JP3959265B2 - プロキシミティ露光装置及びその装置におけるプロキシミティギャップ制御方法 - Google Patents

プロキシミティ露光装置及びその装置におけるプロキシミティギャップ制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの製造工程において露光対象基板であるガラス基板やカラーフィルタ等の面上にパターンを形成するプロキシミティ露光装置に係り、特に、露光対象基板をパターン形成用のフォトマスクに対して所定のギャップを実現する位置まで移動できるようにしたプロキシミティ露光装置及びその装置におけるプロキシミティギャップ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)は、CRT(Cathode Ray Tube)に比べて薄型化、軽量化が可能であるため、CTV(Color Television)やOA機器等のディスプレイ装置として採用され、画面サイズも10型以上の大型化が図られ、より一層の高精細化及びカラー化が押し進められている。
【0003】
液晶ディスプレイは、フォトリソグラフィ技術によりガラス基板の表面に微細なパターンを描画して作られる。露光装置は、フォトマスクの微細パターンをガラス基板上に投影・転写するものである。露光装置としては、マスクパターンをレンズまたはミラーを用いてガラス基板上に投影するプロジェクション方式と、フォトマスクとガラス基板との間に微小なギャップを設けてマスクパターンをガラス基板上に転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式の露光装置は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能が劣るものの、照射光学系が非常にシンプルであり、スループットが高く、装置コストから見たコストパフォーマンスも優れており、生産性の高い量産用装置に適したものである。
【0004】
プロキシミティ方式の露光装置では、フォトマスクとガラス基板との間隔が微小ギャップ(セパレーションギャップ)となるようにガラス基板の位置決め制御いわゆるプロキシミティギャップ制御を行っているが、このプロキシミティギャップ制御の高速化がスループットを向上する上で重要な課題である。また、露光装置では、露光性能の向上を図るため、フォトマスクとガラス基板との位置決めを高精度に行う必要がある。このため、ガラス基板の搬入ずれを補正するプリアライメントや、フォトマスクとガラス基板とを高精度に重ね合わせるアライメントなどを行っている。
【0005】
図5を参照して、従来のプロキシミティ露光装置におけるプロキシミティギャップ制御について説明する。図5において、(a)は、プロキシミティ露光装置の正面図、(b)は、(a)に示すプロキシミティ露光装置の平面図である。
図5(a)及び(b)において、フォトマスクMは、枠形形状に形成されたマスクホルダ51の上面に吸着保持される。このとき、露光チャック52は一点鎖線で示すように基板搬入位置H51にある。露光チャック52は、基板搬入位置H51に搬入されるガラス基板Pを吸着保持する。露光チャック52がガラス基板Pを吸着保持すると、先ず、ガラス基板アライメントステージ53で露光チャック52へのガラス基板Pの搬入ずれを補正するプリアライメントを行う。次に、チルティング粗動機構54の3つのチルティング軸54a〜54cで露光チャック52を基板搬入位置H51からプロキシミティギャップ制御のギャップ制御開始位置H52まで移動する。次に、マスクホルダ51の上方に配置された4つのギャップ検出センサ55a〜55dでフォトマスクMとガラス基板Pとの間のギャップを検出する。そして、各ギャップ検出センサ55a〜55dで検出した検出ギャップが所定の許容範囲値内に収まるように、3つのチルティング軸54a〜54cで露光チャック52をチルティングして、フォトマスクMとガラス基板Pとの間に目標ギャップgを設定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来知られたプロキシミティ露光装置では、ギャップ制御開始位置において、ギャップ検出センサでフォトマスクとガラス基板との間のギャップを直接検出している。このため、ガラス基板が基板搬入位置からギャップ制御開始位置に移動しない限り、露光チャックでプロキシミティギャップ制御を行うことができなかった。したがって、ガラス基板について、基板搬入位置でプリアライメントを行い、ギャップ制御開始位置でプロキシミティギャップ制御を行うしかなく、スループットの向上を図る上で限界があった。
【0007】
本発明は、上記点に鑑みて為されたもので、露光対象基板をフォトマスクに対して所定のギャップを実現する位置まで移動するようにして、スループットの向上を図ったプロキシミティ露光装置及びその装置におけるプロキシミティギャップ制御方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプロキシミティ露光装置は、マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面と、露光チャックに保持された露光対象基板の基板面との間に形成されるギャップを所定のギャップとなるようにプロキシミティギャップ制御を行って露光を行うプロキシミティ露光装置において、前記露光チャックに配置され、マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面を複数の検出箇所で検出する検出手段と、前記露光チャックに配置され、該露光チャックに保持された露光対象基板の基板面を複数の検出箇所で検出する検出手段と、前記複数の検出箇所における前記マスク面の検出データと前記基板面の検出データとに基づき、前記所定のギャップを実現する前記露光チャックのストローク量を求め、該ストローク量に応じて該露光チャックを駆動制御する制御手段とを具えたものである。
本発明に係るプロキシミティギャップ制御方法は、マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面と、露光チャックに保持された露光対象基板の基板面との間に形成されるギャップを所定のギャップとなるようにプロキシミティギャップ制御を行って露光を行うプロキシミティ露光装置において、前記プロキシミティギャップ制御を行うための方法であって、前記露光チャックに配置された検出手段により、マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面を複数の検出箇所で検出する工程と、前記露光チャックに配置された検出手段により、該露光チャックに保持された露光対象基板の基板面を複数の検出箇所で検出する工程と、前記複数の検出箇所における前記マスク面の検出データと前記基板面の検出データとに基づき、前記所定のギャップを実現する前記露光チャックのストローク量を求め、該ストローク量に応じて該露光チャックを駆動制御する工程とを具えたものである。
上記の装置及び方法によれば、フォトマスクのマスク面と露光対象基板の基板面との間に形成される所定のギャップを実現する位置まで露光チャックを移動することができるので、露光チャックを所定のギャップを実現する位置まで移動する前に、露光対象基板について行うべき処理、例えば、プリアライメントなどを行うことができる。これにより、プロキシミティギャップ制御と並行してプリアライメントなどを行うことができるので、スループットをより向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明に係るプロキシミティ露光装置Aの一実施例の概略構成を示す斜視図である。図1において、プロキシミティ露光装置Aは、マスクホルダ1と、露光チャック2と、チルティング粗動機構3と、ガラス基板アライメントステージ4などを含んで構成される。
【0010】
マスクホルダ1は、図示しないマスク受けによって露光チャック2と対向する位置に固定されている。本例に示すマスクホルダ1は、例えば、フォトマスクMのサイズとほぼ同じサイズに形成された枠形形状の金属製又は樹脂製のホルダ本体1aと、該ホルダ本体1aの上面に気密に取り付けたガラス板などのような光透過性の上蓋1bなどを備える。ホルダ本体1aの下面には、吸着溝(図示せず)が設けられており、該吸着溝でフォトマスクMのマスク上面を吸着保持する。なお、フォトマスクMは、図示していないオートマスクチエンジャの搬送アームでホルダ本体1aの下面に搬入される。
【0011】
露光チャック2は、例えば、ガラス基板Pのサイズよりも僅かに大きいサイズの四角形に形成され、チルティング粗動機構3を構成する3つのチルティング軸3a〜3cで支持されている。露光チャック2の上面には、吸着溝(図示せず)が設けられており、該吸着溝でガラス基板Pの基板下面を吸着保持する。なお、ガラス基板Pは、図示していない基板搬入ユニットの搬送アームで露光チャック2の上面に搬入される。また、露光チャック2の上面には、4つの検出センサSa〜Sdが配置されている。各検出センサSa〜Sdは、例えば、半導体レーザなどの発光源とCCDリニアイメージセンサなどの受光センサなどを含んで構成されてなり、露光チャック2の上面において4つの隅部近傍に設けられた凹部内に設けられている。
【0012】
チルティング粗動機構3の3つのチルティング軸3a〜3cは、露光チャック2の下面を異なる位置で支持する。図示例では、2つのチルティング軸3a及び3bが露光チャック2の任意の一辺の隅部内側を支持し、残りの1つのチルティング軸3cが露光チャック2の該一辺と反対側の他の一辺側で該2つのチルティング軸3a及び3bの間を支持している。各チルティング軸3a〜3cには、図2に示すチルティング軸用駆動モータ(以下、単に「駆動モータ」と記す)3aM〜3cMが連結され、該駆動モータ3aM〜3cMが同時に駆動されることで露光チャック2を図1に示すZ方向へ昇降動し、該駆動モータ3aM〜3cMが個別に駆動されることで露光チャック2を同図に示すZ方向へチルティングする。
【0013】
ガラス基板アライメントステージ4は、図示していないが、X軸テーブルとY軸テーブルとθ軸テーブルなどを備える。X軸テーブルは露光チャック2を図1に示すX方向へ移動するものであり、Y軸テーブルは露光チャック2を図1に示すY方向へ移動するものであり、θ軸テーブルは露光チャック2を図1に示すZ軸回りのθ方向へ回転するものである。ガラス基板アライメントステージ4では、露光チャック2に搬入されるガラス基板Pの搬入ずれを補正するプリアライメントや、フォトマスクMとガラス基板Pとを高精度に重ね合わせるアライメントなどを行う。プリアライメントとしては、例えば、露光チャック2上でガラス基板Pのエッジをエッジ検出センサ(図示せず)などにより検出し、そのエッジの検出位置に基づきガラス基板Pの搬入ずれを求め、該搬入ずれに基づいてX軸テーブル、Y軸テーブル、θ軸テーブルを適宜駆動して、露光チャック2を搬入ずれに見合う量だけ移動することにより、ガラス基板Pの搬入ずれを補正する。また、アライメントとしては、例えば、フォトマスクMがマスクホルダ1に吸着保持され、ガラス基板Pが露光チャック2に吸着保持された状態において、該フォトマスクMと該ガラス基板Pとに予め設けられているアライメントマークをCCD(図示せず)などで検出し、その検出結果からアライメントマークのずれ量を求め、該ずれ量に基づいてX軸テーブル、Y軸テーブル、θ軸テーブルを適宜駆動して、露光チャック2をずれ量に見合う量だけ移動することにより、フォトマスクMとガラス基板Pとを高精度に重ね合わせる。
【0014】
図2は、図1に示される露光装置Aのチルティング粗動機構3の駆動制御系の一実施例を示す制御ブロック図である。
図2において、入出力回路6は、検出センサSa〜Sdから入力する信号の処理に必要な所定の回路や、駆動モータ3aM〜3cMの制御に必要な所定の回路を含んで構成される。ROMやRAMなどを含んで構成されるメモリ部7には、駆動モータ3aM〜3cMの駆動制御や、後述するプロキシミティギャップ制御に必要な所定のプログラム及び各種基準データ(設定データ)が記憶されている。演算部8は、メモリ部7に記憶されているプログラムに従って所定の演算を行う。制御部9は、MPUなどから構成されてなり、メモリ部7に記憶されているプログラムを実行して、プロキシミティギャップ制御に必要な判定処理や駆動モータ3aM〜3cMの駆動制御などの各種処理を行う。
【0015】
図3及び図4を参照して、図1に示される露光装置Aのプロキシミティギャップ制御方法を説明する。図3は、プロキシミティギャップ制御方法のフローチャート、図4は、プロキシミティギャップ制御を行う場合の説明図である。
図3において、ステップS1では、マスクホルダ1でフォトマスクMを吸着保持する。この場合、露光チャック2は、図1に示されるように、マスクホルダ1がフォトマスクMを吸着保持するまで所定の位置(例えば、図1及び図4()に示す基板搬入位置H1)で待機している。
【0016】
ステップS2では、露光チャック2を上記の待機位置から図4(a)に示すフォトマスクMのマスク下面検出位置H2まで移動する。すなわち、制御部9は、駆動モータ3aM〜3cMを同時に駆動制御し、3つのチルティング軸3a〜3cを上昇させて露光チャック2を待機位置からマスク下面検出位置H2まで移動させる。
【0017】
ステップS3では、検出センサSa〜SdでフォトマスクMのマスク下面Maを検出する。検出センサSa〜Sdは、図4(a)に示されるように、発光源からフォトマスクMにレーザ光を出射し、該フォトマスクMのマスク下面Maで反射するレーザ光を受光センサで受光することによって、該マスク下面Maを検出する。
【0018】
ステップS4では、検出センサSa〜Sdが検出したマスク下面Maの検出信号MaS〜MdS(図2参照)に応じた検出データを取り込む。すなわち、制御部9は、検出センサSa〜Sdから出力されるアナログ信号である検出信号MaS〜MdSを入出力回路6でディジタルデータに変換し、該入出力回路6から検出信号MaS〜MdSに応じた検出データを入力する。
【0019】
ステップS5では、各検出データが等しくなるようにチルティング軸3a〜3cをチルティングして、マスク下面Maと露光チャック2との平行出しを行う。具体的には、制御部9は、各検出データが等しくなるように駆動モータ3aM〜3cMを個別に駆動制御し、3つのチルティング軸3a〜3cをチルティングしてマスク下面Maと露光チャック2の上面との平行出しを行う。これにより、検出センサSa〜Sdの各検出箇所において、マスク下面Maと露光チャック2の上面との間隔が等しくなる。
【0020】
ステップS6では、露光チャック2に対するマスク下面Maの位置座標HMa(図4(a)参照)を算出する。ステップS5において、マスク下面Maと露光チャック2との平行出しを行うが、この場合、3つのチルティング軸3a〜3cのチルティング量が異なることがある。各チルティング軸3a〜3cのチルティング量が異なると、フォトマスクMのマスク下面Maとガラス基板Pの基板上面Paとの間の間隔D(図4(b)参照)を正確に求めることができなくなる。そこで、制御部9では、3つのチルティング軸3a〜3cのチルティング量の平均値を算出し、該各平均値に対応する3点で特定される仮想平面を実際のマスク下面Maの高さ位置とみなし、該仮想平面の露光チャック2の上面に対する高さ位置を算出し、これをマスク下面Maの位置座標HMaとして記憶する。
【0021】
ステップS7では、露光チャック2をマスク下面検出位置H2から基板搬入位置H1まで移動する。すなわち、制御部9は、駆動モータ3aM〜3cMを同時に駆動制御し、3つのチルティング軸3a〜3cを下降させて露光チャック2をマスク下面検出位置H2から基板搬入位置H1まで移動する。
【0022】
ステップS1からステップS7において、露光チャック2は待機位置とマスク下面検出位置H2との間を移動するが、該露光チャック2の移動は、例えば、ガラス基板Pを露光チャック2に搬入する搬入動作中に行われる。このため、露光チャック2の移動をプロキシミティギャップ制御に必要な所要時間内に行うことができる。
【0023】
ステップS8では、露光チャック2でガラス基板Pを吸着保持する。ステップS9では、検出センサSa〜Sdで該ガラス基板Pの基板上面Paを検出する。検出センサSa〜Sdは、図4(b)に示されるように、発光源からガラス基板Pにレーザ光を出射し、該ガラス基板Pの基板上面Paで反射するレーザ光を受光センサで受光することによって、該基板上面Paを検出する。
【0024】
ステップS10では、検出センサSa〜Sdが検出した基板上面Paの検出信号PaS〜PdSに応じた検出データを取り込む。すなわち、制御部9は、検出センサSa〜Sdから出力されるアナログ信号である検出信号PaS〜PdSを入出力回路6でディジタルデータに変換し、該入出力回路6から検出信号PaS〜PdSに応じた検出データを入力する。
【0025】
ステップS11では、各検出データが等しくなるようにチルティング軸3a〜3cをチルティングする。これにより、検出センサSa〜Sdの各検出箇所において、マスク下面Maとガラス基板Pの基板上面Paとの間隔が等しくなる。
【0026】
ステップS12では、露光チャック2に対する基板上面Paの位置座標HPa(図4(b)参照)を算出する。ステップS11において、各検出データが等しくなるようにチルティング軸3a〜3cをチルティングするが、この場合、3つのチルティング軸3a〜3cのチルティング量が異なることがある。各チルティング軸3a〜3cのチルティング量が異なると、上述したように、フォトマスクMのマスク下面Maとガラス基板Pの基板上面Paとの間の間隔を正確に求めることができなくなる。そこで、制御部9では、3つのチルティング軸3a〜3cのチルティング量の平均値を算出し、該各平均値に対応する3点で特定される仮想平面を実際の基板上面Paの高さ位置とみなし、該仮想平面の露光チャック2の上面に対する高さ位置を算出し、これを基板上面Paの位置座標HPaとして記憶する。
【0027】
ステップS13では、露光チャック2のストローク量S(図4(b)参照)を算出する。すなわち、制御部9では、ステップS6で求めたマスク下面Maの位置座標HMaとステップS12で求めた基板上面Paの位置座標HPaとの差(HMa−HPa)から図4(b)に示されるマスク下面Maと基板上面Paとの間の間隔Dを算出する。次に、その間隔Dからマスク下面Maと基板上面Paとの間に設定すべき目標ギャップgを差し引いて(D−g)、露光チャック2のストローク量Sを求める。このストローク量Sは、露光チャック2を基板搬入位置H1から目標ギャップgの設定位置H3まで移動する距離に対応している。
【0028】
ステップS14では、露光チャック2をストローク量Sに応じて移動する。すなわち、制御部9では、駆動モータ3aM〜3cMを同時に駆動制御し、3つのチルティング軸3a〜3bを上昇させて露光チャック2を図4(b)に示される基板搬入位置H1から目標ギャップgの設定位置H3まで移動させる。これにより、同図(c)に示されるように、マスク下面Maと基板上面Paとの間に目標ギャップgを設定することができる。
【0029】
本実施の形態に示すプロキシミティ露光装置におけるプロキシミティギャップ制御方法において、図3に示されるステップS8からステップS13までの工程は、露光チャック2にガラス基板Pを搬入する基板搬入位置H1で行われる。例えば、ステップS11では、露光チャック2を物理的にチルティングするが、該露光チャック2のチルティングはチルティング粗動機構3の3つのチルティング軸3a〜3cを用いて行うので、該チルティング粗動機構3の駆動と並行して、ガラス基板アライメントステージ4を駆動することができる。このため、基板搬入位置H1において、露光チャック2でガラス基板Pを吸着保持してから該露光チャック2のストローク量Sを求めるまでの間で、ガラス基板アライメントステージ4を用いてガラス基板Pの搬入ずれを補正するプリアライメントを行うことができる。すなわち、プロキシミティギャップ制御と並行してプリアライメントを行うことができ、これによって、スループットの向上を図ることができる。
【0030】
本実施の形態に示すプロキシミティ露光装置及びプロキシミティギャップ制御方法は、マスク下面Maの位置座標HMaと基板上面Paの位置座標HPaとを求めるに当たり、露光チャック2の上面を該位置座標HMa及びHPaの高さ基準として設定しているが、これに限られるものでなく、例えば、マスクホルダ1の下面を該位置座標HMa及びHPaの高さ基準として設定してよい。また、露光チャック2の4箇所に設けた検出センサSa〜Sdでマスク下面Ma及び基板上面Paを検出しているが、これに限られるものでなく、露光チャック2の3箇所以上の箇所に検出センサを設け、この各検出センサでマスク下面Ma及び基板上面Paを検出してよい。
【0031】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係るプロキシミティ露光装置及びプロキシミティギャップ制御方法は、フォトマスクのマスク面と露光対象基板の基板面との間に形成される所定のギャップを実現する位置まで露光チャックを移動するようにしたので、プロキシミティギャップ制御と並行してプリアライメントなどを行うことができ、よって、スループットをより向上できる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプロキシミティ露光装置の一実施例の概略構成を示す斜視図。
【図2】 図1に示される露光装置のチルティング粗動機構の駆動制御系の一実施例を示す制御ブロック図。
【図3】 本発明に係るプロキシミティ露光装置におけるプロキシミティギャップ制御方法のフローチャート。
【図4】 プロキシミティギャップ制御を行う場合の説明図。
【図5】 従来のプロキシミティ露光装置の概略構成を示し、(a)は、プロキシミティ露光装置の正面図、(b)は、(a)に示すプロキシミティ露光装置の平面図。
【符号の説明】
1 マスクホルダ
2 露光チャック
3 チルティング粗動機構
3a〜3c チルティング軸
4 ガラス基板アライメントステージ
9 制御部
3aM〜3cM チルティング軸用駆動モータ
Sa〜Sd 検出センサ
A プロキシミティ露光装置

Claims (6)

  1. マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面と、露光チャックに保持された露光対象基板の基板面との間に形成されるギャップを所定のギャップとなるようにプロキシミティギャップ制御を行って露光を行うプロキシミティ露光装置において、
    前記露光チャックに配置され、マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面を複数の検出箇所で検出する検出手段と、
    前記露光チャックに配置され、該露光チャックに保持された露光対象基板の基板面を複数の検出箇所で検出する検出手段と、
    前記複数の検出箇所における前記マスク面の検出データと前記基板面の検出データとに基づき、前記所定のギャップを実現する前記露光チャックのストローク量を求め、該ストローク量に応じて該露光チャックを駆動制御する制御手段と
    を具えたプロキシミティ露光装置。
  2. 前記マスク面を検出する検出手段と、前記基板面を検出する検出手段は、該マスク面と該基板面との検出に共用される検出手段であって、前記露光チャックの任意の3つ以上の箇所に配置され、該3つ以上の箇所で該マスク面を検出すると共に該基板面を検出することを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
  3. 前記制御手段では、前記マスク面の検出データに応じた当該マスク面の高さ位置と、前記基板面の検出データに応じた当該基板面の高さ位置との間の間隔から前記所定のギャップを減算することで前記ストローク量を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロキシミティ露光装置。
  4. マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面と、露光チャックに保持された露光対象基板の基板面との間に形成されるギャップを所定のギャップとなるようにプロキシミティギャップ制御を行って露光を行うプロキシミティ露光装置において、前記プロキシミティギャップ制御を行うための方法であって、
    前記露光チャックに配置された検出手段により、マスクホルダに保持されたフォトマスクのマスク面を複数の検出箇所で検出する工程と、
    前記露光チャックに配置された検出手段により、該露光チャックに保持された露光対象基板の基板面を複数の検出箇所で検出する工程と、
    前記複数の検出箇所における前記マスク面の検出データと前記基板面の検出データとに基づき、前記所定のギャップを実現する前記露光チャックのストローク量を求め、該ストローク量に応じて該露光チャックを駆動制御する工程と
    を具えたプロキシミティギャップ露光方法。
  5. 前記マスク面を検出する工程と、前記基板面を検出する工程では、前記露光チャックの任意の3つ以上の検出箇所で該マスク面を検出すると共に該基板面を検出することを特徴とする請求項4に記載のプロキシミティギャップ制御方法。
  6. 前記露光チャックを駆動制御する工程では、前記マスク面の検出データに応じた当該マスク面の高さ位置と、前記基板面の検出データに応じた当該基板面の高さ位置との間の間隔から前記所定のギャップを減算することで前記ストローク量を求めることを特徴とする請求項4又は5に記載のプロキシミティギャップ制御方法。
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