JP3946296B2 - アーク加工用電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアーク溶接やアーク切断、プラズマアーク切断等のアーク加工に用いる電源装置の改良に関し、特に電力設備の貧弱な場所においても十分な出力を得ることができるようにした装置を提案したものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にアーク溶接やプラズマアーク切断等に用いるアーク加工用電源装置は、商用交流電源を変圧器にて適宜変圧するとともに目的のアーク加工に適した特性、例えば定電流特性,垂下特性など、になるように半導体素子を用いて出力制御するものが用いられている。また近年では交流電源を一旦整流して直流とし、この直流を半導体スイッチング素子を用いたインバータ回路で数10kHz の交流に変換した後に高周波変圧器にてアーク加工に適した電圧に変換した後に再度整流して直流として被加工物に供給する方式のものも実用化されている。
【0003】
しかし、上記のようなアーク加工用電源装置においては、いずれも商用交流電源からの供給電力を加工するものであるので、その電源容量として、数KVA 以上の容量が必要である。このために小規模の建築現場や補修工事等の電源設備が完備されていないところでは、充分に能力が発揮できず、溶接欠陥を生じてしまうことがあった。また電源設備が全くないところではエンジン発電機を利用したエンジンウエルダーを用いることになるが、そのような場所では、当然他の工具等のためにも電力が必要であり、溶接や切断のためだけに大型の発電機を余分に用意することは極めて不経済であった。
【0004】
一方、これに対処すべく、電灯用の単相100V電源から電力を得るアーク溶接機もあるが、これらの電源は1回線が15Aまでが許容範囲であり、極めて小容量の加工が行なえるにすぎず、その適用範囲は極く限られたものであった。
【0005】
そこで、上記のような問題点を解決するものとして、交流電源を整流して直流とし、この直流出力で大容量のコンデンサを充電するとともにこの直流出力と充電されたコンデンサとを並列にして、総合出力を電流制御器を通してアーク溶接負荷に導く、図4の方式のものが提案されている。(特開平6−238443号)
【0006】
同図において、101は交流電源であり、通常商用交流電源、例えばAC100Vの電灯用電源である。102は電源回路であり、例えば交流電源を整流して直流とした後にインバータ回路で高周波交流とし、変圧器にて適宜電圧変換した後に再度整流して直流出力を得るものが利用される。103は電源回路102の直流出力端子に接続されたコンデンサであり、数10Fないし数1000F程度の大容量のコンデンサが用いられる。104は出力電流制限素子であり、トランジスタなどの半導体素子によって構成され、出力電流を所定値に制限する。105は電極および被溶接物からなる溶接負荷である。
【0007】
同図の装置においては、交流電源101からの電力は電源回路102にて整流されて所定の電圧の直流となり、大容量コンデンサ103を充電するとともに出力電流制限素子104にて電流制限されて溶接負荷105に供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記図4の方式のものにおいては、交流電源101からの供給電力を整流して溶接負荷に供給する直流電力を得る電源回路102の出力は同時にコンデンサ103を充電しているので、アーク溶接負荷105へは電源回路102の出力とこれに並列に接続されたコンデンサ103とから電力が供給されることになる。また、出力電流はコンデンサ103より出力端子側に接続された出力電流制限素子104によって制御されている。それ故、コンデンサ103はその端子電圧が電源回路102の出力電圧よりも高い間のみ放電可能であり、これより低くなると残余の蓄積電荷は放出できず、逆に電源回路から電力の供給をうけることになる。
【0009】
いま、仮に無負荷時,非溶接時の電源回路102の出力電圧と溶接時の出力電圧とが同じであれば、コンデンサ103は全くその効果を発揮することはなく、単に電源回路103の出力波形の平滑手段のためのコンデンサとしての機能を有するのみである。また、非溶接時に、コンデンサ103が溶接時の電源回路よりも高く充電されていたとしても、出力に寄与できるのは、非溶接時の充電電圧と溶接時の電源回路の出力電圧との差の電圧に相当する電圧のみであり、放電が進行して、コンデンサ103の端子電圧が溶接時の電源回路102の出力電圧よりも低くなると放電は停止し、電力は専ら電源回路102からのみ供給されることになる。このために、コンデンサ103に充電された電荷はその極く一部分のみが利用されるにすぎず、大容量のコンデンサを設けた効果がほとんど発揮できないものであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、交流電源からの電力を直流とする第1の整流回路と、前記整流回路の出力を交流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力をアーク加工に適した電圧に変換する変圧器と、前記変圧器の出力をアーク加工時に負荷に供給する第2の整流回路と、前記変圧器の出力を整流して非加工時に蓄積する電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄積電力をアーク加工時にアーク加工に適した特性の電力に変換して前記第2の整流回路の出力に重畳して負荷に供給するDC/DC変換回路とを具備したアーク加工用電源装置を提案したものである。
【0011】
さらに上記のうちインバータ回路は、入力電力,出力電力,または入力電流のうちのいずれか1つ以上を所定の制限値以下に制限する回路を備えたものとすることによって電力容量に制限のある交流電源でも安全に使用できるようにした装置を提案したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のアーク加工用電源装置の実施の形態を接続図にて示す。同図において、1は交流電源であり、例えば電灯線用AC100V電源から供給される。2は第1の整流回路であり、3は第1の整流回路を数KHZないし数10KHZの交流に変換するインバータ回路、4はインバータ回路3の出力をアーク加工に適した電圧に変換する変圧器である。5a,5bはサイリスタ、6a,6bはダイオードであり、サイリスタ5a,5bおよびダイオード6a,6bは混合ブリッジ式整流回路を構成するように接続されており、変圧器4の出力を両波整流して直流としてアーク加工負荷に供給する第2の整流回路を構成している。7a,7bはサイリスタであり、ダイオード6a,6bとともに別の混合ブリッジ式両波整流回路を構成するように接続されており、8は電気2重層コンデンサのような数10Fないし1000F程度の巨大容量のコンデンサまたは蓄電池などの電力蓄積器であり、サイリスタ7a,7b、ダイオード6a,6bとともに変圧器4の出力を整流して蓄積する電力蓄積手段を構成している。9は電力蓄積器8に蓄えられた電力をアーク加工に適した電力に変換するDC/DC変換回路であり、半導体スイッチング素子を用いてチョッパ制御により出力調整するもの、直列トランジスタによりアナログ制御するもの、あるいはインバータ回路により一旦交流に変換した後に変圧器および整流回路を通して所望の特性の直流または脈流出力を得るものなど公知の変換回路が用いられる。10は出力平滑用直流リアクトル、11はアーク溶接機、アーク切断機などのアーク加工負荷であり、例えば電極11aと被加工物11bとを有する。12は出力電流設定器、13は電力蓄積器8への充電電流を設定する充電電流設定器、14は入力電流制限値設定器、15は出力電流検出器、16は充電電流検出器、17は入力電流検出器である。18は比較器であり出力電流設定器12の設定値Iroと出力電流検出器15の検出値Ifoとを入力とし、差信号ΔIo =Iro−Ifoを出力する。19は充電電流設定器13の設定値Ircと充電電流検出器16の検出値Ifcとを入力とし差信号ΔIc =Irc−Ifcを出力する比較器である。20は入力電流制限値設定器14の設定値Iimと入力電流検出器17の検出値Ifiとを入力とし差のΔIi =Ifi−Iimを演算し、ΔIi ≦0の間は零またはローレベルの信号を出力し、ΔIi >0になるとハイレベル信号を出力する比較器である。21a,21bはダイオード、22はインバータ回路3に駆動信号を供給するパルス幅制御回路であり、入力信号に対応した導通時間率のパルス信号を出力する。23はDC/DC変換回路9のための駆動信号を供給するDC/DC変換制御回路であり、DC/DC変換回路9の構成に応じて入力信号に対応した出力となるように構成する。例えばDC/DC変換回路9がチョッパ回路やインバータ回路であるときには、入力信号の大きさに対応した導通時間率のパルス信号を出力するパルス幅制御回路を用い、DC/DC変換回路9がアナログトランジスタであるときには、入力信号に対応した大きさのトランジスタ駆動信号を出力する増幅器を用いればよい。24ないし26はアナログスイッチであり、スイッチング用トランジスタが用いられる。27,28はオアゲート、30ないし32は極性反転用インバータゲートである。また、33はアーク加工を開始するための起動指令スイッチであり、アーク加工中は常にハイレベル信号を出力する。34ないし37は起動指令スイッチ33の信号または起動指令スイッチ33の出力信号をインバータゲート31にて反転した信号によってサイリスタ5a,5bまたは7a,7bを点弧させるための点弧回路であり、ハイレベルの入力信号に応答してサイリスタにゲート駆動信号を供給するようにした公知の駆動回路が用いられる。また38,39は増幅器であり、それぞれ比較器18の出力ΔIo =Iro−Ifoを増幅して信号ΔIo1,ΔIo2を出力する。さらにSは交流電源を入,切する開閉器である。
【0013】
図1の装置において、開閉器Sが閉じられた後、起動指令スイッチ33が閉路されるまでは、この起動指令スイッチ33の出力をインバータゲート30,32によって反転した信号によってアナログスイッチ24,26が導通しており、比較器18の出力の大きさにかかわらず信号ΔIo1,ΔIo2を接地してパルス幅制御回路22およびDC/DC変換制御回路23に伝達しない。また、起動指令スイッチ33からの信号がローレベルであるので、サイリスタ5a,5bは遮断状態を保ち、またDC/DC変換回路9も動作を停止しているのでアーク加工負荷11には電力は供給されない。
【0014】
一方、起動指令スイッチ33の出力が直接供給されるアナログスイッチ25は遮断状態にあり、またインバータゲート31によって反転されてハイレベルとなった信号が供給される点弧回路36,37は起動してサイリスタ7a,7bを導通させる。この結果、比較器19の出力ΔIc =Irc−Ifcはパルス幅制御回路22に伝達され、インバータ回路3が起動する。
【0015】
インバータ回路3の出力は変圧器4にて適宜電圧が変換された後に導通しているサイリスタ7a,7bとダイオード6a,6bとからなる混合ブリッジ回路によって両波整流されて電力蓄積器8に蓄えられる。この電力蓄積器8に対する充電電流は充電電流検出器16にて検出されて信号Ifcとなり、比較器19にて充電電流設定器13の設定値Ircと比較されて差信号ΔIc =Irc−Ifcとなってパルス幅制御回路22に供給される。
この結果、充電電流は設定値Ircに対応した値に保つように制御される。
【0016】
一方、このとき交流電源1からの入力電流は入力電流検出器17にて検出されてIfiとなり、比較器20にて入力電流制限値設定器14の設定値Iimと比較される。比較器20は差信号ΔIi =Ifi−Iimを演算し、ΔIi ≦0の間は零またはローレベルの出力を、またΔIi >0の間はハイレベル信号をオアゲート27,28を通してアナログスイッチ25,26に供給する。
【0017】
いま入力電流が小さく、Ifi≦Iimの間はΔIi ≦0であるのでアナログスイッチ25は遮断のままとなり、インバータ回路3は比較器19の出力信号ΔIc によって定まる導通時間率で動作し、変圧器4およびサイリスタ7a,7b、ダイオード6a,6bを通して電力蓄積器8が充電される。入力電流が過大となってIfi>IimとなるとΔIi >0となり、比較器20はハイレベル信号を出力して、アナログスイッチ25を導通させる。アナログスイッチ25の導通により、比較器19の出力ΔIc は接地されてパルス幅制御回路22に供給されなくなり、インバータ回路3は動作を停止する。このインバータ回路3の動作停止により入力電流は急減し、Ifi<Iimとなって比較器20の出力が再びローレベルに戻る。この結果、アナログスイッチ25は遮断となり、再び比較器19の出力信号ΔIc がパルス幅制御回路22に供給されてインバータ回路3が動作を再開する。入力電流が制限値を越えるような設定の場合には上記をくりかえして、結局入力電流が制限値に略等しくなるように制限される。
【0018】
電力蓄積器8が充分に充電された後に、アーク加工の開始を指令するための起動指令スイッチ33を閉路すると、サイリスタ7a,7bは遮断となり、かわってサイリスタ5a,5bが導通する。この結果、電力蓄積器8に対する電力の蓄積は中断される。またアナログスイッチ25は導通し、アナログスイッチ24,26は遮断となる。この結果、パルス幅制御回路22は起動して、比較器18の出力を増幅器38にて増幅したΔIo1に応じた駆動パルスをインバータ回路3に供給してこれを動作させる。また比較器18の出力は増幅器39にて増幅されてDC/DC変換制御回路23に供給されてこれを起動し、DC/DC変換回路9はこれによって電力蓄積器8に蓄えられた電力をアーク加工に適した電力に変換して直流リアクトル10を通してアーク加工負荷11に供給する。
【0019】
アーク加工負荷11にはまた、インバータ回路3の出力を変圧器4およびサイリスタ5a,5b、ダイオード6a,6bからなる混合ブリッジ回路によって変換された電力が直流リアクトル10を通して供給される。
【0020】
このときのアーク加工負荷11に対する出力電流は出力電流検出器15によって検出されてIfoとなり、比較器18にて出力電流設定器12の設定値Iroと比較されて差信号ΔIo =Iro−Ifoが演算される。この差信号ΔIo は増幅器38,39によって増幅されてΔIo1,ΔIo2となり、それぞれパルス幅制御回路22およびDC/DC変換制御回路23に供給されて、出力電流が設定値に対応した値に保たれるように制御される。このときも交流電源1からの入力電流は入力電流検出器17にて検出されて入力電流制限値設定器14の設定値Iimと比較されており、入力電流Ifiが制限値Iimを越えたときはハイレベル信号が比較器20から出力されてアナログスイッチ26を導通させる。このアナログスイッチ26の導通によりインバータ回路3は停止し、入力電流が制限値を越えないように制限する。
【0021】
図1において、増幅器38,39の増幅率を異なる値とすることによってアーク加工時の出力の負担割合を交流電源側と電力蓄積手段側とにおいて、異なる割合にすることができる。もちろん、これらの増幅器は必らずしも必要なものではなく、いずれか一方または両方を省略することも可能である。
【0022】
図2は本発明の別の実施例を示す接続図である。同図においては、図1に示した実施例のDC/DC変換回路9として、インバータ回路9a、変圧器9bおよび出力整流回路9cによって構成している。また電力蓄積器8の端子電圧を電圧検出器43にて検出して、この検出値Efcを充電電圧設定器41の設定値Ercと比較器42にて比較し、差信号ΔEc =Erc−Efcをパルス幅制御回路22に対する信号としている。またDC/DC変換回路9をインバータ回路9aと変圧器9bおよび出力整流回路9cとによって構成したためDC/DC変換制御回路23としては増幅器39の出力信号ΔIo2を入力とし、入力信号に応じたデューティのパルス信号を出力するようにしたパルス幅制御回路を用いる。
【0023】
同図の装置の動作は、DC/DC変換回路がインバータ方式となったことと、電力蓄積器8が充電電圧設定器41の設定値Ercに応じた定電圧充電されること以外は図1に示した装置と同様である。
【0024】
図2の装置においては電力蓄積器8に蓄積された電力はDC/DC変換回路9の変圧器9bによって電圧が変換されるのでアーク加工に適した電圧に対して、電力蓄積器8の充電電圧を任意に選定することができるので、使用する電力蓄積器の定格電圧に制限がなくなる。この結果、電力蓄積器8として比較的定格電圧の低い電気2重層コンデンサのような巨大容量のコンデンサを用いるときに回路設計が容易となる。
【0025】
図3は、図1の装置を変形して、本発明をプラズマアーク切断装置に適用したときの例を示す接続図である。同図において、アーク加工負荷11として電極11aとこの電極11aを内包し先端にガス噴出口を有するノズル電極11cからなるプラズマアーク切断トーチと被加工物11bを示している。また、切断開始時にノズル電極11cと電極11aとの間に小電流のパイロットアークを起動するための電流制限用抵抗器44を設けてプラス出力端子とノズル電極11cとの間に接続してあり、さらに図1に示した装置と異なり、プラス出力を被加工物11bにまたマイナス出力を電極11aに接続してある。その他は図1に示した装置と同機能のものに同符号を付してある。
【0026】
図3の装置において、起動指令用の起動指令スイッチ33を閉路するまでは図1に示した装置と同様にして、インバータ回路3が動作し、サイリスタ7a,7bが導通して電力蓄積器8を充電する。起動指令スイッチ33が閉路されるとサイリスタ7a,7bは遮断となり、サイリスタ5a,5bが導通する。またDC/DC変換回路9も変換動作を開始し、電力蓄積器8の蓄積電力をアーク加工に適した直流電力に変換して、アーク加工負荷11にサイリスタ5a,5bからの出力とともに供給する。この両出力は被加工物11b側がプラス、電極11a側がマイナスとなる極性でアーク加工負荷11に供給されるとともにプラス端子から電流制限用抵抗器44を通して、電極11aを囲むように設けられているノズル電極11cに供給される。
【0027】
起動指令スイッチ33を閉路するとこの信号により図示を省略したアーク点弧用高周波高電圧供給回路または直流高電圧供給回路から電極11aとノズル電極11cとの間にアーク点弧用高電圧が印加され、これによって電極11aとノズル電極11cとの間の絶縁を破壊して抵抗器44によって制限された小電流のパイロットアークが起動する。一方、起動指令スイッチからの起動信号によりアーク点弧用高電圧の供給と同時に、またはこれに先立って電極11aとノズル電極11cとの間にプラズマ生成用のガスが供給され、このガスがノズル電極11cと電極11aとの間に発生した小電流のパイロットアークによって電離され、この電離されたガスがノズル電極11cの先端に設けられたガス噴出口から噴出する。この状態で電極11aとノズル電極11cとからなる切断トーチを被加工物に近づけると、パイロットアークにより電離されたプラズマ生成ガスが被加工物に触れたところで電極11aと被加工物11bとの間にアーク放電が確立する。このアーク放電の電流は抵抗器44を通らないのでこれによって制限されることはなく、出力電流設定器12にて設定された値まで急速に増大して、被加工物11bを溶融、切断することができる。
【0028】
上記の起動指令スイッチ33が閉路される前後において、入力電流が制限値Iimを越えるまではそれぞれ設定値IrcまたはIroによって定まる出力電流となり、Ifi>Iimとなったときにはインバータ回路3を停止させるようにして入力電流を制限値以下になるように制限するのは図1に示した装置と同様である。
【0029】
なお、図1および図3の実施例においては、電力蓄積手段4に対する充電電流を検出し、この充電電流を設定値に保つようにした定電流充電回路の例を示したが、充電電流検出器16にかえて電力蓄積手段4の端子電圧を検出し、この端子電圧が設定値になるまで充電するようにした定電圧充電回路を用いてもよい。
【0030】
また、出力電流検出器15にかえて出力電圧検出器を設け、この検出器の検出値が設定値になるようにパルス幅制御回路22またはDC/DC変換制御回路23を制御して定電圧出力特性を得るようにしてもよい。
【0031】
さらに入力電流検出器9にかえて、入力電力検出器を設け、この検出器の検出出力と、入力電力制限値設定器の設定値とを比較し、入力電力が制限値を越えたときは各インバータ回路の出力を停止させるようにしてもよい。
【0032】
また、入力電流または入力電力と出力電力とが略比例することを利用して、インバータ回路3の出力電力検出器を設け、この検出出力を制限値設定器の設定値と比較して差信号によりこれらの電力変換手段を停止させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様を示す接続図。
【図2】本発明の別の実施の態様を示す接続図。
【図3】本発明をプラズマ切断装置に適用したときの例を示す接続図。
【図4】従来の装置の例を示す接続図。
【符号の説明】
1 交流電源
2 整流回路
3,9a インバータ回路
4,9b 変圧器
5a,5b,7a,7b サイリスタ
6a,6b ダイオード
8 電力蓄積器
9 DC/DC変換回路
9c 出力整流回路
10 直流リアクトル
11 アーク加工負荷
11a 電極
11b 被加工物
11c ノズル電極
12 出力電流設定器
13 充電電流設定器
14 入力電流制限値設定器
15 出力電流検出器
16 充電電流検出器
17 入力電流検出器
18,19,20 比較器
21a,21b ダイオード
22 パルス幅制御回路
23 DC/DC変換制御回路
24,25,26 アナログスイッチ
27,28 オアゲート
30,31,32 インバータゲート
33 起動指令スイッチ
34,35,36,37 点弧回路
38,39 増幅器
41 充電電圧設定器
42 比較器
43 充電電圧検出器
44 抵抗器

Claims (2)

  1. 交流電源から供給される電力を整流して直流とする第1の整流回路と、前記整流回路の出力を交流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力をアーク加工に適した電圧に変換する変圧器と、前記変圧器の出力をアーク加工時に負荷に供給する第2の整流回路と、サイリスタとダイオードとによって構成された混合ブリッジ式制御整流回路と大容量コンデンサとからなり、非加工時に予め定めた時間前記インバータ回路を動作し前記変圧器の出力を前記混合ブリッジ式制御整流回路のサイリスタを非加工時に導通し整流するとともに前記整流した出力を非加工時に前記大容量コンデンサに蓄積する電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄積電力をアーク加工時にアーク加工に適した特性の電力に変換して前記第2の整流回路の出力に重畳して負荷に供給するDC/DC変換回路とを具備したアーク加工用電源装置。
  2. 交流電源から供給される電力を整流して直流とする第1の整流回路と、前記整流回路の出力を交流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力をアーク加工に適した電圧に変換する変圧器と、サイリスタとダイオードとによって混合ブリッジを構成しアーク加工時に前記サイリスタを導通し前記変圧器の出力を整流してアーク加工時に負荷に供給する第2の整流回路と、サイリスタとダイオードとによって構成された混合ブリッジ式制御整流回路と大容量コンデンサとからなり、非加工時に予め定めた時間前記インバータ回路を動作し前記変圧器の出力を前記混合ブリッジ式制御整流回路のサイリスタを非加工時に導通し整流するとともに前記整流した出力を非加工時に前記大容量コンデンサに蓄積する電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄積電力をアーク加工時にアーク加工に適した特性の電力に変換して前記第2の整流回路の出力に重畳して負荷に供給するDC/DC変換回路とを具備したアーク加工用電源装置。
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