JP3940857B2 - コンデンサ劣化検出方法及び装置 - Google Patents
コンデンサ劣化検出方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3940857B2 JP3940857B2 JP23468697A JP23468697A JP3940857B2 JP 3940857 B2 JP3940857 B2 JP 3940857B2 JP 23468697 A JP23468697 A JP 23468697A JP 23468697 A JP23468697 A JP 23468697A JP 3940857 B2 JP3940857 B2 JP 3940857B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- capacitor
- output
- voltage
- smoothing capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Power Conversion In General (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Rectifiers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置の平滑用コンデンサの劣化を検出するコンデンサ劣化検出方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電源装置の平滑用コンデンサの劣化を検出する装置として、例えば特開平7−222436号公報に示されているものがある。この公報に示された検出装置は、図3に示すように、平滑用コンデンサ4のリプル電圧あるいはリプル電流を検出し、その検出したリプル電圧あるいはリプル電流と所定の寿命判定レベル電圧、電流とを比較器7にて比較し、その比較結果に基づいて平滑用コンデンサ4の寿命を判定するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のコンデンサ劣化検出装置にあっては、リプル電圧、あるいは電流の量を検出し、その量と所定の寿命判定レベル電圧あるいは電流とを比較するものであることから、当然ながら回路構成はアナログ的になり、このため個々の部品の集積化が困難で、装置の小型化には限界があった。
そこで本発明は、アナログ的な構成では実現できない装置の小型化を図ることができるコンデンサ劣化検出方法及び装置を提供することを目的としている。
【0004】
請求項1記載の発明によるコンデンサ劣化検出装置は、交流を直流へ整流するブリッジ回路(15)と、前記ブリッジ回路(15)の直流出力側に並列に設けられた平滑コンデンサ(14)と、前記平滑コンデンサ(14)の端子間電圧をデジタル変換するA/Dコンバータ(10)と、負荷モータ(16)を駆動するトランジスタブリッジ(17)と、一端が前記直流出力の正極側に接続され他端がトランジスタ(12)のコレクタに接続された負荷抵抗(13)と、コレクタの一端が前記負荷抵抗(13)に接続されエミッタが直流出力の負側に接続されるトランジスタ(12)と、前記A/Dコンバータ(10)の出力より前記平滑コンデンサ(14)の端子間電圧の微小時間毎の変化の割合を求めその変化の割合が所定レベルを超える場合に警報出力を送出する判定手段(11)とを備えたコンデンサ劣化検出装置において、前記判定手段(11)は平滑コンデンサ14の劣化状態を判定する際に前記トランジスタ(12)に制御信号を入力してオン状態にし、負荷抵抗(13)に電流を流し、劣化状態の判定後は直ちにトランジスタ(12)をオフし、負荷モータ(16)の回生電圧が戻ってくる際に前記トランジスタ(12)をオンし、負荷抵抗(13)を入れて電圧を低下させ回生電圧を抑制し、前記負荷抵抗(13)と前記トランジスタ(12)を回生抑制用として兼用するものである。この方法によれば、コンデンサ(14)の端子間電圧を微小時間毎に計測し、直流出力の電圧変動の傾きからコンデンサ(14)の劣化を検出するようにしたので、コンデンサの劣化検出をデジタル的な構成(例えばASICに搭載する)で実現でき、装置の小型化を図ることができると共に、負荷抵抗(13)およびトランジスタ(12)を回生抑制用としても兼用できるので、回路の簡素化が図れるという利点も有している。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明によるコンデンサ劣化検出装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
この実施の形態のコンデンサ劣化検出装置は、モータに電力を供給する電源装置に用いたものであり、A/Dコンバータ10と、このA/Dコンバータ10の出力に基づいて平滑用のコンデンサ14の劣化を判定する判定回路11と、NPN型のトランジスタ12と、負荷抵抗13とを備えている。
A/Dコンバータ10は、ブリッジ回路15の整流出力を平滑するコンデンサ14の端子間電圧をデジタル変換する。トランジスタ12は、そのコレクタが負荷抵抗13を介して直流出力の正極側に接続されており、エミッタが直流出力の負側に接続されている。ベースには判定回路11から制御信号が入力される。判定回路11はコンデンサ14の劣化状態を判定する際にトランジスタ12に制御信号を入力してオン状態にし、負荷抵抗13に電流を流す。その時の直流出力は図2に示すようになる。
回路に負荷抵抗13が入ることで、交流時の最大値から負荷抵抗13による放電で低下した値となるリプル分が現れ、このリプル分の傾きはコンデンサ14の容量によって決まることは周知である。そして、この傾きはA/Dコンバータ10でサンプリングすることで求めることができる。この場合、交流50Hzではピーク値からピーク値(Peak-to-peak)への時間は10msecであり、傾きはコンデンサ14の容量が全く零の5msecから10msecまでの間でサンプリングすれば良い。したがって、A/Dコンバータ10としては、サンプリングレートが50μsecの物でも最低100回程度のサンプリングが可能であり、十分に傾きを求めることができる。
判定回路11は、元々図2のSの様な傾きであったコンデンサ14がFのような傾きになると、劣化したと判断して警報信号(ALM)を出力する。判定回路11は、コンデンサ14の劣化検出処理をトランジスタブリッジ17の各トランジスタが全てオフになった時に行った場合に、検出処理後は直ちにトランジスタ12をオフして通常の動作を行う。通常の動作では、負荷であるモータ16の回生電圧が戻ってくる際にトランジスタ12をオンし、負荷抵抗13を入れて電圧を低下させることで回生電圧を抑制する。
このように、この実施の形態では、ブリッジ回路15の出力を平滑するコンデンサ14の端子間電圧をデジタル変換するA/Dコンバータ10と、このA/Dコンバータ10の出力に基づいて平滑用のコンデンサ14の劣化を判定する判定回路11とを備え、コンデンサ14の端子間電圧を微小時間毎に計測し、直流出力の電圧変動の傾きからコンデンサ14の劣化を検出するようにしたので、コンデンサの劣化検出をデジタル的な構成(例えばASICに搭載する)で実現でき、アナログ的な構成では実現できない装置の小型化を図ることができる。
また、この実施の形態では、負荷抵抗13およびトランジスタ12を回生抑制用としても兼用できるので、回路の簡素化が図れるという利点も有している。
なお、この実施の形態では、コンデンサ14の劣化を検出した時に警報信号を出力するだけであったが、ブザーまたはランプ(LEDを含む)等を設けて、動作させるようにしても良い。
【0006】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンデンサの劣化検出をデジタル的な構成で実現でき、アナログ的な構成では実現できない装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサ劣化検出装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の動作を説明するための図である。
【図3】従来のコンデンサ劣化検出装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 A/Dコンバータ
11 判定回路
12 トランジスタ
13 負荷抵抗
14 平滑用コンデンサ
15 ブリッジ回路
16 モータ
17 トランジスタブリッジ回路
Claims (1)
- 交流を直流へ整流するブリッジ回路(15)と、前記ブリッジ回路(15)の直流出力側に並列に設けられた平滑コンデンサ(14)と、前記平滑コンデンサ(14)の端子間電圧をデジタル変換するA/Dコンバータ(10)と、負荷モータ(16)を駆動するトランジスタブリッジ(17)と、一端が前記直流出力の正極側に接続され他端がトランジスタ(12)のコレクタに接続された負荷抵抗(13)と、コレクタの一端が前記負荷抵抗(13)に接続されエミッタが直流出力の負側に接続されるトランジスタ(12)と、前記A/Dコンバータ(10)の出力より前記平滑コンデンサ(14)の端子間電圧の微小時間毎の変化の割合を求めその変化の割合が所定レベルを超える場合に警報出力を送出する判定手段(11)とを備えたコンデンサ劣化検出装置において、
前記判定手段(11)は平滑コンデンサ14の劣化状態を判定する際に前記トランジスタ(12)に制御信号を入力してオン状態にし、負荷抵抗(13)に電流を流し、
劣化状態の判定後は直ちにトランジスタ(12)をオフし、負荷モータ(16)の回生電圧が戻ってくる際に前記トランジスタ(12)をオンし、負荷抵抗(13)を入れて電圧を低下させ回生電圧を抑制し、
前記負荷抵抗(13)と前記トランジスタ(12)を回生抑制用として兼用したことを特徴とするコンデンサ劣化検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23468697A JP3940857B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | コンデンサ劣化検出方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23468697A JP3940857B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | コンデンサ劣化検出方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1172522A JPH1172522A (ja) | 1999-03-16 |
JP3940857B2 true JP3940857B2 (ja) | 2007-07-04 |
Family
ID=16974854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23468697A Expired - Fee Related JP3940857B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | コンデンサ劣化検出方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3940857B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7746617B2 (en) | 2006-04-19 | 2010-06-29 | Mitsubishi Electric Corporation | Overload relay and operating method thereof |
JP4999779B2 (ja) * | 2008-06-02 | 2012-08-15 | 三菱電機株式会社 | コンデンサ劣化検知装置および家電機器 |
JP5359282B2 (ja) * | 2009-01-07 | 2013-12-04 | 富士電機株式会社 | インバータ装置 |
JP5104892B2 (ja) * | 2010-03-09 | 2012-12-19 | オムロン株式会社 | スイッチング電源 |
WO2011111208A1 (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-15 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
US9653984B2 (en) * | 2012-04-30 | 2017-05-16 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | Filter capacitor degradation detection apparatus and method |
JP5978820B2 (ja) * | 2012-07-12 | 2016-08-24 | 株式会社豊田自動織機 | インバータの制御装置 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23468697A patent/JP3940857B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1172522A (ja) | 1999-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20080150549A1 (en) | Insulation deterioration detection device for motor | |
EP1324493A3 (en) | Inductive load driving method and H-bridge circuit control device | |
US6239610B1 (en) | Arrangement for detecting jamming situations in electric drives | |
JP3940857B2 (ja) | コンデンサ劣化検出方法及び装置 | |
EP1322028A3 (en) | Voltage conversion system and method and recording medium | |
US6956359B2 (en) | Synchronous rectification for low voltage motor drive | |
US5381334A (en) | Fault diagnosis apparatus for crew protecting apparatus in vehicle | |
EP1128180B1 (en) | Control system | |
JP4875257B2 (ja) | 漏電検出装置 | |
JPH07231682A (ja) | 超音波モータの駆動回路 | |
US6954043B2 (en) | Power window driving apparatus | |
CN1648680A (zh) | 用于检测冷却风扇故障的装置和方法 | |
KR0143315B1 (ko) | 무선전화기에서 병렬 연결된 전화기의 사용유무 판단회로 및 방법 | |
JP3731482B2 (ja) | 強電系バッテリの電圧センサ | |
JP4192004B2 (ja) | 電流検出回路 | |
JP2518291B2 (ja) | 電池容量警報装置 | |
JPH05260761A (ja) | インバータの負荷検出装置 | |
JP2745027B2 (ja) | ラベル検知装置 | |
KR100693646B1 (ko) | 차량의 배터리 단자 결선 감지 방법 | |
JP3807003B2 (ja) | A/d変換装置 | |
JPH07264869A (ja) | インバータおよびインバータの電流変化検出装置 | |
US6075348A (en) | Controller for car generator | |
KR100429561B1 (ko) | 인버터형 공기조화기의 입력 전류 확인 장치 | |
JPS6157842A (ja) | 降雨検出装置 | |
JP3613601B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040708 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060324 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070320 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |