2013年6月24日検索]、インターネット<URL :http://jpn.nec.com/press/201303/20130318_01.html>
災害時には、通信キャリアが公衆通信ネットワークに通信規制をかけることがある。その場合、自治体等が地域住民に避難場所等の情報を送信しようとしても、通信困難な状態になっている。そこで、災害時には、通信キャリアが提供する公衆通信ネットワークではなく、アドホックネットワークによって情報送信を行うことが考えられる。
しかし、災害時には、アドホックネットワークにおいてノードとなることが期待されている装置のうち、一部の装置が災害等で使用できなくなることもある。すると、アドホックネットワークによる通信が不可能となる範囲が生じる。使用できなくなった装置の代わりに可搬型のノードをそのような範囲に配置すれば、その範囲の住民に対する情報送信もできるようになる。そのためには、アドホックネットワークによる通信が不可能となっている範囲を特定する必要がある。
なお、特許文献2に記載のシステムでは、移動端末を持った作業者が実際に災害現場に行かなければならない。また、特許文献2に記載のシステムでは、移動端末が、被害発生エリアの被害状況または復旧状況とともに、その位置情報をサーバに送信する構成であるので、使用できなくなったアドホックネットワークのノードを特定できるわけではない。
そこで、本発明は、ネットワークによる通信が不可能となっている範囲を特定することができる通信可否範囲出力システム、通信可否範囲出力装置、通信可否範囲出力方法および通信可否範囲出力プログラムを提供することを目的とする。
本発明による通信可否範囲出力システムは、複数の無線通信装置と、複数の無線通信装置の位置情報と、複数の無線通信装置が動作しているか否かに関する情報とに基づいて、複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する通信可否範囲出力装置とを備えることを特徴とする。
本発明による通信可否範囲出力装置は、複数の無線通信装置の位置情報を記憶する記憶手段と、複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって判定された結果に基づいて、複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明による通信可否範囲出力方法は、複数の無線通信装置の位置情報を記憶し、複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定し、複数の無線通信装置が動作しているか否かの判定結果に基づいて、複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力することを特徴とする。
本発明による通信可否範囲出力プログラムは、複数の無線通信装置の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載される通信可否範囲出力プログラムであって、コンピュータに、複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定する判定処理、および、判定処理で判定された結果に基づいて、複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する情報出力処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ネットワークによる通信が不可能となっている範囲を特定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の通信可否範囲出力システムの例を示すブロック図である。本発明の通信可否範囲出力システムは、複数の通信機能付き蓄電池2a,2b,2cと、通信可否範囲出力装置1とを備える。図1では、3台の通信機能付き蓄電池2a,2b,2cを図示しているが、通信機能付き蓄電池の台数は限定されない。
図1は、本発明の通信可否範囲出力システムの例を示すブロック図である。本発明の通信可否範囲出力システムは、複数の通信機能付き蓄電池2a,2b,2cと、通信可否範囲出力装置1とを備える。図1では、3台の通信機能付き蓄電池2a,2b,2cを図示しているが、通信機能付き蓄電池の台数は限定されない。
各通信機能付き蓄電池2a,2b,2cは、無線通信機能を有する蓄電池である。各通信機能付き蓄電池2a,2b,2c(以下、単に蓄電池2a,2b,2cと記す。)は、例えば、自治体の複数の施設(公民館等。)にそれぞれ分散して設置される。蓄電池2a,2b,2cは、自治体の施設以外の場所に設置されてもよい。蓄電池2a,2b,2cは、通常時、適宜、充電され、蓄電池2a,2b,2cの設置場所に設けられた他の電気機器(図示略。)に電力を供給する。また、蓄電池2a,2b,2cが通信を行う場合には、その蓄電池に充電された電力を用いる。
以下の説明において、図1に示す各蓄電池2a,2b,2cを特に区別する必要がない場合には、「蓄電池2」と記す。
各蓄電池2は、無線通信機能により、アドホックネットワークを形成する。すなわち、各蓄電池2はアドホックネットワークのノードに該当する。各蓄電池2は、既存の規格に従ってアドホックネットワークを形成すればよい。
各蓄電池2には、蓄電池を識別するためのID(以下、蓄電池IDと記す。)が割り当てられている。蓄電池2a,2b,2cの蓄電池IDが、それぞれ“A”,“B”,“C”であるものとして説明する。
本実施形態では、蓄電池2同士が920MHz帯を用いて通信を行う場合を例にして説明するが、蓄電池2同士が通信に用いる周波数帯域は920MHzでなくてもよい。なお、一般ユーザは、Wi−Fi(Wireless Fidelity 、登録商標)通信や3G(3rd Generation)通信を利用可能である。従って、蓄電池2同士の通信にWi−Fi通信や3G通信を採用すると、災害発生時のアクセス集中で蓄電池2同士が通信できない場合が生じ得る。一方、一般ユーザは、920MHz帯の通信を行うことができない。従って、蓄電池2同士が920MHz帯を用いて通信を行うことで、蓄電池2同士の通信を確保しやすいという効果が得られる。
通信可否範囲出力装置1は、個々の蓄電池2a,2b,2cがアドホックネットワークのノードとして動作不能となっているか否かを判定し、その判定結果に基づいて、アドホックネットワークによる通信ができない領域を示す情報(エリア情報)を表示する。通信可否範囲出力装置1は、この動作を災害発生後に行う。通信可否範囲出力装置1が据え置き型端末装置によって実現されていてもよい。ただし、その場合、通信可否範囲出力装置1の設置場所が被災したときに、通信可否範囲出力装置1が上記の動作を行えなくなる可能性がある。従って、通信可否範囲出力装置1は、携帯型端末装置であることが好ましい。また、通信可否範囲出力装置1は、クライアント装置とサーバ装置とを備える構成であってもよい。そして、クライアント装置が情報の表示を行い、通信可否範囲出力装置1におけるその他の処理をサーバ装置が行う構成であってもよい。以下、通信可否範囲出力装置1が携帯型端末装置である場合を例にして説明する。
また、通信可否範囲出力装置1は、例えば、市町村等の自治体の職員(以下、管理者と記す。)によって管理される。そして、通信可否範囲出力装置1は、災害発生後に管理者の操作に従って、蓄電池2の通信範囲内に存在する地域住民の端末装置(以下、住民端末)に災害に関連する情報(災害関連情報と記す。)を送信する。通信可否範囲出力装置1は、蓄電池2によって形成されるアドホックネットワークを介して、災害関連情報を送信する。
図1では、蓄電池2aの通信範囲内に住民端末3aが存在し、蓄電池2bの通信範囲内に住民端末3bが存在する場合を示しているが、住民端末の台数は制限されない。また、各住民端末3a,3bは、住民に携帯される携帯型端末装置であってもよい。あるいは、各住民端末3a,3bは、据え置き型端末装置であってもよい。図1に示す各住民端末3a,3bを特に区別する必要がない場合には、「住民端末3」と記す。
通信可否範囲出力装置1と蓄電池2との間の通信や、蓄電池2と住民端末3との間の通信は、920MHz帯を用いずに、Wi−Fi通信や、3G通信によって実現される。本実施形態では、通信可否範囲出力装置1と蓄電池2との間の通信や、蓄電池2と住民端末3との間の通信が、Wi−Fi通信である場合を例にして説明するが、Wi−Fi通信以外(例えば、3G通信)であってもよい。
ここで、蓄電池2の通信のカバーエリアが広すぎると、管理者が意図していない地域に存在する端末装置に対しても、災害関連情報が伝達される場合がある。この場合、管理者は、災害関連情報が伝達される領域を予め広く想定しておく必要がある。そのため、通信可否範囲出力装置1と蓄電池2との間の通信や、蓄電池2と住民端末3との間の通信は、Wi−Fi通信であることが好ましい。また、通信可否範囲出力装置1と蓄電池2との間の通信や、蓄電池2と住民端末3との間の通信をWi−Fi通信とすることで、省電力を実現できる。
次に、アドホックネットワークを形成する蓄電池2a,2b,2cが、アドホックネットワーク内で情報の転送先を判断する方法の一例について説明する。ここでは、蓄電池2aに着目して説明する。
蓄電池2aは、定期的に、通信可能な近接する他の蓄電池を探索する。そして、蓄電池2aは、通信可能な近接する他の蓄電池を表す近接ノード情報を生成する。図2は、近接ノード情報の例を示す説明図である。蓄電池2aは、探索した各蓄電池の蓄電池IDと、その各蓄電池が通信可能な近接する蓄電池として適切である程度を表す評価値とを対応付けた情報を、近接ノード情報として作成する。蓄電池2aは、通信可能な近接する蓄電池として適切である程度が高い蓄電池ほど、評価値を小さな値に定める。また、通信可能な近接する蓄電池として不適切な蓄電池の評価値を∞に定める。蓄電池2aは、探索時の通信品質等に基づいて、評価値を定めればよい。
ここでは、“蓄電池B”等のように、各蓄電池を蓄電池IDで表すこととする。蓄電池Bは、図1に示す蓄電池2bである。蓄電池P,Qは、図1において図示を省略している。
図2に示す例では、蓄電池B,Pが、蓄電池2aから見て通信可能な近接する蓄電池であることを意味している。また、蓄電池Bの方が、蓄電池Pよりも、通信可能な近接する蓄電池としてより適切であることを意味している。また、図2に示す例では、蓄電池2aは、蓄電池B,Pの他に蓄電池Qも探索したが、探索時の通信品質等から、通信可能な近接する蓄電池として不適切であると判定し、蓄電池Qの評価値を∞に定めた場合を例示している。評価値が∞である蓄電池Qや、近接ノード情報に記述されていない蓄電池は、蓄電池2aから見て、次のノードとはならない。
蓄電池2aは、通信可能な近接する蓄電池として適切である蓄電池B,Pに、生成した近接ノード情報(図2参照)を送信する。また、蓄電池2aから近接ノード情報を受信した蓄電池B,Pは、その近接ノード情報を記憶するとともに、蓄電池B,Pから見て通信可能な近接する蓄電池にその近接ノード情報を転送する。このように、各蓄電池は、他の蓄電池で生成された近接ノード情報を受信した場合、その近接ノード情報を記憶するとともに、他の蓄電池にその近接ノード情報を転送する。この結果、蓄電池2aで生成された近接ノード情報は、アドホックネットワークを形成する各蓄電池に伝達され、各蓄電池に記憶される。
同様に、蓄電池2a以外の各蓄電池も、近接ノード情報を生成し、通信可能な近接する蓄電池にその近接ノード情報を送信する。そして、その近接ノード情報も、アドホックネットワークを形成する各蓄電池に伝達され、各蓄電池に記憶される。
従って、アドホックネットワークを形成する個々の蓄電池は、各蓄電池で生成された近接ノード情報を記憶する。従って、個々の蓄電池は、データの宛先となる蓄電池が指定されていれば、各蓄電池で生成された近接ノード情報に基づいて、自身から宛先となる蓄電池までの経路が存在するか否かを判定し、宛先となる蓄電池までの経路が存在する場合に、その経路を特定することができる。そして、個々の蓄電池は、宛先となる蓄電池までの経路を特定した場合、その経路上において、自身から見て次のノードに該当する蓄電池にデータを送信する。従って、アドホックネットワークを形成する各蓄電池は、宛先が指定されたデータを受信した場合、その宛先までの経路を特定できることを条件に、その宛先までデータを順次、転送することができる。
次に、通信可否範囲出力装置1の構成例について説明する。図3は、通信可否範囲出力装置1の構成例を示すブロック図である。通信可否範囲出力装置1は、記憶部11と、判定部14と、表示制御部15と、表示部16と、情報管理部17と、蓄電池探索部18を備える。
記憶部11は、蓄電池データベース12と、地図情報13とを記憶する記憶装置である。
図4は、蓄電池データベース12の例を示す説明図である。蓄電池データベース12は、図4に例示するように、管理者によって管理されている蓄電池毎に、蓄電池IDと、蓄電池の設置位置(位置情報)とを対応付けた情報である。
地図情報13は、自治体の範囲全体の地図を表す情報である。各蓄電池2a,2b,2cは、この自治体の範囲内に設置されている。
通信可否範囲出力装置1は、蓄電池データベース12および地図情報13を提供する自治体のサーバ(図示略)から、予め蓄電池データベース12および地図情報13をダウンロードし、記憶部11に記憶させてもよい。あるいは、管理者が、蓄電池データベース12および地図情報13を直接、通信可否範囲出力装置1に入力し、記憶部11に記憶させていてもよい。
判定部14は、個々の蓄電池2a,2b,2cがアドホックネットワークのノードとして動作不能となっているか否かを判定する。
例えば、判定部14は、蓄電池2を順次選択し、選択した蓄電池2を宛先として、死活監視信号を近接する蓄電池2に送信する。そして、判定部14は、選択した蓄電池2から死活監視信号の応答がなければ、その蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作不能であると判定する。一方、選択した蓄電池2から死活監視信号の応答があれば、判定部14は、その蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作していると判定する。
表示部16は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置である。
表示制御部15は、個々の蓄電池2a,2b,2cがアドホックネットワークのノードとして動作不能となっているか否かの判定結果に基づいて、アドホックネットワークによる通信ができない領域を示す情報を表示部16に表示させる。
情報管理部17は、アドホックネットワークを介して、災害関連情報を各住民端末3に送信する。また、本実施形態において、住民端末3は、災害関連情報を受信した後、災害関連情報の送信元である通信可否範囲出力装置1に安否情報を送信してもよい。その場合、情報管理部17は、住民端末3から送信された安否情報を受信する。なお、安否情報は、住民端末3の所有者である地域住民の安否を表す情報である。
表示制御部15は、情報管理部17が受信した安否情報に基づいて、無事である地域住民および無事でない地域住民を示す情報を表示部16に表示させてもよい。
蓄電池探索部18は、通信可否範囲出力装置1に近接する蓄電池2を探索し、その蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立する。このとき、蓄電池探索部18は、通信可否範囲出力装置1のアドレスをその蓄電池2に送信する。この結果、その蓄電池2は、通信可否範囲出力装置1を宛先とする情報を受信した場合、Wi−Fi通信によって、その情報を通信可否範囲出力装置1に送信することができる。
判定部14、表示制御部15、情報管理部17および蓄電池探索部18は、例えば、通信可否範囲出力プログラムに従って動作するコンピュータのCPU(Central Processing Unit)によって実現される。例えば、CPUが、通信可否範囲出力プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、判定部14、表示制御部15および情報管理部17として動作すればよい。通信可否範囲出力プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。また、判定部14、表示制御部15、情報管理部17および蓄電池探索部18が別々のハードウェアによって実現されていてもよい。
次に、蓄電池2の構成例について説明する。図5は、蓄電池2の構成例を示すブロック図である。蓄電池2は、蓄電池ユニット21と、通信装置22とを備える。通信装置22は、記憶部23と、通信部24とを備える。
蓄電池ユニット21は、適宜、充電され、蓄電池2の設置場所に設けられた他の電気機器(図示略。)に電力を供給する。また、蓄電池ユニット21は、通信装置22が電力を消費する際、通信装置22に電力を供給する。蓄電池ユニット21は、例えば、電力会社が供給する電力によって、夜間に充電される。ただし、蓄電池ユニット21は、他の態様で充電されてもよい。
記憶部23は、各蓄電池2で生成された近接ノード情報を記憶する記憶装置である。
通信部24は、他の蓄電池2との間でアドホックネットワークを形成する。そして、通信部24は、近接ノード情報を生成し、通信可能な近接する蓄電池にその近接ノード情報を送信する。また、通信部24は、他の蓄電池2で生成された近接ノード情報を中継する。通信部24は、自身が生成した近接ノード情報や、他の蓄電池2で生成された近接ノード情報を記憶部23に記憶させる。
また、通信部24は、通信可否範囲出力装置1を送信元とする死活監視信号を受信した場合、自ノード(すなわち、その通信部24を備える蓄電池2)から、死活監視信号の宛先となっている蓄電池2までの経路が存在するか否かを、各蓄電池で生成された近接ノード情報に基づいて判定する。経路が存在しない場合、通信部24は、死活監視信号を破棄してよい。また、経路が存在する場合、通信部24は、その経路上で自身から見て次のノードに該当する蓄電池2に死活監視信号を送信する。
また、通信部24は、自ノード(すなわち、その通信部24を備える蓄電池2)を宛先とする死活監視信号を受信した場合、その死活監視信号に対する応答信号を送信する。通信部24は、他の蓄電池2から応答信号を受信した場合、死活監視信号を受信した場合と同様に、宛先までの経路上で自身から見て次のノードに該当する蓄電池2に応答情報を送信する。
通信部24は、例えば、通信プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。
次に、住民端末3の構成例について説明する。図6は、住民端末3の構成例を示すブロック図である。住民端末3は、災害関連情報受信部31と、表示制御部35と、表示部32と、安否情報送信部33と、蓄電池探索部34とを備える。
蓄電池探索部34は、通信可否範囲出力装置1の蓄電池探索部18(図3参照)と同様の動作を行う。すなわち、蓄電池探索部34は、住民端末3に近接する蓄電池2を探索し、その蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立する。このとき、蓄電池探索部34は、住民端末3のアドレスをその蓄電池2に送信する。この結果、その蓄電池2は、住民端末3に対する情報送信が可能となる。
表示部32は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置である。
災害関連情報受信部31は、通信可否範囲出力装置1から送信された災害関連情報を、近接する蓄電池2から受信する。
表示制御部35は、災害関連情報受信部31が受信した災害関連情報を表示部32に表示させる。
安否情報送信部33は、住民端末3の使用者の操作に応じて、災害関連情報の送信元である通信可否範囲出力装置1に安否情報を送信する。
災害関連情報受信部31、表示制御部35、安否情報送信部33および蓄電池探索部34は、例えば、住民端末用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、CPUは、予め、自治体のサーバ(図示略)から住民端末用プログラムをダウンロードし、プログラム記憶装置に記憶させる。そして、CPUは、そのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、災害関連情報受信部31、表示制御部35、安否情報送信部33および蓄電池探索部34として動作すればよい。
次に、本発明の処理経過について説明する。なお、各蓄電池2は、アドホックネットワークを形成しているものとする。そして、個々の蓄電池2は、アドホックネットワークを形成している各蓄電池2で生成された近接ノード情報を記憶部23(図5参照)に記憶させているものとする。ただし、災害等で、アドホックネットワークのノードとして動作できなくなった蓄電池2は、アドホックネットワークのノードから除外されているものとする。
図7は、通信可否範囲出力装置1の処理経過の例を示すフローチャートである。最初に、蓄電池探索部18は、通信可否範囲出力装置1に近接する蓄電池2を探索する。そして、蓄電池探索部18は、探索した蓄電池2に通信可否範囲出力装置1のアドレスを送信し、その蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立する(ステップS1)。図1に示す例では、ステップS1の結果、通信可否範囲出力装置1と蓄電池2aとのWi−Fi通信が確立された状態を示している。
Wi−Fi通信確立後、判定部14は、蓄電池データベース12(図4参照)を参照し、蓄電池データベース12の中から、未選択の蓄電池IDを1つ選択する(ステップS2)。
次に、判定部14は、選択した蓄電池IDによって特定される蓄電池2を宛先とする死活監視信号を、ステップS1でWi−Fi通信を確立した蓄電池2(図1に示す例では蓄電池2a)に送信する(ステップS3)。
死活監視信号の宛先に該当する蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作している場合、アドホックネットワークを形成している蓄電池2は、判定部14から送信された死活監視信号を順次、転送する。死活監視信号の宛先に該当する蓄電池2は、死活監視信号を受信すると、通信可否範囲出力装置1を宛先として、その死活監視信号に対する応答信号を送信する。アドホックネットワークを形成している蓄電池2は、この応答信号も順次、転送する。この結果、判定部14は、応答信号を受信する。
一方、死活監視信号の宛先に該当する蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作不能である場合、その蓄電池2は、アドホックネットワークから除外されている。その結果、各蓄電池2の近接ノード情報を参照しても、その蓄電池2までの経路を特定できない状態となっている。そのため、判定部14から死活監視信号を受信した蓄電池2は、死活監視信号を破棄する。この結果、判定部14は、応答信号を受信しない。
判定部14は、ステップS3の後、選択した蓄電池IDによって特定される蓄電池2が、アドホックネットワークのノードとして動作不能であるか否かを判定する(ステップS4)。判定部14は、死活監視信号を送信後、所定時間以内に応答信号を受信しなかった場合、選択した蓄電池IDによって特定される蓄電池2が動作不能であると判定する。また、判定部14は、死活監視信号を送信後、所定時間以内に応答信号を受信した場合、選択した蓄電池IDによって特定される蓄電池2が動作していると判定する。
次に、判定部14は、蓄電池データベース12の中の全ての蓄電池IDをステップS2で選択済みであるか否かを判定する(ステップS5)。選択していない蓄電池IDがある場合(ステップS5のNo)、ステップS2以降の処理を繰り返す。
全ての蓄電池IDを選択済みである場合(ステップS5のYes)、表示制御部15は、各蓄電池2に対するステップS4の判定結果に基づいて、アドホックネットワークによる通信ができない領域を示す情報を表示部16に表示させる(ステップS6)。具体的には表示制御部15は、地図情報13に、アドホックネットワークによる通信ができない領域を重畳した地図を、表示部16に表示させる。
なお、通信可否範囲出力装置1は、災害発生後、管理者から処理の開始指示を入力された場合に、ステップS1以降の処理を実行すればよい。
図8は、ステップS6での表示例を示す模式図である。地図41は、通信可否範囲出力装置1の記憶部11に記憶されている地図情報13(図3参照。)によって表される地図である。表示制御部15は、例えば、地図41上に、アドホックネットワークのノードとして動作不能である蓄電池2の設置位置42を中心とする円43を重畳した情報(図8参照。)を表示部16に表示させればよい。表示制御部15は、蓄電池データベース12を参照することによって、蓄電池2の設置位置42を特定すればよい。円43の半径は、920MHz帯による通信を行えるとみなすことができる距離(例えば、数100m)に相当する長さとして予め定められている。図8に示す例では、動作不能である蓄電池2の設置位置42を中心とする円43を示すことによって、通信できる領域と、通信できない領域とを区分けして示している。また、図8に示す例では、通信可否範囲出力装置1は、動作不能である蓄電池2の設置位置42を中心とする円43内の領域を、アドホックネットワークによる通信ができない領域として直接表示することになる。また、図8に例示する表示態様で通信できない領域を表示する場合、通信可否範囲出力装置1の表示制御部15は、動作不能である蓄電池2の設置位置42を中心とする円43内の領域を、アドホックネットワークによる通信ができない領域であると判定しているということができる。
通信可否範囲出力装置1が図8に例示する態様で情報を表示する場合、管理者は、円43内の領域がアドホックネットワークによる通信ができない領域であると判断することができる。
図9は、ステップS6での他の表示例を示す模式図である。地図41は、図8に例示する地図41と同様である。表示制御部15は、例えば、地図41上に、アドホックネットワークのノードとして動作している蓄電池2の設置位置44を中心とする円45を重畳した情報(図9参照。)を表示部16に表示させればよい。円45の半径は、図8に示す円43の半径と等しい。図9に示す例では、動作している蓄電池2の設置位置44を中心とする円45を示すことによって、通信できる領域と、通信できない領域とを区分けして示している。図9に示す例では、通信可否範囲出力装置1は、動作している蓄電池2の設置位置44を中心とする円45の外部の領域を、アドホックネットワークによる通信ができない領域として表示することになる。また、図9に示す表示態様で通信できない領域を表示する場合、通信可否範囲出力装置1の表示制御部15は、いずれの円45にも含まれていない領域を、アドホックネットワークによる通信ができない領域であると判定しているということができる。
通信可否範囲出力装置1が図9に例示する態様で情報を表示する場合、管理者は、いずれの円45にも含まれていない領域がアドホックネットワークによる通信ができない領域であると判断することができる。
また、表示制御部15は、図8に例示する表示態様と、図9に例示する表示態様とを切り替えてもよい。例えば、管理者が管理する全蓄電池2のうち、動作不能である蓄電池2の数が、動作している蓄電池の数より少ない場合には、図8に例示する表示態様で、アドホックネットワークによる通信ができない領域を表示部16に表示させてもよい。一方、動作不能である蓄電池2の数が、動作している蓄電池の数以上であれば、図9に例示する表示態様で、通信できない領域を表示部16に表示させてもよい。
また、表示制御部15は、動作不能である蓄電池2の設置位置42を中心とする円43(図8参照)と、動作している蓄電池2の設置位置44を中心とする円45(図9参照)の双方を地図41上に重畳した情報を表示部16に表示させてもよい。この場合、円43の線種と、円45の線種とを変える。
表示制御部15は、通信できない領域を、上述のいずれの表示態様で表示部16に表示させてもよい。図8に示す表示態様は、アドホックネットワークによる通信ができない領域を直接的に表示する態様であり、特に好ましい。
また、ステップS6での表示態様は、図8や図9に示す例に限定されない。例えば、表示制御部15は、動作不能である蓄電池2の設置位置42を中心とする円43(図8参照)とともに、その近傍に存在している動作中の蓄電池2の設置位置を表示部16に表示させてもよい。また、例えば、表示制御部15は、動作している蓄電池2の設置位置44を中心とする円45(図9参照)とともに、その近傍に存在している動作不能の蓄電池2の設置位置を表示部16に表示させてもよい。
次に、蓄電池2の処理経過について説明する。図10は、死活監視信号を受信した蓄電池2の処理経過の例を示すフローチャートである。
蓄電池2の通信部24は、通信可否範囲出力装置1または他の蓄電池2から死活監視信号を受信する(ステップS11)。ステップS11において、通信部24は、通信可否範囲出力装置1からWi−Fi通信によって死活監視信号を受信した場合、死活監視信号の送信元の通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が、自ノード(すなわち、その通信部24を備える蓄電池2)である旨の情報を死活監視信号に付加する。例えば、図1に示す蓄電池2aの通信部24が通信可否範囲出力装置1からWi−Fi通信によって死活監視信号を受信した場合、その通信部24は、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が蓄電池2aである旨の情報をその死活監視信号に付加する。通信部24が他の蓄電池2から死活監視信号を受信した場合、既にこの情報が付加されている。この場合、通信部24は、ステップS11において上記のような情報付加を行わない。
ステップS11の後、通信部24は、自ノードが死活監視信号の宛先であるか否かを判定する(ステップS12)。
自ノードが死活監視信号の宛先でない場合(ステップS12のNo)、通信部24は、各蓄電池で生成された近接ノード情報に基づいて、自ノードから死活監視信号の宛先である蓄電池までの経路を特定可能か否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、自ノードから宛先までの経路を特定できる場合(ステップS13のYes)、通信部24は、その経路を特定する。そして、通信部24は、自ノードから宛先までの経路上で自ノードの次のノードとなる蓄電池2を判定する(ステップS14)。そして、通信部24は、自ノードの次のノードとなる蓄電池2に死活監視信号を送信する(ステップS15)。例えば、図1に示す例において、蓄電池2aの通信部24が、蓄電池2cを宛先とする死活監視信号を受信したとする。そして、その通信部24が、蓄電池2aから蓄電池2cまでの経路として、「蓄電池2a,蓄電池2b,蓄電池2c」という順の経路を特定したとする。この場合、蓄電池2aの通信部24は、蓄電池2aの次のノードである蓄電池2bに対して死活監視信号を送信する。各蓄電池2がこの動作を行うことにより、死活監視信号は、宛先となる蓄電池2cまで順次、転送される。
また、ステップS13において、自ノードから宛先までの経路を特定できない場合(ステップS13のNo)、通信部24は、ステップS11で受信した死活監視信号を破棄する(ステップS16)。この結果、通信可否範囲出力装置1は、宛先とした蓄電池2からの応答信号を受信しない。そして、通信可否範囲出力装置1は、宛先とした蓄電池2を動作不能と判定する。
また、ステップS12において、自ノードが死活監視信号の宛先であると判定した場合(ステップS12のYes)、通信部24は、死活監視信号の送信元である通信可能範囲特定装置1を宛先として、死活監視信号に対する応答信号を送信する(ステップS17)。このとき、通信部24は、死活監視信号に付加されている情報に基づいて、応答信号の宛先である通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池2を指定する情報を、応答信号に付加する。例えば、図1に示す例において、通信可能範囲特定装置1が、蓄電池2cを宛先とする死活監視信号を送信し、蓄電池2cがその死活監視信号を受信したとする。その死活監視信号には、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が蓄電池2aである旨の情報が付加されている。従って、蓄電池2cの通信部24は、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が蓄電池2aであることを指定する情報を応答信号に付加する。
また、通信部24は、ステップS17で応答信号を送信する場合、自ノードから、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行う蓄電池2までの経路を特定し、その経路上における自ノードの次のノードに対して、応答信号を送信する。
なお、本実施形態では、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池の情報を死活監視信号および応答信号に付加する場合を例にして説明したが、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池の情報を死活監視信号および応答信号に付加しない実施形態で本発明が実現されてもよい。
図11は、応答信号を受信した蓄電池2の処理経過の例を示すフローチャートである。蓄電池2の通信部24は、他の蓄電池2から応答信号を受信する(ステップS21)。すると、通信部24は、自ノードが、応答信号の宛先である通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池2であるか否かを判定する(ステップS22)。
自ノードが、応答信号の宛先である通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行う蓄電池2でない場合(ステップS22のNo)、通信部24は、自ノードから、応答信号の宛先である通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行う蓄電池2までの経路を特定し(ステップS23)、その経路上で自ノードの次のノードとなる蓄電池2を判定する(ステップS24)。そして、通信部24は、自ノードの次のノードとなる蓄電池2に応答信号を送信する(ステップS25)。各蓄電池2がこの動作を行うことにより、応答信号は、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行う蓄電池2まで順次、転送される。
自ノードが、応答信号の宛先である通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行う蓄電池2である場合(ステップS22のYes)、通信部24は、受信した応答信号を、Wi−Fi通信によって通信可否範囲出力装置1に送信する(ステップS26)。例えば、図1に示す蓄電池2aの通信部24が、通信可否範囲出力装置1を宛先とする応答信号を受信した場合、その通信部24は、応答信号をWi−Fi通信によって通信可否範囲出力装置1に送信する。
次に、通信可否範囲出力装置1が、アドホックネットワークを介して、住民端末3に災害関連情報を送信するときの動作について説明する。
ここでは、災害発生後に、通信可否範囲出力装置1の蓄電池探索部18が、管理者の操作に従って、近接する蓄電池2を探索し、その蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立しているものとする。
同様に、住民端末3の蓄電池探索部34は、住民端末3を所有する住民の操作に従って、近接する蓄電池2を探索し、その蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立しているものとする。住民は、災害発生後、災害関連情報が提供されることを予想して、住民端末3と、近接する蓄電池2との間で通信確立するように、住民端末3を操作すればよい。なお、通信可否範囲出力装置1は、後から(すなわち、災害発生後、時間が経過してから)蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立した住民端末3に対しても災害関連情報を送信できる。すなわち、災害関連情報の送信時点で、住民端末3は蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立していればよい。
通信可否範囲出力装置1において、情報管理部17(図3参照。)は、管理者から災害関連情報を入力される。ここで、蓄電池2同士は、920MHz帯を用いて通信を行う。920MHz帯で通信できるデータ量は限られているので、管理者は、920MHz帯で通信可能なデータ量の災害関連情報を入力すればよい。データ量を抑制するために、管理者は、予め、災害関連情報の内容と、その内容に対応する番号とを対応付けておき、その対応関係を各住民に知らせておけばよい。例えば、「X体育館は、避難可能であり、かつ、X体育館では食事の提供も可能。」という情報と、「1」等の番号とを対応付ける。このように、管理者は、予め想定される災害関連情報の内容毎に、個別の番号を対応付けておけばよい。そして、管理者は、災害関連情報として番号を入力すればよい。本例では、このように災害関連情報として番号を用いる場合を例にして説明する。
情報管理部17は、入力された災害関連情報をブロードキャスト送信する。図12は、災害関連情報の送信経路の例を示す模式図である。図12に示す例では、通信可否範囲出力装置1と蓄電池2aとのWi−Fi通信が確立されているものとする。また、住民端末3aと蓄電池2aとのWi−Fi通信が確立され、同様に、住民端末3bと蓄電池2bとのWi−Fi通信が確立されているものとする。情報管理部17は、通信が確立されている蓄電池2aに災害関連情報を送信する(図12参照)。
蓄電池2の通信部24(図5参照。)は、通信可否範囲出力装置1から災害関連情報を受信した場合、災害関連情報の送信元の通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が自ノードである旨の情報を災害関連情報に付加する。図12に示す例では、蓄電池2aの通信部24は、通信可否範囲出力装置1から災害関連情報を受信した場合、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が蓄電池2aである旨の情報をその災害関連情報に付加する。通信部24が他の蓄電池から災害関連情報を受信した場合、既にこの情報が付加されている。この場合、通信部24は、上記のような情報付加を行わない。
蓄電池2aの通信部24(図5参照)は、通信可否範囲出力装置1から受信した災害関連情報を、自ノードから見て通信可能な近接する各蓄電池に送信する。自ノードから見て通信可能な近接する各蓄電池は、自ノードで作成した近接ノード情報から特定される。図12に示す例では、蓄電池2aの通信部24は、蓄電池2bに対して災害関連情報を送信する。また、蓄電池2aの通信部24は、蓄電池2aとの間にWi−Fi通信を確立している住民端末3aに対してWi−Fi通信で災害関連情報を送信する。
以降、災害関連情報を受信したアドホックネットワーク内の各蓄電池2は、同様の動作を行う。すなわち、各蓄電池2の通信部24は、自ノードから見て通信可能な近接する各蓄電池2に災害関連情報を送信するとともに、自ノードとの間にWi−Fi通信を確立している住民端末3にも災害関連情報を送信する。この結果、アドホックネットワークを形成する各蓄電池2に災害関連情報が順次、伝達され、蓄電池2との間で通信を確立している住民端末3にも災害関連情報が伝達される。図12に示す例では、蓄電池2bが住民端末3bに災害関連情報を送信する。また、蓄電池2cとの間でWi−Fi通信を確立している住民端末3があれば、蓄電池2cはその住民端末3に災害関連情報を送信する。
住民端末3の災害関連情報受信部31(図6参照。)が、蓄電池2から災害関連情報を受信すると、表示制御部35は、その災害関連情報を表示部32に表示させる。本例では、災害関連情報として番号が送受信される。表示制御部35は、その番号を表示部32に表示させればよい。そして、住民端末3を所有する住民は、その番号によって、災害関連情報の内容を把握すればよい。例えば、災害関連情報として「1」が表示された場合、住民は、「X体育館は、避難可能であり、かつ、X体育館では食事の提供も可能。」という内容を把握すればよい。
また、住民端末3の安否情報送信部33(図6参照。)は、災害関連情報の送信元である通信可否範囲出力装置1に対して安否情報を送信する。安否情報送信部33は、例えば、住民端末3を所有する住民の操作に応じて安否情報を送信する。
安否情報送信部33は、災害関連情報に付加されている情報に基づいて、安否情報の宛先である通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池2を指定する情報を、安否情報に付加する。例えば、図12に示す例では、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が蓄電池2aである旨の情報が、災害関連情報に付加される。住民端末3の安否情報送信部33は、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池が蓄電池2aであることを指定する情報を安否情報に付加する。
そして、安否情報送信部33は、住民端末3との間で通信が確立されている蓄電池2に安否情報を送信する。また、アドホックネットワークを形成する各蓄電池2は、応答信号を転送する動作(ステップS21〜S26)と同様の動作で、安否情報を転送すればよい。この結果、通信可否範囲出力装置1の情報管理部17は、各住民端末3から送信された安否情報をそれぞれ受信する。表示制御部15は、情報管理部17が受信した安否情報に基づいて、無事である地域住民および無事でない地域住民を示す情報を表示部16に表示させる。
なお、本実施形態では、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池の情報を災害関連情報および安否情報に付加する場合を例にして説明したが、通信可否範囲出力装置1と直接Wi−Fi通信を行うアドホックネットワーク内の蓄電池の情報を災害関連情報および安否情報に付加しない実施形態で本発明が実現されてもよい。
本実施形態によれば、通信可否範囲出力装置1の判定部14が、個々の蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作不能であるか否かを判定する。そして、表示制御部15が、その判定結果に基づいて、アドホックネットワークによる通信ができない領域を示す情報を表示部16に表示させる。従って、管理者は、アドホックネットワークによる通信ができない領域を把握することができる。その結果、管理者は、アドホックネットワークのノードとして動作する可搬型のノードをその領域に設置したり、その領域に可搬型のノードを設置することを外部に要請したりすることができ、蓄電池2が動作不能となっている領域でアドホックネットワークの復旧を進めることができる。そして、蓄電池2が動作不能となっている領域に新たに可搬型のノードが設置されれば、管理者は、その領域の住民に対しても災害関連情報を提供することができる。
また、通信可否範囲出力装置1の情報管理部17は、ブロードキャスト通信によって災害関連情報を送信する。従って、蓄電池2との間で通信を確立している各住民端末3に対して災害関連情報を提供することができる。
また、アドホックネットワークが形成されていることによって、通信可否範囲出力装置1から住民端末3への災害関連情報の送信だけでなく、住民端末3から通信可否範囲出力装置1への情報(例えば、安否情報)の送信も可能となる。
また、通信可否範囲出力装置1が携帯型端末装置であるので、管理者が通信可否範囲出力装置1を持ち運びすることができる。従って、災害時に管理者が通信可否範囲出力装置1を持ち運びすることによって、適宜、通信可否範囲出力装置1を安全な場所に移動させることができ、被災により通信可否範囲出力装置1が故障するなどの可能性を低くすることができる。また、通信可否範囲出力装置1の蓄電池探索部18が近接する蓄電池2と通信を確立するので、管理者の移動先において、通信可否範囲出力装置1はアドホックネットワークを利用することができる。すなわち、携帯型の通信可否範囲出力装置1を持った管理者が、アドホックネットワークによる通信が不能となっている地域にいる場合、アドホックネットワークによる通信が可能な地域に移動することによって、通信可否範囲出力装置1の機能を使うことができる。
また、蓄電池2が動作しているにもかかわらず、その周囲の地域の蓄電池2が動作不能となっているために、孤立した状態になっている地域が存在する場合、携帯型の通信可否範囲出力装置1を持った管理者がその地域に移動することによって、その孤立した状態の地域の住民に災害関連情報を提供することができる。
また、通信可否範囲出力装置1が携帯型端末装置であることによって、管理者は、移動しつつ管理者自身の安全を確保しながら、住民に災害関連情報を提供することができる。
また、本実施形態では、アドホックネットワークのノードとして、通信機能付き蓄電池2を用いる。従って、災害によって電力会社が電力を供給できない状態になったとしても、その後長時間に渡ってアドホックネットワークを維持することができる。
次に、上記の実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態では、蓄電池2同士が920MHz帯を用いて通信を行うため、管理者が番号を災害関連情報として通信可否範囲出力装置1に入力し、情報管理部17がその番号を災害関連情報として送信する場合を示した。管理者が具体的な災害関連情報(例えば、「X体育館は、避難可能であり、かつ、X体育館では食事の提供も可能。」等の情報)を通信可否範囲出力装置1に入力し、情報管理部17がその具体的な災害関連情報をWi−Fi通信で蓄電池2に送信してもよい。この場合、各蓄電池2に、具体的な災害関連情報と番号との対応関係を記憶し、具体的な災害関連情報を番号に変換する変換部(図示略)を設けておけばよい。変換部は、蓄電池2の通信部24が通信可否範囲出力装置1から具体的な災害関連情報を受信すると、その災害関連情報を番号に変換する。そして、通信部24は、番号に変換された災害関連情報を近接する蓄電池2に送信すればよい。そして、住民端末3が、番号で表された災害関連情報を元の記述に変換する住民端末内変換部(図示略)を備えていればよい。すなわち、住民端末内変換部が、番号で表された災害関連情報を元の記述に変換し、表示制御部35が、元の記述に変換された災害関連情報を表示部32に表示させればよい。この態様においても、蓄電池2同士の通信量を抑えることができる。
上記の実施形態では、蓄電池2同士が920MHz帯を用いて通信を行うため、管理者が番号を災害関連情報として通信可否範囲出力装置1に入力し、情報管理部17がその番号を災害関連情報として送信する場合を示した。管理者が具体的な災害関連情報(例えば、「X体育館は、避難可能であり、かつ、X体育館では食事の提供も可能。」等の情報)を通信可否範囲出力装置1に入力し、情報管理部17がその具体的な災害関連情報をWi−Fi通信で蓄電池2に送信してもよい。この場合、各蓄電池2に、具体的な災害関連情報と番号との対応関係を記憶し、具体的な災害関連情報を番号に変換する変換部(図示略)を設けておけばよい。変換部は、蓄電池2の通信部24が通信可否範囲出力装置1から具体的な災害関連情報を受信すると、その災害関連情報を番号に変換する。そして、通信部24は、番号に変換された災害関連情報を近接する蓄電池2に送信すればよい。そして、住民端末3が、番号で表された災害関連情報を元の記述に変換する住民端末内変換部(図示略)を備えていればよい。すなわち、住民端末内変換部が、番号で表された災害関連情報を元の記述に変換し、表示制御部35が、元の記述に変換された災害関連情報を表示部32に表示させればよい。この態様においても、蓄電池2同士の通信量を抑えることができる。
なお、具体的な災害関連情報を番号に変換する変換部を通信可否範囲出力装置1に設ける構成であってもよい。また、蓄電池2の変換部が、具体的な災害関連情報と番号とを相互に変換する機能を有していてもよい。そして、蓄電池2の通信部24が住民端末3に災害関連情報を転送する場合には、番号で表された災害関連情報を変換部が元の記述に変換し、通信部24は、元の記述に変換された災害関連情報をWi−Fi通信で住民端末3に送信してもよい。
また、上記の実施形態では、判定部14(図3参照。)が、個々の蓄電池2に対してそれぞれ死活監視信号を送信し、応答信号の有無によって個々の蓄電池2が動作不能であるか否かを判定する場合を示した。判定部14は、他の方法で、個々の蓄電池2が動作不能であるか否かを判定してもよい。
例えば、蓄電池探索部18が、通信可否範囲出力装置1に近接する蓄電池2との間でWi−Fi通信を確立した後、判定部14は、その蓄電池2に記憶されている各蓄電池2で生成された近接ノード情報を取得してもよい。具体的には、判定部14は、通信を確立した蓄電池2の通信部24(図5参照。)に対して、その蓄電池2に記憶されている各近接ノード情報を要求する。通信部24は、その要求に応じて、記憶部23に記憶している、各蓄電池2で生成された近接ノード情報を、通信可否範囲出力装置1に送信する。判定部14は、その近接ノード情報を受信する。そして、判定部14は、蓄電池2を順次選択し、通信可否範囲出力装置1との間で通信を確立している蓄電池2(図1に示す例では蓄電池2a)を起点として、選択した蓄電池2までの経路が存在するか否かを判定する。経路が存在しなければ、判定部14は、選択した蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作不能であると判定すればよい。一方、経路が存在すれば、判定部14は、選択した蓄電池2がアドホックネットワークのノードとして動作していると判定すればよい。
また、上記の実施形態では、通常時において既にアドホックネットワークが形成されている場合を例にして説明した。災害発生後に、通信可否範囲出力装置1に近接する蓄電池2が通信可否範囲出力装置1からアドホックネットワークの形成命令を受けたことをトリガにして、各蓄電池2がアドホックネットワークを形成してもよい。
また、蓄電池2は、バックボーン回線に接続している無線基地局を探索し、無線基地局を探索できた場合にその無線基地局との通信(例えば、3G通信)を確立してもよい。この場合、通信可否範囲出力装置1は、バックボーン回線にアクセスすることができる。
次に、本発明の通信可否範囲出力システムの主要部について説明する。図13は、本発明の通信可否範囲出力システムの主要部を示すブロック図である。本発明の通信可否範囲出力システムは、複数の無線通信装置71(例えば、蓄電池2)と、通信可否範囲出力装置72(例えば、通信可否範囲出力装置1)とを備える。通信可否範囲出力装置72は、複数の無線通信装置71の位置情報と、複数の無線通信装置71が動作しているか否かに関する情報とに基づいて、複数の無線通信装置71で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する。
そのような構成により、本発明の通信可否範囲出力システムは、ネットワークによる通信が不可能となっている範囲を特定することができる。
図14は、本発明の通信可否範囲出力装置の主要部を示すブロック図である。通信可否範囲出力装置72は、記憶手段73と、判定手段74と、出力手段75とを備える。
記憶手段73(例えば、記憶部11)は、複数の無線通信装置71の位置情報を記憶する。
判定手段74(例えば、判定部14)は、複数の無線通信装置71が動作しているか否かを判定する。
出力手段75(例えば、表示制御部15)は、判定手段74によって判定された結果に基づいて、通信可否範囲を示す情報を出力する。
また、判定手段74が、無線通信装置71に特定の信号(例えば、死活監視信号)を送信し、その無線通信装置71から当該特定の信号に対する応答がないことを条件に、その無線通信装置71が動作していないと判定する構成であってもよい。
あるいは、複数の無線通信装置71がそれぞれ、通信可能な近接する他の無線通信装置を表す近接ノード情報を生成し、当該近接ノード情報を通信可能な近接する他の無線通信装置に送信し、他の無線通信装置で生成された近接ノード情報を受信した場合、当該近接ノード情報を記憶するとともに、当該近接ノード情報を通信可能な近接する他の無線通信装置に送信し、判定手段74が、通信可否範囲出力装置72に近接する無線通信装置71から、当該無線通信装置71が記憶している近接ノード情報を取得し、取得した近接ノード情報に基づいて、個々の無線通信装置71が動作しているか否かを判定する構成であってもよい。
また、出力手段75が、動作していない無線通信装置の位置を中心とする円を地図上に示すことによって、通信できない範囲と通信できる範囲とを区分けした情報を出力する構成であってもよい。
あるいは、出力手段75が、動作している無線通信装置の位置を中心とする円を地図上に示すことによって、通信できない範囲と通信できる範囲とを区分けした情報を出力する構成であってもよい。
無線通信装置71が、無線通信機能を有する蓄電池であってもよい。
通信可否範囲出力装置72が、携帯型端末装置であってもよい。
通信可否範囲出力装置72が、複数の無線通信装置71で形成されるネットワークに接続されている端末に対して情報を送信する情報送信手段(例えば、情報管理部17)を含む構成であってもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年12月4日に出願された日本特許出願2013−251103を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、アドホックネットワークによる通信が行えない範囲を特定する通信可否範囲出力システムに好適に適用される。
1 通信可否範囲出力装置
2,2a,2b,2c 蓄電池(通信機能付き蓄電池)
3,3a,3b 住民端末
11 記憶部
14 判定部
15 表示制御部
16 表示部
17 情報管理部
18 蓄電池探索部
21 蓄電池ユニット
22 通信装置
23 記憶部
24 通信部
31 災害関連情報受信部
32 表示部
33 安否情報送信部
34 蓄電池探索部
35 表示制御部
2,2a,2b,2c 蓄電池(通信機能付き蓄電池)
3,3a,3b 住民端末
11 記憶部
14 判定部
15 表示制御部
16 表示部
17 情報管理部
18 蓄電池探索部
21 蓄電池ユニット
22 通信装置
23 記憶部
24 通信部
31 災害関連情報受信部
32 表示部
33 安否情報送信部
34 蓄電池探索部
35 表示制御部
Claims (12)
- 複数の無線通信装置と、
前記複数の無線通信装置の位置情報と、前記複数の無線通信装置が動作しているか否かに関する情報とに基づいて、前記複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する通信可否範囲出力装置とを備える
ことを特徴とする通信可否範囲出力システム。 - 前記通信可否範囲出力装置は、
前記複数の無線通信装置の位置情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された結果に基づいて、前記通信可否範囲を示す情報を出力する出力手段とを含む
請求項1に記載の通信可否範囲出力システム。 - 前記判定手段は、
前記無線通信装置に特定の信号を送信し、前記無線通信装置から当該特定の信号に対する応答がないことを条件に、前記無線通信装置が動作していないと判定する
請求項2に記載の通信可否範囲出力システム。 - 前記複数の無線通信装置はそれぞれ、
通信可能な近接する他の無線通信装置を表す近接ノード情報を生成し、当該近接ノード情報を前記通信可能な近接する他の無線通信装置に送信し、他の無線通信装置で生成された近接ノード情報を受信した場合、当該近接ノード情報を記憶するとともに、当該近接ノード情報を前記通信可能な近接する他の無線通信装置に送信し、
前記判定手段は、
通信可否範囲出力装置に近接する無線通信装置から、当該無線通信装置が記憶している近接ノード情報を取得し、取得した近接ノード情報に基づいて、個々の無線通信装置が動作しているか否かを判定する
請求項2に記載の通信可否範囲出力システム。 - 前記出力手段は、
動作していない無線通信装置の位置を中心とする円を地図上に示すことによって、通信できない範囲と通信できる範囲とを区分けした情報を出力する
請求項2から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信可否範囲出力システム。 - 前記出力手段は、
動作している無線通信装置の位置を中心とする円を地図上に示すことによって、通信できない範囲と通信できる範囲とを区分けした情報を出力する
請求項2から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信可否範囲出力システム。 - 前記無線通信装置は、無線通信機能を有する蓄電池である
請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の通信可否範囲出力システム。 - 通信可否範囲出力装置は、携帯型端末装置である
請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の通信可否範囲出力システム。 - 前記通信可否範囲出力装置は、
前記複数の無線通信装置で形成されるネットワークに接続されている端末に対して情報を送信する情報送信手段を含む
請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の通信可否範囲出力システム。 - 複数の無線通信装置の位置情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された結果に基づいて、前記複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する出力手段とを備える
ことを特徴とする通信可否範囲出力装置。 - 複数の無線通信装置の位置情報を記憶し、
前記複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定し、
前記複数の無線通信装置が動作しているか否かの判定結果に基づいて、前記複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する
ことを特徴とする通信可否範囲出力方法。 - 複数の無線通信装置の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載される通信可否範囲出力プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記複数の無線通信装置が動作しているか否かを判定する判定処理、および、
前記判定処理で判定された結果に基づいて、前記複数の無線通信装置で形成されるネットワークの通信可否範囲を示す情報を出力する情報出力処理
を実行させるための通信可否範囲出力プログラム。
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-
2014
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