JP3959207B2 - 排気量調整機構及びターボチャージャ - Google Patents

排気量調整機構及びターボチャージャ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品点数の削減を図ると共に、構造を簡素化し、安定して動作させることができ、耐久性に優れた排気量調整機構及びターボチャージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特にディーゼルエンジンでは、排気ガスの浄化、つまり有害物質である窒素酸化物(NOx)や粒子状物質を低減させることが、環境上の課題とされている。一方、ディーゼルエンジンは、高トルク、高出力といった動的性能の向上を図るため、排気ガスでタービンを回し、そのタービンでエアコンプレッサを駆動して吸気をエンジンに多量に供給することで、エンジンでの燃焼量を増加させて出力の向上を図る機構、いわゆるターボチャージャを搭載することがある。
【0003】
ターボチャージャの詳細については、公知技術につきここでの説明は省略するが、ディーゼルエンジンにおける上記の要請に応えつつ、動力性能の向上を図るための手段の一つとして、従来から、ターボチャージャには、エンジンからの排気量を調整するため、可変翼式ベーンを有した排気量調整機構を搭載している。
【0004】
図7に示すように、上記した排気量調整機構51は、エンジンEへの吸気管E1と排気管E2に設けられたターボチャージャ60のタービンハウジング61内において、シャフト62の一端に設けたタービンブレード63の外側に設けられている。なお、図7において、64は、シャフト62の他端に設けたコンプレッサインペラである。
【0005】
従来の排気量調整機構51は、図8及び図9に示すように構成されていた。すなわち、52は、短管状に形成されて、その端部に第1フランジ面52aが形成された基材である。この基材52の内径部に上記したタービンブレード63が同軸にて内嵌される。
【0006】
そして、基材52における第1フランジ面52aが形成された反対側には、第2フランジ面52bが形成されている。この第1フランジ面52aから第2フランジ面52bに亘っては、貫通孔52cが後述する可変翼部材53の数だけ形成されている。また、第1フランジ面52aには、後述する可変翼部材53を保護するカバー52dが設けられている。
【0007】
53は、貫通孔52cに、その一部をなす挿入部53aが挿入され、第1フランジ面52aから突出し、かつ第1フランジ面52aに対して直交状とされると共に、その面の傾斜角度が基材52の中心から放射状又は円弧に沿うように変更することができる可変翼部材である。挿入部53aは、可変翼部材53における面が形成された側と反対端部を、ドリルで拡径して、後述する作動リンク54の孔54aにかしめている。
【0008】
54は、第2フランジ面52b上に、可変翼部材53の数だけ設けられた作動リンクであり、この作動リンク54の表裏面に亘っては、基材52を貫通した可変翼部材53の挿入部53aが貫通する孔54aが形成され、また、作動リンク54の他端部において可変翼部材53が位置する方向と反対の面には、後述する作動プレート55の係合孔55aに嵌入する突起54bが形成されている。
【0009】
作動リンク54の孔54aを貫通した可変翼部材53の挿入部53aは、貫通した端部をかしめて作動リンク54と一体的にされ、これによって、可変翼部材53、基材52、及び作動リンク54を一体とすると共に、挿入部53aの貫通した端部をドリルで拡径してかしめていることから、作動リンク54の作動に伴って可変翼部材53の面の角度が変更されるようになっている。
【0010】
55は、1枚の略円形の板の中心部が基材52の端部に外嵌され、かつ、その円弧上に作動リンク54の突起54bが嵌入する、偏心長孔状の係合孔55aが形成されると共に、その外周部の一部に作動部55bが形成された作動プレートである。
【0011】
上記構成の排気量調整機構51は、作動プレート55の作動部55bに接続した不図示の作動アクチュエータを駆動することで、作動プレート55が所定角度回転し、この回転に伴って、作動リンク54の突起54bが形成された側が回転すると共に作動リンク54の孔54aが形成された側も回転し、これによって、挿入部53aが軸回転して可動翼部材53の角度が変更される。そして、このように駆動される排気量調整機構51を設けることで、ターボチャージャ60における排気量が調整され、好適なエンジン性能を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図8及び図9に示した排気量調整機構51は、基材52において可変翼部材53の挿入部53aを挿入するために高精度な貫通孔52cを形成していたため、排気量調整機構51を製作するにあたって貫通孔52cを形成する手間がかかり、また、貫通孔52cと挿入部53aとのはめ合いが高精度であるがゆえに、排気ガス中に含まれる粉塵などの付着によって、焼き付きが発生し、耐久性に劣るといった問題があった。
【0013】
また、従来の排気量調整機構51は、可変翼部材53において、挿入部53aに作動リンク54を設けるといった構造としていたため、これら挿入部53a(可変翼部材53)と作動リンク54とで複数の部品が必要となり、従って部品点数と組み立て工数の増加、さらには、上記と同様に高度な加工精度が要求される他、可変翼部材53と作動リンク54との取り付け位置(角度)の決定を高精度にて行う手間がかかっていた。
【0014】
さらに、従来の排気量調整機構51においては、作動プレート55の係合孔55aと、作動リンク54の突起54bとの間にも上記と同様の問題があった。
【0015】
このように、従来の排気量調整機構51は、ターボチャージャにおいて過酷な状況での使用に耐え得るための高度な加工精度を要求されるため、その分手間がかかりコストが増大し、これに加えて、部品点数が多いこと、構造が複雑であることから完成までに時間を要し、従って生産効率が低くなりコストアップを招いていた。
【0016】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、部品点数の削減を図ると共に、構造を簡素化し、安定して動作させることができ、耐久性に優れた排気量調整機構及びターボチャージャを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、従来の排気量調整機構で穿孔加工を行っていた基材及び作動プレートについては、円弧状の凹部を形成して穿孔加工を省略するようにし、また、従来の排気量調整機構で複数の部品からなる可変翼部材と作動リンクについては、これらを一体化して部品点数を削減し、さらに、従来の排気量調整機構で直線状とされていた可変翼部材の挿入部については、その途中部分に小径部を形成して、軸加工精度を要する部分を少なくしたのである。これらを選択的に又は全て採用することで、部品点数の削減が図れると共に、構造を簡略化することができ、さらには動作の安定性及び耐久性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に係る排気量調整機構は、短管状の一端部に第1フランジが形成されると共に他端部に第2フランジが形成されたマウント基材及びマウント基材の内周面に圧入されたノズル基材を備えた基材の該マウント基材の内周側又は該ノズル基材の外周側に複数の円弧状の凹部をそれぞれ均等角度で形成し、第1フランジの面と直交する面を有した可変翼ベーンをなす翼部を該第1フランジ上に配置すると共にこの翼部から凹部を挿通して第2フランジ上に配した作動リンクの一部を、ノズル基材の外周部に回転自在にその内周部を外嵌した作動プレートの係合部に係合させたものである。
【0019】
このようにすることで、マウント基材にノズル基材を圧入すると、凹部の解放部分が閉じられて、結果として凹部が孔として機能することとなる。つまり、マウント基材の内周側又はノズル基材の外周側に凹部を形成すれば、穿孔加工が不要となり、また、リーマ加工による仕上げを行う面積も少なくなるため、製作作業を簡略化することができる。
【0020】
また、本発明の請求項2に係る排気量調整機構は、上記構成において、第1フランジ上に設けられ、第1フランジの面と直交する面を有した可変翼ベーンをなす翼部と、この翼部から第2フランジ方向に亘って凹部に嵌入するように形成された棒状部、この棒状部から連続して第2フランジの面と平行方向に形成された連結部、及びこの連結部から連続して第2フランジの面と垂直方向に形成された突起部を有した作動リンクとを一体的に成形したものである。
【0021】
このように、翼部と作動リンクとを一体的に成形することで、部品点数の削減が図れ、またこれに伴う組み立て工数を省くことができ、さらには、翼部の面と作動リンクとの角度の決定を行う必要がなくなり、よって手間をさらに省くことができる。
【0022】
また、本発明の請求項3に係る排気量調整機構は、上記のいずれかの構成において、作動プレートの表裏面に亘る外周部に作動リンクの一部が係入する円弧状の凹部を形成し、かつその外周部の一部に作動部を形成したものである。
【0023】
このようにすることで、作動プレートに穿孔加工を施した場合と較べて、熱歪みに対する強度が向上すると共に、加工性もよくすることができる。
【0024】
また、本発明の請求項4に係る排気量調整機構は、上記のいずれかの構成において、作動リンクにおける凹部に挿通する部分の中間部を、小径部となしたものである。
【0025】
このようにすることで、小径部については、凹部の面と接触することがないので、精密仕上げ加工が不要となり、その分時間が短縮され、かつ焼き付きの発生を防止することができる。
【0026】
また、本発明の請求項5に係るターボチャージャは、上記のいずれかの構成の排気量調整機構を具備するものである。
【0027】
このようにすることで、可変式ベーンを有した排気量調整機構について、部品点数の削減が図られると共に、構造が簡素化され、安定して動作させることができ、耐久性に優れたターボチャージャを提供することができる。
【002
【実施例】
以下に本発明の排気量調整機構の一実施例について図1〜図6を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の排気量調整機構の概略構成を示す。図3は、本発明の排気量調整機構における基材部分を示す。図4は、本発明の排気量調整機構における可変翼ベーン作動リンク部分を示す。図5及び図6は、本発明の排気量調整機構における作動プレート部分を示す。
【002
図1〜図6において、1は、不図示のターボチャージャに搭載され、タービンブレードを回転させるための排気量を調整する可変翼式ベーンを有した本発明の排気量調整機構であり、以下のように構成されている。
【0030
2は、短管状とされた基材であり、この基材2は、図2に示すように、内周部を構成するノズル基材2Aと、このノズル基材2Aがその内周部に圧入されるマウント基材2Bとからなる。
【0031
マウント基材2Bは、その一端部に第1フランジ2aが形成されると共に他端部に第2フランジ2bが形成されている。さらに、本実施例では、マウント基材2Bは、第1フランジ2aから第2フランジ2bに亘る内周面に複数の円弧状の凹部2cがそれぞれ均等角度で形成されている。このマウント基材2Bは、第1フランジ2a、第2フランジ2b、及び凹部2cが一体的に成形されている。
【003
ノズル基材2Aは、図3に示すように、マウント基材2Bの内周部に圧入されるとき、マウント基材2Bの凹部2cの解放側を該ノズル基材2Aの外周によって閉じる。従ってノズル基材2Aとマウント基材2Bとを組み立てることで、結果として凹部2cは孔として機能することとなる。このように構成しているので、穿孔工程を省略することができる。
【003
3は、図4に示すように、一端側に可変翼ベーンを構成する翼部3Aを、他端側に翼部3Aの面の角度を変更させるための作動リンク3Bを一体的に形成した可変翼ベーン作動リンクである。この可変翼ベーン作動リンク3において、一端側をなす翼部3Aは、その面が第1フランジ2aの面と直交するように該第1フランジ2a上に配置されており、この面の角度が作動リンク3Bの駆動により変更される。
【003
また、可変翼ベーン作動リンク3において、他端側をなす作動リンク3Bは、第1フランジ2a側から第2フランジ2bに亘って凹部2cに嵌入する棒状部3a、この棒状部3aの終端から第2フランジ2bと平行に形成された連結部3b、及びこの連結部3bの終端から第2フランジ2bと垂直に形成された突起部3cによって構成されている。
【003
棒状部3aの中途箇所には、径が小さくされた小径部3dが形成されており、この小径部3dによって、凹部2cとの接触面積を減らして焼き付きを防止するようにしている。この可変翼ベーン作動リンク3は、翼部3A、作動リンク3Bにおける棒状部3a、連結部3b、及び突起部3cが一体的に成形されている。
【003
4は、その内周部がノズル基材2Aの外周部に回転自在に外嵌された作動プレートである。例えば図5に示す作動プレート4は、その表裏面に亘る外周部を打ち抜いて、突起部3cが嵌入する円弧状の凹部4a(係合部)を形成している。
【003
また、図6に示す作動プレート4は、その裏面から押圧力を加えて窪ませることで、突起部3cが嵌入する円弧状の凹部4aを形成している。そして、作動プレート4は、その外周部の一部に、該作動プレート4を回転させるための不図示のアクチュエータが接続する作動部4bが形成されている。
【003
なお、図5に示した作動プレート4において、作動部4bを形成した部分については、例外的に凹部4aではなく孔を形成しているが、作動部4bの形成箇所を凹部4aを避けた位置とすれば、全てを凹部4aとすることができる。
【003
5は、翼部3Aの保護カバー(図2参照)であり、この保護カバー5は、環状とされ、上記第1フランジ2aに、翼部3Aの面幅より若干大きい間隔となされて結合部材5aによって設けられている。
【0040
上記構成の排気量調整機構1は、ターボチャージャにおいて、アッセンブリに基づいて不図示のアクチュエータで作動部4bを所定角度回転駆動させると、作動プレート4が同角度回転する。
【0041
作動プレート4が回転すると、この作動プレート4の凹部4aに嵌入された可変翼ベーン作動リンク3における作動リンク3Bの突起部3cも回転し、続いて連結部3bが旋回して棒状部3aが軸回転する。そして棒状部3aの軸回転によって可変翼ベーン作動リンク3における翼部3Aの面の角度が変更され、これによってノズル基材2A内周に流入する排気量が調整される。
【004
次に、図9〜図10で説明した従来の排気量調整機構51と、本発明の排気量調整機構1との構造の相違による効果について説明する。
(1)従来の排気量調整機構51は、基材52において可変翼部材53の挿入部53aを挿入するため、細径ドリルを用いて貫通孔52cを形成していた。従って、従来の排気量調整機構51は、可変翼部材53の数だけ貫通孔52cを穿孔する手間がかかり、また、挿入部53aと貫通孔52cとのはめ合い部分が高精度であるため一層手間がかかっていた。
【004
これに対し、本発明の排気量調整機構1は、基材2のマウント基材2Bの第1フランジ2aから第2にフランジ2bに亘る内周に凹部2cを形成し、マウント基材2Bの内周にノズル基材2Aを圧入して、凹部2cの解放部を該ノズル基材2Aの外周によって閉じて、可変翼ベーン作動リンク3の棒状部3aを3点接触によって支持する孔として機能させる構成としている。
【004
従って、本発明の排気量調整機構1は、凹部2cをブローチや冷間鍛造によって形成でき、また、ノズル基材2Aをマウント基材2Bに圧入して凹部2cを上記したように3点接触によって支持する孔として機能させているので、加工に要する手間が省け、かつ凹部2cとノズル基材2Aとでなす孔と棒状部3aとの焼き付きが発生しにくくなる。
【004
(2)従来の排気量調整機構51は、可変翼部材53において、挿入部53aが直線状に形成されており、さらにこの挿入部53aをかしめて作動リンク54に取り付けるといった構造としていた。従って、従来の排気量調整機構51は、挿入部53a(可変翼部材53)と作動リンク54とで複数の部品が必要となり、部品点数と組み立て工数の増加、さらには、上記と同様に高度な軸加工精度を要求されるために手間やコストがかかっていた。
【004
これに対し、本発明の排気量調整機構1は、可変翼ベーン作動リンク3が、鍛造によって翼部3A、作動リンク3Bにおける棒状部3a、連結部3b、及び突起部3cを一体的に成形している。従って、本発明の排気量調整機構1は、部品点数が削減でき、これに伴って組み立て工数も減らすことができ、さらには、翼部3Aと作動リンク3Bとの取り付けの角度を調整するといった作業が不要となり、手間が著しく軽減される。
【004
(3)従来の排気量調整機構51は、作動プレート55の係合孔55aが孔とされており、この係合孔55aに作動リンク54の突起54bを挿入していた。従って、従来の排気量調整機構51は、可変翼部材53の数だけ係合孔55aを形成する手間がかかり、また、突起54bと係合孔55aとの接触面について高精度な仕上げ加工を施す必要が生じるため一層手間がかかっていた。
【004
これに対し、本発明の排気量調整機構1は、作動プレート4に凹部4aを形成して、この凹部4aに可変翼ベーン作動リンク3における作動リンク3Bの突起部3cを係入するようにしている。従って、本発明の排気量調整機構1は、作動プレート4の凹部4aに突起3cを係入し、穿孔しないので、熱歪みに対する強度が向上すると共に、加工性もよくなる。
【004
このように、本発明の排気量調整機構1及びターボチャージャは、部品点数を減らすことができ、また、構造を簡素化することができ、また、各種の高精度な加工を要しないため、短時間で製作することができるので、生産効率が高くなりコストの低減化に寄与することができるのである。
【0050
なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、マウント基材2Bの内周側に凹部2cを形成して、ノズル基材2Aを圧入する例を示したが、ノズル基材2Aの外周側に凹部2cを形成して、このノズル基材2Aを、内周側に凹部2cを施していないマウント基材2Bに圧入するようにしても、上記と同等の作用効果を得ることができる。
【0051
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る排気量調整機構は、マウント基材の内周側又はノズル基材の外周側に複数の円弧状の凹部をそれぞれ均等角度で形成したので、ノズル基材をマウント基材に圧入すれば、凹部が孔として機能するため、穿孔加工の手間を省くことができ、また、精密仕上げを行う面積も少なくなると共にこの仕上げ作業も行いやすく、さらに、凹部に係合される作動リンクの一部との焼き付きを大幅に軽減することができる。
【005
また、本発明の請求項2に係る排気量調整機構は、上記構成において、第1フランジの面と直交する面を有した可変翼ベーンをなす翼部と、棒状部、連結部、及び突起部を有した作動リンクとを一体的に成形したので、部品点数を削減することができると共に、組み立て工数を減らすことができ、また、翼部と作動リンクとの角度の調整を行う手間を省くことができる。
【005
また、本発明の請求項3に係る排気量調整機構は、上記のいずれかの構成において、作動プレートの表裏面に亘る外周部に作動リンクの一部が係入する円弧状の凹部を形成したので、穿孔加工の手間を省くことができ、熱歪みに対する強度が向上すると共に、加工性が向上する。
【005
また、本発明の請求項4に係る排気量調整機構は、上記のいずれかの構成において、作動リンクにおける凹部に挿通する部分の中間部を、小径部となしたので、凹部との接触面積の減少に伴って精密仕上げ加工時間を短縮することができると共に、焼き付きを防止することができる。
【0055】
また、本発明の請求項5に係るターボチャージャは、上記のいずれかの構成の排気量調整機構を具備しているので、該排気量調整機構について、部品点数の削減が図られると共に、構造が簡素化され、安定して動作させることができ、耐久性に優れたものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の排気量調整機構の概略構成を示し、(a)は作動プレート側から見た図、(b)は可変翼ベーン作動リンクの部分拡大図である。
【図2】 本発明の排気量調整機構の概略構成を示し、図1(a)のB−B線断面図である。
【図3】 本発明の排気量調整機構における基材を示し、(a)は第2フランジ側から見た図、(b)はマウント基材にノズル基材を圧入する状況を示す(a)のC−C線断面図である。
【図4】 本発明の排気量調整機構における可変翼ベーン作動リンクを示し、(a)は突起部側から見た図、(b)は(a)の側面方向から見た図である。
【図5】 本発明の排気量調整機構における作動プレートを示し、(a)は上方から見た図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図6】 本発明の排気量調整機構における他の作動プレートを示し、(a)は上方から見た図、(b)は(a)のE−E線断面図である。
【図7】 ターボチャージャを搭載したエンジンにおいて排気量調整機構が配置された個所を説明するための図である。
【図8】 従来の排気量調整機構の概略構成を示し、(a)は作動プレート側から見た図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図9】 従来の排気量調整機構の概略構成を示し、(a)は可変翼部材及び作動リンク周辺を示す部分拡大図、(b)は可変翼部材側から見た保護カバーを省略した図である。
【符号の説明】
1 排気量調整機構
2 基材
2A ノズル基材
2B マウント基材
2a 第1フランジ
2b 第2フランジ
2c 凹部
3 可変翼ベーン作動リンク
3A 翼部
3B 作動リンク
3a 棒状部
3b 連結部
3c 突起部
3d 小径部
4 作動プレート
4a 凹部
4b 作動部

Claims (5)

  1. ターボチャージャに搭載され、タービンブレードを回転させるための排気量を調整する可変翼式ベーンを有した排気量調整機構において、短管状の一端部に第1フランジが形成されると共に他端部に第2フランジが形成されたマウント基材及びマウント基材の内周面に圧入されたノズル基材を備えた基材の該マウント基材の内周側又は該ノズル基材の外周側に複数の円弧状の凹部をそれぞれ均等角度で形成し、前記第1フランジの面と直交する面を有した可変翼ベーンをなす翼部を該第1フランジ上に配置すると共にこの翼部から前記凹部を挿通して第2フランジ上に配した作動リンクの一部を、前記ノズル基材の外周部に回転自在にその内周部を外嵌した作動プレートの係合部に係合させたことを特徴とする排気量調整機構。
  2. 第1フランジ上に設けられ、第1フランジの面と直交する面を有した可変翼ベーンをなす翼部と、この翼部から第2フランジ方向に亘って凹部に嵌入するように形成された棒状部、この棒状部から連続して前記第2フランジの面と平行方向に形成された連結部、及びこの連結部から連続して前記第2フランジの面と垂直方向に形成された突起部を有した作動リンクとを一体的に成形したことを特徴とする請求項1記載の排気量調整機構。
  3. 作動プレートの表裏面に亘る外周部に作動リンクの一部が係入する円弧状の凹部を形成し、かつその外周部の一部に作動部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の排気量調整機構。
  4. 作動リンクにおける凹部に挿通する部分の中間部を、小径部となしたことを特徴とする請求項1乃至3記載の排気量調整機構。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の排気量調整機構を具備するターボチャージャ。
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