JP3961007B2 - シリカ微粉末の製造方法及び装置 - Google Patents
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Description
シリカ粉末(平均粒子径2μm、最大粒子径60μm)のSiO2分1.0モルに対して金属シリコン粉末(平均粒子径10μm、最大粒子径100μm)0.8モルからなる混合粉末100重量部と純水50重量部とを混合し、珪素質原料と水を含むスラリーを調整した。それを薄型容器内に10kg入れ、温度1700℃に保持されたプッシャ−型電気炉へバッチ連続で供給した。また、混合原料の送入と同じ方向から水素ガスを導入し、水素ガス及び発生したガスを反対方向上部に設けられた排気孔からブロワ−で吸引し、更に空気と接触させ冷却しながらバグフィルタ−で微粒子を捕集した。
燃焼炉を用いてシリカ微粉末を製造した。燃焼炉は、内炎と外炎が形成できるように、二重管構造のLPG−酸素混合型バーナーが炉頂に設けられており、そのバーナーの中心部には更にスラリー噴射用の二流体ノズルが取り付けられている。そして、二流体ノズルの中心から珪素質原料と水を含むスラリーが、またその周囲から酸素がそれぞれ火炎に噴射される。火炎の形成は、二重管構造バーナーのそれぞれの噴射口の細孔から、外炎形成用と内炎形成用のLPG−酸素の混合ガスが噴射されることによって行われ、LPGと酸素ガス量の制御によってそれらの温度と雰囲気が調整される。火炎が形成されている部分は反応部であり、火炎の形成によって空気層との接触が断たれている。また、反応部の側壁は、アルミナ質断熱材で保護されており、その反応部の終わりの付近(燃焼炉の下方)に空気導入孔が設けられ、生成したガスが急冷酸化できるようになっている。生成物はブロワーで捕集系に送られ、バグフィルターで捕集される。
バーナー内周部のLPGと酸素ガスの供給量と、空気導入孔からの空気供給量を種々変えたこと以外は、実験例2と同様にしてシリカ微粉末を製造した。なお、実験例9は炉頂部の一部より空気を取り入れて極端に酸化雰囲気状態とした。それらの結果を表1に示す。
実験例2で用いたスラリーのかわりに、シリカ粉末とシリコン粉末を等モルの割合で配合した乾燥粉末をテーブルフィーダーを用い、10kg/hで供給した。その結果を表1に示す。
シリカ粉末と還元剤の割合を種々変えたこと以外は、実験例2と同様にしてシリカ微粉末を製造した。それらの結果を表2に示す。表2より、還元剤を添加しない場合は、1μm以上の粗粒が多く生成したが、適量の還元剤の使用により微粉となった。
純水の20重量%をエタノールに置換した調製されたスラリーを用いたこと以外は、実験例2と同様にしてシリカ微粉末を製造した。その結果、比表面積140m2/g、1μm以上の粗粒1重量%未満、SiO2純度99.7重量%となり、実験例2よりも比表面積及びSiO2純度が向上した。
Claims (20)
- 二重管構造の燃料ガス−酸素ガス混合型バーナーの中心部に設けられた二流体ノズルの中心から、珪素質原料と水を含むスラリーを噴射するとともに、二流体ノズルの周囲から酸素を噴射して熱処理を行った後、速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- 珪素質原料のSiをSiO生成経由でシリカに転換させることを特徴とする請求項1に記載のシリカ微粉末の製造方法。
- 珪素質原料と水を含むスラリーの固形分濃度が20〜60重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリカ微粉末の製造方法。
- 珪素質原料と水を含むスラリーの水の30重量%までをアルコールで置き換えてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシリカ微粉末の製造方法。
- 珪素質原料が、金属シリコン粉末又は金属シリコン粉末とシリカ粉末の混合紛であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシリカ微粉末の製造方法。
- 冷却が、酸素を含むガスの供給による強制冷却であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ微粉末の比表面積が30m2/g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含むスラリーを、スラリーの水の30重量%までをアルコールで置き換え、還元雰囲気下の高温で熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含み、固形分濃度が20〜60重量%であるスラリーを、スラリーの水の30重量%までをアルコールで置き換え、還元雰囲気下の高温で火炎による熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ微粉末の比表面積が30m 2 /g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であるシリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含むスラリーを、還元雰囲気下の高温で熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ微粉末の比表面積が30m 2 /g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であるシリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含み、固形分濃度が20〜60重量%であるスラリーを、還元雰囲気下の高温で火炎による熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
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- シリカ微粉末の比表面積が30m 2 /g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であるシリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含むスラリーを、還元雰囲気下の高温で熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で酸素を含むガスの供給による強制冷却により冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ微粉末の比表面積が30m 2 /g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であるシリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含み、固形分濃度が20〜60重量%であるスラリーを、還元雰囲気下の高温で火炎による熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で酸素を含むガスの供給による強制冷却により冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ微粉末の比表面積が30m 2 /g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であるシリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含むスラリーを、スラリーの水の30重量%までをアルコールで置き換え、還元雰囲気下の高温で熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却酸素を含むガスの供給による強制冷却により冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- シリカ微粉末の比表面積が30m 2 /g以上、1μm以上の粗粒が7重量%以下であるシリカ粉末と、金属シリコン粉末及び/又は炭素粉末からなる還元剤と、水とを含み、固形分濃度が20〜60重量%であるスラリーを、スラリーの水の30重量%までをアルコールで置き換え、還元雰囲気下の高温で火炎による熱処理をしてSiO含有ガスを生成させ、それを速やかに酸素を含む雰囲気中で冷却酸素を含むガスの供給による強制冷却により冷却し、微粒子を捕集することを特徴とするシリカ微粉末の製造方法。
- 燃焼炉の炉頂には二重管構造のLPG−酸素混合型バーナーが、またそのバーナーの中心部には珪素質原料と水を含むスラリー噴射用の二流体ノズルが取り付けられており、燃焼炉の下方を捕集系に接続されていることを特徴とするシリカ微粉末の製造装置。
- LPG−酸素混合型バーナーが、外炎形成用と内炎形成用の構造であることを特徴とする請求項18に記載のシリカ微粉末の製造装置。
- 珪素質原料と水を含むスラリーの噴射先端開口部の口径を2mm以上にして構成されてなる請求項18又は19に記載のシリカ微粉末の製造装置。
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