JP3941466B2 - マルチキャリア符号分割多重通信装置およびマルチキャリア符号分割多重通信方法およびマルチキャリア符号分割多重送信装置およびマルチキャリア符号分割多重送信方法 - Google Patents

マルチキャリア符号分割多重通信装置およびマルチキャリア符号分割多重通信方法およびマルチキャリア符号分割多重送信装置およびマルチキャリア符号分割多重送信方法 Download PDF

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    • H04L5/023Multiplexing of multicarrier modulation signals
    • H04L5/026Multiplexing of multicarrier modulation signals using code division

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などの移動体通信システムおよび無線通信システムにおいて、マルチキャリア符号分割多重を利用して通信を行うマルチキャリア符号分割多重通信装置およびその方法およびマルチキャリア符号分割多重送信装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は、従来の符号分割多重による通信システムにおける受信機(移動局)の構成を示す図である。この符号分割多重による通信方式では、送信機は送信する信号を変調し、さらに変調された信号の各シンボルに対して拡散符号で拡散した後、この拡散された送信信号と、上記拡散符号と直交する拡散符号で拡散された他の送信信号とを複数多重化して送信する。受信機は、受信した信号をこの受信機に割当てられた拡散符号(送信側と同じ符号)で逆拡散処理することで、この受信機が使用する変調信号を分離する。そして、得られた変調信号と同時に伝送された既知信号の位相回転量を推定し、逆拡散によって分離された変調信号に対して、推定された位相回転量に基づいて伝送路ひずみを補償し、歪みが補償された信号に対してシンボルの判定を行う。
このように符号分割多重による通信方式では、受信機は、受信信号の伝送路歪みを補償する前に逆拡散するので、自分の信号を分離することができる。
【0003】
一方、図15は、例えば、新、安部田、佐和橋著、“ブロードバンドパケット無線アクセスの検討”(電子情報通信学会技術研究報告AP2000-113, SANE2000-90, RCS2000-136)(以下、従来技術1と呼ぶ)に示された別の従来のマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の構成を示す図である。図15において、1501は変調処理部、1502は拡散処理部、1503は逆離散フーリエ変換処理部、1504はアンテナである。
この従来例では、50〜100MHz程度のブロードバンドパケット伝送における高速・大容量通信の場合に、周波数軸上で拡散するマルチキャリア符号分割多重の採用を推奨しており、これにより、マルチパス干渉波に強い通信システムを構築することができる。この通信システムでは、送信機は送信する信号を変調し、さらに周波数軸上で拡散した後、この拡散された送信信号と、同様に別の拡散符号で拡散された他の送信信号とを多重化し、逆離散フーリエ変換により時間波形に変換して送信する。
【0004】
受信機は、受信信号に対して周波数軸上でこの受信機に割当てられた拡散符号(送信側と同じ符号)で逆拡散処理する必要がある。しかし、マルチキャリア符号分割多重を利用する通信システムでは、送信機から送信される各サブキャリアが伝送路を通過する際に、各サブキャリアごとに異なる伝送路歪みを受け、この伝送路歪みを受けた各サブキャリアが受信機で受信される。そこで、受信機は、受信信号を逆拡散処理する前に、この受信信号を離散フーリエ変換することにより周波数軸上に現れた各サブキャリアごとに、この歪みを補償するようにしている。歪みの補償を行う場合には、送信機側が既知シンボルを伝送することにより、この既知信号を利用して、各サブキャリアの位相回転量を推定し、この推定された位相回転に基づいて各サブキャリアの位相補償を行う。ただし、この既知シンボルは、符号分割多重化を行わないため各移動局で共有した信号となる。
【0005】
また、移動体通信システムなどでは、図12に示すように、1つの基地局ゾーンを複数のセクタに分けて通信を行う。特に、符号分割多重やマルチキャリア符号分割多重では、他ユーザの信号が干渉として存在するため、ある一定の通信品質を規定した場合、その際の許容干渉量によって通信容量が決まることになる。したがって、1つのゾーンを複数のセクタに分割し、基地局が各セクタに近い形状で各移動局に送信することにより、ゾーン内の通信容量を拡大することができる。特開2000-102065号公報(以下、従来技術2と呼ぶ)に記載の無線基地局装置では、複数の狭いビーム幅の信号を送信する手段と複数の広いビーム幅の信号を送信する手段を備え、移動局の移動速度に応じて送信する信号を切替えることにより、ハンドオーバー頻度を増大させることなく、多数のユーザを収容可能な無線基地局装置を実現している。
【0006】
しかし、基地局から移動局に対する通信などのようにマルチキャリア符号分割多重を利用した通信システムでは、受信側において、伝送路歪みなどにより、各サブキャリア毎に位相が別々に回転した状態で受信される。そこで、受信側では、逆拡散処理によって信号を多重分離する前に上記の位相回転量を補償する必要があり、送信側では、各サブキャリアの位相回転量を推定することを目的とした既知信号を送信する。しかし、従来技術2のように、異なるビーム形状の信号を同時に送信しようとした場合、異なるビーム形状の信号が互いに干渉となり、各サブキャリアの位相回転量を正しく推定することができないため、位相補償が十分に行えず、逆拡散した信号に多くの誤りを含むことになる。
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、マルチキャリア符号分割多重を利用した通信システムでは、複数の既知信号を多重化して送信しても、受信側でこれを正しく分離することができない。即ち、拡散処理による信号の多重化を行っても処理できないため、異なるビーム形状で同時に送信することができない。従って、無線基地局装置が広いビーム幅の信号を送信するようにした場合はユーザの収容数が少なくなり、逆に、多数の狭いビーム幅の信号を送信する場合はハンドオーバー頻度が増大するために、基地局における制御処理の能力が過大に要求されるという問題がある。
【0007】
この発明は、上記の問題を解決すべくなされたもので、ハンドオーバーの頻度を抑えつつ、通信容量を増大することが可能なマルチキャリア符号分割多重を利用した送信装置およびその方法または通信装置およびその方法を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、複数個のアンテナ素子が生成する少なくとも一つの送信ビームを用いて信号を送信するものであって、情報信号を拡散符号で拡散し、逆離散フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成する信号生成手段と、前記マルチキャリア信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理する重み付け手段と、前記重み付け処理された信号を前記各アンテナ素子対応に多重化して合成信号を生成する多重処理手段と、前記送信ビームに対応した既知信号を生成する既知信号生成手段と、前記送信ビーム対応の既知信号及び前記合成信号を時分割多重する時分割多重手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、通信状況を監視する監視手段を備え、重み付け手段は前記監視手段から出力された通信状況に基づいて、前記各アンテナ素子対応の重み付け処理を行うことを特徴とする。
【0010】
また、第3の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、監視手段が出力する通信状況に移動局の移動速度が含まれていることを特徴とする
【0011】
また、第4の発明に係る移動局は、前記受信した信号を離散フーリエ変換して各サブキャリア信号を出力する離散フーリエ変換処理手段と、前記サブキャリア信号に時分割多重されている受信ビーム対応の既知信号を分離する分離手段と、前記既知信号を用いてサブキャリア信号の位相回転量を推定する伝送路特性推定手段と、前記位相回転量に基づいて前記サブキャリア信号の位相を補償する位相補償処理手段と、前記位相補償処理手段からの出力信号を拡散符号で逆拡散して受信した情報信号を出力する逆拡散手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、第5の発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムは、第1の発明から第3の発明のいずれかに係るマルチキャリア符号分割多重送信装置を含む基地局と、第4の発明に係る移動局とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、第6の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、複数個のアンテナ素子が生成する少なくとも一つの送信ビームを用いて信号を送信するものであって、情報信号を拡散符号で拡散し、逆離散フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成する信号生成手段と、前記マルチキャリア信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理する重み付け手段と、前記重み付け処理された信号を前記各アンテナ素子対応に多重化して第1の合成信号を生成する第1の多重処理手段と、前記送信ビーム対応の互いに直交する既知信号を生成する既知信号生成手段と、前記既知信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理した後、多重化して第2の合成信号を出力する第2の多重処理手段と、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号を時分割多重する時分割多重処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、第7の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、通信状況を監視する監視手段を備え、重み付け手段は前記監視手段から出力された通信状況に基づいて、前記各アンテナ素子対応の重み付け処理を行うことを特徴とする。
【0015】
また、第8の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、監視手段が出力する通信状況に移動局の移動速度が含まれていることを特徴とする
【0016】
また、第9の発明に係る移動局は、前記受信した信号を離散フーリエ変換して各サブキャリア信号を出力する離散フーリエ変換処理手段と、直交性に基づいて前記サブキャリア信号から受信ビーム対応の既知信号を分離する分離手段と、前記既知信号を用いてサブキャリア信号の位相回転量を推定する伝送路特性推定手段と、前記位相回転量に基づいて前記サブキャリア信号の位相を補償する位相補償処理手段と、前記位相補償処理手段からの出力信号を拡散符号で逆拡散して受信した情報信号を出力する逆拡散手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、第10の発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムは、第6の発明から第8の発明のいずれかに係るマルチキャリア符号分割多重送信装置を含む基地局と、第9の発明に係る移動局とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、第11の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、複数個のアンテナ素子が生成する少なくとも一つの送信ビームを用いて信号を送信するものであって、情報信号を拡散符号で拡散し、逆離散フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成する信号生成手段と、前記マルチキャリア信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理する重み付け手段と、前記重み付け処理された信号を前記各アンテナ素子対応に多重化して第1の合成信号を生成する第1の多重処理手段と、前記送信ビーム対応の一部が互いに直交した既知信号を生成する既知信号生成手段と、前記互いに直交した既知信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理した後、多重化して第2の合成信号を出力する第2の多重処理手段と、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号と前記第2の合成信号に含まれなかった既知信号とを時分割多重する時分割多重処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、第12の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、通信状況を監視する監視手段を備え、重み付け手段は前記監視手段から出力された通信状況に基づいて、前記各アンテナ素子対応の重み付け処理を行うことを特徴とする。
【0020】
また、第13の発明に係るマルチキャリア符号分割多重送信装置は、監視手段が出力する通信状況に移動局の移動速度が含まれていることを特徴とする
【0021】
また、第14の発明に係る移動局は、前記受信した信号を離散フーリエ変換して各サブキャリア信号を出力する離散フーリエ変換処理手段と、時分割多重されている受信ビーム対応の既知信号、及び直交性に基づいて多重されている受信ビーム対応の既知信号とを前記サブキャリア信号からそれぞれ分離する分離手段と、前記既知信号を用いてサブキャリア信号の位相回転量を推定する伝送路特性推定手段と、前記位相回転量に基づいて前記サブキャリア信号の位相を補償する位相補償処理手段と、前記位相補償処理手段からの出力信号を拡散符号で逆拡散して受信した情報信号を出力する逆拡散手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
また、第15の発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムは、第11の発明から第13の発明のいずれかに係るマルチキャリア符号分割多重送信装置を含む基地局と、第14の発明に係る移動局とを備えたことを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の実施の形態1を示す構成図である。図1において、101は信号生成部、111は送信部、112はウェイト制御部、113はウェイト処理部、102は既知信号生成部、103は多重処理部、104は時分割多重処理部、105はアナログ送信処理部、106はアンテナ、107は受信処理部、108は通信状況モニター部である。
また、図13は、この実施の形態1において用いられるマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける受信機(移動局)の構成図である。図13において、1301はアンテナ,1302はアナログ受信処理部、1303は離散フーリエ変換処理部、1304は伝送経路を通過した信号の位相回転や振幅変動などの変動量を推定する伝送路特性推定部、1305は伝送路特性推定部1304からの変動量推定値に基づいて離散フーリエ変換処理部1303の出力の変動を補償する位相補償処理部、1306は逆拡散処理部である。
【0047】
次に、動作を図1および図13を参照して説明する。
まず、基地局において、受信信号は受信処理部107によって公知の技術により移動局の移動速度を推定する。次に、通信状況モニター部108は、受信処理部107が推定した移動局の移動速度を入力し、他の生成部101とのバランスを考慮して、各セクタにおける送信ビームの形状を判断する。信号生成部101において、ウェイト制御部113は、通信状況モニター部108からの指示に従い、適当なタイミングで、送信ビーム形状切替えを指示する。ウェイト処理部113は、ウェイト制御部112の指示に従い、送信部111より出力される送信信号に、重み付けを行って、各アンテナ素子に対応する多重処理部103に、それぞれの重み付けがなされた信号を出力する。多重処理部103は、重み付けされた各信号を多重化して合成信号を時分割多重処理部104へ出力する。
なお、信号生成部101は、送信データに対して変調処理、拡散処理、逆離散フーリエ変換処理によって、ウェイト処理部113に出力する信号を生成する。また、このときの逆離散フーリエ変換処理の代わりに高速フーリエ変換を利用することも当然可能である。さらに、逆離散フーリエ変換の際にガードインターバルを挿入することも可能である。
【0048】
一方、既知信号生成部102は、予め決められたパターンの既知信号(マルチキャリア信号)を複数生成し、これらの既知信号を時分割多重処理部104へ出力する。時分割多重処理部104は、複数の既知信号と合成信号を予め決められた順序に従って時分割多重する。この例ではビームE〜ビームAに対応する既知信号をこの順序に出力し、最後に合成信号を出力する。次に、時分割多重された複数の既知信号および合成信号はアナログ送信処理部105によってディジタルからアナログ信号に変換され、アップコンバートされた後アンテナ106からそれぞれ送信される。
なお、既知信号生成部102は、予め決められたパターンに対して、変調処理、拡散処理、逆離散フーリエ変換処理、ウェイト処理を施し、各アンテナに対応した信号を出力する。
【0049】
図2および図3は、この発明の実施の形態1の通信システムにおける基地局が送信するビーム形状の例を示した図である。図2はビーム幅を狭くした場合の送信ビームの例であり、この例では4つのアンテナによって互いに方向の異なる幅の狭いビームA〜Dを送信することにより、必要なエリアをカバーしている。また、図3はビーム幅を広くした場合の送信ビームの例であり、この例では4つのアンテナによって幅の広いビームEを1つ送信することにより、必要なエリアをカバーしている。図4は、図2および図3のビームによって送信されるマルチキャリア符号分割多重信号の例を示した図である。図4において、横軸は時間軸を表す。同図に示すように、#1から#Nのデータが符号分割多重されて伝送される。ただし、a〜eは、ビームA〜Eに対応する既知信号であり、この既知信号a〜eはそれぞれ異なるビームで時分割多重されて基地局などから送信される。
【0050】
移動局などの受信側では、アンテナ1301から受信された信号をアナログ受信処理部1302でダウンコンバートし、アナログ信号からディジタル信号へ変換する。離散フーリエ変換処理部1303は、アナログ受信処理部1302でディジタル信号へ変換された受信信号を離散フーリエ変換することにより、各サブキャリア信号を抽出する。伝送路特性推定部1304は、受信しているビームに対応する既知信号を利用して、各サブキャリア信号の位相回転量を計算する。位相補償処理部1305は、伝送路特性推定部1304で計算した位相回転量に基づいて、各サブキャリア信号の位相を補償する。逆拡散処理部1306は、位相補償処理部1305で補償された各サブキャリア信号に対して、対応する拡散符号を用いて逆拡散し、受信データを取り出す。
【0051】
図5はこの実施の形態1の詳細処理を示したフローチャートである。
次に、動作を図5を参照して説明する。
まず、ビームEに対応した既知信号eを生成し、送信する(ステップS501)。次に、ビームDに対応した既知信号dを生成し、送信する(ステップS502)。次に、ビームCに対応した既知信号cを生成し、送信する(ステップS503)。次に、ビームBに対応した既知信号bを生成し、送信する(ステップS504)。次に、ビームAに対応した既知信号aを生成し、送信する(ステップS505)。次に、#1から#Nまでの情報信号に対して、それぞれに対応した拡散符号で拡散し、さらに逆離散フーリエ変換することによって生成できるマルチキャリア信号を、それぞれに対応するビームによって送信できるように重み付けした信号を生成する(ステップS506)。次に、#1から#Nまでの送信信号を多重化し(ステップS507)、次に、#1から#Nまでの送信信号を送信する(ステップS508)。
【0052】
なお、移動局の移動速度に応じて通信するビームを切替え、例えば、高速に移動している場合は、広い幅のビームによって通信を実現することにより、ハンドオーバーが頻繁に発生することを抑えることができる。一方、静止状態もしくは低速移動している移動局に対しては、狭い幅のビームによって通信を実現することによって、通信容量を増大することができる。
【0053】
以上のようにこの実施の形態1によれば、基地局が、異なるビームの既知信号を時分割多重で送信するとともに、ビーム幅の異なる信号を多重して送信し、通信状況に応じて、各移動局に送信する信号のビーム幅を切替えて送信するようにしたので、静止もしくは低速移動している移動局に対しては、ビーム幅の狭い信号を送信し、高速移動している移動局にはビーム幅の広い信号を送信することができるので、ハンドオーバの頻度を抑えつつ通信容量を増大することが可能になる。
【0054】
なお、上記の例では、基地局において、監視部が移動局の送信した信号を監視して移動局の移動速度などの通信状況を検出するように記述したが、これに制限されるものではない。例えば移動局が通信状況を監視し、監視結果を定期的にあるいは随時移動局から基地局へ報知し、この信号を通信状況モニター部に入力させるようにしてもよい。
【0055】
実施の形態2.
図6はこの発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の実施の形態2を示す構成図である。図6において、図1と同符号は同一または相当部分を示す。601は、互いに直交する予め決められたパターンの既知信号を生成する既知信号生成部である。602は既知信号を多重化する既知信号多重処理部である。
図7は、この発明に係るマルチキャリア符号分割多重システムの実施の形態2を示すフローチャートである。
図13は、この実施の形態2においても用いられる。
次に、動作を説明する。
データ信号は実施の形態1と同様にして生成され、重み付けされて合成された後、時分割多重処理部104へ送られる。一方、既知信号生成部601は互いに直交する予め決められたパターンの既知信号(マルチキャリア信号)を、実施の形態1と同様にして、ビームの数分生成する。次に、既知信号多重処理部602はウェイト処理された既知信号を多重化して、時分割多重処理部104へ出力する。時分割多重処理部104はデータ信号が多重された一方の合成信号と、既知信号が多重された他方の合成信号を時間に基づいて多重化する。以降の動作は実施の形態1と同様である。
【0056】
次に、以上の動作を図7を参照して説明する。
まず、ビームEに対応した既知信号eを生成する(ステップS701)。次に、ビームDに対応した既知信号dを生成する(ステップS702)。次に、ビームCに対応した既知信号cを生成する(ステップS703)。次に、ビームBに対応した既知信号bを生成する(ステップS704)。次に、ビームAに対応した既知信号aを生成する(ステップS705)。次に、ビームA〜Eの送信信号を多重化する(ステップS706)。次に、ビームA〜Eの送信信号を送信する(ステップS707)。次に、#1から#Nまでの情報信号に対して、それぞれに対応した拡散符号で拡散し、さらに逆離散フーリエ変換することによって生成できるマルチキャリア信号を、それぞれに対応するビームによって送信できるように重み付けした信号を生成する(ステップS708)。次に、#1から#Nまでの送信信号を多重化し(ステップS709)、次に、#1から#Nまでの送信信号を送信する(ステップS710)。
【0057】
図8は、図7の処理を実施した結果、出力されるマルチキャリア符号分割多重信号を示すものであり、図2および図3のビームによって送信される。図8において、横軸は時間軸を表す。同図に示すように、a〜eは、ビームA〜Eに対応する既知信号であり、他の信号と直交したパターンを割当てることによって多重している。例えば、あるサブキャリアの各既知信号a〜eのパターンをそれぞれIa(k)、Ib(k)、Ic(k)、Id(k)、Ie(k)、k=1,...,8とし、各パターンを次のように割当てる。なお、このパターンは互いに直交した系列である。
Figure 0003941466
既知パターンを多重化した合成信号Tx(k)は式(6)となる。
【0058】
Tx(k)=Ca×Ia(k)+Cb×Ib(k)+Cc×Ic(k)+Cd×Id(k)+Ce×Ie(k) (6)
ここで、Ca,Cb,Cc,Cd,Ceは、基地局から送信されるときの各既知信号の位相と振幅を表すものである。式(6)の送信信号Tx(k)は、移動局において、式(7)の受信信号Rx(k)として受信する。
【0059】
Rx(k)=C×Tx(k) (7)
ここで、Cは伝送中に与えられる位相回転および振幅変動である。
移動局は、この受信信号Rx(k)に、受信しているビームに対応する既知信号のパターンを掛けて、総和を計算することにより、受信しているビームのサブキャリアを抽出することができる。例えば、ビームAに対応したサブキャリア成分を抽出する場合は、式(8)の処理となる。
【0060】
【数1】
Figure 0003941466
【0061】
式(8)は、
【0062】
【数2】
Figure 0003941466
【0063】
となり、ビームAの信号が送信時および伝送中にC×Caの位相回転と振幅変動が生じていることを推定できる。
【0064】
このように、既知信号のパターンを互いに直交させることにより、これらの既知信号を多重化して送信しても、受信機側で各既知信号を分離することができ、分離された各既知信号のサブキャリアの位相回転と振幅変動を推定することができる。従って、実施の形態1と同様に推定された位相回転と振幅変動に基づいて後続のデータ信号を補償することが可能になる。
また、実施の形態1では、既知信号のそれぞれを時分割多重で伝送していたため、既知信号の数をn(nは自然数)とすれば、既知信号の送信時間がn倍かかっていたが、この方法によれば、既知信号を1回で送出できるので、送信効率の向上を図ることができる。
【0065】
以上のように、この実施の形態2によれば、異なるビームの既知信号のパターンが互いに直交するようにパターンを割当てて多重化したので、実施の形態1の効果に加えて、送信効率の向上を図ることができる。
【0066】
なお、既知信号のパターンは、複数のスロットにわたって利用することができる。例えば、式(1)〜(5)の8シンボルの既知パターンを、4シンボルごとに分けて、2つのスロットで送信することも可能である。
【0067】
実施の形態3.
図9はこの発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の実施の形態3を示す構成図である。図9において、図1と同符号は同一または相当部分を示す。901は、一部が互いに直交する予め決められたパターンの既知信号を生成する既知信号生成部である。902は既知信号の一部を多重化する既知信号多重処理部である。
図10は、この発明に係るマルチキャリア符号分割多重システムの実施の形態3を示すフローチャートである。
図13は、この実施の形態3においても用いられる。
次に、動作を説明する。
データ信号は実施の形態1と同様にして生成され、重み付けされて合成された後、時分割多重処理部104へ送られる。一方、既知信号生成部901は一部が互いに直交する予め決められたパターンの既知信号(マルチキャリア信号)を、実施の形態1と同様にして、ビームの数分生成する。この互いに直交する既知信号は既知信号多重処理部902へ送られ、残りの既知信号は時分割多重処理部104へ送られる。既知信号多重処理部902は上記の互いに直交する既知信号を多重化した後、合成信号を時分割多重処理部104へ出力する。時分割多重処理部104はデータ信号が多重された一方の合成信号と、互いに直交する既知信号が多重された他方の合成信号と残りの既知信号を時間に基づいて多重化する。以降の動作は実施の形態1と同様である。
【0068】
次に、以上の動作を図10を参照して説明する。
まず、ビームEに対応した既知信号eを生成し、送信する(ステップS1001)。次に、ビームDに対応した既知信号dを生成する(ステップS1002)。次に、ビームCに対応した既知信号cを生成する(ステップS1003)。次に、ビームBに対応した既知信号bを生成する(ステップS1004)。次に、ビームAに対応した既知信号aを生成する(ステップS1005)。次に、ビームA〜Dの送信信号を多重化する(ステップS1006)。次に、ビームA〜Dの送信信号を送信する(ステップS1007)。次に、#1から#Nまでの情報信号に対して、それぞれに対応した拡散符号で拡散し、さらに逆離散フーリエ変換することによって生成できるマルチキャリア信号を、それぞれに対応するビームによって送信できるように重み付けした信号を生成する(ステップS1008)。次に、#1から#Nまでの送信信号を多重化し(ステップS1009)、次に、#1から#Nまでの送信信号を送信する(ステップS1010)。
【0069】
図11は、図10の処理を実施した結果、出力されるマルチキャリア符号分割多重信号を示すものであり、図2および図3のビームによって送信される。図11において、横軸は時間軸を表す。同図に示すように、a〜eは、ビームA〜Eに対応する既知信号であり、ビームEは他の信号と時分割多重し、ビームA〜Dは互いに直交したパターンを割当てることによって多重している。
ビームEに対応した既知信号eは、他の信号が同じ時間に多重化されていないので、実施の形態1と同様の処理により各サブキャリアの位相回転量を計算することが容易にできる。また、ビームA〜Dは、実施の形態2と同様の処理により、各サブキャリアの位相回転量を計算することができる。
【0070】
移動局は、上記のように各サブキャリアの位相回転量を推定し、この推定した位相回転量をもとに情報信号の各サブキャリアの位相補償を行う。位相補償された信号を逆拡散処理し、判定することにより、送信されたデータを再生することができる。
【0071】
また、基地局は、公知の技術により、移動局の移動速度を推定し、移動局が高速に移動している場合は、ビーム幅の広いビームEの信号を送信することにより、ハンドオーバーが頻繁に発生するのを防ぐことができる。逆に、移動局が静止している場合や低速移動している場合は、ビーム幅の狭いビームA〜Dの何れかの信号を送信することにより、セクタ内の干渉を抑えることができ、全体の通信容量を多くすることができる。
【0072】
なお、移動局の受信するビームは必ずしも1つではなく、基地局が複数のビームを送信し、移動局が複数のビームを受信することも可能である。
【0073】
また、図11のように既知信号多重化する場合に、表1のように既知信号のパターンを割り当てることもできる。このとき、ビームEに対応する既知信号の電力を大きくし、シンボル数を1と少なくする。一方、ビームA〜Dには、2シンボルを割当て4スロット分の既知信号で互いに直交したパターンを実現する。
【0074】
【表1】
Figure 0003941466
【0075】
移動局が高速移動している際は、ビーム幅の広いビームEを受信することになるが、移動速度に応じて、サブキャリアの位相回転量も高速に変動するため、複数のスロットの既知信号を利用して他の信号と多重化することができない。そこで、ビームEに対応する既知信号は、他の既知信号と時分割多重し、さらに電力を大きくすることにより、複数のスロットの既知信号を利用しなくても、精度良く位相回転量を推定可能になる。一方、移動局が低速移動している際は、ビーム幅の狭いビームA〜Dを受信することになるが、サブキャリアの位相回転量も低速にしか変動しないため、複数のスロットの既知信号を利用することができる。このため、ビームA〜Dに対応する既知信号は、4スロットにわたったパターンで互いに直交するように割当てることにより、精度良く位相回転量を移動局で推定することが可能である。
【0076】
以上のように、この実施の形態3によれば、異なるビームの既知信号の時分割多重による送信と、異なるビームの既知信号のパターンを互いに直交するパターンを割当てて多重化することを組合せることにより、ハンドオーバの頻度を抑えつつ通信容量を増大するとともに、伝送効率を良くすることができる。
【0077】
【発明の効果】
この発明によれば、異なるビームの既知信号を時分割多重で送信し、通信状況に応じて、各既知信号に対応する送信データのビーム幅を切替えて送信することができるため、ハンドオーバの頻度を抑えつつ通信容量を増大することが可能になる。
【0078】
また、この発明によれば、異なるビームの既知信号のパターンを互いに直交するパターンを割当てて多重化することにより、ハンドオーバの頻度を抑えつつ通信容量を増大するとともに伝送効率の向上を図ることができる。
【0079】
また、この発明によれば、異なるビームの既知信号の時分割多重による送信と、異なるビームの既知信号のパターンを互いに直交するパターンを割当てて多重化することを組合せることで、ハンドオーバの頻度を抑えつつ通信容量を増大するとともに、伝送効率を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の通信システムにおける基地局が送信するビーム形状の例(ビーム幅を狭くした場合)を示した図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の通信システムにおける基地局が送信する別のビーム形状の例(ビーム幅を広くした場合)を示した図である。
【図4】 図2および図3のビームによって送信されるマルチキャリア符号分割多重信号の例を示した図である。
【図5】 実施の形態1の詳細処理を示したフローチャートである。
【図6】 この発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の実施の形態2を示す構成図である。
【図7】 この発明に係るマルチキャリア符号分割多重システムの実施の形態2を示すフローチャートである。
【図8】 図7の処理を実施した結果、出力されるマルチキャリア符号分割多重信号を示すものである。
【図9】 この発明に係るマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の実施の形態3を示す構成図である。
【図10】 この発明に係るマルチキャリア符号分割多重システムの実施の形態3を示すフローチャートである。
【図11】 図10の処理を実施した結果、出力されるマルチキャリア符号分割多重信号を示すものであり、
【図12】 1つの基地局ゾーンを複数のセクタに分けたことを示す説明図である。
【図13】 本発明のマルチキャリア符号分割多重による通信システムにおける受信機(移動局)の構成を示す図である。
【図14】 従来の符号分割多重による通信システムにおける受信機(移動局)の構成を示す図である。
【図15】 別の従来のマルチキャリア符号分割多重通信システムにおける送信機(基地局)の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 信号生成部、102 既知信号生成部、103 多重処理部、104 時分割多重処理部、105 アナログ送信処理部、106 アンテナ、107 受信処理部、108 通信状況モニター部、111 送信部、112 ウェイト制御部、113 ウェイト処理部、601 既知信号生成部、602 既知信号多重処理部、901 既知信号生成部、902 既知信号多重処理部、1301アンテナ,1302 アナログ受信処理部、1303 フーリエ変換処理部、1304 伝送路特性推定部、1305 位相補償処理部、1306 逆拡散処理部、1501 変調処理部、1502 拡散処理部、1503 逆離散フーリエ変換部、1504 アンテナ。

Claims (15)

  1. 複数個のアンテナ素子が生成する少なくとも一つの送信ビームを用いて信号を送信するマルチキャリア符号分割多重送信装置であって、
    情報信号を拡散符号で拡散し、逆離散フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成する信号生成手段と、前記マルチキャリア信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理する重み付け手段と、前記重み付け処理された信号を前記各アンテナ素子対応に多重化して合成信号を生成する多重処理手段と、前記送信ビームに対応した既知信号を生成する既知信号生成手段と、前記送信ビーム対応の既知信号及び前記合成信号を時分割多重する時分割多重手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  2. 通信状況を監視する監視手段を備え、重み付け手段は前記監視手段から出力された通信状況に基づいて、前記各アンテナ素子対応の重み付け処理を行うことを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  3. 監視手段が出力する通信状況に移動局の移動速度が含まれていることを特徴とする請求項2記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  4. 受信信号を離散フーリエ変換して各サブキャリア信号を出力する離散フーリエ変換処理手段と、前記サブキャリア信号に時分割多重されている受信ビーム対応の既知信号を分離する分離手段と、前記既知信号を用いてサブキャリア信号の位相回転量を推定する伝送路特性推定手段と、前記位相回転量に基づいて前記サブキャリア信号の位相を補償する位相補償処理手段と、前記位相補償処理手段からの出力信号を拡散符号で逆拡散して受信した情報信号を出力する逆拡散手段とを備えたことを特徴とする移動局。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置を含む基地局と、請求項4記載の移動局とを備えたことを特徴とするマルチキャリア符号分割多重通信システム。
  6. 複数個のアンテナ素子が生成する少なくとも一つの送信ビームを用いて信号を送信するマルチキャリア符号分割多重送信装置であって、
    情報信号を拡散符号で拡散し、逆離散フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成する信号生成手段と、前記マルチキャリア信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理する重み付け手段と、前記重み付け処理された信号を前記各アンテナ素子対応に多重化して第1の合成信号を生成する第1の多重処理手段と、前記送信ビーム対応の互いに直交する既知信号を生成する既知信号生成手段と、前記既知信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理した後、多重化して第2の合成信号を出力する第2の多重処理手段と、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号を時分割多重する時分割多重処理手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  7. 通信状況を監視する監視手段を備え、重み付け手段は前記監視手段から出力された通信状況に基づいて、前記各アンテナ素子対応の重み付け処理を行うことを特徴とする請求項6記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  8. 監視手段が出力する通信状況に移動局の移動速度が含まれていることを特徴とする請求項7記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  9. 受信信号を離散フーリエ変換して各サブキャリア信号を出力する離散フーリエ変換処理手段と、直交性に基づいて前記サブキャリア信号から受信ビーム対応の既知信号を分離する分離手段と、前記既知信号を用いてサブキャリア信号の位相回転量を推定する伝送路特性推定手段と、前記位相回転量に基づいて前記サブキャリア信号の位相を補償する位相補償処理手段と、前記位相補償処理手段からの出力信号を拡散符号で逆拡散して受信した情報信号を出力する逆拡散手段とを備えたことを特徴とする移動局。
  10. 請求項6から請求項8のいずれかに記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置を含む基地局と、請求項9記載の移動局とを備えたことを特徴とするマルチキャリア符号分割多重通信システム。
  11. 複数個のアンテナ素子が生成する少なくとも一つの送信ビームを用いて信号を送信するマルチキャリア符号分割多重送信装置であって、
    情報信号を拡散符号で拡散し、逆離散フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成する信 号生成手段と、前記マルチキャリア信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理する重み付け手段と、前記重み付け処理された信号を前記各アンテナ素子対応に多重化して第1の合成信号を生成する第1の多重処理手段と、前記送信ビーム対応の一部が互いに直交した既知信号を生成する既知信号生成手段と、前記互いに直交した既知信号を前記各アンテナ素子対応に重み付け処理した後、多重化して第2の合成信号を出力する第2の多重処理手段と、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号と前記第2の合成信号に含まれなかった既知信号とを時分割多重する時分割多重処理手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  12. 通信状況を監視する監視手段を備え、重み付け手段は前記監視手段から出力された通信状況に基づいて、前記各アンテナ素子対応の重み付け処理を行うことを特徴とする請求項6記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  13. 監視手段が出力する通信状況に移動局の移動速度が含まれていることを特徴とする請求項7記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置。
  14. 前記受信した信号を離散フーリエ変換して各サブキャリア信号を出力する離散フーリエ変換処理手段と、時分割多重されている受信ビーム対応の既知信号、及び直交性に基づいて多重されている受信ビーム対応の既知信号とを前記サブキャリア信号からそれぞれ分離する分離手段と、前記既知信号を用いてサブキャリア信号の位相回転量を推定する伝送路特性推定手段と、前記位相回転量に基づいて前記サブキャリア信号の位相を補償する位相補償処理手段と、前記位相補償処理手段からの出力信号を拡散符号で逆拡散して受信した情報信号を出力する逆拡散手段とを備えたことを特徴とする移動局。
  15. 請求項11から請求項13のいずれかに記載のマルチキャリア符号分割多重送信装置を含む基地局と、請求項14記載の移動局とを備えたことを特徴とするマルチキャリア符号分割多重通信システム。
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