JP3952096B2 - 画像処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理システムに関し、詳細には、CR装置から入力される画像情報とその他の画像入力モダリティから入力される画像情報とを切り換えて画像処理する画像処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より医療分野においては、X線等を利用した種々の診断用画像生成装置(モダリティ)が利用されており、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)装置、CT(コンピューター断層像撮影)装置、MRI(磁気共鳴像撮影)装置等が実用に供されている。そしてこれらの各モダリティにより生成された画像は、CRTディスプレイに表示され、またはLP(レーザープリンター)等によりフイルムに出力される等して、医療現場において、病巣や傷害の有無、その内容の把握などの診断に利用されている。
【0003】
ここで、CR装置とは、放射線を照射するとこの放射線のエネルギーの一部が蓄積され、その後、可視光やレーザー光等の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギーに応じた輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦、シート状の蓄積性蛍光体(蓄積性蛍光体シート)に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電的に電気信号として読み取って画像信号を得る放射線画像記録読取システムを意味し、近年は広く普及し、実用に供されている。なお、後述するネットワークに接続される際のCR装置の態様としては、上述したような放射線画像記録読取システム全体としてのみでなく、最終的に読み取った画像信号(画像情報)をネットワークに入力させることができる、例えば放射線画像情報読取装置単体であってもよい。
【0004】
ところで近年の通信技術、コンピューター技術の高度化に伴い、病院内においてもコンピュータを用いた各種ネットワークが構築されており、従来はスタンドアローンでのみ使用されていた上述の各モダリティも画像情報入力装置として、またCRTディスプレイやLPは画像情報出力装置として、それぞれネットワークの一部を構成するようになっている。
【0005】
一方、これらの画像情報入力装置(画像生成装置)や画像情報出力装置は元来単独で使用されることを前提として製作されていたため、これらの各装置間で画像情報を入出力する際の画像情報の形式に互換性は無かったが、ネットワーク化技術の進展に伴い、この問題も解決されつつある。
【0006】
しかし、上述の各装置間で画像情報を入出力する際の画像情報の形式の互換性が確立され、複数種類の画像入力モダリティや複数の画像情報出力装置をネットワークの構成要素とすることが可能となった場合においても、同一種類の画像情報出力装置間でさえ、各装置はそれぞれその製造メーカーや型式またはバージョン(改良の世代数)ごとに特有のレスポンス関数(CTF、MTF)、階調特性等のデバイス特性を有するため、同一種類の2つの画像情報出力装置に同一の画像情報を入力しても、それらの画像情報出力装置の製造メーカーが異なること等に起因して、それら2つの画像情報出力装置から出力される画像は、画質が異なったものとなる。
【0007】
具体的には例えば、CRTディスプレイという種類の画像情報出力装置に、A社製のCRT、B社製のCRTが含まれ、A社製のCRTの空間周波数特性が図5(1)に示すプロファイルのレスポンス関数MTFout で規定されるものであり、B社製のCRTの空間周波数特性が図5(2)に示すプロファイルのレスポンス関数MTFout で規定されるものである場合、同一のCR装置により同一の撮影条件で撮影された同一の画像情報を入力しても、A社製のCRTに出力される画像とB社製のCRTに出力される画像とは、その周波数特性が異なったものとなり、この周波数特性の相違は、見た目の印象の差異となって正確な診断の妨げとなる虞がある。
【0008】
一方、CR装置等の画像情報入力装置についても一般に、画像情報出力装置と同様に入力デバイス特性は各装置ごとに相異なるものとなっている。
【0009】
そこで本願出願人は、画像情報の、このような入力デバイス特性や出力デバイス特性への依存性を解消させる画像処理システムを提案している。
【0010】
この画像処理システムは、CR装置については、画像読取信号(画像情報)をCR空間(照射放射線量をデジタル信号に置き換えた仮想空間)に変換することによって、各CR装置間の入力デバイス特性の差を解消させている。
【0011】
すなわち、CR装置という画像入力モダリティに、A社製のCR装置、B社製のCR装置が含まれ、A社製のCR装置(第1のCR装置)では、照射放射線量E(0.01〜100 mR)を対数変換した logE(−2〜+2)という入力量とデジタル値0〜1023という出力量との対応関係(階調特性)が図3(1)に示すプロファイルを有し、B社製のCR装置(第2のCR装置)では、照射放射線量E(0.01〜100 mR)を対数変換した logE(−2〜+2)という入力量とデジタル値0〜1023という出力量との対応関係(階調特性)が図4(1)に示すプロファイルを有する場合に、画像処理システムは、第1のCR装置、第2のCR装置の各階調特性を検出し、それぞれのCR装置の階調特性への依存性を解消させるような逆変換処理(第1のCR装置について図3(2)のプロファイルを有する逆変換処理、第2のCR装置について図4(2)のプロファイルを有する逆変換処理)を規定する逆変換テーブルを作成し、第1のCR装置から入力された第1の画像情報に対して上記図3(2)の逆変換テーブルに基づいて逆変換処理し、一方、第2のCR装置から入力された第2の画像情報に対して上記図4(2)の逆変換テーブルに基づいて逆変換処理する。これらの逆変換処理により、第1の画像情報は、第1のCR装置により変換処理される以前の画像情報 logEに戻され、第2の画像情報は、第2のCR装置により変換処理される以前の画像情報 logEに戻される。そしてこの各CR装置により変換処理される以前の画像情報は、各CR装置の階調特性に依存したものではないため、これらに同一の画像処理条件で画像処理を施せば、画像処理の同一の効果を得ることができ(図3(3)、図4(3)参照)、また同一の画像情報出力装置、例えば同一のCRTディスプレイに出力すれば、画質の基準が統一された画像として表示することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した画像処理システムに接続された画像入力モダリティのうちCR装置から入力される画像情報については、画像情報入力装置の入力デバイス特性への依存性を解消させた後に各種の画像処理を施すのが適切であるが、その他の画像入力モダリティ(例えばCT装置やMRI装置等)から入力される画像情報については、既に各モダリティにより種々の画像処理がなされているのが一般的である。このため、CR装置以外の各画像入力モダリティから入力される画像情報については、CR装置から入力される画像情報と同様に取り扱って画像処理を施すのは適切ではない。
【0013】
一方、入力された各画像情報を画像情報出力装置に出力するに当たっては、各画像情報出力装置の出力デバイス特性への依存性を解消させることが望まれる。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、入力された画像情報について、その入力元の画像入力モダリティに応じて、画像出力に適切な処理を施す画像処理システムを提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理システムは、画像情報出力装置に出力する画像情報に対して、その出力先の画像情報出力装置のデバイス特性に依存せずに予め設定されたシステムの標準特性に依存した画像がその画像情報出力装置から出力されるように、かつ、画像情報の入力元の画像入力モダリティの種類に応じて、適切な変換処理を施すものである。
【0016】
すなわち、本発明発明の画像処理システムは、入力デバイス特性が互いに相異なる複数のCR装置(例えばCR1、CR2、CR3、…)と、CR装置とは種類の異なる少なくとも1種類の画像入力モダリティ(CT装置、MRI装置等)とが画像情報入力装置として接続されるとともに、少なくとも1種類の画像情報出力装置(CRT、LP等)が接続され、該接続された画像情報出力装置のうち少なくとも1種類の画像情報出力装置(CRTまたはLP等)には、出力デバイス特性が互いに相異なる複数の画像情報出力装置が含まれる画像処理システムであって、
入力された画像情報の画像入力モダリティ(CR装置、CT装置、MRI装置等の種別)を検出するモダリティ識別手段と、
複数のCR装置(CR1、CR2、CR3、…)のうちいずれかのCR装置(CRi)から入力された画像情報を、入力元のCR装置(CRi)が有する入力デバイス特性に依存せずに、前記複数のCR装置の全体として統一的に予め設定された標準的な入力デバイス特性に依存した入力標準画像情報に変換処理する入力標準化手段と、
画像情報が、前記複数の画像情報出力装置のうちいずれの画像情報出力装置に出力された場合においても、該画像情報が、出力先の画像情報出力装置が有する出力デバイス特性に依存せずに、該出力先の画像情報出力装置の種類ごとに統一的に予め設定された標準的な出力デバイス特性に依存した出力標準画像として前記画像情報出力装置から出力されるように、前記入力標準画像情報および前記CR装置とは種類の異なる画像入力モダリティの画像情報入力装置から出力された画像情報に対して変換処理する出力標準化手段と、
前記モダリティ識別手段により検出された画像入力モダリティが前記CR装置であるときは、前記入力された画像情報を前記入力標準化手段に入力せしめ、検出された画像入力モダリティが前記CR装置以外であるときは、前記入力された画像情報を前記出力標準化手段に入力せしめるように、画像情報の入力先を切り換える切換手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
ここで、画像入力モダリティとは、X線等を利用した種々の診断用画像生成装置をいい、その種類として、CR装置、CT装置、MRI装置、RI装置、超音波画像装置等がある。
【0018】
また画像情報出力装置の種類としては、CRTディスプレイやLPなどを適用することができる。
【0019】
モダリティ識別手段による画像入力モダリティの種類の検出方法としては、例えば入力される画像情報に付帯情報として、入力元の画像情報入力装置のモダリティの種類を示す情報を添付すればよい。
【0020】
さらにまた、入力デバイス特性とは、例えば空間周波数特性に係るレスポンスに関する特性や、照射X線量等である入力量と画像信号値(画像情報)等である出力量との対応関係を示す階調に関する特性等を意味する。
【0021】
入力標準化手段としては例えば、入力された画像情報が依存する前記入力デバイス特性を検出するデバイス特性検出手段と、入力された画像情報の入力デバイス特性への依存性を解消させる入力デバイス特性キャンセル処理手段と、入力デバイス特性への依存性を解消された画像情報を、入力標準画像情報に変換処理する入力標準化処理手段とからなるものを適用すればよい。
【0022】
ここで入力デバイス特性検出手段による入力デバイス特性の検出方法としては、例えば入力される画像情報に付帯情報として、入力元の画像情報入力装置のモダリティの種類と、入力デバイス特性を特定する要素とを添付すればよい。この場合、入力デバイス特性を特定する要素としては、その特性を直接規定するプロファイル情報やパラメータ情報であってもよいし、画像処理システムに、画像情報入力装置ごとのプロファイル情報等を予め記憶させた構成を採用した場合は、その画像情報入力装置を特定する情報であってもよい。この場合モダリティ識別手段がモダリティの種類を検出する際に、この画像情報入力装置を特定する情報までも検出するように構成することもできる。
【0023】
また、入力デバイス特性キャンセル処理手段による入力デバイス特性への依存性を解消させる処理としては、例えば以下に示す方法により達成される。
【0024】
すなわち、画像処理システムに入力される画像情報すなわち画像情報入力装置から出力される画像情報は、その画像情報入力装置に入力される画像情報(この画像情報は画像情報入力装置に入力される前の放射線量等のいわば生データであり、入力デバイス特性に依存したものではない)に対して、入力デバイス特性を規定する変換処理が施されたものであるから、これを画像情報入力装置に入力される前の画像情報に戻す逆変換処理を施せばよい。
【0025】
この逆変換処理は、デバイス特性検出手段により検出された入力デバイス特性に基づいて当該逆変換のプロファイル等を規定するテーブル(逆変換テーブル)を検出の都度作成したうえで行ってもよいし、予めそのテーブルを記憶しておいて行ってもよい。
【0026】
なお標準特性は常に固定されたものに限らず、所望のものに変更可能としてもよい。
【0027】
また本発明の画像処理システムにおいて、上記入力標準化手段と出力標準化手段との間に、入力標準画像情報に対して所望とする画像処理を施す画像処理手段をさらに備えてもよい。この画像処理としては、規格化処理(EDR処理)、階調処理、強調処理、拡大縮小処理(補間処理を含む)、異常陰影検出処理等を適用することができる。そして、入力された画像情報に対して、上記規格化処理(EDR処理)、階調処理、強調処理、拡大縮小処理(補間処理を含む)、異常陰影検出処理等の画像処理を行う場合は、入力デバイス特性キャンセル処理手段による処理前の画像情報に対して行うものであってもよいし、処理後の画像情報に対して行うものであってもよい。
【0028】
さらにまた、出力デバイス特性とは、入力デバイス特性と同様に、例えば空間周波数特性に係るレスポンスに関する特性や、画像情報(画像データ、画像信号値)である入力量と画像情報(輝度信号値、濃度信号値)等である出力量との対応関係を示す階調に関する特性等を意味する。
【0029】
また、出力標準化手段としては例えば、出力先の画像情報出力装置の出力デバイス特性を検出する出力デバイス特性検出手段と、その画像情報出力装置から出力される標準画像の、画像情報出力装置の出力デバイス特性への依存性を解消させる出力デバイス特性キャンセル処理手段と、出力デバイス特性への依存性が解消された画像情報を、画像情報出力装置の種類ごとに設定された標準特性に依存した画像情報に変換処理する出力標準化処理手段とからなるものを適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の画像処理システムによれば、モダリティ識別手段により、入力された画像情報のモダリティが検出され、そのモダリティがCR装置である場合は、切換手段により、画像情報は入力標準化手段に入力され、さらにその後に出力標準化手段に入力される。一方、検出されたモダリティがCR装置以外である場合は、切換手段により、画像情報は直接に出力標準化手段に入力される。
【0031】
これにより、既に所定の画像処理が施された、CR装置以外の画像入力モダリティから入力された画像情報と、画像処理が施されていない、CR装置から入力された画像情報とを別個に、それぞれ適切な画像処理を施すことができる。
【0032】
入力標準化手段は、CR装置から入力された画像情報を、CR装置ごとの入力デバイス特性に依存しない入力標準画像情報に変換処理することにより、CR装置ごとに異なった画質の画像(画像情報)を、統一した基準の画質の下におくことができる。
【0033】
そしてこのように統一した基準の画質の下におかれた入力標準画像情報に対して所望とする画像処理を施せば、いずれのCR装置から入力された画像情報であっても、その画像処理の同一の効果を得ることができる。
【0034】
一方、出力標準化手段は、このように入力標準化手段により入力元のCR装置への依存性が解消された入力標準画像情報もしくはこれに所望とする画像処理を施した画像情報、およびCR装置以外の画像入力モダリティから入力された画像情報に対して、出力先の画像情報出力装置の出力デバイス特性を解消するように変換処理を行うことにより、画像情報を出力する出力先の画像情報出力装置の差異を考慮することなく、各画像情報出力装置から出力される画像を、基準が統一された画質の画像として観察することができ、診断性能を向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像処理システムの具体的な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の画像処理システムが設定されるオープンネットワーク 100の概念図を示すものである。
【0037】
図示のオープンネットワーク 100は、複数種類の画像入力モダリティ(CR装置11、CT装置12、MRI装置13、RI装置14、その他の画像入力モダリティ15)からなる画像情報入力装置10と、複数種類の画像出力デバイス(CRTディスプレイ21、LP22、その他の画像出力デバイス23)からなる画像情報出力装置20と、本発明の画像処理システムの一実施形態30とが接続されているものである。
【0038】
なお、図1に示したネットワーク 100はバス型のものを示しているが、この形態に限らず、スター型、リング型等種々のネットワーク形態を適用することもできる。
【0039】
ここでCR装置11には、第1のCR装置11a 、第2のCR装置11b 、第3のCR装置11c が含まれ、CT装置12には、第1のCT装置12a 、第2のCT装置12b が含まれる。
【0040】
また、CRTディスプレイ21には、第1のCRT21a 、第2のCRT21b が含まれ、LP22には、第1のLP22a 、第2のLP22b が含まれる。
【0041】
ここで上記第1のCR装置11a 、第2のCR装置11b 、第3のCR装置11c は、例えば製造メーカーが互いに異なる等に起因して、それぞれ相異なる階調特性を有している。したがってこれらのCR装置11a 、11b 、11c に同一の画像情報(放射線量等)が入力された場合であっても、これらのCR装置11a 、11b 、11c から出力されてオープンネットワーク 100に入力される画像情報は、それぞれ各CR装置11a 、11b 、11c のデバイス特性に依存したものであるため、それらネットワーク 100に入力される画像情報の階調特性は互いに異なるものとなっている。
【0042】
なお、このような階調特性等の入力デバイス特性の差異は、製造メーカーが異なることに起因する他、型式の相違等種々の原因によっても生じる。そしてこのCR装置11a 、11b 、11c の例と同様のことが、他の画像入力モダリティであるCT装置12a 、12b の間でも生じる。さらに、CRT21a 、21b の間、LP22a 、22b の間では、製造メーカーや型式の相違等種々の原因によって、出力デバイス特性の差異を有している。
【0043】
また各CR装置11a 、11b 、11c からネットワーク 100に入力される画像情報は、照射放射線量の対数値を、各CR装置11a 、11b 、11c がそれぞれ有する固有の階調特性(入力デバイス特性)により変換処理した画像データである。
【0044】
一方、CT装置12、MRI装置13、RI装置14、その他の画像入力モダリティ15からネットワーク 100に入力される画像情報は、それぞれ各モダリティにより予め所定の画像処理が施された後の画像データである。
【0045】
なおネットワーク 100に入力される画像情報には、付帯情報として入力元の画像情報入力装置の画像入力モダリティを特定するための情報と、入力元の階調特性を直接規定するプロファイル情報とが添付されている。
【0046】
次に本実施形態の画像処理システム30について説明する。図1に示した画像処理システム30は詳しくは、図2に示すように、入力された画像情報の入力元である画像情報入力装置の画像入力モダリティの種類を検出するモダリティ識別手段31と、複数のCR装置11のうちいずれかのCR装置11から入力された画像情報を、入力元のCR装置11a 、11b または11c が有する階調特性に依存せずに、複数のCR装置11の全体として統一的に予め設定された標準的な階調特性に依存した入力標準画像情報に変換処理する入力標準化手段33と、画像情報が、複数の画像情報出力装置20のうちいずれの画像情報出力装置に出力された場合においても、画像情報が、出力先の画像情報出力装置20が有する階調特性に依存せずに、出力先の画像情報出力装置の種類ごとに統一的に予め設定された標準的な階調特性に依存した出力標準画像として画像情報出力装置から出力されるように、入力標準画像情報およびCR装置11とは種類の異なる画像入力モダリティの画像情報入力装置から出力された画像情報に対して変換処理する出力標準化手段33と、モダリティ識別手段31により検出された画像入力モダリティの種類がCR装置11であるときは、入力された画像情報を入力標準化手段33に入力せしめ、検出された画像入力モダリティがCR装置11以外であるときは、入力された画像情報を出力標準化手段34に入力せしめるように、画像情報の入力先を切り換える切換手段32とを備えた構成である。
【0047】
次に本実施形態の画像処理システム30の作用について説明する。
【0048】
まず、ネットワーク 100に接続されたいずれかの画像情報入力装置10から画像情報がネットワーク 100を介して本実施形態の画像処理システム30に入力される。
【0049】
画像情報が入力された画像処理システム30は、その構成要素であるモダリティ識別手段31が入力された画像情報の入力元である画像情報入力装置10の画像入力モダリティの種類を検出する。このモダリティの検出は、入力された画像情報に添付された、入力元を特定する情報を解析することにより行われる。
【0050】
次に切換手段32が、モダリティ識別手段31が検出した、画像情報の入力元のモダリティの種類に基づいて、入力された画像情報の出力先を切り換える。すなわち、画像情報の入力元のモダリティがCR装置11の場合は、入力された画像情報を入力標準化手段33に出力するように切り換え、画像情報の入力元のモダリティがCR装置11以外(例えばCT装置12等)の場合は、入力された画像情報を出力標準化手段34に出力するように切り換える。
【0051】
ここでは例えば、画像情報の入力元が第1のCR装置11a である場合について説明する。
【0052】
モダリティ識別手段31は、前述したように画像情報の入力元のモダリティをCR装置11であると検出し、切換手段32はこの検出結果に基づいて、画像情報の出力先を入力標準化手段33に切り換え、画像情報を入力標準化手段33に出力する。
【0053】
入力標準化手段33は、入力された画像情報に添付された付帯情報の1つである、入力元の階調特性を規定するプロファイル情報(例えば図4(1)に示すような階調特性図のプロファイル)に基づいて、入力された画像情報の、入力元の階調特性への依存性を解消させるとともに、画像情報を、CR装置11という入力モダリティ11に共通の、統一的に設定された階調特性に依存したものとする変換処理をなす。この入力標準化処理により、画像情報の入力元がいずれのCR装置11a 、11b または11c であっても、画像情報は入力元のCR装置11a 、11b または11c の入力デバイス特性に依存したものとはならず、CR装置11というモダリティにおいて基準が統一された階調特性を有する画像情報(入力標準画像情報)となる。
【0054】
次いでこの入力標準画像情報は、出力標準化手段34に入力される。ここで、画像情報の入力元のモダリティがCR装置11以外の場合は、入力された画像情報は前述した入力標準化手段33に入力されることなく直接にこの出力標準化手段34に入力される。
【0055】
出力標準化手段34は、画像情報が、複数の画像情報出力装置20のうちいずれの画像情報出力装置に出力された場合においても、画像情報が、出力先の画像情報出力装置20が有する階調特性に依存せずに、出力先の画像情報出力装置の種類ごとに統一的に予め設定された標準的な階調特性に依存した出力標準画像として画像情報出力装置から出力されるように、入力された画像情報に対して変換処理を施す。
【0056】
すなわち、例えば画像情報の出力先が第1のCRT21a である場合、画像情報が、出力先である第1のCRT21a の階調特性に依存せずに、出力先の画像情報出力装置の種類(CRT21)において統一的に予め設定された標準的な階調特性に依存した出力標準画像として第1のCRT21a から出力されるように、入力された画像情報に対して変換処理が施される。
【0057】
この結果、出力標準化手段34から第1のCRT21a に出力された画像情報は、第1のCRT21a により、この第1のCRT21a の階調特性には依存しない画像として表示される。
【0058】
このように本実施形態の画像処理システムによれば、入力された画像情報について、その入力元の画像入力モダリティがCR装置の場合は、画像情報を入力標準画像情報に変換することによって、画像情報入力装置として接続されている他のCR装置との間で入力デバイス特性の差異に基づく画質の差異が生じないようにすることができ、一方、入力元の画像入力モダリティがCR装置以外の場合は、画像情報が各画像情報入力装置により既に個別に画像処理を施されているため、それらの画像情報入力装置のデバイス特性を解消することはできず、従って画像入力モダリティがCR装置以外の場合はその画像情報入力装置のデバイス特性の解消処理を行わないように切り換えることができる。
【0059】
しかも、画像入力モダリティの種別の如何を問わず、出力先の画像情報出力装置の出力デバイス特性を解消させて画像を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムが設定されるオープンネットワーク 100の概念図
【図2】本発明の画像処理システムの一実施形態を示す図
【図3】第1のCR装置から入力された画像情報に対する標準化手段による階調特性の変換処理作用を説明する図
【図4】第2のCR装置から入力された画像情報に対する標準化手段による階調特性の変換処理作用を説明する図
【図5】画像情報出力装置の出力デバイス特性の差異を示す図
【符号の説明】
10 画像情報入力装置
20 画像情報出力装置
30 画像処理システム
31 モダリティ識別手段
32 切換手段
33 入力標準化手段
34 出力標準化手段

Claims (9)

  1. 入力デバイス特性が互いに相異なる複数のCR装置と、CR装置とは種類の異なる少なくとも1種類の画像入力モダリティとが画像情報入力装置として接続されるとともに、少なくとも1種類の画像情報出力装置が接続され、該接続された画像情報出力装置のうち少なくとも1種類の画像情報出力装置には、出力デバイス特性が互いに相異なる複数の画像情報出力装置が含まれる画像処理システムであって、
    入力された画像情報の画像入力モダリティを検出するモダリティ識別手段と、
    前記複数のCR装置のうちいずれかのCR装置から入力された画像情報を、入力元のCR装置が有する入力デバイス特性に依存せずに、前記複数のCR装置の全体として統一的に予め設定された標準的な入力デバイス特性に依存した入力標準画像情報に変換処理する入力標準化手段と、
    画像情報が、前記複数の画像情報出力装置のうちいずれの画像情報出力装置に出力された場合においても、該画像情報が、出力先の画像情報出力装置が有する出力デバイス特性に依存せずに、該出力先の画像情報出力装置の種類ごとに統一的に予め設定された標準的な出力デバイス特性に依存した出力標準画像として前記画像情報出力装置から出力されるように、前記入力標準画像情報および前記CR装置とは種類の異なる画像入力モダリティの画像情報入力装置から出力された画像情報に対して変換処理する出力標準化手段と、
    前記モダリティ識別手段により検出された画像入力モダリティが前記CR装置であるときは、前記入力された画像情報を前記入力標準化手段に入力せしめ、検出された画像入力モダリティが前記CR装置以外であるときは、前記入力された画像情報を前記出力標準化手段に入力せしめるように、画像情報の入力先を切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記入力標準化手段と前記出力標準化手段との間に、前記入力標準画像情報に対して所望とする画像処理を施す画像処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  3. 前記画像処理手段による画像処理が、階調処理、周波数処理および拡大縮小処理のうち、少なくとも1つを含む処理であることを特徴とする請求項2記載の画像処理システム。
  4. 前記出力標準化手段が、
    前記出力先の画像情報出力装置の出力デバイス特性を検出する出力デバイス特性検出手段と、
    該画像情報出力装置から出力される標準画像の、該画像情報出力装置の出力デバイス特性への依存性を解消させる出力デバイス特性キャンセル処理手段と、
    該出力デバイス特性への依存性が解消された画像情報を、前記画像情報出力装置の種類ごとに設定された標準特性に依存した画像情報に変換処理する出力標準化処理手段とからなるものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理システム。
  5. 前記出力デバイス特性が、前記画像情報の階調に関する特性であることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  6. 前記出力デバイス特性が、前記画像情報のレスポンスに関する特性であることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. 前記入力標準化手段が、
    前記入力元のCR装置の入力デバイス特性を検出する入力デバイス特性検出手段と、
    前記入力された画像情報の、前記入力デバイス特性への依存性を解消させる入力デバイス特性キャンセル処理手段と、
    前記入力デバイス特性への依存性を解消された画像情報を、前記入力標準画像情報に変換処理する入力標準化処理手段とからなるものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  8. 前記入力デバイス特性が、前記画像情報の階調に関する特性であることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  9. 前記入力デバイス特性が、前記画像情報のレスポンスに関する特性であることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
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