JP3956527B2 - 電圧出力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサに対して駆動用の電圧信号を出力する電圧出力回路を備えると共に、センサおよび電圧出力回路の監視を行なう電圧出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、制御対象の各部のセンサ出力に基づき、指令信号をアクチュエータに出力して制御対象の動作を制御する制御装置には、センサに対して駆動用の電圧信号を出力する電圧出力装置が設けられているものがあり、この電圧出力装置では、異常検出や制御性向上を目的として、センサ出力および電圧信号の監視が行なわれていることが知られている。
【0003】
具体的には、例えば、車両の運転状況に応じて各機器への指令信号を出力する車両制御装置に設けられた電圧出力装置であり、車両各部に配置されたセンサに対して定電圧を出力する電源装置が設けられ、そのセンサが出力する状態量および電源装置が出力する電圧値を取り込み、状態量および電圧値が正常範囲内であるかを判断し、センサおよび電源装置の異常を監視するための電圧出力装置が挙げられる。また、電圧出力装置には、外部装置および電圧出力手段を監視する機能を備えた制御装置として実現されるものもある。
【0004】
そして、複数の電源装置が備えられ、各々の電源装置について正常動作を監視する場合には、各電源装置の出力電圧を取り込み、各々の電圧値について正常範囲内であるか否かを判断することで、各電源装置の監視を行っている。
このような電圧出力装置を備えた車両では、電圧出力装置にて電圧値の異常が検出されると、別途備えられた異常対応処理によって、警告灯の表示や、その異常が車両に及ぼす危険性を最小とする、いわゆるフェールセーフ処理が行われることで、車両の安全性や信頼性の向上を図っている。
【0005】
とりわけ、近年の車両の制御装置では、制御性の向上のため、車両の各部の運転状態について、より多くの情報を取り込むようになっており、また、信頼性が要求される状態量を検出するセンサに関しては、2重系として構成されるため、制御装置への入力情報量は増加傾向にある。この結果、車両の動作における制御性および安全性を向上させることが可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、制御装置が取り込む情報が増加するに伴い、電圧出力装置の監視対象となる情報量も増加するため、電圧出力装置における異常判定手段の入力端子を増設する必要が発生し、これにより、電圧出力装置の実装面積が大きくなり、かつコストが高くなるという問題が生じてしまう。
【0007】
この問題の対策の1つとして、例えば、定電圧値を出力する電源装置が複数備えられている場合に、異なる電源装置が出力する各電圧値に応じて変化する1個の合成信号によって、複数の電源装置を監視する方法が考えられる。この方法によれば、電源装置のうち少なくとも1個が異常状態となった場合には、合成信号が予め設定された正常範囲から逸脱するため、電源装置の異常監視が可能となるのである。よって、使用する入力端子数を減らしつつ、電源装置の異常を監視することが可能となる
しかし、この方法では、複数の電源装置のうち少なくとも1個が異常状態であることは判定可能であるが、異常状態である電源装置を特定することは出来ないという問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、使用する入力端子を減らしつつ、異常状態となった装置または手段を特定することが可能である電圧出力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明である電圧出力装置においては、複数の電圧出力手段が、駆動用の電圧信号を複数の外部装置に対して各々出力しており、そして、異常判定手段が、前記各外部装置からその動作状態に応じて出力される状態信号と、前記各電圧出力手段から出力される電圧信号とに基づいて、前記各外部装置および前記各電圧出力手段の異常判定を行っている。
【0010】
また、信号合成手段が、前記電圧出力手段から出力される電圧信号を各々取り込み、各電圧信号に応じて変化する信号であって、複数の電圧信号よりも個数の少ない合成電圧信号を出力している。そして、前記異常判定手段が、状態異常判定手段、電圧異常判定手段および異常特定手段とから構成されており、状態異常判定手段は、複数設けられて、前記外部装置から出力される前記状態信号に基づき、当該外部装置が異常状態であるか否かを各々判定し、また、電圧異常判定手段は、前記合成電圧信号が前記各電圧出力手段の全てが正常なときの電圧範囲内にあるか否かを判断して、前記合成電圧信号が該正常範囲を逸脱した場合に、複数の前記電圧出力手段のうち、少なくとも1個が異常状態であると判定し、異常特定手段は、前記各状態異常判定手段による判定結果および前記電圧異常判定手段による判定結果を組み合わせて判定することで、前記各外部装置および前記各電圧出力手段のうち、異常状態である装置または手段を特定する。
【0011】
つまり、電圧出力手段が異常状態となると、その電圧出力手段から駆動用電圧信号を供給されている外部装置が出力する状態信号も異常となることから、合成電圧信号が正常範囲を逸脱したときに、異常状態と判定されている外部装置が特定されれば、その外部装置に電圧信号を供給している電圧出力手段が異常であると特定できる。また、外部装置が出力する状態信号が異常となった場合に、外部装置そのものが異常であるのか、あるいは、その外部装置に電圧信号を供給している電圧出力手段が異常であるかの特定も可能となる。
【0012】
したがって、本発明の電圧出力装置によれば、異常判定手段は、電圧出力手段が各々出力している電圧信号の全てを用いて、異常状態である装置または手段を特定するのではなく、各外部装置から出力されている状態信号と、信号合成手段が出力する合成電圧信号とを組み合わせて判定することで、異常状態である外部装置または電圧出力手段を特定することを可能にしている。
【0013】
つまり、異常状態である電圧出力手段を特定するために、各電圧出力手段が出力している全ての電圧信号を、異常判定手段に取り込む必要がなくなり、電圧信号としては、合成電圧信号のみを異常判定手段に取り込めば良いことになる。このとき、外部装置が出力する状態信号は、各外部装置を監視するために必要なため、異常判定手段に取り込まれる。よって、異常状態の電圧出力手段を特定するために、外部装置が出力する状態信号を新たに追加して異常判定手段に取り込む必要は無い。
【0014】
このため、本発明の電圧出力装置では、異常判定手段に取り込む電圧信号数を減らしつつ、異常状態となった電圧出力手段を特定することが可能となる。
ところで、前記信号合成手段としては、請求項2に記載の発明のように、一端が前記電圧出力手段から前記外部装置に向かう電源経路上に各々接続され、他端が第1接続点に接続された複数の入力抵抗と、一端が前記第1接続点に接続され、他端が前記電源経路に対する接地経路に接続された接地抵抗と、により構成され、前記合成電圧信号として、第1接続点の電位を出力するようにするとよい。
【0015】
このような、本発明の電圧出力装置によれば、複数の前記電圧出力手段が出力する電圧信号を各々前記入力抵抗に入力した時に、電圧出力手段が正常状態であれば、入力抵抗に入力される電圧信号は一定値であるため、第1接続点の電位は一定値を維持する。ここで、前記電圧信号のいずれかの電位が変化した場合、第1接続点の電位も変化するため、この第1接続点の電位を合成電圧信号とすることで、合成電圧信号は、前記電圧信号の電位に応じて変化することになる。
【0016】
そして、前記電圧出力手段が正常なときの第1接続点の電圧範囲を、前記合成電圧信号の正常範囲としておき、前記異常判定手段にて、前記合成電圧信号が該正常範囲を逸脱したか否かを判定する。すなわち、前記電圧出力手段のうち少なくとも1個が異常状態となると、前記第1接続点の電位が変動し、前述のように設定した正常範囲を前記合成電圧信号が逸脱した値となる。そして、前記異常判定手段が正常範囲を逸脱した合成電圧信号を受け取り、前記電圧出力手段のうち少なくとも1個が異常状態であることを判定することが可能となる。
【0017】
このため、本発明(請求項2)の電圧出力装置によれば、抵抗にて構成した簡単な構造の電気回路によって、前記電圧信号を各々取り込み、各電圧信号に応じて変化する合成電圧信号を出力する信号合成手段を実現することが可能となる。よって、信号合成手段として、オペアンプで構成された電圧積算回路のような複雑で高価な装置を用いることなく、抵抗で構成された電圧分圧回路を用いることで、信号合成手段を低コストで実現することが可能となる。
【0018】
また、前記異常判定手段は、請求項3に記載の発明のように、半導体集積回路として実現するとよい。
つまり、半導体集積回路は、各機器への実装効率を向上させるためにそれ自体の大きさは小さくさせつつ、一方、処理能力の向上のため入力及び出力情報がより多く確保されることが求められている。したがって、前記異常判定手段を半導体集積回路として実現することで、異常機器が特定可能であるという高い判定能力を維持しつつ、入力端子数を減らすことができる。
【0019】
このため、半導体集積回路の入力端子数を減らして実装効率を向上させることが可能になり、あるいは、入力端子数を増加させることなくより多くの情報を入力することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、本発明を適用した車両電子制御システムの概略構成を表している。
図1に示すように、車両電子制御システムは、駆動用の定電圧を出力すると共に、各種機器の異常判定を行なう電子制御装置(以下ECUと呼ぶ)1と、アクセル開度に応じた開度信号をECU1に出力するアクセルセンサ15とから構成されている。
【0021】
ここで、ECU1は、特許請求の範囲の電圧出力装置として、アクセルセンサ15は、特許請求の範囲の外部装置として備えられている。
そして、ECU1は、入力された情報信号に基づき各種処理を行い、指令信号を出力するマイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)11と、定電圧制御回路12からの制御信号に基づき駆動用の定電圧(本実施例では5V)をアクセルセンサ15に出力する2重化構成の電圧出力部13と、電圧出力部13からアクセルセンサ15へ供給される2つの定電圧を取りこみ、この2個の定電圧の変動に応じて値が変化する合成電圧信号Vmをマイコン11出力する信号合成回路17と、から構成されている。
【0022】
ここで、電圧出力部13は、各定電圧制御回路12a、12bからの制御信号に基づき、同一電圧値である第1定電圧Vca、第2定電圧Vcbをそれぞれ出力する第1電圧出力部13aおよび第2電圧出力部13bで構成されている。
また、アクセルセンサ15は、電圧出力部13から各々定電圧を供給されて、アクセル開度に応じた開度信号をマイコン11に対して出力する2重化構成のセンサであり、第1定電圧Vca、第2定電圧Vcbが各々供給されて、運転者が踏み込んだアクセルペダルの踏み幅(アクセル開度)に応じて第1開度信号Sa、第2開度信号Sbをマイコン11に各々出力する第1アクセルセンサ15aおよび第2アクセルセンサ15bで構成されている。
【0023】
そして、信号合成回路17は、一端が第1電圧出力部13aから第1アクセルセンサ15aに向かう電源経路に接続され、他端が第1接続点17aに接続された第1入力抵抗R1と、一端が第2電圧出力部13bから第2アクセルセンサ15bに向かう電源経路に接続され、他端が第1接続点17aに接続された第2入力抵抗R2と、一端が第1接続点17aに接続され、他端が各電源経路に対する接地経路に接地された接地抵抗Reと、から構成されており、第1接続点17aはマイコン11に接続され、第1接続点17aの電位が合成電圧信号Vmとしてマイコン11に出力されている。
【0024】
このとき、例えば、第1電圧出力部13aが異常となり、第1定電圧Vcaが変動した場合に、第2電圧出力部13bから第2アクセルセンサ15bに供給される第2定電圧Vcbには影響が無いように信号合成回路17を構成する必要がある。このような、電圧信号の変動が電圧出力部13およびアクセルセンサ15からなる回路へ及ぼす影響を考慮して、本実施例の信号合成回路17は、インピーダンスが大きく設定されており、具体的には、第1入力抵抗R1および第2入力抵抗R2は20kΩ、接地抵抗Reは10kΩとなっている。
【0025】
よって、第1電圧出力部13aおよび第2電圧出力部13bが正常状態であれば、第1定電圧Vca、第2定電圧Vcbは5vのため、理論上の第1接続点17aの電位は2.5vとなり、また、電源経路の接地短絡異常あるいは第1電圧出力部13aの異常により、例えば、出力する第1定電圧Vcaが0vとなると、理論上の第1接続点17aの電位は、1.25vに変動する。
【0026】
このように構成された本実施例のECU1では、マイコン11が、入力される合成電圧信号Vmと第1開度信号Sa、第2開度信号Sbに基づき、電圧出力部13およびアクセルセンサ15の異常判定を行う。
次に、マイコン11が実行する異常判定処理について説明する。
【0027】
なお、マイコン11は、車両各部の動作(内燃機関の点火時期,燃料噴射量,アイドル回転数等)を総合的に制御するためのものであり、以下に説明する異常判定処理以外に、車両各部の運転状態(内燃機関の吸気管圧力(又は吸入空気量),回転速度,冷却水温など各種運転状態)を検出する状態検出処理や、検出された運転状態に応じて点火信号等、車両制御のための各種信号を出力する信号出力処理等を行っている。そのため、マイコン11は、信号合成回路17およびアクセルセンサ15以外の機器からも入力信号Siを多数入力し、また、車両制御のための出力信号Soを多数出力するため、入出力用端子を複数備えている。
【0028】
図2に示すように、本処理(異常判定処理)が起動されると、まず、S110では、第1アクセルセンサ15aから出力されている第1開度信号Saを読み込み、続くS120では、S110で読み込んだ第1開度信号Saが正常範囲内にあるか否かを判定し、肯定判定された場合には、S210に処理が進み、否定判定された場合には、S130に処理が進む。
【0029】
ここで、第1アクセルセンサ15aは、5vの第1定電圧Vcaが供給されているので、第1開度信号Saとしては、0v〜5vまでの電圧を出力可能であるが、アクセル開度が0%のときには第1開度信号Saを1vとして出力し、アクセル開度が100%のときには第1開度信号Saを4vとして出力するように構成されており、S120では、1v〜4vが正常範囲として設定されており、第1開度信号Saがこの正常範囲内にあるか否かを判定する。
【0030】
もし、信号ケーブルの脱落などが発生し、電源経路が接地短絡された場合には、第1アクセルセンサ15aに供給される第1定電圧Vcaが0vとなるため、出力される第1開度信号Saは0vとなり、S120での判定によって、否定判定されることになる。また、第1アクセルセンサ15a自体が異常状態になり、正常範囲を逸脱した第1開度信号Saが出力される場合でも、S120での判定は、否定判定となる。
【0031】
S120にて否定判定され、S130に処理が進むと、S130では、合成電圧信号Vmを取りこみ、続くS140では、S130で読み込んだ合成電圧信号Vmが正常範囲内であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、S150に処理が進み、否定判定された場合には、S160に処理が進む。
【0032】
ここで、車両電子制御システムの電圧出力部13に関する不具合としては、配線ケーブルの噛み込みや配線ケーブルの脱落により、電圧出力部13からアクセルセンサ15に向かう電源経路が接地短絡されてしまう不具合が多くの割合を占めており、S140では、電圧出力部13からアクセルセンサ15に向かう電源経路が接地短絡された場合を想定して、合成電圧信号Vmの正常範囲が設定されている。本実施例では、実際に信号合成回路17を構成し、電圧出力部13が出力する電圧のうち片側の出力電圧を変化させて、第1接続点17aの電位の変動を測定した結果から、S140における合成電圧信号Vmの正常範囲は、1.7V以上に設定されている。
【0033】
そして、S140で肯定判定され、S150に処理が進むと、S150では、第1アクセルセンサ15aが異常状態であると判定し、続いてS210に処理が進み、また、S140で否定判定され、S160に処理が進むと、S160では、第1電圧出力部13aが異常状態であると判定し、続いてS210に処理が進む。このあと、別途設けられている異常対応処理が、この判定結果を受けて、第1アクセルセンサ15aあるいは第1電圧出力部13aの異常に対する処理(フェールセーフ処理やダイアグ表示など)を実行する。
【0034】
また、S120にて肯定判定され、S210に処理が進むと、S210では、第2アクセルセンサ15bから出力されている第2開度信号Sbを読み込み、続くS220では、S210で読み込んだ第2開度信号Sbが正常範囲内にあるか否かを判定し、肯定判定された場合には、本異常判定処理を終了し、否定判定された場合には、S230に処理が進む。
【0035】
ここで、第2アクセルセンサ15bは、第1アクセルセンサ15aと同様に構成されており、S220では、S120と同様に、1v〜4vを正常範囲として第2開度信号Sbが正常範囲内にあるか否かを判定する。
そして、S220にて否定判定され、S230に処理が進むと、S230では、合成電圧信号Vmを取りこみ、続くS240では、S230で読み込んだ合成電圧信号Vmが正常範囲内であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、S250に処理が進み、否定判定された場合には、S260に処理が進む。
【0036】
ここで、S240では、S140と同様に、合成電圧信号Vmの正常範囲は、1.7V以上に設定されている。
そして、S240で肯定判定され、S250に処理が進むと、S250では、第2アクセルセンサ15bが異常状態であると判定し、本異常判定処理を終了し、また、S240で否定判定され、S260に処理が進むと、S260では、第2電圧出力部13bが異常状態であると判定し、本異常判定処理を終了する。このあと、別途設けられている異常対応処理が、この判定結果を受けて、第2アクセルセンサ15bあるいは第2電圧出力部13bの異常に対する処理(フェールセーフ処理やダイアグ表示など)を実行する。
【0037】
マイコン11では、上述したような異常判定処理が周期的に実行されて、電圧出力部13およびアクセルセンサ15の異常監視を行っている。
なお、本実施例では、本処理中のS120、S220が、特許請求の範囲における状態異常判定手段に相当し、S140、S240が、特許請求の範囲における電圧異常判定手段に相当し、S150、S160、S250およびS260が、特許請求の範囲における異常特定手段に相当しており、そして、本異常判定処理が、特許請求の範囲における異常判定手段に相当している。
【0038】
以上説明したように、本実施例のECU1においては、マイコン11が、第1アクセルセンサ15a、第2アクセルセンサ15bが各々出力している第1開度信号Sa、第2開度信号Sbと、信号合成回路17が出力する合成電圧信号Vmとに基づき、電圧出力部13のうち、第1電圧出力部13a、第2電圧出力部13bのいずれが異常状態であるかを特定している。つまり、第1電圧出力部13aおよび第2電圧出力部13bが各々出力している第1定電圧Vca,第2定電圧Vcbを読み込むことなく、第1電圧出力部13aおよび第2電圧出力部13bのうち、異常状態となった電圧出力部を特定することが可能になっている。
【0039】
また、アクセルセンサ15から出力される開度信号が正常範囲外となった場合の原因が、アクセルセンサ15自体の異常であるか、電圧出力部13の異常であるかを特定することも可能となる。
ここで、アクセルセンサ15が出力している第1開度信号Saおよび第2開度信号Sbは、アクセルセンサ15の異常監視を行うためにECU1に入力される必要があり、また、前述したようにECU1は、機器の異常監視のみならず、車両の総合的な制御を行うために、第1開度信号Saおよび第2開度信号Sbを入力している。したがって、異常状態となった電圧出力部を特定するために、第1開度信号Saおよび第2開度信号Sbを新たにECU1に入力する必要は無い。
【0040】
このため、本実施例のECU1では、取り込む電圧信号を2個(第1開度信号Saおよび第2開度信号Sb)から1個(合成電圧信号Vm)に減らしつつ、異常状態となった電圧出力部13を特定することが可能となる。
すなわち、本実施例では、ECU1の入力端子数を減らして実装効率を向上させることが可能になり、あるいは、入力端子数を増加させることなくより多くの情報を入力することが可能になる。
【0041】
また、信号合成回路17は、3個の抵抗により構成された簡単な電気回路によって、第1定電圧Vca、第2定電圧Vcbの変動に応じて値が変動する合成電圧信号Vmの出力を実現している。よって、複雑な処理を行う高価な装置を用いることなく、信号合成回路17を低コストで実現することを可能としている。
【0042】
なお、本実施例では、2個の電圧出力部を備えた場合について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、3個の電圧出力部を備えたECUにおいても適用可能である。その場合には、信号合成回路17の入力抵抗を3個設け、異常判定処理を3個の電圧出力部について判定を行うようにするとともに、電圧異常判定手段(S140、S240)における合成電圧信号Vmの正常範囲を改めて設定すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の車両電子制御システムの概略構成図である。
【図2】 ECUにて実行される異常判定処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…電子制御装置(ECU)、11…マイコン、12…定電圧制御回路、13…電圧出力部、13a…第1電圧出力部、13b…第2電圧出力部、15…アクセルセンサ、15a…第1アクセルセンサ、15b…第2アクセルセンサ、17…信号合成回路、17a…第1接続点、R1…第1入力抵抗、R2…第2入力抵抗、Re…接地抵抗。
Claims (3)
- 駆動用の電圧信号を複数の外部装置に対して各々出力する、複数の電圧出力手段と、
前記各外部装置からその動作状態に応じて出力される状態信号と、前記各電圧出力手段から出力される電圧信号とに基づいて、前記各外部装置および前記各電圧出力手段の異常判定を行なう異常判定手段と、
を備え、前記外部装置に対して駆動用の電圧信号を出力すると共に、前記外部装置および前記電圧出力手段の異常判定を行なう電圧出力装置において、
前記電圧出力手段から出力される電圧信号を各々取り込み、各電圧信号に応じて変化する信号であって、前記複数の電圧信号よりも個数の少ない合成電圧信号を出力する信号合成手段、を設け、
前記異常判定手段を、
前記外部装置から出力される前記状態信号に基づき、当該外部装置が異常状態であるか否かを各々判定する複数の状態異常判定手段と、
前記合成電圧信号が前記各電圧出力手段の全てが正常なときの電圧範囲内にあるか否かを判断して、前記合成電圧信号が該正常範囲を逸脱した場合に、複数の前記電圧出力手段のうち、少なくとも1個が異常状態であると判定する電圧異常判定手段と、
前記各状態異常判定手段による判定結果および前記電圧異常判定手段による判定結果を組み合わせて判定することで、前記各外部装置および前記各電圧出力手段のうち、異常状態である装置または手段を特定する異常特定手段と、から構成し、
前記外部装置および前記電圧出力手段の異常判定を行うこと、を特徴とする電圧出力装置。 - 前記信号合成手段は、
一端が前記電圧出力手段から前記外部装置に向かう電源経路上に各々接続され、他端が第1接続点に接続された複数の入力抵抗と、
一端が前記第1接続点に接続され、他端が前記電源経路に対する接地経路に接続された接地抵抗と、
により構成され、
第1接続点の電位を前記合成電圧信号として出力すること、
を特徴とする請求項1に記載の電圧出力装置。 - 前記異常判定手段は、半導体集積回路からなること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電圧出力装置。
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