JP3958688B2 - バイオセンサに使用するための厚膜導体組成物 - Google Patents

バイオセンサに使用するための厚膜導体組成物 Download PDF

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Description

本発明は、白金族金属触媒、触媒向上添加剤、黒鉛または導電性炭素充填剤、および熱可塑性結合剤を含有するポリマー厚膜(PTF)組成物の改良に関する。改良されたPTF導体組成物は、過酸化水素検出に基づいた電気化学バイオセンサ用の検知/作用電極を印刷するのに使用することができる。
電気化学センサと生体分子認識エレメントの組合せである電気化学バイオセンサは、体液中のグルコース、コレステロール、クレアチニン、アルコール、尿酸、および乳酸塩などの生物学的検体の分析に有用であり、したがって、医療装置および医学的診断用の分析器具の分野で有用である。
電気化学バイオセンサの大多数が、2つのカテゴリー、(1)金属触媒電気化学バイオセンサ、または(2)電子伝達媒介物により修飾された電気化学バイオセンサに入る。たとえば、金属触媒グルコースセンサは、
グルコース+O2 グルコースオキシダーゼ(GOD) >グルコラクトン+H22
などの酵素触媒空気酸化プロセスによって、グルコースから1対1の比率で生成される過酸化水素副産物を検出する。
クラーク(Clark)による(特許文献1)は、糖尿病患者の血糖測定に有用である、白金ベースのグルコースセンサを開示している。ギルボールト(Guilbault)およびルブラノ(Lubrano)(1973年)は、グルコースセンサ用途に適している、固定化酵素を備えた白金電極を有する電流滴定バイオセンサを報告した。ミズタニ(Mizutani)ら(1992年)は、グルコースセンサを作るのに適している、1/9Pt/C比の白金/炭素ペースト(CP)組成物を報告した。ベネット(Bennetto)らの(特許文献2)は、フルオロポリマー結合剤を有する白金被覆カーボン紙を含む多孔質酵素電極を備えたバイオセンサを開示している。これらの白金/炭素ベースのバイオセンサは、ミリモル(mM)グルコース濃度のみでのグルコース検出感度を有し、電流応答が<20μA/cm2−mMグルコースである。ムレン(Mullen)らの(特許文献3)は、白金被覆炭素または黒鉛粒子と酵素とからなる水ベースの懸濁液をコーティングすることによって製造される酵素電極を開示している。マレー(Maley)らの(特許文献4)は、白金被覆炭素粒子、酵素、タンパク質、およびポリマー結合剤を含むセンサ作用電極を開示している。これらの酵素含有組成物は、酵素失活温度よりかなり低い温度、典型的には60℃未満でコーティングする必要があり、高速処理センサ製造プロセスには適していない。さらに、これらの酵素電極は、金属ローディングが高く、典型的には、炭素/黒鉛全体の5〜15重量%Ptである。白金族金属が高ローディングである作用電極により、材料コストが高くなり、過酸化水素の金属触媒分解に起因して過酸化水素が受入れられないほど多く失われることがある。(特許文献5)は、架橋結合されたマトリックス中の、黒鉛上に堆積させた白金族金属触媒とカーボンブラック充填剤とからなる作用電極を印刷するのに有用なインク組成物を開示した。熱硬化性ポリマー結合剤をベースとした印刷インクは、架橋結合されたマトリックスを形成するのに長い硬化時間が必要であり、したがって、低コスト高速処理センサ製造プロセスには適していない。使い捨てのバイオセンサには、作用電極用の触媒印刷インクが、低コストであり、低コストおよび高速処理センサ製造プロセスに適していることがきわめて重要である。
ミクロモル(μM)レベルで生物学的検体をモニタする、H22ベースのバイオセンサの能力を拡大し、体液中の低レベルの検体を検出するという高い信頼性を確実にするために、高触媒活性/電流応答および低バックグラウンド電流雑音の、かなり改良されたセンサ性能を有する電気化学センサ材料の必要性が依然としてある。そのような高性能バイオセンサの必要性を示す一例が、タマダ(Tamada)、ボハノン(Bohannon)、およびポッツ(Potts)(1995年)によって与えられ、彼らは、体液のイオン泳動抽出を報告した。これは、非侵襲的グルコースモニタで用いることができる。そして、体液のグルコースレベルをその場で分析することができ、したがって、グルコースの非侵襲的モニタ方法を提供する。抽出された体液中のグルコース濃度は、典型的にはミクロモルレベルであり、これは、ナノアンペア(nA)レベルの電流を生じ、したがって、グルコース測定の検出限界が低いバイオセンサが必要である。グルコース検出限界に影響を及ぼす重要な制限要因は、電気化学信号雑音、バックグラウンド電流であり、これらは、電気化学的に活性である不純物、温度変動、または多くの他の原因から起こることがある。バイオセンサが低バックグラウンド電流を有し、また、温度変動によってあまり変化しないことが望ましい。
米国特許第3,539,455号(1970年)明細書 米国特許第4,970,145号(1990年)明細書 米国特許第5,160,416号(1992年)明細書 米国特許第5,616,222号(1997年)明細書 国際公開第98/20331号パンフレット 米国特許第4,044,193号明細書 米国特許第5,851,438号明細書
触媒インク組成物の高触媒活性を達成するために、分散した粒子、または炭素/黒鉛担体上に堆積した粒子のいずれでも、組成物中の触媒粒子は、非常に小さいサイズ、および大きい全表面積を有することができる。市販の白金金属黒粉末は、平均粒度が<100nmであるナノ粒子の凝集体である。高活性を達成するために、PTFインク組成物に使用する前に、これらの金属粉末を微細分散系中にさらに分散させることができる。PTF組成物に使用するための、分散粒径が<100nmである、非常に細かく、安定した白金族金属分散系を生成するプロセスの必要性が依然としてある。
本発明は、(a)粉末として、または黒鉛担体もしくはその混合物上に堆積させた、白金族金属粉末、合金、またはその混合物と、(b)ポリ(グリコールエーテル)、誘導体、またはその混合物と、(c)炭素ベースの導電性充填剤と、(d)熱可塑性ポリマーまたはその混合物とを含む組成物に関する。
本発明は、さらに、白金族金属粉末、合金、またはその混合物を分散させるプロセスであって、白金族金属粉末、合金、またはその混合物と、ポリ(グリコールエーテル)、誘導体、およびその混合物を混合するステップと、分散手段を用いて、白金族金属粉末、合金、およびその混合物を、ポリ(グリコールエーテル)、誘導体、およびその混合物で分散させるステップとを含むプロセスに関する。
本発明は、さらに、白金族金属粉末、合金、およびその混合物が、上記プロセスに従って分散された、上記組成物に関する。
本発明で網羅される組成物は、電気化学バイオセンサ用途、より詳細には電流滴定グルコースセンサの検知または作用電極を印刷するのに使用することができる。この組成物を使用して、ミクロモルレベルでのグルコースの分析、たとえば体から経皮的に抽出した検体の非侵襲的モニタ方法のための、感度が非常に高い作用電極を備えたグルコースバイオセンサを作ることができる。
この組成物は、作用電極として使用されると、以下の特徴がある。
(a)印刷されたPTF作用電極は、標的化学物質または生体分子に対して電極触媒活性が高く、したがって、標的化学物質の濃度が非常に低い場合でも強い電気信号を与える。さらに、PTF作用電極は、バイオセンサが低濃度の標的化学物質を検出する能力を制限する、過度のバックグラウンド電流信号雑音を導入しない。
(b)印刷されたPTF作用電極は、電極触媒活性が安定し、一貫しているので、バイオセンサが多数の分析を処理することができ、連続的なグルコースモニタを行うことができる。
(c)この組成物は、使い捨てバイオセンサを低コストで製造するのに使用することができる。
(d)この組成物は、従来の印刷プロセスによるセンサの製造を容易にするレオロジー特性を有する。
白金族金属電極触媒と炭素ベースの電子伝導性材料の独自の組合せによって、0.5/99.5もの低い金属/炭素比を含有する低コストの電極触媒系により、100ナノモルのグルコースレベルを検出するバイオセンサ作用電極が製造される。熱可塑性樹脂溶液と組み合わされた、この独自の電極触媒により、使い捨てバイオセンサを作るのに使用される、低コストで信頼性のある金属/炭素ベースの組成物がもたらされる。
この組成物は、ポリ(グリコールエーテル)、その誘導体、またはその混合物中に分散させた、白金族金属粉末、合金、またはその混合物を含んでもよい。この分散プロセスにより、平均粒度<100nmの金属粒子を生成することができる。そのような分散粒子により、触媒活性をより高くすることができる。
この組成物は、以下の成分を含む。(A)黒鉛担体上に堆積させた粉末としてであろうと、ポリ(グリコールエーテル)、誘導体、またはその混合物中に分散させた粉末としてであろうと、白金族金属、合金、またはその混合物から選択される電極触媒、(B)黒鉛、修飾黒鉛、黒鉛担体、導電性炭素、またはその混合物の粒子から選択される炭素ベースの導電性充填剤、(C)ポリ(グリコールエーテル)、誘導体、またはその混合物、および(D)熱可塑性ポリマーまたはその混合物。この組成物は、また、(E)溶媒を含んでもよい。
明細書および特許請求の範囲において数字が記載されている場合、それらは、標準丸め技術を用いて、記載された数字に丸められる数字をすべて含む。成分の割合の範囲が固体に基づいたものとして記載されている場合、それらは、溶媒を加えていない組成物、または溶媒を除去した組成物に基づいて計算されている。表面積または粒度が記載されている場合、それらは、混合して組成物にする前の原材料の表面積または粒度である。
((A)電極触媒)
電極触媒は、本発明において、以下の形態で利用することができる。(1)白金族金属粉末、合金、またはその混合物、(2)導電性担体上に堆積させた、白金族金属、合金、またはその混合物、(3)ポリ(グリコールエーテル)中に分散させた、白金族金属粉末、合金、またはその混合物、または(4)上記のいずれかの組合せの混合物。
((1)白金族金属粉末)
白金族金属は、有機および無機反応ならびに触媒電気化学反応のための触媒活性がよく知られている。本発明は、白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムなどの白金族金属、合金、またはその混合物を使用する。
いくつかの実施形態は、白金族金属粉末として白金を使用する。この金属粉末は、典型的には、表面積が大きい(>5m2/g)。白金黒などの金属粉末触媒も適している。表面積が非常に大きい(>65m2/g)金属粉末触媒は、センサバックグラウンド電流を増加させる傾向がある。たとえば、表面積が25〜60m2/gの白金黒粉末が、メリーランド州エルクトンのコロニアル・メタルズ・インク(Colonial Metals Inc.,Elkton,MD)およびマサチューセッツ州ワード・ヒルのアルファ・エイサー(Alfa Aesar,Ward Hill,MA)から市販されており、適している。
((2)導電性担体上に堆積させた白金族金属(金属被覆黒鉛))
金属被覆黒鉛は、黒鉛担持粒子上に直接堆積させた、白金族金属粒子、合金、またはその混合物である。担持された金属触媒は、触媒部位から導電性ネットワークへの直接電子伝達によって、電極触媒活性を与える。黒鉛は、電極触媒用途において幅広く使用される担持粒子である。黒鉛は、電気化学反応に対して不活性であるため、導電性が良好であり、電気化学信号干渉が小さい。黒鉛に対して0.5〜10%金属ベースの重量である金属被覆黒鉛は、電極触媒として使用するのに適している。金属ローディングがより高いと、使い捨てセンサ用途としてはセンサのコストがより高くなるだけでなく、触媒副反応の高活性により、バックグラウンド電流雑音を引起こす。微結晶サイズで堆積させた触媒粒子、典型的には<50nmにより、触媒活性が高くなり、材料コストが低くなる。金属被覆黒鉛は、(特許文献6)に記載されている方法を用いて調製することができる。
((3)ポリ(グリコールエーテル)中に白金族金属粉末を分散させるプロセス)
最初に、白金族金属粉末、合金、またはその混合物の全部または一部を、ポリ(グリコールエーテル)、誘導体、またはその混合物中に分散させることができる。<100nmの細かく分散した金属粒子を得ることができる。適切な粉末は、上に記載したものをすべて含む。このプロセスは、金属粉末とポリ(グリコールエーテル)を混合し、次に、分散手段を用いて所望の粒径を達成することを含む。分散手段は、3ロールミリング、高速分散、パワーミキシング、メディアミリング、十分な混合、または当業者に知られている任意の他の方法を含んでもよい。このプロセスは、また、プロセス中の任意の時間に、不活性有機溶媒またはその混合物と、ポリ(グリコールエーテル)および白金族金属粉末のいずれかまたは両方を混合する付加的なステップを含んでもよい。1つの実施形態において、ポリ(グリコールエーテル)を、白金族金属粉末と混合する前に、芳香族炭化水素に溶解する。この分散プロセスで溶媒を使用する場合、熱可塑性ポリマーを溶解するのに使用する溶媒と異なった溶媒であってもよい。
いくつかの実施形態において、組成物中に、金属粉末、金属被覆黒鉛、またはポリ(グリコールエーテル)中に分散させた金属粉末(まとめて「金属」と呼ぶ)として存在しようと、金属の量は、固体に基づいて約0.1〜5重量%である。いくつかの実施形態において、この範囲は0.3〜3重量%であり、また、いくつかにおいて、この範囲は1〜2.5重量%である。いくつかの実施形態において、金属/黒鉛比は、5/95から0.5/99.5の範囲であり、黒鉛は、担持粒子として存在しようと、以下に記載されるように炭素ベースの導電性充填剤として存在しようと、組成物中に存在する黒鉛の全量を構成する。
((B)炭素ベースの導電性充填剤)
黒鉛および導電性炭素は、通常使用される炭素ベースの導電性充填剤である。しかし、それらの結晶および電子構造が異なっているため、黒鉛材料は、導電性炭素とはかなり異なった導電性、表面化学構造、および電気化学活性を有する。黒鉛粒子は、典型的には、連続したsp2炭素面の積重ねた層を備えた、>1μmの拡張した結晶ドメインを有する。sp2炭素面に沿った表面、底面は、電気化学的に不活性であり、sp2炭素面の端は、酸化した官能基を有し、それらを電気化学的に活性にすることが多い。一方、典型的にはカーボンブラックとして知られている導電性炭素粒子は、幾分ランダムに配向したsp2面構造を備えた、小さい結晶ドメインを有する。微結晶表面化学構造におけるこれらの差異は、黒鉛対導電性炭素の異なった物理および化学特性をもたらす。典型的には、黒鉛材料は、カーボンブラックよりも、導電性が高く、電気化学活性が低い。
印刷されたバイオセンサの作用電極に使用される白金族金属/炭素ベースの導電性充填剤厚膜組成物(Pt/Cインク)に適している黒鉛材料は、合成黒鉛、熱分解黒鉛、および天然黒鉛を含む。低金属不純物(通常、<500ppm金属汚染)と豊富な表面官能基の良好なバランスを有する、石油コークスから作られる合成黒鉛粉末が適している。適切な黒鉛材料は、典型的には、直径が1〜30ミクロンであり、平均粒度が2〜10ミクロンの範囲であり、表面積が<20m2/gである粒子を有する。より大きい黒鉛粒子は、スクリーン印刷によってセンサを印刷する際に問題を引起こす傾向がある。白金族金属/炭素組成物中の細かい黒鉛粉末は、導電性が低く、センサバックグラウンド電流が高い傾向がある。
電極触媒粒子と相互作用する表面官能基を豊富にするために、組成物に加える前に、黒鉛を修飾することができる。修飾黒鉛は、強い還元剤とプラズマエッチングプロセスによる還元によって、調製することができる。強い還元剤は、次亜リン酸ナトリウム、ホウ水素化ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、およびギ酸ナトリウムを含む。修飾黒鉛の1つの実施形態は、黒鉛1部と次亜リン酸ナトリウム3%水溶液6部を65℃で90分間攪拌し、濾過し、脱イオン水で洗浄し、120℃で乾燥させることによって、調製することができる。
白金族金属/炭素インク組成物に使用するのに適している導電性炭素粉末は、粒度が小さく、表面積が小さい導電性カーボンブラックである。表面積が<150m2/gであり、平均一次粒径が<100nmであるカーボンブラック粉末が適している。そのような表面積が小さいカーボンブラック粉末により、印刷、およびセンサ信号/雑音比が良好な印刷されたセンサに適しているレオロジーを有する白金族金属/炭素インクをもたらすことができる。表面積が大きいカーボンブラック粉末により、バックグラウンドが高くなり、インクを印刷するが困難になることがある。リチウム電池に通常使用されるような、表面積が<80m2/gのカーボンブラック粉末がPt/Cインクに適している。
さらに、いくつかの実施形態は、導電性を高くし、電極表面の化学的性質の良好なバランスを得るために、組成物中に黒鉛と導電性カーボンブラックのブレンドを使用する。白金族金属/炭素インク組成物に適しているカーボンブラックと黒鉛との比は、0〜5の範囲である。いくつかの実施形態は、0.2〜1の範囲である。
金属粉末を有する、いくつかの実施形態において、固体に基づいて組成物に加えられる、黒鉛、導電性炭素、またはその混合物の量は、62〜85重量%の範囲である。金属被覆黒鉛粉末を有する、いくつかの実施形態において、黒鉛担体、黒鉛導電性充填剤、または本明細書に記載される導電性炭素として存在しようと、組成物中に存在する黒鉛の全量を構成する、組成物中に存在する黒鉛の量は、組成物中の固体に基づいて62〜85重量%の範囲である。いくつかの実施形態において、黒鉛/結合剤の体積比は、75/25から45/55の範囲である。
((C)ポリ(グリコールエーテル)ポリマー)
検体の電極触媒反応のための白金族金属触媒の触媒活性を向上させるために、Pt/Cインク組成物にポリ(グリコールエーテル)ポリマー添加剤を加える。それは、上記のように、白金族金属粉末、合金、またはその混合物の分散系の一部として、独立して、またはその混合として、加えてもよい。ポリ(グリコールエーテル)(PGE)中の多数のエーテル結合は、Pt電極触媒の性能を向上させるのに効果的であり、したがって、Pt/C作用電極が、低減した金属触媒ローディングで高いセンサ性能を達成することができる。マレーらの(特許文献4)は、白金−炭素酵素電極のセンサ信号強度を向上させるために、水溶性ポリ(エチレングリコール)ベースの界面活性剤を使用することを開示した。TRITON(登録商標)X−100(コネチカット州ダンバリーのユニオン・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corporation,Danbury,CT)などのエチレングリコールのオリゴマーを含有する界面活性剤は、高いバックグラウンド電流雑音を引起こすことがある。
バックグラウンド電流を最小にしながら、白金族金属ベースのセンサの電極触媒活性を向上させるのに効果的なポリ(グリコールエーテル)材料は、ポリ(テトラメチレングリコール)(PTMEG)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington,DE)のデュポンのTERATHANE(登録商標)ポリエーテルグリコールの製品など)、ポリ(プロピレングリコール)、およびそれらの誘導体を含む。PGEの誘導体は、グリコールエーテルのコポリマー、アルキルポリ(グリコールエーテル)、カルボキシル化ポリ(グリコールエーテル)、または、PGEから誘導された、ポリウレタン、アクリルポリマー、およびポリエステルなどの、ポリマー鎖上にPGEブロックを有するポリマーである。高いセンサ信号強度と低いバックグラウンド電流の良好なバランスを与える、PTMEGおよびその誘導体などの疎水性PGEが適している。さらに、本発明に適している疎水性ポリ(グリコールエーテル)の分子量は、200〜5000の範囲であってもよい。PGE添加剤の適切な量は、全固体に基づいて0.1〜5重量%の範囲である。
(D.熱可塑性ポリマー)
熱可塑性ポリマーは、組成物に使用されるポリマー結合剤である。高温で長い硬化時間を必要とする、架橋結合された結合剤を有するPTF組成物とは異なり、熱可塑性物ベースのPTF組成物は、リールツーリールセンサ製造に適している迅速な印刷−乾燥プロセスに使用することができる。適切な熱可塑性結合剤は、電極触媒および黒鉛粒子をともに保持し、引っかき耐性が良好であり、プラスチックフィルム基板への接着性が良好であるコーティングを形成するマトリックスをもたらす。Tg>50℃の熱可塑性ポリマーが適している。本発明に使用する熱可塑性樹脂の例としては、ポリアクリル、ポリ(スチレン)、スチレン含有アクリルコポリマー、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリ(ヒドロキシエーテル)、ポリ(エステル)、ポリ(カーボネート)、ポリ(イミド)、およびその混合物を含む。バックグラウンド電流雑音に寄与する、電気化学的に活性である不純物を含有しない熱可塑性ポリマーが適している。ポリマー鎖または側鎖上に芳香族基を含有するポリマーが適している。例としては、スチレン含有アクリルコポリマーポリ(スチレン−アクリロニトリル)(ミシガン州ミドランドのダウ・ケミカルズ(Dow Chemicals,Midland,MI)のティリル(Tyril)樹脂など)、ベンジルメタクリレートアクリルコポリマー、ポリ(ブタジエン−アクリロニトリル−スチレン)、ポリ(スチレン)、ポリ(ヒドロキシエーテル)(サウスカロライナ州ロック・ヒルのフェノキシ・スペシャルティズ(Phenoxy Specialties,Rock Hill,SC)のUCARフェノキシ樹脂など)、テラ−、イソ−、またはフタレート芳香族基を有するコポリエステル樹脂(オハイオ州アクロンのグッドリッチ(Goodrich,Akron,OH)のヴィテル(Vitel)樹脂など)、ポリカーボネート(マサチューセッツ州ピッツフィールドのゼネラル・エレクトリック(General Electric,Pittsfield,MA)のレクサン(Lexan)樹脂など)、およびポリイミド(ゼネラル・エレクトリックのウルテム(Ultem)樹脂など)である。ポリマー上の芳香族基は、黒鉛表面上のポリマーのぬれを向上させ、したがって、印刷および乾燥時にポリマーぬれ不足により引起こされるピンホールなどの印刷欠陥を低減する。ポリマー結合剤を溶媒または溶媒ブレンドに溶解して、スクリーン印刷に適している金属−黒鉛組成物を作るためのビヒクルをもたらすことができる。
乾燥電極コーティングにおいて、固体に基づいて14〜35重量%の範囲の結合剤の量が適している。結合剤レベルがより低いと、引っかき耐性が低く、バックグラウンド電流が高い、多孔質コーティングとなる。結合剤レベルがより高いと、導電性が低くなり、電極触媒活性が低くなる。
(E.溶媒)
組成物に適している溶媒は、電気化学活性が低く、Pt触媒化学反応に対して不活性であってもよい。アルコールまたはグリコールアルキルエーテルなどの、ほとんどのヒドロキシル含有有機溶媒は、高いバックグラウンド、および電極触媒による自己発火を引起こすことがある。二塩基エステルなどの溶媒は、電気化学的に活性であるアルコール不純物を含有する。アルキルケトン、アリールケトン、芳香族炭化水素、グリコールジアセテート、およびグリコールエーテルアセテート、またはその混合物のグループからの溶媒は、センサバックグラウンド電流が低い組成物を生成する、適切な溶媒である。黒鉛表面上のぬれが良好である傾向がある芳香族炭化水素溶媒は、組成物に対してわずかにせん断希釈するレオロジーを与え、黒鉛ベースの電極の印刷を改良する。これらの溶媒は、溶媒の混合物であってもよい。
典型的なPt/Cインク組成物は、以下の通りに調製することができる。(1)熱可塑性ポリマーを適切な溶媒に溶解することによって、ポリマー結合剤溶液を調製する。(2)次に、3ロールミルでのミリングによって、結合剤溶液中に金属粉末を分散させた分散系を調製する。(3)高速分散方法によって、結合剤溶液、金属粉末分散系、黒鉛および/またはカーボンブラック、および金属被覆黒鉛の混合物と、溶媒を混合し、PTF組成物を作る。結果として生じる組成物は、典型的には、スクリーン印刷に適している、10〜100Pa.Sの範囲の粘度、および10〜40%の%固体を有する。これらの範囲は、本発明の範囲を限定しない。
(センサ製造およびテスト基準)
本発明の組成物のセンサ性能をテストするために使用する電気化学センサは、作用電極、対極、および参照電極を含有する3電極設計に基づいている。作用電極は、金属/黒鉛−炭素組成物の約1.3cm2のディスクであり、厚みが10〜30μmである。対極および参照電極の両方とも、(特許文献7)に見出されるように、銀/塩化銀PTF組成物のプリントである。従来のスクリーン印刷プロセスを用いて、5ミルポリエステルフィルム基板上にセンサを印刷する。典型的には、印刷は、装置付着物を測定するための電気コンタクトの導電パターンを置く、多数の印刷−乾燥シーケンスで行われる。導電線を保護するために誘電体コーティングを与える。カスタム設計されたポテンシオスタットで電気化学テストが行われた。
TEST A 過酸化水素に対する電気化学センサの応答、TEST B グルコースに対するバイオセンサの応答、TEST C より小さいセンサでの過酸化水素に対する電気化学応答という、3つの重要なテストが行われた。TEST Aは、センサの3つの電極の上に厚さ10ミルのテスト溶液の層を保持する、特別に設計されたテストセルで行われ、カリフォルニア州レッドウッド・シティのシグナス(Cygnus,Redwood City,CA)のGMSモジュールを用いて、電気化学応答をモニタした。最初に、pH7.5、0.1Mリン酸塩、および77mMNaClを有するリン酸緩衝食塩水(PBS)をテストセルに充填する。参照電極に対して作用電極の電位を0.75Vで10分間、0.4Vで50分間設定して、作用電極を予め調整し、バックグラウンド電流を、作用電極と対極の間で測定された定常電流として記録する。次に、H22溶液をテストセルに注入した後のセンサの電流応答を、時間に対して記録する。異なったH22濃度で一連の電流測定を行う。H22濃度に対する、60秒などの固定時点で測定した電流のリニアプロットの勾配は、H22に対するセンサ感度の測定値を与える。バックグラウンド電流雑音の範囲が2〜20nAで、センサ感度が20〜70nA/cm2・H22のμMが、受入れられる。好ましい範囲は、バックグラウンド電流雑音が<5nAで、センサ感度が>50nA/cm2・H22のμMである。
TEST Bは、カリフォルニア州レッドウッド・シティのシグナスのGLUCOWATCH(登録商標)を用いて行われる。印刷された電気化学センサの3つの電極の上に配置された酵素含有ゲルディスクを有するバイオセンサ。ゲルディスクは、ポリ(エチレンオキシド)ゲル、NaClおよびリン酸緩衝液、ならびにグルコース酸化および過酸化水素発生用のグルコースオキシダーゼ酵素を含有する。作用電極に0.77Vバイアスを10分間、続いて0.42Vバイアスを50分間かけて、バイオセンサを予め調整し、最後に測定された定常電流がバックグラウンド電流である。次に、0.2mMグルコース溶液サンプル10ミクロリットル容量をゲルに加える。電流応答を時間に対して記録する。グルコースサンプルからの、時間(t)での電荷/電子応答は、電流応答からバックグラウンド電流を引いたものを時間(t)に対して積分することによって、計算できる。時間(t)での電荷応答を、グルコースサンプルから発生する理論上の全電荷で割ると、時間2.5分でバイオセンサによって回収された%電荷応答(%回収率)を与え、グルコースに対するバイオセンサの感度の測定値を与える。2.5分回収時間でのグルコース回収率>20%は、受入れられる結果であったが、より好ましいのは、2.5分回収時間でのグルコース回収率>30%である。
TEST Cは、約4mm2の面積を有する作用電極、ならびにAg/AgCl参照電極および対極を備えた、印刷されたセンサで行われる。この電極は、上記のセンサよりもかなり高い濃度の過酸化水素を測定するのに適している。酵素層と組み合わせると、このセンサは、血液中のグルコース濃度を測定するのに使用することができる。テスト中、センサは、空気にさらされている。作用電極、対極、および参照電極をカバーするように、少量のPBS緩衝液を電極上に置く。TEST Aでのように、参照電極に対して作用電極の電位を0.75Vで10分間、0.4Vで50分間設定して、作用電極を予め調整し、バックグラウンド電流を、作用電極と対極の間で測定された定常電流として記録する。予めの調整後、緩衝液を除去する。次に、3つの電極をすべてカバーするようにH22溶液の30μLスパイクを配置し、センサの電流応答を時間に対して記録する。異なったH22濃度で一連の電流測定を行う。H22濃度に対する、直ちに発生するピーク電流のリニアプロットの勾配は、H22に対するセンサ感度の測定値を与える。図1は、実施例1、2、および4についてのこのプロットを示す。
本発明は、実施例を示すことによって、さらに詳細に説明する。しかし、本発明の範囲は、これらの実施例によって少しも限定されない。記載されたテスト結果は、本発明の範囲を少しも限定しない。
(中間体)
以下の調合物を実施例で使用した。
(ポリマー溶液(A))
エチレングリコールジアセテート(テネシー州のイーストマン・ケミカルズ(Eastman Chemicals,TN))75部に、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)25部を溶解することによって調製した。
(白金分散系(B))
ポリマー溶液(A)42部、エチレングリコールジアセテート24.67部、および白金黒(メリーランド州のコロニアル・メタルズ・インク(Colonial Metals Inc.,MD))33.33部を含有する混合物を、3ロールミルでミリングすることによって調製した。分散系(B)の乾燥コーティングの走査型電子ミクログラム(SEM)により、Pt粒子の大きさが典型的には0.5μmであることがわかった。
(白金分散系(C))
ポリ(テトラメチレングリコール)28.6部、芳香族炭化水素150(テキサス州のエクソン(Exxon,TX))28.6部、および白金黒42.8部を含有する混合物を、3ロールミルでミリングすることによって調製した。白金分散系(C)の乾燥コーティングのSEMにより、Pt粒子の大きさが<100nmであることがわかった。
(イリジウム分散系(D))
ポリマー溶液(A)19部、エチレングリコールジアセテート6部、および修飾黒鉛について記載されたように次亜リン酸ナトリウムで処理した、イリジウムブラック(メリーランド州のコロニアル・メタルズ・インク)17部を含有する混合物を、3ロールミルでミリングすることによって調製した。
(PTMEG溶液(E))
1部の芳香族炭化水素150に、TERATHANE(登録商標)2000ポリエーテルグリコール2部を溶解することによって調製した。
白金黒、PTMEG、黒鉛(オハイオ州ティムカル(Timcal,OH)のティムレックス(Timrex)SFG−15)、および導電性カーボンブラック(ベルギーのエム・エム・エム・カーボン(MMM Carbon)の表面積60m2/gのスーパーP(Super P))で、Pt/(黒鉛+炭素)比が2.5/97.5であるPt/C組成物を調製した。組成物は、ポリマー溶液(A)10部、エチレングリコールジアセテート36部、芳香族炭化水素150を2.0部、黒鉛3.4部、カーボンブラック3.0部、および白金分散系(C)0.38部を混合することによって調製した。このPt/Cインクで印刷されたセンサのセンサ性能をテストした。TEST Aの結果、感度は50〜53nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは8〜10nAであった。TEST Bの結果、グルコース%回収率は、24Cで54〜56%、32Cで70〜76%であり、バックグラウンド電流は、24Cで63〜67nA、32Cで92〜105nAであった。TEST Cの結果、感度は59nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは2nAであった。テストCの結果は、図1にプロットされている。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
白金黒 0.30
PTMEG 0.20
黒鉛 6.2
カーボンブラック 5.5
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 4.6
エチレングリコールジアセテート 79.4
芳香族炭化水素150 3.8
実施例1と同様にして、Pt/(黒鉛+炭素)比が1/99であるPt/C組成物を調製した。組成物は、PTMEG0.15部、およびPt/C混合物46部を混合することによって調製した。Pt/C混合物は、ポリマー溶液(A)24.6部、エチレングリコールジアセテート50部、芳香族炭化水素150を4部、黒鉛7.73部、カーボンブラック5.07部、および白金分散系(C)0.293部を含有した。TEST Aの結果、感度は40nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンド電流は12nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は43%であり、バックグラウンドは53〜56nAであった。TEST Cの結果、感度は19nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは2nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
白金黒 0.14
PTMEG 0.40
黒鉛 8.43
カーボンブラック 5.53
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 6.71
エチレングリコールジアセテート 74.4
芳香族炭化水素150 4.4
Pt/(黒鉛+炭素)比が1.5/98.5である以外は、実施例1と同様のPt/C組成物を調製し、上記と同様にテストした。TEST Aの結果、感度は38〜45nA/cm2・μMであり、バックグラウンド電流は3〜6nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は55〜51%であり、バックグラウンド電流は59〜71nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
白金黒 0.18
PTMEG 0.12
黒鉛 6.0
カーボンブラック 5.3
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 4.4
エチレングリコールジアセテート 80.5
芳香族炭化水素150 3.5
グルコースおよびH22検知のためのセンサ性能を向上させるのにPTMEGが効果的であることを証明するために、PTMEGを有していない、実施例1と同様のPt/C組成物を調製し、テストし、比較した。サンプルは、ポリマー溶液(A)12.3部、エチレングリコールジアセテート36部、芳香族炭化水素150を2部、黒鉛粉末3.4部、カーボンブラック3.0部、および白金分散系(B)0.40部を含有する。TEST Aの結果、感度は2nA/cm2・μMH22であった。TEST Bの結果、グルコース回収率は3.7〜3.9%であり、バックグラウンド信号は18〜19nAであった。テスト結果を実施例1および2のテスト結果と比較すると、Pt/C組成物のセンサ性能を向上させるために加えたPTMEGの効果が、はっきりとわかる。TEST Cの結果、感度は0nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは0〜1nAであった。テストCの結果は、図1にプロットされている。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
白金黒 0.23
黒鉛 5.95
カーボンブラック 5.25
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 5.67
エチレングリコールジアセテート 79.4
芳香族炭化水素150 3.5
PTMEGの代わりにTRITON(登録商標)X−100(エチレングリコールのオリゴマー)を有する、実施例1と同様のPt/C組成物を調製し、テストし、比較した。組成物は、TRITON(登録商標)X−100を0.10部、およびPt/C組成物50.0部を混合することによって調製し、Pt/C組成物は、ポリマー溶液(A)64.1部、エチレングリコールジアセテート141部、芳香族炭化水素150を6部、黒鉛74.4部、および白金分散系(B)12.0部を含有した。TEST Aの結果、感度は25〜26nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは4nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は40%であり、バックグラウンド電流雑音は310nAであった。テスト結果により、ポリ(エチレングリコール)オリゴマーベースの界面活性剤を有するPt/C組成物が、高いバックグラウンド電流雑音を生じたことがわかる。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
TRITON(登録商標)X−100 0.20
白金黒 1.3
黒鉛 25.0
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 5.8
エチレングリコールジアセテート 65.7
芳香族炭化水素150 2.0
本実施例は、白金黒の代わりに白金被覆黒鉛担持触媒を有するPt/C組成物が、グルコース検知に効果的であることを示す。
組成物は、触媒として4%Pt白金被覆黒鉛と、黒鉛/カーボンブラック比が41/59であり、Pt/充填剤比が1.7/98.3である導電性充填剤ブレンドとを有する。組成物は、PTMEG0.14部、ポリマー溶液A10部、エチレングリコールジアセテート68部、芳香族炭化水素2部、4%白金被覆黒鉛3.6部、およびカーボンブラック5.0部を混合することによって調製した。TEST Aの結果、感度は48〜49nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは25〜31nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は58%であり、バックグラウンドは52〜55nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
PTMEG 0.16
4%白金被覆黒鉛 4.06
カーボンブラック 5.63
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 2.82
エチレングリコールジアセテート 85.08
芳香族炭化水素 2.25
Pt/(黒鉛+炭素)比が1/99である、PTMEG、白金被覆黒鉛、およびカーボンブラックを有するPt/C組成物。組成物は、TERATHANE(登録商標)2000ポリエーテルグリコール0.14部、ポリマー溶液A10部、エチレングリコールジアセテート75部、芳香族炭化水素150を12部、5%Pt−黒鉛1.8部、およびカーボンブラック6.8部を含有した。TEST Aの結果、感度は27〜29nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは6〜8nAであった。TEST Bの結果、グルコース%回収率は55〜59%であり、バックグラウンドは71〜108nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
PTMEG 0.13
5%Pt−黒鉛 1.70
カーボンブラック 6.43
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 2.36
エチレングリコールジアセテート 78.03
芳香族炭化水素 11.35
白金被覆黒鉛、黒鉛、およびPTMEGを有するが、カーボンブラックを有していないPt/C組成物を、実施例4と同様にして調製した。組成物は、PTMEG0.10部、ポリマー溶液A11.5部、エチレングリコールジアセテート27部、芳香族炭化水素1部、5%Pt−黒鉛2.6部、およびSFG−15黒鉛10.3部を含有した。TEST Aの結果、感度は20〜26nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは3〜4nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は39〜41%であり、バックグラウンドは48〜49nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
PTMEG 0.19
5%Pt−黒鉛 4.95
黒鉛 19.62
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 5.48
エチレングリコールジアセテート 67.86
芳香族炭化水素 1.90
実施例8と同様の組成物を、PTMEG添加剤を用いないで調製した。組成物は、ポリマー溶液A53.5部、エチレングリコールジアセテート127部、芳香族炭化水素5部、5%白金被覆黒鉛12.9部、および黒鉛51.6部を含有した。TEST Aの結果、感度は12nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは3〜4nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は14〜15%であり、バックグラウンドは26〜29nAであった。テスト結果により、PTMEGを有していないPt/Cが、実施例8のPTMEG含有Pt/C組成物と比べて、感度が低く、グルコース回収率が低いことがわかる。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
5%Pt−黒鉛 5.16
黒鉛 20.64
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 5.35
エチレングリコールジアセテート 66.85
芳香族炭化水素 2.00
この組成物は、十分な分散に3ロールミリングを必要とする高表面積炭素(マサチューセッツ州カボット(Cabot,MA)のヴァルカンXR−72(VulcanXR−72))を使用した。PTMEG0.4部、ポリマー溶液A30部、エチレングリコールジアセテート60部、芳香族炭化水素2部、および高表面積炭素20.2部を含有する混合物を、3ロールミルでミリングし、カーボンブラックを分散させた。次に、この混合物100.9部を、5%白金被覆黒鉛5部、およびエチレングリコールジアセテート2部に加えた。TEST Aの結果、感度は2.2〜2.5nA/cm2・μMH22であった。TEST Bの結果、グルコース回収率は41〜42%であり、バックグラウンドは73〜75nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
PTMEG 0.33
5%白金被覆黒鉛 4.63
高SAカーボンブラック 16.78
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 6.23
エチレングリコールジアセテート 70.37
芳香族炭化水素 1.66
この組成物は、白金族金属としてイリジウムブラックを使用した。組成物は、CARBOWAX(登録商標)メトキシポリ(エチレングリコール)750(コネチカット州ダンバリーのユニオン・カーバイド)0.40部と、Ir/C組成物40.0部を混合することによって調製し、Ir/C組成物は、ポリマー溶液(A)53.6部、エチレングリコールジアセテート115.0部、芳香族炭化水素150を5.0部、黒鉛62.2部、およびイリジウム分散系(D)10.0部を含有した。TEST Aの結果、感度は29〜33nA/cm2・μMH22であり、バックグラウンドは5〜8nAであった。TEST Bの結果、グルコース回収率は22%であり、バックグラウンド55〜63nAであった。正味ペースト組成は、以下の通りであった。
成分 重量パーセント
メトキシポリ(エチレングリコール) 0.99
イリジウムブラック 1.63
黒鉛 24.99
ポリ(スチレン−アクリロニトリル) 5.86
エチレングリコールジアセテート 64.51
芳香族炭化水素150 2.02
実施例1および4についてテストCで説明されるH22濃度に対するセンサ応答のグラフである。それは、センサ性能に対するPTMEGの効果を証明する。

Claims (3)

  1. (a)(1)白金族金属粉末、合金、またはその混合物、(2)黒鉛担持粒子上に堆積させた、白金族金属、合金、またはその混合物、または(3)(1)と(2)の混合物から選択される電極触媒と、
    (b)(1)粒径が1〜30ミクロンである、黒鉛粒子、修飾黒鉛粒子、または黒鉛担持粒子、(2)平均粒度が100nm未満であるカーボンブラック、または(3)その混合物から選択される炭素ベースの導電性充填剤と、
    (c)疎水性ポリ(グリコールエーテル)ポリマー、誘導体、またはその混合物と、
    (d)熱可塑性ポリマーまたはその混合物と、
    を含むことを特徴とする組成物。
  2. 前記白金族金属と炭素ベースの導電性充填剤との比が、5/95から0.5/99.5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 請求項1の組成物を含むことを特徴とする電気化学バイオセンサに使用するための作用電極。
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