JP3942158B2

JP3942158B2 - Method for producing cylindrical SiC molded body

Info

Publication number: JP3942158B2
Application number: JP2002070040A
Authority: JP
Inventors: 孝臣杉原; 嗣生宮田; 健一金井
Original assignee: Tokai Carbon Co Ltd
Current assignee: Tokai Carbon Co Ltd
Priority date: 2002-03-14
Filing date: 2002-03-14
Publication date: 2007-07-11
Anticipated expiration: 2022-03-14
Also published as: JP2003268547A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高純度、高密度で耐熱性や強度特性に優れ、例えば、半導体製造装置の各種熱処理部材などとして好適に用いられる円柱状のＳｉＣ成形体およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＳｉＣは耐熱性、耐蝕性、強度特性などの材質特性が優れており、各種工業用の部材として有用されている。従来からＳｉＣ成形体はＳｉＣ粉体に焼結助材を混合して、混合粉末を成形し、焼結する方法で製造されている。しかし、焼結法によるＳｉＣ成形体は、焼結助材が残存し、その除去が困難なことから不純物が多いという難点がある。したがって、焼結ＳｉＣ成形体を微量の不純物混入も問題となる半導体製造装置用の部材などとして使用することができない。
【０００３】
一方、ＣＶＤ法（化学的気相蒸着法）を利用して作製したＳｉＣ成形体（ＣＶＤ−ＳｉＣ成形体とも記す）は、原料ガスを気相反応させて基材面上にＳｉＣの結晶粒を析出させ、結晶粒の成長により被膜を形成して成膜したのち基材を除去する方法により作製され、高純度、高耐熱性で材質的に緻密で組織の均質性が高いなどという特徴がある。
【０００４】
このＣＶＤ−ＳｉＣ成形体を得る方法として、古くから種々の製造方法が開発されており（例えば、特開昭５４−４３２００号公報、特開昭５４−１０４４８８号公報など）、またＣＶＤ−ＳｉＣ成形体に発生する亀裂や反りを抑制する目的で、例えば特開平８−１８８４０８号公報には化学蒸着法により形成された炭化珪素基板の両面に炭化珪素膜を有する化学蒸着法による炭化珪素成形体が、特開平８−１８８４６８号公報には３層以上の炭化珪素層の積層体から成り、且つ各炭化珪素層の厚みが１００μm 以下である化学蒸着法による炭化珪素成形体が提案されている。
【０００５】
しかしながら、ＣＶＤ−ＳｉＣ成形体は肉厚のものを製造することが難しく、一般に厚さが５mm程度のものを製造するのがほぼ限界とされている。そのため、例えば半導体製造装置用の熱処理部材としては厚さが不足する場合も生じる。また、複雑形状の成形体を製造することも焼結法に比べ一般に困難である。
【０００６】
そこで、特開平１０−１３９５４７号公報には第１の所定の抵抗率を有する焼結ＳｉＣ部分と、第２の所定の抵抗率を有し、焼結ＳｉＣ部分上に堆積したＳｉＣの膜とを備えるＳｉＣ複合体が提案されている。この発明は焼結法で成形したＳｉＣ成形体を基材として、その表面にＣＶＤ法によりＳｉＣ膜を堆積、成膜するものであり、プラズマリアクターなどとして、例えば半導体製造用のエッチングチャンバーの内壁部材や天井部材などとして用いられるとしている。
【０００７】
しかしながら、ＣＶＤ−ＳｉＣ膜が損傷したり亀裂が発生した場合には焼結法で作製したＳｉＣ基材面が露出することとなり、焼結助材などの不純物が放散するため、エッチングチャンバー内を汚染する危険が生じる。
【０００８】
また、円筒状の半導体製造装置用部材として黒鉛製円筒基材の内面あるいは外面にＣＶＤ法によりＳｉＣ膜を成膜したのち、黒鉛基材を除去する方法が知られている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、円柱状ＳｉＣ成形体を製造することは一般に困難であり、通常ＣＶＤ法により製造したＳｉＣ成形体からブロック体に切り出し、機械加工して作製されるが、加工コストが掛かるばかりでなく加工時に割損する難点がある。更に、肉厚のＣＶＤ−ＳｉＣ成形体を製造することが難しいため、作製し得る円柱状ＳｉＣ成形体の大きさ（直径）にも限界があり、一般に直径５mm以上の円柱状ＳｉＣ成形体を製造することは困難である。
【００１０】
本発明は上記の問題点を解消し、大きな直径を有し、例えば直径５ｍｍ以上の高純度、高密度の円柱状ＣＶＤ−ＳｉＣ成形体を製造する方法を提供することを目的とする。
【００１２】
本発明の円柱状ＳｉＣ成形体の製造方法は、ＣＶＤ法により基材面にＳｉＣを析出させて成膜したのち基材を除去して作製したＳｉＣ成形体を、断面が略円形状の棒状に切削加工して芯材とし、この芯材をＣＶＤ反応装置内にセットしてＣＶＤ反応により芯材の外周面にＳｉＣを析出、積層して芯材と一体化することを構成上の特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の円柱上ＳｉＣ成形体は、ＣＶＤ法で作製したＳｉＣ成形体を、断面が略円形状に切削加工して得た棒状のＳｉＣ成形体を芯材として、その外周面に更にＣＶＤ法により析出させたＳｉＣ膜が積層し、一体化したものである。
【００１４】
すなわち、本発明の円柱状ＳｉＣ成形体はＣＶＤ−ＳｉＣ成形体からなる棒状の芯材の外周面に、更にＣＶＤ法により析出したＳｉＣ膜が均一に積層して一体化したものである。したがって、芯材と積層したＳｉＣ層の間には物性上の差異がなく均質であり、高純度、高密度のＣＶＤ−ＳｉＣからなる円柱状ＳｉＣ成形体であるから、半導体製造装置用の部材として、例えばウエハ支持板上にウエハを支持するピンやプラズマ装置内の部材を固定するための各種部材として好適に用いることができる。
【００１５】
この円柱状ＳｉＣ成形体を製造するための本発明に係る製造方法は、ＣＶＤ法により基材面にＳｉＣを析出させて成膜したのち基材を除去して得たＳｉＣ成形体から切り出して、断面を略円形状の棒状に切削加工して芯材を作製する。この芯材をＣＶＤ反応装置内にセットして、更にＣＶＤ反応により芯材の外周面に均一にＳｉＣを析出させ、ＳｉＣ膜を積層して芯材と一体化するものである。
【００１６】
ＣＶＤ法によるＳｉＣ膜の形成は、１分子中にＳｉ原子とＣ原子を含む、例えばＣＨ₃ＳｉＣｌ₃、（ＣＨ₃）₃ＳｉＣｌ、ＣＨ₃ＳｉＨＣｌ₂などのハロゲン化有機珪素化合物を水素ガスなどのキャリアガスとともに加熱して還元熱分解させる方法、あるいはＳｉＣｌ₄などの珪素化合物とＣＨ₄などの炭素化合物を加熱して気相反応させる方法により基材面上にＳｉＣを析出させる方法により行われる。
【００１７】
芯材に加工するためのＣＶＤ−ＳｉＣ成形体を作製する際の基材としては、炭素系材料、シリコンなどの金属系材料、石英などが用いられるが、加工性が良好で、空気中で熱処理することにより容易に燃焼除去可能な炭素系、特に黒鉛材が好適に用いられる。なお、黒鉛材は可及的に不純物が少ない高純度のものが好ましく、基材の除去は切削除去、研磨除去、空気中で加熱する燃焼除去、あるいはこれらを適宜に組み合わせて行うことができる。基材の形状は特に制限されないが、芯材を作製するのに都合のよい形状、例えば角棒状を切り出すのに都合のよい角板状が好ましい。
【００１８】
基材面にＣＶＤ法によりＳｉＣを析出させて成膜したのち基材を除去して作製したＳｉＣ成形体から、例えば角棒状に切り出し、この角棒状の試料を切削加工して、断面が略円形状になるように加工する。このようにして作製した丸棒状のＳｉＣ成形体を芯材として、ＣＶＤ反応装置内にセットしてＣＶＤ反応により芯材の外周面にＳｉＣを析出させてＳｉＣ層を積層し、一体化する。
【００１９】
ＣＶＤ反応は、反応温度や原料ガス供給量などを調節して、原料ガスの滞留時間を制御することにより成膜速度を調整して行われる。成膜速度は４０〜４００μm/hr程度に調整することが好ましく、成膜速度が４０μm/hr未満では非能率であり、４００μm/hrを超えると析出するＳｉＣの密度が低下する。
【００２０】
成膜速度の調整を容易に行うために、例えば図１に模式的に示したようにＣＶＤ反応室内にマッフル１を設け、マッフル１の中には複数個の芯材保持板２を備えた回転軸３を設置し、芯材保持板２上に芯材４を載置する。マッフル１には原料ガスを送入するための数本から十数本のノズル５が設置されている。なお、ノズル５は原料ガスが芯材４に直接当たらないように、例えばノズル先端がマッフル１の壁面に向くように設置し、原料ガスを間接的に芯材４に接触させることが好ましい。ノズル５から送入された原料ガスが直接芯材４に当たると、形成されたＳｉＣ膜に膜厚斑や組織斑が生じ易くなるためである。また、ＣＶＤ反応時に蒸着したＳｉＣによりノズル５が閉塞したような場合には、ノズル５を適宜に切替え使用することによりＣＶＤ反応を中断することなく連続して行うことも可能となる。
【００２１】
原料ガスの滞留時間とは、ＣＶＤ反応を行う際に原料ガスがＣＶＤ反応室（マッフル１）内に滞留してＣＶＤ反応に関与する時間を表すパラメータとなるものであり、下記式によって算出される値である。

【００２２】
芯材保持板２は、例えば黒鉛製の円板に芯材４を載置するための多数の孔が設けられており、芯材４は芯材保持板２の孔中に挿入してセットされる。なお、孔間の間隔は２０mm以上あることが好ましい。
【００２３】
このようにして、ＣＶＤ−ＳｉＣからなる断面が略円形状の棒状ＳｉＣの芯材の外周面に、ＣＶＤ法で析出したＳｉＣ膜が一様に積層され一体化したものであるから芯材と相似形の棒状を示し、円柱状に加工することが容易であり、加工ロスも大幅に低減することができる。更に、芯材に加工する際に、より円形に近く切削加工すれば後加工を必要とすることなく円柱状ＳｉＣ成形体を得ることも可能である。このようにして、径太の、例えば直径５mm以上の高純度、高密度の円柱状ＳｉＣ成形体を能率よく製造することができる。
【００２４】
【実施例】
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
【００２５】
実施例１
図１に模式的に示した装置により円柱状ＳｉＣ成形体を製造した。先ず、ＣＶＤ−ＳｉＣ成形体から試料を切り出して、直径がほぼ３mm、長さが１５０mmの断面が略円形状の棒状に切削加工して芯材を作製した。ＣＶＤ反応装置内に容積約２６リットルのマッフルを設置し、マッフル内に直径２００mm、厚さ５mmの黒鉛製円板を芯材保持板として３枚取り付けた回転軸を設け、作製した芯材１８６本を等間隔に芯材保持板上の孔に挿入してセットした。また、マッフルには原料ガス送入用のノズル１２本を芯材保持板に直接当たらない方向に装着した。
【００２６】
系内を水素ガスで置換後、原料ガスとしてＣＨ₃ＳｉＣｌ₃／Ｈ₂が７．５
Vol ％の混合ガスを用い、原料ガス滞留時間を４秒に設定して、原料ガス供給量を６８．３l/min 、反応温度１４００℃の条件で２７時間ＣＶＤ反応を行った。その後、芯材保持板から取り外し、切削して真円に加工して直径１９．１mm、長さ１４０mmの円柱状ＳｉＣ成形体を作製した。なお、芯材保持板から取り外した状態でほぼ円柱状であったから切削加工は極めて容易であった。
【００２７】
実施例２
ＣＶＤ反応条件として原料ガス滞留時間を３０秒に設定し、原料ガス供給量を９．１l/min 、反応温度１４００℃の条件で１００時間ＣＶＤ反応を行った他は実施例１と同じ条件で行い、直径１９．０mm、長さ１４０mmの円柱状ＳｉＣ成形体を製造した。なお、芯材保持板から取り外した状態でほぼ円柱状であったから切削加工は極めて容易であった。
【００２８】
実施例３
直径をほぼ１mm、長さを１５０mmの断面が略円形状の棒状に切削加工した芯材を用いて、原料ガス滞留時間を３０秒に設定し、原料ガス供給量を９．１l/min 、反応温度１４００℃の条件で１００時間ＣＶＤ反応を行った他は実施例１と同じ条件で行い、直径１７．１mm、長さ１４０mmの円柱状ＳｉＣ成形体を製造した。なお、芯材保持板から取り外した状態でほぼ円柱状であったから切削加工は極めて容易であった。
【００２９】
実施例４
直径をほぼ１mm、長さを１５０mmの断面が略円形状の棒状に切削加工した芯材を用いて、原料ガス滞留時間を４秒に設定し、原料ガス供給量を６８．３l/min 、反応温度１４００℃の条件で２７時間ＣＶＤ反応を行った他は実施例１と同じ条件で行い、直径１７．０mm、長さ１４０mmの円柱状ＳｉＣ成形体を製造した。なお、芯材保持板から取り外した状態でほぼ円柱状であったから切削加工は極めて容易であった。
【００３０】
このようにして作製した円柱状ＳｉＣ成形体からテストピースを切り出し、下記の方法により試験を行った。
▲１▼耐熱衝撃試験；
大気中、５００←→１２００℃に加熱、冷却する熱サイクル試験２０回行い、テストピースに発生するクラックの状態を観察した。
▲２▼耐蝕試験；
１２００℃の塩化水素１００％の雰囲気中に１５時間保持したときの重量減少率を求めた。
▲３▼外観；
目視観察により、外観の異常有無をチェックした。
【００３１】
また、嵩密度、金属不純物含有量、比抵抗を測定し、得られた結果を製造条件を表１に、試験結果を表２に示した。
【００３２】
【表１】

【００３３】
【表２】

【００３４】
表１、２の結果から、本発明の円柱状ＳｉＣ成形体によれば、ＣＶＤ−ＳｉＣからなる芯材とその外周面に積層されたＣＶＤ−ＳｉＣとが均一に一体化し、径太の円柱状ＳｉＣ成形体が提供される。また、嵩密度が大きく、金属不純物も少なく、高密度、高純度であるため、半導体製造装置用の耐熱部材として好適に使用することができる。
【００３５】
また、その製造方法によれば、ＣＶＤ−ＳｉＣを切削加工して作製した断面が略円形状の成形体を芯材とし、その外周面にＣＶＤ法によりＳｉＣを析出させ、所定の厚さに積層するものであるから、芯材と相似関係にある略円形断面を有する円柱が得られ、後加工も極めて容易であり、加工ロスも極めて少ない。更に、芯材の外周面の全体に、均一にＣＶＤ−ＳｉＣを積層し、一体化するものであるから、大きな直径の円柱状ＳｉＣ成形体を能率よく製造することができる。
【００３６】
なお、厚さ７ mm の板状ＣＶＤ−ＳｉＣ成形体を円柱状に切削加工しようとしたが加工性が悪いため、クラックが発生したり割れが生じ易く、直径６ mm 以上の円柱状ＳｉＣ成形体を作製することができなかった。
【００３７】
これに対し、本発明においては芯材を円柱状に精密加工して用いれば、その外周面にＣＶＤ法により析出させたＳｉＣと一体化したのち軽微な加工により実用性に問題のない円柱形状の高密度、高純度のＳｉＣ成形体を得ることが可能となる。
【００３８】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の円柱状ＳｉＣ成形体によれば、ＣＶＤ法により作製された高純度、高密度であって、径太の円柱状のＳｉＣ成形体が提供され、半導体製造装置用の各種熱処理部材、例えばウエハ支持板上にウエハを支持するピンやプラズマ装置内の部材を固定するための各種部材などとして好適に用いることができる。また、その製造方法によれば、この円柱状ＳｉＣ成形体を能率よく製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の円柱状ＳｉＣ成形体を製造する方法を実施するために用いられる装置を例示した模式図である。
【符号の説明】
１マッフル
２芯材保持板
３回転軸
４芯材
５ノズル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cylindrical SiC molded body that is highly purified, has a high density, is excellent in heat resistance and strength characteristics, and is suitably used as, for example, various heat treatment members of a semiconductor manufacturing apparatus, and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
SiC has excellent material properties such as heat resistance, corrosion resistance and strength properties, and is useful as a member for various industries. Conventionally, SiC compacts are manufactured by a method in which a sintering aid is mixed with SiC powder, the mixed powder is molded, and sintered. However, the SiC molded body by the sintering method has a drawback that there are many impurities because the sintering aid remains and is difficult to remove. Therefore, the sintered SiC molded body cannot be used as a member for a semiconductor manufacturing apparatus or the like in which a trace amount of impurities is problematic.
[0003]
On the other hand, an SiC molded body (also referred to as a CVD-SiC molded body) produced by using a CVD method (chemical vapor deposition method) causes a raw material gas to undergo a gas phase reaction to form SiC crystal grains on the substrate surface. Prepared by the method of depositing, forming a film by growing crystal grains, forming the film, and then removing the substrate, and features high purity, high heat resistance, material denseness, and high tissue homogeneity .
[0004]
As a method for obtaining this CVD-SiC molded body, various manufacturing methods have been developed for a long time (for example, JP-A-54-43200, JP-A-54-104488, etc.), and CVD-SiC molding. For the purpose of suppressing cracks and warpage occurring in the body, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-188408 discloses a silicon carbide molded body by chemical vapor deposition having silicon carbide films on both sides of a silicon carbide substrate formed by chemical vapor deposition. JP-A-8-188468 proposes a silicon carbide molded body formed by a chemical vapor deposition method comprising a laminate of three or more silicon carbide layers, and each silicon carbide layer has a thickness of 100 μm or less.
[0005]
However, it is difficult to produce a thick CVD-SiC molded body, and it is generally limited to produce a CVD-SiC molded article having a thickness of about 5 mm. Therefore, for example, the thickness may be insufficient as a heat treatment member for a semiconductor manufacturing apparatus. In addition, it is generally difficult to manufacture a compact shaped body as compared with the sintering method.
[0006]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-139547 discloses a sintered SiC portion having a first predetermined resistivity and a SiC film having a second predetermined resistivity and deposited on the sintered SiC portion. An SiC composite with which it is provided has been proposed. The present invention uses a SiC molded body formed by a sintering method as a base material, and deposits and forms a SiC film on the surface by a CVD method. As a plasma reactor or the like, for example, an inner wall member of an etching chamber for semiconductor manufacturing And is used as a ceiling member.
[0007]
However, if the CVD-SiC film is damaged or cracks occur, the SiC substrate surface produced by the sintering method will be exposed, and impurities such as sintering aid will be diffused, which will contaminate the etching chamber. The danger of doing.
[0008]
Further, a method of removing a graphite substrate after forming a SiC film on the inner surface or outer surface of a graphite cylindrical substrate as a cylindrical semiconductor manufacturing apparatus member by a CVD method is known.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, it is generally difficult to manufacture a cylindrical SiC molded body, and it is usually cut out from a SiC molded body manufactured by a CVD method into a block body and machined. There is a difficulty to break. Furthermore, since it is difficult to produce a thick CVD-SiC molded body, there is a limit to the size (diameter) of a cylindrical SiC molded body that can be produced. Generally, a cylindrical SiC molded body having a diameter of 5 mm or more is manufactured. It is difficult to do.
[0010]
An object of the present invention is to solve the above problems and to provide a method for producing a high-purity, high-density columnar CVD-SiC molded body having a large diameter, for example, a diameter of 5 mm or more .
[0012]
The method for producing a cylindrical SiC molded body according to the present invention is obtained by depositing SiC on a base material surface by a CVD method, forming a film, and then removing the base material into a rod shape having a substantially circular cross section. A core material is formed by cutting, and this core material is set in a CVD reactor, and SiC is deposited on the outer peripheral surface of the core material by a CVD reaction, and is laminated and integrated with the core material. .
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The SiC molded body on a cylinder of the present invention is a rod-shaped SiC molded body obtained by cutting a SiC molded body produced by a CVD method into a substantially circular cross section, and the outer peripheral surface thereof is further subjected to a CVD method. The deposited SiC films are laminated and integrated.
[0014]
That is, the cylindrical SiC molded body of the present invention is obtained by uniformly laminating a SiC film deposited by a CVD method on the outer peripheral surface of a rod-shaped core material made of a CVD-SiC molded body. Therefore, there is no difference in physical properties between the core material and the laminated SiC layer, and it is a columnar SiC molded body made of high-purity and high-density CVD-SiC. For example, it can be suitably used as various members for fixing pins in the wafer support plate and pins in the plasma apparatus to support the wafer.
[0015]
The manufacturing method according to the present invention for manufacturing the cylindrical SiC molded body is cut out from the SiC molded body obtained by depositing SiC on the surface of the base material by the CVD method and then removing the base material, The core is made by cutting the cross section into a substantially circular rod. This core material is set in a CVD reaction apparatus, SiC is further uniformly deposited on the outer peripheral surface of the core material by a CVD reaction, and an SiC film is laminated to be integrated with the core material.
[0016]
The formation of the SiC film by the CVD method involves using a halogenated organosilicon compound such as CH ₃ SiCl ₃ , (CH ₃ ) ₃ SiCl, or CH ₃ SiHCl ₂ containing hydrogen atoms or the like containing Si atoms and C atoms in one molecule. It is carried out by a method in which SiC is deposited on the surface of the substrate by heating with a carrier gas and reducing pyrolysis or by heating a silicon compound such as SiCl ₄ and a carbon compound such as CH ₄ to cause a gas phase reaction.
[0017]
Carbon-based materials, metal-based materials such as silicon, quartz, and the like are used as the base material for producing a CVD-SiC molded body for processing into a core material, but the workability is good and heat treatment is performed in air. Therefore, a carbon-based material that can be easily removed by combustion, particularly a graphite material, is preferably used. The graphite material preferably has a high purity with as few impurities as possible, and the substrate can be removed by cutting, polishing, burning by heating in air, or a combination thereof. The shape of the substrate is not particularly limited, but a shape convenient for producing the core material, for example, a square plate shape convenient for cutting out a square bar shape is preferable.
[0018]
For example, a square bar-like sample is cut out from a SiC molded body produced by depositing SiC on the base material surface by CVD to remove the base material, and then removing the base material. Process to shape. The round rod-shaped SiC molded body thus manufactured is set as a core material in a CVD reactor, and SiC is deposited on the outer peripheral surface of the core material by a CVD reaction to stack and integrate the SiC layers.
[0019]
The CVD reaction is performed by adjusting the film formation rate by controlling the residence time of the source gas by adjusting the reaction temperature, the source gas supply amount, and the like. The film formation rate is preferably adjusted to about 40 to 400 μm / hr. When the film formation rate is less than 40 μm / hr, it is inefficient, and when it exceeds 400 μm / hr, the density of deposited SiC decreases.
[0020]
In order to easily adjust the film formation speed, for example, as schematically shown in FIG. 1, a muffle 1 is provided in the CVD reaction chamber, and the muffle 1 is provided with a plurality of core material holding plates 2. The shaft 3 is installed, and the core material 4 is placed on the core material holding plate 2. The muffle 1 is provided with several to a dozen nozzles 5 for feeding the raw material gas. The nozzle 5 is preferably installed such that the nozzle tip faces the wall surface of the muffle 1 so that the source gas does not directly hit the core material 4, and the source gas is preferably brought into contact with the core material 4 indirectly. This is because when the raw material gas fed from the nozzle 5 directly hits the core material 4, film thickness spots and tissue spots are likely to occur in the formed SiC film. Further, when the nozzle 5 is blocked by SiC deposited during the CVD reaction, the CVD reaction can be continuously performed without interruption by appropriately switching the nozzle 5 and using it.
[0021]
The residence time of the source gas is a parameter representing the time during which the source gas stays in the CVD reaction chamber (muffle 1) and participates in the CVD reaction when performing the CVD reaction, and is calculated by the following equation. Value.

[0022]
The core material holding plate 2 is provided with a large number of holes for placing the core material 4 on, for example, a graphite disk, and the core material 4 is set by being inserted into the holes of the core material holding plate 2. The In addition, it is preferable that the space | interval between holes is 20 mm or more.
[0023]
Thus, since the SiC film deposited by the CVD method is uniformly laminated and integrated on the outer peripheral surface of the rod-shaped SiC core material having a substantially circular cross section made of CVD-SiC, it is similar to the core material. The shape of the rod is shown, it is easy to process into a cylindrical shape, and the processing loss can be greatly reduced. Furthermore, it is also possible to obtain a cylindrical SiC molded body without the need for post-processing if it is processed into a more circular shape when being processed into a core material. In this way, it is possible to efficiently produce a high-purity, high-density cylindrical SiC compact having a large diameter, for example, a diameter of 5 mm or more.
[0024]
【Example】
Examples of the present invention will be specifically described below.
[0025]
Example 1
A cylindrical SiC molded body was manufactured by the apparatus schematically shown in FIG. First, a sample was cut out from the CVD-SiC molded body, and cut into a rod shape having a diameter of about 3 mm and a length of 150 mm and a substantially circular cross section, thereby producing a core material. A muffle having a volume of about 26 liters was installed in the CVD reactor, and a rotating shaft having three graphite discs having a diameter of 200 mm and a thickness of 5 mm attached as core material holding plates was installed in the muffle, and 186 core materials were produced. Were inserted into the holes on the core material holding plate at equal intervals and set. The muffle was equipped with 12 source gas feed nozzles in a direction not directly hitting the core material holding plate.
[0026]
After replacing the inside of the system with hydrogen gas, CH ₃ SiCl ₃ / H ₂ is 7.5 as a raw material gas.
Using a mixed gas of Vol%, the raw material gas residence time was set to 4 seconds, the raw material gas supply rate was 68.3 l / min, and the reaction temperature was 1400 ° C., and the CVD reaction was performed for 27 hours. Thereafter, it was removed from the core material holding plate, cut into a perfect circle, and a cylindrical SiC molded body having a diameter of 19.1 mm and a length of 140 mm was produced. In addition, since it was substantially cylindrical when removed from the core material holding plate, the cutting process was extremely easy.
[0027]
Example 2
As the CVD reaction conditions, the raw material gas residence time was set to 30 seconds, the raw material gas supply rate was 9.1 l / min, and the reaction temperature was 1400 ° C. A cylindrical SiC molded body having a diameter of 19.0 mm and a length of 140 mm was produced. In addition, since it was substantially cylindrical when removed from the core material holding plate, the cutting process was extremely easy.
[0028]
Example 3
Using a core material cut into a rod shape with a diameter of approximately 1 mm and a length of 150 mm, the material gas residence time is set to 30 seconds, the material gas supply rate is 9.1 l / min, and the reaction A cylindrical SiC molded body having a diameter of 17.1 mm and a length of 140 mm was manufactured except that the CVD reaction was performed for 100 hours at a temperature of 1400 ° C. under the same conditions as in Example 1. In addition, since it was substantially cylindrical when removed from the core material holding plate, the cutting process was extremely easy.
[0029]
Example 4
Using a core material cut into a rod shape with a diameter of approximately 1 mm and a length of 150 mm, the material gas residence time is set to 4 seconds, the material gas supply rate is 68.3 l / min, and the reaction A cylindrical SiC molded body having a diameter of 17.0 mm and a length of 140 mm was manufactured under the same conditions as in Example 1 except that the CVD reaction was performed for 27 hours at a temperature of 1400 ° C. In addition, since it was substantially cylindrical when removed from the core material holding plate, the cutting process was extremely easy.
[0030]
A test piece was cut out from the cylindrical SiC molded body thus produced, and the test was performed by the following method.
(1) Thermal shock test;
In the atmosphere, 20 thermal cycle tests of heating to 500 ← → 1200 ° C. and cooling were performed, and the state of cracks generated in the test piece was observed.
(2) Corrosion resistance test;
The weight reduction rate was determined when kept in an atmosphere of 100% hydrogen chloride at 1200 ° C. for 15 hours.
(3) Appearance;
The appearance was checked for abnormalities by visual observation.
[0031]
Further, the bulk density, the metal impurity content, and the specific resistance were measured. The obtained results are shown in Table 1, and the test results are shown in Table 2.
[0032]
[Table 1]

[0033]
[Table 2]

[0034]
From the results of Tables 1 and 2, according to the cylindrical SiC molded body of the present invention, the core material made of CVD-SiC and the CVD-SiC laminated on the outer peripheral surface thereof are uniformly integrated, and the cylindrical shape with a large diameter is obtained. A SiC compact is provided. Moreover, since it has a high bulk density, a small amount of metal impurities, a high density and a high purity, it can be suitably used as a heat-resistant member for semiconductor manufacturing equipment.
[0035]
Further, according to the manufacturing method, a molded body having a substantially circular cross section produced by cutting CVD-SiC is used as a core material, and SiC is deposited on the outer peripheral surface by the CVD method, and laminated to a predetermined thickness. Therefore, a cylinder having a substantially circular cross section similar to the core material is obtained, post-processing is very easy, and processing loss is extremely small. Furthermore, since the CVD-SiC is uniformly laminated and integrated on the entire outer peripheral surface of the core material, a large-diameter columnar SiC molded body can be efficiently manufactured.
[0036]
Although a plate-like CVD-SiC molded body having a thickness of 7 mm was tried to be processed into a cylindrical shape, the processability was poor, so cracks were easily generated or cracked, and a cylindrical SiC molded body having a diameter of 6 mm or more. Could not be produced.
[0037]
On the other hand, in the present invention, if the core material is precision processed into a cylindrical shape, it is integrated with SiC deposited on the outer peripheral surface by the CVD method, and then the cylindrical shape has no problem in practicality by light processing. A high-density, high-purity SiC molded body can be obtained.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the columnar SiC molded body of the present invention, a high-purity, high-density, thick cylindrical columnar SiC molded body manufactured by a CVD method is provided, and various types of semiconductor manufacturing apparatuses are used. It can be suitably used as a heat treatment member, for example, a pin for supporting a wafer on a wafer support plate or various members for fixing a member in a plasma apparatus. Moreover, according to the manufacturing method, it becomes possible to manufacture this cylindrical SiC molded object efficiently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view illustrating an apparatus used for carrying out a method for producing a cylindrical SiC molded body of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Muffle 2 Core material holding plate 3 Rotating shaft 4 Core material 5 Nozzle

Claims

A SiC molded body produced by depositing SiC on the base material surface by CVD and removing the base material is cut into a rod having a substantially circular cross section to form a core material. A method for producing a high-purity, high-density columnar SiC molded body, characterized in that SiC is deposited in an outer peripheral surface of a core material by CVD reaction after being set in a reactor and laminated and integrated with the core material.