JP3951733B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明に係るトロイダル型無段変速機は、自動車用自動変速装置を構成する変速ユニットとして、或はポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の変速機として利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用変速機を構成する変速ユニットの一種としてトロイダル型無段変速機が知られ、一部で実施されている。この様な既に一部で実施されているトロイダル型無段変速機は、入力部から出力部への動力の伝達を互いに平行な2系統に分けて行なう、所謂ダブルキャビティ型と呼ばれているものである。この様なトロイダル型無段変速機は従来から、特開平2−283949号公報、同8−4869号公報、同8−61453号公報、同10−30701号公報、同11−257450号公報等、多数の公報に記載されて周知であるが、その基本構造に就いて、図6により説明する。
【0003】
この図6に示したトロイダル型無段変速機は、入力回転軸1の中間部基端寄り(図6の左寄り)部分の周囲に入力側ディスク2aを、同じく先端寄り(図6の右寄り)部分の周囲に、特許請求の範囲に記載した第一のディスクである別の入力側ディスク2bを、それぞれがトロイド曲面である入力側内側面3、3同士を互いに対向させた状態で、それぞれボールスプライン4、4を介して支持している。従って上記両入力側ディスク2a、2bは、上記入力回転軸1の周囲に、この入力回転軸1の軸方向の変位自在に、且つ、この入力回転軸1と同期した回転自在に支持されている。
【0004】
又、上記入力回転軸1の基端部と上記入力側ディスク2aの外側面との間に、転がり軸受5と、ローディングカム式の押圧装置6とを設けている。そして、この押圧装置6を構成するカム板7を、駆動軸8により回転駆動自在としている。これに対して、上記入力回転軸1の先端部と上記別の入力側ディスク2bの外側面との間に、ローディングナット9と、特許請求の範囲に記載した予圧ばねである皿板ばね10とを設けている。
【0005】
上記入力回転軸1の中間部は、トロイダル型無段変速機を収納したケーシング11(本発明の実施の形態を示す図1参照)内に設けた隔壁部12に設けた通孔13を挿通している。この通孔13の内径側には円筒状の出力筒14を、1対の転がり軸受15、15により回転自在に支持しており、この出力筒14の中間部外周面に、出力歯車16を固設している。又、この出力筒14の両端部で上記隔壁部12の両外側面から突出した部分に、それぞれ出力側ディスク17a、17bを、スプライン係合により、上記出力筒14と同期した回転自在に支持している。上記両出力側ディスク17a、17bのうち、図6の右側の出力側ディスク17bが、特許請求の範囲に記載した第二のディスクである。
【0006】
上述の様に上記両ディスク17a、17bを上記出力筒14の両端部に支持した状態で、それぞれがトロイド曲面である上記各出力側ディスク17a、17bの出力側内側面18、18が、前記各入力側内側面3、3に対向する。又、これら両出力側ディスク17a、17bの内周面のうちで上記出力筒14の端縁よりも突出した部分と上記入力回転軸1の中間部外周面との間に、それぞれニードル軸受19、19を設けて、上記各出力側ディスク17a、17bに加わる荷重を支承しつつ、上記入力回転軸1に対するこれら各出力側ディスク17a、17bの回転及び軸方向変位を自在としている。
【0007】
又、上記入力回転軸1の周囲で上記入力側、出力側両内側面3、18同士の間部分(キャビティ)に、それぞれ複数個(一般的には2個又は3個)ずつのパワーローラ20、20を配置している。これら各パワーローラ20、20はそれぞれ、上記入力側、出力側両内側面3、18に当接する周面21、21を球状凸面とされたもので、支持部材であるトラニオン22、22の内側面部分に、変位軸23、23と、ラジアルニードル軸受24、24と、スラスト玉軸受25、25と、スラストニードル軸受26、26とにより、回転及び若干の揺動変位自在に支持されている。即ち、上記各変位軸23、23は基半部と先半部とが互いに偏心した偏心軸であり、このうちの基半部を上記各トラニオン22、22の中間部に、図示しない別のラジアルニードル軸受により、揺動変位自在に支持している。
【0008】
上記各パワーローラ20、20は、この様な変位軸23、23の先半部に、上記ラジアルニードル軸受24、24と上記スラスト玉軸受25、25とにより、回転自在に支持している。又、構成各部材の弾性変形に基づく、上記入力回転軸1の軸方向に関する上記各パワーローラ20、20の変位を、上記別のラジアルニードル軸受と上記各スラストニードル軸受26、26とにより、自在としている。
【0009】
更に、上記各トラニオン22、22は、(図6で表裏方向の)両端部に設けた枢軸を、前記ケーシング11内に設置した支持板27a、27b(本発明の実施の形態を示す図1参照)に、揺動並びに軸方向の変位自在に支持している。即ち、上記各トラニオン22、22は、図6の時計方向及び反時計方向の変位自在に支持すると共に、図示しないアクチュエータにより、上記枢軸の軸方向(図6の表裏方向、図1の上下方向)に変位させられる様にしている。
【0010】
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の運転時には、前記駆動軸8により前記入力側ディスク2aを、前記押圧装置6を介して回転駆動する。この押圧装置6は、軸方向の推力を発生させつつ上記入力側ディスク2aを回転駆動するので、上記入力側ディスク2aを含む1対の入力側ディスク2a、2bが、前記各出力側ディスク17a、17bに向け押圧されつつ、互いに同期して回転する。この結果、上記各入力側ディスク2a、2bの回転が、上記各パワーローラ20、20を介して上記各出力側ディスク17a、17bに伝わり、前記出力筒14を介してこれら各出力側ディスク17a、17bと結合された、前記出力歯車16が回転する。
【0011】
運転時には上記押圧装置6が発生する推力により、上記各パワーローラ20、20の周面21、21と上記入力側、出力側両内側面3、18との各当接部の面圧が確保される。又、この面圧は、上記駆動軸8から上記出力歯車16に伝達する動力(トルク)が大きくなる程高くなる。この為、トルク変化に関わらず、良好な伝達効率を得られる。又、伝達すべきトルクが0若しくは僅少で、上記押圧装置6が推力を発生しない場合にも、前記皿板ばね10により、上記各当接部の面圧を確保する。従って、上記各当接部でのトルク伝達は、起動直後から、過大な滑りを伴う事なく、円滑に行なわれる。
【0012】
前記駆動軸8と上記出力歯車16との間の変速比を変える場合には、図示しないアクチュエータにより上記各トラニオン22、22を、図6の表裏方向に変位させる。この場合、図6の上半部のトラニオン22、22と下半部のトラニオン22、22とは、互いに逆方向に、同じ量だけ変位させる。この変位に伴って、上記各パワーローラ20、20の周面21、21と上記入力側、出力側両内側面3、18との当接部の接線方向に加わる力の向きが変化する。そして、この接線方向の力によって、上記各トラニオン22、22が、それぞれの両端部に設けた枢軸を中心として揺動する。この揺動に伴って、上記各パワーローラ20、20の周面21、21と上記入力側、出力側両内側面3、18との当接部の、これら両内側面3、18の径方向に関する位置が変化する。これら各当接部が、上記入力側内側面3の径方向外側に、上記出力側内側面18の径方向内側に、それぞれ変化する程、上記変速比は増速側に変化する。これに対して、上記各当接部が、上記入力側内側面3の径方向内側に、上記出力側内側面18の径方向外側に、それぞれ変化する程、上記変速比は減速側に変化する。
【0013】
上述の様に構成され作用する従来のトロイダル型無段変速機で、前記ローディングナット9による前記皿板ばね10の支持部は、図7に詳示する様に構成していた。即ち、このローディングナット9は、前記入力側ディスク2b寄り部分を比較的薄肉の円筒部28としている。又、中間部には、上記皿板ばね10を突き当てる為の外向フランジ状の鍔部29を形成している。更に、上記入力側ディスク2bと反対側部分には、スパナ等の工具を係止自在とすべく、外周面の断面形状を六角形等の非円形とした、被係合部30を設けている。
【0014】
上述の様なローディングナット9は、入力回転軸1の端部に形成した雄ねじ部31に螺合し、先端面(図7の左端面)を、この入力回転軸1の外周面に形成した段部32に突き当てた状態で緊締している。この状態で、上記鍔部29と上記入力側ディスク2bの外側面33との間に、上記皿板ばね10とシム板34とを挟持している。この皿板ばね10の弾力は、このシム板34の厚さを変える事により、適正に調節する。
【0015】
皿板ばね10の支持構造としては、図7に示す様な構造の他にも、図8に示す様に、ローディングナット9aに間座35を外嵌し、この間座35の周囲に皿板ばね10を設置した構造も考えられている。この様な図8に示した構造の場合、上記ローディングナット9aの中間部外周面は、入力側ディスク2bから離れるに従って外径が小さくなる方向に傾斜している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示した従来構造の場合、ローディングナット9と雄ねじ部31との螺合部に部分的に大きな荷重が加わる。この為、この雄ねじ部31の耐久性を確保しつつ、より大きな動力の伝達を可能なトロイダル型無段変速機を実現する事が難しかった。特に、小型でしかも大きな変速比を有する構造を得ようとした場合に、上記雄ねじ部31の耐力を確保する事が難しかった。この理由は、小型でしかも大きな変速比を確保しようとした場合には、上記雄ねじ部31を有する入力回転軸1の外径を小さくする必要がある為である。この外径が大きくなると、必要とする変速比を得る為には、各ディスクを含む構成各部材の直径が大きくなり、トロイダル型無段変速機全体として大型化する事が避けられない。
【0017】
一方、上記外径が小さくなると、その分、上記雄ねじ部31と上記ローディングナット9との螺合部の強度を確保する事が難しくなる。特に、ねじ溝の底部は曲率半径が極く小さく、トロイダル型無段変速機の運転時に発生する大きなスラスト荷重に伴って応力が集中し易い。しかも、上記螺合部には、ねじの第一山目(入力側ディスク2b側端部)に荷重が集中し、第二山目、第三山目と、加わる荷重が次第に低下する傾向になる。尚、この荷重の差は、上記雄ねじ部31と上記ローディングナット9の内周面に形成した雌ねじとの間に存在する、微小なピッチ誤差等に基づいて生じる。
【0018】
しかも従来構造の場合には、入力回転軸1の雄ねじ部31への螺合・緊締に伴って大きな荷重が加わる部分と、皿板ばね10から加わる荷重(上記ローディングナット9の緊締並びに押圧装置6の作動に基づいて圧縮される、皿板ばね10の弾力)が大きくなる部分とが重なり合う。即ち、上記螺合・緊締によっても、上記皿板ばね10の弾力によっても、上記雄ねじ部31を構成する雄ねじ山の側面と上記ローディングナット9の内周面に設けた雌ねじ山の側面との当接部に大きな荷重(スラスト荷重)が加わる。そして、この荷重は、上述の様に、上記ローディングナット9と上記雄ねじ部31との螺合部の全長に関して、不均等に加わる(ねじの第一山目に近い側に荷重が集中する)。図7の下部に記載した竪方向の線分は、上記螺合部に加わるスラスト荷重の大きさを、線分の長さとして表している。一方、上記皿板ばね10から加わる荷重は、この皿板ばね10が突き当てられている鍔部29の内径部分から上記先端部に掛けての部分、即ち、上記皿板ばね10の径方向内側部分で大きくなる。
【0019】
図6〜7に示した従来構造の場合、上記螺合・緊締に基づく荷重が最も大きくなる部分と、上記皿板ばね10の弾力に基づく荷重が大きくなる部分とが重なり合っている為、上記ローディングナット9の一部に大きな荷重が加わり易かった。この為、より大きなトルクを伝達可能なトロイダル型無段変速機を実現すべく、上記押圧装置6の作動に基づいて圧縮される皿板ばね10の弾力を大きくした場合、上記雄ねじ部31を含む上記入力回転軸1の径を大きくし、合わせて上記ローディングナット9を大型化しない限り、十分な耐久性を確保する事が難しくなる。上記入力回転軸1の大径化及びローディングナット9の大型化は、他の部分の大型化にも繋がり、トロイダル型無段変速機全体としての大型化の原因となる為、好ましくない。この様な事情は、図8に示した構造の場合も同様である。
本発明のトロイダル型無段変速機は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のトロイダル型無段変速機は、前述した従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様に、回転軸と、第一のディスクと、ローディングナットと、予圧ばねである皿板ばねと、第二のディスクと、パワーローラとを備える。
このうちの第一のディスクは、上記回転軸の中間部に、この回転軸と同期した回転及びこの回転軸の軸方向の変位自在に支持されている。
又、上記ローディングナットは、上記回転軸の端部でこの第一のディスクの外側面から突出した部分に螺着されている。
又、上記皿板ばねは、上記第一のディスクの外側面と上記ローディングナットとの間に設けられている。
又、上記第二のディスクは、上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸に対する相対回転を自在に設けられている。
更に、上記パワーローラは、上記第一、第二のディスクの内側面同士の間に設けられている。
【0021】
特に、本発明のトロイダル型無段変速機のうち、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記皿板ばねを、上記ローディングナットのうちで上記第一のディスク寄り部分の周囲に設置している。又、このローディングナットの外周面のうちで上記皿板ばねよりも上記第一のディスクと反対側に突出した部分に、この第一のディスクから離れるに従って外径が大きくなる傾斜部を設ける事により当該部分の断面積を、この第一のディスク寄りで小さくこの第一のディスクと反対側で大きくしている。これと共に、上記傾斜部の大径側端部で上記ローディングナットの軸方向に関して上記第一のディスクとは反対側の端部に偏った部分に、この第一のディスクの外側面に向いた荷重受部である鍔部を設けている。更に、この鍔部の片側面と上記皿板ばねとの間に、円筒状の基部と内向フランジ状の端部とから成る、断面略L字形で全体が略円筒状の間座を挟持している。そして、この間座の端部に上記皿板ばねを突き当てると共に、上記基部の端縁を、上記ローディングナットの外周面で上記鍔部の片側面に突き当てる事により、上記皿板ばねの弾力をこの鍔部に伝達自在として、この鍔部によりこの皿板ばねの弾力を支承している。
【0022】
又、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、前記ローディングナットのうちで上記第一のディスク寄り部分に内径側円筒部を設けると共に、この内径側円筒部よりもこの第一のディスクと反対側部分に、この第一のディスクから離れるに従って外径が大きくなる傾斜部を設ける事により当該部分の断面積を、この第一のディスク寄りで小さくこの第一のディスクと反対側で大きくしている。且つ、上記傾斜部の大径側端部で上記ローディングナットの軸方向に関して上記第一のディスクとは反対側の端部に偏った部分に、この第一のディスクの外側面に向いた荷重受部である鍔部を設けている。又、上記ローディングナットの周囲に、この第一のディスク寄り部分を上記内径側円筒部に外嵌する外径側円筒部とし、この外径側円筒部よりもこの第一のディスクと反対側部分の内周面に、上記第一のディスクから離れるに従って内径が大きくなる傾斜内周面部を設けた間座を配置している。更に、上記皿板ばねを、この間座のうちで上記外径側円筒部の周囲に設置している。そして、上記間座の外周面の軸方向中間部に形成した、上記第一のディスクに対向する段差面に上記皿板ばねを突き当てると共に、上記間座のうちで上記傾斜内周面部の大径側に位置する端縁を、上記ローディングナットの外周面で上記鍔部の片側面に突き当てる事により、上記皿板ばねの弾力をこの鍔部に伝達自在として、この鍔部によりこの皿板ばねの弾力を支承している。
【0023】
【作用】
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機の場合には、請求項1、2の何れに記載した構造の場合も、ローディングナットの傾斜部の断面積の相違に基づき、このローディングナットが、第一山目に近い側で弾性変形し易くなる。この為、トロイダル型無段変速機の運転時に発生するスラスト荷重に基づき、上記ローディングナットと回転軸との螺合部のうちの特定のねじ溝の底部に応力が集中する事がなくなる。言い換えれば、螺合部の広い範囲に荷重を分散させて、ねじ溝の底部に生じる応力を緩和できる。
【0024】
しかも、荷重受部である鍔部を、第一のディスクとは反対側の端部に偏った部分に設けているので、回転軸との螺合に基づいてローディングナットに加わる荷重の作用位置と、予圧ばねからこのローディングナットに加わる荷重の作用位置とを、軸方向にずらせる事ができる。これらにより、上記回転軸に形成した雄ねじ部及びこの雄ねじ部に螺合したローディングナットに部分的に大きな荷重が加わる事を防止して、上記回転軸の径を大きくしたり、或は上記ローディングナットを特に大型化しなくても、これら回転軸及びローディングナットの耐久性を確保できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1〜2は、本発明に関する参考例の1例を示している。尚、本参考例の特徴は、入力回転軸1の外周面に形成した雄ねじ部31及びローディングナット9bの耐久性向上を図るべく、これら雄ねじ部31とローディングナット9bとの螺合部に荷重が加わる部分を分散する構造にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図6に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本参考例の特徴部分を中心に説明する。
【0026】
本参考例のトロイダル型無段変速機の場合、上記ローディングナット9bの外周面に、第一のディスクである入力側ディスク2bの外側面33の側から順番に、円筒部28と、傾斜部36と、鍔部29と、被係合部30とを設けている。このうちの円筒部28の外周面は、外径が軸方向に関して一定のまま変化しない、単なる円筒面としている。又、上記傾斜部36は、断面形状が四分の一円弧状の曲面で、上記入力側ディスク2bの外側面から離れる程外径が大きくなる方向に傾斜しており、上記傾斜部36の端部と上記鍔部29の片側面37とを滑らかに連続させている。そして、この様な傾斜部36を設ける事により、当該部分に於ける上記ローディングナット9bの断面積を、上記入力側ディスク2b寄り(図1〜2の左寄り)で小さく、この入力側ディスク2bと反対側(図1〜2の右側)で大きくしている。又、この様な傾斜部36よりも径方向外側に存在する、上記鍔部29の片側面37を、予圧ばねである皿板ばね10の弾力を支承する為の荷重受部としている。図1〜2から明らかな通り、上記鍔部37は、上記ローディングナット9bの軸方向に関して、第一のディスクである入力側ディスク2bとは反対側の端部に偏った部分に設けられている。更に、上記被係合部30は、断面形状を、六角形、小判形等の非円形として、スパナ等の工具を係止自在としている。
【0027】
上記皿板ばね10は、上述の様な形状を有するローディングナット9bのうちで上記円筒部28の先半部、即ち、上記入力側ディスク2b側の半部に、弾性変形に伴う軸方向寸法の拡縮自在に、緩く外嵌している。又、上記円筒部28の基半部、即ち、上記入力側ディスク2bと反対側の半部乃至上記傾斜部36の周囲部分に、略円筒状の間座38を外嵌している。この間座38は、上記円筒部28にがたつきなく外嵌自在な円筒状の基部39と、ラッパの如き末広がり形状とした端部40とから成る。この端部40の内径は、軸方向に対応する部分で、上記傾斜部36の外径以上として、これら端部40の内周面と傾斜部36の外周面とが干渉しない様にしている。この様な間座38を上記端部40を先にして上記ローディングナット9bの円筒部28に、軸方向の移動自在に外嵌すると、この端部40の端面が上記鍔部29の片側面37に当接する。この状態では、上記間座38に加わる、上記入力側ディスク2bから離れる方向のスラスト荷重の殆ど総てが、上記傾斜部36に加わる事なく、上記鍔部29の片側面37に伝わる状態となる。尚、摩擦に基づいて上記円筒部28に加わる荷重は、無視できる程に小さい。
【0028】
上記皿板ばね10は、上述の様に上記ローディングナット9bに外嵌した間座38の基端面(図1〜2の左端面)と、上記入力側ディスク2bの外側面33との間に、軸方向長さを弾性的に縮めた(圧縮した)状態で挟持している。即ち、上記ローディングナット9bは、その内周面に形成した雌ねじ41を入力回転軸1の端部に形成した雄ねじ部31に螺合し更に緊締する事により、この入力回転軸1に対し固定している。この状態で上記ローディングナット9bの先端面は、この入力回転軸1の中間部に設けた段部32に突き当たっている。この状態で、上記間座38の基端面と上記入力側ディスク2bの外側面33との間に挟持された上記皿板ばね10の弾力に基づくスラスト荷重は、上記間座38を介して、上記鍔部29の片側面37に伝わり、この鍔部29により支承される。
【0029】
上述の様に構成する本参考例のトロイダル型無段変速機の場合には、上記入力回転軸1の雄ねじ部31との螺合・緊締に基づいて上記ローディングナット9bに加わる荷重の作用位置と、上記皿板ばね10からこのローディングナット9bに加わる荷重の作用位置とを、軸方向にずらせる事ができる。即ち、上記螺合・緊締に基づく荷重は、前述した通り、上記雌ねじ41の先端部、即ち、図1〜2の左端部で大きくなる。これに対して、上記皿板ばね10から加わる荷重の作用位置は、この皿板ばね10の軸方向長さに対して、上記間座38の軸方向長さ分だけ、上記雌ねじ41の先端部から離れる。即ち、上記皿板ばね10からの荷重は、上記ローディングナット9bの軸方向中間部後端寄り(図1〜2の右寄り)部分から上記先端部に掛けての広い範囲に加わる。
【0030】
しかも、上記ローディングナット9bの軸方向中間部分に設けた傾斜部36は、この傾斜部36の大径側端部周囲に存在する鍔部29の片側面37に上記皿板ばね10から加わる荷重を広範囲に、より均一に分散すべく機能する。即ち、上記傾斜部36に対応する部分での上記ローディングナット9bの断面積の相違に基づき、このローディングナット9bが、第一山目に近い側、即ち上記入力側ディスク2bに近い側で、軸方向に弾性変形し易くなる。この為、トロイダル型無段変速機の運転時に発生するスラスト荷重に基づき、上記ローディングナット9bが前記雄ねじ部31に倣う様に軸方向に弾性変形し、この雄ねじ部31と上記雌ねじ41との螺合部の広い範囲に荷重を分散させて、これら雄ねじ部31と上記雌ねじ41とのねじ溝の底部に生じる応力を緩和できる。
【0031】
しかも、上記片側面37に大きなスラスト荷重を受ける事により上記ローディングナット9bは、断面形状を(図2の時計方向に)捩り変形させる傾向になるが、上記傾斜部36を設ける事により、この変形を緩和できる。そして、この様に変形を緩和する分、上記スラスト荷重が局部的に加わる事を防止できる。言い換えれば、上述の様に、上記皿板ばね10から加わる荷重の作用する範囲を広範囲にできる。
【0032】
これらにより、上記ローディングナット9bに部分的に大きな荷重が加わる事を防止して、このローディングナット9bを特に大型化しなくても、このローディングナット9bの耐久性向上を図れる。そして、より大きなトルクを伝達可能なトロイダル型無段変速機を実現する際に於ける、このトロイダル型無段変速機の大型化を最小限に抑える事ができる。
【0033】
次に、図3は、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の場合には、ローディングナット9cの軸方向中間部に形成する傾斜部36aの外周面の断面形状を放物線状としている。又、皿板ばね10の弾力を、この傾斜部36aの大径側端部周囲に存在する鍔部29の片側面37に伝達する為の間座38aを、円筒状の基部39aと内向フランジ状の端部40aとから成る、断面略L字形で全体を略円筒状としている。そして、上記間座38aの端部40aに上記皿板ばね10を突き当てると共に、上記基部39aの端縁を、上記ローディングナット9cの外周面で上記傾斜部36aの大径側端部に形成した鍔部29の片側面37に突き当てている。
【0034】
本例の場合、上記傾斜部36aの断面形状の曲率半径を上述した参考例の場合よりも大きくしている為、上記皿板ばね10の弾力に基づくスラスト荷重による上記ローディングナット9cの弾性変形をより良好にして、上記皿板ばね10から加わる荷重を、広範囲により均一に分散できる。その他の部分の構成及び作用は、上述した参考例の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
【0035】
次に、図4も、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、ローディングナット9dの軸方向中間部に形成する傾斜部36bの外周面を、断面形状が直線状である、円すい凸面としている。この様な傾斜部36bを設けた本例の場合、皿板ばね10の弾力に基づくスラスト荷重による上記ローディングナット9dの弾性変形をより良好にして、上記皿板ばね10から加わる荷重を、広範囲により均一に分散できる。その他の部分の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
【0036】
次に、図5は、請求項2に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、間座38bのうちの、入力側ディスク2b寄り半部に、特許請求の範囲に記載した外径側円筒部である円筒部42を形成し、この円筒部42の周囲に皿板ばね10を設置している。この皿板ばね10は、上記間座38bの外周面の軸方向中間部に形成した、段差面43に突き当てている。ローディングナット9dとしては、上述した第3例と同様の形状を有するものを使用している。尚、このローディングナット9dの円筒部28が、特許請求の範囲に記載した内径側円筒部となる。そして、上記皿板ばね10の弾力を、上記間座38bを介して、傾斜部36bの大径側端部に形成した鍔部29の片側面37に伝達自在としている。その他の部分の構成及び作用は、上述した第2例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上に述べた通り構成され作用するが、回転軸の外径を大きくしたり、ローディングナットを特に大型化しなくても、この回転軸の外周面に形成した雄ねじ部及びローディングナットの耐久性向上を図れる。そして、必要とする変速比を確保しつつ、より大きなトルクを伝達可能なトロイダル型無段変速機を実現する際に於ける、このトロイダル型無段変速機の大型化を最小限に抑える事ができる。この為、この様なトロイダル型無段変速機の設計の自由度を向上させる他、軽量化に基づき、このトロイダル型無段変速機を搭載した自動車の動力性能を良好にできる等の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関する参考例の1例を示す要部断面図。
【図2】 図1のA部拡大図。
【図3】 本発明の実施の形態の第1例を示す、図2と同様の図。
【図4】 同第2例を示す、図2と同様の図。
【図5】 同第3例を示す、図2と同様の図。
【図6】 従来から広く知られているトロイダル型無段変速機の基本構成の1例を示す、円周方向に関する位相が図1とは90度異なる部分に関する断面図。
【図7】 図6のB部拡大図。
【図8】 従来考えられていた予圧ばね装着部の別構造を示す、図7と同様の図。
【符号の説明】
1 入力回転軸
2a、2b 入力側ディスク
3 入力側内側面
4 ボールスプライン
5 転がり軸受
6 押圧装置
7 カム板
8 駆動軸
9、9a、9b、9c、9d ローディングナット
10 皿板ばね
11 ケーシング
12 隔壁部
13 通孔
14 出力筒
15 転がり軸受
16 出力歯車
17a、17b 出力側ディスク
18 出力側内側面
19 ニードル軸受
20 パワーローラ
21 周面
22 トラニオン
23 変位軸
24 ラジアルニードル軸受
25 スラスト玉軸受
26 スラストニードル軸受
27a、27b 支持板
28 円筒部
29 鍔部
30 被係合部
31 雄ねじ部
32 段部
33 外側面
34 シム板
35 間座
36、36a、36b 傾斜部
37 片側面
38、38a、38b 間座
39、39a 基部
40、40a 端部
41 雌ねじ
42 円筒部
43 段差面

Claims (2)

  1. 回転軸と、この回転軸の中間部に、この回転軸と同期した回転及びこの回転軸の軸方向の変位自在に支持された第一のディスクと、この回転軸の端部でこの第一のディスクの外側面から突出した部分に螺着されたローディングナットと、この第一のディスクの外側面とこのローディングナットとの間に設けられた予圧ばねである皿板ばねと、上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸に対する相対回転を自在に設けられた第二のディスクと、これら第一、第二のディスクの内側面同士の間に設けられたパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機に於いて、上記皿板ばねを、上記ローディングナットのうちで上記第一のディスク寄り部分の周囲に設置しており、このローディングナットの外周面のうちで上記皿板ばねよりも上記第一のディスクと反対側に突出した部分に、この第一のディスクから離れるに従って外径が大きくなる傾斜部を設ける事により当該部分の断面積を、この第一のディスク寄りで小さくこの第一のディスクと反対側で大きくすると共に、上記傾斜部の大径側端部で上記ローディングナットの軸方向に関して上記第一のディスクとは反対側の端部に偏った部分に、この第一のディスクの外側面に向いた荷重受部である鍔部を設け、この鍔部の片側面と上記皿板ばねとの間に、円筒状の基部と内向フランジ状の端部とから成る、断面略L字形で全体が略円筒状の間座を挟持し、この間座の端部に上記皿板ばねを突き当てると共に、上記基部の端縁を、上記ローディングナットの外周面で上記鍔部の片側面に突き当てる事により、上記皿板ばねの弾力をこの鍔部に伝達自在として、この鍔部によりこの皿板ばねの弾力を支承している事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 回転軸と、この回転軸の中間部に、この回転軸と同期した回転及びこの回転軸の軸方向の変位自在に支持された第一のディスクと、この回転軸の端部でこの第一のディスクの外側面から突出した部分に螺着されたローディングナットと、この第一のディスクの外側面とこのローディングナットとの間に設けられた、予圧ばねである皿板ばねと、上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸に対する相対回転を自在に設けられた第二のディスクと、これら第一、第二のディスクの内側面同士の間に設けられたパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機に於いて、上記ローディングナットのうちで上記第一のディスク寄り部分に内径側円筒部を設けると共に、この内径側円筒部よりもこの第一のディスクと反対側部分に、この第一のディスクから離れるに従って外径が大きくなる傾斜部を設ける事により当該部分の断面積を、この第一のディスク寄りで小さくこの第一のディスクと反対側で大きくし、且つ、上記傾斜部の大径側端部で上記ローディングナットの軸方向に関して上記第一のディスクとは反対側の端部に偏った部分に、この第一のディスクの外側面に向いた荷重受部である鍔部を設け、上記ローディングナットの周囲に、この第一のディスク寄り部分を上記内径側円筒部に外嵌する外径側円筒部とし、この外径側円筒部よりもこの第一のディスクと反対側部分の内周面に、上記第一のディスクから離れるに従って内径が大きくなる傾斜内周面部を設けた間座を配置し、上記皿板ばねを、この間座のうちで上記外径側円筒部の周囲に設置しており、上記間座の外周面の軸方向中間部に形成した、上記第一のディスクに対向する段差面に上記皿板ばねを突き当てると共に、上記間座のうちで上記傾斜内周面部の大径側に位置する端縁を、上記ローディングナットの外周面で上記鍔部の片側面に突き当てる事により、上記皿板ばねの弾力をこの鍔部に伝達自在として、この鍔部によりこの皿板ばねの弾力を支承している事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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