JP3940352B2 - フィルタプレス及びフィルタプレスの圧搾方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルタプレス及びフィルタプレスの圧搾方法に係り、特に上下水道設備及び産業排水設備から排出されるスラリー(原液)を加圧して脱水すると共に、温水や水蒸気などの加熱媒体により加温して乾燥するフィルタプレス及びフィルタプレスの圧搾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルタプレスにおいて原液を機械的に脱水する場合、脱水ケーキの含水率には限界があり、限界値よりさらに脱水するために乾燥等の熱操作を付加することは例えば特開2001−232109号公報などで知られている。
【0003】
図10は、従来のフィルタプレスの概略側面図であり、前スタンド105と後スタンド106との間に配置された圧搾膜を設けた濾板104の圧搾膜部に加熱媒体(温水)を供給する加温機構が設けられている。そして、温水供給管124より各濾板104への温水の供給は、ホース129により接続されており、各濾板104が開板したり、開板するごとにその移動距離に応じて、ホース129が移動する(例えば、特許文献1参照。)。なお、125は各濾板104からの温水の排出のため各濾板104とホース129により接続された温水排出管である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−232109号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に、同時開板しケーキ排出を同時に行う濾布走行式フィルタプレスにおいて、濾板104の数が50枚程度に増加すると、濾板104の移動距離も大きくなり、ホース129の本数も増加し、長さも長くなって複雑になるという問題があった。また、濾板104に設けた加熱供給孔より加熱媒体を一方のスタンド側からのみ供給することも考えられるが、濾板104の数が多くなると、加熱媒体供給側スタンドとは反対側の濾板104では、加熱媒体の温度低下を生じ、ケーキの十分な乾燥ができないという問題がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、濾板が増加しても簡単な構造で、温水などの加熱媒体の供給を行うことのできるフィルタプレス及びフィルタプレスの圧搾方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
【0008】
本発明の第1態様によれば、前スタンドと後スタンド間で、移動可能に複数の濾板が前側濾板群と後側濾板群とに分けられて配列され、可動板の締付けにより、各隣接濾板間に濾布を介在させた状態で上記全ての濾板が締付けられて、上記隣接濾板間の濾布内に原液を供給して濾過を行なうとともに、上記各隣接濾板間の少なくともいずれか一方の濾板に備えられた圧搾膜を膨張させて圧搾濾過を行なうフィルタプレスにおいて、
上記前側濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した前側濾板群用加熱媒体供給孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔と、厚み方向に貫通した前側濾板群用加熱媒体排出孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を前スタンド側から上記各濾板の上記加熱媒体供給孔に供給し、上記各加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とするとともに、
上記後側濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した後側濾板群用加熱媒体供給孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔と、厚み方向に貫通した後側濾板群用加熱媒体排出孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記後側濾板群用加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を後スタンド側から上記各濾板の上記後側濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各後側濾板群用加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記後側濾板群用加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とすることを特徴とするフィルタプレスを提供する。
【0009】
本発明の第2態様によれば、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とは上記濾板において異なる位置に位置し、上記前側濾板群の濾板と上記後側濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした第1の態様に記載のフィルタプレスを提供する。
【0010】
本発明の第3態様によれば、上記前側濾板群を第1濾板群と第2濾板群とより構成し、上記後側濾板群を第3濾板群と第4濾板群とより構成し、
上記第1濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体供給孔をさらに備え、
上記第2濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通しかつ上記第1濾板群の各濾板の上記第2濾板群用加熱媒体供給孔に連通する第2濾板群用加熱媒体供給孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔と、厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体排出孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第2濾板群用加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、前スタンド側から上記第1濾板群の上記各濾板の上記第2濾板群用加熱媒体供給孔を通過して、上記各濾板の上記第2濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各第2濾板群用加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記第2濾板群用加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とするとともに、
上記第4濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体供給孔をさらに備え、
上記第3濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通しかつ上記第4濾板群の各濾板の上記第3濾板群用加熱媒体供給孔に連通する第3濾板群用加熱媒体供給孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔と、厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体排出孔と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第3濾板群用加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、後スタンド側から上記第4濾板群の上記各濾板の上記第3濾板群用加熱媒体供給孔を通過して、上記各濾板の上記第3濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各第3濾板群用加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記第3濾板群用加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とする第1又は2の態様に記載のフィルタプレスを提供する。
【0011】
本発明の第4態様によれば、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔とは上記濾板において異なる位置に位置し、上記第1濾板群の濾板と上記第2濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第2濾板群の濾板と上記第3濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第3濾板群の濾板と上記第4濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした第3の態様に記載のフィルタプレスを提供する。
【0012】
本発明の第5態様によれば、前スタンドと後スタンド間で、移動可能に複数の濾板が前側濾板群と後側濾板群とに分けられて配列された状態で、可動板の締付けにより、各隣接濾板間に濾布を介在させた状態で上記全ての濾板が締付けられて、上記隣接濾板間の濾布内に原液を供給して濾過を行なったのち、上記各隣接濾板間の少なくともいずれか一方の濾板に備えられた圧搾膜を膨張させて圧搾濾過を行なうとき、
上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、前スタンド側から上記前側濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した前側濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各加熱媒体供給孔から上記前側濾板群の上記各濾板の加熱媒体供給用連通孔を介して上記前側濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記前側濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾するとともに、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、後スタンド側から上記後側濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した後側濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各加熱媒体供給孔から上記後側濾板群の上記各濾板の加熱媒体供給用連通孔を介して上記後側濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記後側濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾し、
その後、上記前側及び後側濾板群の上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記前側及び後側濾板群の上記各濾板の加熱媒体排出用連通孔を介して、上記前側及び後側濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とすることを特徴とするフィルタプレスの圧搾方法を提供する。
【0013】
本発明の第6態様によれば、上記前側濾板群の濾板と上記後側濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした第5の態様に記載のフィルタプレスの圧搾方法を提供する。
【0014】
本発明の第7態様によれば、前スタンドと後スタンド間で、移動可能に複数の濾板が、第1濾板群と第2濾板群とを有する前側濾板群と、第3濾板群と第4濾板群とを有する後側濾板群とに分けられて配列された状態で、可動板の締付けにより、各隣接濾板間に濾布を介在させた状態で上記全ての濾板が締付けられて、上記隣接濾板間の濾布内に原液を供給して濾過を行なったのち、上記各隣接濾板間の少なくともいずれか一方の濾板に備えられた圧搾膜を膨張させて圧搾濾過を行なうとき、
上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、前スタンド側から上記第1濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第1濾板群用加熱媒体供給孔に供給するとともに、前スタンド側から上記第1濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体供給孔を通過させて上記第2濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体供給孔に供給して、上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の各濾板の上記各加熱媒体供給孔から上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の各濾板の加熱媒体供給用連通孔を介して上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾するとともに、
上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、後スタンド側から上記第4濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第4濾板群用加熱媒体供給孔に供給するとともに、後スタンド側から上記第4濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体供給孔を通過させて上記第3濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体供給孔に供給して、上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の各濾板の上記各加熱媒体供給孔から上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の各濾板の加熱媒体供給用連通孔を介して上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾し、
その後、上記第1〜第4濾板群の上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記第1〜第4濾板群の上記各濾板の加熱媒体排出用連通孔を介して、上記第1〜第4濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とすることを特徴とするフィルタプレスの圧搾方法を提供する。
【0015】
本発明の第8態様によれば、上記第1濾板群の濾板と上記第2濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第2濾板群の濾板と上記第3濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第3濾板群の濾板と上記第4濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした第7の態様に記載のフィルタプレスの圧搾方法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
本発明の一実施形態にかかるフィルタプレス1及びフィルタプレスの圧搾方法を図1〜図9に基づいて詳細に説明する。
【0018】
上記フィルタプレス1は、前スタンド2と、後スタンド3と、前スタンド2と後スタンド3との両側部間に夫々渡した一対のサイドバー7,7上に上側の両側突出耳部4a,4aが摺動可能に載置された状態で前後方向に移動しうるポリプロピレンなどの合成樹脂製の多数の濾板4,…,4とを備える。油圧シリンダなどの濾板締付装置8により可動板6を、前スタンド2に固定された固定板5側へ押すことにより、全ての濾板4,…,4は固定板5側へ締付けられ、又は、可動板6をを逆に移動することにより、全ての濾板4,…,4間の締付け状態を解放して開板される。また、隣接する濾板4,4は相互に連結リング(図示せず)で連結し、濾板締付装置8により可動板6を後スタンド3側へ後退させることにより、所定の間隔で、各濾板4を一斉に開板することができる。
【0019】
図1に示すように、上記濾板4,…,4を複数の群、例えば濾板10枚ずつの4つの濾板群G1〜G4に4分割する。各濾板4は、その前後面に圧搾膜18がそれぞれ張設されており、各濾板群の各濾板4の上部中央部には原液供給孔21を厚さ方向に貫通して設ける。
【0020】
第1濾板群G1の各濾板4は、図2に示すように、前スタンド側より見た、右上の耳部4a、右下の耳部4b、左上の耳部4a、左下の耳部4bに濾液排出孔23をそれぞれ厚さ方向に貫通して設けると共に、加熱媒体の一例としての温水供給のための第1濾板群用温水供給孔25Aを左下の耳部4bに、温水排出のための温水排出孔27Aを右上の耳部4aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。なお、これらの温水供給孔25A及びの第1濾板群用温水排出孔27Aに連通する孔は、後述する第2濾板群G2の濾板4の対応する耳部には形成されていない。また、第1濾板群G1の各濾板4は、第2濾板群G2の濾板4への第2濾板群用温水供給孔25Bを、右下の耳部4bに、第2濾板群用温水排出孔27Bを左上の耳部4aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。なお、これらの温水供給孔25B及び温水排出孔27Bと、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間とを連通する連通孔は第1濾板群G1の濾板4には形成されていない。
【0021】
第1濾板群G1の各濾板4の各濾液排出孔23は、濾板中央の凹部4cに対応する圧搾膜18の濾過床18cに、濾板4を貫通する連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fにより連通しており、圧搾膜18の濾過床18cの濾液を、連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fを介して各濾液排出孔23内に回収可能とする。また、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間は、左下の耳部4bの温水供給孔25Aと、濾板4を貫通する連通孔4dで連通するとともに、右上の耳部4aの温水排出孔27Aと、濾板4を貫通する連通孔4eで連通して、温水が、温水供給孔25A及び連通孔4dを通して各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて圧搾膜18を膨張可能とする一方、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給された温水を、連通孔4e及び温水排出孔27Aを通して排出して圧搾膜18を非膨張状態に戻せるようにする。
【0022】
第2濾板群G2の各濾板4は、図3に示すように、前スタンド側より見た、右上の耳部4a、右下の耳部4b、左上の耳部4a、左下の耳部4bに濾液排出孔23をそれぞれ厚さ方向に貫通して設けると共に、温水供給孔25Bを右下の耳部4bに、温水排出孔27Bを左上の耳部4aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。各濾液排出孔23は、濾板中央の凹部4cに対応する圧搾膜18の濾過床18cに、濾板4を貫通する連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fにより連通しており、圧搾膜18の濾過床18cの濾液を、連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fを介して各濾液排出孔23内に回収可能とする。また、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間は、右下の耳部4bの温水供給孔25Bと、濾板4を貫通する連通孔4dで連通するとともに、左上の耳部4aの温水排出孔27Bと、濾板4を貫通する連通孔4eで連通して、温水が、温水供給孔25B及び連通孔4dを通して各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて圧搾膜18を膨張可能とする一方、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給された温水を、連通孔4e及び温水排出孔27Bを通して排出して圧搾膜18を非膨張状態に戻せるようにする。
【0023】
なお、上記第1濾板群用温水供給孔25Aと上記第2濾板群用温水供給孔25Bとは異なる位置に位置し、上記第1濾板群G1の濾板4と上記第2濾板群G2の濾板4とが上記濾布13A,13Bを介して締付けられても、上記第1濾板群用温水供給孔25Aと上記第2濾板群用温水供給孔25Bとが連通せず、上記第1濾板群用温水供給孔25Aへの温水供給と上記第2濾板群用温水供給孔25Bへの温水供給が独立的に行なえる。
【0024】
なお、上記第2濾板群用温水供給孔25Bと後述する第3濾板群用温水供給孔25Cとは異なる位置に位置し、上記第2濾板群G2の濾板4と上記第3濾板群G3の濾板4とが上記濾布13A,13Bを介して締付けられても、上記第2濾板群用温水供給孔25Bと上記第3濾板群用温水供給孔25Cとが連通せず、上記第2濾板群用温水供給孔25Bへの温水供給と上記第3濾板群用温水供給孔25Cへの温水供給が独立的に行なえる。具体的には、上記第2濾板群G2の各濾板4の左下の耳部4bの濾液排出孔23の下方には貫通孔を配置せず、この部分に、上記第3濾板群G3の各濾板4の左下の耳部4bの温水供給孔25Cが対向するようにして、温水供給孔25C,…,25Cが連通して形成される通路を、上記第2濾板群G2の第3濾板群G3側端部の濾板4の耳部4bで閉鎖するようにしている。また、上記第2濾板群G2の各濾板4の右上の耳部4aの濾液排出孔23の上方には貫通孔を配置せず、この部分に、上記第3濾板群G3の各濾板4の右上の耳部4aの温水排出孔27Cが対向するようにして、温水排出孔27C,…,27Cが連通して形成される通路を、上記第2濾板群G2の第3濾板群G3側端部の濾板4の耳部4aで閉鎖するようにしている。
【0025】
なお、上記第3濾板群用温水供給孔25Cと後述する第4濾板群用温水供給孔25Dとは異なる位置に位置し、上記第3濾板群G3の濾板4と上記第4濾板群G4の濾板4とが上記濾布13A,13Bを介して締付けられても、上記第3濾板群用温水供給孔25Cと上記第4濾板群用温水供給孔25Dとが連通せず、上記第3濾板群用温水供給孔25Cへの温水供給と上記第4濾板群用温水供給孔25Dへの温水供給が独立的に行なえる。
【0026】
第3濾板群G3の各濾板4は、図4に示すように、前スタンド側より見た、右上の耳部4a、右下の耳部4b、左上の耳部4a、左下の耳部4bに濾液排出孔23をそれぞれ厚さ方向に貫通して設けると共に、第3濾板群用温水供給孔25Cを左下の耳部4bに、第3濾板群用温水排出孔27Cを右上の耳部4aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。各濾液排出孔23は、濾板中央の凹部4cに対応する圧搾膜18の濾過床18cに、濾板4を貫通する連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fにより連通しており、圧搾膜18の濾過床18cの濾液を連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fを介して各濾液排出孔23内に回収可能とする。また、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間は、左下の耳部4bの温水供給孔25Cと、濾板4を貫通する連通孔4dで連通するとともに、右上の耳部4aの温水排出孔27Cと、濾板4を貫通する連通孔4eで連通して、温水が、温水供給孔25C及び連通孔4dを通して各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて圧搾膜18を膨張可能とする一方、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給された温水を、連通孔4e及び温水排出孔27Cを通して排出して圧搾膜18を非膨張状態に戻せるようにする。
【0027】
第4濾板群G4の各濾板4は、図5に示すように、前スタンド側より見た、右上の耳部4a、右下の耳部4b、左上の耳部4a、左下の耳部4bに濾液排出孔23をそれぞれ厚さ方向に貫通して設けると共に、第4濾板群用温水供給孔25Dを右下の耳部4bに、第4濾板群用温水排出孔27Dを左上の耳部4aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。なお、これらの温水供給孔25D及び温水排出孔27Dに連通する孔は、第3濾板群G3の濾板4の対応する耳部には形成されていない。また、第4濾板群G4の各濾板4は、第3濾板群G3の濾板4への温水供給孔25Cを左下の耳部4bに、温水排出孔27Cを右上の耳部4aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。なお、これらの温水供給孔25C及び温水排出孔27Cと、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間とを連通する連通孔は第4濾板群G4の濾板4には形成されていない。
【0028】
第4濾板群G4の各濾板4の各濾液排出孔23は、濾板中央の凹部4cに対応する圧搾膜18の濾過床18cに、濾板4を貫通する連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fにより連通しており、圧搾膜18の濾過床18cの濾液を、連通孔4f及び圧搾膜18の濾液排出孔18fを介して各濾液排出孔23内に回収可能とする。また、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間は、右下の耳部4bの温水供給孔25Dと、濾板4を貫通する連通孔4dで連通するとともに、左上の耳部4aの温水排出孔27Dと、濾板4を貫通する連通孔4eで連通して、温水が、温水供給孔25D及び連通孔4dを通して各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて圧搾膜18を膨張可能とする一方、各濾板4の凹部4cと圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給された温水を、連通孔4e及び温水排出孔27Dを通して排出して圧搾膜18を非膨張状態に戻せるようにする。
【0029】
前スタンド2に固定された固定板5は、図6に示すように、上部中央部には、各濾板群の各濾板4の上部中央部の原液供給孔21に連通する原液供給管20を設ける。また、固定板5の右上の耳部5a、右下の耳部5b、左上の耳部5a、左下の耳部5bに上記各濾板群の各濾板4の濾液排出孔23と連通する濾液排出管22をそれぞれ厚さ方向に貫通して設けると共に、第1濾板群G1の濾板4への温水供給孔25Aに連通する温水供給管24Aを左下の耳部5bに、第2濾板群G2の濾板4への温水供給孔25Bに連通する温水供給管24Bを右下の耳部5bにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。また、第1濾板群G1の各濾板4の温水排出孔27Aに連通する温水排出管26Aを右上の耳部5aに、第2濾板群G2の各濾板4への温水排出孔27Bに連通する温水排出管26Bを左上の耳部5aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。
【0030】
可動板6は、図7に示すように、後スタンド側より見て、第3濾板群G3の濾板4の温水供給孔25Cに連通する温水供給管24Cを右下の耳部6bに、第4濾板群G4の濾板4の温水供給孔25Dに連通する温水供給管24Dを左下の耳部6bにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。また、第3濾板群G3の各濾板4の温水排出孔27Cに連通する温水排出管26Cを左上の耳部6aに、第4濾板群G4の各濾板4の温水排出孔27Dに連通する温水排出管26Dを右上の耳部6aにそれぞれ厚さ方向に貫通して設ける。
【0031】
上記濾板締付装置8、原液供給管20に原液供給制御弁(図示せず)を介して接続された原液供給ポンプ(図示せず)、原液供給ポンプから原液供給管20への原液供給量を制御する原液供給制御弁、温水供給管24Aと温水供給管24Bと温水供給管24Cと温水供給管24Dとに第1〜第4濾板群用温水供給制御弁(図示せず)をそれぞれ介して接続された温水ボイラ(図示せず)、温水供給管24Aと温水供給管24Bと温水供給管24Cと温水供給管24Dとへの温水供給量をそれぞれ制御する第1〜第4濾板群用温水供給制御弁、駆動軸9,9を正逆同期駆動させる減速機付きモータ(図示せず)、温水排出管26A〜26Dの排出経路に配置されて排出動作を制御する第1〜第4濾板群用温水排出制御弁(図示せず)は、それぞれ、図示しない制御装置に接続されて、この制御装置により、濾板締付け、原液供給、濾過、温水供給、圧搾濾過、温水排出、濾板開板、ケーキ排出などのそれぞれ動作が自動的に制御可能となっている。
【0032】
一方、図8に示すように、前後スタンド2、3の上部両側間に夫々回転可能に断面多角形状の駆動軸9,9を支持し、各濾板4の上方両側において左、右一対でかつ前後一対の巻取プーリ10,11が上記駆動軸9,9にそれぞれ嵌合している。減速機付きモータ(図示せず)の正逆回転駆動により、左右一対の駆動軸9,9は正逆回転駆動される。上記左、右の前後一対の巻取プーリ10,…,10,11,…,11において、図9に示すように、それぞれの一端を左右の巻取プーリ10,10に係止したワイヤ12,12を巻掛け、かつ、それぞれの他端を、濾布13A,13Bを吊支持した濾布吊棒14のそれぞれの端部に取付けた連結金具に締結する。また、各濾板4の下部に取付けた左右一対の支持金具15,15に一対の案内ローラ16,17を回転自在に軸承している。濾布13A,13Bは、図9に示すように、各隣接濾板間の各2枚の濾布13A,13Bを1組とし、各一対の濾布13A,13Bの上端部は、1つの濾布吊棒14に取付けられる。上記濾布13Aの下部は案内ローラ16に掛け回される一方、上記濾布13Bの下部は案内ローラ17に掛け回され、各々の濾布13A、13Bの下端部は濾布取付具に取付けられている。そして、上記濾布取付具の下端部を係止したワイヤ12,12が左右の巻取プーリ11,11に上記巻取プーリ10,10へのワイヤ12,12の巻掛け方向(例えば正面より見て右巻方向)とは逆方向(例えば正面より見て左巻方向)の巻掛けとなるようにして取付けられる。
【0033】
なお、各濾板群Gの各濾板4の各耳部に設けられた各種貫通孔24A〜24D,25A〜25D,26A〜26D,27A〜27Dの周囲前後にはパッキンを配置して、濾板締付け時に対向する各種貫通孔の周囲同士が互いに密着連結されるようにしている。
【0034】
次に、上記構成のフィルタプレスの圧搾方法について説明する。
【0035】
図1に示すフィルタプレス1において、制御装置の制御によって濾板締付装置8の駆動により、可動板6を、前スタンド2に固定された固定板5側へ押す。これにより、濾板4,…,4を固定板5側へ締付けて、各隣接濾板4,4間に濾布13A,13Bを挟み込み、各隣接濾板4,4間の圧搾膜18,18の濾過床18c,18c間でかつ濾布13A,13B間で濾室を形成する。この状態で、原液を、原液供給ポンプ(図示せず)により、原液供給管20を介して所定時間、各濾室内に供給し、各濾室で濾過工程を行なう。濾布13A,13Bにて固液分離された濾液は、濾布13A,13Bを通過して各圧搾膜18の濾過床18cの表面に上下方向沿いに形成された濾液溝、各濾液排出孔18f、及び、各濾液排出孔23を経由し、各濾液排出管22より、固定板側からフィルタプレス外に排出され、各濾室内にケーキが形成される。
【0036】
次に、温水ボイラ(図示せず)で80℃に加温された温水を圧送し、各濾板4に取付けられた各圧搾膜18を加圧することにより、各濾室内のケーキは乾燥圧搾される(乾燥圧搾工程)。
【0037】
具体的には、上記温水ボイラから前スタンド側の固定板5の左下の耳部5bの温水供給管24Aより供給された温水は、第1濾板群G1の濾板4,…,4の左下の耳部4b,…,4bの温水供給孔25A,…,25Aに供給され、各温水供給孔25Aから連通孔4dを介して各濾板4の凹部4cと各圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて、第1濾板群G1の各濾板4の各圧搾膜18を所定の圧力で加圧、加温することにより、濾布13A,13Bを介して対向して隣接する圧搾膜18,18間の濾室内のケーキが乾燥圧搾される。
【0038】
また、上記温水ボイラから前スタンド側の固定板5の右下の耳部5bの温水供給管24Bより供給された温水は、第1濾板群G1の濾板4,…,4の温水供給孔25B,…,25Bを経由し、第2濾板群G2の濾板4,…,4の温水供給孔25B,…,25Bに供給され、各温水供給孔25Bから連通孔4dを介して各濾板4の凹部4cと各圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて、第2濾板群G2の各濾板4の各圧搾膜18を所定の圧力で加圧、加温することにより、濾布13A,13Bを介して対向して隣接する圧搾膜18,18間の濾室内のケーキが乾燥圧搾される。
【0039】
また、上記温水ボイラから後スタンド側の可動板6の右下の耳部6bの温水供給管24Cより供給された温水は、第4濾板群G4の濾板4,…,4の温水供給孔25C,…,25Cを経由し、第3濾板群G3の濾板4,…,4の温水供給孔25C,…,25Cに供給され、各温水供給孔25Cから連通孔4dを介して各濾板4の凹部4cと各圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて、第3濾板群G3の各濾板4の各圧搾膜18を所定の圧力で加圧、加温することにより、濾布13A,13Bを介して対向して隣接する圧搾膜18,18間の濾室内のケーキが乾燥圧搾される。
【0040】
また、上記温水ボイラから後スタンド側の可動板6の左下の耳部6bの温水供給管24Dより供給された温水は、第4濾板群G4の濾板4,…,4の温水供給孔25D,…,25Dに供給され、各温水供給孔25Dから連通孔4dを介して各濾板4の凹部4cと各圧搾膜18の濾過床18cとの間の加圧用空間に供給されて、第4濾板群G4の各濾板4の各圧搾膜18を所定の圧力で加圧、加温することにより、濾布13A,13Bを介して対向して隣接する圧搾膜18,18間の濾室内のケーキが乾燥圧搾される。
【0041】
なお、乾燥圧搾工程においては真空ポンプを用いて、濾液排出ラインを利用し、濾布13A,13Bの外面(濾室と反対側)を減圧雰囲気下にすることにより、ケーキの乾燥をより効果的に行うこともできる。
【0042】
また、乾燥圧搾工程が所定時間行なわれて、乾燥圧搾工程が終了したとき、第1〜第4濾板群用温水排出制御弁を閉状態から開状態に切り替えることにより、各加圧用空間内に供給保持されていた温水は、各々の温水排出孔27A〜27Dを経由し、温水排出管26A〜26Dよりそれぞれ排出される。
【0043】
本実施形態においては、濾板4としてはすべて圧搾濾板を用いて乾燥、圧搾を行っているので、濾室内のケーキは、両側から圧搾膜18,18により加圧乾燥圧搾されて、より効率よく乾燥圧搾を行うことができるようにしている。しかしながら、圧搾濾板と普通濾板を交互に配置して、圧搾濾板に設けた圧搾膜18を普通濾板側に膨張させて、濾室内のケーキを乾燥圧搾することもできる。
【0044】
次に、濾板締付装置8を逆駆動して可動板6を後退させ、全ての濾板4,…,4を同時的に開板し、ケーキ排出工程として各濾室内のケーキの排出を行う。本実施形態のケーキ排出工程は、濾板上方の一対の駆動軸9,9の同期駆動により、巻付プーリ10,…,10,11,…,11が駆動され、それぞれの濾布13A,…,13A,13B,…,13Bがワイヤ12,…,12に導びかれて下方に同時に走行することにより、それぞれの濾布からのケーキの排出がなされる。
【0045】
なお、濾布走行時に、濾布洗浄水を所定位置に噴出することにより濾布面は清浄に保持される。
【0046】
上記実施形態によれば、各濾板4の耳部4a,4bに厚さ方向に貫通した温水供給孔25A,25B,25C,25D及び温水排出孔27A,27B,27C,27Dを備えることにより加熱媒体供給用ホースや加熱媒体排出用ホースを不要とし、かつ、多数の濾板4,…,4を前スタンド側と後スタンド側とに少なくとも2分割、好ましくは4分割して、前スタンド側に近い濾板群と、後スタンド側に近い濾板群とに分けて、それぞれ近い側のスタンド側から温水や水蒸気などの加熱媒体を供給するようにしている。この結果、濾板が増加しても簡単な構造で、加熱媒体の供給を行うことができ、製造コストを著しく低下することができる。また、構造が簡単で、保全も容易であるため、フィルタプレスの運転を安定して長寿命で維持することができる。また、フィルタプレスを2個以上の群に分割して温水などの加熱媒体をフィルタプレスの前側及び後側よりそれぞれ供給しているので、加熱媒体の温度低下も少なく、温度のバラツキの少ない状態で良好な乾燥圧搾を行うことができ、脱水率の低いケーキを得ることができる。
【0047】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
【0048】
例えば、本実施形態は、全ての濾板4,…,4を同時開板し、濾布走行式のケーキ排出を行ったが、濾板4,…,4を一枚ずつ開板し、ケーキ排出を行うこともできる。
【0049】
また、本実施形態において、フィルタプレス1の濾板4,…,4を4つの濾板群G1〜G4に分割し、温水をフィルタプレス1の前後に分けて同時的に供給するようにしているが、濾板4,…,4が多くなった場合、少なくとも2群に分割して供給するようにすればよい。2群に分割した場合は、固定板5側に第1濾板群G1の各濾板4への温水供給管と温水排出管を各1ヶ設け、可動板6側に、第2濾板群G2の各濾板4への温水供給管と温水排出管を各1ヶ設ければよい。
【0050】
また、濾板4が多くなって6群に分割する場合は、固定板5側に第1濾板群の各濾板、第2濾板群の各濾板、第3濾板群の各濾板への温水供給管と温水排出管を各3ヶ設け、可動板6側に、第4濾板群の各濾板、第5濾板群の各濾板、第6濾板群の各濾板4への温水供給管と温水排出管を各3ヶ設ければよい。
【0051】
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明にかかるフィルタプレスにおいては、各濾板に厚さ方向に貫通した加熱媒体供給孔及び加熱媒体排出孔を備えることにより加熱媒体供給用ホースや加熱媒体排出用ホースを不要とし、かつ、複数の濾板を前スタンド側と後スタンド側とに少なくとも2分割、好ましくは4分割して、前スタンド側に近い濾板群と、後スタンド側に近い濾板群とに分けて、それぞれ近い側のスタンド側から温水や水蒸気などの加熱媒体を供給するようにしている。この結果、濾板が増加しても簡単な構造で、加熱媒体の供給を行うことができ、製造コストを著しく低下することができる。また、構造が簡単で、保全も容易であるため、フィルタプレスの運転を安定して長寿命で維持することができる。また、フィルタプレスを2個以上の群に分割して温水などの加熱媒体をフィルタプレスの前側及び後側よりそれぞれ供給しているので、加熱媒体の温度低下も少なく、温度のバラツキの少ない状態で良好な乾燥圧搾を行うことができ、脱水率の低いケーキを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるフィルタプレスの概略側面図である。
【図2】 上記フィルタプレスの第1濾板群の濾板の正面図である。
【図3】 上記フィルタプレスの第2濾板群の濾板の正面図である。
【図4】 上記フィルタプレスの第3濾板群の濾板の正面図である。
【図5】 上記フィルタプレスの第4濾板群の濾板の正面図である。
【図6】 上記フィルタプレスの固定板の正面図である。
【図7】 上記フィルタプレスの可動板の背面図である。
【図8】 上記フィルタプレスの第4濾板群の濾板における概略正面図である。
【図9】 上記フィルタプレスの濾板駆動の構成図である。
【図10】 従来のフィルタプレスの概略側面図である。
【符号の説明】
1…フィルタプレス、2…前スタンド、3…後スタンド、4…濾板、4a,4b…耳部、4c…凹部、4d,4e,4f…連通孔、5…固定板、5a,5b…耳部、6…可動板、6a,6b…耳部、7…サイドバー、8…濾板締付装置、9…駆動軸、10…巻取プーリ、11…巻取プーリ、12…ワイヤ、13A,13B…濾布、14…濾布吊棒、15…支持金具、16…案内ローラ、17…案内ローラ、18…圧搾膜、18c…濾過床、18f…濾液排出孔、20…原液供給管、21…原液供給孔、22…濾液排出管、23…濾液排出孔、24A,24B,24C,24D…温水供給管、25A,25B,25C,25D…温水供給孔、26A,26B,26C,26D…温水排出管、27A,27B,27C,27D…温水排出孔、G1〜G4…第1〜第4濾板群。
Claims (8)
- 前スタンド(2)と後スタンド(3)間で、移動可能に複数の濾板(4)が前側濾板群(G1)と後側濾板群(G4)とに分けられて配列され、可動板(6)の締付けにより、各隣接濾板間に濾布(13A,13B)を介在させた状態で上記全ての濾板が締付けられて、上記隣接濾板間の濾布内に原液を供給して濾過を行なうとともに、上記各隣接濾板間の少なくともいずれか一方の濾板に備えられた圧搾膜(18)を膨張させて圧搾濾過を行なうフィルタプレスにおいて、
上記前側濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した前側濾板群用加熱媒体供給孔(25A)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔(4d)と、厚み方向に貫通した前側濾板群用加熱媒体排出孔(27A)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔(4e)とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を前スタンド側から上記各濾板の上記加熱媒体供給孔に供給し、上記各加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とするとともに、
上記後側濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した後側濾板群用加熱媒体供給孔(25D)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔(4d)と、厚み方向に貫通した後側濾板群用加熱媒体排出孔(27D)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記後側濾板群用加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔(4e)とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を後スタンド側から上記各濾板の上記後側濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各後側濾板群用加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記後側濾板群用加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とすることを特徴とするフィルタプレス。 - 上記前側濾板群用加熱媒体供給孔(25A)と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔(25D)とは上記濾板において異なる位置に位置し、上記前側濾板群の濾板と上記後側濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした請求項1に記載のフィルタプレス。
- 上記前側濾板群を第1濾板群と第2濾板群(G2)とより構成し、上記後側濾板群を第3濾板群(G3)と第4濾板群とより構成し、
上記第1濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体供給孔(25B)をさらに備え、
上記第2濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通しかつ上記第1濾板群の各濾板の上記第2濾板群用加熱媒体供給孔(25B)に連通する第2濾板群用加熱媒体供給孔(25B)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔(4d)と、厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体排出孔(27B)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第2濾板群用加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔(4e)とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、前スタンド側から上記第1濾板群の上記各濾板の上記第2濾板群用加熱媒体供給孔を通過して、上記各濾板の上記第2濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各第2濾板群用加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記第2濾板群用加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とするとともに、
上記第4濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体供給孔(25C)をさらに備え、
上記第3濾板群の各濾板は、厚み方向に貫通しかつ上記第4濾板群の各濾板の上記第3濾板群用加熱媒体供給孔(25C)に連通する第3濾板群用加熱媒体供給孔(25C)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔とを連通させる加熱媒体供給用連通孔(4d)と、厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体排出孔(27C)と、上記各濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間と上記第3濾板群用加熱媒体排出孔とを連通させる加熱媒体排出用連通孔(4e)とを備えて、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、後スタンド側から上記第4濾板群の上記各濾板の上記第3濾板群用加熱媒体供給孔を通過して、上記各濾板の上記第3濾板群用加熱媒体供給孔に供給し、上記各第3濾板群用加熱媒体供給孔から上記加熱媒体供給用連通孔を介して上記濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給して、上記圧搾膜を膨張させる一方、上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記加熱媒体排出用連通孔を介して上記第3濾板群用加熱媒体排出孔に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とする請求項1又は2に記載のフィルタプレス。 - 上記第1濾板群用加熱媒体供給孔(25A)と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔(25B)と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔(25C)と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔(25D)とは上記濾板において異なる位置に位置し、上記第1濾板群の濾板と上記第2濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第2濾板群の濾板と上記第3濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第3濾板群の濾板と上記第4濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした請求項3に記載のフィルタプレス。 - 前スタンド(2)と後スタンド(3)間で、移動可能に複数の濾板(4)が前側濾板群(G1)と後側濾板群(G4)とに分けられて配列された状態で、可動板(6)の締付けにより、各隣接濾板間に濾布(13A,13B)を介在させた状態で上記全ての濾板が締付けられて、上記隣接濾板間の濾布内に原液を供給して濾過を行なったのち、上記各隣接濾板間の少なくともいずれか一方の濾板に備えられた圧搾膜(18)を膨張させて圧搾濾過を行なうとき、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、前スタンド側から上記前側濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した前側濾板群用加熱媒体供給孔(25A)に供給し、上記各加熱媒体供給孔から上記前側濾板群の上記各濾板の加熱媒体供給用連通孔(4d)を介して上記前側濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記前側濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾するとともに、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、後スタンド側から上記後側濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した後側濾板群用加熱媒体供給孔(25D)に供給し、上記各加熱媒体供給孔から上記後側濾板群の上記各濾板の加熱媒体供給用連通孔(4d)を介して上記後側濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記後側濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾し、
その後、上記前側及び後側濾板群の上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記前側及び後側濾板群の上記各濾板の加熱媒体排出用連通孔(4e)を介して、上記前側及び後側濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した加熱媒体排出孔(27A,27D)に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とすることを特徴とするフィルタプレスの圧搾方法。 - 上記前側濾板群の濾板と上記後側濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記前側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記後側濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした請求項5に記載のフィルタプレスの圧搾方法。
- 前スタンド(2)と後スタンド(3)間で、移動可能に複数の濾板(4)が、第1濾板群(G1)と第2濾板群(G2)とを有する前側濾板群(G1)と、第3濾板群(G3)と第4濾板群(G4)とを有する後側濾板群(G4)とに分けられて配列された状態で、可動板(6)の締付けにより、各隣接濾板間に濾布(13A,13B)を介在させた状態で上記全ての濾板が締付けられて、上記隣接濾板間の濾布内に原液を供給して濾過を行なったのち、上記各隣接濾板間の少なくともいずれか一方の濾板に備えられた圧搾膜(18)を膨張させて圧搾濾過を行なうとき、
上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、前スタンド側から上記第1濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第1濾板群用加熱媒体供給孔(25A)に供給するとともに、前スタンド側から上記第1濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体供給孔(25B)を通過させて上記第2濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第2濾板群用加熱媒体供給孔(25B)に供給して、上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の各濾板の上記各加熱媒体供給孔から上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の各濾板の加熱媒体供給用連通孔(4d)を介して上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記第1濾板群の各濾板及び上記第2濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾するとともに、上記圧搾膜を膨張させる加熱媒体を、後スタンド側から上記第4濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第4濾板群用加熱媒体供給孔(25D)に供給するとともに、後スタンド側から上記第4濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体供給孔(25C)を通過させて上記第3濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した第3濾板群用加熱媒体供給孔(25C)に供給して、上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の各濾板の上記各加熱媒体供給孔から上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の各濾板の加熱媒体供給用連通孔(4d)を介して上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の上記濾板と上記圧搾膜との間の加圧用空間内に供給して上記圧搾膜を膨張させて、上記第3濾板群の各濾板及び上記第4濾板群の上記各濾室内のケーキを乾燥圧搾し、
その後、上記第1〜第4濾板群の上記各濾板と上記圧搾膜との間の上記加圧用空間内に供給された上記加熱媒体を上記第1〜第4濾板群の上記各濾板の加熱媒体排出用連通孔(4e)を介して、上記第1〜第4濾板群の上記各濾板の厚み方向に貫通した加熱媒体排出孔(27A〜27D)に排出させることにより、上記圧搾膜を非膨張状態とすることを特徴とするフィルタプレスの圧搾方法。 - 上記第1濾板群の濾板と上記第2濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第1濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第2濾板群の濾板と上記第3濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第2濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえ、
上記第3濾板群の濾板と上記第4濾板群の濾板とが上記濾布を介して締付けられても、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔とが連通せず、上記第3濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給と上記第4濾板群用加熱媒体供給孔への加熱媒体供給が独立的に行なえるようにした請求項7に記載のフィルタプレスの圧搾方法。
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