JP3950293B2 - 水をベースとする2成分ポリウレタンコーティング中でのフラッディングおよびフローティングを減少させるか無くすための水性ポリマー乳濁液−ポリエステルポリオール配合物 - Google Patents

水をベースとする2成分ポリウレタンコーティング中でのフラッディングおよびフローティングを減少させるか無くすための水性ポリマー乳濁液−ポリエステルポリオール配合物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の背景】
水性のあるいは水をベースとするポリウレタンは多年にわたって存在しており、また特定の要求に合致するこの物質の性能特性が着実に改善されてきた。水性のポリウレタンは多くの理由から商業的に魅力があり、これらの理由のうち最も重要な1つは、溶媒および揮発性有機化合物(VOC)の大気中への放出が無くなるか実質的に減少することである。重要な別の理由は、溶媒をベースとする慣用のポリウレタンと多くの応用について現在匹敵するかまたはより良い水性ポリウレタン系の性能と関わりがある。
【0002】
この領域での重要な発展のうちには、単に、2成分(2K)の水性ポリウレタン分散体として知られる水をベースとしまた溶媒を実質的に含有しない、2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体がある。これらの分散体は、ポリウレタンが典型的に溶媒をベースとする系でまず生成されるよく知られたポリウレタンの1成分水性分散体よりも優れている。2成分の水をベースとするポリウレタンもまた有機溶媒の放出を最小化しつつ、溶媒をベースとする2成分ポリウレタンコーティングの性能に匹敵するかこれを凌駕する。
【0003】
2成分の水性ポリウレタンは2成分の溶媒性ポリウレタンコーティングよりゆっくりと乾燥する傾向がある。これにより、水性コーティング分子は、合体がおきるまでより長い期間にわたってコーティング内でより大きい移動度を有することができる。しかしながら、このより長い開放時間は種々の顔料の粒子に分離を許し、表面での『フラッディング(flooding)』/『フローティング(floating)』が惹起される。
【0004】
現在、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)またはイソホロンジイソシアネート(IPDI)トリマーのいずれかのような慣用のイソシアネートと反応と得る水性の酸官能性ポリエステルポリオール成分がある。このような2成分系が異なる2つの顔料を含有する場合、この系はフラッディングおよび/またはフローティングの問題を示し、またClive Hareの書籍、Protective Coatings Fundamentals of Chemistry and Compositionに列挙されているような、フラッディング/フローティング挙動を解決する典型的なアプローチに適応しない。456〜457ページで、著者は『フローティング』という挙動は、乾燥コーティングにおけるまだらになったかしみのような色の変化であると記しており、これは、粒子寸法、2種類の顔料、顔料の凝集の程度、ペイントが乾燥する際の流れによってつくられる表面張力、密度および温度の勾配、それぞれにおける1つまたはそれ以上の差異によってもたらされる。他方、『フラッディング』はコーティング表面上に均一な色を生じるが、塗布されるフィルム中での顔料の沈降速度の差によって惹起される、コーティング厚さを通じての色の変化を生じる。これらの様々な速度は顔料の寸法、密度、形状、または凝集度の差異に由来する。フラッディングは温度および湿度によって影響され、また低い粘度、ゆっくりした乾燥時間および大きなフィルム厚さによって増大される可能性がある。Clive Hareの書籍に記載されているフラッディング/フローティング挙動を無くするための旧来の解決法は、表面エネルギーの小さい流動剤または揺変剤を使用すること、分散体中で用いられる顔料寸法を調和させること、または乾燥時間を減少することである。
【0005】
水性の酸官能性ポリエステルポリオールがベースとなっている、水をベースとする2成分ポリウレタン−ポリ尿素系については、これらの旧来のアプローチは残念ながらフラッディング挙動を無くするのに成功しなかった。
【0006】
水をベースとする2成分のポリウレタン−ポリ尿素系は以下の特許に記載されている。
US 5,508,340には、第1の成分が、イソシアネート基との反応性がある活性水素を有する1つまたはそれ以上のアミンを含むアミン相と組み合わされた、酸を含有するポリオールを含む水性ポリオール相である、溶媒を実質的に含まない、水性の2成分コーティング組成物が開示されている。第2の成分は1つまたはそれ以上のポリイソシアネートである。実施例9は、100重量部の水性ポリオール/アミン、25重量部の酸官能性アクリル樹脂、20重量部の水および10重量部の黒色の顔料分散体を使用して製造される黒色に顔料添加された溶液を示す。水性ポリオール/アミンは酸を含有するポリオール、非酸性の芳香族ポリエステルジオール、トリメチロールプロパンおよびアミンの配合物からなる。次いでこの黒色に顔料添加された溶液100部がHDIトリマー50部とNCO/OH=2/1で反応される。処方物中にはただ1つの種類の顔料しかないので、明らかなあるいは目に見えるフラッディングまたはフローティングは認められない。
【0007】
US 5,552,477には、ポリオール成分とポリイソシアネート成分とからなるコーティング系のためのバインダーが開示されている。ポリオール成分は高分子量の(Mn>500)、水希釈性でありヒドロキシル基を有する酸含有ポリオールと、イソシアネートとの反応性のある少なくとも1つの基を有する低分子量の(Mn<500)ポリオールを含有する反応性希釈剤とからなる。
【0008】
US 4,120,841には、先ずクレーターを無くしそして光沢を改善するが、顔料の濡れ性を増加することによりフラッディングを防止または減少する平坦化剤として水性ペイント中で使用するための酸官能性アクリルコポリマーが開示されている。
J.R.Taylorおよび H.Fosterの『The Pigmentation of Acrylic Resins』、JSDC、1969年、12月、579〜588ページには、少量のシリコーン液(M.S.200)を添加することによるかシリコーンで処理された炭酸カルシウムを混合機に装入する際に含めることにより、溶媒性アクリルコーティング中でのフラッディングおよびフローティングを無くすることが推奨されている。顔料粒子寸法および表面処理は、凝集度に大きな影響も与え、従ってフラッディングおよびフローティングに影響する。水性アクリル分散体を使用して処方されたコーティングにあっては、顔料分散体中に界面活性剤が適正に選定される。ペイント中での色安定性を確実に最適化するために、使用される顔料に関するHLB(親水性と親油性とのバランス)値が適当である界面活性剤を選定しなければならない。
【0009】
P.Quednauの『How polymeric dispersants can reduce pigment paste stocks』、Paint & Ink International、1995年、1月/2月、9ページには、塗装工業での主要な問題はいくつかの顔料分散体のフラッディングおよびフローティング挙動であると述べられている。分子量の大きいポリマー分散体をベースとする顔料濃厚物では、ポリウレタンあるいはポリアクリレートのいずれをベースとしようと、フラッディングおよびフローティングがなく、良好な顔料安定性が得られると推奨されている。両方の種類の分散体は第3アミンを含有し、これはその基本的な特性のために顔料表面への強力な吸着を生じる。これらの分散体は、顔料粒子の立体障害および解膠に有効である10,000〜25,000の大きな分子量を有する必要がある。
【0010】
US 4,978,708には、陰イオンポリウレタンの主樹脂と陰イオンアクリル顔料の粉体樹脂とからなる水をベースとするベースコート組成物が開示されている。コーティング組成物は顔料の良好な濡れおよび、保管寿命および色安定性が改善された分散特性を示すと主張されている。
US 3,578,635には、優れた非フラッディング特性および優れた着色特性を有するペイント組成物およびラッカー組成物を製造する際の顔料としてのある種のハロゲン化カーボンブラックが開示されている。
【0011】
【発明の概要】
本発明は水性ポリマー乳濁液と水性の顔料添加されたポリオール/アミン組成物との配合物そして溶媒を実質的に含まない、水性の、顔料添加された2成分ポリウレタン−ポリ尿素コーティング組成物を製造するのにこの配合物を使用することに関する。顔料添加されたポリオール/アミン組成物は、すべてが水中にある、少なくとも1つの酸性ポリオールと少なくとも1つの非酸性ポリオールを、1つまたはそれ以上のアミンと2つまたはそれ以上の異なる顔料とともに含有する。1つまたはそれ以上の反応性ポリイソシアネートはポリマー乳濁液と顔料添加されたポリオール/アミン組成物との混合物と組み合わされて、コーティング系で有用でありまた顔料のフラッディングまたはフローティングが実質的に減少したかまたは無くなった、水をベースとし、溶媒を実質的に含まず、顔料添加された2成分のポリウレタン−ポリ尿素分散体が生成する。
【0012】
ポリマー乳濁液は顔料添加されたポリオール/アミン組成物と相溶性でなければならない。ポリマー乳濁液は、ポリオール/アミン組成物と混合される場合に、好ましくは、顔料添加されたポリオール/アミン組成物と混合される場合に揺変性混合物を与えるのに十分な量で使用される。揺変性混合物はポリイソシアネートとの相溶性がありそして理想的には揺変性組成物を与えるべきである。
【0013】
顔料添加されたポリオール/アミン組成物にポリマー乳濁液を添加することにより、水をベースとする、顔料添加された2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体中の2つの顔料に伴うフラッディングの問題が、実質的に減少するか無くなりさえすることが分かったのは予想外であった。
【0014】
【発明の詳述】
水性ポリマー乳濁液は、周囲温度より高いつまり約20℃より高いのが好ましいTgを有するポリマーまたはその混合物からなってよい。本発明で使用するのに好適なポリマー乳濁液には、例えばアクリル;アクリルとスチレン、置換スチレン、ブタジエンおよび/またはアクリロニトリルとのコポリマー;ビニルアセテートのポリマーおよびコポリマー;ビニルアセテートおよび塩化ビニルのような1つまたはそれ以上の別なポリマーとのエチレンコポリマー;アルキド樹脂;エポキシド;ポリウレタン、およびポリエステルポリオールを含めてのポリエステル、それぞれの水性の乳濁液または分散体がある。水性ポリマー乳濁液のポリマーは、酸官能性モノマーをポリマーに組み込むことにより得られるような酸官能基を含むのが好ましい。
【0015】
ポリマー乳濁液は顔料添加されたポリオール/アミン組成物との相溶性がなければならない。顔料添加されたポリオール/アミン組成物とポリマー乳濁液との水性混合物の相溶性は種々の方法によって測定することができる。例えば、ポリオール/アミンとポリマー乳濁液の相溶性配合物を視覚的に観察すると、室温で長期間にわたって例えば1年を越えて凝固、ゲル化、または分離がほとんどまたはまったく示されない。液状試料は閉鎖された容器内に保持されそして分離、ゲル化および/または凝固について周期的に評価されてよい。
【0016】
本発明の好ましい水性ポリマー乳濁液、あるいはラテックスは、約10〜100重量%の1つまたはそれ以上のアクリルモノマーまたはメタクリルモノマーと0〜90重量%の1つまたはそれ以上の別なモノマーとの遊離基重合に基づくポリマーからなる。好ましい乳濁液ポリマーは50〜100重量%の1つまたはそれ以上のアクリルモノマーと0〜50重量%の1つまたはそれ以上の別なモノマーとをベースとするものである。本発明で使用される場合、アクリルモノマーはアクリル酸(AA)およびメタクリル酸そしてこれらの塩およびエステルをさす。例には、アクリル酸および/またはメタクリル酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレート(MMA)、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート(BA)、n−ブチルメタクリレート、および2−エチルヘキシルアクリレートがある。ポリマーはアクリル酸および/またはメタクリル酸の重合された単位を、>0〜90重量%、好ましくは10〜30重量%含有するのが好ましい。
【0017】
他のポリマーラテックス、または分散体の例は、ポリビニルアセテートおよびそのコポリマー;エチレンと塩化ビニルおよび/またはビニルアセテートとのコポリマー;アクリル酸またはメタクリル酸のあるいはエステルのスチレンまたは置換スチレン、ブタジエン、およびアクリロニトリルとのコポリマー;アルキド;ウレタン;エポキシ、ポリウレタンおよびポリエステルをベースとするものである。
【0018】
水性ポリマー乳濁液は、ポリオール/アミン組成物が水を含有するので、再分散可能なポリマー粉末で置き換えることができるとも考えられている。
本発明で使用するために適当なポリオール/アミン組成物は参照によって本記載に加入されているUS 5,352,733および5,508.340中に詳細に記載されている。
【0019】
ポリオール/アミン組成物のポリオール部分は、酸を含む1つまたはそれ以上のポリオールおよび酸を含まない1つまたはそれ以上のポリオールからなり、この部分は少なくとも1.5好ましくは2のヒドロキシル官能度および約15〜200の酸価を与える。酸を含むポリオールとは、酸価が約15〜200である総体的ポリオール部分を与える酸性ポリマーポリオールを意味する。酸を含む好ましいポリオールは、カルボン酸基またはスルホン酸基を含むポリエステルポリオールである。ポリエステルポリオールは有機ポリカルボン酸または無水物を有機ポリオールでエステル化することにより製造することができる。通常、ポリカルボン酸およびポリオールは脂肪族または芳香族の二塩基酸およびジオールであるが、3官能性酸および3官能性のまたは官能性がより大きいポリオールが使用されてよい。ヒドロキシル官能度および酸価に関して上記した基準に合格する限り、ポリオール部分は種々の成分またはその配合物を含むことができる。酸性ポリオールの組み合わせが利用できる限りは、本発明はなんらかの特定の酸性ポリオールに限定されるべきでない。酸を含まないポリオールには、低分子量のジオール、トリオールおよびより高級なアルコール、アミドを含む低分子量のポリオールおよびより高級なポリマーポリオール、例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよびヒドロキシ含有アクリルコポリマーがある。
【0020】
アミンの相または成分が、総体的なアミン組成物の活性水素の平均官能度が少なくとも1.5またはそれ以上であり、またポリオールの酸官能性を実質的に中和する量でアミンが存在するように、イソシアネート基との反応性のある活性水素を含む限り、種々のアミンまたはその配合物を利用することができる。好適なアミンまたはその配合物には、第1および第2脂肪族、環状脂肪族および芳香族のアミン;第3脂肪族アミン;アルカノールアミン、ジアルカノールアミン、トリアルカノールアミン;オキシアルキレンアミンのようなポリアミン;およびこれらの混合物が含まれる。アンモニアそして、活性水素をもたないかまたは不十分な活性水素をもつアミン例えば第3アルキルアミンはそれらの中和能力のため利用できるが、ただしアミン組成物全体が少なくとも1.5の平均活性水素官能度を有するものとする。第1アミンおよび/または第2アミンが好ましい。
【0021】
ポリオール/アミン組成物を処方するために、ポリオール相の酸性および非酸性のポリオールが混合タンク内で水と周囲温度で混合されるのが好ましく、アミンはポリオール中または水中に存在し、『固形物』あるいは活性物質を含み、含有率が約33〜95重量%である水性ポリオール/アミン組成物が全体として生成する。混合物は消泡剤、表面張力低下剤、pH調整剤などのような所望の任意の添加剤を含有してよい。好ましい水性ポリオール/アミン組成物は、Air Products and Chemicals,Inc.によってADURA(登録商標)100および200ポリオールとして市販されている。
【0022】
本発明の顔料添加された2成分ポリウレタンコーティング組成物は2つの顔料系を含む。『2つの顔料』系とは、色の異なる少なくとも2つの顔料を意味する。コーティング組成物中で使用するのに好適な顔料は、ポリウレタンコーティング技術で知られた顔料であり、また例えば二酸化チタン、カーボンブラック、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、燐酸亜鉛または他の耐食性顔料、ベンジジンオレンジ、ベンジジンイエロー、カルビゾールバイオレット、クロームイエロー、モリブデートレッド、コバルトブルーまたはコバルトグリーンそして、Monozoをベースとする色素およびジアゾをベースとする色素のような他の有機色素がある。顔料の量は、顔料の容積濃度(PVC)基準で>0〜50%、好ましくは13〜30%の範囲にある。
【0023】
変性された、水性の顔料添加された2成分のポリウレタン−ポリ尿素分散体を製造するのに好ましい方法は、ポリオール/アミン分散体を先ずポリマー乳濁液および水と配合し、次いで顔料を添加することである。ポリマー乳濁液とポリオール/アミン組成物の有効な配合物は、揺変性混合物を与えるのに十分なポリマー乳濁液を含有し、この有効量は、約>0〜50重量%の水性ポリマー乳濁液と<100〜50重量%の水性ポリオール/アミン組成物、好ましくは5〜20重量%の水性ポリマー乳濁液と95〜80重量%の水性ポリオール/アミン組成物、あるいはこれに対応して活性成分基準で>0〜35重量%のポリマー乳濁液と<100〜65重量%のポリオール/アミン組成物、好ましくは5〜15重量%の乳濁液ポリマーと95〜85重量%のポリオール/アミン組成物である。『活性』成分はポリマー、ポリオールおよびアミンつまり少なくとも85重量%、好ましくは少なくとも95重量%の水を含有する液状の分散媒体以外の化合物からなる。すべてが水である媒体もまた明らかに含まれそして最も好ましい。
【0024】
ポリマー乳濁液は、水性ポリマー乳濁液を80〜95重量%含む予備配合物を与えるように、同一のまたは異なるポリオール/アミン組成物と先ず予備的に配合されるのが好ましい。それ自体は揺変性である必要がなく、またほとんどの場合、揺変性でないこの予備配合物は、揺変性混合物を生成するのに十分な量がポリオール/アミン組成物に次いで添加される。各々の成分の量は、ポリイソシアネートを添加しそして硬化した後に混合物がフィルムとして施される時に望ましい特性によって最終的に決まる。
【0025】
有機ポリイソシアネートはポリウレタンコーティングのための技術上周知の任意のイソシアネートである。これは例えば、脂肪族、環状脂肪族または芳香族のポリイソシアネートあるいはこれらの混合物であってよい。脂肪族または環状脂肪族のポリイソシアネートが好ましい。ジイソシアネートのトリマーもまた好ましいが、他のポリイソシアネートも使用できる。特に好ましいイソシアネート付加物はヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)をベースとするものである。ヘキサメチレンジイソシアネートトリマーは好ましいイソシアネート物質である。
【0026】
2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体は顔料添加されたポリオール/アミン成分の活性水素1当量あたり少なくとも0.5当量のイソシアネートを配合することによりつくられる。顔料添加されたポリオール/アミン成分の活性水素1当量あたり約1.1〜3当量のイソシアネートが存在するのが好ましく、1.3〜2.0当量のイソシアネートの存在が特に好ましい。熱硬化系の場合、イソシアネートと活性水素との好ましい比は1.0〜1.3である。
【0027】
場合による添加剤、例えば触媒、流動調整剤および増粘剤は、ポリマー乳濁液と同時にポリオール/アミン組成物に添加されるのが好ましいが、イソシアネート成分の添加の前または後に添加されてもよい。
ポリイソシアネートは顔料添加されたポリオール/アミンとポリマー乳濁液との配合物に室温での通常の混合によって添加されることができる。この組成物は、十分に硬化される時、溶媒をベースとする2成分ポリウレタンに、そしてまた顔料のフローティング/フラッディングが実質的に減少するか無い水をベースとする既知の他の2成分ポリウレタンに等しいかこれを凌ぐ特性を有する架橋フィルムを生成する。
【0028】
ポリイソシアネートの添加の後、基材に混合物が施されるべき可使時間が制限される。典型的に可使時間は1〜約4時間の範囲にある。混合物はいろいろな表面、例えば木材、コンクリート、プラスチック、石材、および金属の基材をコートするのに好適である。
【0029】
2成分ポリウレタンコーティング組成物を製造するのに好ましい方法は、(1)白色顔料の粉体を調製し、(2)この粉体を水性のポリオール/アミン組成物に添加し、(3)アクリルポリマー乳濁液とポリオール/アミン組成物との水性の予備配合物を添加し、(4)添加剤を混入し、(5)着色剤を添加しそして(6)イソシアネートを混合することからなる。
【0030】
以下の実施例はポリオール/アミンを含有する水性の青いペイント処方物に水性のアクリルポリマー乳濁液を添加すると、Delta E色彩変化によって測定されるように可使時間にわたってフラッディングが顕著に減少することが例証される。Delta Eは全体的な色彩変化に関する指標であり、以下のように定義される。
Delta E={(Delta L)2*(Delta a)2*(Delta b)20.5
ここでDelta Lは明度(黒−白スケール)の差であり、Delta aは赤−緑スケールの差であり、Delta bは青−黄スケールの差である。1より小さいDelta Eの値は肉眼では一般に認知できないが、〜5または5より大きいDelta E値は極端に目立つ。
【0031】
実施例で使用される物質に関する用語
Acrylic Emulsion─36重量%の水性のアクリルポリマー乳濁液、ポリマーは、
MMA(48重量%)/BA(32重量%)/AA(20重量%);Tg〜47℃
からなる。
Acrylic/Polyol─Acrylic EmulsionとADURA 100ポリオールとの87/13配合物
Air Products and Chemicals,Inc.のADURA 100ポリオール(酸官能性ポリオール/アミン)
BayerのHDIをベースとするBayhydur XP7063水分散性イソシアネート
Byk-ChemieのByk348界面活性剤
Byk-ChemieのByk 380界面活性剤
Ultra AdditivesのDeeFo PI-4消泡剤
BayerのDesmodur N3300 HDIトリマー
Byk-ChemieのDisperByk 190界面活性剤
Tego ChemieのFoamex 805消泡剤
King IndustriesのK-Kat 6212A触媒
Air Products and Chemicals,Inc.のSurfynol 504界面活性剤
Elementis SpecialtiesのTintAyd NV7292顔料
Ciba-GeigyのTinuvin 1130紫外線吸収剤
Ciba-GeigyのTinuvin 292光安定剤
DuPontのTiPure R960 TiO2
【0032】
実施例1A
処方物には、別記しないかぎり樹脂を含まない以下の粉体処方を用いる。これを『粉体1A』と称する。
樹脂を含まない粉体1A
脱イオン水 2631.6g
DisperByk 190 495.5g
TiPure R960 10277.0g
脱イオン水 557.2g
【0033】
最初の2つの成分をカウレスブレード(cowles blade)を使用して5分間にわたってゆるく撹拌しつつ混合した。粉体の中央に混合渦を維持するために剪断が中程度である撹拌の下でTiO2をゆっくりと添加した。粉体が4〜5のHegmanに達するまで、10〜15分間混合を続け、その後、均一になるまで混合しつつ脱イオン水の第2の部分を添加した。混合室の容積の70%まで充填された1mmのガラスビーズが入った混合機に混合物を1回通過させた。液体流を良好に維持しまた温度を40℃より低く保つように調節して混合機を約2500rpmで操作した。最終的な粉体1Aは7+に等しいHegman粉砕を示した。
【0034】
実施例1B
A部分
Adura 100 Polyol 5992.00g
粉体1A 11655.00g
DeeFo P1-4 10.10g
Tinuvin 292 31.10g
Tinuvin 1130 31.00g
Surfynol 504 23.90g
粉体1AをAdura 100ポリオールに添加し、5分間混合した。次の4つの成分を中程度の剪断下で渦流中に添加した。すべての成分を添加した後、この組み合わせを15分間混合した。
次にA部分(402.15g)をTintAyd NV7292フタロブルー顔料分散体(9.87g)で青色に着色し、完全に混合してペイント1Bをつくった。
【0035】
実施例2
A部分
粉体1A 225.70g
Adura 100 Polyol 92.82g
Acrylic/Polyol 23.20g
DeeFo P1-4 0.19g
Tinuvin 292 0.60g
Tinuvin 1130 0.60g
Surfynol 504 0.46g
TintAyd NV7292 8.43g
上記の成分を、列挙された順序に1つずつ撹拌下で容器に添加した。混合渦を良好に維持するために、空気混合機を中程度の剪断で使用した。すべての成分を添加した後、組み合わせたものを15分間混合した。全体の混合時間は約45分であり、ペイント2が得られた。
【0036】
実施例3
A部分
粉体1A 225.70g
Adura 100 Polyol 92.82g
Acrylic/Polyol 23.20g
DeeFo P1-4 0.19g
Surfynol 504 0.46g
TintAyd NV7292 8.43g
上記の成分を実施例2と同様に混合した。十分に混合した後、Tinuvin 292およびTinuvin 1130添加剤をそれぞれ0.19g中程度の撹拌下で1つずつ110gのA部分に添加した。添加完了後、組成物を15分間混合し、ペイント3を得た。
【0037】
実施例4
この実施例4では、実施例1〜3で使用した粉体1Aとは異なる粉体を使用した。
粉体4
脱イオン水 26.08g
DisperByk 190 26.08g
Byk 348 3.40g
Foamex 805 2.79g
TiPure R960 261.13g
脱イオン水 18.68g
レットダウン
Adura 50 730.40g
Byk 380 12.00g
Foamex 805 7.52g
粉体4の成分を中程度の撹拌下で1つずつ添加した。TiO2を添加しつつ、混合渦を良好に維持するように撹拌を強化した。20分後、混合は完了し、この時、粉体はHegman7+に達した。
中程度の撹拌下で、レットダウン成分を1つずつ粉体4に添加し、20分間混合して、ペイント4を得た。
【0038】
実施例5
ペイント4(200g)とTintAyd NV7292フタロブルー顔料分散体(2.45g)を、完全に混合されるまで(約10分)中程度の剪断下で混合し、ペイント5を得た。
操作1
26.86gのDesmodur N3300/K-Kat 6212A(96.8/3.2)混合物を75gのペイント1Bに添加し、タングデプレッサー(tongue depressor)によって十分に(2分間)混合した。次に、この混合物を5gずつ10.1gの水で希釈して、Zahn3号カップ中での粘度を9秒にした。濡れフィルム厚さが10ミルの針金を巻いたドローダウン(drawdown)棒を使用することにより、可使時間を通じて、Bondrite 952(燐酸亜鉛)鋼パネル上でドローダウンを行った。コーティングを22℃で少なくとも24時間硬化した後、D65標準光源および10°の標準観察器を使用して色彩測定を実施した。
【0039】
操作2
22.43gのDesmodur N3300/K-Kat 6212A(96.8/3.2)混合物を75gのペイント2に添加しそしてタングデプレッサーによって十分に(2分間)混合した。次に、この混合物を5gずつ15.7gの水で希釈して、Zahn3号カップ中での粘度を12秒にした。ドローダウンおよび色彩測定は操作1に記載のように実施した。
【0040】
操作1(Adura 100のみ)を操作2(20重量%のAcrylic/Polyol/80重量%のAdura 100)と比較すると、Acrylic/Polyolの添加のためにフラッディングに対する抵抗力が著しく改善されていることが認められる。表1は、Delta E値で表される、可使時間を通じての全般的な色彩の変化が最小であることからわかるように、操作2でのフラッディングが操作1より減少することを示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003950293
【0042】
操作3
22.43gのDesmodur N3300/K-Kat 6212A(96.8/3.2)混合物を75gのペイント3に添加しそしてタングデプレッサーによって十分に(2分間)混合した。次に、この混合物を5gずつ14.57gの水で希釈して、Zahn3号カップ中での粘度を8秒にした。ドローダウンおよび色彩測定は操作1に記載のように実施した。
Adura 100 polyolのみを含む操作1を、20重量部のAcrylic/Polyolと80重量部のAdura 100 polyolとを含む操作3と比較すると、Acrylic/Polyolが存在するためにフラッディングが減少することが再び示される。表2は、Delta E値で表される可使時間を通じての全体の色彩の変化が最小であることから見て取れるように、操作1と比べて操作3のフラッディングが減少することを示す。操作3は本質的に操作2の反復であるが、ただしTinuvin添加剤の添加順序が異なった。Tinuvin添加剤はペイント3に最後に添加されたが、操作2ではそれがSurfyno l504界面活性剤およびTintAyd NV7292フタロブルー顔料分散体の添加に先立ってペイント2に添加された。
【0043】
【表2】
Figure 0003950293
【0044】
操作4
機械的撹拌に際して、11.15gのBayhydur XP7063イソシアネートを100gのペイント5に添加し、十分に(2分間)混合した。次にこの混合物を中程度の撹乱の下でゆっくり添加される23gの水で希釈し、Zahn3号カップ中での粘度を9秒にした。ドローダウンおよび色彩測定は操作1に記載のように実施した。
表3に示すように、操作1と比較すると操作4で認められるフラッディングは極めて少なかった。
【0045】
【表3】
Figure 0003950293
【0046】
この結果は、100%のAdura 100ポリオールが含まれる操作1での長い乾燥時間に対して、100%のAcrylic/Polyolを含有する操作4で施したコーティングについては短い乾燥時間が認められることに基づけば驚くに当たらない。しかしながら、Acrylic/Polyol(20重量%)を少量添加すると、乾燥時間に影響を与えずに、Adura 100コーティングで存在する顕著な度合いのフラッディングが無くなることは驚くべきである。乾燥時間の結果は表4に示す。
【0047】
【表4】
Figure 0003950293
【0048】
混合物についての規則に従うなら、処方されたペイントでフラッディングを起こさないポリマーを20%、ペイント中でフラッディングを起こすポリマー80%に添加する場合、フラッディングへの抵抗力に期待される改善は僅かである。フラッディングへの抵抗力に期待されるこの僅かな改善は、操作1(Adura 100が100%)に比べた、操作2および3(20重量%のAcrylic/Polyol/80重量%のAdura 100)で認められる乾燥時間の僅かな減少に似ている。その代わり、20重量%のAcrylic/Polyolを含有するAdura 100コーティングで認められるフラッディングには顕著な改善があり、これは100重量%のAcrylic/Polyolを含有するコーティングをよりよく特徴づける。
【0049】
特定のなんらかの理論によって拘束されることはなく、操作2および3にフラッディングが無いことは、乾燥時間の劇的な減少に基づくのでなく、代わりに、Adura 100ポリオールに添加されるアクリルポリマー乳濁液の揺変性効果に基づく。このことは、20重量%のAcrylic/Polyolを含有する操作3が、100%のAcrylic/Polyolを含有する操作4より僅かに少ないフラッディングをなぜ示すかも説明する。
【0050】
【工業的応用に関する言及】
本発明は、顔料添加された水性の2成分のポリウレタン−ポリ尿素コーティング組成物でのフラッディングおよびフローティングの効果を減少するか無くすための方法を提供する。

Claims (16)

  1. (a) 酸を含有するポリマーポリオールと酸基を含まないポリオールとの水性混合物であって、少なくとも1.5の平均ヒドロキシル官能性と15〜200の酸価とを有するものと、この酸を含有するポリマーポリオールを中和するのに十分な量存在する、活性水素の平均官能性が少なくとも1.5であるアミンまたはアミンの配合物、
    (b) 1つまたはそれ以上のポリイソシアネート、そして
    (c) 2つまたはそれ以上の異なる顔料
    からつくられる、溶媒を含まず、水性であり、顔料添加された2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体において、
    (d) 水性ポリマー乳濁液を、(a)と(d)の混合物において>0〜50重量%の量で存在させて、該混合物に揺変性を付与する
    ことからなる、顔料のフラッディングを減少させるか排除するために改良された上記分散体。
  2. 乳濁液ポリマーが酸官能基を有し、20℃またはそれ以上のTgを有する請求項1記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  3. 乳濁液ポリマーがアクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、アクリルエステル、メタクリルエステルおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーからなる請求項1記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  4. 乳濁液ポリマーが、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーを10〜100重量%含有する請求項1記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  5. 乳濁液ポリマーが、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーを50〜100重量%含有する請求項2記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  6. 乳濁液ポリマーが、重合メチルメタクリレート、アクリル酸またはその塩、およびn−ブチルアクリレートからなる請求項2記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  7. 成分(c)の2つまたはそれ以上の顔料が、二酸化チタン、カーボンブラック、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、燐酸亜鉛または他の耐食性顔料、ベンジジンオレンジ、ベンジジンイエロー、カルビゾールバイオレット、クロームイエロー、モリブデートレッド、コバルトブルー、コバルトグリーンおよびジアゾ色素からなる群から選択される請求項1記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  8. 水性ポリマー乳濁液が成分(a)と同じポリオール/アミン組成物と予め配合されている請求項1記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  9. (a) 酸を含有するポリマーポリオールと酸基を含まないポリオールとの水性混合物であって、少なくとも2の平均ヒドロキシル官能性と15〜200の酸価とを有するものと、この酸を含有するポリマーポリオールを中和するのに十分な量存在する、活性水素の平均官能性が少なくとも2であるアミンまたはアミンの配合物、
    (b) 1つまたはそれ以上のポリイソシアネートであって、イソシアネートの当量と、成分(a)のポリオールとアミンとの活性水素の当量の合計との比が少なくとも0.5:1であるもの、
    (c) 2つまたはそれ以上の異なる顔料、及び
    (d) 20℃またはそれ以上のTgを有するポリマーからなり、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、アクリルエステル、メタクリルエステル、スチレン、置換スチレン、エチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン、アクリロニトリルおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーを含む水性のポリマー乳濁液であって、(a)と(d)の混合物において>0〜50重量%の量で存在して、該混合物に揺変性を付与するもの
    を組み合わせることによりつくられる、溶媒を含まず、水性であり、顔料添加された2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  10. 乳濁液ポリマーが、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーを10〜100重量%含有する請求項9記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  11. 乳濁液ポリマーが、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーを50〜100重量%含有する請求項9記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  12. 水性ポリマー乳濁液が、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩、アクリルエステル、メタクリルエステルおよびこれらの混合物からなる群から選択される重合モノマーを含む請求項11記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  13. 乳濁液ポリマーが重合メチルメタクリレート、アクリル酸またはその塩、およびn−ブチルアクリレートからなる請求項9記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  14. 成分(c)の2つまたはそれ以上の顔料が、二酸化チタン、カーボンブラック、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、燐酸亜鉛または他の耐食性顔料、ベンジジンオレンジ、ベンジジンイエロー、カルビゾールバイオレット、クロームイエロー、モリブデートレッド、コバルトブルー、コバルトグリーンおよびジアゾ色素からなる群から選択される請求項11記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  15. 水性ポリマー乳濁液が成分(a)と同じポリオール/アミン組成物と予め配合されている請求項11記載の水性の2成分ポリウレタン−ポリ尿素分散体。
  16. (a) 酸を含有するポリマーポリオールと酸基を含まないポリオールとの水性混合物であって、少なくとも1.5の平均ヒドロキシル官能性と15〜200の酸価とを有するものと、この酸を含有するポリマーポリオールを中和するのに十分な量存在する、活性水素の平均官能性が少なくとも1.5であるアミンまたはアミンの配合物、
    (b) 2つまたはそれ以上の異なる顔料、及び
    (c) (a)と(c)の混合物において>0〜50重量%の量で存在して、該混合物に揺変性を付与する水性ポリマー乳濁液
    からなる、水をベースとする顔料添加されたコーティング処方物を製造するのにポリイソシアネートと組み合わせて使用するための顔料添加されたポリオール組成物。
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