JP3956372B2 - 締結部防護装置 - Google Patents
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Description
い者による締結具へのアクセスを阻止する締結部防護装置に関する。
て、鉄道などの施設物に対する機構部品の固定を行なうことが行われている。また、ゲー
ム機等の民生用機器においても、管理用キースイッチ類を締結具によって操作パネルに締
付け固着することが一般に行われている。
れているため、送電用鉄塔や鉄道線路の締結箇所を部外者が意図的に取外してしまう事件
が発生している。また、ゲーム機等でも締結具を解除してキースイッチを取外したり、制
御用電子回路に不当な改変処理を加える等の事件が頻発している。
具の軸線方向の一方側から少なくともトルク伝達部を包囲し、内周側に溝を有するカバー
部材と、外周側部分がカバー部材の内周側の溝に嵌合するように付勢され、カバー部材の
溝が形成されていない内周面に沿って摺動可能なように、外周側からの押圧で径が縮小可
能なバネ部材と、当該バネ部材を締結具の軸線方向に関して拘束する拘束部材とを含むも
のがある(特許文献1参照)。
して、ボルトの頭部側でも先端側でも取外し防止を図れるという利点を有するのであるが
、前記バネ部材を縮径方向に駆動するための操作具の挿入孔が、カバー部材の側壁部を貫
通して形成されているため、正規の操作具によらなくても、細い金属棒を横から差し込む
ことによって、誰にでも簡単に前記バネ部材を駆動してカバー部材を締結具から外せるよ
うになっているため、セキュリティーの点で問題が残されている。
れば、防護手段を解除することができないため、セキュリティー機能が一段と改善された
締結部防護装置を提供することである。
被締結物1を締結対象物6に締付け固着した締結具4と前記ホルダ8の双方を全長にわたって包囲し、先端部内周面に前記ボール係止溝9に対面するボール保持溝15を環状に形成した空転可能なスカート10と、
前記スカート10の先端部内側に一体成形または一体的に連結され、前記ボール係止溝9と前記ボール保持溝15に連通するボール逃げ溝17を軸線方向に形成したボールガイド11と、
主体部分が前記ボール保持溝15と前記ボール逃げ溝17に嵌められ、一部分が前記ボール係止溝9に係脱するボール16と、
前記ボールガイド11に対して回転不能であって、前記ボールガイド11の軸線方向に移動可能であるように前記スカート10と前記ボールガイド11の間に嵌められ、前記ボール16に当接するカム斜面26を基端部に形成したストッパ18と、
前記カム斜面26により前記ボール16が前記ホルダ8側に押されるように前記ストッパ18を前記スカート10の基端部方向に移動付勢するストッパ付勢用バネ24と、
前記スカート10とボールガイド11に装備され、複数のダイヤルの外周面に付された符号が予め設定した解錠符号列に整列させられたときに解錠状態になるダイヤル錠DLとからなり、
前記複数のダイヤルを回転させて前記解錠符号列に設定したとき、前記ストッパ18が前記ボールガイド11の先端部方向に移動可能となり、前記ボール16が前記ボール係止溝9から脱出することによって、前記スカート10を前記ホルダ8から抜き取れるようにしたダイヤル錠付きの締結部防護装置において、
前記ダイヤル錠DLは、第1チェンジリング25と、第2チェンジリング29、第1ダイヤル30及び第2ダイヤル31から構成されており、第1ダイヤル30は前記スカート10の先端面に突き合わせて前記ストッパ18の先端部外側に嵌められており、前記第1ダイヤル30の基端側の側面には第1リング収容溝32を環状に形成してあり、前記第1リング収容溝32の底面の一部には第1クリック受入れ溝33を形成してあり、前記第1チェンジリング25は前記第1ダイヤル30の前記第1リング収容溝32に収容されて前記ストッパ18の先端部外側に嵌められており、前記第1チェンジリング25の内周面の一部には、前記ストッパ18が前記スカート10の先端部方向に移動したとき、前記ストッパ18の第1制止突起27が係合する第1制止受溝34を形成してあり、前記第1チェンジリング25の先端側の側面には、第1クリック溝35を等間隔に形成してあり、前記第2ダイヤル31は、前記ボールガイド11の先端鍔部36と前記第1ダイヤル30に突き合せて、前記ボールガイド11の中間部外側に嵌められており、前記第2ダイヤル31の基端側の側面には、第2リング収容溝37を環状に形成してあり、前記第2リング収容溝37の底面の一部に第2クリック受入れ溝38を形成してあり、前記第2チェンジリング29は、前記第2ダイヤル31の前記第2リング収容溝37に収容されて前記ボールガイド11の中間部外側に嵌められており、前記第2チェンジリング29の内周面の一部には
、前記ストッパ18が前記スカート10の先端部方向に移動したとき、前記ストッパ18の第2制止突起28が係合する第2制止受溝39を形成してあり、前記第2チェンジリング29の先端側の側面には第2クリック溝40を等間隔に形成してあり、前記第1ダイヤル30の前記第1クリック収容溝33に収容される第1クリック体41は、前記第1ダイヤル30の回転に伴って前記第1チェンジリング25の前記第1クリック溝35と係脱するように前記スカート10に向けて圧縮コイルバネ42によって付勢されており、前記第2ダイヤル31の前記第2クリック受入れ溝38に収容された第2クリック体43は、前記第2ダイヤル31の回転に伴って前記第2チェンジリング29の前記第2クリック溝40と係脱するように前記第1ダイヤル30に向けて圧縮コイルバネ44によって付勢されており、丸棒状の解錠符号列設定用治具45が前記スカート10と前記ボールガイド11の組立体の空洞部内に挿入される過程において、前記ボール16は前記解錠符号列設定用治具45の傾斜カム面48によって遠心方向に押され、前記解錠符号列設定用治具45が充分に挿入された最終段階では、前記ボール16が前記ボールガイド11の前記ボール逃げ溝17と前記スカート10の前記ボール保持溝15内に全体が押し込められており、前記ストッパ18の前記第1制止突起27が前記第1チェンジリング25の前記第1制止受溝34に係合し、前記ストッパ18の前記第2制止突起28が前記第2チェンジリング29の前記第2制止受溝39に係合して、前記第1チェンジリング25と前記第2チェンジリング29が前記スカート10に対して回転不能に拘束される一方、前記第1ダイヤル30と前記第2ダイヤル31前記がスカート10に対して回転可能となるようにしたことである。
また、前記ホルダ8を被締結物1の螺子部3に螺合した後、前記スカート10を前記ホルダ8と前記締結具4に嵌めるだけで、前記ボール16の一部分が前記ホルダ8の前記ボール係止溝9に自動的に係合し、その後、ダイヤル錠DLのダイヤル30,31をアトランダムに回転させるだけで良いため、施錠操作の簡便性がある。
成することによって、機械的衝撃に対して剛に製作し、悪意者による打撃や捩じ曲げなど
の攻撃に対して強固にする。
スイッチであり、この固定外筒2の外周面に形成された螺子部3にはナットよりなる締結
具4が螺合され、固定外筒2の前端鍔部5と締結具4の間に、操作パネルよりなる締結対
象物6を挟持することによって、被締結物1がに締結対象物6に締付け固着されている。
締結具4と締結対象物6との間には防水用リング7が挿入されている。前記螺子部3には
六角形断面がナット形状のホルダ8が締結具3に突き合わせて螺合されている。ホルダ8
の先端側半分は円形状断面の筒部に形成されており、その先端部外周面(図8において右
端部外周面)にボール係止溝9が環状に形成されている。
を包囲する長さに形成されている。円筒状のスカート10の先端部内側(図8において右
端部内側)には、円筒状のボールガイド11の基端部が嵌め込まれている。スカート10
の透孔12からボールガイド11の透孔13に挿入した4本のスプリングピン14によっ
て、スカート10とボールガイド11は一体的に連結されている。前記先端部内周面に環
状に形成したボール保持溝15は、スカート10の周壁を外側に向けて削除した形の段差
溝状に形成されており、その底面15aには鋼製のボール16が当接する。
が前記防水用リング7に突き当たるまで所定量だけ被締結物1に嵌めたとき、ホルダ8の
ボール係止溝9に対面する。ボールガイド11のボール逃げ溝17は90度間隔に4個設
けられている。図8に示したように施錠状態においては、ボール係止溝9とボール保持溝
15は、ボール逃げ溝17の先端部側(図8において右端部側)の隅部に対面している。
ボール16は、スカート10のボール保持溝15とボールガイド11のボール逃げ溝17
にその大部分が常時係合しており、円筒状のストッパ18の位置に応じて、ボール16の
一部分がホルダ8のボール係止溝9に係脱する。
プリングピン21は、ストッパ18をボールガイド11に対して回転不能に、かつ、ボー
ルガイド11の軸線方向に移動可能に接合している。ストッパ18はボールガイド11と
スカート10の間の環状空間に嵌めこまれており、ストッパ18の基端部(図8において
左端部)は、スカート10のボール保持溝15に一部入り込んでいる。
一回り大きい段差溝22が形成されている。ストッパ18の基端部(図8において左端部
)外周面にはバネ受け突起23が環状に形成されており、該バネ受け突起23は前記段差
溝22に嵌められている。
ストッパ18の中間部外側に嵌められたストッパ付勢用バネ24は、バネ受け突起23と
ダイヤル錠DLの第1チェンジリング25との間で圧縮され、ストッパ18をスカート1
0の基端部方向(図8において左方向)に移動付勢している。このバネ24の軸線方向に
働く弾性力は、カム斜面26においてホルダ8の方向、すなわち求心方向に転換させ、ボ
ール16とボール係止溝9との係合状態を維持する方向に働いている。ストッパ18の中
間部外面の一部には、第1制止突起27を軸線方向に形成し、先端面の一部に第2制止突
起28を軸線方向に形成してある。
30及び第2ダイヤル31から成る。第1ダイヤル30は、スカート10の先端面に突き
合わせて、ストッパ18の先端部外側に嵌められる。第1ダイヤル30の外周面には複数
個の符号(数字、アルファベット、記号等)を等間隔に付してあり、ダイヤル30の基端
側の側面(図8において左側面)には第1リング収容溝32を環状に形成してある。第1
リング収容溝32の底面の一部には第1クリック受入れ溝33を形成してある。
ッパ18の先端部外側に嵌められている。第1チェンジリング25の内周面の一部には、
ストッパ18がスカート10の先端部方向(図8において右方向)に移動したとき、スト
ッパ18の第1制止突起27が係合する第1制止受溝34を形成してある。第1チェンジ
リング25の先端側の側面(図8において右側面)には、第1クリック溝35を等間隔に
形成してある。
、ボールガイド11の中間部外側に嵌められる。第2ダイヤル31の外周面には複数個の
符号(数字、アルファベット、記号等)を等間隔に付してある。第2ダイヤル31の基端
側の側面(図8において左側面)には、第2リング収容溝37を環状に形成し、第2リン
グ収容溝37の底面の一部に第2クリック受入れ溝38を形成してある。
ルガイド11の中間部外側に嵌められている。第2チェンジリング29の内周面の一部に
は、ストッパ18がスカート10の先端部方向(図8において右方向)に移動したとき、
ストッパ18の第2制止突起28が係合する第2制止受溝39を形成し、先端側の側面(
図8において右側面)に第2クリック溝40を等間隔に形成してある。
イヤル30の回転に伴って第1チェンジリング25の第1クリック溝35と係脱するよう
にスカート10に向けて(図8において左方向)、圧縮コイルバネ42によって付勢され
ている。第2クリック体43は、第2ダイヤル31の第2クリック受入れ溝38に収容さ
れ、第2ダイヤル31の回転に伴って第2チェンジリング29の第2クリック溝40と係
脱するように第1ダイヤル30に向けて(図8において左方向)、圧縮コイルバネ44に
よって付勢されている。
工場からの出荷段階では、丸棒状の解錠符号列設定用治具45が、スカート10とボール
ガイド11の組立体の空洞部内に挿入され、この挿入過程において、ボール16は解錠符
号列設定用治具45の傾斜カム面48によって遠心方向に押される。解錠符号列設定用治
具45が充分に挿入された最終段階では、ボールガイド11のボール逃げ溝17とスカー
ト10のボール保持溝15内に全体が押し込められている。
ており、ストッパ18の第1制止突起27が第1チェンジリング25の第1制止受溝34
に係合し、ストッパ18の第2制止突起28が第2チェンジリング29の第2制止受溝3
9に係合している。そのため、第1チェンジリング25と第2チェンジリング29はスカ
ート10に対して回転不能に拘束されており、第1ダイヤル30と第2ダイヤル31がス
カート10に対して回転可能である。
体43によるクリック機能のもとに、所定の単位角度の整数倍だけ任意に回転させること
によって、解錠符号列を任意に設定変更することができる。図9に示したように第1ダイ
ヤル30と第2ダイヤル31を回転させずに、前記空洞部から引き抜いたときには、工場
出荷段階の初期設定通りの解錠符号列がそのまま使用されることになる。
ッパ18は前記バネ24の付勢によって左側方向に押され、ストッパ18は、前記ピン2
1が前記スロット20の左端側の隅部に係合する位置まで移動する。このストッパ18の
移動によって、図9に示したようにボール16は、ストッパ18のカム斜面26に押され
て求心方向に移動し、一部分がボールガイド11の内周面より突き出た待機位置に来る。
図9に示したように、ホルダ8はスカート10とボールガイド11の組立体から分離した
状態で現場に搬入される。
っては、ホルダ8が最初に被締結物1の固定外筒2の螺子部3に螺合させられ、ホルダ8
がナットよりなる締結具4に突き当てられる。スカート10とボールガイド11の組立体
を被締結物1、ホルダ8及び締結具4に被せる過程において、ホルダ8の先端部(図9に
おいて右端部)の傾斜カム面46が、前記ボール16の突出部分に当たる。そのため、ボ
ール16は傾斜カム面46の作用によって遠心方向に押され、ボール16の全体がスカー
ト10のボール保持溝15とボールガイド11のボール逃げ溝17に押込まれる。これと
同時にボール16に押されたストッパ18はスカート10の先端部方向に押される。
ルダ8のボール係止溝9に対面する位置まで来るため、前記バネ24の付勢下にあるボー
ル16は瞬時に求心方向に移動し、ボール係止溝9に自動的に係合する。これと同時にス
トッパ18もスカート10の基端部方向に移動し、図8に示した通りの施錠状態が成立す
る。この施錠状態では、ストッパ18の第1制止突起27が第1チェンジリング25の第
1制止受溝34から離脱し、ストッパ18の第2制止突起28が第2チェンジリング29
の第2制止受溝39から離脱しているため、第1チェンジリング25と第2チェンジリン
グ29はスカート10に対して回転可能に設定されている。
第2クリック体43が効いているため、第1チェンジリング25と第2チェンジリング2
9は、それぞれ第1ダイヤル30と第2ダイヤル31と一体的に回転することになる。
すなわち、前記施錠状態の成立後に第1ダイヤル30と第2ダイヤル31をアトランダム
に回転させておけば、正規の解錠符号列を知らない無権限者が、第1ダイヤル30と第2
ダイヤル31をいくら回しても、これらは単に空転するだけであり、解錠可能な状態を作
り出すことはできない。
して、図1に示したようにスカート10周面の符号列表示位置47に正規の解錠符号列を
整列させたときには、図4に示したように、第1チェンジリング25の第1制止受溝34
がストッパ18の第1制止突起27に対面する一方、第2チェンジリング29の第2制止
受溝39がストッパ18の第2制止突起28に対面する解錠可能状態が作り出される。
て先端部側に引くと、ホルダ8のボール係止溝9の内面に押されることによって、ボール
16が遠心方向に移動し、これに追随してストッパ18が先端部側に移動し、ストッパ1
8の第1制止突起27が第1チェンジリング25の第1制止受溝34に係合し、ストッパ
18の第2制止突起28が第2チェンジリング29の第2制止受溝39に係合し、ボール
16がホルダ8のボール係止溝9から完全に脱出する。
抜き取れら、ホルダ8が露出する。正当権限者は、ホルダ8と締結具4を被締結物1の螺
子部3から取外すことによって、構築物の再構成や機器の点検や交換といった所要の作業
を行なうことができる。
2 固定外筒
3 固定外筒の螺子部
4 締結具
5 固定外筒の前端鍔部
6 締結対象物
7 防水用リング
8 ホルダ
9 ホルダのボール係止溝
10 スカート
11 ボールガイド
12 スカートの透孔
13 ボールガイドの透孔
14 スプリングピン
15 スカートのボール保持溝
16 ボール
17 ボールガイドのボール逃げ溝
18 ストッパ
19 ストッパの透孔
20 ボールガイドのスロット
21 スプリングピン
22 スカートの段差溝
23 ストッパのバネ受け突起
24 ストッパ付勢用バネ
25 第1チェンジリング
26 ストッパのカム斜面
27 ストッパの第1制止突起
28 ストッパの第2制止突起
29 第2チェンジリング
30 第1ダイヤル
31 第2ダイヤル
32 第1ダイヤルの第1リング収容溝
33 第1ダイヤルの第1クリック受入れ溝
34 第1チェンジリングの第1制止受溝
35 第1チェンジリングの第1クリック溝
36 ボールガイドの先端鍔部
37 第2ダイヤルの第2リング収容溝
38 第2ダイヤルの第2クリック受入れ溝
39 第2チェンジリングの第2制止受溝
40 第2チェックリングの第2クリック溝
41 第1クリック体
42 第1クリック体の付勢用バネ
43 第2クリック体
44 第2クリック体の付勢用バネ
45 解錠符号列設定用治具
46 ホルダの傾斜カム面
47 スカートの符号列表示位置
48 解錠符号列設定用治具の傾斜カム面
DL ダイヤル錠
Claims (1)
- 被締結物1の螺子部3に螺合して被締結物1に取付けられ、先端部外周面にボール係止溝9を環状に形成してあるホルダ8と、
被締結物1を締結対象物6に締付け固着した締結具4と前記ホルダ8の双方を全長にわたって包囲し、先端部内周面に前記ボール係止溝9に対面するボール保持溝15を環状に形成した空転可能なスカート10と、
前記スカート10の先端部内側に一体成形または一体的に連結され、前記ボール係止溝9と前記ボール保持溝15に連通するボール逃げ溝17を軸線方向に形成したボールガイド11と、
主体部分が前記ボール保持溝15と前記ボール逃げ溝17に嵌められ、一部分が前記ボール係止溝9に係脱するボール16と、
前記ボールガイド11に対して回転不能であって、前記ボールガイド11の軸線方向に移動可能であるように前記スカート10と前記ボールガイド11の間に嵌められ、前記ボール16に当接するカム斜面26を基端部に形成したストッパ18と、
前記カム斜面26により前記ボール16が前記ホルダ8側に押されるように前記ストッパ18を前記スカート10の基端部方向に移動付勢するストッパ付勢用バネ24と、
前記スカート10とボールガイド11に装備され、複数のダイヤルの外周面に付された符号が予め設定した解錠符号列に整列させられたときに解錠状態になるダイヤル錠DLとからなり、
前記複数のダイヤルを回転させて前記解錠符号列に設定したとき、前記ストッパ18が前記ボールガイド11の先端部方向に移動可能となり、前記ボール16が前記ボール係止溝9から脱出することによって、前記スカート10を前記ホルダ8から抜き取れるようにしたダイヤル錠付きの締結部防護装置において、
前記ダイヤル錠DLは、第1チェンジリング25と、第2チェンジリング29、第1ダイヤル30及び第2ダイヤル31から構成されており、第1ダイヤル30は前記スカート10の先端面に突き合わせて前記ストッパ18の先端部外側に嵌められており、前記第1ダイヤル30の基端側の側面には第1リング収容溝32を環状に形成してあり、前記第1リング収容溝32の底面の一部には第1クリック受入れ溝33を形成してあり、前記第1チェンジリング25は前記第1ダイヤル30の前記第1リング収容溝32に収容されて前記ストッパ18の先端部外側に嵌められており、前記第1チェンジリング25の内周面の一部には、前記ストッパ18が前記スカート10の先端部方向に移動したとき、前記ストッパ18の第1制止突起27が係合する第1制止受溝34を形成してあり、前記第1チェンジリング25の先端側の側面には、第1クリック溝35を等間隔に形成してあり、前記第2ダイヤル31は、前記ボールガイド11の先端鍔部36と前記第1ダイヤル30に突き合せて、前記ボールガイド11の中間部外側に嵌められており、前記第2ダイヤル31の基端側の側面には、第2リング収容溝37を環状に形成してあり、前記第2リング収容溝37の底面の一部に第2クリック受入れ溝38を形成してあり、前記第2チェンジリング29は、前記第2ダイヤル31の前記第2リング収容溝37に収容されて前記ボールガイド11の中間部外側に嵌められており、前記第2チェンジリング29の内周面の一部には
、前記ストッパ18が前記スカート10の先端部方向に移動したとき、前記ストッパ18の第2制止突起28が係合する第2制止受溝39を形成してあり、前記第2チェンジリング29の先端側の側面には第2クリック溝40を等間隔に形成してあり、前記第1ダイヤル30の前記第1クリック収容溝33に収容される第1クリック体41は、前記第1ダイヤル30の回転に伴って前記第1チェンジリング25の前記第1クリック溝35と係脱するように前記スカート10に向けて圧縮コイルバネ42によって付勢されており、前記第2ダイヤル31の前記第2クリック受入れ溝38に収容された第2クリック体43は、前記第2ダイヤル31の回転に伴って前記第2チェンジリング29の前記第2クリック溝40と係脱するように前記第1ダイヤル30に向けて圧縮コイルバネ44によって付勢されており、丸棒状の解錠符号列設定用治具45が前記スカート10と前記ボールガイド11の組立体の空洞部内に挿入される過程において、前記ボール16は前記解錠符号列設定用治具45の傾斜カム面48によって遠心方向に押され、前記解錠符号列設定用治具45が充分に挿入された最終段階では、前記ボール16が前記ボールガイド11の前記ボール逃げ溝17と前記スカート10の前記ボール保持溝15内に全体が押し込められており、前記ストッパ18の前記第1制止突起27が前記第1チェンジリング25の前記第1制止受溝34に係合し、前記ストッパ18の前記第2制止突起28が前記第2チェンジリング29の前記第2制止受溝39に係合して、前記第1チェンジリング25と前記第2チェンジリング29が前記スカート10に対して回転不能に拘束される一方、前記第1ダイヤル30と前記第2ダイヤル31前記がスカート10に対して回転可能となるようにしたことを特徴とする締結部防護装置。
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