JP3946392B2 - 遊技用システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場に設置され、支払代金の対価としての価値であって遊技機による遊技に使用可能な残額価値の大きさを特定可能な情報が記録されている残額価値記録媒体を発行するとともに、前記残額価値から遊技媒体の使用額を引き落として遊技媒体を用いた遊技を提供する遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用システムにおいて、従来から一般的に知られているものに、たとえば、遊技場に設置され、支払代金の対価としての価値であって遊技機による遊技に使用可能な残額価値の大きさを特定可能な情報が記録されている残額価値記録媒体を発行するとともに、前記残額価値から遊技媒体の使用額を引き落として遊技媒体を用いた遊技を提供する遊技用システムがあった。この種の遊技用システムでは、記録されている残額価値の大きさが異なる複数種類の中から発行すべき残額価値記録媒体を選択するための残額価値記録媒体選択手段が設けられ、支払金額に応じた種類の残額価値記録媒体を遊技者が購入できるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、遊技場においては、前記残額価値記録媒体の利用を促進して売上を伸ばしたいという要望があった。そこで、たとえば、残額価値記録媒体を購入する毎に遊技者にポイントを付与するように構成することが考えられる。しかしながら、残額価値記録媒体の利用を促進するためには、単に残額価値記録媒体の購入を促進するのみでは不充分であり、残額価値記録媒体の使用をも促進できるようなシステムが望まれる。
【0004】
そこで、たとえば、遊技に使用可能な所定の有価価値を特定可能な情報が記録された有価価値記録媒体を遊技者が購入したその購入回数あるいはその有価価値記録媒体の使用回数等が所定回数に達した場合にその遊技者に対し遊技場が所定のサービスを付与するようにすることが考えられる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、残額価値記録媒体の利用を飛躍的に促進できるような遊技用システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技場に設置され、支払代金の対価としての価値であって遊技機による遊技に使用可能な残額価値の大きさを特定可能な情報が記録されている残額価値記録媒体(共通カード125)を発行するとともに、前記残額価値(共通カードに記録された残額)から遊技媒体の使用額(使用額選択ボタン54によって指定された使用額)を引き落として遊技媒体を用いた遊技を提供する遊技用システムであって、
会員が所持する会員用記録媒体(会員用記録媒体の一例の景品カード127(図4参照))の記録情報を読取る会員用記録媒体情報読取手段(ポイントカード挿入/排出口180に自己のポイントカード200を挿入する。また、遊技者が自己のポイントカード200,210にポイントを付してもらいたい場合にはポイントカード200,210をポイントカード挿入/排出口170に挿入する必要がある。(8) 景品カード127をたとえばICカード化して、景品カード127に共通カードの機能とポイントカードの機能を持たせるようにしてもよい。すなわち、共通カード販売機2に残額更新機能を持たせて、景品カード挿入口42に景品カード127を挿入し、紙幣挿入口32に紙幣を挿入することにより、景品カード127の残額を加算更新するようにし、また、景品カード127をポイントカード挿入/排出口170,180に挿入し、景品カード127の残額の使用時や残額の前記加算更新時にポイント数を景品カード127に加算記憶してもよい。)と、
記録される残額価値の大きさが異なる複数種類の残額価値記録媒体の中から発行する残額価値記録媒体を選択するために操作される残額価値記録媒体選択手段(カード選択ボタン44:そして投入紙幣に相当する金額が金額/残額表示器29により表示され、その表示額の範囲内でカード選択ボタン44を選択操作する。共通カード125には、たとえば、1000円,2000円,3000円,5000円,10000円の5種類の金額のカードがあり、カード選択ボタン44を選択して押圧操作することにより前記5種類の共通カード125のうち希望する共通カード125を指定することができる。…選択された金額の共通カードであると識別された場合に共通カード排出口36からその共通カード125が払出される。その後、釣銭がある場合には紙幣払出し装置40が作動して紙幣払出口39から紙幣が利用者に払出される。)と、
該残額価値記録媒体選択手段により選択された残額価値記録媒体の記録情報により特定される残額価値の所定割合に相当する値を演算する第1演算手段(前記共通カード125の購入金額に応じたポイントが加算記録されて遊技者に排出される。)と、
前記残額価値記録媒体の発行に伴ない、前記第1演算手段による演算結果の端数を除外した値を前記遊技場が顧客へのサービスを付与するためのポイントとして、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに加算する第1ポイント加算手段と(前記共通カード125の購入金額に応じたポイントが加算記録されて遊技者に排出される。このポイントの加算記録はポイントカード処理器181により行なわれる。この購入額に対し付与されるポイントのレートは、第1実施の形態と同様に、ポイント設定部184の設定操作に基づいて決定される。)、
前記第1演算手段による演算結果の端数をポイント端数として、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数に加算する第1ポイント端数加算手段(1ポイントに満たない端数額は、第1実施例と同様に、ポイントカード200,210の磁気ストライプ201,211のポイント端数領域に記録されて処理される。)と、
前記残額価値記録媒体の記録情報を読取る残額価値記録媒体情報読取手段(また、遊技者が自己のポイントカード200,210にポイントを付してもらいたい場合にはポイントカード200,210をポイントカード挿入/排出口170に挿入する必要がある。遊技者が共通カード挿入口52に共通カード125を挿入してポイントカードを挿入/排出口170にポイントカード200を挿入して、カード残額表示器53で表示されている残額の範囲内でカード式パチンコ機4で使用せんとする金額を使用額選択ボタン54を操作して指定すれば、…)と、
遊技媒体の使用額を選択するための使用額選択手段(図2の使用額選択ボタン54:カード残額表示器53で表示されている残額の範囲内でカード式パチンコ機4で使用せんとする金額を操作して指定すれば、その指定された金額に対応する持点が持点表示器56に表示されて、打玉を遊技領域に弾発発射する弾球遊技が可能となる。)と、
該使用額選択手段により選択された使用額の所定割合に相当する値を演算する第2演算手段(さらに、使用額選択ボタン54によって選択された金額に応じたポイントが挿入されたポイントカード200,210に加算更新される。この加算更新は、ポイントカード処理器171により行なわれる。この使用額選択ボタン54によって指定された使用額とそれに応じて加算更新されるポイントとのレートは、ポイント設定部172の設定操作に基づいて決定される。たとえば、ポイント設定部172を1/500に設定すれば、共通カード125の使用金額が500円で1ポイント加算更新される状態となる。このポイントカード200にポイントを加算更新する方法としては、図7に示されたポイントカード200の可視表示部(サーマルマーク面)に、そのポイント数だけの星印マーク等のポイントマークを新たに記録する。なお、ポイントマークの形をポイント設定部172により入力設定できるようにしてもよい。また、ポイントカード210の場合もポイント数が可視表示部(磁気表示面)に数字で可視表示される。共通カード125の使用金額が1ポイントに相当する額に満たない端数の場合には、その端数金額をポイントカード200,210の磁気ストライプ201,211のポイント端数領域に加算記録させておき、その加算記録された端数金額が1ポイント分の金額に達した場合に初めて可視表示部(サーマルマーク面)202,212の表示と磁気ストライプ201,211のポイント数領域のポイント数を加算更新し、前記磁気ストライプ201,211のポイント端数領域の記憶金額から1ポイント分の金額を減額更新するようにする。)と、
前記残額価値記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定される残額価値から前記使用額を引き落とすことに伴ない、前記第2演算手段による演算結果の端数を除外した値を前記ポイントとして、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに加算する第2ポイント加算手段(さらに、使用額選択ボタン54によって選択された金額に応じたポイントが挿入されたポイントカード200,210に加算更新される。この加算更新は、ポイントカード処理器171により行なわれる。この使用額選択ボタン54によって指定された使用額とそれに応じて加算更新されるポイントとのレートは、ポイント設定部172の設定操作に基づいて決定される。たとえば、ポイント設定部172を1/500に設定すれば、共通カード125の使用金額が500円で1ポイント加算更新される状態となる。)、
前記第2演算手段による演算結果の端数をポイント端数として、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数に加算する第2ポイント端数加算手段(共通カード125の使用金額が1ポイントに相当する額に満たない端数の場合には、その端数金額をポイントカード200,210の磁気ストライプ201,211のポイント端数領域に加算記録させておき…ポイントカード200の磁気ストライプ201には、…ポイント数,ポイント端数,…等が記録されている。なお、…ポイント端数とは、前述したように、1ポイントに満たない端数額のことである。)と、
前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数が1ポイント相当に達したときに、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに1ポイントを加算するとともに前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数から1ポイント相当のポイント端数を減算するポイント端数変換手段(加算記録された端数金額が1ポイント分の金額に達した場合に初めて可視表示部(サーマルマーク面)202,212の表示と磁気ストライプ201,211のポイント数領域のポイント数を加算更新し、前記磁気ストライプ201,211のポイント端数領域の記憶金額から1ポイント分の金額を減額更新する。)とを含むことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記第1演算手段の演算に関わる前記所定割合を可変設定するための第1ポイント割合可変設定手段(この購入額に対し付与されるポイントのレートは、第1実施の形態と同様に、ポイント設定部184(図9)の設定操作に基づいて決定される。)と、
前記第2演算手段の演算に関わる前記所定割合を可変設定するための第2ポイント割合可変設定手段(さらに、使用額選択ボタン54によって選択された金額に応じたポイントが挿入されたポイントカード200,210に加算更新される。この加算更新は、ポイントカード処理器171により行なわれる。この使用額選択ボタン54によって指定された使用額とそれに応じて加算更新されるポイントとのレートは、ポイント設定部172の設定操作に基づいて決定される。たとえば、ポイント設定部172を1/500に設定すれば、共通カード125の使用金額が500円で1ポイント加算更新される状態となる。)とをさらに含むことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したか否かを判別する判別手段(そして、挿入されたポイントカードのポイントが満点になった時点で、所定額(たとえば1000円)の共通カード125が自動的に共通カード販売機2から排出され、…なお、共通カード販売機2に、満点となったポイントカード200,210の精算処理機能をもたせ、その満点となったポイントカード200,210を取り込んで所定額の共通カード(たとえば1000円カード)を排出するように構成してもよい。)と、
該判別手段により、前記会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したと判別されたときに、前記残額価値が記録された残額価値記録媒体を発行する発行手段とをさらに含む(そして、挿入されたポイントカードのポイントが満点になった時点で、所定額(たとえば1000円)の共通カード125が自動的に共通カード販売機2から排出され、…なお、共通カード販売機2に、満点となったポイントカード200,210の精算処理機能をもたせ、その満点となったポイントカード200,210を取り込んで所定額の共通カード(たとえば1000円カード)を排出するように構成してもよい。)ことを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、会員用記録媒体情報読取手段の働きにより、会員が所持する会員用記録媒体の記録情報が読取られる。残額価値記録媒体選択手段により、記録される残額価値の大きさが異なる複数種類の残額価値記録媒体の中から発行する残額価値記録媒体を選択できる。第1演算手段の働きにより、残額価値記録媒体選択手段により選択された残額価値記録媒体の記録情報により特定される残額価値の所定割合に相当する値が演算される。第1ポイント加算手段の働きにより、前記残額価値記録媒体の発行に伴ない、前記第1演算手段による演算結果の端数を除外した値が前記遊技場が顧客へのサービスを付与するためのポイントとして、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに加算される。第1ポイント端数加算手段の働きにより、前記第1演算手段による演算結果の端数がポイント端数として、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数に加算される。残額価値記録媒体情報読取手段の働きにより、前記残額価値記録媒体の記録情報が読取られる。使用額選択手段によって、遊技媒体の使用額を選択できる。第2演算手段の働きにより、該使用額選択手段により選択された使用額の所定割合に相当する値が演算される。第2ポイント加算手段の働きにより、前記残額価値記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定される残額価値から前記使用額を引き落とすことに伴ない、前記第2演算手段による演算結果の端数を除外した値が前記ポイントとして、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに加算される。
【0013】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1ポイント割合可変設定手段の働きにより、前記第1演算手段の演算に関わる前記所定割合が可変設定される。第2ポイント割合可変設定手段の働きにより、前記第2演算手段の演算に関わる前記所定割合が可変設定される。
【0014】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、判別手段の働きにより、前記会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したか否かが判別される。該判別手段により、前記会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したと判別されたときに、発行手段の働きにより、前記残額価値が記録された残額価値記録媒体が発行される。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
第1実施の形態
図1は、本発明に係る遊技用設備装置の全体の概略を示すシステムブロック図である。
【0019】
図中12は共通カード発行会社であり、CPU,RAM,ROM等を内蔵するホール別売上集計用の集中管理コンピュータ13が設置されている。この共通カード発行会社12からは有価価値記録媒体の一例の共通カード125(図3参照)が発行されて各遊技場1,11…に出荷される。なお、共通カード125は共通カード販売機2で販売するときに情報を書込むようにしてもよいし、予め情報を書込んでおくようにしてもよい。各遊技場1,11…と共通カード発行会社12の集中管理コンピュータ13とは各遊技場1,11…に設置されているターミナルボックス6と通信回線により接続されており、情報の伝達が可能に構成されている。
【0020】
なお、遊技場11については、遊技場1と同様の構成を有しているためにここでは、詳細な説明および図示を省略する。
【0021】
図中19は有価価値用記録媒体発行センター(会員用記録媒体発行センター)の一例の景品カード発行会社であり、CPU,RAM,ROM等を内蔵する集中管理コンピュータ20が設置されている。この集中管理コンピュータ20と各遊技場1,11…に設置されているターミナルボックス7とが通信回線により接続されており、情報の伝達が可能に構成されている。図中14,15は、景品カード発行会社19に加盟している会員用記録媒体取扱店の一例の加盟店であり、それぞれに、CPU,RAM,ROMを内蔵する加盟店用管理コンピュータ18が設置されている。これらの加盟店用管理コンピュータ18およびターミナルボックス17と景品カード発行会社の集中管理コンピュータ20とが通信回線により接続されており、情報の伝達が可能に構成されている。
【0022】
図中21は銀行であり、CPU,RAM,ROM等を内蔵するコンピュータ等からなる中央装置22が設置されている。この中央装置22はデータベース23を含み、このデータベース23には、各遊技場1,11や共通カード発行会社12,景品カード発行会社19,各加盟店14,15等の口座およびそれらの口座に預金されている預金金額等が記憶されている。データベース23内に図示された記号A,B,C,D,E,Fは、それぞれ共通カード発行会社12,遊技場1,遊技場11,加盟店14,加盟店15,景品カード発行会社19のそれぞれの口座を示し、図示された矢印は、ある口座から他の口座に矢印方向に金が移ることを意味している。
【0023】
共通カード発行会社12から遊技場1に出荷された共通カード125は共通カード販売機2により利用者(遊技者)に販売される。利用者は代金または後述する会員用記録媒体の一例の景品カード127(図4参照)を共通カード販売機2に挿入することにより所定の金額が記録された共通カードが付与される。利用者は遊技場に設置されている複数の遊技機の一例のカード式パチンコ機4やカード式スロットマシン5の中から遊技してみたいカード式パチンコ機4やカード式スロットマシン5に対応したカード処理機3a,3bに前記共通カード125を挿入する。そしてその共通カード125に記録されている金額を使用してカード式パチンコ機4で打玉を発射して遊技が可能となり、カード式スロットマシン5でリールの回転が開始されて遊技が可能となる。
【0024】
カード式パチンコ機4やカード式スロットマシン5は、遊技の最中に遊技状態に応じて得点が加算記憶されるように構成されている。なお、この遊技状態に応じて加算記憶される得点を、たとえばホール用管理コンピュータ10等、遊技機4,5以外の場所で加算記憶するようにしてもよい。そして、遊技が終了すれば、遊技に使用した金額だけ共通カード125に記録されている金額が減額更新されてその残額が記録された共通カード125が遊技者に払出されるとともに、遊技機による遊技の結果遊技者の所有となる有価価値の一例の前記加算記憶された得点が価値記録媒体の一例の景品カードに記録されて価値記録媒体処理装置の一例の景品カード処理装置9a,9bから利用者に排出される。利用者は、その排出された景品カード127(図4参照)をその景品処理装置8に挿入する。この景品処理装置8では、挿入された景品カードに記録されている有価価値の範囲内で、特殊景品129(図5参照)との交換を可能にしたり、一般景品用レシート(図示せず)を発行したりする機能を有する。
【0025】
さらに、この景品処理装置8は、景品カード127を新規発行する機能も有する。この景品カード127とは、所定の会員向けに発行される会員用のカードである。発行された一般景品用レシートを利用者がカウンタに持参すればその一般景品用レシートに記録されている交換額の範囲内でタバコやチョコレート等の一般景品との交換が可能に構成されている。なお、一般景品用レシートを発行することなく、景品カードにより直接一般景品との交換ができるようにしてもよい。
【0026】
遊技場1内に設置された共通カード販売機2,カード処理機3a,3b,カード式パチンコ機4,カード式スロットマシン5,景品処理装置8,景品カード処理装置9a,9bはそれぞれホール用管理コンピュータ10に接続されており、情報の伝達が可能に構成されている。このホール用管理コンピュータ10は、CPU,RAM,ROM等を内蔵しており、共通カード販売金額,共通カード使用金額,カード式パチンコ機4やカード式スロットマシン5の利益球数や不利益球数、景品処理装置8によって読取られた持点カードに記録されている有価価値データ,一般景品用レシートを使用しての一般景品の交換額情報,共通カードの増加更新情報,景品カードの新規発行情報,特殊景品の交換額情報等の遊技場から発生する種々の情報を集中管理する。なお、景品処理装置8によって発行された一般景品用レシートは、当該遊技場1でかつ当日限りという条件で景品交換することが可能なものである。利用者に払出された景品カード127を共通カード販売機2に挿入して景品カード127に記録されている有価価値の範囲内で利用者が共通カード125を購入することができる。
【0027】
遊技場1に設置されている共通カード販売機2の景品カード使用による売上額(販売額)に関する情報がターミナルボックス7を介して通信回線により景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に伝送される。なおこのターミナルボックス7と集中管理コンピュータ20とは必ずしもオンラインにより接続する必要はなく、共通カード販売額を集計してその集計金額を記載した伝票等を作成し、その伝票等によるオフラインにより共通カード販売額を集中管理コンピュータ20に入力してもよい。
【0028】
また、遊技場内に特殊景品交換装置を設け、利用者が排出された特殊景品129をこの特殊景品交換装置に挿入することによりその挿入された特殊景品129に相当する金額の現金が利用者に払い出されるようにしてもよい。なお、現金の払出しの代わりに利用者の景品カード127の残額を増額更新するようにしてもよい。この特殊景品交換装置を設ける場合には、その特殊景品交換装置をターミナルボックスを介して景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に接続し、特殊景品129の景品カード発行会社19への入庫額が集中管理コンピュータ20に伝送されるように構成するのが望ましい。
【0029】
なお、この特殊景品交換装置や景品処理装置8を遊技場の外に設けられた景品交換所に設置してもよい。
【0030】
一方、後述するカタログによる景品交換ではなく実際にこの景品を目で見て確かめて購入したいという利用者は、景品カード127を持参して加盟店14,15に行き、その景品カード127を加盟店14,15に設置されている景品カード処理装置16に挿入し、加盟店14,15で販売されている商品やサービス等の販売対象からなる景品で自己の欲するものの種類や個数を景品カード処理装置16に入力する。するとその入力された景品に相当する金額が景品カード127の残額から減算されて減算された後の景品カード127が利用者に返却される。このようにして利用者は目で実際に景品を見て確かめて入手することもできる。なお、景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20と各加盟店14,15に設置されている加盟店用管理コンピュータ18は必ずしもオンラインにより接続する必要はなく、遊技場1,11から送信されてきた景品番号や景品個数ならびにその景品番号に対応する利用者の住所,氏名,電話番号等を集計して伝票等に記入し定期的に一括してオフラインにより各加盟店14,15に送るようにしてもよい。
【0031】
特殊景品を現金に交換する特殊景品精算機24が銀行21に設置されており、利用者は自己の所有する特殊景品を銀行21に持参しその特殊景品を銀行21に設置されている特殊景品精算機24に挿入して現金に交換することができる。この銀行21に設置されている特殊景品精算機24はターミナルボックス25を介して景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に通信回線で接続されており、特殊景品129の交換額がターミナルボックス25を介して集中管理コンピュータ20に伝送されるように構成されている。
【0032】
景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20と銀行21のデータベース23とが通信回線により接続されており、集中管理コンピュータ20からデータベース23に次のような情報が伝送される。すなわち、遊技場1,11に設けられている景品処理装置8によって増額更新された景品カードの増額更新額情報、遊技場1、11に設けられている共通カード販売機2を利用して景品カードにより共通カードが販売されたその共通カード売上額情報、各加盟店14,15での景品カードを使用した景品の売上額情報(景品交換額情報)等が伝送される。一方、共通カード販売会社12の集中管理コンピュータ13からは、遊技場1,11において販売された共通カード金額の合計と遊技場1、11で共通カードが使用された使用金額合計との差額情報がデータベース23に伝送されてくる。
【0033】
データベース23で、前記各種伝送されてきた情報に基づいて、各口座間で図示矢印で示した方向に金を移動させる。すなわち、共通カード販売会社の口座Aと各遊技場の口座C,Bとの間で共通カードの販売金額の合計(カード代金)と共通カード処理機3a,3bによって使用された共通カードの使用金額合計との差額だけ金を移動させる。遊技場1,11に設けられている共通カード販売機2を利用して景品カード127により販売された共通カード125の売上合計金額から手数料を差し引いた金額が景品カード発行会社の口座Fから各遊技場1,11の口座B,Cに移動する。各遊技場1,11に設けられている景品処理装置8によって増額更新された景品カードの増額更新額と各遊技場1,11が仕入れた特殊景品129の仕入れ代金に対し手数料を上乗せした金額の合計が各遊技場1,11の口座B,Cから景品カード発行会社19の口座Fに移動する。なお、実際には、口座FとC,Bとの間では、カード増額更新額および特殊景品仕入れ代金(手数料上乗せ)と売上額(手数料差し引く)とが相殺された金額だけが移動するようになる。さらに、各加盟店14,15での景品カード127を用いた景品の売上額(景品交換額から手数料を差し引いた金額が景品カード発行会社19の口座Fから各加盟店14,15の口座D,Eに移動する。
【0034】
また、遊技場1,11においては、遊技者が共通カード125を使用した場合には、遊技者にサービスとして或る特典が与えられるようになっている。つまり、共通カード125を共通カード処理機3a,3bに挿入して使用した場合には、その使用額に応じたポイントが遊技者所有の消費情報用記録媒体の一例のポイントカード200(図6参照),210(図8参照)に加算更新されるようになっており、そのポイントカード200,210のポイント数がたとえば満点になった場合には、所定額の共通カード125と交換できる等のようにポイントカード200、210に所定の付加価値が発生する。なお、このポイントカードを新規入手するにおいては、遊技者が遊技場内のカウンタ等で係員から受け取る。また、共通カード販売機2にポイントカード200,210の新規発行機能を持たせてもよい。
【0035】
図2は、遊技場の要部および銀行に設けられた特殊景品精算機を示す概略構成図である。
【0036】
遊技場1に設置されている共通カード販売機2には、紙幣挿入口32が設けられている。利用者(遊技者)が紙幣を紙幣挿入口32から挿入することによりその挿入された紙幣が紙幣識別器33で識別され、偽札等の不正な紙幣であった場合には利用者に返却されるが適正な紙幣であった場合には紙幣収納部34内に取り込まれる。そして投入紙幣に相当する金額が金額/残額表示器29により表示され、その表示額の範囲内でカード選択ボタン44を選択操作する。共通カード125には、たとえば、1000円,2000円,3000円,5000円,10000円の5種類の金額のカードがあり、カード選択ボタン44を選択して押圧操作することにより前記5種類の共通カード125のうち希望する共通カード125を指定することができる。このカード選択ボタン44を押圧することにより、その押圧操作によって指定された金額の共通カード125を共通カード収納部38から取り出してその取出された共通カード125が選択指定された金額の共通カード125であるか否かを共通カード処理器37により識別し、選択された金額の共通カードであると識別された場合に共通カード排出口36からその共通カード125が払出される。その後、釣銭がある場合には紙幣払出し装置40が作動して紙幣払出口39から紙幣が利用者に払出される。なお図中49は制御部であり、共通カード販売機2を制御するためのマイクロコンピュータ等から構成されている。
【0037】
なお、図中26は販売機番号表示部であり、この共通カード販売機2の番号が表示される。また27は販売中表示器、28は販売中止表示器である、この共通カード販売機2が共通カード125を販売している最中では販売中止表示器28が消灯して販売中表示器27が点灯表示される。逆にこの共通カード販売機2が販売中でなかった場合には販売中表示器27が消灯し、販売中止表示器28が点灯表示される。図中46は投入紙幣充満表示器であり、紙幣挿入口32から挿入された紙幣により紙幣収納部34が満杯になりそれ以上紙幣が挿入できない状態になった場合にこの投入紙幣満杯表示器46が点灯または点滅表示され、投入紙幣が満杯になった旨を遊技場の係員に表示できるように構成されている。47は払出紙幣欠乏表示器であり、紙幣払出装置40によって利用者に払出すために貯留している釣銭紙幣が欠乏した場合にこの払出紙幣欠乏表示器47が点灯または点滅表示し、その旨を遊技場の係員に報知できるように構成されている。48は共通カード欠乏表示器であり、遊技者に販売するために貯留している共通カード125が欠乏した場合にこの共通カード欠乏表示器48が点灯または点滅表示され、その旨を遊技場の係員に報知できるように構成されている。
【0038】
この共通カード販売機2によって販売された共通カード125を使用して利用者がパチンコ遊技を行なう場合には、遊技場1のパチンコ機設置島50に設置されている共通カード処理機3aの共通カード挿入口52に共通カード125を挿入する。この共通カード処理機3aは、パチンコ機設置島50に複数台設置されている各カード式パチンコ機4に隣接して設けられており、それぞれの隣接するカード式パチンコ機4に対応するものである。ゆえに、たとえば図示左側のカード式パチンコ機4によって遊技を行ないたい場合には図示左側のカード式のパチンコ機4に向かって左側に隣接している共通カード処理機3aの共通カード挿入口52に共通カード125を挿入する必要がある。
【0039】
また、遊技者が自己のポイントカード200,210にポイントを付してもらいたい場合にはポイントカード200,210をポイントカード挿入/排出口170に挿入する必要がある。遊技者が共通カード挿入口52に共通カード125を挿入してポイントカードを挿入/排出口170にポイントカード200を挿入して、カード残額表示器53で表示されている残額の範囲内でカード式パチンコ機4で使用せんとする金額を使用額選択ボタン54を操作して指定すれば、その指定された金額に対応する持点が持点表示器56に表示されて、打玉を遊技領域に弾発発射する弾球遊技が可能となる。そして、共通カード挿入口52から挿入された共通カード125の残額から前記使用額選択ボタン54によって選択された金額を減算した残金額がカード残額表示器53により表示される。
【0040】
さらに、使用額選択ボタン54によって選択された金額に応じたポイントが挿入されたポイントカード200,210に加算更新される。この加算更新は、ポイントカード処理器171により行なわれる。この使用額選択ボタン54によって指定された使用額とそれに応じて加算更新されるポイントとのレートは、ポイント設定部172の設定操作に基づいて決定される。たとえば、ポイント設定部172を1/500に設定すれば、共通カード125の使用金額が500円で1ポイント加算更新される状態となる。このポイントカード200にポイントを加算更新する方法としては、図7に示されたポイントカード200の可視表示部(サーマルマーク面)に、そのポイント数だけの星印マーク等のポイントマークを新たに記録する。なお、ポイントマークの形をポイント設定部172により入力設定できるようにしてもよい。また、ポイントカード210の場合もポイント数が可視表示部(磁気表示面)に数字で可視表示される。共通カード125の使用金額が1ポイントに相当する額に満たない端数の場合には、その端数金額をポイントカード200,210の磁気ストライプ201,211のポイント端数領域に加算記録させておき、その加算記録された端数金額が1ポイント分の金額に達した場合に初めて可視表示部(サーマルマーク面)202,212の表示と磁気ストライプ201,211のポイント数領域のポイント数を加算更新し、前記磁気ストライプ201,211のポイント端数領域の記憶金額から1ポイント分の金額を減額更新するようにする。
【0041】
ポイントが加算更新されてポイントカード挿入/排出口170から排出されたポイントカード200,210が、たとえば50ポイントに達して満点になった場合には、遊技場内のカウンタ等で所定額の共通カード(1000円カード)と交換できる。なお、共通カード販売機2に、満点となったポイントカード200,210の精算処理機能をもたせ、その満点となったポイントカード200,210を取り込んで所定額の共通カード(たとえば1000円カード)を排出するように構成してもよい。また、満点になったポイントカード200,210を、ポイントカード挿入/排出口170に挿入することにより、直接遊技機4,5に使用できるようにしてもよい。また、ポイントカード200,210が満点になったときに磁気ストライプ201,211のフォーマットを共通カード用に書換えるようにし、満点になったポイントカード200,210を共通カードとして共通カード挿入口52に挿入することにより直接遊技ができるように構成してもよい。
【0042】
一方弾球遊技に伴なって遊技領域に打込まれたパチンコ球が入賞する等の所定の遊技状態が発生すればその所定の遊技状態の発生に基づいて所定の得点が遊技者に付与されるのであり、その付与される得点がディジタル表示用の持点表示器56に加算表示される。このように、カード式パチンコ機4には、遊技状態に応じて遊技者に付与される得点を加算記憶する機能を有する。一方、前記弾球遊技に用いられるパチンコ球数に相当する得点が持点表示器56で表示されている得点から減算されてその減算された後の得点が持点表示器56によって表示される。また、持点表示器56により表示される得点は得点レベル表示器57によりレベル表示される。すなわち、この得点レベル表示器57は複数の表示器をブロック状に積み重ねて構成されており、得点に応じた数の表示器が点灯してその得点をアナログ的にレベル表示するものである。なお、共通カード処理機3aにはマイクロコンピュータ等からなる制御部55が設けられている。この制御部55により、共通カードの処理ばかりでなくポイントカードの処理も行なわれる。
【0043】
カード式パチンコ機4の上方には景品カード処理装置9aが設けられている。遊技者がカード式パチンコ機4に設けられている精算ボタン58を押圧した場合やカード式パチンコ機4が打止めになった場合には、メッセージ表示器74により遊技者所有の景品カード127を挿入する旨のメッセージ表示が行なわれる。遊技者は、そのメッセージに従って自己が所有する景品カード127を景品カード挿入/排出口69に挿入すると、景品カード処理器70によりその挿入された景品カード127の磁気ストライプ128に記録されている記録情報が読取られる。そして、景品カード処理器70により、読取情報に基づいてその挿入された景品カード127が適正な景品カードか否かの判断が行なわれ、不適正な景品カードであった場合にはその原因をメッセージ表示器74により表示するとともに、挿入された景品カード127の排出を行なう。
【0044】
一方、挿入した景品カード127が適正なカードである旨の判定が行なわれた場合には、その景品カード127の磁気ストライプ128における残額記録領域に記録されている残額に対し、現時点における持点表示器56により表示されている持点に相当する遊技価値が加算処理され、その加算更新された景品カード127が景品カード挿入/排出口69から遊技者側に排出される。そして、持点表示器56には持点が「0」となった旨の表示が行なわれる。この段階で、遊技の結果遊技者の所有となった有価価値を景品カード27に蓄えるいわゆる貯玉が行なわれたことになる。そして、その排出された景品カード127は、他の遊技機による遊技や景品交換に使用される。なお、図中72は台番号表示部であり、この景品カード処理装置9aに対応するカード式パチンコ機4の台番号が表示される。73はトラブルボタンであり、カード式パチンコ機4に異常が発生した場合に遊技者によって操作されるものであり、その操作に応じてスピーカ75により遊技場の係員にトラブルが発生したことが報知される。
【0045】
遊技者は自己の景品カード127に記録されている残額を用いてカード式パチンコ機4により再遊技を行なう場合には、その景品カード127を景品カード挿入/排出口69に挿入する。すると、挿入された景品カード127に記録されている記録情報が景品カード処理器70により読取られ、その景品カード処理器70により挿入された景品カードの適否が判定される。そして、不適正な景品カードであった場合にはその原因がメッセージ表示器74で表示されるとともに、挿入された景品カード127が排出される。一方、挿入された景品カード127が適正なカードであった場合には、メッセージ表示器74により暗証番号を入力する旨のメッセージが表示される。遊技者がそのメッセージに従って暗証番号を暗証番号/再遊技使用額入力キー71により暗証番号入力すると、その暗証番号の適否が判定され、不適正な暗証番号であった場合にはメッセージ表示器74で暗証番号の再入力指示のメッセージが表示される。なお、暗証番号が不適正であった場合にはその時点で挿入された景品カードを回収するようにしてもよい。
【0046】
一方、入力された暗証番号が適正な番号であった場合には、メッセージ表示器74で挿入された景品カードに記録されている残額が表示され、遊技者はその残額の範囲内で再遊技使用額を暗証番号/再遊技使用額入力キー71から入力する。この暗証番号/再遊技使用額入力キー71には、確認キーも含まれており、遊技者が暗証番号/再遊技使用額入力キー71により確認キー操作を行なえば、前記使用額+手数料が残額を越えている場合には、メッセージ表示器74で再入力を行なう旨のメッセージが表示される。使用額+手数料が残額以下の場合には、使用額(得点)を得点表示器56より表示し、残額−(使用額+手数料)の値をメッセージ表示器74で表示する。そして、景品カードの残額から(使用額+手数料)を減算処理し、景品カード127の残額をその減算処理された後の値に更新して景品カード挿入/排出口69からその景品カード127を遊技者側に排出する。なお、この際に景品カード127を排出することなく装置内に保持したままの状態にしてもよい。なお、この手数料(%)は、景品カード処理装置9に固定的に記憶させておいてもよく、また、変更設定スイッチ等を設けて遊技場の係員が手数料(%)を変更設定できるようにしてもよい。
【0047】
遊技者がスロットマシン設置島51に設置されているカード式スロットマシン5により遊技を行なう場合も、前述と同様に共通カード販売機2によって販売された共通カード125を共通カード処理機3bの共通カード挿入口52に挿入する。そして前述と同様に、カード残額表示器53に表示されている残額の範囲内で遊技者が使用額選択ボタン54を選択操作すると、その選択された使用額に相当する持点が持点表示器60により表示され、この持点表示器60により表示されている持点の範囲内で遊技が可能となる。遊技者は、まず持点使用ボタン62を押圧操作してカード式スロットマシン5による1回の遊技に使用する持点(賭点)を設定入力し、次にスタートボタン63を押圧操作する。すると、リールが回転を開始し、次に遊技者が複数のリールのそれぞれに対応して設けられているストップボタン64を押圧操作することにより、それぞれのストップボタンに対応するリールの回転が停止される。そして横3本と斜め対角線上に2本とからなる合計5本の当りライン上において、停止時のリールによって表示される識別情報の組合せが予め定められた特定の識別情報の組合せになれば、所定の得点が加算記憶されて持点表示器60により加算表示されたり、あるいは、以降のゲームにおいて高確率で得点が与えられるボーナスゲームが発生したりする。このボーナスゲームを行なうことが可能な残り回数がボーナスゲーム残回数表示器65により表示される。図中66は払出点数表示器であり、1回のゲームの結果遊技者に付与される得点がこの払出点数表示器66により表示される。
【0048】
また、遊技者がカード式スロットマシン5により遊技を行なうべく共通カード125を使用し、その使用金額に応じたポイントを自己のポイントカード200,210に加算記憶してもらいたい場合は、前述したカード式パチンコ機4の場合と同様に、ポイントカード挿入/排出口170にポイントカード200,210を挿入することにより可能となる。
【0049】
カード式スロットマシン5の上方にも、カード式パチンコ機4と同様に景品カード処理装置9bが設けられており、この景品カード処理装置9bにも、景品カード挿入/排出口69,景品カード処理器70,暗証番号/再遊技使用額入力キー71,台番号表示部72,トラブルボタン73,メッセージ表示器74,スピーカ75が設けられている。そして、前記カード式パチンコ機4について説明したのと同様に、遊技者所有の景品カード127を景品カード挿入/排出口69に挿入して、その景品カードに記録されている残額を使用してカード式スロットマシン5により遊技が可能となる。この景品カード127を使用したカード式スロットマシン5の遊技は、前記カード式パチンコ機4の場合とまったく同様であるために、ここでの説明の繰返しは省略する。
【0050】
前記景品カード処理装置9a,9bは、ホール用管理コンピュータ10に持続されているとともに、ターミナルボックス7を介して景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に接続され、景品カード127に貯玉した場合や景品カード127を用いての遊技が行なわれた場合に、その貯玉額や遊技に使用した使用額がホール用管理コンピュータ10や景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に送信される。
【0051】
なお、共通カード処理機3a,3bと遊技機4,5とを一体に構成するようにしてもよい。また、遊技機4,5と景品カード処理装置9a,9bとを一体に構成するようにしてもよい。前記共通カード処理機3a,3bにより、前記有価価値記録媒体の記録情報により特定された有価価値を使用して前記遊技機による遊技を可能にする遊技使用可能化手段が構成されている。この遊技使用可能化手段は、前記遊技機に対応して設けられ、前記有価価値記録媒体の記録情報を読取り、該読取情報に基づいて特定される前記有価価値を前記対応する遊技機により遊技を行なうために直接使用できるように構成されている。なお、共通カード処理機3a,3bは、遊技機4,5に対応して設けられていれば、遊技機2台に対し共通カード処理機を1台設けて共通カード挿入/排出口を2口設けるようにしてもよい。
【0052】
前記カード式パチンコ機4やカード式スロットマシン5により遊技を行なった結果遊技者の所有となった有価価値が蓄えられた景品カード127は、遊技者によって景品処理装置8の景品カード挿入/排出口79に挿入される。その挿入された景品カードに記録されている有価価値が景品カード処理器80により読取られその読取った有価価値が持点表示器94により表示される。この景品処理装置8では、後述するように景品カード127を新規発行したりその読取った有価価値の範囲内で一般景品レシートや特殊景品128を払出したりする。
【0053】
景品処理装置8により新規景品カード127を払出す場合には、遊技者に規定の用紙に住所,氏名,電話番号等の必要事項を手書きで記入してもらい、その記入用紙を記入用紙投入口82に投入してもらう。記入用紙投入口82に投入された記入用紙は、たとえばOCR等からなる文字読取装置83により読取られ、その後記入用紙が用紙収納部84に収納される。文字読取装置83で読取った結果識別可能と判断されれば可能な旨の表示をメッセージ表示器96により表示し、識別不可能であった場合には不能原因をメッセージ表示器96により表示する。そして、識別可能であった場合には、景品カード登録キー85を押圧操作する旨の表示をメッセージ表示器96により表示し、景品カード登録キー85を遊技者が押圧操作すれば、景品カード収納部81に収納されている景品カードを1枚取り出して景品カード処理器80により識別すると共に必要な情報をその景品カード127に書込んで景品カード挿入/排出口79からその景品カード127を排出する。
【0054】
次に、特殊景品128を払出す場合には、まず遊技者が景品カード127を景品カード挿入/排出口79に挿入する。すると、暗証番号をテンキー95から入力する旨の指示がメッセージ表示器96で表示され、遊技者はそれに従って暗証番号をテンキー95から入力する。その入力された暗証番号が不適正なものであった場合には再入力の指示がメッセージ表示器96で表示される。その場合は挿入された景品カード127を機内に回収してもよい。一方、入力された暗証番号が適正なものであった場合には、挿入された景品カード127の残額が持点表示器94により表示される。次に、特殊景品払出キー97,一般景品交換用のレシート払出キー98,景品番号指定キー100のいずれかを選択して押圧操作する旨の指示がメッセージ表示器96により表示される。
【0055】
遊技者が特殊景品の払出しを希望する場合には特殊景品払出キー97を押圧操作する。すると、テンキー95により交換額を入力する旨の指示がメッセージ表示器96により表示され、遊技者は、その指示に従ってテンキー95により特殊景品の交換額を入力する。次に、確認キー102を押圧操作する旨の指示がメッセージ表示器96により表示され、遊技者はその指示に従って確認キー102を押圧操作する。すると、テンキー95で入力された金額に相当する特殊景品128が特殊景品収納部88から取出されて特殊景品払出装置87より特殊景品払出口86から遊技者側に払出される。その後、レシート発行装置93により取引内容を記録したレシートが印字されてレシート発行口92から遊技者側に払出される。
【0056】
次に、遊技者が一般景品交換用の一般景品用レシートの払出を希望する場合には、前述したメッセージ表示器96により各操作キー97,98,100のいずれかを選択操作する旨の指示が表示された段階で、遊技者が一般景品用のレシート払出キー98を押圧操作する。すると、テンキー95により一般景品用レシートの交換額を入力する旨の表示がメッセージ表示器96により表示され、遊技者がテンキー95により希望する一般景品用レシートの交換額を入力する。次に、確認キー102を押圧する旨の表示がメッセージ表示器96により表示され、遊技者が確認キー102を押圧操作することにより、レシート発行装置93から一般景品用レシートが印字されてレシート発行口92から払出される。そして、前述と同様に取引内容を記録したレシートが発行される。
【0057】
次に、利用者が自己の景品カード127を使用して遊技場のカウンタ等に備えられている景品カードを見てカタログに記載されている景品を入手したい場合には、前述した各種操作キー97,98,100のいずれかを選択操作する旨の指示がメッセージ表示器96で表示された段階で、遊技者が景品番号指定キー100を押圧操作する。次に、景品番号をテンキー95から入力する旨の指示がメッセージ表示器96で表示され、遊技者は、カタログ等を見て予め決めている希望の景品の景品番号をテンキー95から入力する。すると、景品個数指定キー101を押圧操作する旨の指示がメッセージ表示器96で表示され、遊技者はそれに従って景品個数指定キー101を押圧操作する。次に、希望する景品個数をテンキー95から入力する旨の指示がメッセージ表示器96により表示され、遊技者は自己の希望する景品個数をテンキー95から入力する。次に、確認キー102を押圧操作する旨の指示がメッセージ表示器96で表示され、遊技者がそれに従って確認キー102を押圧操作することにより、カタログを利用した景品交換操作が終了する。
【0058】
次に、前述した特殊景品の払出操作,一般景品用レシートの払出操作,カタログ利用者の景品交換の操作を行なって確認キーを押圧操作した段階で、持点表示器94により表示されている残額を越える額が前記テンキー95から入力されていた場合には、再入力の指示がメッセージ表示器96で表示される。一方、テンキー95で入力された額が持点表示器94で表示されている残額以下であった場合にはそのテンキー95によって入力された額を減額更新した新たな残額が持点表示器94で表示され、さらに、各種操作キー97,98,100,103のいずれかの押圧操作をする旨の指示がメッセージ表示器96で表示される。利用者が特殊景品払出キー97,一般景品用のレシート払出器98,景品番号指定キー100を押圧操作した場合には、前述した所定の操作を行なうことにより再度特殊景品の払出し,一般景品用レシートの払出し,カタログを利用した景品交換が行なわれる。この特殊景品の払出し,一般景品用レシートの払出し,カタログを利用した景品交換は、持点表示器94により表示されている残額が残っている限り繰返し行なうことができる。一方、利用者が自己の景品カード127に記録されている残額を使用して前述した特殊景品の払出し,一般景品用レシートの払出し,カタログを利用した景品交換を行なって、取引終了キー103を押圧操作すれば、特殊景品の払出し,一般景品用レシートの払出し,カタログを利用した景品交換に要した額だけ景品カード127に記録されている残額が減額更新される。この減額更新は景品カード処理器80により行なわれる。そして最終的に前述と同様にレシートが発行される。
【0059】
この景品処理装置8はターミナルボックス7を介して前述した景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に接続されており、前述した景品カード127の新規発行時に入力された利用者の住所,氏名,電話番号等の必要事項に関する情報が景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に伝送される。さらに、前述したテンキー95から入力された景品番号や景品個数ならびに投入された景品カード127のカードナンバー等がこのターミナルボックス7を介して景品カード発行会社19の集中管理コンピュータ20に伝送される。集中管理コンピュータ20では、伝送されてきた利用者の住所,氏名,電話番号等の必要事項をその利用者が所持している景品カード127の番号と対応させて記憶しており、景品カード127のカード番号が伝送されてくればそのカード番号からその景品カード127の所持者の住所,氏名,電話番号等の必要事項を割り出し、その利用者の住所に近い加盟店の加盟店用管理コンピュータに景品番号とその個数情報ならびに景品の送り先である利用者の住所,氏名,電話番号等が送信される。そして、後日その加盟店から利用者の希望する景品が希望する個数だけ利用者に配達される。なお、図中104は景品処理装置8を制御するためのマイクロコンピュータ等からなる制御部である。また、76は装置番号表示部、77は作動中である旨を表示する作動中表示器、78は作動を中止している旨を表示する作動中止表示器である。
【0060】
図中10はホール用管理コンピュータであり、景品処理装置8,共通カード販売機2,カード式パチンコ機4,カード式スロットマシン5,カード処理機3a,3b,持点カード処理器9a,9bと接続されている。図中105はキーボードであり、106はCRTディスプレイであり、107はプリンターである。また、前記共通カード処理機3a,3bはターミナルボックス6を介して共通カード発行会社12の集中管理コンピュータ13に接続されている。
【0061】
景品処理装置8から払出された特殊景品を現金に交換したい場合には、利用者は特殊景品128を銀行21にまで持参し、銀行21に設置されている特殊景品精算機24の特殊景品投入口114から特殊景品128を投入する。すると、投入された特殊景品128に見合った金額が精算額表示器123により表示され、利用者が確認キー122を押圧操作すれば、紙幣払出装置112が作動して紙幣収納部113内の紙幣が紙幣払出口111から利用者に払出されると共に、必要に応じて硬貨払出装置118が作動して硬貨収納部119内の硬貨が硬貨払出口117から利用者に払出される。その払出される紙幣や硬貨からなる貨幣の金額は精算額表示器123により表示された金額に一致するように制御される。その後レシート発行装置121が作動して所定事項が印刷されたレシートがレシート発行口120から利用者に発行される。なお図中124はマイクロコンピュータ等からなる制御部である。また108は精算機番号表示部で、109は作動中表示器、110は作動中止表示器である。また、この特殊景品精算機24がターミナルボックス20を介して景品カード発行会社の集中管理コンピュータ20に接続されており、特殊景品128の景品カード発行会社19への入庫数が集中管理コンピュータ20に伝送されるようになっている。
【0062】
図3は、共通カードに記録されている記録情報を説明するための説明図である。
【0063】
共通カード125の磁気ストライプ126には、共通カード125の番号であるカード番号,残額情報,カードセキュリティを向上させるためのセキュリティコード等が記録されている。
【0064】
図4は、景品カードに記録されている記録情報を説明するための説明図である。
【0065】
景品カード127の磁気ストライプ128には、この景品カード127の使用有効期限を特定するためのカード有効期限,景品カード127の番号であるカード番号,残額(残景品金額),景品カード127のセキュリティを向上させるためのセキュリティコード等が記録されている。
【0066】
図5は、特殊景品を示す正面図である。
特殊景品129はプレート状の樹脂の一部に磁気ストライプ130が形成された磁気カードで構成されている。この磁気ストライプ130には、この特殊景品129が発行された番号である発行番号,この特殊景品129のセキュリティを向上させるためのセキュリティコード等が記録されている。さらに、特殊景品129の一部には、その特殊景品129の景品価値に見合った値打を有する金のチップ131が組込まれている。
【0067】
図6は、ポイントカードに記録されている記録情報を説明するための説明図である。
【0068】
ポイントカード200の磁気ストライプ201には、このポイントカード200の使用有効期限を特定するためのカード有効期限,ポイントカード200の番号であるカード番号,遊技店コード,ポイント数,ポイント端数,ポイントカード200のセキュリティを向上させるためのセキュリティコード等が記録されている。なお、遊技店コードとは、このポイントカード200が使用可能な遊技店を特定する情報である。ポイント端数とは、前述したように、1ポイントに満たない端数額のことである。
【0069】
図7は、ポイントカード200の可視表示部を示す正面図である。ポイントカード200の裏面側には可視表示部(サーマルマーク面)202が形成されており、ポイント数が1ポイント増えるごとにこの可視表示部(サーマルマーク面)に星印からなるサーマルマークが1つずつ記録される。また、ポイントカード200の磁気ストライプ201のポイント数を記録する領域にも、この可視表示部202と同数のポイントが記録されることになる。
【0070】
図8は、ポイントカードの他の例を示す正面図である。このポイントカード210は、その裏面に磁性層が形成されており、その磁性層には、ポイント数をドットマトリックスで表わす情報が記録される表示用磁気トラック213が形成される。そしてその表示用磁気トラック213が形成された箇所の表面側には、可視表示部(磁気表示面)が形成されている。この可視表示部212内には鉄粉が封入されており、その鉄粉がこぼれないように表面側を透明プレートで覆っている。そしてこの可視表示部212の裏面側の表示用磁気トラック213は容易に磁化されるように構成されており、その磁化された部分にのみ封入された鉄粉が付着してその付着した鉄粉により可視表示できるように構成されている。そして、このポイントカード210の現時点におけるポイント数を表示するように表示用磁気トラック213が磁化され、その磁化された部分にのみ鉄粉が付着して現時点におけるポイント数が可視表示部212により表示される。このポイントカード210の裏面側下方部分には、磁気ストライプ211が形成されており、前述のポイントカードと同様に、カード有効期限,カード番号,遊技店コード,ポイント数,ポイント端数,セキュリティコード等が記録される。
【0071】
第2実施の形態
次に、本発明の第2実施の形態を図9に基づいて説明する。図9は、第1実施の形態における図2に対応するものであり、図2に示された各種装置や部品と同じものについては共通の参照番号を付し、図2と共通する部分についてはここでは説明の繰返しを省略する。
【0072】
第1実施の形態の場合には、共通カード125の使用時にポイントカード200,210にポイントを加算記録するようにしたが、この第2実施の形態においては、遊技者が共通カード125を購入したときにその購入金額に相当するポイントをポイントカード200,210に加算記憶するものである。以下具体的に説明する。
【0073】
共通カード販売機2の紙幣挿入口32に遊技者が紙幣を挿入すると、その挿入紙幣が紙幣識別器33で識別され、挿入紙幣が適正な紙幣であった場合にはその挿入紙幣の金額が金額表示器29で表示される。遊技者は、その金額表示器29で表示された金額の範囲内で希望する額の共通カード125を購入すべくカード選択ボタン44を押圧操作して購入したい金額のカードを選択する。すると、共通カード排出口36から共通カード125が排出される。そして、遊技者が手持ちのポイントカード200に共通カードの購入金額に相当するポイントを記録してもらいたい場合には、ポイントカード挿入/排出口180に自己のポイントカード200を挿入する。一方、遊技者がポイントカードを持っていない場合には、新規発行ボタン183を押圧操作してポイントカード収納部182内のポイントカードを1枚取出して新規に発行してもらう。挿入されたポイントカードまたは新規に発行されるポイントカードに対し、前記共通カード125の購入金額に応じたポイントが加算記録されて遊技者に排出される。このポイントの加算記録はポイントカード処理器181により行なわれる。この購入額に対し付与されるポイントのレートは、第1実施の形態と同様に、ポイント設定部184の設定操作に基づいて決定される。このポイント設定部184により設定されたレートはポイント表示器185により表示される。また、1ポイントに満たない端数額は、第1実施の形態と同様に、ポイントカード200,210の磁気ストライプ201,211のポイント端数領域に記録されて処理される。そして、挿入されたポイントカードのポイントが満点になった時点で、所定額(たとえば1000円)の共通カード125が自動的に共通カード販売機2から排出され、ポイントカード200,210が機内に取り込まれる。また、満点を超える場合には、超えた分については新しいポイントカードに書込まれて排出される。なお、ポイントカード200,210を機内に取込む代わりに、精算処理をして遊技者側に返却してもよい。さらに、満点となったポイントカード200,210を遊技者に排出し、その満点のポイントカード200,210を遊技場のカウンタ等において所定額の共通カードと交換するようにしてもよい。
【0074】
さらに、満点になったポイントカード200,210を使って抽選ゲームを行なわせ、その結果に応じて付加価値の大きさを決めるようにしてもよい。
【0075】
第1,第2実施の形態とも、共通カードの使用により所定点数を遊技者の得点に加算するようにしたが、実際にパチンコ玉やコイン等の遊技媒体を遊技者に払出し、その払出された遊技媒体を使用して遊技を行なわせるようにしてもよい。また、遊技媒体の貸出しに際し、共通カードに加えて、貨幣の投入により貸出しを受けられるようにしてもよい。さらに、共通カード125の購入時と使用時との両方でポイントカードに加算記録してもよい。
【0076】
次に、本発明の別実施の形態を説明する。
(1) 景品カードに貯玉された有価価値を再遊技に使用する際に所定の制限を設けるようにしてもよい。たとえば、貯玉した遊技場においてのみ再遊技に使用可能として顧客の固定化を図ったり、貯玉した遊技場とその系列店においてのみ再遊技に使用可能としたり、さらには、貯玉した遊技場の属する所定の地域内においてのみ再遊技に使用可能とする。なお、貯玉の再遊技にこのような制限を設ける場合には、景品カード127の磁気ストライプ128に貯玉を行なった遊技場のコードを記録し、その景品カード127の使用時にチェックできるようにする必要がある。景品カード127の磁気ストライプ128に、さらに再遊技可能残額を記録し、この再遊技可能残額がたとえば最新の貯玉の内容に書換更新されるように構成してもよい。この遊技店コードとその遊技店コードに相当する遊技場等において再遊技が可能な再遊技可能残額との組合せを磁気ストライプ128に複数組記録させ、貯玉を行なった複数の遊技場で再遊技できるようにしてもよい。
【0077】
(2) 景品カードを再遊技に使用する際の前述した手数料をなくしてもよい。また、この手数料を景品カード127の磁気ストライプ128に記録するようにしてもよい。景品カード127の磁気ストライプ128に、遊技店コードを記録する領域を設け、再遊技可能残額分の貯玉が行なわれた遊技店のコードすなわち手数料を設定した遊技店のコードを記録してもよい。このようにすれば、他店で再遊技する場合の手数料を順当なものにすることができる。また、手数料を貯玉が行なわれた遊技店の利益とすることも可能であるので、手数料を遊技店が決めかつ再遊技が可能な遊技店に特に制限を設けない場合にも、各遊技店の手数料収入を順当なものにすることができる。
【0078】
(3) 貯玉を使用して再遊技を行なう際に、必要に応じてある遊技場において1日に使用できる貯玉の使用額に上限を設けてもよい。
【0079】
(4) 各カード125,127,200,210において、カード番号,セキュリティコード以外の一部または全部の情報をホール別売上集中管理コンピュータ13や加盟店別売上・ホール別景品交換集中管理コンピュータ20あるいはホール用管理コンピュータ10に記憶させ、前記各カードの使用時にそのカードに記録されている情報と前記管理コンピュータ13,20,10に記憶されているカード情報とを照合していわゆる背番号管理を行なってもよい。
【0080】
(5) 特殊景品129を用いることなく、景品カード127の有する有価価値(残額)を直接現金化できるようにしてもよい。
【0081】
(6) 景品処理装置8を、前述した特殊景品払出機能,一般景品用レシート払出機能,貯玉機能(第2実施の形態の場合),カタログを利用した景品交換機能等の各機能毎に複数の装置に分けて構成してもよい。また、景品処理装置8の操作を遊技店の店員に行なわせるようにしてもよい。
【0082】
(7) 共通カード販売機2を銀行21のデータベース23とオンラインで接続し、キャッシュカードを使用してその共通カード販売機2から共通カード125が購入できるようにしてもよい。つまり、キャッシュカードを共通カード販売機2に挿入することにより、そのキャッシュカードに記録されている記録情報に基づいて銀行21内におけるそのキャッシュカードの使用者の口座を呼出し、その口座内の預金の一部を引落してその引落し額を使用して共通カード販売機2から共通カード125を購入するようにしてもよい。
【0083】
(8) 景品カード127をたとえばICカード化して、景品カード127に共通カードの機能とポイントカードの機能を持たせるようにしてもよい。すなわち、共通カード販売機2に残額更新機能を持たせて、景品カード挿入口42に景品カード127を挿入し、紙幣挿入口32に紙幣を挿入することにより、景品カード127の残額を加算更新するようにし、また、景品カード127をポイントカード挿入/排出口170,180に挿入し、景品カード127の残額の使用時や残額の前記加算更新時にポイント数を景品カード127に加算記憶してもよい。
【0084】
(9) 共通カード処理機37に景品カードを処理する機能を設けてもよい。その場合に、カード挿入/排出口を、共通カードの挿入/排出口と共通にしてもよいし、別途設けてもよい。
【0085】
(10) ポイントカードによる遊技者へのサービスに対する負担については、各遊技場が負担するようにしてもよいし、共通カード発行会社が負担するようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、残額価値記録媒体の購入時のみならず残額価値記録媒体の残額価値の使用時にも遊技者にポイントが付与され、しかも、ポイントの付与時に端数が生じた場合にはそのポイント端数も付与されるために、残額価値記録媒体の利用を飛躍的に促進できる。
【0091】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ポイント割合を遊技場の都合に合わせて設定できる。
【0092】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したと判別されたときに、残額価値が記録された残額価値記録媒体が自動的に発行されるために、ポイント総数が所定数に達しているか否かを逐一確認する必要がなく、遊技者の利便性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遊技用設備装置の一例の概略を示すシステムブロック図である。
【図2】 遊技場の要部を示す構成図である。
【図3】 共通カードに記録される情報を説明するための説明図である。
【図4】 景品カードに記録される情報を説明するための説明図である。
【図5】 特殊景品を示す正面図である。
【図6】 ポイントカードに記録される情報を説明するための説明図である。
【図7】 ポイントカードの可視表示部(サーマルマーク面)を示す正面図である。
【図8】 ポイントカードの他の例を示す正面図である。
【図9】 第2実施の形態における遊技場の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
1は遊技場、2は共通カード販売機、3a,3bはカード処理機、4はカード式パチンコ遊技機、5はカード式スロットマシン、8は景品処理装置、200,210はポイントカード、125は共通カード、52は共通カード挿入口、170,180はポイントカード挿入/排出口、54は使用額選択ボタン、172,184はポイント設定部、44はカード選択ボタンである。
Claims (3)
- 遊技場に設置され、支払代金の対価としての価値であって遊技機による遊技に使用可能な残額価値の大きさを特定可能な情報が記録されている残額価値記録媒体を発行するとともに、前記残額価値から遊技媒体の使用額を引き落として遊技媒体を用いた遊技を提供する遊技用システムであって、
会員が所持する会員用記録媒体の記録情報を読取る会員用記録媒体情報読取手段と、
記録される残額価値の大きさが異なる複数種類の残額価値記録媒体の中から発行する残額価値記録媒体を選択するために操作される残額価値記録媒体選択手段と、
該残額価値記録媒体選択手段により選択された残額価値記録媒体の記録情報により特定される残額価値の所定割合に相当する値を演算する第1演算手段と、
前記残額価値記録媒体の発行に伴ない、前記第1演算手段による演算結果の端数を除外した値を前記遊技場が顧客へのサービスを付与するためのポイントとして、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに加算する第1ポイント加算手段と、
前記第1演算手段による演算結果の端数をポイント端数として、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数に加算する第1ポイント端数加算手段と、
前記残額価値記録媒体の記録情報を読取る残額価値記録媒体情報読取手段と、
遊技媒体の使用額を選択するための使用額選択手段と、
該使用額選択手段により選択された使用額の所定割合に相当する値を演算する第2演算手段と、
前記残額価値記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定される残額価値から前記使用額を引き落とすことに伴ない、前記第2演算手段による演算結果の端数を除外した値を前記ポイントとして、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに加算する第2ポイント加算手段と、
前記第2演算手段による演算結果の端数をポイント端数として、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数に加算する第2ポイント端数加算手段と、
前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数が1ポイント相当に達したときに、前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイントに1ポイントを加算するとともに前記会員用記録媒体情報読取手段により読取られた記録情報により特定されるポイント端数から1ポイント相当のポイント端数を減算するポイント端数変換手段とを含むことを特徴とする、遊技用システム。 - 前記第1演算手段の演算に関わる前記所定割合を可変設定するための第1ポイント割合可変設定手段と、
前記第2演算手段の演算に関わる前記所定割合を可変設定するための第2ポイント割合可変設定手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技用システム。 - 前記会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したか否かを判別する判別手段と、
該判別手段により、前記会員用記録媒体の記録情報により特定されるポイント総数が所定数に達したと判別されたときに、前記残額価値が記録された残額価値記録媒体を発行する発行手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技用システム。
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