JP3947556B1 - 太陽電池モジュール用防水型端子ボックス及びこれを用いる太陽電池システム - Google Patents

太陽電池モジュール用防水型端子ボックス及びこれを用いる太陽電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】端子ボックスの本体と蓋の組み付けに関し、新たな水密構造を提供する。
【解決手段】
本体10は、本体の側板上部に設けられ側板を一周する外周壁12と、内周壁13が形成され、内周壁の上端131は外周壁の上端121よりも上方に位置付けられていて、蓋30は、蓋本体31の外周に設けられ蓋本体を一周する庇部32を有し、内周壁当接部321と外周壁当接部322の間を舌状板基部323として、舌状板基部から溝底表面15に向かい、かつ、蓋本体を一周して形成された舌状板33を有し、本体と蓋を取り付けた状態で、外周壁の上端が外周壁当接部と、内周壁の上端が内周壁当接部と、舌状板の先端が溝底表面または外周壁の内側面と当接する太陽電池モジュール用端子ボックス。
【選択図】図6

Description

本発明は太陽電池モジュールの電力を取り出すために使用する太陽電池モジュール用端子ボックス及び当該端子ボックスを組み込んだ太陽電池システムに関する。
太陽電池モジュール用端子ボックスは、一般に屋外に設置されるものであり、電力を中継するものであるから、本体と蓋との水密での取り付けが必要である。
従来の太陽電池モジュール用端子ボックスは、蓋を、その中央部をナイロンなどの硬質材料から成る中芯と、その中芯の周囲を取り巻くシリコンゴムなどのエラストマーからなる枠体から構成し、当該蓋を本体に嵌着している(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の太陽電池モジュール用端子ボックスは図9に示すように、本体ユニット200の側壁の上部に2つの周壁部205により形成される溝を有し、当該溝の中に防水シール203を介装し、また、蓋体ユニット100に、凸状壁108と周壁部107を形成し、当該凸状壁108の先端部を防水シール203に圧接し、防水を図るとともに、周壁部107を下方向に延伸して更なる防水を図っているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−141537号公報 特開2000−133831号公報
従来の中芯と枠体から構成する蓋は、その製造に手数がかかる。また、エラストマーの経年変化により、水密の劣化も起こり得る。従来の防水シールを介装する方法は、防水シールの経年変化により水密の劣化が起こり得る。
一方、端子ボックスの配置方向は、様々であり、蓋が下を向く配置のみならず、蓋が上を向く配置、蓋が横を向く配置、これらの中間の配置等等がある。また、端子ボックスの上方に、雨水を遮る役割を果たす太陽電池モジュールが被さらず、端子ボックスが直接雨水を受ける場合もある。上記特許文献2の蓋体ユニットにおいて、端子ボックスの取り付け配置が180度回転し、蓋体ユニットが下を向く場合、延伸された周壁部107は、雨水を呼び込む構造となりうる。
また、従来の端子ボックスを使用し、太陽電池モジュールから電力を取り出す太陽電池システムは、端子ボックスの水密劣化に起因して、耐久性に問題が生じる場合がある。
そこで、本発明は経年変化を受け難い防水構造の端子ボックスを得ることを課題とする。また、本発明は、端子ボックスの配置方向にかかわらず効果的な防水が得られる、端子ボックスを得ることを課題とする。
さらに、本発明は、耐久性、信頼性が向上する太陽電池システムを得ることを課題とする。
本発明のその他の課題は、本発明の説明により明らかになる。
以下に課題を解決するための手段を説明するにあたり、理解を容易にするために、本発明の実施態様に対応する符号を付けて説明するが、本発明は当該実施態様に限定されるものではない。
上記の課題を解決するため、本発明の一の態様にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスは、上面が開口した箱型の本体(10)と、前記開口を覆う蓋(30)からなり、太陽電池モジュールから延設される出力電線(61)と外部接続ケーブル(41)を中継する太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて、
前記本体は、前記本体の側板(11)上部に設けられ前記側板を一周する外周壁(12)と、前記本体の側板上部に設けられ前記側板を一周する内周壁(13)が形成され、前記内周壁の上端(131)は前記外周壁の上端(121)よりも上方に位置付けられていて、前記外周壁の内側面(122)と前記内周壁の外側面(133)と溝底表面(15)からなる溝(14)を有するものであり、
前記蓋(30)は、蓋本体(31)の外周に設けられ前記蓋本体を一周し前記溝を覆う庇部(32)を有し、前記庇部は、前記内周壁の上端に当接する部分である内周壁当接部(321)と、前記外周壁の上端に当接する外周壁当接部(322)を有し、前記内周壁当接部と前記外周壁当接部の間を舌状板基部(323)として、前記舌状板基部から前記溝底表面に向かい、かつ、蓋本体を一周して形成された舌状板(33)を有し、
前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記外周壁の上端(121)が前記外周壁当接部(322)と、前記内周壁の上端(131)が前記内周壁当接部(321)と、前記舌状板(33)の先端が前記溝底表面(15)または前記外周壁の前記内側面(122)と当接する。
本発明の好ましい実施態様において、太陽電池モジュール用端子ボックスは、前記内周壁当接部は、蓋を一周する凹部であり、前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記内周壁の上端が前記内周壁当接部と当接する態様が、前記内周壁の上部が前記凹部に嵌り込む態様であってもよい。
本好ましい実施態様にあっては、内周壁の上部が蓋に設けられた凹部に嵌り込むので、外部から端子ボックス内に侵入する水の経路がさらに延長され、また、密閉構造がさらに付加されることにより、より、防水性能が高まる効果がある。
本発明の好ましい実施態様において、太陽電池モジュール用端子ボックスは、
前記側板の一部分(111)に位置する前記外周壁の外側に一対の第1立柱(18a、19a)を設け、一対の第1立柱の一部分であって、前記外周壁の上端よりも上方に位置する一対の第1立柱の一部分に掛け渡された第1横柱(21a)を設け、一対の第1立柱と第1横柱により形成される貫通部を第1係止受け(16a)とし、
前記第1係止受けと対面する前記側板の一部分(112)に位置する前記外周壁の外側に一対の第2立柱(22、23)を設け、一対の第2立柱の一部分であって、前記外周壁の上端よりも上方に位置する一対の第2立柱の一部分に掛け渡された第2横柱(24)を設け、一対の第2立柱と第2横柱により形成される貫通部を弾性係止受け(17)とし、
前記蓋において、前記庇部よりも外側で第1係止受けに対応する位置に庇部よりも外に向けて張り出す第1係止部(36a)を設けるとともに、
前記庇部よりも外側で第2係止受けに対応する位置に庇部よりも外に向けて張り出す弾性係止部(37)を設けるとともに、前記弾性係止部の近傍に位置する前記庇部の一部を前記外周壁の外側面位置よりも外に張り出す指掛部(38)とし、
第1係止受けに第1係止部を係合し、前記弾性係止受けに前記弾性係止部を係合して前記本体と前記蓋を固定するものであってもよい。
本好ましい実施態様にあっては、端子ボックスの本体と蓋は、係止受けと係止部の係合という、極めて簡単な操作で固定される。そして、本体と蓋の分離は、指掛部に指を掛け分離方向に力を加えると同時に、弾性係止受けの横柱を外側に押す力を加えて、弾性係止受けと弾性係止部の係合を解除し、その後、第1係止受けと第1係止部の係合を解除するという極めて簡単な操作で行われる。このため、太陽電池モジュールに組み付けた後に、端子ボックス内部の点検・修理が容易となる効果がある。
もっとも、本発明においては、本体と蓋の固定は、係止受けと係止部を使用せず、例えば、接着剤により貼り付けることによって行ってもよく、ネジ止めによって行ってもよい。本発明においては、本体と蓋の固定は、(1) 係止受けと係止部による固定と(2) ネジ止めによる固定を併用することが最も好ましい。
本発明の他の態様にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスは、本発明の一の態様にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて採用した内周壁と外周壁を蓋に配置し、庇と舌状板を本体に配置したものである。
本他の態様にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて、防水などのために採用した構成は、請求項1にかかる端子ボックスと変わらず、本発明によってもたらされる効果も、請求項1にかかる端子ボックスと同様である。
本発明のその他の態様にかかる太陽電池システムは、太陽電池モジュールと本発明にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスとからなる。
以上説明した本発明、本発明の好ましい実施態様、これらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明にかかる端子ボックスは、本体に外周壁と内周壁からなる溝を有し当該内周壁を高くしたこと、及び、蓋に舌状板を有したことにより、どの配置方向に向けて取り付けても、外部からの水の侵入経路が延長され、また、密閉構造部分が延長される。よって、端子ボックスの取り付け配置方向にかかわらず、防水が得られる。同時に、本体と蓋は、太陽光、温度などに耐久性のある、従来より、太陽電池モジュール用端子ボックスの素材として、公知の素材をそのまま使用できるので、構造体の耐久性を犠牲にすることなく、防水を達成することができる。
また、本発明にかかる太陽電子システムは、耐久性、信頼性が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施例にかかる太陽電池システムと太陽電池モジュール用端子ボックスをさらに説明する。本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は太陽電池システムの説明図である。太陽電池システム1は、太陽電池モジュール6、端子ボックス2を含み、必要に応じてインバータ(図示しない)、分電盤(図示しない)などを含む。端子ボックス2は、端子ボックスの底板側を太陽電池モジュール6の裏面に位置付けて、太陽電池モジュール6に付着されている。太陽電池モジュール6は、通常、複数の太陽電池セルを含み、これら複数の太陽電池セルの一定数を直列に接続してセルストリングとし、セルストリングの両端に接続した出力電線から電力が取り出される。
端子ボックス2は、上述した出力電線が接続される端子板40、当該端子板に接続された外部接続ケーブル41を有し、外部接続ケーブル41の先端にはコネクタ42を備えている。端子ボックス2は当該コネクタにより、隣接する端子ボックス2などと接続される。図示した太陽電池モジュール6においては、出力電線は太陽電池モジュール6の裏面中央部から取り出され、端子ボックス2は当該出力電線の取り出し部に覆い被さるように、太陽電池モジュール6の裏面中央部に付着されている。
図2は端子ボックスの本体10の平面図であり、図3は端子ボックスの蓋30の平面図、図4は端子ボックスの蓋30の裏面図、図5は端子ボックスの蓋30のA−A’線での断面図、図6は本体10と蓋30の部分断面図、図7は本体10と蓋30の切り欠き斜視図である。
端子ボックスの本体10は、上面が開口した箱型であり、周囲を側板11が取り巻いている。側板11の上部には、側板11の上部から上方に向かって立設され、側板11を一周する外周壁12を有する。また、側板10の上部には、側板10の上部から上方に向かって立設され、側板10を一周する内周壁13を有する。内周壁13は外周壁12の内側に設けられている。
側板11の上部には、外周壁12の内側面122と内周壁13の外側面133と溝底表面15からなる溝14が形成されている。溝底表面15は、側板11の上部端面であって、外周壁12の取り付け部を除き、さらに、内周壁13の取り付け部を除いた領域と表現することもできる。内周壁13と外周壁12は、側板11を一周する全ての位置において、互いに接触することなく、また、互いに交差することもない。したがって、溝14も側板11を一周している。内周壁13と外周壁12の間隔は、側板11を一周する全ての位置において、等しいことが好ましいが、間隔が異なっていてもよい。
側板11を一周する全ての位置において、内周壁13の上端131は外周壁12の上端121よりも上方に位置付けられている。
本実施例において、内周壁13の厚さはその上端131部分で0.9mmであり、溝底表面から上端131までの高さが4.5mmである。これらの厚さ、高さの値は側板11を一周する全ての位置において等しい。外周壁の厚さはその上端121部分で1.4mmであり、溝底表面から上端121までの高さが2.5mmである。これらの厚さ、高さの値は側板11を一周する全ての位置において等しい。内周壁13と外周壁12は平行に形成されていて、溝14の幅は4.2mmである。
一方、蓋30は、蓋本体31の外周に設けられ蓋本体を一周する庇部32を有している。本体10に蓋30が取り付けられた状態で、庇部32は溝14を覆う形状・大きさである。庇部32は、外周壁の上端121に当接する部分である外周壁当接部322を有する。また、庇部32は、内周壁の上端131に当接する内周壁当接部である凹部321を有する。本実施例において凹部321の深さは0.5mmである。庇部32の外周端部は、後述する指掛部38を除いて、外周壁12の外側側端面の延長面に位置する。
さらに、蓋30は、蓋本体を一周して形成された舌状板33を有している。舌状板33は、庇部32の中で内周壁当接部322と外周壁当接部である凹部321の間に位置する領域を舌状板基部323として、舌状板基部323から溝底表面15に向かう方向に設けられている。好ましい舌状板33の形状は、舌状板33の先端部分が、外周壁の内側面122と溝底表面15の交叉する線又は当該交叉する線の近傍に当接する形状である。
本体10に蓋30が取り付けられた状態で、外周壁の上端121が外周壁当接部322と当接し、内周壁の上端131が内周壁当接部である凹部321に嵌りこみ、さらに、舌状板33の先端部分が、外周壁の内側面122及び/又は溝底表面15に当接する。
端子ボックスの配置方向と水の侵入経路について説明する。
(1) 蓋30が上側に配置された場合
水は、外周壁の上端121より侵入し、舌状板33の先端を通り抜け、内周壁の上端131を乗り越えて、本体内部に至る。
(2) 蓋30が下側に配置された場合
水は、外周壁の上端121より侵入し、舌状板33の先端を乗り越えて、内周壁の上端131を通り抜けて、本体内部に至る。
(3) 蓋30が横方向に配置された場合
側壁の一部分であって上側に位置する側壁の領域では、水は、外周壁の上端121より侵入し、舌状板33の先端を乗り越えて、内周壁の上端131を通り抜けて、本体内部に至る。
側壁の一部分であって下側に位置する側壁の領域では、水は、下方移動するので、本体内部への侵入はない。
以上のように、本発明の構成によれば、端子ボックスの取り付け配置方向がいずれであっても、水が本体内部へ侵入するためには、重力に逆らう上方への移動が必要となる。また、当接部位は、密に接触していて水の移動を妨げる。このため、端子ボックス内部への水の浸入は生じない。
従来の端子ボックスにおいては、本体内部の水密を図るために、シリコン樹脂を本体内部に充填して、端子板やダイオードなど電気部品をシリコン樹脂で覆い、端子ボックスの水密を図っているものがある(例えば、特開平11−26035号公報)。
本発明にあっては、本体内部へのシリコン樹脂の充填は不要である。このため、シリコン樹脂にかかる費用と、シリコン樹脂充填、固化に必要な時間を短縮することが出来、さらに、使用開始後の点検、取替え、修理などが簡単になる。もっとも、本発明にあっても、本体内部にシリコン樹脂その他の水密部材を充填した後に、蓋を閉じてもよい。
図7などを参照して、第1係止受け、弾性係止受け、第1係止部および弾性係止部などを説明する。一の側板111に位置する外周壁12の外側に、一対の第1立柱18a、19aが設けられている。第1立柱18a、19aの基部側面は、側板111及び外周壁12の外側側面に固定されている。一対の第1立柱18a、19aの上部には、第1横柱21aが掛け渡されている。第1横柱21aは、外周壁の上端121よりも上方にある。また、第1横柱21aの内側面は、外周壁12の外側側面の延長面よりも外側にあるか、又は、等しい面上にある。一対の第1立柱18a、19aと第1横柱21aに囲まれ、及び一対の第1立柱18a、19aに隣接し、その内側にある外周壁の上端121に規制される貫通部を第1係止受け16aとする。
本実施例にかかる端子ボックスは、第1係止受けを2箇所(16a、16b)有する。
すなわち、側板111に位置する外周壁12の外側に、一対の第1立柱18b、19bが設けられている。第1立柱18b、19bの基部側面は、側板111及び外周壁12の外側側面に固定されている。一対の第1立柱18b、19bの上部には、第1横柱21bが掛け渡されている。第1横柱21bは、外周壁の上端121よりも上方にある。また、第1横柱21bの内側面は、外周壁12の外側側面の延長面よりも外側にあるか、又は、等しい面上にある。一対の第1立柱18b、19bと第1横柱21b、及び一対の第1立柱18b、19bと第1横柱21bに隣接し、内側にある外周壁の上端121に囲まれる貫通部を第1係止受け16bとする。
一方、第1係止受け16a、16bが設けられた側板111に対面する側板112に弾性係止受け17が設けられている。すなわち、側板112に位置する外周壁12の外側に、一対の第2立柱22、23が設けられている。第1立柱22、23の基部側面は、側板112及び外周壁12の外側側面に固定されている。一対の第1立柱22、23の上部には、第2横柱24が掛け渡されている。第2横柱24は、外周壁の上端121よりも上方にある。また、第2横柱24の内側面は、外周壁12の外側側面の延長面よりも外側にあるか、又は、等しい面上にある。一対の第1立柱22、23と第2横柱24、及び一対の第1立柱22、23に隣接し、内側にある外周壁の上端121に囲まれる貫通部を弾性係止受け17とする。
蓋30には、庇部32よりも外側で第1係止受けに対応する位置に庇部外周から外に向けて張り出す第1係止部36aを設けている。同様に、第1係止部36bを設けている。
庇部32よりも外側で弾性係止受け17に対応する位置に、庇部外周から外に向けて張り出す弾性係止部37を設けている。本実施例において、蓋と本体を組み合わせたとき、弾性係止部は、弾性係止受けを構成する第2横柱の内側面よりも0.4mm外に張り出している。すなわち、弾性係止部は、0.4mmの幅で、弾性係止受けに係止する。本実施例の本体と蓋は、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)を材料として作られていて、材料の可撓性が小さいために、弾性係止部の張り出し長さを小さくしている。弾性係止部の幅は、使用材料に応じて定めることができる。
弾性係止部37の近傍に位置する庇部は、当該庇部の一部を外周壁の外側面延長面よりも外に張り出す指掛部38としている。
本体10と蓋30を固定するには、蓋の第1係止部を形成した辺を下側になるように傾け、第1係止受けに第1係止部を入れ、係合させる。その後、若干上がっている弾性係止部を形成した辺を本体に向けて押さえ込む。これにより、弾性係止受けに弾性係止部が係合して本体と蓋が固定される。
また、蓋にネジ穴38を本体にネジ受け穴28を有しており、これらを使って蓋と本体をネジ止めし、蓋固定の入念を図ってもよい。
本体10と蓋30の固定を解除するには、指掛部38に指を添えて蓋と本体を分離する方向に力を加える。これにより、弾性係止受けと弾性係止部の係合を解除し、その後、第1係止受けと第1係止部の係合を解除する。
蓋と本体は、変性PPE、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、その他の合成樹脂などを材料とし、射出成形により成形することが好ましい。これらの材料樹脂は、従来より太陽電池モジュール用端子ボックスの材料として用いられており、自然環境下での耐久性に優れている。
本実施例において、横方向の貫通穴である第1係止受けは、その上部構造(一対の第1立柱と第1横柱)とその下部構造(外周壁)を、水平位置をズラせて形成している。同様に、横方向の貫通穴である弾性係止受けは、その上部構造(一対の第2立柱と第2横柱)とその下部構造(外周壁)を、水平位置をズラせて形成している。このため、本実施例にかかる本体10は、2分割の金型を使用して成形することができる。
図2を参照して、本体10には、2個の端子板が設置されている。端子板40は、図8に示すように2段に折り曲げられた導電板(スズ鍍金黄銅板)である。一対の端子板40は、互いに左右対称な形状である。端子板40は、ネジ穴144、貫通穴145、貫通穴146を有する。ネジ穴144は、外部接続ケーブル41を接続・固定するためのネジ44を受け入れる。貫通穴145は、ダイオード45の端子を受け入れる。貫通穴146は、固定ピンが挿入される。
端子板40は本体10の底面から立設された分離板48と支持構造板49に接することによりその移動を規制されている。端子板は、本体10の底面から上方に向かい立設された固定ピンを、端子板に設けた貫通穴146に通し、端子板から突き出た固定ピンの上方部分に、菊座座金を固定して、本体に固定される。
側板に空けられた貫通穴を通して、外部接続ケーブル41の一方端部が、本体10内に導かれている。外部接続ケーブル41は、防水部材47を介して、本体内に導かれ、防水が図られる。本体10内の外部接続ケーブル41の一方端部は、芯線に丸端子43が接続されている。丸端子43の貫通部にネジ44の脚を通して、ネジ44をネジ穴144にネジ締めして、端子板10と外部接続ケーブル41が固定される。本体の底板には、貫通穴である開口部28が空けられている。
2つの端子板40の間には、ダイオード45が接続されている。
次に、太陽電池モジュール6への端子ボックス2の取り付け方法を説明する。太陽電池モジュール6の出力電線61を貫通口28を通じて端子ボックス内に導入する。出力電線61の先端部分を端子板40に半田付けにより接続する。その後、本体10の裏面に接着剤を塗布し、端子ボックス2を太陽電池モジュール6の裏面に貼り付ける。次に、開口部に蓋30を取り付ける。
以上、本発明の一の実施例を説明した。本発明は種々の態様で実施することができる。例えば、端子ボックスを構成する蓋に、内周壁と外周壁及びこれらにより形成される溝を設ける。そして端子ボックスを構成する本体に庇部と舌状板を形成してもよい。
太陽電池システムの説明図である。 端子ボックスの本体10の平面図である。 端子ボックスの蓋30の平面図である。 端子ボックスの蓋30の裏面図である。 端子ボックスの蓋30のA−A’線での断面図である。 本体10と蓋30の部分断面図である。 本体10と蓋30の切り欠き斜視図である。 端子板40の拡大図であり、(a)は平面図(b)は側面図(c)は正面図である。 従来例にかかる端子ボックスの本体と蓋の部分断面図である。
符号の説明
1 太陽電池システム
2 端子ボックス
6 太陽電池モジュール
10 本体
11 側板
111 一の側板
112 対面する側板
12 外周壁
121 外周壁の上端
122 外周壁の内側面
13 内周壁
131 内周壁の上端
133 内周壁の外側面
14 溝
15 溝底表面
16a、16b 第1係止受け
17 弾性係止受け
18a、18b、19a、19b 第1立柱
21a、21b 第1横柱
22、23 第2立柱
24 第2横柱
30 蓋
31 蓋本体
32 庇部
321 内周壁当接部である凹部
322 外周壁当接部
323 舌状板基部
33 舌状板
36a、36b 第1係止部
37 弾性係止部
38 指掛部
40 端子板
41 外部接続ケーブル
45 ダイオード
61 出力電線

Claims (5)

  1. 上面が開口した箱型の本体と、前記開口を覆う蓋からなり、太陽電池モジュールから延設される出力電線と外部接続ケーブルを中継する太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて、
    前記本体は、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンスルフィドからなり、
    前記本体は、前記本体の側板上部に設けられ前記側板を一周する外周壁と、前記本体の側板上部に設けられ前記側板を一周する内周壁が形成され、前記内周壁の上端は前記外周壁の上端よりも上方に位置付けられていて、前記外周壁の内側面と前記内周壁の外側面と溝底表面からなる溝を有するものであり、
    前記蓋は、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンスルフィドからなり
    前記蓋は、蓋本体の外周に設けられ前記蓋本体を一周し前記溝を覆う庇部を有し、前記庇部は、前記内周壁の上端に当接する部分である内周壁当接部と、前記外周壁の上端に当接する外周壁当接部を有し、前記内周壁当接部と前記外周壁当接部の間を舌状板基部として、前記舌状板基部から前記溝底表面に向かい、かつ、蓋本体を一周して形成された舌状板を有し、
    前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記外周壁の上端が前記外周壁当接部と、前記内周壁の上端が前記内周壁当接部と、前記舌状板の先端が前記溝底表面または前記外周壁の前記内側面と当接し、
    前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記舌状板は、前記舌状板基部と前記舌状板の先端との間で、前記外周壁の内側面と離間し、前記舌状板は、前記舌状板基部と前記舌状板の先端との間で、前記内周壁の外側面と離間している太陽電池モジュール用端子ボックス。
  2. 前記内周壁当接部は、蓋を一周する凹部であり、
    前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記内周壁の上端が前記内周壁当接部と当接する態様が、前記内周壁の上部が前記凹部に嵌り込む態様であることを特徴とする請求項1に記載した太陽電池モジュール用端子ボックス。
  3. 前記側板の一部分に位置する前記外周壁の外側に一対の第1立柱を設け、一対の第1立柱の一部分であって、前記外周壁の上端よりも上方に位置する一対の第1立柱の一部分に掛け渡された第1横柱を設け、一対の第1立柱と第1横柱により形成される貫通部を第1係止受けとし、
    前記第1係止受けと対面する前記側板の一部分に位置する前記外周壁の外側に一対の第2立柱を設け、一対の第2立柱の一部分であって、前記外周壁の上端よりも上方に位置する一対の第2立柱の一部分に掛け渡された第2横柱を設け、一対の第2立柱と第2横柱により形成される貫通部を弾性係止受けとし、
    前記蓋において、前記庇部よりも外側で第1係止受けに対応する位置に庇部よりも外に向けて張り出す第1係止部を設けるとともに、
    前記庇部よりも外側で第2係止受けに対応する位置に庇部よりも外に向けて張り出す弾性係止部を設けるとともに、前記弾性係止部の近傍に位置する前記庇部の一部を前記外周壁の外側面位置よりも外に張り出す指掛部とし、
    第1係止受けに第1係止部を係合し、前記弾性係止受けに前記弾性係止部を係合して前記本体と前記蓋を固定することを特徴とする請求項1に記載した太陽電池モジュール用端子ボックス。
  4. 上面が開口した箱型の本体と、前記開口を覆う蓋からなり、太陽電池モジュールから延設される出力電線と外部接続ケーブルを中継する太陽電池モジュール用端子ボックスにおいて、
    前記蓋は、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンスルフィドからなり
    前記蓋は、蓋の外周領域に設けられ前記蓋を一周する外周壁と、前記蓋の外周領域に設けられ前記蓋を一周する内周壁が形成され、前記内周壁の下端は前記外周壁の下端よりも下方に位置付けられていて、前記外周壁の内側面と前記内周壁の外側面と溝底表面からなる溝を有するものであり、
    前記本体は、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンスルフィドからなり、
    前記本体は、本体側板の上方に設けられ前記本体側板を一周し前記溝を覆う庇部を有し、前記庇部は、前記内周壁の下端に当接する部分である内周壁当接部と、前記外周壁の下端に当接する外周壁当接部を有し、前記内周壁当接部と前記外周壁当接部の間を舌状板基部として、前記舌状板基部から前記溝底表面に向かい、かつ、本体側板を一周して形成された舌状板を有し、
    前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記外周壁の下端が前記外周壁当接部と、前記内周壁の下端が前記内周壁当接部と、前記舌状板の先端が前記溝底表面または前記外周壁の前記内側面と当接し、
    前記本体と前記蓋を取り付けた状態で、前記舌状板は、前記舌状板基部と前記舌状板の先端との間で、前記外周壁の内側面と離間し、前記舌状板は、前記舌状板基部と前記舌状板の先端との間で、前記内周壁の外側面と離間している太陽電池モジュール用端子ボックス。
  5. 太陽電池モジュールと、請求項1乃至4いずれか記載の太陽電池モジュール用端子ボックスからなる太陽電池システム。
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