JP3960490B2 - 照明器具 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は照明器具に係わり、特に蛍光灯が取付けられる器具本体と、この器具本体を支えるとともに所定の取付け位置に取付けられる支持部材と、前記器具本体から取り出された配線とを備えた照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光ランプを使用する照明器具は、天井照明、棚照明、ショウケース照明等に用いられている。
【0003】
図7は棚照明用の照明器具の構成を示す説明図、図8は照明器具を支柱に取り付けた状態を示す図である。
【0004】
図7において、101は蛍光ランプが取付けられた器具本体、102a,102bは器具本体101を支える腕受具で、器具本体101の側面に設けられた溝について器具本体101の長手方向にスライド可能となっている。腕受具102a,102bの間隔は図8の支柱106a,106bの間隔に合わせて設定される。
【0005】
また、103a,103bは棚ストッパーであり、図8の棚108の位置を設定するためのものである。104a,104bは断面が「コ」の字状の腕部材であり、その端部に腕受具102a,102bの先端部が挿入されて固定されるとともに、ブラケット105a,105bに掛けられ固定されるようになっている。ブラケット105a,105bは図8に示すように、それぞれ支柱106a,106bの所定の位置に取付けられる。107は器具本体101を電源と電気的接続するための配線であり、支柱と平行に設けられたコンセントに接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記照明器具において、配線107は商品等の陳列のじゃまにならないように腕部材104a,104b及びブラケット105a,105bに沿って配線されることが望ましい。かかる目的から図9のように、「コ」の字状の腕部材の側面部に断面「□」状の収納室を設けて配線を収納することも提案されている。
【0007】
しかし、配線の引き回しは支柱の間隔に合わせてかえる必要があり、またレイアウトの変更等に柔軟に対処できるように配線の取付け、取り外しが簡単なものが望まれる。また器具本体101からの配線は図8に示すように、器具本体101の端部のいずれか一方から取り出されるのが普通なので、配線を取付けない側の腕部材に設けられる収納室は不要なものとなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明器具は、蛍光灯が取付けられる器具本体と、この器具本体を支えるとともに所定の取付け位置に取付けられる支持部材と、前記器具本体から取り出された配線とを備えた照明器具において、
前記支持部材の少なくとも一部は柱形状をなし、この柱形状をなす部分の側面には長さ方向に沿って凹部又は凸部が設けられており、
該凹部又は凸部に挿入可能な凸部又は凹部を有するとともに、前記配線を収容する収容室を備えた柱状の配線取付部材を有し、
前記収納室は、前記配線取付部材に形成され、前記支持部材の柱形状をなす部分内には形成されていない照明器具である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0010】
図1は本発明に係わる照明器具の構成を概略的に示した分解図である。なお、図1では棚照明用として好適な構成となるように、支持部材を腕受具(腕受部材)3と腕部材1とブラケット(腕掛部材)4とに分離した例を示しているが、必要に応じて各部材を一体化、即ち腕受具と腕部材、腕部材とブラケット、又は腕受具と腕部材と腕部材とブラケットを一体化してもよい。
【0011】
図1において、1は腕部材であり、ブラケット4に掛けて取付ける部分(図中S1の領域)は「コ」の字状となっており、配線取付部材2を挿入する部分(図中S2の領域)は「C」字状(凹部)となっている。そして、配線取付部材2は腕部材1の領域L2に挿入される。
【0012】
配線取付部材2は特に材質は限定されないが、配線を傷つけにくいゴム状弾性を有する材料から構成されることが望ましい。配線取付部材2の側部(図中S3の領域)は腕部材1の「C」の字状部に挿入可能なように「T」字状(凸部)となっているとともに、配線が挿入可能なように「C」字状となっており(図中S4の領域)、「C」字状部内は配線収納室となる。配線取付部材2の「C」字状部に挿入された配線は、その開口部(「C」字状部の開口部)から容易に挿入又は取り出される。配線取付部材2をゴム状弾性を有する材料で構成した場合には、より配線の挿入及び取り出しが容易となる。また、配線取付部材2の腕部材1への取付けも容易なものとなる。なお、図1では配線は図示していないが図2及び図3に示すように、配線8は配線取付部材2の「C」字状部内に配線取付部材2の長さ方向に沿って収納される。
【0013】
3は腕受具であり、腕部材1に取付けられて器具本体を支える役割を担う。ここでは器具本体を上部から押え込む「コ」の字状の部分(図中S5)と、腕部材1の「C」字状部(図中S2)の領域L1にその一部が挿入される「L」字状部(図中S6)とからなっている。
【0014】
腕部材1と配線取付部材2とは着脱可能なので、配線が不要であれば配線取付部材2を腕部材1に挿入しなければよいので、腕部材1の大きさを小さく、軽量化することができる。図2(a)は腕部材1と配線取付部材2とが取付けられた状態を示す図である。図2(b)及び図2(c)は腕部材1,配線取付部材2の変形例を示すものであり、図2(b)は配線取付部材への配線の挿入及び取り出しを図中上部から行うもの、図2(c)は腕部材1,配線取付部材2の結合部の凹凸をそれぞれ反対にしたものである。なお、配線取付部材2の「T」字状(凸部)は特に線状に設ける必要はなく、図3に示すように必要に応じて複数箇所(例えば、2a,2b)に分離して設けることも可能である。なお、腕部材1の凹部及び配線取付部材2の凸部の形状は特に限定されず、例えば凹部を円形開口部、凸部を矢印形として複数箇所で結合してもよい。
【0015】
図4は腕受具及び腕部材の取付け状態を示す側面図、図5は腕部材の構成を示すための平面図及び側面図である。図4の5は止め金具である。図4及び図1,図2(a)に示すように、腕部材1とブラケット4との固定は、タップが立てられた腕部材1の一方からビス6により止め金具5をブラケット4に押しつけること行われる。また、腕部材1と腕受具3とをネジ7によりネジ止めすることで行われる。
【0016】
腕受具3に取付けられる器具本体の構成例を図6に示す。図6に示す器具本体は不図示の蛍光ランプ、この蛍光ランプと接続されるソケット202、このソケットが取付けられる支持体201から構成される。図中Xは点灯回路挿入する領域である。腕受具3は図6の器具本体の背面側から取付けがなされるようになっている。
【0017】
本発明は特に棚照明用の照明器具として好適に用いられるものであるが、その他の用途、例えば、廊下,通路等の足下灯、天井や壁面の照明装置としても用いることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、配線の取付け、取り外しが簡単なものとなり、支持部材の構成も簡易なものとなる。また必要に応じて配線取付部材を取り外し可能なので支持部材を軽量化し、構成を簡易化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる照明器具の構成を概略的に示した分解図である。
【図2】腕部材と配線取付部材とが取付けられた状態を示す図である。
【図3】配線取付部材のT字状部を複数箇所に分離して設けた例を示す分解図である。
【図4】腕受具及び腕部材の取付け状態を示す側面図である。
【図5】腕受具の構成を示すための平面図及び側面図である。
【図6】器具本体の構成図である。
【図7】棚照明用の照明器具の構成を示す説明図である。
【図8】照明器具を支柱に取り付けた状態を示す図である。
【図9】腕部材の構成例を示す一部斜視図である。
【符号の説明】
1 腕部材
2 配線取付部材
3 腕受具
4 ブラケット
Claims (4)
- 蛍光灯が取付けられる器具本体と、この器具本体を支えるとともに所定の取付け位置に取付けられる支持部材と、前記器具本体から取り出された配線とを備えた照明器具において、
前記支持部材の少なくとも一部は柱形状をなし、この柱形状をなす部分の側面には長さ方向に沿って凹部又は凸部が設けられており、
該凹部又は凸部に挿入可能な凸部又は凹部を有するとともに、前記配線を収容する収容室を備えた柱状の配線取付部材を有し、
前記収納室は、前記配線取付部材に形成され、前記支持部材の柱形状をなす部分内には形成されていない照明器具。 - 前記配線取付部材の収納室の一部が長さ方向に沿って開口されており、前記配線の挿入及び取出口となっている請求項1に記載の照明器具。
- 前記支持部材は、前記器具本体を支える腕受部材と、該腕受部材が取付けられる腕部材と、該腕部材が掛け止めされるとともに所定の取付け位置に取付けられる腕掛部材とからなり、
前記支持部材の柱形状をなす部分は前記腕部材である請求項1又は請求項2に記載の照明器具。 - 前記腕受部材の一部は前記腕部材に設けられた前記凹部に挿入されて固定されてなる請求項3に記載の照明器具。
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