JP3947868B2 - 音楽用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶手段に複数の振幅データのそれぞれに対して個別の読出しアドレスを対応付けて記憶しておき、これを演算手段によって求められて出力された読出しアドレスに基づいて得て再生手段が再生する音楽用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の音楽用装置を図7、8を参照して説明する。図7のステップS700において記憶手段に記憶されている振幅データを再生中(発音中)でない場合(No)には現在読出しアドレス(位相)であるCPA(Current Phase Angle)を変更せずに(ステップS730)読出しアドレス演算を終える一方、発音中の場合(ステップS700のYes)には正方向再生か否かを判定する。正方向再生(ステップS710のYes)の場合には、現在アドレスCPAにアドレス増加分(Pitch)を加算したものがループ最終アドレスLEA(Loop End Address)を超えない場合(ステップS712のYes)、これを新たな読出しアドレスとして出力する(ステップS716)一方、これ以外の場合(ステップS712のNo)には現在アドレスCPAにアドレス増加分を加算したものからループ長(ループ終了アドレスLEA−ループ開始アドレスLSA(Loop Start Address))を減じたものを読出しアドレスとして出力する(ステップS714)。一方、逆方向再生の場合には、現在アドレスCPAからアドレス減少分(Pitch)を減じたものがループ開始アドレスLSAを下回らない場合(ステップS720のYes)、これを新たな読出しアドレスとして出力する(ステップS722)一方、これ以外の場合(ステップS720のNo)には現在アドレスCPAにアドレス減少分(Pitch)を減じたものからループ長を加算したものを読出しアドレスとして出力する(ステップS724)。かくして、図8に示すように正方向再生の場合にはアドレスLSAからLEAまでの振幅データを循環的に再生可能となる一方、逆方向再生の場合にはアドレスLEAからLSAまでの振幅データを循環的に再生可能となり、いわゆるループ再生動作を行うことが可能となる。なお、従来の音楽用装置において、次の読出しアドレスを求めるために所定の最終アドレスと比較する際に、実際波形の振幅データを読み出すために用いられている記憶手段に記憶された読出しアドレスを直接用いるのではなく、演算手段によって求められた読出しアドレスを用いたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−101595号公報 (第4−5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のこの種の音楽用装置にあっては、このループ再生を行う際には、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足するように読出しアドレス演算を行う必要がある。このため振幅データの再生動作中にLSAやLEAを設定変更した場合には、上記関係が満足されず、ループ再生用の読出しアドレス以外のアドレスを読出しアドレスとしてループ再生を行ってしまうといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、振幅データの再生中にループ開始アドレスやループ終了アドレスが設定変更されても適切にループ再生可能に読出しアドレスを求めて出力可能な音楽用装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、複数の振幅データのそれぞれに対して個別の読出しアドレスを対応付けて記憶する記憶手段と、読出しアドレスを求めて出力する演算手段と、前記演算手段によって求められて出力された読出しアドレスに対応する振幅データを前記記憶手段から得て再生するものであって、読出しアドレスが増加する方向に読み出す正方向再生およびこれと逆の逆方向再生を行う再生手段と、ループ開始アドレスを設定する開始アドレス設定手段と、ループ終了アドレスを設定する終了アドレス設定手段と、アドレス増加分を設定する増加分設定手段と、アドレス減少分を設定する減少分設定手段と、を備え、前記演算手段は、
正方向再生においては、現在読出しアドレスに前記アドレス増加分を加算して求めた読出しアドレスが前記ループ終了アドレスを超えない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスが前記ループ終了アドレス以上となる場合にはこの求めた読出しアドレスからループ長(ループ終了アドレス−ループ開始アドレス)を減じたアドレスを求めて出力する動作を繰り返す第1の演算手段と、逆方向再生においては、現在読出しアドレスに前記アドレス減少分を減算して求めた読出しアドレスが前記ループ開始アドレスを下回らない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスが前記ループ開始アドレス以下となる場合にはこの求めたアドレスに前記ループ長を加えたアドレスを求めて出力する動作を繰り返す第2の演算手段とを具備するように構成された音楽用装置において、
前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定されたこと、および、前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定され且つ現在の読出しアドレスが前記ループ終了アドレスを超えていることを検出可能な第1の検出手段と、
前記再生手段の逆方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定されたこと、および、前記再生手段の逆方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定され且つ現在の読出しアドレスが前記ループ開始アドレスを下回ったことを検出可能な第2の検出手段を備え
前記第1の演算手段は、
前記第1の検出手段の検出結果に応じて動作を行うものであり、
前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定された場合には前記読出しアドレスを強制的に前記ループ開始アドレスとして出力し、
前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定された場合であって現在の読出しアドレスが前記ループ終了アドレスを超えている時には、前記読出しアドレスを強制的に前記ループ開始アドレスとして出力し、
前記第2の演算手段は、
前記第2の検出手段の検出結果に応じて動作を行うものであり、
前記再生手段の逆方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定された場合には前記読出しアドレスを強制的に前記ループ終了アドレスとして出力し、
前記再生手段が逆方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定された場合であって現在の読出しアドレスが前記ループ開始アドレスを下回っている時には、前記読出しアドレスを強制的に前記ループ終了アドレスとして出力することを特徴とするようにした。
【0007】
この発明においては、通常ループ正方向再生時には、演算手段は現在読出しアドレスにアドレス増加分を加算して求めた読出しアドレスがループ終了アドレスを超えない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスがループ終了アドレス以上となる場合にはこの求めた読出しアドレスからループ長を減じたアドレスを求めて出力する動作を繰り返すようにしているが、検出手段が再生動作中にループ開始アドレスが変更設定されたことやループ終了アドレスが変更設定されたことを検出すると、演算手段は読出しアドレスを強制的にループ開始アドレスとするので、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を保ちながら正方向ループ再生を行うことができるようになる。また、通常ループ逆方向再生時には、演算手段は現在読出しアドレスにアドレス減少分を減算して求めた読出しアドレスがループ開始アドレスを下回らない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスがループ開始アドレス以下となる場合にはこの求めたアドレスにループ長を加えたアドレスを求めて出力する動作を繰り返すようにしているが、検出手段が再生動作中にループ開始アドレスが変更設定されたことやループ終了アドレスが変更設定されたことを検出すると、演算手段は読出しアドレスを強制的にループ終了アドレスとするので、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を保ちながら逆方向ループ再生を行うことができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0013】
(構成)
図1はシンセサイザ装置100の構成図である。このシンセサイザ装置100は、CPU10と、ROM12と、RAM14と、HDD20(ハードディスクドライブ)と、FDD22(FDドライブ)と、MIDI・I/F(インターフェイス)30と、外部音声入力信号をAD(アナログデジタル)変換するAUDIO INPUT32と、複数の鍵盤を備えた鍵盤部40と、各種の操作用スイッチ等が配設された操作パネル50と、LCD等で実現される表示部60と、音源部70と、波形メモリ80とを有しており、所要の構成要素は所要の情報を通信可能にバス92で接続されて構成されている。そして、CPU10がRAM14をワークエリアとして使用しながらROM12(記録媒体)に記録された不図示の動作制御プログラムを実行することによって、装置の全体動作制御が行われるようになっている。
【0014】
図2に示すように、波形メモリ80には複数の振幅データ(デジタル信号)のそれぞれに対して個別の読出しアドレスが対応付けられて不揮発的に記憶されている。図2の例では、振幅データ「A0、A1、…、An」に対して個別の読出しアドレス「a0、a1、…、an」が対応付けられて記憶されている。なお、このような振幅データは例えばCPU10がAUDIO INPUT32を介して装置外部から得た音響信号群のそれぞれを振幅データとして波形メモリ80の個別のアドレスエリアに不揮発的に記憶させることで実現でき、この場合にはシンセサイザ100はサンプラー機能を有することになる。
【0015】
図1の音源部70は、アドレス演算部72と、レジスタ群76と、再生部74とを備えている。後に説明するように、アドレス演算部72は現時点の読出しアドレスを求めてアドレスバス90上に出力する。これに応答して、波形メモリ80はこの読出しアドレスに対応する振幅データをデータバス91上に出力するので、再生部74はこの振幅データを得て振幅データを再生し、スピーカー95から再生信号を放音する。なお、再生部74は、波形メモリ80から得た振幅データに対して不図示の補間部、フィルタ部、増幅部、混合部等でそれぞれ補間処理、フィルタリング処理、増幅動作、混合処理を行う等適宜設計変更可能である。
【0016】
図3はレジスタ群76の説明図であり、レジスタ群76は、LSAレジスタ76a、LEAレジスタ76b、ピッチレジスタ76c、CPAレジスタ76dを有している。LSAレジスタ76aは、ループ再生時のアドレスで最も小さなアドレス値であるループ開始アドレスLSA(Loop Start Address)を格納し、また、LEAレジスタ76bは、ループ再生時のアドレスで最も大きなアドレス値であるループ終了アドレスLEA(Loop End Address)を格納する。さらに、ピチレジスタ76cは、正方向再生の場合にはアドレス増加分となる一方、逆方向再生時にはアドレス減少分となるピッチ(Pitch)を格納する。そして、CPAレジスタ76d(CPA:Current Phase Angle)は、アドレス演算部72が求めた現在の読出しアドレスを格納する。したがって、アドレス演算部72は求めた読出しアドレスを順次、CPAレジスタ76dに上書き更新していく。
【0017】
また、ループ開始アドレス「LSA」、ループ終了アドレス「LEA」、アドレス増加分又は減少分「Pitch」はそれぞれ操作パネル50の操作によって設定可能になっていてCPU10がこれらの値が設定されるとこれを音源部70の対応するレジスタに格納する。例えば、操作パネル50の操作によってLSAが設定された場合にはCPU10はこれを受けとってLSAレジスタ76aに格納する。かくして、LSAレジスタ76a、LEAレジスタ76b、ピッチレジスタ76cにはその時点で設定されたLSA、LEA、Pitchが格納されるように構成されている。
【0018】
このようにシンセサイザ装置100は、ループ開始アドレスLSAを設定する開始アドレス設定手段と、ループ終了アドレスLEAを設定する終了アドレス設定手段と、アドレス増加分又は減少分Pitchを設定する増分(又は減分)設定手段とを備える。なお、操作パネル50は正方向再生や逆方向再生を指示する操作機能も有していて、CPU10はこの指示をアドレス演算部72に伝えると、アドレス演算部72はこれを把握可能に構成されている。
【0019】
(動作)
次に動作を図4、図5、図6等を参照して説明する。まず、ステップS400において再生部74が振幅データの再生動作中(発音中)か否かを判定する。発音中でない場合(No)にはステップS405においてアドレス演算部72は現在の読出しアドレスCPAをそのままにして演算を終える。一方、発音中であると判定された場合(Yes)にはステップS410に移行して正方向再生か否かを判定する。正方向再生の場合(Yes)にはステップS412に移行する一方、逆方向再生の場合(No)にはステップS432に移行する。
【0020】
次に、まず「正方向再生」について説明する。ステップS412において、LSAが設定変更されたか否かを検出し、設定変更されたことを検出した場合(Yes)にはステップS424に移行する一方、設定変更されない場合(No)にはステップS414に移行する。そして、ステップS424では、アドレス演算部72は現在読出しアドレスCPAを強制的にLSAに設定し、現在読出しアドレスとしてLSAを出力する。これはLSAが書き換えられた図5のケース1、ケース2の場合であり、従来ではケース1の場合にしか「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足しなかったが、本実施形態によれば、いずれのケースであっても「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足することが分かる。
【0021】
さて、ステップS414においては、LEAが設定変更されたか否かを検出し、設定変更されたことを検出した場合(Yes)にはステップS416に移行する一方、設定変更されない場合(No)にはステップS418に移行する。ステップS416においては「LEA<CPA」が成立するか否かを判定し、成立する場合(Yes)にはステップS424に移行し、アドレス演算部72は現在読出しアドレスCPAを強制的にLSAに設定し、現在読出しアドレスとしてLSAを出力する。これはLEAが書き換えられた図5のケース4の場合であり、従来では「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足しなかったが、本実施形態によれば、ケース4であっても「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足することが分かる。
【0022】
さて、ステップS416を介してステップS418に移行した場合は図5のケース3の場合であり、従来通りのアドレス演算動作を行う。なお、LSA、LEAのいずれも設定変更されない場合にも従来通りのアドレス演算動作を行う。即ち、ステップS418において、現在アドレスCPAにアドレス増加分(Pitch)を加算したものがループ最終アドレスLEAを超えない場合(ステップS418のYes)、これを新たな読出しアドレスとして出力する(ステップS420)。一方、これ以外の場合(ステップS418のNo)には現在アドレスCPAにアドレス増加分を加算したものからループ長(ループ終了アドレスLEA−ループ開始アドレスLSA)を減じたものを読出しアドレスとして出力する(ステップS422)。
【0023】
このようにして、正方向再生動作においては、アドレス演算部72は、通常ループ再生時には、現在読出しアドレスCPAにアドレス増加分Pitchを加算して求めた読出しアドレスがループ終了アドレスLEAを超えない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスがループ終了アドレスLEA以上となる場合にはこの求めた読出しアドレスからループ長を減じたアドレスを求めて出力する動作を繰り返すようにしているが、再生部74の再生動作中においてループ開始アドレスLSAが変更設定された場合には読出しアドレスを強制的にループ開始アドレスLSAとして出力し、再生部74の再生動作中においてループ終了アドレスLEAが変更設定された場合であって現在の読出しアドレスがループ終了アドレスLEAを超えている時には、読出しアドレスを強制的にループ開始アドレスLSAとして出力することによって、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足させることができるようになる。
【0024】
次に逆方向再生について説明する。ステップS432において、LEAが設定変更されたか否かを検出し、設定変更されたことを検出した場合(Yes)にはステップS444に移行する一方、設定変更されない場合(No)にはステップS434に移行する。そして、ステップS444では、アドレス演算部72は現在読出しアドレスCPAを強制的にLEAに設定し、現在読出しアドレスとしてLEAを出力する。これはLEAが書き換えられた図6のケース7、ケース8の場合であり、従来ではケース7の場合にしか「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足しなかったが、本実施形態によれば、いずれのケースであっても「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足することが分かる。
【0025】
さて、ステップS434においては、LSAが設定変更されたか否かを検出し、設定変更されたことを検出した場合(Yes)にはステップS436に移行する一方、設定変更されない場合(No)にはステップS438に移行する。ステップS436においては「CPA<LSA」が成立するか否かを判定し、成立する場合(Yes)にはステップS444に移行し、アドレス演算部72は現在読出しアドレスCPAを強制的にLEAに設定し、現在読出しアドレスとしてLEAを出力する。これはLSAが書き換えられた図6のケース6の場合であり、従来では「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足しなかったが、本実施形態によれば、ケース6であっても「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足することが分かる。
【0026】
さて、ステップS436を介してステップS438に移行した場合は図6のケース5の場合であり、従来通りのアドレス演算動作を行う。なお、LSA、LEAのいずれも設定変更されない場合にも従来通りのアドレス演算動作を行う。即ち、ステップS438において、現在アドレスCPAからアドレス減少分(Pitch)を減じたものがループ開始アドレスLSAを下回らない場合(ステップS438のYes)、これを新たな読出しアドレスとして出力する(ステップS440)一方、これ以外の場合(ステップS438のNo)には現在アドレスCPAにアドレス減少分(Pitch)を減じたものにループ長を加算したものを読出しアドレスとして出力する(ステップS442)。
【0027】
このようにして、逆方向再生動作においては、アドレス演算部72は、通常ループ再生時には、現在読出しアドレスCPAにアドレス減少分Pitchを減算して求めた読出しアドレスがループ開始アドレスLSAを下回らない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスがループ開始アドレスLSA以下となる場合にはこの求めたアドレスにループ長を加えたアドレスを求めて出力する動作を繰り返すようにしているが、再生部74の再生動作中においてループ終了アドレスLEAが変更設定された場合には読出しアドレスを強制的にループ終了アドレスLEAとして出力し、再生部74が再生動作中においてループ開始アドレスLSAが変更設定された場合であって現在の読出しアドレスがループ開始アドレスLSAを下回っている時には、読出しアドレスを強制的にループ終了アドレスLEAとして出力することによって、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を満足させることができるようになる。
【0028】
以上説明してきたように本発明の実施形態によれば、通常ループ正方向再生時には、アドレス演算部72は現在読出しアドレスCPAにアドレス増加分Pitchを加算して求めた読出しアドレスがループ終了アドレスLEAを超えない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスがループ終了アドレスLEA以上となる場合にはこの求めた読出しアドレスからループ長を減じたアドレスを求めて出力する動作を繰り返すようにしているが、再生部74の再生動作中にループ開始アドレスLSAが変更設定されたことやループ終了アドレスLEAが変更設定されたことを検出すると、アドレス演算部72は読出しアドレスを強制的にループ開始アドレスLSAとするので、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を保ちながら正方向ループ再生を行うことができるようになる。
【0029】
同様に、通常ループ逆方向再生時には、アドレス演算部72は現在読出しアドレスCPAにアドレス減少分Pitchを減算して求めた読出しアドレスがループ開始アドレスLSAを下回らない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスがループ開始アドレスLSA以下となる場合にはこの求めたアドレスにループ長を加えたアドレスを求めて出力する動作を繰り返すようにしているが、再生部74が再生動作中にループ開始アドレスLSAが変更設定されたことやループ終了アドレスLEAが変更設定されたことを検出すると、アドレス演算部72は読出しアドレスを強制的にループ終了アドレスLEAとするので、「ループ開始アドレスLSA≦現在アドレスCPA≦ループ終了アドレスLEA」なる関係を保ちながら逆方向ループ再生を行うことができるようになる。この結果、振幅データの再生動作中にループ開始アドレスやループ終了アドレスを変更しても適切なループ正方向・逆方向再生を行うことができるようになる。
【0030】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能となる。なお、図1のシンセサイザ装置100の構成部を可能な限り専用のLSI等のハードウエアで実現することもできるし、その機能を可能な限りCPU(又はDSP)が動作プログラムを実行することによって実現することも可能である。また、LSA、LEA、Pitch等の各種パラメータの設定状態や設定変化状態を表示部60に表示させるようにしても良い。
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、振幅データの再生動作中にループ開始アドレスやループ終了アドレスを変更しても適切なループ再生を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シンセサイザ装置100の構成図である。
【図2】波形メモリ80の振幅データ記憶状態の説明図である。
【図3】レジスタ群76の構成図である。
【図4】動作を説明するフローチャートである。
【図5】動作の説明図である。
【図6】動作の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
10 CPU
12 ROM
14 RAM
20 HDD
22 FDD
30 MIDI・I/F
32 AUDIO INPUT
40 鍵盤部
50 操作パネル
60 表示部
70 音源部
72 アドレス演算部
74 再生部
76 レジスタ群
80 波形メモリ
90 アドレスバス
91 データバス
95 スピーカー
100 シンセサイザ装置

Claims (1)

  1. 複数の振幅データのそれぞれに対して個別の読出しアドレスを対応付けて記憶する記憶手段と、読出しアドレスを求めて出力する演算手段と、前記演算手段によって求められて出力された読出しアドレスに対応する振幅データを前記記憶手段から得て再生するものであって、読出しアドレスが増加する方向に読み出す正方向再生およびこれと逆の逆方向再生を行う再生手段と、ループ開始アドレスを設定する開始アドレス設定手段と、ループ終了アドレスを設定する終了アドレス設定手段と、アドレス増加分を設定する増加分設定手段と、アドレス減少分を設定する減少分設定手段と、を備え、
    前記演算手段は、
    正方向再生においては、現在読出しアドレスに前記アドレス増加分を加算して求めた読出しアドレスが前記ループ終了アドレスを超えない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスが前記ループ終了アドレス以上となる場合にはこの求めた読出しアドレスからループ長(ループ終了アドレス−ループ開始アドレス)を減じたアドレスを求めて出力する動作を繰り返す第1の演算手段と、逆方向再生においては、現在読出しアドレスに前記アドレス減少分を減算して求めた読出しアドレスが前記ループ開始アドレスを下回らない間はこの求めた読出しアドレスを出力する一方、求めた読出しアドレスが前記ループ開始アドレス以下となる場合にはこの求めたアドレスに前記ループ長を加えたアドレスを求めて出力する動作を繰り返す第2の演算手段とを具備するように構成された音楽用装置において、
    前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定されたこと、および、前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定され且つ現在の読出しアドレスが前記ループ終了アドレスを超えていることを検出可能な第1の検出手段と、
    前記再生手段の逆方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定されたこと、および、前記再生手段の逆方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定され且つ現在の読出しアドレスが前記ループ開始アドレスを下回ったことを検出可能な第2の検出手段を備え
    前記第1の演算手段は、
    前記第1の検出手段の検出結果に応じて動作を行うものであり、
    前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定された場合には前記読出しアドレスを強制的に前記ループ開始アドレスとして出力し、
    前記再生手段の正方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定された場合であって現在の読出しアドレスが前記ループ終了アドレスを超えている時には、前記読出しアドレスを強制的に前記ループ開始アドレスとして出力し、
    前記第2の演算手段は、
    前記第2の検出手段の検出結果に応じて動作を行うものであり、
    前記再生手段の逆方向再生動作中において前記ループ終了アドレスが変更設定された場合には前記読出しアドレスを強制的に前記ループ終了アドレスとして出力し、
    前記再生手段が逆方向再生動作中において前記ループ開始アドレスが変更設定された場合であって現在の読出しアドレスが前記ループ開始アドレスを下回っている時には、前記読出しアドレスを強制的に前記ループ終了アドレスとして出力することを特徴とする音楽用装置。
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