JP3943108B2 - X線異物検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管路状の搬送路内を搬送される被検査物に含まれる異物を検出する異物検出装置、特に搬送中の被検査物にX線を照射してその透過X線量から異物を検出するパイプ型のX線異物検出装置に関する。
X線異物検出装置では、コンベア搬送路の途中で異物検出を行なうものが広く知られているが、流動性のある食品のような被検査物、あるいは水等の搬送用流体と混合して取り扱うようにした被検査物を、内部に搬送路を形成した搬送パイプ内を通して搬送するようにしたパイプ型のものがある。そのようなX線異物検出装置では、その搬送経路中の所定検査位置で被検査物にX線を照射してそのときの透過X線量の分布を把握し、その透過X線量の分布状態から異物の存在を検出するようになっている。
従来のこの種のX線異物検出装置としては、例えば特許文献1に記載のように、透過X線量の検出手段として複数のX線検出素子からなる1次元のマルチチャネルX線センサを搬送路と略直交するように配置し、被検査物の連続搬送中におけるこのX線センサの各チャネルの検出信号を異物検出用の閾値と比較して、異物の存在を所要の分解能で検出するようにしたものがある。また、この装置では、異物検出信号が出力されると、排出弁を作動させ、異物を含む被検査物を排出弁を通して外部に排出するようになっている。
特許第2591171号公報
上述のようなX線異物検出装置にあっては、搬送用パイプは、その内部に被検査物を連続的に流通させるとともに繰り返しX線が照射され、また、定期的に洗浄されるため、搬送用パイプに経時的な傷の増大および材質の劣化等が生じ、検査領域におけるX線の透過量が変化し易い。
そこで、X線による異物検出を行なう検査領域付近については、搬送用パイプを交換可能とし、所要の異物検出精度を確保するために、搬送パイプを透過するX線の量が一定範囲外に変化しないうちに搬送用パイプを交換するという作業が行なわれている。
しかしながら、従来のX線異物検出装置では、専ら、通常の装置点検時に、X線検査領域の搬送パイプの状態を目視確認し、樹脂製搬送パイプの変色等から交換時期に近い劣化が生じているか否かを確認するといったことが行なわれていたため、搬送パイプが使用限界に達したと判定される交換時期が点検者によって大きくばらついてしまうばかりか、その交換時期の判定が容易でないためにメンテナンスが容易でなく、しかも、実際のX線異物検出に支障が出始める使用限界に至るよりかなり前に搬送パイプを交換せざるを得ないというのが実情であった。
そこで、本発明は、搬送パイプの交換時期を的確に判定することができ、点検方法による個人差がなく、メンテナンスが容易なX線異物検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的達成のため、(1)被検査物を着脱交換可能な搬送パイプを通して搬送する搬送手段と、前記搬送パイプに向かってX線を照射するX線発生手段および前記搬送パイプを透過したX線を検出するX線検出手段を有し、該X線検出手段の検出情報に基づいて前記被検査物中の異物の有無を判定する異物検出手段と、を備えたX線異物検出装置において、前記搬送パイプ内に前記被検査物が搬送されていない非搬送状態で前記搬送パイプを透過するX線の透過量を検出するよう前記X線検出手段を制御する非搬送時検出制御手段と、前記非搬送状態で前記X線の透過量を記憶する透過量記憶手段と、前記透過量記憶手段の記憶情報に基づいて、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定する交換時期判定手段と、を備えたことを特徴とするものである。
この構成により、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化が大きくなると、搬送パイプが交換時期に達していると判定されることになり、搬送パイプの交換時期が的確に判定可能となる。
本発明のX線異物検出装置においては、(2)前記透過量記憶手段が、前記非搬送状態で前記X線の透過量と共にその検出時期を示す情報を記憶し、前記交換時期判定手段が、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化およびそれら透過量の検出時期の間の運転期間を把握して、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定するのがよい。この構成により、透過量の経時変化特性を考慮したより的確な交換時期判定が可能となる。
また、本発明のX線異物検出装置においては、好ましくは、(3)前記X線発生手段および前記X線検出手段の経時劣化の度合を推定する経時劣化推定手段と、該経時劣化推定手段の推定結果に基づいて前記検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における前記透過量の変化の値を補正する第1の補正手段と、が設けられる。この構成により、X線発生手段のX線発生能やX線検出手段の検出感度の変化を考慮して、非搬送時のX線の透過量の経時的変化をより正確に把握することが可能になる。
この場合、さらに、(4)前記X線発生手段から前記搬送パイプへのX線照射時間を計測し記憶する照射時間計測手段が設けられるとともに、前記経時劣化推定手段が、該照射時間計測手段に記憶された累積の照射時間に基づいて前記経時劣化の度合を推定するものであるのが好ましい。これにより、実運転期間をより的確に把握するとともに、検出系主要部品の経時劣化が透過量検出値に与える影響を減らし、交換時期判定の精度を高めることが可能となる。なお、ここにいう照射時間に電源供給の停止や低電圧供給によるX線発生の停止時間が含まれないことは当然であるが、遮蔽や照射エリアの切換え等によって搬送パイプに通常強度のX線照射がなされない状態となっている場合もまたここにいう照射時間には含まれない。
あるいは、本発明のX線異物検出装置は、(5)前記X線検出手段の検出感度が補正されたとき、その補正前後の検出感度の変化を表わす情報を記憶する感度補正情報記憶手段が設けられるとともに、該感度補正情報記憶手段の記憶情報に基づいて、前記検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における前記透過量の変化の値を補正する第2の補正手段が設けられたものであってもよい。このようにすると、検出感度変化が大きい感度補正の影響を受けることなく、透過量変化を正確に把握し、より的確に搬送パイプの交換時期を判定することが可能になる。
また、本発明のX線異物検出装置においては、(6)前記搬送パイプが新たに装着されたとき、前記非搬送時検出制御手段が、前記非搬送状態で該搬送パイプを透過するX線の透過量を前記X線検出手段に検出させ、前記透過量記憶手段が、前記新たに装着された搬送パイプの前記X線の透過量を初期値として予め記憶するようにするのが望ましい。この構成により、搬送パイプが装着された初期段階からのX線透過量の変化を確実に把握することができる。
また、本発明のX線異物検出装置においては、(7)前記非搬送時検出制御手段が、所定のテストモードを指定する操作入力に応じて、前記X線の透過量を前記X線検出手段に検出させるようにすることができる。非搬送時のX線透過量をユーザの必要時に好みにあった条件で蓄積することができ、使い勝手がよくなる。なお、前記搬送パイプが新たに装着されたときに、自動的にテストモード又はリセット状態に移行するようにすることができるのは勿論である。
さらに、本発明のX線異物検出装置においては、(8)前記運転期間の経過状態に応じて、前記所定のテストモードを指定する操作入力を促す情報を出力する情報出力手段を設けるのが好ましい。
なお、前記交換時期判定手段が、非搬送状態で搬送パイプを透過するX線の透過量を所定の閾値と比較して、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定するようにできることは勿論である。
本発明によれば、検出時期の異なる複数の非搬送時X線透過量の間における透過量の変化を把握して搬送パイプが交換時期に達しているか判定するようにしているので、搬送パイプの交換時期を的確に判定することができ、点検方法による個人差がなく、メンテナンスが容易なX線異物検出装置を提供することができるものである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を用いながら説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す図である。
まず、その構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のX線異物検出装置は、被検査物を搬送する搬送手段10と、この搬送手段10により搬送される被検査物に所定の検査領域10a内でX線を照射して該被検査物に含まれる異物を検出する異物検出手段20と、異物検出手段20の検出情報を視覚情報として出力する情報出力手段としての表示装置25と、検出制御および表示制御を実行する制御回路30とを備えている。
本実施形態では、被検査物は、例えばレトルト食品の具材のように流動性のあるもの、若しくは味噌や魚のすり身等のように伸展性のある食品、又は、貝の剥き身のような食品を水等の搬送用流体中に所定の希釈率で含んだものである。
搬送手段10は搬送パイプ11により形成される管路状の搬送路11pを有しており、図1中の左方側から図示しない流動可能な被検査物(搬送用流体を使用する場合はその流体を含む)が給送されるとき、それぞれ内部の被検査物を所定の流速で流動させながら連続的に搬送することができるようになっている。また、搬送路11pのうち検査領域10a付近は他の部分11a、11cに対し着脱交換可能な搬送パイプ11bによって形成されている。
異物検出手段20は、搬送路11p中の被検査物に向かってX線を照射するX線発生部21と、搬送路11p中の被検査物を透過したX線を搬送方向所定位置(図2(a)中にハッチング部で示す検査領域10a)で検出するX線検出部22とを含んで構成されている。
これらX線発生部21およびX線検出部22は、公知のものであるが、具体的には、X線発生部21は、例えば陰極フィラメントからの熱電子をその陰極と陽極の間の高電圧により陽極ターゲットに衝突させてX線を発生させるX線管21aと、外部の電源からの通電を受けてX線管21aを駆動および制御する駆動制御回路等(詳細は図示していない)を含み、その下方に対向するX線検出部22に向けて、X線を搬送方向と直交する長手方向に沿った図示しないスリットを介し略三角形状のスクリーン状にして照射するようになっている。
また、X線検出部22は、例えば複数のX線検出素子を搬送パイプ11の径方向に並設し所定解像度でのX線検出を行なうX線ラインセンサ22aを有し、これにより画像処理可能な所定ビット数の検出信号を出力するようになっている。このX線ラインセンサ22aは、例えばX線に対して検出効率が高く小型化が可能な半導体材料からなり、直接的にX線検出量に対応する電気信号を出力するX線リニアアレイセンサ、又はシンチレータと受光素子を組み合わせたシンチレータ方式のセンサで構成される。また、X線検出部22からのX線検出信号(検出情報)は、所定時間毎に制御回路30の異物検出処理部28に取り込まれ、そこで通常の異物検出処理がされた結果が表示装置25に出力されるようになっている。
搬送パイプ11内の搬送路11pのうち前記検査位置より搬送方向下流側には、異物が混入した被検査物(以下、NG品ともいう)を前記検査位置から所定距離を隔てた所定排出位置において搬送路外に排出する選別機、例えばバルブ型選別機14が設けられている。このバルブ型選別機14は、詳細は図示しないが、例えば三方ボール弁で構成され、その弁体が通常動作位置にあるときに搬送パイプ11内の搬送路11pをバルブ型選別機14より下流側の良品搬送パイプ内に連通させ、前記弁体が通常動作位置からNG排出動作位置に回動するよう切り換えられたときに搬送路11pを外部に開放して異物混入品を外部に排出するようになっている。このバルブ型選別機14の切り換え制御は、異物検出処理部28と協働する制御回路30の排出制御部29によって公知の方法でなされる。
制御回路30は、その具体的なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力インターフェース回路(以下、I/F回路という)を含んだ構成とすることができ、そのCPUが、ROMに記憶された所定の制御プログラムに従って、設定入力や操作入力、センサ情報等に基づいて、RAMとの間でデータを授受しながら、異物検出処理や排出処理の他、後述するパイプ交換時期判定処理等を実行するようになっている。
一方、制御回路30には、異物検出処理部28および排出制御部29の他に、X線検出部22の検出情報および異物検出処理に使用するデータを記憶する記憶部31と、この記憶部31の記憶情報を基に、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化を把握し、交換式の搬送パイプ11bが交換時期に達しているか否かを判定する交換判定処理部32(交換時期判定手段)とが付設されている。
具体的には、図2に示すように、制御回路30は、搬送パイプ11の非搬送状態で搬送パイプ11を透過するX線の透過量を検出するようX線発生部21およびX線検出部22を制御する非搬送時検出制御部41(非搬送時検出制御手段)と、搬送パイプ11内に被検査物が搬送されない状態(搬送パイプ11内が実質的で、例えば空気若しくは他の均質な流体のみを導入した状態;以下、非搬送状態という)でX線検出部22の検出情報、すなわち搬送パイプ11を透過するX線の透過量を記憶する透過量記憶部42(透過量記憶手段)と、メンテナンスモード又はリセット状態へ移行するための操作入力を行なう操作器45とを含んでおり、透過量記憶部42(透過量記憶手段)は記憶部31の一部となっている。また、制御回路30は、外部の商用電源に接続されて装置内に通電する電源ユニット39からの通電時間又は/及びX線検出部22の検出情報からX線照射時間を計測する照射時間計測部46(照射時間計測手段)を含んでいる。
交換判定処理部32は、また、判定処理部51、閾値記憶部52および情報出力部56を有している。
非搬送時検出制御部41は、搬送パイプ11bが着脱されたとき、新たに装着された搬送パイプ11bの非搬送状態でその搬送パイプ11bを透過するX線の透過量をX線検出部22に検出させるようになっており、このとき、透過量記憶部42が、新たな搬送パイプ11bが装着されたときの前記X線の透過量を初期値として予め記憶する。
より具体的には、非搬送時検出制御部41は、搬送パイプ11bの非搬送状態において、操作器45、例えば所定のテストモード又はリセット状態を指定するリセットボタンやメンテナンスモード選択ボタン等が操作されたとき、搬送パイプ11b内が実質的に空の非搬送状態で、搬送パイプ11bにX線発生部21からX線を照射させるとともに、その搬送パイプ11bを透過するX線の透過量(例えば単位時間当たりに基準となるX線間の管電圧と管電流でX線を照射したときのX線量に対応する受光量)を検出するようX線検出部22を制御する。
また、透過量記憶部42は、搬送パイプ11bの非搬送状態で前記X線の透過量が検出される度にそのX線の透過量検出値を記憶するとともに、検出時期の異なる透過量検出値を識別できるように、検出時期を示す情報、例えば累計のX線照射時間若しくは日時を各透過量検出値と共に記憶するようになっている。
交換判定処理部32は、このような透過量記憶部42の記憶情報に基づいて、所定の判定処理を実行することができ、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化、およびそれら透過量の検出時期の間の運転期間を把握して、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定するようになっている。この交換判定処理部32における判定処理については、後述するが、例えば前記初期値並びに試験結果や経験値に基づき、前記透過量の変化の範囲を規定する透過量の増加の限界値および減少の限界値、あるいは、透過量の上限の閾値および下限の閾値を、それぞれ予め閾値記憶部52に記憶しておき、前記透過量をこれらの閾値と比較して、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定するものである。なお、閾値記憶部52に予め記憶される閾値は、例えば試験結果等に基づいて所定の運転期間毎に設定した閾値データのテーブル又はそれに近似する経過時間をパラメータとする計算式等である。
通常、搬送パイプ11bの交換時期の周期は、X線発生部21のX線管やX線検出部22のX線ラインセンサを交換又は修理するまでに要する期間よりも十分に短い。また、X線発生部21のX線管やX線検出部22のX線ラインセンサが交換されるような場合には、照射時間計測部46で計測された累積の照射時間はその交換された部品についてはゼロにリセットされる。なお、前記照射時間に電源供給の停止や減少によるX線発生の実質の停止時間が含まれないことは当然であり、遮蔽や照射エリアの切換え等によって搬送パイプに通常強度のX線照射がなされない状態となっている場合もまたここにいう照射時間には含まれない。
交換判定処理部32は、さらに、前記運転期間の経過状態から前記所定のテストモードの実行が望ましい時期になったか否かを判定し、その時期になったと判定したときには、情報出力部56により、前記所定のテストモード又はリセット状態を指定する操作入力を促す情報、例えばテストを推奨する表示を出力するようになっている。
次に、動作について説明する。
(新規搬送パイプの投入時)
本実施形態のX線異物検出装置が食品製造ライン等の検査工程に新規に投入される場合、あるいは、搬送パイプ11bの交換がなされる場合、その装置の設置後又は交換時に、被検査物の搬送パイプラインの一部に新たな搬送パイプ11bが装着される。
そして、この搬送パイプ11b内に被検査物が搬送されていない非搬送状態で、操作器45によりテストモードの実行を指定する操作がされると、図3に示すような交換時期の判定処理が実行される。なお、閾値記憶部52には、搬送パイプ11bの使用限度に対応する非搬送時のX線透過量の上限および下限の閾値がそれぞれ予め設定保存される。
まず、非搬送時検出制御部41がX線発生部21およびX線検出部22を作動させることで、非搬送状態における搬送パイプ11bのX線の透過量が検出され(ステップS11)、検出されたX線の透過量がその検出時期と共に透過量記憶部42に書き込まれる(ステップS12)。
次いで、透過量記憶部42に蓄積、記憶されている透過量値とその検出時期が参照される(ステップS13)。
次いで、透過量記憶部42に検出時期の異なる複数のX線透過量の検出値が記憶されているか否かが判別される(ステップS14)。
この段階では、未だその搬送パイプでの運転期間はほとんど経過していないから、通常は透過量値が複数無いことになる(ステップS14での判別結果が"NO"となる)。この場合、次いで、搬送パイプ11bは未だ使用限界に達していない旨の正常表示が表示装置25により表示されて(ステップS18)、今回のテストモード処理は終了する。
その他の場合、すなわち、ステップS14での判別結果が"YES"となる場合には、次ステップで、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化、並びにその間の運転期間(搬送パイプ11bの使用期間)が算出された後(ステップS15)、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化が一定範囲内か否かが判定される(ステップS16)。なお、運転期間は、例えば透過量記憶部42の記憶情報である複数の非搬送時X線透過量値とその検出時期に基づいて、搬送パイプ11bの使用期間として算出され、例えば初期値の非搬送時X線透過量を記憶した時点から最新の非搬送時X線透過量を記憶した時点までの間における累計のX線照射時間の変化として実運転期間を把握することができる。
そして、判定ステップS16で、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化が一定範囲内にあると判定された場合には、次いで、その搬送パイプでの運転期間が一定期間を超えていないか、例えば搬送パイプ11bの所定の最長使用時間数に達していないか判別され(ステップS17)、搬送パイプ11bの使用時間数が所定の最長使用時間数に達していない場合に、このステップS17に次ぐステップで、正常表示が表示装置25により表示されて(ステップS18)、今回のテストモード処理は終了する。
一方、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化が一定範囲内に無く、ステップS16での判別結果が"NO"となった場合、すなわち、最新の透過量値が初期値からの変化の上限若しくは下限を超えるに至り(あるいは、最新の透過量値が予め設定された透過量上限の閾値を超えるか下限の閾値を下回って)、透過量変化が一定範囲から外れる場合には、交換時期の到来を示す表示が表示装置25によりなされる(ステップS19)。また、ステップS17での判別の結果、搬送パイプ11bの使用時間数が最長使用時間数に達している場合にも、交換時期の到来を示す表示が表示装置25によりなされる(ステップS19)。
(通常運転)
X線異物検出装置の設置又はパイプ交換により新たな搬送パイプ11bの装着が完了すると、通常の異物検出を行なう運転が可能になる。すなわち、被検査物が、例えば上流側の製品受け箱から搬送ポンプ等により汲み出されて搬送パイプ11内に供給され、検査領域10aとなる搬送パイプ11b内でX線発生部21からのX線を照射されて、その透過X線量がX線検出部22で検出され、異物混入の有無がチェックされる。このとき、検査領域10a内の被検査物に均一にX線が照射され、X線検出部22の長手方向の各素子区域において被検査物からの透過X線量が検出され、前記検出情報処理部で所定の画像処理や閾値判定が実行される等して異物混入の有無が判定される。
そして、その判定結果に応じて、バルブ型選別機14が駆動され、異物混入のない被検査物は搬送パイプ11の下流側に良品として搬送される一方、異物の混入した被検査物はバルブ型選別機14から搬送系の外部に分配排出される。
(運転期間の経過とテストモード実行)
このような通常運転が一定期間実行されると、X線発生部21やX線検出部22、さらに、搬送パイプ11bが徐々にではあるが劣化してくる。
本実施形態のX線異物検出装置では、照射時間計測部46でX線照射時間を把握できることから、制御回路30により、運転期間の経過状態に応じて、すなわち、新規投入時又は搬送パイプ11bの交換時から一定の運転期間が経過するごとに、所定のテストモード又はリセット状態を指定する操作器45への操作入力を促す情報が、例えば表示装置25から出力される。この処理については、詳述しないが、例えば起動時に、テストモードが実行されていない運転期間をチェックし、所定運転期間を越えた場合に、予め制御回路30内に記憶させた所定の表示画像を表示するか、あるいは、ランプ若しくは音による報知を行なうことができる。
そして、これに応じて、操作器45が操作されると、図3に示す交換時期判定処理が実行され、最初に、非搬送時検出制御部41がX線発生部21およびX線検出部22を作動させ(ステップS11)、X線検出部22で検出されたX線の透過量が透過量記憶部42に取り込まれる(ステップS12)。
次いで、照射時間計測部46でカウントされた累積照射時間相当のカウント値が参照され、あるいは、透過量記憶部42に記憶された複数のX線透過量値およびその検出時期を示す情報がそれぞれ参照される(ステップS13)。
次いで、透過量記憶部42に検出時期の異なる複数の非搬送時X線透過量の検出値が記憶されているか否かが判別され(ステップS14)、判別結果が"YES"となる場合には、次いで、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化、並びにその間の運転期間(搬送パイプ11bの使用期間)が算出された後(ステップS15)、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化が一定範囲内か否かが判定される(ステップS16)。
そして、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化が一定範囲内にあると判定された場合(ステップS16で"YES"の場合)、次いで、前記運転期間が搬送パイプ11bの最長使用時間数相当の一定期間内であるか判別され(ステップS17)、一定期間内("YES")の場合に、次ステップで表示装置25により正常表示がされる(ステップS18)。
一方、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化が一定範囲内に無い場合(ステップS16での判別結果が"NO"の場合)、あるいは、前記運転期間が搬送パイプ11bの最長使用時間数相当の一定期間内から外れた場合(ステップS17での判別結果が"NO"の場合)には、交換時期の到来を示す表示が表示装置25によりなされる(ステップS19)。
このように、本実施形態のX線異物検出装置では、交換式の搬送パイプ11bについての透過量の経時変化が、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化として正確に把握される。したがって、搬送パイプの交換時期を的確に判定することができ、点検方法による個人差がなく、メンテナンスが容易なX線異物検出装置を提供することができる。
また、透過量記憶部42に、搬送パイプ11bが新たに装着された初期段階からのX線透過量の変化を確実に把握することができるので、使用限界に達するまでの期間を正確に把握することができる。しかも、テストモード等の実行推奨時期を適宜設定することができ、使用限界に達する前に一定の交換期間を設定するなどして搬送パイプの交換を促す表示などを実行することも可能になる。
さらに、本実施形態においては、操作器45の操作を行なうことで、非搬送時のX線透過量をチェックすることになるので、ユーザの必要時に好みにあった条件で非搬送時X線透過量値のデータを蓄積することができ、使い勝手がよくなる。
勿論、搬送パイプの着脱検出手段を設け、非搬送時のX線透過量を計測することが望ましいパイプ交換時には、テストモードの選択無しで、あるいは他のメンテナンスモード時に非搬送時のX線透過量を自動計測することもできる。
また、搬送パイプ11bの非搬送時X線透過量の変化特性を予め試験し、使用条件や被搬送物の品種等に応じてより適した閾値を選択できるようにしておき、より有効な閾値を設定して、交換時期のより的確な判定を行なうこともできる。
さらに、透過量記憶部42に記憶した3つ以上の検出時期の異なる透過量値とそれらの間の運転期間とをそれぞれ把握するようにすれば、経時劣化の仕方が通常の範囲内にあるか、複数の運転期間で劣化の進行が急に変化しているか等の判断を行なうこともできる。
[第2の実施の形態]
図4および図5は本発明の第2の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す図である。なお、以下に説明する各実施形態は、装置全体の基本的な構成はほぼ同一で、制御回路の構成が相違するのみであるので、その相違点についてのみ詳述し、上述の実施形態と同一若しくは類似する構成要素については同一の符号を用いて簡単に説明する。
まず、その構成について説明する。
本実施形態のX線異物検出装置は、搬送手段10、異物検出手段20、表示装置25および制御回路30を備えている。
図4に示すように、制御回路30は、非搬送時検出制御部41、透過量記憶部42、操作器45および照射時間計測部46を含んでいる。また、交換判定処理部32は、上述の判定処理部51、閾値記憶部52および情報出力部56に加えて、補正係数算出部53と、経時劣化算出部55とを有している。
本実施形態の非搬送時検出制御部41は、搬送パイプ11bの着脱を検知する着脱検知センサ41aの検出情報から搬送パイプ11bが新たに装着されたことを検出することができ、搬送パイプ11bが新たに装着されると、テストモードの選択操作を画面表示等で要求し、非搬送状態で搬送パイプ11bを透過するX線の透過量をX線検出部22に検出させるようになっており、透過量記憶部42が、新たに装着された搬送パイプ11bのX線の透過量を初期値として予め記憶するようになっている。
また、経時劣化推定部55は、照射時間計測部46からの照射時間計測情報に基づいてX線発生部21およびX線検出部22の経時劣化の度合を推定する経時劣化推定手段となっており、例えば試験結果から求めたこれら検出主要部品の劣化特性を示す減衰曲線(例えばY=CX−αtのような形で表わされる;C,αはそれぞれ一定の係数で、tは時間である)あるいは使用範囲内におけるその曲線又は直線の近似式で与えられる経時劣化を推定した場合の透過量値を求めるようになっている。
補正係数算出部53は、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量値の間における透過量変化の値および経時劣化推定部55の推定結果に基づいて、実測の結果得られる透過量変化の値を加減補正する補正係数h1を演算し、透過量変化値を補正する第1の補正手段となっている。この補正係数算出部53における補正係数h1の算出は、検出系主要部品のX線発生能(照射強度レベル)の低下やX線検出能(透過量検出レベル)の低下といった劣化特性の影響を除去するように、経時劣化推定部55で推定された劣化比率に応じて行なわれる。
本実施形態では、透過量の上限および下限の閾値判定を行なうので、補正係数h1の初期値は1で、X線発生部21からのX線の照射強度の低下やX線検出部22の検出レベルの低下の影響を除去するために運転期間が長くなると補正係数h1は徐々に1より大きい値になる。また、補正係数h1はX線発生部21とX線検出部22の通常の性能低下に対する影響を考慮しているので、これらを総合して補正係数h1を設定しているが、X線発生部21とX線検出部22の影響を個別に考慮した複数の補正係数h1a,h1bを設定することもできる。
実際の透過量の変化はこの補正による検出系の影響を除去しても、実際に搬送パイプ11bの材質劣化による透過量の増加あるいは管内壁面の微小な傷の増加による透過量の減少といったものが生じ得る。
交換判定処理部32は、透過量記憶部42の記憶情報に基づいて、後述する交換時期の判定処理を実行する際に、補正係数算出部53で算出された補正係数h1を参照し、例えば、補正後の非搬送時X線透過量(Da)=透過量値記憶部42に記憶された今回(最新)の非搬送時X線透過量値(D)×第1の補正係数(h1)という計算式(Da=D×h1)を用いて非搬送時X線透過量(Da)を求める。そして、これを最新の非搬送時X線透過量値(D)に代わる最新の透過量値として、予め閾値記憶部52に記憶させた記憶情報に基づき、初期値からの透過量変化若しくは最新の透過量値について上述の実施形態の場合と類似する後述の判定処理を実行するようになっている。
次に、動作について説明する。
本実施形態のX線異物検出装置が食品製造ライン等の検査工程に新規に投入される場合、あるいは、搬送パイプ11bの交換がなされる場合、その装置の設置後又は交換時に、被検査物の搬送パイプラインの一部に新たな搬送パイプ11bが装着される。
このとき、非搬送時検出制御部41が着脱検知センサ41aの検出情報から搬送パイプ11bが新たに装着されたことを検出し、制御回路30によりテストモードの実行を促す画面表示出力が表示装置25になされる。
そして、搬送パイプ11b内に被検査物が搬送されていない非搬送状態で、操作器45によりテストモードの実行を指定する操作がされると、図5に示すような交換時期の判定処理が実行される。なお、閾値記憶部52には、搬送パイプ11bの使用限度に対応する非搬送時のX線透過量の上限および下限の閾値がそれぞれ予め設定保存される。
まず、非搬送時検出制御部41がX線発生部21およびX線検出部22を作動させることで、非搬送状態における搬送パイプ11bのX線の透過量が検出され(ステップS21)、検出されたX線の透過量がその検出時期と共に透過量記憶部42に書き込まれる(ステップS22)。
次いで、照射時間計測部46で計測された累積の照射時間と、透過量記憶部42に蓄積記憶されている透過量値およびその検出時期とが読み出される(ステップS23)。
次いで、透過量記憶部42に検出時期の異なる複数のX線透過量の検出値が記憶されているか否かが判別される(ステップS24)。
未だ運転期間がほとんど経過していない初期段階では、通常は透過量値が複数無く、ステップS24での判別結果は"NO"となる。この場合、次いで、搬送パイプ11bは未だ使用限界に達していない旨の正常表示が表示装置25により表示されて(ステップS30)、今回のテストモード処理は終了する。
ある程度の運転期間が経過し、ステップS24での判別結果が"YES"となる場合には、次ステップで、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化、並びにその間の運転期間(搬送パイプ11bの使用期間)が算出される(ステップS25)。例えば、初期値の非搬送時X線透過量を記憶した時点から最新の非搬送時X線透過量を記憶した時点までの間における累計のX線照射時間の変化として実運転期間が把握される。
次いで、その搬送パイプでの運転期間の経過に伴う検出系主要部品の経時劣化が経時劣化推定部55により推定される。すなわち、経験的な経時劣化特性および照射時間計測部46からの照射時間計測情報に基づいて、X線発生部21およびX線検出部22の経時劣化の度合が推定され、その推定結果に応じた補正係数h1が補正係数算出部53によって算出される(ステップS26)。そして、その検出系主要部品の経時劣化の影響を除去するように、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量値の間における透過量変化の値が、その補正係数h1により加減補正される(ステップS27)。
次いで、最新の透過量値(D)を補正した値(Da)が上限閾値未満でありかつ下限閾値を超えるか否かが判定され、変化量が一定範囲内であるか否かの判定がなされる(ステップS28)。
そして、判定ステップS28で、最新の透過量値(Da)が上限閾値未満でかつ下限閾値を超え、透過量変化が一定範囲内にあると判定された場合には、次いで、その搬送パイプでの運転期間が一定期間を超えていないか、例えば搬送パイプ11bの所定の最長使用時間数に達していないか判別され(ステップS29)、搬送パイプ11bの使用時間数が所定の最長使用時間数に達していない場合に、次ステップで、表示装置25により正常表示されて(ステップS30)、今回のテストモード処理は終了する。
一方、判定ステップS28で、最新の透過量値(Da)が上限閾値を以上か下限閾値以下となり、透過量変化が一定範囲内から外れたと判定された場合(ステップS28での判別結果が"NO"となった場合)には、交換時期の到来を示す表示が表示装置25によりなされる(ステップS31)。また、ステップS29での判別の結果、搬送パイプ11bの使用時間数が最長使用時間数に達している場合にも、交換時期の到来を示す表示が表示装置25によりなされる(ステップS31)。
このように、本実施形態のX線異物検出装置においては、交換式の搬送パイプ11bについての透過量の経時変化が、検出時期の異なる複数の非搬送時X線透過量の間における透過量の変化として正確に把握される。したがって、搬送パイプの交換時期を的確に判定することができ、点検方法による個人差がなく、メンテナンスが容易なX線異物検出装置を提供することができ、上述の第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
しかも、本実施形態においては、X線発生部21から搬送パイプ11bへのX線照射時間を計測し記憶する照射時間計測部46が設けられるとともに、経時劣化推定部55が、その照射時間計測部46で計測された累積の照射時間に基づいて、検出系主要部品の経時劣化による透過変化の度合を推定するので、透過量変化値に対する他部品の経時劣化の影響を少なくし、搬送パイプ11bの交換時期判定の精度を高めることが可能となる。
また、搬送パイプ11bが新たに装着されたとき、非搬送時検出制御部41が、非搬送状態で搬送パイプ11bを透過するX線の透過量を検出させ、透過量記憶部42が、新たに装着された搬送パイプ11bのX線の透過量を初期値として予め記憶するので、搬送パイプ11bが装着された初期段階からのX線透過量の変化を確実に把握することができる。
さらに、非搬送時検出制御部41が、所定のテストモード又はリセット状態を指定する操作入力に応じて、X線検出手段による非搬送時のX線検出を実行させるので、非搬送時のX線透過量をユーザの必要時に好みにあった条件で蓄積することができ、使い勝手がよくなる。なお、前記搬送パイプが新たに装着されたときに、自動的にテストモード又はリセット状態に移行するようにすることができるのは勿論である。
また、本実施形態では、その搬送パイプでの運転期間の経過状態に応じて、所定のテストモード又はリセット状態を指定する操作入力を促す情報を出力する情報出力部56を設けているので、定期的な適時の交換時期判定作業を行うことができる。
[第3の実施の形態]
図6および図7は本発明の第3の実施の形態に係るX線異物検出装置を示す図である。
まず、その構成について説明する。
本実施形態のX線異物検出装置は、搬送手段10、異物検出手段20、表示装置25および制御回路30を備えている。
図6に示すように、制御回路30は、非搬送時検出制御部41、透過量記憶部42、操作器45および照射時間計測部46に加えて、感度情報記憶部44を含んでいる。また、交換判定処理部32には、上述の判定処理部51、閾値記憶部52、補正係数算出部53および情報出力部56に加えて、感度補正検出部54が設けられている。
本実施形態の補正係数算出部53および感度補正検出部54は、X線検出系の感度補正で得られるX線発生器およびX線検出器の経時劣化の度合いに基づいて、X線発生器およびX線検出器の経時劣化の影響を、実測した非搬送時透過量変化の値から除去するための第2の補正手段として機能するようになっている。この補正係数算出部53における補正係数の算出は、感度補正前後のテストモード又はリセットモードで収集された非搬送時のX線の透過量の値を基に、交換時期判定処理に先立って、予め行なっておくことができる。
感度情報記憶部44は、X線検出部22の検出感度に関連する情報、例えば感度補正後又は前後の検出感度の変化を表わす情報(例えば感度係数など)を記憶するもので、単独で又は感度補正検出部54と協働して、X線検出部22の検出感度が補正されたとき、その補正前後の検出感度の変化を表わす情報を記憶する感度補正情報記憶手段として機能する。
また、感度補正検出部54は、検出感度を特定する主要設定値情報の初期値を最初に記憶保持しておき、感度補正時にその補正前の設定値に書き換えて記憶保持するもの、あるいは、そのような主要設定値情報の書き換えの有無若しくは回数をその補正時期と共に記憶するもので実現することができ、搬送パイプ交換時期の判定対象となる運転期間中に感度補正がなされたか否かを後日に判別できるような情報を、判定処理部51から読み出し可能に保持する機能を有している。
ここでのX線検出部22の感度補正とは、搬送パイプ11bを取り外し若しくは通常のX線照射範囲から外すようにずらした状態において、X線ラインセンサの各検出素子に固有なX線非照射時の出力データ(暗電流に対応するオフセットデータ)並びにX線照射時に得られる各検出素子の出力レベルのばらつき(感度のばらつきデータ)を確認し、各検出素子のX線照射時の検出値からX線非照射時の検出値を差し引いた(減算した)値が一定になるように各素子ごとの感度係数を求めるという補正である。そして、この感度補正がなされると、それ以降は、補正された感度係数を用いて各検出素子の検出信号レベルを修正しながら、X線検出を行なうことになる。なお、空の搬送パイプ11bを装着した非搬送状態において感度補正を行なうこともできるが、その場合は、感度補正時に第1の実施の形態又は第2の実施の形態におけるテストモードを実行して搬送パイプの交換時期判定処理を行なうことになる。感度補正は、検出系の経時劣化分を感度劣化特性曲線に基づく補正でなく、直接測定による補正に相当するものだからである。
交換判定処理部32は、感度情報記憶部44に記憶された情報に基づいて、上述のようなX線検出部22の感度補正前後の検出感度の変化を把握し、感度補正時期を挟んで検出時期が前後する複数の透過量値の間における前記透過量の変化の値を補正するため、感度補正後の検出値に掛ける一定の補正係数h2を補正係数算出部53で算出するようになっている。
また、交換判定処理部32は、透過量記憶部42の記憶情報に基づいて、後述する交換時期の判定処理を実行する際に、補正係数算出部53で算出された補正係数h2を参照し、例えば、補正後の非搬送時X線透過量(Da)=透過量値記憶部42に記憶された今回(最後)の非搬送時X線透過量値(D)×第2の補正係数(h2)という計算式(Da=D×h2)を用いて非搬送時X線透過量(Da)を求める。そして、これを最新の非搬送時X線透過量値(D)に代わる最新の透過量値として、予め閾値記憶部52に記憶させた記憶情報に基づき、最新の透過量値について上述の実施形態の場合と類似する以下の交換時期の判定処理を実行する。
次に、その動作について説明する。
まず、本実施形態のX線異物検出装置が食品製造ライン等の検査工程に新規に投入される場合、あるいは、搬送パイプ11bの交換がなされる場合、その装置の設置後又は交換時に、被検査物の搬送パイプラインの一部に新たな搬送パイプ11bが装着される。
そして、搬送パイプ11b内に被検査物が搬送されていない非搬送状態で、操作器45によりテストモードの実行を指定する操作がされると、図7に示すような交換時期の判定処理が実行される。なお、閾値記憶部52には、搬送パイプ11bの使用限度に対応する非搬送時のX線透過量の上限および下限の閾値がそれぞれ予め設定保存される。
まず、非搬送時検出制御部41がX線発生部21およびX線検出部22を作動させることで、非搬送状態における搬送パイプ11bのX線の透過量が検出され(ステップS41)、検出されたX線の透過量がその検出時期と共に透過量記憶部42に書き込まれる(ステップS42)。
次いで、照射時間計測部46で計測された累積の照射時間と、透過量記憶部42に蓄積記憶されている透過量値およびその検出時期とが読み出されるとともに(ステップS43)、感度情報記憶部44から感度補正情報が取り込まれた後(ステップS44)、透過量記憶部42に検出時期の異なる複数のX線透過量の検出値が記憶されているか否かが判別される(ステップS45)。
未だその搬送パイプでの運転期間がほとんど経過していない初期段階では、通常は透過量値が複数無く、ステップS45での判別結果は"NO"となる。この場合、次いで、搬送パイプ11bは未だ使用限界に達していない旨の正常表示が表示装置25により表示されて(ステップS51)、今回のテストモード処理は終了する。
ある程度その搬送パイプでの運転期間が経過し、ステップS45での判別結果が"YES"となる場合には、次ステップで、初期値の透過量値と最新の透過量値との間の透過量変化、並びにその間の運転期間(搬送パイプ11bの使用期間)が算出される(ステップS46)。例えば、初期値の非搬送時X線透過量を記憶した時点から最新の非搬送時X線透過量を記憶した時点までの間における累計のX線照射時間の変化として実運転期間が把握される。
次いで、今回の運転期間中における感度補正の有無がチェックされ(ステップS47)、初期の段階で、感度情報記憶部44に感度補正情報が記憶されていなければ、次いで、正常表示がされて(ステップS51)、今回のテストモード処理は終了する。
一方、その搬送パイプでの運転期間中に感度補正があった場合、感度補正の有無がチェックされると(ステップS47)、その判別結果は"YES"となる。この場合、次いで、感度補正分の影響を除去するための補正係数h2が算出される(ステップS48)。すなわち、その搬送パイプでの運転期間(搬送パイプ11bが新たに装着された最初の透過量データの検出時期からの運転期間)中に感度補正がされていた場合には、感度情報記憶部44の記憶情報を基に、補正係数算出部53において、その感度補正で得られたX線発生器およびX線検出器の経時劣化の度合いに基づいて、X線発生器およびX線検出器の経時劣化の影響を最後の透過量値のデータ(検出時期の異なる複数の非搬送時透過量値の間における透過量の変化に対応する)から除去するように、最後の透過量値のデータを補正するための補正係数h2が算出される。
次いで、その補正係数h2を用いて、次ステップで、今回のX線透過量値の補正計算処理が実行される(ステップS49)。
次いで、最新の透過量値(D)を補正係数h2で補正した値(Da)が上限閾値未満でありかつ下限閾値を超えるか否かが判定され、変化量が一定範囲内であるか否かの判定がなされる(ステップS50)。
そして、判定ステップS28で、最新の透過量値(Da)が上限閾値未満でかつ下限閾値を超え、透過量変化が一定範囲内にあると判定された場合には、次いで、表示装置25により正常表示されて(ステップS50)、一方、最新の透過量値(Da)が上限閾値以上又は下限閾値以下となり、透過量変化が一定範囲内から外れたと判定された場合には、次いで、表示装置25により交換時期到来の表示がされる(ステップS51)。
このように、本実施形態のX線異物検出装置においては、交換式の搬送パイプ11bについての透過量の経時変化が、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化として正確に把握される。したがって、搬送パイプの交換時期を的確に判定することができ、点検方法による個人差がなく、メンテナンスが容易なX線異物検出装置を提供することができ、上述の第1、第2の実施の形態と同様な効果が得られる。
しかも、本実施形態では、搬送パイプ11bの交換時期判定処理を行なうに際して、判定対象となる運転期間中にX線検出系の感度補正がなされたか否かを判定し、感度補正がなされていた場合には非搬送時X線透過量の変化を求める際に感度補正で得られたX線発生器およびX線検出器の経時劣化の度合に基づいて補正が実行される。したがって、X線発生器およびX線検出器の経時劣化の影響を受けることなく、透過量変化を正確に把握し、より的確に搬送パイプの交換時期を判定することが可能になる。
以上説明したように、本発明は、検出時期の異なる複数の非搬送時X線透過量の間における透過量の変化を把握して搬送パイプが交換時期に達しているか判定するようにしているので、搬送パイプの交換時期を的確に判定することができ、点検方法による個人差がなく、メンテナンスが容易なX線異物検出装置を提供することができるという効果を奏するものであり、管路状の搬送路内を搬送される被検査物に含まれる異物を検出する異物検出装置、特にX線検査部付近の搬送パイプを着脱交換式にしたX線異物検出装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の概略構成を示す要部斜視図を含むブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置のパイプ交換時判定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るX線異物検出装置のパイプ交換時判定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るX線異物検出装置のパイプ交換時判定処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 搬送手段
10a 検査領域
11 搬送パイプ
11b 搬送パイプ(着脱式の搬送パイプ)
11p 搬送路
13 下流側搬送パイプ
14 バルブ型選別機
20 異物検出手段
21 X線発生部
21a X線管
22 X線検出部
22a X線ラインセンサ
25 表示装置(情報出力手段)
30 制御回路
31 記憶部
32 交換判定処理部(交換時期判定手段)
39 電源ユニット
41 非搬送時検出制御部(非搬送時検出制御手段)
42 透過量記憶部(透過量記憶手段)
44 感度情報記憶部(感度補正情報記憶手段)
45 操作器(テストモードを指定する操作入力手段)
46 照射時間計測部(照射時間計測手段)
51 判定処理部
52 閾値記憶部
53 補正係数算出部(第1の補正手段、第2の補正手段)
54 感度補正検出部(第2の補正手段)
55 経時劣化推定部(経時劣化推定手段)

Claims (8)

  1. 被検査物を着脱交換可能な搬送パイプ(11b)を通して搬送する搬送手段(10)と、
    前記搬送パイプに向かってX線を照射するX線発生手段(21)および前記搬送パイプを透過したX線を検出するX線検出手段(22)を有し、該X線検出手段の検出情報に基づいて前記被検査物中の異物の有無を判定する異物検出手段(20)と、を備えたX線異物検出装置において、
    前記搬送パイプ内に前記被検査物が搬送されていない非搬送状態で前記搬送パイプを透過するX線の透過量を検出するよう前記X線検出手段を制御する非搬送時検出制御手段(41)と、
    前記非搬送状態で前記X線の透過量を記憶する透過量記憶手段(42)と、
    前記透過量記憶手段の記憶情報に基づいて、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定する交換時期判定手段(32)と、を備えたことを特徴とするX線異物検出装置。
  2. 前記透過量記憶手段が、前記非搬送状態で前記X線の透過量と共にその検出時期を示す情報を記憶し、
    前記交換時期判定手段が、検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における透過量の変化およびそれら透過量の検出時期の間の運転期間を把握して、前記搬送パイプが交換時期に達しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のX線異物検出装置。
  3. 前記X線発生手段および前記X線検出手段の経時劣化の度合を推定する経時劣化推定手段(55)と、
    該経時劣化推定手段の推定結果に基づいて前記検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における前記透過量の変化の値を補正する第1の補正手段(53)と、が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線異物検出装置。
  4. 前記X線発生手段から前記搬送パイプへのX線照射時間を計測し記憶する照射時間計測手段(46)が設けられるとともに、
    前記経時劣化推定手段が、該照射時間計測手段に記憶された累積の照射時間に基づいて前記経時劣化の度合を推定することを特徴とする請求項3に記載のX線異物検出装置。
  5. 前記X線検出手段の検出感度が補正されたとき、その補正前後の検出感度の変化を表わす情報を記憶する感度補正情報記憶手段(44)が設けられるとともに、
    該感度補正情報記憶手段の記憶情報に基づいて、前記検出時期の異なる複数の非搬送時透過量の間における前記透過量の変化の値を補正する第2の補正手段(53,54)が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線異物検出装置。
  6. 前記搬送パイプが新たに装着されたとき、前記非搬送時検出制御手段が、前記非搬送状態で該搬送パイプを透過するX線の透過量を前記X線検出手段に検出させ、
    前記透過量記憶手段が、前記新たに装着された搬送パイプの前記X線の透過量を初期値として予め記憶するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のX線異物検出装置。
  7. 前記非搬送時検出制御手段が、所定のテストモードを指定する操作入力に応じて、前記X線の透過量を前記X線検出手段に検出させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のX線異物検出装置。
  8. 前記運転期間の経過状態に応じて、前記所定のテストモードを指定する操作入力を促す情報を出力する情報出力手段(25)を設けたことを特徴とする請求項7に記載のX線異物検出装置。
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