JP3960805B2 - チャンネル選択制御装置、チャンネル選択制御法およびチャンネル選択制御プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多チャネル放送を受信するテレビジョン放送受信機に関し、特に、各番組毎に提供されるジャンル情報に基づいて各放送チャンネルのチャンネル順選択を行う装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、放送衛星、通信衛星などの人工衛星を介して、デジタル化したテレビジョン信号を伝送し、各家庭においてこれを受信してテレビ番組を視聴するデジタル放送システムが運用されている。この種のシステムでは、多くの放送チャンネル(以下、単にチャンネルという)を確保することができるので、非常に多数の番組を放送することができるようになっている。
【0003】
また、上述のデジタル方法をケーブルテレビなどの有線によって提供される場合も多く、衛星放送を直接受信するとともに、ケーブルテレビによって配信を受ける場合も、今後は増加していくと考えられている。
【0004】
一方、一般的には、テレビジョン受像器において、放送チャンネルを選択する場合には、チャンネル番号に対応した番号を直接押し下げて選択する直接選択方法の他に、放送局が放送波を提供する際に割り当てられている周波数順に一定のキーボタン(例えば、チャンネルUPキーおよびチャンネルDOWNキー)によってチャンネル選択を行う方法、いわゆるチャンネル順選択があり、後者の方法は、自己の希望するチャンネルを選択する際に良く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような多チャンネルの放送の場合に、従来のテレビジョン受像機のようにチャンネル順選択を行う場合には、ユーザが希望するテレビ放送を短時間かつ容易に選択することができないという問題を有していた。
【0006】
すなわち、多数の選択可能なチャンネルが存在するので、上位に配列された放送チャンネルから下位に配列された放送チャンネルまで順次選択を行うには選択に長時間を有し、操作性が悪いという問題が生じていた。
【0007】
また、任意のチャンネルを予め特定のチャンネルが選択できるように設定する場合であっても、数百のチャンネルが存在する場合には、リモコンなどに全ての放送チャンネルに合わせて操作キーを用意することは困難であり、直接的に選択を行う場合には、好みのチャンネルを予め所定のキーに登録する必要があるので、煩わしい操作をしなければならないという問題が生じていた。
【0008】
一方、衛星などから送信された放送波に、TV番組の映像・音声情報(以下、映像・音声データという)とは別に当該放送波に含まれる番組の内容に係る情報(SI:Service Information番組配列情報(以下、SI情報という))に基づいて電子番組ガイドを生成してTVディスプレイ上に表示させ、見たい番組を探すことができるようになっているが、チャンネル順、具体的には、放送局が放送波を提供する際に割り当てられている周波数順に番組表示を行うことになるとともに、一度にTVディスプレイに表示されるチャンネル数は限られているので、ユーザの希望する番組を容易に行うことができず、このため、当該希望するチャンネルを選択することが簡易にかつ迅速に行うことができないという問題が生じていた。
【0009】
本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、チャンネル順選択においても容易・迅速かつ確実にユーザが希望するチャンネルを選択することができるチャンネル選択制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表示装置に表示する放送チャンネルの選択制御を行うチャンネル選択制御装置であって、前記表示装置に表示する放送チャンネルの選択操作に用いられる操作手段と、各前記放送チャンネルの放送内容を一義的に示すジャンルの情報であるジャンル情報を取得する取得手段と、前記ジャンル情報に関連づけて前記放送チャンネルが選択される際の前記各放送チャンネルの序列を示すチャンネル選択リストを生成する生成手段と、前記操作手段と前記生成されたチャンネル選択リストとを対応づけて前記放送チャンネルの選択制御を行う制御手段と、を備え、前記取得手段が、各前記放送チャンネル毎に放送される各番組のジャンルを示す番組ジャンル情報および当該各番組の放送時間を示す放送時間情報を少なくとも含む番組情報を取得する番組情報取得手段と、前記各放送チャンネル毎に、前記番組ジャンル情報に基づいて前記各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間を算出する算出手段と、
前記算出された各ジャンル毎の放送時間に基づいて前記各放送チャンネルのジャンルを決定する決定手段と、を有する構成を有している。
【0015】
この構成により、請求項1に記載の発明では、ジャンル情報に基づいて放送チャンネルを選択する際のチャンネル選択リストを生成し、操作手段と当該チャンネル選択リストとを対応づけて放送チャンネルの選択制御を行い、各チャンネル毎に、ジャンル情報に基づいて各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間情報を算出し、この算出された各ジャンルの放送時間に基づいて各放送チャンネルのジャンルを決定する。
【0016】
したがって、ジャンル情報に関連づけられたチャンネル選択リストと操作手段の操作を対応させることにより、当該チャンネル選択リストに基づいて放送チャンネルを選択することができるので、放送チャンネルが提供されるために割り当てられた周波数により順次選択されるチャンネル順(通常のチャンネル順)などによらず、チャンネル順をジャンルに関係づけることができる。
【0017】
この結果、ジャンルという指標によって放送チャンネルを選択する際の選択順序が決まるので、例えば、同一ジャンルの放送チャンネルを連続して選択することができるので、多チャンネルの放送を受信する表示装置であっても、所望のジャンルの放送チャンネルをもれなく選択することができるとともに、チャンネル選択を簡易にかつ迅速に行うことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。また、各番組のジャンル情報および放送時間情報に基づいて各放送チャンネルのジャンルを決定することができ、容易にかつ確実に放送チャンネルのジャンル分け、すなわち、グループ分けを行うことができるので、ジャンル情報に関連づけられたチャンネル選択リストの生成が容易かつ確実にできる。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、請求項2に記載のチャンネル選択制御装置において、前記生成手段が、前記ジャンル情報に基づいて前記ジャンル毎に前記各放送チャンネルを分類する分類手段を有するとともに、前記分類したジャンル毎に前記放送チャンネルを配列して前記チャンネル選択リストを生成する構成を有している。
【0019】
この構成により、請求項2に記載の発明では、各放送チャンネルをジャンル毎に分類し、ジャンル毎に放送チャンネルを配列して前記チャンネル選択リストを生成する。
【0020】
したがって、放送チャンネルをジャンル毎に配列させてチャンネル選択を行うことが可能となり、放送チャンネルを選択する際の操作性を向上させることができる。
【0024】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のチャンネル選択制御装置において、前記取得手段が、ユーザが過去に選択した前記各放送チャンネルの情報を示す選択履歴情報を取得し、前記生成手段が、前記選択履歴情報に基づいて前記ジャンルおよび前記放送チャンネルの少なくとも何れか一方の優先度を設定するとともに、当該優先度に基づいて前記チャンネル選択リストを生成する構成を有している。
【0025】
この構成により、請求項3に記載の発明では、各放送チャンネルの履歴情報を取得するとともに、各ジャンルおよび各放送チャンネルの優先度を設定し、当該優先度に基づいてチャンネル選択リストを生成する。
【0026】
したがって、選択回数の多い若しくは過去の視聴時間が長い放送チャンネルをチャンネル選択リストの上位に配列することや最後に視聴した放送チャンネルをチャンネル選択リストの最上位に配列することなどによりチャンネル選択リストを生成することができるので、ユーザの嗜好に合わせてチャンネル選択リストを生成することができ、放送チャンネルを選択する際の操作性をさらに向上させることができる。
【0027】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のチャンネル選択制御装置において、前記選択履歴情報に過去に前記ユーザが各放送チャンネルを視聴した視聴時間を示す視聴時間情報を少なくとも含む構成を有している。
【0028】
この構成により、請求項4に記載の発明では、ユーザが過去に視聴した各放送チャンネルの視聴時間に基づいてチャンネル選択リストを生成する際の各ジャンルまたは各放送チャンネルの優先度を設定することができるので、ユーザの嗜好に合わせてチャンネル選択リストを生成することができる。
【0029】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のチャンネル選択制御装置において、前記チャンネル選択リストを前記表示装置に表示する表示制御手段を有する構成をしている。
【0030】
この構成により、請求項5に記載の発明では、生成したチャンネル選択リストを表示装置に表示することによって画面表示を確認しつつ放送チャンネルを選択することが可能となり、容易にかつ確実に放送チャンネルを選択することがき、さらなるユーザ支援を行うことができる。
【0035】
また、請求項6に記載の発明は、表示装置に表示する放送チャンネルの選択制御を行うチャンネル選択制御方法であって、各前記放送チャンネルの放送内容を一義的に示すジャンルの情報であるジャンル情報を取得する取得処理工程と、前記ジャンル情報に関連づけて前記放送チャンネルが選択される際の前記各放送チャンネルの序列を示すチャンネル選択リストを生成する生成処理工程と、前記表示装置に表示する放送チャンネルの選択操作が行われたとき、前記生成されたチャンネル選択リストに対応づけて前記放送チャンネルの選択制御を行う選択制御工程と、を含み、前記取得処理工程には、各前記放送チャンネル毎に放送される各番組のジャンルを示す番組ジャンル情報および当該各番組の放送時間を示す放送時間情報を少なくとも含む番組情報を取得する番組情報取得処理工程と、前記各放送チャンネル毎に、前記番組ジャンル情報に基づいて前記各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間を算出する算出処理工程と、前記算出された各ジャンル毎の放送時間に基づいて前記各放送チャンネルのジャンルを決定する決定処理工程と、を含む構成を有している。
【0036】
この構成により、請求項6に記載の発明では、ジャンル情報に基づいて放送チャンネルを選択する際のチャンネル選択リストを生成し、操作手段などによって放送チャンネルの選択操作が行われたときに当該チャンネル選択リストに対応づけて放送チャンネルの選択制御を行い、各チャンネル毎に、ジャンル情報に基づいて各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間情報を算出し、この算出された各ジャンルの放送時間に基づいて各放送チャンネルのジャンルを決定する。
【0037】
したがって、ジャンル情報に関連づけられたチャンネル選択リストと操作手段などのチャンネル選択操作を対応させることにより、当該チャンネル選択リストに基づいて放送チャンネルを選択することができるので、放送チャンネルが提供されるために割り当てられた周波数により順次選択されるチャンネル順(通常のチャンネル順)などによらず、チャンネル順をジャンルに関係づけることができる。
【0038】
この結果、ジャンルという指標によって放送チャンネルを選択する際の選択順序が決まるので、例えば、同一ジャンルの放送チャンネルを連続して選択することができるので、多チャンネルの放送を受信する表示装置であっても、所望のジャンルの放送チャンネルをもれなく選択することができるとともに、チャンネル選択を簡易にかつ迅速に行うことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。また、各番組のジャンル情報および放送時間情報に基づいて各放送チャンネルのジャンルを決定することができ、容易にかつ確実に放送チャンネルのジャンル分け、すなわち、グループ分けを行うことができるので、ジャンル情報に関連づけられたチャンネル選択リストの生成が容易かつ確実にできる。
【0039】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のチャンネル選択制御方法において、前記生成処理工程においては、前記ジャンル情報に基づいて前記ジャンル毎に前記各放送チャンネルを分類するとともに、前記分類したジャンル毎に前記放送チャンネルを配列して前記チャンネル選択リストを生成する構成を有している。
【0040】
この構成により、請求項7に記載の発明では、各放送チャンネルをジャンル毎に分類し、ジャンル毎に放送チャンネルを配列して前記チャンネル選択リストを生成する。
【0041】
したがって、放送チャンネルをジャンル毎に配列させてチャンネル選択を行うことが可能となり、放送チャンネルを選択する際の操作性を向上させることができる。
【0045】
また、請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のチャンネル選択制御方法において、前記取得処理工程においては、ユーザが過去に選択した前記各放送チャンネルの情報を示す選択履歴情報を取得し、前記生成処理工程においては、前記選択履歴情報に基づいて前記ジャンルおよび前記放送チャンネルの少なくとも何れか一方の優先度を設定するとともに、当該優先度に基づいて前記チャンネル選択リストを生成する構成を有している。
【0046】
この構成により、請求項8に記載の発明では、各放送チャンネルの履歴情報を取得するとともに、各ジャンルおよび各放送チャンネルの優先度を設定し、当該優先度に基づいてチャンネル選択リストを生成する。
【0047】
したがって、選択回数の多い若しくは過去の視聴時間が長い放送チャンネルをチャンネル選択リストの上位に配列することや最後に視聴した放送チャンネルをチャンネル選択リストの最上位に配列することなどによりチャンネル選択リストを生成することができるので、ユーザの嗜好に合わせてチャンネル選択リストを生成することができ、放送チャンネルを選択する際の操作性をさらに向上させることができる。
【0048】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のチャンネル選択制御方法において、前記選択履歴情報に過去に前記ユーザが各放送チャンネルを視聴した視聴時間を示す視聴時間情報を少なくとも含む構成を有している。
【0049】
この構成により、請求項9に記載の発明では、ユーザが過去に視聴した各放送チャンネルの視聴時間に基づいてチャンネル選択リストを生成する際の各ジャンルまたは各放送チャンネルの優先度を設定することができるので、ユーザの嗜好に合わせてチャンネル選択リストを生成することができる。
【0050】
また、請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9のチャンネル選択制御方法において、前記チャンネル選択リストを前記表示装置に表示する表示制御工程を含む構成を有している。
【0051】
この構成により、請求項10に記載の発明では、生成したチャンネル選択リストを表示装置に表示することによって画面表示を確認しつつ放送チャンネルを選択することが可能となり、容易にかつ確実に放送チャンネルを選択することがき、さらなるユーザ支援を行うことができる。
【0056】
また、請求項11に記載の発明は、コンピュータによって、表示装置に表示する放送チャンネルの選択制御を行うチャンネル選択制御プログラムであって、前記コンピュータを、各前記放送チャンネルの放送内容を一義的に示すジャンルの情報であるジャンル情報を取得する取得手段、前記ジャンル情報に関連づけて前記放送チャンネルが選択される際の前記各放送チャンネルの序列を示すチャンネル選択リストを生成する生成手段、前記表示装置に表示する放送チャンネルの選択操作が行われたときに、前記生成されたチャンネル選択リストに対応づけて前記放送チャンネルの選択制御を行う制御手段、として機能させ、前記取得手段が、各前記放送チャンネル毎に放送される各番組のジャンルを示す番組ジャンル情報および当該各番組の放送時間を示す放送時間情報を少なくとも含む番組情報を取得する番組情報取得手段と、前記各放送チャンネル毎に、前記番組ジャンル情報に基づいて前記各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間を算出する算出手段と、前記算出された各ジャンル毎の放送時間に基づいて前記各放送チャンネルのジャンルを決定する決定手段と、を有する構成を有している。
【0057】
この構成により、請求項11に記載の発明では、ジャンル情報に基づいて放送チャンネルを選択する際のチャンネル選択リストを生成し、操作手段などによって放送チャンネルの選択操作が行われたときに当該チャンネル選択リストに対応づけて放送チャンネルの選択制御を行い、各チャンネル毎に、ジャンル情報に基づいて各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間情報を算出し、この算出された各ジャンルの放送時間に基づいて各放送チャンネルのジャンルを決定する。
【0058】
したがって、ジャンル情報に関連づけられたチャンネル選択リストと操作手段などのチャンネル選択操作を対応させることにより当該チャンネル選択リストに基づいて放送チャンネルを選択することができるので、放送チャンネルが提供されるために割り当てられた周波数により順次選択されるチャンネル順(通常のチャンネル順)などによらず、チャンネル順をジャンルに関係づけることができる。
【0059】
この結果、ジャンルという指標によって放送チャンネルを選択する際の選択順序が決まるので、例えば、同一ジャンルの放送チャンネルを連続して選択することができるので、多チャンネルの放送を受信する表示装置であっても、所望のジャンルの放送チャンネルをもれなく選択することができるとともに、チャンネル選択を簡易にかつ迅速に行うことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。また、各番組のジャンル情報および放送時間情報に基づいて各放送チャンネルのジャンルを決定することができ、容易にかつ確実に放送チャンネルのジャンル分け、すなわち、グループ分けを行うことができるので、ジャンル情報に関連づけられたチャンネル選択リストの生成が容易かつ確実にできる。
【0060】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0061】
なお、以下に説明する各実施の形態は、衛星デジタル放送受信機に対して本発明に係るチャンネルジャンル決定装置を適用した場合の実施形態であり、図1〜図13は、本発明に係るチャンネルジャンル決定装置の一実施形態を示す図である。
【0062】
〔衛星デジタル放送受信機の構成と概要動作〕
まず、図1、図2を用いて本実施形態における構成および概要動作について説明する。
【0063】
なお、図1は、本発明の一実施形態にかかる衛星デジタル放送受信機の構成を示す図であり、図2は、本発明の受信機の操作装置であるリモコン装置の外観図である。
【0064】
図1に示す衛星デジタル放送受信機(以下、単に受信機という)100は、視聴者の家庭に配置され、BS放送またはCS放送など衛星からのデジタル放送信号(放送波)を受信してテレビジョン(TV)番組を家庭のテレビジョン放送受信機の画面上に表示するようになっており、同時に衛星から送られる番組内容を示す番組情報、例えば、例えば、SI情報の一部であるEIT情報(Event Information Table)情報を受信し、当該EIT情報に基づいて放送チャンネルのジャンル決定(以下、ジャンル決定処理という)および電子番組ガイド(EPG)の表示制御を行うようになっている。
【0065】
なお、本実施形態では、BS放送またはCS放送を受信する衛星デジタル放送受信機について説明するが、CATV(Cable Television)などの有線テレビジョン放送の受信に適用することも可能である。
【0066】
図1に示すように、受信機100は、バス101に種々の要素が接続された構成を有しており、また、操作装置としての付属のリモコン装置102により操作可能に構成されている。
【0067】
この受信機100は、アンテナ103を介して衛星から送信された放送波を受信するチューナ104と、チューナ104によって抽出されたデジタル信号の復調処理を行う復調処理部105と、ユーザ契約情報などに基づいて放送波の受信限定処理を行う限定受信処理部106と、指定されたサービスにおける音声データと映像データを復調されたデジタル信号から抽出するデマルチプレクサ107と、抽出した映像データをデコードして番組映像データを生成するビデオデコーダ108と、デコードされた映像信号EPG表示データおよび後述するチャンネル選択リストを映像信号に変換するディスプレイプロセッサ109と、抽出した音声データをデコードして番組音声データを生成するオーディオデコーダ110と、デコードされた音声信号の音声処理を行う音声処理部111と、映像・音声データをそれぞれ表示および拡声するTVディスプレイ112と、リモコン装置102によって指示信号を入力するインターフェース(以下、I/Oという)113と、所定のグラフィックデータおよびテキストデータをそれぞれ格納するフラッシュメモリ14およびROM115と、後述するジャンル決定処理、チャンネル選択制御によって使用するデータを格納するRAM116と、リモコン装置102によって選択されたチャンネルの映像・音声データをTVディスプレイ202に表示するため、各部を制御するとともに後述する各放送チャンネルのジャンル決定処理およびチャンネル選択制御に基づいて各部を制御する制御部117と、を備えている。
【0068】
なお、チューナ104、復調処理部105、デマルチプレクサ107は、本発明に係る取得手段、番組情報取得手段を構成するとともに、制御部117は、本発明に係る取得手段、生成手段、分類手段、決定手段、番組情報取得手段、算出手段および表示制御手段を構成する。
【0069】
バス101には、モデム108を介して公衆回線、例えば、電話公衆網回線やインターネット回線が接続されており、ユーザ宅の電話やパソコンなどと接続し、放送局と視聴者家庭との間の必要な通信が行えるようになっている。
【0070】
リモコン装置102は、図2に示すように、リモコン装置102の上部に設けられた機能キー501〜508と、当該リモコン装置102のほぼ中央に配置されたカーソル移動キー509〜512と、決定キー513と、放送チャンネルの番号を入力する入力キー514と、音量の上下を行う音量キー515と、チャンネルを後述するチャンネル選択リストに基づいて順番に選択するUPキーおよびDOWNキーのチャンネルキー516、517と、から構成される。
【0071】
なお、各機能キー501〜508は、EPG操作などを行うためのキーであり、このキーを押し下げることによって、例えば、EPG番組表の表示制御等が行えるようになっている。また、カーソル移動キー509〜512および決定キー513は、基本的には、EPG表示時のチャンネル選択等に用いられるようになっている。
【0072】
チューナ104は、アンテナ103を介して衛星から送信された放送波(例えば、RF信号)を受信するようになっており、ユーザの選択した受信帯域に同調して受信した信号波をデジタル信号であるIF(中間周波数)信号に変換し、復調処理部105に出力するようになっている。
【0073】
なお、この放送波には、上述したように、TV番組の映像・音声情報である映像・音声データと、ジャンル決定処理のために使用されるEIT情報と、が含まれている。
【0074】
復調処理部105は、入力されたデジタル信号を復調し、データフレームの再構成及び誤り訂正などの必要な処理を施し、暗号解読処理部(デスクランブラ)200を介して、MPEG2のトランスポートストリーム(以下、TS:Transport Streamという)形式でデータを、限定受信処理部106を介してデマルチプレクサ107に供給するようになっている。
【0075】
限定受信処理部106は、ユーザ契約情報などに基づいて放送波の受信限定処理を行うようになっており、具体的には以下の処理を行うようになっている。
【0076】
この限定受信処理部106は、事前契約型の限定放送がサービス単位又は番組単位で行われ、対象となるMPEG2のTSが暗号化され送信されるようになっているため、デスクランブラ200と、契約情報を記録し、視聴判定を行うICカード201と、から構成されるようになっている。
【0077】
このICカード201は、放送事業者共同運営のサービスセンターから各受信機ユーザへ配布され、このカードにはユーザと各放送事業者との契約状況に応じてユーザ契約情報が記載されており、一般に各ユーザ毎にその記載内容が異なっている。したがって、ユーザが限定放送番組を選択した場合、限定受信処理部106はユーザ契約情報と放送波から得られる暗号解読関連情報の双方を用い、ユーザが契約している場合にはMPEG2のTSの暗号解読を行い、ユーザはこの番組を視聴できるようになっている。一方、非契約の場合にはMPEG2のTSの暗号解読は行われず、ユーザはこの限定放送番組を視聴できないようになっている。また、ペイ・パー・ビュー(Pay Per View)番組の場合には、ユーザが番組を購入する度にICカード201に購入状況が記載され、一定期間毎に受信機側からモデム108、公衆回線を介して放送配信事業者側にペイ・パー・ビュー番組購入情報を送信するようになっている。
【0078】
デマルチプレクサ107は、入力されたMPEG2のTSから、指定されたサービスの音声データと映像データとを抽出し、それぞれオーディオデコーダ10とビデオデコーダ8に供給するようになっている。
【0079】
また、デマルチプレクサ107は、EIT情報および各部を制御する制御データを、入力されたMPEG2のTSから抽出するようになっており、この抽出したEIT情報を制御部117の制御下において当該制御部117および記憶手段であるRAM116に出力するようになっている。
【0080】
なお、音声データはMPEG2−Audio形式であり、映像データはMPEG2−Video形式である。また、EPG表示処理及び領域表示処理は当該EIT情報を利用して行われる。
【0081】
ビデオデコーダ108は、デマルチプレクサ107によって抽出された映像データが入力されるようになっており、この入力された映像データを復号して番組映像データを生成するとともに、この生成されたデータをディスプレイプロセッサ109に供給するようになっている。
【0082】
ディスプレイプロセッサ109には、デコードされた映像データが入力されるようになっており、このディスプレイプロセッサ109は、この入力された番組映像データに所定の処理を施して、映像出力を行うようになっている。
【0083】
また、ディスプレイプロセッサ109は、TVディスプレイ112の画面に表示させるよう番組映像上に文字情報などを重畳させる機能を有しており、後述するチャンネル選択リスト、および、EPG表示用データ及び座標データを、番組映像データ上に重畳し、又は番組映像データと置き換えられて出力するようになっている。
【0084】
オーディオデコーダ110には、デマルチプレクサ107によって抽出された音声データが入力されるようになっており、このオーディオデコーダ110は、入力された音声データを復号化して番組音声データを生成し、この番組音声データを音声処理部111に供給するようになっている。
【0085】
音声処理部111は、音声信号を増幅するアンプを有しており、入力された音声信号に所定の音声信号処理を行ってTVディスプレイ112に音声出力を行うようになっている。
【0086】
制御部117は、主にCPUによって構成されており、ユーザがリモコン装置102を使用して入力した指示信号に基づいてユーザの操作を認識するようになっている。したがって、この制御部117は、ユーザの指示に従って受信機100内の各要素を制御するようになっており、例えば、ユーザが指定したチャンネルの周波数に同調するための指示をチューナ104に送るようになっている。
【0087】
また、制御部117には、デマルチプレクサ107から出力されたEIT情報が入力されるようになっており、このEIT情報に基づいて後述する各放送チャンネルの内容を一義的に示すジャンルを決定するジャンル決定処理、ジャンル毎のチャンネル順選択を行うためのチャンネル選択制御を行うようになっている。
【0088】
なお、EIT情報の詳細について、並びに、ジャンル決定処理およびチャンネル選択制御の詳細については後述する。
【0089】
受信機100は、このような構成を有することによって、放送波を受信するとともに、リモコン装置102によって選択されたチャンネルのTV番組を表示および拡声するようになっている。
【0090】
また、受信機100が、EPGの表示の際を行うには、制御部117によって、RAM16に記憶されているEIT情報を元にしてEPGテキストデータ、リモコン装置102の数字キーの各設置位置に対応して分割された番組表表示面の各座標データを生成するとともに、フラッシュメモリ14内に記憶されている番組表の枠データなどのグラフィックデータ、ROM15内のフォントデータ、RAM16内のEPGテキストデータ及び番組表表示面の各座標データに基づいてEPG表示用データを生成するようになっており、制御部17からの切換指示に基づいて、ビデオデコーダ108からの番組映像データとEPG表示用データとを切り換え、又は番組データ上にEPG表示用データ及び上記座標データを重畳し、映像信号としてTVディスプレイ112に出力するようになっている。
【0091】
〔番組情報(EIT情報)〕
次に、図3を用いて衛星から送信されるデジタル信号および当該デジタル信号に含まれる番組情報について説明する。
【0092】
なお、図3は、CS放送におけるデジタル信号のデータ形式の概略図であり、図4は、放送波に含まれるEIT情報の構成を示す一例である。また、図5および図6は、コンテントニブルおよびユーザニブルによってジャンルを特定する際のコンテントニブルおよびユーザニブルとジャンルの対応例を示す図である。
【0093】
また、本実施形態では、CSデジタル放送、すなわち、EIT情報を用いて番組情報を説明するとともに、衛星放送における周波数帯域の場合を「CSチャンネル」と呼び、受信機100が受信する各放送番組の放送チャンネルと区別する。
【0094】
図3に示すように、衛星デジタル放送システムでは、複数のチャンネル(帯域)が設定され、各CSチャンネル毎に1つのMPEG2のTSを送信することができるようになっており、この1つのTSにより複数の、例えば4〜6つのサービスを送信することが可能になっている。すなわち、1つのTSには複数の放送チャンネルがそれぞれ提供する番組(プログラム)が多重されている。
【0095】
CS放送の場合は、複数のCSチャンネルのうち何れか1つのCSチャンネル、例えば、CSチャンネル1の中に、各放送チャンネル用(100ch用、101ch用、102ch用)の映像・音声データおよび所定の制御を行う制御データの他に、全放送チャンネルのEIT情報、すなわち、全放送チャンネルの1週間分のEIT情報(以下、スケジュールEIT情報という)と現在放送中および次に放送予定の番組におけるEIT情報(以下、チャンネルEIT(ch−EIT)情報という)が多重されている。
【0096】
スケジュールEIT情報とは、一定期間内に今後放送が予定される全ての放送チャンネルにおける全番組のEIT情報であり、具体的には、全ての放送チャンネルの分の各番組におけるジャンル情報(ニブル)、放送開始時間および放送時間長のEIT情報(以下、番組EIT情報という)をいう。
【0097】
また、この番組EIT情報400は、例えば、全放送チャンネル毎の各番組毎に図4(a)(b)に示すような情報を有しており、提供されるチャンネル番号(ch番号)401の他、さまざまな情報が含まれている。
【0098】
特に、この番組EIT情報には、放送開始時間および放送時間長を示す時間情報402、ジャンルを分類するためのジャンルコードを有するニブル403、番組宣伝など受像機100に表示するキャラクターデータ404および番組名を示す番組名情報405などを含んでいる。
【0099】
例えば、図4(a)のEIT情報は、215チャンネルにおいて、1999年4月1日 7:00〜 24時間 番組名「ゲーム」、ジャンル「レジャー:コンピュータ/TVゲーム」(ユーザニブル)を示している。また、図4(b)のEIT情報は、251チャンネルにおいて、1999年4月1日 15:30〜30分間 番組名「ニュース/スポーツ」、ジャンル「ニュース/報道:総合」(ユーザニブル)を示している。
【0100】
ニブル403とは、ジャンルを決定するためのジャンルコードの1の種類であり、このニブル403は、コンテントニブル(Content nibble)、ユーザニブル(user nibble)など放送形態や放送事業者などにより定められ、数種類のニブルが規格化されている。
【0101】
図5、図6に示すように、コンテントニブルおよびユーザニブルは、各ニブルとも2種類のニブル、すなわち、ニュースやドラマ、スポーツといった大まかなジャンルを示す大分類と、具体的なジャンルの内容、スポーツであれば、ゴルフ・野球といったようなことを示す中分類とがあり、この2種類のニブルに基づいてジャンルが特定できるようになっている。
【0102】
このように、本実施形態では、受信機100において、常に、他のチャンネルを視聴している場合であっても、CSチャンネル1を受信することにより、一週間分の全チャンネルの番組EIT情報を取得することができるようになっており、各取得した番組EIT情報400は、制御部117の指示に基づいて各放送チャンネル毎に時間情報402、ニブル403および番組名情報405をRAM116に格納するとともに、EPGを行うときは所定の処理を行うようになっている。
【0103】
なお、本実施形態では、CSデジタル放送におけるEIT情報を例示して説明したが、有線テレビジョン放送においてもEIT情報が提供されており、有線テレビジョン方法では、図7に示すように、スケジュールEIT情報、すなわち、全放送チャンネルの1週間分のEIT情報が何れかのCAチャンネル(例えば、CAチャンネル3)によって制御データとともに提供されるようになっている。
【0104】
また、本実施形態では、CSデジタル放送におけるEIT情報に基づいて説明したが、勿論、BSデジタル放送におけるSI情報も番組情報として適用可能である。
【0105】
〔チャンネルジャンルの決定処理およびジャンル経験値の算出処理〕
次に、図8を用いて上述したEIT情報に基づいて各放送チャンネルのチャンネルジャンルを決定するチャンネルジャンルの決定処理(以下、ジャンル決定処理という)、および、当該ジャンル決定処理における過去のジャンル経験値を算出する処理(以下、ジャンル経験値の算出処理という)について説明する。
【0106】
なお、図8は、本実施形態においてジャンル決定処理の動作を示すフローチャートであり、図9は、1週間毎に算出するジャンル経験値の算出処理の例を説明するための図である。
【0107】
また、当該ジャンル決定処理は、制御部117において行われているようになっており、予め設定された時間毎またはユーザが指定した時に当該ジャンル決定処理を行うとともに、各放送チャンネル毎にジャンルを決定するようになっている。例えば、1日に1度、1週間に1度、若しくは、1ヶ月に1度毎に、または、ユーザが任意に指定してときにジャンル決定処理を行うようになっている。ただし、本実施形態では1週間に一度指定された時間に当該ジャンル決定処理を行うものとする。
【0108】
まず、予め定められた指定時間であるか、または、ユーザによりリモコン装置102などの所定のキーボタンが押し下げられたか否かを判断する(ステップS11)。
【0109】
次いで、当該ジャンル決定処理を行う時間であること、または、ユーザによるキーボタンの押し下げされたことを認識した場合には、取得した全放送チャンネルの1週間分の番組EIT情報をRAM116から取得する(ステップS12)。
【0110】
なお、全放送チャンネルの1週間分の番組EIT情報は、RAM116に一定の時間毎に更新して格納しておくようになっているが、これに限るものでなく、当該ジャンル決定処理が行われる前までに最新の番組EIT情報がRAM116に格納されていればよい。
【0111】
次いで、以下に示す処理を放送チャンネル毎に行う。
【0112】
まず、RAM116に格納された各放送チャンネルのジャンル経験値を取得する(ステップS13)。このジャンル経験値とは、過去に決定された各放送チャンネルのジャンルに基づいて算出された値であり、例えば、前回ジャンル決定処理時に算出されたジャンル順位によって定められた値である。なお、このジャンル経験値の算出方法の詳細については後述する。
【0113】
次いで、全放送チャンネルの番組EIT情報および各放送チャンネル毎に取得されたジャンル経験値に基づいて各放送チャンネルおけるジャンル毎の総放送時間を算出する(ステップS14)。
【0114】
次いで、各放送チャンネル毎に、総放送時間が一番多いジャンルが一週間の総放送時間における一定の割合、例えば50%以上か否かを判断する(ステップS15)。50%以上の場合には、その放送チャンネルのジャンルにその一番放送量があるジャンルを決定して(ステップS16)、当該ジャンル決定処理を繰り返すため、ステップS11に戻る。一方、50%より低い場合には、その放送チャンネルのジャンルを「総合」ジャンルに決定して(ステップS17)、当該ジャンル決定処理を繰り返すため、ステップS11に戻る。
【0115】
次に、上述したジャンル経験値の算出処理について説明する。
【0116】
なお、当該ジャンル経験値の算出処理は制御部117によって行われるようになっている。
【0117】
本実施形態では、一の放送チャンネルのジャンルを決定する場合に用いられた各ジャンルの算出された放送時間に基づいて当該各放送チャンネル毎に各ジャンルのジャンル経験値を算出するようになっている。
【0118】
具体的には、本実施形態では、上述のように、ジャンル決定処理を行う場合に、当該放送チャンネルにおいて総放送時間が一番多いジャンルを放送チャンネルのジャンルに決定するようになっており、ジャンル経験値を算出する場合には、このとき算出された各ジャンルの時間を用いるようになっている。
【0119】
すなわち、ジャンル決定処理において各チャンネルのジャンルを決定する際に各ジャンルにおける放送時間が算出されているので、この各順位に基づいて予め定められた係数を付与し、当該付与した係数をジャンル経験値としてRAM116に放送チャンネルに関連付けて格納するようになっている。
【0120】
例えば、本実施形態では、以下に示す(式1)により当該係数を算出するようになっている。
係数 = EXP((1―順位)/x) ・・・(式1)
ただし、xは重み付け関数であり、例えば、本実施形態ではx=4とする。
【0121】
このようにジャンル決定処理およびジャンル経験値算出処理を行うことにより、各放送チャンネルのジャンルを決定するようになっている。
【0122】
次に、図9を用いて上述のジャンル決定処理およびジャンル経験値算出処理の一例を示す。
【0123】
図9(a)に示すように、全放送チャンネルの前回のジャンル経験値を1として(前回のジャンル経験値が無い場合など)、各ジャンルの放送時間が、100chにおいて、ニュース650時間、音楽250時間、アニメ200時間、101chにおいて、映画700時間、ニュース200時間、音楽200時間、および、102chにおいて、音楽400時間、映画350時間、ニュース350時間と各ジャンルの総放送時間が算出されたとすると、100chでは、
ニュース放送時間 = 650 × 1 = 650時間
音楽放送時間 = 250 × 1 = 250時間
アニメ放送時間 = 200 × 1 = 200時間
より、当該100chのジャンルをニュースに決定し、ニュース、音楽、アニメのジャンル経験値を、それぞれ、1、0.78、0.61に設定する。同様に、101chでは、
映画放送時間 = 700 × 1 = 700時間
ニュース放送時間 = 200 × 1 = 200時間
音楽放送時間 = 200 × 1 = 200時間
より、ジャンルを映画に決定し、映画、ニュース、音楽のジャンル経験値を、それぞれ、1、0.78、0.78に設定し、102chでは、
音楽放送時間 = 400 × 1 = 400時間
映画放送時間 = 350 × 1 = 350時間
ニュース放送時間 = 350 × 1 = 350時間
より、ジャンルを音楽に決定し、音楽、映画、ニュースのジャンル経験値を、それぞれ、1、0.78、0.78に設定する。
【0124】
次いで、さらに一定期間後、例えば、一週間後に、ジャンル決定処理およびジャンル経験値算出処理を行うときは、上述の各チャンネルのジャンル経験値に基づいてジャンル決定処理を行うようになっている。
【0125】
例えば、図9(b)に示すように、各ジャンルの放送時間が、100chにおいて、ニュース500時間、音楽600時間、101chにおいて、映画300時間、ニュース600時間、音楽200時間、および、102chにおいて、音楽750時間、映画350時間とすると、100chでは、
ニュース放送時間 = 500 × 1 = 500時間
音楽放送時間 = 600 × 0.78 = 468時間
より、ジャンルをニュースに決定し、ニュース、音楽のジャンル経験値を、それぞれ、1、0.78に設定し、アニメは、最下位の0.61に設定する。同様に、101chでは、
映画放送時間 = 300 × 1 = 300時間
ニュース放送時間 = 600 × 0.78 = 468時間
音楽放送時間 = 200 × 0.78 = 136時間
より、ジャンルをニュースに決定し、ニュース、映画、音楽のジャンル経験値を、それぞれ、1、0.78、0.61に設定し、102chでは、
音楽放送時間 = 750 × 1 = 750時間
ニュース放送時間 = 350 × 0.78 = 273時間
より、ジャンルを音楽に決定し、音楽、ニュースのジャンル経験値を、それぞれ、1、0.78に設定し、映画は、最下位の0.61に設定する。
【0126】
以上のように、放送チャンネル毎にジャンルの決定およびジャンル経験値の設定を行うようになっており、ジャンル経験値の算出処理は、ジャンル決定処理が行われる毎に行われるようになっている。
【0127】
なお、本実施形態では、ジャンル経験値の設定において、放送時間が同位の場合には、同じ経験値を付与するようになっているが、例えば、その前回までの順位によって序列をつけてもよい。また、2回目以降のジャンル決定処理において放送時間が無いジャンルについては、最下位に設定しているが、これに限らず、他の方法により、放送時間のない、または、一定の時間に満たないジャンルのジャンル経験値を算出してもよい。
【0128】
〔チャンネル選択制御〕
次に、図10〜図13を用いてチャンネル選択リストに基づいてユーザが放送チャンネルを選択する際のチャンネル選択を行う制御動作について説明する。
【0129】
なお、図10は、履歴情報取得処理の動作を示すフローチャートであり、図11および図12は、本実施形態におけるジャンル毎にチャンネル選択リストを生成する生成処理を説明するための図である。
【0130】
また、図13は、本実施形態におけるチャンネル選択制御動作を示すフローチャートである。
【0131】
本実施形態では、上述したジャンル決定処理によって決定された各放送チャンネルのジャンルおよびユーザが過去に選択した放送チャンネルの視聴履歴を示す情報(以下、視聴履歴情報という)に基づいてチャンネル選択リストを生成するとともに、当該チャンネル選択リストと本発明の受信機100の操作装置であるリモコン装置102の操作キー、例えば、UPキー516、DOWNキー517とを対応させることにより、同一ジャンル毎に放送チャンネルをUPキー516、DOWNキー517によって連続して検索・選択することができるようになっている。
【0132】
具体的には、本実施形態では、上述したようにジャンル決定処理によって分類された各放送チャンネルをジャンル毎に分類するとともに、分類された各放送チャンネルの視聴履歴情報に基づいて優先度を設定し、当該各放送チャンネルの序列を付けてチャンネル選択リストを生成するようになっている。
【0133】
この視聴履歴情報とは、ユーザが過去に視聴した各放送チャンネルの視聴時間の情報をいい、本実施形態では、制御部117によって行われる視聴履歴情報の取得処理によって各放送チャンネルの視聴時間の情報(以下、視聴時間情報という)を取得するようになっている。
【0134】
ここで、図10を用いて本実施形態における視聴履歴情報の取得処理について説明する。
【0135】
本実施形態では、任意の放送チャンネルが選択されている場合に、選択され、TVディスプレイ122に表示された時から予め定められた時間、例えば5秒間経過した場合に、カウントを開始し、一定の時間毎、例えば5分毎または10分毎に当該放送チャンネルの履歴カウントをアップするようになっており、これによって各放送チャンネルの視聴時間を取得するようになっている。
【0136】
また、本実施形態では、各放送チャンネルの履歴カウントのアップの他、各放送チャンネルが属するジャンルの履歴カウントのアップも行うようになっており、各放送チャンネルの視聴時間情報とともに、各放送チャンネルが属するジャンル毎に視聴時間情報を取得することによってチャンネル選択リストを生成するようになっている。以下に、視聴履歴情報、すなわち視聴時間情報の取得処理の動作を示す。
【0137】
なお、この取得処理動作は、制御部117によって行われるようになっており、取得した各放送チャンネル毎および各ジャンル毎の視聴時間情報はRAM116に格納され、後述するチャンネル選択制御動作時に読み出されるようになっている。
【0138】
まず、任意の放送チャンネルが選択(TVディスプレイ122に表示)されたことが認識されると(ステップS21)、図示しない当該制御部117の内部に設けられているタイマーによって予め定められた指定時間、例えば5秒間選択(表示)し続けたかを判断する(ステップS22)。
【0139】
次いで、予め定められた指定時間当該放送チャンネルが選択し続けられたことが判断されると、当該選択されている放送チャンネルの履歴カウントをアップするとともに(ステップS23)、当該放送チャンネルが属するジャンルの履歴カウントをアップする(ステップS24)。
【0140】
次いで、当該放送チャンネルが継続して視聴されているか判断するとともに(ステップS25)、継続して視聴されていると判断された場合には、一定時間、例えば、5分経過したか否かを判断し(ステップS26)、一定時間、すなわち、5分間継続視聴した場合に当該放送チャンネルおよび当該放送チャンネルが属するジャンルのカウントアップを行うためステップS23に戻り、繰り返し履歴カウンタがカウントアップされる。
【0141】
なお、ステップS25のときに継続して視聴されていないと判断されたときは、ステップS21に戻るようになっている。
【0142】
本実施形態では、このように視聴時間情報、すなわち、視聴履歴情報を取得するようになっており、この視聴履歴情報は、RAM116に各放送チャンネル毎、各ジャンル毎に格納されるようになっている。
【0143】
次に、図11および図12を用いてチャンネル選択リスト生成処理について説明する。
【0144】
本実施形態では、制御部117によってジャンル毎に分類し、各ジャンル毎に分類した後に、各ジャンル毎および各放送チャンネル毎に視聴時間情報を取得してチャンネル選択リストを生成するようになっている。
【0145】
具体的には、まず、上述したチャンネルジャンル決定処理によって決定された各放送チャンネルのジャンル情報に基づいて各放送チャンネルをジャンル毎に分類するようになっている。
【0146】
制御部117は、図11(a)に示すように、放送事業者(複数のテレビジョン放送を提供する放送事業者、例えば、CSデジタル放送を提供する放送事業者)Aによって100ch、105ch、106ch、110ch、115ch、200chが提供されるとともに、放送事業者(例えば、CSデジタル放送を提供する放送事業者Aとは別の放送事業者)Bによって100ch、105ch、120ch、130chが提供されている場合であって、上述したチャンネル決定処理において、放送事業者Aにおける100chがニュース、105chがアニメ、106chがスポーツ、110chが音楽、115chが映画および200chが音楽と決定するとともに、放送事業者Bにおける100chが映画、105chがニュース、120chがスポーツおよび130chがアニメと決定された場合には、図11(b)に示すように、各放送チャンネルをジャンル毎に並べ替えるようになっている。
【0147】
次に、本実施形態では、制御部117によって上述したようにユーザの視聴履歴情報である視聴時間情報を取得して、当該視聴時間情報に基づいて分類された各放送チャンネルを並べ替えてチャンネル選択リストを生成するようになっている。
【0148】
例えば、制御部117が、上述した視聴時間取得処理によって、図12(a)に示すように、視聴時間情報を、ニュース▲1▼(放送事業者A:100ch)100時間、ニュース▲2▼(放送事業者B:105ch)80時間、音楽▲1▼(放送事業者A:110ch)10時間、音楽▲2▼(放送事業者A:200ch)0時間、アニメ▲1▼(放送事業者A:105ch)0時間、アニメ▲2▼(放送事業者B:130ch)60時間、スポーツ▲1▼(放送事業者A:106ch)、スポーツ▲2▼(放送事業者B:120ch)、映画▲1▼(放送事業者B:100ch)200時間、映画▲2▼(放送事業者A:115ch)150時間と取得した場合には、当該制御部117は、ジャンル毎の視聴時間情報を、映画が350時間、ニュースが180時間、アニメが60時間、スポーツが50時間、音楽が10時間と算出し、図12(b)に示すように視聴時間が長い、すなわち、優先度の高いジャンルから、映画、ニュース、アニメ、スポーツ、音楽と判断するとともに、各ジャンル毎に各放送チャンネルの視聴時間情報を比較して、視聴時間が長い順に各放送チャンネルを配列してチャンネル選択リスト、すなわち、この場合は、上位から、映画▲1▼、映画▲2▼、ニュース▲1▼、ニュース▲2▼、アニメ▲2▼、アニメ▲1▼、スポーツ▲1▼、スポーツ▲2▼と配列したチャンネル選択リストを生成するようになっている。
【0149】
本実施形態では、このように生成されたチャンネル選択リストとリモコン装置102とを対応づけ、ユーザがUPキー516またはDOWNキー517を操作すると、上述のように生成されたチャンネル選択リストに基づいてチャンネル順選択による選択制御を行うことができるようになっている。すなわち、当該チャンネル順選択によれば、ユーザがよく視聴するジャンルから選択が可能になるとともに、ニュースであれば、ニュースのジャンルを有する放送チャンネルを、アニメであれば、アニメのジャンルを有する放送チャンネルを、UPキー516またはDOWNキー517によって連続して選択できるようになっている。
【0150】
なお、UPキー516またはDOWNキー517に代えて、当該所定の図柄によるチャンネル選択リストを表示した場合に、カーソル移動キー509〜512および決定キー513などの操作キーによって図柄を選択したときに当該選択された放送チャンネルを選択するようにしてもよい。
【0151】
次に、図13を用いて上述したチャンネル選択リストを生成するとともに、チャンネル選択制御を行う選択制御動作について説明する。
【0152】
なお、当該選択制御動作は制御部117によって行われるようになっており、以下に示すようにチャンネル選択リストを生成し、当該生成されたチャンネル選択リストとUPキー516、DOWNキー517とを対応させることによって選択制御を行うようになっている。
【0153】
まず、ユーザによってジャンルキー507が押し下げられたか否かを判断し(ステップS31)、制御部117によって当該ジャンルキー507が押し下げられたことが判断されると、上述した視聴時間情報を考慮するか否かを判断する(ステップS32)。
【0154】
なお、本実施形態では、予め各放送チャンネルの視聴時間情報を取得してチャンネル選択リストの生成の際に当該視聴時間情報を考慮するか否かを設定することができ、例えば、リモコン装置102のメニューキー508などによって予め設定することができる。
【0155】
また、予め設定された視聴時間情報を取得することおよび視聴時間情報を考慮してチャンネル選択リストを生成するか否かの情報は制御部117内部に格納されており、この情報を参照することによって当該動作を行うか否かを判断する。
【0156】
次いで、視聴時間情報を考慮せずにチャンネル選択リストを生成する場合には、制御部117によって、各放送チャンネルのジャンル情報を取得して、予め設定されたジャンル順およびチャンネルの番号順にチャンネル選択リストが生成され(ステップS33)、ステップS36に行く。
【0157】
一方、視聴時間情報を取得してチャンネル選択リストを生成すると判断された場合には、各放送チャンネルのジャンル情報を取得するとともに、各ジャンルの視聴時間情報を取得し、視聴時間の長い順にジャンルを配列する(ステップS34)。
【0158】
次いで、各放送チャンネル毎の視聴時間情報を取得して視聴時間の長い順にジャンル内の放送チャンネルを配列し、チャンネル選択リストを生成する(ステップS35)。
【0159】
次いで、生成されたチャンネル選択リストに基づいてUPキー516およびDOWNキー517に対応づける(ステップS36)。
【0160】
最後に、生成されたチャンネル選択リストに基づいてチャンネル選択制御を開始する(ステップS37)。
【0161】
このように動作させることにより、生成されたチャンネル選択リストとUPキー516、DOWNキー517とを対応させることができ、この後、ユーザがUPキー516、DOWNキー517を操作すると、図12(b)に示すように、同一ジャンル毎に放送チャンネルをUPキー516、DOWNキー517によって連続して検索・選択することができるようになっている。
【0162】
なお、上述の選択制御動作は、ユーザによる指示に基づいてチャンネル選択リストの生成を行うようになっているが、上述したチャンネルジャンル決定処理を行った後に、ユーザの指示を待たず、チャンネル選択リストを生成するよう制御してもよい。
【0163】
また、チャンネル選択リストを生成する際に、当該受信機100が前回の動作終了時に選択(表示)されていた放送チャンネルをラストビューとしてチャンネル選択リストの最上位に配列するようにしてもよい。
【0164】
以上により本実施形態によれば、ジャンル情報および視聴時間情報に基づいて放送チャンネルを選択する際のチャンネル選択リストを生成し、チャンネル順選択を行うUPキーおよびDOWNキーと当該チャンネル選択リストとを対応づけて放送チャンネルの選択制御を行うことができるので、当該チャンネル選択リストに基づいて放送チャンネルを選択することができ、放送チャンネルが提供されるために割り当てられた周波数により順次選択されるチャンネル順(通常のチャンネル順)などによらず、チャンネル順をジャンルに関係づけることができる。
【0165】
したがって、ジャンルという指標によって放送チャンネルを選択する際の選択、例えば、同一ジャンルの放送チャンネルを連続して選択することができるので、多チャンネルの放送を受信する表示装置であっても、所望のジャンルの放送チャンネルをもれなく選択することができるとともに、チャンネル選択を簡易にかつ迅速に行うことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0166】
なお、本実施形態では、各番組のジャンルを示すニブルを放送波とともに提供されるEIT情報を取得することによって取得するようになっているが、これに限らず、放送波とは別にインターネットなどによって提供される情報を受信することによって取得するようにしてもよい。
【0167】
また、本実施形態では、EIT情報の取得において、放送が将来予定される一定期間(1週間)の各放送チャンネル毎各番組毎のEIT情報を有するスケジュールEIT情報を取得することによって各番組の番組EIT情報を取得するようになっているが、図3に示すように各CSチャンネルで提供される番組EIT(ch−EIT)情報303を各放送チャンネル毎、各番組毎に取得することによって当該各番組毎のEIT情報を取得するようにしてもよい。
【0168】
また、本実施形態では、チャンネル順選択において、UPキーおよびDOWNキーによってジャンル毎に分類したチャンネル選択リストに対応させて選択制御するようになっているが、UPキーおよびDOWNキーに代えて、上下にカーソルを移動させるカーソル移動キーに当該チャンネル選択リストを対応させるようにしてもよい。
【0169】
また、本実施形態では、チャンネル選択制御において、各放送チャンネルのジャンル情報とともに、チャンネル選択リストをユーザが過去に各放送チャンネルを視聴した視聴時間に基づいて生成するようになっているが、視聴時間に代えてユーザが過去に選択した各放送チャンネルの選択回数によって生成するようにしてもよい。
【0170】
例えば、任意の放送チャンネルを選択した際に、一定の時間以上(例えば、10分以上)選択された場合に、1回とカウントし、このカウント数の多少に基づいて上述したチャンネル選択リスト生成する。
【0171】
また、本実施形態では、チャンネルの選択制御動作において、チャンネル選択制御動作の基になるチャンネル選択リストを生成する際に、予め各放送チャンネルをジャンル毎に分類し、各放送チャンネルの視聴時間情報に基づいて生成するようになっているが、勿論、予め各放送チャンネルをジャンル毎に分類せず、直接、各放送チャンネルの視聴時間情報に基づいてのみ生成するようにしてもよい。
【0172】
例えば、図14(a)に示すように、視聴時間情報を、ニュース▲1▼(放送事業者A:100ch)100時間、ニュース▲2▼(放送事業者B:105ch)80時間、音楽▲1▼(放送事業者A:110ch)10時間、音楽▲2▼(放送事業者A:200ch)0時間、アニメ▲1▼(放送事業者A:105ch)0時間、アニメ▲2▼(放送事業者B:130ch)60時間、スポーツ▲1▼(放送事業者A:106ch)、スポーツ▲2▼(放送事業者B:120ch)、映画▲1▼(放送事業者B:100ch)200時間、映画▲2▼(放送事業者A:115ch)150時間と取得した場合には、図14(b)に示すように、視聴時間が長い、すなわち、優先度の高いチャンネルから配列するようにする。
【0173】
この場合に、上述のチャンネル選択制御処理では、図13に示すステップS34の動作を省略して当該チャンネル選択リストを生成する。
【0174】
また、本実施形態において、この生成されたジャンル毎のチャンネル選択リストをTVディスプレイ112に表示するようにしてもよい。
【0175】
例えば、上述の処理により図15(a)に示すようなチャンネル選択リストが生成された場合、すなわち、チャンネルジャンルの決定処理が行われ、視聴時間情報に基づいて、上位からニュース、アニメ、音楽、スポーツ、映画の順にチャンネル選択リストが生成された場合に、TVディスプレイ112には、所定の図柄に基づいて図15(b)に示すようなチャンネル選択リストが表示されるようになる。
【0176】
具体的には、制御部117は、各ジャンルをROM115に格納してある所定の図柄に設定し、ディスプレイプロセッサ109を制御してTVディスプレイ112に各ジャンル毎に各放送チャンネルを並べて表示するようになっている。これにより、カーソル移動キー509〜512および決定キー513などの操作キーによって図柄を選択したときに当該選択された放送チャンネルを選択することができるようになっている。
【0177】
また、本実施形態では、上述したような受信機100において、ジャンル決定処理、チャンネル選択動作を行うようになっているが、制御部117をコンピュータおよびメモリなどの記録装置によって構成し、上述の各動作を行うプログラムを当該メモリに格納するとともに、この各プログラムをコンピュータによって読み出すことにより当該各動作を行うようにしてもよい。
【0178】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、過去にユーザが選択した放送チャンネルの選択回数または当該放送チャンネルの視聴時間などに基づいて、または、ジャンル情報に基づいてチャンネル選択リストを操作手段の操作に対応させることにより、当該チャンネル選択リストに基づいて放送チャンネルを選択することができるので、放送チャンネルが提供されるために割り当てられた周波数により順次選択されるチャンネル順(通常のチャンネル順)などによらず、チャンネル順を選択履歴に基づいて生成することができる。
【0179】
この結果、選択回数または視聴時間という指標によって放送チャンネルを選択する際の選択、例えば、頻繁に選択・視聴する放送チャンネルを連続して選択することができるので、多チャンネルの放送を受信する表示装置であっても、所望のジャンルの放送チャンネルをもれなく選択することができるとともに、チャンネル選択を簡易にかつ迅速に行うことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる衛星デジタル放送受信機の構成を示す図である。
【図2】一実施形態における衛星デジタル放送受信機の操作装置であるリモコン装置の外観図である。
【図3】一実施形態のCS放送におけるデジタル信号のデータ形式の概略図である。
【図4】一実施形態の放送波に含まれるEIT情報の構成を示す一例である。
【図5】一実施形態のコンテントニブルによってジャンルを特定する際のコンテントニブルとジャンルの対応例を示す図である。
【図6】一実施形態のユーザニブルによってジャンルを特定する際のユーザニブルとジャンルの対応例を示す図である。
【図7】その他の実施形態の放送波に含まれるEIT情報の構成を示す一例である。
【図8】一実施形態におけるジャンル決定処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】一実施形態における1週間毎に算出するジャンル経験値の算出処理を説明するための図である。
【図10】一実施形態における履歴情報取得処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】一実施形態におけるジャンル毎にチャンネル選択リストを生成する際の生成処理を説明するための図である。
【図12】一実施形態におけるジャンル毎にチャンネル選択リストの生成する際の生成処理を説明するための図である。
【図13】一実施形態におけるチャンネル選択制御の動作を示すフローチャートである。
【図14】各チャンネルの視聴時間情報のみに基づいてチャンネル選択リストを生成する際のその他の生成処理を説明するための図である。
【図15】一実施形態におけるチャンネル選択リストをTVディスプレイに表示する際の表示処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 … 衛星デジタル放送受信機
101 … バス
102 … リモコン装置(操作手段)
103 … アンテナ
104 … チューナ(取得手段、番組情報取得手段)
105 … 復調処理部(取得手段、番組情報取得手段)
106 … 限定受信処理部
107 … デマルチプレクサ(取得手段、番組情報取得手段)
108 … ビデオデコーダ
109 … ディスプレイプロセッサ
110 … オーディオデコーダ
111 … 音声処理部
112 … TVディスプレイ
113 … インターフェース(I/O)
114 … フラッシュメモリ
115 … ROM
116 … RAM
117 … 制御部(取得手段、生成手段、分類手段、決定手段、番組情報取得手段、算出手段、表示制御手段)
118 … モデム
301 … チャンネルデータ
302 … スケジュールEIT情報
303 … ch−EIT情報
304 … 制御データ
400 … 番組EIT情報
401 … ch番号
402 … 時間情報
403 … ニブル
404 … キャラクターデータ
405 … 番組名情報
501〜508 … 機能キー
509〜512 … カーソル移動キー
513 … 決定キー
514 … 入力キー
515 … 音量キー
516 … UPキー
517 … DOWNキー
Claims (11)
- 表示装置に表示する放送チャンネルの選択制御を行うチャンネル選択制御装置であって、
前記表示装置に表示する放送チャンネルの選択操作に用いられる操作手段と、
各前記放送チャンネルの放送内容を一義的に示すジャンルの情報であるジャンル情報を取得する取得手段と、
前記ジャンル情報に関連づけて前記放送チャンネルが選択される際の前記各放送チャンネルの序列を示すチャンネル選択リストを生成する生成手段と、
前記操作手段と前記生成されたチャンネル選択リストとを対応づけて前記放送チャンネルの選択制御を行う制御手段と、
を備え、
前記取得手段が、
各前記放送チャンネル毎に放送される各番組のジャンルを示す番組ジャンル情報および当該各番組の放送時間を示す放送時間情報を少なくとも含む番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記各放送チャンネル毎に、前記番組ジャンル情報に基づいて前記各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間を算出する算出手段と、
前記算出された各ジャンル毎の放送時間に基づいて前記各放送チャンネルのジャンルを決定する決定手段と、
を有することを特徴とするチャンネル選択制御装置。 - 請求項1に記載のチャンネル選択制御装置において、
前記生成手段が、前記ジャンル情報に基づいて前記ジャンル毎に前記各放送チャンネルを分類する分類手段を有するとともに、前記分類したジャンル毎に前記放送チャンネルを配列して前記チャンネル選択リストを生成することを特徴とするチャンネル選択制御装置。 - 請求項1又は2に記載のチャンネル選択制御装置において、
前記取得手段が、ユーザが過去に選択した前記各放送チャンネルの情報を示す選択履歴情報を取得し、
前記生成手段が、前記選択履歴情報に基づいて前記ジャンルおよび前記放送チャンネルの少なくとも何れか一方の優先度を設定するとともに、当該優先度に基づいて前記チャンネル選択リストを生成することを特徴とするチャンネル選択制御装置。 - 請求項3に記載のチャンネル選択制御装置において、
前記選択履歴情報に過去に前記ユーザが各放送チャンネルを視聴した視聴時間を示す視聴時間情報を少なくとも含むことを特徴とするチャンネル選択制御装置。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載のチャンネル選択制御装置において、
前記チャンネル選択リストを前記表示装置に表示する表示制御手段を有することを特徴とするチャンネル選択制御装置。 - 表示装置に表示する放送チャンネルの選択制御を行うチャンネル選択制御方法であって、
各前記放送チャンネルの放送内容を一義的に示すジャンルの情報であるジャンル情報を取得する取得処理工程と、
前記ジャンル情報に関連づけて前記放送チャンネルが選択される際の前記各放送チャンネルの序列を示すチャンネル選択リストを生成する生成処理工程と、
前記表示装置に表示する放送チャンネルの選択操作が行われたとき、前記生成されたチャンネル選択リストに対応づけて前記放送チャンネルの選択制御を行う選択制御工程と、
を含み、
前記取得処理工程には、
各前記放送チャンネル毎に放送される各番組のジャンルを示す番組ジャンル情報および当該各番組の放送時間を示す放送時間情報を少なくとも含む番組情報を取得する番組情報 取得処理工程と、
前記各放送チャンネル毎に、前記番組ジャンル情報に基づいて前記各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間を算出する算出処理工程と、
前記算出された各ジャンル毎の放送時間に基づいて前記各放送チャンネルのジャンルを決定する決定処理工程と、
を含むことを特徴とするチャンネル選択制御方法。 - 請求項6に記載のチャンネル選択制御方法において、
前記生成処理工程においては、前記ジャンル情報に基づいて前記ジャンル毎に前記各放送チャンネルを分類するとともに、前記分類したジャンル毎に前記放送チャンネルを配列して前記チャンネル選択リストを生成することを特徴とするチャンネル選択制御方法。 - 請求項6又は7に記載のチャンネル選択制御方法において、
前記取得処理工程においては、ユーザが過去に選択した前記各放送チャンネルの情報を示す選択履歴情報を取得し、
前記生成処理工程においては、前記選択履歴情報に基づいて前記ジャンルおよび前記放送チャンネルの少なくとも何れか一方の優先度を設定するとともに、当該優先度に基づいて前記チャンネル選択リストを生成することを特徴とするチャンネル選択制御方法。 - 請求項8に記載のチャンネル選択制御方法において、
前記選択履歴情報に過去に前記ユーザが各放送チャンネルを視聴した視聴時間を示す視聴時間情報を少なくとも含むことを特徴とするチャンネル選択制御方法。 - 請求項6乃至9の何れか一項に記載のチャンネル選択制御方法において、
前記チャンネル選択リストを前記表示装置に表示する表示制御工程を含むことを特徴とするチャンネル選択制御方法。 - コンピュータによって、表示装置に表示する放送チャンネルの選択制御を行うチャンネル選択制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
各前記放送チャンネルの放送内容を一義的に示すジャンルの情報であるジャンル情報を取得する取得手段、
前記ジャンル情報に関連づけて前記放送チャンネルが選択される際の前記各放送チャンネルの序列を示すチャンネル選択リストを生成する生成手段、
前記表示装置に表示する放送チャンネルの選択操作が行われたときに、前記生成されたチャンネル選択リストに対応づけて前記放送チャンネルの選択制御を行う制御手段、
として機能させ、
前記取得手段が、
各前記放送チャンネル毎に放送される各番組のジャンルを示す番組ジャンル情報および当該各番組の放送時間を示す放送時間情報を少なくとも含む番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記各放送チャンネル毎に、前記番組ジャンル情報に基づいて前記各番組を分類するとともに当該分類された各ジャンルの放送時間を算出する算出手段と、
前記算出された各ジャンル毎の放送時間に基づいて前記各放送チャンネルのジャンルを決定する決定手段と、
を有することを特徴とするチャンネル選択制御プログラム。
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