JP3948097B2 - ボイラの過熱低減器 - Google Patents

ボイラの過熱低減器 Download PDF

Info

Publication number
JP3948097B2
JP3948097B2 JP03736998A JP3736998A JP3948097B2 JP 3948097 B2 JP3948097 B2 JP 3948097B2 JP 03736998 A JP03736998 A JP 03736998A JP 3736998 A JP3736998 A JP 3736998A JP 3948097 B2 JP3948097 B2 JP 3948097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
spray
spray water
spray nozzle
flow direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03736998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11237005A (ja
Inventor
正明 田中
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP03736998A priority Critical patent/JP3948097B2/ja
Publication of JPH11237005A publication Critical patent/JPH11237005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3948097B2 publication Critical patent/JP3948097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラの過熱低減器に係り、特に、過熱低減器を構成するスプレイノズルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4はボイラの一例を示す系統図である。
【0003】
ボイラは、火炉11を構成する炉壁管、一次過熱器12、吊下げ過熱器13、最終過熱器14を備え、一次過熱器12、吊下げ過熱器13、最終過熱器14は過熱器連絡管である蒸気管1により連結した構成となっている。また一次過熱器12と最終過熱器14の間の蒸気管1中に過熱低減器16を設ける。この例では一次過熱器12の下流側近傍に過熱低減器16を設けるが、二点鎖線で示すように、最終過熱器14の上流側近傍にも設けられる場合がある。
【0004】
火炉11の炉壁管には、外部からポンプ17により給水管18を通して水を供給する。また、過熱低減器用給水管19を通して過熱低減器16にスプレイ水を供給する。図4の例では同一の給水源から火炉11の炉壁管と過熱低減器16に給水を行うようにしているが、給水源が異なっても勿論差し支えない。
【0005】
このような構成において、火炉11内で燃料が燃焼することにより生成された燃焼ガスにより加熱された水は、蒸気となって蒸気管1内を下流側に流れる。そしてこの蒸気を、一次過熱器12、吊下げ過熱器13、最終過熱器14でさらに過熱して、最終的に図示していないタービンに送り出す。
【0006】
タービンにおいて常に定格の出力が得られるように、過熱低減器16にはスプレイ水を噴射して蒸気温度を低減し、所定の温度に調整する。
【0007】
図3は図4に示す過熱低減器の従来のものの簡略構成図である。
【0008】
蒸気管1の途中に過熱低減器16を構成するスプレイノズル2が設けてある。このスプレイノズル2の先端は、図において蒸気管1の上方から蒸気の流れ方向(蒸気管1の軸方向)と直角に蒸気管1に挿入してあり、蒸気管1内に臨む先端は塞がれている。
【0009】
そして、スプレイノズル2の先端部近傍の外周には、蒸気の流れ方向下流側に向けて開口する複数のスプレイ水噴射孔2aが設けてある。またスプレイノズル2の蒸気流れ方向下流側近傍にあって、蒸気管1内には蒸気と水を撹拌し混合するためのベンチュリー3が設けてある。
【0010】
このような構成において、スプレイノズル2は、外部から供給したスプレイ水をスプレイ水噴射孔2aから蒸気管1内に噴射する。ベンチュリー3はこのスプレイ水と蒸気を効率よく撹拌し混合する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のスプレイノズル2の場合、蒸気の流れに対して平行に噴射しているスプレイ水は、スプレイノズル2の先端とこれに対面する蒸気管1の内周面の間に生じる偏流Aの作用を受けて、図において斜め上方に向きが変わり、ベンチュリー3の開口縁部に直接当たることになる。従って、サーマルショックによりベンチュリー3が破損するおそれがあった。
【0012】
またこのような不具合を解決するために、図中符号Sで示す、スプレイノズル2と蒸気管1の間の距離を小さく取り、偏流Aを低減しようとすれば、結果としてノズル長を長くしなければならないという問題がある。
【0013】
そこで本発明は、ノズル長を長くすることなく、スプレイ水が直接ベンチュリーに当たるのを防止することができるボイラの過熱低減器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の過熱器を接続する蒸気管内に外部からスプレイ水を噴射するスプレイノズルを備えたボイラの過熱低減器において、
前記蒸気管内に挿入された前記スプレイノズルの蒸気管内側先端を、蒸気流れ方向下流側に向け開口するように斜めに切断し、切断した開口面に、蒸気流れ方向下流側へ向けて斜め下方にスプレイ水を噴射する複数のスプレイ水噴射孔を有する蓋体を取り付けたことを特徴とするものである。
【0015】
ここで、前記スプレイ水噴射孔は、例えば、蒸気流れ方向に対して約45度の角度で斜め下方に向け設けると良い。
【0016】
本発明では、スプレイ水はスプレイ水噴射孔から蒸気の流れ方向下流側に向かって斜め下方に向け噴射する。従って、スプレイ水は蒸気管中心側へ向う蒸気の偏流とぶつかり合い、略水平になってベンチュリーに入るので、ベンチュリーの開口縁部に直接当たることはない。スプレイ水噴射孔を蒸気流れ方向に対して約45度の角度で斜め下方に向け設け、蒸気流れ方向へ向けて斜め下方に約45度の角度でスプレイ水を噴射すると、なお都合がよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態に係る過熱低減器を構成するスプレイノズル及びその近傍の一部断面図、図2は図1に示すスプレイノズルの要部断面図である。
【0019】
図3の場合と同様に、図1においては蒸気管1の軸方向と直角方向から、過熱低減器16の主要部を構成するスプレイノズル20の先端部が蒸気管1の内部に挿入してある。
【0020】
本発明のスプレイノズル20は蒸気管1内の先端が、蒸気流れ方向下流側に開口するようにして斜めに切断してある。そして図2に示すように、この開口に蓋体21を取り付ける。つまり、開口を蓋体21で塞ぐ。蓋体21にはスプレイ水噴射用の多数の噴射孔21aが蒸気流れ方向下流側へ向けて下り傾斜にスプレイ水を噴射し得るよう形成してある。
【0021】
また図1に示すように、スプレイノズル20の下流側近傍にあって、蒸気管1内には、ベンチュリー3及びこれに連なるスロート22が設けてある。
【0022】
このような構成において、図4に示す過熱低減器用給水管19からスプレイノズル20にスプレイ水を供給すると、このスプレイ水はスプレイ水噴射孔21aから蒸気管1内に噴射されるが、上述したように、スプレイ水噴射孔21aは図において蒸気流れ方向下流側に向け斜め下方に向いているため、スプレイ水も図2において矢印Bで示すように、蒸気流れ方向下流側に向け斜め下方に噴射される。
【0023】
ここで、図1に示す蒸気の偏流Aは、スプレイノズル20の下方を通過した後は、蒸気管1の中心へ向け斜め上方に向きを変えて、斜め下方に噴射するスプレイ水とぶつかることになる。この結果、両者の流れのベクトルが変化し、スプレイ水は略水平に向きを変えてベンチュリー3内に入り、撹拌されて蒸気と均一に混合する。
【0024】
従って、スプレイ水がベンチュリー3の開口縁部に直接当たるのを防止し、サーマルショックによるベンチュリー3の破損を無くすことができ、その長寿命化を図ることができる。
【0025】
なお、スプレイノズル20の下部を通過後の蒸気の偏流Aが約45度上方に向きを変えるとすれば、スプレイノズル20の先端開口に取り付ける蓋体21を約45度斜め下向きに設け、スプレイ水噴射孔21aから約45度下方にスプレイ水を噴射させるようにすると、偏流Aの圧力、量、スプレイ水の圧力、量にもよるが、スプレイ水は水平にベンチュリー3に入りやすくなる。
【0026】
またこのようにスプレイノズル20を構成することで、偏流Aの大きさの如何に拘らず、スプレイ水を水平にベンチュリー3に入れることができるので、スプレイノズル20を必要以上に長くして、図3で示す距離Sを短くする必要がなくなる。従ってこの結果、スプレイノズル20の長さを短く抑えることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、蒸気の偏流を考慮し、偏流とぶつかることで流れ方向が水平になるように、スプレイ水を蒸気流れ方向へ向け斜め下方に噴射するノズル構造としたので、ベンチュリーのサーマルショックを無くすことができ、また、スプレイノズルの長さを短く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る過熱低減器を構成するスプレイノズル及びその近傍の一部断面図である。
【図2】図1に示すスプレイノズルの要部断面図である。
【図3】従来例に係る過熱低減器の簡略構成図である。
【図4】ボイラの系統の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 蒸気管
2 スプレイノズル
12 一次過熱器(過熱器)
13 吊下げ過熱器(過熱器)
14 最終過熱器(過熱器)
20 スプレイノズル
21 蓋体
21a スプレイ水噴射孔

Claims (2)

  1. 複数の過熱器を接続する蒸気管内に外部からスプレイ水を噴射するスプレイノズルを備えたボイラの過熱低減器において、
    前記蒸気管内に挿入された前記スプレイノズルの蒸気管内側先端を、蒸気流れ方向下流側に向け開口するように斜めに切断し、切断した開口面に、蒸気流れ方向下流側へ向けて斜め下方にスプレイ水を噴射する複数のスプレイ水噴射孔を有する蓋体を取り付けたことを特徴とするボイラの過熱低減器。
  2. 請求項1記載において、スプレイ水噴射孔は、蒸気流れ方向に対して約45度の角度で斜め下方に向け設けてあることを特徴とするボイラの過熱低減器。
JP03736998A 1998-02-19 1998-02-19 ボイラの過熱低減器 Expired - Lifetime JP3948097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03736998A JP3948097B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 ボイラの過熱低減器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03736998A JP3948097B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 ボイラの過熱低減器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11237005A JPH11237005A (ja) 1999-08-31
JP3948097B2 true JP3948097B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=12495616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03736998A Expired - Lifetime JP3948097B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 ボイラの過熱低減器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3948097B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102865572A (zh) * 2012-10-16 2013-01-09 章礼道 一种新型二次再热电站锅炉的炉烟再循环调温系统

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2620703A1 (de) * 2012-01-25 2013-07-31 Siemens Aktiengesellschaft Wassereinspritzvorrichtung für ein Umleitdampfsystem einer Kraftwerksanlage
KR101538626B1 (ko) * 2014-03-28 2015-07-23 두산중공업 주식회사 수분무식 과열 저감 장치 및 방법
CN104949103B (zh) * 2014-03-28 2017-09-19 斗山重工业株式会社 水喷雾式过热降温装置及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102865572A (zh) * 2012-10-16 2013-01-09 章礼道 一种新型二次再热电站锅炉的炉烟再循环调温系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11237005A (ja) 1999-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101346469B1 (ko) 2차 연소 시스템 및 질소산화물 배기 감소 방법
JP2008534903A (ja) ガスタービン燃焼器に用いられる予混合バーナ
KR101454232B1 (ko) 제트가스의 소음저감을 위한 곡관형 소음기
JP3948097B2 (ja) ボイラの過熱低減器
JP2001182908A (ja) 低NOxバーナおよび低NOxバーナの燃焼方法
US3819318A (en) Pulsating combustors
KR100286737B1 (ko) 고압 고속 절단 팁노즐
KR20230149309A (ko) 연소기 및 가스 터빈
JPH09137919A (ja) 予混合バーナ
JP4167613B2 (ja) パイロットバーナ部を持った予混合式ガスバーナ
JP3958158B2 (ja) 燃焼器
KR100666161B1 (ko) 액체로켓 연소기의 분사기형 배플
GB2287311A (en) Flame stabilization in premixing burners
KR200185230Y1 (ko) 난방기용 연소장치
JPS58158412A (ja) ガスバ−ナ
KR102622029B1 (ko) 미분탄 연소용 버너 장치
JP2004205176A (ja) 二段燃焼装置
CN103797217B (zh) 用于在燃气涡轮中喷射蒸汽的方法和设备
JP2010249425A (ja) バーナ
JP2001227710A (ja) 低NOxバーナ
JP6509625B2 (ja) 炉筒煙管ボイラ
JP3536364B2 (ja) ボイラの過熱低減器
JP3485998B2 (ja) 給湯器
JPH087211Y2 (ja) 燃焼器
JP3475632B2 (ja) 燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term