JP3955770B2 - レシーバタンク付き熱交換器及び冷凍システム - Google Patents

レシーバタンク付き熱交換器及び冷凍システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車両の空気調和装置等に好適に用いられるレシーバタンク付き熱交換器及びそれを用いた冷凍システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両等の空気調和装置の冷凍サイクルにおける冷媒の凝縮過程において、凝縮された冷媒を、更に数度低い温度にまで過冷却して放熱量を増加させた後、減圧手段、蒸発器に導いて、冷凍能力の向上を図ろうとする技術が提案されている。
【0003】
この提案技術において、凝縮部と過冷却部とを一体に有する熱交換器に、レシーバタンクが組み付けられたレシーバタンク付き熱交換器(サブクールシステムコンデンサ)の開発が進められている。
【0004】
図24に示すように、このレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダー(101)(101)に、両端を連通接続した多数の熱交換チューブが並列状に配置されて、熱交換器本体(100)が形成される。更にヘッダー(101)内に設けられた仕切部材(102)により、熱交換チューブが複数のパス(P1)〜(P5)に区分けされるとともに、パス(P1)〜(P3)により凝縮部(110)が構成され、パス(P4)(P5)により、凝縮部(110)に対し独立する過冷却部(120)が構成される。
【0005】
ヘッダー(101)における凝縮部(110)の上下位置には、凝縮部入口(111)及び凝縮部出口(112)が設けられるとともに、一方のヘッダー(101)における過冷却部(120)の上下位置には、過冷却部入口(121)及び過冷却部出口(122)が形成されている。
【0006】
一方のヘッダー(101)に併設されるレシーバタンク(130)は、そのレシーバタンク入口(131)が凝縮部出口(111)に連通接続されるとともに、レシーバタンク出口(132)が過冷却部入口(121)に連通接続される。
【0007】
このレシーバタンク付き熱交換器において、凝縮部入口(111)から凝縮部(110)に流入されたガス冷媒は、凝縮部(110)の各パス(P1)〜(P3)を順に流通する間に、外気との間で熱交換されて凝縮される。更にその凝縮冷媒は、凝縮部出口(112)及びレシーバタンク入口(131)を通ってレシーバタンク(130)内に導かれ、そこで一旦貯留されて、液冷媒のみがレシーバタンク出口(132)及び過冷却部入口(121)を通って過冷却部(120)に導かれる。更に過冷却部(120)に流入された液冷媒は、第4及び第5パス(P4)(P5)を流通する間に、外気により過冷却された後、過冷却部出口(122)から流出されるものである。
【0008】
このようなレシーバタンク一体型の熱交換器においては、例えば図25に示すように、レシーバタンク(130)が、熱交換器本体(100)にブロックフランジ(140)等の結合部材を介して連結されるものが一般的である。すなわち、熱交換器におけるフランジ(140)は、熱交換器本体(100)の一方のヘッダー(101)における凝縮部出口(112)周辺に接合される第1ブロック(151)と、過冷却部入口(131)周辺に接合される第2ブロック(152)とを一体に有している。第1ブロック(151)には、一端がフランジ上面に開口し、かつ他端が凝縮部出口(112)に連通接続される流入路(141)が形成されるとともに、第2ブロック(152)には、一端がフランジ上面に開口し、かつ他端が過冷却部入口(121)に連通接続される流出路(142)が形成されている。
【0009】
一方、レシーバタンク(130)は、その下端閉塞部材(136)に、タンク内に通じる上記レシーバタンク入口(131)及びレシーバタンク出口(132)が形成されている。
【0010】
そして、レシーバタンク(130)の上部が、一方のヘッダー(101)にブラケット(図示省略)等を介して支持される一方、レシーバタンク出入口(131)(132)が、ブロックフランジ(140)の流入路(141)及び流出路(142)の端部に、ジョイントパイプ(145)(145)を介して連通接続され、その状態で、ブロックフランジ(140)に下方から、ねじ(図示省略)が貫通されて、下端閉塞部材(136)に締結固定されることにより、レシーバタンク(140)の下端閉塞部材(136)がブロックフランジ(140)の上面に接合固定されるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このようなレシーバタンク付き熱交換器が適用されるカーエアコン等の冷凍システムでは、車体の限られた空間をできるだけ有効利用する上で、小型軽量化が切望されている。
【0012】
ところが、カーエアコン用冷凍サイクルでは、安定した冷凍性能を得るために、例えば負荷変動に対する性能(オーバーチャージタフネス)を高めるとともに、継続走行に伴う経時的な性能低下(リーケージタフネスの低下)を抑制することが求められ、そのためにはレシーバタンク(130)のタンク容量を十分に確保して、冷媒の定常域、つまり冷媒封入量に対する冷媒の過冷却状態での安定域を広く確保する必要があるため、レシーバタンク(130)の小型軽量化、ひいては冷凍システム全体の小型軽量化が困難であるというのが現状である。
【0013】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、安定した冷凍性能を得ることができる上、小型軽量化を図ることができるレシーバタンク付き熱交換器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本第1発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置されてなるものを要旨としている。
【0015】
カーエアコン用等のレシーバタンク付き熱交換器においては、車体内の取付スペースが小さく制限されるため、レシーバタンクの径方向の増大は困難であることはもちろん、レシーバタンク等の上限位置も定められており、例えばレシーバタンクの上限位置を熱交換器本体のヘッダー上端よりも低く設定する必要がある。このような状況において、本発明においては、結合部材における流入路の一部を下方に導いて、流入路の流出側端部を低位に配置するものであるため、レシーバタンクの取付位置を全体的に下方に配置することができ、レシーバタンクとして長いサイズのものを使用することができ、タンク容量を十分に確保することができる。
【0016】
また長いサイズのレシーバタンクを使用できるため、小径化を図りつつ、タンク容量を十分に確保することができる。
【0017】
本第1発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0018】
すなわち本第1発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0019】
本第1発明において、一具体的手段としては、前記結合部材における流入路の流出側端部が、前記過冷却部に対応する高さ位置に配置されてなる構成を採用するのが良い。
【0020】
また本第1発明においては、前記一方のヘッダー内における前記凝縮部及び前記過冷却部間に設けられた前記仕切部材に、開口部が形成され、その開口部が前記凝縮部出口として構成され、前記結合部材の一側部が、前記仕切部材の下面側において前記一方のヘッダー内に埋設状態に配置され、前記流入路の流入側端部が、前記結合部材の一側部の上面に開口して前記凝縮部出口に連通されるとともに、前記流出路の流出側端部が、前記仕切部材の下方位置における前記一方のヘッダー内に開口されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0021】
すなわちこの構成を採用する場合、結合部材を埋設する分、結合部材の占有スペースをより一層小さくすることができ、より一層小型軽量化を図ることができる。
【0022】
更に本第1発明においては、前記タンク本体内の下側部に乾燥剤が装填され、前記レシーバタンク入口が前記タンク本体内における底面に開口され、前記タンク本体内に配置された冷媒流入管の下端が、前記レシーバタンク出口に連通されるとともに、上端が前記乾燥剤の上方で開口されてなる構成を採用するのがより一層好ましい。
【0023】
すなわちこの構成を採用する場合、レシーバタンク入口から流入された冷媒が、レシーバタンク内に徐々に貯留されて、効率良く泡切れされるため、液冷媒のみを冷媒流入管を介して確実に抽出することができる。
【0024】
本第2発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材と、流入側端部が前記凝縮部出口に連通され、かつ流出側端部が前記レシーバタンク入口に連通される流入路用配管とを備え、前記流入路用配管の一部が下方に導かれて、前記流入路用配管の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置されてなるものを要旨としている。
【0025】
この第2発明においては、凝縮部からレシーバタンクへ冷媒を供給するための流入路用配管の一部を下方に導いて、流入路用配管の流出側端部を低位に配置するものであるため、上記と同様に、レシーバタンクの取付位置を全体的に下方に配置することができ、レシーバタンクとして長いサイズのものを使用することができ、タンク容量を十分に確保することができる。更に長いサイズのレシーバタンクを使用できるため、小径化を図りつつ、タンク容量を十分に確保することができる。
【0026】
本第2発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0027】
すなわち本第2発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材は、一端が前記レシーバタンク出口に連通され、かつ他端が前記過冷却部入口に連通される流出路を有する構成を採用するのが好ましい。
【0028】
本第2発明において、一具体的手段としては、流入路用配管の流出側端部が、前記過冷却部に対応する高さ位置に配置されてなる構成を採用するのが良い。
【0029】
本第3発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材と、前記レシーバタンクを前記一方のヘッダーに支持するためのブラケットとを備え、前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記レシーバタンクは、前記タンク本体の外周側面に設けられた押え段部を有し、前記ブラケットは、前記一方のヘッダーの外周側面に接合される接合部と、前記タンク本体の外周を包囲し、かつ前記押え段部に係合して前記レシーバタンクを下方に抑圧する包囲部とを有するものを要旨としている。
【0030】
この第3発明においては、上記第1発明と同様の効果を達成できる上更に、レシーバタンクをブラケットにより下方に押さえ付けることによって結合部材に接合するものであるため、レシーバタンクの下端を結合部材にねじ止めせずに確実に連結することができ、レシーバタンク下壁の肉厚を、ねじ止め部形成用に厚肉に形成する必要がなく、小型軽量化と同時に、タンク容量を増大させることができる。更にレシーバタンク固定用のねじ止め操作を省略できるため、その分、レシーバタンクの組付作業を容易に行うことができる。
【0031】
本第3発明においては、前記押え段部が、前記タンク本体の外周側面に周方向に連続して設けられる凸条部により構成されてなるものを採用するのが好ましい。
【0032】
すなわちこの場合には、レシーバタンクを周方向全域からバランス良く抑圧することができ、レシーバタンクを安定状態に組み付けることができる。
【0033】
本第3発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0034】
すなわち本第3発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが良い。
【0035】
本第4発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記レシーバタンクの下面に下方突出状に凸段部が設けられるとともに、前記結合部材の上面に凹段部が設けられ、前記凸段部が前記凹段部に嵌め込まれて、前記レシーバタンクが前記結合部材に組み付けられてなるものを要旨としている。
【0036】
この第4発明においては、上記第1発明と同様の効果を達成できる上更に、凸段部を凹段部に嵌め込むだけで簡単に、レシーバタンクを結合部材に組み付けることができる。
【0037】
本第4発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0038】
すなわち本第4発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0039】
本第5発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、外周側面に押え段部を有するタンク本体と、そのタンク本体の下端に設けられた出入口部とを具備し、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの出入口部が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、その上面に設けられた入口用凹段部と、その入口用凹段部の底面に設けられた出口用凹段部と、一端が結合部材外表面における一方のヘッダーとの接合面に開口して前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記入口用凹段部に開口する流入路と、一端が前記出口用凹段部に開口する流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記出入口部は、その下面に下方突出状に設けられた入口用凸段部と、その凸段部下端面に下方突出状に設けられた出口用凸段部と、前記入口用凸段部に設けられ、かつ前記タンク本体の内部に通じるレシーバタンク入口と、前記出口用凸段部に設けられ、かつ前記タンク本体の内部に通じるレシーバタンク出口とを有し、前記入口用凸段部及び前記出口用凸段部が、前記入口用凹段部及び前記出口用凹段部にそれぞれ嵌め込まれた状態で、前記レシーバタンクが前記ブラケットにより下方に抑圧されることにより、前記レシーバタンクが前記結合部材に組み付けられてなるものを要旨としている。
【0040】
この第5発明においては、上記第1発明と同様の効果を達成できる上更に、レシーバタンク下端の出入口用凸段部を、結合部材上面の出入口用凹段部に嵌め込むだけで、レシーバタンクの出入口と、結合部材の流入路及び流出路との間の位置合わせを正確に図りつつ、簡単にレシーバタンクを結合部材に組み付けることができる。
【0041】
本第5発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0042】
すなわち本第5発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0043】
本第6発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、流入側端部が前記凝縮部出口に連通され、かつ流出側端部が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、流入側端部が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記結合部材における前記流入路の流出側端部と前記レシーバタンク入口との間に、冷媒を貯留するための液溜まり部が形成されてなるものを要旨としている。
【0044】
この第6発明においては、上記第1発明と同様の効果を達成できる上更に、結合部材における流入路から流出される冷媒が、液溜まり部に貯留されて冷媒流速が低下するので、泡切れを効率良くスムーズに行うことができる。このため、レシーバタンク内へのガス冷媒の混入を有効に防止することができ、安定した液冷媒のみを確実に抽出することができる。
【0045】
更に泡切れ性の向上によって液冷媒の安定供給を図ることができるため、レシーバタンクの小型軽量化に十分対処することができる。
【0046】
本第6発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0047】
すなわち本第6発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の流出側端部が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0048】
本第7発明のレシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、流入側端部が前記凝縮部出口に連通され、かつ流出側端部が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、流入側端部が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記レシーバタンク入口の開口面積が、前記レシーバタンク出口の開口面積よりも大きく形成されてなものを要旨としている。
【0049】
この第7発明においては、上記第1発明と同様の効果を達成できる上更に、レシーバタンク入口内での冷媒の流入速度を低下させることができ、冷媒中における気泡や気体の発生を防止することができ、泡切れ性を向上できて、冷媒を一段と安定状態に供給することができる。
【0050】
本第7発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0051】
すなわち本第7発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の流出側端部が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0052】
本第8発明は、上記第1発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0053】
すなわち本第8発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置されてなるものを要旨としている。
【0054】
この第8発明は、上記第1発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0055】
本第8発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0056】
すなわち本第8発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが良い。
【0057】
本第9発明は、上記第2発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0058】
すなわち本第9発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材と、流入側端部が前記凝縮部出口に連通され、かつ流出側端部が前記レシーバタンク入口に連通される流入路用配管とを備え、前記流入路用配管の一部が下方に導かれて、前記流入路用配管の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置されてなるものを要旨としている。
【0059】
この第9発明は、上記第2発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0060】
本第9発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0061】
すなわち本第9発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材は、一端が前記レシーバタンク出口に連通され、かつ他端が前記過冷却部入口に連通される流出路を有する構成を採用するのが望ましい。
【0062】
本第10発明は、上記第3発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0063】
すなわち本第10発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材と前記レシーバタンクを前記一方のヘッダーに支持するためのブラケットとを備え、前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記レシーバタンクは、前記タンク本体の外周側面に設けられた押え段部を有し、前記ブラケットは、前記一方のヘッダーの外周側面に接合される接合部と、前記タンク本体の外周を包囲し、かつ前記押え段部に係合して前記レシーバタンクを下方に抑圧する包囲部とを有するものを要旨としている。
【0064】
この第10発明は、上記第3発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0065】
本第10発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0066】
すなわち本第10発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0067】
本第11発明は、上記第4発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0068】
すなわち本第11発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記レシーバタンクの下面に下方突出状に凸段部が設けられるとともに、前記結合部材の上面に凹段部が設けられ、前記凸段部が前記凹段部に嵌め込まれて、前記レシーバタンクが前記結合部材に組み付けられてなるものを要旨としている。
【0069】
この第11発明は、上記第4発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0070】
本第11発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0071】
すなわち本第11発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが良い。
【0072】
本第12発明は、上記第5発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0073】
すなわち本第12発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、外周側面に押え段部を有するタンク本体と、そのタンク本体の下端に設けられた出入口部とを具備し、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの出入口部が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、その上面に設けられた入口用凹段部と、その入口用凹段部の底面に設けられた出口用凹段部と、一端が結合部材外表面における一方のヘッダーとの接合面に開口して前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記入口用凹段部に開口する流入路と、一端が前記出口用凹段部に開口する流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記出入口部は、その下面に下方突出状に設けられた入口用凸段部と、その凸段部下端面に下方突出状に設けられた出口用凸段部と、前記入口用凸段部に設けられ、かつ前記タンク本体の内部に通じるレシーバタンク入口と、前記出口用凸段部に設けられ、かつ前記タンク本体の内部に通じるレシーバタンク出口とを有し、前記入口用凸段部及び前記出口用凸段部が、前記入口用凹段部及び前記出口用凹段部にそれぞれ嵌め込まれた状態で、前記レシーバタンクが前記ブラケットにより下方に抑圧されることにより、前記レシーバタンクが前記結合部材に組み付けられてなるものを要旨としている。
【0074】
この第12発明は、上記第5発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0075】
本第12発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0076】
すなわち本第12発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが良い。
【0077】
本第13発明は、上記第6発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0078】
すなわち本第13発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、流入側端部が前記凝縮部出口に連通され、かつ流出側端部が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、流入側端部が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記結合部材における前記流入路の流出側端部と前記レシーバタンク入口との間に、冷媒を貯留するための液溜まり部が形成されてなるものを要旨としている。
【0079】
この第13発明は、上記第6発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0080】
本第13発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0081】
すなわち本第13発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の流出側端部が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0082】
本第14発明は、上記第7発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものである。
【0083】
すなわち本第14発明は、圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、前記レシーバタンク付き熱交換器は、一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、前記結合部材は、流入側端部が前記凝縮部出口に連通され、かつ流出側端部が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、流入側端部が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、前記レシーバタンク入口の開口面積が、前記レシーバタンク出口の開口面積よりも大きく形成されてなるものを要旨としている。
【0084】
この第14発明は、上記第7発明のレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、上記と同様の作用効果を奏する。
【0085】
本第14発明においては、過冷却部を有する、いわゆるサブクールシステムコンデンサに好適に採用することができる。
【0086】
すなわち本第14発明においては、前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、前記結合部材における流出路の流出側端部が、前記過冷却部入口に連通されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0087】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるレシーバタンク付き熱交換器の一側部を示す正面図、図2はその熱交換器のブロックフランジ周辺を拡大して示す一部切欠断面図、図3はブロックフランジ周辺を分解して示す一部切欠断面図である。
【0088】
これらの図に示すように、この熱交換器は、マルチフロータイプの熱交換器本体(10)と、レシーバタンク(3)と、レシーバタンク(3)を熱交換器本体(10)に結合するための結合部材をなすブロックフランジ(4)とを具備している。
【0089】
熱交換器本体(10)は、離間して対峙した左右一対の垂直方向に沿うヘッダー(11)が設けられている。この一対のヘッダー(11)間には、熱交換チューブとしての多数本の水平方向に沿う扁平チューブ(12)が、それらの各両端を両ヘッダー(11)に連通接続した状態で、上下方向に所定の間隔おきに並列状に配置される。更に扁平チューブ(12)の各間、及び最外側の扁平チューブ(12)の外側には、コルゲートフィン(13)が配置されるとともに、最外側のコルゲートフィン(13)の外側には、帯板状サイドプレート(14)が設けられる。
【0090】
熱交換器本体(10)における両ヘッダー(11)の同じ高さ位置には、仕切部材(16b)が設けられ、この仕切部材(16b)を境にして、上側の扁平チューブ(12)が凝縮部(1)として構成されるとともに、下側の扁平チューブ(12)が、上記凝縮部(1)に対し独立する過冷却部として構成されている。
【0091】
なお、各ヘッダー(11)には、凝縮部(1)及び過冷却部(2)のそれぞれの扁平チューブ(12)群を、複数のパスに区分けする仕切部材(16a)が設けられており、これにより、本実施形態の熱交換器本体(10)においては、上記図24に示す従来例と同様に、凝縮部(1)が第1ないし第3の3つのパスに区分けされるとともに、過冷却部(2)が第4及び第5の2つのパスに区分けされている。
【0092】
熱交換器本体(10)の一方のヘッダー(11)における凝縮部(1)の下端位置には、凝縮部出口(1b)が形成されるとともに、図示しない他方側のヘッダーの上端部には、凝縮部入口が形成されている。更に一方のヘッダーにおける過冷却部(2)の上下両端位置には、過冷却部入口(2a)及び過冷却部出口(2b)がそれぞれ形成され、過冷却部出口(2b)には、出口管(21)の一端が連結固定されている。
【0093】
この熱交換器本体(10)の凝縮部入口(図示省略)から流入されたガス冷媒は、凝縮部(1)を蛇行状に流通して一方のヘッダー(11)の凝縮部出口(1b)から流出される一方、その流通の間に冷媒が外気との熱交換により凝縮されるよう構成されている。
【0094】
また過冷却部入口(2a)から流入された液冷媒は、過冷却部(2)を蛇行状に流通して、過冷却部出口(2b)及び出口管(21)を通って流出される一方、その流通の間に冷媒が外気によって過冷却されるよう構成されている。
【0095】
レシーバタンク(3)は、上端が閉塞され、かつ下端が開口した縦長管状部材からなるタンク本体(31)と、タンク本体(31)の下端開口部に閉塞状に取り付けられる出入口部材(32)とを備えている。
【0096】
タンク本体(31)の上部外周には、ビーディング加工によって外周に突出する外向きフランジ状の押え段部(31a)が形成されている(図1参照)。
【0097】
図2ないし図4に示すように、出入口部材(32)は、その下面側に下方突出状に入口用凸段部(35)が形成されている。この凸段部(35)は円形の水平断面形状を有しており、軸心がレシーバタンク(3)の軸心に一致するよう構成されている。
【0098】
更に入口用凸段部(35)の下面中央には、下方突出状に出口用凸段部(36)が形成されている。この凸段部(36)も円形の水平断面形状を有しており、軸心がレシーバタンク(3)の軸心に一致するよう構成されている。
【0099】
また、出入口部材(32)における入口用凸段部(35)には、出口用凸段部(36)の外周に、上下方向に貫通してタンク本体(31)内に連通するレシーバタンク入口(3a)が周方向に所定間隔おきに4つ形成されている。更に出口用凸段部(36)の中央には、軸線に沿って上下方向に貫通してタンク本体(31)内に連通するレシーバタンク出口(3b)が形成されている。
【0100】
ここで、4つのレシーバタンク入口(3a)の総開口面積は、レシーバタンク出口(3b)の開口面積よりも大きくなるように構成されている。
【0101】
図1ないし図3に示すように、タンク本体(31)内には、冷媒吸入管(30)がその下端をレシーバタンク出口(3b)の内端に連通接続した状態で上下方向に沿って配置されている。更にタンク本体(31)内には、冷媒吸入管(30)の外周に、モレキュラーシーブ等の乾燥剤(5)が充填されて、レシーバタンク入口(3a)の内端が、乾燥剤(5)の下端で開口されるとともに、冷媒吸入管(30)の上端が、乾燥剤(5)の上方で開口されている。
【0102】
このレシーバタンク(3)において、入口(3a)からタンク本体(31)内に流入された冷媒は、乾燥剤(5)を通過して水分が除去された後、タンク本体(31)内に一旦貯留され、液冷媒のみが、冷媒吸入管(30)の上端から吸入されて、冷媒吸入管(30)を降下して、レシーバタンク出口(3b)から流出されるよう構成されている。
【0103】
一方図2及び図3に示すように、ブロックフランジ(4)は、凝縮部出口(1b)周辺に配置される第1ブロック(41)と、過冷却部入口(2a)周辺に配置される第2ブロック(43)と、レシーバタンク(3)の下端に配置される第3ブロック(43)とを一体に有するものであり、第1ブロック(41)の側面(接合面)が一方のヘッダー(11)における凝縮部出口(1b)周辺に接合固定されるとともに、第2ブロック(42)の側面(接合面)が一方のヘッダー(11)における過冷却部入口(2a)周辺に接合固定されている。
【0104】
第3ブロック(43)は、その上面位置が凝縮部出口(1b)の形成位置よりも低く、過冷却部(2)の上部に対応する高さに設定されている。この第3ブロック(43)の上面には、上記レシーバタンク(3)の入口用凸段部(35)を適合し得る円形な水平断面形状の入口用凹段部(45)が形成されている。更に入口用凹段部(45)の底面には、レシーバタンク(3)の出口用凸段部(36)を適合し得る円形な水平断面形状の出口用凹段部(46)が形成されている。
【0105】
ブロックフランジ(4)には、凝縮部出口(1b)及びレシーバタンク入口(3a)間を連通するための流入路(4a)と、レシーバタンク出口(3b)及び過冷却部入口(3a)間を連通するための流出路(4b)とが設けられている。
【0106】
流入路(4a)は、その一端が第1ブロック(41)における接合面に開口して凝縮部出口(1b)に連通接続されるとともに、中間領域が下方に向かって延び、他端が第3ブロック(43)における入口用凹段部(45)の内周側面下端に開口されている。なお、この流入路(4a)の他端開口は、入口用凹段部(45)の下端に位置しており、この位置は、凝縮部出口(1b)の形成位置よりも低く、過冷却部(2)の上部位置に相当する。
【0107】
また流出路(4b)は、その一端が第2ブロック(42)における接合面に開口して、過冷却部入口(2a)に連通接続されるとともに、他端が第3ブロック(43)における出口用凹段部(46)の底面に開口されている。
【0108】
このブロックフランジ(4)の出入口用凹段部(45)(46)に、レシーバタンク(3)の出入口用凸段部(35)(36)が適合状態に嵌め込まれる。このとき、出入口用凸段部(35)(36)の外周には、オーリング等のシール用リング(35a)(36a)が嵌着されており、シール用リング(36a)によって、出口用凹段部(46)内と、入口用凹段部(45)内との間の気密が図られるとともに、シール用リング(35a)によって、入口用凹段部(45)内と、外部との間の気密が図られるよう構成されている。
【0109】
また入口用凹段部(45)の底部には、その底面とレシーバタンク入口(3a)の下端との間に隙間が設けられ、その隙間による液溜まり部(40)が形成されている。
【0110】
一方、レシーバタンク(3)の上部を一方のヘッダー(11)に取り付けるためのブラケット(6)は、ブラケット本体(61)と、片側包囲片(62)とを有している。
【0111】
図5ないし図7に示すように、ブラケット本体(61)は、レシーバタンク(3)のタンク本体(31)の片側半周に沿い得る平面視半円弧状の一方側包囲部(61a)を具備しており、この一方側包囲部(61a)の一端には、熱交換器本体(10)の一方のヘッダー(11)外面に沿い得る接合部(61b)が設けられている。また接合部(61b)の端部には、係合段部(61c)が形成されるとともに、接合部(61b)の端面には、ねじ切り孔(61d)が形成されている。更に一方側包囲部(61a)の他端には、レシーバタンク(3)の長さ方向に沿って上下に連続する溝状の軸取付孔(61e)が形成される。更に一方側包囲部(61a)の他端には、側方に延びる固定片(61f)が形成されるとともに、この固定片(61f)の先端部には、車体組付孔(61g)が形成されている。
【0112】
このブラケット本体(61)の一方側包囲部(61a)を、レシーバタンク(3)のタンク本体(31)におけるフランジ状押え段部(31a)の上面位置においてタンク本体(31)の後側半周を被覆するように配置した状態で、接合部(61b)を、熱交換器本体(10)の一方のヘッダー(11)の外面にろう付けすることにより、ブラケット本体(61)が一方のヘッダー(11)に固定される。
【0113】
また、片側包囲片(62)は、ブラケット本体(61)の一方側包囲部(61a)に対し、タンク本体(31)の残り半周に沿い得る平面視半円弧状の他方側包囲部(62a)を具備している。この他方側包囲部(62a)の一端には、上記ブラケット本体(61)の係合段部(61c)に係合可能な係合突起(62c)が形成されるとともに、図1及び図5に示すようにブラケット本体(61)のねじ切り孔(61d)に対応して、上下方向に長い長孔形状のねじ挿通孔(62d)が形成されている。更に片側包囲片(62)の他端には、上下方向に連続し、かつブラケット本体(61)の軸取付孔(61e)に回転自在に挿入可能な軸部(62e)が形成されている。
【0114】
この片側包囲片(62)の軸部(62e)をブラケット本体(61)の軸取付孔(61e)にその端部から挿入することにより、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)に対し上下方向にスライド自在に、かつ軸部(62e)を支点に回転自在に取り付ける。そして、片側包囲片(62)を軸部(62e)を支点に回転させて、タンク本体(31)の前側半周部に沿わせるように配置した状態で、ねじ(65)をねじ挿通孔(62d)に挿通して、ねじ切り孔(61d)に締結することにより、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)に固定するものである。
【0115】
こうして取り付けられるブラケット(6)は、図1に示すようにその包囲部(61a)(62a)が、タンク本体(31)のフランジ状押え段部(31a)に上面に係止して、タンク本体(31)を下側に抑圧するように構成されている。
【0116】
以上の構成のレシーバタンク付き熱交換器は、圧縮機、減圧手段及び蒸発器と共に、自動車の空気調和用冷凍システムの凝縮器として用いられる。そして、この冷凍サイクルにおいて、圧縮機により圧縮された高温高圧のガス冷媒は、凝縮部入口(図示省略)から凝縮部(1)に流入されて流通し、その間に、外気との間で熱交換されて凝縮された後、凝縮部出口(1b)から流出される。
【0117】
凝縮部出口(1b)から流出された冷媒は、ブロックフランジ(4)の流入路(4a)を通って入口用凹段部(45)内に導かれ、その凹段部(45)の底部の液溜まり部(40)において液溜まりを形成する。こうして貯留された液冷媒がレシーバタンク入口(3a)を通ってタンク本体(31)内に導かれ、乾燥剤(5)を通過して水分が除去された後、タンク本体(31)内に一旦貯留され、液冷媒のみが、冷媒吸入管(30)の上端から吸入されて、その吸入管(30)を通過し、レシーバタンク出口(3b)から流出される。
【0118】
レシーバタンク出口(3b)から流出された液冷媒は、ブロックフランジ(4)の流出路(4b)を通って、熱交換器本体(10)の過冷却部入口(2a)を介して過冷却部(2)内に導入される。
【0119】
過冷却部(2)内に導入された液冷媒は、過冷却部(2)を流通しながら、外気により過冷却された後、過冷却部出口(2b)及び出口管(21)を通って流出されて、減圧手段、蒸発器及び圧縮機を順に流通し、こうして冷媒が、冷凍サイクル内を循環するものである。
【0120】
以上のように、本実施形態のレシーバタンク付き熱交換器によれば、レシーバタンク(3)の上部外周にフランジ状押え段部(31a)を形成し、一方のヘッダー(11)に固定したブラケット(6)により、押え段部(31a)を下方に抑圧するものであるため、レシーバタンク(3)の出入口部材(32)をブロックフランジ(4)に、ねじ止めせずに確実に連結することができる。このため、出入口部材(32)の肉厚を、ねじ止め部形成用に厚肉に形成する必要がなく、小型軽量化と同時に、タンク容量を増大させることができる。従って、冷媒の過冷却状態での安定域が広くなり、冷媒の封入量過多及び封入量不足を防止できて、封入量を最適に設定することができ、安定した冷凍性能を得ることができる。
【0121】
更に面倒なねじ止め操作も不要となり、レシーバタンク(3)の組付作業を容易に行うことができる。
【0122】
また本実施形態においては、ブラケット(6)のブラケット本体(61)をレシーバタンク(3)の一方側半周部に沿わせるように配置し、レシーバタンク(3)の残り半周部に沿わせる片側包囲片(62)の他端軸部(62e)を、ブラケット本体(61)に上下方向にスライド自在に取り付けるとともに、片側包囲片(62)の一端に形成した縦長のねじ挿通孔(62d)に、ねじ(65)を挿通してブラケット本体(61)に締結するものであるため、レシーバタンク取外時に冷媒圧力によりレシーバタンク(3)が上方へ飛び出す、いわゆるロケット現象を防止することができる。すなわち、レシーバタンク(3)内は、冷媒が高圧状態に収容されているため、ねじ(65)を緩めてレシーバタンク(3)の下方への抑圧を解除すると、レシーバタンク出入口(3a)(3b)から冷媒ガスが勢い良く吹き出して、レシーバタンク(3)が上方へ飛び出そうとする。これに対し、本実施形態では、ねじ挿通孔(62d)を縦長の長孔に形成しているため、レシーバタンク(3)に追従して片側包囲片(62)が上方へ飛び出そうとした際に、ねじ(65)がねじ挿通孔(62d)の下端に係合することにより、レシーバタンク(3)が少量上昇するだけで済み、レシーバタンク(3)の不用意な飛び出しを防止することができる。しかも、レシーバタンク(3)が少量上昇した際に、レシーバタンク(3)のブロックフランジ(4)に対する連結が解除されて、レシーバタンク出入口(3a)(3b)が外部に開放されるため、ガス抜きが図られて内圧が低下する。このように自動的にガス抜きを行うことができるので、その後、ねじ(65)を取り外せば、レシーバタンク(3)を難なく取り外すことができ、保守点検等を効率良く行うことができる。
【0123】
また本実施形態では、レシーバタンク(3)の出入口部材(32)に、二段の凸段部(35)(36)を形成するとともに、ブロックフランジ(4)のレシーバタンク組付部に二段の凹段部(45)(46)を形成し、凸段部(35)(36)を嵌め込んで、レシーバタンク(3)をブロックフランジ(4)に組み付けるものであるため、凸段部(35)(36)を嵌め込むという簡単な作業だけで、位置精度良く正確にレシーバタンク(3)をブロックフランジ(4)に組み付けることができ、組付作業を、一層簡単に行うことができる。
【0124】
更に凸段部(35)(36)をその軸心をレシーバタンク(3)の軸心に一致させるように形成しているため、レシーバタンク(3)をブロックフランジ(4)に対し軸回り方向のいずれの回転位置に配置しようとも、支障なく組み付けることができるので、軸回り方向の位置決めも不要となり、組付作業を、より一層簡単に行うことができる。
【0125】
しかも、入口用凸段部(35)に形成されるレシーバタンク入口(3a)を、周方向に所定間隔おきに複数形成しているため、レシーバタンク(3)が軸回り方向のいずれの回転位置に配置されていようとも、冷媒は、複数のレシーバタンク入口(3a)を通過して、周方向全域から分散してタンク本体(31)内に導入される。このため、液冷媒が安定状態で効率良くタンク本体(31)内に導入され、泡切れを効率良くスムーズに行えるので、省冷媒化及び液冷媒の安定供給を確実に行え、ひいては冷凍サイクルを安定状態で運転でき、冷凍システム全体の高性能化及び小型化を図ることができる。
【0126】
更にレシーバタンク入口(3a)の内端が、乾燥剤(5)の下端で開口されるとともに、レシーバタンク出口(3b)に接続された冷媒吸入管(30)の上端が乾燥剤(5)の上方で開口されているため、レシーバタンク入口(3b)から流入された冷媒が、乾燥剤(5)を透過する際に、整流作用を受けて偏流が防止され、全体的に均質で穏やかな上昇流となって乾燥剤(5)を透過するので、泡切れをスムーズに行うことができ、液冷媒のみを冷媒吸入管(30)を介して確実に抽出することができる。従って、液冷媒の安定供給を確実に行うことができ、より一層冷凍システム全体の高性能化を図ることができる。
【0127】
一方、図8ないし図10にこの発明の第1変形例を示す。これらの図に示すように、このレシーバタンク付き熱交換器においては、レシーバタンク(3)を支持するためのブラケット(6)が、上記実施形態のものと相違する。
【0128】
すなわち、ブラケット本体(61)の接合部(61b)には、上下2つのねじ切り孔(63a)(63b)が形成されている。
【0129】
また片側包囲片(62)の一端側には、上記ブラケット本体(61)のねじ切り孔(63a)(63b)に対応して、ねじ挿通孔(64a)(64b)が形成されている。上側のねじ挿通孔(64a)は、円形に形成されるとともに、下側のねじ挿通孔(64b)は、上下方向に長い長孔形状に形成されている。
【0130】
この片側包囲片(62)の軸部(62e)をブラケット本体(61)の軸取付孔(61e)にその端部から挿入することにより、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)に対し上下方向にスライド自在に、かつ軸部(62e)を支点に回転自在に取り付ける。そして、片側包囲片(62)を軸部(62e)を支点に回転させて、タンク本体(31)の前側半周部に沿わせるように配置した状態で、ねじ(65a)(65b)をねじ挿通孔(64a)(64b)に挿通して、ねじ切り孔(63a)(63b)に締結することにより、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)に固定するものである。
【0131】
その他の構成は、上記第1実施形態と実質的に同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
【0132】
この第1変形例のレシーバタンク付き熱交換器においては、2本のねじ(65a)(65b)により、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)に固定するものであるため、レシーバタンク(3)の保守点検時等に、一方のボルトが不用意にも脱落したとしても、レシーバタンク(3)が上方へ勢い良く飛び出すロケット現象を確実に防止することができる。
【0133】
しかも、下側のねじ挿通孔(64b)を長孔形状に形成しているため、レシーバタンク保守点検時等には、先に、上側のねじ(65a)を取り外すようにすれば、レシーバタンク(3)に追従して片側包囲片(62)が上方へ飛び出そうとした際に、ねじ(65b)がねじ挿通孔(64b)の下端に係合することにより、レシーバタンク(3)が少量上昇するだけで済み、レシーバタンク(3)の不用意な飛び出しを防止することができる。しかも、レシーバタンク(3)が少量上昇した際に、レシーバタンク(3)のブロックフランジ(4)に対する連結が解除されて、レシーバタンク出入口(3a)(3b)が外部に開放されるため、ガス抜きが図られて内圧が低下する。このように自動的にガス抜きを行うことができるので、その後、ねじ(65b)を取り外せば、レシーバタンク(3)を難なく取り外すことができ、保守点検等を効率良くスムーズに行うことができる。
【0134】
図11ないし図13はこの発明の第2変形例を示す図である。これらの図に示すように、このレシーバタンク付き熱交換器におけるレシーバタンク(3)の片側包囲片(62)に設けられる上下2つのねじ挿通孔(64a)(64c)のうち、上側のねじ挿通孔(64a)は上記と同様に円形に形成されるとともに、下側のねじ挿通孔(64c)は、下端部に大径のねじ頭挿通部(64d)を有する上下に長い長孔形状に形成されている。
【0135】
また上側のねじ挿通孔(64a)に挿通されるねじ(65a)は、上記と同様に汎用のものが用いられる。
【0136】
更に下側のねじ(65c)は、図14Aに示すように、軸部先端に縮径弾性変形自在な抜止め部(65d)を有する合成樹脂製品からなるものが用いられている。
【0137】
そして、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)にボルト止め固定する前に、あらかじめ下側ねじ(65c)をブラケット本体(61)の下側ねじ切り孔(63b)に挿入しておく。すなわち、ねじ(65c)の抜止め部(65d)を縮径弾性変形させながら、下側のねじ切り孔(63b)に挿通した後、抜止め部(65d)を拡径状態に弾性復帰させる。これにより、抜止め部(65d)をねじ切り孔(63b)の周縁部裏面側に係合させてねじ(65c)をねじ切り孔(63b)に抜止め状態で挿通配置しておく。
【0138】
その後、片側包囲片(62)の軸部(62e)をブラケット本体(61)の軸取付孔(61e)に取り付ける。更に片側包囲片(62)を、軸部(62e)を支点に回転させてタンク本体(31)の前側半周部に沿わせるように配置する。このとき、ブラケット本体(61)に保持される下側ねじ(65c)の頭部を、片側包囲片(62)における下側ねじ挿通孔(64c)のねじ頭挿通部(64d)に挿通することにより、下側ねじ(65c)を片側包囲片(62)の下側ねじ挿通孔(64c)に挿通配置する。
【0139】
そして、上側ねじ(65a)をねじ挿通孔(64a)に挿通して、ねじ切り孔(63a)に締結するとともに、下側ねじ(65c)を、下側ねじ切り孔(63b)に締結することにより、片側包囲片(62)をブラケット本体(61)に固定する。
【0140】
その他の構成は、上記第1実施形態及び第1変形例と同様である。
【0141】
この第2変形例のレシーバタンク付き熱交換器においては、上記第1変形例と同様、ロケット現象を有効に防止しつつ、レシーバタンク(3)の保守点検作業を効率良くスムーズに行うことができる。
【0142】
その上、更に下側ねじ(65c)をブラケット本体(61)に対し抜止め状態に配置しているため、下側ねじ(65c)の脱外をより確実に防止でき、その脱外によるロケット現象の発生を、より確実に防止することができる。
【0143】
ここで、この第2変形例において、下側ねじ(65c)の構成、特にその抜止め部(65d)の構成は、限定されるものではなく、下側ねじ切り孔(63b)に抜止め状態に挿通配置可能な構成であれば、どのような構成のものでも使用することができる。例えば図14Bに示すように、軸部先端に縮径弾性変形自在な抜止め部(65d)を有する構成のねじ(65c)も使用することができる。
【0144】
なお、上記第1及び第2変形例は、上記第1実施形態に限られず、以下の実施形態及び変形例に適用した場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0145】
また、上記第1及び第2変形例において、上側ねじ、上側ねじ挿通孔及び上側ねじ切り孔によって、第1ねじ、第1ねじ挿通孔及び第1ねじ切り孔が構成されるとともに、下側ねじ、下側ねじ挿通孔及び下側ねじ切り孔によって、第2ねじ、第2ねじ挿通孔及び第2ねじ切り孔が構成されている。
【0146】
<第2実施形態>
図15ないし図18はこの発明の第2実施形態であるレシーバタンク付き熱交換器におけるブロックフランジ周辺を拡大して示す図である。
【0147】
これらの図に示すように、この熱交換器において、レシーバタンク(3)の出入口部材(32)における出口用凸段部(36)の両側部には、側方突出状に抜止め突起(37)が形成されている。
【0148】
一方、ブロックフランジ(4)の出口用凹段部(46)の内周側面には、周方向に沿って突起係合溝(47b)が形成されるとともに、入口用凹段部(45)の底面における出口用凹段部(46)の周縁部には、上記抜止め突起(37)に対応して、軸心方向に沿う突起導入用切欠部(47a)が形成されている。この突起導入用切欠部(47a)は、上端が入口用凹段部(45)の底面に開口されるとともに、下端が突起係合溝(47b)に連通されている。
【0149】
この第2実施形態において、レシーバタンク(3)をブロックフランジ(4)に組み付けるには、まず図15に示すように、抜止め突起(37)を突起導入用切欠部(47a)に挿入するようにして、レシーバタンク(3)側の凸段部(35)(36)をブロックフランジ(4)側の凹段部(45)(46)に嵌め込んで、抜止め突起(37)を、突起導入用切欠部(47a)の下端位置、換言すれば突起係合溝(47b)に対応する位置まで挿入する。その状態で、図16に示すように、レシーバタンク(3)を軸心回りに少量回転させて、抜止め突起(37)を突起係合溝(47b)内に挿入する。これにより抜止め突起(37)を突起係合溝(47b)内に係合させて、レシーバタンク(3)のブロックフランジ(4)に対する上方向の抜止めを図るものである。
【0150】
その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を付して重複説明は省略する。
【0151】
この第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。その上更に、レシーバタンク(3)をブロックフランジ(4)に抜止め状態で組み付けるものであるため、レシーバタンク(3)をブロックフランジ(4)に、より確実に連結固定することができる。
【0152】
なお、上記第2実施形態においては、レシーバタンク(3)の出口用凸段部(36)に抜止め突起(37)を形成して、その突起(37)をブロックフランジ(4)における出口用凹段部(46)の突起係合溝(47b)に回転係合させるものであるが、本発明は、それだけに限られず、例えば出口用凸段部(36)の外周側面に雄ねじを刻設するとともに、凹段部(46)の内周側面に雌ねじを刻設し、雄ねじを雌ねじに螺合するようにして、レシーバタンクをブロックフランジに組み付けるように構成しても良い。
【0153】
<第3実施形態>
図19ないし図22はこの発明の第3実施形態であるレシーバタンク付き熱交換器を示す図である。
【0154】
これらの図に示すように、この熱交換器は、上記実施形態と同様、マルチフロータイプの熱交換器本体(10)と、レシーバタンク(3)と、レシーバタンク(3)を熱交換器本体(10)に結合するための結合部材をなすブロックフランジ(4)とを具備している。
【0155】
熱交換器本体(10)は、凝縮部(1)と過冷却部(2)とを仕切る仕切部材(16b)のその端部に、開口部(1b)が形成され、この開口部によって凝縮部出口(1b)が構成されている。それ以外は、上記各実施形態と同様の構成を具備するものである。
【0156】
更にレシーバタンク(3)も、上記各実施形態と同様の構成を具備するものである。
【0157】
一方、ブロックフランジ(4)は、そのレシーバタンク側の上面に、上記レシーバタンク(3)の入口用凸段部(35)を適合し得る円形な水平断面形状の入口用凹段部(45)が形成されるとともに、入口用凹段部(45)の底面には、レシーバタンク(3)の出口用凸段部(36)を適合し得る円形な水平断面形状の出口用凹段部(46)が形成されている。
【0158】
更にブロックフランジ(4)のヘッダー側の側部には、埋設部(44)が形成されている。
【0159】
このブロックフランジ(4)の内部には、凝縮部(1)及びレシーバタンク(3)間を連通するための流入路(4a)と、レシーバタンク(3)及び過冷却部(3)間を連通するための流出路(4b)とが設けられている。
【0160】
流入路(4a)は、その一端(流入側端部)が、上記埋設部(44)の上端面に開口され、中間部が下方に向かって垂直に降下してから、斜め上方に向かって上昇して、他端(流出側端部)が、入口用凹段部(45)の内周側面下端に開口されている。
【0161】
流出路(4b)は、その一端(流入側端部)が、出口用凹段部(46)の底面に開口され、中間部が水平方向に延びて、他端(流出側端部)が埋設部(44)の側面に開口されている。
【0162】
このブロックフランジ(4)における埋設部(44)が、一方のヘッダー(11)の内部における仕切部材(16b)の下面側において、ヘッダー(11)内に側方から嵌め込まれるように埋設されて、埋設部(44)における両側のフランジ片(44a)がヘッダー(11)に気密状態に接合固定されている。このとき、埋設部(44)の上面が仕切部材(16b)の凝縮部出口(1b)周辺に気密状態に接合固定されて、埋設部(44)上面に開口された流入路(4a)の流入側端部が、凝縮部出口(1b)に連通される。更に埋設部(44)の側面に開口された流出路(4b)の流出側端部が、ヘッダー(1)内における過冷却部(2)に対応する位置で開口されており、この流出路(4b)の流出側端部が、過冷却部入口(2a)として構成される。
【0163】
ここで、本実施形態において、流入路(4a)の流出側端部は、その高さ位置が過冷却部(2)の上部に相当する位置に配置され、凝縮部出口(1b)よりも低位に配置されている。
【0164】
図20及び図21に示すように、このブロックフランジ(4)の出入口用凹段部(45)(46)に、上記レシーバタンク(3)の出入口用凸段部(35)(36)が上記第1実施形態と同様に、嵌め込まれ、上記と同様のブラケット(6)により、レシーバタンク(3)の上部が一方のヘッダー(11)に固定される。
【0165】
その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
【0166】
以上のように、本実施形態のレシーバタンク付き熱交換器においても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0167】
その上更に本実施形態においては、ブロックフランジ(4)の一部(埋設部44)を、ヘッダー(11)に埋設状態に配置するものであるため、埋設部(44)の占有スペースを省略でき、一層、小型コンパクト化を図ることができる。
【0168】
しかも、ブロックフランジ(4)の一部をヘッダー(11)の埋設状態に配置することにより、ブロックフランジ(4)に接合されるレシーバタンク(3)を、一方のヘッダー(11)側に近接させることができ、熱交換器全体を、より小型化することができる。
【0169】
一方、本発明においては、凝縮部出口(1b)とレシーバタンク入口(3a)とを連通するための流入路(4a)を、ブロックフランジ(4)の内部に形成しているが、本発明はそれだけに限られず、図23に示すように、流入路の一部又は全部を構成するための配管(70)を外付けするようにしても良い。すなわち、流入路用配管(70)の流入側端部が、熱交換器本体(10)の凝縮部出口(1b)に連結されるとともに、流出側端部がブロックフランジ(4)に連結されている。そして、凝縮部出口(1b)から流出される冷媒は、流入路用配管(70)を通ってブロックフランジ(4)内の流入路に導入されて、レシーバタンク(3)に導入されるよう構成されている。この場合、同図に示すように、流入路用配管(70)の流出側端部(ブロックフランジ側端部)を流入側端部(ヘッダー側端部)により下方位置に設定することにより、レシーバタンク全体を下方に配置することができ、その構成による上記の効果、例えば小型軽量化や高性能化等を確実に図ることができる。
【0170】
また、上記実施形態では、出入口部材がタンク本体に対し別体に形成されているが、本発明は、それだけに限られず、出入口部材がタンク本体に一体に形成されたものにも適用することができる。
【0171】
また、上記実施形態では、本発明を、熱交換器本体に過冷却部が形成されたレシーバタンク付き熱交換器、いわゆるサブクールシステムコンデンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は、それだけに限られず、熱交換器本体に過冷却部が形成されないレシーバタンク付き熱交換器、例えばレシーバタンク付き凝縮器等にも上記と同様に適用することができる。
【0172】
また上記実施形態では、タンク本体外周に設けられる押え段部を、周方向に連続する外向きフランジ状の凸条部により形成しているが、本発明はそれだけに限られず、例えばタンク本体外周に凹状の周溝(押え段部)を形成して、その周溝内にブラケットを嵌合状態に取り付けるように構成しても良い。
【0173】
更に押え段部をタンク本体に周方向に連続させて形成しているが、本発明は、それだけに限られず、押え段部を1又は複数の凸状部により構成しても良い。
【0174】
また本発明においては、出入口部材がタンク本体に一体に形成されたものにも適用することができる。
【0175】
また言うまでもなく、熱交換器本体のパス数や、各パスの熱交換チューブ数等は上記のものに限定されるものではない。
【0176】
【発明の効果】
以上のように、本第1発明のレシーバタンク付き熱交換器によれば、結合部材における流入路の流出側端部を低位に配置しているため、レシーバタンクの取付位置を全体的に下方に配置でき、その分、レシーバタンクとして、長いサイズのものを使用することができ、タンク容量を十分に確保することができる。従って、冷媒の過冷却状態での安定域が広くなり、冷媒の封入量過多及び封入量不足を防止できて、封入量を最適に設定することができ、安定した冷凍性能を得ることができる。また、レシーバタンクとして、長いサイズのものを用いることができるため、タンク容量を十分に確保しつつも、径寸法の小さいものを使用することができ、小型軽量化を図ることができ、ひいては冷凍システム全体の小型軽量化を図ることができるという効果がある。
【0177】
本第2発明のレシーバタンク付き熱交換器によれば、凝縮部からレシーバタンクへ冷媒を供給するための流入路用配管の一部を下方に導いて、流入路用配管の流出側端部を低位に配置するものであるため、上記と同様に、小型軽量化を図ることができるという効果がある。
【0178】
本第3発明のレシーバタンク付き熱交換器によれば、上記第1発明による効果に加えて更に、レシーバタンクの下端を結合部材にねじ止めせずに確実に連結することができ、レシーバタンク下壁の肉厚を、ねじ止め部形成用に厚肉に形成する必要がなく、小型軽量化と同時に、タンク容量を増大させることができる。このため、冷媒の過冷却状態での安定域が広くなり、冷媒の封入量過多及び封入量不足を防止できて、封入量を最適に設定することができ、安定した冷凍性能を得ることができる。更にレシーバタンク固定用のねじ止め操作を省略できるため、その分、レシーバタンクの組付作業を容易に行うことができるという効果がある。
【0179】
本第4又は第5発明のレシーバタンク付き熱交換器によれば、上記第1発明による効果に加えて更に、レシーバタンク下端の凸段部を、結合部材上面の凹段部に嵌め込むだけで、簡単かつ正確に、レシーバタンクを結合部材に対し適合させるさせることができ、レシーバタンクの熱交換器本体への組付を容易に行えるという効果がある。
【0180】
本第6発明に係るレシーバタンク付き熱交換器によれば、上記第1発明による効果に加えて更に、流入路から流出される冷媒が、液溜まり部に貯留されて流速を低下した状態で、レシーバタンク入口を通ってタンク内に流入されるので、冷媒の泡切れを効率良くスムーズに行うことができ、レシーバタンクにおいて、安定した液冷媒のみを確実に抽出でき、冷凍サイクルを安定状態で運転できて、安定した冷凍性能を確実に得ることができる。更に泡切れ性の向上によって液冷媒の安定供給を図ることができるため、レシーバタンクの小型軽量化、ひいては冷凍システム全体の小型軽量化に十分対処することができるという効果がある。
【0181】
本第7発明に係るレシーバタンク付き熱交換器によれば、上記第1発明による効果に加えて更に、大径のレシーバタンク入口を通って冷媒が流速を低下した状態で、レシーバタンク内に流入されるので、冷媒の泡切れを効率良くスムーズに行うことができ、レシーバタンクにおいて、安定した液冷媒のみを確実に抽出でき、冷凍サイクルを安定状態で運転できて、安定した冷凍性能を確実に得ることができる。更に泡切れ性の向上によって液冷媒の安定供給を図ることができるため、レシーバタンクの小型軽量化、ひいては冷凍システム全体の小型軽量化に十分対処することができるという効果がある。
【0182】
本第8ないし第14発明は、上記第1ないし第7発明に係るレシーバタンク付き熱交換器を用いた冷凍システムを特定するものであるため、冷凍システム全体として、上記と同様に、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態であるレシーバタンク付き熱交換器の一側部を示す正面図である。
【図2】第1実施形態の熱交換器におけるブロックフランジ周辺を拡大して示す正面断面図である。
【図3】第1実施形態のブロックフランジ周辺を分解して示す正面断面図である。
【図4】同図(a)は第1実施形態の熱交換器に適用されたレシーバタンクの出入口部材を示す平面図、同図(b)は出入口部材の下面図である。
【図5】第1実施形態の熱交換器におけるブラケット周辺を示す水平断面図、
【図6】第1実施形態に適用されたブラケットのブラケット本体を示す平面図である。
【図7】第1実施形態のブラケットにおける片側包囲片を示す平面図である。
【図8】同図(a)はの発明の第1変形例であるレシーバタンク付き熱交換器の一側部を示す正面図、同図(b)は第1変形例の熱交換器の一側部を片側包囲片を取り外した状態で示す正面図である。
【図9】同図(a)は第1変形例の熱交換器に適用されたブラケットを示す水平断面図、同図(b)は第1変形例のブラケットを分解した状態で示す水平断面図である。
【図10】第1変形例のブラケットに適用された片側包囲片を示す正面図である。
【図11】この発明の第2変形例であるレシーバタンク付き熱交換器の一側部を示す正面図である。
【図12】同図(a)は第2変形例の熱交換器に適用されたブラケットを示す水平断面図、同図(b)は第2変形例のブラケットを分解した状態で示す水平断面図である。
【図13】第2変形例のブラケットに適用された片側包囲片を示す正面図である。
【図14】同図(a)は第2変形例のブラケットに適用された下側ボルトを示す平面図、同図(b)は第2変形例のブラケットに適用可能な他の下側ボルトを示す平面図である。
【図15】この発明の第2実施形態であるレシーバタンク付き熱交換器におけるブロックフランジ周辺を分解して示す正面断面図である。
【図16】第2実施形態のブロックフランジにおけるレシーバタンクとの連結部周辺を拡大して示す正面断面図である。
【図17】第2実施形態のレシーバタンクに適用された出入口部材を示す下面図である。
【図18】第2実施形態のブロックフランジにおける出口用凹段部の底面を示す平面図である。
【図19】この発明の第3実施形態であるレシーバタンク付き熱交換器の一側部を示す正面図である。
【図20】第3実施形態の熱交換器におけるブロックフランジ周辺を拡大して示す正面断面図である。
【図21】第3実施形態のブロックフランジ周辺を分解して示す正面断面図である。
【図22】第3実施形態のブロックフランジを示す平面図である。
【図23】この発明の第3変形例であるレシーバタンク付き熱交換器の一側部を示す正面図である。
【図24】従来のレシーバタンク付き熱交換器における冷媒流通経路を概略的に示す正面図である。
【図25】従来のレシーバタンク付き熱交換器におけるブロックフランジ周辺を分解して示す正面断面図である。
【符号の説明】
1…凝縮部
1b…凝縮部出口
2…過冷却部
2a…過冷却部入口
3…レシーバタンク
3a…レシーバタンク入口
3b…レシーバタンク出口
31…タンク本体
31a…押え段部
32…出入口部材
35…入口用凸段部
36…出口用凸段部
4…ブロックフランジ(結合部材)
4a…流入路
4b…流出路
40…液溜まり部
44…埋設部(一側部)
45…入口用凹段部
46…出口用凹段部
6…ブラケット
70…流入路用配管
10…熱交換器本体
11…ヘッダー
12…扁平チューブ(熱交換チューブ)

Claims (5)

  1. 一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、
    タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、
    前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、
    前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、
    前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され
    前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、
    前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通され、
    前記一方のヘッダー内における前記凝縮部及び前記過冷却部間に設けられた前記仕切部材に、開口部が形成され、その開口部が前記凝縮部出口として構成され、
    前記結合部材の一側部が、前記仕切部材の下面側において前記一方のヘッダー内に埋設状態に配置され、
    前記流入路の流入側端部が、前記結合部材の一側部の上面に開口して前記凝縮部出口に連通されるとともに、前記流出路の流出側端部が、前記仕切部材の下方位置における前記一方のヘッダー内に開口されてなることを特徴とするレシーバタンク付き熱交換器。
  2. 前記結合部材における流入路の流出側端部が、前記過冷却部に対応する高さ位置に配置されてなる請求項1記載のレシーバタンク付き熱交換器。
  3. 前記結合部材における前記流入路の流出側端部と前記レシーバタンク入口との間に、冷媒を貯留するための液溜まり部が形成されてなる請求項1又は2記載のレシーバタンク付き熱交換器。
  4. 前記レシーバタンク入口の開口面積が、前記レシーバタンク出口の開口面積よりも大きく形成されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載のレシーバタンク付き熱交換器。
  5. 圧縮機により圧縮された冷媒をレシーバタンク付き熱交換器により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムであって、
    前記レシーバタンク付き熱交換器は、
    一対のヘッダーと、前記一対のヘッダー間に並列に配置され、両端が両ヘッダーに連通接続される複数の熱交換チューブと、前記熱交換チューブにより構成される凝縮部とを具備し、前記凝縮部によって凝縮された冷媒を、一方のヘッダーの凝縮部出口から流出させる熱交換器本体と、
    タンク本体を具備し、そのタンク本体の下端に、前記タンク本体内に通じるレシーバタンク入口及び出口が設けられ、前記一方のヘッダーに対し並列に配置される細長形状のレシーバタンクと、
    前記一方のヘッダーの凝縮部出口周辺に接合されるとともに、上面に前記レシーバタンクの下端が組み付けられる結合部材とを備え、
    前記結合部材は、一端が前記凝縮部出口に連通され、かつ他端が前記レシーバタンク入口に連通される流入路と、一端が前記レシーバタンク出口に連通される流出路とを有し、
    前記流入路の一部が下方に導かれて、前記流入路の流出側端部が、前記凝縮部出口の位置よりも低位に配置され、
    前記熱交換器本体における一対のヘッダーの内部が仕切られて、前記複数の熱交換チューブが、前記凝縮部と、液冷媒を過冷却するための過冷却部とに区分けされ、前記一方のヘッダーに、前記過冷却部に通じる過冷却部入口が設けられ、
    前記結合部材における流出路の他端が、前記過冷却部入口に連通され、
    前記一方のヘッダー内における前記凝縮部及び前記過冷却部間に設けられた前記仕切部材に、開口部が形成され、その開口部が前記凝縮部出口として構成され、
    前記結合部材の一側部が、前記仕切部材の下面側において前記一方のヘッダー内に埋設状態に配置され、
    前記流入路の流入側端部が、前記結合部材の一側部の上面に開口して前記凝縮部出口に連通されるとともに、前記流出路の流出側端部が、前記仕切部材の下方位置における前記一方のヘッダー内に開口されてなることを特徴とする冷凍システム
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