JP3957807B2 - ロータコア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リラクタンストルクを利用するリラクタンスモータのロータコア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リラクタンスモータは、インダクタンスモータと比較して回転子の2次銅損が発生しないという特徴があるため、電気自動車や工作機械等の駆動用モータとして注目されている。しかし、この種のモータは一般に力率が悪く、産業用として利用するには、ロータコア構造あるいは駆動方法等の改善が必要であった。近年、ロータコアのコアシートに多層のフラックスバリアを設けることにより力率を向上させる技術が開発された(平成8年電気学会全国大会誌、1029、本田ら著「マルチフラックスバリアタイプ シンクロナスリラクタンスモータの検討」参照)。
【0003】
図21にこの従来の改良されたリラクタンスモータのロータコア構造の一例を示す。図21(a)において、電磁鋼板製の円板状のコアシート161には、多層のフラックスバリア162がコアシート161の軸芯163に対し逆円弧状に形成されている。フラックスバリア162は幅1mm程度のスリット(貫通溝)からなり、プレス加工されたものである。また、コアシート161の外周には回転時にかかる遠心力に対する強度を持たせるため、一定幅のスリット外周端部164を設けている。
【0004】
コアシート161をロータ軸165の方向に数十枚積層することにより、図21(b)に示すようなロータコア166が完成する。そして、このロータコア166を、図21(c)に示すようなステータ167内にセットすれば、ステータ167の複数の界磁部168より、ロータコア166に回転磁界が与えられ、これにより、リラクタンストルクTが発生する。このリラクタンストルクTは次式で表される。
【0005】
T=Pn(Ld−Lq)id iq ………………………………………(1)
ただし、Pnは極対数、Ld,Lqはd,q軸インダクタンス、id,iqはd,q軸電流である。上記(1)式より、このモータの性能を左右するのはd,q軸インダクタンスの差Ld−Lqの大きさであることが分かる。そこで、この差Ld−Lqを大きくするために、上記フラックスバリアを設けることにより、スリットを横切るq軸方向の磁路に抵抗を与える一方、スリット間に挟まれたd軸方向の磁路を確保していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、幅1mm程度のスリットをプレス加工により、切り欠いたものである。そして、スリット外端部は一定の幅でストリップを連結している。
【0007】
しかしながら、このような構成では電動機の回転数が早くなると、遠心力によりロータの内側スリット付近、特に最も内側のスリット外端部に応力集中してしまい、ロータの形状が変形する可能性がある。
【0008】
遠心力によりロータの内側のスリット外周端部にかかる応力が大きくなる理由は、以下の通りである。スリット外周端部が支えるストリップは、ロータ外側ではストリップ外周端部が支える重さは小さいが、ロータ外側になるほどスリット外周端部が支えるストリップの数が多くなる。つまり、スリット外周端部が支えるストリップの重さは大きくなる。よって、回転により発生する遠心力は内側のスリット外周端部ほど大きくなる。さらに、ロータが回転駆動することにより、ロータ中心側に突出している各ストリップはロータ外側へ引っ張られていく。その結果、ロータ内側に突出している各ストリップはロータ外側に突出しようとし、ストリップは外周端部を外側へ押し出そうとしてしまう。この時、ロータ内側のストリップほどストリップが長いので、ロータ内側のストリップほど外側へ押してしまう力が大きい。よって、ロータの内側の応力集中部ほど回転駆動すると変形しようとする力が飛躍的に大きくなってしまう。
【0009】
よって、高速回転であってもロータが変形しないように、外端部の幅を厚くしようとすると、各ストリップを接続しているスリップ外周端部も厚くなってしまい、ストリップ外周端部は磁気飽和されないので、スリット外周端部を介してq軸方向へ磁束が漏れてしまうので、Lqが大きくなり効率よく回転駆動することができない。
【0010】
本発明は、従来構成の課題を解決すべく創案されたもので、十分なリラクタンストルクを得ることにより、モータの性能の向上を図りうるリラクタンストルクを利用して回転駆動するロータコアを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のロータコアは、中心側に凸となる複数のスリットを半径方向に列設して中心側に凸となる複数のストリップを半径方向に列設したコアシートをロータ軸方向に積層してなるロータコアにおいて、コアシートの半径方向内側に位置する複数のスリットのスリット外周端部の幅を、それより半径方向外側のスリットのスリット外周端部の幅より広くするとともに、前記半径方向内側の複数のスリットにおけるスリット外周端部の幅を、半径方向外側のスリットから内側のスリットに向けて順次広くした構造であり、半径方向内側に位置してより大きな遠心力がかかるスリット外端部程、より広い幅を備えているので、高速回転をしてもロータの形状が変形することはない。さらに、それ以外のスリット外端部は薄いので、スリット外端部を流れる磁束は飽和してしまい、Ld/Lqの比を下げることなく、ロータの耐久性を保つことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のロータコアは、中心側に凸となる複数のスリットを半径方向に列設して中心側に凸となる複数のストリップを半径方向に列設したコアシートをロータ軸方向に積層してなるロータコアにおいて、コアシートの半径方向内側に位置する複数のスリットのスリット外周端部の幅を、それより半径方向外側のスリットのスリット外周端部の幅より広くするとともに、前記半径方向内側の複数のスリットにおけるスリット外周端部の幅を、半径方向外側のスリットから内側のスリットに向けて順次広くしたことを特徴としており、コアシートの半径方向内側に位置する複数のスリット(以下、応力集中部と称す)に遠心力による力が集中しても、この力に耐えられるだけのスリット外周端部の幅をそれぞれ備えているので、ロータコアが遠心力による応力で変形することはない。さらに、他の外周端部の幅は小さいので磁束が飽和して、この外周端部に磁束が流れない。よって、Ld/Lqのインダクタンス比を高く保つことができる。なお、上記応力集中部とはロータの半径,材質,回転数などにより決まり、コアシートの最も中心側のスリットと、2番目に中心側のスリットであってもよく、またコアシートの最も中心側と、2番目と、3番目のスリットであってもよい。
【0013】
さらに、応力集中部のスリット外周端部の幅は、他の全てのスリット外周端部の幅より広いので応力集中部以外のストリップ外周端部で磁束の漏れは少ない。
【0014】
さらに、スリット外周端のみにより応力集中部のストリップを連結することで、各ストリップを連結している箇所はスリット外周端部のみとなるので、q軸方向の磁束の漏れが小さくなる。
【0015】
さらに、応力集中部のスリット端部は曲線状であるので、スリット端はRを有し、さらに強度が増し、スリット外周端部の幅を小さくすることが可能である。
【0016】
さらに、隣接するストリップ間にブリッジ部を設けることにより、遠心力による大きな力がスリット外周端部以外に、ブリッジ部にも分散されるため、スリット外周端部の幅を小さくすることができる。また、このブリッジ部はスリット中心に設けてもよい。
【0017】
さらに、コアシートが励磁されたときに、このコアシートのスリップとブリッジ部とで蛇行状の磁路が形成することにより、q軸方向の磁路抵抗が大きくなる。
【0018】
さらに、コアシートの内周側ほど、ストリップとブリッジ部との連結点間の距離が長くなるように各ブリッジ部を形成してもよい。
【0019】
さらに、隣り合うストリップ間で、ストリップとブリッジ部との連結点が交互となるように各ブリッジ部を形成することにより、q軸方向の磁路抵抗が大きくなり、Ldが小さくなる。
【0020】
さらに、ロータ軸方向に積層されたときに、このコアシート内で蛇行状の磁路が形成されていることより、立体的にq軸方向の磁路抵抗が大きくなる。
【0021】
さらに、ブリッジ部の幅がストリップの幅よりも小さくなるように、各ブリッジ部を形成することにより、q軸方向の磁路抵抗が大きくなる。
【0022】
さらに、ブリッジ部の幅がコアシートの内周側ほど太くなるように、各ブリッジ部を形成することにより、ロータを回転することにより発生する遠心力に、ロータが耐えることができる。
【0023】
さらに、最も中心側のスリットの幅が他のスリットの幅よりも広くすることで高速回転により発生する応力であっても、ロータが耐えることができる。
【0024】
さらに、応力集中部のみに外周端部を設け、その他のスリットのスリット端部は開放端としてもよい。
【0025】
さらに、各ブリッジが直線状に並ぶように各スリットを連結することにより、各スリット間の結合を補強することができる。
【0026】
さらに、スリットの中に樹脂をつめることにより、ロータの強度を上げることができる。
【0027】
さらに、ロータコアは、q軸方向と同一方向の外周部を備えたコアシートAと、q軸方向と同一方向の外周部を切り欠いたコアシートBからなり、前記コアシートAの間に、コアシートBを挟み込んだことにより、このコアシートBに発生するq軸方向の磁路はこの切り欠いた部分を横切るためq軸方向の磁路に対する抵抗が大きくなるが、d軸方向の磁路はコアシートB内に確保されるため、d軸に対する磁路はほとんど変わらない。したがって、d軸,q軸インダクタンスの比Ld/Lqを大きくすることができるので、リラクタンストルクを大きくとることができる。また、コアシートAと、コアシートBとを交互に配置してもよい。また、複数枚のコアシートAの間にコアシートBを挟み込んでもよい。
【0028】
さらに、複数枚のコアシートを積層する際に、各コアシートの取付位置をロータ軸方向でずらしてスキューをかけてもよい。また、スキューが階段状であってもよい。また、スキューが、ステータの歯ピッチ以下のスキュー量よりなるものであってもよい。
【0029】
さらに、ロータコアの半径が30mm以上の時、スリット外周端部の幅は0.2mm以上が好適である。
【0030】
さらに、応力集中部のスリット外周端部の幅は、他のスリット外周端部の幅の1.5倍以上が好適である。
【0031】
さらに、ロータコアの半径が20mm以上の時、スリット外周端部の幅は0.1mm以上が好適である。
【0032】
さらに、隣接するストリップの間ブリッジ部を設けることにより、遠心力の力を分散し、外周端部の幅を小さくすることができる。
【0033】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、以下の実施例は本発明を具体化した1例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0034】
(実施例1)
図1において、1は電磁鋼板等の高透磁率材からなる円板状のコアシートであって、その周方向には等間隔置きの4箇所に、中心側に凸となるように湾曲する円弧状のストリップ2が半径方向にスリット3を挟んで列設されている。このようなコアシート1はプレス加工もしくはレーザ加工等により形成される。ストリップ2の形状としては、磁路の形状やコアシート1の加工等を考慮すれば、円弧状とするのが好適である。ただし、V字型やU字型の形状としてもよいのは勿論である。そして、コアシート1を軸方向に数十枚積み重ねて積層体5となした後、ロータ軸4が挿入されることによりロータコア6が完成される。このようなコアシート1同士は必要に応じて接着剤等で一体固着される。
【0035】
このように完成されたロータコア6を図示しないステータ内にセットすれば、ステータの複数の歯からなる界磁部より、ロータコア6に回転磁界が与えられ、これにより、リラクタンストルクが発生する。このようなロータコア6を有するリラクタンスモータにおいては、ストリップ2を横切るq軸方向のインダクタンスLqと、ストリップ2に沿ったd軸方向のインダクタンスLdとを比較すると、次のようになる。すなわち、q軸方向には電磁鋼板に比べて透磁率が約1/1000である空気層よりなるスリット3で磁路に抵抗を与えているため、磁束がほとんど通らず、インダクタンスLqは小さくなる。一方、d軸方向には、ストリップ2が磁路を形成しているため、磁束が通り易く、インダクタンスLdは大きくなる。
【0036】
図2,図3により、コアシート1を説明する。スリット3はロータの中心側に向かって列設されており、この複数のスリット3中で、最も中心側に位置するスリットを第1スリット7とする。この第1スリット7は、他のスリット3よりもスリット幅Sが広い。
【0037】
図3には、コアシート1の外周部が示されている。スリット3とロータコア6の外側部との間隔がスリット外周端部10である。このスリット外周端部10のみで、各ストリップ2を連結している。なお、ロータコア6が回転している時スリット外周端部10には遠心力による応力が加わる。そして、その応力はストリップ2の外側ほど小さく、内側ほど大きい。なぜならば、ロータ外側のスリット外周端部が支えているストリップの総質量より、ロータ内側のスリット外周端部が支えているストリップの総質量の方が大きいし、さらに、ロータが回転することで、各ストリップはロータ外側方向へ引っ張られ、最もストリップが長い最も内側のスリットの外周端部はロータ外側へ強く押される。よって、ロータ内側のスリット外周端部ほど応力は急激に大きくなる。ここでは、最大の応力がかかる第1スリット7と対応するスリット外周端部10を応力集中部とする。
【0038】
よって、各ストリップ2を連結しているスリット外周端部10の幅Lは、応力集中部11以外の部分では同一幅であるが、応力集中部11では、他のスリット幅よりも幅が広くなっている。このように、応力集中部11の外周端部10の幅L1を、他の端部の幅Lよりも幅広にすることでロータの高速回転を可能にする。つまり、ロータの回転により生ずる応力は、ロータの中心になるほど大きくなる。しかし、ロータ内側である応力集中部11に力が集まっても、応力集中部11のスリット外周端部10の幅L1は広いので、高速回転による応力にも耐える。また、応力集中部11以外のスリット外周端部10では、ロータの回転により発生する遠心力は応力集中部よりも小さいので、スリット外周端部の幅Lを小さくすることができる。このように、応力集中部以外でのスリット外周端部の幅を小さくすれば、隣接するストリップ間で磁束が漏れることはない。なぜならば、応力集中部以外のスリット外周端部の幅は、最大応力に合わせ、広くしなくてもよい。よって、スリット外周端部の幅を磁気飽和するような大きさにすれば、磁気飽和によりスリット外周端部を介して、d軸磁束がq軸方向に流れることはない。
【0039】
さらに、スリット外周端部のみでストリップを連結することにより、d軸方向に流れる磁束はスムーズに流れ、各ストリップを連結している箇所はスリット外周端部のみになるのでd軸方向の磁束の漏れが少なくなる。つまり、Ld/Lqの値は大きくなる。
【0040】
実験により、ロータコアにかかる最大応力と、スリット外周端部の幅の関係を、図4,図5を用いて示す。
【0041】
スリット外周端部の幅が異なる4タイプのロータコアをロータ径φ76.4mmのロータコアを回転数600rpmで回転駆動し、最大応力を比較した。なお、最大応力とは、ロータコアが回転した時に発生する遠心力が集中する部分である。
【0042】
図5に示すように、全てのスリット外周端のスリット幅が同一であると(タイプ1)、最も内側のスリット外周端部に応力が集中しています。タイプ2,タイプ3,タイプ4に見られるように、ロータコア内周部側のスリット幅l2,l3,l4を広げることによって、応力集中は分散する。よって、同一径、同一回転の電動機においてスリット外周端部の幅を変えることにより、応力集中を分散し最大応力を小さくすることができる。ただし、あまりスリット外周端幅を広げていくと、q軸方向の磁束がスリット外周端幅で飽和せず、q軸方向の磁束がd軸方向へ流れてしまう。よって、回転数,材質,スリット外周端幅を考慮して応力集中部を最も中心側のスリット外周端部と2番目に中心側のスリット外周端部としてもよいし、応力集中部を最も中心側、2番目に中心側、3番目に中心側のスリット外周端部としてもよいし、応力集中部をさらに多くのスリット外周端部としてもよい。
【0043】
そして、このようなロータコアを電動機に用いることにより高回転・高トルクにすることが可能であり、電気自動車,コンプレッサ,エアコン等に用いることにより高性能,高出力を可能にする。なお、スリット外周端部の幅はロータコアの半径が30mm以上の時は0.2mm以上が好適である。また、スリット外周端部の幅はロータコアの半径が20mm以上の時は0.1mm以上が好適である。なぜならば、スリット外周端部は磁気飽和の側面を考えれば、薄いほうがよいが、応力を考慮するとこのような値がよい。
【0044】
また、応力集中部のスリット外周部は全ての応力集中部以外のスリットが、応力集中部のスリット外周端部より広い方が好ましいが、応力集中部のスリット外周端部より、応力集中部以外のスリット外周端部が1,2,3くらいの少数の本数だけ広くとも、Lqの磁束が小さければよい。
【0045】
さらに、コアシート1の各ストリップ2間のスリット3を樹脂を封止してもよい。具体的には、コアシート1のスリット3に樹脂を入れて固めてもよい。このようにすれば、コアシート1にブリッジ部を設けることなくその回転強度をより大きくすることができる。封止剤には、アルミニウム,硬質ゴム等の他の低透磁率材を用いてもよい。
【0046】
なお、このようなロータコアを用いた電動機は回転子の2次銅損が発生せず高速回転も可能であるので、コンプレッサー,冷蔵庫,エアコン,電気自動車に用いるのが適している。特に、安全性を重視する電気自動車に用いることは適している。
【0047】
(実施例2)
図6,図7は、コアシート21の正面図を示す。スリット23はロータの中心側に向かって列設されており、この複数のスリット23中で、最も中心側に位置するスリット23を第1スリット27とする。この第1スリット27は、最もロータの中心側に位置し、このスリット幅Sは、他のスリット幅よりも広い。
【0048】
応力集中部となす、最も内周側のスリット外周端部24aと2番目の内周側のスリット外周端部24bの幅L1,L2は、他のスリット外周端部の幅Lよりも短い。さらに、スリット外周端部24aの幅L1は、スリット外周端部24bの幅L2よりも広い。このように、応力集中部のスリット外周端部の幅を広くすることにより、ロータを高速回転した場合により発生する遠心力による力は、スリット外周端部24aの幅L1、スリット外周端部24bにかかるが、他のスリット外周端部よりも幅を広く取り、回転により耐えれられるようにしている。また、他のスリット外周端部の幅は小さいので、スリット外周端部では磁束が飽和してしまい、スリット外周端部に磁束が流れることはない。
【0049】
なお、図7では、スリット外周端部24aの幅L1は、スリット外周端部の内側辺r1とスリット外周端部の外側辺r2は、r1=r2の関係であり、スリット外周端部24bのスリット外周端部の内側辺r3とスリット外周端部の外側辺r4は、r3=r4である。同様に他のスリット外周端部の内側辺と外側辺の幅は各スリットごとで同じである。つまり、r1=r2>r3=r4>r5=r6=r7…という関係である。しかし、スリット外周端の幅が、スリット外周端内側辺が外側辺より大きい図8に示すようにr1>r2>r3>r4>r5=r6=r7…であってもよい。
【0050】
なお、スリット外周端の幅は隣接するスリット外周端部の幅より広いという関係は、応力集中部のみではなく、ロータ全体のスリットであってもよい。具体的には図9に示すように、L1≧L2≧L3≧L5≧ … … であってもよいし、r1≧>r2≧r3r≧4r≧5≧r6≧ … … であってもよい。
また、スリット端部の形状にRを持たせることによって、スリットの強度を大きくすることができる。
【0051】
(実施例3)
図10は、コアシート41の正面図を示す。スリット43はロータの中心側に向かって列設されており、この複数のスリット43中で、最も中心側に位置するスリット43を第1スリット47とする。この第1スリット47は、最もロータの中心側に位置し、このスリット幅は、他のスリット幅よりも広い。
【0052】
応力集中部となす、最も内周側のスリット外周端部44aと2番目の内周側のスリット外周端部44bは、他のスリット外周端部の幅よりも短い。そして、スリット外周端部の幅44aは、スリット外周端部44bの幅よりも大きい。さらに、各ストリップ42を連結するようにブリッジ部45を各ストリップ間に設けた。このように応力集中部のスリット外周端部の幅を大きくし、ブリッジ部45を設けることにより、ロータを高速回転した場合により発生する遠心力が生じても、ロータの強度が増しているので、ロータの高速回転に耐えることができる。
【0053】
具体的には、コアシートが励磁されたときに、このコアシート41のストリップ42とブリッジ部45とで蛇行状の磁路が形成されるように前記ストリップ42とブリッジ部とを連結する。コアシートの内周側ほど、ストリップ42とブリッジ部45との連結点間の距離が長くなるように各ブリッジ部45を形成する。隣り合うストリップ42間で、ストリップ42とブリッジ部45との連結点が交互となるように各ブリッジ部45を形成する。これらにより、コアシート41の回転強度を確保でき、かつ、コアシート41が励磁されたときに、このコアシート41に発生するq軸方向の磁路を細長くして、q軸方向の磁路に対する抵抗を大きくすることができる。
【0054】
ここで、1枚のコアシート41内で前記蛇行状の磁路が形成されるようにすれば平面的にq軸方向の磁路を長くしてq軸方向の磁路に対する抵抗を大きくすることができるが、場合によっては1枚のコアシート41内では、磁束が飽和し前記蛇行状の磁路が形成されなくなることがある。図10に示すようにコアシート41をロータ軸方向に積層してコアシート41間でロータ軸方向に前記蛇行状の磁路が形成されるようにすれば、磁束が飽和しにくくなり前記蛇行状の磁路を立体的に形成することができるため、q軸方向の磁路を長くしてq軸方向の磁路に対する抵抗を大きくすることができる。
【0055】
さらに、ブリッジ部45の幅がストリップ42の幅よりも小さくなるように、各ブリッジ部45を形成すれば、q軸方向の磁路を細くすることができる。この場合もq軸方向の磁路に対する抵抗が大きくなるため、上記と同様の作用効果を得ることができる。ブリッジ部45の幅がコアシート41の内周側ほど太くなるように、各ブリッジ部45を形成すれば、コアシート41の回転時の遠心力の分布状態に応じた強度を確保することができる。
【0056】
ところで、図11ではコアシート41が励磁されたときに、このコアシート41に発生するd軸方向の磁路が形成される様子を示したが、コアシート41のロータ中心から最も内周側のストリップ42までの間に位置する第1スリット47にはほとんどd軸方向の磁路が形成されていない。一方、図12のq軸方向の磁路はこの第1スリット47に集まるように形成されている。そこで、第1スリット47を他のスリット43の幅よりも大きくなるようにコアシート41を形成すれば、ほとんどq軸方向の磁路だけがこの大きなスリット43を横切ることとなるため、d軸方向の磁路に対する抵抗にはほとんど影響せずに、q軸方向の磁路に対する抵抗のみをより大きくすることができ、より大きな効果を得ることができる。
【0057】
さらに、図11よりこのコアシート41に発生するd軸方向の磁路は、q軸方向の外周部には中心側に比べてわずかしか形成されていない。そこで、図13に示すように、q軸方向の外周部49を削除すれば、ほとんどq軸方向の磁路だけがこの削除された部分を横切るため、d軸方向の磁路に対する抵抗にはほとんど影響せずに、q軸方向の磁路に対する抵抗のみをより大きくすることができ、より大きな効果を得ることができる。
【0058】
ただし、図14に示すように、このコアシートに発生する磁路のq軸方向の外周縁のみを連結する連結環50を設ければ、上記のわずかながら形成されるd軸方向の磁路を確保できるため、d軸方向の磁路に対する抵抗を若干小さくすることができる。ここでの連結環50は従来例のスリット外周端部と異なり、強度メンバーではないので、コアシートの半径方向の幅は加工上の極限まで薄いものとすることが望ましい。
【0059】
さらに、コアシート41の回転時の遠心力に対する強度確保の点からは、このコアシート41に発生する磁路のq軸方向に列設された各ストリップ42を直線的に連結するブリッジ部を設けるのが望ましい。
【0060】
またブリッジ部45を、コアシート41の内側が太く、外周側が細くなるように形成すれば、先端部のマスが小さくなり、アンバランス強度上も有利である。ブリッジ部45の幅は、コアシート41の少なくとも中心側ではストリップ42の幅よりも太くなるように形成すれば、実用上十分な強度を確保できる。ブリッジ部を複数本設けるときは、アンバランス強度上、左右対称に設けるのが望ましい。これらにより、コアシート41の回転強度をより大きくすることができるため、より高速回転にも耐えられるモータを実現できる。
【0061】
図10に示したコアシート41はこれらの工夫をすべて適用した例であるが、その一部を適用してもよいのは勿論である。そのような具体例を図15(a)〜(f)に示した。
【0062】
(実施例4)
図16は実施例4のロータの正面断面図を示す。このロータコアシート71は中心側に凸となるように湾曲する略円弧状のストリップ72を半径方向に列設し内側のスリット外周端部が、他のスリット外周端部より幅の広い高透磁率材製のコアシート71をロータ軸方向に積層してなるリラクタンスモータのロータコア構造である。このコアシートの中心側の複数枚のストリップ72は、ステータの歯の位置に応じた幅と位置とを有してなることを特徴とするものである。
【0063】
上記構成によれば、コアシートの中心側の複数枚のストリップ72が、ステータの歯の位置に応じた幅と位置とを有していることにより、コアシート71が励磁されたときに、このコアシート71に発生するq軸方向の磁路は中心側の複数枚のストリップ72間に形成された大きな間隙を横切ることになるためq軸方向の磁路に対する抵抗が大きくなるが、d軸方向の磁路はコアシート71の中心側の複数枚のストリップ72にて十分に確保できるためd軸方向の磁路に対する抵抗はほとんど変わらない。したがって、d,q軸インダクタンスの比Ld/Lqを大きくとることができるので、十分なリラクタンストルクを得て、モータ性能の向上を図ることができる。
【0064】
具体的には、コアシートが、応力集中部の歯を他のスリット外周端部の幅より広くすると共に、相互に隣接するストリップ間を連結するブリッジ部を設ければ、q軸方向の磁路を長くすることができるため、q軸方向の磁路に対する抵抗がより大きくなる。
【0065】
この場合、コアシートの各ストリップ間の間隙を樹脂で封止すれば、コアシートの回転強度をより大きくすることができる。
【0066】
(実施例5)
図17,18に実施例5のロータの正面図を示す。透磁率材製のコアシートをロータ軸方向に積層してなるリラクタンスモータのロータコア構造において、q軸方向と同一方向の外周部を備えた応力集中部のスリット外周部の幅を他のスリット外周端部の幅より広くしたコアシートA81と、q軸方向と同一方向の外周部を切り欠いたコアシートB82からなり、前記コアシートAの間に、コアシートBを挟み込むことを特徴とするものである。
【0067】
上記構成によれば、コアシートが励磁されたときに、このコアシートA81に発生する磁路のq軸方向と同一方向の外周部を切り欠いたコアシートB82を、コアシート間に挟み込むことにより、このコアシートに発生するq軸方向の磁路はこの切り欠いた部分を横切るためq軸方向の磁路に対する抵抗が大きくなるが、d軸方向の磁路はコアシートB82内にも確保されるため、d軸方向の磁路に対する抵抗はほとんど変わらない。したがって、d,q軸インダクタンスの比LdLqを大きくすることができるので、リラクタンストルクを大きくとることができる。このように十分なリラクタンストルクを得て、モータ性能の向上を図ることができる。
【0068】
具体的には、コアシートA81とコアシートB82とを交互に配置しているが、あるいは、複数枚のコアシートAごとにコアシートB82を挟み込んでもよい。
【0069】
図19(a),(b)に示すように、コアシート82を、コアシート81間に挟み込んでいることを特徴とするコアシートの形状は、図14に示すように、コアシート81が励磁されたときに、このコアシート81に発生する磁路のq軸方向と同一方向の外周部83を切り欠いたものを用いる。コアシート82の配置は図19(a)に示すように、コアシート81とコアシート82とを交互に配置したり、あるいは図19(b)に示すように、コアシートA81のグループごとにコアシート81を挟み込んだりすればよい。
【0070】
このように、コアシートB82をコアシートA81間に挟み込むことにより、コアシートA81が励磁されたときにこのコアシートA81に発生するq軸方向の磁路は外周部の切り欠いた部分を横切るため、q軸方向の磁路に対する抵抗が大きくなるが、d軸方向の磁路はコアシートB82内にも確保されるため、d軸方向の磁路に対する抵抗はほとんど変わらない。したがって、d,q軸インダクタンスの比Ld/Lqを大きくすることができるので、リラクタンストルクを大きくとることができる。
【0071】
(実施例6)
半径方向に列設したスリットを備え、最も内側のスリット外周端部の幅が、他のスリット外周端部の幅より広い複数枚のコアシートを積層する際に、各コアシートの取り付け位置をロータ軸方向でずらしてスキューをかければ、d軸方向の磁路に対する抵抗がロータ周方向において均一化されるため、ステータからロータに入ったり、ロータからステータに出るd軸方向の磁束が均一化され、磁束の不均一に起因するトルクリップルを低減して、モータ性能をさらに向上させることができる。
【0072】
この場合、前記スキューを階段状としたり、あるいは、前記スキューが、ステータの歯のピッチ以下のスキュー量よりなるものとしてもよい。
【0073】
複数枚のコアシートを積層する際に、図20(a)に示すように、各コアシート91の取り付け位置をロータ軸方向でずらしてスキュー97をかければ、d軸方向の磁路に対する抵抗がロータ周方向において均一化されるため、ステータからロータコア96に入ったり、ロータコア96からステータに出るd軸方向の磁束が均一化され、磁束の不均一に起因するトルクリップルを低減して、モータ性能をさらに向上させることができる。
【0074】
この場合、図20(b)に示すように、前記スキュー97を階段状としたり、あるいは、図20(c)に示すように、ロータ軸94方向の途中で折れ曲がったようなV字状としてもよい。本発明者らの経験によれば、前記スキュー47は、ステータの歯92のピッチ以下のスキュー量よりなるものとするのが望ましい。
【0075】
このようにロータコア46側に適当なスキュー97をかけてモータ性能をさらに向上させることができる。ステータ側にスキューをかけても、上記と同様にトルクリップルを低減して、モータ性能をさらに向上させることができることは周知の通りである。
【0076】
【発明の効果】
本願請求項1,2,3,28,29,30,31,32記載の発明は、Ld/Lqのインダクタンス比を高く保ちながら、高速回転を駆動することができる。よって、高効率・高出力の電動機を提供することができる。
【0078】
さらに、請求項4,5記載の発明はd軸方向の磁束の漏れがすくなくなり、Ld/Lqの比を高く保つことができるので、さらに高効率の電動機を提供することができる。
【0080】
さらに、請求項6,7記載の発明は、ブリッジ部を設けることによりさらに高速回転をすることができる。
【0081】
さらに、請求項8,9,10,11,12,13,14,15,16記載の発明は、q軸方向の磁路抵抗をさらに大きくすることが可能であり、さらに高速回転・高効率の電動機を提供することができる。
【0082】
さらに、請求項17記載の発明はロータの強度を増すことができる。さらに、請求項18,19,20記載の発明は異なったコアシートを用いることによりさらに、高効率・高出力の電動機を提供することができる。
【0083】
さらに、請求項21,22,23記載の発明は、コギングトルクを低減することができる。
【0084】
さらに、請求項24,25,26記載の発明は、ロータ径とスリット外周端部の幅が好適なので、高効率で回転することができる。
【0085】
さらに、請求項27記載の発明はq軸方向の磁束をさらに小さくし、高効率の電動機を提供することができる。
【0086】
さらに、請求項33記載の発明は、安全性の高い高速走行が可能な電気自動車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は実施例1のリラクタンスモータの全体構成を示す斜視図
【図2】同コアシートの平面図
【図3】同コアシートの部分拡大図
【図4】同評価例を説明する図
【図5】同評価の結果を説明する図
【図6】同実施例2のコアシートの平面図
【図7】同コアシートの部分拡大図
【図8】同コアシートの平面図
【図9】同コアシートの平面図
【図10】同実施例3のコアシートの平面図
【図11】同コアシートのd軸方向の磁路を示す説明図
【図12】同コアシートのq軸方向の磁路を示す説明図
【図13】同要部拡大図
【図14】同要部拡大図
【図15】同要部拡大図
【図16】同実施例4のコアシートの平面図
【図17】同実施例5のコアシートAの平面図
【図18】同コアシートBの平面図
【図19】同ロータコアの断面図
【図20】同実施例6のロータコアの断面図
【図21】従来のロータコアを示す図
【符号の説明】
1 コアシート
2 ストリップ
3 スリット
5 積層体
6 ロータコア
10 スリット外周端部
11 応力集中部
Claims (33)
- 中心側に凸となる複数のスリットを半径方向に列設して中心側に凸となる複数のストリップを半径方向に列設したコアシートをロータ軸方向に積層してなるロータコアにおいて、コアシートの半径方向内側に位置する複数のスリットのスリット外周端部の幅を、それより半径方向外側のスリットのスリット外周端部の幅より広くするとともに、前記半径方向内側の複数のスリットにおけるスリット外周端部の幅を、半径方向外側のスリットから内側のスリットに向けて順次広くしたことを特徴とするロータコア。
- コアシートの最も半径方向内側のスリットと2番目に内側のスリットのスリット外周端部の幅を、他のスリットのスリット外周端部の幅より広くした請求項1記載のロータコア。
- コアシートの最も半径方向内側のスリットと2番目に内側のスリットと3番目に内側のスリットのスリット外周端部の幅を、他のスリットのスリット外周端部の幅より広くした請求項1記載のロータコア。
- スリット外周端部のみにより各ストリップを連結した請求項1記載のロータコア。
- スリット外周端部の幅を広くしたスリットにより形成されたストリップは、スリット外周端部のみにより接続した請求項1記載のロータコア。
- 隣接するストリップ間にブリッジ部を設けた請求項1記載のロータコア。
- ブリッジ部をスリットの中心に設けた請求項6記載のロータコア。
- コアシートが励磁されたときに、このコアシートのストリップとブリッジ部とで蛇行状の磁路が形成されるように前記ストリップとブリッジ部とを連結した請求項6記載のロータコア。
- コアシートの半径方向内側ほど、ストリップとブリッジ部との連結点間の距離が長くなるように各ブリッジ部を形成した請求項6記載のロータコア。
- 隣り合うストリップ間で、ストリップとブリッジ部との連結点が交互となるように各ブリッジ部を形成した請求項6記載のロータコア。
- ロータ軸方向に積層されたときに、このコアシート内で蛇行状の磁路が形成される請求項6記載のロータコア。
- ブリッジ部の幅がストリップの幅よりも小さくなるように、各ブリッジ部を形成した請求項6記載のロータコア。
- ブリッジ部の幅がコアシートの半径方向内側ほど太くなるように、各ブリッジ部を形成した請求項6記載のロータコア。
- 最も半径方向内側のスリットの幅が他のスリットの幅よりも広い請求項6記載のロータコア。
- 各ブリッジが直線状に並ぶように各スリットを連結した請求項6記載のロータコア。
- コアシートの半径方向内側に位置する複数のスリットのみにスリット外周端部を設け、その他のスリットのスリット端部は開放端とした請求項1記載のロータコア。
- スリットの中に樹脂をつめた請求項1記載のロータコア。
- ロータコアは、q軸方向と同一方向の外周部を備えたコアシートAと、q軸方向と同一方向の外周部を切り欠いたコアシートBからなり、前記コアシートAの間に、コアシートBを挟み込んだことを特徴とする請求項1記載のロータコア。
- コアシートAと、コアシートBとを交互に配置した請求項18記載のロータコア。
- 複数枚のコアシートAの間にコアシートBを挟み込んだ請求項18記載のロータコア。
- 複数枚のコアシートを積層する際に、各コアシートの取付位置をロータ軸方向でずらしてスキューをかけた請求項1記載のロータコア。
- スキューが階段状である請求項21記載のロータコア。
- スキューが、ステータの歯ピッチ以下のスキュー量よりなるものである請求項21記載のロータコア。
- ロータコアの半径が30mm以上の時、スリット外周端部の幅は0. 2mm以上である請求項1記載のロータコア。
- コアシートの半径方向内側のスリットのスリット外周端部の幅は、他のスリット外周端部の幅の1.5倍以上である請求項1記載のロータコア。
- ロータコアの半径が20mm以上の時、スリット外周端部の幅は0.1mm以上である請求項1記載のロータコア。
- 最も半径方向内側のスリットのスリット幅が他のスリット幅よりも広い請求項1記載のロータコア。
- 中心側に凸となるストリップを半径方向に列設したコアシートをロータ軸方向に積層してなるロータコアにおいて、コアシートのスリット外周端部の幅は、隣り合うロータの外側のスリット外周端部より、隣り合うロータ内側の外周端部の幅の方が広いロータコア。
- 請求項1〜請求項28の何れかに記載のロータコアを用いて構成した電動機。
- 請求項29記載の電動機を用いたコンプレッサ。
- 請求項29記載の電動機を用いたエアコン。
- 請求項29記載の電動機を用いた冷蔵庫。
- 請求項29記載の電動機を車輪の駆動部に用いた電気自動車。
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