JPH1122271A - キャビネット等における引出しの同時引き出し防止装置 - Google Patents

キャビネット等における引出しの同時引き出し防止装置

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JPH1122271A
JPH1122271A JP9193157A JP19315797A JPH1122271A JP H1122271 A JPH1122271 A JP H1122271A JP 9193157 A JP9193157 A JP 9193157A JP 19315797 A JP19315797 A JP 19315797A JP H1122271 A JPH1122271 A JP H1122271A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキャビ
ネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と対応
する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上下の
鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6を、
下の鍵板5に第2カム7を設け、前記第1カム6には、
回動自在に固定板8を設け、最上の鍵板4の上部にガイ
ド10を設け、前記上から順にガイド10、上の鍵板
4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5が順次設置さ
れ、これらを作動棒13で連結し、前記ガイド10の上
部と作動棒13を受ける部材との間に、適宜のスペース
部23を設け、さらに引出し1の外側部には、前記第1
カム6と第2カム7間に対応する位置に作動片14を設
けた引出しの同時引き出し防止装置。 【効果】 2個以上の引出しが同時に出ないようにした
ので、故意、あるいは地震等の不慮の状態が生じても危
険性がない。鍵機構、セーフティー機構を一体化できる
のでコストダウンが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故意、あるいは不
慮の事故、例えば地震等により瞬時に全ての引出しが出
てしまうことがある。この非常に危険な状態を防止する
キャビネット等における複数の引出しを同時に引き出す
ことができないようにする引出しの同時に引き出し防止
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、収納体を、開状態と閉
状態との間で、概ね水平かつ直線的に連動させるため
に、キヤビネツトの内部で垂直方向に並設され、かつ移
動しうるように支持されたキヤビネツトと複数の収納
体、及び1個の収納体のみを、開状態とするために、前
記キヤビネツトと複数の収納体との間に連係された連動
装置を有する収納ユニツトにおいて、前記連動装置は、
垂直方向を向く案内通路を形成するために、前記キヤビ
ネツトの上端と下端との間で、概ね垂直方向に向けて、
前記キヤビネツトの側部に設けられた細長い案内手段
と、前記キヤビネツトの上方及び下方の端部に隣接し
て、それぞれ配置され、かつ前記案内手段の上方及び下
方の端部にそれぞれ固定して設けられた上方及び下方の
停止部と、前記案内通路に沿つて垂直方向に一直線に並
んで配列された、複数の垂直方向を向くロツク杆と、前
記案内通路に沿つて滑動可能に移動しうるようにして、
最上部のロツク杆の上方に配置された頂部ロツク片と、
前記ロツク杆と、等しい数の回転可能な施錠カムと、前
記閉状態の位置から遠ざかる開状態の方向へ各収納体が
移動するのに応じて係合し、かつ各施錠カムを回転させ
るように、前記各収納体に設けられた作動体とを具備
し、前記ロツク杆の数は、収納体のそれと等しく、かつ
ロツク杆は、前記収納体の側部に近接して配置されてお
り、前記ロツク杆は、上方及び下方の当接部を有してお
り、最下部のロック杆の下方の当接部は、下方の停止部
と隣接して配置されており、他のロツク杆の下方の当接
部は、この連動装置が、解錠位置にある際、その直下の
ロツク杆の上方の当接部と近接して係合状態となるよう
になつており、前記頂部ロツク片は、連動装置が、前記
解錠位置にある際、最上部のロツク杆の上方の当接部
と、近接して係合しうる下方の当接部を有しており、前
記頂部ロツク片は、連動装置が、前記解錠位置にある
際、前記上方の停止部から所定の距離下方へ離れている
上方の当接部を有しており、前記回転する施錠カムは、
その上端に隣接する前記ロツク杆に回転可能に支持さ
れ、かつ、前記各施錠カムは、その上端部に隣接するロ
ツク杆に回転可能に支持される円筒状のベアリング部を
有しており、そのため前記施錠カムは、各ロツク杆にお
ける概ね水平の回転軸まわりに回転しうるようになつて
おり、前記施錠カムは、各収納体が解錠位置から施錠位
置へ移動する際、所定の角度回転するように、前記作動
体と係合するための、前記回転軸から放射状に突出する
アームを有しており、前記施錠カムはまた、概ね所定の
距離まで、その直上のロツク杆またはロツク片を上昇さ
せるために、前記施錠位置に向かつて、前記解錠位置か
ら遠ざかつて、回転される際、その直上のベアリング面
部のみと直接係合して作動し、各回転軸から放射状に一
定間隔に配置されているカム部を有しており、かつ前記
所定の距離まで、前記施錠カムの1個を回転させること
によつて、他の施錠カムの回転を防止して、その施錠時
の位置で同カムを支持するようになつている引出しユニ
ツト用連動装置(特公平5−13649号公報参照)が
存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記で
示された特公平5−13649号公報の従来技術は、引
出しを引き出した際、回動する施錠カムを作動ピンで回
動させることになるが、この施錠カムが自重等で元の状
態に戻らないように、回転軸を中心に回動することを防
止するために頂上ロック片を圧縮バネで強制的に下方に
押し付けるようにしている。この回動する施錠カムでは
頂上ロック片と圧縮バネが必要であり、しかも複雑な構
造になるという問題があった。さらに、工場等での組立
の際、取り外してあった引出しを、セットアップする
時、あるいは、通常使用時に内容物がキャビネット本体
内に落下した時は、引出しを取り外し、再度取り付ける
ということを行う。この引出しをキャビネット本体内に
セットする時、ロック杆を引出しを引き出している状態
にしないと引出しはセットできないという問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、前記従
来技術の欠点を解消し、簡単な構成により、同時に2個
以上の引出しが出ようとする現象が起きた時も、鍵板が
上動する際、スペース部の寸法を作動片が通過するに必
要なだけの最小寸法にしてあるために引出しは決して引
き出すことはできない。具体的には第1カムの上に鍵板
と、第2カムの下に鍵板を設け、この第1カムと第2カ
ム間に引出しの側部に設けた作動片が通過するだけ第1
カムを上下動させるキャビネット等における引出しの同
時引き出し防止装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図ったもので、次のような技術手段を採用した。請
求項1記載の発明においては、上下に並ぶ複数の引出し
を収容したキャビネット本体の内側面に、それぞれ各引
出しと対応する位置に上の鍵板、下の鍵板を設け、この
上下の鍵板間に位置して、上の鍵板に第1カムを、下の
鍵板に第2カムを設け、前記第1カムには、回動自在に
固定板を設け、最上の鍵板の上部にガイドを設け、前記
上から順にガイド、上の鍵板、第1カム、第2カム、下
の鍵板が順次設置され、これらを作動棒で連結し、前記
ガイドの上部と作動棒を受ける部材との間に、適宜のス
ペース部を設け、さらに引出しの外側部には、前記第1
カムと第2カム間に対応する位置に作動片を設けるとい
う技術手段を採用した。
【0006】請求項2記載の発明においては、上下に並
ぶ複数の引出しを収容したキャビネット本体の内側面
に、それぞれ各引出しと対応する位置に上の鍵板、下の
鍵板を設け、この上下の鍵板間に位置して、上の鍵板に
第1カムを、下の鍵板に第2カムを設け、第1カムに
は、回動自在に固定板を設け、最上の鍵板は保持手段で
内側面に沿って上下動できるように支持され、さらに最
上の鍵板の上部にガイドを設け、前記上から順に上の鍵
板、第1カム、第2カム、下の鍵板が連動するように設
けられ、前記ガイドの上部には適宜のスペース部を設
け、さらに引出しの外側部には前記第1カムと第2カム
間に対応する位置に作動片を設けるという技術手段を採
用した。
【0007】請求項3記載の発明においては、上下に並
ぶ複数の引出しを収容したキャビネット本体の内側面
に、それぞれ各引出しと対応する位置に上の鍵板、下の
鍵板を設け、この上下の鍵板間に位置して、上の鍵板に
第1カムを、下の鍵板に第2カムを設け、第1カムに
は、回動自在に固定板が固定軸で固定され、最上の鍵板
の上部にガイドを設け、このガイドの上にスペーサをキ
ャビネット本体の天板に対して、適宜の第1スペース部
を有するように設けられ、さらにガイドとスペーサ間に
第2スペース部を有するように設け、該スペーサ内で摺
動できるように連結板を設け、前記上から順に連結板、
スペーサ、ガイド、上の鍵板、第1カム、第2カム、下
の鍵板、最下部の鍵板に固定具が順次設置され、これら
連結板、スペーサ、ガイド、上の鍵板、第1カム、第2
カム、下の鍵板、固定具を作動棒で連結し、引出しの外
側には、前記第1カムと第2カム間に対応する位置に作
動片を設けるという技術手段を採用した。
【0008】請求項4記載の発明においては、請求項3
記載の発明に加えて、引出しが引き出されている状態で
誤って施錠してしまった時、この状態でも引出しがキャ
ビネット本体内に収納できるように最下方の鍵板の下部
に案内部材を取り付け、この案内部材内にスプリングを
介して摺動自在に摺動部材を設け、該摺動部材を作動棒
の下部とピン等で固定するという技術手段を採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、複数の引出しの各引出
しに対応する位置に第1カムと第2カムを設置し、この
第1カムの上方と第2カムの下方に鍵板を組み付け、最
上方の鍵板の上部にガイド、スペーサ、連結板を設け、
さらにスペース部分を設けて組立て、最下方の鍵板には
固定具、あるいは案内部材内にスプリングを介して弾発
できるように摺動自在に摺動部材を設けて、これら各部
材を作動棒で連結したキャビネット等における引出しの
ロック機構を兼ねた同時引き出し防止装置が実施の形態
となる。なお、セーフティー機構だけの場合は、最上方
の鍵板の上部にガイドを設け、さらにスペース部分を設
けて、作動棒で連結しないようにしたものでも可能であ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に
説明する。図1〜図9に示すものは、本発明に係る第一
実施例である。図1に示したものは複数の引出しが全て
キャビネット本体内に収納された状態を示す解錠時の通
常状態を示す一部縦断面図、図2に示したものは同じく
通常状態の一部正面図、図3に示したものは解錠時にお
いて1個の引出しを引き出した状態のセーフティー作動
時を示す一部縦断面図、図4に示したものは同じくセー
フティー作動時を示す一部正面図、図5に示したものは
施錠時の一部縦断面図、図6に示したものは本願発明の
要部の分解斜視図、図7に示したものはダブルロック機
構を奏する部材の分解斜視図、図8に示したものは図7
に示したダブルロック機構の部材を組み立てて解錠した
状態を示す正面図、図9に示したものは同じく施錠した
状態を示す正面図である。
【0011】以下、図1〜図9に示す具体的な実施例に
ついて、詳細に説明する。図1〜図7に示すように、上
下に並ぶ複数の引出し1を収容したキャビネット本体2
の内側面3に、それぞれ各引出し1と対応する位置に上
の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上下の鍵板4、5間
に位置して、上の鍵板4に第1カム6と下の鍵板5に第
2カム7を設け、第1カム6には、回動自在に固定板8
が固定軸9で固定され、この固定軸9は図示のような別
体のものではなく、固定板8に一体的に形成することも
できる。
【0012】そして、最上の鍵板4の上部にガイド10
が係合され、このガイド10の上にスペーサ11をキャ
ビネット本体2の天板15に対して、適宜のスペース部
16が形成されるようにして設け、該スペーサ11内で
摺動できるように連結板12を設け、前記上から順に連
結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第
1カム6、第2カム7、下の鍵板5、さらに上から2段
目の引出し1の場合には、先の下の鍵板5が上の鍵板に
相当し、この鍵板に続いて第1カム6、第2カム7と続
いて、3段目以降の引出し1も同様に順次設置され、ダ
ブルロック機構付の場合だけは必ず図2に示すように最
下部の鍵板5は底板から浮いた状態で設けられる。
【0013】その他のセーフティー機構、ロック機構付
の場合は、図2に示すように最下部の鍵板5を底板から
浮いた状態にするのでも良いし、底板に当接して上下動
できる状態で固定具20が設けられるものでも良い。さ
らに連結板12、スペーサ11、ガイド10、上の鍵板
4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5、固定具20
を連結する作動棒13が設けられ、引出し1の外側に
は、前記第1カム6と第2カム7間に対応する位置に作
動片14を設けるものが実施例として可能である。な
お、作動棒13で鍵板等を連結できれば固定具20を排
除できる。さらに、ガイド10と上の鍵板4と第1カム
6とを一体化し、第2カム7と下の鍵板5と第1カム6
を一体化したものに替えることもできる。
【0014】なお、連結板12は、通常作動棒13を定
位置に保持している(図1参照)。保持は鍵機構部によ
って、または本体との係合により、連結板12と作動棒
13の一体化を図る前記条件を満たす形であれば可能で
ある。
【0015】また、その他、各部材の他の実施例を説明
する。スペーサ11とガイド10とを一体化する(図1
5参照)。但し鍵機構と係合する孔が必要であったり、
作動棒13をどこかで余裕を持って保持しなければなら
ない点を考慮する必要がある。
【0016】ガイド10を別体で製作したものではな
く、各鍵板の上端部を折り曲げて図16のように形成す
ることも考えられる。図2、図4、図6に示されてい
る、第1カム6と作動片14の形状を図17に示すよう
に変形しても可能である。それは第1カム6の略V字形
傾斜部21に替えて、ピン25を固定し、引出しに設け
た作動片14に替えて前記ピン25に接触係合する第2
傾斜部26を形成したものである。
【0017】また、錠により施錠した際、連結板12、
スペーサ11、ガイド10、及び各引出し1に対応する
各上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5の
全てをスペース部16の分だけ上昇させることになるの
で、第2カム7が上昇し、引出し1の作動片14が第2
カム7と衝突することになり全ての引出しは引き出せな
くなるものである。
【0018】また、図8、図9に示すように、引出し1
が引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、
この状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納で
きるようにしたもので、最下方の鍵板5の下部に案内部
材17を取り付け、この案内部材17内にスプリング1
8を介して摺動自在に摺動部材19を設け、通常時にお
いては摺動部材19を押し出した状態になっていて、該
摺動部材19を作動棒13の下部とピン等で固定したも
のである。
【0019】また、第2カム7は、引出し1が引き出さ
れている状態で誤って施錠してしまった時、この状態で
も引出し1がキャビネット本体2内に収納できるように
作動片14が衝突して、下の鍵板5を下方に移動させる
案内をするように傾斜部22が形成されている。
【0020】以上で説明した部材のうち、第1カム6
は、図6に示したものからも理解できるように、引出し
1の外側に固定して設けられた作動片14により、引出
し1を引き出す際と、収納する際に上動を補助するよう
に略V字形傾斜部材21を設けてある。
【0021】なお、作動棒13で鍵板等の各部材を連結
していない時は、各鍵板はサスペンションやレールに保
持されるように形成されているが、最上部の鍵板は、上
下動する時にはずれないように、一方はキャビネット本
体の側板に形成した凹状部内に摺動するようになってい
て、他方は前記のようにサスペンションは設けられてい
ないので、図12、図13に示すように保持バンド27
を設けるものである。
【0022】また、角、丸形状等の作動棒と鍵板の変形
として考えられるものが、図14に示すような鍵板の側
部に溝を形成し、この溝を介して、把持するように板材
を折り曲げた部材を作動棒の替わりにするものである。
【0023】次に、作動について説明する。図2に示さ
れているように、解錠時であって、引出し1がキャビネ
ット本体2内に収納されている場合は、引出し1の外側
に設けた作動片14が、第1カム6に回動自在に設けら
れた固定板8を支えるように略水平状態になっているた
めに、第1カム6、第2カム7、上の鍵板4、下の鍵板
5等からなる防止装置全体がスペース部16を全て残し
た状態で維持されている。この状態の時に、作動片14
と第1カム6の略V字形傾斜部21との関係は、図2に
示す通りの位置関係である。しかも、スペーサ11と天
板15との間に第1スペース部16が、スペーサ11と
ガイド10との間に第2スペース部24が形成されてい
る。
【0024】ここで、引出し1を引き出すと、作動片1
4が第1カム6の略V字形傾斜部21を案内にして押し
上げると同時に、固定板8を支えていた作動片14が逃
げてしまうので、固定板8は固定軸9を中心に自重で回
転し、第2カム7の上面に係止するようになって、上の
鍵板4、及びガイド10、スペーサ11を第1スペース
部16の範囲内で上昇させ係止状態にさせる。従って、
この状態の時は、他の引出し1は上下動できる範囲であ
る第1スペース部16と第2スペース部24は理論上で
はゼロというようにスペースは残っていないので引き出
すことはできないセーフティー状態になる。
【0025】また、引出し1をキャビネット本体2内に
収納する場合は、作動片14が第1カム6の反対側の略
V字形傾斜部28を若干押し上げながら固定板8を押し
て回動させて図2に示す状態に戻すものである。さら
に、引出しが取り外されているものをセットアップする
場合にも、固定板8で第2カム7の上に係止していない
状態でも略V字形傾斜部28を若干押し上げながら引出
しをセットアップすることができる。
【0026】次に、図5に基づいて、施錠時について説
明する。従来公知の錠と鍵板との連動構成により、施錠
すると連結板12を上昇させて、図5に示したように、
第1スペース部16の全てを残さない状態に天板15に
ほぼ着くように、ガイド10、上の鍵板4、第1カム
6、第2カム7、下の鍵板5等が作動棒13で連結され
ているため、その全体が上昇する。従って、作動片14
が、第2カム7に衝突する位置になってしまうので、引
出し1は引き出すことはできない。
【0027】次に、図8、図9に基づいて、引出し1が
引き出されている状態で誤って施錠してしまった時、こ
の状態でも引出し1がキャビネット本体2内に収納でき
るダブルロック機構の作動について説明する。前記、図
5で説明した施錠時の場合は、第2スペース部24が残
っているが、もしもこの時スペーサ11が無いと第2ス
ペース部24の隙間はフリーになり、なんらかの動きに
よってセーフティー機構部が動いてしまい、誤動作の原
因になる(例えば、鍵が掛かっていて抽斗を引っ張る。
運搬時本体を逆さにする等)。
【0028】引出し1をキャビネット本体2内に収納し
ようとすると、作動片14が第2カム7の第1傾斜部2
2を案内に収納する引出しに対応する鍵板から最下部の
鍵板までを押し下げ、図9の状態になって、引出し1は
キャビネット本体2内に図8の状態から図9のようにス
プリング18を圧縮して、案内部材17内に摺動部材1
9が収納されたようになって、収納できるもので最終的
に図8から図9のようになります。
【0029】次に、図10、図11に基づいて、セーフ
ティー機構のみの場合の実施例について説明する。基本
的に前記した実施例と同一の構成、作動を行うものであ
るが、最上の鍵板の上部のガイド10の上方にはスペー
サ11を除いて、スペース部16を設けたもので、その
他については同一なので説明は省略する。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を採用した結果、
次のような効果を得ることができる。 (1)2個以上の引出しが同時に出ないようにしたの
で、故意、あるいは地震等の不慮の状態が生じても危険
性がない。 (2)鍵機構、セーフティー機構を一体化できるのでコ
ストダウンが図れる。 (3)工場等での組立の際、取り外してあった引出し
を、セットアップする時、あるいは、通常使用時に内容
物がキャビネット本体内に落下した時は、引出しを取り
外し、再度取り付ける場合、固定板で第2カムの上に係
止していない状態でも略V字形傾斜部を若干押し上げな
がら引出しをセットアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における複数の引出しが全てキャビネッ
ト本体内に収納されている状態を示す解錠時の通常状態
を示す縦断面図である。
【図2】同じく通常状態を示す正面図である。
【図3】本発明における解錠時において、1個の引出し
を引き出した状態のセーフティー作動時を示す縦断面図
である。
【図4】同じく、セーフティー作動時を示す正面図であ
る。
【図5】本発明における施錠時を示す縦断面図である。
【図6】本発明における要部を示す分解斜視図である。
【図7】本発明のダフルロック機構を示す分解斜視図で
ある。
【図8】同じく、ダブルロック機構の通常状態を示す正
面図である。
【図9】同じく、ダブルロック機構の作動時状態を示す
正面図である。
【図10】セーフティー機構のみの場合における実施例
である、複数の引出しが全てキャビネット本体内に収納
されている通常状態を示す縦断面図である。
【図11】セーフティー機構のみの場合における実施例
で、1個の引出しを引き出した状態のセーフティー作動
時を示す縦断面図である。
【図12】最上部の鍵板の支持状態を示す一部拡大正面
図である。
【図13】同じく、一部拡大横断面図である。
【図14】本発明における鍵板と作動棒の変形例を示す
一部拡大断面図である。
【図15】本発明の部材であるスペーサとガイドとを一
体化した概略斜視図である。
【図16】本発明におけるガイドの他の実施例で、各鍵
板の上端部を折り曲げて形成したものを示す概略斜視図
である。
【図17】本発明における第1カムと作動片の他の実施
例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥引出し 2‥‥キャビネ
ット本体 3‥‥内側面 4‥‥上の鍵板 5‥‥下の鍵板 6‥‥第1カム 7‥‥第2カム 8‥‥固定板 9‥‥固定軸 10‥‥ガイド 11‥‥スペーサ 12‥‥連結板 13‥‥作動棒 14‥‥作動片 15‥‥天板 16‥‥第1ス
ペース部 17‥‥案内部材 18‥‥スプリ
ング 19‥‥摺動部材 20‥‥固定具 21‥‥略V字形傾斜部 22‥‥第1傾
斜部 23‥‥スペース部 24‥‥第2ス
ペース部 25‥‥ピン 26‥‥第2傾
斜部 27‥‥保持バンド 28‥‥反対側
の略V字形傾斜部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキ
    ャビネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と
    対応する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上
    下の鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6
    を、下の鍵板5に第2カム7を設け、前記第1カム6に
    は、回動自在に固定板8を設け、最上の鍵板4の上部に
    ガイド10を設け、前記上から順にガイド10、上の鍵
    板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5が順次設置
    され、これらを作動棒13で連結し、前記ガイド10の
    上部と作動棒13を受ける部材との間に、適宜のスペー
    ス部23を設け、さらに引出し1の外側部には、前記第
    1カム6と第2カム7間に対応する位置に作動片14を
    設けたことを特徴とするキャビネット等における引出し
    の同時引き出し防止装置。
  2. 【請求項2】 上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキ
    ャビネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と
    対応する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上
    下の鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6
    を、下の鍵板5に第2カム7を設け、第1カム6には、
    回動自在に固定板8を設け、最上の鍵板4は保持手段で
    内側面に沿って上下動できるように支持され、さらに最
    上の鍵板4の上部にガイド10を設け、前記上から順に
    上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板5が連
    動するように設けられ、前記ガイド10の上部には適宜
    のスペース部23を設け、さらに引出し1の外側部には
    前記第1カム6と第2カム7間に対応する位置に作動片
    14を設けたことを特徴とするキャビネット等における
    引出しの同時引き出し防止装置。
  3. 【請求項3】 上下に並ぶ複数の引出し1を収容したキ
    ャビネット本体2の内側面3に、それぞれ各引出し1と
    対応する位置に上の鍵板4、下の鍵板5を設け、この上
    下の鍵板4、5間に位置して、上の鍵板4に第1カム6
    を、下の鍵板5に第2カム7を設け、第1カム6には、
    回動自在に固定板8が固定軸9で固定され、最上の鍵板
    4の上部にガイド10を設け、このガイド10の上にス
    ペーサ11をキャビネット本体2の天板15に対して、
    適宜の第1スペース部16を有するように設けられ、さ
    らにガイド10とスペーサ11間に第2スペース部24
    を有するように設け、該スペーサ11内で摺動できるよ
    うに連結板12を設け、前記上から順に連結板12、ス
    ペーサ11、ガイド10、上の鍵板4、第1カム6、第
    2カム7、下の鍵板5、最下部の鍵板に固定具20が順
    次設置され、これら連結板12、スペーサ11、ガイド
    10、上の鍵板4、第1カム6、第2カム7、下の鍵板
    5、固定具20を作動棒13で連結し、引出し1の外側
    には、前記第1カム6と第2カム7間に対応する位置に
    作動片14を設けたことを特徴とするキャビネット等に
    おける引出しのロック機構を兼ねた同時引き出し防止装
    置。
  4. 【請求項4】 引出し1が引き出されている状態で誤っ
    て施錠してしまった時、この状態でも引出し1がキャビ
    ネット本体2内に収納できるように最下方の鍵板5の下
    部に案内部材17を取り付け、この案内部材17内にス
    プリング18を介して摺動自在に摺動部材19を設け、
    該摺動部材19を作動棒13の下部とピン等で固定した
    ことを特徴とする請求項3記載のキャビネット等におけ
    る引出しのロック機構を兼ねた同時引き出し防止装置。
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