JP3957439B2 - 吸収性物品用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収性物品用シートに関し、詳細には、使用中にヨレが発生することが少なく、フィット性が良好で、漏れ防止性に優れた、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パット等の吸収性物品を構成することができる吸収性物品用シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、吸収性物品のヨレを防止するためのシートは種々提案されている。例えば、特開平8−24289号公報には、吸収性物品のヨレを防止するために、吸収体を構成する不織布として、特定の平均繊維径を有する中空の合成繊維を含むものを用いることが記載されている。
しかし、この提案にかかる不織布では、吸収性物品にその厚さ方向に対するクッション性を付与することはできるが、吸収性物品の面方向に対するヨレを向上させることはできず、未だ、ヨレによるフィット性の低下や漏れ防止性の低下という問題があった。
【0003】
従って、本発明の目的は、吸収性物品の面方向に対するヨレを効果的に防止することができ、吸収性物品の装着感、フィット性や漏れ防止性を向上させられる吸収性物品用シート、その製造方法及び該吸収性物品用シートを用いた吸収性物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸収性物品のヨレ回復性を向上させるシートであって、
ポリエステル系重合体からなる芯部と、プロピレンを主成分とする共重合体若しくはエチレンを主成分とする共重合体を含有する鞘部とを有する芯鞘型熱接着性複合繊維、又は、オレフィン系重合体、ポリエステル系重合体若しくはポリアミド系重合体からなる芯部と低密度ポリエチレンを含有する鞘部とを有する芯鞘型熱接着性複合繊維を70重量%以上含有し、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により、繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布からなり、
CD方向の回復力が、0.7cN以上であり、圧縮強度が、100cN以下であり、坪量が、20g/m2以上である吸収性物品用シートを提供するものである。
また、本発明は、吸収性物品のヨレ回復性を向上させるシートであって、
ポリエステル系重合体又はポリアミド系重合体からなる芯部と、高密度ポリエチレンからなる鞘部とを有し、且つ平均繊度が6.6dtex〜22dtexである芯鞘型熱接着性複合繊維を70重量%以上含有し、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布からなり、
CD方向の回復力が、0.7cN以上であり、圧縮強度が、100cN以下であり、坪量が、20g/m2以上である吸収性物品用シートを提供するものである。
また、本発明は、液体保持性の吸収層と液不透過性の防漏層とを具備する吸収性物品において、前記吸収層が、前記吸収性物品用シートを具備する吸収性物品を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい一実施形態について説明する。
本発明の吸収性物品用シートは、吸収性物品のヨレ回復性を向上させるシートである。
ここで、「ヨレ回復性」とは、装着中に吸収性物品に曲げまたは、ねじりなどの外力が作用し、吸収性物品がたわんでしまったり、まくれたりすることがないように、曲げまたは、ねじりなどの外力が作用し変形しても初期の状態に回復しようとする力が大きいことを意味する。
【0006】
そして、本発明の吸収性物品用シートは、そのCD方向の回復力が、0.7cN以上、好ましくは2.0〜6.0cNであり、圧縮強度が、100cN以下、好ましくは10cN〜100cNであり、坪量が、20g/m2 以上、好ましくは20〜50g/m2 、特に好ましくは30〜45g/m2 である。
前記回復力が、0.7cN未満であると、ヨレ回復性向上の効果が十分に発現しない。前記圧縮強度が、100cNを超えると、装着感及びフィット性が低下する。
前記坪量が、20g/m2 未満であると、ヨレ回復性向上の効果が発現しない。この坪量は、生産性及びコストの点の観点から、50g/m2 未満であることが好ましい。
【0007】
本発明の吸収性物品用シートは、その厚さが、1.0mm以下、特に0.3〜0.8mmであることが、装着感及びフィット性の低下を防止する観点から好ましい。
【0008】
ここで、CD方向の回復力、厚さ及び圧縮強度は、下記のようにして測定できる。尚、CD方向とは、実質的に繊維配向方向(MD方向)に直交する方向をいう。本発明は、CD方向の変形に対して復元力を有する吸収性物品用シートに関する。
CD方向の回復力;吸収性物品用シートを、MD方向に長さ145mmで且つCD方向に長さ45mmで切り出し、切り出したシート材を、その長さ方向が周方向となるようにして直径40mmの円筒を作り、重なる部分を10mm間隔で3箇所ステープルを用いて止着して、円筒形状の測定サンプルを得る。
得られた測定サンプルを、圧縮試験機(株式会社東洋ボールドウイン社製「RTM−100」)に初期サンプル長45mmでセットし、圧縮速度50mm/minで軸方向に圧縮プレートにより圧縮する。測定サンプルを15mm圧縮した後、圧縮プレートの移動方向を逆転させて初期サンプル長の45mmまで戻す。そして、測定中の圧縮距離と荷重を記録したチャートを作成し、このチャートから、回復過程で荷重値が0を示した位置から2mm手前における荷重値を読み取り、これをCD方向の回復力とした。
厚さ;厚み計〔(株)テクロック製,定圧厚さ測定器,商品名「PG−11」〕を用い、測定力0.36kPaで測定した。
圧縮強度;上記の回復力の測定におけるのと同様にして測定サンプルを作製する。得られた測定サンプルを、圧縮試験機に初期サンプル長45mmでセットし、圧縮速度50mm/minで軸方向に圧縮プレートにより圧縮したときの加重の最大値を測定する。
【0009】
このような条件を全て満たす吸収性物品用シートの具体例としては、下記不織布A及び下記不織布Bが挙げられる。
不織布A;ポリエステル系重合体からなる芯部と、 (1) プロピレンを主成分とする共重合体若しくは (2) エチレンを主成分とする共重合体を含有する鞘部とを有する芯鞘型熱接着性複合繊維、又は、オレフィン系重合体、ポリエステル系重合体若しくはポリアミド系重合体からなる芯部と (3)低密度ポリエチレンを含有する鞘部とを有する芯鞘型熱接着性複合繊維を70重量%以上含有し、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により、繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布。
不織布B;ポリエステル系重合体又はポリアミド系重合体からなる芯部と、高密度ポリエチレンからなる鞘部とを有し、且つ平均繊度が6.6dtex〜22texである芯鞘型熱接着性複合繊維を70重量%以上含有し、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布。
【0010】
以下、不織布A及びBについて詳述する。
・不織布Aについて
不織布Aにおいて、芯鞘型熱接着性複合繊維の芯部に用いられる前記オレフィン系重合体としては、プロピレン単独重合体、又はプロピレンを主体とし、エチレン又は他のα−オレフィンとの共重合体であって、結晶化度が40%以上のものの中から適宜選択できる。
芯部に用いられる前記ポリエステル系重合体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリヘキサンメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリピバロラクトンt、及びこれらの誘導体としての共重合体エステル等が挙げられ、使用に際してはそれぞれ単独で又は2種以上混合して用いることができる。
芯部に用いられる前記ポリアミド系重合体としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン2、ナイロン3、ナイロン4、ナイロン7、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、及びこれらの誘導体としての他のモノマーを共重合させてなる共重合体等が挙げられ、使用に際してはそれぞれ単独で又は2種以上混合して用いることができる。
【0011】
また鞘部は、上述の(1) (3)の各重合体を用いることができる。具体的には、
プロピレンを主成分とする共重合体としては、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン1−プロピレン3元共重合体等、プロピレンを98〜80重量%含有し、エチレンを2〜20重量%含有する、プロピレンを主成分とする共重合体が挙げられ、使用に際してはそれぞれ単独で又は2種以上混合して用いることができる。
エチレンを主成分とする共重合体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体等が挙げられ、好ましくはエチレン95〜70重量%、エチルアクリレート5〜30重量%であるエチレン−エチルアクリレート共重合体が挙げられ、使用に際してはそれぞれ単独で又は2種以上混合して用いることができる。
低密度ポリエチレンとしては、高圧重合法による低密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合された低密度ポリエチレンまたはエチレンとα−オレフィンの共重合体等が挙げられ、好ましくはシングルサイト触媒を用いて重合された、密度が0.85〜0.94g/cm3 、更に好ましくは0.86〜0.88g/cm3 のポリエチレン重合体またはα−オレフィンとの共重合体で、使用に際してはそれぞれ単独で又は2種以上混合して用いることができる。
前記芯鞘型熱接着製複合繊維における芯鞘容積比は、芯部:鞘部=1:0.25〜4が好ましく、芯部:鞘部=1:0.5〜1.5が更に好ましい。
繊度は、0.5〜25dtexが好ましく、2〜15dtexが更に好ましい。
【0012】
・不織布Bについて
不織布Bにおいて、芯鞘型熱接着性複合繊維の芯部に用いられるポリエステル系重合体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリヘキサンメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジンメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリピバロラクトンt、及びこれらの誘導体としての共重合体エステル等が挙げられ、使用に際しては、これらを単独又は2種以上混合して用いることができる。
ポリアミド系重合体としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン2、ナイロン3、ナイロン4、ナイロン7、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、及び共重合体等が挙げられ、使用に際しては、これらを単独又は2種以上混合して用いることができる。
また鞘部に用いられる高密度ポリエチレンは、メルトフローレートが好ましくは20g/10分以上、更に好ましくは25g/10分〜50g/10分であり、密度が好ましくは0.92〜0.97g/cm3 のポリエチレン重合体である。
また、不織布Bを構成する前記芯鞘型熱接着性複合繊維は、その平均繊度が、好ましくは6.6〜25dtex、更に好ましくは8〜15dtexである。
【0013】
そして、不織布A及びBは、それぞれ、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により、繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布である。具体的には、各芯鞘型熱接着性複合繊維同士が接触する交点において、鞘部が溶融し接着して、互いに一体化することにより、各繊維がそれらの交点において接着されている。
【0014】
本発明の吸収性物品用シートは、吸収性物品の吸収層に配する等して使用することができる。
そして、本発明の吸収性物品用シートは、上述のように構成されているので、吸収性物品の面方向に対するヨレを効果的に防止することができ、吸収性物品のフィット性や漏れ防止性を向上させられる。
本発明の吸収性物品用シートを吸収層に配する場合、MD方向(繊維配向方向)及びCD方向の何れを吸収層の長手方向に一致させても良いが、生産性を考慮すると、MD方向を吸収層(吸収体)の長手方向に一致させることが好ましい。
【0015】
次に、本発明の吸収性物品用シート(前記不織布A又はBからなる吸収性物品用シート)の好ましい製造方法について例を示して説明する。
本実施形態の吸収性物品用シートの製造方法は、繊維積繊物に熱処理を行い、繊維を熱融着させる熱処理工程の前又は後に、繊維積繊物又は繊維が熱融着されたシートの厚さを20〜80%圧縮する厚さ制御工程を行うことにより実施できる。
厚さの圧縮度合いが20%未満であると、回復力の向上に対する効果がなく、80%を超えると、シートがフィルム化し、吸収性物品に使用した場合にフィット性、装着感に劣るものとなってしまう。
【0016】
更に詳述すると、前記熱処理工程は、通常熱融着型の不織布を製造する際に用いられるエアースルー法を用いて行うことができる。
そして、前記厚さ制御工程は、前記熱処理工程の前に行う場合には、繊維積繊物に加圧を行い、前記熱処理工程の後に行う場合には、エアースルー等により熱融着されたシートに加圧を行うことになる。
この加圧は、通常、不織布の加圧に用いられるエンボスロール等を特に制限なく用いて行うことができる。この際用いられるエンボスロールの加圧用の凸部の形状は特に制限されない。
【0017】
前記厚さ制御工程において、繊維積繊物又は繊維が熱融着されたシートをフラットロールで加圧する場合、その線圧が5cN/cm〜80cN/cmであることが好ましく、同シートを、エンボスロールで加圧する場合、その線圧が100N/cm〜500N/cmであることが好ましい。
また、前記厚さ制御工程においては、前記芯鞘型熱接着性複合繊維の鞘部融点温度をT、不織布の加圧に用いるエンボスロールの表面温度をTrとした場合
(T−80)℃<Tr℃<T℃
の範囲で不織布の加圧に用いるエンボスロールを加熱するのが好ましい。
【0018】
次に、本発明の吸収性物品について説明する。
本実施形態の吸収性物品としてのパンティライナー1は、図1及び2に示すように、液体保持性の吸収層2と液不透過性の防漏層3とを具備し、吸収層2が、上述した本発明の吸収性物品用シート23を具備し、実質的に縦長である。
【0019】
本実施形態のパンティライナー1において、吸収性物品用シート23は、パンティライナー1の厚さ方向における、肌当接面24を形成する表面層の内方側に配されている。
【0020】
更に詳述すると、吸収層2は、表面層を形成する液透過性の表面シート21と、液保持性の吸収体22と、表面シート21及び吸収体22に狭持された吸収性物品用シート23とからなる。
防漏層3は、透湿性の液不透過性の防漏シート31からなる。
表面シート21は、その周縁部において、防漏シート31に固着されている。これにより、吸収層2と防漏層3とが、固着されている。
また、図示しないが、防漏層3の裏面側には、粘着剤が塗布されて、物品固定部が形成されている。
【0021】
本実施形態のパンティライナー1の表面シート21、防漏シート31及び吸収体22は、通常の生理用ナプキンと同様の形成材料を用いて、形成することができる。
【0022】
本実施形態のパンティライナー1は、通常のパンティライナーと同様に、ショーツ等の下着の所定位置に敷設して使用することができる。
そして、本実施形態のパンティライナー1は、上述の如く構成されているので、吸収性物品用シートの作用により、使用中にヨレることがなく、このため、フィット性に優れたものであり、使用中に漏れることが少ないものである。
【0023】
本実施形態のパンティライナー1は、防漏シート31上に、吸収体22、吸収性物品用シート及び表面シート21を通常のパンティライナーの製造と同様の手法を用いて積層して、周縁部における表面シート21と防漏シート31とをヒートシール等により接着する等して得ることができる。
【0024】
なお、本発明の吸収性物品は、上述の実施形態に制限されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、パンティライナーの他、生理用ナプキン、使い捨ておむつや失禁パッド等に適用可能である。
また、吸収性物品用シート23は、吸収層2における肌当接面24を形成しない位置にあれば、その配設位置は特に制限されず、吸収層2の最下層とすることもできる。例えば、吸収体22と吸収性物品用シート(他のシート材に裏打ちされていても良い。)23とを積層し、これらを、長手方向に沿う折り曲げ部で折り曲げて断面逆V字状となし、これを平坦な防漏シート31に接合して、断面が逆V字状をなす生理用ナプキンを得ることもできる。
【0025】
【実施例】
〔実施例1〜4、比較例1〕
〔表1〕に示す繊維組成の繊維からなる繊維積層物を、〔表1〕に示す熱処理温度で、エアースルー法により熱融着させて、それぞれ吸収性物品用シートを得た。
得られた吸収性物品シートを用いて、図1に示す吸収性物品を作成した。
得られた吸収性物品について、それぞれ官能試験を行ったところ、実施例1〜4の吸収性物品は、使用中にヨレやへたりが生じず、装着感に優れ、漏れ防止性にも優れたものであった。これに対して、比較例1の吸収性物品では、ヨレが生じ、装着感に劣るものであった。
【0026】
〔実施例5〕
〔表1〕に示す繊維組成の繊維からなる繊維積層物を、〔表1〕に示す熱処理温度で、エアースルー法により熱融着させて得られたシートを、フラットロールを用いて、線圧40g/cmで、圧縮処理して50%圧縮することにより、吸収性物品用シートを得た。
得られた吸収性物品シートを用いて、図1に示す吸収性物品を作成した。
得られた吸収性物品について、官能試験を行ったところ、使用中にヨレが生じず、装着感に優れ、漏れ防止性にも優れたものであった。
【0027】
【表1】
Figure 0003957439
【0028】
なお、表中の略記はそれぞれ以下の通りである。
PET:ポリエチレンテレフタレート
E−P:エチレン−プロピレン共重合体で、プロピレン95.5重量%、エチレン4.5重量%で配合されたもの
EEA:エチレン−エチルアクリレート共重合体で、エチレン80重量%、エチルアクリレート20重量%で配合されたもの
PP:ポリプロピレン
VLDPE:シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレンとα−オレフィンとの共重合体とポリエチレンの混合物
PE20:ポリエチレン、メルトフローレート20g/10分
PE12:ポリエチレン、メルトフローレート12g/10分
【0029】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品用シートは、吸収性物品の面方向に対するヨレを効果的に防止することができ、吸収性物品の装着感、フィット性や漏れ防止性を向上させられるものである。
本発明の吸収性物品用シートの製造方法によれば、本発明の吸収性物品用シートを、簡易且つ簡便に、しかも、巻きつぶれやへたりを起こすことなく製造できる。
本発明の吸収性物品は、使用中にヨレが発生することが少なく、フィット性が良好で、漏れ防止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施形態を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 パンティーライナー
2 吸収層
21 表面シート
22 吸収体
23 吸収性物品用シート
24 肌当接面
3 防漏層
31 防漏シート
4 圧縮部

Claims (4)

  1. 吸収性物品のヨレ回復性を向上させるシートであって、
    ポリエステル系重合体からなる芯部と、プロピレンを主成分とする共重合体若しくはエチレンを主成分とする共重合体を含有する鞘部とを有する芯鞘型熱接着性複合繊維、又は、オレフィン系重合体、ポリエステル系重合体若しくはポリアミド系重合体からなる芯部と低密度ポリエチレンを含有する鞘部とを有する芯鞘型熱接着性複合繊維を70重量%以上含有し、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により、繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布からなり、
    CD方向の回復力が、0.7cN以上であり、
    圧縮強度が、100cN以下であり、
    坪量が、20g/m2以上である吸収性物品用シート。
  2. 吸収性物品のヨレ回復性を向上させるシートであって、
    ポリエステル系重合体又はポリアミド系重合体からなる芯部と、高密度ポリエチレンからなる鞘部とを有し、且つ平均繊度が6.6dtex〜22dtexである芯鞘型熱接着性複合繊維を70重量%以上含有し、該芯鞘型熱接着性複合繊維の熱融着により繊維の交点が熱融着された熱接着性不織布からなり、
    CD方向の回復力が、0.7cN以上であり、
    圧縮強度が、100cN以下であり、
    坪量が、20g/m2以上である吸収性物品用シート。
  3. 請求項1又は2記載の吸収性物品用シートの製造方法であって、繊維積繊物に熱処理を行い、繊維を熱融着させる熱処理工程の前又は後に、繊維積繊物又は繊維が熱融着されたシートの厚さを20〜80%圧縮する厚さ制御工程を行う吸収性物品用シートの製造方法。
  4. 液体保持性の吸収層と液不透過性の防漏層とを具備する吸収性物品において、
    前記吸収層が、請求項1又は2記載の吸収性物品用シートを具備する吸収性物品。
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