JP3955550B2 - 変調誤差比測定装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送信号を被測定信号として、その変調誤差比(MER)を測定する変調誤差比測定装置に関し、特に、デジタルTV放送やデジタル音声放送に用いられ、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial 総合デジタル地上波放送)システムで採用されるBST−OFDM(Band Segmented Transmission-Orthogonal Frequency Division Multiplexing帯域セグメント化伝送−直交周波数分割多重)変調方式で変調されたデジタル放送信号の変調誤差比を測定する変調誤差比測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン放送における地上波放送、衛星放送、ケーブル放送の各放送信号をデジタル化して、1つのチャネルに画像、音声のみならず、多数の付加情報を組み込んで送信して、TVの視聴者に付加情報を選択させる計画が実験、及び一部実用化されている。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては下記のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−124931号公報
【0004】
このようなISDB−Tシステムで採用されるデジタル放送信号の信号品質を評価することは、視聴者に対して常時良好な画像を提供するために重要なことである。
【0005】
放送信号の信号品質を定量的に表わす手法として、CN(デジタル)が一般的に採用されている。アナログ放送信号の各チャネルの周波数分布は、図13(a)に示すように、画像信号のスペクトルAと音声信号のスペクトルBとが互いに離間している。この場合、このチャネルの周波数帯域内における雑音レベル(N)は簡単に測定できる。また、画像信号のスペクトルAの信号レベル(C)も簡単に測定できる。よって、このアナログ放送信号のCNが簡単に求まる。
【0006】
しかしながら、日本国におけるISDB−Tシステムで採用されているBST−OFDM変調方式で変調されたデジタル放送信号においては、図13(b)に示すように、このチャネルの周波数帯域内に映像、音声、付加情報等の多数のスペクトルが平均的に分散するので、周波数帯域内一杯の台形スペクトルCとなる。その結果、この周波数帯域内の雑音は台形スペクトルC内に埋没するので、この雑音レベル(N)を直接測定できない。
【0007】
一般に、デジタル信号における搬送波(キャリア)と雑音(ノイズ)との比で示されるCNと、誤り率(BER)との関係は、図14に示すように、誤り率−CN特性で示される。したがって、誤り率(BER)が測定できれば、このデジタル信号のCNは一義的に求まる筈である。
【0008】
しかし、誤り率−CN特性における誤り率が小さい領域においては、正確なCNが求まらないので、誤り率測定器の測定値が例えば2×10-4(誤り率−CN特性から対応するCNはCN1)に一致するまで既知レベルの雑音を増加し、その時点に印加されている雑音に対応するCN2を得る。したがって、求めるデジタル放送信号のCNは(CN1−CN2)となる。
【0009】
ところで、上述したISDB−Tシステムでは、OFDMセグメントと称する帯域幅約430KHzの狭帯域信号を複数組み合わせて狭帯域から広帯域までの放送電波が構成できる。そして、ISDB−Tシステムを採用したデジタルTV放送に用いられるデジタル放送信号では、図15に概略的に示すように、13セグメントが1チャネルとして1放送事業者に割り当てられる。また、デジタルTV放送のデジタル放送信号は、1チャネルが最大3階層(図15の例では、1セグメントからなるA階層、6セグメントからなるB階層、6セグメントからなるC階層)を有している。なお、A階層は1以上で構成され、A階層のみで構成される場合も有る。そして、3つ階層(A階層、B階層、C階層)のセグメントの合計が13セグメントを越えない範囲でセグメント数が例えば放送事業者によって任意に設定できるようになっている。
【0010】
従って、図15に示すような周波数特性を有するデジタル放送信号の変調誤差比を測定する場合には、前記特許文献1に開示される変調誤差比測定装置にデジタル放送信号を被測定信号として入力し、規格で定められている最大3階層(A,B,C)毎に被測定信号の変調誤差比を測定していた。
【0011】
ここで、図16は本件出願人が提案している前記特許文献1に開示された変調誤差比測定装置の概略構成図である。図16に示す変調誤差比測定装置51では、信号周波数設定部52からの局部発振(ローカル)信号を用いて被測定信号aの周波数を周波数変換部53で中間周波数信号(IF信号)bに変換してA/D変換部54へ送出している。A/D変換部54は、中間周波数信号bをデジタルの中間周波数信号に変換して直交復調部55へ送出する。直交復調部55は、デジタルの中間周波数信号を同相成分Iと直交成分Qとからなるベースバンド信号I、Qに直交復調して第1の周波数誤差測定部56及び周波数誤差補正部57へ送出する。第1の周波数誤差測定部56は、ベースバンド信号I、Qに含まれる周波数誤差Δf1を検出して周波数誤差補正部57及び表示部58へ送出する。周波数誤差補正部57は、周波数誤差Δf1及び後述する第2の周波数誤差測定部59の周波数誤差Δf2を用いて、ベースバンド信号I、Qに含まれる周波数誤差を粗く補正してシンボルタイミング抽出部60及びOFDM復調部61へ送出する。シンボルタイミング抽出部60は、補正後のベースバンド信号I’、Q’からOFDMシンボルタイミングを抽出してOFDM復調部61へ送出する。OFDM復調部61は、OFDMシンボルタイミングを用いて、周波数補正後のベースバンド信号I’、Q’に高速フーリエ変換処理(FFT)を実施し、被測定信号aの指定された1つのチャネルに含まれる全てのサブキャリアを抽出して伝送路イコライザ62、第2の周波数誤差補正部59及び伝送路特性算出部63へ送出する。第2の周波数誤差測定部59は、サブキャリアのSP(スカッタード・パイロット)、CP(コンティニュアル・パイロット)を用いて周波数補正後のベースバンド信号I’、Q’の周波数誤差Δf2をさらに測定して周波数誤差補正部57及び表示部58へ送出する。伝送路特性算出部63は、サブキャリアのSP(スカッタード・パイロット)より、伝送路の周波数特性を推定し、この伝送路の周波数特性が各サブキャリア毎の該当伝送路を伝送される場合の位相、振幅に与える影響度(変化度)を算出して伝送路イコライザ62へ送出する。伝送路イコライザ62は、各サブキャリアに対して伝送路特性算出部63から入力された各サブキャリア毎の影響度(変化度)の逆数を乗算して、各サブキャリアが伝送路を通過することに起因する特性変化を補償して区分け部64へ送出する。区分け部64は、階層合成構造設定部65から設定された各階層及び特別サブキャリアの使用周波数領域に基づいて、1つのチャネルに含まれる各サブキャリアを、各階層及び特別サブキャリアの各サブキャリアに区分けして復調部66へ送出する。復調部66は、階層合成構造設定部65から設定された各階層及び特別サブキャリアの変調方式に基づいて、各階層及び特別サブキャリアの各サブキャリアを、対応する変調方式で復調して測定コンスタレーション[Im、Qm]を求めて推定部67及び誤差算出部68へ送出する。推定部68は、各階層及び特別サブキャリア毎に、測定コンスタレーション[Im、Qm]から理論的コンスタレーション[Is、Qs]を推定して誤差算出部68及びMER(変調誤差比)算出部69へ送出する。誤差算出部68は、測定コンスタレーション[Im、Qm]と理論的コンスタレーション[Is、Qs]との誤差分ΔI、ΔQを算出してMER(変調誤差比)算出部69へ送出する。MER(変調誤差比)算出部69は、各階層及び特別サブキャリア毎に、誤差分ΔI、ΔQと、理論的コンスタレーションの各値Is、QsとのRMS電力比で示される変調誤差比(MER)を算出する。
【0012】
ところで、上述した従来の構成の図16に示す変調誤差比測定装置51における伝送路特性算出部63では、位相、振幅に与える影響度(変化度)として理想的な影響度(変化度)を算出して波形処理している。これにより、高精度な変調誤差比の測定を実現している。しかし、図16に示す変調誤差比測定装置51では、入力される被測定信号aの周波数特性の変動による影響をキャンセルして測定を行うため、この周波数特性の変動を含めた変調誤差比の測定を行うことができなかった。例えば送信機の送信信号を被測定信号とした場合を例にとって説明する。通常、送信機からは周波数特性がフラットな理想的な信号が送信されるように設計されている。ところが、送信機の送信信号の周波数特性に変動が生じ、周波数にゆらぎが発生した場合、図16の変調誤差比測定装置51における伝送路特性算出部63では、周波数のゆらぎによるリップルを全てキャンセルするように波形処理している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図16に示す従来の変調誤差比測定装置51では、被測定信号aの周波数のゆらぎによるリップルを全てキャンセルするように波形処理されるので、通常の変調誤差比を測定する上では問題ないが、被測定信号の変調誤差比に周波数特性の変動を反映させたり、させなかったりして周波数特性の変動の有無に応じた変調誤差比の測定を行うことができなかった。このため、例えば被測定信号を送信機の送信信号とした場合、周波数特性の変動を含む送信機の性能テストやモニタを行えなかった。
【0014】
そこで、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、周波数特性の変動の有無に応じた被測定信号の変調誤差比を測定できる変調誤差比測定装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
請求項1記載の変調誤差比測定装置は、連続した所定数のサブキャリアを含む複数のサブキャリア群からなる被測定信号aを中間周波数信号bに変換し、この中間周波数信号を直交復調したデジタルのベースバンド信号として出力する信号変換手段3と、
該信号変換手段から出力されたベースバンド信号からOFDM変調のシンボルタイミングを抽出するシンボルタイミング抽出手段6と、
該シンボルタイミング抽出手段で抽出されたシンボルタイミングを用いて前記ベースバンド信号に対して、高速フーリエ変換処理することにより、前記被測定信号の全てのサブキャリアを抽出するOFDM復調手段7と、
該OFDM復調手段で抽出された各サブキャリアの波形補正を行うためのそれぞれ異なる波形補正情報を生成する複数の波形補正情報生成手段31と、
該複数の波形補正情報生成手段のうちの何れか一つを選択する選択手段32と、
該選択手段により選択された波形補正情報生成手段からの波形補正情報に基づいて前記OFDM復調手段で抽出された各サブキャリアを波形補正する波形補正手段33と、
該波形補正手段で補正された各サブキャリアをサブキャリア群毎に区分けする区分け手段9と、
該区分け手段により区分けされた前記サブキャリア群毎のサブキャリアを該当サブキャリア群の位相変調方式に対応する復調方式で復調して測定コンスタレーションを得る復調手段10と、
該復調手段で復調された測定コンスタレーションから理論的コンスタレーションを推定する推定手段11と、
前記復調された測定コンスタレーションと前記推定された理論的コンスタレーションとの誤差分を算出する誤差算出手段12と、
該誤差算出手段で算出された各サブキャリア群の各誤差分と該当サブキャリア群の理論的コンスタレーションとの電力比を算出し、各サブキャリア群毎に該電力比を変調誤差比として算出する変調誤差比算出手段13とを備えたことを特徴とする。
なお、ここでの各サブキャリアの波形補正を行うための波形補正情報とは、補正をしない場合の情報を含むものとする。
【0016】
請求項2記載の変調誤差比測定装置は、連続した所定数のサブキャリアを含む複数のサブキャリア群からなる被測定信号aを中間周波数信号bに変換し、この中間周波数信号を直交復調したデジタルのベースバンド信号として出力する信号変換手段3と、
該信号変換手段から出力されたベースバンド信号からOFDM変調のシンボルタイミングを抽出するシンボルタイミング抽出手段6と、
該シンボルタイミング抽出手段で抽出されたシンボルタイミングを用いて前記ベースバンド信号に対して、高速フーリエ変換処理することにより、前記被測定信号の全てのサブキャリアを抽出するOFDM復調手段7と、
該OFDM復調手段で抽出された全てのサブキャリアを記憶する記憶手段34と、
前記OFDM復調手段で抽出された各サブキャリアの波形補正を行うためのそれぞれ異なる波形補正情報を生成する複数の波形補正情報生成手段31と、
該複数の波形補正情報生成手段のうちの何れか一つを選択する選択手段32と、
該選択手段により選択された波形補正情報生成手段からの波形補正情報に基づいて前記記憶手段に記憶された各サブキャリアを波形補正する波形補正手段33と、
該波形補正手段で補正された各サブキャリアをサブキャリア群毎に区分けする区分け手段9と、
該区分け手段により区分けされた前記サブキャリア群毎のサブキャリアを該当サブキャリア群の位相変調方式に対応する復調方式で復調して測定コンスタレーションを得る復調手段10と、
該復調手段で復調された測定コンスタレーションから理論的コンスタレーションを推定する推定手段11と、
前記復調された測定コンスタレーションと前記推定された理論的コンスタレーションとの誤差分を算出する誤差算出手段12と、
該誤差算出手段で算出された各サブキャリア群のの各誤差分と該当サブキャリア群の理論的コンスタレーションとの電力比を算出し、各サブキャリア群毎に該電力比を変調誤差比として算出する変調誤差比算出手段13とを備えたことを特徴とする。
なお、ここでの各サブキャリアの波形補正を行うための波形補正情報とは、補正をしない場合の情報を含むものとする。
【0017】
請求項3記載の変調誤差比測定装置は、請求項1又は2記載の変調誤差比測定装置において、
前記複数の波形補正情報生成手段31と、前記選択手段32と、前記波形補正手段33とを複数組備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の変調誤差比測定装置は、請求項3記載の変調誤差比測定装置において、
前記選択手段32は、各サブキャリア毎に波形補正するための波形補正情報生成手段31に選択的に切り替えることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の変調誤差比測定装置は、請求項1〜4の何れか一つに記載の変調誤差比測定装置において、
前記サブキャリア群が階層で構成されるデジタルTV放送用のデジタル放送信号であることを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の変調誤差比測定装置は、請求項1〜4の何れか一つに記載の変調誤差比測定装置において、
前記サブキャリア群がセグメントで構成されるデジタル音声放送用のデジタル放送信号であることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る変調誤差比測定装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明に係る変調誤差比測定装置の全体の概略構成を示すブロック図、図2は本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第1実施の形態を示す図、図3は本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第2実施の形態を示す図、図4は本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第3実施の形態を示す図、図5は本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第4実施の形態を示す図、図6は本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第5実施の形態を示す図、図7は本発明に係る変調誤差比測定装置においてコンスタレーションの誤差分の求め方を示す図、図8乃至図10は本発明に係る変調誤差比測定装置の表示部に表示される測定結果の例を示す図である。
【0023】
図1に示すように、本実施の形態による変調誤差比測定装置1は、入出力操作部2、信号変換部3、周波数誤差測定部4、周波数誤差補正部5、シンボルタイミング抽出部6、OFDM復調部7、波形処理部8、区分け部9、復調部10、推定部11、誤差算出部12、MER(変調誤差比)算出部13を備えて構成される。
【0024】
本例の変調誤差比測定装置1には、デジタル放送信号が被測定信号aとして信号変換部3に入力される。この被測定信号aは、デジタルTV放送やデジタル音声放送に用いられるデジタル放送信号である。ここでは、デジタルTV放送に用いられるデジタル放送信号を被測定信号aとした例で説明する。デジタルTV放送用のデジタル放送信号は、BST−OFDM変調された信号であり、例えば図15に示す周波数特性を有する。図15の例では、デジタルTV放送に用いられるデジタル放送信号における1つのチャネルの例えば6MHzの周波数帯域のみを示している。図15に示すデジタルTV放送用のデジタル放送信号は、例えばQPSK、DQPSK、64QAMなど変調方式が異なるA階層、B階層、C階層及び特別サブキャリアが6MHzの周波数帯域内に配置されている。各階層(A階層、B階層、C階層)は、送信すべきデジタル情報で変調された複数のサブキャリアを含むサブキャリア群からなる。
【0025】
なお、1つのチャネルの6MHzの周波数帯域内における特別サブキャリアの変調方式及び使用周波数帯域は固定であるが、その他の各階層の設置数、各使用周波数帯域、採用する変調方式は、各階層で伝送しようとする情報に応じて任意に設定変更可能である。
【0026】
図1に示す変調誤差比測定装置1において、入出力操作部(ヒューマン・インターフェース)2は、操作部21と表示部22とで構成されている。操作部21内には、信号周波数設定部23と送信構造設定部24とが含まれる。信号周波数設定部23は、デジタルTV放送で送信される各チャネルの搬送周波数を記憶している。この信号周波数設定部23は、入力したデジタル放送信号のうち、表示部22の表示画面に表示されるチャネル設定の項目に対し、操作者が指定したチャネルが設定されると、このチャネルの信号を中間周波数信号に変換するための局部発振(ローカル)信号を発振して、後述する信号変換部3の周波数変換部3aへ送出する。
【0027】
送信構造設定部24は、操作者が例えばキーボード等を用いて試験対象の中間周波数信号に周波数変換された状態のデジタル放送信号における各階層(A階層、B階層、C階層)や特別サブキャリアの使用周波数帯域や変調方式、さらには波形補正を行う指定周波数(特定周波数や周波数範囲)を設定している。送信構造設定部24は、設定した各階層(A階層、B階層、C階層)や特別サブキャリアの使用周波数帯域を区分け部9へ送出すると共に、各階層(A階層、B階層、C階層)や特別サブキャリアの変調方式を復調部10へ送出する。また、送信構造設定部24は、設定された各階層や特別サブキャリアの使用周波数帯域及び変調方式の情報を周波数誤差測定部4及びOFDM復調部7へ送出する。さらに、送信構造設定部24は、設定された各階層や特別サブキャリアの使用周波数帯域及び変調方式の情報、指定周波数の情報を波形処理部8の各部へ送出する。
【0028】
表示部22は、例えば液晶表示器と表示制御回路で構成され、各種設定画面の他、変調誤差比測定装置1で測定された搬送波(キャリア)周波数の周波数誤差、各階層毎の変調誤差比(MER)、各階層毎の測定コンスタレーションを表示する。
【0029】
信号変換部3は、周波数変換部3a、A/D変換部3b、直交復調部3cを備えて構成される。周波数変換部3aは、信号周波数設定部23から印加されている局部発振(ローカル)信号を用い、入力された被測定信号a(デジタル放送信号)の周波数を中間周波数に変換して中間周波数信号(IF信号)bとしてA/D変換器3bへ送出する。A/D変換器3bは、入力された中間周波数信号bをデジタルの中間周波数信号に変換して直交復調部3cへ送出する。
【0030】
直交復調部3cは、入力されたデジタルの中間周波数を同相成分Iと直交成分Qとからなるベースバンド信号I、Qに直交復調して、周波数誤差測定部4(4a)及び周波数誤差補正部5へ送出する。
【0031】
周波数誤差測定部4は、第1の周波数誤差測定部4aと第2の周波数誤差測定部4bを有する。第1の周波数誤差測定部4aは、送信構造設定部24からの設定情報(各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、ベースバンド信号I、Qに含まれる不要な周波数成分、すなわち周波数誤差Δf1を検出して、この周波数誤差Δf1を周波数誤差補正部5及び表示部22へ送出する。
【0032】
周波数誤差補正部5は、第1の周波数誤差測定部4aからの周波数誤差Δf1及び後述する第2の周波数誤差測定部4bからの周波数誤差Δf2を用いて、直交復調部3cから入力されたベースバンド信号I、Qに含まれる周波数誤差を粗く補正する。そして、周波数誤差補正部5は、周波数補正後のベースバンド信号I’、Q’をシンボルタイミング抽出部6及びOFDM復調部7へ送出する。
【0033】
シンボルタイミング抽出部6は、入力された周波数補正後のベースバンド信号I’、Q’からガードインターバル関数を用いて、OFDMシンボルタイミングを抽出してOFDM復調部7へ印加する。
【0034】
OFDM復調部7は、送信構造設定部24からの設定情報(各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、シンボルタイミング抽出部6からのOFDMシンボルタイミングを用いて、入力された周波数補正後のベースバンド信号I’、Q’に対して高速フーリエ変換処理(FFT)を実施する。これにより、デジタル放送信号の指定されたチャネルに含まれるサブキャリア群の全てのサブキャリアを抽出して、第2の周波数誤差測定部4b及び波形処理部8へ送出する。
【0035】
第2の周波数誤差測定部4bは、送信構造設定部24からの設定情報(各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、入力されたサブキャリアのSP(スカッタード・パイロット)、CP(コンティニュアル・パイロット)を用いて周波数補正後のベースバンド信号I’、Q’の周波数におけるさらに詳細な周波数誤差Δf2を測定する。そして、第2の周波数誤差測定部4bは、測定した周波数誤差Δf2を前述した周波数誤差補正部5へ送出する。従って、周波数誤差補正部5は、先に周波数補正したベースバンド信号I’、Q’を再度周波数補正することになるので、ベースバンド信号I’、Q’の周波数精度がさらに向上する。また、第2の周波数誤差測定部4bは、測定した詳細な周波数誤差Δf2を表示部22へ送信する。
【0036】
波形処理部8は、OFDM復調部7で復調された各サブキャリアに対し、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、選択された波形補正情報により所定の波形処理を施している。以下、波形処理部8の各実施の形態について図2乃至図6を参照しながら説明する。
【0037】
図2に示す第1実施の形態の波形処理部8(8A)は、波形補正情報生成手段31、選択手段32、イコライザとしての波形補正手段33を備えて構成される。
【0038】
波形補正情報生成手段31は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、OFDM復調部7からの各サブキャリアに対して波形補正を行うための波形補正情報(補正信号)を生成している。この波形補正情報生成手段31は、各々異なる波形補正情報を生成するべく複数備えている。図2の例では、2つの波形補正情報生成手段31A,31Bを備えている。そして、例えば波形補正情報生成手段31Aは、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変する波形補正情報を生成している。また、波形補正情報生成手段31Bは、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変しない波形補正情報を生成している。
【0039】
なお、各波形補正情報生成手段31における波形補正情報は、上記のように指定周波数範囲内での振幅の可変の有無の他、指定周波数範囲内での位相の可変の有無、例えば特定周波数に対する振幅や位相がゆっくりとした変動であれば追従し、変動の期間が短ければ追従しないといったように指定周波数範囲内での振幅や位相の可変の程度をどこまで追従するか否かの情報として生成される。
【0040】
選択手段32は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、波形補正情報生成手段31A,31Bの何れかに選択的に切り替え、選択された波形補正情報生成手段31からの波形補正情報を波形補正手段33に出力している。
【0041】
波形補正手段33は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、選択手段32により選択された波形補正情報生成手段31からの波形補正情報によりOFDM復調部7で復調された各サブキャリアに対して波形補正を行っている。この波形補正手段33により波形補正された各サブキャリアは、次の区分け部9へ入力される。
【0042】
上記構成による波形処理部8Aでは、選択手段32により波形補正情報生成手段31Aが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Aが生成して波形補正手段33に入力する。これにより、波形補正手段33は、OFDM復調部7からの指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を波形補正情報により補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32により波形補正情報生成手段31Bが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Bが生成して波形補正手段33に入力する。これにより、波形補正手段33は、OFDM復調部7からの指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。
なお、波形補正情報生成手段31Aで振幅及び位相の可変する波形補正情報を生成することもできる。
【0043】
次に、第2実施の形態の波形処理部8(8B)は、波形補正情報生成手段31、選択手段32、波形補正手段33を1ユニットとする構成を複数組備えている。図3の例では、波形補正情報生成手段31、選択手段32、波形補正手段33を1ユニットとする構成を2組備えており、第1実施の形態の波形処理部8Aを2組備えた構成に略相当する。
【0044】
各組の波形補正情報生成手段31は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、OFDM復調部7からの各サブキャリアに対して波形補正を行うための波形補正情報を生成している。この波形補正情報生成手段31は、各々異なる波形補正情報を生成するべく各組毎に複数備えている。図3の例では、各組毎に2つずつ合計4つの波形補正情報生成手段31A,31B,31C,31Dを備えている。そして、例えば波形補正情報生成手段31Aは、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変する波形補正情報を生成している。波形補正情報生成手段31Bは、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変しない波形補正情報を生成している。波形補正情報生成手段31Cは、信号が指定周波数範囲内であれば位相を可変する波形補正情報を生成している。波形補正情報生成手段31Dは、信号が指定周波数範囲内であれば位相を可変しない波形補正情報を生成している。
【0045】
なお、各波形補正情報生成手段31における波形補正情報は、上記のように指定周波数範囲内での振幅や位相の可変の有無の他、例えば特定周波数に対する振幅や位相がゆっくりとした変動であれば追従し、変動の期間が短ければ追従しないといったように指定周波数範囲内での振幅や位相の可変の程度をどこまで追従するか否かの情報として生成される。
【0046】
各組の選択手段32(32A,32B)は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、波形補正情報生成手段31A,31Bの何れか又は31C,31Dの何れかに選択的に切り替え、選択された波形補正情報生成手段31からの波形補正情報を波形補正手段33に出力している。
【0047】
各組の波形補正手段33(33A,33B)は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づき、選択手段32により選択された波形補正情報生成手段31からの波形補正情報によりOFDM復調部7で復調された各サブキャリアに対して波形補正を行っている。この波形補正手段33により波形補正された各サブキャリアは、次の区分け部9へ入力される。
【0048】
上記構成による波形処理部8Bでは、選択手段32Aにより波形補正情報生成手段31Aが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Aが生成して波形補正手段33Aに入力する。これにより、波形補正手段33Aは、OFDM復調部7からの指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を波形補正情報により補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32Aにより波形補正情報生成手段31Bが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Bが生成して波形補正手段33Aに入力する。これにより、波形補正手段33Aは、OFDM復調部7からの指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。また同時に行われる動作として、選択手段32Bにより波形補正情報生成手段31Cが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば位相を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Cが生成して波形補正手段33Bに入力する。これにより、波形補正手段33Bは、OFDM復調部7からの指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの位相を波形補正情報により補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32Bにより波形補正情報生成手段31Dが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば位相を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Dが生成して波形補正手段33Bに入力する。これにより、波形補正手段33Bは、OFDM復調部7からの指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの位相を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。
【0049】
本実施の形態では、波形補正手段33Aから送出される全てのサブキャリアと、波形補正手段33Bから送出される全てのサブキャリアとを2系統の区分け部9、復調部10、推定部11、誤差算出部12、MER(変調誤差比)算出部13で処理するか、又は区分け部9で選択的に処理をする。
【0050】
次に、第3実施の形態の波形処理部8(8C)は、図4に示すように、第1実施の形態の波形処理部8Aの構成に加え、波形補正手段33の前段に記憶手段34を備えている。この記憶手段34は、OFDM復調部7で復調された全てのサブキャリアを一時的に記憶している。
【0051】
なお、記憶手段34以外の構成は第1実施の形態の波形処理部8Aと同一なので、その構成についての説明を省略する。
【0052】
この波形処理部8Cでは、OFDM復調部7で復調された全てのサブキャリアが記憶手段34に一時的に記憶される。そして、選択手段32により波形補正情報生成手段31Aが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Aが生成して波形補正手段33に入力する。これにより、波形補正手段33は、記憶手段34に記憶された指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を波形補正情報により補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32により波形補正情報生成手段31Bが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Bが生成して波形補正手段33に入力する。これにより、波形補正手段33は、記憶手段34に記憶された指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。
【0053】
次に、第4実施の形態の波形処理部8(8D)は、図5に示すように、第2実施の形態の波形処理部8Bの構成に加え、波形補正手段33の前段に記憶手段34を備えている。この記憶手段34は、OFDM復調部7で復調された全てのサブキャリアを一時的に記憶している。
【0054】
なお、記憶手段34以外の構成は第2実施の形態の波形処理部8Bと同一なので、その構成についての説明を省略する。
【0055】
この波形処理部8Dでは、OFDM復調部7で復調された全てのサブキャリアが記憶手段34に一時的に記憶される。そして、選択手段32Aにより波形補正情報生成手段31Aが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Aが生成して波形補正手段33Aに入力する。これにより、波形補正手段33Aは、記憶手段34に記憶された指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32Aにより波形補正情報生成手段31Bが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば振幅を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Bが生成して波形補正手段33Aに入力する。これにより、波形補正手段33Aは、記憶手段34に記憶された指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの振幅を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。また同時に行われる動作として、選択手段32Bにより波形補正情報生成手段31Cが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば位相を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Cが生成して波形補正手段33Bに入力する。これにより、波形補正手段33Bは、記憶手段34に記憶された指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの位相を補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32Bにより波形補正情報生成手段31Dが選択されると、信号が指定周波数範囲内であれば位相を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Dが生成して波形補正手段33Bに入力する。これにより、波形補正手段33Bは、記憶手段34に記憶された指定周波数範囲内の全てのサブキャリアの位相を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。
【0056】
次に、第5実施の形態の波形処理部8(8E)は、図6に示すように、第1実施の形態の波形処理部8Aと同様、波形補正情報生成手段31、選択手段32、波形補正手段33を備えて構成される。
【0057】
この波形処理部8Eでは、各サブキャリア毎に波形処理を行う波形補正情報生成手段31が選択できる構成となっている。このため、選択手段32は、送信構造設定部24からの設定情報(指定周波数、各階層の使用周波数帯域や変調方式)に基づいて波形補正情報生成手段31A,31Bの何れかを各サブキャリア毎に選択している。
【0058】
上記構成による波形処理部8Eでは、選択手段32により波形補正情報生成手段31Aが選択されると、信号が指定周波数で振幅を可変する波形補正情報を波形補正情報生成手段31Aが生成して波形補正手段33に入力する。これにより、波形補正手段33は、OFDM復調部7からの指定周波数のサブキャリアの振幅を補正して区分け部9に送出する。これに対し、選択手段32により波形補正情報生成手段31Bが選択されると、信号が指定周波数で振幅を可変しない波形補正情報を波形補正情報生成手段31Bが生成して波形補正手段33に入力する。これにより、波形補正手段33は、OFDM復調部7からの指定周波数のサブキャリアの振幅を補正せずにそのまま区分け部9に送出する。
【0059】
なお、図3乃至図5の例では、OFDM復調部7からの全てのサブキャリアに対して波形補正情報生成手段31からの波形補正情報に基づく波形処理を行う構成としているが、図6の処理内容、すなわち各サブキャリア毎に波形処理する波形補正情報生成手段31を選択手段32が選択する構成としても良い。
【0060】
また、図3乃至図6の例では、選択手段32により選択される波形補正情報生成手段31を2つとしたが、3つ以上の構成でも良い。
【0061】
区分け部9は、送信構造設定部24から設定された各階層及び特別サブキャリアの使用周波数領域に基づいて、波形処理部8から入力された被測定信号aに含まれる各サブキャリアを、各階層及び特別サブキャリアの各サブキャリアに区分けして、復調部10へ送出する。
【0062】
復調部10は、送信構造設定部24から設定された各階層及び特別サブキャリアの変調周波数に基づいて、各階層及び特別サブキャリアの各サブキャリアを、それぞれ対応する復調方式で復調して、図7に示すように、I、Q座標上における位置Pmを示す測定コンスタレーション[Im、Qm]を求めて推定部11及び誤差算出部12へ送出する。
【0063】
推定部11は、各階層及び特別サブキャリア毎に、測定コンスタレーション[Im、Qm]から、該当サブキャリアに対応する変調方式のI、Q座標上における理論的位置Ps(Is、Qs)を示す理論的コンスタレーション[Is、Qs]を推定して、誤差算出部12及びMER(変調誤差比)算出部13へ送出する。
【0064】
誤差算出部12は、測定コンスタレーション[Im、Qm]と理論的コンスタレーション[Is、Qs]との誤差分ΔI=Im−Is、ΔQ=Qm−Qsを算出して、MER(変調誤差比)算出部13へ送出する。
【0065】
MER(変調誤差比)算出部13は、各階層及び特別サブキャリア毎に、誤差分ΔI、ΔQと、理論的コンスタレーションの各値Is、Qsとの比で示される変調誤差比(MER)を下記式(1)で算出する。
【0066】
【数1】
Figure 0003955550
【0067】
式(1)において、分子は搬送波(キャリア)の電力であり、分母は雑音の電力となる。
【0068】
MER(変調誤差比)算出部13は、各階層及び特別サブキャリアの変調誤差比(MER)を算出するとともに、各階層及び特別サブキャリアの平均の変調誤差比(MER)を算出する。MER(変調誤差比)算出部13は、算出した各階層及び特別サブキャリアの変調誤差比(MER)、及び平均の変調誤差比(MER)、各階層の測定コンスタレーション[Im、Qm]を入力操作部の表示部22へ送出する。
【0069】
入力操作部の表示部22の表示制御回路は、各周波数誤差測定部4(4a,4b)から入力された各周波数誤差Δf1、Δf2、各階層及び特別サブキャリアの変調誤差比(MER)、及び平均の変調誤差比(MER)、各階層の測定コンスタレーション[Im、Qm]を編集して、表示部22の表示画面に所定の表示フォーマットで表示する。
【0070】
図8は本例の変調誤差比測定装置により被測定信号aの測定を行った際の測定コンスタレーション[Im、Qm]を除く全体の測定結果の表示例を示している。この全体の測定結果を示す表示画面22aには、測定された搬送周波数、基準周波数、各周波数誤差Δf1、Δf2から求めた周波数誤差、階層毎(例えば一つの放送番組に相当)の変調誤差比(MER)等が表示される。
【0071】
図9は本例の変調誤差比測定装置においてOFDM復調部7で復調されたサブキャリアの波形補正を行う波形補正情報の周波数スペクトラムの表示例を示している。第1実施の形態の波形処理部8Aを採用した場合には、図9に示すように、波形補正情報生成手段31Aの波形補正情報の周波数スペクトラム(例えば理想的な波形補正を行うスペクトラム)と、波形補正情報生成手段31Bの波形補正情報の周波数スペクトラム(例えば理想的な周波数特性を直線補間したスペクトラム)とが表示部22の表示画面22a上に並んで表示される。
【0072】
図10は図8の全体の測定結果から1つの階層の測定コンスタレーションの測定結果を抽出したときの表示例を示している。図10の例では、選択された1つの階層について、波形補正情報生成手段31Aが選択されたときの測定コンスタレーションと、波形補正情報生成手段31Bが選択されたときの測定がコンスタレーションとが表示部22の表示画面22a上に並んで表示される。
【0073】
なお、図8乃至図10に示す表示は、表示領域に応じて任意に組み合わせることも可能である。例えば図8に示す全体の測定結果の表示と、図9に示す波形補正情報の周波数スペクトラムの表示を一画面上で行うこともできる。
【0074】
また、図10に示す1つの階層における測定コンスタレーションの表示は、複数表示することも可能である。加えて、波形補正情報生成手段31Aが選択されたときの測定コンスタレーションと、波形補正情報生成手段31Bが選択されたときの測定がコンスタレーションとを1つの画面内に色分けして表示するようにしても良い。
【0075】
このように構成された変調誤差比測定装置1において、変調誤差比(MER)の測定対象となるデジタル放送信号(被測定信号a)は、図15に示すように、所定の周波数帯域(1チャネル最大5.6MHz)内に周波数分割され、音声や付加情報等を含む変調方式(DQPSK、QPSK、64QAM)が異なる複数の階層と特別サブキャリアを配置し、これらの階層をBST−OFDM変調した信号である。
【0076】
従って、これらの階層と特別サブキャリアとをBST−OFDM変調したデジタル放送信号は、OFDM復調部7でOFDM復調して得られる各サブキャリアを元の各階層と特別サブキャリアに区分可能となる。その結果、区分け部9において各階層と特別サブキャリアのサブキャリアが指定される。
【0077】
そこで、復調部10で各階層毎のサブキャリアを各階層毎に指定された変調方式(復調方式)で復調すれば、各階層毎の測定コンタレーション[Im、Qm]が得られる。そして、MER(変調誤差比)算出部13において、各階層毎(1放送番組に相当)の変調誤差比(MER)が得られる。
【0078】
そして、本例の変調誤差比測定装置1では、図2乃至図6に示す波形処理部8(8A〜8Eの何れか)を備えた構成により、必要に応じて被測定信号aの波形補正を行い、被測定信号aの周波数特性の変動の有無に応じた変調誤差比(MER)を測定できる。例えば被測定信号aの周波数特性がフラットでない場合、波形処理部8の波形補正情報生成手段31を選択手段32により選択的に切り替えて測定を行えば、異なる波形補正情報によりサブキャリアを波形補正したときに得られる変調誤差比の差として現われる。
【0079】
このように、本例の変調誤差比測定装置1では、被測定信号aから測定される変調誤差比(MER)に周波数特性の変動を反映させたり、させなかったりして測定することができる。これにより、例えば被測定信号aを送信機の送信信号とした場合、周波数特性の変動を含む送信機の性能テストやモニタを行うことができる。また、通常は理想的な波形補正がなされるように波形処理し、測定した変調誤差比(MER)に異常があった際に、波形補正情報を変えて測定することにより、測定される被測定信号の周波数特性による影響の度合いを知ることができる。
【0080】
そして、本例では、採用する波形処理部8によって以下に示す効果を奏する。図3の波形処理部8Bや図5の波形処理部8Dを採用すれば、OFDM復調部7で復調されたサブキャリアに対し、異なる波形補正情報により同時に波形処理することができる。これにより、異なる複数の波形補正情報に基づく測定結果により多角的に被測定信号の分析を行うことができる。
【0081】
図4の波形処理部8Cや図5の波形処理部8Dを採用すれば、OFDM復調部7で復調された全てのサブキャリアを記憶手段34に記憶する構成なので、同じ信号に対して異なる波形補正情報で波形処理することができ、この波形処理されたものを区分け部9に選択的に出力することも可能になる。
【0082】
図6の波形処理部8Eを採用すれば、指定周波数範囲内の全てのサブキャリアに限らず、各サブキャリア毎の波形処理が可能になる。
【0083】
ところで、上述した実施の形態では、BST−OFDM変調されたデジタル放送信号の変調誤差比(MER)を測定して表示部22に表示するようにしている。しかし、さらに、変調誤差比(MER)をCNに換算して、変調誤差比(MER)とCNとを同時に表示することも可能である。この場合、図11に示す変調誤差比(MER)−CN特性を用いて換算する。
【0084】
この図11に示す特性は、同一のデジタル放送信号に対して雑音成分(N)を順次変化させて行った場合における、実施形態装置で測定された変調誤差比(MER)と、周知のCN測定装置で測定されたCNとの対比を示す実験結果である。40dB以下においては、変調誤差比(MER)はCNに対してほぼ1対1で対応していることが理解できる。さらに、40dBを超える変調誤差比(MER)も正確にCNに変換できる。このように、図11の特性を用いて変調誤差比(MER)を簡単にCNに換算できる。
【0085】
さらに、変調誤差比(MER)をCNに換算できると、送信機や中継機等の各種放送機器自体が有する雑音成分である残留CNを測定することができる。そして、残留CNが測定できれば、デジタル放送信号が送信機、中継機、TTL等を通過することに起因する信号品質の劣化を事前に算出して把握することができる。
【0086】
なお、変調誤差比(MER)等の信号品質の劣化を直接測定するためには、劣化測定対象の放送機器に印加するデジタル放送信号は十分に良好な変調誤差比(MER)を有する必要があるので、高品質なデジタル放送信号を発生できる信号発生装置を用いる必要がある。
【0087】
ところで、上述した実施の形態では、被測定信号としてデジタルTV放送に用いられるデジタル放送信号を被測定信号としたが、デジタル音声放送に用いられるデジタル放送信号を被測定信号としても同様の効果を奏する。この場合のデジタル音声放送に用いられるデジタル放送信号は、BST−OFDM変調されたデジタル音声信号であり、変調方式が異なる複数のセグメントが予め決められた周波数帯域(最大5.6MHz)内に配置されている。デジタル音声放送では、図12(a)に示すような帯域幅430kHzの信号からなる1セグメント、又は図12(b)に示すような帯域幅1.29MHzの信号からなる3セグメントが1事業者に割り当てられる。この割り当てられた1又は3セグメントからなる単位送信波は、任意に組み合わせて連結可能とされている。また、セグメントの総数は、13以下で任意数であり、配列も周波数帯域内に連続しているものに限らず途中にセグメントが無い状態も含む。
【0088】
さらに説明すると、デジタル音声信号からなる被測定信号aは、図12(c)に示すような周波数特性を有している。図12(c)の例では、連続して8つのセグメントが周波数帯域内に連結して配置されている。すなわち、図12(c)の例では、1セグメント/チャネルからなる5つの単位送信波と、3セグメント/チャネルからなる1つの単位送信波とが周波数帯域内で連結送信され、被測定信号aとして本例の変調誤差比測定装置1に入力される。
【0089】
従って、図12(c)に示す被測定信号aの場合には、6放送事業者分の単位送信波が周波数帯域内で連結送信されて変調誤差比測定装置1に入力される。この被測定信号aを構成する各セグメントは、複数のサブキャリアを含むサブキャリア群からなる。また、各セグメントには、該当セグメントのサブキャリアの変調方式及び使用周波数帯域の情報を有する特別サブキャリアも含まれている。
【0090】
この被測定信号aの周波数帯域内における特別サブキャリアの変調方式及び使用周波数帯域は固定であるが、その他の各セグメントの設置数(最大13)、各使用周波数帯域、採用変調方式は、各単位送信波のセグメントで伝送しようとする情報に応じて任意に設定変更可能である。
【0091】
そして、図1乃至図6の構成において、デジタルTV放送のデジタル放送信号の階層をセグメントに置き換え、波形処理部8による同様の波形処理を行うことにより、異なる波形補正情報に基づいて測定した変調誤差比(MER)を得ることができる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る変調誤差比測定装置によれば、必要に応じて被測定信号の波形補正を行い、被測定信号の周波数特性の変動の有無に応じた変調誤差比(MER)を測定できる。例えば被測定信号の周波数特性がフラットでない場合、波形処理部の波形補正情報生成手段を選択手段により選択的に切り替えて測定を行えば、異なる波形補正情報によりサブキャリアを波形補正したときに得られる変調誤差比の差として現われる。
【0093】
そして、本例の変調誤差比測定装置では、被測定信号から測定される変調誤差比(MER)に周波数特性の変動を反映させたり、させなかったりして測定することができる。これにより、例えば被測定信号を送信機の送信信号とした場合、周波数特性の変動を含む送信機の性能テストやモニタを行うことができる。また、通常は理想的な波形補正がなされるように波形処理し、測定した変調誤差比(MER)に異常があった際に、波形補正情報を変えて測定することにより、測定される被測定信号の周波数特性による影響の度合いを知ることができる。
【0094】
また、複数の波形補正情報生成手段と、選択手段と、波形補正手段とを複数組備えた構成とすれば、復調されたサブキャリアに対し、異なる波形補正情報により同時に波形処理することができる。これにより、異なる複数の波形補正情報に基づく測定結果により多角的に被測定信号の分析を行うことができる。
【0095】
さらに、復調された全てのサブキャリアを記憶手段に記憶する構成とすれば、同じ信号に対して異なる波形補正情報で波形処理することができ、この波形処理されたものを区分け手段に選択的に出力することも可能になる。
【0096】
また、サブキャリア毎に波形補正情報生成手段を選択的に切り替えれば、指定周波数範囲内の全てのサブキャリアに限らず、各サブキャリア毎の波形処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変調誤差比測定装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第1実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第2実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第3実施の形態を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第4実施の形態を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る変調誤差比測定装置の波形処理部の第5実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る変調誤差比測定装置においてコンスタレーションの誤差分の求め方を示す図である。
【図8】本発明に係る変調誤差比測定装置の表示部に表示される測定結果の例を示す図である。
【図9】本発明に係る変調誤差比測定装置の表示部に表示される測定結果の例を示す図である。
【図10】本発明に係る変調誤差比測定装置の表示部に表示される測定結果の例を示す図である。
【図11】変調誤差比(MER)とCNとの関係を示す図である。
【図12】(a)〜(c)デジタル音声放送に用いられるデジタル放送信号の周波数特性の概略図である。
【図13】(a)一般的なアナログ放送信号の周波数特性図である。
(b)デジタル放送信号の周波数特性図である。
【図14】誤り率−CN特性を示す図である。
【図15】デジタルTV放送に用いられるデジタル放送信号の周波数特性の概略図である。
【図16】従来の変調誤差比測定装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1…変調誤差比測定装置、2…入出力操作部、3…信号変換部、6…シンボルタイミング抽出部、7…OFDM復調部、8…波形処理部、9…区分け部、10…復調部、11…推定部、12…誤差算出部、13…MER(変調誤差比)算出部、31(31A,31B,31C,31D)…波形補正情報生成手段、32…選択手段、33…波形補正手段、34…記憶手段、a…被測定信号、b…中間周波数信号。

Claims (6)

  1. 連続した所定数のサブキャリアを含む複数のサブキャリア群からなる被測定信号(a)を中間周波数信号(b)に変換し、この中間周波数信号を直交復調したデジタルのベースバンド信号として出力する信号変換手段(3)と、
    該信号変換手段から出力されたベースバンド信号からOFDM変調のシンボルタイミングを抽出するシンボルタイミング抽出手段(6)と、
    該シンボルタイミング抽出手段で抽出されたシンボルタイミングを用いて前記ベースバンド信号に対して、高速フーリエ変換処理することにより、前記被測定信号の全てのサブキャリアを抽出するOFDM復調手段(7)と、
    該OFDM復調手段で抽出された各サブキャリアの波形補正を行うためのそれぞれ異なる波形補正情報を生成する複数の波形補正情報生成手段(31)と、
    該複数の波形補正情報生成手段のうちの何れか一つを選択する選択手段(32)と、
    該選択手段により選択された波形補正情報生成手段からの波形補正情報に基づいて前記OFDM復調手段で抽出された各サブキャリアを波形補正する波形補正手段(33)と、
    該波形補正手段で補正された各サブキャリアをサブキャリア群毎に区分けする区分け手段(9)と、
    該区分け手段により区分けされた前記サブキャリア群毎のサブキャリアを該当サブキャリア群の位相変調方式に対応する復調方式で復調して測定コンスタレーションを得る復調手段(10)と、
    該復調手段で復調された測定コンスタレーションから理論的コンスタレーションを推定する推定手段(11)と、
    前記復調された測定コンスタレーションと前記推定された理論的コンスタレーションとの誤差分を算出する誤差算出手段(12)と、
    該誤差算出手段で算出された各サブキャリア群の各誤差分と該当サブキャリア群の理論的コンスタレーションとの電力比を算出し、各サブキャリア群毎に該電力比を変調誤差比として算出する変調誤差比算出手段(13)とを備えたことを特徴とする変調誤差比測定装置。
  2. 連続した所定数のサブキャリアを含む複数のサブキャリア群からなる被測定信号(a)を中間周波数信号(b)に変換し、この中間周波数信号を直交復調したデジタルのベースバンド信号として出力する信号変換手段(3)と、
    該信号変換手段から出力されたベースバンド信号からOFDM変調のシンボルタイミングを抽出するシンボルタイミング抽出手段(6)と、
    該シンボルタイミング抽出手段で抽出されたシンボルタイミングを用いて前記ベースバンド信号に対して、高速フーリエ変換処理することにより、前記被測定信号の全てのサブキャリアを抽出するOFDM復調手段(7)と、
    該OFDM復調手段で抽出された全てのサブキャリアを記憶する記憶手段(34)と、
    前記OFDM復調手段で抽出された各サブキャリアの波形補正を行うためのそれぞれ異なる波形補正情報を生成する複数の波形補正情報生成手段(31)と、該複数の波形補正情報生成手段のうちの何れか一つを選択する選択手段(32)と、
    該選択手段により選択された波形補正情報生成手段からの波形補正情報に基づいて前記記憶手段に記憶された各サブキャリアを波形補正する波形補正手段(33)と、
    該波形補正手段で補正された各サブキャリアをサブキャリア群毎に区分けする区分け手段(9)と、
    該区分け手段により区分けされた前記サブキャリア群毎のサブキャリアを該当サブキャリア群の位相変調方式に対応する復調方式で復調して測定コンスタレーションを得る復調手段(10)と、
    該復調手段で復調された測定コンスタレーションから理論的コンスタレーションを推定する推定手段(11)と、
    前記復調された測定コンスタレーションと前記推定された理論的コンスタレーションとの誤差分を算出する誤差算出手段(12)と、
    該誤差算出手段で算出された各サブキャリア群のの各誤差分と該当サブキャリア群の理論的コンスタレーションとの電力比を算出し、各サブキャリア群毎に該電力比を変調誤差比として算出する変調誤差比算出手段(13)とを備えたことを特徴とする変調誤差比測定装置。
  3. 前記複数の波形補正情報生成手段(31)と、前記選択手段(32)と、前記波形補正手段(33)とを複数組備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の変調誤差比測定装置。
  4. 前記選択手段(32)は、各サブキャリア毎に波形補正するための波形補正情報生成手段(31)に選択的に切り替えることを特徴とする請求項3記載の変調誤差比測定装置。
  5. 前記サブキャリア群が階層で構成されるデジタルTV放送用のデジタル放送信号である請求項1〜4の何れか一つに記載の変調誤差比測定装置。
  6. 前記サブキャリア群がセグメントで構成されるデジタル音声放送用のデジタル放送信号である請求項1〜4の何れか一つに記載の変調誤差比測定装置。
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