JP3955166B2 - 信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路 - Google Patents

信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、LSIチップ間や同一チップ内の複数の素子や回路ブロック間、或いは、ボード間や匡体間における高速信号の伝送技術に関し、特に、高速信号を双方向に伝送する信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路に関する。
【0002】
近年、コンピュータやその他の情報処理機器を構成する部品の性能は大きく向上しており、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体記憶装置やプロセッサ等の性能向上は目を見張るものがある。そして、この半導体記憶装置やプロセッサ等の性能向上に伴って、各部品或いは要素間の信号伝送速度を向上させなければ、システムの性能を向上させることができないという事態になって来ている。具体的に、例えば、DRAM等の主記憶装置とプロセッサとの間の信号伝送速度がコンピュータ全体の性能向上の妨げになりつつある。さらに、サーバと主記憶装置或いはネットワークを介したサーバ間といった匡体やボード(プリント配線基板)間の信号伝送だけでなく、半導体チップの高集積化並びに大型化、および、電源電圧の低電圧化(信号振幅の低レベル化)等により、LSI(Large Scale Integration)チップ間の信号伝送や同一チップ内における素子や回路ブロック間での信号伝送においても信号伝送速度の向上が必要となって来ている。また、これらボード間や匡体間、或いは、LSIチップ間や同一チップ内の複数の素子や回路ブロック間における信号伝送では、信号線や配線パターン等の数低減して伝送路の使用効率を増加することが求められている。そして、より一層の高精度で双方向に高速の信号伝送が可能な信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路の提供が要望されている。
【0003】
【従来の技術】
図1は従来の信号伝送システムの一例を概略的に示す回路図である。図1において、参照符号801および803はトランシーバ回路、そして、802は信号伝送路(ケーブル)を示している。
図1に示されるように、従来の信号伝送システムは、トランシーバ回路801および803と、これらトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路802により構成されている。ここで、トランシーバ回路801は、一方のボードや匡体(例えば、サーバ)に設けられ、また、トランシーバ回路803は、他方のボードや匡体(例えば、主記憶装置)に設けられている。なお、例えば、信号伝送システムが1つのLSIチップ内の回路ブロック間の信号伝送に適用される場合には、各トランシーバ回路801,803は、それぞれ異なる回路ブロック間に含まれることになる。また、各信号線(821,822;824,823)は、相補の信号線として描かれているが、いわゆるシングルエンドの信号線としてもよい。
【0004】
各トランシーバ回路801,803は、それぞれドライバ811,831およびレシーバ812,832を有し、トランシーバ回路801のドライバ811は信号線(相補信号線)821,822を介してトランシーバ回路803のレシーバ832に繋がれ、さらに、トランシーバ回路803のドライバ831は相補信号線823,824を介してトランシーバ回路801のレシーバ812に繋がれている。
【0005】
ところで、近年、LSIチップやボード間、或いは、匡体間等のデータ伝送量の増大は著しく、それに対応するために1つの端子(ピン)当たりの信号伝送速度を増大させる必要がある。この信号伝送速度の増大は、例えば、ピン数の増加によるパッケージコストの上昇を避けるためであり、その結果、最近ではこれらLSI間等の信号伝送速度は、1Gbpsを超えるようになって来ており、将来(例えば、3〜8年程度後)には4Gbps〜10Gbps程度の極めて高い値になることが予想される。
【0006】
しかしながら、このような1Gbpsを超えるような高速の信号伝送においては、例えば、サーバと主記憶装置との信号伝送においては、伝送路の表皮効果による高周波成分の損失や、寄生インダクタおよび寄生容量等の影響による高周波成分の反射等により、信号伝送路の帯域に制限が生じる。この信号伝送路の帯域制限は、例えば、芯線の太いケーブルを使うことで緩和することができるが、大容量の信号(データ)伝送で多数の信号線を並列に束ねる場合等には、ケーブル束の太さにも限界があるため、ケーブルの太さも制限されることになる。
【0007】
すなわち、図1に示すような従来の信号伝送システムは、大容量の信号伝送を行うには、多くのピンおよび信号線を必要とするだけでなく、各信号線の太さによる制限等のために信号伝送路の最大長も制限されることになっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、信号線の本数を減らすことのできる信号伝送方法として双方向伝送技術が知られている。この双方向の信号伝送技術を適用し、正確な信号伝送(判定)を可能とする信号伝送システムとして、例えば、M. Haycock et al., "A 2.5 Gb/s Bidirectional Signaling Technology", Hot Interconnects Symposium V, pp.149-156, August 21-23, 1997 が提案されている。図2は従来の信号伝送システムの他の例を概略的に示す回路図であり、この M. Haycock et al.により提案された信号伝送システムを示すものである。
【0009】
図2において、参照符号901および903はトランシーバ回路、そして、902は信号伝送路(ケーブル)を示している。図2に示されるように、従来の信号伝送システムは、トランシーバ回路901および903と、これらトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路902により構成されている。
各トランシーバ回路901,903は、それぞれドライバ(定電圧ドライバ)911,931、レシーバ(差動アンプ)912,932、セレクタ913,933、および、2種類の参照電圧(1/4・Vddおよび3/4・Vdd)を生成する複数の抵抗R1,R2を有している。ドライバ911および931は、信号線921を介して繋がれており、双方向の信号伝送を行うようになっている。信号線(参照電圧線)922および923の両端は、それぞれ抵抗分割されて所定の電圧(例えば、参照電圧線922には1/4・Vdd、また、参照電圧線923には3/4・Vdd)が与えられ、各セレクタ933に2種類の参照電圧(1/4・Vddおよび3/4・Vdd)を印加するようになっている。
【0010】
この図2に示す信号伝送システムは、例えば、一方のトランシーバ回路901のドライバ911が低レベル『L』(Vss:0ボルト)を出力する時には、セレクタ913により1/4・Vddの参照電圧が選択されてレシーバ(差動アンプ)912に印加される。レシーバ912は、1/4・Vddの参照電圧と、信号線921を介して供給される他方のトランシーバ回路903のドライバ931の出力を判定する。すなわち、一方のドライバ911の出力が低レベル『L』の場合において、他方のドライバ931の出力も低レベル『L』ならば、論理的に、信号線921の電位(レシーバ912の入力電位)は低レベル『L』(Vss:0ボルト)となり、また、他方のドライバ931の出力が高レベル『H』(Vdd)ならば、論理的に、信号線921の電位は1/2・Vddになる。このように、図2の信号伝送システムは、ドライバ911の出力が低レベル『L』の場合、レシーバ912の入力は0〜1/2・Vddの範囲で変化することになるため、その中間の1/4・Vddの参照電圧と比較(差動増幅)することにより、他方のドライバ931(他方のトランシーバ回路903)からの信号レベルを正しく判定するようになっている。
【0011】
さらに、例えば、一方のトランシーバ回路901のドライバ911が高レベル『H』(Vdd)を出力する時には、セレクタ913により3/4・Vddの参照電圧が選択されてレシーバ912に印加される。レシーバ912は、3/4・Vddの参照電圧と、信号線921を介して供給される他方のトランシーバ回路903のドライバ931の出力を判定する。すなわち、一方のドライバ911の出力が高レベル『H』の場合において、他方のドライバ931の出力が低レベル『L』ならば、論理的に、信号線921の電位は1/2・Vddとなり、また、他方のドライバ931の出力も高レベル『H』(Vdd)ならば、論理的に、信号線921の電位はVddになる。このように、図2の信号伝送システムは、ドライバ911の出力が高レベル『H』の場合、レシーバ912の入力は1/2・Vdd〜Vddの範囲で変化することになるため、その中間の3/4・Vddの参照電圧と比較することにより、他方のドライバ931からの信号レベルを正しく判定するようになっている。
【0012】
しかしながら、この従来の双方向の信号伝送システムにおいて、例えば、一方のトランシーバ回路901のレシーバ912による他方のトランシーバ回路903のドライバ931の出力信号の判定は、ドライバ931の出力信号による電圧の変化がレシーバ912の入力に現れて選択された参照電圧との差電圧が十分になるまで、すなわち、信号レベルが確定するまで待つ必要がある。そして、この従来の双方向の信号伝送システムでは、送信信号の位相と受信信号の位相が大きくずれることは許されず(送信信号と受信信号とを同期させる必要があり)、その結果として、信号線(配線)の最大長に深刻な制限(例えば、1Gbpsの時に約10cm程度まで)を与えることになっていた。
【0013】
本発明は、上述した従来の信号伝送技術における課題に鑑み、信号伝送路の使用効率を増加すると共に、より少ない数の信号線により高速の信号伝送を正確に行い、また、信号線の最大長を延ばすことのできる信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態によれば、信号伝送路に送信信号を出力するドライバと、前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバと、前記伝送路の信号の前記送信信号に対する補償電圧を前記レシーバの信号判定タイミングを示すレシーバ位相コードに応じて発生し、前記補償電圧を前記レシーバに出力する補償電圧発生回路と、を備えることを特徴とするトランシーバ回路が提供される。
さらに、本発明の第1の形態によれば、入力信号を受け取り、該入力信号を信号伝送路に送信信号として出力するドライバと、前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバと、前記入力信号を受け取り、該入力信号に応じた補償電圧を生成し、該補償電圧を前記レシーバに出力する補償電圧発生部と、を備え、前記補償電圧発生部は、前記ドライバと同じ回路構成を有し、且つ、前記ドライバと同じデータで駆動されることを特徴とするトランシーバ回路も提供される。
【0015】
本発明の第2の形態によれば、第1のトランシーバ回路と、第2のトランシーバ回路と、該第1および第2のトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路とを備えた信号伝送システムであって、前記第1および第2のトランシーバ回路の少なくとも一方は、信号伝送路に送信信号を出力するドライバと、前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバと、前記伝送路の信号の前記送信信号に対する補償電圧を前記レシーバの信号判定タイミングを示すレシーバ位相コードに応じて発生し、前記補償電圧を前記レシーバに出力する補償電圧発生回路と、を備えるトランシーバ回路であることを特徴とする信号伝送システムが提供される。
さらに、本発明の第2の形態によれば、第1のトランシーバ回路と、第2のトランシーバ回路と、該第1および第2のトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路とを備えた信号伝送システムであって、前記第1および第2のトランシーバ回路の少なくとも一方は、入力信号を受け取り、該入力信号を信号伝送路に送信信号として出力するドライバと、前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバと、前記入力信号を受け取り、該入力信号に応じた補償電圧を生成し、該補償電圧を前記レシーバに出力する補償電圧発生部と、を備え、前記補償電圧発生部は、前記ドライバと同じ回路構成を有し、且つ、前記ドライバと同じデータで駆動されるトランシーバ回路であることを特徴とする信号伝送システムが提供される。
【0016】
本発明の第3の形態によれば、信号伝送路に送信信号を出力するドライバ、および、前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバを備え、前記伝送路の信号の前記送信信号に対する補償電圧を前記レシーバの信号判定タイミングを示すレシーバ位相コードに応じて発生し、前記補償電圧を前記レシーバに出力するようにしたことを特徴とする信号伝送方法が提供される。
[備考]
1.信号伝送路に送信信号を出力するドライバと、
前記信号伝送路からの受信信号を受け取るレシーバと、
前記ドライバに起因した干渉電圧を補償する補償電圧を発生し、該補償電圧を前記レシーバに供給する補償電圧発生回路とを備え、該補償電圧発生回路の出力レベルを前記送信信号と前記受信信号との位相関係に応じて制御して双方向の信号伝送を行うようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
【0017】
2.項目1に記載のトランシーバ回路において、前記ドライバは、定電流ドライバであることを特徴とするトランシーバ回路。
3.項目2に記載のトランシーバ回路において、前記ドライバは、複数の定電流ドライバユニットを備えた第1のドライバユニット群と、複数の定電流ドライバユニットを備えた第2のドライバユニット群とを備え、該第1および第2のドライバユニット群を切り替えて順次送信信号を出力するようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
【0018】
4.項目3に記載のトランシーバ回路において、前記各ドライバユニット群は、当該ドライバユニット群の複数の定電流ドライバユニットの動作状態を制御して前記送信信号のトランジェント特性を調整するようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
5.項目4に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、前記各ドライバユニット群を駆動するプリドライバを備え、該プリドライバは、該ドライバユニット群におけるドライバユニットの数をnとして、ビットタイムTの2倍を周期とする4n相のクロックで駆動されるようになっていることを特徴とするトランシーバ回路。
【0019】
6.項目1に記載のトランシーバ回路において、前記補償電圧発生回路は、前記ドライバと同じ回路構成を有し当該ドライバと同じデータで駆動されるレプリカドライバであり、該レプリカドライバの出力振幅およびトランジェント時間を制御する手段を備えていることを特徴とするトランシーバ回路。
7.項目6に記載のトランシーバ回路において、前記ドライバは複数のドライバユニットを備え、前記レプリカドライバは、該ドライバを構成する1つのドライバユニットと同様の構成とされていることを特徴とするトランシーバ回路。
【0020】
8.項目7に記載のトランシーバ回路において、前記補償電圧発生回路は、さらに、前記レシーバの判定タイミングにおける補償電圧の精度を向上させるための補正信号を過去の出力ビットに応じて発生させる補正回路を備えていることを特徴とするトランシーバ回路。
9.項目1に記載のトランシーバ回路において、前記補償電圧発生回路は、前記ドライバが出力する送信信号の現在のビットおよび過去のビットのデータ系列、並びに、前記送信信号と前記受信信号との位相関係に応じて前記補償電圧を発生することを特徴とするトランシーバ回路。
【0021】
10.項目1に記載のトランシーバ回路において、前記補償電圧発生回路は、前記ドライバが出力する送信信号の現在のビットおよび過去のビットのデータ系列、並びに、前記送信信号と前記受信信号との位相差に依存した電圧レベルを発生する複数の補償電圧補正回路と、前記データ系列に応じて該複数の補償電圧補正回路の出力の1つを選択する選択回路とを備えていることを特徴とするトランシーバ回路。
【0022】
11.項目9または10に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、さらに、実際の信号伝送に先立って、一方のドライバからテストパターンを送出し、他方のドライバでは出力電流レベルを零とした状態で、レシーバによる判定が『0』或いは『1』になる境界の補償電圧を決定する手段と、該決定された補償電圧を記憶する手段とを備え、該記憶された補償電圧を使用して実際の信号伝送を行うようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
【0023】
12.項目1に記載のトランシーバ回路において、現在も含めて過去のn個のビット系列の値により補償用オフセット値を決めるようにしたトランシーバ回路であって、該トランシーバ回路は、2n 種類の補償電圧に応じた2n 個のレシーバ回路と、実際のビット系列に応じたレシーバ回路の出力を選択する選択回路とを備えたことを特徴とするトランシーバ回路。
【0024】
13.項目1に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、前記ドライバ、前記レシーバ、或いは、該ドライバおよびレシーバの双方に対して設けられた前記信号伝送路の特性を補償するイコライズ回路を備え、前記補償電圧発生回路は、テストパターンを受信して同一側のドライバからの干渉値および反対側のドライバからの信号の符号間干渉が最小となるように調整する手段を備えたことを特徴とするトランシーバ回路。
【0025】
14.項目1〜13のいずれか1項に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、さらに、前記ドライバの出力インピーダンスを一定に保つインピーダンス保持手段を備えていることを特徴とするトランシーバ回路。
15.項目1〜14のいずれか1項に記載のトランシーバ回路において、前記ドライバから出力される送出信号のトランジェント時間をビットタイムTと同等にしたことを特徴とするトランシーバ回路。
【0026】
16.第1のトランシーバ回路と、第2のトランシーバ回路と、該第1および第2のトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路とを備えた信号伝送システムであって、前記第1および第2のトランシーバ回路の少なくとも一方は、項目1〜15のいずれか1項に記載のトランシーバ回路であることを特徴とする信号伝送システム。
【0027】
17.信号伝送路に送信信号を出力するドライバ、および、該信号伝送路からの受信信号を受け取るレシーバを備え、該ドライバに起因した干渉電圧を補償する補償電圧を発生して該レシーバに供給する信号伝送方法であって、前記補償電圧のレベルを前記送信信号と前記受信信号との位相関係に応じて制御して双方向の信号伝送を行うようにしたことを特徴とする信号伝送方法。
【0028】
18.項目17に記載の信号伝送方法において、前記補償電圧は、前記ドライバが出力する送信信号の現在のビットおよび過去のビットのデータ系列、並びに、前記送信信号と前記受信信号との位相関係に応じて発生されることを特徴とする信号伝送方法。
19.項目18に記載の信号伝送方法において、該信号伝送方法は、実際の信号伝送に先立って、一方のドライバからテストパターンを送出し、他方のドライバでは出力電流レベルを零とした状態で、レシーバによる判定が『0』或いは『1』になる境界の補償電圧を決定し、該決定された補償電圧を記憶し、そして、該記憶された補償電圧を使用して実際の信号伝送を行うようにしたことを特徴とする信号伝送方法。
【0029】
20.項目17に記載の信号伝送方法において、前記ドライバから出力される送出信号のトランジェント時間をビットタイムTと同等にしたことを特徴とする信号伝送方法。
図3は本発明に係るトランシーバ回路の原理構成を示すブロック回路図である。図3において、参照符号1および3はトランシーバ回路、そして、2は信号伝送路(ケーブル)を示している。図3に示されるように、本発明の信号伝送システムは、トランシーバ回路1および3と、これらトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路2により構成されている。
【0030】
各トランシーバ回路1,3は、それぞれドライバ11,31、レシーバ12,32、および、補償電圧発生回路13,33を有している。なお、図3および以下の各実施例を示す図面では、相補信号線21,22による信号伝送が描かれているが、いわゆるシングルエンドの信号線による信号伝送とすることもできるのはいうまでもない。
【0031】
図3から明らかなように、本発明のトランシーバ回路(信号伝送システムおよび信号伝送方法)では、まず、信号伝送路の使用効率を上げるために双方向伝送が適用される。すなわち、一方の側のトランシーバ回路1におけるドライバ11の相補信号出力(V+,V-)は、一方の側のトランシーバ回路1におけるレシーバ12の入力に接続されると共に、信号線2(21,22)を介して他方の側のトランシーバ回路3におけるドライバ31の相補信号出力に接続される。
【0032】
ところで、通常、1対1の信号伝送では、一時には一方向にしか信号を伝送することができず、また、1本の伝送路(信号伝送路)で双方向の信号伝送を行う場合には、ドライバとレシーバを切り替えて伝送を行っている。さらに、ドライバとレシーバの切り替え処理を行うことなく双方向の信号伝送が可能であれば、伝送路当たりの信号伝送速度を上げることができるが、これは、信号伝送路は本質的に一方向に信号を送っている場合にも反対方向に別の信号を送ることができる性質を持っているからである。もし、伝送路の両端で或る方向とそれと逆の方向の信号を分離する手段があれば、一本の伝送路で同時に両方向に信号を送ることができ、伝送路1本当たりでは従来の2倍の伝送速度を得ることができることになる。
【0033】
本発明は、図3に示されるように、伝送路の一方の端(例えば、一方のトランシーバ回路1)で考えると、レシーバ12に入る信号(V+,V-)は、同一の側のドライバ11に起因する電圧の上に反対側のドライバ31から送られた信号が重畳する形になっている。そこで、本発明のトランシーバ回路(例えば、トランシーバ回路1)では、補償電圧発生回路13により同一側のドライバ11に起因する電圧(干渉電圧)をオフセット電圧(Voff+, Voff-)としてレシーバ12へ供給し、レシーバ12では、受信波形からドライバ11に起因する干渉電圧を除去することで双方向に同時に信号を伝送している場合でも正しく信号の受信(反対側のドライバ31から送られた信号の判別)を行うようになっている。
【0034】
すなわち、例えば、一方のトランシーバ回路1において、その一方側のドライバ11がどのような信号(Vin)を送っているかは既知であるから、そのドライバ11の出力に起因した干渉電圧(オフセット電圧:Voff+, Voff-)を補償電圧発生回路13(基本的にはドライバと同一のものが使える)で発生し、レシーバ12は、受信波形(V+,V-)から干渉電圧(Voff+, Voff-)を除去することで他方のトランシーバ回路3におけるドライバ31の出力を正しく判定することができる。なお、他方のトランシーバ回路3におけるレシーバ32の信号判定も同様である。
【0035】
さらに、本発明では、前述した図2の従来の双方向信号伝送と異なり、受信信号の位相と送信信号の位相が任意のずれを持っていても正しく信号の判定を行うことができる。これは、後述するように、信号を判定するタイミングに正しい補償オフセット電圧を発生させる回路を用いることにより、どのようなタイミングでも受信が可能になるからである。
【0036】
このように、本発明によれば、送出される信号と受信信号との間の位相関係が任意の値でよく、またその位相値も時間と共に変動することが許されるため、信号伝送路の距離に制約がなく、また、送信信号と受信信号とを完全に同期させる必要がないという利点がある。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路の実施例を図面を参照して詳述する。
図4は本発明の第1実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバを示す回路図であり、図3に示すトランシーバ回路1(3)におけるドライバ11(31)を示すものである。なお、図4では、ドライバ11に入力する信号も相補信号(Vin+,Vin-)として描かれている。図4において、参照符号111および112はインバータ、113および115はPチャネル型MOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)、そして、114および116はNチャネル型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)を示している。
【0038】
本第1実施例のドライバでは、出力段がプッシュプルのインバータとして構成されている。すなわち、正論理の入力信号Vin+ は、インバータ111を介してプッシュプルのインバータ(PMOSトランジスタ113およびNMOSトランジスタ114)により信号伝送路21へ伝えられ、また、負論理の入力信号Vin- は、インバータ112を介してプッシュプルのインバータ(PMOSトランジスタ115およびNMOSトランジスタ116)により信号伝送路22へ伝えられる。
【0039】
なお、一方のトランシーバ回路(1)のドライバ11の正論理の出力信号を伝える信号線21は、他方のトランシーバ回路(3)のドライバ31の正論理の出力に接続され、また、ドライバ11の負論理の出力信号を伝える信号線22は、ドライバ31の負論理の出力に接続されている。さらに、一方のトランシーバ回路(1)において、ドライバ11の出力(信号線21,22)は、レシーバ(12)の入力に接続され、また、他方のトランシーバ回路(3)において、ドライバ31の出力(信号線21,22)は、レシーバ(32)の入力に接続されている。ここで、具体的に、ドライバ11は、例えば、1.25Gbpsのデータ転送速度でNRZ(ノンリターントゥゼロ:Non-Return to Zero)信号を信号線に送出する。
【0040】
図5は本発明の第2実施例としてのトランシーバ回路におけるレシーバを示す回路図であり、図3に示すトランシーバ回路1(3)におけるレシーバ12(32)を示すものである。なお、図5において、参照符号121および122はPMOSトランジスタ、123〜128はNMOSトランジスタ、そして、120および129はNADNゲートを示している。なお、参照符号Vcnは、NMOSトランジスタ124および127のゲートに印加するバイアス電圧を示している。
【0041】
図5に示されるように、レシーバ12は、2つの差動増幅回路で構成され、通常の入力信号(Vin+,Vin-)の他に、補償電圧発生回路(13)からのオフセット電圧(Voff+, Voff-)が入力されるようになっている。すなわち、レシーバ12では、通常の入力信号Vin+,Vin- からオフセット電圧Voff+, Voff-を差し引いて、2つのNANDゲート120および129がクロスカップルされたリジェネラティブラッチ(Rejenerative Latch) により、信号の高レベル『H』(『1』)および低レベル『L』(『0』)の判定を行うようになっている。
【0042】
従って、レシーバ12は、ドライバ11の出力信号に起因する干渉電圧(オフセット電圧)をレシーバ入力からキャンセルし、信号線21,22を介して供給される他方のトランシーバ回路(3)のドライバ(31)の出力信号を正しく受信(判定)するようになっている。なお、補償電圧発生回路(13)は、例えば、ドライバ11と同様の回路構成とされている。また、ドライバ11、レシーバ12、および、補償電圧発生回路13より成るトランシーバ回路(1)と同様の回路は、信号線21,22の反対側にも設けられている。
【0043】
ここで、上記の実施例では、信号伝送が全て差動(相補信号)で行われる場合を例として説明したが、前述したように、本発明はいわゆるシングルエンドによる信号伝送に対しても適用することができる。
上述したように、補償電圧発生回路(13:ドライバと同じ構成をもつレプリカドライバ)の出力(オフセット電圧:Voff+, Voff-)には、反対側のドライバ(31)からの信号入力の効果が含まれない純粋なドライバ(11)起因の電圧のみが現れるため、このオフセット電圧(Voff+, Voff-)を入力信号(Vin+,Vin-)から差し引くことにより双方向伝送における信号受信が可能になる。
【0044】
なお、例えば、後述する図8の第5実施例のように、ドライバを複数(例えば、4個、8個、或いは、16個等)のドライバユニットで構成する場合、レプリカドライバは、このドライバを構成する1つのドライバユニットと同様の構成としてもよい。
図6は本発明の第3実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバ11(31)を示す回路図である。この図6に示す第3実施例のドライバは、前述した図4のドライバに対して、PMOSトランジスタ117およびNMOSトランジスタ118をそれぞれ最終段のインバータ(113,114;115,116)と高電位および低電位の電源線(Vdd,Vss)との間に設けて定電流駆動すると共に、ドライバの出力(信号線)21および22に中間電位(1/2・Vdd)に吊られた抵抗(終端抵抗:インピーダンス保持手段)23および24を設けるようになっている。ここで、参照符号VcpおよびVcnは、それぞれPMOSトランジスタ117およびNMOSトランジスタ118のゲートに印加されるバイアス電圧を示している。
【0045】
本第3実施例のドライバは、ドライバの出力インピーダンスを出力状態に依存せず(出力が高レベル『L』または『H』の何れかであるか、或いは、立ち上がりまたは立ち下がり期間であるかに依らず)一定とするように構成したものであり、最終段を定電流ドライバ(定電流インバータ)で構成し、その出力を終端抵抗23,24で並列終端することにより出力インピーダンスを一定に保つようになっている。ここで、抵抗23および24の抵抗値は、信号線(伝送線路)21,22の特性インピーダンスに一致させるようになっている。
【0046】
このように、本第3実施例によれば、一方の側のドライバ(11)は、他方の側(反対側)のドライバ(31)から送られてきた信号に対して終端抵抗の役割を果たすため、信号の反射による波形の乱れを抑えることができ、高速の信号伝送が可能になる。
図7は本発明の第4実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバ11(31)を示す回路図である。この図7に示す第4実施例のドライバは、上述した図6のドライバに対して、各最終段のインバータの入力に容量1111,1112および1121,1122を設け、ドライバから送出される信号を鈍らせて立ち上がり(立ち下がり:トランジェント時間)をビットタイムTと同等(同程度)とするようになっている。ここで、容量1111および1121は、PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタより成るMOS容量として構成され、また、容量1112および1122は、2つのNMOSトランジスタより成るMOS容量として構成されている。なお、ドライバから出力される送出信号のトランジェント時間は、ビットタイムTの50%程度であってもよい。
【0047】
このように、本第4実施例のドライバは、正論理を出力する最終段のインバータ(113,114)の入力と高電位および低電位の電源線(Vdd,Vss)との間にそれぞれ容量1111および1112を設け、さらに、負論理を出力する最終段のインバータ(115,116)の入力と高電位および低電位の電源線(Vdd,Vss)との間にそれぞれ容量1121および1122を設け、これにより、ドライバ出力の立ち上がり時間を長くするようになっている。
【0048】
すなわち、ドライバの出力信号が急激に立ち上がると(ドライバ出力の立ち上がり時間が短いと)、受信信号の判定期間がドライバ出力の立ち上がり(または、立ち下がり)期間に掛かってしまい、補償によるドライバ起因の電圧の除去に大きな誤差を伴うことになる。なぜなら、補償信号発生回路(13)による補償電圧と実際のドライバ電圧との間にスキューがあると、この[スキュー]×[電圧変化率]だけの誤差(時間のずれによる誤差電圧)が発生し、その誤差電圧がドライバ出力の変化率が大きい期間(立ち上がり・立ち下がり期間)に大きな値となってしまうからである。これに対して、本第4実施例によれば、ドライバ出力の立ち上がり時間が長くなるため、ドライバに起因する電圧変化率が小さくなり、その分スキューによる誤差電圧も小さくなり、レシーバ(12)による正確な信号判定が可能になる。
【0049】
図8は本発明の第5実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバ11(13)を示す回路図である。図8において、参照符号101は第1のドライバユニット群を示し、102は第2のドライバユニット群を示している。なお、前述した第4実施例のように、容量を使用してドライバ出力を鈍らせる場合、簡単な回路構成とすることはできるが、その容量値の設定は難しいものがある。そこで、本第5実施例では、ドライバユニット群を用いてドライバ出力を適切に鈍らせる(トランジェント特性を調整する)ようになっている。
【0050】
すなわち、図8に示されるように、本第5実施例のドライバは、並列に接続された複数の定電流ドライバユニット1011〜101nで構成した第1のドライバユニット群101、および、並列に接続された複数の定電流ドライバユニットで構成した第2のドライバユニット群102を備え、時間の経過に応じて各ドライバユニット群におけるドライバユニットの数を制御して、ドライバから送出される信号の立ち上がり(立ち下がり:トランジェント時間)をビットタイムTと同程度とするようになっている。なお、第2のドライバユニット群102は、第1のドライバユニット群101と同様の構成とされ、第1および第2のドライバユニット群の出力は、信号線21,22に対して共通に接続されている。
【0051】
第1のドライバユニット群101には、例えば、n−1番目のデータD(n-1) が入力され、また、第2のドライバユニット群102には、例えば、n番目のデータD(n) が入力される。すなわち、ドライバ11は、2つのドライバユニット群101,102で構成され、例えば、第1のドライバユニット群101には1ビット前のデータが入力され、第2のドライバユニット群102には現在のビットのデータが入力される。なお、例えば、次のビットのデータは、第1のドライバユニット群101に供給されることになる。
【0052】
図9は図8に示すドライバの動作を説明するための図である。図9のグラフにおいて、縦軸は電流を出力しているドライバユニットの数を示し、横軸は時間を示している。なお、図9では、各ドライバユニット群101,102における定電流ドライバユニットの数が4個の場合を例として示しているが、この数は様々に変化させ得るのはいうまでもない。
【0053】
図9に示されるように、第1のドライバユニット群101におけるドライバユニットの数は時間と共に4から0まで順次減少し、第2のドライバユニット群102におけるドライバユニットの数は時間と共に0から4まで順次増加し、また、これら第1および第2のドライバユニット群で電流を出力しているドライバユニットの数の和が4となるように制御されている。これにより、第1のドライバユニット群101によるデータD(n-1) の立ち下がり波形が鈍り、また、第2のドライバユニット群102によるデータD(n) の立ち上がり波形が鈍ることになる。
【0054】
図10は図8に示すドライバに適用するプリドライバの一例を示すブロック回路図であり、また、図11は図10に示すプリドライバにおけるマルチプレクサの一例を示す回路図である。ここで、図10および図11は、4ビット(N=4)のパラレルデータを処理するプリドライバの例を示し、また、4ビットの差動データ(相補信号)D0,/D0;D1,/D1;D2,/D2;D3,/D3の内、主として正論理の信号D0,D1,D2,D3に関する回路を示している。
【0055】
図10に示されるように、プリドライバ400は、例えば、4ビットのパラレルデータD0,D1,D2,D3をラッチする複数のラッチ回路(411〜416)および各ラッチ回路の出力をそれぞれ所定のクロックで取り込んで出力するマルチプレクサ(401〜404)を備えている。具体的に、データD0〜D3は、例えば、クロックCK44の立ち上がりタイミングでラッチされるラッチ回路411〜414に供給され、さらに、ラッチ回路413および414の出力はクロックCK24の立ち上がりタイミングでラッチされるラッチ回路415および416に供給され、各ラッチ回路411,412,415,416の出力がマルチプレクサ401に入力されるようになっている。
【0056】
マルチプレクサ401は、それぞれ所定のクロックによりスイッチング制御される複数のトランスファゲート411〜418を備え、例えば、ラッチ回路411の出力(D0)は、クロックCK11(f1)により制御されるトランスファゲート411およびクロック/CK21(/f2)により制御されるトランスファゲート415を介してインバータ(定電流駆動インバータ)419に供給されるようになっている。同様に、ラッチ回路412の出力(D1)は、クロックCK21(f2)により制御されるトランスファゲート412およびクロック/CK31(/f3)により制御されるトランスファゲート416を介してインバータ419に供給される。
【0057】
各マルチプレクサ401〜404では、それぞれトランスファゲート411〜418を制御するクロックがそれぞれ異なっている。また、図11において、インバータ419’には、正論理のデータD0〜D3を処理するのと同様の構成を有する負論理のデータ/D0〜/D3を処理するプリドライバ部410の出力が供給され、各インバータ419および419’を介して相補(差動)の信号DD1,/DD1が出力される。これら各マルチプレクサ401〜404の出力信号DD0,/DD0;DD1,/DD1;DD2,/DD2;DD3,/DD3はまとめられ、出力DD,/DD(D(n-1))として、各ドライバユニット(1011〜101n)へそれぞれ供給される。
【0058】
図12は図10に示すプリドライバに適用する多相クロックを説明するための図である。ここで、図12(a)はプリドライバ400に対して多相クロック(4n相のクロック:CK11〜CK14;CK21〜CK24;CK31〜CK34;CK41〜CK44)を供給するための多相クロック発生回路のブロック図であり、図12(b)は上記多相クロック(4n相のクロック)の各タイミング波形を示す図である。
【0059】
このように、本第5実施例では、各ドライバユニット群(101)において、複数のドライバユニット1011、1012、…、101nは、例えば、多相のクロックCK1,/CK1、CK2,/CK2、…、ckn,/cknにより制御されるプリドライバにより駆動され、ドライバ段の電流が順次切り替えられるようになっている。ここで、プリドライバ400(各ドライバユニット1011〜101n)は、例えば、ビットタイムTの2倍を周期とする4n相のクロックCK11〜CK14;CK21〜CK24;CK31〜CK34;CK41〜CK44により制御され、ドライバ段の電流が順次切り替えられるようになっている。
【0060】
図13は本発明の第6実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバ11(31)を示す回路図である。図13において、参照符号1031〜103nは定電流ドライバユニットを示し、1032〜103nは遅延段を示している。なお、図13においては、データD(n) は相補信号ではなく、いわゆるシングルエンドの信号として描かれている。
【0061】
図13に示されるように、本第6実施例では、複数の定電流ドライバユニット1031、1032、103nに対して、直接および直列接続されたインバータチェーンによる遅延段1032、…、103nを介して順次データD(n) を遅延して供給することで、ドライバの出力の立ち上がり(立ち下がり)時間を長くするようになっている。
【0062】
上記の第5実施例および第6実施例によれば、前述した第4実施例における容量を使用して立ち上がり(立ち下がり)時間を規定するのに比べて、より正確な立ち上がり(立ち下がり)時間の制御が可能であり、さらに、大きな容量を必要としないため回路の占有面積を低減することもできる。
図14は本発明の第7実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路13(33)を示す回路図である。
【0063】
図14に示されるように、補償電圧発生回路13は、基本的には、図6に示すような定電流ドライバ11と同様のレプリカドライバとして構成されている。本第7実施例の補償電圧発生回路13は、ドライバ(メインのドライバ)11に対応した信号(補償電圧)Voff+, Vof- を出力するけでなく、さらに、PMOSトランジスタ139およびNMOSトランジスタ140により、制御信号Vcont, /Vcontにより出力信号の増加および減少をさせることができるようになっている。また、本第7実施例においては、補償電圧発生回路の出力には、複数の容量およびスイッチで構成された容量スイッチ部141および142が設けられ、容量をスイッチすることで出力(補償電圧Voff+, Vof-)の立ち上がり時間を調整することができるようになっている。なお、この容量スイッチ部141および142による容量のスイッチング処理は、例えば、電源投入時の初期設定において自動的に行うようにすることができる。
【0064】
すなわち、レプリカドライバ(補償電圧発生回路)13は、例えば、消費電力を低減するためにメインのドライバ11よりも小型のトランジスタで構成することができが、特に、その場合には、駆動能力や出力の負荷容量等の違いによりドライバ11の出力に起因した干渉電圧を補償する補償電圧(オフセット電圧:Voff+, Vof-)に誤差(ずれ)が生じてしまう。そこで、本第7実施例の補償電圧発生回路は、容量スイッチ部141および142により補償電圧の立ち上がり時間を調整することで補償電圧の値をより正確なものとし、レシーバ12(32)による高感度の信号受信を可能とするものである。
【0065】
本発明の第8実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路33(13)を概略的に示すブロック回路図である。図15において、参照符号330は位相データ参照部、3311〜3314はD/Aコンバータ(補償電圧発生部)、そして、3321〜3324はスイッチを示している。なお、図15(図16および図17も同様)では、便宜的に、他方の側の補償電圧発生回路33を描いているが、一方の側の補償電圧発生回路13も同様であるのはいうまでもない。
【0066】
図15に示されるように、本第8実施例の補償電圧発生回路は、例えば、4つの補償電圧発生部(D/Aコンバータ)3311〜3314を有している。ここで、第1の補償電圧発生部3311は、2ビットの出力系列が[0,0]のとき(ドライバ11が出力しているデータが低レベル『L』で、直前に出力したデータも低レベル『L』のとき)にスイッチ3321により選択され、第2の補償電圧発生部3312は、2ビットの出力系列が[0,1]のとき(ドライバ11が出力しているデータが低レベル『L』で、直前に出力したデータが高レベル『H』のとき)にスイッチ3322により選択され、第3の補償電圧発生部3313は、2ビットの出力系列が[1,0]のとき(ドライバ11が出力しているデータが高レベル『H』で、直前に出力したデータが低レベル『L』のとき)にスイッチ3323により選択され、そして、第4の補償電圧発生部3314は、2ビットの出力系列が[1,1]のとき(ドライバ11が出力しているデータが高レベル『H』で、直前に出力したデータも高レベル『H』のとき)にスイッチ3324により選択される。
【0067】
位相データ参照部330は、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成され、レシーバ32の信号判定タイミング(受信クロックの位相)を示すレシーバ位相コード(例えば、6ビットの信号)を受け取って、このレシーバ位相コードに対応したデータを各補償電圧発生部(D/Aコンバータ)3311〜3314に供給して駆動するようになっている。ここで、位相データ参照部330としてRAMを用いるのは、例えば、電源投入時の初期設定において、各レシーバ位相コードに対応するデータを書き込んで使用するためである。
【0068】
一般に、送信クロックと受信クロックの周波数差は水晶振動子の周波数偏差程度であり、両クロックの位相差は各サイクル間ではゆっくりと変化する。従って、上記4つの補償電圧発生部3311〜3314は、低周波で動作すればよいことになる。そして、現在に続く2ビット分の送信データ([0,0],[0,1],[1,0],[1,1])の値に応じて、4つの補償電圧発生部3311〜3314の内の対応する1つを選択すれば、必要な補償電圧(オフセット電圧)Voff+, Vof- が得られる。この補償電圧は、レシーバ32に供給されてドライバ11の出力に起因した干渉電圧の除去に使用され、その結果、レシーバ32は、反対側のドライバ11から伝送された信号を正しく判定することができる。なお、ドライバの出力系列のビット数を2としたのは、現在のビットの出力レベル、および、その直前のビットの出力レベルを考慮すれば十分であるとの前提に立ったもので、補償電圧発生部等の数は増加するが、例えば、ドライバの出力系列のビット数を2ではなく3ビット等とすることもできる。
【0069】
このように、本第8実施例によれば、高速で動作するレプリカドライバが不必要となり、より精度の高い補償電圧の発生が可能になる。
図16は本発明の第9実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路を示すブロック回路図であり、上述の第8実施例における位相データ参照部(RAM)330に対する初期設定の書き込み処理に相当するものである。
【0070】
図16に示す第9実施例では、実際の信号受信に先立って、例えば、電源投入時の初期設定において、一方の側のドライバ11の出力をゼロレベル(出力電流がゼロ)とし、他方の側のドライバ31からテストパターンを送信する。そして、特定の受信クロックの位相に対して補償電圧(オフセット電圧)を増減してレシーバ32の判定が『0』或いは『1』になる境界の補償電圧を決定し、それらの値を補償電圧発生回路33のRAM(位相データ参照部330)に書き込む。この初期設定は、チップが実装された状態で各トランシーバ回路毎に行われ、これにより各トランシーバ回路毎に必要な補償電圧の書き込みが行われる。
【0071】
ここで、時間の分解能としては、例えば、1ビットタイムTを64分割し、また、補償電圧の分解能としては、例えば、6ビットのデータとすればよい。そして、これらのデータを、連続する2ビット毎、すなわち、2ビットの出力系列が[0,0],[0,1],[1,0],[1,1]に対して獲得し、それをRAM(130)に書き込む。なお、時間および補償電圧の分解能は、必要に応じて変化させることができ、さらに、ドライバの出力系列のビット数も2ではなく3ビット等としてもよい。
【0072】
このように、本第9実施例によれば、ドライバの駆動能力の変動や負荷の値の変動等の要因を全て取り込んだ正確なオフセット補償(補償電圧の発生)ができ、より高感度の受信が可能になる。
図17は本発明の第10実施例としてのトランシーバ回路3を概略的に示すブロック回路図である。
【0073】
本第10実施例では、図15に示す第8実施例における補償電圧発生部(D/Aコンバータ)3311〜3314の出力をスイッチ3321〜3324等を通すことなく、直接に4つのドライバ部321〜324に供給し、そのドライバ部321〜324の出力を2ビットの出力系列(データ系列)に応じて選択するようになっている。すなわち、データ系列[0,0]用の補償電圧発生部3311の出力は、そのままデータ系列[0,0]用のドライバ部321に供給され、同様に、データ系列[0,1],[1,0],[1,1]用の補償電圧発生部3312,3313,3314の出力は、それぞれデータ系列[0,1],[1,0],[1,1]用のドライバ部322,323,324に供給され、実際にドライバ31が出力するデータ系列に対応した1つのドライバ部の出力がセレクタ320により選択されて出力される。なお、4つのドライバ部321〜324は、全て補償電圧発生部3311〜3314からの補償電圧を受け取って、反対側のドライバ11からの信号判定動作を同時に行うことになる。なお、補償電圧発生部およびドライバ部の数は増加するが、データ系列(ドライバの出力系列)のビット数を2ではなく3ビット等とし、より高精度の処理を行うようにすることもできる。
【0074】
このように、本第10実施例によれば、各ドライバ部に供給される補償電圧(オフセット電圧)は低周波で変化するため、寄生容量等の影響による誤差が生じ難く、より高精度の受信(信号判定)が可能になる。
図18は本発明の第11実施例としてのトランシーバ回路におけるレシーバを示す回路図である。
【0075】
図18に示されるように、本第11実施例は、レシーバにPRD(Partial Response Detection)を利用し、容量ネットワークおよび判定回路(ラッチ1200)により、符号間干渉を推定して信号の判定を行うようになっている。ここで、判定回路1200は、図5に示すドライバを適用することができる。なお、ラッチ信号LATは、図5のドライバの動作を制御する信号であり、例えば、トランジスタ121および122と高電位の電源線(Vdd)との間にそれぞれPMOSトランジスタを挿入し、そのゲートにラッチ信号LATを供給するようにしてもよい。
【0076】
容量ネットワークは、スイッチ1201〜1206,1211〜1213,1221〜1223、および、容量1207,1208,1214〜1216,1224〜1226で構成されている。この容量ネットワークは、通常のPRD回路に対してスイッチ1211〜1213,1221〜1223、および、容量1214〜1216,1224〜1226で構成されるパラメータ調整回路を設け、スイッチ1211〜1213および1221〜1223により容量1214〜1216および1224〜1226の接続を制御して、イコライズパラメータの調整を行うようになっている。
【0077】
本第11実施例のレシーバにおいては、イコライズパラメータを決めるために、反対側のドライバ31からテストパターンを送り、レシーバ12の補償電圧(ラッチ1200における補償電圧)Voff+, Voff-を増減させながら判定回路の出力が低レベル『L』から高レベル『H』に切り替わる点を探索する。このとき、同一の側のドライバ11の出力電流はゼロとしておく。このようにして補償されるべき符号間干渉の値を求め、制御用プロセッサにより適切なイコライズパラメータを決定する(スイッチ1211〜1213および1221〜1223の接続を制御する)。なお、スイッチ1211〜1213,1221〜1223、および、容量1214〜1216,1224〜1226は、判定回路1200の各入力に対してそれぞれ3個ずつ設けるようになっているが、この数は様々に変化させ得るものであり、また、各容量の値も個々に異ならせるようにすることもできる。
【0078】
このように、本第11実施例によれば、信号線(信号伝送路)における高周波ロス等による符号間干渉も補償することができるため、より高速の信号伝送が可能になる。
図19は本発明の第12実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路13(33)を示す回路図である。
【0079】
図19に示されるように、本第12実施例の補償電圧発生回路は、例えば、図6に示す第3実施例のドライバと図15に示す第8実施例の補償電圧発生回路とを組み合わせたものに相当する。すなわち、本第12実施例におけるレプリカドライバ1100は、図6に示すドライバに対応する。なお、本第12実施例のレプリカドライバ1100は、例えば、図6のドライバの1/8のサイズ(トランジスタサイズ)として構成され、また、本第12実施例の終端抵抗1101および1102は、例えば、図6の終端抵抗23および24の8倍の抵抗値として構成されている。
【0080】
さらに、本第12実施例におけるRAM(位相データ参照部)130,D/Aコンバータ(補正信号発生部)1311〜1314およびセレクタ132は、それぞれ位相データ参照部330,補正信号発生部3311〜3314およびスイッチ3321〜3324に対応する。
本第12実施例では、レシーバの位相コードに応じたディジタル信号を出力するRAM130と、RAM130からの信号を変換して補正信号(補償電圧を補正するための電圧)を出力するD/Aコンバータ1311〜1314と、D/Aコンバータ1311〜1314の出力を選択するセレクタ132により、補償電圧(Voff+, Voff-)をさらに補正して、レシーバが判定を行うタイミングでの補償電圧の精度をより一層向上させるようになっている。この図19に示す回路では、例えば、現在に続く2ビットの出力系列00,01,10,11に応じてD/Aコンバータ1311〜1314により補正信号(補正電圧)を発生させ、それをセレクタ132で選択して補償電圧に加えるようになっている。なお、本第12実施例では、レプリカドライバ1100により或る程度正確な補償ができているため、補正回路(RAM130およびD/Aコンバータ1311〜1314等)は2ビット程度の精度の簡便なものでよい。このように、本第12実施例によれば、簡単な回路の付加によりレプリカドライバによる補償の精度を上げてより高感度の受信が可能になる。
【0081】
このように、本発明の各実施例によれば、伝送路の帯域を有効利用できる双方向伝送が可能になり、しかも送信信号と受信信号の間の位相関係は時間と共に変化できるため、伝送路長を長くすることが可能になる。
【0082】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、信号伝送路の使用効率を増加すると共に、より少ない数の信号線により高速の信号伝送を正確に行い、また、信号線の最大長を延ばすことのできる信号伝送システム、信号伝送方法、および、トランシーバ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号伝送システムの一例を概略的に示す回路図である。
【図2】従来の信号伝送システムの他の例を概略的に示す回路図である。
【図3】本発明に係るトランシーバ回路の原理構成を示すブロック回路図である。
【図4】本発明の第1実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバを示す回路図である。
【図5】本発明の第2実施例としてのトランシーバ回路におけるレシーバを示す回路図である。
【図6】本発明の第3実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバを示す回路図である。
【図7】本発明の第4実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバを示す回路図である。
【図8】本発明の第5実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバを示す回路図である。
【図9】図8に示すドライバの動作を説明するための図である。
【図10】図8に示すドライバに適用するプリドライバの一例を示すブロック回路図である。
【図11】図10に示すプリドライバにおけるマルチプレクサの一例を示す回路図である。
【図12】図10に示すプリドライバに適用する多相クロックを説明するための図である。
【図13】本発明の第6実施例としてのトランシーバ回路におけるドライバを示す回路図である。
【図14】本発明の第7実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路を示す回路図である。
【図15】本発明の第8実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路を概略的に示すブロック回路図である。
【図16】本発明の第9実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路を示すブロック回路図である。
【図17】本発明の第10実施例としてのトランシーバ回路を概略的に示すブロック回路図である。
【図18】本発明の第11実施例としてのトランシーバ回路におけるレシーバを示す回路図である。
【図19】本発明の第12実施例としてのトランシーバ回路における補償電圧発生回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1,3…トランシーバ回路
2…信号伝送路
11,31…ドライバ
12,32…レシーバ
13,33…補償電圧発生回路(レプリカドライバ)
21,22…信号線
23,24…終端抵抗(インピーダンス保持手段)
30…コントローラ
101…第1のドライバユニット群
102…第2のドライバユニット群
130,330…位相データ参照部
132…セレクタ
1311〜1314,3311〜3314…D/Aコンバータ
400…プリドライバ

Claims (13)

  1. 信号伝送路に送信信号を出力するドライバと、
    前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバと、
    前記伝送路の信号の前記送信信号に対する補償電圧を前記レシーバの信号判定タイミングを示すレシーバ位相コードに応じて発生し、前記補償電圧を前記レシーバに出力する補償電圧発生回路と、を備えることを特徴とするトランシーバ回路。
  2. 請求項1に記載のトランシーバ回路において、前記信号判定タイミングは、受信クロックにより規定されることを特徴とするトランシーバ回路。
  3. 請求項1または2に記載のトランシーバ回路において、前記補償電圧発生回路は、複数の補償電圧発生部を有し、前記ドライバが出力する送信信号の現在のビットおよび過去のビットのデータ系列に応じて、前記複数の補償電圧発生部が選択されることを特徴とするトランシーバ回路。
  4. 入力信号を受け取り、該入力信号を信号伝送路に送信信号として出力するドライバと、
    前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバと、
    前記入力信号を受け取り、該入力信号に応じた補償電圧を生成し、該補償電圧を前記レシーバに出力する補償電圧発生部と、を備え、
    前記補償電圧発生部は、前記ドライバと同じ回路構成を有し、且つ、前記ドライバと同じデータで駆動されることを特徴とするトランシーバ回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトランシーバ回路において、前記ドライバは、定電流ドライバであることを特徴とするトランシーバ回路
  6. 請求項5に記載のトランシーバ回路において、前記ドライバは、複数の定電流ドライバユニットを備えた第1のドライバユニット群と、複数の定電流ドライバユニットを備えた第2のドライバユニット群とを備え、該第1および第2のドライバユニット群を切り替えて順次送信信号を出力するようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
  7. 請求項6に記載のトランシーバ回路において、前記各ドライバユニット群は、当該ドライバユニット群の複数の定電流ドライバユニットの動作状態を制御して前記送信信号のトランジェント特性を調整するようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
  8. 請求項7に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、前記各ドライバユニット群を駆動するプリドライバを備え、該プリドライバは、該ドライバユニット群におけるドライバユニットの数をnとして、ビットタイムTの2倍を周期とする4n相のクロックで駆動されるようになっていることを特徴とするトランシーバ回路。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、さらに、実際の信号伝送に先立って、一方のドライバからテストパターンを送出し、他方のドライバでは出力電流レベルを零とした状態で、レシーバによる判定が『0』或いは『1』になる境界の補償電圧を決定する手段と、該決定された補償電圧を記憶する手段とを備え、該記憶された補償電圧を使用して実際の信号伝送を行うようにしたことを特徴とするトランシーバ回路。
  10. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトランシーバ回路において、現在も含めて過去のn個のビット系列の値により補償用オフセット値を決めるようにしたトランシーバ回路であって、該トランシーバ回路は、2 n 種類の補償電圧に応じた2 n 個のレシーバ回路と、実際のビット系列に応じたレシーバ回路の出力を選択する選択回路とを備えたことを特徴とするトランシーバ回路。
  11. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトランシーバ回路において、該トランシーバ回路は、前記ドライバ、前記レシーバ、或いは、該ドライバおよびレシーバの双方に対して設けられた前記信号伝送路の特性を補償するイコライズ回路を備え、前記補償電圧発生回路は、テストパターンを受信して同一側のドライバからの干渉値および 反対側のドライバからの信号の符号間干渉が最小となるように調整する手段を備えたことを特徴とするトランシーバ回路。
  12. 第1のトランシーバ回路と、第2のトランシーバ回路と、該第1および第2のトランシーバ回路を繋ぐ信号伝送路とを備えた信号伝送システムであって、前記第1および第2のトランシーバ回路の少なくとも一方は、請求項1〜11のいずれか1項に記載のトランシーバ回路であることを特徴とする信号伝送システム。
  13. 信号伝送路に送信信号を出力するドライバ、および、前記信号伝送路の信号を受け取るレシーバを備え、前記伝送路の信号の前記送信信号に対する補償電圧を前記レシーバの信号判定タイミングを示すレシーバ位相コードに応じて発生し、前記補償電圧を前記レシーバに出力するようにしたことを特徴とする信号伝送方法。
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