JP4331328B2 - 給油装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は給油装置に係り、特に給油ノズルから吐出された給油量を計測し、プリセットされた目標給油量を給油するよう構成された給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、給油所等には複数の計量機が設置されている。そして、各計量機には、レギュラーガソリン用、ハイオクガソリン用、軽油用の各給油ノズルが設けられている。
この種の計量機においては、定量、定額等の顧客所望のプリセット値を予め設定しておき、計測値が当該プリセット値になると、給油が終了する。一般に、計量機は、油液を送液するポンプ、給油された流量を計測する流量計、2段式電磁弁(大流量用、小流量用)、給油ホース、給油ノズル、ノズル掛けに設けられたノズルスイッチ、給油すべき金額又は量をプリセット値として設定する設定器、給油ノズルから吐出された給油量を表示する表示器等から構成されている。
【0003】
プリセット給油機能を有する計量機では、次の手順でプリセット給油処理を実行する。
▲1▼ 設定器によりプリセット値を設定する。そして、POS端末機からの給油許可電文を受け取る。
▲2▼ ノズルスイッチのオンにより、ポンプ起動、電磁弁(大流量用)を開弁させる。表示器の計測値をリセットする。
【0004】
▲3▼ 給油ノズルにより給油開始する。流量計から出力された計測値を表示器に表示する。
▲4▼ プリセット値の0.5リットル手前で電磁弁(大流量用)を閉止し、電磁弁(小流量用)を開弁させてプリセット値までの残量を給油する。
▲5▼ 流量計の計測値がプリセット値に達したとき、電磁弁(小流量用)を閉止してポンプを停止させる。
【0005】
▲6▼ 給油ノズルがノズル掛けに戻されてノズルスイッチがオフになると、POS端末機へ給油終了の電文を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の給油装置では、電磁弁の弁と弁座との間に異物が噛み込んだり、経年変化により電磁弁と弁座のクリアランスが狂ってくると、計測値がプリセット値に達して電磁弁を閉止しても、実際には電磁弁が閉止しておらず、計測値がプリセット値をオーバしてしまうことがあった。
【0007】
このような状態で満タン給油を行う場合、運転者は表示器に表示された数値を給油された流量値として精算を行うが、プリセット給油の場合には、設定した給油量と表示器に表示される数値とが違うため、精算する際に運転者と給油所側との間でトラブルとなる場合がある。
例えば、設定されたプリセット値以上の数値が表示器に表示された場合、運転者は予定していた金額よりも余計に支払うことになり、不満が残る。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を解決した給油装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
上記請求項1記載の発明は、給油ノズルから吐出された給油量を計測する流量計と、該流量計により計測された総給油値を表示する表示器と、給油すべき給油値を設定するプリセット操作部と、該プリセット操作部により設定された目標給油値が前記流量計により計測されたとき給油を停止する制御手段と、を有する給油装置において、
前記制御手段により給油が停止したときに前記流量計で計測された総給油値と前記プリセット操作部により設定された目標給油値を上回る誤差の有無を判定する判定手段と、
前記総給油値が前記目標給油値に前記誤差を加えた値以上であると前記判定手段が判定した場合に、異常発生を報知する報知手段と、
前記総給油値が前記目標給油値に前記誤差を加えた値以上であると前記判定手段が判定した場合に、前記総給油値を前記表示器に表示させ、前記総給油値が前記目標給油値に前記誤差を加えた値未満であると前記判定手段が判定した場合に、前記総給油値に代えて前記目標給油値を前記表示器に表示させる表示制御手段と、
を備えてなることを特徴とするものである。
【0010】
従って、請求項1記載の発明によれば、総給油値が目標給油値に誤差を加えた値以上であると判定手段が判定した場合に、異常発生を報知すると共に、総給油値を表示器に表示させることにより、給油所側では給油系統で何等かの異常が発生したことを認識して迅速に対処することができる。また、総給油値が目標給油値に誤差を加えた値未満であると判定手段が判定した場合に、総給油値に代えて目標給油値を表示器に表示させることにより、プリセット給油を行なった顧客(運転者)と給油所側とのトラブルを回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になる給油システムの一実施例の構成図である。
図1に示されるように、給油システムは、大略、給油所の事務所等の屋内に設置される屋内機器11と、給油を行う屋外機器12とからなる。屋内機器11としては、給油所制御装置13、監視モニタ14、POS端末機15、インタフォン16等が設けられている。
【0013】
また、屋外機器12としては、セルフサービス給油用の複数の計量機171 〜17n 、各計量機171 〜17n の給油処理を設定するセルフサービスユニット(設定器)181 〜18n 、各計量機171 〜17n を監視するための監視用カメラ191 〜19n が設けられている。
各計量機171 〜17n は、セルフサービスユニット181 〜18n を介してシリアル回線31により接続されており、後述するように相互に給油に関するデータを送受信している。また、各計量機171 〜17n は、夫々無線式のリモートコントローラ32から送信される信号を受信する受信部331 〜33n が設けられている。尚、受信部331 〜33n の取付位置としては、離れた位置からでも受信しやすいように各計量機171 〜17n の上部に取り付けられている。
【0014】
また、受信部331 〜33n は、各計量機171 〜17n に対応して設けられたセルフサービスユニット181 〜18n に設けるようにしても良い。
図2は屋内機器11と屋外機器12との接続を示す構成図である。
図2に示されるように、給油所制御装置13は、POS端末機15及び計量機171 〜17n 、セルフサービスユニット181 〜18n とSS−LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)20,21を介して接続されている。そのため、給油所制御装置13は、計量機171 〜17n 、セルフサービスユニット181 〜18n の状態を監視すると共に、給油に関するデータの送受信を行うと共に精算処理を行う。
【0015】
また、給油所制御装置13は、監視モニタ14とRS232Cインタフェースを介してシリアル通信線22により接続されており、監視モニタ14の分割や表示位置の切替え制御を行う。
また、各計量機171 〜17n から給油所制御装置13に送信される電文(送信データ)としては、例えば給油ノズルの外れ、戻しの状態と、その給油ノズル番号、給油中は給油値(給油量、給油金額)などがある。逆に、給油所制御装置13から各計量機171 〜17n に送信される電文(信号)としては、給油許可信号、給油停止信号などがある。
【0016】
また、セルフサービスユニット181 〜18n から給油所制御装置13に送信される電文(送信データ)としては、顧客が設定した油種や給油値(給油量、給油金額)、支払い方法などの情報がある。そして、給油所制御装置13からPOS端末機15に送信される電文(送信データ)としては、例えば給油終了信号などがある。POS端末機15は給油所制御装置13からの給油終了信号を受けると、精算処理が可能になる。
【0017】
監視モニタ14は、屋外に設置された監視カメラ19により撮像された各計量機171 〜17n の給油ポイントの画像のうち4箇所の画像のみを写し出す。監視カメラ191 〜19n は、セルフサービスユニット181 〜18n の設定操作および各計量機171 〜17n の給油操作等の顧客の様子を写すためのビデオカメラである。給油所制御装置13は、監視カメラ191 〜19n により撮像された画像の中から給油作業を行っている給油ポイントを選択し、給油作業中の場所のみを監視モニタ14に写す。
【0018】
インターフォン16は、セルフサービス給油作業を行っている顧客がセルフサービスユニット181 〜18n の設定方法、あるいは計量機171 〜17n の操作方法等について質問、回答などのコミュニケーションを図るときに使用する。各計量機171 〜17n は、地下タンク(図示せず)に貯蔵された油液を内蔵ポンプ(図示せず)で汲み上げて給油を行うと共に、給油量を計測して出力する機器である。また、各計量機171 〜17n は、両側に給油ポイントが設けられており、夫々の給油ポイントに対応して異なる油種を給油できる給油系統を有する。
【0019】
また、セルフサービスユニット181 〜18n は、インターフォン子機23、音声出力用スピーカ24、設定器部25、プリンタ26を内蔵している。インターフォン子機23は、通信ケーブルを介してインターフォン16と相互に接続されており、屋内にいる給油所の係員と会話を交わすことが出来る。
尚、各セルフサービスユニット181 〜18n には、インターフォン子機23、音声出力用スピーカ24、設定器部25、プリンタ26が夫々一対ずつ設けられており、各計量機171 〜17n の両側に設けられた給油ポイントに対応した構成となっている。
【0020】
設定器部25は、各給油ポイント毎に顧客自身が入力操作して給油すべき油種、給油値等のデータからなる給油条件(プリセット給油または満タン給油)を設定するための装置である。そして、設定器部25により設定された給油条件は、給油所制御装置13に送信される。
図3は計量機に設けられた一の給油系統の構成を示す構成図である。
【0021】
図3に示されるように、計量機17の内部には、地下タンク(図示せず)に連通された給油管路42が配設されており、給油管路42には給油ポンプ34、流量計35、電磁弁36が配設されている。そして、計量機17の制御回路37は、ノズルスイッチ30、受信部33、電磁弁36、給油ポンプ34を駆動するポンプモータ38、流量計35のパルス発信器39、給油値(給油量及び給油金額)を表示する表示器40と接続されている。
【0022】
各計量機171 〜17n は、給油所制御装置13から送信された給油許可信号を受けると、許可された油種の給油ポンプ34が動作して地下タンクの油液を汲み上げるため、車両への給油が可能となる。
従って、制御回路37は、メモリ(図示せず)に格納された制御プログラムに基づいて給油処理を実行しており、給油所制御装置13からの給油許可信号により給油許可が設定されてノズルスイッチ30がオフになると、ポンプモータ38を駆動させると共に、流量計35のパルス発信器39から送信された流量パルス数を積算して表示器40に給油値(給油量及び給油金額)を表示させる。
【0023】
また、制御回路37のメモリ43には、流量計35により計測された総給油値とプリセットされた目標給油値を上回る誤差の有無を判定する判定制御プログラム(判定手段)と、給油誤差が所定値未満であると判定されたとき表示器40に表示される数値を目標給油値とする表示器補正制御プログラム(表示器補正手段)と、給油誤差が所定値以上であると判定されたとき異常発生を報知する報知制御プログラム(報知手段)と、給油誤差が所定値以上であると判定されたとき、メンテナンス会社にメンテナンス要求信号を送信する通信制御プログラム(通信手段)とを有する。
【0024】
尚、一の計量機17から他の計量機17へ信号を送信する方法としては、シリアル回線31及び給油所制御装置13を介して行う。すなわち、受信部33で受信された給油許可信号あるいは給油停止信号は、上記シリアル回線31を介して給油所制御装置13へ送信され、給油所制御装置13から指定された番号の計量機17あるいは全計量機171 〜17n へ転送される。
【0025】
図4は給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、給油所制御装置13は、各計量機171 〜17n 及びセルフサービスユニット181 〜18n からの給油データを管理する演算装置45と、CRT又はLCDディスプレイよりなる表示装置46と、表示装置46の画面上に設けられたタッチパネル等からなる入力装置47と、磁気ディスク装置等からなる記憶装置48と、シリアル通信インターフェイス49とから構成されている。
【0026】
また、記憶装置48には、上記リモートコントローラ32から送信された信号を指定された番号の計量機17あるいは全計量機171 〜17n へ転送するように指示する通信制御プログラム(指示手段)が格納されている。
ここで、本実施例におけるセルフサービス給油の操作手順について説明する。
図5はセルフサービス給油を行う場合の各機器間での給油手順を説明するためのフローチャートである。
【0027】
図5に示されるように、給油所に到着した顧客は、(動作10)で給油ポイントNo.1〜No.8のなかで空いている給油ポイントへ移動する。そして、空いている給油ポイントに車両を停車させる。次の(動作11)では、給油ポイントに設置されたセルフサービスユニット18の設定器部25を用いて給油する油種、給油値、支払い方法等の給油条件を設定する。
【0028】
次の(動作12)では、設定終了後、顧客自身が計量機17から給油ノズル27を外し、車両の給油口に給油ノズル27の吐出パイプを挿入させる。そして、(動作13)では、給油を終了し、計量機17に給油ノズル27を戻す。
また、顧客は、(動作14)でプリンタ26から発行された仮伝票を持って、精算所に行き、給油料金の精算を行う。そして、(動作15)で顧客は給油所から退場する。
【0029】
上記顧客の(動作10〜15)に連動してセルフサービスユニット18は、以下のような処理を実行する。
すなわち、セルフサービスユニット18は、顧客が給油ポイントに入ると、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)で設定開始待ちの待機モードとなる。これは、何らかの車両検知装置を計量機17に備え、その信号をセルフサービスユニット18が受け取っても良いが、前に給油した車両が給油ポイントを離れた時点で設定待ちになっても良い。
【0030】
また、顧客が設定操作を終了したら、S12で設定値を給油所制御装置13へ送信する。
プリンタ26は、S13で給油所制御装置13からの印字命令を受け、設定されたフォーマットに従って、伝票番号等を印字した仮伝票を発行する。
また、上記顧客の(動作10〜15)に連動して給油所制御装置13は、以下のような処理を実行する。すなわち、給油所制御装置13は、S14でセルフサービスユニット18の設定器部25から各種設定が送信され、許可釦(図示せず)がオンに操作されると、当該計量機17に給油許可を与える。
【0031】
次のS15は、計量機17から給油終了及び給油量が送信されると、合計金額を演算する。そして、S16には、プリンタに金額、伝票番号等を送信し、印字を命令する。
一方、計量機では、S17で給油所制御装置13から給油許可が下りると、給油開始から待ち時間に入る。また、S18では、顧客が給油を開始すると、ポンプを作動させ、燃料が給油ノズル27から車両の燃料タンクへ給油される。次のS19では、顧客が給油を終了すると、ポンプを停止させ、給油所制御装置13に給油の終了と給油量を送信する。
【0032】
また、給油が終了すると、顧客は、セルフサービスユニット18のプリンタ26から給油ポイント番号又は計量機番号、追番号(伝票番号)、日時、油種、給油量、給油金額等の給油データが表示された仮伝票を取り、事務所内の精算所に移動する。これで、セルフサービス給油を行う場合の動作手順が終了する。
セルフサービスユニット18の設定器部25により入力された設定内容は、同時に給油所制御装置13の表示装置46に表示される。そのため、給油所の係員は、給油所の事務所に設置された給油所制御装置13の表示装置46により、各計量機171 〜17n の設定の有無及び設定内容を確認することができる。
【0033】
また、給油所の係員は、給油客から仮伝票を受け取り、その内容に該当するデータを給油所制御装置13の表示装置46に表示された画面上から選択し、入力装置47により精算の操作を行う。これで、給油データは、給油所制御装置13からPOS端末機15に送信される。これにより、POS端末機15のプリンタ(図示せず)から伝票が発行され、給油代金と引換えに伝票を顧客に渡す。
【0034】
尚、計量機171 〜17n の近傍に自動支払機が設置されている場合には、伝票の発行は行われず、その場で給油料金の精算が行われる。
次に計量機17の制御回路37が実行する処理について説明する。
図6はPOS端末機15から送信された給油許可電文を解析する処理のフローチャートである。
【0035】
図6に示されるように、制御回路37は、POS端末機15からの給油許可電文を受信すると、S21では、給油許可電文からプリセットの有無、制限量、1リットル当たりの単価データを読みだす。
次のS22において、給油許可電文にプリセット、制限量がある場合には、S23に進み、プリセットの種類を確認する。S23において、プリセット量が設定されている場合は、S24に進み、目標給油量を指定給油量(プリセット量)にセットする。
【0036】
次のS25では、目標給油量が0.1リットル以下かどうかをチェックする。このS25において、目標給油量が0.1リットル以下でないときは、S26に進み、給油許可有りをセットして今回の処理を終了する。
また、上記S22において、給油許可電文にプリセット、制限量がない場合には、S27に進み、目標給油量をゼロリットルにセットする。そして、S26に進み、給油許可有りをセットして今回の処理を終了する。
【0037】
また、上記S23において、プリセット金額が設定されている場合は、S28に進み、1リットル当たりの単価データがゼロ円以上かどうかをチェックする。このS28において、1リットル当たりの単価データがゼロ円以上の場合、S29に進み、プリセット金額を単価データで割って目標給油量を算出する。その後、前述したS25、S26の処理を実行する。
【0038】
また、上記S28において、1リットル当たりの単価データがゼロ円以下の場合、S30に進み、設定値エラーをセットし、S31で給油許可なしをセットする。
図7は制御回路37が実行する給油前処理のフローチャートである。
図7に示されるように、制御回路37は、S41ではノズル掛け29のノズルスイッチ30がオンかどうかをチェックする。すなわち、ノズルスイッチ30がオンであるときは、給油ノズル27がノズル掛け29に掛止されているので、S42に進む。次のS42では、給油許可があるかどうかをチェックする。そして、S42において、給油許可があるときは、S43に進み、各種スイッチ、センサ、異常フラグが正常かどうかをチェックする。
【0039】
S43において、各種スイッチ、センサ、異常フラグが正常の場合、S44に進み、ポンプ34のポンプモータ38をオンにする。続いて、S45では、電磁弁36を開弁させる。
次のS46では、流量計35により計測される計測値が最小給油量以下かどうかをチェックしており、計測値が最小給油量以下の場合には、S47に進む。このS47では、目標給油量と目標給油金額とを再設定させる。そして、S48では、給油前の各条件がクリアされたため、後述する給油中処理(図8参照)へ移行する。
【0040】
また、上記S41においてノズル掛け29のノズルスイッチ30がオフの場合、あるいはS42において給油許可がないとき、あるいはS43において各種スイッチ、センサ、異常フラグが異常の場合は、S49に進み、電磁弁36を閉弁させて給油を停止する。続いて、S50ではポンプ34のポンプモータ38をオフにポンプ34を停止させる。
【0041】
図8は制御回路37が実行する給油中処理のフローチャートである。尚、制御回路37は、所定時間毎に図8に示す処理を繰り返し実行する。
図8に示されるように、制御回路37は、給油中処理を行う場合、まずS51で、ノズル掛け29のノズルスイッチ30がオンかどうか、または緊急停止スイッチ(図示せず)がオンに操作されたかどうかをチェックする。
【0042】
S51において、ノズル掛け29のノズルスイッチ30がオフで、緊急停止スイッチ(図示せず)がオフの場合、異常がないのでS52に進み、流量計35からの流量パルスが停止しているかどうかをチェックする。
S52において、流量計35からの流量パルスが出力されているときは、プリセット給油が継続されているので、S53に進み、流量計35により計測された計測値(総給油量)がプリセットされた目標給油量から0.5リットルを差し引いた給油量に達したかどうかをチェックする。
【0043】
S53において、プリセット給油が継続されている状態で流量計35により計測された計測値(総給油量)が目標給油量から0.5リットルを差し引いた給油量に達した場合、プリセット値を行き過ぎてしまう可能性が高いのでS54に進み、電磁弁36を閉止させてプリセット給油を強制的に停止させる。次のS55では、プリセットされた目標給油量に丸め幅(例えば目標給油量の0.25%)を加算した値が計測値以下かどうかをチェックする。
【0044】
S55において、流量計により計測された計測値(総給油量)がプリセットされた目標給油量に丸め幅(例えば目標給油量の0.25%)を加算した値以上であるときは、給油量がプリセット値を越えているので、S56に進み、計測値から表示データを作成する。次のS57では、後述する異常表示を要求する(図10を参照)と共に、次回の給油を禁止するため、表示器40に「給油禁止、電磁弁及び流量計を点検」といったようなメッセージを表示する。続いて、S58では、プリセット停止異常フラグをオンにする。その後、上記S51に戻る。
【0045】
また、上記S51において、ノズル掛け29のノズルスイッチ30がオン、または緊急停止スイッチ(図示せず)がオンの場合には、何らかの異常があるのでS60に進み、電磁弁36を閉止させて給油を停止させる。続いて、S61では、ポンプ34のポンプモータ38をオフにしてポンプ34を停止させる。
次のS62では、流量計35のパルス発信器39から送信される流量パルスが停止していることを確認する。S62において、流量パルスが停止していないときは、S63に進み、異常を報知して計量機17の電源オフを指示する。また、S62において、流量パルスが停止しているときは、S64に進み、給油停止処理へ移行して今回の処理を終了する。
【0046】
また、上記S52において、流量計35からの流量パルスが停止しているときは、プリセット給油が終了しているので、S64に進み、給油停止処理へ移行し、その後今回の処理を終了させる。
また、S53において、流量計35により計測された計測値(総給油量)が目標給油量から0.5リットルを差し引いた給油量に達していない場合、今回の処理を終了させる。
【0047】
また、上記S55において、流量計により計測された計測値(総給油量)がプリセットされた目標給油量に丸め幅(例えば目標給油量の0.25%)を加算した値以下であるときは、給油量がプリセット値を越えていないので、S65に進み、表示器40の表示データをプリセットデータ(目標給油量)に変更し、S66でプリセット終了の表示を要求すると共に、表示器40に「プリセット給油終了」といったようなメッセージを表示してS51に戻る。
【0048】
図9はエラーリセット要求処理のフローチャートである。
図9に示されるように、制御回路37は、リモートコントローラ32からのエラーリセット要求があると、S71でプリセット停止異常が発生したかどうかをチェックする。S71において、プリセット停止異常が発生した場合、S72に進み、プリセット停止異常フラグをリセットする。また、S71において、プリセット停止異常が発生していない場合は、S72の処理を省略する。
【0049】
図10はプリセット停止異常表示処理のフローチャートである。
図10に示されるように、制御回路37は、プリセット停止異常フラグがセットされているとき、S81で、給油ノズル27がノズル掛け29から外されたかどうかをチェックする。このS81において、ノズル掛け29のノズルスイッチ30がオフの場合、給油ノズル27がノズル掛け29から外されていると判断してS82に進み、表示器40にエラーメッセージをフリッカ表示する。
【0050】
これにより、プリセット停止異常フラグがセットされたことに気付かない顧客が給油ノズル27をノズル掛け29から外した場合、表示器40にエラーメッセージがフリッカ表示されることにより、顧客は当該計量機17で異常が発生していることに気付いて給油操作を中断する。
また、上記S81において、ノズル掛け29のノズルスイッチ30がオンの場合、給油ノズル27がノズル掛け29に戻されたものと判断してS83に進み、表示器40に前回の給油データを表示する。
【0051】
図11はPOS端末機15が実行するプリセット停止異常表示処理のフローチャートである。
図11に示されるように、POS端末機15の制御回路(図示せず)は、S91で、各計量機17でプリセット停止異常フラグがオンになっているかどうかをチェックする。S91において、プリセット停止異常フラグがオンになっているときは、S92に進み、当該計量機17に対応する給油所の車両誘導装置(図示せず)の表示を「給油禁止」に切り換える。
【0052】
続いて、S93では、給油装置のメンテナンス会社へ電話回線を介して異常発生を連絡する。これにより、メンテナンス会社では、計量機17で異常が発生したことの連絡を受けた後、メンテナンス要員を当該給油所に派遣して直ちに故障個所の発見作業及び故障個所の修理作業が行われる。
また、プリセット停止異常フラグがセットされた場合、顧客の車両が当該計量機17での給油を行わないように車両誘導装置(図示せず)の表示を給油禁止として次回の顧客が給油しないようにする。
【0053】
尚、上記実施例では、地上設置型の給油装置を一例として挙げたが、これに限らず、例えば給油ノズルを昇降させる懸垂式給油装置にも適用できるのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】
上述の如く、上記請求項1記載の発明によれば、総給油値が目標給油値に誤差を加えた値以上であると判定手段が判定した場合に、異常発生を報知すると共に、総給油値を表示器に表示させることにより、給油所側では給油系統で何等かの異常が発生したことを認識して迅速に対処することができる。また、総給油値が目標給油値に誤差を加えた値未満であると判定手段が判定した場合に、総給油値に代えて目標給油値を表示器に表示させることにより、プリセット給油の場合、精算する際に顧客(運転者)と給油所側との間でトラブルとなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる給油システムの一実施例の構成図である。
【図2】屋内機器11と屋外機器12との接続を示す構成図である。
【図3】給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
【図4】給油所制御装置13の構成を示すブロック図である。
【図5】セルフサービス給油を行う場合の各機器間での給油手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】POS端末機15から送信された給油許可電文を解析する処理のフローチャートである。
【図7】制御回路37が実行する給油前処理のフローチャートである。
【図8】制御回路37が実行する給油中処理のフローチャートである。
【図9】エラーリセット要求処理のフローチャートである。
【図10】プリセット停止異常表示処理のフローチャートである。
【図11】POS端末機15が実行するプリセット停止異常表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
11 屋内機器
12 屋外機器
13 給油所制御装置
14 監視モニタ
15 POS端末機
171 〜17n 計量機
181 〜18n セルフサービスユニット
27 給油ノズル
28 給油ホース
29 ノズル掛け
30 ノズルスイッチ
32 リモートコントローラ
33 受信部
34 ポンプ
35 流量計
36 電磁弁
37 制御回路
38 ポンプモータ
39 パルス発信器
40 表示器
43 メモリ
Claims (1)
- 給油ノズルから吐出された給油量を計測する流量計と、該流量計により計測された総給油値を表示する表示器と、給油すべき給油値を設定するプリセット操作部と、該プリセット操作部により設定された目標給油値が前記流量計により計測されたとき給油を停止する制御手段と、を有する給油装置において、
前記制御手段により給油が停止したときに前記流量計で計測された総給油値と前記プリセット操作部により設定された目標給油値を上回る誤差の有無を判定する判定手段と、
前記総給油値が前記目標給油値に前記誤差を加えた値以上であると前記判定手段が判定した場合に、異常発生を報知する報知手段と、
前記総給油値が前記目標給油値に前記誤差を加えた値以上であると前記判定手段が判定した場合に、前記総給油値を前記表示器に表示させ、前記総給油値が前記目標給油値に前記誤差を加えた値未満であると前記判定手段が判定した場合に、前記総給油値に代えて前記目標給油値を前記表示器に表示させる表示制御手段と、
を備えてなることを特徴とする給油装置。
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