JP3941636B2 - グラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

グラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、ダイレクトカラーモードによるグラフィックス設定環境においてインデックスカラーモードのグラフィックス処理を可能としたグラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
PC、通信端末、あるいは様々な情報家電等においては、データ表示あるいはデータ入出力用ユーザインタフェースとしてCRT,LCD等のディスプレイが使用されている。このようなディスプレイには、例えば情報家電の利用形態に応じた機能を設定した画面イメージが表示される。例えば入力ボタンの配置、データ入力欄の設定、あるいはボタン押下時の処理等、様々な機能が設定され、また表示画面のイメージ等の設定も行なわれる。このようなユーザインタフェース画面のデザイン、機能を設定するためのアプリケーションプログラムを開発するためのプログラム言語として、Sun Microsystems,Inc.により配布されているJava(登録商標)が多く利用されている。
【0003】
Java言語で書かれたプログラムは、コンピュータ、プラットフォームに依存しないJava実行ファイル形式としてのバイトコード(Byte Code)に変換され、Java仮想マシン(JavaVM)により読み取られて機械語変換(インタプリタ)がなされ様々な装置上において実行される。
【0004】
Javaにおいては、アプリケーションソフトウェアを容易に短時間で製作するために、再コンパイルの不要なソフトウェア部品(コンポーネント)をあらかじめ用意しておき、その部品を組み合わせてプログラムを作成する。Javaにおいては、これらの部品の再利用化技術(Java Beans)が構築されている。
【0005】
部品は、例えば、ディスプレイに表示するウィンドウ、ボタン、リスト、コンボボックス、テキスト入力フィールド等の様々なコンポーネントを単位として設定され、これら部品(コンポーネント)は、例えばボタン形状、配置情報等の属性情報としての「プロパティ」、部品に対するアクションの結果としての処理としての「メソッド」、さらに、部品に対するアクション、例えばデータ到着、割り込み発生、プロパティ変更、メソッド呼び出し等が発生した際に、別の部品に事象を連絡する機能としての「イベント」が規定される。これら、「プロパティ」、「メソッド」、「イベント」は、Java beansにおける部品の構成要件とされる。
【0006】
Javaの実行最小プログラム単位は、「クラス(class)」と呼ばれ、1以上のクラスによってJavaプログラムが生成される。クラスはデータとしての変数(Variable)と、動作としてのメソッド(Method)を持つ。このクラスとして設定されるプログラムコンポーネントを、例えばインターネット、LANのようなネットワークを介してPC、情報家電に転送し、格納することが可能であり、クラスファイルを格納した装置側では、プラットフォームに依存しないJava仮想マシンが、クラスファイル内に格納されたプログラムを実行することができる。
【0007】
上述のPCその他の情報家電等においては、データ表示あるいはデータ入出力用ユーザインタフェースとしてCRT,LCD等のディスプレイが使用され、その多くは、カラー画像として表示される。Javaに基づくJavaグラフィックスシステムでは、このようなカラー設定処理機能を提供している。Javaグラフィックスシステムにおいては、直接的に色指定を行なうダイレクトカラーモードが採用されている。
【0008】
色をグラフィックスメモリに保存する方法として、例えばR、G、Bそれぞれの輝度の階調値を直接保存する形式であるダイレクトカラーモードと、同時発色可能な色数のデータを用意しインデックスで対応づけるインデックスカラーモードがある。
【0009】
ディスプレイ画面上で色を表現する場合には、光の三原色である赤(R),緑(G),青(B)を組み合わせて様々な色を合成する。すなわち、RGBの輝度を変えて、三原色を全て最大輝度とした白色から黒色までが段階的に表現される。例えば、RGBの各色に2ビットを割り当てると、4×4×4=64色、4ビットを割り当てると、16×16×16=4096色、8ビットを割り当てると、256×256×256=1677万7216色の表現が可能となる。
【0010】
色を合成して表示する際には表示の最小サイズであるピクセルを単位として夫々処理がなされ、データは例えばビットマップデータとして記録される。1ピクセルに各色の階調度に応じて単純にビットを割り当てるようにすると、例えばRGB各々8ビットとすると、1ピクセル当たり、8×3=24ビットを割り当てる必要がある。従って、ピクセル数の増大に伴って、データ量が膨大なものとなるという問題が発生する。そこで、このような場合には、一般的にインデックスカラーモードが用いられる。
【0011】
例えば、「1670万色中256色表示可能」とされている場合には、256色のカラー・ルックアップ・テーブル(CLUTと称する)に1670万色中から利用する256色を選択し、選択した色の夫々に参照番号を一つずつ対応させて登録し、この参照番号(インデックス)を適用して、データの読み出しおよび書き込みを行うようにする。このようにして24ビット分必要とされていたデータ量が8ビット分に圧縮される。
【0012】
高速処理、あるいはメモリ容量の制限等から、上述した情報家電等では、このようなカラー・ルックアップ・テーブル(CLUT)を適用したインデックスカラーモードを適用した構成が多い。
【0013】
しかしながら、Java−API(Application Programming Interface)として提供されているJavaのグラフィカル・ユーザインタフェース用のクラスであるオブストラクション・ウィンドウ・ツールキット(AWT:Abstraction Window Toolkit)は、インデックスカラーモードをサポートするものではなくダイレクトカラーモードを適用した構成である。従って、カラー・ルックアップ・テーブル(CLUT)によるインデックスカラーモードを適用したハードウェア上において、JavaのAWTにおけるダイレクトカラーモード実行環境を設定してCLUTインデックスデータに基づく色設定処理を実行すると、意図した色と全く異なるカラー設定がなされてしまうという問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ダイレクトカラーモードによるグラフィックス設定環境においてインデックスカラーモードのグラフィックス処理を可能としたグラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【0015】
本発明は、インデックスによるカラー指定を行なうインデックスカラーモード形式のハードウェアデバイスを有する機器にダイレクトカラーモードによるグラフィックス環境が設定されている場合にも、インデックスカラーモードを適用してユーザの意図に従ったカラー設定を実行可能としたグラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、
ディスプレイの画素表示色の設定処理を実行するグラフィックス処理装置であり、
色指定データを入力し、該色指定データに基づく表示色設定データを出力するダイレクトカラーモードに従った処理を実行する第1グラフィックス処理部と、カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されたインデックス値を入力し、該インデックス値に対応するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データを出力するインデックスカラーモードに従った処理を実行する第2グラフィックス処理部と、
前記カラールックアップテーブル(CLUT)対応のインデックス値を入力し、前記第1グラフィックス処理部入力データとしての色指定データへの変換処理を実行する変換処理部とを有し、
前記変換処理部は、変換処理結果の色指定データに基づいて前記第1グラフィックス処理部が生成する表示色設定データと、前記変換処理部に対する入力インデックス値とが等しくなるように前記変換処理を実行し、前記第2グラフィックス処理部は、前記第1グラフィックス処理部において生成する表示色設定データを入力インデックス値として、前記カラールックアップテーブル(CLUT)から設定データを出力する構成を有することを特徴とするグラフィックス処理装置にある。
【0017】
さらに、本発明のグラフィックス処理装置の一実施態様において、前記第1グラフィックス処理部は、入力する色指定データの構成ビットに基づいて、前記インデックス値の構成ビット数に等しいビット数からなる表示色設定データを生成する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明のグラフィックス処理装置の一実施態様において、前記第1グラフィックス処理部は、RGB各8ビットの色指定データを入力し、前記インデックス値の構成ビット数に等しい8ビットからなる表示色設定データを生成する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明のグラフィックス処理装置の一実施態様において、前記変換処理部は、前記カラールックアップテーブル(CLUT)対応のインデックス値を入力し、演算処理により前記第1グラフィックス処理部入力データとしての色指定データへの変換処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明のグラフィックス処理装置の一実施態様において、前記変換処理部は、インデックス値としての8ビットデータを入力し、下記式、
R=(X&0xe0),
G=(X&0x1c)<<3,
B=(X&0x03)<<6,
に基づいて、RGB各8ビットの色指定データを生成する処理を実行する構成であり、前記第1グラフィックス処理部は、前記変換処理部の生成するRGB各8ビットの色指定データを入力し、入力データ中のR上位3ビット、G上位3ビット、B上位2ビットの8ビットからなる表示色設定データを前記第2グラフィックス処理部に対する入力インデックス値として生成する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明の第2の側面は、
ディスプレイの画素表示色の設定処理を実行するグラフィックス処理方法であり、
カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されるインデックス値を入力し、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データへ変換するデータ変換ステップと、
前記変換処理により生成された色指定データを入力し、該色指定データに基づくダイレクトカラーモード処理により、表示色設定データを出力する第1グラフィックス処理ステップと、
前記第1グラフィックス処理ステップにおける出力表示色設定データをカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値として入力し、インデックスカラーモード処理により、インデックス値に対応するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データを出力する第2グラフィックス処理ステップと、
前記第2グラフィックス処理ステップにおいて出力するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データをディスプレイの画素表示色として設定するステップとを有し、
前記データ変換処理ステップは、
変換処理結果の色指定データに基づいて前記第1グラフィックス処理ステップにおいて生成する表示色設定データと、前記データ変換処理部における入力インデックス値とが等しくなるように前記変換処理を実行することを特徴とするグラフィックス処理方法にある。
【0022】
さらに、本発明のグラフィックス処理方法の一実施態様において、前記第1グラフィックス処理ステップは、入力する色指定データの構成ビットに基づいて、前記インデックス値の構成ビット数に等しいビット数からなる表示色設定データを生成する処理を実行するステップを含むことを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明のグラフィックス処理方法の一実施態様において、前記第1グラフィックス処理ステップは、RGB各8ビットの色指定データを入力し、前記インデックス値の構成ビット数に等しい8ビットからなる表示色設定データを生成する処理を実行するステップを含むことを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明のグラフィックス処理方法の一実施態様において、前記データ変換処理ステップは、前記カラールックアップテーブル(CLUT)対応のインデックス値を入力し、演算処理により前記第1グラフィックス処理部入力データとしての色指定データへの変換処理を実行することを特徴とする。
【0025】
さらに、本発明のグラフィックス処理方法の一実施態様において、前記データ変換処理ステップは、インデックス値としての8ビットデータを入力し、下記式、
R=(X&0xe0),
G=(X&0x1c)<<3,
B=(X&0x03)<<6,
に基づいて、RGB各8ビットの色指定データを生成する処理を実行し、前記第1グラフィックス処理ステップは、前記データ変換処理ステップにおいて生成するRGB各8ビットの色指定データを入力し、入力データ中のR上位3ビット、G上位3ビット、B上位2ビットの8ビットからなる表示色設定データを生成する処理を実行することを特徴とする。
【0026】
さらに、本発明の第3の側面は、
ディスプレイの画素表示色の設定処理を実行するグラフィックス処理をグラフィックス処理装置において実行させるコンピュータ・プログラムであって、
前記グラフィックス処理装置を構成する変換処理部に実行させるステップであり、
カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されるインデックス値の入力に応じて、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データへの変換処理を実行させるデータ変換ステップと、
前記グラフィックス処理装置を構成する第1グラフィックス処理部に実行させるステップであり、
前記変換処理により生成された色指定データの入力に応じて、該色指定データに基づくダイレクトカラーモード処理により、表示色設定データを出力させる第1グラフィックス処理ステップと、
前記グラフィックス処理装置を構成する第2グラフィックス処理部に実行させるステップであり、
前記第1グラフィックス処理ステップにおける出力表示色設定データをカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値として入力し、インデックスカラーモード処理により、インデックス値に対応するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データを出力させる第2グラフィックス処理ステップと、
前記グラフィックス処理装置を構成する表示制御部に実行させるステップであり、
前記第2グラフィックス処理ステップにおいて出力するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データをディスプレイの画素表示色として設定させるステップと、
を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
前記データ変換ステップは、
変換処理結果の色指定データに基づいて前記第1グラフィックス処理ステップにおいて生成される表示色設定データと、前記データ変換処理部における入力インデックス値とが等しくなるように前記変換処理を実行させるステップとして設定されていることを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0027】
【作用】
本発明の構成によれば、インデックスによるカラー指定を行なうインデックスカラーモード形式のハードウェアデバイスを有する機器にダイレクトカラーモードによるグラフィックス環境が設定されている場合にも、インデックスカラーモードを適用してユーザの意図に従ったカラー設定が可能となる
【0028】
また、本発明によれば、オペレータの入力するカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値が、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データへ変換され、変換結果を入力色指定データとするダイレクトカラーモード処理を実行して表示色指定データを出力し、出力結果を入力インデックス値とするインデックスカラーモード処理を実行して元の入力インデックス値に対応する表示色を設定する構成であるので、オペレータの入力するインデックス値に対応するCLUT設定データに基づく色設定処理を正しく実行することが可能となる。
【0029】
さらに、本発明によれば、インデックス値としての入力ビットデータに対する演算処理によって、ダイレクトカラーモード処理実行部への入力用色指定データへの変換を実行する構成であるので、インデックス値のビット長、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データのビット長が、様々に異なる設定であった場合にも演算処理態様の変更によって容易に対応することが可能となる。
【0030】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0031】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づく、より詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のグラフィックス処理装置および方法、並びにコンピュータ・プログラムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
まず、図1および図2を参照してダイレクトカラーモードによる色設定処理方式と、カラールックアップテーブル(CLUT)を使用したインデックスカラーモードによる色設定方式の概略について説明する。
【0034】
図1は、例えばJava−API(Application Programming Interface)として提供されるグラフィカル・ユーザインタフェース用クラスであるオブストラクション・ウィンドウ・ツールキット(AWT:Abstraction Window Toolkit)において適用されるダイレクトカラーモードに従った色設定処理の概略を説明する図である。ここでは、デイスプレイの1ピクセルに対して8ビットデータを対応させて色を設定する8bpp(bit per pixel)方式による色設定例を示す。
【0035】
ユーザは、光の三原色である赤(R),緑(G),青(B)を組み合わせて様々な色を合成することができる。ユーザは、RGB各々について、それぞれ輝度レベルとして0〜255(8ビット)の設定が可能であるが、RGB各々について8ビットデータを設定すると、1画素(ピクセル)あたり24ビットのデータとなり、データ量が膨大となるため、各ピクセル毎に色指定データを8ビットデータに削減する変換処理を行なう。
【0036】
この変換処理は、例えばJava実行環境として提供されている「intent」により実行される。例えば初期設定の赤(R)の8ビットデータの上位3ビット、初期設定の緑(G)の8ビットデータの上位3ビット、初期設定の青(B)の8ビットデータの上位2ビットを抽出し連結して8ビットデータを設定する。この8ビットデータに対応して設定された色がディスプレイ101を構成する各ピクセル102に出力される。
【0037】
一方、図2は、カラールックアップテーブル(CLUT)を使用したインデックスカラーモードによる色設定方式の概略を説明する図である。
【0038】
カラールックアップテーブル(CLUT)は、インデックスに対応付けて各種の色設定データを格納したテーブルである。図2は、YUVαの表色系データを構成するYUVα各値を設定したカラールックアップテーブル(CLUT)を適用した例を示している。カラールックアップテーブル(CLUT)には、例えばインデックス値として0〜255(8ビット)が設定され、各インデックス値に対応した計256種類の色データが格納される。
【0039】
ユーザは、カラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値:0〜255(8ビット)のいずれかを指定し、指定したインデックスに対応するYUVαの各値が取得され、取得された各値によって決定される色がディスプレイ151を構成する各ピクセル152に出力される。
【0040】
次に、図3を参照して、本発明に従った色設定処理シーケンスを説明する。本発明は、インデックスによるカラー指定を行なうインデックスカラーモード形式のハードウェアデバイスを有する機器にダイレクトカラーモードによるグラフィックス環境が設定されている場合にも、インデックスカラーモードを適用してユーザの意図に従ったカラー設定を可能としている。
【0041】
図3に示すシーケンス図においては、左から色設定のためのデータ入力を行なうオペレータにより操作されるデータ入出力部、変換処理部、ダイレクトカラーモードでの処理を実行する第1のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部A、カラールックアップテーブル(CLUT)を適用したインデックスカラーモードでの処理を実行する第2のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部B、描画処理対象の表示画面を出力するディスプレイにしてデータを出力する表示制御部の各処理を示している。
【0042】
ダイレクトカラーモードでの処理を実行する第1のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部Aは、例えばJavaにおけるグラフィカル・ユーザインタフェース用クラスであるオブストラクション・ウィンドウ・ツールキット(AWT:Abstraction Window Toolkit)、およびJava実行環境として提供されている「intent」によるグラフィックス処理を実行するグラフィックス処理部である。
【0043】
オペレータは、データ入出力部を介して、カラールックアップテーブル(CLUT)のインデックスに基づいた色指定を行なう。オペレータは、カラールックアップテーブル(CLUT)の内容を認識し、カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されたインデックス、例えば0〜255(8ビットインデックス)の指定に基づいて設定される色について認識しているものとする。
【0044】
オペレータがデータ入出力部から入力するインデックス指定データ(8ビットインデックス)は、まず、変換処理部に入力される。変換処理部では、オペレータから入力される8ビットデータの変換処理を実行する。
【0045】
この変換処理は、ダイレクトカラーモードでの処理を実行する第1のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部Aに対する色指定入力データに適合するRGB24ビットデータ、すなわちR:8ビット、G:8ビット、B:8ビットの各データを生成する処理として実行される。
【0046】
変換処理部において実行する変換処理は、例えば下式に従って実行される。オペレータからの入力8ビットデータをXとする。
【0047】
【数1】
R=(X&0xe0)
G=(X&0x1c)<<3
B=(X&0x03)<<6
・・(式1)
【0048】
上記式(式1)において、[0x..]は16進数を意味する。[&]は、ビットデータ単位のアンド処理を示す。[<<]は、ビットデータ単位の左論理シフト処理を示す。オペレータが例えばインデックス値としてX=170=[10101010]を指定した場合の計算例について説明する。
【0049】
上記式において、0xe0=[11100000]、0x1c=[00011100]、0x03=[00000011]であるので、上記式は、R=[10101010]&[11100000]、G=[10101010]&[00011100]、B=[10101010]&[00000011]となり、Rの値は、オペレータ入力インデックス値から上位3ビットのみを取り出した値、すなわちR=[10100000]となる。Gは、オペレータ入力インデックス値から4〜6ビット目のみを取り出して左へ3ビット論理シフトした値、すなわちG=[01000000]となり、Bは、オペレータ入力インデックス値から下位2ビットのみを取り出して左へ6ビット論理シフトした値、すなわちB=[10000010]となる。
【0050】
この変換値としてのRGB各8ビットデータ、計24ビットデータ、すなわち、上述の具体例では、
R=[10100000]
G=[01000000]
B=[10000000]
のRGB各8ビットデータがオペレータに戻される。
【0051】
オペレータはこの変換処理部からの応答データをJavaグラフィカル・ユーザインタフェースにおいて提供されるダイレクトカラーモードで色設定処理を実行するグラフィックス処理部Aに対して入力する。
【0052】
グラフィックス処理部Aでは、入力される24ビットデータを、ピクセルあたりの設定ビット数に変換する。ここでは、8bppであり、各ピクセルにカラーデータとして8ビットが割り当てられているとする。この変換処理は、図1を参照して説明した既知の技術であるJava実行環境「intent」により実行される。
【0053】
グラフィックス処理部Aにおける変換は、RGB各入力8ビットデータからRの上位3ビット、Gの上位3ビット、Bの上位2ビットを結合して、8ビットデータを設定する処理として実行される。例えば、上記例、すなわちオペレータの入力値に基づいて変換処理部が生成したRGB各8ビットが、
R=[10100000]
G=[01000000]
B=[10000000]
である場合、グラフィックス処理部Aにおける変換によって生成される8ビットデータは、[10101010]となる。
【0054】
次に、グラフィックス処理部Aにおいて入力24ビットデータに基づいて生成された8ビット値[10101010]が、カラールックアップテーブル(CLUT)を適用したインデックスカラーモードでの処理を実行する第2のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部Bに入力される。
【0055】
グラフィックス処理部Bは、入力値を記憶部に記憶したカラールックアップテーブル(CLUT)におけるインデックス値として認識し、入力値に基づいてカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス検索を実行して、一致するインデックスに対応して格納された色設定データ、例えばYUVαの各値を取得する。
【0056】
グラフィックス処理部Bは、この取得値を表示制御部に色設定データとして出力し、表示制御部が設定データに基づくカラーをディスプレイに対して出力する。
【0057】
なお、図3の処理シーケンス図においては、変換処理部において、オペレータの入力した8ビットCLUTインデックスデータに基づいて生成した24ビットRGBデータを、一旦、オペレータに戻し、オペレータにより、RGB24ビットデータをグラフィックス処理部Aに対して再入力する処理例を示しているが、この再入力処理を省略し、変換処理部において、オペレータの入力した8ビットインデックスデータに基づいて生成した24ビットRGBデータを、直接グラフィックス処理部Aに対して入力するシーケンスとしてもよい。この処理によれば、オペレータによるデータ入力は、最初の8ビットCLUTインデックスデータの入力のみとすることができる。
【0058】
なお、上述の例では、CLUTインデックス値を8ビットとし、ダイレクトカラーモードを実行するグラフィックス処理部に対する入力値をRGB各8ビット、計24ビットのデータとした例を示したが、本発明は、各データのビット数が上記の設定例に限定されるものではない。
【0059】
すなわち、本発明のグラフィックス処理装置における変換処理部は、インデックス値としての入力ビットデータに対する演算処理によって、ダイレクトカラーモード処理実行部(グラフィックス処理部A)への入力用色指定データへの変換を実行する構成であるので、インデックス値のビット長や、ダイレクトカラーモード処理を実行するグラフィックス処理部Aへの入力用データとしての色指定データのビット長が、その他のビット数構成であっても変換処理部の演算処理態様の変更による対応が可能となる。
【0060】
次に、図4を参照して、色設定のためのデータ入力を行なうオペレータ、変換処理部、ダイレクトカラーモードでの処理を実行する第1のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部A、カラールックアップテーブル(CLUT)を適用したインデックスカラーモードでの処理を実行する第2のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部B、描画処理対象の表示画面を出力するディスプレイにしてデータを出力する表示制御部において実行する各処理について説明する。
【0061】
まずステップ(a)において、オペレータは、構成を認識しているカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値(8ビット)を変換処理部に対する入力値として入力する。ステップ(b)において、変換処理部は、入力値(8ビット)をRGB各8ビット、計24ビットデータを生成してオペレータに応答する。この24ビットデータ生成処理は、上述した(式1)に従って実行される。
【0062】
ステップ(c)では、オペレータが、RGB各8ビット、計24ビットデータをダイレクトカラーモードでの処理を実行する第1のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部Aに入力する。
【0063】
ステップ(d)では、グラフィックス処理部Aが入力24ビットデータを8ビットデータに変換する。具体的には、入力RGB各8ビットデータから、Rの上位3ビット、Gの上位3ビット、Bの上位2ビットを抽出して、8ビットデータを生成する。
【0064】
ステップ(e)では、8ビットデータが、カラールックアップテーブル(CLUT)を適用したインデックスカラーモードでの処理を実行する第2のグラフィックス処理部としてのグラフィックス処理部Bに入力される。
【0065】
ステップ(f)において、グラフィックス処理部Bは、入力値を記憶部に記憶したカラールックアップテーブル(CLUT)におけるインデックス値として認識し、入力値に基づいてカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス検索を実行して、一致するインデックスに対応して格納された色設定データ、例えばYUVαの各値を取得し、取得値を色データを表示制御部に色設定データとして出力する。
【0066】
ステップ(g)において、表示制御部がCLUT設定データに基づくカラーをディスプレイに対して出力する。
【0067】
以上の処理により、インデックスによるカラー指定を行なうインデックスカラーモード形式のハードウェアデバイスを有する機器にダイレクトカラーモードによるグラフィックス環境が設定されている場合にも、インデックスカラーモードを適用してユーザの意図に従ったカラー設定が可能となる。
【0068】
なお、上記処理例では、インデックスカラーモード方式を実行するグラフィックス処理部の有するカラールックアップテーブル(CLUT)をYUVαの設定データとした例を示したが、カラールックアップテーブル(CLUT)はYUVαの設定データ形式のみならず、他のいかなるデータ設定形式であってもよく、インデックスに対応してカラー設定データが格納された形式であればよい。
【0069】
また、上記実施例では、ダイレクトカラーモード方式を実行するグラフィックス処理部においてRGBの各色データを入力する構成例を示したが、このダイレクトカラーモード方式を実行するグラフィックス処理部においてもRGB以外の色設定データを入力し識別する構成としてもよい。また、ダイレクトカラーモード方式を実行するグラフィックス処理部においてRGB24ビットデータを8ビットデータに変換する際、R3ビット、G3ビット、B2ビットのデータ抽出を実行する例を示したが、この抽出処理態様は、R3ビット、G3ビット、B2ビットに限らず、他の抽出処理態様としてもよい。変換処理部においては、その態様に応じた変換処理を実行する。
【0070】
次に、上記処理を実行するグラフィックス処理装置の構成について、図5のブロック図を参照して説明する。図5は、上述した処理を実行する本発明に係るグラフィックス処理装置に必要となる主要機能をブロックとして示している。なお、具体的なハードウェア構成例については、後述する。
【0071】
データ入出力部301は、オペレータによるデータ入力、およびオペレータに対するデータ出力を実行するデータ入出力処理部であり、図3に示すシーケンス図におけるCLUTインデックスデータの入力、および変換処理部302における入力インデックスデータに基づく変換結果としてのRGB各8ビットデータの提示、グラフィックス処理部A303に対するRGB各8ビットデータの入力を実行する処理部である。
【0072】
変換処理部302は、オペレータの入力するCLUTインデックスデータに基づく変換処理を実行し、RGB各8ビット、計24ビットデータを生成する。グラフィックス処理部A303は、データ入出力部301を介して入力される24ビットRGBデータを8ビットデータに変換、例えばRの上位3ビット、Gの上位3ビット、Bの上位2ビットを抽出して、8ビットデータを生成する。
【0073】
グラフィックス処理部B304は、カラールックアップテーブル(CLUT)を記憶した記憶部307を有し、グラフィックス処理部A303から入力される8ビットデータをCLUTのインデックス値として認識し、入力値に基づいて記憶部307に格納したカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス検索を実行して、一致するインデックスに対応して格納された色設定データ、例えばYUVαの各値を取得し、取得値を色データを表示制御部305に色設定データとして出力する。
【0074】
表示制御部305は、グラフィックス処理部B304から入力するCLUT設定データに基づくカラーをCRT,LCD等のディスプレイによって構成される表示部306に出力する。
【0075】
次に、図6を参照して、本発明のグラフィックス処理装置の処理を利用した画像表示例について説明する。上述した説明から理解されるように、本発明のグラフィックス処理装置は、インデックスによるカラー指定を行なうインデックスカラーモード形式のハードウェアデバイスを有する機器にダイレクトカラーモードによるグラフィックス環境が設定されている場合にも、インデックスカラーモードを適用してユーザの意図に従ったカラー設定が可能となる構成である。
【0076】
従って、例えばJava言語に基づいて構成されたアプリケーションプログラムによって提示されるダイレクトカラーモードによってカラー設定のなされた画像データからなるプレーンデータと、上述の処理によってCLUTを適用したインデックスカラーモードに従ってオペレータによって作成されたプレーンを合成した画面構成を持つ表示データを生成し、ディスプレイに提示することが可能となる。
【0077】
図6において、(a)テキストプレーンが、CLUTを適用したインデックスカラーモードに従ってオペレータによって作成されたプレーンであり、(b)ピクチャプレーンが、例えばJava言語に基づいて構成されたアプリケーションプログラムによって提示されるダイレクトカラーモードによってカラー設定のなされたプレーンである。これらの両プレーン(a),(b)を重ね合わせることで、(c)合成プレーンが生成され、ディスプレイに表示することが可能となる。
【0078】
このように、例えばJavaのグラフィカル・ユーザインタフェース用クラスであるオブストラクション・ウィンドウ・ツールキット(AWT:Abstraction Window Toolkit)において適用されるダイレクトカラーモードによる色設定処理方式を適用するJava仮想マシン(JavaVM)を持つ装置であり、かつCLUTを適用したインデックスカラーモードを実行可能なハードウェアを有する装置において、Java言語に基づくアプリケーションに従ったダイレクトカラーモードによってカラー設定のなされたプレーンに対して、さらに、CLUTを適用したインデックスカラーモードによってカラー設定のなされたプレーンを生成して、両プレーンを合成した画面の表示が可能となる。
【0079】
次に、本発明のグラフィックス処理装置のハードウェア構成例について、図7を参照して説明する。図7を参照しながら、グラフィックス処理装置700内の各構成要素について説明する。グラフィックス処理装置700のメイン・コントローラであるCPU(Central Processing Unit)701は、オペレーティング・システム(OS)の制御下で、各種のアプリケーションを実行する。CPU701は、例えば、前述したJava言語に基づくプログラムの実行、具体的には、オブストラクション・ウィンドウ・ツールキット(AWT:Abstraction Window Toolkit)の処理、その他の画像表示プログラム、その他のコマンド処理等を実行する。図示の通り、CPU701は、バス707によって他構成部と相互接続されている。
【0080】
メモリ702は、CPU701において実行されるプログラム・コードを格納したり、実行中の作業データを一時保管するために使用される記憶装置である。同図に示すメモリ702は、ROMなどの不揮発性メモリ及びDRAMなどの揮発性メモリの双方を含む。
【0081】
インデックスカラーモードグラフィツクス処理チップ750は、カラールックアップテーブル(CLUT)を格納したメモリ751を有し、CLUTに基づくインデックスカラーモードに基づく配色処理を実行する専用のチップである。チップ内には専用の処理回路が組み込まれている。
【0082】
表示制御部としてのディスプレイ・コントローラ703は、CPU701が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイ・コントローラ703において処理された描画データは、例えばフレーム・バッファ(図示しない)に一旦書き込まれた後、ディスプレイ708によって画面出力される。例えば、HDD(711)から再生された画像や、CPU701により処理された画像は、ディスプレイ708で画面表示されて、ユーザはその提示画面を見ることが出来る。
【0083】
入力機器インターフェース704は、キーボード709やマウス710などのユーザ入力機器をグラフィックス処理装置700に接続するための装置である。ユーザは、キーボード709やマウス710を介して、画像を処理するためや表示するためのコマンドなどを入力することができる。
【0084】
ネットワーク・インターフェース705は、Ethernet(登録商標)などの所定の通信プロトコルに従って、グラフィックス処理装置700をLAN(Local Area Network)などの局所的ネットワーク、さらにはインターネットのような広域ネットワークに接続することができる。
【0085】
ネットワーク上では、複数のホスト端末やサーバー(図示しない)がトランスペアレントな状態で接続され、分散コンピューティング環境が構築されている。ネットワーク上では、ソフトウェア・プログラムやデータ・コンテンツなどの配信サービスを行うことができる。例えば、動画像、静止画像等が保存されている他のサーバーから画像データを、ネットワーク経由でHDD(711)へダウンロードすることができる。
【0086】
外部機器インターフェース706は、デジタルカメラや、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)711やメディア・ドライブ712などの外部装置をグラフィックス処理装置700に接続するための装置である。
【0087】
HDD711は、記憶媒体としての磁気ディスクを固定的に搭載した外部記憶装置であり、記憶容量やデータ転送速度などの点で優れており、ランダムアクセスも可能である。例えばソフトウェア・プログラムを実行可能な状態でHDD711上に置くプログラム・インストールが可能である。HDD711には、CPU701が実行すべきオペレーティング・システムのプログラム・コードや、アプリケーション・プログラム、デバイス・ドライバなどが不揮発的に格納されている。
【0088】
メディア・ドライブ712は、CD(Compact Disc)やMO(Magneto-Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型メディア760を装填して、そのデータ記録面にアクセスするための装置である。
【0089】
可搬型メディア760は、主として、ソフトウェア・プログラムやデータ・ファイルなどをコンピュータ可読形式のデータとしてバックアップすることや、これらをシステム間で移動(すなわち販売・流通・配布を含む)する目的で使用される。画像処理を行うためのアプリケーション・プログラムを、これら可搬型メディアを利用して複数の機器間で物理的に流通・配布することができる。
【0090】
なお、図7に示すような装置は、米IBM社のパーソナル・コンピュータ"PC/AT(Personal Computer/Advanced Technology)"の互換機又は後継機として実現可能である。勿論、他のアーキテクチャを備えたコンピュータを適用することも可能である。
【0091】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0092】
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0093】
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0094】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0095】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0096】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の構成によれば、インデックスによるカラー指定を行なうインデックスカラーモード形式のハードウェアデバイスを有する機器にダイレクトカラーモードによるグラフィックス環境が設定されている場合にも、インデックスカラーモードを適用してユーザの意図に従ったカラー設定が可能となる。
【0097】
本発明によれば、オペレータの入力するカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値が、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データへ変換され、変換結果を入力色指定データとするダイレクトカラーモード処理を実行して表示色指定データを出力し、出力結果を入力インデックス値とするインデックスカラーモード処理を実行して元の入力インデックス値に対応する表示色を設定する構成であるので、オペレータの入力するインデックス値に対応するCLUT設定データに基づく色設定処理を正しく実行することが可能となる。
【0098】
本発明によれば、インデックス値としての入力ビットデータに対する演算処理によって、ダイレクトカラーモード処理実行部への入力用色指定データへの変換を実行する構成であるので、インデックス値のビット長、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データのビット長が、様々に異なる設定であった場合にも演算処理態様の変更によって容易に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイレクトカラーモードの処理例について説明する図である。
【図2】カラールックアップテーブル(CLUT)を適用したインデックスカラーモードの処理例について説明する図である。
【図3】本発明のグラフィックス処理シーケンスを示す図である。
【図4】本発明のグラフィックス処理シーケンスを説明する図である。
【図5】本発明のグラフィックス処理装置の機能構成を説明するブロック図である。
【図6】本発明のグラフィックス処理の処理利用例を説明する図である。
【図7】本発明のグラフィックス処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 ディスプレイ
102 ピクセル
151 ディスプレイ
152 ピクセル
211 カラールックアップテーブル(CLUT)
221 ディスプレイ
222 ピクセル
301 データ入出力部
302 変換処理部
303 グラフィックス処理部A
304 グラフィックス処理部B
305 表示制御部
306 表示部
307 記憶部
700 グラフィックス処理装置
701 CPU
702 メモリ
703 ディスプレイコントローラ
704 入力機器インターフェース
705 ネットワークインターフェース
706 外部機器インターフェース
707 バス
708 ディスプレイ
709 キーボード
710 マウス
711 HDD
712 メディアドライブ
750 インデックスカラーモードグラフィックス処理チップ
751 記憶部
760 過搬型メディア

Claims (11)

  1. ディスプレイの画素表示色の設定処理を実行するグラフィックス処理装置であり、
    色指定データを入力し、該色指定データに基づく表示色設定データを出力するダイレクトカラーモードに従った処理を実行する第1グラフィックス処理部と、
    カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されたインデックス値を入力し、該インデックス値に対応するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データを出力するインデックスカラーモードに従った処理を実行する第2グラフィックス処理部と、
    前記カラールックアップテーブル(CLUT)対応のインデックス値を入力し、前記第1グラフィックス処理部入力データとしての色指定データへの変換処理を実行する変換処理部とを有し、
    前記変換処理部は、変換処理結果の色指定データに基づいて前記第1グラフィックス処理部が生成する表示色設定データと、前記変換処理部に対する入力インデックス値とが等しくなるように前記変換処理を実行し、前記第2グラフィックス処理部は、前記第1グラフィックス処理部において生成する表示色設定データを入力インデックス値として、前記カラールックアップテーブル(CLUT)から設定データを出力する構成を有することを特徴とするグラフィックス処理装置。
  2. 前記第1グラフィックス処理部は、
    入力する色指定データの構成ビットに基づいて、前記インデックス値の構成ビット数に等しいビット数からなる表示色設定データを生成する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のグラフィックス処理装置。
  3. 前記第1グラフィックス処理部は、
    RGB各8ビットの色指定データを入力し、前記インデックス値の構成ビット数に等しい8ビットからなる表示色設定データを生成する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のグラフィックス処理装置。
  4. 前記変換処理部は、
    前記カラールックアップテーブル(CLUT)対応のインデックス値を入力し、演算処理により前記第1グラフィックス処理部入力データとしての色指定データへの変換処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のグラフィックス処理装置。
  5. 前記変換処理部は、
    インデックス値としての8ビットデータを入力し、下記式、
    R=(X&0xe0),
    G=(X&0x1c)<<3,
    B=(X&0x03)<<6,
    に基づいて、RGB各8ビットの色指定データを生成する処理を実行する構成であり、
    前記第1グラフィックス処理部は、
    前記変換処理部の生成するRGB各8ビットの色指定データを入力し、入力データ中のR上位3ビット、G上位3ビット、B上位2ビットの8ビットからなる表示色設定データを前記第2グラフィックス処理部に対する入力インデックス値として生成する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のグラフィックス処理装置。
  6. ディスプレイの画素表示色の設定処理を実行するグラフィックス処理方法であり、
    カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されるインデックス値を入力し、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データへ変換するデータ変換ステップと、
    前記変換処理により生成された色指定データを入力し、該色指定データに基づくダイレクトカラーモード処理により、表示色設定データを出力する第1グラフィックス処理ステップと、
    前記第1グラフィックス処理ステップにおける出力表示色設定データをカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値として入力し、インデックスカラーモード処理により、インデックス値に対応するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データを出力する第2グラフィックス処理ステップと、
    前記第2グラフィックス処理ステップにおいて出力するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データをディスプレイの画素表示色として設定するステップとを有し、
    前記データ変換処理ステップは、
    変換処理結果の色指定データに基づいて前記第1グラフィックス処理ステップにおいて生成する表示色設定データと、前記データ変換処理部における入力インデックス値とが等しくなるように前記変換処理を実行することを特徴とするグラフィックス処理方法。
  7. 前記第1グラフィックス処理ステップは、
    入力する色指定データの構成ビットに基づいて、前記インデックス値の構成ビット数に等しいビット数からなる表示色設定データを生成する処理を実行するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のグラフィックス処理方法。
  8. 前記第1グラフィックス処理ステップは、
    RGB各8ビットの色指定データを入力し、前記インデックス値の構成ビット数に等しい8ビットからなる表示色設定データを生成する処理を実行するステッサプを含むことを特徴とする請求項6に記載のグラフィックス処理方法。
  9. 前記データ変換処理ステップは、
    前記カラールックアップテーブル(CLUT)対応のインデックス値を入力し、演算処理により前記第1グラフィックス処理部入力データとしての色指定データへの変換処理を実行することを特徴とする請求項6に記載のグラフィックス処理方法。
  10. 前記データ変換処理ステップは、
    インデックス値としての8ビットデータを入力し、下記式、
    R=(X&0xe0),
    G=(X&0x1c)<<3,
    B=(X&0x03)<<6,
    に基づいて、RGB各8ビットの色指定データを生成する処理を実行し、
    前記第1グラフィックス処理ステップは、
    前記データ変換処理ステップにおいて生成するRGB各8ビットの色指定データを入力し、入力データ中のR上位3ビット、G上位3ビット、B上位2ビットの8ビットからなる表示色設定データを生成する処理を実行することを特徴とする請求項6に記載のグラフィックス処理方法。
  11. ディスプレイの画素表示色の設定処理を実行するグラフィックス処理をグラフィックス処理装置において実行させるコンピュータ・プログラムであって、
    前記グラフィックス処理装置を構成する変換処理部に実行させるステップであり、
    カラールックアップテーブル(CLUT)に設定されるインデックス値の入力に応じて、ダイレクトカラーモード処理を実行する第1グラフィックス処理部への入力用データとしての色指定データへの変換処理を実行させるデータ変換ステップと、
    前記グラフィックス処理装置を構成する第1グラフィックス処理部に実行させるステップであり、
    前記変換処理により生成された色指定データの入力に応じて、該色指定データに基づくダイレクトカラーモード処理により、表示色設定データを出力させる第1グラフィックス処理ステップと、
    前記グラフィックス処理装置を構成する第2グラフィックス処理部に実行させるステップであり、
    前記第1グラフィックス処理ステップにおける出力表示色設定データをカラールックアップテーブル(CLUT)のインデックス値として入力し、インデックスカラーモード処理により、インデックス値に対応するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データを出力させる第2グラフィックス処理ステップと、
    前記グラフィックス処理装置を構成する表示制御部に実行させるステップであり、
    前記第2グラフィックス処理ステップにおいて出力するカラールックアップテーブル(CLUT)設定データをディスプレイの画素表示色として設定させるステップと、
    を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    前記データ変換ステップは、
    変換処理結果の色指定データに基づいて前記第1グラフィックス処理ステップにおいて生成される表示色設定データと、前記データ変換処理部における入力インデックス値とが等しくなるように前記変換処理を実行させるステップとして設定されていることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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