JP3960662B2 - キャビネット等における引出しの同時引き出し防止装置 - Google Patents

キャビネット等における引出しの同時引き出し防止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、故意、あるいは不慮の事故、例えば地震等により瞬時に全ての引出しが出てしまうことがある。この非常に危険な状態を防止するキャビネット等における複数の引出しを同時に引き出すことができないようにする引出しの同時に引き出し防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、収納体を、開状態と閉状態との間で、概ね水平かつ直線的に連動させるために、キヤビネツトの内部で垂直方向に並設され、かつ移動しうるように支持されたキヤビネツトと複数の収納体、及び1個の収納体のみを、開状態とするために、前記キヤビネツトと複数の収納体との間に連係された連動装置を有する収納ユニツトにおいて、前記連動装置は、垂直方向を向く案内通路を形成するために、前記キヤビネツトの上端と下端との間で、概ね垂直方向に向けて、前記キヤビネツトの側部に設けられた細長い案内手段と、前記キヤビネツトの上方及び下方の端部に隣接して、それぞれ配置され、かつ前記案内手段の上方及び下方の端部にそれぞれ固定して設けられた上方及び下方の停止部と、前記案内通路に沿つて垂直方向に一直線に並んで配列された、複数の垂直方向を向くロツク杆と、前記案内通路に沿つて滑動可能に移動しうるようにして、最上部のロツク杆の上方に配置された頂部ロツク片と、前記ロツク杆と、等しい数の回転可能な施錠カムと、前記閉状態の位置から遠ざかる開状態の方向へ各収納体が移動するのに応じて係合し、かつ各施錠カムを回転させるように、前記各収納体に設けられた作動体とを具備し、前記ロツク杆の数は、収納体のそれと等しく、かつロツク杆は、前記収納体の側部に近接して配置されており、前記ロツク杆は、上方及び下方の当接部を有しており、最下部のロック杆の下方の当接部は、下方の停止部と隣接して配置されており、他のロツク杆の下方の当接部は、この連動装置が、解錠位置にある際、その直下のロツク杆の上方の当接部と近接して係合状態となるようになつており、前記頂部ロツク片は、連動装置が、前記解錠位置にある際、最上部のロツク杆の上方の当接部と、近接して係合しうる下方の当接部を有しており、前記頂部ロツク片は、連動装置が、前記解錠位置にある際、前記上方の停止部から所定の距離下方へ離れている上方の当接部を有しており、前記回転する施錠カムは、その上端に隣接する前記ロツク杆に回転可能に支持され、かつ、前記各施錠カムは、その上端部に隣接するロツク杆に回転可能に支持される円筒状のベアリング部を有しており、そのため前記施錠カムは、各ロツク杆における概ね水平の回転軸まわりに回転しうるようになつており、前記施錠カムは、各収納体が解錠位置から施錠位置へ移動する際、所定の角度回転するように、前記作動体と係合するための、前記回転軸から放射状に突出するアームを有しており、前記施錠カムはまた、概ね所定の距離まで、その直上のロツク杆またはロツク片を上昇させるために、前記施錠位置に向かつて、前記解錠位置から遠ざかつて、回転される際、その直上のベアリング面部のみと直接係合して作動し、各回転軸から放射状に一定間隔に配置されているカム部を有しており、かつ前記所定の距離まで、前記施錠カムの1個を回転させることによつて、他の施錠カムの回転を防止して、その施錠時の位置で同カムを支持するようになつている引出しユニツト用連動装置(特公平5−13649号公報参照)が存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記で示された特公平5−13649号公報の従来技術は、引出しを引き出した際、回動する施錠カムを作動ピンで回動させることになるが、この施錠カムが自重等で元の状態に戻らないように、回転軸を中心に回動することを防止するために頂上ロック片を圧縮バネで強制的に下方に押し付けるようにしている。この回動する施錠カムでは頂上ロック片と圧縮バネが必要であり、しかも複雑な構造になるという問題があった。さらに、工場等での組立の際、取り外してあった引出しを、セットアップする時、あるいは、通常使用時に内容物がキャビネット本体内に落下した時は、引出しを取り外し、再度取り付けるということを行う。この引出しをキャビネット本体内にセットする時、ロック杆を引出しを引き出している状態にしないと引出しはセットできないという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、前記従来技術の欠点を解消し、簡単な構成により、同時に2個以上の引出しが出ようとする現象が起きた時も、鍵板が上動する際、スペース部の寸法を作動片が通過するに必要なだけの最小寸法にしてあるために引出しは決して引き出すことはできない。具体的には第1カムの上に鍵板と、第2カムの下に鍵板を設け、この第1カムと第2カム間に引出しの側部に設けた作動片が通過するだけ第1カムを上下動させるキャビネット等における引出しの同時引き出し防止装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題の解決を図ったもので、次のような技術手段を採用した。請求項1記載の発明においては、上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキャビネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と対応する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上下の鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6を、下の鍵板5に第2カム7を設け、第1カム6には、回動自在に固定板8が固定軸9で固定され、最上の鍵板4の上部にガイド10を設け、このガイド10の上にスペーサ11をキャビネット本体2の天板15に対して、適宜の第1スペース部16を有するように設けられ、さらにガイド10とスペーサ11間に第2スペース部24を有するように設け、該スペーサ11内で摺動できるように連結板12を設け、前記上から順に連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、最下部の鍵板に固定具20が順次設置され、これら連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、固定具20を作動棒13で連結し、引出し1の外側には、前記第1カム6と第2カム7間に対応する位置に作動片14を設け、さらに引出し1が引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、この状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納できるように最下方の鍵板5の下部に案内部材17を取り付け、この案内部材17内にスプリング18を介して摺動自在に摺動部材19を設け、該摺動部材19を作動棒13の下部 とピン等で固定するという技術手段を採用した

【0006
【発明の実施の形態】
本発明は、複数の引出しの各引出しに対応する位置に第1カムと第2カムを設置し、この第1カムの上方と第2カムの下方に鍵板を組み付け、最上方の鍵板の上部にガイド、スペーサ、連結板を設け、さらにスペース部分を設けて組立て、最下方の鍵板には固定具、あるいは案内部材内にスプリングを介して弾発できるように摺動自在に摺動部材を設けて、これら各部材を作動棒で連結したキャビネット等における引出しのロック機構を兼ねた同時引き出し防止装置が実施の形態となる。
なお、セーフティー機構だけの場合は、最上方の鍵板の上部にガイドを設け、さらにスペース部分を設けて、作動棒で連結しないようにしたものでも可能である。
0007
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に説明する。
図1〜図9に示すものは、本発明に係る第一実施例である。図1に示したものは複数の引出しが全てキャビネット本体内に収納された状態を示す解錠時の通常状態を示す一部縦断面図、図2に示したものは同じく通常状態の一部正面図、図3に示したものは解錠時において1個の引出しを引き出した状態のセーフティー作動時を示す一部縦断面図、図4に示したものは同じくセーフティー作動時を示す一部正面図、図5に示したものは施錠時の一部縦断面図、図6に示したものは本願発明の要部の分解斜視図、図7に示したものはダブルロック機構を奏する部材の分解斜視図、図8に示したものは図7に示したダブルロック機構の部材を組み立てて解錠した状態を示す正面図、図9に示したものは同じく施錠した状態を示す正面図である。
0008
以下、図1〜図9に示す具体的な実施例について、詳細に説明する。
図1〜図7に示すように、上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキャビネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と対応する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上下の鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6と下の鍵板5に第2カム7を設け、第1カム6には、回動自在に固定板8が固定軸9で固定され、この固定軸9は図示のような別体のものではなく、固定板8に一体的に形成することもできる。
0009
そして、最上の鍵板4の上部にガイド10が係合され、このガイド10の上にスペーサ11をキャビネット本体2の天板15に対して、適宜のスペース部16が形成されるようにして設け、該スペーサ11内で摺動できるように連結板12を設け、前記上から順に連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、さらに上から2段目の引出し1の場合には、先の下の鍵板5が上の鍵板に相当し、この鍵板に続いて第1カム6、第2カム7と続いて、3段目以降の引出し1も同様に順次設置され、ダブルロック機構付の場合だけは必ず図2に示すように最下部の鍵板5は底板から浮いた状態で設けられる。
0010
その他のセーフティー機構、ロック機構付の場合は、図2に示すように最下部の鍵板5を底板から浮いた状態にするのでも良いし、底板に当接して上下動できる状態で固定具20が設けられるものでも良い。さらに連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、固定具20を連結する作動棒13が設けられ、引出し1の外側には、前記第1カム6と第2カム7間に対応する位置に作動片14を設けるものが実施例として可能である。なお、作動棒13で鍵板等を連結できれば固定具20を排除できる。さらに、ガイド10と上の鍵板4と第1カム6とを一体化し、第2カム7と下の鍵板5と第1カム6を一体化したものに替えることもできる。
0011
なお、連結板12は、通常作動棒13を定位置に保持している(図1参照)。保持は鍵機構部によって、または本体との係合により、連結板12と作動棒13の一体化を図る前記条件を満たす形であれば可能である。
0012
また、その他、各部材の他の実施例を説明する。スペーサ11とガイド10とを一体化する(図15参照)。但し鍵機構と係合する孔が必要であったり、作動棒13をどこかで余裕を持って保持しなければならない点を考慮する必要がある。
0013
ガイド10を別体で製作したものではなく、各鍵板の上端部を折り曲げて図16のように形成することも考えられる。図2、図4、図6に示されている、第1カム6と作動片14の形状を図17に示すように変形しても可能である。それは第1カム6の略V字形傾斜部21に替えて、ピン25を固定し、引出しに設けた作動片14に替えて前記ピン25に接触係合する第2傾斜部26を形成したものである。
0014
また、錠により施錠した際、連結板12、スペーサ11、ガイド10、及び各引出し1に対応する各上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5の全てをスペース部16の分だけ上昇させることになるので、第2カム7が上昇し、引出し1の作動片14が第2カム7と衝突することになり全ての引出しは引き出せなくなるものである。
0015
また、図8、図9に示すように、引出し1が引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、この状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納できるようにしたもので、最下方の鍵板5の下部に案内部材17を取り付け、この案内部材17内にスプリング18を介して摺動自在に摺動部材19を設け、通常時においては摺動部材19を押し出した状態になっていて、該摺動部材19を作動棒13の下部とピン等で固定したものである。
0016
また、第2カム7は、引出し1が引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、この状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納できるように作動片14が衝突して、下の鍵板5を下方に移動させる案内をするように傾斜部22が形成されている。
0017
以上で説明した部材のうち、第1カム6は、図6に示したものからも理解できるように、引出し1の外側に固定して設けられた作動片14により、引出し1を引き出す際と、収納する際に上動を補助するように略V字形傾斜部材21を設けてある。
0018
なお、作動棒13で鍵板等の各部材を連結していない時は、各鍵板はサスペンションやレールに保持されるように形成されているが、最上部の鍵板は、上下動する時にはずれないように、一方はキャビネット本体の側板に形成した凹状部内に摺動するようになっていて、他方は前記のようにサスペンションは設けられていないので、図12、図13に示すように保持バンド27を設けるものである。
0019
また、角、丸形状等の作動棒と鍵板の変形として考えられるものが、図14に示すような鍵板の側部に溝を形成し、この溝を介して、把持するように板材を折り曲げた部材を作動棒の替わりにするものである。
0020
次に、作動について説明する。
図2に示されているように、解錠時であって、引出し1がキャビネット本体2内に収納されている場合は、引出し1の外側に設けた作動片14が、第1カム6に回動自在に設けられた固定板8を支えるように略水平状態になっているために、第1カム6、第2カム7、上の鍵板4、下の鍵板5等からなる防止装置全体がスペース部16を全て残した状態で維持されている。この状態の時に、作動片14と第1カム6の略V字形傾斜部21との関係は、図2に示す通りの位置関係である。しかも、スペーサ11と天板15との間に第1スペース部16が、スペーサ11とガイド10との間に第2スペース部24が形成されている。
0021
ここで、引出し1を引き出すと、作動片14が第1カム6の略V字形傾斜部21を案内にして押し上げると同時に、固定板8を支えていた作動片14が逃げてしまうので、固定板8は固定軸9を中心に自重で回転し、第2カム7の上面に係止するようになって、上の鍵板4、及びガイド10、スペーサ11を第1スペース部16の範囲内で上昇させ係止状態にさせる。従って、この状態の時は、他の引出し1は上下動できる範囲である第1スペース部16と第2スペース部24は理論上ではゼロというようにスペースは残っていないので引き出すことはできないセーフティー状態になる。
0022
また、引出し1をキャビネット本体2内に収納する場合は、作動片14が第1カム6の反対側の略V字形傾斜部28を若干押し上げながら固定板8を押して回動させて図2に示す状態に戻すものである。さらに、引出しが取り外されているものをセットアップする場合にも、固定板8で第2カム7の上に係止していない状態でも略V字形傾斜部28を若干押し上げながら引出しをセットアップすることができる。
0023
次に、図5に基づいて、施錠時について説明する。
従来公知の錠と鍵板との連動構成により、施錠すると連結板12を上昇させて、図5に示したように、第1スペース部16の全てを残さない状態に天板15にほぼ着くように、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5等が作動棒13で連結されているため、その全体が上昇する。従って、作動片14が、第2カム7に衝突する位置になってしまうので、引出し1は引き出すことはできない。
0024
次に、図8、図9に基づいて、引出し1が引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、この状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納できるダブルロック機構の作動について説明する。
前記、図5で説明した施錠時の場合は、第2スペース部24が残っているが、もしもこの時スペーサ11が無いと第2スペース部24の隙間はフリーになり、なんらかの動きによってセーフティー機構部が動いてしまい、誤動作の原因になる(例えば、鍵が掛かっていて抽斗を引っ張る。運搬時本体を逆さにする等)。
0025
引出し1をキャビネット本体2内に収納しようとすると、作動片14が第2カム7の第1傾斜部22を案内に収納する引出しに対応する鍵板から最下部の鍵板までを押し下げ、図9の状態になって、引出し1はキャビネット本体2内に図8の状態から図9のようにスプリング18を圧縮して、案内部材17内に摺動部材19が収納されたようになって、収納できるもので最終的に図8から図9のようになります。
0026
次に、図10、図11に基づいて、セーフティー機構のみの場合の実施例について説明する。
基本的に前記した実施例と同一の構成、作動を行うものであるが、最上の鍵板の上部のガイド10の上方にはスペーサ11を除いて、スペース部16を設けたもので、その他については同一なので説明は省略する。
0027
【発明の効果】
本発明は、以上の構成を採用した結果、次のような効果を得ることができる。
(1)2個以上の引出しが同時に出ないようにしたので、故意、あるいは地震等の不慮の状態が生じても危険性がない。
(2)鍵機構、セーフティー機構を一体化できるのでコストダウンが図れる。
(3)工場等での組立の際、取り外してあった引出しを、セットアップする時、あるいは、通常使用時に内容物がキャビネット本体内に落下した時は、引出しを取り外し、再度取り付ける場合、固定板で第2カムの上に係止していない状態でも略V字形傾斜部を若干押し上げながら引出しをセットアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における複数の引出しが全てキャビネット本体内に収納されている状態を示す解錠時の通常状態を示す縦断面図である。
【図2】 同じく通常状態を示す正面図である。
【図3】 本発明における解錠時において、1個の引出しを引き出した状態のセーフティー作動時を示す縦断面図である。
【図4】 同じく、セーフティー作動時を示す正面図である。
【図5】 本発明における施錠時を示す縦断面図である。
【図6】 本発明における要部を示す分解斜視図である。
【図7】 本発明のダフルロック機構を示す分解斜視図である。
【図8】 同じく、ダブルロック機構の通常状態を示す正面図である。
【図9】 同じく、ダブルロック機構の作動時状態を示す正面図である。
【図10】 セーフティー機構のみの場合における実施例である、複数の引出しが全てキャビネット本体内に収納されている通常状態を示す縦断面図である。
【図11】 セーフティー機構のみの場合における実施例で、1個の引出しを引き出した状態のセーフティー作動時を示す縦断面図である。
【図12】 最上部の鍵板の支持状態を示す一部拡大正面図である。
【図13】 同じく、一部拡大横断面図である。
【図14】 本発明における鍵板と作動棒の変形例を示す一部拡大断面図である。
【図15】 本発明の部材であるスペーサとガイドとを一体化した概略斜視図である。
【図16】 本発明におけるガイドの他の実施例で、各鍵板の上端部を折り曲げて形成したものを示す概略斜視図である。
【図17】 本発明における第1カムと作動片の他の実施例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・引出し 2・・・・キャビネット本体
3・・・・内側面 4・・・・上の鍵板
5・・・・下の鍵板 6・・・・第1カム
7・・・・第2カム 8・・・・固定板
9・・・・固定軸 10・・・・ガイド
11・・・・スペーサ 12・・・・連結板
13・・・・作動棒 14・・・・作動片
15・・・・天板 16・・・・第1スペース部
17・・・・案内部材 18・・・・スプリング
19・・・・摺動部材 20・・・・固定具
21・・・・略V字形傾斜部 22・・・・第1傾斜部
23・・・・スペース部 24・・・・第2スペース部
25・・・・ピン 26・・・・第2傾斜部
27・・・・保持バンド 28・・・・反対側の略V字形傾斜部

Claims (1)

  1. 上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキャビネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と対応する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上下の鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6を、下の鍵板5に第2カム7を設け、第1カム6には、回動自在に固定板8が固定軸9で固定され、最上の鍵板4の上部にガイド10を設け、このガイド10の上にスペーサ11をキャビネット本体2の天板15に対して、適宜の第1スペース部16を有するように設けられ、さらにガイド10とスペーサ11間に第2スペース部24を有するように設け、該スペーサ11内で摺動できるように連結板12を設け、前記上から順に連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、最下部の鍵板に固定具20が順次設置され、これら連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、固定具20を作動棒13で連結し、引出し1の外側には、前記第1カム6と第2カム7間に対応する位置に作動片14を設け、さらに引出し1が引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、この状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納できるように最下方の鍵板5の下部に案内部材17を取り付け、この案内部材17内にスプリング18を介して摺動自在に摺動部材19を設け、該摺動部材19を作動棒13の下部とピン等で固定したことを特徴とするキャビネット等における引出しのロック機構を兼ねた同時引き出し防止装置。
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