JP3942602B2 - 基板熱処理方法およびその装置 - Google Patents
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Description
層間絶縁膜の誘電率を下げるために、ポリイミドやSOG等の塗布液が塗布された半導体ウエハは、低酸素濃度の雰囲気で加熱する必要があるが、従来、半導体ウエハがチャンバ内に搬入された直後に、チャンバ内に大気雰囲気が残った状態で半導体ウエハが所定温度に加熱されてしまい、層間絶縁膜の誘電率が上がるという問題がある。
塗布液が塗布された基板を大気雰囲気よりも比較的酸素濃度の低い低酸素濃度雰囲気で熱処理することにより、前記基板上に所定の膜を形成する基板熱処理方法において、基板をチャンバ内に搬入する工程と、チャンバ内の基板を加熱処理する前に、チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にする工程と、チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にした後に基板を加熱処理する工程と、チャンバ内の低酸素濃度雰囲気で基板を加熱処理した後、基板を冷却プレートに近接させてチャンバ内で基板を冷却する工程とを備えたことを特徴とするものである。
基板を加熱処理した後、基板を冷却プレートに近接させてチャンバ内で基板を冷却する。
基板を加熱処理した後、基板を加熱プレートから離れた上方の離間位置に移動させて、チャンバ内で基板を冷却する。
本実施例では、BCB(ベンゾシクロブテン)などのいわゆるポリマー系塗布液や、HSQ(ハイドロジェンシルセスキオキサン)などのいわゆるガラス系塗布液などの塗布液が塗布された例えば半導体ウエハなどの基板を低酸素濃度雰囲気において熱処理することにより、前述したポリマー系塗布液やガラス系塗布液内で重合反応などの化学反応を起こさせて、基板上に誘電率の比較的低い層間絶縁膜を形成する基板熱処理装置について説明する。
基板熱処理装置を初期状態にするために、制御部7は、チャンバ開閉機構11にチャンバ蓋2の上昇を指示するとともに、基板昇降機構6に基板支持ピン64の上昇を指示する。チャンバ開閉機構11は、制御部7からの指示によって、エアシリンダ11bのロッドを伸長させて、チャンバ蓋2を上昇させる。基板昇降機構6は、制御部7からの指示によって、エアシリンダ61のロッドを伸長させて、3本の基板支持ピン64を上昇させる。なお、このとき、最上限まで上昇した基板支持ピン64の先端部の位置は、本発明における離間位置に相当する。また、このとき加熱プレート4は、すでに加熱されており、例えば100〜500°C内の任意の温度で維持された状態である。
制御部7は、基板支持ピン63の先端部上に基板Wが置かれると、チャンバ開閉機構11にチャンバ蓋2の下降を指示する。図3(b)に示すように、チャンバ開閉機構11は、エアシリンダ11bのロッドを短縮させて、チャンバ蓋2を下降させてチャンバ1を閉じる。チャンバ1が閉じられることによって、処理空間1aが形成される。また、チャンバ1が閉じられると、チャンバ蓋2側に配備された冷却プレート5がチャンバ蓋2とともに下降して、離間位置で保持されている基板Wに近接する位置にまで下降する。
制御部7は、チャンバ1を閉じると、図示しない窒素ガス供給源からガス導入口3aを通じて処理空間1a内に窒素ガスを送るとともに、処理空間1a内の大気雰囲気を窒素雰囲気に置換するために、チャンバ蓋2の排気口2aから処理空間1a内の気体を排気する。一方、制御部7は、窒素ガスの導入とともにタイマー部8に置換時間のカウントの開始を指示する。
タイマー部8は、置換時間のカウントを開始する。置換時間は、例えば処理空間1a内の容積と、窒素ガスの単位時間当たりの導入量や処理空間1a内の気体の排気量などから算出したり、酸素濃度計などによって処理空間1a内が窒素ガスで置換される実際の時間を予め測定したりすることによって、適宜設定することができる。
タイマー部8は、加熱時間のカウントを開始する。加熱時間は、例えば基板Wに塗布された塗布液の焼成時間などによって適宜設定されるものである。
基板指示ピン64の上昇が終了すると、制御部7は、冷却部9に冷却水の循環を指示する。冷却部9は、冷却水を冷却プレート5に送って冷却プレート5を冷却する。離間位置で保持される基板Wは、冷却プレート5の冷却面5aに近接しているので、処理空間1a内の雰囲気の温度にかかわらず冷却プレート5によって冷却される。一方、制御部7は、基板Wが離間位置にまで移動すると、タイマー部8に冷却時間のカウントの開始を指示する。
タイマー部8は、冷却時間のカウントを開始する。冷却時間は、所定温度に加熱した基板Wを、処理空間1a内で反応臨界温度以下になるまで冷却するのに費やされる時間によって適宜設定されるものである。
チャンバ1が開放すると、図示しない基板搬送機構は、チャンバ1内から基板Wを搬出して、その基板Wを次工程に搬送する。このとき、制御部7は、冷却水の循環、窒素ガスの導入および処理空間1a内の排気を停止して、基板熱処理装置の初期状態になり、基板搬送機構によって新たな熱処理前の基板Wが搬入されてくると、基板熱処理装置はステップS2〜S8を繰り返し行なう。
(1)上述した実施例の基板熱処理装置では、処理空間1a内を窒素ガスで置換する時間をタイマー部8によって管理したが、例えば処理空間1a内の酸素濃度を測定することで、処理空間1a内の置換状態を管理することもできる。この場合、酸素濃度計と制御部7との組合せは、本発明における酸素濃度計管理機構に相当する。
2 … チャンバ蓋
2a… 排気口
3 … チャンバ基台
3a… ガス導入口
4 … 加熱プレート
5 … 冷却プレート
6 … 基板昇降機構
7 … 制御部
8 … タイマー部
9 … 冷却部
10 … 温度調節部
11 … チャンバ開閉機構
50 … 遮蔽部材
W … 基板
Claims (11)
- 塗布液が塗布された基板を大気雰囲気よりも比較的酸素濃度の低い低酸素濃度雰囲気で熱処理することにより、前記基板上に所定の膜を形成する基板熱処理方法において、
基板をチャンバ内に搬入する工程と、
チャンバ内の基板を加熱処理する前に、チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にする工程と、
チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にした後に基板を加熱処理する工程と、
チャンバ内の低酸素濃度雰囲気で基板を加熱処理した後、基板を冷却プレートに近接させてチャンバ内で基板を冷却する工程と
を備えたことを特徴とする基板処理方法。 - 塗布液が塗布された基板を大気雰囲気よりも比較的酸素濃度の低い低酸素濃度雰囲気で熱処理することにより、前記基板上に所定の膜を形成する基板熱処理方法において、
基板をチャンバ内に搬入する工程と、
チャンバ内の基板を加熱処理する前に、チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にする工程と、
チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にした後に基板を加熱プレート上に載置して加熱処理する工程と、
チャンバ内の低酸素濃度雰囲気で基板を加熱処理した後、基板を加熱プレートから離れた上方の離間位置に移動させて、チャンバ内で基板を冷却する工程と
を備えたことを特徴とする基板処理方法。 - 請求項1または請求項2に記載の基板熱処理方法において、
チャンバ内を不活性ガスで置換することにより、チャンバ内を低酸素濃度雰囲気にする基板処理方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理方法において、
前記方法は、さらに、
チャンバ内で基板を冷却した後に、チャンバを開放してチャンバ内を大気中の酸素雰囲気にする基板処理方法。 - 請求項4記載の基板処理方法において、
基板の加熱処理の後、所定の冷却時間が経過した後にチャンバを開放する基板処理方法。 - 塗布液が塗布された基板を大気雰囲気よりも比較的酸素濃度の低い低酸素濃度雰囲気で熱処理することにより、前記基板上に所定の膜を形成する基板熱処理装置において、
チャンバと、
チャンバ内に搬入された基板を加熱する基板加熱手段と、
チャンバ内に不活性ガスを導入するガス導入手段と、
チャンバ内で基板を冷却する冷却プレートとを備え、
基板加熱手段は、ガス導入手段によりチャンバ内が低酸素濃度雰囲気になった後に基板を加熱し、
冷却プレートは、加熱処理を受けた基板が近接されてチャンバ内で基板を冷却することを特徴とする基板熱処理装置。 - 塗布液が塗布された基板を大気雰囲気よりも比較的酸素濃度の低い低酸素濃度雰囲気で熱処理することにより、前記基板上に所定の膜を形成する基板熱処理装置において、
チャンバと、
チャンバ内に搬入された基板を加熱する加熱プレートと、
チャンバ内に不活性ガスを導入するガス導入手段と、
チャンバ内で基板を加熱プレート上の位置と加熱プレートから離れた上方の離間位置との間で昇降させる基板昇降機構とを備え、
基板昇降機構は、ガス導入手段によりチャンバ内が低酸素濃度雰囲気になった後に、離間位置から加熱プレート上に基板を移動させて基板に加熱処理を施し、基板に加熱処理を施した後は、基板を加熱プレートから離れた上方の離間位置に移動させてチャンバ内で基板を冷却させることを特徴とする基板熱処理装置。 - 請求項6に記載の基板処理装置において、
基板加熱手段と冷却プレートは、単一のチャンバで形成される処理空間内に配設されている基板処理装置。 - 請求項7に記載の基板処理装置において、
前記装置は、さらに、加熱プレートから離れた上方の離間位置にある基板に対して近接する冷却プレートを備える基板処理装置。 - 請求項6から請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記装置は、さらに、基板を冷却した後に、チャンバを開放する開放手段を備える基板熱処理装置。 - 請求項10に記載の基板熱処理装置において、
開放手段は、予め設定された時間が経過した後に、チャンバを開放するタイマー開放機構である基板処理装置。
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