JP3958609B2 - フレキシブルコンテナ用下敷きシート及びフレキシブルコンテナの汚染防止方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、フレキシブルコンテナ(以下、単に「フレコン」という)に用いる下敷きシートに関するものであり、特にフレコンに充填された内容物が汚染されることがないように使用するフレコン用下敷きシートおよびそれを用いたフレコン包装体の汚染防止方法に関する。
【0002】
【従来技術】
フレコンはシートまたはフィルム(以下、単に「シート」という)からなる柔軟な容器であって、その上部には投入口が、底部には排出口が設けられている。そして、フレコン内に内容物を充填後、屋外で保管、輸送時、またはパレットに載せて移動する際、往々にして雨水や虫などが排出口から侵入し内容物に害を与える危険性があり、また、フレコン内部にまで侵入しない場合でも排出口付近に異物が付着し、内容物の排出時に異物として混入する危険性がある。
従来より、このような内容物の汚染を防止するため、いろいろな工夫がなされている。例えば、実開平6−14460号公報には、防水性シート材により底部と筒状部が一体に連設されてフレコンの底部を覆うことができるように構成され、上記筒状部の開放側にフレコンに対して閉塞状態で離脱可能に固定する固定手段が設けられているフレコン用袴(底部カバー)が提案されている。このフレコン用袴は脱着するのに手間がかかり、製造工程も複雑なものであった。また、内容物充填後のフレコンに装着する場合は、フレコンを高く持ち上げて装着する必要があり安全性の面で問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は上記の問題点を解決すべく種々検討した結果本発明を完成したもので、本発明の目的は、容易な操作でフレコンに充填された内容品の汚染を防止でき、製造も容易なフレコン用下敷きシート、および、それを用いたフレコン包装体の汚染防止方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、フレキシブルコンテナの底部排出口を保護する防水性シートであって、少なくとも一枚が防水性である二枚のシート材を重ね、該シート材間に凸条形成部材を挿入し、該凸条形成部材の外周近傍において前記シート材同士を接合して封入し、前記シート材に連続または断続した環状の凸条を設けたことを特徴とするフレキシブルコンテナ用下敷きシートである。即ち、本発明のフレコン用下敷きシートは、この上に内容物を充填したフレコンを乗せることにより下敷きシートの凸条が土手となり、底部排出口から水分や異物が侵入したり、排出口の周囲が汚染されることが防止される。そして、凸条にて囲繞される領域内に、内容品が充填されたフレキシブルコンテナの底部排出口が存在する領域の全部を包含させるように載置したり、更には、内容品が充填されたフレキシブルコンテナの底部領域内に、前記凸条にて囲繞される領域の全部を包含させるように載置すると、フレコンの重みで凸条がフレコン底部にめり込み、フレコンの排出口より水や虫などの異物の混入を容易かつ確実に防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明について詳細に説明する。
本発明の下敷きシートを適用できるフレコンの形状は角型、円筒型の何れでもよく、また、そのサイズ(最大充填量)は特に制限はないが通常0.5〜3トン程度のものである。
本発明にかかるフレコン用の下敷きシートは連続または断続した環状の凸条が設けられており、環状の形態としては、特定の領域を囲繞する形状であれば特に制限はなく、三角や四角の角形形状、円形や楕円形などの円形形状などが採用できる。凸条の断面形状としては三角形や四角形などの多角形、円形などいずれでもよい。そして、本発明の下敷きシートは、少なくとも一枚が防水性である二枚のシート材を重ね、該シート材間に凸条形成部材を挿入し、該凸条A形成部材の外周近傍において前記シート材同士を熱溶着や縫合などの手段で接合して封入したものであることが好ましい。
そして、該凸条形成部材の内周近傍において、さらには、外周近傍においても前記シート材同士を接合することがより好ましい。
本発明における下敷きマットを構成する防水性を有するシート材としては、金属製、合成樹脂製等の何れか一又は二以上を組み合わせて使用することができるが、軽くて錆びないので合成樹脂製のものが好ましい。なかでもポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を延伸したフラットヤーンやマルチフィラメントなどの延伸糸条からなる織布の少なくとも片面にポリオレフィン系樹脂を積層したものを使用すると、薄くて、引張強度が大きく、柔軟性の優れたものとなるので好ましい。
また、環状の凸条を形成する凸条形成部材としては内容品が充填されたフレコンが載置されても潰れない程度の剛性を有するものであれば材質に制限はないが、軽いことや入手が容易なことから合成樹脂製のパイプが適している。このような凸条形成部材は一の連続する部材であっても良く、この場合は凸条が連続したものとなる。また、複数の部材を用いても良く、この場合、凸条形成部材の大きさや配置する密度により凸条は連続または断続したものとなる。
そして、凸条で囲繞された領域の大きさはフレコンの排出口の口径より大きくフレコン本体の底面より小さいことが好ましい。そのような大きさは通常、フレコンの底面の大きさに対して2/5〜4/5程度である。
【0006】
本発明のフレコン用下敷きマットの製造方法は、合成樹脂製シート2枚を重ね、このプラスチックシートの間に、例えば合成樹脂製パイプなどの凸条形成部材を挿入して、該合成樹脂製パイプの外周を熱溶着や縫製して封入する。防水性の観点からは熱溶着することが好ましいが、製造の容易さからは縫製することが好ましい。
【0007】
上述のフレキシブルコンテナ用下敷きシートの凸条にて囲繞される領域内に、内容品が充填されたフレキシブルコンテナの底部排出口が存在する領域の全部を包含させるように載置するすることによってフレキシブルコンテナ包装体の排出口の汚染を防止することができる。さらに、内容品が充填されたフレキシブルコンテナの底部領域内に、前記凸条にて囲繞される領域の全部を包含させるように載置することによって、水分や異物を凸条で囲繞される領域の外側で、その侵入を防止できるので、より一層フレキシブルコンテナ包装体の排出口の汚染を防止することができる。この観点からは凸条は連続していることが好ましい。
【0008】
次に図をもって本発明を説明する。図1は本発明にかかるフレコン用下敷きシートに内容品が充填されたフレコンを載置したときの正面図であり、図2はその平面図である。図1及び図2において、フレコン用下敷きシート3は二枚の防水性シートの間に凸条形成部材6を挿入し、この凸条形成部材6の外周近傍及び内周近傍において前記シートを縫製接合して凸条4を形成した。このように、縫製した場合であっても、ふつうの縫い方をすると二枚のシートの中程に凸条形成部材が配置され、縫い目の高さは凸条の中間あたりに位置することになるので、万が一、本発明の下敷き用シートが濡れることがあっても、少量の水であれば、縫い目より水が侵入することはない。
そして、円筒形フレコン1の排出口2の全体がフレコン用下敷きシート3の凸条4にて囲繞された領域内に存在するように、フレコン本体の底部を下敷きの凸条4に載せると、排出口2はシート面に触れることがないので汚染されることがなく、内容物を排出するときゴミなどが混入することがない。そして、フレコンの底部領域内に、凸条4にて囲繞される領域の全部を包含させるように載置することによって、フレコン用下敷きシートの凸条4はフレコン底部にめり込み、水分や異物を凸条4で囲繞される領域の外側で侵入を防止できるので、その結果、水や虫などは混入することがない。
【0009】
【実施例】
本発明を更に実施例を以って具体的に説明する。
実施例1
1600デニールのポリプロピレン製フラットヤーンを打込本数経緯とも14本/インチにて織った織布の両面に厚さ50μmのポリプロピレン樹脂層を押出積層して得られたシートを防水性のシート材とした。また、下敷きシートの凸条を形成するために、高密度ポリエチレン製高圧ホース(外径27mm、肉厚2.5mm、長さ2.2m×1本)の両端に接続用の一回り細いパイプを内挿して連続した環状とし、直径約700mmのリング状とした。前記シートを直径800mmの円形に裁断したもの2枚を重ね合わせ、直径600mmにてシートの外周と同心円となる位置をミシン縫製した。次いでシートとシートの間に前記リング状ホースをセットし、シートの外周から約20mm内側をミシン縫製し、シート2枚の間にリング状ホースを封入して図2に示すフレコン用下敷きシートを得た。
【0010】
実施例2
底面中央部に排出用スパウトを収納する直径600mmの排出口を有する縦1100mm×横1400mm×高さ1300mmの角形フレコンにポリエチレン樹脂を1000Kg収納し、実施例1のフレコン用下敷きシートを用い、その凸条で囲繞される領域内にフレコンの排出口が全て含まれ、かつ、凸条で囲繞される領域の全てがフレコンの底面にて覆われるようにフレコンをフレコン用下敷きシートの上に載置した。フレコンの底面隅部近傍においては、一部、フレコン底面と、床面が接触していたが、フレコン用下敷きシートの凸条はフレコンの底面にめり込み、凸条で囲繞される領域は完全に密閉され、フレコンの排出口は充分に保護されていた。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、防水性を有するシート材に、凸条を備えたことで、フレコンの底部を水、虫、等の異物から容易に保護でき、且つ作業が簡便な下敷きシートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフレコン用下敷きシートにフレコンを載置したときの正面図。
【図2】本発明にかかるフレコン用下敷きシートの平面図。
【符号の説明】
1 円筒形フレコン 2 排出口
3 フレコン用下敷きシート 4 凸条 5 投入口
6 凸条形成部材 7 凸条外周接合部
8 凸条内周接合部
Claims (6)
- フレキシブルコンテナの底部排出口を保護する防水性シートであって、少なくとも一枚が防水性である二枚のシート材を重ね、該シート材間に凸条形成部材を挿入し、該凸条形成部材の外周近傍において前記シート材同士を接合して封入し、前記シート材に連続または断続した環状の凸条を設けたことを特徴とするフレキシブルコンテナ用下敷きシート。
- さらに、該凸条形成部材の内周近傍において前記シート材同士を接合したことを特徴とする請求項1記載のフレキシブルコンテナ用下敷きシート。
- 前記凸条形成部材が合成樹脂製のパイプである請求項1または2のいずれかの項記載のフレキシブルコンテナ用下敷きシート。
- 前記防水性のシート材がポリオレフィン系樹脂製の延伸糸条からなる織布の少なくとも片面にポリオレフィン系樹脂を積層したものである請求項1ないし3のいずれかの項記載のフレキシブルコンテナ用下敷きシート。
- 請求項1ないし4のいずれかの項記載のフレキシブルコンテナ用下敷きシートの前記凸条にて囲繞される領域内に、内容品が充填されたフレキシブルコンテナの底部排出口が存在する領域の全部を包含させるように載置するフレキシブルコンテナ包装体の汚染防止方法。
- さらに、内容品が充填されたフレキシブルコンテナの底部領域内に、前記凸条にて囲繞される領域の全部を包含させるように載置する請求項5に記載のフレキシブルコンテナ包装体の汚染防止方法。
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JP2002077681A JP3958609B2 (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | フレキシブルコンテナ用下敷きシート及びフレキシブルコンテナの汚染防止方法 |
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2002
- 2002-03-20 JP JP2002077681A patent/JP3958609B2/ja not_active Expired - Lifetime
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