JP3337636B2 - 価値物体処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、価値物体処理装置
に関し、詳しくは、遊技者が遊技機により遊技を行なっ
た結果その遊技者に付与される価値物体を受入れて処理
する価値物体処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、景品交換を行なうにおいては、た
とえば、遊技終了時に遊技者に付与される価値物体を遊
技場に設置されている所定の場所（たとえば景品交換
所）で計数してもらい、その計数された価値物体の付与
有価価値の範囲内で遊技者が希望する商品等の景品に交
換してもらっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の景品交換の方法においては、たとえば、高額景品を
得ようとした場合に、１日の遊技で数多くの価値物体の
払出しを受けねばならず、遊技者の負担が大きすぎて遊
技者が希望の景品を入手しにくいという問題があった。
そこで、遊技者自身が計数機に価値物体を投入して、そ
の価値物体の計数結果に対応した価値の大きさに相当す
る景品との交換に使用可能な記録媒体（たとえば、玉数
カード）の自動発行を受け、その記録媒体を景品交換所
に提示して希望の景品を入手するようなシステムとする
ことも考えられる。このシステムの場合には、付与され
た価値物体を記録媒体として所持できるために、多数の
価値物体を保有し続けたままで遊技をするのではなく、
一旦、価値物体を計数して記録媒体の発行を受け、その
記録媒体をポケットに収めて、新たに遊技し直すことも
できる。 このように記録媒体を用いたシステムにおいて
は、記録媒体の有効期限を複数日に設定することで、問
題を解消できるように思われるが、そのようにした場合
には、複数の記録媒体を所持する負担を遊技者に負わせ
ることになるとともに、それら複数の記録媒体に基づい
た景品交換を行なう際の手間が景品交換所にとって負担
になる。

【０００４】

【０００５】そこで、従来のシステムの見直しを図るべ
く、所定の会員向けに会員用記録媒体を発行し、その会
員用記録媒体を用いて、計数された遊技者の価値物体の
価値を累積的に加算できる会員用記録媒体処理装置を提
供することが考えられる。このような会員用記録媒体の
システムを導入することによって、遊技者は、会員用記
録媒体による累積加算機能を活用して、高額景品を獲得
しやすくなるとともに、多数の記録媒体を所持する負担
から解放される。 一方、遊技場は、会員用記録媒体のシ
ステムを導入することによって顧客情報を収集できるメ
リットもある。また、遊技場は、そのようなメリットが
あるために、様々な会員特典（たとえば、会員はカタロ
グに掲載された豊富な種類の中から景品を選択できるな
ど）を付与して会員であることの優位性をアピールする
ことが予想され、それゆえに、多くの遊技者が会員登録
することが見込まれる。 ところが、遊技者の中には、会
員登録することを望まない者も少なくない。たとえば、
旅行先の遊技場で遊技を行なった遊技者等再来店する見
込みのない遊技者や、会員登録手続を煩雑に思う遊技者
等である。そして、そのような遊技者を全く無視して、
一律に会員制度を導入したのではサービスに欠け、かえ
って利益が減少するおそれがある。そうといって、価値
物体の処理に関し、会員用と、非会員用とに分けて装置
を設けた場合には、装置コストが高くつく。また、遊技
場が、将来をも見越して会員と非会員との比率を予想し
た上で両装置の設置台数を決定することは必ずしも容易
ではない。

【０００６】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、価値物体を処理するに関し、会
員制を導入して非会員とのサービスの差別化を図ること
ができるようにしながらも非会員の遊技場の利用をも妨
げないようにすることができ、かつ、会員／非会員の利
用割合に柔軟に対応できる価値物体処理装置を提供する
ことである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、遊技者が遊技機により遊技を行なった結果その遊技
者に付与される価値物体を受入れて処理する価値物体処
理装置であって、前記遊技者に付与された価値物体を計
数する計数手段と、景品交換に使用可能な記録媒体とし
て所定の会員向けに発行された会員用記録媒体を受付け
た場合に、前記計数手段の計数結果に対応する値を前記
会員別に累積加算可能な累積加算手段と、前記計数手段
の計数結果に対応した価値の大きさに相当する景品との
交換に使用可能な記録媒体を発行する発行手段とを含
み、前記価値物体処理装置は、前記価値物体を受入れて
処理する場合に、前記累積加算手段と、前記発行手段と
のうちのいずれを用いて前記価値物体を処理するかを選
択可能に構成されており、 前記累積加算手段は、前記計
数手段の計数結果に対応する値を上限値として遊技者が
希望する値だけが加算可能に構成されていることを特徴
とする。請求項２に記載の本発明は、請求項１に記載の
発明の構成に加えて、前記計数手段の計数結果に対応す
る値を特定可能な情報を表示する表示手段をさらに含
み、前記価値物体処理装置は、前記表示手段に前記計数
手段の計数結果に対応する値を特定可能な情報が表示さ
れた後、前記累積加算手段と、前記発行手段とのうちの
いずれを用いて前記価値物体を処理するかを選択可能に
構成されていることを特徴とする。

【０００８】

【作用】請求項１に記載の本発明によれば、計数手段の
働きにより、前記遊技者に付与された価値物体が計数さ
れる。累積加算手段の働きにより、景品交換に使用可能
な記録媒体として所定の会員向けに発行された会員用記
録媒体が受付けられた場合に、前記計数手段の計数結果
に対応する値が前記会員別に累積加算される。あるい
は、発行手段の働きにより、前記計数手段の計数結果に
対応した価値の大きさに相当する景品との交換に使用可
能な記録媒体が発行される。前記価値物体処理装置は、
前記価値物体を受入れて処理する場合に、前記累積加算
手段と、前記発行手段とのうちのいずれを用いて前記価
値物体を処理するかを選択可能に構成されている。さら
に、前記計数手段の計数結果に対応する値を上限値とし
て遊技者が希望する値だけを加算できる。

【０００９】請求項２に記載の本発明によれば、請求項
１に記載の発明の作用に加えて、表示手段の働きによ
り、前記計数手段の計数結果に対応する値を特定可能な
情報が表示される。そして、その情報を確認の上、遊技
者は、前記累積加算手段と、前記発行手段とのうちのい
ずれを用いて前記価値物体を処理するかを選択できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。

【００１１】第１図は、本発明に係る遊技用管理設備装
置の全体の概略を示すシステムブロック図である。

【００１２】図中１０３は玉貸カード発行会社であり、
ＣＰＵ，ＲＡＭ，ＲＯＭ等を内蔵するホール別売上集計
用の集中管理コンピュータ１１１が設置されている。こ
の玉貸カード発行会社１０３からは玉貸カード１３４
（第３Ｂ図参照）が発行されて各遊技場１００，１０１
…に出荷される。なお、玉貸カード１３４は玉貸カード
販売機４で販売する時に情報を書込むようにしてもよい
し、予め情報を書込んでおくようにしてもよい。各遊技
場１００，１０１…と玉貸カード発行会社１０３の集中
管理コンピュータ１１１とは各遊技場１００，１０１…
に設置されているターミナルボックス１０９と通信回線
により接続されており、情報の伝達が可能に構成されて
いる。

【００１３】なお、遊技場１０１については、遊技場１
００と同様の構成を有しているためにここでは、詳細な
説明および図示を省略する。

【００１４】図中１０４は会員用記録媒体発行センター
の一例の景品カード発行会社であり、ＣＰＵ，ＲＡＭ，
ＲＯＭ等を内蔵する集中管理コンピュータ１１２が設置
されている。この集中管理コンピュータ１１２と各遊技
場１００，１０１…に設置されているターミナルボック
ス１１０とが通信回線により接続されており情報の伝達
が可能に構成されている。図中１０５，１０６，１０７
は、景品カード発行会社１０４に加盟している会員用記
録媒体取扱店の一例の加盟店であり、それぞれに、ＣＰ
Ｕ，ＲＡＭ，ＲＯＭを内蔵する加盟店用管理コンピュー
タ１１９，１２０，１２１が設置されている。それらの
加盟店用管理コンピュータ１１９，１２０，１２１と景
品カード発行会社の集中管理コンピュータ１１２とが通
信回線により接続されており、情報の伝達が可能に構成
されている。なお、加盟店１０７には、前記玉貸カード
発行会社１０３から発行された玉貸カード１３４を顧客
に販売するための玉貸カード販売機１２２が設置されて
おり、その玉貸カード販売機１２２と景品カード発行会
社１０４の集中管理コンピュータ１１２とがターミナル
ボックス１２３を介して通信回線により接続されてお
り、情報の伝達が可能に構成されている。さらに、玉貸
カード販売機１２２と玉貸カード発行会社１０３の集中
管理コンピュータ１１１とがターミナルボックス１２４
を介して通信回線により接続されており、情報の伝達が
可能に構成されている。

【００１５】図中１０８は銀行であり、ＣＰＵ，ＲＡ
Ｍ，ＲＯＭ等を内蔵するコンピュータ等からなる中央装
置１１７が設置されている。この中央装置１１７はデー
タベース１１８を含み、このデータベース１１８には、
各遊技場１００，１０１や玉貸カード発行会社１０３，
景品カード発行会社１０４，各加盟店１０５，１０６，
１０７等の口座およびそれらの口座に預金されている預
金金額等が記憶されている。データベース１１８内に図
示された記号Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇは、それぞれ
玉貸カード発行会社１０３，遊技場１００，遊技場１０
１，加盟店１０５，加盟店１０６，加盟店１０７，景品
カード発行会社１０４のそれぞれの口座を示し、図示さ
れた矢印は、ある口座から他の口座に矢印方向に金が移
ることを意味している。

【００１６】玉貸カード発行会社１０３から遊技場１０
０に出荷された玉貸カード１３４は玉貸カード販売機４
により利用者（遊技者）に販売される。利用者は代金ま
たは後述する会員用記録媒体の一例の景品カード１３６
（図５参照）を玉貸カード販売機４に挿入することによ
り所定の金額が記録された玉貸カードが付与される。利
用者は遊技場に設置されている複数の遊技機の一例のパ
チンコ機２の中から遊技してみたいパチンコ機２に対応
したカード処理機（カード玉貸機）３に前記玉貸カード
を挿入する。そしてその玉貸カードに記録されている金
額を使用することによりパチンコ機２に遊技玉が払出さ
れて遊技が可能となる。

【００１７】そして、遊技が終了すれば、遊技に使用し
た金額だけ玉貸カード１３４に記録されている金額が減
額更新されてその残額が記録された玉貸カード１３４が
遊技者に払出されるとともに、遊技機による遊技の結果
遊技者に付与される価値物体の一例の景品玉が利用者に
払出される。利用者は、その払出された景品玉を景品処
理装置５の景品玉計数器７（図２参照）に投入し、その
投入された景品玉数が計数される。この景品処理装置５
は、投入された景品玉数に相当する有価価値の範囲内
で、景品カード１３６（図５参照）に記録されている有
価価値の加算更新をしたり、特殊景品１３８（図６参
照）との交換を可能にしたり、玉数カード１３４（図４
参照）を発行したりする機能を有する。さらに、この景
品処理装置５は、景品カード１３６を新規発行する機能
も有する。この景品カード１３６とは、所定の会員向け
に発行される会員用のカードであり、この景品カードに
より、所定の会員向けに発行された会員用記録媒体が構
成されている。発行された玉数カード１９を利用者がカ
ウンタ１１４に設けられている玉数カード読取装置５０
０に挿入してその玉数カード１９に記録されている玉数
情報を読取ってもらい、その読取った玉数情報の範囲内
でたばこやチョコレート等の一般景品との交換が可能に
構成されている。

【００１８】遊技場１００内に設置された玉貸カード販
売機４，カード処理機３，パチンコ機２，景品処理装置
５，玉数カード読取装置５００はそれぞれホール用管理
コンピュータ６に接続されており、情報の伝達が可能に
構成される。このホール用管理コンピュータ６は、ＣＰ
Ｕ，ＲＡＭ，ＲＯＭ等を内蔵しており、玉貸カード販売
金額，玉貸カード使用金額，パチンコ機２の利益球数や
不利益球数，景品処理装置５によって計数された景品玉
の個数データ，玉数カードを使用しての一般景品の交換
額情報，景品カードの増額更新情報，景品カードの新規
発行情報，特殊景品の交換額情報等の遊技場で発生する
種々の情報を集中管理する。なお、景品処理装置５によ
って発行された玉数カードは、当該遊技場１００でかつ
当日限りという条件で景品交換することが可能なもので
ある。この玉数カード１９に記録されている玉数情報と
同じ情報がホール用管理コンピュータ６にも記憶されて
おり、玉数カード１９が使用されてその記憶玉数が減額
更新される毎にホール用管理コンピュータ６の対応する
玉数情報も減額更新され、玉数カード１９が使用される
毎にその玉数カード１９に記録されている玉数情報とホ
ール用管理コンピュータに記憶されている玉数情報とが
一致するか否かをチェックするいわゆる背番号管理が行
なわれている。利用者に払出された景品カード１３６を
玉貸カード販売機４に挿入してその景品カードに記録さ
れている有価価値の範囲内で利用者が玉貸カード１３４
を購入することができる。

【００１９】遊技場１００に設置されている玉貸カード
販売機４の景品カード使用による売上額（販売額）に関
する情報がターミナルボックス１１０を介して通信回線
により景品カード発行会社１０４の集中管理コンピュー
タ１１２に伝送される。なおこのターミナルボックス１
１０と集中管理コンピュータ１１２とは必ずしもオンラ
インにより接続する必要はなく、玉貸カード販売額を集
計してその集計金額を記載した伝票等を作成し、その伝
票等によるオフラインにより玉貸カード販売額を集中管
理コンピュータ１１２に入力してもよい。

【００２０】また、遊技場内に特殊景品交換装置を設
け、利用者が払出された特殊景品をこの特殊景品交換装
置に挿入することによりその挿入された特殊景品１３８
に相当する金額の現金が利用者に払出されるようにして
もよい。なお、現金の払出しの代わりに利用者の景品カ
ード１３６の残額を増額更新するようにしてもよい。こ
の特殊景品交換装置を設ける場合には、その特殊景品交
換装置をターミナルボックスを介して景品カード発行会
社１０４の集中管理コンピュータ１１２に接続し、特殊
景品１３８の景品カード発行会社１０４への入庫額が集
中管理コンピュータ１１２に伝送されるように構成する
のが望ましい。

【００２１】なお、この特殊景品交換装置や景品処理装
置５を遊技場の外に設けられた景品交換所に設置しても
よい。

【００２２】一方、後述するカタログによる景品交換で
はなく実際にその景品を目で見て確かめて購入したいと
いう利用者は、景品カード１３６を持参して加盟店１０
６に行き、その景品カード１３６を加盟店１０６に設置
されている景品処理装置９に挿入し、加盟店１０６で販
売されている商品やサービス等の売買対象からなる景品
で自己の欲するものの種類や個数を景品処理装置９に入
力する。するとその入力された景品に相当する金額が景
品カード１３６の残額から減算されて減算された後の景
品カード１３６が利用者に返却される。このようにして
利用者は目で実際に景品を見て確かめて入手することも
できる。なお、景品カード発行会社１０４の集中管理コ
ンピュータ１１２と各加盟店１０５，１０６，１０７に
設置されている加盟店用管理コンピュータ１１９，１２
０，１２１は必ずしもオンラインにより接続する必要は
なく、遊技場１００，１０１から送信されてきた景品番
号や景品個数ならびにその景品番号に対応する利用者の
住所，氏名，電話番号等を集計して伝票等に記入し定期
的に一括してオフラインにより各加盟店１０５，１０
６，１０７に送るようにしてもよい。

【００２３】特殊景品を現金に交換する特殊景品交換装
置８が銀行１０８に設置されており、利用者は自己の所
有する特殊景品を銀行１０８に持参しその特殊景品を銀
行１０８に設置されている特殊景品交換装置８に挿入し
て現金に変換することができる。この銀行１０８に設置
されている特殊景品交換装置８はターミナルボックス１
１６を介して景品カード発行会社１０４の集中管理コン
ピュータ１１２に通信回線で接続されており、特殊景品
１３８の交換額がターミナルボックス１１６を介して集
中管理コンピュータ１１２に伝送されるように構成され
ている。

【００２４】景品カード発行会社１０４の集中管理コン
ピュータ１１２と銀行１０８のデータベース１１８とが
通信回線により接続されており、集中管理コンピュータ
１１２からデータベース１１８に次のような情報が伝送
される。すなわち、遊技場１００，１０１に設けられて
いる景品処理装置５によって増額更新された景品カード
の増額更新額情報、遊技場１００，１０１に設けられて
いる玉貸カード販売機４を利用して景品カードにより玉
貸カードが販売されたその玉貸カード売上額情報、各加
盟店１０５，１０６，１０７での景品カードを使用した
景品の売上額情報（景品交換額情報）等が伝送される。
一方、玉貸カード販売会社１０３の集中管理コンピュー
タ１１１からは、遊技場１００，１０１において販売さ
れた玉貸カード金額の合計と遊技場１００，１０１で玉
貸カードが使用された使用金額合計との差額情報がデー
タベース１１８に伝送されてくる。さらに、加盟店１０
７において販売された玉貸カード金額の合計（カード代
金）情報が集中管理コンピュータ１１１からデータベー
ス１１８に伝送されてくる。

【００２５】データベース１１８では、前記各種伝送さ
れてきた情報に基づいて、各口座間で図示矢印で示した
方向に金を移動させる。すなわち、玉貸カード販売会社
の口座Ａと各遊技場の口座Ｃ，Ｂとの間で玉貸カードの
販売金額の合計（カード代金）とカード処理機３によっ
て使用された玉貸カードの使用金額合計との差額だけ金
を移動させる。また、加盟店１０７における玉貸カード
の販売金額の合計（カード代金）から手数料を差引いた
金額が加盟店１０７の口座Ｆから玉貸カード販売会社１
０３の口座Ａに移動する。これによって、加盟店１０７
は差引いた手数料分利益を得ることができる。遊技場１
００，１０１に設けられている玉貸カード販売機４を利
用して景品カード１３６により販売された玉貸カード１
３４の売上合計金額から手数料を差引いた金額が景品カ
ード発行会社１０４の口座Ｇから各遊技場１００，１０
１の口座Ｂ，Ｃに移動する。各遊技場１００，１０１に
設けられている景品処理装置５によって増額更新された
景品カードの増額更新額と各遊技場１００，１０１が仕
入れた特殊景品１３８の仕入代金に対し手数料を上乗せ
した金額の合計が各遊技場１００，１０１の口座Ｂ，Ｃ
から景品カード発行会社１０４の口座Ｃに移動する。な
お、実際には、口座ＧとＣ，Ｂとの間では、カード増額
更新額および特殊景品仕入代金（手数料上乗せ）と売上
額（手数料を差引く）とが相殺された金額だけが移動す
るようになる。さらに、各加盟店１０５，１０６，１０
７での景品カード１３６を用いた景品の売上額（景品交
換額）から手数料を差引いた金額が景品カード発行会社
１０４の口座Ｇから各加盟店１０５，１０６，１０７の
口座Ｄ，Ｅ，Ｆに移動する。

【００２６】図２は、遊技場の要部および銀行に設けら
れた特殊景品交換装置（特殊景品精算機）を示す概略構
成図である。

【００２７】遊技場１００に設置されている玉貸カード
販売機４は、紙幣投入口２６が設けられており、利用者
（遊技者）が紙幣を紙幣投入口２６から投入することに
よりその投入された紙幣が紙幣識別機２７で識別され、
偽札等の不適正な紙幣であった場合には利用者に返却さ
れるが適正な紙幣であった場合には紙幣収納部２８内に
取込まれる。そして投入紙幣に相当する金額が金額表示
器２３により表示され、その表示額の範囲内で販売カー
ド選択ボタン３６を選択操作する。玉貸カード１３４に
は、たとえば、１０００円，２０００円，３０００円，
５０００円，１００００円の５種類の金額のカードがあ
り、販売カード選択ボタン３６を選択して押圧操作する
ことにより前記５種類の玉貸カード１３４のうち希望す
る玉貸カード１３４を指定することができる。この販売
カード選択ボタン３６を押圧することにより、その押圧
操作によって指定された金額の玉貸カード１３４を玉貸
カード収納部３２から取出してその取出された玉貸カー
ド１３４が選択指定された金額の玉貸カード１３４であ
るか否かを玉貸カード識別機３１により識別し、選択さ
れた金額の玉貸カードであると識別された場合に玉貸カ
ード払出口３０からその玉貸カード１３４が払出され
る。その後、釣銭がある場合には釣銭紙幣払出装置３４
が作動して釣銭紙幣払出口３３から釣銭が利用者に払出
される。なお図中４０は制御部であり、玉貸カード販売
機４を制御するためのマイクロコンピュータ等から構成
されている。

【００２８】この玉貸カード販売機４は紙幣等の貨幣の
投入ばかりでなく景品カード１３６を使用しても玉貸カ
ード１３４の販売が可能である。その場合には、景品カ
ード１３６を景品カード投入口２４に投入する。すると
景品カード識別機２５により投入された景品カード１３
６が適正カードであるか否かを識別し、不適正カードで
あった場合には投入カードを利用者に返却したり不正カ
ードが投入されたことを遊技場の係員に報知したりする
異常処理が行なわれる。投入カードが適正なカードであ
った場合にはその投入カードに記録されているカード情
報が景品カード識別機２５により読取られ、次に利用者
が暗証番号を暗証番号入力キー２９から入力する。そし
てその入力された暗証番号が正しい番号であった場合に
は投入された景品カード１３６に記録されている残額す
なわち景品金額が金額表示器２３により表示される。利
用者はこの金額表示器２３により表示された金額の範囲
内で販売カード選択ボタン３６を選択操作し、前述と同
様にして希望する金額の玉貸カード１３４を購入するこ
とが可能となる。そして、希望する金額の玉貸カード１
３４を購入した後の景品カード１３６の残り金額すなわ
ち景品残金額が金額表示器２３により表示され、投入さ
れている景品カードの残額をその金額表示器２３により
表示されている景品残金額に更新してその更新された後
の景品カードが景品カード投入口２４から利用者側に返
却される。なお、図中２０は処理器番号表示部でありこ
の玉貸カード販売機４の番号が表示される。また２１は
販売中表示器、２２は販売中止表示器であり、この玉貸
カード販売機４が玉貸カード１３４を販売している最中
では販売中止表示器２２が消灯して販売中表示器２１が
点灯表示される。逆にこの玉貸カード販売機４が販売中
でなかった場合には販売中表示器２１が消灯し、販売中
止表示器２２が点灯表示される。図中３７は投入紙幣充
満表示部であり、紙幣投入口２６から投入された紙幣に
より紙幣収納部２８が満杯になりそれ以上紙幣が投入で
きない状態になった場合にこの投入紙幣充満表示部３７
が点灯または点滅表示され、投入紙幣が満杯になった旨
を遊技場の係員に表示できるように構成されている。３
８は釣銭紙幣欠乏表示部であり、釣銭払出装置３４によ
って利用者に払出すために貯留している釣銭紙幣が欠乏
した場合にこの釣銭紙幣欠乏表示部３８が点灯または点
滅表示し、その旨を遊技場の係員に報知できるように構
成されている。３９は玉貸カード欠乏表示部であり、遊
技者に販売するために貯留している玉貸カード１３４が
欠乏した場合にこの玉貸カード欠乏表示部３９が点灯ま
たは点滅表示され、その旨を遊技場の係員に報知できる
ように構成されている。

【００２９】この玉貸カード販売機４によって販売され
た玉貸カード１３４を使用して利用者が遊技を行なう場
合には、遊技場１００の遊技機設置島に設置されている
カード処理機（カード玉貸機）３の玉貸カード投入口１
２に玉貸カード１３４を挿入する。このカード処理機
（カード玉貸機）３は、設置島１に複数台設置されてい
る各パチンコ機２に隣接して設けられており、それぞれ
の隣接するパチンコ機に対応するものである。ゆえに、
たとえば図示中央のパチンコ機２によって遊技を行ない
たい場合には図示中央のパチンコ機の向かって左側に隣
接しているカード処理機（カード玉貸機）３の玉貸カー
ド投入口１２に玉貸カード１３４を投入する必要があ
る。玉貸カード投入口１２に玉貸カード１３４を投入し
て利用者がパチンコ機２に使用せんとする金額を金額選
択ボタン１４を操作して指定すれば、その指定された金
額に対応する個数の遊技玉がパチンコ機２に払出され
て、遊技領域に弾発発射する弾球遊技が可能となる。そ
して、玉貸カード投入口１２から投入された玉貸カード
１３４の残額から前記金額選択ボタン１４によって選択
された金額を減算した残金額が残金額表示器１３により
表示される。一方、弾球遊技に伴って遊技領域に打込ま
れたパチンコ玉が入賞する等の所定の遊技状態が発生す
ればその所定の遊技状態の発生に基づいて所定の遊技価
値が遊技者に付与されるのであり、その付与される遊技
価値に相当する得点がクレジット表示器１５に加算表示
される。一方、前記弾球遊技に用いられるパチンコ玉に
相当する得点がクレジット表示器１５で表示されている
得点から減算されその減算された後の得点がクレジット
表示器１５によって表示される。そして、遊技者が図示
しない終了ボタンを押圧操作した場合やパチンコ機２が
打止になった場合には、クレジット表示器１５により表
示されている得点に相当する景品玉が遊技者に払出され
る。

【００３０】遊技者はその払出された景品玉を景品処理
装置５の景品玉計数器７に投入する。

【００３１】景品玉計数器７では、投入された景品玉を
計数してその係数値を配線７ａを介して景品処理装置本
体５′に入力する。この景品玉計数器７により、遊技者
に付与された価値物体を計数して該価値物体が有する付
与有価価値の大きさを算出する算出手段が構成されてい
る。なお、この景品玉計数器７を景品処理装置本体５′
内に組込んでもよい。景品処理装置本体５′では、その
入力された景品玉情報の範囲内で、景品カード１３６を
新規発行したり増額更新したり特殊景品１３８を払出し
たり、玉数カード１９を払出したりする。

【００３２】景品処理装置５により新規景品カード１３
６を払出す場合には、まず、遊技者に規定の用紙に住
所，氏名，電話番号等の必要事項を手書で記入してもら
い、その記入用紙を記入用紙投入口６３に投入してもら
う。記入用紙投入口６３に投入された記入用紙は、光学
的文字読取装置たとえばＯＣＲ等からなる文字読取装置
６４により読取られ、その後記入用紙が記入用紙収納部
６５に収納される。文字読取装置６４で読取った結果識
別可能と判断されれば可能な旨の表示をブラウン管表示
器７６により表示し、識別不可能であった場合には不能
原因をブラウン管表示器７６により表示する。そして、
識別可能であった場合には、景品カード登録キー８４を
遊技者が押圧して、景品カード収納部６２に収納されて
いる景品カードを１枚取出して識別機６１により識別す
るとともに必要な情報をその景品カード１３６に書込ん
で景品カード投入・排出口６０からその景品カード１３
６を払出す。

【００３３】次に、特殊景品１３８を払出す場合には、
まず遊技者が景品玉計数器７に景品玉を投入する。する
と、景品玉表示器７４にその投入玉数が表示され、遊技
者が特殊景品払出キー７８を押圧操作すれば、特殊景品
１３８の内訳がブラウン管表示器７６により表示され
る。この特殊景品の内訳とは、たとえば、景品玉計数器
７に投入された景品玉の合計金額が７０００円だったと
した場合に、５０００円の価値を有する特殊景品１個と
１０００円の価値を有する特殊景品２個とを払出す旨の
表示である。次に遊技者が確認キー８３を押圧操作すれ
ば、そのブラウン管表示器７６で表示されている内訳ど
おりの特殊景品１３８が特殊景品収納部６８から取出さ
れて特殊景品払出装置６７により特殊景品払出口６６か
ら遊技者側に払出される。その後、レシート発行装置７
３によりレシートが印字されてレシート発行口７２から
遊技者側にレシートが払出される。

【００３４】次に、一般景品と景品交換可能な玉数カー
ドを払出す場合には、まず遊技者が景品玉計数器７に景
品玉を投入する。すると、前述と同様に景品玉表示器７
４にその投入玉数が表示され、そのうち遊技者が一般景
品玉数カード払出キー７９を押圧操作する。すると、一
般景品玉数カード払出装置７０により一般景品玉数カー
ド収納部７１から一般景品玉数カードが取出されて前記
投入した景品玉数データが記録されて一般景品玉数カー
ド払出口６９から遊技者側にその玉数カード１９が払出
される。

【００３５】次に、景品カード１３６を増額更新する場
合には、まず遊技者が景品玉計数器７に景品玉を投入
し、その投入玉数が玉数表示器７４により表示され、次
に遊技者が景品カード投入・払出口６０に自己の所有す
る景品カード１３６を挿入する。次に遊技者が暗証番号
を数字キー７５から入力する。すると、挿入された景品
カードに記録されている残景品金額がブラウン管表示器
７６により表示される。この残景品金額とは、挿入され
た景品カードに既に記録されている金額のことである。
次に遊技者が景品更新キー８０を押圧操作すると、挿入
された景品カード１３６に対し、投入景品玉に相当する
景品金額を加算更新した新たな景品金額が景品カード識
別器６１により書込まれる。そして新たな景品金額が書
込まれた景品カード１３６が景品カード挿入・排出口６
０から遊技者側に払出される。その後レシート発行口７
２からレシートが発行される。この景品カード識別器６
１により、所定の会員向けに発行された会員用記録媒体
により特定される有価価値に対し、前記算出手段によっ
て算出された付与有価価値を加算可能な有価価値加算手
段が構成されている。また、この有価価値加算手段は、
前記付与有価価値のすべてを加算するものでもよく、ま
た、利用者による加算額の指定操作等に基づいて、前記
付与有価価値の範囲内で指定された有価価値だけ加算す
るものでもよい。

【００３６】次に、利用者が自己の景品カード１３６を
使用して遊技場のカウンタ１１４に備えられている景品
カタログを見てそのカタログに掲載されている景品を入
手したい場合には、まず自己の景品カード１３６を景品
カード投入・払出口６０に投入する。次に暗証番号を数
字キー７５により入力する。すると投入された景品カー
ド１３６に記録されている残額景品金額がブラウン管表
示器７６により表示され、次に景品番号指定キー８１を
押圧操作した後、カタログ等を見て予め決めている希望
の景品の景品番号を数字キー７５から入力する。すると
その入力された景品番号がブラウン管表示器７６により
表示される。次に景品個数指定キー８２を押圧操作した
後に希望の景品の個数を数字キー７５から入力する。す
るとブラウン管表示器７６によりその入力された個数が
表示される。その段階で、投入した景品カードに記録さ
れている残景品金額等が不足する場合などのエラーの場
合には、そのエラーの原因がブラウン管表示器７６によ
り表示される。エラーでない場合であってかつ利用者が
確認キー８３を押圧操作すればレシート１４１（図７参
照）がレシート発行装置７３により印字されてレシート
発行口７２から利用者に発行される。そして、投入され
た景品カード１３６は、景品交換に用いられた金額を減
算した新たな残景品金額に更新されて景品カード投入・
排出口６０から利用者に返却される。なお、図中１０ａ
は景品処理装置５とターミナルボックス１１０とを接続
する接続配線であり、この接続配線１０ａ，ターミナル
ボックス１１０を介して、前述した景品カードの新規発
行時に入力された利用者の住所，氏名，電話番号等の必
要事項に関する情報が景品カード発行会社１０４の集中
管理コンピュータ１１２に伝送される。つまり、この景
品処理装置５には、前記会員用記録媒体の発行元に前記
会員用記録媒体の管理を行なうための情報を提供するべ
く、少なくとも前記有価価値加算手段によって加算され
た有価価値情報を出力する情報出力手段が含まれてい
る。さらに、前述した数字キー７５から入力された景品
番号や景品個数ならびに投入された景品カード１３６の
カードナンバー等がこの接続配線１０ａとターミナルボ
ックス１１０とを介して景品カード発行会社１０４の集
中管理コンピュータ１１２に伝送される。集中管理コン
ピュータ１１２では、伝送されてきた利用者の住所，氏
名，電話番号等の必要事項をその利用者が所持している
景品カードの番号と対応させて記憶しており、景品カー
ド１３６のカード番号が伝送されてくればそのカード番
号からその景品カード１３６の所持者の住所，氏名，電
話番号等の必要事項を割出し、その利用者の住所に近い
加盟店の加盟店用管理コンピュータに景品番号とその個
数情報ならびに景品の送り先である利用者の住所，氏
名，電話番号等が送信される。

【００３７】そして後日その加盟店から利用者の希望す
る景品が希望する個数だけ利用者に配達される。なお、
図中７７は景品処理装置５を制御するためのマイクロコ
ンピュータ等からなる制御部である。また、２０は処理
器番号表示部、２１′は作動中である旨を表示する作動
中表示器、２２′は作動を中止している旨を表示する作
動中止表示器である。

【００３８】景品処理装置５から払出された特殊景品を
現金に交換したい場合には、利用者が特殊景品１３８を
銀行１０８にまで持参し、銀行１０８に設置されている
特殊景品交換装置（特殊景品精算機）８の特殊景品投入
口５２から特殊景品１３８を投入する。すると、投入さ
れた特殊景品１３８に見合った金額が金額表示器５９に
より表示され、利用者が確認キー５８を押圧操作すれ
ば、紙幣払出装置５１′が作動して紙幣が紙幣払出口５
０から利用者に払出されるとともに、必要に応じて硬貨
払出装置５４′が作動して硬貨払出口５４から硬貨が利
用者に払出される。その払出される紙幣や硬貨からなる
貨幣の金額は金額表示器５９により表示された金額に一
致するように制御される。その後レシート発行装置５７
が作動して所定事項が印刷されたレシートがレシート発
行口５６から利用者に発行される。なお図中７７７はマ
イクロコンピュータ等からなる制御部である。また２０
は処理機番号表示器、２１は販売中表示器、２２は販売
中止表示器である。また、この特殊景品交換装置（特殊
景品精算機）８がターミナルボックス１１６を介して景
品カード発行会社１０４の集中管理コンピュータ１１２
に接続されており、特殊景品１３８の景品カード発行会
社１０４への入庫数が集中管理コンピュータ１１２に伝
送されるようになっている。

【００３９】図３は玉数カード１９に記録されている記
録情報を説明するための説明図である。玉数カード１９
の磁気ストライプ１３３には、図示するように、その玉
数カード１９が発行された遊技場を特定できる遊技店コ
ード，その玉数カード１９が発行されたカード発行年月
日，玉数カード１９の番号であるカード番号，玉数情
報，玉数カード１９のセキュリティを向上させるための
セキュリティコード等が記録されている。

【００４０】図４は、玉貸カードに記録されている記録
情報を説明するための説明図である。

【００４１】玉貸カード１３４の磁気スライプ１３５に
は、玉貸カード１３４の番号であるカード番号，残額情
報，カードセキュリティを向上させるためのセキュリテ
ィコード等が記録されている。

【００４２】図５は、景品カードに記録されている記録
情報を説明するための説明図である。

【００４３】景品カード１３６の磁気スライプ１３７に
は、この景品カード１３６の使用有効期限を特定するた
めのカード有効期限，景品カード１３６の番号であるカ
ード番号，残額（残景品金額），景品カード１３６のセ
キュリティを向上させるためのセキュリティコード等が
記録されている。

【００４４】図６は、特殊景品を示す正面図である。特
殊景品１３８はプレート状の樹脂の一部に磁気ストライ
プ１３９が形成された磁気カードで構成されている。こ
の磁気ストライプ１３９には、この特殊景品１３８が発
行された番号である発行番号，この特殊景品１３８のセ
キュリティを向上させるためのセキュリティコード等が
記録されている。さらに、特殊景品１３８の一部には、
その特殊景品１３８の景品価値に見合った値打を有する
金のチップ１４０が組込まれている。

【００４５】図７は、景品交換所１０２でカタログを利
用して景品を選択して景品交換を行なった場合に景品処
理装置（景品カード処理器）９から発行されたレシート
であり、図示したような情報が印刷されている。図３〜
図６に示した各種カードおよび図７に示した特殊景品は
磁気カードに限らず、ＩＣカード，光カード（光ディス
クメモリを利用したもの），感熱式カード，バーコード
を付したカード，パンチ孔を穿設したカード等、種々の
もので構成してもよい。また、図３〜図５に示した各種
カードには玉数情報や残額情報を記録し更新するように
したが、玉数情報や残額情報をカードに記録することな
く、カード番号を元にしてホール用管理コンピュータ６
や集中管理コンピュータ１１１，１１２において玉数情
報や残額情報を更新するようにしてもよい。

【００４６】図８は、景品カード発行会社に設置されて
いる集中管理コンピュータおよびその集中管理コンピュ
ータに接続される各種機器を説明するための説明図であ
る。

【００４７】集中管理コンピュータ１１２には補助コン
ピュータ１１２′が接続されており、この補助コンピュ
ータ１１２′にはＣＲＴディスプレイ１４２とキーボー
ド１４４とプリンタ１４３とが接続されている。補助コ
ンピュータ１１２′の電源スイッチ１６０に所定のオペ
レータが所持するキーを差込み操作することにより、キ
ーボード１４４が能動化される。キーボード１４４に
は、遊技場（ホール）別のデータを集計するためのホー
ル別集計キー１５１，加盟店別の売上を集計するための
店別売上キー１５２，景品カード別のデータを集計する
ためのカード別集計キー１５３，特殊景品の入出庫デー
タを集計するための景品入出庫キー１５４，事故カード
データを集計するための事故キー１５５，プリンタ１４
３により所定のデータを印字させるための印字キー１５
６が設けられている。前記各種のキー１５１〜１５５を
操作することにより、前述したそれぞれのデータが集計
されてその集計結果がＣＲＴディスプレイ１４２により
表示される（図９〜図１１）。さらにキーボード１４４
には、数字等を入力するためのテンキー１５７，文字情
報を入力するための文字情報入力キー１５９やその他の
機能キー１５８が設けられている。

【００４８】図９は、景品カード発行会社の集中管理コ
ンピュータによって行なわれたホール別集計情報を示す
図である。

【００４９】第１行目のＢ，Ｃは遊技場（ホール）の名
称を示しており、２行目は集計されたデータの種類を明
示したものである。すなわち、「景品カード更新額」
は、景品処理装置５（図１，図２参照）によって増額更
新された景品カードの更新額を意味し、増額更新の際に
集中管理コンピュータ１１２に送信してきたデータの送
信元であるターミナルボックスの番号等によって、景品
カード発行会社１０４が請求する請求先の遊技場が特定
される。なお、景品処理装置５の処理器番号を元に請求
先の遊技場を特定するようにしてもよい。増額更新デー
タとともに遊技場コードをターミナルボックスから集中
管理コンピュータ１１２に送信させるようにしてもよ
い。「特殊景品出庫額」は、景品カード発行会社１０４
からその遊技場に出荷された特殊景品１３８の金額を意
味する。「玉貸カード売上額」は、玉貸カード販売機４
（図１，図２参照）を利用して景品カード１３６により
玉貸カード１３４が販売されたその玉貸カード１３４の
売上額を意味する。そして図示一番左の列は日付を示し
ており、たとえば１０月１日のＢホールでの景品カード
更新額は３，４８１，９２６円であり、特殊景品出庫額
は７，０００，０００円であり、玉貸カード売上額は
２，７５６，０００円である。なお１０月２日，１０月
３０日のＢホールおよび１０月３日，１０月３１日のＣ
ホールのデータがそれぞれ「０」になっているが、これ
は１０月２日，１０月３０日はＢホールが休みの日であ
り、１０月３日，１０月３１日はＣホールが休みの日で
あり、営業を行なわなかったためである。さらに、景品
カード更新額，特殊景品出庫額，玉貸カード売上額の１
０月１日から１０月３１日までの１ヵ月間の合計額がそ
れぞれ表示されるとともに、景品カード発行会社１０４
から各遊技場に代金を請求する請求額が算出されて表示
される。たとえばＢホールの場合では、景品カード更新
額に対する１ヵ月の請求額は合計額と同じ８７，６４
９，３０７円となり、特殊景品出庫額は合計額に対し一
定の手数料を上乗せした２０７，３０２，５００円が請
求額となり、さらに玉貸カード売上額に対しては合計額
に対し手数料が差引かれた７１，４４１，４７０円が景
品カード発行会社１０４からＢホール１００に支払われ
ることになる。それらの請求額の差額が一番下の行に２
２３，５１０，３３７円と示されている。また、景品処
理装置５に入力された景品玉数データの合計すなわち遊
技場１００が払出した景品玉の合計データを景品カード
発行会社１０４の集中管理コンピュータ１１２に送信
し、集中管理コンピュータ１１２では、その送信されて
きたデータに基づいて遊技場ごとの景品玉計数合計を集
計して表示するようにしてもよい。その場合には、後述
の図１４に示す遊技場ごとのカード玉貸額の集計データ
とこの景品玉計数合計データとに基づいて、遊技場ごと
の利益を割出すことができ、遊技場の経理がガラス張り
化されて脱税等を防止できる。

【００５０】図１０は、景品カード発行会社の集中管理
コンピュータによって集計されたカード別集計データを
示す図である。図中、一番上の行には景品カードのカー
ド番号が示されており、その下の行には前の月の景品カ
ードの景品残金額が示されている。そして、１０月１日
から１０月３１日までの１日ごとの景品カードの増額更
新額と使用金額が示されている。たとえば１０月１日に
はカード番号１２００１の景品カードが５，３００円増
額更新されているとともに１５，０００円使用されてい
ることがわかる。そして、１０月１日から１０月３１日
までの１ヵ月の増額更新額と使用金額それぞれの合計が
算出されて示され、前月残金額と増額更新金額の合計と
の和から使用金額合計を減算した金額は１０月３１日現
在における景品カードの残額３０，４００円となる。

【００５１】図１１は、加盟店別売上データを示す図で
ある。図中一番上の行は各加盟店の店名が示されてお
り、その下の数字は、１０月１日から１０月３１日まで
の各加盟店別の景品カード１３６を使用しての売上金額
が示されている。そしてその１カ月の売上合計が算出さ
れて示され、その売上合計の下には各加盟店が景品カー
ド発行会社１０４に支払う手数料が示されている。そし
て売上合計からその手数料を差引いた残りの金額は景品
カード発行会社１０４から各加盟店に支払われる振込み
金額であり、たとえばＤ加盟店の場合には２，０９１，
９９９円となる。

【００５２】図１２は、事故カードデータの集計を示す
図である。図中一番左の列には事故カードのカード番号
が示されており、紛失カードの場合には紛失した者から
の申告があってその後申告されたカードのカード番号が
登録される。たとえば図１０のカード番号１２００３の
カードの場合には、１０月１日に６，５００円増額更新
されたのを最後に全く使用や増額更新されていない。そ
してこのカード番号１２００３の所持者から紛失した旨
の申告が１９９０年１０月２日にあったためにその申告
カードを事故カードとして登録するとともに図１０の残
高を示す金額の前に＊印が付されて表示される。一方、
図１２に示すカード番号１２００４のカードは残高が改
竄されたカードであり、図１０に示すカード番号１２０
０４の欄のデータを見てもわかるように、１０月１日現
在で景品残金額が「０」になっているにもかかわらず１
０月１日に３６，０００円使用されているのであり、こ
の１０月１日時点で残高が改竄されたことがわかる。ゆ
えに、その１０月１日時点で事故カードとして登録され
るのである。この残高が改竄された事故カード対して
は、図１０に示すように、残高の数字の前に☆印が付さ
れて表示される。図１２に示した事故カード情報は、各
遊技場１００，１０１や景品交換所１０２や加盟店１０
６等に送信され、それらの場所で事故カードが使用され
れば即座に警報を鳴らす等して事故処理が行なえるよう
にする。

【００５３】図１３は、特殊景品の入出庫データを表わ
す図である。特殊景品１３８は２，０００円と５００円
と１００円の３種類があり、景品入庫数とは銀行１０８
から景品カード発行会社１０４に返却されてきた特殊景
品１３８の数を特殊景品１３８の種類ごとに示したもの
である。一方、景品出庫数と景品カード発行会社１０４
から各遊技場１００，１０１に出荷された特殊景品１３
８の数をそれぞれの特殊景品１３８の種類ごとに示した
ものである。そして１０月１日から１０月３１日までの
特殊景品１３８の出庫数の合計が各遊技場ごとにかつ各
特殊景品の種類ごとに算出されて示されている。さら
に、各遊技場ごとに１ヵ月間の間に出荷された特殊景品
１３８の合計金額が示され、その合計金額に手数料を上
乗せした金額が各遊技場に請求する請求額となる。たと
えばＢホールにおいては、１０月１日から１０月３１日
までの１ヵ月間の特殊景品１３８の請求額として２０
７，３０２，５００円となる。図示右欄の景品在庫数
は、１０月１日から１０月３１日までの景品カード発行
会社１０４の景品在庫数を特殊景品の種類ごとに示した
ものである。

【００５４】図１４は、玉貸カード販売会社１０３の集
中管理コンピュータ１１１によって集計された玉貸カー
ドのホール別売上データを示す図である。

【００５５】図中、「カード売上額」とは、各遊技場１
００，１０１の玉貸カード販売機４によって販売された
玉貸カード１３４の売上額を意味し、１０月１日から１
０月３１日までの１ヵ月間の売上額が示されている。
「カード玉貸額」は、玉貸カード１３４を使用してカー
ド処理機（カード玉貸機）３によって貸出された玉貸額
を意味し、１０月１日から１０月３１日までの１ヵ月間
の玉貸額が示されている。「差額」は、カード売上額か
らカード玉貸額を減算した金額を意味し、１０月１日か
ら１０月３１日までの１ヵ月間の金額が示されている。
「カード負担額」とは、ある遊技場が玉貸カード１３４
の製造代金を負担する金額を意味し、たとえばＢホール
では１カ月間のカード負担額として１，２６３，５１７
円となる。このカード負担額の算出方法は、すべての遊
技場および玉貸カード販売店によって販売された玉貸カ
ードの販売枚数を集中管理コンピュータ１１１で算出
し、その販売枚数合計に玉貸カード１枚当りの製造代金
を掛けて１ヵ月間におけるカード製造代金の合計をまず
算出する。そして、ある遊技場の１ヵ月のカード玉貸額
をすべての遊技場におけるカード玉貸額の合計で除した
値を算出し、その値がその遊技場におけるカード負担割
合となる。そしてそのカード負担割合に前述したカード
製造代金の合計を掛けた値がその遊技場における１ヵ月
間のカード負担額となる。

【００５６】景品処理装置５（「払出された景品玉を景
品処理装置５の景品玉計数器７（図２参照）に投入し」
と前記したように、景品処理装置５は景品玉計数器７を
含む）により、遊技者が遊技機により遊技を行なった結
果その遊技者に付与される価値物体を受入れて処理する
価値物体処理装置が構成されている。景品玉計数器７に
より、前記遊技者に付与された価値物体を計数する計数
手段が構成されている。景品カード識別器６１により、
景品交換に使用可能な記録媒体として所定の会員向けに
発行された会員用記録媒体を受付けた場合に、前記計数
手段の計数結果に対応する値を前記会員別に累積加算可
能な（たとえば、「挿入された景品カード１３６に対
し、投入景品玉に相当する景品金額を加算更新した新た
な景品金額が景品カード識別器６１により書込まれ
る。」、「また、図３〜図５に示した各種カードには玉
数情報や残額情報を記録し更新するようにしたが、玉数
情報や残額情報をカードに記録することなく、カード番
号を元にしてホール用管理コンピュータ６や集中管理コ
ンピュータ１１１，１１２において玉数情報や残額情報
を更新するようにしてもよい。」と前記している）累積
加算手段が構成されている。前述した玉数カード１９に
より、前記計数手段の計数結果に対応した価値の大きさ
に相当する景品との交換に使用可能な記録媒体が構成さ
れている。一般景品玉数カード払出装置７０により、前
記計数手段の計数結果に対応した価値の大きさに相当す
る景品との交換に使用可能な記録媒体を発行する発行手
段が構成されている。また、前述したように、景品玉計
数器７に景品玉を投入すると、景品玉表示器７４に投入
玉数が表示される。その後、一般景品玉数カード払出キ
ー７９を押圧することで玉数カードが払出され、一方、
景品カード投入・払出口６０に遊技者本人の景品カード
１３６を挿入する操作をした後所定操作をすることで景
品カード１３６の景品額が加算更新される。以上の内容
により、「前記価値物体処理装置は、前記価値物体を受
入れて処理する場合に、前記累積加算手段と、前記発行
手段とのうちのいずれを用いて前記価値物体を処理する
かを選択可能に構成されていること」が開示されてい
る。「また、この有価価値加算手段は、前記付与有価価
値のすべてを加算するものでもよく、また、利用者によ
る加算額の指定操作等に基づいて、前記付与有価価値の
範囲内で指定された有価価値だけ加算するものでもよ
い。」という、前記した記載により、前記累積加算手段
は、前記計数手段の計数結果に対応する値を上限値とし
て遊技者が希望する値だけが加算可能に構成されている
ことが開示されている。玉数表示器７４により、前記計
数手段の計数結果に対応する値を特定可能な情報を表示
する表示手段が構成されている。また、前述したよう
に、前記価値物体処理装置は、前記表示手段に前記計数
手段の計数結果に対応する値を特定可能な情報が表示さ
れた後、前記累積加算手段と、前記発行手段とのうちの
いずれを用いて前記価値物体を処理するかを選択可能に
構成されている。

【発明の効果】請求項１に記載の本発明によれば、価値
物体処理装置は、前記価値物体を受入れて処理する場合
に、前記累積加算手段と、前記発行手段とのうちのいず
れを用いて前記価値物体を処理するかを選択可能に構成
されているために、価値物体を処理するに関し、会員制
を導入して非会員とのサービスの差別化を図ることがで
きるようにしながらも非会員の遊技場の利用をも妨げな
いようにすることができ、かつ、会員／非会員の利用割
合に柔軟に対応できる価値物体処理装置を提供すること
ができる。また、加算量に関して遊技者の意思を反映さ
せることができ、遊技者の利便性が向上する。請求項２
に記載の本発明によれば、請求項１に記載の発明の効果
に加えて、遊技者は、計数手段の計数結果に対応する値
を確認の上、その大きさに応じて累積加算手段と発行手
段とのうちのいずれを用いて価値物体を処理するかを選
択できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る景品処理装置が用いられる遊技用
管理設備装置の一例の概略を示すシステムブロック図で
ある。

【図２】遊技場の要部を示す構成図である。

【図３】玉数カードに記録される情報を説明するための
説明図である。

【図４】玉貸カードに記録される情報を説明するための
説明図である。

【図５】景品カードに記録される情報を説明するための
説明図である。

【図６】特殊景品を示す正面図である。

【図７】レシートの印字内容を示す正面図である。

【図８】カード発行会社の集中管理コンピュータおよび
その集中管理コンピュータに接続される各種機器を示す
説明図である。

【図９】景品カード発行会社の管理コンピュータによっ
て集計されたホール別集計データを示す図である。

【図１０】景品カード発行会社の集中管理コンピュータ
によって集計されたカード別集計データを示す図であ
る。

【図１１】景品カード発行会社の集中管理コンピュータ
によって集計された加盟店別売上データを示す図であ
る。

【図１２】景品カード発行会社の集中管理コンピュータ
によって集計された事故カードの集計データを示す図で
ある。

【図１３】景品カード発行会社の集中管理コンピュータ
によって集計された特殊景品の入出庫データを示す図で
ある。

【図１４】玉貸カード発行会社の集中管理コンピュータ
によって集計されたホール別売上データを示す図であ
る。

【符号の説明】

１０４は景品カード発行会社、１１２は集中管理コンピ
ュータ、１０３は玉貸カード発行会社、１１１は集中管
理コンピュータ、１００，１０１は遊技場、１０８は銀
行、６はホール用管理コンピュータ、７は景品玉計数
器、２は遊技機の一例のパチンコ機、３はカード処理
機、４は玉貸カード販売機、５は景品処理装置、６１は
景品カード識別機、６７は特殊景品払出装置、７０は一
般景品玉数カード払出装置、１９は玉数カード、１３４
は玉貸カード、１３６は会員用記録媒体の一例の景品カ
ード、１３８は特殊景品である。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技者が遊技機により遊技を行なった結
   果その遊技者に付与される価値物体を受入れて処理する
   価値物体処理装置であって、 前記遊技者に付与された価値物体を計数する計数手段
   と、 景品交換に使用可能な記録媒体として所定の会員向けに
   発行された会員用記録媒体を受付けた場合に、前記計数
   手段の計数結果に対応する値を前記会員別に累積加算可
   能な累積加算手段と、 前記計数手段の計数結果に対応した価値の大きさに相当
   する景品との交換に使用可能な記録媒体を発行する発行
   手段とを含み、 前記価値物体処理装置は、前記価値物体を受入れて処理
   する場合に、前記累積加算手段と、前記発行手段とのう
   ちのいずれを用いて前記価値物体を処理するかを選択可
   能に構成されており、 前記累積加算手段は、前記計数手段の計数結果に対応す
   る値を上限値として遊技者が希望する値だけが加算可能
   に構成されていること を特徴とする、価値物体処理装
   置。
2. 【請求項２】 前記計数手段の計数結果に対応する値を
   特定可能な情報を表示する表示手段をさらに含み、 前記価値物体処理装置は、前記表示手段に前記計数手段
   の計数結果に対応する値を特定可能な情報が表示された
   後、前記累積加算手段と、前記発行手段とのうちのいず
   れを用いて前記価値物体を処理するかを選択可能に構成
   されていること を特徴とする、請求項１に記載の価値物
   体処理装置。