JP3941693B2 - シス1,4−ポリブタジエンの製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、シス1,4−ポリブタジエンの製造方法に関し、より詳しくは、有機アルミニウム化合物と、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物と活性水素を有する化合物とから本質的になる重合触媒を用いて、シス1,4−ポリブタジエンを製造する方法の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
シス1,4−ポリブタジエンはタイヤ用あるいは耐衝撃性ポリスチレン用のゴム材料として汎用されている。このポリマーは、有機アルミニウム化合物、遷移金属化合物および水からなる重合触媒を用いて、1,3−ブタジエンを重合して製造されている。触媒成分として水を使用することは重合活性を高める利点がある反面、多量のゲル重合体(以下では単にゲルと称する)を生成するという問題があった。重合中にゲルが発生すると、これが重合槽、攪拌機、配管などに付着し、長時間にわたる重合反応を継続することができなくなる。また、多量のゲルを含むポリブタジエンを耐衝撃性ポリスチレンの製造に用いると、該樹脂の耐衝撃性の低下を招く原因となる。
【0003】
そこで、ゲルの生成を抑制する方法として、特許文献1には、ハイドロキノン系あるいはフェノール系の化合物を使用する方法が、また、特許文献2には、チオジプロピオン酸ジエステルを使用する方法が提案されている。しかしこれらのゲル化抑制剤は多量使用しなければ効果がなく、反面重合活性を低下させるため、重合触媒の使用量を多くしなければならない問題点がある。さらに、生成ポリブタジエンの加硫挙動等にも悪影響を及ぼす。
【0004】
また、特許文献3には、1,3−ブタジエンの重合溶媒溶液中で、水と有機アルミニウム化合物とを、特定の温度と時間の条件で熟成させた後にコバルト化合物を添加する方法が提案されている。しかしながらこの方法では、熟成段階で、水と有機アルミニウム化合物との反応生成物により、意図しない1,3−ブタジエンのカチオン重合物が生成し、これが重合溶媒に不溶なものであるため、コバルト化合物を添加して重合を開始する前に、不溶物の濾過を行う必要があり、製造時の操作が煩雑になるなどの問題がある。
【0005】
特許文献1:特公昭57−15765号公報
特許文献2:特公昭43−9756号公報
特許文献3:特開平4−122709号公報
【発明の開示】
【0006】
本発明の目的は、重合活性を低下させることなく、かつカチオン重合物およびゲルの生成が少ない、工業的に有利なシス1,4−ポリブタジエンの製造方法を提供することである。
【0007】
本発明者等は前記従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、非イオン性界面活性剤の存在下に、1,3−ブタジエンを重合することにより、カチオン重合物の生成およびゲルの生成を顕著に抑制しながら、高活性でポリブタジエンを製造できることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0008】
かくして、本発明によれば、不活性溶媒中で、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物と有機アルミニウム化合物と活性水素を有する化合物とから本質的になる触媒を用い、活性水素を有する化合物100重量部に対して0.05〜30重量部の非イオン性界面活性剤の存在下に、さらにゲル化抑制剤を併用して、1,3−ブタジエンを重合することを特徴とするシス1,4−ポリブタジエンの製造方法が提供される。
【0009】
本発明においては、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物として、周期律表第1〜3および第11〜13族元素から選ばれる元素の有機金属化合物と不活性溶媒中で混合して、予め熟成したものを用いて重合を行なうことが好ましい。
【0010】
また、本発明においては、非イオン性界面活性剤と活性水素を有する化合物の混合物を、1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に添加し、次いで有機アルミニウム化合物を添加した後に、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物を添加して重合を行なうことが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明においては、不活性溶媒中で、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物(以下、「鉄族または白金族元素含有化合物」ということがある)と有機アルミニウム化合物と活性水素を有する化合物とから本質的になる触媒を用い、活性水素を有する化合物100重量部に対して0.05〜30重量部の非イオン性界面活性剤の存在下に、さらにゲル化抑制剤を併用して、1,3−ブタジエンを重合する。
鉄族または白金族元素含有化合物は、周期律表第8〜10族の中の鉄族(すなわち、鉄、コバルト、ニッケル)及び白金族(すなわち、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金)から選ばれた元素を含有する化合物である。
鉄族または白金族元素含有化合物としては、これらの元素の塩や錯体が好ましく用いられる。これら元素のうち、コバルト及びニッケルが好ましく、特にコバルトが好ましい。
【0012】
鉄族または白金族元素含有化合物の具体例としては、例えば、塩化コバルト、臭化コバルト、硝酸コバルト等の無機酸塩;オクテン酸コバルト、ナフテン酸コバルト、酢酸コバルト、蓚酸コバルト、バーサチック酸コバルト(炭素数1以上のアルキル基が3つ結合した三級炭素にカルボキシル基を有する炭素数6〜20の脂肪族モノカルボン酸のコバルト塩)、マロン酸コバルト等の有機酸塩;コバルトビスアセチルアセトナートやコバルトトリスアセチルアセトナート、アセト酢酸エチルエステルコバルト、ハロゲン化コバルトのトリアリールフォスフィン錯体、トリアルキルフォスフィン錯体、ピリジン錯体やピコリン錯体等の有機塩基錯体等;及びこれらに対応するニッケル化合物が挙げられる。
【0013】
これらの鉄族または白金族元素含有化合物は、一種類を単独で用いても二種類以上を併用してもよい。
上記鉄族または白金族元素含有化合物の中でも、ヘキサン酸コバルト、オクテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、ナフテン酸コバルト、これらに対応するニッケル化合物が好ましく、特にオクテン酸コバルトが好ましい。
これらの鉄族または白金族元素含有化合物の使用量は、重合に使用する1,3−ブタジエン1モル当たり、好ましくは0.0001〜1ミリモル、より好ましくは0.005から0.5ミリモル、特に好ましくは0.001〜0.1ミリモルの範囲である。
【0014】
有機アルミニウム化合物は、少なくとも1つの炭化水素基がアルミニウム原子に結合している化合物である。炭化水素基は、特に限定されないが、好ましくはアルキル基であり、より好ましくは炭素数が1〜10のアルキル基、特に好ましくは炭素数が2〜4のアルキル基である。
【0015】
有機アルミニウム化合物の具体例としては、例えば、ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマイド、ジブチルアルミニウムモノクロライド、ジシクロヘキシルアルミニウムモノクロライド、ジフェニルアルミニウムモノクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライドなどのハロゲン含有有機アルミニウム化合物;トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどのアルキルアルミニウム化合物;ジエチルアルミニウムハイドライド、エチルアルミニウムセスキハイドライドなどの有機アルミニウム水素化物が挙げられる。これらの中でも、ハロゲン含有有機アルミニウム化合物およびアルキルアルミニウム化合物が好ましく、ジエチルアルミニウムモノクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、トリイソブチルアルミニウムがより好ましく、ジエチルアルミニウムモノクロライドが特に好ましい。
【0016】
これらの有機アルミニウム化合物はそれぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
有機アルミニウム化合物の使用量は、重合に使用する1,3−ブタジエンの1モル当り、好ましくは0.01〜10ミリモル、より好ましくは0.1〜5ミリモル、特に好ましくは0.3〜2ミリモルの範囲である。
【0017】
活性水素を有する化合物としては、水;メタノール、エタノール等の低級アルコール;蟻酸、酢酸、安息香酸等のカルボン酸;アンモニア、アニリン等のアミン化合物;等を例示することができるが、なかでも水が好ましい。
活性水素を有する化合物は、触媒活性を安定的に向上させるために使用される成分である。その使用量は、有機アルミニウム化合物1モル当たり、0.1〜0.8モルの範囲であることが好ましい。
【0018】
触媒成分として用いる、鉄族または白金族元素含有化合物、有機アルミニウム化合物および活性水素を有する化合物の添加方法は、特に限定されず、不活性溶媒又は1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に、同時に添加しても、逐次的に添加してもよい。なかでも、上記の各成分を不活性溶媒溶液に逐次的に添加することが好ましい。
【0019】
各成分を逐次的に添加する場合、その添加順序は特に限定されないが、なかでも、活性水素を有する化合物、有機アルミニウム化合物、鉄族または白金族元素含有化合物の順に添加することが好ましい。各成分を添加するにあたり、有機アルミニウム化合物および鉄族または白金族元素含有化合物は、重合に使用する不活性溶媒の1〜20重量%濃度の溶液として添加することが好ましい。
各成分の添加方法として、1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に活性水素を有する化合物を添加し、次いで有機アルミニウム化合物を添加した後、鉄族または白金族元素含有化合物を添加する方法が最も好ましい。
【0020】
この場合、活性水素を有する化合物を添加した後、活性水素を有する化合物が1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液中に十分に拡散した状態になるまでの時間、好ましくは1秒間〜10分間が経過した後に、有機アルミニウム化合物を添加することが好ましく、また、有機アルミニウム化合物を添加した後、活性水素を有する化合物と有機アルミニウム化合物とが十分に反応するまでの時間、好ましくは1秒間以上、より好ましくは1分間以上、さらに好ましくは3分間以上経過した後に、鉄族または白金族元素含有化合物を添加することが好ましい。
触媒成分を添加する際の温度は、通常、0〜100℃、好ましくは10〜60℃の範囲である。
【0021】
本発明においては、重合は不活性溶媒中で行なわれる。
不活性溶媒は、シス1,4−ポリブタジエンを溶解し、重合触媒の活性に悪影響を及ぼさないものであれば特に制限されない。
その具体例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;n−ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロペンタン等の脂環族炭化水素;シス−2−ブテン、トランス−2−ブテン等のオレフィン系炭化水素;塩化メチレン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素;などが挙げられる。
これらの不活性溶媒は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用できる。不活性溶媒の使用量は、特に限定されないが、1,3−ブタジエン濃度が好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜35重量%の範囲となるように用いる。
【0022】
本発明においては、鉄族または白金族元素含有化合物として、不活性溶媒中で、周期律表第1〜3族元素及び第11〜13族元素から選ばれる元素の有機金属化合物と混合し、予め熟成したものを用いることが好ましい。
このような熟成処理をした鉄族または白金族元素含有化合物を使用することにより、ゲルの発生を抑制しながら、より高活性で、シス1,4−ポリブタジエンを製造することができる。
不活性溶媒としては、1,3−ブタジエンの重合に使用するものと同じ溶媒を使用することが好ましい。
【0023】
周期律表第1〜3族及び第11〜13族の元素としては、特に限定はないが、なかでも、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素が好ましいものとして例示される。
これらの元素の有機金属化合物の具体例としては、例えば、上述の有機アルミニウム化合物の他、メチルリチウム、ブチルリチウム、ネオペンチルリチウム、ベンジルリチウム、トリメチルシリルメチルリチウム、ビストリメチルシリルメチルリチウム等の有機リチウム化合物;ジブチルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム等の有機マグネシウム化合物;ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛等の有機亜鉛化合物;などが挙げられる。これらの有機金属化合物は、単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用できる。
【0024】
これらの有機金属化合物のうち、有機アルミニウム化合物が好ましく、トリアルキルアルミニウム化合物がより好ましく、特にトリイソブチルアルミニウムが好ましい。
前記の有機金属化合物と鉄族または白金族元素含有化合物の混合比率は、鉄族または白金族元素含有化合物1モルに対して、前記の有機金属化合物を、好ましくは0.05〜5モル、より好ましくは0.1〜2モル、特に好ましくは0.2〜0.9モルの範囲で用いる。この比率が小さすぎると重合体中のゲル含有量が増加する傾向にあり、逆に多すぎると重合活性が低下する傾向にある。
【0025】
両成分を混合するに際し、不活性溶媒中の鉄族または白金族元素含有化合物の濃度が0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の範囲になるように混合することが好ましい。
熟成は、両成分を混合した後、通常、0〜80℃、好ましくは10〜40℃で、通常、0.1〜24時間、好ましくは1〜20時間行なう。
【0026】
本発明においては、重合を非イオン性界面活性剤の存在下に行なうことが必須である。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー等の2種以上のアルキレンオキシドのブロック縮重合体;ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の炭素数5〜50の高級アルコール、オクチルフェノール、イソオクチルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノール及びブチルナフトール、オクチルナフトール等のアルキルナフトールなどにアルキレンオキシドを重合付加させたポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチエレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシアルキレンエーテル系化合物;ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の炭素数5〜50の高級脂肪酸などにアルキレンオキシドを重合付加させたポリオキシエチレングリコールモノラウレート、ポリオキシエチレングリコールモノパルミテート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエートなどのポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル系化合物;
【0027】
グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、マンニタン、ヘキシタン、およびこれらの重縮合物などの分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコールと炭素数5〜50の高級脂肪酸とのエステル化合物であるグリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレエート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジオレエート、マンニタンモノラウレート、マンニタンモノステアレート、マンニタンジステアレート、マンニタンモノオレエート、ヘキシタンモノラウレート、ヘキシタンモノパルミテート、ヘキシタンモノステアレート、ヘキシタンジステアレート、ヘキシタントリステアレート、ヘキシタンモノオレエート、ヘキシタンジオレエートなどの多価アルコール系脂肪酸エステル化合物;該多価アルコール系脂肪酸エステル化合物にアルキレンオキシドを重合付加させたポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンジステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンマンニタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンマンニタンモノステアレート、ポリオキシエチレンマンニタンモノオレエート、ポリオキシエチレンヘキシタンモノラウレート、ポリオキシエチレンヘキシタンモノステアレートなどのポリオキシアルキレン多価アルコール系脂肪酸エステル化合物;ポリオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレンオレイルアミンなどのポリオキシアルキレンアルキルアミン化合物;アルキルアルカノールアミド化合物;等が挙げられる。
【0028】
これらの中でも、2種以上のアルキレンオキシドのブロック縮重合体、ポリオキシアルキレンエーテル系化合物、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル系化合物、ポリオキシアルキレン多価アルコール系脂肪酸エステル化合物、ポリオキシアルキレンアルキルアミン化合物などのポリオキシアルキレン系化合物が好ましく、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアリルアミンが特に好ましい。
【0029】
これらの非イオン性界面活性剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。
非イオン性界面活性剤の使用量は、触媒に使用する活性水素を有する化合物100重量部に対して、0.05〜30重量部、好ましくは0.1〜10重量部の範囲である。非イオン性界面活性剤の使用量が過度に少ないと、カチオン重合物の生成量およびポリブタジエン中のゲル量が多くなり、過度に多いと重合活性が低下する傾向がある。
【0030】
非イオン性界面活性剤の添加方法は、特に限定されないが、不活性溶媒又は1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に前記の触媒成分と共に添加しても、別々に添加してもよい。なかでも、非イオン性界面活性剤と触媒成分とを共に添加することが好ましく、非イオン性界面活性剤と活性水素を有する化合物との混合物として添加することがより好ましい。
非イオン性界面活性剤と活性水素を有する化合物との混合物を、不活性溶媒又は1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に添加するに際し、該混合物を多孔質濾材を通して添加すると、ゲル化抑制効果がさらに改善されるので好ましい。
【0031】
該濾材の材質は、特に限定されず、ステンレス、鋼、黄銅、ニッケル基の耐熱合金、炭素、グラファイト、アランダム、シリカ、陶磁器等が挙げられ、該濾材はこれらの材料を焼結したものである。
該濾材の孔径は、好ましくは5ミクロン以下、より好ましくは2ミクロン以下である。
【0032】
本発明の方法では、ゲル化抑制剤を使用することが必須である。
ゲル化抑制剤の具体例としては、ジラウリル−3,3−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3−チオジプロピオネートなどのチオ−ジプロピオン酸のジエステル化合物;4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノンなどのフェノール化合物;トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェートなどのリン酸トリエステル化合物;トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトなどの亜リン酸トリエステル化合物;チオ尿素、N,N−ジエチルチオ尿素、N,N−ジブチルチオ尿素、N,N−ジフェニルチオ尿素などのチオ尿素化合物;n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、2−メルカプトベンゾチアゾールなどのチオール類;オルト蟻酸トリメチル、オルト蟻酸トリエチル、オルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチル、オルト酪酸トリメチル、オルト酪酸トリエチルなどのオルトエステル化合物;フェニルホスホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジエチルなどのフェニルホスホン酸ジエステル化合物;が挙げられる。
【0033】
これらの中でも、オルトエステル化合物およびフェニルホスホン酸ジエステル化合物が好ましく、オルト蟻酸トリメチル、フェニルホスホン酸ジメチルがより好ましい。これらのゲル化抑制剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。
ゲル化抑制剤の使用量は、重合に使用する1,3−ブタジエン1モル当り、好ましくは0.002〜0.06モルの範囲である。
【0034】
本発明においては、必要に応じて、シス−1,4−ポリブタジエンの製造方法において一般に使用される分子量調節剤を用いることができる。
分子量調節剤の具体例としては、例えば、1−ブテン、1−ペンテンなどのα−オレフィン化合物;1−ブチンなどの末端アセチレン化合物;2−ヘキシン、3−ヘキシンなどの内部アセチレン化合物;プロパジエン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエンなどのアレン化合物;1,4−ペンタジエン、1,5−ペンタジエン、1,5−シクロオクタジエン、ノルボルナジエン、ジシクロペンタジエンなどの非共役ジエン化合物;などを用いることができる。中でも、アレン化合物、環状の非共役ジエン化合物が好ましく、プロパジエン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,5−シクロオクタジエンがより好ましい。これらの分子量調節剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0035】
重合反応は、回分式でも連続式でもよい。重合温度は、通常、0〜100℃、好ましくは10〜60℃の範囲である。重合圧力は、通常、0〜0.5MPa(ゲージ圧)の範囲である。
反応終了後、反応混合物にアルコールなどの重合停止剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを添加し、次いで常法に従って生成ポリマーを分離、洗浄、乾燥して目的のポリブタジエンを得ることができる。
【0036】
本発明の方法によれば、ゲル量が極めて少ない、シス−1,4結合量が90%以上、好ましく95%以上のシス−1,4−ポリブタジエンが高重合活性で得られる。このシス−1,4−ポリブタジエンは、タイヤや防振ゴムなどの架橋ゴムまたは熱可塑性樹脂の耐衝撃性を改良するためのゴム原料として、好適に使用できる。
【0037】
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明についてより具体的に説明する。以下における部および%は、断りのない限り重量基準である。なお、各種の物性の測定は、下記の方法に従って行った。
(1)ポリブタジエンゴムのゲル含有量は、以下の手順で測定し、ポリブタジエンゴム5gあたりのゲル数として示した。
5gのポリブタジエンゴムを250mlのキシレンに溶解し、2号濾紙(東洋濾紙社製)を取り付けた直径7cmのブフナ−ロートで減圧下に濾過した。濾過後、濾紙にスダンIIIのキシレン溶液を噴霧し、室温で乾燥した後、赤色に着色した0.1mm以上の直径を有するゲルの個数を肉眼で数え、その個数をゲル数として表示した。
【0038】
(2)重合体の数平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ(GPC)で測定し、標準ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。GPCはHLC−8020(東ソー社製)で、カラムとしてGMH−HR−HとG7000(いずれも東ソー社製)を連結したものを用い、検出は、示差屈折計RI−8020(東ソー社製)を用いて行った。
(3)溶液粘度は、ポリブタジエンゴムを5%スチレン溶液とし、25℃で、オストワルド型粘度計を用いて測定した。
【0039】
(4)カチオン重合物の生成量は、フィルターストレーナの切り替え回数で表した。切り替え回数が多いほどカチオン重合物の生成が多いことを示す。
実施例中の界面活性剤は、以下に示すものを用いた。
界面活性剤A:オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー(旭電化社製;プルロニックL−64)
界面活性剤B:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王社製;エマルゲン104P)
界面活性剤C:ポリオキシエチレンステアリルアミン(花王社製;アミート105)
【0040】
(実施例1)
攪拌器、冷却用ジャケットおよび還流冷却器の付いたステンレス製重合反応器を2基直列に継ぎ、以下のようにして連続重合を行った。1,3−ブタジエン34%、トルエン11%、シス−2−ブテン40%、トランス−2−ブテン9%、n−ブタン等他の不活性炭化水素6%を含む、1,3−ブタジエン混合液を毎時70kgの流速で配管中を流す中に、1,2−ブタジエンを毎時800ミリモル、オルト蟻酸トリメチルを毎時5ミリモル、また、孔径2ミクロンのステンレス製焼結フィルターを通して界面活性剤Aの5%水溶液を毎時2.5g添加し、分散させた。この混合液に更にジエチルアルミニウムモノクロライドを毎時350ミリモル(トルエン溶液として)添加し、スタティックミキサーで混合分散させた。80メッシュの金属フィルターストレーナを、スタティックミキサーと金属フィルターストレーナとの間の混合液の平均滞留時間が5分となるような位置に設置し、混合液をこの金属フィルターストレーナを通して重合反応器に導入した。この金属フィルターの前後に差圧計を設置し、差圧が350kPa以上になると、予備のストレーナに連続的に切り替える事が出来るようにした。
【0041】
別の配管から重合反応器にオクテン酸コバルト3%トルエン溶液を毎時28g添加し、20℃、滞留時間2時間で120時間の連続重合を行った。2基目の反応器から生成したポリブタジエンの溶液を連続して抜き出し、これに老化防止剤として2,4−ビス(n−オクチルチオメチル)−6−メチルフェノールの15%トルエン溶液を毎時140g、メタノールを毎時36.2g添加して重合反応を完全に停止させた。得られたゴム溶液からスチームストリッピングによりポリブタジエンを回収し、80℃で1時間熱風乾燥した。得られたポリブタジエンのゲル含有量、数平均分子量および溶液粘度と、重合転化率、120時間の連続重合時間内での金属フィルターストレーナの切り替え回数を表1に示す。
【0042】
(実施例2および3)
実施例1で用いた界面活性剤A水溶液の濃度を10%、20%とした他は、実施例1と同じ条件で連続重合を行った。結果を表1に示す。
【0043】
(実施例4および5)
実施例1の界面活性剤Aに代えて、それぞれ界面活性剤BおよびCを使用した他は、実施例1と同じ条件で連続重合を行った。結果を表1に示す。
【0044】
(比較例1)
実施例1で用いた界面活性剤Aの水溶液を添加する代わりに水のみを添加した他は、実施例1と同じ条件で連続重合を行った。結果を表1に示す。
【0045】
(実施例6)
1,3−ブタジエン混合液を毎時70kgの流速で配管中を流す中に、1,2−ブタジエンを毎時580ミリモル、オルト蟻酸トリメチルを毎時5.3ミリモル、界面活性剤Aの5%水溶液を毎時2.3g、ジエチルアルミニウムモノクロライドを毎時230ミリモル(トルエン溶液として)実施例1と同様にして添加し、重合反応器に導入した。
別の配管から重合反応器に、予め730gのトリイソブチルアルミニウム10%トルエン溶液と6500gのオクテン酸コバルト3%トルエン溶液を15Lの攪拌機つきステンレス製熟成漕で8時間熟成させた熟成溶液を毎時36.4g添加し、20℃、滞留時間2時間で120時間の連続重合を行った。ポリブタジエンの回収は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0046】
(比較例2)
実施例6で用いた界面活性剤Aの水溶液を添加する代わりに水のみを添加した他は、実施例6と同じ条件で連続重合を行った。結果を表1に示す。
【0047】
(実施例7)
1,3−ブタジエン混合液を毎時70kgの流速で配管中を流す中に、界面活性剤Aの5%水溶液を毎時3.2g、ジエチルアルミニウムモノクロライドを毎時377ミリモル(トルエン溶液として)実施例1と同様にして添加し、重合反応器に導入した。
別の配管から重合反応器にナフテン酸ニッケルのトルエン溶液(ニッケル換算濃度3%)を毎時10.5g添加し、20℃、滞留時間2時間で120時間の連続重合を行った。ポリブタジエンの回収は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0048】
(比較例3)
実施例7で用いた界面活性剤Aの水溶液を添加する代わりに水のみを添加した他は、実施例7と同じ条件で連続重合を行った。結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
表1から、以下のようなことがわかる。
非イオン性界面活性剤を添加しない比較例1〜3ではゲル数、フィルターストレーナ切り替え回数ともに多い。
一方、非イオン性界面活性剤を添加した実施例1〜7では、重合活性および物性を低下させることなくフィルターストレーナ切り替え回数、ゲル個数とも減少しており、非イオン性界面活性剤の使用によりカチオン重合物とゲルの生成が抑制されていることが明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明によれば、重合活性を低下させることなく、かつカチオン重合物およびゲルの生成が少ない、工業的に有利なシス1,4−ポリブタジエンの製造方法が提供される。本発明の方法を実施することにより、重合反応槽、攪拌機あるいは配管へのゲルやスケールの付着が少なくなり、長期にわたる連続運転が可能となる。また、得られるシス1,4−ポリブタジエンは実質的にゲルを含まないので、ポリブタジエンの用途が制限されることもない。
Claims (8)
- 不活性溶媒中で、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物と有機アルミニウム化合物と活性水素を有する化合物とから本質的になる触媒を用い、活性水素を有する化合物100重量部に対して0.05〜30重量部の非イオン性界面活性剤の存在下に、さらにゲル化抑制剤を併用して、1,3−ブタジエンを重合することを特徴とするシス1,4−ポリブタジエンの製造方法。
- 周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物として、不活性溶媒中で、周期律表第1〜3および第11〜13族元素から選ばれる元素の有機金属化合物と混合して、予め熟成したものを用いて重合を行なう請求項1に記載の製造方法。
- 周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物1モルに対して、周期律表第1〜3および第11〜13族元素から選ばれる元素の有機金属化合物を0.05〜5モルの範囲で混合する請求項2に記載の製造方法。
- 非イオン性界面活性剤と活性水素を有する化合物との混合物を、1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に添加し、次いで有機アルミニウム化合物を添加した後に、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物を添加して重合を行なう請求項1に記載の製造方法。
- 非イオン性界面活性剤と活性水素を有する化合物との混合物を、5ミクロン以下の孔径を有する多孔質濾材を通して、1,3−ブタジエンの不活性溶媒溶液に添加する請求項4に記載の製造方法。
- 重合に使用する1,3−ブタジエン1モルに対して、周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物0.0001〜1ミリモルおよび有機アルミニウム化合物0.01〜10ミリモルの範囲で用い、有機アルミニウム化合物1モルに対して、活性水素を有する化合物を0.1〜0.8モルの範囲で用いる請求項1に記載の製造方法。
- 周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物が、コバルト化合物またはニッケル化合物である請求項1に記載の製造方法。
- 周期律表第8〜10族の中の鉄族および白金族から選ばれた元素を含有する化合物が、コバルト化合物である請求項7に記載の製造方法。
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