JP3943938B2 - 画像形成装置及び、プロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接触帯電手段を採用している電子写真画像形成装置等の画像形成装置及び前記画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジに関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、帯電手段と、現像手段及び電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び、帯電手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものである。
【0004】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
【0005】
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずに使用者自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そのためにこのプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
【0006】
このような画像形成装置及びプロセスカートリッジにおいては、像担持体上で静電潜像を形成する際、像担持体を一様な電位に帯電させるための帯電工程が必要であり、帯電装置としてはコロナ帯電装置(像担持体と非接触)が多く用いられてきた。しかしながらコロナ帯電装置ではオゾンが発生すること、帯電装置と像担持体との間に10kV程度の高い電圧を印加しなければならない等の問題があった。
【0007】
これらの問題を解決する帯電手段として、近年、像担持体に直接接触する帯電部材に電圧を印加することで像担持体を一様に帯電させる、いわゆる接触帯電装置が提案、実用化されている。
【0008】
前記接触帯電装置の代表的なものは、ローラ帯電装置であり、導電性であるベースローラの表層に中抵抗の層が設けられており、このローラが、像担持体の回転に合せて従動回転する。前記ローラと像担持体の間には、電源により所定の電圧が印加されており、これにより、前記像担持体は一様な電位に帯電させられる。
【0009】
ここで、電圧の印加については、
(1)直流電圧のみを印加する方法
(2)直流電圧に交流電圧を重畳させた電圧を印加するする方法
の2通りがある。
【0010】
(1)の場合では、例えば、像担持体上の電位を−600Vにするためには−1300V程度の電圧を印加する必要があり、(2)の場合では、直流電圧を−600V、重畳する交流電圧を1500Vpp以上として印加することで、同様に像担持体上の電位を−600Vにすることができる。
【0011】
この場合における帯電のメカニズムは、いずれの場合でもパッシェンの法則に従うものであり、ローラと像担持体とがある特定の距離において、パッシェンの法則を満足する領域で放電現象が起こり、像担持体上を帯電させるものである。
【0012】
しかしながら、このような接触帯電装置は、前述の帯電メカニズムからも分かるとおり、初めに述べたコロナ帯電装置と同じことを微小な空間で行っているものであり、コロナ帯電装置と比較して大幅に抑えられているものの、やはりオゾンは発生する。このオゾンは酸化窒素を生成し、像担持体上に付着した場合、その抵抗が低いため帯電不良による画像不良を発生させる原因となる。
【0013】
そこで前述したようなオゾンの発生の問題が無く、またこれに伴い帯電装置に印加する電圧を更に低くできる帯電プロセスが特開平6−3921号公報等に提案されている。
【0014】
この帯電プロセスにおける特徴は、像担持体の表面電位を帯電装置に印加した電圧とほぼ同じ電位にできることであり、これは放電現象を用いることなく、帯電部材に接触した像担持体表面との直接の電荷のやりとりによって像担持体への電荷注入を行うことで可能とするものである。
【0015】
上記の注入帯電プロセスを実現するための帯電装置として、ここではスポンジローラ帯電装置を取り上げ説明する。このタイプは、像担持体に接触する帯電スポンジローラの表面の空包部に帯電促進粒子といわれる比較的低抵抗の粒子(導電性粒子)を付着させたものである。
【0016】
帯電促進粒子を用いた接触帯電(直接注入帯電)については、特開平10−307454、特開平10−307455、特開平10−307456、特開平10−307457、特開平10−307458、特開平10−307459号公報等に開示されている。
【0017】
本システムにおいては、前記帯電スポンジローラには、電源により−600Vの直流電圧が印加されている。このため像担持体上において、帯電スポンジローラに接触している部分はこれと同電位になろうとする。この時帯電スポンジローラから、像担持体表面のエネルギー障壁を越えて電荷が像担持体に注入されれば像担持体は帯電され、このエネルギー障壁を越えられないか、もしくは帯電スポンジローラと像担持体が離れるときに、再び像担持体から電荷が帯電スポンジローラに移動する場合には帯電は起こらない。
【0018】
この現象は像担持体の持つ表面のエネルギー障壁や電荷の保持能力によるところが大きい一方で、競争反応として考えた場合、帯電スポンジローラが像担持体と接触する機会の頻度が重要になる。
【0019】
この頻度を上げるためには、帯電スポンジローラの表面に帯電促進粒子を付着させて帯電スポンジローラと像担持体との密着性を高めること、及び帯電スポンジローラの回転方向を像担持体の進行方向と逆(像担持体と帯電スポンジローラの接触面は互いに摺擦しながら逆方向に移動)にして相対速度を上げるなどして、像担持体への時間当たりの接触回数を増やすことが効果がある。
【0020】
このようにすることで、像担持体の表面電位は帯電スポンジローラに印加した−600Vとほぼ同じ電位となり、またミクロな部分についても帯電ムラのない均一帯電が可能になっている。
【0021】
帯電促進粒子はその帯電極性を現像剤と逆極性にすることで、転写装置により転写紙に転写されることなく像担持体上に残し、これを帯電スポンジローラ上で回収することで、常に新たな注入サイトを得るというものである。
【0022】
またこのタイプでは、像担持体上の像の転写後、転写残の現像剤は帯電工程が行われている帯電促進粒子と像担持体との間を通過する間に像担持体同様に電荷注入が行われることにより適正な電荷を持っことが可能になるため、現像工程が行われている領域を通過する際に素通りすることなく現像装置に回収されることになる。従ってクリーナーの無い電子写真プロセスをも実現することが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記注入帯電方式において長期の使用により帯電性能の低下、より詳しくは帯電均一性の低下、が発生することがある。これは、主に帯電スポンジローラ上に僅かずつ蓄積された絶縁体である現像剤によって、帯電促進粒子と像担持体の接触面積が減少することによる。
【0024】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は上記のような接触帯電手段を採用する画像形成装置およびプロセスカートリッジについて、長期の使用に渡り、帯電性能を好適に維持することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の手段構成を特徴とする画像形成装置およびプロセスカートリッジである。
【0026】
(1)像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、記憶手段とを含むプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置であり、
前記像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、
前記接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、
前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御する制御手段であって、前記記憶手段に格納されている第2駆動手段の回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記記憶手段に格納されている第2駆動手段の回転数に基づいて、前記検出手段で検出された前記現像剤残量が減少するにつれて第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
【0027】
(2)前記(1)の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記検出手段で検出された現像剤量残量が所定値に到達した時に、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を変更することを特徴とする画像形成装置。
【0029】
(3)前記(1)の画像形成装置であり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0030】
(4)前記(3)の画像形成装置であり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
【0031】
(5)前記(1)の画像形成装置であり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とする画像形成装置。
【0032】
(6)前記(1)の画像形成装置であり、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を制御するプログラムを格納することを特徴とする画像形成装置。
【0033】
(7)像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、記憶手段とを含むプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置であり、
前記像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、
前記接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、
前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算する制御手段とを有し、
前記記憶手段には前記累積摺擦距離に対応した前記第2駆動手段の回転数が1つ以上格納されており、
前記制御手段は、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を制御することを特徴とする画像形成装置。
【0034】
(8)前記(7)の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記検出手段で検出された現像剤量残量もしくは現像剤消費量が1つ以上の所定値の夫々に到達した時に、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を変更することを特徴とする画像形成装置。
【0035】
(9)前記(7)の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記現像剤消費量が増大する、または、前記現像剤残量が減少するにつれて第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
【0036】
(10)前記(7)の画像形成装置であり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0037】
(11)前記(10)の画像形成装置であり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
【0038】
(12)前記(7)の画像形成装置であり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とする画像形成装置。
【0039】
(13)前記(7)の画像形成装置であり、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を制御するプログラムを格納することを特徴とする画像形成装置。
【0040】
(14)像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、記憶手段とを含むプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置であり、
前記像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、
前記接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、
前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算し、演算した値と前記検出手段で検出した現像剤量残量もしくは現像剤消費量とをそれぞれ2つ以上前記記憶手段に書き込む制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記記憶手段に格納されている2つ以上の前記累積摺擦距離と前記現像剤量残量もしくは現像剤消費量とから前記第2駆動手段の回転数を演算して、演算した値に基づいて前記第2駆動手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
【0041】
(15)前記(14)の画像形成装置であり、前記制御手段で演算された回転数を前記記憶手段に書き込むことを特徴とする画像形成装置。
【0042】
(16)前記(14)の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記検出手段で検出された現像剤量残量もしくは現像剤消費量が1つ以上の所定値の夫々に到達した時に、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を変更することを特徴とする画像形成装置。
【0043】
(17)前記(14)の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記現像剤消費量が増大する、または、前記現像剤残量が減少するにつれて、第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
【0044】
(18)前記(14)の画像形成装置であり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0045】
(19)前記(18)の画像形成装置であり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
【0046】
(20)前記(14)の画像形成装置であり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とする画像形成装置。
【0047】
(21)前記(14)の画像形成装置であり、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を制御するプログラムを格納することを特徴とする画像形成装置。
【0048】
(22)前記(14)の画像形成装置であり、前記制御手段により演算された前記回転数が最小値より小さい場合には、前記回転数を最小値に置き換え、前記回転数が最大値より大きい場合には、前記回転数を最大値に置き換えることを特徴とする画像形成装置。
【0050】
像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、前記像担持体に対する接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、
前記像担持体と、
前記像担持体に対する接触帯電部材と、
現像剤量残量を検出する検出手段と、
前記現像剤残量検知手段によって検知される現像剤残量が減少するにつれて、第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように、前記制御手段によって前記第2駆動手段の駆動速度を変更するために使用される回転数格納されている記憶手段と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0051】
(24)前記(23)のプロセスカートリッジであり、前記検出手段で検出された現像剤量残量または現像剤消費量が所定値に到達した時に、前記第2駆動手段の駆動速度を変更するために、前記記憶手段から前記回転数が読み出されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0052】
(25)前記(23)のプロセスカートリッジであり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0053】
(26)前記(25)のプロセスカートリッジであり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0054】
(27)前記(23)のプロセスカートリッジであり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0055】
(28)前記(23)のプロセスカートリッジであり、前記記憶手段は書き換え可能な不揮発性の記憶媒体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0056】
像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、前記像担持体に対する接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算する制御手段とを有する画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、
前記像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、前記第2駆動手段の駆動速度を制御するための前記累積摺擦距離に対応した回転数1つ以上格納されている記憶手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0057】
(30)前記(29)のカートリッジであり、前記検出手段で検出された現像剤量残量または現像剤消費量が1つ以上の所定値に到達した時に、前記第2駆動手段の駆動速度を変更するために、前記記憶手段から前記回転数が読み出されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0058】
(31)前記(29)のプロセスカートリッジであり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0059】
(32)前記(31)のプロセスカートリッジであり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0060】
(33)前記(29)のプロセスカートリッジであり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0061】
像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、前記像担持体に対する接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算する制御手段とを有する画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、
前記像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、2つ以上の前記累積摺擦距離と前記現像剤残量もしくは現像剤消費量とが、前記プロセスカートリッジの使用とともに書き込まれる記憶手段とを有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0062】
(35)前記(34)のカートリッジであり、前記検出手段で検出された現像剤量残量もしくは現像剤消費量が1つ以上の夫々の所定値に到達した時に、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を変更するための前記第2駆動手段の回転数が書き込まれることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0063】
(36)前記(34)のプロセスカートリッジであり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0064】
(37)前記(36)のプロセスカートリッジであり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0065】
(38)前記(34)のプロセスカートリッジであり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0067】
(39)像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量の使用量に応じたデータを記憶する記憶手段と、前記像担持体と接触帯電部材との累積摺擦距離を演算し、演算した値と前記記憶手段に記憶されたデータとに応じて、前記像担持体と前記接触帯電部材の周速を可変制御する制御手段とを含む画像形成装置。
【0068】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は本発明の画像形成装置の一実施例の内部構造を示す断面模型図、図2は外観斜視模型図である。
【0069】
(1)画像形成装置A及びプロセスカートリッジB
本実施例の画像形成装置は、電子写真画像形成装置としてのレーザービームプリンタAであり、プロセスカートリッジ着脱方式のものである。Bがプロセスカートリッジである。
【0070】
レーザービームプリンタAは、像担持体としてのドラム形状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと称す)7に電子写真画像形成プロセスによってトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート、布等)2に転写させて画像を形成するものである。
【0071】
詳しくは、帯電手段8によって感光体ドラム7に帯電を行い、次いでこの感光体ドラム7に光学手段1から画像情報に応じた潜像を形成する。この潜像を現像手段9によって現像してトナー像を形成する。
【0072】
上記のトナー像の形成と同期して、給紙カセット3aにセットした記録媒体2をピックアップローラ3b、搬送ローラ対3c、3d及びレジストローラ対3eで反転転送する。次いで、感光体ドラム7に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧を印加することによって記録媒体2に転写する。
【0073】
その後トナー像の転写を受けた記録媒体2を搬送ガイド3fで定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5c及びヒータ5aを内蔵する定着ローラ5bを有する。そして通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写されたトナー像を定着する。
【0074】
この記録媒体2を排出ローラ対3g、3h、3iで搬送し、反転経路3jを通して排出トレイ6へと排出する。この排出トレイ6はプリンタAの装置本体14の上面に設けられている。揺動可能なフラッパ3kを動作させ、排出ローラ対3mによって反転経路3jを介することなく記録媒体2を排出することもできる。
【0075】
本実施の形態においては、前記ピックアップローラ3b、搬送ローラ対3c、3d、レジストローラ対3e、搬送ガイド3f、排出ローラ対3g、3h、3i、反転経路3j、フラッパ3k、排出ローラ対3m等によって搬送手段3を構成している。
【0076】
プリンタ本体に着脱可能なプロセスカートリッジBは、感光体ドラム7と、少なくとも帯電手段8を備えたものである。プロセスカートリッジBに包含させる他のプロセス手段としては、例えば、感光体ドラム7に形成された潜像を現像する現像手段9等がある。本実施の形態のプロセスカートリッジBは、感光ドラム7と、帯電手段である帯電ローラ8と、現像手段9を一体的にカートリッジ化したものである。
【0077】
感光層7e(図6)を有する電子写真感光体である感光体ドラム7を回転し、帯電手段である帯電ローラ8へ電圧印加して前記感光体ドラム7の表面を一様に帯電する。次いで光学系1からの画像情報に応じたレーザービーム光を露光開口1eを介して感光体ドラム7へ照射して潜像を形成する。そしてこの潜像をトナーを用いて現像手段9によって現像する。
【0078】
帯電ローラ8は感光体ドラム7に接触して設けられており、感光体ドラム7に帯電を行う。この帯電ローラ8は、所定の押圧力を付与され、感光体ドラム7との当接面にニップ部が形成され、後述する帯電ローラ駆動手段により、感光体ドラム7に対して当接面が逆方向に移動するように回転する。即ち、帯電ローラ8と感光体ドラム7は同一方向(本実施例の場合は時計方向)に回転する。帯電ローラ8と感光体ドラム7の支持及び駆動構成については後述する。
【0079】
光学系1は、レーザーダイオード1a、ポリゴンミラー1b、レンズ1c、反射ミラー1dを有している。
【0080】
現像手段9は、感光体ドラム7の現像領域へトナーを供給して、感光体ドラム7に形成された潜像を現像する。本例での現像手段9は、磁性一成分絶縁トナー(ネガトナー)を用いた反転現像装置であり、トナー容器11A内のトナーをトナー送り部材9bの回転によって、現像ローラ9cへ送り出し、固定磁石を内蔵した現像ローラ9cを回転させると共に、現像ブレード9dによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ9cの表面に形成し、そのトナーを感光体ドラム7の現像領域へ供給する。
【0081】
そして、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化するものである。
【0082】
現像ブレード9dは、現像ローラ9cの周面のトナー量を規定すると共に摩擦帯電電荷を付与するものである。
【0083】
現像ローラ9cの近傍には現像室内のトナーを循環させるトナー攪拌部材9e(図3)を回動可能に取り付けている。
【0084】
トナーは、結着樹脂、磁性体粒子、電荷制御剤を混合し、混練、粉砕、分級の各工程を経て作製し、これに帯電促進粒子や流動化剤を外添剤として添加して作製されたものである。
【0085】
感光体ドラム7側から記録媒体2側へのトナー像の転写は、転写ローラ4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加して、感光体ドラム7に形成されたトナー像を記録媒体2に転写する。
【0086】
本実施例のプリンタは、クリーナーレスであり、記録媒体2に対するトナー像転写後の感光体ドラム7表面に残留する転写残トナーは、クリーナーで除去されることなく、感光体ドラム7の回転に伴い、帯電手段8を経由して現像手段9に至り、現像と同時に回収される(所謂トナーリサイクルプロセス)。
【0087】
図3はプロセスカートリッジBの内部構造を示す横断面模型図、図4は外観斜視模型図、図5はプロセスカートリッジを裏返えしてかつドラムシャッタ部材を開いた状態の外観斜視模型図である。
【0088】
プロセスカートリッジBは、トナーを収納するトナー容器(トナー収納部)11Aを有するトナー枠体11と現像ローラ9c等の現像手段9を保持する現像枠体12とを結合し、これに感光体ドラム7及び帯電ローラ8を取り付けたドラム枠体13を腕部19と軸部22を介して回動可能に結合してカートリッジ化したものである。
【0089】
また、このプロセスカートリッジBには、画像情報に応じた光を感光体ドラム7へ照射するための露光開口部1e及び感光体ドラム7を記録媒体2または転写ローラ4に対向するための転写開口部13nが設けてある。詳しくは、露光開口部1eはドラム枠体13に設けられており、また、転写開口部13nは現像枠体12とドラム枠体13との間に構成される。
【0090】
更にこのプロセスカートリッジBには、プリンタ本体14から取り外したときに転写開口部13nを覆い、感光体ドラム7を長時間光に晒されるあるいは異物との接触等から保護するドラムシャッタ部材18が現像枠体12に回動可能に設けられている。図3は転写開口部13nがドラムシャッタ部材18で覆われた状態を示している。
【0091】
そしてこのプロセスカートリッジBは、操作者によってプリンタ本体14に着脱可能であり、このカートリッジ着脱手段は、プリンタ本体14の開閉部材35を図1の2点鎖線示のように軸35aを中心に開くと、プリンタ本体14内のカートリッジ装着部の空間が現れ、その左右に不図示のカートリッジ装着ガイド部材が配されており、プロセスカートリッジBのガイド18a及び18b(図4・図5)が該装着ガイド部材に嵌合して導かれ、プロセスカートリッジBがプリンタ本体14に着脱されるものである。
【0092】
このプロセスカートリッジBの着脱動作に連動して前記ドラムシャッタ部材18は自動的に開閉する。すなわちドラムシャッタ部材18はプロセスカートリッジBがプリンタ本体14に装着されることで図1のように転写開口部13nから逃がし移動された開き状態に保持され、プロセスカートリッジBがプリンタ本体14から取り出されると図3の実線示のように転写開口部13nを覆い塞いだ位置に移動された閉じ状態に保持される。
【0093】
プロセスカートリッジBはプリンタ本体14に対して所定に装着されることで、プリンタ本体14側と機械的・電気回路的に所定にカップリング状態になる。
【0094】
次に本実施例に係る主要部分の構成について詳細に説明する。
【0095】
まず、帯電手段の構成について説明する。本実施例に係る帯電工程は、帯電ローラ8上を帯電促進粒子で覆った注入帯電装置により行われる。
【0096】
帯電ローラ8は導電性を有する弾性ローラであり、金属製の芯金上にゴム或いは発泡体の可塑性部材(可撓性部材、弾性部材)から成る中抵抗層がローラ状に形成されている。中抵抗層は、樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により形成されている。
【0097】
また、前記帯電促進粒子は、二次集合体を含めた平均拉径が3μm、比抵抗106Ω・cmの導電性酸化亜鉛粒子で、トナーの帯電極性のマイナスに対して、逆の極性であるプラスである。帯電促進粒子の材料としては、他の金属化合物などの導電性無機粒子や有機物との混合物など各種導電粒子が使用可能である。
【0098】
次に、感光体ドラム1・帯電ローラ8の支持、駆動構成、制御系統について図6および図7により説明する。図6は、帯電ローラ8及び感光体ドラム7の支持構成及び駆動構成を示す模式説明図、図7は制御系統の模式図である。
【0099】
前記帯電ローラ8の芯金8a両端部には、感光体ドラム7と芯金8aとの距離を一定に保つための円筒状の突当て部材200が回転自在に設けられている。前記突当て部材200は、帯電ローラ8の外径よりも小さい外径に設定されており、本実施例では半径で0.2mm程度小となるように設定されている。
【0100】
また、帯電ローラ8は、ドラム枠体13に揺動可能に設けられた軸受201に回転自在に支持されている。
【0101】
詳しくは、ドラム枠体13に設けられたガイド部13a(図3)に摺動性樹脂(例えばポリアセタール)等から成る軸受201が取り付けられ、更に、軸受201には、帯電ローラ8を感光体ドラム7に圧接する方向に付勢力を与えるための圧縮コイルバネ202が設けられている。
【0102】
一方、帯電ローラ8の芯金8aの長手方向一端部には、カップリング部材203が芯金8aに対して回転不能に設けられている。前記カップリング部材203はプリンタ本体14に設けられた第2駆動伝達軸500と結合し、駆動力を伝達される。
【0103】
前記第2駆動伝達軸500は、前記のプリンタ本体開閉部材35(図1)の開閉動作に連動し、周方向に回転可能で、軸方向に揺動可能に構成されており、プロセスカートリッジBをプリンタ本体14に装着し、開閉部材35を閉じると第2駆動伝達軸500が突出し、カップリング部材203と結合し、開閉部材35を開くと前記突出方向とは逆方向に後退し、カップリング部材203との結合が解除され、プロセスカートリッジBの取り出しが可能となる。第2駆動伝達軸500を開閉部材35の開閉動作に連動させる方法としては、開閉部材35にレバー等を設ければよい。
【0104】
前記第2駆動伝達軸500は、駆動源としての第2駆動モータ(第2駆動手段)501からギヤ等(不図示)を介して駆動力を伝達される。また、第2駆動モータ501は、第2駆動制御手段(モータドライバ)502と接続されており、演算制御手段(CPU)651(図7)からの情報に基づき、帯電ローラ8の回転速度が制御される。
【0105】
次に感光体ドラムユニットU及び、感光体ドラムユニットUの駆動構成について説明する。本実施例に係る感光体ドラム7は、アルミシリンダーの外側に有機光導電体層7eを塗布して構成し、ドラム枠体13に回転自在に支持されている。
【0106】
感光体ドラム7の周上には、感光体ドラム7の表面を一様に帯電させるための帯電ローラ8が配置され、プリンタ本体14に設けられた第1駆動モータ(第1駆動手段)600の駆動力を感光体ドラム7に、また前記のように第2駆動モータ(第2駆動手段)501の駆動力を帯電ローラ8に伝達することにより、感光体ドラム7と帯電ローラ8をそれぞれ画像形成動作に応じて回転させるよう構成されている。
【0107】
第1駆動モータ600は第1駆動制御手段(モータドライバ)602と接続されている。
【0108】
感光体ドラム7の軸線方向一方端部には、ドラムフランジ36が固定されている。感光体ドラム7とドラムフランジ36は、感光体ドラム7の内径7dにドラムフランジ36に設けた嵌合外径部36bを嵌合させ、感光体ドラム7の端部をドラムフランジ36に設けた凹部(図示せず)内に曲げ切ることにより固定している。
【0109】
ドラムフランジ36には、ギヤ部40が設けられており、現像ローラ9cに設けられている、現像ローラ9cを回動駆動するための現像ローラギヤ(図示せず)に噛合し、現像ローラ9cに駆動力が伝達される。
【0110】
また、前記ドラムフランジ36には軸部36aが設けられており、ドラム枠体13に設けられた軸受部材300の嵌合内径部300aに嵌合し、回転可能に軸支される。
【0111】
更に、ドラムフランジ36には、プリンタ本体14から駆動力を受けるための駆動力受け部としての凸部36dが形成されている。前記凸部36dは、プリンタ本体14に設けられた第1駆動伝達軸601の凹部601aと嵌合して駆動力を伝達される。
【0112】
前記第1駆動伝達軸601は、前述した第2駆動伝達軸500と同様に、プリンタ本体開閉部材35(図1)の開閉動作に連動し、周方向に回転可能で、軸方向に揺動可能に構成されており、プロセスカートリッジBをプリンタ本体14に装着し、開閉部材35を閉じると第1駆動伝達軸601が突出し、凸部36dと結合し、開閉部材35を開くと前記突出方向とは逆方向に後退し、凸部36dとの結合が解除され、プロセスカートリッジBの取り出しが可能となるよう構成されている。
【0113】
第1駆動伝達軸601は、駆動源としての第1駆動モータ600からギヤ等(不図示)を介して駆動力を伝達される。
【0114】
感光体ドラム7の軸線方向のもう一方の端部には、ドラムフランジ37が固定されている。
【0115】
固定方法については、ドラムフランジ36と同様に、感光体ドラム7の内径7dにドラムフランジ37に設けたの嵌合外径部37bを嵌合させ、感光体ドラム7の端部をドラムフランジ37に設けた凹部(図示せず)内に曲げ切ることにより固定している。
【0116】
ドラムフランジ37には、ギヤ37aが設けられており、転写ローラ4に設けられた転写ローラギヤ(不図示)に噛合し、転写ローラ4に駆動力を伝達する。従って、転写ローラ4は、感光体ドラム7の回転に呼応して回転駆動される。
【0117】
また、ドラムフランジ37には、嵌合穴37dが設けられており、ドラム枠体13に設けられたドラム軸100の軸部100bに軸支される。ドラム軸100は、ドラム枠体13に設けられた圧入内径13kに外径部100aが圧入されて固定されている。
【0118】
更に、ドラムフランジ37には、ドラムアース接点700が設けられている。ドラムアース接点700は、導電性材料(例えば、銅合金、SUS等)よりなり、熱溶着等によりドラムフランジ37に設けられたドラムアース接点取り付け部(図示せず)に固定されている。
【0119】
ドラムアース接点700は、略円板状に形成された基盤700cの外周の2箇所に第一接点部(図示せず)を有し、該第一接点部間の中央部位に第二接点部700bを有している。
【0120】
そして、第一接点部が感光体ドラム7の内径部7dに圧接し、第二接点部700bがドラム軸100の先端面100cに弾性的に接するよう嵌合穴部37dの外径部位に配置されて、感光体ドラム7とドラム軸100が電気的に接続されるよう構成されている。
【0121】
尚、プリンタ本体14には接点部材800が配設されており、プロセスカートリッジBをプリンタ本体14に装着すると、前記接点部材800が前記ドラム軸100の端面100dと電気的に接続し、感光体ドラム7のアースが可能となる。
【0122】
前記ドラムフランジ36、37の材質としては、ポリアセタール(Polyacetal)、ポリカーボネイト(polycarbonate)、ポリアミド(polyamide)、及び、ポリブチレンテレフタレート(polybutylenetelephthalate)等の摺動性の良好な樹脂材料を用いることで、変音、振動等の無い滑らかな駆動伝達が可能となる。但し、同様の効果を有する他の材質を適宜選択して用いても構わない。
【0123】
(2)トナー残量検知手段20
上記注入帯電方式において長期の使用により帯電性能の低下、より詳しくは帯電均一性の低下、が発生することがある。これは、主に帯電ローラ8上に僅かずつ蓄積された絶縁体であるトナーによって、帯電促進粒子と感光体ドラム7との接触面積が減少することによる。
【0124】
ここで本実施例では、帯電促進粒子と感光体ドラム7との接触機会を増加することで帯電性能を維持する。具体的には、現像手段9のトナー容器11A内のトナーの残量をトナー量検出手段20(図7)により検出させ、その検出トナー残量に応じて帯電ローラ8の回転速度を変更し、感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速を可変する制御を行わせる。もしくは、トナーの残量と感光体ドラム7の寿命とを加味した上で、帯電ローラ8の回転速度を変更し、感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速を可変する制御を行わせる。
【0125】
なお、演算制御手段(CPU)で、検出したトナー残量からトナー消費量を算出して、算出したトナー消費量に応じて帯電ローラ8の回転速度を変更し、感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速を可変する制御を行わせても良い。
【0126】
現像手段9のトナー容器11A内の、現像に使用可能なトナーの残量を検知するためトナー残量検知手段手段を図8、図9、図10に示す。
【0127】
図8は本発明に従ったトナー量検出手段20を説明するためのトナー容器の一部切欠き斜視図、図9は測定電極部材及び基準電極部材の一実施例を示す正面図、図10は測定電極部材及び基準電極部材の他の実施例を示す正面図である。
【0128】
トナー量を検出する検出手段20は、現像手段9のトナー容器11A内のトナー量を検出するもので、本実施例のものはトナー量を検知する測定電極部材20Aと、環境、即ち、雰囲気の温度、湿度を検知し、基準用信号を出力する比較部材としての基準電極部材20Bとを有する。
【0129】
測定電極部材20Aは、例えば図8に示すように、現像手段9のトナー容器11Aの内部側面、或いは底面などの、トナーと接触する位置であって、しかも、トナーが減少するに従って、トナーとの接触面積が変動するような方向に配置される。
【0130】
又、基準電極部材20Bは測定電極部材20Aが配置されたと同じ側のトナー容器11A内であって、トナーと接触することのない箇所に設けることができる。
【0131】
測定電極部材20A及び基準電極部材20Bは、基板22の上に所定の間隔をもって平行に形成された一対の電極、即ち、入力側電極23及び出力側電極24を有する。
【0132】
本実施例では、図9に示すように、電極23、24は、所定間隔Gにて平行に並置された少なくとも一対の電極部分23a〜23f、24a〜24fを有し、各電極部分23a〜23f、24a〜24fは、連結電極部分23g、24gにて互いに連結されており、2つの電極23及び24は、互いに組み合わさった多数の凹凸形状とされている。
【0133】
勿論、測定電極部材20の電極パターンは、これに限定されるものではなく、図10に示すように一対の電極23、24を互いに所定の間隔にて平行に配置された渦巻き形状に形成することもできる。
【0134】
上述のようなトナー量検出手段20によれば、トナー容器11Aの内部の側面若しくは底面にトナーが減少する方向に設置された測定電極部材20Aに対するトナーの接触面積の変化、即ち、測定電極部材20Aの静電容量の変化を測定し、その値によりトナー容器11A全体のトナー量を逐次に検出する。トナー量の検出はトナー量検出手段20から演算制御手段651に入力する静電容量の変化情報から演算制御手段651が行う。
【0135】
つまり、トナーの誘電率は空気より大きいため、測定電極部材20Aにトナーが接触している部分(トナーが有る部分)は、接触していない部分(トナーが無い部分)に比べて出力される静電容量が大きい。
【0136】
従って、その静電容量の変化を測定すればトナー容器11A内のトナー量の変化を推定できる。
【0137】
基準電極部材20Bは、上記測定電極部材20Aと同様とされ、図9に示すように、基板22の上に所定の間隔Gをもって平行に形成された一対の入力側電極23(23a〜23f)及び出力側電極24(24a〜24f)を有し、2つの電極23及び24が互いに組み合わさった多数の凹凸形状とすることもできるし、又、図10に示すように渦巻き形状に形成することもできる。
【0138】
基準電極部材20Bは、温度、湿度などの環境条件などによる電極部材の静電容量の変動をキャンセルするため、測定電極部材20Aに対して基準用の比較部材として機能する。
【0139】
つまり、測定電極部材20Aの出力は、環境の変化により変動する基準電極部材20Bの出力と比較される。例えば基準電極部材20Bの所定の静電容量をトナーが無いときの測定電極部材20Aと同じ値に設定して基準電極部材20Bと測定電極部材20Aの出力の差分を取ることにより、トナーによる静電容量の変化分のみの出力を得ることが可能になるため、トナー残量検知の精度を高めることができる。
【0140】
測定電極部材20Aは、パターン表面の接触部分の静電容量を測定してトナー容器11A内のトナー量を推測しているため、その値は、環境(湿度、温度など)の変化により変動する。例えば、湿度が高くなると空気中の水蒸気量が多くなるので検知部材20Aに触れている大気の誘電率も増加する。そのため同一のトナー量の時でも環境が変化すると測定電極部材20Aからの出力も変わってくる。又、パターンを形成している基板22も吸湿する材質では吸湿により誘電率が変化するため環境変動となる。
【0141】
そのため測定電極部材20Aと同じ環境変動をする比較部材としての基準電極部材20B、即ち、例えば測定電極部材20Aと同一な構成とされトナーとは接していない構成とされる基準電極部材20Bを、測定電極部材20Aと同じ環境下に置いて両方の出力を比較して差分を取り環境変動をうち消すことにより、環境変動に影響されずにトナー残量を測定することができる。
【0142】
また、上述のように、トナー容器11Aにはトナー残量逐次検知のための測定電極部材20A及び基準電極部材20Bが設けられるが、トナー量を検出する検出手段20としては、更に、好ましくは、現像手段9には、アンテナ棒、即ち、電極棒9h(図3)が現像ローラ9cと所定間隔をもって現像ローラ9cの長手方向に所定の長さだけ延在して設ける。
【0143】
この構成により、現像ローラ9cと電極棒9hとの間の静電容量の変化を検知することによってトナーエンドを検知できる。
【0144】
なお、本発明においてトナー量検知手段20として、静電容量を利用した構成について説明したが、特開平11−282239号公報で開示されているような、トナー面を機械的に検知してトナー残量を逐次検知する手段であっても構わない。
【0145】
(3)記憶手段60
図3、図7、図14において、60はプロセスカートリッジB側に配設具備させた記憶手段である。この記憶手段60とプリンタ本体14側の演算制御手段651との両者間で読み出し/書き込み手段611を介して情報の授受がなされる。
【0146】
本発明に使用される不揮発性記憶手段60としては、信号情報を書き換え可能に記憶、保持するものならば特に制限は受けないが、例えばRAMや、書き換え可能なROM等の電気的な記憶手段、磁気記録媒体や磁気バブルメモリ、光磁気メモリ等の磁気的記憶手段などが使用される。
【0147】
本実施形態においては、取扱い安さやコストの点からNV(NonVolatile)RAMを使用した。
【0148】
記憶手段60には、プロセスカートリッジBに残されているトナー量に応じた帯電ローラ8の適正回転数のデータマップ、もしくは、トナー量検出手段20から得られたトナー量に関する情報(トナー消費量・トナー残量)と、感光体ドラム7と帯電ローラ8の摺擦距離Lの情報を書き込む。
【0149】
書き込みは、トナーを一定量消費したタイミング、あるいは、記録媒体2を一定量印刷したタイミング、もしくは、摺擦距離Lを一定量消費したタイミングで行う。
【0150】
(4)帯電ローラ8の回転数制御
本実施例では、あらかじめ記憶手段60に格納された帯電ローラ最適回転数を、現像手段9のトナー容器11A内のトナー量があるトナー残量になると呼び出し、それに応じて帯電ローラ回転数を変更する。
【0151】
図11に本実施例におけるトナー量と帯電ローラ回転数の関係を示す。
【0152】
プロセスカートリッジBの未使用状態から、ある一定量トナーを消費するまでは初期回転数n1で帯電ローラ8を回転させる。初期回転数についても記憶手段60に記録しておく。
【0153】
演算制御手段651は、前述のトナー量検知手段20でトナー消費量を逐次もしくは周期的に検知し、規定量XT1消費するまでは、第2駆動制御手段502をして帯電ローラ8の回転数が初期回転数n1を継続するように第2駆動モータ501の駆動を制御する。
【0154】
XT1の時点で、記憶手段60からXT1以降の最適回転数n2を呼び出し、その回転数n2で帯電ローラ8を駆動する。
【0155】
同様に、XT1からXT2の時点までは、回転数n2で駆動し、XT2の時点以降は記憶手段60から次期最適回転数n3を呼び出して回転数を変更する。
【0156】
この手順を繰り返すことで、帯電ローラ回転数をトナー消費限界まで最適な値にすることができる。すなわち、帯電促進粒子と感光体ドラム7との接触機会を増加することで帯電性能を維持する。
【0157】
記憶手段60の取り付け箇所は、画像形成装置本体に取り付けることも可能であるし、個々のプロセスカートリッジに取り付けることも可能である。
【0158】
記憶手段60をプロセスカートリッジBに持たせた場合は、生産開始後に条件変更をしたくなった時に、例えば、新たな高性能材料を発見し部品を変更したい時などに、画像形成装置本体を変更せずデータマップの変更のみで対応できる可能性がある。
【0159】
(第2の実施例)
本実施例では、上記第1の実施例のトナー消費量のみならず、感光体ドラム7と帯電ローラ8との摺擦距離も、帯電ローラ8の回転数制御のパラメータとして用いる。すなわち、感光体ドラム1と帯電ローラ8の摺擦された累積距離を記憶手段60に書き込み、現像手段9のトナー容器11A内のトナー量があるトナー残量になると、摺擦距離に応じた帯電ローラ最適回数を呼び出し、それに応じて帯電ローラ回転数を変更する。
【0160】
摺擦距離を考慮することで、感光体ドラム7が持っている寿命マージンを、帯電均一性のためのマージンとして有効に利用することができる。
【0161】
本実施例における帯電ローラ8の回転数変更方法について図12を用いて説明する。図12は本実施例に係る制御におけるトナー量と摺擦距離および周速差の関係を示すグラフである。
【0162】
まず、図12のトナー消費量と摺擦距離および周速差の関係を示すグラフについて説明を行う。これは、プロセスカートリッジ使用中のトナー消費量と感光体ドラム7と帯電ローラ8との摺擦距離の関係を示す。横軸にトナー消費量、縦軸に摺擦距離をとる。
【0163】
a)摺擦距離とドラム寿命
本発明の電荷注入帯電方式において、帯電促進粒子と感光体ドラム7の接触機会を多く取ることが重要であり、そのために、帯電ローラ8と感光体ドラム7を同方向に回転駆動している。
【0164】
感光体ドラム7と帯電ローラ8の接触面における、感光体ドラム7表面の周速をVa、帯電ローラ8表面の周速をVbとすると、感光体ドラム7と帯電ローラの周速差Vは
V=Va+Vb
で与えられる。
【0165】
感光体ドラム7表面の周速Vaは一定である場合が多いが、中には高解像度で記録するために感光体ドラム7の周速Vaを遅くするモードを有する、いわゆる印刷スピード(感光体ドラム7の周速Va)の多速制御を行うものもある。具体的に、図7において、像担持体である感光体ドラム7の回転は第1駆動手段である第1駆動モータ600でなされ、感光体ドラム7の回転数(周速)制御は、演算制御手段651が第1駆動制御手段601をして第1駆動モータ600を制御することでなされる。
【0166】
感光体ドラム7と帯電ローラ8の接触部における摺擦距離Lは、周速差Vと感光体ドラム7と帯電ローラ8の回転駆動時間Tの積
L=V×T
であらわされ、演算制御手段で計算することにより求める。
【0167】
なお、感光体ドラム7の寿命は感光体ドラム7の表面の削れ量によってきまり、削れ量は摺擦距離Lとリニアの関係が成り立つ、つまり摺擦距離Lがある一定の値LL(摺擦限界)に達する時、感光体ドラム7の寿命が終了することとなる。この摺擦限界LLはプロセスカートリッジBの記憶手段60にあらかじめ記憶しておく。
【0168】
b)トナー消費量Xと摺擦距離Lの読み出し/書き込み
トナー消費量Xと摺擦距離Lはあるタイミングで、演算制御手段651により読み出し/書き込み手段611を通じプロセスカートリッジBの記憶手段60に書き込み/読み出しされる。
【0169】
本実施例では書き込みのタイミングとして、トナーを一定量消費したタイミング(X1、X2、…)を採用している。このタイミングでトナー消費量Xと摺擦距離Lのデータをセットにして記憶手段60に格納する。
【0170】
書き込むタイミングとしては、その他の例として、記録媒体2を一定量印刷したタイミング、もしくは、摺擦距離Lを一定量消費したタイミングで行うことが考えられる。
【0171】
c)目標摺擦距離
図12にトナー消費量と、摺擦距離の関係を示した。
【0172】
直線1は、標準的印字率でトナーを消費し、かつ、プロセスカートリッジの初期段階における帯電ローラ回転数を継続した場合の直線である。図12中の縦軸に摺擦限界距離を示した。トナー消費限界における直線1の摺擦距離Lnと、摺擦限界との差が、感光体ドラムの寿命に関するマージンである。
【0173】
目標摺擦距離は、Lnよりも摺擦限界距離にちかい値に設定する。トナー消費限界までの間に、帯電ローラ回転数を上げることで、目標摺擦距離へ近づける。
【0174】
d)帯電ローラ回転数変更タイミング
プロセスカートリッジ使用開始時には、あらかじめ決められた回転数で帯電ローラを駆動している。
【0175】
帯電ローラに現像剤が蓄積する可能性は、プロセスカートリッジBの寿命の後半である。ここで説明する方法は、トナー容量の3/4を消費し終わったところを変更タイミングとした。タイミングはこれに限るものではない。
【0176】
e)帯電ローラ回転数
図12に帯電ローラ回転数を変更する構成にした場合のトナー消費量と、摺擦距離の関係を示した。
【0177】
破線1および2は、それぞれ異なる画像を形成してきた履歴の例である。
【0178】
回転数変更点XTまで、帯電ローラ回転数は初期状態のままである。しかし、画像印字率の大小によって、回転数変更点XTにおける摺擦距離に差ができる。
【0179】
回転数変更点XTにおける摺擦距離を記憶手段60から読み出し、その摺擦距離に応じた回転数を呼び出す。この回転数は、目標摺擦距離に近づける回転数を記憶手段60に記録しておく。
【0180】
図12の破線1の例は、回転数変更点XTの時点で、摺擦距離L1が少ない。このL1に応じて、記憶手段60から回転数n2が選ばれる。n2は、摺擦目標距離に向かうべく、使用開始時の回転数よりも大きい。破線1は回転数を上げることで、矢印1の方向へ推移する。
【0181】
破線2は、破線1に比べて摺擦距離が大きくなっている。回転数変更点で与えられる変更回転数は、n5<n2であるが、やはり回転数を上げて目標摺擦距離へ向かわせる。
【0182】
以上のように、トナーを一定量消費したところで、摺擦距離に応じて帯電ローラ8の回転数を増加することによって、感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速を可変制御して、長期の使用にわたり、帯電性の維持が可能となる。
【0183】
(第3の実施例)
図13は本実施例を説明するトナー消費量と摺擦距離の関係を表すグラフである。本実施例では更にきめ細かい制御方法を採用する。
【0184】
本実施例では、帯電ローラ回転数をプロセスカートリッジBの寿命付近での帯電均一性を狙ったものである。
【0185】
本実施例では、帯電ローラ回転数の変更を複数回行うことで、より長期間にわたり高い帯電性を発揮させる例を説明する。
【0186】
ここでは、トナー消費量が1/2のタイミングXT1と、3/4のタイミングXT2の、2回の変更を加える例を用いる。変更する回数は2回に限るものではない。
【0187】
破線1および2は、それぞれ異なる画像を印字した履歴の例をあらわす。
【0188】
破線1で、帯電ローラ回転数変更点XT1において第1の実施例と同様に回転数をn11に変更する。回転数を変更したあとのトナー残量が多く、その後、印字率が回転数変更前と大きく異なる画像形成を繰り返したときに、目標摺擦距離とのズレが大きくなってしまう可能性がある。
【0189】
しかし、ある一定量のトナーを消費したところで(XT2)再び帯電ローラ回転数に変更を加え、再び目標摺擦距離に向かわせることができる。
【0190】
以上のように、帯電ローラ8の回転数変更を多段階に行うことで印字率や連続してプリントされる枚数などのばらつきによらず、感光体ドラム7のマージンを有効に利用して、プロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
【0191】
そして、この履歴データを保存するタイミングを、前記パラメータを一定量消費した毎に設定したが、一定量に限定する必要も無い。
【0192】
(第4の実施例)
第1から3の実施例では、記憶手段60には帯電ローラ回転数のデータを格納しておくのみであった。
【0193】
本実施例ではプロセスカートリッジBの寿命までに、ユーザがどのように使用したかを記録しておく。記録内容としては、摺擦距離・トナー残量の履歴である。
【0194】
本実施例の帯電ローラ8の回転数制御方法について、図14、図15、および図16〜18を用いて説明する。
【0195】
図15は本実施例に係る制御におけるトナー量と摺擦距離および周速差の関係を示すグラフである
図16〜18は本実施例に係る制御方法を説明するフローチャートである。
【0196】
まず、図15のトナー消費量と摺擦距離および周速差の関係を示すグラフについて説明を行う。これは、プロセスカートリッジ使用中のトナー消費量と感光体ドラム7と帯電ローラ8との摺擦距離の関係を示す。横軸にトナー消費量、縦軸に摺擦距離をとる。
【0197】
a)トナー消費量X
トナー消費量Xはトナー量検出手段20によって得られた情報を元に、演算制御手段651にて初期のトナー量と現在のトナー量の差を計算することで求められる。このトナー消費量XはプロセスカートリッジBの記憶手段60に記憶する。
トナー消費限界XXはトナーを消費できる限界の量である。このトナー消費限界XXの値は、プロセスカートリッジBの記憶手段60にあらかじめ記憶しておく。
【0198】
b)摺擦距離L
感光体ドラム7と帯電ローラ8の接触部における摺擦距離Lは、前述のように周速差Vと感光体ドラム7と帯電ローラ8の回転駆動時間Tの積
L=V×T
を演算制御手段で計算することにより求める。
【0199】
摺擦限界LLは摺擦できる限界値のことである。この摺擦限界LLはプロセスカートリッジBの記憶手段60にあらかじめ記憶しておく。
【0200】
c)トナー消費量Xと摺擦距離Lの読み出し/書き込み
トナー消費量Xと摺擦距離Lはあるタイミングで、読み出し/書き込み手段611を通じプロセスカートリッジBの記憶手段60に書き込み/読み出しされる。
【0201】
本実施例では書き込みのタイミングとして、トナーを一定量消費したタイミング(X1、X2、…)を採用している。このタイミングでトナー消費量Xと摺擦距離Lのデータをセットにして記憶手段60に格納する。
【0202】
書き込むタイミングとしては、その他の例として、記録媒体2を一定量印刷したタイミング、もしくは、摺擦距離Lを一定量消費したタイミングで行うことが考えられる。
【0203】
d)摺擦予測値LA
図15中にプロットされている点(P0、P1、P2、…Pj−2、Pj−1、Pj)はプロセスカートリッジBに記憶されているトナー消費量Xと摺擦距離Lのデータセットである。
【0204】
プロセスカートリッジBの使い始め(P0)から現在(Pj)までの履歴があらわされている。
【0205】
このデータを使用して、トナー消費限界XXでの摺擦距離の予測を行う。
【0206】
トナー消費量Xと摺擦距離Lの関係をあらわす予測直線1をP0とPjの2点を使用して求め、さらにトナー消費限界XXでの摺擦予測値LAを求める。
本実施例では予測直線を求めるのにP0とPjの2点を使用したが、P0、P1、…、Pj−1、Pjを使用して1次近似を行う方法でも良い。
【0207】
e)帯電ローラ回転数制御
摺擦予測値LAと摺擦限界LLの比較を行う、摺擦予測値LAが摺擦限界LLより小さい場合には、感光体ドラム7単体の寿命マージンがあることを意味するので、帯電ローラ8の回転数を上げて(周速差を上げて)感光体ドラム7のマージンを帯電性能の維持に有効に利用する。
【0208】
具体的には、P0からPjまでの周速差VをV1、Pj以降の周速差をV2として、Pj以降が制御直線1上に乗るようにV2を制御する(V1<V2)。
【0209】
制御直線とは、Pj(Xj,Lj)と摺擦限界PP(XX,LL)の2点を結ぶ直線であり、この直線を満たす関係でトナー消費Xと摺擦距離Lが推移すれば、トナーと感光体ドラム7が同時に寿命を消耗することができる。
【0210】
予測直線1および制御直線1の傾きと、周速差Vには比例の関係が成り立つので、
V1:V2=Lj/Xj:(LL−Lj)/(XX−Xj)
上式から
周速差V2=((LL−Lj)/(XX−Xj))/(Lj/Xj)×V1
が求まる。
【0211】
さらに、周速差V2は感光体ドラム7表面の周速Va、帯電ローラ8表面の周速Vbの和なので
V2=Va+V2b(ただし、V2bは制御後の帯電ローラ8の周速、Vaは制御しないので不変)
V2bはV2b=V2−Vaより計算される。
【0212】
帯電ローラ8の回転数n2は周速V2bを帯電ローラの半径で除すれば求まる。
【0213】
以降は、今求めた回転数n2で帯電ローラ8の回転駆動する。
【0214】
以上述べた制御方法を図16〜18のフローチャートを用いて説明を行う。
【0215】
ステップ1:プリンタ本体14に電源投入がなされるか、もしくはCRGの挿入を検知したらステップ2へ進む。
【0216】
ステップ2:ステップ2では挿入されているプロセスカートリッジBが新品であるかの判断を行う。新品かどうかの情報はプロセスカートリッジに設けた記憶手段60にトナー消費履歴、摺擦履歴が書き込まれているかどうかで判断する。この履歴が書き込まれていなければ新品であると判断しステップ3へ、書き込みがあれば、新品ではないのでステップ4へ進む。
【0217】
ステップ3:新品である場合にはトナー消費履歴、摺擦履歴の初期値P0(X0,L0)=(0,0)と最終情報P(X,L)=(0,0)を記憶手段60に書き込む。書き込んだ後ステップ4へ進む。
【0218】
ステップ4:最新のトナー消費履歴情報Xkを記憶手段60から読み込む。
【0219】
ステップ5:最終のトナー消費情報Xと摺擦情報Lを記憶手段60から読み込む。
【0220】
ステップ6:帯電ローラ8フ最適制御をすでに行っているかの判別するために、最適回転数n2を読み込む。正常に読み込めれば、最適制御を行っているのでステップ22へ、データを読み込めない時は、未制御状態なのでステップ7へと進む。
【0221】
ステップ7、8、9:感光体ドラム7と帯電ローラ8の回転中に、感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速差と回転時間から摺擦距離Lを積算する。摺擦距離Lは使い始めからの総摺擦距離である。回転が停止したらステップ10へ進む。
ステップ10:トナー量検出手段20を用いて、残トナー量を測定し現時点でのトナー消費量を計算する。
【0222】
ステップ11:回転停止後、記憶手段20に記録されている、トナー消費量Xと摺擦距離Lの最終情報を上書きして更新する。
【0223】
ステップ12:トナーが一定量XC消費された毎に、トナー消費量と摺擦距離の情報を履歴として記憶手段20に追加しながら書き込んでいく方式を採用しているので、前回記憶した最新履歴のトナー消費量Xkからのトナー消費の増加(X−Xk)を計算する。
【0224】
一定量XC消費されているのであれば履歴を追加するのでステップ13へ、一定量消費していないのであればステップ7へ進む。
【0225】
ステップ13:履歴を増やすので、添え字kをインクリメントする。
【0226】
ステップ14:最終情報P(X,L)を最新履歴Pk(Xk,Lk)として記憶手段20に追加して書き込む。
【0227】
ステップ15:帯電性能の低下はCRGの寿命後期に発生するので、帯電ローラ8の回転制御は比較的後期に行うのが望ましく、不必要に初期から回転数を上げてもドラム寿命をいたずらに縮めてしまう結果となる。
【0228】
よって、本発明ではCRG寿命後期(CRG寿命の6〜8割程度)のトナー消費量XTを帯電ローラ8の回転数制御開始のトリガーと設定した。トナー消費量Xがこのトリガーとなるトナー消費量XTを上回った時は回転数制御を行うためステップ17以降へ進む。一方、下回っているならば回転数制御の必要が無いと判断しステップ7へ戻る。
【0229】
トリガーであるトナー消費量XTは図15ではXjに相当する。
【0230】
ステップ16:帯電ローラ8の最適制御をすでに行っているかの判別するために、最適回転数n2を読み込む。
【0231】
正常に読み込めれば、最適制御を行っているのでステップ7へ進む。トナーを全量使いつづけるまで、摺擦距離Lとトナー消費量Xを積算し、記憶手段60へ記録するためステップ7へ進む。
【0232】
データを読み込めない時は、最適回転数n2での回転駆動制御を行うためにステップ17へと進む。
【0233】
ステップ17:制御直線1を求めるために初期値P0(X0,L0)と最新履歴Pk(Xk,Lk)を呼び出す。図15ではPj(Xj,Lj)に相当する。
【0234】
ステップ18:演算制御手段651にて摺擦予測値LAを計算する。
【0235】
ステップ19:摺擦限界LLと摺擦予測値LAを比較する。摺擦予測値LAが摺擦限界LLより小さいならば、ドラム寿命にマージンがあると推測できるので、帯電ローラ8の回転数制御を行うステップ20へ進む。摺擦予測値LAが摺擦限界LLより小さくないならば、ステップ7へ進む
ステップ20:帯電ローラ8の最適な回転数を計算する。そのためにはまず、最適周速差V2を計算する。これから帯電ローラ8の最適回転数n2を決定する。
【0236】
ステップ21:記憶手段60に最適回転数n2を書き込む。
【0237】
ステップ22:第2駆動制御手段にて帯電ローラ8を最適回転数n2で駆動するモードへ切り替える。
【0238】
トナーを全量使いつづけるまで、引き続き摺擦距離Lとトナー消費量Xを積算し、記憶手段60へ記録するためステップ7へ進む。
【0239】
以上のように、トナー消費量Lと感光体ドラム7と帯電ローラ8の摺擦距離Lの履歴を利用して、感光体ドラム7のマージンを計算し、そのマージンに応じて帯電ローラ8の最適な制御を行い回転数を増加することによって、長期の使用にわたり、帯電性の維持が可能となる。
【0240】
(第5の実施例)
図19は第5の実施例を説明するトナー消費量と摺擦距離の関係を表すグラフである。本実施例では更にきめ細かい制御方法を採用する。
【0241】
第4の実施例の制御直線は過去の状態が今後も続くことを前提としているので、実際とのずれが生じる場合がある。印字率や連続してプリントされる枚数などのばらつきによって、トナー消費と摺擦距離の関係は変化するからである。
【0242】
第4の実施例では帯電ローラ8を最適に駆動制御するためのトリガーは1箇所だけであったが、本実施例ではトリガーを複数設けてよりきめの細かい制御を行う。
【0243】
本実施例において、第4の実施例と異なるのは、帯電ローラ8の制御トリガーXT1以降の部分なので、この個所について説明を行う。
【0244】
1)帯電ローラ8回転数制御:第1区間
トナー消費量がXT1に達したら、トナー消費量初期からトリガーXT1までのトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴から予測直線1と摺擦予測値LA1を、前記履歴と摺擦限界PP(XX,LL)から制御直線1を求める。
【0245】
前記予測直線1と前記制御直線1から帯電ローラ8の最適回転数n2を求める。
【0246】
以降は、この最適回転数n2で帯電ローラ8を回転駆動する。
【0247】
摺擦予測値LA1は摺擦限界LLより小さいので、帯電ローラ8の回転数を上げることとなる(n2>n1)。
【0248】
なお、図19において、図の見易さを考慮して制御直線1は一部分しか描いていないが、制御直線1の先端は摺擦限界点PPを指している。
【0249】
2)帯電ローラ8回転数制御:第2区間
トナー消費量がXT2に達したら、トリガーXT1からトリガーXT2までのトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴から予測直線2と摺擦予測値LA2を、前記履歴と摺擦限界PP(XX,LL)から制御直線2を求める。
【0250】
前記予測直線2と前記制御直線2から帯電ローラ8の最適回転数n3を求める。
【0251】
以降は、この最適回転数n3で帯電ローラ8を回転駆動する。
【0252】
摺擦予測値LA2は摺擦限界LLより大きいので、帯電ローラ8の回転数を下げることとなる(n3<n2)。
【0253】
なお、図19において、図の見易さを考慮して制御直線2は一部分しか描いていないが、制御直線2の先端は摺擦限界点PPを指している。
【0254】
3)帯電ローラ8回転数制御:第3区間
トナー消費量がXT3に達したら、トリガーXT2からトリガーXT3までのトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴から、予測直線3と摺擦予測値LA3を、前記履歴と摺擦限界PP(XX、LL)から制御直線3を求める。
【0255】
前記予測直線と前記制御直線3から帯電ローラ8の最適回転数n4を求める。
【0256】
以降は、この最適回転数n4で帯電ローラ8を回転駆動する。
【0257】
摺擦予測値LA3は摺擦限界LLより小さいので、帯電ローラ8の回転数を上げることとなる(n4>n3)。
【0258】
なお、図19において、図の見易さを考慮して制御直線3は一部分しか描いていないが、制御直線3の先端は摺擦限界点PPを指している。
【0259】
なお、第1から3の区間において、それ以前の区間と同じようにトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴データを記憶手段に記録する。
【0260】
以上のように、帯電ローラ8の回転数制御を多段階に行うことで印字率や連続してプリントされる枚数などのばらつきによらず正確な制御が可能で、感光体ドラム7のマージンを有効に利用して、プロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
【0261】
なお、本実施例では制御区間を3つ区間に分割したが、3つに限定する必要は無い。
【0262】
また、3つのデータ履歴を1つの区間としているが、これも3データに限定する必要は無い。
【0263】
さらに、履歴データの保存を一定のトナーの消費毎に行っているが、保存のタイミングは摺擦距離、時間などのパラメータを用いても良い。
【0264】
そして、この履歴データを保存するタイミングを、前記パラメータを一定量消費した毎に設定したが、一定量に限定する必要も無い。
【0265】
(第6の実施例)
第6の実施例を図20を用いて説明を行う。図20は本実施例に係る制御方法を説明するグラフである。本実施例では更にきめ細かい制御方法を採用する。
【0266】
予測から導き出した制御直線(i)と実際−実際の履歴を近似した予測直線(i+1)−のトナー消費限界XXにおける摺擦距離Lの誤差LEは、予測と実際のずれの割合が同じであれば、制御を行うのが初期であるほど、大きくなる。
【0267】
また、第2の実施例のように、最適回転数n2から最適回転数n3へ移行する際、回転数を下げるのは望ましくなく、帯電ローラ8の回転数を徐々に上げていくのが望ましい。
【0268】
よって、本実施例では制御直線の目標として使用する摺擦限界LL(摺擦目標値)を、使用経過に伴い段階的に大きく変化させることで、帯電ローラの回転数を徐々に上げていく手法を採用する。
【0269】
具体的には、図21を用いて説明する。図21は本実施例に係る制御におけるトナー量と摺擦距離および周速差の関係を説明するグラフである
なお、本実施例において、前述の第2の実施例と異なるのは、帯電ローラ8の制御トリガーXT1以降の部分なので、この個所について説明を行う。
【0270】
1)帯電ローラ8回転数制御:第1区間
トナー消費量がXT1に達したら、トナー消費量初期からトリガーXT1までのトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴から予測直線1と摺擦予測値LA1を、前記履歴と摺擦目標値LL1から制御直線1を求める。
【0271】
摺擦目標値LL1は摺擦限界LLと摺擦予測値LA1をs:tに内分する値であり
LL1=(t×LL+s×LA1)/(s+t)
であらわされる。本実施例ではs:t=1:1とした。
【0272】
前記予測直線1と前記制御直線1から帯電ローラ8の最適回転数n2を求める。
【0273】
以降は、この最適回転数n2で帯電ローラ8を回転駆動する。
【0274】
摺擦予測値LA1は摺擦目標値LL1より小さいので、帯電ローラ8の回転数を上げることとなる(n2>n1)。
【0275】
2)帯電ローラ8回転数制御:第2区間
トナー消費量がXT2に達したら、トリガーXT1からトリガーXT2までのトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴から摺擦予測値LA2と予測直線2を、前記履歴と摺擦目標値LL2から制御直線2を求める。
【0276】
摺擦目標値LL2は摺擦限界LLと摺擦予測値LA2をs:tに内分する値であり
LL2=(t×LL+s×LA2)/(s+t)
であらわされる。本実施例ではs:t=1:1とした。
【0277】
前記予測直線2と前記制御直線2から帯電ローラ8の最適回転数n3を求める。
【0278】
以降は、この最適回転数n3で帯電ローラ8を回転駆動する。
【0279】
摺擦予測値LA2は摺擦目標値LL2より小さいので、帯電ローラ8の回転数を上げることとなる(n3>n2)。
【0280】
3)帯電ローラ8回転数制御:第3区間
トナー消費量がXT3に達したら、トリガーXT2からトリガーXT3までのトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴から摺擦予測値LA3と予測直線3を、前記履歴と摺擦目標値LL3から制御直線3を求める。
【0281】
摺擦目標値LL3は摺擦限界LLと摺擦予測値LA3をs:tに内分する値であり
LL3=(t×LL+s×LA3)/(s+t)
であらわされる。本実施例ではs:t=1:1としたが、第3区間は最終区間なので、s:t=0:1に設定しても良い。
【0282】
前記予測直線3と前記制御直線3から帯電ローラ8の最適回転数n4を求める。
【0283】
以降は、この最適回転数n4で帯電ローラ8を回転駆動する。
【0284】
摺擦予測値LA3は摺擦目標値LL3より小さいので、帯電ローラ8の回転数を上げることとなる(n4>n3)。
【0285】
なお、第1から3の区間において、それ以前の区間と同じようにトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴データを記憶手段に記録する。
【0286】
以上のように、摺擦目標値LAiを徐々に摺擦限界値LLに近づけていくことで、帯電ローラ8の回転数を段階的に増加することができ、感光体ドラム7のマージンを有効に利用して、プロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
なお、本実施例では制御区間を3つのブロックに分割したが、3つに限定する必要は無い。
【0287】
また、3つのデータ履歴文を1つのブロックとしているが、これも3データに限定する必要は無い。
【0288】
さらに、履歴データの保存を一定のトナーの消費毎に行っているが、保存のタイミングは摺擦距離、時間などのパラメータを用いても良い。
【0289】
そして、この履歴データを保存するタイミングを、前記パラメータを一定量消費した毎に設定したが、一定量に限定する必要も無い。
【0290】
なお、第1の実施例から第6の実施例における摺擦距離を摺擦時間すなわち帯電ローラ8の回転時間に置き換えても良い。
【0291】
(第7の実施例)
第6の実施例において、プリンタ本体14が画像形成プロセススピードを複数持つ場合を想定して説明を行う。
【0292】
a)プロセススピードと帯電性の相関性
例えば、基本スピードに対してそのp倍のスピードのモードを持つ、複数モード印刷が可能なプリンタ本体である。
【0293】
基本スピードでの未制御状態の感光体ドラム7の周速をVa、帯電ローラ8の周速をVbとする。p倍のプロセススピードにおいて、この基本スピードと同じ帯電性を維持するためには、感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速比を同じにする必要がある。
【0294】
Va/Vb=const.
b)複数モード印刷時の感光体ドラム7の周速と帯電ローラ8の周速の関係表1を用いて、複数モード印刷での感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速の関係を説明する。
【0295】
【表1】
Figure 0003943938
【0296】
▲1▼.基本モード時
基本モードの未制御時のドラム周速をVa、帯電ローラ周速をVbとする。制御時の帯電ローラ周速V2bは、前述の実施例で説明したように摺擦限界LL(摺擦目標値)と摺擦予測値LAの関係から求める。なお制御時の感光体ドラム周速は未制御時と同速(Va)である。
【0297】
▲2▼.その他のモード時
次に、その他のモードでの感光体ドラム7と帯電ローラ8の周速について説明を行う。
【0298】
この際のプロセススピードを基本モードのp倍と仮定する。よってドラム周速Va_p=Va×pである。また、帯電ローラ制御時においても感光体ドラム周速は不変でVa_pである。
【0299】
また、未制御時の帯電ローラ周速は、基本モードと同じ帯電性能を維持するため、帯電ローラ周速をVb_pとすると
Vb_p=Vb×p
となる。
【0300】
これでp倍のプロセススピードにおける周速の比(未制御時)
Va_p/Vb_p
は基本スピードのそれVa/Vbと同じになる。
【0301】
制御時においても未制御時と同様に基本モードと同じ帯電性能を維持するために、基本モードの周速の比とその他モードの周速の比が同じになるようにする。
【0302】
制御時の帯電ローラ周速をV2b_pとすると、
Va/V2b=Va_p/V2b_p
が成り立てばよい。
【0303】
Va_p=Va×pであったので、V2b_p=V2b×pとなる。
【0304】
よって、基本モード以外の帯電ローラ8の駆動制御は、まず、基本モードの帯電ローラ周速V2bを計算し、次に両モードのプロセススピードからpを求め、V2bにpを乗じた周速(V2b×p)で帯電ローラ8を駆動制御すればよい。
【0305】
なお、プリンタが複数のプロセススピードを有する場合には、接触帯電部材の摺擦時間ではなく摺擦距離を使用して制御する必要がある。
【0306】
(第8の実施例)
第1から7の実施例では、帯電ローラ8を制御するアルゴリズムはプリンタ本体14に格納されているROM(不図示)に保存されていることを想定したが、消耗部品であるプロセスカートリッジBの記憶手段60にアルゴリズムを記録し、プリンタ本体14が必要に応じてこの記憶手段60から読み出して、このアルゴリズムに則って帯電ローラ8の回転数制御を行うことも考えられる。
【0307】
というのも、プロセスカートリッジBの使用終了後、これを回収して、記憶手段60に記録されているトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴およびを読み出し、このデータを解析することでユーザの使用状況をより詳しく把握できる。
【0308】
プロセスカートリッジBに帯電ローラ8の回転制御アルゴリズムを格納すれば、ユーザに対して容易にアルゴリズムの改良版を次々に提供できるし、特定のユーザに対してのカスタマイズも可能となる。
【0309】
(第9の実施例)
第1からの6実施例において、帯電ローラ8の回転数nは、制御直線と予測直線から導出される。
【0310】
しかし、帯電性の性能の面から回転数の下限、画像への影響から回転数の上限が設定されることが望ましい。
【0311】
よって、帯電ローラ8の最適回転数nを計算した後、回転数の上下限の範囲内に収まっていることをチェックするステップを設ける。もし、計算結果が下限以下であれば帯電ローラ8の回転数を下限値に、上限以上であれば上限値に修正し、この修正回転数で帯電ローラ8を駆動制御する。
【0312】
なお、前述したプロセスカートリッジBは単色画像を形成するためのものであったが、プロセスカートリッジは単色の画像を形成する場合のみならず、プロセスカートリッジを複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像或はフルカラー等)を形成する画像形成装置にも好適に適用することができる。
【0313】
また像担持体としての電子写真感光体としては、前記感光体ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる、まず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OPC)等が含まれる。
【0314】
なお、一般的にはドラム状のものが用いられており、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着または塗工等を行ったものである。
【0315】
像担持体は静電記録プロセスの静電記録誘電体等であってもよい。
【0316】
接触帯電手段は実施例のような帯電促進粒子を用いた注入帯電方式に限られない。
【0317】
トナー枠体11、現像枠体12を形成する材質としては、プラスチック例えばポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル/ブタジェン/スチレン共重合体)、変性PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル)、変性PPO樹脂(ポリフェニレンオキサイド)、ポリカーボネイト、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。
【0318】
また前述したプロセスカートリッジとは、例えば電子写真感光体と、少なくとも帯電手段を備えたものである。従って、そのプロセスカートリッジの態様としては、前述した実施例のもの以外にも、例えば電子写真感光体及び現像手段と帯電手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。電子写真感光体と帯電手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等がある。
【0319】
即ち、前述したプロセスカートリッジとは、現像手段、帯電手段と電子写真感光体とを一体的にカ一卜リッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び、帯電手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。
【0320】
更に前述した実施の形態では画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定する必要はなく、例えば電子写真複写機、ファクシミリ装置、或はワードプロセッサ等の他の画像形成装置に使用することも当然可能である。
【0321】
以上説明した第1実施例〜第9実施例の画像形成装置の効果を総括すると、長期の使用に渡り、帯電性能を好適に維持することにある。
【0322】
トナー消費に応じて、記憶手段60に書き込まれている速度まで帯電ローラ8の回転数を上げることにより、長期にわたり帯電性の維持が可能となる。
【0323】
トナー消費量Lと感光体ドラム7と帯電ローラ8の摺擦距離Lを利用して、帯電ローラ8の最適な制御を行い回転数を増加することによって、ドラム寿命マージンを有効に利用し長期の使用にわたり、帯電性の維持が可能となる。
【0324】
帯電ローラ8の回転数制御を多段階に行うことで印字率や連続してプリントされる枚数などのばらつきによらず正確な制御が可能で、プロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
【0325】
摺擦目標値LAiを徐々に摺擦限界値LLに近づけていくことで、帯電ローラ8の回転数を段階的に増加することができプロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
【0326】
感光体ドラムの寿命を摺擦時間ではなく、摺擦距離で管理しているので、画像形成プロセススピードを複数持つ場合でもその寿命管理を正確に行うことができる。すなわち、時間で管理する場合、複数の画像形成プロセススピード条件下で正確な寿命管理はできないのである。
【0327】
トナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴をプロセスカートリッジBの記憶手段60に記録することで、プロセスカートリッジを他のプリンタ本体で使用しても最適な帯電ローラ制御による帯電性の長期維持が可能となる。
【0328】
トナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴をプロセスカートリッジBの記憶手段60に記録することで、プロセスカートリッジBの使用終了後、これを回収して、記憶手段60に記録されているトナー消費量Xと摺擦距離Lの履歴およびを読み出し、このデータを解析することでユーザの使用状況をより詳しく把握できる。
【0329】
また、プロセスカートリッジBに仕様変更が生じた場合でも、記憶手段に格納するデータを変更すれば、画像形成装置本体に変更を加えずとも、帯電ローラ8の最適回転数を保つことができる。
【0330】
また、接触帯電部材の回転数が所定範囲でない場合でも、所定範囲内で回転数制御を行うことができるため、帯電性の性能を保持することができる。
【0331】
【発明の効果】
本発明によれば、現像剤の量を検出する検出手段により検出される現像剤消費に応じて、記憶手段に書き込まれている速度まで接触帯電部材の回転数を上げることにより、耐久に伴って、像担持体に対する接触帯電部材の接触機会が増加することで長期にわたり帯電性の維持が可能となる。
【0332】
また、現像剤消費量と像担持体と接触帯電部材の摺擦距離を利用して、接触帯電部材の最適な制御を行い回転数を増加することによって、像担持体寿命マージンを有効に利用し長期の使用にわたり、帯電性の維持が可能となる。
【0333】
また、接触帯電部材の回転数制御を多段階に行うことで印字率や連続してプリントされる枚数などのばらつきによらず正確な制御が可能で、プロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
【0334】
摺擦目標値を徐々に摺擦限界値に近づけていくことで、接触帯電部材の回転数を段階的に増加することができプロセスカートリッジ帯電性の長期維持が可能となる。
【0335】
像担持体の寿命を摺擦時間ではなく、摺擦距離で管理しているので、画像形成プロセススピードを複数持つ場合でもその寿命管理を正確に行うことができる。
【0336】
また、現像剤消費量と摺擦距離の履歴をプロセスカートリッジの記憶手段に記録することで、プロセスカートリッジを他の画像形成装置本体で使用しても最適な接触帯電部材制御による帯電性の長期維持が可能となる。
【0337】
また、現像剤消費量と摺擦距離の履歴をプロセスカートリッジの記憶手段に記録することで、プロセスカートリッジの使用終了後、これを回収して、記憶手段に記録されている現像剤消費量と摺擦距離の履歴およびを読み出し、このデータを解析することでユーザの使用状況をより詳しく把握できる。
【0338】
また、プロセスカートリッジに仕様変更が生じた場合でも、記憶手段に格納するデータを変更すれば、画像形成装置本体に変更を加えずとも、接触帯電部材の最適回転数を保つことができる。
【0339】
また、プロセスカートリッジに接触帯電部材の回転制御アルゴリズムを格納すれば、ユーザに対して容易にアルゴリズムの改良版を次々に提供できるし、特定のユーザに対してのカスタマイズも可能となる。
【0340】
ユーザの使用状況から、像担持体削れ量(ドラム削れ量)に余裕がある場合には、そのマージンにおうじて接触帯電部材回転数を変化させ、帯電均一性のラティチュードを広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施例の内部構造を示す断面模式図である。
【図2】 図1に示した画像形成装置の外観斜視図である。
【図3】 本発明に係るプロセスカートリッジの横断面模式図である。
【図4】 本発明に係るプロセスカートリッジの外観斜視図である。
【図5】 本発明に係るプロセスカートリッジの外観斜視図(プロセスカートリッジを裏返してかつドラムシャッタ部材を開いた状態の外観斜視模型図)である。
【図6】 帯電ローラ及び感光体ドラムの支持構成及び駆動構成を示す模式説明図である。
【図7】 制御系統の模式説明図である。
【図8】 本発明に従ったトナー量検出装置を説明するためのトナー容器の斜視図である。
【図9】 本発明に従った測定電極部材及び基準電極部材の一実施例を示す正面図である。
【図10】 本発明に従った測定電極部材及び基準電極部材の他の実施例を示す正面図である。
【図11】 第1の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【図12】 第2の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【図13】 第3の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【図14】 本発明に係る電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジのブロック図である。
【図15】 第4の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【図16】 第4の実施例に係る制御方法を説明する第1のフローチャートである。
【図17】 第4の実施例に係る制御方法を説明する第2のフローチャートである。
【図18】 第4の実施例に係る制御方法を説明する第3のフローチャートである。
【図19】 第5の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【図20】 第6の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【図21】 第6の実施例に係る帯電ローラ回転速度変更方法を説明する図である。
【符号の説明】
A…画像形成装置(レーザービームプリンタ)
B…プロセスカートリッジ
C…帯電ユニット
D…現像ユニット
L…摺擦距離 LL…摺擦限界 LA…摺擦予測値 LE…摺擦距離誤差
T…回転駆動時間
U…ドラムユニット
V…周速差 Va…感光体ドラムの周速 Vb…帯電ローラの周速
X…トナー消費量 XX…トナー消費限界
n…帯電ローラ回転数
1…光学系 1a…レーザーダイオード 1b…ポリゴンミラー 1c…レンズ
1d…反射ミラー 1e…露光開口部
2…記録媒体
3…搬送手段 3a…給紙カセット 3b…ピックアップローラ 3c…搬送ローラ対 3d…搬送口一ラ対 3e…レジストローラ対 3f…搬送ガイド3g、3h、3i…排出ローラ対 3j…反転経路 3k…フラッパ 3m…排出ローラ対
4…転写口一ラ
5…定着手段 5a…ヒータ 5b…定着ローラ 5c…駆動ローラ
6…排出トレイ
7…感光体ドラム 7d…内径 7e…感光層
8…帯電ローラ 8a…芯金
9…現像手段 9b…トナー送り部材 9c…現像ローラ 9d…現像ブレード
9e…トナー攪拌部材 9h…電極棒 9k…現像ローラギヤ
10…クリーニング手段 10a…クリーニングブレード 10b…廃トナー溜め
11…トナー枠体手段 11A…トナー容器
12…現像枠体
13…ドラム枠体 13a…ガイド部 13n…転写開口部 13k…圧入内径
14…画像形成装置本体 14a…フレーム
18…ドラムシャッタ部材 18a、18b…ガイド
20…トナー量検出手段
20A…測定電極部材
20B…基準電極部材
22…基板 23…入力側電極 24…出力側電極
35…開閉部材 35a…軸
36…ドラムフランジ 36a…軸部 36d…凸部
37…ドラムフランジ 37a…ギヤ 37b…嵌合外径部 37d…嵌合穴
39a…凹部 39b…駆動伝達軸
40…ギヤ部
50…記憶手段
100…ドラム軸 100a…外径部 100b…軸部 100c…先端面
100d…端面
200…突当て部材
201…軸受
202…圧縮コイルバネ
203…カップリング部材
300…軸受部材 300a…嵌合内径部
500…駆動伝達軸
501…第2駆動モータ(第2駆動手段)
502…第2駆動制御手段
503…電位測定手段
600…第1駆動モータ(第1駆動手段)
601…第1駆動伝達軸 601a…凹部 602…第1駆動制御手段
611…読み出し/書き込み手段
651…制御手段
700…ドラムアース接点 700b…第2接点部 700c…基盤
800点接点部材

Claims (39)

  1. 像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、記憶手段とを含むプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置であり、
    前記像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、
    前記接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、
    前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御する制御手段であって、前記記憶手段に格納されている第2駆動手段の回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に格納されている第2駆動手段の回転数に基づいて、前記検出手段で検出された前記現像剤残量が減少するにつれて第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記検出手段で検出された現像剤量残量が所定値に到達した時に、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1の画像形成装置であり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置であり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1の画像形成装置であり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1の画像形成装置であり、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を制御するプログラムを格納することを特徴とする画像形成装置。
  7. 像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、記憶手段とを含むプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置であり、
    前記像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、
    前記接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、
    前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算する制御手段とを有し、
    前記記憶手段には前記累積摺擦距離に対応した前記第2駆動手段の回転数が1つ以上格納されており、
    前記制御手段は、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記検出手段で検出された現像剤量残量もしくは現像剤消費量が1つ以上の所定値の夫々に到達した時に、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を変更することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記現像剤消費量が増大する、または、前記現像剤残量が減少するにつれて第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項7の画像形成装置であり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置であり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項7の画像形成装置であり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項7の画像形成装置であり、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を制御するプログラムを格納することを特徴とする画像形成装置。
  14. 像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、記憶手段とを含むプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置であり、
    前記像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、
    前記接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、
    前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算し、演算した値と前記検出手段で検出した現像剤量残量もしくは現像剤消費量とをそれぞれ2つ以上前記記憶手段に書き込む制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に格納されている2つ以上の前記累積摺擦距離と前記現像剤量残量もしくは現像剤消費量とから前記第2駆動手段の回転数を演算して、演算した値に基づいて前記第2駆動手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14の画像形成装置であり、前記制御手段で演算された回転数を前記記憶手段に書き込むことを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項14の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記検出手段で検出された現像剤量残量もしくは現像剤消費量が1つ以上の所定値の夫々に到達した時に、前記記憶手段に格納されている回転数に基づいて前記第2駆動手段の駆動速度を変更することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項14の画像形成装置であり、前記制御手段は、前記現像剤消費量が増大する、または、前記現像剤残量が減少するにつれて、第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項14の画像形成装置であり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項18の画像形成装置であり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項14の画像形成装置であり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項14の画像形成装置であり、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を制御するプログラムを格納することを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項14の画像形成装置であり、前記制御手段により演算された前記回転数が最小値より小さい場合には、前記回転数を最小値に置き換え、前記回転数が最大値より大きい場合には、前記回転数を最大値に置き換えることを特徴とする画像形成装置。
  23. 像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、前記像担持体に対する接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、
    前記像担持体と、
    前記像担持体に対する接触帯電部材と、
    現像剤量残量を検出する検出手段と、
    前記現像剤残量検知手段によって検知される現像剤残量が減少するにつれて、第2駆動手段の回転速度を段階的に大きくなるように、前記制御手段によって前記第2駆動手段の駆動速度を変更するために使用される回転数格納されている記憶手段と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  24. 請求項23のプロセスカートリッジであり、前記検出手段で検出された現像剤量残量または現像剤消費量が所定値に到達した時に、前記第2駆動手段の駆動速度を変更するために、前記記憶手段から前記回転数が読み出されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  25. 請求項23のプロセスカートリッジであり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  26. 請求項25のプロセスカートリッジであり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  27. 請求項23のプロセスカートリッジであり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  28. 請求項23のプロセスカートリッジであり、前記記憶手段は書き換え可能な不揮発性の記憶媒体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  29. 像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、前記像担持体に対する接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算する制御手段とを有する画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、
    前記像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、前記第2駆動手段の駆動速度を制御するための前記累積摺擦距離に対応した回転数1つ以上格納されている記憶手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  30. 請求項29のカートリッジであり、前記検出手段で検出された現像剤量残量または現像剤消費量が1つ以上の所定値に到達した時に、前記第2駆動手段の駆動速度を変更するために、前記記憶手段から前記回転数が読み出されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  31. 請求項29のプロセスカートリッジであり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  32. 請求項31のプロセスカートリッジであり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  33. 請求項29のプロセスカートリッジであり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  34. 像担持体を回転駆動するための第1駆動手段と、前記像担持体に対する接触帯電部材を回転駆動するための第2駆動手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動速度を制御し、前記像担持体と前記接触帯電部材との累積摺擦距離を演算する制御手段とを有する画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、
    前記像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量残量を検出する検出手段と、2つ以上の前記累積摺擦距離と前記現像剤残量もしくは現像剤消費量とが、前記プロセスカートリッジの使用とともに書き込まれる記憶手段とを有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  35. 請求項34のカートリッジであり、前記検出手段で検出された現像剤量残量もしくは現像剤消費量が1つ以上の夫々の所定値に到達した時に、前記記憶手段に前記第2駆動手段の駆動速度を変更するための前記第2駆動手段の回転数が書き込まれることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  36. 請求項34のプロセスカートリッジであり、前記像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  37. 請求項36のプロセスカートリッジであり、前記現像手段の現像剤は、トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、前記接触帯電部材は前記像担持体とニップ部を形成する可塑性の帯電部材であり、前記像担持体との間に前記帯電促進部材が介在した状態で電圧が印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  38. 請求項34のプロセスカートリッジであり、前記像担持体とは感光体であり、前記接触帯電部材とは帯電ローラであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  39. 像担持体と、前記像担持体に対する接触帯電部材と、現像剤量の使用量に応じたデータを記憶する記憶手段と、前記像担持体と接触帯電部材との累積摺擦距離を演算し、演算した値と前記記憶手段に記憶されたデータとに応じて、前記像担持体と前記接触帯電部材の周速を可変制御する制御手段とを含む画像形成装置。
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