JP3954182B2 - 給油所管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給油所管理システムに係り、特にセルフ給油化した給油所の管理に好適な給油所管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、給油所等には複数の計量機が設置されている。そして、各計量機には、レギュラーガソリン用、ハイオクガソリン用、軽油用の各給油ノズルが設けられている。
このような給油所では、給油を行うため顧客の自動車が到着すると、その運転者自身が自分でエンジン仕様に応じた油種の給油ノズルを燃料タンクの給油口に挿入して地下タンクに貯蔵された油液を燃料タンクに給油する所謂セルフ給油を行うことが検討されている。
【0003】
給油所において、セルフ給油が実施されると、給油所に入場した運転者は作業員の誘導なしに計量機の給油エリアに移動し、自動車を計量機の前で停車させ、運転者自身が給油作業を行う。そして、各計量機は、POSシステムにより管理されており、設定器により給油すべき油種、給油量、支払い方法等の給油データを入力すると、POS端末機から給油許可信号が出力されて当該給油ポイントでの給油が可能となる。この後、給油すべき油種の給油ノズルをノズル掛けから外すと、当該油種のポンプが起動され、給油が終了して給油ノズルをノズル掛けに戻すとポンプ停止となる。
【0004】
また、POSシステムでは、給油終了後に計量機からPOS端末機へ給油データが送信されると、給油所の事務所等に設置されたPOS端末機より給油量、給油油種、給油料金等の給油データが記載された伝票を給油料金の精算の為に発行させる。
そして、セルフ給油が終了した顧客は、事務所の精算所で伝票に記載された給油料金を支払って給油所を退場する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の給油所管理システムでは、各計量機の設定器により給油データが入力されると、POS端末機から当該計量機に給油許可信号が送信されるため、当該計量機の全油種の給油ノズルが給油可能な状態となる。
そのため、セルフ給油に不慣れな顧客が誤って設定した油種と異なる油種の給油ノズルをノズル掛けから取り出した場合でも別の油種のポンプが起動されて設定した油種と異なる油種を給油できないようにする必要がある。
【0006】
このような構成とした場合、例えば、設定器で「レギュラーガソリン」を設定したのに、顧客自身が誤って「ハイオクガソリン用」の給油ノズルをノズル掛けから取り出し、そのまま顧客が気付かずに給油操作を行っても軽油用のポンプが起動されていないので、給油を開始できない。
ところが、顧客は、給油できない理由が分からないため、給油所の係員に問い合わせるが、給油所の事務所内で各計量機を監視する係員には、単に計量機の給油データが設定されたことを確認できるだけで、顧客がどの給油ノズルを取り出したのか分からないようになっている。そのため、給油所の係員は、顧客からの問い合わせが有るたびに計量機の場所まで出向かなければならない。
【0007】
さらに、顧客の車両が給油ポイントに停車したまま給油が行われないため、後から給油所に到着した車両の待ち時間が延長されてしまい、顧客の回転率が低下して給油所の売上げが低下するおそれがある。
そこで、本発明は上記課題を解決し、セルフ給油を導入する給油所内における給油効率を向上し得る給油所管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
上記請求項1記載の発明は、油種の異なる給油ノズルが複数設けられると共に該給油ノズル毎に当該給油ノズルによる給油作業開始を検出する給油作業開始検出手段が設けられ、セルフサービス方式で給油を行う計量機と、
該計量機に対応して設けられ給油に関するデータを予め設定する設定器と、
給油所の事務所内に設けられ、該設定器から送信される給油データ及び前記給油作業開始検出手段から送信される作業開始データを管理すると共に、前記計量機に対して給油を許可するための許可釦を有し、当該許可釦の操作に基づき指定された計量機による給油を許可する給油制御装置と、
を有する給油所管理システムにおいて、
前記給油制御装置は、
前記設定器により設定された給油データの油種と前記給油作業開始検出手段により検出された給油ノズルの油種とを比較する比較手段と、
該比較手段による比較結果油種不一致である場合にはその旨を報知すると共に、当該比較結果が油種一致である場合には前記許可釦の操作による給油の許可待ちであることを報知する報知手段と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
従って、請求項1記載の発明によれば、給油所の事務所内に設けられた給油制御装置が、設定器により設定された給油データの油種と給油作業開始検出手段により検出された給油ノズルの油種とを比較し、比較結果油種不一致である場合にはその旨を報知すると共に、当該比較結果が油種一致である場合には許可釦の操作による給油の許可待ちであることを報知するため、セルフ給油を行う顧客が誤って設定した油種と異なる油種の給油ノズルを取り出した場合でも事務所内に設けられた給油制御装置により給油ノズルの油種を確認できるので、事務所内にいる給油所の係員が計量機まで出向かずに済む。また、顧客自身が設定した油種と異なる給油ノズルを取り出したことに気付かない場合でも給油所側の係員が給油ノズルの油種が設定された油種と一致するか否かを確認できるので、給油ポイントに停車された車両が給油できないまま長時間給油ポイントを塞ぐことを防止できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、前記給油作業開始検出手段が、前記計量機のノズル掛けに設けられ、前記給油ノズルの当該ノズル掛けへの掛け外しを検出するノズル着脱スイッチが、前記給油ノズルが前記ノズル掛けより外されたことを検出した場合に給油作業の開始を検出することを特徴とするものである。
【0011】
従って、請求項2記載の発明によれば、当該ノズル掛けに設けられたノズル着脱スイッチにより、給油ノズルがノズル掛けより外されたことを検出した場合に給油作業の開始を検出するため、セルフ給油を行う顧客が誤って設定した油種と異なる油種の給油ノズルを取り出した場合でも給油ノズルの油種を確認した当該給油ノズルに対応した油種を供給することが可能になり、顧客が油種を間違えて設定した場合でも給油ノズルの油種を確認して本来の油種のポンプが起動されて給油可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になる給油所管理システムの一実施例の全体構成を示す構成図である。
本発明の給油所管理システムは、大略、給油所の事務所等の屋内に設置される屋内機器11と、給油を行う屋外機器12とからなる。屋内機器11としては、給油所制御装置13、監視モニタ14、POS端末機15、インタフォン16等が設けられている。
【0013】
また、屋外機器2としては、セルフ給油用の複数の計量機171 〜17n 、各計量機171 〜17n の給油処理を設定するセルフサービスユニット(設定器)181 〜18n 、各計量機171 〜17n を監視するための監視用カメラ191 〜19n が設けられている。
図2は屋内機器11と屋外機器12との接続を示す構成図である。
【0014】
図2に示されるように、給油所制御装置13は、POS端末機15及び計量機171 〜17n 、セルフサービスユニット181 〜18n とSS−LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)20,21を介して接続されている。そのため、給油所制御装置13は、計量機171 〜17n 、セルフサービスユニット181 〜18n の状態を監視すると共に、給油に関するデータの送受信を行うと共に精算処理を行う。
【0015】
また、給油所制御装置13は、監視モニタ14とRS232Cインタフェースを介してシリアル通信線22により接続されており、監視モニタ14の分割や表示位置の切替え制御を行う。
また、各計量機171 〜17n から給油所制御装置13に送信される電文(送信データ)としては、例えば給油ノズルの外れ、戻しの状態と、その給油ノズル番号、給油中は給油量などがある。逆に、給油所制御装置13から各計量機171 〜17n に送信される電文(信号)としては、給油許可信号などがある。
【0016】
また、セルフサービスユニット181 〜18n から給油所制御装置13に送信される電文(送信データ)としては、顧客が設定した油種や給油量、支払い方法などの情報がある。そして、給油所制御装置13からPOS端末機15に送信される電文(送信データ)としては、例えば給油終了の信号がある。POS端末機15は給油所制御装置13からの給油終了信号を受けると、精算処理が可能になる。
【0017】
監視モニタ14は、屋外に設置された監視カメラ19により撮像された各計量機171 〜17n の給油ポイントの画像のうち4箇所の画像のみを写し出す。監視カメラ191 〜19n は、セルフサービスユニット181 〜18n の設定操作および各計量機171 〜17n の給油操作等の顧客の様子を写すためのビデオカメラである。給油所制御装置13は、監視カメラ191 〜19n により撮像された画像の中から給油作業を行っている給油ポイントを選択し、給油作業中の場所のみを監視モニタ14に写す。
【0018】
インターフォン16は、セルフ給油作業を行っている顧客がセルフサービスユニット181 〜18n の設定方法、あるいは計量機171 〜17n の操作方法等について質問、回答などのコミュニケーションを図るときに使用する。
各計量機171 〜17n は、地下タンク(図示せず)に貯蔵された油液を内蔵ポンプ(図示せず)で汲み上げて給油を行うと共に、給油量を計測して出力する機器である。また、各計量機171 〜17n は、両側に給油ポイントが設けられており、夫々の給油ポイントに対応して各油種毎に4本の給油ノズル27a〜27d、給油ホース28a〜28dが設けられている。
【0019】
各給油ノズル27a〜27dは、計量機171 〜17n の側面に設けられたノズル掛け29a〜29dに掛止され、給油を行う際にノズル掛け29a〜29dから外されて車両の給油口に挿入される。また、ノズル掛け29a〜29dには、夫々各給油ノズル27a〜27dの掛け外しを検出するためのノズル着脱検出スイッチ(給油作業開始検出手段)30a〜30dが設けられている。尚、ノズル着脱検出スイッチ30a〜30dは、給油ノズル27a〜27dにより押圧されてオン状態に切り替わるようにノズル掛け29a〜29dの内部に設けられており、給油ノズル27a〜27dがノズル掛け29a〜29dに掛けられているときは、隠れて見えない。
【0020】
各計量機171 〜17n の内蔵ポンプは、給油所制御装置13から送信された給油許可信号を受けると、許可された油種の内蔵ポンプが動作して地下タンクの油液を汲み上げるため、車両への給油が可能となる。
また、セルフサービスユニット181 〜18n は、インターフォン子機23、音声出力用スピーカ24、設定器部25、プリンタ26を内蔵している。インターフォン子機23は、通信ケーブルを介してインターフォン16と相互に接続されており、屋内にいる給油所の係員と会話を交わすことが出来る。
【0021】
尚、各セルフサービスユニット181 〜18n には、インターフォン子機23、音声出力用スピーカ24、設定器部25、プリンタ26が夫々一対ずつ設けられており、各計量機171 〜17n の両側に設けられた給油ポイントに対応した構成となっている。
音声出力用スピーカ24は、例えば設定器部25により設定された油種と違う油種の給油ノズル27がノズル掛け29から外された場合、「ノズルが違います」という音声を出力して顧客に給油できないことを報知する。
【0022】
設定器部25は、各給油ポイント毎に顧客自身が入力操作して給油すべき油種、給油量等のデータからなる給油条件を設定するための装置である。そして、設定器部25により設定された給油条件は、給油所制御装置13に送信される。
図3は給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、給油所制御装置13は、各計量機171 〜17n 及びセルフサービスユニット181 〜18n からの給油データを管理する演算装置35と、CRT又はLCDディスプレイよりなる表示装置36と、表示装置36の画面上に設けられたタッチパネル等からなる入力装置37と、磁気ディスク装置等からなる記憶装置38と、シリアル通信インターフェイス39と、パラレル入出力インターフェイス40とから構成されている。
【0023】
また、記憶装置38には、設定器部25により設定された給油データの油種とノズル着脱検出スイッチ30a〜30dにより検出された給油ノズル27の油種とを比較する制御プログラム(比較手段)と、比較結果に基づいて油種不一致を報知する制御プログラム(報知手段)とが記憶されている。
図4は表示装置36に表示される画像の表示例を示す図である。
【0024】
図4に示されるように、表示装置36の画面に表示される画像45は、給油所全体の構成、すなわち計量機17を上方からみた形状に似たアイコンA1が実際に計量機17が配置されたレイアウトに応じて配置された表示例となっている。
また、表示装置36に表示される画像45では、実際の計量機171 〜17n の配置パターンに合わせたレイアウトで表示される。また、表示装置36に表示される各計量機171 〜17n のアイコンA1は、ほぼ実際の計量機を上方からみた形状で表示される。そして、各計量機171 〜17n の両側には、車両が停車して給油を行える給油ポイントの表示エリアA5が2つずつ設けられている。従って、各計量機171 〜17n のアイコンA1の両側には、給油ポイントNo.1〜No.6が設定され、各給油ポイントNo.1〜No.6に対応する番号1〜6も表示される。
【0025】
また、表示装置36には、各給油ポイントNo.1〜No.6毎に各計量機171 〜17n の状態(給油中、待機中、停止中等)を知らせる状態表示A2や、車両への給油油種、給油量等)を知らせる給油状況A3が表示される。このように、表示装置36の表示により各給油ポイントNo.1〜No.6毎の状態を一目で把握することができる。
【0026】
尚、上記表示装置36の表示例では、給油ポイントNo.7が灯油の給油が行えるように灯油専用計量機のアイコンA4が表示されている。さらに、各計量機111 〜11n の状態に応じて表示色を変更することにより、一層分かりやすくなり、間違えにくい表示内容とすることができる。
また、本実施例では、通信制御装置14が同一の給油ポイントに対して最大3データまで表示されるように管理することができるように設定されている。例えば、給油後タッチアップエリアなどへ移動して何らかの作業を行い精算が遅れた場合でも、その給油ポイントで次の顧客が給油可能となる。本システムでは、同様にその次の3人目まで給油可能となっている。
【0027】
また、画像45の下側には、メニュー釦46、カメラ釦47、ポンプ釦48、許可釦49、精算釦50の各アイコンが表示される。メニュー釦46は、後述する釦の機能を切り替えるものである。表示装置36の画面には、タッチパネルが設けられているので、メニュー釦46が一度押下されると、画面右端に閉店釦(図示せず)が表示される。メニュー釦46がもう一度押下されると、図4の画像が表示される。
【0028】
カメラ釦47が押下されると、監視モニタ14の表示が切り替えられる。例えば、画面上の監視したい給油ポイント1〜7の何れかに触ってから、カメラ釦47を押下すると、監視したい給油ポイントの画像が監視モニタ14に表示される。
また、ポンプ釦48は、各給油ポイント毎に給油を停止したり、再開したりするための操作釦である。許可釦49の機能については、後述するように給油許可を指示するための操作釦である。
【0029】
精算釦50は、給油終了後、給油データをPOS端末機15に送信するための操作釦である。
ここで、本実施例におけるセルフサービス給油の操作手順について説明する。
図5はセルフ給油を行う場合の各機器間での給油手順を説明するためのフローチャートである。
【0030】
図5に示されるように、給油所に到着した顧客は、(動作10)で給油ポイントNo.1〜No.8のなかで空いている給油ポイントへ移動する。そして、空いている給油ポイントに車両を停車させる。次の(動作11)では、給油ポイントに設置されたセルフサービスユニット18の設定器部25を用いて給油する油種、給油量、支払い方法等の給油条件を設定する。
【0031】
次の(動作12)では、設定終了後、顧客自身が計量機17から給油ノズル27を外し、車両の給油口に給油ノズル27の吐出パイプを挿入させる。そして、(動作13)では、給油を終了し、計量機17に給油ノズル27を戻す。
また、顧客は、(動作14)でプリンタ26から発行された仮伝票を持って、精算所に行き、給油料金の精算を行う。そして、(動作15)で顧客は給油所から退場する。
【0032】
上記顧客の(動作10〜15)に連動してセルフサービスユニット18は、以下のような処理を実行する。
すなわち、セルフサービスユニット18は、顧客が給油ポイントに入ると、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)で設定開始待ちの待機モードとなる。これは、何らかの車両検知装置を計量機17に備え、その信号をセルフサービスユニット18が受け取っても良いが、前に給油した車両が給油ポイントを離れた時点で設定待ちになっても良い。
【0033】
また、顧客が設定操作を終了したら、S12で設定値を制御装置に送信する。
プリンタ26は、S13で制御装置の印字命令を受け、設定されたフォーマットに従って、伝票番号等を印字した仮伝票を発行する。
また、上記顧客の(動作10〜15)に連動して給油所制御装置13は、以下のような処理を実行する。すなわち、給油所制御装置13は、S14でセルフサービスユニット18の設定器部25から各種設定が送信されると、計量機17に給油許可を与える。
【0034】
次のS15は、計量機17から給油終了及び給油量が送信されると、合計金額を演算する。そして、S16には、プリンタに金額、伝票番号等を送信し、印字を命令する。
一方、計量機では、S17で給油所制御装置13から給油許可が下りると、給油開始から待ち時間に入る。また、S18では、顧客が給油を開始すると、ポンプを作動させ、燃料が給油ノズル27から車両の燃料タンクへ給油される。次のS19では、顧客が給油を終了すると、ポンプを停止させ、給油所制御装置13に給油の終了と給油量を送信する。
【0035】
また、給油が終了すると、顧客は、セルフサービスユニット18のプリンタ26から給油ポイント番号又は計量機番号、追番号(伝票番号)、日時、油種、給油量、給油金額等の給油データが表示された仮伝票を取り、事務所内の精算所に移動する。これで、セルフ給油を行う場合の動作手順が終了する。
セルフサービスユニット18の設定器部26により入力された設定内容は、同時に給油所制御装置13の表示装置36に表示される。そのため、給油所の係員は、給油所の事務所に設置された給油所制御装置13の表示装置36により、各計量機171 〜17n の設定の有無及び設定内容を確認することができる。
【0036】
また、給油所の係員は、給油客から仮伝票を受け取り、その内容に該当するデータを給油所制御装置13の表示装置36に表示された画面上から選択し、入力装置37により精算の操作を行う。これで、給油データは、給油所制御装置13からPOS端末機15に送信される。これにより、POS端末機15のプリンタ(図示せず)から伝票が発行され、給油代金と引換えに伝票を顧客に渡す。
【0037】
このようにして給油操作及び給油代金の精算を行う際、給油所制御装置13の表示装置36には、図4に示すような実際に各計量機111 〜114 の配置パターンとほぼ同じレイアウトで各計量機111 〜114 のアイコンA1が表示されると共に、各給油ポイント毎に状態表示A2や、車両への給油状況A3が表示されるので、簡易伝票に記載された給油ポイントの給油データ(油種、給油量等)を簡単に確認することができる。また、給油所の各計量機11の状態を給油所制御装置13の表示装置36に表示されたレイアウト画像25により各給油ポイントの状況を監視することができる。
【0038】
図6は表示装置36の画面上に表示される給油ポイントの表示例の変化を説明するための図である。
顧客の車両が給油ポイントに到着する前は、図6(A)に示されるように、状態表示A2に「待機中」が表示される。
次に顧客が給油ポイントに車両を停車させてセルフサービスユニット18の設定器部25で設定を行うと、図6(B)に示されるように、給油状況A3に設定内容が表示される。
【0039】
続いて、設定器部25による設定操作が完了し、当該給油ポイントの計量機17の設定された油種に対応する給油ノズル27がノズル掛け29から外されると、図6(C)に示されるように、状態表示A2に「給油待」が表示されるとともに、給油ポイントの表示色が「白色」から「青色」に変化し、且つブザーを短く鳴動させて給油所の係員に給油準備が完了したことを知らせる。
【0040】
そして、給油所の係員は、監視モニタ14に表示された当該給油ポイントの画像を確認して、間題なく給油できると判断した場合、表示装置36に表示された許可釦46を押下する。
これにより、表示装置36の当該給油ポイントには、図6(D)に示されるように、給油ポイント表示エリアA5の表示色が「白色」に戻り、状態表示A2に「給油中」が表示されると共に、給油状況A3に伝票番号が表示される。また、給油中は、図6(E)に示されるように、状態表示A2に「給油中」が表示されると共に、給油状況A3に現在の給油量が表示される。
【0041】
当該給油ポイントでの満タン給油が終了し、給油ノズル27が計量機17のノズル掛け29に戻されると、図6(F)に示されるように、状態表示A2に「待機中」が表示されると共に、給油状況A3の表示色が「白色」から「緑色」に変化して給油が終了したことを表示する。これで、一連の給油処理が終了する。
ここで、設定器部25による設定操作が完了し、図6(B)に示されるように、給油状況A3に設定内容が表示される状態で顧客自身が設定した油種とは異なる油種の給油ノズル27を誤ってノズル掛け29から外した時、給油所制御装置13は表示装置36にノズル間違いであることを表示する。すなわち、図6(G)に示されるように、表示装置36の給油ポイント表示エリアA5の表示色が「白色」から「赤色」に変化し、且つブザーを間欠的に鳴動させて給油所の係員に給油ノズル27の油種が設定された油種と異なることを知らせる。
【0042】
この状態で顧客自身が設定した油種と異なる給油ノズル27を取り上げたことに気付かない時は、給油所制御装置13を操作している給油所の係員がインターフォン16を使ってセルフサービスユニット18の音声出力用スピーカ24から顧客に対し「設定された油種の給油ノズルを取る」といったような指示を音声で与える。
【0043】
そして、顧客自身が設定された油種と異なる油種の給油ノズル27を取り出したことに気付いて間違った給油ノズル27を計量機17のノズル掛け29に戻した後、設定された油種の給油ノズル27を計量機17のノズル掛け29から取り直せば、給油所制御装置13は表示装置36の画面の表示が図6(C)に示されるように、状態表示A2に「給油待」が表示されるとともに、給油ポイントの表示色が「白色」から「青色」に変化し、且つブザーを短く鳴動させて給油所の係員に給油準備が完了したことを知らせる。
【0044】
尚、これ以降は、前述した正常な手順と同様に図6(C)〜(F)に示されるように表示処理が実行される。
ここで、給油所制御装置13が実行する制御処理について説明する。
図7は給油所制御装置13が実行する表示装置36の画面の表示を制御する処理のフローチャートである。
【0045】
図7に示されるように、S21では表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を図6(A)に示されるような「待機中表示」にする。
次のS22では、セルフサービスユニット18から電文が送られるまで待つ。S22において、セルフサービスユニット18から電文が送信されると、S23に進み、セルフサービスユニット18から送られてきた設定内容に関する電文を読み込み、その情報に基づいて図6(B)に示されるような表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を「設定表示」として表わす。
【0046】
次のS24では、計量機17から電文が送られるまで待つ。このS24において、計量機17から電文が送信されると、S25に進み、計量機17から送信された「ノズル番号惰報」を読み込む。
そして、S26において、セルフサービスユニット18から送信された「設定油種情報」と計量機17から送信された「ノズル番号情報」とを比較する。このS26の比較結果により、顧客が取り上げた給油ノズル27がセルフサービスユニット18の設定器部26により設定された油種と同一油種の給油ノズル27であれば、S27に進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を図6(C)に示されるような「給油許可待ち表示」にし、ブザーを短く鳴動させる。その後、S29に進む。
【0047】
しかし、上記S26において、比較結果が顧客が取り上げた給油ノズル27がセルフサービスユニット18の設定器部26により設定された油種と異なる油種の給油ノズル27であるときは、S28へ進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を図6(G)に示されるような「ノズル間違い表示」にし、ブザーを間欠的に鳴動させる。その後、S24へ戻り、S24以降の処理を実行する。
【0048】
S29では、表示装置36の画面に表示された許可釦46が押下されるまで待つ。次のS30では、計量機17へ給油許可電文を出力すると共に、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を図6(D)に示されるような「給油開始表示」にする。
続いてS31では、計量機17から電文が送られるまで待つ。そして、S31において、計量機17から送信された給油データの電文を受信すると、S32に進み、計量機17から送信された給油量、またはノズル戻しに関する電文を読み込む。そして、計量機17から送信された給油量に基づいて表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を図6(E)に示されるような「給油中表示画面」として表わす。
【0049】
次のS33では、計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」である否かを判定する。このS33において、計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」である場合にはS34へ進み、表示装置36の画面に表示される当該給油ポイントの画像(表示エリアA5)を図6(F)に示されるような「給油終了表示」にする。また、上記計量機17から送信された電文が「ノズル戻り」でない場合にはS31に戻り、S31以降の処理を繰り返す。
【0050】
そして、S34以降、給油所制御装置13は精算釦47が押下されるのを待って、POS端末機15に給油終了電文を送信する。そして、S21へ戻る。
このように、設定器部26により設定された給油データの油種と設定器部26により設定された給油ノズル27の油種とを比較した結果に基づいて油種一致又は油種不一致を出力するため、セルフ給油を行う顧客が誤って設定した油種と異なる油種の給油ノズル27を取り出した場合でも給油ノズル27の油種を確認できるので、給油所の係員が計量機17まで出向かずに済む。
【0051】
また、顧客自身が設定した油種と異なる給油ノズル27を取り出したことに気付かない場合でも、給油所側の係員が給油ノズル27の油種が設定された油種と一致するか否かを確認できるので、給油ポイントに停車された車両が給油できないまま長時間給油ポイントを塞ぐことを防止できる。
次に本発明の変形例1について説明する。
【0052】
図8は本発明の変形例1に用いられる計量機の構成を示す図である。
図8に示されるように、計量機51は、前述した計量機17と同様に地下タンク(図示せず)に貯蔵された油液を内蔵ポンプ(図示せず)で汲み上げて給油を行うと共に、給油量を計測して出力する機器である。また、計量機51には、両側に給油ポイントが設けられており、夫々の給油ポイントに対応して各油種毎に3本の給油ノズル52(521 〜523 )、給油ホース53(531 〜533 )が設けられている。各給油ノズル53(531 〜533 )は、計量機51の側面に設けられたノズル掛け54(541 〜543 )に掛止され、給油を行う際にノズル掛け54(541 〜543 )から外されて車両の給油口に挿入される。
【0053】
ノズル掛け54(541 〜543 )は、計量機51のノズル収納部51a内に移動可能に設けられている。すなわち、ノズル掛け54(541 〜543 )は、給油ノズル52(521 〜523 )を収納するノズル収納位置Iと、給油ノズル52(521 〜523 )が取り出し可能となる計量機51の外部に突出するノズル取出位置IIとの間で移動可能に設けられている。また、計量機51には、給油ホース53(531 〜533 )を収納するためのホース収納部51bが設けられている。
【0054】
図9はノズル掛け54を移動させるノズル移動機構の構成を説明するための縦断面図である。
図9に示されるように、ノズル掛け54は、移動方向(X方向)に延在するレール55と、レール55の端部に設けられたノズル掛止部56と、抜け防止用のストッパ58とからなる。ノズル掛止部56は、給油ノズル52を起立状態に掛止するため、給油ノズル52のグリップ52aが嵌合する凹部56aと、給油ノズル52のレバーガード52bを支持する支持部56bとを有する。
【0055】
ノズル移動機構57は、レール55の上下面に当接して移動位置をガイドするガイドローラ59,60と、レール55を延在方向(X方向)に駆動する駆動ローラ61と、駆動ローラ61をベルト62を介して駆動するノズル掛け駆動モータ63とから構成されている。そのため、ノズル掛け54は、駆動ローラ61が回転駆動されると、ガイドローラ59,60及び駆動ローラ61にガイドされながらX方向に平行移動する。
【0056】
これにより、ノズル掛止部56に掛止された給油ノズル52は、計量機51の収納部51a内に収納されるノズル収納位置I(図9中、破線で示す)、又は給油ノズル52が取り出し可能となるノズル取出位置II(図9中、実線で示す)に平行移動する。
尚、駆動ローラ61の代わりにレール55の下面側にラックを形成してギヤを噛合させる構成とし、駆動モータ63によりギヤを駆動してノズル掛け54をX方向に移動させても良い。
【0057】
図10は給油所管理システムの全体構成を示すブロック図である。
図10に示されるように、給油所管理システムは、上記計量機51、セルフサービスユニットの設定器65、POS端末機の制御装置66からなる。計量機51は、複数のノズル52(521 〜523 )、ノズル掛け54(541 〜543 )、ノズル掛け駆動モータ63(631 〜633 )、ポンプ67(671 〜673 )、ノズル着脱検知スイッチ68(681 〜683 )を有する。
【0058】
ノズル掛け駆動モータ63(631 〜633 )、ポンプ67(671 〜673 )、ノズル着脱検知スイッチ68(681 〜683 )は、計量機51に内蔵された計量機制御部70に接続されている。また、設定器65は、給油する油種、給油量を設定するための装置であり、設定した内容は制御装置66に送られる。制御装置66は、制御部71と操作盤72とよりなる。尚、計量機制御部70は、上記設定器65及び制御装置66とシリアル通信線73を介して接続されている。
【0059】
操作盤72は、設定器65により給油情報が設定されたことが確認されたとき、給油許可を入力するための許可信号出力手段としての入力装置である。制御部71は設定器65からの設定内容の受け取ると、計量機51へのノズル掛け駆動命令(前進又は後退信号)、及びボンプ起動又は停止命令の信号を出力させる。
また、制御部71は、後述するように操作盤72からの入力された内容と設定器65から送信された油種情報を基にノズル取出位置IIへ移動させる必要のあるノズル掛け番号(油種)を判断し、計量機51ヘノズル掛け駆動命命を発生させる。
【0060】
図11は設定器65、制御装置66、計量機51の制御及び動作を説明するためのフローチャートである。
図11に示されるように、S41において、給油を行う顧客は、設定器65を用いて油種、給油量の設定を行う。これにより、制御装置66は、S42で設定器65により設定された設定内容(給油情報)を読み取り、この設定内容を操作盤72の表示部(図示せず)に表示する。
【0061】
次のS43では、給油所の係員が上記操作盤72の表示部に表示された設定内容を確認し、操作盤72の入力部から給油許可が入力された否かをチェックする。このS43において、給油許可が入力されると、S44に進み、給油許可を読み取ると共に、設定器65から送られてきた油種情報に基づいて、ノズル取出位置IIへ移動させるノズル番号(又はせり出すべきノズル掛け54の番号)を判別して計量機51に設定された油種の給油ノズルをノズル取出位置IIへ移動させるノズル移動信号を出力する。
【0062】
計量機51では、S45で計量機51の計量機制御部70は、上記ノズル移動信号を受け取ると、ノズル掛け駆動モータ63に通電して駆動ローラ61を回転駆動し、ノズル掛け54をノズル取出位置IIへ移動させる。これで、設定された油種の給油ノズル52は、ノズル掛け54と共にノズル取出位置IIへ移動して取り出し可能になる。そのため、顧客は、設定した油種の給油ノズル52のみが取り出し可能になり、設定した油種以外の油種の給油ノズルを取り出すことができない。よって、給油ノズル52の油種間違いが防止される。
【0063】
次のS46で制御装置66は、S44の処哩に引き続き、計量機51のポンプ67を起動させる動作信号を出力する。これにより、S47で計量機51のボンプ67は、上記ポンプ動作信号を受け取り、ボンプ駆動モータ(図示せず)を起動させる。
顧客はノズル掛け54をノズル取出位置IIへ移動することにより給油ノズル52の油種を確認し、その後給油ノズル52をノズル掛け54から外す。そのため、次のS48では、ノズル着脱検知スイッチ68がオフになると、給油ノズル52をノズル掛け54から外されたものと判断する。そして、顧客は、給油ノズル52の吐出パイプを車両の給油口に挿入させて給油ノズル52のノズルレバーを開弁方向に操作して、給油を開始する。
【0064】
よって、S49では、給油ノズル52の開弁操作により給油が行われ、給油量が計量機51の流量計(図示せず)により計測される。顧客が設定した満タン給油又はプリセット給油が完了すると、S50において、給油ノズル52がノズル掛け54に戻される。この後、顧客は、給油量に応じた金額を精算所で精算した後、退場する。
【0065】
一方、計量機51では、S51で計量機51のノズル着脱検知スイッチ68がオンに切り替わり、給油ノズル52が戻されたことを検知する。これにより、S52で制御装置66はノズル着脱検知スイッチ68からのオン信号を受け取ると、計量機51のボンプ67に停止信号を出力する。
次のS53では、計量機51のポンプ67は、上記停止信号を受けて停止状態になる。そして、S54で制御装置66は、S52の処理に引き続き計量機51にノズル掛け54をノズル収納位置Iに戻す復帰信号を出力する。
【0066】
その結果、計量機51では、ノズル掛け駆動モータ63を取り出し時と逆方向に回転駆動され、駆動ローラ61をノズル収納方向に回転駆動する。これにより、ノズル掛け54はノズル取出位置IIからノズル収納位置Iへ移動する。
この後、新規の顧客が入場すると、上記S41の処哩に戻る。
次に、本発明の変形例2について説明する。
【0067】
図12は変形例2の給油所管理システムを説明するための給油所の平面図である。また、図13は給油所管理システムを説明するための給油所の側面図である。
図12及び図13に示されるように、給油所にはゲート式のセルフ給油用計量機17が平行に設置されている。計量機17の両側には、給油ポイントNo.1〜No.4が設けられている。そして、各給油ポイントNo.1〜No.4の上方に装架されたキャノピー81の天井には、車両が到着したことを検出する車両センサ82(82a〜82d)と、行動指示機83(83a〜83d)とが設けられている。車両センサ82(82a〜82d)としては、例えば超音波センサ、あるいは赤外線センサ等が用いられる。
【0068】
また、行動指示機83(83a〜83d)は、セルフ給油を行う顧客に行動を指示するメッセージを表示する表示装置である。そのため、行動指示機83(83a〜83d)は、各給油ポイントNo.1〜No.4から見やすい位置、本実施例ではキャノピー81の天井に吊下される。
図14は行動指示機83の一例を示す斜視図である。
【0069】
図14に示されるように、行動指示機83は、箱型の筐体84の各給油ポイントNo.1〜No.4に対向する前面にメッセージ表示部85a〜85fが設けられている。メッセージ表示部85a〜85fには、上から順に「給油して下さい」「給油中です、車を停めて下さい」「ノズルの油種が間違っています」「精算をお願いします」「車を移動させて下さい」「先に精算して下さい」といったようなメッセージが表示されている。
【0070】
そして、メッセージ表示部85a〜85fの内側には、電球あるいは蛍光灯が内蔵されており、後述するように適宜内蔵された電球あるいは蛍光灯が点灯してメッセージ表示部85a〜85fに表示されたメッセージが対応する給油ポイントの顧客から見えるようにする。
図15は変形例2の給油所管理システムの構成を説明するためのブロックである。
【0071】
図15に示されるように、給油所制御装置88は、計量機状態監視・制御部89、車両センサ入力部90、精算処理部91、給油状況判定部92、行動指示機制御部93から構成されている。計量機監視・制御部89は、各計量機17に接続され、各計量機17の動作状態を監視すると共に、各計量機17のポンプ制御を行う。また、計量機状態監視・制御部89により検出された監視状況は、給油状況判定部92及び精算処理部91に出力される。
【0072】
車両センサ入力部90は、車両センサ82(82a〜82d)に接続されており、各給油ポイントNo.1〜No.4における車両の有無を判定することができる。また、行動指示機制御部93は、行動指示機83(83a〜83d)を制御する制御信号を出力する。尚、本変形例の場合、行動指示機83(83a〜83d)へ出力される制御信号としては、給油要求、車停止要求、ノズル変更要求、精算要求、車移動要求、車停止・精算要求の6種類がある。
【0073】
従って、行動指示機83(83a〜83d)は、行動指示機制御部93から入力された制御信号の内容に応じてメッセージ表示部85a〜85fに内蔵されたランプの何れかを点灯させて給油ポイントの顧客に行動を指示する。
図16は給油状況判定部92が実行する判定手順を説明するためのフローチャートである。
【0074】
図16に示されるように、S61では、車両センサ82(82a〜82d)がオンか否かをチェックする。S61において、車両センサ82(82a〜82d)がオンであるときは、対応する給油ポイントNo.1〜No.4に車両が到着したものと判断し、S62に進む。S62では、給油すべき油種、給油量等の給油データの設定が完了したことを確認する。
【0075】
そして、次のS63では、計量機17のノズルスイッチがオフになったかどうかをチェックする。このS63において、ノズルスイッチがオフになると、顧客が給油ノズルを取り上げたものと判断し、次のS64に進む。
S64では、顧客が取り上げた給油ノズルの油種が設定された油種とを比較し、両方の油種が一致するか否かをチェックする。上記S64において、油種が一致する場合、S65で給油許可を出力して計量機17に内蔵された当該油種のポンプを起動させる。
【0076】
また、上記S64において、油種が不一致の場合、S66に進み、当該給油ポイントに設置された行動指示機83に「ノズル変更要求」信号を出力する。これにより、メッセージ表示部85cの内蔵ランプ(図示せず)が点灯し、「ノズルの油種が間違っています」といったメッセージが表示される。そのため、顧客は、行動指示機83に表示されたメッセージにより設定した油種と違う油種の給油ノズルを取り上げたことに気付き、この給油ノズルをノズル掛けに戻すと共に正しい油種の給油ノズルを取り上げることができる。この場合、上記S62に戻り、設定操作からやり直す。
【0077】
また、上記S65で給油許可が出力されると、S67に進み、計量機状態監視・制御部89から給油中の信号が入力されないときは、S68に進み、規定時間が経過したか否かをチェックする。そして、S68で規定時間が経過すると、S69に進み、行動指示機83に「給油要求」信号を出力する。これにより、メッセージ表示部85aの内蔵ランプ(図示せず)が点灯し、「給油して下さい」といったメッセージが表示される。そのため、顧客は、行動指示機83に表示されたメッセージにより給油開始操作、すなわち給油ノズルの開弁操作を行っていないことに気付きノズルレバーを開弁方向に操作する。
【0078】
また、上記S67において、計量機状態監視・制御部89から給油中の信号が入力されたときは、S70に進み、車両センサ82(82a〜82d)がオンか否かをチェックする。S70において、車両センサ82(82a〜82d)がオンでないときは、対応する給油ポイントNo.1〜No.4に車両がいないものと判断し、S71に進む。このS71では、当該給油ポイントに対応する計量機17のポンプを停止される。続いて、S72で行動指示機83に「車停止要求」信号を出力する。これにより、メッセージ表示部85bの内蔵ランプ(図示せず)が点灯し、「給油中です、車を停めて下さい」といったメッセージが表示される。そのため、顧客は、行動指示機83に表示されたメッセージにより車両を当該給油ポイントに停止させる。この場合、上記S61に戻り、S61以降の処理を実行する。
【0079】
また、上記S70において、車両センサ82(82a〜82d)がオンであるときは、対応する給油ポイントNo.1〜No.4に車両が到着したものと判断し、S73に進む。このS73では、車両への給油が完了したか否かをチェックしており、給油が完了していないときは、上記S70に戻る。しかし、S73において、車両への給油が完了したときは、S74に進み、再度車両センサ82(82a〜82d)がオンか否かをチェックする。
【0080】
S74において、車両センサ82(82a〜82d)がオンでないときは、対応する給油ポイントNo.1〜No.4に車両がいないものと判断し、S75に進む。このS75では、給油料金が精算されたかどうかをチェックする。S75において、精算済みの場合、顧客は給油所から退場する。そして、今回の一連の処理を終了して上記S61に戻る。
【0081】
また、S75において、精算が済んでいないときは、S76に進み、行動指示機83に「車停止・精算要求」信号を出力する。これにより、メッセージ表示部85fの内蔵ランプ(図示せず)が点灯し、「先に精算して下さい」といったメッセージが表示される。そのため、顧客は、行動指示機83に表示されたメッセージにより車両を停止させて給油料金の精算を行う。よって、セルフ給油が完了した顧客は、給油料金を支払わずに退場することがしにくくなり、心理的に給油料金の支払いを促すことができる。
【0082】
また、上記S74において、車両センサ82(82a〜82d)がオンであるときは、対応する給油ポイントNo.1〜No.4に車両がいるものと判断し、S77に進む。このS77では、給油料金が精算されたかどうかをチェックする。S77において、精算済みでないの場合、S78に進む。
S78では、規定時間が経過したか否かをチェックする。そして、S78で規定時間が経過すると、S79に進み、行動指示機83に「精算要求」信号を出力する。これにより、給油料金の精算が済むまでメッセージ表示部85dの内蔵ランプ(図示せず)を点灯させて「精算をお願いします」といったメッセージを表示し続ける。よって、セルフ給油が完了した顧客は、給油料金を支払わずに退場することがしにくくなり、心理的に給油料金の支払いを促すことができる。そして、上記S74に戻る。
【0083】
また、S77において、精算済みの場合はS80に進む。S80では、規定時間が経過したか否かをチェックする。そして、S80で規定時間が経過すると、S81に進み、行動指示機83に「車移動要求」信号を出力する。これにより、給油料金の精算が済むまでメッセージ表示部85eの内蔵ランプ(図示せず)を点灯させて「車を移動させて下さい」といったメッセージを表示し続ける。よって、給油及び精算が終了した顧客の車両が給油ポイントに長時間停車することを防止できる。
【0084】
また、上記行動指示機83の代わりに音声で指示することも可能であり、また、「車停止・精算要求」信号を出力するには不正給油の可能性が高いので、給油所側の係員に分かりやすくため、該当する給油ポイントからの出口をスポットライトで照らすようにすることもできる。
尚、上記実施例では、地上設置型の給油装置を一例として挙げたが、これに限らず、例えば給油ノズルを昇降させる懸垂式給油装置にも適用できるのは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、給油所の事務所内に設けられた給油制御装置が、設定器により設定された給油データの油種と給油作業開始検出手段により検出された給油ノズルの油種とを比較し、比較結果油種不一致である場合にはその旨を報知すると共に、当該比較結果が油種一致である場合には許可釦の操作による給油の許可待ちであることを報知するため、セルフ給油を行う顧客が誤って設定した油種と異なる油種の給油ノズルを取り出した場合でも事務所内に設けられた給油制御装置により給油ノズルの油種を確認できるので、事務所内にいる係員が計量機まで出向かずに済む。また、顧客自身が設定した油種と異なる給油ノズルを取り出したことに気付かない場合でも給油所側の係員が給油ノズルの油種が設定された油種と一致するか否かを確認できるので、給油ポイントに停車された車両が給油できないまま長時間給油ポイントを塞ぐことを防止できる。
【0086】
また、上記請求項2記載の発明によれば、当該ノズル掛けに設けられたノズル着脱スイッチにより、給油ノズルがノズル掛けより外されたことを検出した場合に給油作業の開始を検出するため、セルフ給油を行う顧客が誤って設定した油種と異なる油種の給油ノズルを取り出した場合でも給油ノズルの油種を確認した当該給油ノズルに対応した油種を供給することが可能になり、顧客が油種を間違えて設定した場合でも給油ノズルの油種を確認して本来の油種のポンプが起動されて給油可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる給油所管理システムの一実施例の全体構成を示す構成図である。
【図2】屋内機器11と屋外機器12との接続を示す構成図である。
【図3】給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
【図4】表示装置36に表示される画像の表示例を示す図である。
【図5】セルフ給油を行う場合の各機器間での給油手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】表示装置36の画面上に表示される給油ポイントの表示例の変化を説明するための図である。
【図7】給油所制御装置13が実行する表示装置36の画面の表示を制御する処理のフローチャートである。
【図8】本発明の変形例1に用いられる計量機の構成を示す図である。
【図9】ノズル掛け54を移動させるノズル移動機構の構成を説明するための縦断面図である。
【図10】給油所管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図11】設定器65、制御装置66、計量機51の制御及び動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】変形例2の給油所管理システムを説明するための給油所の平面図である。
【図13】給油所管理システムを説明するための給油所の側面図である。
【図14】行動指示機83の一例を示す斜視図である。
【図15】変形例2の給油所管理システムの構成を説明するためのブロックである。
【図16】給油状況判定部92が実行する判定手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 屋内機器
12 屋外機器
13 給油所制御装置(報知手段)
14 監視モニタ
15 POS端末機
171 〜17n 計量機
181 〜18n セルフサービスユニット(設定器)
191 〜19n 監視用カメラ
23 インターフォン子機
24 音声出力用スピーカ(報知手段)
25 設定器部(設定器)
26 プリンタ
27a〜27d 給油ノズル
28a〜28d 給油ホース
29a〜29d ノズル掛け
30a〜30d ノズル着脱検出スイッチ(給油作業開始検出手段)
36 表示装置
37 入力装置
38 記憶装置
39 シリアル通信インターフェイス
40 パラレル入出力インターフェイス
45 画像
46 メニュー釦
47 カメラ釦
48 ポンプ釦
49 許可釦
50 精算釦
51 計量機
52(521 〜523 ) 給油ノズル
53(531 〜533 ) 給油ホース
54(541 〜543 ) ノズル掛け
55 レール
56 ノズル掛止部
57 ノズル移動機構
59,60 ガイドローラ
61 駆動ローラ
63 ノズル掛け駆動モータ
65 設定器
66 制御装置
68(681 〜683 ) ノズル着脱検知スイッチ
70 計量機制御部
71 制御部
72 操作盤
88 給油所制御装置
89 計量機状態監視・制御部
90 車両センサ入力部
91 精算処理部
92 給油状況判定部
93 行動指示機制御部
82(82a〜82d) 車両センサ
83(83a〜83d) 行動指示機
85a〜85f メッセージ表示部

Claims (2)

  1. 油種の異なる給油ノズルが複数設けられると共に該給油ノズル毎に当該給油ノズルによる給油作業開始を検出する給油作業開始検出手段が設けられ、セルフサービス方式で給油を行う計量機と、
    該計量機に対応して設けられ給油に関するデータを予め設定する設定器と、
    給油所の事務所内に設けられ、該設定器から送信される給油データ及び前記給油作業開始検出手段から送信される作業開始データを管理すると共に、前記計量機に対して給油を許可するための許可釦を有し、当該許可釦の操作に基づき指定された計量機による給油を許可する給油制御装置と、
    を有する給油所管理システムにおいて、
    前記給油制御装置は、
    前記設定器により設定された給油データの油種と前記給油作業開始検出手段により検出された給油ノズルの油種とを比較する比較手段と、
    該比較手段による比較結果油種不一致である場合にはその旨を報知すると共に、当該比較結果が油種一致である場合には前記許可釦の操作による給油の許可待ちであることを報知する報知手段と、を備えてなることを特徴とする給油所管理システム。
  2. 前記給油作業開始検出手段は、
    前記計量機のノズル掛けに設けられ、前記給油ノズルの当該ノズル掛けへの掛け外しを検出するノズル着脱スイッチが、前記給油ノズルが前記ノズル掛けより外されたことを検出した場合に給油作業の開始を検出することを特徴とする請求項1に記載の給油所管理システム。
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