JP3943607B2 - 切換え機能を有する集中ネットワーク交換機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、集中ネットワーク交換機に係り、特に、広範囲のデータ機能をサポートする集中ネットワーク交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の集中ネットワーク交換機の一つは、ハリス社製の20−20形集中ネットワーク交換機によって代表される。この集中ネットワーク交換機は、米国特許第4,688,212 号明細書に開示され、北米(μ−法)及び欧州(A−法)の両方の多重方式装置に適合するが、同期及び非同期双方の回路及びパケット切換えされた2メガビット/秒までのデータを処理する。
【0003】
以下に説明する本発明を完全に理解するために、上記20−20形集中交換機の構成及び動作の説明が役立つであろう。マイクロプロセッサベース形システムのハードウェアは、ライン(line)、トランク(trunk) 及びサービスユニット用の回路を内蔵する電話機インタフェースユニットを備えた周辺機器カードを含む。サービスユニットは、DTMF受信器、MF受信器、シリアルインタフェースユニット等であればよい。共通制御部は、電話機バスを介して周辺機器カードと相互に連結する。共通制御部は、TCU(電話機制御ユニット)とCPU(呼処理ユニット)とにより構成される。
【0004】
集中ネットワーク交換機は、以下に説明する如くポートグループに分類された最大で2048個のポートを提供し、電話機、プリンタ、モデム、テープドライブ装置、データ装置等の1920台までの非ブロック化周辺装置を収容する。各ポートグループは、最大で32台の周辺機器インタフェースユニットを含み、電話機バスの一部分を形成するポートグループのバスに関係付けられている。かくして、60本のポートグループのバスが、1920台(32×60=1920)の周辺装置を収容するよう設けられている。4組の補助ポートグループに対応する残りの128台のポートは、トーン機能及びコンファレンス(会議)機能に割り当てられる。
【0005】
周辺回路は、以下により詳細に説明する如く、実際的には多重化ツリーの一部分を形成する小さいバスからなる大きいセットである電話機バスを介してTCU(電話機制御ユニット)に結合される。電話機バスは、全てのライン、トランク、他の電話機、及び、データ特性ユニットを電話機制御部に接続し、コーデック(CODEC) 及び同様の装置にタイミングを提供する。電話機制御ユニットは、周辺機器と共通制御部の呼処理ユニットの間で全ての通信を調停する。かくして、呼処理ユニットは電話機制御ユニットと共に周辺機器用の共通制御部を構成する。従って、集中ネットワークは、(1)電話機周辺機器、(2)電話機バスツリー、(3)電話機制御ユニット及び呼処理ユニットを含む共通制御部とからなると見なし得る。周辺機器は、電話機バスツリーを介して電話機制御ユニットと通信し、次いで、電話機制御ユニットを介して呼処理ユニットと通信する。
【0006】
電話機制御ユニットは、呼処理ユニットと周辺機器の間の全ての通信を調停するだけではなく、サービス要求のある周辺機器を走査し、切換え式の音声/データ接続を機器に提供し、PCM、コーデック及びデータにタイミングを与える。電話機制御ユニットは、16バイト毎の2048ブロックに分割された32キロバイトのメモリとして呼処理ユニットに現われる。1ブロックには各々のアドレスが与えられる。所定の周辺機器に関連付けられた全ての機能は、周辺機器に割り当てられた16バイトのブロックに現われる。
【0007】
呼処理ユニットは、バス制御方式のマイクロプロセッサ連合体である。典型的に、呼処理ユニットは、サービスユニットと、多数のマイクロプロセッサと、デュアルポートDRAMと、ディスクサブシステムとからなる。より詳細には、デュアルポートDRAMは、各マイクロプロセッサに関連付けられ、ディスクからロードされたコードを格納し、関連するプロセッサに命令を供給するよう作動される。その上、サービスユニットは、バス用のクロック及び優先度解析器と、動作状態/スタンバイ状態及びスイッチ切換え制御用のクロスカップリングされた状態レジスタ及び割り込みと、電話機制御ユニットへのインタフェースと、周辺機器との通信用のSPT(信号送出パケット搬送)機能とが設けられている。
【0008】
電話機バスツリーは、周辺機器と共通制御部の間に多重化ツリーを形成する一組のバスからなる。1920台の周辺機器を伴う集中交換機ネットワークにおいて、60本のバスは、各々が32台のポートからなるポートグループに割り当てられる。各バスは、標準の2.048MHzレートで動作するので、32バイトのPCMデータは、32個のタイムスロットに分割された125μsのフレーム中に伝送される。上述の配置によって、1920台の周辺装置の各々は、各フレーム間隔中に1バイトのPCMデータを伝送することが明らかである。即ち、全ての周辺機器はフレーム毎に伝送し得る。
【0009】
PCM音声情報を含まない信号送出情報は、16フレームの副多重化サイクル又はスーパーフレームを利用して伝送される。従来技術により周知の如く、信号送出情報とPCM音声情報は、周辺機器と共通制御部の間の別個のワイヤを介して伝送される。即ち、周辺機器へのバスは1本のワイヤではなく、各々が別の形の情報を搬送するため接続された複数のワイヤである。例えば、適当なバスは、7本のワイヤにより構成される。PCMデータには、一方はPCM送信用であり、もう一方はPCM受信用である2本のワイヤが割り当てられる。別の2本のワイヤが信号送出情報を搬送するため割り当てられ、一方は信号送出情報の送信用であり、もう一方は信号送出情報の受信用である。6本目のワイヤは、クロック信号を搬送するため設けられ、7本目のラインはグランドラインである。かくして、全てのタイムスロットの中の全てのビットは、PCM及びデータのため利用可能である。
【0010】
集中ネットワーク交換機は良好に動作し、経済性に優れ、容易に拡張し得る交換機を提供する。しかし、上記集中ネットワーク交換機には、その適用性を制限する拘束条件がある。一例として、その構造的な設計により、周辺機器カードが共通制御回路から離れる距離が制限される。その上、ポートの数は2048台に制限されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の集積回路ネットワーク交換機の制限を解決し、従来の集積回路ネットワーク交換機の利点を維持し互換性を有すると共に、より広い適用範囲を有する交換機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の周辺機器カードシェルフと、複数のスイッチングメモリを含む共通制御部と、複数の異なる搬送媒体が使用できるよう、上記スイッチングメモリから離れてあり、上記周辺機器カードシェルフと搬送媒体の間に連結する第1のインタフェースと、上記スイッチングメモリに局部的に、かつ、上記周辺機器カードシェルフから離れて取付けられ、上記周辺機器カードシェルフと搬送媒体の間に連結する第2のインタフェースとからなり、上記第1及び第2のインタフェースは、上記周辺機器シェルフと、上記スイッチングメモリと、上記異なる搬送媒体の間に適合性を実現するよう動作し、上記第1のインタフェースは、上記カードからシリアル入力を受け、上記シリアル入力を上記搬送媒体を介して伝送されるパラレル出力に変換する、集中ネットワーク交換機を含む。
【0013】
本発明は、周辺装置を接続するポートと、各々がフレーム内の固定したタイムスロットを占有し、データ信号を含む各タイムスロットに信号送出するポート間でフレームのフォーマットに形成された信号を選択的に切換えるスイッチング装置とを有し、上記スイッチング装置は上記データ信号を受け格納するメモリ手段を含み、上記データ信号送出手段は、伸縮性のある記憶手段と各々が単位バッファサイズと夫々のセットに割り当てられたバッファ数の積として定められた所定のサイズを有する複数のバッファセットよりなるリニアバッファ手段とを含み、上記スイッチング装置は、データ信号送出をバッファ内に受け、完全なメッセージが受けられたときを検出する手段と、上記受けられた最後の完全なメッセージの終わりに対応する上記バッファセット内の場所を判定し格納する手段と、バッファセットから読み出された最後の場所を判定し格納する手段と、完全なメッセージの検出時に上記受けられた最後のメッセージの上記終わりに対応する上記場所まで上記バッファセットを読み出す手段と、上記バッファセットから読み出された最後の場所の記憶された標示を更新する手段と、上記受けられた最後の完全なメッセージの上記終わりに対応する上記バッファセット内の上記場所の記憶された標示を更新する手段と、上記受けられた最後の完全なメッセージの上記終わりで上記バッファセット内の次の書込み位置を識別する手段とを含み、これにより、上記伸縮性のある記憶手段は、完全化されたメッセージの受信時に上記バッファセットからの読み出しを可能にするよう可変長のメッセージを格納する、集中ネットワーク交換機を更に含む。
【0014】
本発明は、周辺装置を接続するポートと、各々がフレーム内の固定したタイムスロットを占有するポート間で上記フレームのフォーマットで形成された信号を選択的に切換えるスイッチング装置とを有し、全フレーム又は半フレームのいずれかのフォーマットで該信号を選択的に切換える装置は、該ポートからのソースデータを格納する情報メモリと、ポート−ポート接続データを格納する接続メモリと、各タイムスロットに関連付けられた少なくとも二つのメモリセルを有する上記情報メモリのメモリアドレスにその各々が関連付けられたタイムスロットの情報を上記情報メモリ及び上記接続メモリに供給するタイムスロットカウンタと、半フレーム動作モード又は全フレーム動作モードの一方に従って上記フレームのフォーマットで形成された該信号を選択的に切換える手段とからなる、集中ネットワーク交換機を含む。
【0015】
本発明は、周辺機器用の周辺機器シェルフに各々が関連付けられたポートグループに割り当てられた複数のポートと、シェルフ上の該周辺機器に対応するポートを別の周辺機器に対応するポートに選択的に接続する複数の切換え手段を含む共通制御部と、上記共通制御部と上記周辺機器シェルフの間のインタフェースとを有し、該複数の切換え手段の各々を識別する手段と、上記シェルフのタイプと上記シェルフに関連付けられたポート数とを含む周辺機器シェルフを識別する手段と、上記切換え手段に接続されるべき各シェルフに関連付けられたポートに対し使用することができる切換え手段を識別する手段と、シェルフのポートを切換え手段に動的に指定する手段とからなる、集中ネットワーク交換機を更に含む。
【0016】
その上、本発明は、特定のプロセッサに対し識別される場所がない数個の場所の中のいずれかにプロセッサを収容するシステムバックプレーンに関連付けられその中の一つが主プロセッサとして識別される複数のプロセッサと、上記バックプレーンに接続された各プロセッサを自動的に識別する手段を含み、該自動的な識別手段は、選択されたプロセッサに関連付けられそのプロセッサに識別子を与える手段と、該交換機内で該資格の識別子を検出する手段と、資格の識別子が与えられていない各プロセッサ内で上記主プロセッサの場所を引受けようとする試みを遅延させる手段とを有し、上記識別子のあるプロセッサは上記主プロセッサとして識別され、残りのプロセッサはそれに関連付けられた遅延に基づいてプロセッサの場所を引受ける、集中ネットワーク交換機を含む。
【0017】
改良された集中ネットワーク交換機は、従来の交換機の利点を維持し、一方、10000ポート以上の非ブロック化交換機を提供し得る大容量の交換機を提供する。このサイズの拡大は、時間的なスイッチメモリにモジュール構造を設けることによって部分的に実現される。上記モジュール構造は、以下では、MXU(マトリックススイッチングユニット)と呼ぶ各々が非常に多数のポートをスイッチングする複数のタイムスイッチメモリによって構成してもよい。
【0018】
一実施例において、10台のMXUカードが設けられ、各MXUは1024ポートをスイッチングする。その上、例えば、2048ポートをスイッチングするより大形のMXUカードが本発明のMXUの設計によって実現され得る。
他の特徴の中には、汎用的なタイムスロット構造に加えて、汎用的なシェルフ(shelf) アーキテクチャと、効率と融通性を向上させるための全フレーム、半フレームの選択可能な切換えと、銅と光ファイバーを含む搬送媒体の多数の異なる形と長さとに適合するシェルフ搬送インタフェースに対し融通性のある交換機と、チャンネルの集合が16、32及び64キロビット/秒のチャンネルを形成することを可能にさせるパケット信号送出機構の装備とが含まれる。
【0019】
一般的なシェルフアーキテクチャの場合、交換機は、サイズの異なる6及び8段の両方の電話機シェルフを同時に維持するよう構成することができるので、融通性のある構造と拡張が可能になる。6及び8段の電話機シェルフは、各々が64のポート、或いは、各々が32ポートである従来の二つのポートグループと、独自のインタフェースユニットに対応するポートグループのケーブルを介して共通制御部に接続される。独自のインタフェースは、周辺機器カードにあるPSLI(周辺機器シェルフリンクインタフェースユニット)と、共通制御部にあるPIU(周辺機器インタフェースユニット)を含む。少なくとも一台のPSLIは各PIUとインタフェースで連結し、多数の周辺機器カードと一台のマトリックススイッチングユニット(MXU)の間に一つだけのループを設けるよう機能する。その上、上記のインタフェースは、6及び8段のシェルフのような種々の形の周辺機器シェルフが共通MXUに連結することを可能にする。さらに、周辺機器シェルフと共通制御部シェルフの間の別の搬送媒体は、電話機シェルフに関連付けられた周辺機器シェルフラインインタフェースユニット(PSLI)として使用することができ、共通制御部に関連付けられた対応する周辺機器インタフェースユニット(PIU)は、この特徴を容易に実現する。PSLIとPIUは、使用される搬送媒体に依存して様々に変形される。
【0020】
その上、ポートグループのシェルフマップは、挿入されたシェルフの内容から動的に作成される。シェルフのグルーピングを支える論理データ構造を作成することにより、ソフトウェアによって並置形及び遠隔形の両方のシェルフを管理することができる。
全てのタイムスロットは同一に作られるので、いずれのタイムスロットも周辺機器、コンファレンス又はトーン用タイムスロットとして使用することが可能である。この特徴は、MXUカードにコンファレンス及び時間的回路を実装することにより容易に実現される。
【0021】
改良された集中ネットワーク交換機は、混成モードのスイッチングを行う。即ち、回路毎に基づいて全フレーム及び半フレームのスイッチングモードが設けられる。これにより、音声処理用の半フレームのスイッチングに本質的なループ遅延は短縮され、NX64(即ち、ビデオ)接続用のフレームの一貫性が保証される。
【0022】
本発明による他の集積回路交換機は、信号送出情報用の改良されたSPT(シリアルパケット搬送システム)を提供する。改良されたSPTシステムは、電話機インタフェースユニットと共通制御部の間で信号送出データを搬送する融通性のある手段を提供する。この改良されたシステムは、搬送レートとは無関係に全てのチャンネルに対し適応性のある格納場所、例えば、二つの別の格納場所を提供し、一方、2、4又は8個の8キロビット/秒(1キロバイト/秒)のチャンネルが16、32、又は64キロビット/秒の搬送チャンネルを形成するため統合されることを許容する。搬送チャンネルをよりレートの高いチャンネルに統合することは、ホストプロセッサの制御下でプログラムすることが可能である。
【0023】
その上、本発明は、相対的な位置情報(即ち、スロット番号)が得られないバス上のプロセッサを一つだけ矛盾なく識別する装置により構成される。この装置は、一貫性のあるパターンに基づくプロセッサの識別子を動的に再割り当てすることを可能にする。これによって、ハードウェア的に符号化された構造を用いることなく、プロセッサボードをバスから取外し、及び、取り付けることが可能になり、一般的なタイムスロットの特徴が容易に得られる。さらに、多数のプロセッサが設けられ、その中の少なくとも一台が故障又は取り外された場合、この装置によれば、残りのプロセッサが次の初期化時に動作しないプロセッサを補うことが可能である。
【0024】
【実施例】
以下にその例に限定されることのない添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
1920台の周辺機器回路と、128個のトーン/コンファレンスポートを収容する従来の集中ネットワーク交換機の物理的なキャビネット構造を図1に示す。図示した実施例において、共通制御機器は冗長的信頼性のため2重化されている。即ち、キャビネット1のシェルフ1及び2の共通制御機器は同一であり、シェルフ2の機器は、シェルフ1の共通制御機器が故障或いは取り外されたときに使用される。
【0025】
より詳細には、交換機は、非冗長又は冗長構造の何れでもよい。非冗長構造の場合、シェルフ1は共通機器で占められる。シェルフは、20カ所の印刷回路基板カードスロットと、ハード及びフロッピーディスクを組み込むディスクドライブ組立体と、共通機器MXUer電源を有する。シェルフ2は、非冗長構造では空いている場合がある。
【0026】
冗長構造の場合、共通機器のあらゆる素子は2重化されている。即ち、共通機器の完全なセットは上段のシェルフにあり、そのミラーイメージが中段のシェルフにある。装置は、何れかの共通制御機器のセットを用いて最大の能力で動作する。自動的な切換えは、動作中のシェルフ内の共通制御機器に故障がある場合に起きる。冗長又は非冗長構造の何れの場合でも、下段又はシェルフ3が電話機インタフェースユニットとして使用される。
【0027】
周辺機器、即ち、適当なキャビネットに含まれるシェルフに取り付けられたカード上の電話機インタフェース回路をパッケージングすることは利点がある。上記の例において、カード毎に8台の電話機回路を取り付け、シェルフ毎に24枚のカードを設けることが適当であると分かった。従って、1920の回路を維持するために必要なシェルフの数は10に過ぎない。
【0028】
キャビネット1のシェルフ3を参照するに、それは、電話機インタフェース回路ボードを収容し、各ボードは、上述の如く、通常8台の電話機又は周辺機器インタフェース回路を有する。各シェルフは、時折説明した如く、24枚のボード又はカードを収容することができる。従って、各シェルフは、各々が8台の電話機インタフェース回路を含む24枚のボード、又は、全部で192台の電話機インタフェース回路を有する。
【0029】
残りの1728台の電話機インタフェース回路を収容するために、9段の別の物理的なシェルフが必要とされる。これらのシェルフは、1台毎に3段のシェルフを備えた3台の補助キャビネットに設けられる。各キャビネットはそれ自体のMXUer電源を更に有する。
電話機インタフェース回路は、以下に説明する電話機バスツリーによって共通制御設備に接続される。
【0030】
電話設備のシェルフに取付けられた電話機インタフェースユニットは、ライン、トランク、及び、サービスユニット用の回路を含む。電話機インタフェースユニットと適合性のあるラインユニットの例は、(1)アナログラインユニット、(2)長距離ループ(構外)ラインユニット、(3)ディジタルラインユニットである。
【0031】
アナログラインユニットは、標準的なロータリー又はトーンダイヤルアナログ電話機への局サービスに使用される。長距離ループラインユニットはアナログラインユニットと類似している。それは、ロータリー又はトーンダイヤル式アナログ電話機への局サービスとして機能し、構外局の内線へのサービスを更に提供する。ディジタルラインユニットは、送受信機能を備えた高機能電話機セットと共に使用される。ディジタルラインユニットは、内部のPCMを最大5000フィートまでのループ距離用の標準的な電話機のツイストペア式ワイヤを介して伝送し得る選択されたディジタルデータ信号送出フォーマットに変換する。ディジタルラインユニットは、16キロビットの信号を各ポートで64キロビットのPCM音声/データと結合する。この80キロビットの信号は、TCM(時間圧縮多重化)法を用いてディジタルループに伝送される。TCMバーストは256キロビットで伝送される。
【0032】
従って、TCU(電話機制御ユニット)は、各々の方向に、二つの別個の毎秒500バイト(即ち、毎秒4000ビット)と、毎秒8000ビットのシリアルチャンネルをサポートすることができる。残りの毎秒48000ビットは将来の使用のため確保される。
電話機インタフェースユニットと適合性のあるトランクユニットの例は、(1)地上スタート/ループスタートトランクユニット、(2)2線式E&Mトランクユニット、(3)4線式E&Mトランクユニット、(4)直接内部ダイヤル(direct inward dial)トランクユニット、(5)ディジタルトランクユニット、(6)CCITT勧告2.048Mbディジタルトランクユニットである。
【0033】
上記地上スタート/ループスタートトランクユニットは、二つの基地の間でオーディオ情報と管理信号を伝送するCO(中央オフィス)に集中ネットワークスイッチを直接的に連結する。2線式E&Mトランクユニットと、4線式E&Mトランクユニットは、MF、DTMF及びダイヤルパルスフォーマットでディジタル情報の送信と受信の両方を行うことができる。ダイレクトインワードダイヤルトランクユニットは、公衆切換えネットワークからPBX(構内交換電話)局へのDIDアクセスを提供し、ダイヤル情報をDTMF、MF及びダイヤルパルスフォーマットで受けることができる。T1−D4のディジタルトランクユニットは、標準的な24チャンネルのPCMトランク器を集中ネットワーク交換機に直接的に連結させ得る。T1−D4のディジタルトランクユニットは、毎秒1.544メガビットで作動する標準的なT1−D4フォーマットを交換機の信号に変換するよう機能する。上述のライン及びトランクユニットの各々は通常のものであるので、ここに説明にする本発明の全体の完全な理解のためにその構造及び動作についてこれ以上説明する必要はないであろう。
【0034】
集中ネットワーク交換機と共に使用されるサービスユニットも従来のものである。サービスユニットには、(1)DTMF(デュアルトーン多重周波数)受信ユニット、(2)CPD(呼処理検出)ユニット、(3)BDTD(広域ダイヤルトーン検出)ユニット、(4)MFRU(多重周波数受信)ユニット、(5)MFR2RU(多重周波数R2受信)ユニット、(6)SIU(シリアルインタフェースユニット)、(7)RTU(基準タイミングユニット)が含まれる。
【0035】
DTMF受信器は、DTMFダイヤルを受け、DTMFコードをディジタルフォーマットに変換する。CPDにより、電気的応答信号を生じないトランク回路上に応答が得られる。BDTDは、国際的な応用のためのトーン検出を提供する。MFRUは、オフィス間の信号送出、公衆電話、対等なアクセス、特殊なネットワーク応用のため使用される。MFRUは、特定の呼のオーディオチャンネルを監視し、MFコードをディジタルフォーマットに変換する。MFR2RUは、国際的なツーオブシックス周波数符号化信号R2を復号化する。SIUは、例えば、装置管理用のRS232Cポートのようなシリアルポートを含む。SIUは、装置管理情報を標準的な内部フォーマットに変換し処理するため共通制御部に送る。装置からの情報は、SIUに伝送され、そこで標準的なアスキーフォーマットに変換され、データボートから送出される。SIUは、データポートがRS232C信号に変換される装置周辺機器インタフェースパネルに接続する。端末、プリンタ、モデム、9トラックテープ、又は、あらゆるRS232C装置は、SIUと共に使用することが可能である。いずれかの電話機シェルフに差し込まれるRTUは、交換機に局部タイミング基準を与える。この局部タイミング基準は、ディジタル中継用の別の基準源(毎秒1.544メガビット及び毎秒2.048メガビット)として使用することが可能である。
【0036】
共通制御部は二つのサブシステム;共通制御サブシステム又はCPU(呼処理ユニット)と、電話機制御サブシステム又はTCU(電話機制御ユニット)に分割される。
上記CPUは装置の中枢部を含む。CPUには、VCPU(仮想集中処理ユニット)と呼ばれる中央処理ユニットと、関連するメモリユニットが含まれる。CPUは、ハード及びフロッピーディスクドライブ装置を関連する制御装置及びインタフェースユニットと共に更に有する。
【0037】
TCUは、CPUと電話機インタフェースユニット/ポート(即ち、ライン、トランク、及びサービスユニット)の間のすべての通信を調停する。TCUは、サービス要求を求めてポートを走査し、全ての切換えられたPCM音声及び/又は信号送出データ接続のための機構を提供する。TCUは、トーン発生器及びコンファレンス機能を更に有し、PCM、コーデック及びデータのタイミングを提供する。図2は共通機器シェルフの詳細を示す図である。上述の如く、共通機器シェルフは、20の印刷回路基板スロットと、ディスクドライブ装置組立体と、共通制御MXUer電源とを有する。ディスクドライブ装置は、図2に符号24で示され、MXUer電源は符号25で示されている。特に、CPUは印刷回路基板スロット1−10に存在し、TCUは印刷回路基板スロット11−20に存在する。
【0038】
スロット1は、PCIU又は周辺制御機器インタフェースユニットを収容する。PCIUは、システムのハード及びフロッピーディスクドライブ装置のファイル制御装置として機能する。PCIUは、ディスクドライブ装置とVCPUの間に通信インタフェースを更に提供する。
スロット3はVCPUを収容する。VCPUはシングルボードコンピュータである。1台、2台又は3台のいずれかのVCPUが、装置の寸法と、処理される呼のトラヒックの量の関数として使用される場合がある。第2のVCPUは、使用される場合、スロット5に取付けられ、第3のVCPUはスロット7に取り付けられる。各共通機器シェルフ内のVCPUは、マルチタスクオペレーティングシステムの制御の下で共に稼働する。各VCPUは、ボードに搭載されたRAMメモリを有する。補助メモリがスロット6に設けられる。AMU(アドバンストメモリユニット)と呼ばれるこのメモリは、補助データベース記憶用の補助RAMが得られるようVCPUに接続される。
【0039】
スロット9は、冗長構成用のRMU(冗長メモリユニット)を収容する。RMUの目的は、稼働中のデータベースの更新が両方の共通機器シェルフに書き込まれることを保証することである。冗長な装置は、専用バスを介して互いに接続され、共通機器シェルフに一つずつの少なくとも二つのRMUを有する。共通機器の故障がある場合、装置は既に接続されている全ての呼を維持すると共に、スタンバイ状態の共通機器シェルフに自動的に切り替わる。
【0040】
VCSU(仮想C−バスサービスユニット)はスロット10を占有する。VCSUは、CPU(呼処理プロセッサ)とTCU(電話機制御ユニット)の間に通信インタフェースを提供する。
スロット11はTTU(電話機タイミングユニット)を収容する。TTUは装置のタイミングと同期を提供する。TTUは電話機制御ユニットのハードウェアへのインタフェース点を提供する。
【0041】
CTU(コンファレンス及びトーンユニット)は、スロット12に収容される。CTUは64ポートのコンファレンスユニットを支え、64の装置トーンを記憶、発生させる。従って、CTUはTCUへの128ポートとして見える。コンファレンスの呼は、最小限の3人から最大限の64人までの間で発生させることが可能である。コンファレンスに係るポートの総数が64を超えない限り、多数のコンファレンスを同時に作動させてもよい。
【0042】
より詳細には、トーン発生器は、各々は固有のポート番号を有する64種類のの別個の連続的なPCMシーケンスを発生する。トーンのポート番号を装置のソース(発信側)ポインタに書込むことにより、あらゆる数の電話装置をあらゆるトーンに接続することが可能である。各トーンは、EPROMから選択されたPCMサンプルのシーケンスを読み出し、そのシーケンスを無限に繰り返すことすことによって発生される。
【0043】
コンファレンスユニットは、32台のアナログマルチポートのハイブリッドのセットと機能的に等価である。コンファレンスユニットは、CPU(呼処理ユニット)に対し64台の別個の装置として見える64のポートを有する。各ポートは、それ自体の装置アドレスと、発信側ポインタと、制御レジスタとを有する。すべてのポートは、任意の組合せで32台のハイブリッドの何れと接続してもよい。コンファレンスユニットは、32台の2入力ミキサー、20台の3ポートコンファレンス等から、1台の64入力コンファレンスまでの多数の変形された構成をとることが可能である。
【0044】
スロット13−20は、TSU(時間的切換えユニット)と、SSU(スキャン及び信号送出ユニット)を交互に収容する。TSU/SSUの各ペアは、512ポートを備えている。従って、4つのTSU/SSUペアは、1920の周辺機器ポートと128のコンファレンス/トーンポート、或いは、全体で2048ポートを備えた装置を必要とする。
【0045】
TSUの機能は、最大で512ポートの間でPCM(パルス符号変調)音声又は信号送出データを切換えることである。SSUの機能は、最大で512ポートとの間で信号送出情報を送信、受信することである。周知の如くのTSUの場合、512ポートを一つ増加させるためには、対応するTSUとペアにされた補助SSUが必要である。
【0046】
冗長に構成された装置における共通制御部のアーキテクチャは、図3に示されている。このアーキテクチャは、米国特許第4,688,212 号明細書に開示されている。
TCU(電話機制御ユニット)の動作は、入力の時間的位置が出力の場所と一致するようTSUを介してタイムスイッチマトリックスを生ずる。タイムスイッチマトリックスは非ブロック化されているので、全ての実装された電話装置は、同時に会話に関与し、かつ、あらゆる構造に係ることが可能である。換言すると、タイムスイッチは、タイムスロット交換器として作用する。全てのポートからのPCM及びデータ特性は、互いに多重化され、サンプルメモリに格納され、アドレスメモリの内容に従ってサンプルメモリから取り出され、元のポートにデマルチプレキシングされる。
【0047】
アドレスレジスタは、発信側ポインタレジスタの配列として作用し、CPUによってアクセスされる。全ての接続に対し、CPUは、発信側のポート番号を着信側の発信側ポインタレジスタに書き込むことによってスイッチを各方向に制御する。この方法において、サンプルメモリはCPUからアクセスし得る必要はない。
【0048】
2048個のポートスイッチが、並行に動作する4つのモジュールのセットとして実装され、その各々は上述の如く512ポートの機能を果たす。サンプルメモリとアドレスメモリは、各モジュールに設けられ、8.192MHz、即ち、1フレーム当たり1024サイクルを生ずる1サイクル当たり122nsで動作する。4つのモジュール構造を実装するため、各サンプルRAMは32ビット幅を有するので、4つのサンプルを同時に書き込むことができ、2048ポートの各々からの1サンプルは512サイクルで書き込むことが可能である。
【0049】
周辺ユニットの状態は、呼プロセッサからアクセスし得る高速RAMに格納され、上述のSSU(走査及び信号送出ユニット)によって維持される。リフレッシュは、2ms毎に(即ち、スーパーフレーム当たり1回)電話機バスを介して行われる。信号送出装置の全ての部分は、500Hzで連続的に動作し、全ての機能は各サイクルで各ポートに対し一回実行される。
【0050】
信号送出及びPCMチャンネルは、多重化のための同一機構を使用するので、周辺機器からの信号送出方向と、周辺機器への信号送出方向の二方向に、ポート毎に64Kbit/sの容量がある。スーパーフレームの副多重化によって、この容量は16個の別個の機能に分割される。
周辺機器からの2バイトは、装置識別バイトと、イベントスキャナによって監視される1ビットの「サービス要求」表示とその他の状態の7ビットを含む状態バイトとに分割される。周辺機器に送られる2バイトは、1ビットのビジー/フリー表示ビットと、パルス又は呼の送出用の1ビットと、他の制御の14ビットに分割される。信号送出レジスタのセットには各装置アドレスが設けられ、トーン及びコンファレンス機能に割り当てられた信号送出レジスタが含まれる。
【0051】
かかる従来の集中ネットワーク交換機の特徴は、SPT(信号パケット搬送)機構である。SPTはそれ自体の32Kbyteのバッファメモリを備えた64チャンネルの直接メモリアクセスコントローラである。イネーブル状態にされた各チャンネルは、バッファ内のメッセージパケットから出力バイト、或いは、入力バイトからバッファ内のパケットのいずれかに1000byte/sで伝送する。SPTは信号送出マルチプレクサに同期をさせられるので、バッファ内のバイトのシーケンスは、周辺機器によって受信又は送信されたバイトのシーケンスと完全に一致する。各SPTチャンネルは、機能制御用のレジスタと、ポート番号と、バッファアドレスと、バイトカウントとを有する。バッファRAMとチャンネル制御レジスタは、呼処理ユニットのバス上にメモリとして見える。
【0052】
電話機バスは、単独のバスではなく、1920台の周辺機器インタフェース回路から受信されたシリアル信号を多重化する多重化ツリーを構成する多数の小さいバスの結合である。前述の如く、周辺機器は、32の周辺機器(即ち、電話機)インタフェース回路毎のポートグループに分類される。各ポートグループは、専用のポートグループバスが割り当てられ、32タイムスロット、即ち、125μs長のフレーム中に2.048Mbits/sで32台の各周辺機器からのPCM音声/データを伝送する。各周辺機器インタフェース回路、従って、各周辺機器は、専用のポートグループバス上で伝送されたフレーム内の専用タイムスロットが割り当てられる。
【0053】
即ち、125μsのフレーム間隔のタイムスロットは、必要に応じて割り当てられるのではない。むしろ、各タイムスロットは、特定の電話装置、即ち、特定のポートに専有される。従って、各ポートは、特定のポートグループバスによって搬送される特定のタイムスロットと個別に関連付けられる。その上、信号送出情報は、CPUの要求に基づいて送信又は受信されることはない。むしろ、信号送出情報は、規則的な2msのスーパーフレーム(125μsのフレームの16個分)に連続的に送信される。
【0054】
システム内の全ての周辺装置からのPCM及び信号送出データは、図4に示す固定同期式の4レベル多重化電話機バスツリーによって、TCU(電話機制御ユニット)に共に多重化される。TCUから周辺機器への情報は、反転した対称的な形式でデマルチプレキシングされる。図4を参照するに、電話機バスツリーの第1及び第2のレベル41,42は、電話機周辺ユニット43を備えた周辺機器インタフェースカードを携える電話機シェルフ上に実装され、周辺機器からのPCM及び信号送出情報を電話機バスの2.048Mbit/sのストリームに結合する。多重化ツリーの上位の2レベル44,45、即ち、第3及び第4のレベルは、電話機制御ユニットを携えるシェルフに実装される。第3及び第4のレベルは、64のポートグループを一つのシステムに結合するよう機能する。
【0055】
一実施例において、PCMデータ用の第1レベルの多重化41は、CODEC(コーデック)チップ46を用いてライン及びトランクユニット上で行うことができる。第2レベルの多重化は、トリステートドライバを使用する電話機バスへの周辺機器カードのインタフェースで行ってもよい。第3レベルの多重化44は、8本のシリアル2.048Mbit/sポートバスを8ビット幅の2.048Mbyte/sの一つのストリームに結合する。かくして、第3レベルの多重化はシリアルからパラレルへの変換を行う。最後に、最上位レベルは、CPUに給電する4バイト幅の4.096Mワード/sの内部PCMバスを生成するためトリステートドライバを使用する。
【0056】
電話機バスツリーの第3レベルは、入力時のシリアル−パラレル変換及び時分割多重化と、出力時のパラレル−シリアル変換及び時間的デマルチプレキシングの両方を実行する。
上述のハードウェアを支えるシステムソフトウェアは、マルチタスクオペレーティングシステムと6個の独立したサブシステムに分割される。各サブシステムは、オペレーティングシステムの指令の下で少なくとも一つのタスクを実行する。サブシステム間の通信は、オペレーティングシステムを介してメッセージを伝達することによって実現される。サブシステムは、全てが同一のプロセッサで動作し、或いは、多数のプロセッサに分散させられる場合があるので、各サブシステムのメモリ空間は分離している。
【0057】
上記ソフトウェアの主要なサブシステムは、(1)初期化、(2)オペレーティングシステム、(3)TIS(電話機インタフェースサブシステム)、(4)CAP(呼動作処理サブシステム)、(5)MAP(保守処理サブシステム)、(6)構造エディタサブシステムとから構成される。
本発明の改良された集中ネットワーク交換機は、従来の交換機の利点を全て維持すると共に、(1)10000ポートを越える非ブロック化切換えを提供し得る非常に大容量のスイッチと、(2)汎用的なシェルフアーキテクチャと、(3)汎用的なタイムスロット構造と、(4)効率的で融通性のある切換えのための選択可能な全フレーム、半フレームの切換えと、(5)銅及び光ファイバーを含む多数の搬送媒体を収容する周辺機器シェルフ搬送インタフェースに対する融通性のある切換えと、(6)16、32及び64Kbits/sの信号送出チャンネルのための統合されたチャンネルを提供し得るパケット信号送出機構と、(7)相対的な位置情報(即ち、スロット番号)を提供しないバス上のプロセッサを個別に矛盾なく識別するための装置を提供する。
【0058】
(1)大容量非ブロック化交換機アーキテクチャ 大容量の非ブロック化交換機アーキテクチャは、全ての周辺機器のタイムスロットに対し同時に存在するスイッチングタイムスロットを以下に説明する方法で提供する。好ましい一実施例において、10240のタイムスロットが9000を越える周辺機器ポートを収容するため設けられている。この特性は、従来の交換機のTSU/SSUの組合せを置き換えるMXU(マトリックススイッチングユニット)を導入することにより実現される。
【0059】
(2)汎用シェルフアーキテクチャ 改良されたシステムは、異種の周辺機器シェルフ(例えば、6段と8段のシェルフ)を同時に収容し得る。この特性は、周辺機器シェルフ上にPSLI、MXU上に対応するPIUを設けること、及び、入力されたシェルフの内容からポートグループの動的なシェルフマッピングを設けることによる影響を受ける。シェルフのグループ化を助けるため論理データ構造を作成することにより、ソフトウェアは並置形及び遠隔形シェルフの両方を管理することができる。
【0060】
(3)汎用タイムスロット構造 全てのタイムスロットは同一に形成されているので、いずれのタイムスロットを周辺機器、コンファレンス又はトーンタイムスロットとして使用しても構わない。これは、トーン及びコンファレンスアドレスが特定のタイムスロットに割り当てられている従来の装置と対照的である。換言すれば、ここに開示する改良された集中ネットワーク交換機は、従来の交換機の固定したマッピングを排除し、一方、あらゆるトーン又はコンファレンスポートがあらゆるMXUに通じていても構わない。これは、トーン又はコンファレンス機能をMXUカード上に実装することによって実現される。この結果、いずれのポートもトーン又はコンファレンス機能には割り当てられないので、全てのポートは電話機ポートとして利用可能である。トーン又はコンファレンス機能が必要である場合、この機能はMXUカードから直接得ることができ、ポートを従来のトーン発生器又はコンファレンス回路に接続する必要性はない。
【0061】
(4)全フレーム、半フレーム切換え システムは全フレーム及び半フレームの両方の切換えの同時使用を助ける。全フレーム切換えは、NX64接続用のフレームの一貫性を保証する。半フレームの切換えにより、最小のループ遅延が得られる。
(5)周辺機器用伝送に対する融通性のある切換え システム設計は、周辺機器用伝送に対するタイムスロットが基本の交換機アーキテクチャを変えることなく多数の技術形態を採ることを可能にさせる。75フットの器具半径(75 foot equipment radii) に適するポイントツウポイントの銅形UTPインタフェースは、器具半径がより拡大された光ファイバーのループと同様に使用することができる。かかる伝送は、DS3/E3、OCI、及び45/50Mbits/sのATMの如くの他のインタフェースにも適合する。
【0062】
(6)改良されたSPTパケット信号送出 パケット信号送出チャンネルは、以下に説明する方法で各スイッチングタイムスロットと対にされる。別個の入力及び出力の8Kbits/sのシリアルチャンネルがシステムのタイムスロット毎に存在する。その上、2、4、又は8チャンネルは、16、32、又は64Kbits/sのチャンネルを形成するよう統合される。
【0063】
(7)プロセッサ識別 システムは、識別すべき相対的な位置情報(即ち、スロット番号)が得られない共通バス上のプロセッサを識別する。システムは、矛盾がないパターンに基づいてプロセッサの識別子の動的な再割り当てを可能にする。これにより、ハードウェア的に符号化された構造を用いることなく、プロセッサのボードをバスから取外し、及び、取付けることが可能になり、汎用タイムスロットの特性が容易に得られる。その上、多数のプロセッサが設けられ、少なくとも一つの故障品が取り除かれたとき、このシステムは、次の初期化時に残りのプロセッサが取り除かれたプロセッサを補うことを可能にさせる。
【0064】
図5は本発明の集中ネットワーク交換機の好ましい一実施例のブロック系統図である。図1乃至4と図5において類似した素子は、共通の参照符号が付けられている。周辺機器カード51は、周辺機器バックプレーンのエッチングによってポートグループケーブル54を形成するよう結合されたポートグループバス52に接続される。各ポートグループケーブルは、搬送媒体に融通性を与え、汎用シェルフアーキテクチャを容易化させるPSLI(周辺機器シェルフリンクインタフェースユニット)55に接続される。各PSLIは、選択された媒体を介して、共通コントローラに置かれた整合するPIU(周辺機器インタフェースユニット)56と連結される。適当な搬送媒体には、その例に限定されることのない銅形UTP及び光ファイバーケーブルが含まれる。
【0065】
PSLI55によって、搬送媒体における融通性を促進するだけではなく、64ポートの差し込み式挿入性能、冗長ループ性能、及び上述の従来の電話機インタフェースユニットカードシェルフとの完全な互換性が得られる。
図6は集中ネットワーク交換機ハードウェアの一つの構成をより詳細に示す図である。PSLIは電話機シェルフに連結し、シェルフ上の全ポート数は64の倍数であることを理解する必要がある。例えば、このシステムは、上述の従来の電話機シェルフの配置である192(3×64)ポートを含む電話機シェルフに適合する。
【0066】
種々の搬送媒体に対し種々のPSLIの形を設けることができる。従って、銅用の形と、光ファイバーケーブル用の形を設けることができ、一台の交換機に多数の形を設けることが可能である。即ち、交換機は多数の異種の搬送媒体を収容することが可能である。
上記の形とは無関係に、ここに開示された実施例中のPSLIは、512までのポートを対応するPIUに接続し、それが接続されたシェルフに局部的に搭載される場合がある。例えば、光ファイバー版の一変形は、64ポートの増分量で512よりも少ないポートを選択的に接続し、それが接続されたシェルフから離れて配置される性能を有する能力が追加されている。ファイバー形のPSLIは、1本のファイバーに多重化してもよい。現時点では、最大で8本のファイバー形PSLIが1本の光ファイバーケーブルに多重化される場合がある。
【0067】
従って、各々がケーブルに割り当てられた64ポート毎のポートのグループ化が予定され、8個の上記ポートグループは、図5に示す如く、共通PSLIに割り当てられる。即ち、各PSLIは、各々が64ポートに対する信号を搬送する8本のポートグループケーブルを受容する。換言すれば、本発明の各ポートグループケーブルは、従来の交換機の二つのポートグループバスに対応する。
【0068】
図6を再び参照し、電話機シェルフ61は、各々が8台の電話機インタフェースユニットを有する16枚のカード上に128台の電話機インタフェースユニットを有すると想定する。各シェルフは2本のポートグループケーブル62(64×2)に関連付けられ、最大で4段のシェルフがPSLI63に関連付けられる。
【0069】
送信バス64及び受信バス65からなる2本のバスを含むPSLI63の出力は、対応するPIU67と接続される。PSLIは、以下に説明する如く、2MHzのシリアル入力信号を8MHzレートで伝送される8ビットパラレル信号に変換する。
PIUはペアで配置してもよい。即ち、2台のPIU(PIU A及びPIUB)が1枚のボード68に設けられ、各々は512ポートに関連付けられた信号を受信する場合がある。PIUペア68の各々は、従来のTCU(電話機制御ユニット)を置き換えるMXU(マトリックススイッチングユニット)69に接続される。
【0070】
一実施例において、各MXUは1024ポートに対し機能する。かかる一実施例において、10台のMXUが10240ポートに対し設けられる。ポート0−1023に対する第1のMXU691 は、コンファレンス及びトーンポート用に配置してもよい。この実施例の場合、256のトーンポートと768のコンファレンスポートがある。MXU692 は、ポート1024−2047を収容し、図6に示す如く、後に続く各MXUは次の1024ポートを収容し、10番目のMXU6910はポート9216−10239を収容する。
【0071】
MXUは、各々が1024のタイムスロットの切換えを命じるよう作用する共通制御部内に設置される。1024のトーン及びコンファレンスポートがある場合、この例のシステムは9216の電話機ポートをサポートする。
MXUと同様に、PIUは共通制御部内に設置される。上述の如く、各PIUは、MXUと2台のPSLIの間のインタフェースとして機能する。PSLIの場合、搬送媒体に基づいて多数のPIUの変形が可能である。従って、搬送媒体として銅のケーブルを使用する銅形式のシステムと、搬送媒体として光ファイバーを使用する光ファイバー形式のシステムとが存在する場合がある。しかし、PIUのペア(PIU A 及び PIU B)は、一対一で対応するMXUと連結されるので、1台のMXUに銅及びファイバーの両方のPIUが接続されることはない。
【0072】
光ファイバー搬送媒体が使用される場合、各PSLIは、選択的に64ポートだけのために機能するので、1台のPIUに最大で8台のPSLIが接続される。
PSLIが多数の異種シェルフのために機能する電話器シェルフ/PSLI/PSI/MXUの配置の一例を図7に示す。特に、PSLI71は、二つの「J形」(即ち、6段式)シェルフ72,73と、「H形」(即ち、8段式)シェルフ74の一部分のために機能する。「H形」シェルフの残りは、別のPSLI75によってサポートされる。上記「J形」シェルフは、前述の従来の集中ネットワーク交換機と共に作動させ得る「J形」シェルフでもよいことに注意が必要である。従って、「J形」シェルフの各々は、夫々が8台の電話機インタフェースユニットを搭載する24枚のボードに収められた192台の電話機インタフェースユニットからなる。「H形」シェルフは384台、即ち、「J形」シェルフに収められたユニット数の2倍の電話機インタフェースユニットを収容する。
【0073】
図7に示す如く、PSLIは、512ポートと、384ポートを表わす二つの「J形」シェルフだけを収容することができるので、「H形」シェルフの中の128ポートだけがPSLI71によって受け入れられる。従って、PSLI75は、「H形」シェルフ74の残りの256ポートを受容する。
シェルフが並置され、銅の搬送媒体を間に備えた銅のPSLI−PIUが使用されるとき、図7の配置は有用である。しかし、光ファイバーケーブルを使用する場合に、図7の構成をとることが可能ではあるが、2本の光ファイバーケーブルを同一の遠隔地に送るコストが掛かるため効率的ではない。
【0074】
図8は、本発明のPSLI/PIUの概念によって、共通制御部シェルフに対し単一のループを使用すると共に、少数のポートが離れた位置に差し込み式に挿入することを可能にさせる方法を示す図である。即ち、単一のループ、例えば、1本のファイバーループは、3台のPSLI84,85,86を使用する共通制御部から離れた3位置81,82,83に配設されている。これは、各PSLIがカード上のビットスイッチを介してループ上でサポートするポートを選択的にフィルタリングすることができるので実現できる。
【0075】
より詳細には、上述の配置に対し、PSLIがMXUnを64のポート境界上で64ポートの分解能に低下するまでフィルタリングさせることができる8ビットスイッチ(図示せず)がPSLIカード上に設けられている。図8において、遠隔位置「A」81の第1のPSLIは、各々が「J形」シェルフと、「H形」シェルフの一部をサポートするため64ポートに対応する第1の4ポートグループのケーブルを使用する。かくして、PSLI84は、第1の4ビットスイッチを「1」に設定させることにより、第1の4ポートケーブル(即ち、タイムスロット0−255)に対しタイムスロット情報だけをフィルタ出力するよう構成される。遠隔位置「B」82の第2のPSLI85は、シェルフ上で64ポートだけが作動状態にある「H形」シェルフをサポートするため1ポートグループケーブルだけを使用する。第5の位置にある1ビットスイッチは、遠隔位置Bで動作状態にある64ポートに対しタイムスロット255−319をフィルタ出力する。
【0076】
遠隔位置「C」の第3のPSLI86は、128ポートをサポートするので、二つの64チャンネルポートグループケーブルが必要とされる。従って、スイッチ位置6及び7は、320と447の間のタイムスロットをフィルタ出力するため「1」に設定される。
64の補助ポートを収容し得ることに注意する必要がある。PSLIは連続的なポートをフィルタリングする必要はないので、割り当てられていないポートは、遠隔位置A−Cのいずれか、或いは、補助遠隔位置に後で割り当てることが可能である。例えば、補助的な64ポートシェルフが後で位置Aに追加される場合、そのシェルフはその位置に既に関連付けられたPSLIに接続することが可能であり、最後の、即ち、8番目のビットスイッチがその追加されたシェルフをサポートするため「1」に設定される。
【0077】
銅形の搬送媒体用のPSLIのブロック系統図が図9に示されている。ファイバー搬送媒体用のPSLIも同様である。相違点は、PLSI回路が銅のリンクではなく、光ファイバーのリンクに連結する点がある。同様の相違点は、銅のリンク用のPIUと光ファイバー用のPIUの間に見い出される。PSLIは既存のラックに取り付けられる。外部接続には、(冗長又は非冗長のいずれかのポートグループバッファケーブル処理がなされた)8台のポートグループバッファインタフェース900と、1台のMXUer電源及びアラームインタフェースと、PIUへの25対ケーブルの高速リンク905と、デバッグコネクタと、MXUer電源コネクタとが含まれる。2枚のPSLIカードは、上記25のツイストペア式周辺機器リンクケーブル905(P−リンク)を介して1台のPIUに接続される。各P−リンクケーブルは、512の周辺機器ポートに対しPCM及び信号送出情報を搬送する。その上、P−リンクは、リンク保守と、キャビネットPAB(MXUer電源及びアラーム)のオーバーヘッドデータを搬送する。全ての高速信号は、差動的であり、かつ、バランスがとられている。
【0078】
PSLIはポイントツウポイントの位相関係で配置されている。各PSLIは、8台のポートグループインタフェースとその関連するPIUカードとの間で全2重PCM及び信号送出の512ポートを搬送する。1台のPIUが全体で1024ポートの2台のPSLIと連結する。作動中の信号送出チャンネルと作動中のPCMチャンネルの比が1対4であり、作動中のオーバーヘッドチャンネルと作動中のPCMチャンネルの比が1対16であるので、512のPCMPCMスロットを搬送するため必要とされる作動中のスロットは、各方向の周辺機器リンク毎に全部で1024のスロットの中の672スロットである。
【0079】
PSLIは、連結されているP−リンクからタイムスロット及び信号送出情報を再生する。データ再生セクションは、周辺機器受信クロック再生と、周辺機器受信データ再生と、周辺機器受信データフレーム/スーパーフレーム再生とを実行する。受信パス情報は、伸縮性のあるバッファに置かれる。データ再生セクションは、バッファの先頭を配置するため再生されたスーパーフレームデータを使用する。
【0080】
各P−リンクインタフェースは、8対の送信ペアと8対の受信ペアを有する。16対のワイヤによって、512の周辺機器ポートデータ及び信号送出チャンネルに双方向のバランスがとられた搬送が得られる。その上、クロック、SSFX(スーパーフレーム同期)、テスト同期信号ペア、非平衡終端オーム接続は、双方向である。
【0081】
P−リンクバス上のデータは、PH1クロックの立ち上がりエッジでサンプリングされる。P−リンクバスへのデータは、PH1クロックの立ち下がりエッジで更新される。オンラインシェルフとオフラインシェルフの間の最大許容データスキューは、+/−50nsである。
PCMは、P−リンクA上にSSFXに関して偶数の8.192MHzクロック周期に発生し、信号送出と、オーバーヘッドと、未使用バイトは、奇数周期に現われる。P−リンクBの場合、PCMは、SSFXに関して奇数クロック周期に発生し、信号送出と、オーバーヘッドと、未使用バイトは、偶数周期に現れる。
【0082】
基本受信同期は、PSLIクロック再生ロジック907によって得られる。P−リンクバイトクロックはリンクによって搬送され、フェーズロックループを用いて8.192MHzの基本システムクロックに再生される。その上、各ポートグループ毎の16個の別々のモード信号が、P−リンクの搬送されたSSFX(スーパーフレーム同期)から発生される。
【0083】
アセンブリバッファ904は、バイトパラレルデータを集め、伸縮性の格納バッファとして機能する。このバッファの書込みポインタは、再生されたバイトクロックによって制御される。読み出しポインタは、再生された周辺機器クロックに同期させられる。リンク保守に特有のオーバーヘッドバイトは、バッファ出力データストリームから読み出される。
【0084】
PSLI診断/制御マイクロコントローラは、時間合わせされたデータバッファ98を介してP−リンクの受信されたバイトストリームにアクセスする。マイクロコントローラは、タイムスロットカウンタと比較されるタイムスロットアドレスレジスタをロードする。この機構は、P−リンクのタイムスロットからバッファへの書込みを制御する。バッファはマイクロコントローラの直接的な制御の下で読まれる。
【0085】
マイクロコントローラは、PIUマイクロコントローラとの通信用の「予備」オーバーヘッド帯域にリード/ライトアクセスを行う。「生の」PCM及び信号送出の受信データと、PABデータタイムスロットのリードアクセスは、診断データ監視機能のため設けられている。
各PSLIの電話機周辺機器バス側は、マスターPLL再生クロックでドライブされる。PLLは、8.192MHzのバイトクロックと、P−リンクのSSFX(スーパーフレーム同期)にロックする。
【0086】
スイッチの切換え後、SSFXとPSLI電話機同期の位相は、誤調整されている可能性がある。これは、冗長リンクが異なる経路長を有する場合に生じる。PLLは、バイトクロックから10ppm未満の周波数偏移でSSFXとPSLI電話機同期の位相調整を訂正する。ケーブル長の差は、最大の時間差が15nsとなるよう10フィートに制限される。スイッチ切換え後の1秒未満に再調整がなされることが保証されている。
【0087】
PLLの出力は、ポートグループ毎にCLOCK(クロック)、SYNC(同期)、FRAME(フレーム)、MODE(モード)、及びOH(オーバーヘッド)のタイミングを発生する電話機周辺機器バスカウンタをドライブする。
受信アセンブリバッファ904からのデータは、6個のラッチ入力シフトレジスタ903、即ち、四つのPCMと、一つの信号送出と、一つのオーバーヘッド/PABに供給されている。各PCM及び信号送出シフトレジスタは、受信インターリーブ形成器の単独のビットラインに入力を与える。オーバーヘッド/PABレジスタからの出力は、PABの出力を直接ドライブする。
【0088】
受信インターリーブ形成器902は、4個のPCMオクテットと、1個の信号送出オクテットを5個の別個のビットインターリーブされたリンクに変換する。この5ビットメモリは、64ビットの有効な深さ;即ち、32ビット毎の2ページからなる。
4本のPCM受信インターリーブ形成器のラインからのインターリーブされたPCMは、PCMRバス毎に1個ずつの16個のアドレス指定可能なラッチ901にデマルチプレキシングされる。1本の信号送出データラインからのデータは、SIGRバス毎に1個ずつの16個のアドレス指定可能なラッチにデマルチプレキシングされる。
【0089】
16本のPCMXラインからのPCMデータは、4台の4:1マルチプレクサ93の各々に入力を与える。これらのマルチプレクサはチャンネルフォーマットメモリ90に入力を供給する。16本の信号送出ラインは、ストリームを圧縮するため4:1マルチプレクサの二つの層93,95を通って多重化される。第1のマルチプレクサ層93は、2.048MHzのストリームを単一の8.192MHzの経路に結合する。第2の層95は、12個の未使用信号送出フレームの搬送を抑制する。残りのラインはチャンネルフォーマットメモリ90に入力される。
【0090】
伝送PCM及び信号送出マルチプレクサからのデータは、チャンネルフォーマットメモリの5本のラインに入力を供給する。バイトクロック毎に、4ポートからのPCM4ビット及び信号送出1ビットがチャンネルフォーマットメモリに書き込まれる。この書込みは、1フレーム当たり全256回のアクセスの間に4ポートの各々に対し32回繰り返される。バッファは、5個の64ビットシリアルメモリとして機能する。入力されたビットインターリーブ形のデータは、バイトインターリーブ形のデータとして読み出される。8箇所の異なる場所からの8回の連続的な読み出しが、伝送シリアル−パラレル変換器92へのバイトを構成するために必要とされる。全部で1024回の読み出しがフレーム毎に必要とされる。
【0091】
MODE信号はポートグループ毎に1フレームずつシフトされる。これにより、MXUで信号送出情報の偶数インターリーブが得られる。
伝送シリアル−パラレル変換器92は、伝送チャンネルフォーマットメモリにより入力を供給されたラッチ出力シフトレジスタにより構成される。次いで、パラレルデータは、伝送アセンブリバッファの適当な位置に書き込まれる。
【0092】
PSLI診断/制御マイクロコントローラ97は、時間合わせされたデータバッファ96を介してP−リンク伝送ストリームにアクセスする。受信路の場合のように、マイクロコントローラは、タイムスロット比較器91でタイムスロットカウンタと比較されるタイムスロットレジスタをロードする。この機構は、バッファからP−リンクタイムスロットへの読み出しを制御する。バッファの書込みは、マイクロコントローラの直接制御の下にある。
【0093】
マイクロコントローラは、PIUマイクロコントローラとの通信用の「予備」オーバーヘッド帯域へのリード/ライトを行う。「生の」PCM及び信号送出内の受信データと、PABデータタイムスロットの読み出しアクセスが、診断データ監視機能に与えられている。
データシーケンスは、2msのスーパーフレームに基づいている。各スーパーフレームは、周辺機器リンク内の512ポートの各々に対し16個のPCMバイトのサンプルと、4個の信号送出バイトを有する。その上、1×512のオーバーヘッドバイトがスーパーフレーム中に搬送される。これは、ポート毎に一つずつの512個の単一PCMバイトのサンプルと、128個の信号送出バイトと、32個のオーバーヘッドバイトとを含む16個の125μsフレームに分割される。このフレームは、32バイト毎の32個のタイムスロットブロックに更に分割される。かかるブロックは、16個のPCMバイトのサンプルと、4個の信号送出バイトと、1個のオーバーヘッドバイトと、11個の未使用バイトとを含む。タイミングは、他のバイトの各々にPCMサンプルが含まれるよう整備される。
【0094】
PSLIは、最大で8個のポートグループバッファを介して周辺機器シェルフに連結する。ポートグループバッファのケーブルは、0.1インチ間隔の20ピン、2列、リボン状ケーブルコネクタに接続する。
銅形搬送媒体用のPIUのブロック系統図が図10に示されている。銅形のツイストペア式搬送媒体用のPIUを以下に説明する。
【0095】
PIUは、単一スロットTCB(電話機制御装置バス)組立体としての機械的な高さの仕様に適合する。PIUは、カードケージの背面から10個のPIUカードスロットのいずれかに挿入される。PIUは、2個の160ピンのDINバックプレーンコネクタと、2個の50ピンの高速P−リンク(周辺機器リンク)コネクタを有する。
【0096】
PIUは、フレーム毎にMXUから1024個のPCMバイトサンプルを受け、これらのサンプルの中の512個をP−リンクAを介してPSLI(A)に分配し、別の512個のサンプルをP−リンクBを介してPSLI(B)に分配する。その上、PIUは、PCMサンプルを用いてP−リンクA及びP−リンクB上にインターリーブされたスーパーフレーム毎にMXUから信号送出及びオーバーヘッドデータの1024個のポートを受ける。オーバーヘッドデータには、P−リンク保守及びPAB(MXUer電源アラームボード)キャビネット制御/状態情報と、PIUマイクロプロセッサへの通信チャンネルが含まれる。各P−リンク上の信号送出の搬送は、PCMがP−リンクAのインタフェースに現われるとき、信号送出及びリンクデータがP−リンクBに現れ、かつ、その逆も成り立つような搬送である。その上、PIUは、冗長電話機制御装置シェルフ内の他のPIUとの対称的なPCM/信号送出クロスオーバー経路が設けられている。
【0097】
PIUは、フレーム毎に1024個のPCMバイトのサンプルをMXUに搬送する。PSLI AとPSLI Bは、1024個のPCMサンプルの中の512個ずつを供給する。両方のPSLIからのPCMは、電話機制御装置のPCMハイウェイに配送するため単一のバイト幅の経路にあるMXUに与えられる。その上、PIUは信号送出及びオーバーヘッドデータの1024ポートをスーパーフレーム毎にMXUに搬送する。PSLI Aは、PCMバイトサンプルと共にポート0−511に対し信号送出及びオーバーヘッドデータをインターリーブし、PSLI Bは、そのデータをポート512−1023に提供する。MXUによって、TCバスを介して信号送出及びオーバーヘッドにアクセスし得るようになる。冗長シェルフとのデータ/クロック再生、データバッファリング、及び、対称性のPCM/信号送出クロスオーバー経路がバックプレーンインタフェースに内蔵されている。
【0098】
PIUは、連結されているP−リンクからタイムスロット及び信号送出情報を受ける。データ再生セクションは、周辺機器伝送クロック再生と、周辺機器伝送データ再生と、周辺機器伝送データフレーム/スーパーフレーム再生を行う。伝送路情報は伸縮性のバッファに設けられている。データ再生セクションは、バッファの先頭を配置するため再生されたスーパーフレームデータを使用する。PIUはMXUカードに局部的にインタフェースで連結する。
【0099】
各P−リンクインタフェースは、8の送信ペア及び8の受信ペアを含む。ワイヤの16対のペアによって、512の周辺機器ポートデータ及び信号送出チャンネルに双方向のバランスされた搬送が生じる。その上、クロック、SSFX(スーパーフレーム同期)、テストサイン信号ペアと、非平衡終端オーム接続は、双方向である。
【0100】
P−リンクバス上のデータは、BTUによってMTUを介して供給されるPH1クロックの立ち上がりエッジでサンプリングされる。P−リンクバスへのデータは、PH1クロックの立ち下がりエッジで更新される。オンラインとオフラインシェルフの間の最大許容データスキューは、+/−50nsである。
PCMは、P−リンクA上にSSFXに関して偶数の8.192MHzクロック周期に発生し、信号送出と、オーバーヘッドと、未使用バイトは、奇数周期に現われる。P−リンクBの場合、PCMは、SSFXに関して奇数クロック周期に発生し、信号送出と、オーバーヘッドと、未使用バイトは、偶数周期に現れる。
【0101】
出力PCM及び信号送出は、周辺機器PCMタイムスロットポート0−1023の各々に対しMXUから受信され;PCMはPCMRCVに現れ、信号送出はSIGRCVに現れる。PIUは、タイムスロット0−511に対するPCM及び信号送出をP−リンクAに割り当て、512−1023に対するPCM及び信号送出をP−リンクBに割り当てる。
【0102】
MXUからのPCM及び信号送出/オーバーヘッドデータは、4本の別個のバイト幅のデータパス上で受けられ;MXUからの一方のPCMRCVと一方のSIGRCVは同一のシェルフで受けられ、MXUからのもう一方のPCMRCVともう一方のSIGRCVは冗長なシェルフで受けられる。データは電話機制御装置クロックPH1によって時間合わせされ、同期スーパーフレーム信号SSFXによってフレームを付けられる。全データは、PH1クロックの立ち上がりエッジでサンプリングされる。
【0103】
冗長システム構成において、PIUは、冗長電話機制御装置シェルフの2台のMXUの一方からクロスオーバーデータパスを介してPCM及び信号送出データを受けることができる。このパスは、電話機制御装置のバックプレーンに実現され、オープンコレクタロジックによってドライブされる。両方のPIUは、作動中のシェルフからの受信データを冗長なPSLIに送る。伝送データP−リンクの4本の全部、即ち、作動状態及びスタンバイ状態の両方のシェルフからのA側及びB側の両方の伝送データP−リンクは、動作可能な状態にされる。2組の冗長なPIUの中で、1組の送信ドライバだけが作動状態である。2組の冗長なPSLIペアの中で、1対の受信ドライバだけが作動状態である。作動中の組は、PIU/PSLI調停ロジックによって選択される。
【0104】
受信PCM及び信号送出/オーバーヘッドパスは、マルチプレクサ1024によって2本のP−リンクパス上で多重化される。得られたパスの各々は、PCMサンプルと、信号送出と、512の周辺機器ポートとその搬送P−リンクとに関連付けられたオーバーヘッドを含む。P−リンクAは、ポート0−511用のデータを含み;P−リンクBは、ポート512−1023のデータを搬送する。
【0105】
PIU診断/制御マイクロコントローラは、二つの別々に制御されたデータバッファを介して各P−リンク受信バイトストリームにアクセスする。マイクロコントローラは、TCバスを介して共通制御部との通信用のオーバーヘッド帯域にリード/ライトアクセスを行い、PIUマイクロコントローラは、更に各PSLIのマイクロコントローラと通信することが可能である。「生の」PCM及び信号送出タイムスロットの受信データのリードアクセスが、診断データ監視機能のために設けられている。
【0106】
各P−リンクの受信データは、ラッチ1022によってラッチされ、IEEE488形の平衡差動ドライバ1020を用いてドライブされる。ドライバのMXUer電源は、EMIエミッションを低減させるため電話機制御装置シェルフのMXUer電源からAC絶縁されている。
2台の周辺機器インタフェース、P−リンクA及びP−リンクBからの伝送Pcm信号送出データは、PCMXMT及びSIGXMTバス上に多重化される。PIUは、P−リンクAからタイムスロット0−511のPCM及び信号送出を受け;P−リンクBからタイムスロット512−1023のPCM及び信号送出を受ける。同一シェルフのMXU用のPCMXMTとSIGXMTは、常に動作可能状態である。冗長クロスオーバーバス用のPCMXMT及びSIGXMTドライバは、作動中のPIU側だけで動作可能状態にされる。
【0107】
各P−リンクは、小さい、8クロックのリンク同期バッファ1010に接続されている。かかるバッファは、リンク間の4クロックまでの誤差に対しP−リンクデータの時間合わせをするよう機能する。各リンクにおける時間が訂正されたPCM及び信号送出データは、デマルチプレクサ1040でタイプによって分離され、1フレーム当たり1024ポートのPcmストリームと、1スーパーフレーム当たり1024ポートの信号送出及びオーバーヘッドストリームを形成するよう再び統合される。
【0108】
PIU診断/制御マイクロコントローラは、二つの別々に制御されたデータバッファを介して各P−リンク送信バイトストリームにアクセスする。マイクロコントローラは、各PSLIのマイクロコントローラと同様にTCバスを介して共通制御部との通信用のオーバーヘッド帯域にリード/ライトアクセスを行なう。「生の」PCM及び信号送出タイムスロットの受信データのリードアクセスが、診断データ監視機能のために設けられている。
【0109】
かくして、二つのP−リンクパスの各々からの伝送PCM及び信号送出/オーバーヘッドデータは、二つのパス上でデマルチプレキシングされる。一方のパスは、両方のP−リンクからのフレーム毎に1024PCMサンプルを含み、他方は、512の周辺機器ポートとその搬送P−リンクに関連付けられた信号送出及びオーバーヘッドを含む。
【0110】
PIUは二つのフレーム同期バッファ機能1012,1014を実行することが可能であり;その一方はPCMの伝送用であり、もう一方は信号送出及びオーバーヘッドの伝送用である。Pcm同期バッファは1フレーム分の深さを有する。信号送出同期バッファ1014は深さが1スーパーフレーム分である。リンク同期バッファと結合された上記バッファは、あらゆる周辺機器シェルフのループ伝搬遅延を補償する。
【0111】
フレーム同期バッファ入力ポインタ(周辺機器伝送インタフェース側)は、クロック/フレーム再生ロジック1018とタイムスロットカウンタ1016を使用する周辺機器リンクから再生されたスーパーフレーム同期で再び同期される。出力ポインタは、MXUが発生したSSFXスーパーフレーム同期信号から得られたシステムタイミングにロックされる。
【0112】
作動中のPIUは、冗長なクロスオーバーPCMXMT上のMXUへのクロスオーバー接続と、SIGNXMTパスを同時にドライブするが、何れのPIUにも損傷を与えることなく同時のアクセスが発生し得る。各PIUは、それ自体のPCMXMTと、その局部MXUへのSIGXMTパスをドライブする。PIUは、クロスオーバーバスのイネーブルロジックを実装する。作動中のPIUは、冗長なクロスオーバーバス上でPCMXMTとSIGNXMTの両方をドライブするオープンコレクタドライバを動作可能状態にする。
【0113】
別個のPCM及び信号送出/オーバーヘッドデータパスは、各PIUのフレーム同期メモリからそのMXUにバイト幅フォーマットで現れる。その上、作動中のPIUは、冗長シェルフ内のMXUへの共有/冗長クロスオーバーバスをドライブする。あらゆるデータは、PH2クロック、即ち、電話機制御装置の8.192MHzクロックの立ち上がりエッジで更新される。
【0114】
冗長周辺機器リンクは、2台のPIUと4台のPSLIとにより構成される。各PIUにある調停ロジック1028は、何れのP−リンクペアがポートグループインタフェースを実際にドライブするかを選択する。共通制御装置は2台のPIUの一方を作動させる。
PIUとPSLIに実装された1対のマイクロコントローラは、各P−リンクの無欠性を照合するため動的な信号解析を行う。その上、オーム接続は、プラグが接続されていないケーブルを検出する。冗長な構成において、PSLIに搭載されたマイクロコントローラは、PSLI調停制御チャンネルを介して調停プロトコルを通信する。冗長な配置とは、リンクの故障が、欠陥のある媒体、或いは、周辺機器シェルフラインインタフェースの周辺で冗長なシャーシのPIUを介して迂回することができるような配置である。PIUは、別個に冗長性がある。PIUに故障がある場合、動作を保持するためシェルフの切換えは命令されない。
【0115】
作動中の電話機制御部シェルフのPIUは、リンクの利用について常に優先権がある。リンクの切換えは以下の三つの理由:即ち、PIUに接続された何れかのP−リンクにおけるリンクの故障、PIU又はそのPSLIの中の一つにおける手動押しボタン式のリンク切換え要求、又は、ソフトウェアで発生されたリンク切換え要求の何れかのために生ずる。リンクの切換え後、電話機制御部シェルフの休止中のPIUは、有効な変化又は押しボタン式要求に対する次のエラー時に作動状態に戻る。
【0116】
マイクロコントローラは、テストバイトをラッチを介して各P−リンクの所定の送出用オーバーヘッドタイムスロットに入れる。各リンクの対応するPSLIは、上記バイトを戻り路の同一のタイムスロットに戻す。PIUの伝送インタフェースで、ラッチは比較用のテストバイトを捕らえる。マイクロコントローラは、TCBバスを介して共通制御部にリンクの状態を通知する。
【0117】
PIUは、共通PIU機能用の二つと、二つのP−リンクの各々に一つずつのLED表示器を含む場合がある。利用者がアクセスし易いカードのエッジに取付けられる場合、かかるLEDは、PIU又はP−リンクケーブル取替えのような保守作業のためのPIUとP−リンクの各々の状態を表示する。
【0118】
【表1】
Figure 0003943607
【0119】
利用者がアクセスすることができるP−リンク動作禁止制御部を設けてもよい。この押しボタンスイッチ1044は、リンクの動作禁止要求をPIUマイクロプロセッサ1030に知らせる。冗長リンクが利用できる場合、上記要求により、制御された、或いは、「ソフトな」リンク切換えが生じる。P−リンク動作禁止要求の成功は、リンク状態LEDの表示によって照合することができる。切換えの発生後、休止中のPIUは「有効待ち」状態になる。この状態にあるとき、PIUは、例えば、P−リンクが切断された場合に生じるようなその動作状態の変化までオフライン状態を維持し、次いで、有効動作モードに戻る。終了タイマーによって、所定の時間が経過するまで「有効待ち」状態から抜け出ることは許されない。
【0120】
システムソフトウェアは、各PIU毎に一つのリンク制御バイトにアクセスする。PIUリンク制御機能は、接続された全PSLIに影響を与える。リンク制御レジスタは、ソフトウェアが切換え要求を発生し、PIU/PSLIマイクロコントローラを強制的にリセットすることを可能にする。
MXUインタフェース
PCMXMT: 周辺機器ポートからMXUへのPCM
SIGXMT: 周辺機器ポートからMXUへの信号送出及びリンクデータ冗長PCMXMT: 周辺機器ポートから両方のMXUへのPCM
冗長SIGXMT: 周辺機器ポートから両方のMXUへの信号送出及びリンクデータ
PCMRCV: MXUから周辺機器ポートへのPCM
SIGRCV: MXUから周辺機器シェルフへの信号送出及びリンクデータ
冗長PCMRCV: MXUから両方のPIUへのPCM及び周辺機器シェルフへのデータ
冗長SIGRCV: MXUから両方のPIUへの信号送出及び周辺機器シェルフへのデータ
調停バス: 二つのPIU間の通信
PH1: 電話機制御装置の8.192MHzのクロック
P−リンクインタフェース
P−リンクは、25のペアとして割り当てられた50本のワイヤから構成される。上記ペアは以下のように割り当てられる:
【0121】
【表2】
Figure 0003943607
【0122】
各PLSIは、スーパーフレーム毎に512のP−リンクポートの各々に対しPIUへの4バイトの信号送出情報とPIUからの4バイトを転送する。全部で1024ポートの全2重信号送出が各PIUで統合される。
PIUへの信号送出及びPIUからの信号送出の全部はMXUに格納される。MXUは、明白なデータ位置を更に翻訳するBTU/VSUに与える信号送出データを再びフォーマット化する。
【0123】
ここに開示された集中ネットワーク交換機の特徴は、融通性のあるシェルフマップの配置である。シェルフマップとは、交換機に含まれている電話機シェルフの形態と、電話機シェルフの交換機への接続方法の論理的表現である。シェルフマップが固定され、工場で決定される従来の集中ネットワーク交換機とは異なり、ここに開示するシステムは、利用者がシェルフマップを構築することを可能にする。
【0124】
電話交換機の中には、周辺機器スロットが多数の形の周辺機器カードをサポートする「汎用ポートアーキテクチャ」を提供するものがあるが、ここに説明する集積回路ネットワーク交換機は、交換機の管理者が「汎用シェルフアーキテクチャ」を構成し得るようにする新しい概念を導入する。これは、管理者が多数の形の6段及び9段の電話機シェルフをサポートするため独自の交換機を構成し得るので、融通性のある構成及び拡張が可能になることを意味する。設計上は、(未だ承認されていない場合でさえ)ポートグループケーブルを介して共通制御部に接続されたあらゆる形の6段及び8段の電話機シェルフがサポートされる。
【0125】
電話機シェルフマップを表わすために使用されるアルゴリズム及びデータ構造は、管理者がシェルフ毎に位置と連結の形(離れたシェルフ用のファイバーと、並置されたシェルフ用の銅)を構成することを許容する。その上、サポートされるポートの数を定めることも可能である。この性能は、顧客が64の倍数のポート数(1本のケーブルのポート数)の間で電話機ポートを分割することを許容する。
【0126】
本発明の価値は、融通性及び将来の拡張の許容度のレベルにある。顧客は、192−ポートのシェルフを実装し、そのシェルフの何れの場所でも64ポートから192ポートまでのポートを構成することが可能である。顧客がシェルフ上の幾つかのポートを(例えば、離れた場所で)構成しないまま残すことを選択する場合、そうしても構わない。本ソフトウェアは、全体の構成を強制しないことにより、利用者が残りの物理的なポートからシステム内の他のシェルフに経路を接続することを許容する。その上、かかるアーキテクチャは、顧客が後に補助的なポートをシェルフに追加することを可能にさせる。
【0127】
融通性のある構成は、入力されたシェルフの内容からポートグループのマップを動的に作成することによって実現される。シェルフのグループ化を助けるため論理データ構造を作成することにより、上記ソフトウェアは並置及び遠隔シェルフの両方を管理することが可能である。
シェルフマップとは、交換機に含まれている電話機シェルフの形態と、電話機シェルフの交換機への接続方法の論理的表現である。
【0128】
新しいシェルフマップを設計する際に以下の要求が考慮された。
「M形」、「L形」及び19インチ形ラック交換機のような従来の周辺機器カードがサポートされるために引き続きシェルフ構成を続ける必要がある。あらゆる形のシェルフが交換機でサポートされる必要がある。この中には、「M形」、「L形」及び19インチ形ラック交換機によって使用されるシェルフが含まれる。シェルフの差し込み/追加がサポートされる必要がある。これにより、顧客は、シェルフを離し、僅かのポートだけ、又は、全ポートが(64ポートずつの増分で)シェルフ毎に割り当てられるよう指定することが可能になる。
【0129】
新しいシェルフマップは、利用者が最終的に構成できることが必要である。このため、顧客がシェルフの位置を無関係に動かすことを許容する必要がある。2048のタイムスロットのMXU(及び、DS3及びATMカードのような別の共通制御部ハードウェア拡張)の最後の差し込みは、基本シェルフマップの設計に影響を与えるべきではない。1台のMXUを混成されたトーン、コンファレンス、及び電話機ポートとして構成する性能が与えられる必要がある。
【0130】
以下の仮定が新しいシェルフマップを設計する際に行われた。
シェルフマップは交換機の物理的ハードウェアと密接に関連付けられている。従って、シェルフが「M形」、「L形」及び19インチ形ラック交換機に対し管理される方法は変わらない。このような交換機用のシェルフマップの購入は不可能である。このため、顧客がシェルフの位置を「使用時(on-the-fly)」に構成し得る能力が必要である。或いは、顧客は、共通制御器のシェルフ毎に数枚のMXU(マトリックススイッチング)カードを購入する。シェルフ上のポートの総数は、常に64の倍数である。シェルフの数は99に制限されている。これによって、現在のsh−sl−ci(シェルフ−スロット−回路)フォーマットを変更することなく、離れたシェルフを指定する顕著な融通性が得られる。
【0131】
シェルフマップに必要な融通性を理解するために、改良された交換機の実現し得るハードウェアセットアップを理解する必要がある。シェルフマップが最も関係付けられるハードウェアには、MXUと、PIU(周辺機器インタフェースユニット)と、PSLI(周辺機器ラインインタフェース)カードが含まれる。MXU/PIU/PSLI配置の一例は、上述の図5に示されている。
【0132】
MXUは共通制御部に配設され、夫々が1024個のタイムスロットの切換えを指示する。10台のMXUが交換機内に存在する場合がある。所望されるならば、第1のMXUはコンファレンス及びトーンポートの用途に完全に構成されるが、そうする必要があるという訳ではない。残りの9台のMXUは電話機の切換え用に使用され、これにより、交換機内に最大9216の電話機ポートが得られる。
【0133】
各MXUには、夫々に512のタイムスロットの機能が果たす2台のPIUが直接連結されている。PIUは共通制御部の中に置かれ、MXUと少なくとも1台のPSLIの間のインタフェースとして機能する。PIUのペアは1枚のカードとして構成されているので、PIUカードはMXUカードと1対1に連結される。現在のところ、PIUは銅及びファイバーが用いられる。銅の形のものは、共通制御部のシェルフ内に限られたPSLIに接続するために使用され、一方、ファイバーの形のものは、共通制御部のシェルフから離れているPSLIに接続するために使用される。PIUペアは、MXUと1対1に連結されるので、1台のMXUが銅とファイバーの両方のPIUに接続される場合はない。
【0134】
PSLIは、PIUと電話機シェルフ自体の間を連結する。PIUと同様に、PSLIにも銅及びファイバーの形のものがあるが、それらは、接続されたシェルフだけに限って常駐する。1台のPSLIの銅の形とファイバーの形の双方は、それらが機能を果たす全512ポートを電話機シェルフに接続する性能を有し、ファイバーの形のものは、上述の図6に示した如く、512よりは64ポート毎に(64ポートの境界に基づいて)少ない数のポートのために選択的に機能する。各PIUは512ポートをサポートし、各ファイバーPSLIは最小で64ポートのために選択的に機能することができるので、1台のPIUは最大で8台(512/64=8)のPSLIを接続し得る。
【0135】
構造エディタの観点からは、MXU−PIU−PSLI結合は、従来の交換機と共に使用されるTSU/SSU(電話交換ユニット/副交換ユニット)ペアと類似している。TSU/SSUと同様に、本発明の交換機のシェルフは、多数のPSLIのため機能することが可能である。
上述の図7に示した如く、第1のPSLIは、二つの「J形」シェルフと、「H形」シェルフの一部をサポートする。残りの「H形」シェルフは、第2のPSLIによってサポートされる。これは、銅形のPIU−PSLIを使用する共通制御部と並置されたシェルフの場合に典型的な構成である。ファイバー形のPIU−PSLIを使用する構成を実現することも可能ではあるが、同一の遠隔地点に2本のファイバーケーブルの経路を作るコストのため実際的ではない。
【0136】
補助的な構成に限らず別の構成には、図8に示す如く、離れた場所に「差し込まれた」幾つかの少数のポートを有する単一の信号ファイバーループが含まれる場合がある。図8において、1本のファイバーループは3台のPSLI使用して3箇所に分配されることに注意が必要である。これが実現可能である理由は、各ファイバーPSLIは、カード上のビットスイッチを用いてループ上のサポートするポートを選択的にフィルタリングするからである。PSLIには8ビットのスイッチがあり、PSLIがMXUnを64ポートの境界に基づく64ポートの分解能までフィルタリングすることを可能にする。図8において、位置「A」の第1のPSLIは、「J形」シェルフと、「H形」シェルフの一部をサポートするため第1の64ポートのケーブルを使用する。PSLIは、最初の4ビッットスイッチをオンさせることにより、第1の4ポートのケーブルに対しタイムスロット情報だけをフィルタ出力するよう構成される。位置「B」の第2のPSLIは、シェルフ上で作動中の64ポートだけで「H形」シェルフをサポートするため1ポートのケーブルだけを使用する。単一ビットスイッチによって、第2のPSLIが必要とする全ポートが得られる。場所「C」の第3のPSLIは、その128−ポートの「J形」をサポートするため2本のポートケーブルを必要とする。最後のビットスイッチがオンであるPSLIは存在せず、これらのポートは割り当てられることがなく、後でいずれかの離れた位置、又は、別の場所の別のPSLIで使用することができることに注意が必要である。PSLIは、連続的な部分をフィルタリングする必要が点にも注意が必要である。例えば、64−ポートの「J形」が位置「A」に後で追加される場合、シェルフは従前その位置にあるPSLIに接続され、最後のビットスイッチはシェルフをサポートするためターンオンされる。
【0137】
エディタは、シェルフ構成の全てを全く同一の方法で見ることができる。エディタは、並置されたシェルフがシェルフグループ内にあると想定する。何れのシェルフが並置されているかがエディタに分かっている場合、このシェルフの後に割り当てられるシェルフは離れた位置にあるべきことを考慮することなく、単一のシェルフがPIUの境界を広げることを許容する。より簡易に構成を作成するため、2種類のシェルフグループ:銅形シェルフグループとファイバー形シェルフグループが定義されている。シェルフグループの管理方法は、シェルフグループに適用される以下の規則に基づいて以下の如く定められる。
【0138】
シェルフグループは、偶数PIU境界で始まる必要がある。
ファイバーと銅のPIUが同一シェルフグループ(同構造のシェルフグループ)に入ることはない。
シェルフ番号1及び2は、共通制御部シェルフ用に確保される。
シェルフマップを形成する第1の部分は、MXUがファイバー形PIUと銅形PIUのいずれに接続されているかを特定することである。利用者は、共通制御部の領域に限られるシェルフの段数と、離れているシェルフの段数を予め計画する必要がある。利用者は、テーブル1中のMXUのタイプを指定する。
【0139】
この例において、MXU1は、コンファレンス及びトーンユニットとして予め定められていることに注意が必要である。利用者は、シェルフグループの構成が継続する前に少なくとも1台のMXUを構成する必要がある。エディタは、シェルフを適当なMXUに割り当てるため上記情報を後で使用する。
テーブル1
シェルフ−マップ...? mxu
シェルフ−MXU...? リスト
MXU番号(1−10)〔全部/長さ〕...?
MXU番号......1
MXUタイプ.....1K トーン及びコンファレンスユニット
コメント.......予め定義
MXU番号......2
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......3
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......4
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......5
MXUタイプ.....1K トーン及びコンファレンスユニット
コメント.......予め定義
MXU番号......6
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......7
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......8
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......9
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
MXU番号......10
MXUタイプ.....1K 電話機
PIUペアタイプ...銅
コメント.......
シェルフ−MXU...? exi
シェルフ−マップ...? グループ
シェルフ−グループ..? リスト
銅形シェルフグループは、共通制御部と並置された全てのシェルフを含む。例えば、図7を使用し、シェルフ構成が銅形シェルフグループとして追加されるべき場合を想定する。利用者が既にMXU情報を上記のように追加したと仮定する。
【0140】
最初に、利用者はシェルフグループを追加する:
シェルフ...? 追加 1
タイプ....? 銅
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? J
ポート数(64−192)...? 192
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? J
ポート数(64−192)...? 192
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? H
ポート数(64−384)...? 384
コマンド...? 終了
コメント...? 局部シェルフ用のシェルフグループ
シェルフ...? リスト 1
シェルフグループ番号......1
シェルフグループタイプ.....銅
【0141】
【表3】
Figure 0003943607
【0142】
上記の例は、利用者が最初のシェルフの情報を入力した後に、エディタがシェルフ3は未配置であり、シェルフ番号として3番が割り当てられていることを検出したことを示している(エディタがシェルフ番号の割り当てを決めることに注意する必要がある)。次いで、エディタは銅形PIUは未だこのグループに割り当てられていないことを検出した。MXU構成データを使用することによって、エディタは第1の未使用銅形PIU(MXU 2のPIU A)を配置し、新しいシェルフをそのPIUに割り当てた。シェルフ番号と同様に、エディタは、シェルフが何れのMXUとPIUに割り当てられるかを定める。第2のシェルフ情報が入力された後、エディタは、そのシェルフにシェルフ番号4を割り当て、既にシェルフグループ内にあるPIUがそのシェルフをサポートし得ることを検出した。第3のシェルフが割り当てられたとき、エディタはそのシェルフにシェルフ番号5を割り当てることができるが、128ポートだけが既にそのグループにあるPIUに割り当てられることを検出した。エディタはMXU構成データから別の未使用銅形PIUを検出し、シェルフの割り当てを終了した。
【0143】
ファイバー形シェルフグループの各々は、特定の位置に並置されているか、或いは、同一のファイバーループに配線された全シェルフを含む。エディタは、何時ファイバーループが数カ所に差し込まれたかを知るべき理由はない(これは、次の例でより明らかになる)。一例として図8を用いて、シェルフ構成がファイバーシェルフグループに追加されるべき場合を想定する。利用者が既にMXU情報を追加したと仮定する。
【0144】
最初に、利用者はシェルフグループを追加する:
シェルフ...? 追加 2
タイプ....? ファイバー
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? J
ポート数(64−192)...? 192
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? H
ポート数(64−192)...? 64
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? H
ポート数(64−384)...? 64
コマンド...? 追加
シェルフタイプ...? J
ポート数(64−384)...? 128
コマンド...? 終了
コメント...? 遠隔位置A,B及びC用のシェルフグループ
シェルフ...? リスト 2
シェルフグループ番号......2
シェルフグループタイプ.....ファイバー
【0145】
【表4】
Figure 0003943607
【0146】
ファイバーシェルフグループの構成は、銅形シェルフグループの構成とちょうど類似していることに注意が必要である。その相違点は、エディタは選択すべきPIUのタイプ(ファイバー)が分かり、ターンオンされるべきPSLIビットを指定したので、いずれのシェルフがいずれのPSLIと関連するかという使用状態が分かる点である。エディタは物理的にシェルフを配置した使用状態には全く関知しない。
【0147】
同一のファイバーシェルフグループを配置する多数の別の方法を認めることができる。最大限の融通性を許容するため、エディタはハードウェアがどのように配置されるかという点で利用者に制限を課すことはない。シェルフの数と、PSLIビットが分かっている場合、利用者は必要に応じてシェルフを配線するために十分な情報を有する。
【0148】
他のシェルフマッピング構成の一例をテーブル2に示す。シェルフグループ5はファイバーであるため、構成により最初に利用し得るファイバー形MXU−PIUを探す。かかる例において、MXU−PIU(1−5)は、銅形インタフェースであることが仮定されている。従って、シェルフグループ5は、上記MXU−PIU(1−5)の中の何れにも割り当てられない。MXU−PIU6はファイバー形であると仮定する。かくして、シェルフ5は、このMXU−PIUに割り当てられる。シェルフ6−8もファイバーで接続されている。シェルフ6−8は、その能力の範囲内でMXU−PIU6に割り当てられる。次いで、その次のファイバー形MXU−PIUが設けられる。この例では、MXU−PIU9である。従って、ファイバー形シェルフ8のスロット5−24は、MXU−PIU 9−Aに割り当てられる。
【0149】
Figure 0003943607
Figure 0003943607
ファイルMXU.LIBは、利用者によって入力され、各MXUとその関連するPIUのタイプを定義する構成データを格納する。MXU毎に1レコードを使用することができる。データは以下の如く格納される。
【0150】
【表5】
Figure 0003943607
【0151】
ファイルMXU.LIBは、エディタ専用ファイル(呼処理はこのファイルを読み出すことがない)である。シェルフマップがデータベースに適用されるとき、このファイルはファイルMXU.DBxに複写される(ここで、xは、選択されたデータベースを表わす)。このファイルは特定のデータベースの作成中には使用されないが、シェルフマップがデータベースに適用される際にこのファイルをデータベースに複写することにより、このファイルのマスターコピーが破壊された場合にマスターコピーを復元する方法が残される。このファイルの最大サイズは、670バイトである。
【0152】
ファイルSHELF.LIBは、利用者によって入力されたシェルフグループ情報を格納する。MXU.LIBファイルと同様に、このファイルは、エディタ専用ファイルである。このファイルのヘッダには、各シェルフグループのための1レコードが含まれている。
【0153】
【表6】
Figure 0003943607
【0154】
各シェルフグループは、偶数のPIU境界で始まり、10台のMXUを備えた交換機内に最大で20台のPIUが存在し、最大で20個のシェルフグループが存在する場合がある。
ファイルの残りの部分は、以下のフォーマットの特定のシェルフ情報により構成される:
【0155】
【表7】
Figure 0003943607
【0156】
上記のフィールドは以下の如く定義される:
タイプ(バイト): このフィールドは、このシェルフ番号に対し構成されたシェルフのタイプを示す。シェルフタイプ0は、シェルフが割り当てられていない場合を示す。
フィールドの残りは8のアレイである。その理由は、最悪の場合に最大で8個の非連続的な64−ポートコネクタによってシェルフをサポートすることができるからである。
MXU(バイト): このフィールドは、シェルフが属するMXUを示す(2−10)。
PIU(バイト): このフィールドは、シェルフが属するMXU上のPIUを示す(0は「A」側、1は「B」側)。
スタートスロット(バイト): このフィールドは、MXU−PIU結合がサポートする第1のスロット番号を示す。
スロット数(バイト): このフィールドは、(スタートスロット番号で始まる)MXU−PIUによって連続的にサポートされるシェルフ上のスロットの数を示す。
スタートポート(ワード): このフィールドは、スタートスロットの第1のポートをサポートする第1のポート番号を示す。
ポート数(ワード): このフィールドは、このMXU−PIUのシェルフに連続的にサポートされたポートの数を示す。
PSLIビット(バイト): このフィールドは、このシェルフが接続されたPSLIで作動状態にされるべきビットを示す。
【0157】
従来の交換機のポートグループ構造は、(アレイの数を増加させる点を除いて)変更を加えることなく、改良された交換機を十分にサポートすることができる。上記ポートグループ構造によって、エディタは論理的なSH−SL−CIの名前を物理的なポートに割り当てることが可能になる。pg−シェルフpg−第1−スロットpg−バックプレーン−タイプpg−スロット、及び、平面的な旧式スロットとして周知の5種類の主要な構造がある。
【0158】
最初の3つの構造は、交換機のポートグループ毎に一つのアレイ要素を有する。各ポートグループは、その中に32ポートを有するので、改良された交換機には320のポートグループがある(10240/32=320)。最初の32のポートグループがMXU1に存在することに注意する必要がある。上記のポートグループは、MXU1がコンファレンス及びトーンポートに割り当てられたとき、エディタにとって非常に役に立つという訳ではない。これによって、288のポートグループが電話機ポート用に残される。
pg−シェルフ
ポートグループ毎に、pg−シェルフ構造は、ポートグループが存在するシェルフ番号を記録する。古い「L形」交換機の場合、シェルフ番号は値12までしか到達し得ないが、ここに開示する改良された交換機の場合、この値は99に達する。
pg−第1−スロット
ポートグループ毎に、pg−第1−スロット構造は、かかるポートグループ内で第1のポートがサポートするスロット番号を記録する。改良された交換機は、「M形」、「L形」及び19インチ形ラック交換機と同一のスロット番号範囲を有する。
pg−バックプレーン−タイプ
ポートグループ毎に、pg−バックプレーン−タイプ構造は、このポートグループが存在するバックプレーンのタイプ(シェルフタイプ)を記録する。改良された交換機は、「M形」、「L形」及び19インチ形ラック交換機のために生産された全ての形のシェルフをサポートする。
pg−スロット
pg−スロットアレイは、交換機内に存在し得るスロット毎に一つの要素を含む。そのサイズは、すべてのスロットが8段スロット(10240/8=1280)である最悪のケースを想定して決められる。スロットはポートグループ順であるので、8段シェルフの最悪のケースにおいて、ポートグループ毎に4つのスロットが割り当てられる。スロット毎に、スロットが利用可能であるかどうかが記録され、利用できない場合、スロットに形成されているボードのタイプが記録される。この情報は上記交換機に特有の情報であり、その理由は、上記交換機は上述の従来の交換機と同一の電話機ハードウェアをサポートするからである。
【0159】
スロットアレイは、たとえそのスロットが購入されたハードウェアによってサポートされないシェルフに存在している場合でも、交換機内に存在し得るスロット毎に一つの要素を有する。例えば、「L形」交換機は、最大で24スロットを備えた12段のシェルフを有する(12×24=288)。しかし、1スロット当たり8ポートに288のスロット数を掛けると、2304ポートが得られる。完全に実装された「L形」交換機は、4キャビネット交換機内の全てのスロットを使用する訳ではないので、上記のポート数は多い。
【0160】
スロット構造において、スロット情報は、シェルフ順に配置される(シェルフ1用の24スロット、シェルフ2用の24スロット等)。スロット毎に、スロットが存在するポートグループ番号が格納される。このアレイは、改良された交換機用の最大99段のシェルフをサポートするために拡張する必要があるが、或いは、変更しないままの状態でもよい。
【0161】
シェルフマップは、共通制御部のためにシェルフ1及び2を確保する場合がある。冗長性のない交換機において、シェルフ1は共通制御部であり、シェルフ3は第1の電話機シェルフである。これによって、最終的に冗長性のある交換機に改良する余地が残され、この場合、シェルフ1及び2は冗長な共通制御部シェルフであり、シェルフ3は第1の電話機シェルフのまま残される。
【0162】
データベースに適用され、保存された新しいシェルフ構成は、両方の同時のリブートを必要とする。両方の同時のリブートは、新しいシェルフマップが改良されるとき、既存の交換機に発生する事象に同期する。
性能が増強された集中ネットワーク交換機は、各回路ベースに全フレーム又は半フレームのいずれかの切換えモードで動作する。これによって、交換機は半フレーム切換えの場合に本質的な短いループ遅延の利点が得られると同時にNX64(ビデオ)接続のような全フレーム切換えを必要とする接続のためのフレームの一貫性を保証する。
【0163】
半フレーム切換えとは、平均的な入力から出力への遅延がフレームの2分の1の切換え機構である。切換え遅延は、接続に応じで0から1フレームの範囲で変わる。
全フレーム切換えとは、平均的な入力から出力への遅延が完全なフレームの1.5倍の切換え機構である。切換え遅延は、接続に応じで1から2フレームの範囲で変わる。
【0164】
ここに開示する性能が増強した集中ネットワーク交換機は、各切換え方式の利点を有する。従って、音声接続等は、通常半フレーム接続を用いて形成され、一方、NX64接続等は、通常全フレーム接続を用いて形成される。全フレーム又は半フレーム動作は、接続制御レジスタワードの指定されたビット位置の定義されたデフォールト条件によって各接続ベースで制御される。デフォールト条件は、ハードウェアによって初期化される。即ち、周辺機器は、全フレーム又は半フレーム動作の何れが必要であるかを制御するので、周辺機器からシステムへの接続の際に、周辺機器の内容により定められるデフォールト条件が設定される。
【0165】
以下に半フレーム切換えをより詳細に説明する。図11の(A)及び(B)を参照するに、矢印は書込みポインタを示し、暗い領域は読み出し半球を示している。半フレームの条件において、サンプルPCMデータは、到着すると直ぐに交換機の出力で得られる。実際的に半フレームモードは、1バッファ分の記憶空間、即ち、ポート毎に1バイトの記憶空間しかなくても情報メモリを処理する。従って、図11の(A)に示す如く、書込みポインタは、メモリ場所A−0700で半球Aにあり、読み出しは、1フレーム幅のバッファを表わすメモリ場所B−0700とA−0699の間の半球を構成するアドレス空間内で進む。換言すれば、読み出しは、MXUに格納された最後の1024バイトにおいて現在の書込みポインタ位置から逆方向に進行する。図11の(B)の例によれば、アドレスポインタがB−0300で半球Bにあるとき、読み出し動作は、A−0300からB−0299までの半球で行われる。
【0166】
一方、全フレーム切換えの場合、所定のサンプルが交換機に到着した時から交換機の出力に得られる時までに0乃至1フレームの遅延がある。このことは、図12の(A)及び(B)に示す如く、書込みポインタと、読み出し半球の前縁間のギャップで表わされている。従って、図12の(A)に示す如く、アドレスポインタが例えばA−0700にあるとき、読み出しは、前のフレームに受信された情報を格納するメモリ空間を表わす反対側の半球、即ち、B−0000からB−1023を構成するアドレス空間だけに生じる。従って、読み出しは、PCMデータの全フレームが受信されるまで始まらない。同様に、アドレスポインタが半球Bを構成するフレームにある場合の図12の(B)の例において、読み出しは、フレームがメモリに完全に書き込まれるまで始まらないので、読み出しは、アドレスA−0000からA−1023として指定された前のフレームで始まる。
【0167】
従来の交換機は半フレーム又は全フレーム構成の一方だけを使用する。上述の従来の交換機では、半フレームの切換えが使用されている。この構成は、短い遅延特性と、情報メモリ入力と接続メモリ出力の間のスキューによる転送及び処理の遅延を補償する。しかし、従来の交換機は、広帯域の基本的性能が得られないという欠点がある。
【0168】
広帯域の基本的性能を実現するため、上述の混成モード動作が実装されている。NX64及び全フレーム動作を必要とする他の性能を得るため、ここに開示する集中ネットワーク交換機は、二つのフレームを許容する。即ち、各ポートのPCMデータに対し、夫々が1フレーム分の長さの二つの専用記憶場所がある。
バッファ記憶は、半フレームだけのシステムの如くポート資源毎に1サンプルではなく、ポート資源毎に2サンプルを格納し得るので、半フレーム又は全フレーム動作の何れか選択されているか、即ち、読み出される周辺機器に基づいて、格納されたサンプルの中の何れを読み出すかを識別することが必要である。従って、以下の規則が考えられた。
【0169】
ソースアドレスは、読み出される情報源として定義される。書込みポインタは、書き込まれるメモリ内の位置である。アドレスのMSB(最上位ビット)は、半球、即ち、二つのフレームバッファの中の第1又は第2のフレーム;つまり、アドレスが、第1の1024バイト(1フレーム長)、或いは、第2の1024バイト(1フレーム長)の何れのメモリ空間内にあるかを指定する。換言すれば、アドレス0000000000 - 01111111111 は、第1のメモリ位置、即ち、0から1023を表わす。アドレス 1000000000 は、メモリ位置1024と、第2のフレーム長バッファの先頭を表わす。かくして、第1及び第2のフレーム長バッファの何れかをとるには、MSBを変えるだけでよい。従って、ソースアドレスが書込みポインタより小さいとき、現在の書込み半球の中の最新のサンプルを読み出すことができる。書き込まれた半球とは反対側の半球のサンプルを読み出すためには、ソースポインタのMSBを変えるだけでよい。
【0170】
メモリバッファは、2フレーム、従って、ソースアドレス毎に2サンプルを格納するよう設計されているので、半フレーム動作が選択されたとき、適当な、即ち、書込み半球内のソースアドレスに対応する最新に受信されたサンプルを選択することが必要である。上記の動作を確実に行うため、集中ネットワーク交換機は、以下の規則に従って動作するよう構成されている。
【0171】
半フレームモードで動作しているとき、書込みポインタの最上位ビットの現在の値は、MSBを除いたソースアドレスが、MSBを考慮しない書込みポインタよりも小さいとき、かつ、そのときに限り、ソースアドレスとして使用される(即ち、ソースポインタは書込み半球から選択される)。しかし、MSBを除いたソースアドレスの現在の値がMSBを考慮しない書込みポインタよりも大きいとき、MSBは切換えられる。
【0172】
従って、書込みポインタがA−700である場合の図11の(A)をもう一度参照するに、ソースアドレスがA−699とA−0000の間にあるとき、MSBの現在の値が使用される。しかし、書込みポインタがA−700である場合、ソースアドレスがB−1023とB−700の間にあるとき、MSBは切換えられる。
【0173】
上記の実施例を図13及び14を参照して以下に説明する。図13は本発明の教示に従うタイムスロット交換器の略系統図である。タイムスロット交換器は、専用ポートに出力されるべき各ポートからのソースデータを格納する情報メモリ121を含む。タイムスロット交換器は、ポート−ポート接続データを格納する接続又はアドレスメモリ123を更に有する。タイムスロットカウンタ125がメモリにタイムスロット情報を供給するため設けられている。
【0174】
各ソースポートは、切換えフレーム内の固定タイムスロットを占有することに注意が必要である。各タイムスロットは、固有のメモリアドレスに関連する。従って、タイムスロットはメモリアドレスにマップされ、タイムスロットカウンタはこの目的のために使用される。1フレームの進行中に、各ソースポートは、情報メモリ121内の固有のアドレスに書込む。情報メモリは、各フレームにポート毎に、情報サンプルの書込み及び情報サンプルの読み出しの両方で利用できるように設計されている。
【0175】
同様に、ディスタネーションポートの各出力は、固有のタイムスロットを占有する。出力タイムスロットは、出力接続ルックアップメモリ内の物理アドレスに関連する。タイムスロットカウンタは、出力タイムスロットを接続メモリセルにマップする。情報メモリはソースポートからのデータサンプルを含むが、接続メモリは出力ポート用のソースアドレスを含む。1フレームの進行中に、接続メモリの出力データは、アドレスとして情報メモリに供給される。接続メモリへの入力は、ホスト呼プロセッサによって確定される。
【0176】
例えば、タイムスロット12及び25に割り当てられたポートがその間の通信を可能にするため相互接続されていると想定する。従って、タイムスロット12の間に、タイムスロット12のポートからの情報が情報メモリに書き込まれ、接続メモリはタイムスロット25にマップされたアドレスに格納された情報を情報メモリの読み出しアドレスとして指定する。
【0177】
別の説明をすると、タイムスロット12で、接続メモリは、そのメモリセル12の内容を読み出しアドレスとして情報メモリに与える。この場合、その読み出しアドレスはアドレス25である。かくして、情報メモリはそのメモリセル25の内容をタイムスロット12で発生する出力データストリームに読み出す。タイムスロット25で、接続データが12である点を除いて上記の処理が繰り返される。この方法によって、タイムスロット12はタイムスロット25からソースデータを受け、タイムスロット25はタイムスロット12からソースデータを受ける。
【0178】
半フレーム切換えには、各ソースタイムスロットに対し情報メモリ内に一つのメモリセルだけが必要とされるので、メモリ場所は、フレーム毎に新しいデータで上書され、出力接続は、各ソースから最新のデータを常に受ける。全フレーム切換えには、各ソースタイムスロットに対し情報メモリ内に少なくとも二つのセルが必要とされるので、メモリセルはタイムスロット当たり二つのバッファにグループ化される。情報サンプルが一方のバッファに書き込むと同時に、出力接続はもう一方のバッファを読み出す。フレームの最新のタイムスロットの入力の到達と、次のフレームからの最初のタイムスロットの間の境界で、入力データと出力データのために機能するバッファが切換えられる。
【0179】
全フレーム切換え配置の効果は、1フレームに発生された全てのソースデータを単一の個別のユニットとして出力接続機構に与えることである。従って、Nがソース及びディスタネーションのタイムスロットの数を表わす場合に、交換機のデータは、64K帯域幅毎のN個のチャンネルからN×64K帯域幅の単一チャンネル、又は、それらのあらゆる結合に与えられると見なされる。この属性は、多数のタイムスロットからなり、種々の多重化レートの端末装置から至るチャンネルを使用する応用に必要である。即ち、全フレームモードは、種々の多重化レートを使用し、少なくとも一つのタイムスロットを単一の論理的な識別子として接続する装置を含むあらゆる接続に対しても使用される。
【0180】
本発明の集中ネットワーク交換機は、半フレーム又は全フレームモードのいずれのモードでも動作する能力を有するので、図14の回路は、半フレームモードの際に最新のサンプルの読み出しを保証するよう接続アドレスのMSBを適切に設定するために使用することが可能である。
図14は接続メモリ123と情報メモリ121の相互接続回路を詳細に示す図である。接続メモリの各ソースアドレスの1ビットは、動作モードフラグビットを構成する。例えば、「0」ビットは半フレームモードを指定し、一方、「1」ビットは全フレームモードを指定する。全体で、ソースアドレスは10ビットからなり、1ビットは動作モードポインタである。動作モードポインタは、関数レジスタ131に入力される。関数レジスタは大小比較器133からの出力と、書込みポインタ135から書込みアドレスのMSBであるを受ける。関数レジスタは、以下の関数テーブルに基づいて出力を生ずる。
【0181】
【表8】
Figure 0003943607
【0182】
かくして、半フレームモードが論理状態「0」である動作モードビットXによって指令され、読み出しソースポインタがYビットを論理「1」に設定する書込みポインタアドレスよりも大きい場合、関数ビットFは書込みポインタのMSBのインバースである。関数ビットFは、情報メモリの読み出しアドレスのMSBになる。従って、書込みポインタのMSBのインバースへの関数ビットの設定によって、読み出しポインタが存在する半球とは反対側の半球に読み出しアドレスが置かれる。
【0183】
論理状態「1」を仮定する動作モードポインタにより指令された全フレームモードにおいて、関数ビットFは、常に、書込みポインタのMSBであるZのインバースである。このことは、全フレームモードの場合に、読み出しフレームは、常に、書き込まれていないフレーム幅バッファ内にあることから明らかであろう。
融通性のあるシリアルパケット転送
上述の如く、PCMの信号送出に加え、集中ネットワーク交換機は、ディジタルチャンネルを介してディジタルデータを伝送する。ディジタルデータには、適当なシステムの動作に必要とされる制御情報及びその他のデータが含まれている。一例において、周辺装置は、利用者に英数字情報の可視表示を提供するLCDディスプレイを含む。従来の交換機において、ディジタルデータの転送は、固定的なSPT(シリアルパケット転送)チャンネルを介して行われる。
【0184】
本発明の特徴によれば、ポートに一つずつのSPTチャンネルは伸縮性がある。より詳細には、従来の配置の場合、各チャンネルは同期しているので、即ち、メッセージストリームは中断することはない。その上、バッファサイズは、最大のメッセージ長を保持するよう予め定められている。このバッファサイズは、最大のメッセージ長を定める周辺機器タイプに基づいて動作中の処理ユニットよって設定される。かかる従来のシステムの欠点は、当業者には明らかである。
【0185】
本発明の改良されたSPTデータ伝送システムは、図15の(A)及び(B)と図16を参照して以下の説明によって理解されるであろう。本発明の集中ネットワーク交換機の改良されたSPTシステムは、周辺装置へ、及び、周辺装置から中央処理装置へのデータ転送のための融通性のある手段を提供する。より詳細には、以下に説明される改良されたSPT機構は、交換機の中央処理ユニットと周辺装置の間でメッセージベース情報を転送することができるシステムを提供する。この機構は、統計的に分散したメッセージを転送するため毎秒8キロビットの固定レート搬送チャンネルを採用する。2、4又は8チャンネルのグループが毎秒16、32、又は64キロビットの搬送チャンネルを形成するため統合される。
【0186】
上記の効果を得るために、搬送レートとは無関係に、二つの第2の伸縮性記憶装置を提供するバッファ装置が各チャンネルに設けられている。高いレートのチャンネルへの搬送チャンネルの統合は、中央処理装置の制御下でプログラマブルに登録される。
従って、改良されたSPTシステムは、複数の端末装置から可変性データレートで統計的に発生するデータを転送、バッファリングすると共に、所定の論理チャンネルに帯域をプログラマブルに割り当てることが可能な機構を提供する。
【0187】
伸縮性のある記憶装置は環状バッファと見なされる。多数のかかる環状バッファは、図15の(A)及び(B)に図的に表わされたより長いラインバッファ内にある。バッファは組に分類される。各バッファの組は、バッファサイズにメンバーのバッファ数を乗算した一定の積を有する。組の中の各論理バッファは、実際に採用された物理バッファの2倍のサイズとして見なされる。このことは、図15の(A)及び(B)を参照してより良く理解できる。
【0188】
図15の(A)及び(B)では、バッファにデータを書き込むためのハードウェアによって使用される現在位置として書込みポインタが定義されている。ヘッドポインタは、ハードウェアによって受信された最後の完全なメッセージの終わりに対応するバッファ内の位置である。テールポインタは、中央処理ユニットによって読まれた最後の位置に対応するバッファ内の位置である。バッファは、図15の(A)に閉じたループとして示されている。
【0189】
図15の(A)に示された初期条件において、ヘッドポインタ及びテールポインタは同じ位置にあり、書込みポインタは次のバッファメモリセルにある。メッセージが受信されると、書込みポインタはループに沿って動く。図15の(A)において、このことが反時計回りの矢印で示されている。メッセージが完全に受けられると、書込みポインタは受信した最後のメッセージの終わりの時点で図15の(B)に示された位置にあるので、ヘッドポインタがその書込みポインタの位置に設定される。中央処理ユニットはかかる事象を通知される。
【0190】
メッセージにはメッセージ長フィールドが含まれる。図16を参照するに、周辺機器はスタートフラグを送出した後(ステップ141)、中央処理ユニットにメッセージの長さを示す信号を送出する(ステップ142)。メッセージ長が許容できるならば(ステップ143)、メッセージはバッファに送られる(ステップ144)。全メッセージが受信された後(ステップ145)、ヘッドポインタは、上述の如く、書込みポインタの位置に更新され(ステップ146)、中央処理ユニットは通知される(ステップ147)。通知の認識後(ステップ148)、中央処理ユニットは現在のヘッドポインタ、即ち、最後に受信されたメッセージの終わりに対応するバッファ内のポイントまでバッファを読む(ステップ149)。この処理が進行するのに従って、テールポインタは中央処理ユニットで更新される。
【0191】
システムは、中央処理ユニットが周辺機器と通信するとき、同様の方法で動作する。この場合のヘッドポインタは、中央処理ユニットによって書かれた完全なメッセージの最後のポイントである。テールポインタは、バッファから周辺機器に読み出された最後の位置である。
かくして、バッファは効率的に伸縮する。即ち、従来の集中交換機の場合のように、読み出し動作が開始できる前に全バッファを充填するのに十分な時間を待機する必要はない。これは、完全なメッセージが受信されると即座にヘッドポインタを書込みポインタに更新させ、かつ、ヘッドポインタが更新されると即座に更新されたことを中央処理装置に通知することによって実現される。中央処理ユニットは、ヘッドポインタの更新の通知を受けると即座にメッセージを読み出し始める。多数のメッセージを各環状バッファに格納することができ、伝送は読み出しと同時に行われる場合がある。このことは、従来の交換機の場合には、不可能である。
【0192】
上述の如く、バッファは可変バッファ長に影響を与えるため組に分類される。バッファの長さは、少なくともチャンネルの伝送レートの2.048秒倍に対応するよう初期設定される。かくして、毎秒1キロバイトのチャンネルに対し、バッファ長は少なくとも2.048Kバイトである。毎秒2キロバイトのデータレートに対し、バッファ長は少なくとも4.096Kバイトに設定される。同様に、毎秒4Kバイトのデータレートに対し、バッファ長は少なくとも8.192キロバイトであり、一方、毎秒8Kバイトのデータレートに対し、バッファ長は少なくとも16.384キロバイトである。
【0193】
その上、バッファの組は、32ポートからなるポートのグループ化に基づいている場合がある。データレートが毎秒1.024キロバイトの場合、各々が2.048Kバイトの長さを有するバッファが32個存在する。組のデータレートが2倍された毎秒2.048キロバイトであると仮定すると、この組は、各々が4096Kバイトからなる16のバッファとして再構成される。同様に、データレートが毎秒4.096キロバイトの場合、バッファの組は、各々が8192Kバイトの長さの8個のバッファとして構成される。データレートが毎秒8.192キロバイトまで増加されたと仮定すると、この組のバッファは各々が16384Kバイトの長さの4個のバッファと見なされる。
【0194】
上記からバッファの伸縮性によって、バッファは入力するデータのデータレートに依存する可変長のバッファに再構成され得ることが分かる。
本発明の改良されたSPTシステムの他の特徴により、バッファはファントムな形に見える。即ち、2Kバッファは2つの2Kバッファとして現われ、4Kバッファは二つの4Kバッファとして現われる等である。これによって得られる特徴と利点は、以下に説明する通りである。
【0195】
250バイトのメッセージを想定する。更に、2048バイトのバッファを想定する。書込みポインタは、チャンネルに割り当てられたバッファのメモリセルアドレス2000にあると想定する。バッファは2048バイト幅であり、アドレス2000を含むバッファに48バイトを書込み得ることに注意が必要である。ここに開示された改良された集中ネットワーク交換機の以下の特徴に対し、残りの202バイトは、バッファのアドレス0から201にラップアラウンドされる。この動作はコンピュータが境界を認識することを必要とするので、コンピュータの作業を増加させ、コンピュータの処理を低下させる。
【0196】
この問題を解決するため、集中交換機には、コンピュータがアドレス2048−4095をメモリセル位置0−2047として認識する機構が含まれている。この機構は以下の如く動作する。
全てのアドレスに対し、上位1ビットがバッファサイズに依存して無視される。例えば、アドレス0−2047を表わす2048バイトバッファを想定する。0から2047のアドレスと、2048から4095のアドレスの2進表現における相違は、アドレスのA11位置におけるビットの値である。ビットA11が0であるとき、そのアドレスは、アドレス0−2047を指定する。しかし、ビットA11が1であるとき、そのアドレスは、アドレス2048−4095を指定する。
【0197】
従って、かかる集中ネットワーク交換機のシステムは、データアドレスの最上位ビットを無視するよう動作する。換言すれば、中央処理装置によって境界は認識されない。上記の例において、250バイトのメッセージが2048バイトバッファに書き込まれるとき、アドレス2000−2250が与えられる。しかし、ハードウェアは書込みポインタのビットA11を無視する。
【0198】
従って、アドレスが2進で(LSB)000000000001(MSB)である2048に達するとき、MSBの「1」は無視される。直接的な影響として、書込みポインタは、中央処理装置が境界を認識する必要性に伴って効率的にラップアラウンドを発生させるアドレス0を指定する。即ち、2048バイトバッファは、システムに対しそのサイズの2倍のバッファとして見なされる。
【0199】
バッファが4096バイトのメモリとして構成されるとき、アドレスのビットA12はシステムによって無視される。同様に、バッファが8192バイトのメモリとして見なされるとき、アドレスのビットA13は無視される。16384バイトバッファの場合、ビットA14は無視される。
上記の配置により、長さ64Kバイトのバッファの組は、データレートに基づいて2K、4K、8K又は16Kのいずれかのバッファとして構成することが可能になり、中央処理装置は効率的、かつ、バッファの境界とは無関係に動作し得るようになるので、入力するメッセージは、そのチャンネルに割り当てられたバッファのメモリ空間内のあらゆるポイントから始めることが可能である。このことは、浪費されたバッファ空間はなく、読み出し動作はバッファのあらゆるポイントから開始し得ることを意味する。これは、読み出し動作が効率の悪さを伴う固定バッファ長を必要とするバッファの先頭から始まる従来の交換機とは対照的である。
【0200】
集中ネットワーク交換機は、バックプレーンバスがスロット識別子を与えないとき、共通制御部の異なる中央処理装置ユニットを識別し得る機構を更に有する。好ましい一実施例において、中央処理装置ユニットの識別は、VMEバックプレーン上で行われる。VMEは従来より一般的なアービテーションであり、バーサモジュールユーロカード(Versa Module Eurocard) の略である。VMEは、通常、集中交換機制御装置用のシェルフ外のC(共通)バスである。C−バスへの接続には、図3に示す如く、CPUボードと、メモリと、VCSU(C−バス サービスユニット)が含まれる。VCSUは、呼処理装置と電話機制御ユニットの間の通信インタフェースを提供する。
【0201】
図2を参照して説明した如く、回路ボードは、シェルフに含まれる物理スロットに差し込まれている。シェルフの一つは、呼処理ユニット及び電話機制御ユニット用の共通機器部シェルフである。C−バスは、呼処理ユニット用スロットのバックプレーン上にあり、共通制御部の設置を助ける。
従来の交換機において、各物理スロットは、固有の機能を表わす。従って、スロット識別子は、スロット内に設けられたボードの機能を示す。例えば、図2に示す如く、共通機器部シェルフの呼処理ユニット部のスロット3、5、及び7は、VCP(仮想中央処理装置ユニット)の専用である。集中ネットワーク交換機が単一の中央処理ユニットで実現可能であっても、3台の間で処理が共有される3台の中央処理ユニットを用いて機能する場合に利点があるので、3スロットが中央処理ユニット用に設けられている。かくして、システムのハードディスク装置を制御するマスターcpu又はMPU(マスタープロセッサユニット)と、電話機制御システムを制御する電話機cpu又はTPU(電話機処理ユニット)と、上述のCAP/RAP(呼処理及び資源プログラム)を実行する補助cpu又はAPU(補助プロセッサユニット)が設けられてもよい。
【0202】
しかし、VME形の共通バスの場合、スロット識別子は設けられていない。換言すれば、シェルフスロットは特定の機能に固有に識別されることがない。各cpuに特定の機能を割り当て、特定の機能の識別子をcpu内にプログラムすることが可能である。しかし、上記の方法には、cpuの故障時に、そのcpuの機能がシステム内に共存するcpuの中の一つに転送されないという欠点がある。
【0203】
本発明の特徴により、各cpuがシステムのcpuのいずれか少なくとも1台として機能し得るようになる。換言すれば、3cpuシステムの場合、各cpuは、MPU、及び/又はTPU、及び/又はAPUとして動作する。本発明のこの特徴により、各cpuは、以下に説明する独特のcpu識別システムに基づいてシステム初期化時に自動的に識別される。cpu識別は、あらゆるスロット配置とは無関係に行われ、識別情報はcpuにプログラミングされない。この結果、cpuは予め割り当てられたシェルフスロットのいずれかに取り付ける必要はなく、各cpuはMPU、TAU、又はAPUの何れとしても動作することが可能である。
【0204】
本発明の上記の面に従って、cpu(P1)は関連付けられた資格を有する。例えば、MPUはシステムのハードドライブ装置を制御するよう構成してもよい。システムには1台のハードドライブ装置だけがあると仮定する。ハードドライブ装置への接続は、資格として指定することが可能である。初期時に、全てのプロセッサは、MPU(p1)形のcpuであるよう意図されている。しかし、二つの理由によってこの意図は制限される。最初に、以下に記載された疑似コードのライン9で、処理装置は資格を得る(即ち、ハードドライブ装置を取り付ける)必要がある。次いで、以下の疑似コードのライン10に示すように、cpuが先にMPU(即ち、p1)ではなかった場合、P1の位置を得るために遅延を生じ、先に識別されたMPUにそれ自体を識別するための時間が与えられる。かくして、システムがリブートされたとき、MPUは他のcpuから邪魔されることなく、全体的に初期化する。
【0205】
処理装置の識別のための資格は必要ではない。P1形cpuに関連付けられた資格がない場合を想定する。cpuが先にP1形cpuであった場合、そのcpuは、他のcpuがP1形cpuになるために競合を始める前に遅延があるので競合に勝つ。一方、いずれの処理装置もP1形処理装置ではない場合、競合が発生し、P1形処理装置になれる処理装置の中の1台が競合に勝つ。次のリブート時に、P1形の処理装置は、他のcpuがP1形処理装置になるため競合を開始する前の遅延に起因してP1形処理装置になるための競合に常に勝つという事実により、その位置を維持する。
【0206】
一般的に競合の際、以下の2事象が生じるに相違ない。第一に、同一の資格を有する少なくとも2台のcpuが存在する。上記cpuの一方だけが資格を有する場合、cpuは自動的にP1形cpuと呼ばれる。第二に、前の識別子(例えば、MPU、TPU、又は、未定義)が同一である少なくとも2台のcpuが存在する。
【0207】
多数の処理装置、即ち、マルチプロセッサを識別する本発明の特徴を実現するため、以下のハードウェア部品が実装される。第一に、マルチプロセッサ用の共有RAMが設けられている。共有RAMはバス上の全プロセッサが利用し得るよう固定位置に形成される。第二に、プロセッサ識別用の初期化されたハードウェアレジスタが設けられている。このレジスタは同様にバス上の全プロセッサが利用し得るよう固定位置に形成される。第三に、各プロセッサは、それ自体で常駐(即ち、不揮発性)メモリを有する。
【0208】
初期化時に、MPUは共有メモリを初期化し、それを0に設定する。MPUの初期化後、初期化されたハードウェアレジスタは、001に増加される。メモリが001に増加したとき、残りのプロセッサは、ターンオンし、順々にTPU及びAPUの位置であることを想定する競合を開始する。次にターンオンするcpuは、TPUと呼ばれ、最後にターンオンするcpuは、APUと呼ばれる。
【0209】
先に指定されたTPUがリブート時に同一の状態であるという仮定を保証するため、システムは、前にAPUであったcpuに短い遅延を組み込むよう動作する。
cpuは、その不揮発性メモリに格納されたコートによって最後の割り当てが分かる。従って、競合は一定化し、先に指定されたTPUが常に勝つ。このことは、前のTPUは各リブートの際にその位置にあるという仮定を保証する。その上、前のAPUは、TPUが除去された場合にはTPUの位置にあり、前のTPUとMPUの両方が除去された場合にはMPUの位置にあるという仮定を保証することが可能である。
【0210】
一般的に、本発明の改良された集中ネットワーク交換機は、相対的な位置情報(即ち、スロット番号)を提供しないバス上のプロセッサを単独、かつ、矛盾なく識別する。矛盾のないパターンに基づくプロセッサの識別子の動的な再割り当てを可能にさせる。これにより、プロセッサボードは、ハードで符号化された構成を用いることなく、バスからの取外し、及び、取付けが可能になる。少なくとも一つのプロセッサボードに故障がある場合、このシステムによれば、別のプロセッサが次の初期化時に故障中のプロセッサを補償する。各プロセッサを別々に識別することにより、プロセッサ間で簡単なタスクの分配を行うことが可能になる。各プロセッサを矛盾なく識別することにより、各プロセッサを別個にデバッグすることが容易になる。例えば、インサーキットエミュレータは、次のバスの初期化時に同一のプロセッサとして信頼性高く識別される特定のプロセッサに取り付けることが可能になる。
【0211】
その上、上記特有のシステムは、各プロセッサに局部的な資源としての資格を与えることを可能にする。例えば、大容量記憶装置を有するプロセッサだけをMPU又はプロセッサ番号1(P1)として識別することが可能である。これによって、タスクの分配を簡単にさせるため数種の資源を特定のプロセッサで利用することが可能である。
【0212】
上述の如く、本発明の特徴のためのハードウェア構成部品は、(1)バス上の全プロセッサからアクセスすることが可能な固定位置にある共有RAMと、(2)バス上の全プロセッサからアクセスすることが可能な初期化された固定位置にあるハードウェアレジスタと、(3)各プロセッサ上の常駐、即ち、不揮発性メモリとを含む。
【0213】
バスが初期化されたとき、バス上の各プロセッサは、固定パターンに従って矛盾なく識別される。例えば、バス上に2台のプロセッサがあるとき、一方は、MPU(又は、一般的にP1)プロセッサとして常に識別され、他方はTPU(又は一般的にP2)プロセッサとして識別される。補助プロセッサがバスに追加されるとき、それらは、Pn+1 として識別され、ここで、nは既にバス上にあるプロセッサの数を表わす。Pn が取り外されたとき、全プロセッサPm (ここで、m>nである)は、次の初期化時にPm-1 になる。その上、あらゆるプロセッサは資格機能を有する。例えば、P3は大容量記憶装置、即ち、クォリファイ(P3)=マスストレージである。
【0214】
上記のハードウェアによる実装は、以下の疑似コードに使用される関数及び手続きによって実現される。
Qualify(processor number) (クォリファイ(プロセッサ番号))は、現在のプロセッサがそのプロセッサの規準に一致するとき真である。一致しない場合、この関数は偽を返す。
【0215】
PreviousId() (前のId())は、プロセッサの不揮発性メモリから現在のプロセッサの前のID(即ち、P1、P2、P3等)を返す。
Store(processor number) (格納(プロセッサ番号))は、プロセッサ番号をそのプロセッサの不揮発性常駐メモリに格納する。
Signal(semaphore number) (信号(セマフォー番号))は、特定のプロセッサに対するセマフォーが巧く設定された場合、真を返す。次のプロセッサは、継続する前に第1のプロセッサが「進め」を合図するのを待つ。この時間中、プロセッサP1が全ての共有資源を初期化するのに適当である。P1に対するセマフォは、少なくとも三つの値;未設定、設定、及び、「進め」を含むことが可能な初期化されたハードウェアレジスタである。
【0216】
Test(semaphore nuber) (テスト(セマフォー番号))は、そのプロセッサに対するセマフォーが設定されている場合に真を返す。セマフォーが設定されていない場合、偽を返す。
Delay() (遅延())は、各プロセッサの立ち上がり時間の小さな変動を補償する短い遅延を発生する。
【0217】
上記の関数及び手続きを用いて、以下の疑似コードが実現される。
1. processor-number <- 0
2. processor-identified <- false
3. while (processor-number < MAXIMUM-PROCESSORS) and
(not processor-identified)
4. begin
5. processor-number <- processor+1
6. if processor-number then
7. while (not Test(goahead))
8. wait
9. if Qualify(processor-number) then 10. if PreciousId()/= processor-nuber then 11. Delay()
12. ??? if Signal(processor-number) then 13. processor-identified <- true
14. StoreId(processor-number)
15. end
16. if processor-number=1 then
17. initialize shared memory
18. Signal(goahead)
上記の説明により、バスの初期化時に最初に初期化されるプロセッサがP1である場合、補助プロセッサは、(バス上に残され、故障していないと仮定するならば)それらの前の識別子に対応してP2、P3等として初期化される。
【0218】
しかし、例えば、P1が取り除かれた場合、上記の如く動作は進行し、バス上の残りのプロセッサはターンオンを開始する。かくして、残りのプロセッサは最初にターンオンするため競合する。最初にターンノオンしたプロセッサは、P1プロセッサになり、次にターンオンしたプロセッサは、P2プロセッサになり、以下同様に続く。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の集中ネットワーク交換機のキャビネット及びシェルフの割り当てを示す図である。
【図2】従来の集中ネットワーク交換機の共通装置のシェルフのスロット割り当てを示す図である。
【図3】従来の冗長に構成された集中ネットワーク交換機の共通制御部アーキテクチャを示す図である。
【図4】従来の集中ネットワーク交換機の電話機バスアーキテクチャの図である。
【図5】本発明の集中ネットワーク交換機のブロック系統図である。
【図6】本発明の教示による電話機シェルフとMXUの間の相互接続配置を示す図である。
【図7】本発明の教示による電話機シェルフとMXUの間の他の相互接続配置を示す図である。
【図8】本発明の教示による電話機シェルフからMXUへの他の相互接続配置を示す図である。
【図9】PLSIのブロック系統図である。
【図10】PIUのブロック系統図である。
【図11】(a)及び(b)は2フレーム長に一致する連続的なバッファからの半モード読み出しの説明図である。
【図12】(a)及び(b)は2フレーム長に一致する連続的なバッファからの全モード読み出しの説明図である。
【図13】タイムスイッチのブロック系統図である。
【図14】タイムスイッチの詳細なブロック系統図である。
【図15】(a)及び(b)は本発明の教示によるSPT信号発出用の適合性のあるバッファの書込み及び読み出しの説明図である。
【図16】本発明の教示によるSPTメッセージ読み出しのフローチャートである。
【符号の説明】
24 ディスクドライブ装置
25 電源
41,42,44,45 電話機バスツリーのレベル
43 電話機周辺ユニット
46 CODEC
47 トリステートドライバ
51 周辺機器カード
52 ポートグループバス
54,62 ポートグループケーブル
55,63,71,75,84,85,86 PSLI(周辺機器シェルフリンクインタフェースユニット)
56,67 PIU(周辺機器インタフェースユニット)
61 電話機シェルフ
64 送信バス
65 受信バス
68 PIUペア
69,691 ,692 ,...,6910 MXU(マトリックススイッチングユニット)
72,73 J形シェルフ
74 H形シェルフ
81,82,83 遠隔位置
90 チャンネルフォーマットメモリ
91 タイムスロット比較器
92 伝送シリアル−パラレル変換器
93,95,1024 マルチプレクサ
96 データバッファ
97 診断/制御マイクロコントローラ
98 データバッファ
121 情報メモリ
123 接続メモリ
125 タイムスロットカウンタ
131 関数レジスタ
133 大小比較器
135 書込みポインタ
900 ポートグループバッファインタフェース
901 アドレス指定可能なラッチ
903 ラッチ入力シフトレジスタ
904 アセンブリバッファ
905 高速リンク
907 PSLIクロック再生ロジック
1010 リンク同期バッファ
1012 Pcm同期バッファ
1014 信号送出同期バッファ
1016 タイムスロットカウンタ
1018 クロック/フレーム再生ロジック
1020 平衡差動ドライバ
1022 ラッチ
1028 調停ロジック
1030 PIUマイクロコントローラ
1044 リンク動作禁止押しボタン

Claims (4)

  1. 周辺装置に接続するポートと、ポート間でフレームのフォーマットに形成された信号を選択的に切換えるスイッチング装置とを有する集中ネットワーク交換機であって、各ポートは上記フレームのフォーマット内の固定したタイムスロットを占有し、各タイムスロット内の信号はデータ信号を含み、上記交換機は、上記データ信号を受信し、格納するメモリ手段を含み、
    上記ネットワーク交換機は、上記周辺装置から受信されるメッセージを格納する、伸縮性のある記憶手段を更に含み、該伸縮性のある記憶手段は、
    複数のバッファの組を備えるリニアバッファ手段を備え、ッファの組それぞれは、単位バッファサイズと、個別のポートに接続された周辺装置から受信されるメッセージを格納する個別のセットに割り当てられたバッファの数との積として定められた所定のサイズを有し、
    上記交換機は、データ信号をバッファの組内に受信し、完全なメッセージが受信された時点を検出する手段を含み、
    該伸縮性のある記憶手段は更に、
    最後の完全な受信メッセージの終わりに対応する上記バッファの組内の場所を判定し格納する手段と、
    上記バッファの組から読み出された最後の場所を判定し格納する手段と、
    完全なメッセージの検出時に上記最後の受信メッセージの上記終わりに対応する場所に上記バッファの組を読み出す手段と、
    上記バッファの組から読み出された上記最後の場所の記憶された標示を更新する手段と、
    上記最後の完全な受信メッセージの上記終わりに対応する上記バッファの組内の上記場所の記憶された標示を更新する手段と、
    上記最後の完全な受信メッセージの上記終わりで上記バッファの組内の次の書込み位置を識別する手段とを備え、
    上記伸縮性のある記憶手段は、完全化されたメッセージの受信時に上記バッファの組からの読み出しを可能にしながら、可変長のメッセージを格納する、交換機。
  2. 最後に読まれたメッセージの中のデータが現在書き込まれる該バッファ内の位置を示す書込みポインタと、先に読み出され格納されたメッセージの終わりに対応する該バッファ内の位置を示すヘッドポインタとからなる伸縮性のあるバッファを含み、該ヘッドポインタは、該先に受信されたメッセージの書込みが完了したとき該書込みポインタの上記位置を示すよう更新され、上記伸縮性のあるバッファは、読み出しユニットに相互接続され、該読み出しユニットが該バッファから該最後に受信されたメッセージを読み出し得るよう、該書込みポインタの位置を示すため該ヘッドポインタが更新される毎に該読み出しユニットに通知する、請求項1記載の交換機。
  3. 上記バッファは、上記ヘッドポインタが上記書込みポインタの位置を示すため更新された後に新たに受信されたメッセージを書込み始め、上記読み出しユニットによって読まれた最後の場所を示すテールポインタを更に有し、該バッファは、閉じたループからなり、該最後及び新たに受信されたメッセージを該テールポインタにより示された位置の前の位置に書き込み得る、請求項2記載の交換機。
  4. 上記メモリバッファは、Mに一致するメモリサイズよりなり、アドレス0からM−1を定める第1のセットと、アドレスMから2M−1を定める第2のセットによって指定されたアドレスの中の一つから割り当てられたアドレスを有するデータを受け、該メモリバッファは、該第1のセットからのアドレスによって定められた対応する位置にある該第2のセットからのアドレスに割り当てられたデータを格納するよう、該割り当てられたアドレスの最上位ビットを無視する、請求項3記載の交換機。
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