JP3957576B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転ブラシを回転させて歯を磨く電動歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転ブラシを、所定の角度で正逆に回転させる電動歯ブラシは、使用しているときに、回転ブラシの外れを確実に阻止することが大切である。使用しているときに、口の中で回転ブラシが外れると、種々の弊害の原因となる可能性があるからである。図1は、実用新案登録第2565618号が開示する構造であって、回転ブラシ70を外れないようにケース71に連結している従来の電動歯ブラシの分解斜視図である。この電動歯ブラシは、回転ブラシ70の背面に固定している回転軸72を、ケース71の貫通孔73に回転できるように挿通している。回転軸72は、ケース71から抜けるのを阻止するために、対向する位置に一対の抜止突起74を設けている。貫通孔73は、回転軸72を特定の姿勢とするとき(例えば、組み立てるとき)に限って、抜止突起74を通過させる一対の切欠部75を内周に設けている。この回転ブラシ70は、抜止突起74を貫通孔73の切欠部75に位置させる姿勢で、回転軸72を貫通孔73に挿通する。貫通孔73に挿入された回転軸72を回転させると、抜止突起74がケース71の内面に係止されて、回転ブラシ70は抜けないようにケース71に連結される。さらに、回転軸72にはピニオン76を設けている。このピニオン76に噛み合うラック(図示せず)がスライド棒77の先端内側に設けられ、別途設けられる本体内のモーター駆動によりスライド棒77が直線往復運動して回転ブラシ70が回転する。この電動歯ブラシは、ラックをピニオンに噛み合わせる状態で、抜止突起が貫通孔の周縁に係止される。このため、正常な使用状態で回転ブラシが抜けることはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1に示す電動歯ブラシは、長時間使用してラックやピニオンが摩耗し、あるいは一部に損傷を受けると、回転軸が自由に回転して回転ブラシがケースから抜けることがある。回転軸の抜止突起が貫通孔の切欠部に移動するからである。
【0004】
本発明はこのような弊害が発生することを確実に阻止することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、回転ブラシを回転させる駆動部が損傷を受けても、回転ブラシがケースから抜けることがなく、安心して使用できる電動歯ブラシを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動歯ブラシは、前面にブラシ33を有し、背面に回転軸32を設けてこの回転軸32にクランクアーム34を突出させている回転ブラシ30と、回転ブラシ30の回転軸32を脱着できると共に回転できるように挿通してなる貫通孔42のあるブラシケース40と、このブラシケース40の背面に装着されてブラシケース40背面の開口部41を閉塞するケース裏蓋50と、ブラシケース40に往復運動できるように配設されると共に、先端を回転軸32のクランクアーム34に回動できるように連結している往復運動ロッド60とを備える。ケース裏蓋50は、ブラシケース40の内面に突出して、回転ブラシ30の回転軸32に回転できるように挿入している回転シャフト53と、ブラシケース40に装着されたケース裏蓋50をブラシケース40に連結する係止フック51とを備える。
【0006】
本発明の請求項1の電動歯ブラシは、往復運動ロッド60がクランクアーム34から外れた状態で、係止フック51が、回転軸32のクランクアーム34が貫通孔42から抜ける位置に回転するのを阻止して、回転ブラシ30がブラシケース40から抜けないようにしている。
【0007】
さらに、本発明の請求項2の電動歯ブラシは、回転軸32のクランクアーム34が貫通孔42から抜ける位置に回転するのを阻止する回り止め52をケース裏蓋50の内面に突出して設けると共に、この回り止め52に衝突して、クランクアーム34が貫通孔42から抜ける位置に回転しないように停止するストッパ凸部37をクランクアーム34に突出して設けている。この電動歯ブラシは、往復運動ロッド60がクランクアーム34から外れた状態で、ケース裏蓋50の回り止め52がクランクアーム34のストッパ凸部37に衝突して、クランクアーム34が貫通孔42から抜ける位置に回転するのを阻止し、回転ブラシ30がブラシケース40から抜けないようにしている。
【0008】
さらに、本発明の請求項3の電動歯ブラシは、往復運動ロッド60が、その先端部に傾動自在なジョイント61を有し、クランクアーム34が、ジョイント61先端の折曲部61Aを回転できるように連結する円形孔を有する。この電動歯ブラシは、往復運動ロッド60が往復運動するとジョイント61が傾動し、ジョイント61の折曲部61Aが円形孔の内部で回転して、回転ブラシ30を回転させるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電動歯ブラシを例示するものであって、本発明は電動歯ブラシを以下のものに特定しない。
【0010】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0011】
図5ないし図8は、第1実施例の電動歯ブラシのブラシユニットを、図9ないし図12は、第2実施例の電動歯ブラシのブラシユニットを、その他の図は、第1実施例と第2実施例に共通の構造を示す。図2ないし図4に示す電動歯ブラシは、鎖線で示す本体部20と、この本体部20に脱着できるように連結しているブラシユニット10とを備える。本体部20は、図示しないが、モーターと、このモーターの回転を往復運動に変換する回転運動−往復運動変換機構とを内蔵している。
【0012】
第1実施例と第2実施例のブラシユニット10に共通して、回転ブラシ30と、この回転ブラシ30を回転できるように先端部に連結しているブラシケース40と、ブラシケース40背面の開口部41を閉塞するケース裏蓋50と、往復運動して回転ブラシ30を回転させる往復運動ロッド60とを備える。
【0013】
回転ブラシ30は、円盤31の背面の中心に回転軸32を設けている。円盤31の前面には、ブラシ33を植え付けている。背面の回転軸32は、ブラシケース40の貫通孔42に回転できるように挿入される。回転軸32には、クランクアーム34を突出させている。さらに図に示す回転ブラシ30は、クランクアーム34と反対側に第2クランクアーム35を設けている。クランクアーム34と第2クランクアーム35は、ブラシケース40の内面を摺動して、回転ブラシ30をブラシケース40に抜けないように連結する。
【0014】
回転ブラシ30のクランクアーム34は、回転軸32が抜けるのを阻止することに加えて、往復運動ロッド60に連結されて回転ブラシ30を回転させる。クランクアーム34は、往復運動ロッド60の先端を連結する連結孔36を設けている。連結孔36は円形で、往復運動ロッド60のジョイント61を回転できるように連結している。図のジョイント61は、先端を直角に折曲している金属線である。連結孔36は、ジョイント61である金属線の折曲部61Aを回転できるように挿入して連結している。連結孔36は、回転軸32と平行な方向に開口される。クランクアーム34は、往復運動ロッド60の往復運動を回転運動に変換して、回転ブラシ30を、たとえば約90度の角度で正逆に回転させる。
【0015】
次に、本発明において、回転ブラシ30の抜けを防止する構造を説明する。なお、回転ブラシ30がブラシケース40から抜ける構造については、従来例と同様であり、詳細には後述する。
図5ないし図8に示す第1実施例のブラシユニット10は、往復運動ロッド60がクランクアーム34から抜けたときにクランクアーム34が抜け位置に移動するのを係止フック51で停止する。これに対して、図9ないし図12に示す第2実施例のブラシユニット10は、クランクアーム34が抜け位置に移動するのを、クランクアーム34のストッパ凸部37と、ケース裏蓋50の回り止め52とで停止する。したがって、図9ないし図12のクランクアーム34は、クランクアーム34が抜け位置に回転するのを阻止するストッパ凸部37を設けている。このストッパ凸部37は、ケース裏蓋50の回り止め52に衝突して、クランクアーム34が抜け位置に移動するのを阻止する。往復運動ロッド60に連結されるクランクアーム34は、抜け位置に移動することはない。往復運動ロッド60がクランクアーム34の回転角を制限するからである。ただ、往復運動ロッド60がクランクアーム34から抜けると、回転ブラシ30は自由に回転できる状態となる。この状態になると、回転軸32の回転を制限しない限り、クランクアーム34が抜け位置に移動して、回転ブラシ30がブラシケース40から脱落することがある。
【0016】
図9ないし図12の回転ブラシ30は、クランクアーム34がケース裏蓋50と対向する面に突出してストッパ凸部37を設けている。このストッパ凸部37は、クランクアーム34が抜け位置に移動するとき、ケース裏蓋50に設けている回り止め52に衝突する。
【0017】
第1実施例と第2実施例に共通して、ブラシケース40は、内部の往復運動ロッド60を収納できる細長い筒状で、先端に回転ブラシ30を連結している。後端は本体部20に脱着できる形状としている。回転ブラシ30を連結するために、ブラシケース40は先端部に貫通孔42を設けている。貫通孔42は、回転軸32を挿入でき、かつ挿入した回転軸32を抜けないように回転できる形状としている。図の回転ブラシ30は、円柱状の回転軸32の側面に、軸を中心として180度離して一対のクランクアーム34と第2クランクアーム35とを設けている。したがって、貫通孔42は回転軸32の外径にほぼ等しい円形で、クランクアーム34と第2クランクアーム35を通過できる切欠部43、43を設けている(図7、図11参照)。さらに、図のブラシケース40は、貫通孔42の周囲に周壁44を一体的に成形して設けて、この周壁44の内側でクランクアーム34と第2クランクアーム35とを回転させる。周壁44は、クランクアーム34と第2クランクアーム35のガイドとなって、回転ブラシ30を定位置に保持して回転させる。
【0018】
ブラシケース40は、先端部の背面を開口している。開口部41に沿っては、側壁45を一体的に成形している。この側壁45にケース裏蓋50が連結されて、背面の開口部41が閉塞される。さらに、ブラシケース40は、貫通孔42を設ける部分、すなわち回転ブラシ30の円盤31と対向する対向面46(図6、図10参照)を平面状に成形している。回転ブラシ30の円盤31との隙間をなくするためである。
【0019】
ケース裏蓋50は、ブラシケース40の背面に装着されて、ブラシケース40背面の開口部41を閉塞する。ケース裏蓋50には、ブラシケース40の内面に突出して、回転ブラシ30の回転軸32に回転できるように挿入している別部品の金属棒である回転シャフト53が取り付けられている。回転シャフト53は金属シャフトで、ケース裏蓋50に外れないように連結している。回転シャフト53は、ケース裏蓋50をブラシケース40に連結すると、回転ブラシ30の回転軸32の中心に設けている中心孔38に回転できるように挿入される。
【0020】
さらに、ケース裏蓋50は、ブラシケース40に装着されたケース裏蓋50をブラシケース40に連結する一体成形された係止フック51と係止片54とを備える。ケース裏蓋50は、ケース裏蓋50の下後側の係止片54がブラシケース40の内側に係止されると共に、係止フック51が貫通孔42の上先側の切欠部43に挿入されてブラシケース40に連結される。係止フック51は、プラスチックでもってケース裏蓋50に一体的に成形される。係止フック51の先端部51Aは、フック形状に成形されて、ブラシケース40の外側に引っかけられる。図6と図10のブラシケース40は、係止フック51の先端部51Aが引っかけられる引掛部47を段差形状に成形して、係止フック51がブラシケース40の表面から突出しないようにしている。ケース裏蓋50をブラシケース40に装着するとき、係止フック51は弾性的に変形して、貫通孔42の上先側の切欠部43を通過して引掛部47に係止される。
【0021】
第1実施例において、図5ないし図8に示すブラシユニット10は、係止フック51でもって、万一往復運動ロッド60がクランクアーム34から外れたときに、クランクアーム34が抜け位置に回転するのを阻止する。したがって、この係止フック51は、図7の鎖線で示すように、クランクアーム34が貫通孔42の切欠部43に移動して、抜け位置に移動するのを阻止する位置に配設される。図の係止フック51は、貫通孔42の切欠部43にあって、貫通孔42の切欠部43に移動するクランクアーム34に衝突して、クランクアーム34が抜け位置に移動するのを阻止する。
【0022】
第2実施例において、図9ないし図12に示すケース裏蓋50は、クランクアーム34の回り止め52を内面に突出して設けている。回り止め52は、往復運動ロッド60がクランクアーム34から外れたときに、クランクアーム34の近傍に設けられたストッパ凸部37に衝突して、クランクアーム34が抜け位置に移動するのを阻止する。したがって、回り止め52はクランクアーム34のストッパ凸部37に衝突して、クランクアーム34が貫通孔42の切欠部43に移動するのを阻止する位置、すなわちクランクアーム34のストッパ凸部37の移動軌跡であって、クランクアーム34が貫通孔42の切欠部43に移動するのを阻止する位置に設けている。図のケース裏蓋50は、係止フック51よりも内側に階段状の回り止め52を設けている。
【0023】
第1実施例と第2実施例に共通して、往復運動ロッド60は、図13に示すように、その先端部に傾動自在なジョイント61を有する。ジョイント61は、先端と後端を直角に折曲している金属線である。ジョイント61先端の折曲部61Aは、クランクアーム34の連結孔36に連結され、後端の折曲部61Bは往復運動ロッド60の本体ロッド62に傾動できるように連結している。図の本体ロッド62は、ジョイント61後端の折曲部61Bを挿入して連結する回動孔63(図7、図11参照)を有し、衝撃等により不所望にジョイント61が外れることを防止するために、側壁66、67、ひさし状の上片64を有する。ジョイント61は、本体ロッド62が往復運動されるとき、往復して傾動しながらクランクアーム34を介して回転ブラシ30を往復して正逆回転させる。
【0024】
以上の構造の往復運動ロッド60は、回転ブラシ30をスムーズに回転できる特長がある。とくに、往復運動ロッド60が最も後退する位置、あるいは最も突出する位置で停止し、この位置から回転されるときにスムーズに回転できる。それは、ジョイント61先端の折曲部61Aを、クランクアーム34に設けている円形の連結孔36に遊びなく連結しているからである。ただし、本発明の電動歯ブラシは、クランクアームに回転軸の半径方向に長い長孔の連結孔を設け、ジョイントを傾動しないように本体ロッドに連結する構造とすることもできる。この構造は、ジョイントを傾動させることなく、ジョイント先端の折曲部を、長い孔に沿って移動させながら、クランクアームを介して回転ブラシを所定の角度で回転できる。
【0025】
第1実施例と第2実施例に共通して、図5ないし図12のブラシユニット10は、以下の工程で組み立てられる。
(1) ケース裏蓋50を外したブラシケース40の貫通孔42に、回転ブラシ30の回転軸32を入れて、ブラシケース40に回転ブラシ30を装着する。回転軸32は、クランクアーム34と第2クランクアーム35を貫通孔42の切欠部43に通過させて挿入される。
(2) 回転ブラシ30のクランクアーム34に設けている連結孔36に、往復運動ロッド60のジョイント61先端の折曲部61Aを連結する。この状態で、回転ブラシ30は自由に回転できなくなって、ブラシケース40に抜けないように装着される。
(3) ブラシケース40の背面にケース裏蓋50を装着する。ケース裏蓋50は、貫通孔42の上先側の切欠部43に挿入される係止フック51を介してブラシケース40に装着される。ケース裏蓋50には回転シャフト53を設けているので、これが回転ブラシ30の回転軸32の中心孔38に挿入される。回転軸32は、回転シャフト53に回転できるように支持される。
【0026】
以上の状態で組み立てられたブラシユニット10は、本体部20に装着される。ブラシユニット10が本体部20に装着されると、ブラシユニット10の往復運動ロッド60は、本体部20に内蔵される回転運動−往復運動変換機構に連結される。したがって、本体部20の回転運動−往復運動変換機構が往復運動ロッド60を往復運動させると、クランクアーム34を介して回転ブラシ30が回転される。
【0027】
電動歯ブラシは、以上の状態で使用されるが、駆動部の摩耗、変形、損傷等で往復運動ロッド60が回転ブラシ30のクランクアーム34から外れる可能性は極めて低いながらも起こりうる。この状態になると往復運動ロッド60が回転ブラシ30の回転角を制御できなくなるので、クランクアーム34が貫通孔42の切欠部43に移動できるなら回転ブラシ30がブラシケース40から脱落してしまうが、本発明の第1実施例である図5ないし図8に示す電動歯ブラシは、クランクアーム34が抜け位置に移動するのを係止フック51で停止する。すなわち、クランクアーム34が係止フック51に衝突して、抜け位置に移動できなくなる。このため、往復運動ロッド60がクランクアーム34から外れても、回転ブラシ30がブラシケース40から脱落することはない。
【0028】
また、本発明の第2実施例である図9ないし図12に示す電動歯ブラシは、クランクアーム34が抜け位置に移動するのを、ケース裏蓋50に設けている回り止め52と、クランクアーム34に設けているストッパ凸部37とで停止する。すなわち、クランクアーム34が抜け位置に移動しようとすると、クランクアーム34のストッパ凸部37が、ケース裏蓋50の回り止め52に衝突して、抜け位置に移動できなくなる。このため、往復運動ロッド60がクランクアーム34から外れても、回転ブラシ30がブラシケース40から脱落することはない。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1と請求項2の電動歯ブラシは、回転ブラシを回転させる駆動部が損傷を受けても、回転ブラシがケースから抜けることがなく、安心して使用できる特長がある。それは、本発明の請求項1の電動歯ブラシは、ケース裏蓋に、ブラシケースに連結するための係止フックを備えると共に、この係止フックでもって、回転ブラシの回転を阻止するからである。係止フックが回転ブラシの回転を阻止する電動歯ブラシは、クランクアームと往復運動ロッドとの連結が外れて自由に回転できる状態になっても、回転ブラシの回転軸がブラシケースの貫通孔から抜ける位置には回転しない。
また、本発明の請求項2の電動歯ブラシは、回転軸がブラシケースの貫通孔からの抜け位置に回転するのを阻止する回り止めをケース裏蓋に設けると共に、この回り止めに衝突するストッパ凸部をクランクアームに設けている。この構造の電動歯ブラシは、回転ブラシが自由に回転できる状態になると、ケース裏蓋の回り止めがクランクアームのストッパ凸部に衝突して、クランクアームが貫通孔から抜け位置に回転するのを阻止する。このため、この構造の電動歯ブラシも、往復運動ロッドがクランクアームから外れて、回転ブラシが自由に回転できるようになっても、回転軸が貫通孔から抜ける位置には回転せず、回転ブラシがブラシケースから抜け落ちることはない。
したがって、本発明の電動歯ブラシは、駆動部が故障しても回転ブラシが脱落して、回転ブラシが誤って口の中に入り込むことがなく、安心して使用できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電動歯ブラシの分解斜視図
【図2】本発明にかかる電動歯ブラシの側面図
【図3】図2に示す電動歯ブラシのブラシユニットの正面図
【図4】図2に示す電動歯ブラシのブラシユニットの背面図
【図5】本発明の第1実施例にかかる電動歯ブラシのブラシユニットの分解斜視図
【図6】図5に示すブラシユニットの垂直断面図
【図7】図5に示すブラシユニットの水平断面図
【図8】図5に示すブラシユニットのケース裏蓋の背面斜視図
【図9】本発明の第2実施例にかかる電動歯ブラシのブラシユニットの分解斜視図
【図10】図9に示すブラシユニットの垂直断面図
【図11】図9に示すブラシユニットの水平断面図
【図12】図9に示すブラシユニットのケース裏蓋の背面斜視図
【図13】本発明の電動歯ブラシの往復運動ロッドのジョイント部分を示す斜視図
【符号の説明】
10…ブラシユニット
20…本体部
30…回転ブラシ
31…円盤
32…回転軸
33…ブラシ
34…クランクアーム
35…第2クランクアーム
36…連結孔
37…ストッパ凸部
38…中心孔
40…ブラシケース
41…開口部
42…貫通孔
43…切欠部
44…周壁
45…側壁
46…対向面
47…引掛部
50…ケース裏蓋
51…係止フック 51A…先端部
52…回り止め
53…回転シャフト
60…往復運動ロッド
61…ジョイント 61A…折曲部 61B…折曲部
62…本体ロッド
63…回動孔
64…上片
66…側壁
67…側壁
70…回転ブラシ
71…ケース
72…回転軸
73…貫通孔
74…抜止突起
75…切欠部
76…ピニオン
77…スライド棒

Claims (3)

  1. 前面にブラシ(33)を有し、背面に回転軸(32)を設けてこの回転軸(32)にクランクアーム(34)を突出させている回転ブラシ(30)と、回転ブラシ(30)の回転軸(32)を脱着できると共に回転できるように挿通してなる貫通孔(42)のあるブラシケース(40)と、このブラシケース(40)の背面に装着されてブラシケース(40)背面の開口部(41)を閉塞するケース裏蓋(50)と、ブラシケース(40)に往復運動できるように配設されると共に、先端を回転軸(32)のクランクアーム(34)に回動できるように連結している往復運動ロッド(60)とを備え、
    ケース裏蓋(50)は、ブラシケース(40)の内面に突出して、回転ブラシ(30)の回転軸(32)に回転できるように挿入している回転シャフト(53)と、ブラシケース(40)に装着されたケース裏蓋(50)をブラシケース(40)に連結する係止フック(51)とを備え、
    往復運動ロッド(60)がクランクアーム(34)から外れた状態で、係止フック(51)が、回転軸(32)のクランクアーム(34)が貫通孔(42)から抜ける位置に回転するのを阻止して、回転ブラシ(30)がブラシケース(40)から抜けないようにしてなる電動歯ブラシ。
  2. 前面にブラシ(33)を有し、背面に回転軸(32)を設けてこの回転軸(32)にクランクアーム(34)を突出させている回転ブラシ(30)と、回転ブラシ(30)の回転軸(32)を脱着できると共に回転できるように挿通してなる貫通孔(42)のあるブラシケース(40)と、このブラシケース(40)の背面に装着されてブラシケース(40)背面の開口部(41)を閉塞するケース裏蓋(50)と、ブラシケース(40)に往復運動できるように配設されると共に、先端を回転軸(32)のクランクアーム(34)に回動できるように連結している往復運動ロッド(60)とを備え、
    ケース裏蓋(50)は、ブラシケース(40)の内面に突出して、回転ブラシ(30)の回転軸(32)に回転できるように挿入している回転シャフト(53)と、ブラシケース(40)に装着されたケース裏蓋(50)をブラシケース(40)に連結する係止フック(51)とを備え、
    回転軸(32)のクランクアーム(34)が貫通孔(42)から抜ける位置に回転するのを阻止する回り止め(52)をケース裏蓋(50)の内面に突出して設けると共に、この回り止め(52)に衝突して、クランクアーム(34)が貫通孔(42)から抜ける位置に回転しないように停止するストッパ凸部(37)をクランクアーム(34)に突出して設けており、
    往復運動ロッド(60)がクランクアーム(34)から外れた状態で、ケース裏蓋(50)の回り止め(52)がクランクアーム(34)のストッパ凸部(37)に衝突して、クランクアーム(34)が貫通孔(42)から抜ける位置に回転するのを阻止し、回転ブラシ(30)がブラシケース(40)から抜けないようにしてなる電動歯ブラシ。
  3. 往復運動ロッド(60)が、その先端部に傾動自在なジョイント(61)を有し、クランクアーム(34)は、ジョイント(61)先端の折曲部(61A)を回転できるように連結する円形孔を有し、
    往復運動ロッド(60)が往復運動するとジョイント(61)が傾動し、ジョイント(61)の折曲部(61A)が円形孔の内部で回転して、回転ブラシ(30)を回転させるようにしてなる請求項1または2に記載される電動歯ブラシ。
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