JP3940268B2 - 携帯型電子メール端末およびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メール機能を備えた携帯電話端末や携帯情報端末などの携帯型電子メール端末および前記携帯型電子メール端末にて実行されるプログラムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電気通信技術や情報処理技術などの進歩に伴って、電子メール機能を備えた携帯電話端末や携帯情報端末などの携帯型電子メール端末が広く普及している。ところで、この種のものにおいて、使用者は、電子メールアドレスを入力する場合には、その入力しようとする電子メールアドレスを構成する文字を1文字ずつ入力する必要があった。
【0003】
その一方で、これら携帯電話端末や携帯情報端末においては、小形化および軽量化が要望されているという事情から、一般的には、キーの大きさが比較的小さく、特に、携帯電話端末においては、キーの数が比較的少なく、例えばキーの操作回数の違いにより、互いに異なる文字を入力する構成となっている。
【0004】
このような事情から、電子メールアドレスを入力する場合に、その入力しようとする電子メールアドレスを構成する文字を1文字ずつ入力するという従来のものは、使用者に煩雑なキーの操作を強いるものであり、操作性に劣るものであった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子メールアドレスを入力するに際して、操作性の向上を図ることができる携帯型電子メール端末およびプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の携帯型電子メール端末によれば、ドメイン名記憶手段は、電子メールアドレスのドメイン名の全体または一部を記憶し、制御手段は、電子メールアドレスを入力した後に、操作手段において電子メールの送信動作を設定するための操作が行われたときに、入力されている前記電子メールアドレスにアットマークの記号が入力されているか否かを判定し、前記電子メールアドレスに前記アットマークの記号が入力されていないときドメイン名を付加するかどうかのメッセージを表示し、その後のユーザーの所定操作により、前記ドメイン名記憶手段に記憶させているドメイン名の全体または一部を表示手段に表示させた後、ユーザーの所定操作によって、前記表示手段に表示させたドメイン名の全体または一部を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することが可能である。
【0007】
すなわち、このものによれば、電子メールの送信動作を設定するための操作が行われると、電子メールアドレスのドメイン名の全体または一部を表示し、その表示したドメイン名の全体または一部を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、電子メールの送信動作を設定するための操作を行うことにより、電子メールアドレスを構成する文字を1文字ずつ入力することがなく、ドメイン名の全体または一部を自動的に入力することができ、これによって、操作性の向上を図ることができる。
【0018】
請求項記載の携帯型電子メール端末によれば、アドレス帳記憶手段は、制御手段が操作手段において電子メールアドレスを登録するための操作が行われたことに応じて登録した電子メールアドレスをアドレス帳として記憶し、ドメイン名記憶手段は、アドレス帳記憶手段がアドレス帳として記憶している電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を記憶する。
【0019】
すなわち、このものによれば、アドレス帳として記憶している電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を表示し、その表示したドメイン名の全体または一部を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、過去にアドレス帳として登録させた電子メールのドメイン名の全体または一部を自動的に入力することができる。
【0020】
請求項記載の携帯型電子メール端末によれば、送信履歴記憶手段は、制御手段が過去に送信させた電子メールを送信履歴として記憶し、ドメイン名記憶手段は、送信履歴記憶手段が送信履歴として記憶している電子メールの送信先を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を記憶する。
【0021】
すなわち、このものによれば、送信履歴として記憶している電子メールの送信先を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を表示し、その表示したドメイン名の全体または一部を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、過去に送信させた電子メールの送信先の電子メールアドレスのドメイン名の全体または一部を自動的に入力することができる。
【0022】
請求項記載の携帯型電子メール端末によれば、受信履歴記憶手段は、制御手段が過去に受信させた電子メールを受信履歴として記憶し、ドメイン名記憶手段は、受信履歴記憶手段が受信履歴として記憶している電子メールの送信元を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を記憶する。
【0023】
すなわち、このものによれば、受信履歴として記憶している電子メールの送信元を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を表示し、その表示したドメイン名の全体または一部を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、過去に受信させた電子メールの送信元の電子メールアドレスのドメイン名の全体または一部を自動的に入力することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を電子メール機能を備えた携帯電話端末に適用した第1実施例について、図1ないし図14を参照して説明する。
まず、図2は、携帯電話端末の電気的な構成を機能ブロック図として示している。携帯電話端末1において、制御部2(本発明でいう制御手段)は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、制御部2は、無線通信部3、音声入出力部4、キーパッド5(本発明でいう操作手段)、ディスプレイ6(本発明でいう表示手段)、タイマ部7、アドレス帳記憶部8(本発明でいうアドレス帳記憶手段)、送信メール記憶部9(本発明でいう送信履歴記憶手段)、受信メール記憶部10(本発明でいう受信履歴記憶手段)およびドメイン名記憶部11(本発明でいうドメイン名記憶手段)を接続している。
【0029】
マイク12は、送話音声を入力すると、その入力した送話音声を音声信号から電気信号に変換して送話信号を生成し、その生成した送話信号を音声入出力部4に出力し、音声入出力部4は、マイク12から送話信号を入力すると、その入力した送話信号を音声処理し、制御部2を通じて無線通信部3に出力する。そして、無線通信部3は、音声入出力部4から制御部2を通じて送話信号を入力すると、その入力した送話信号を無線処理し、アンテナ13から所定の周波数帯域(例えば1.5GHz帯域)の電波として放射する。
【0030】
また、無線通信部3は、アンテナ13が所定の周波数帯域(例えば1.5GHz帯域)の電波を捕捉すると、その電波を無線処理して受話信号を生成し、その生成した受話信号を制御部2を通じて音声入出力部4に出力する。そして、音声入出力部4は、無線通信部3から制御部2を通じて受話信号を入力すると、その入力した受話信号を音声処理してレシーバ14に出力し、レシーバ14は、音声入出力部4から受話信号を入力すると、その入力した受話信号を電気信号から音声信号に変換して受話音声を生成し、その生成した受話音声を出力する。
【0031】
キーパッド5は、使用者が「数字」キー、「F(ファンクション)」キー、 「クリア」キーなどのいずれかのキーを操作したことに応じて、そのキーの操作を示すキー操作信号を制御部2に出力する。ディスプレイ6は、制御部2から表示指令信号を入力すると、その入力した表示指令信号に応じた表示画面を表示する。タイマ部7は、計時機能を有しており、時刻・時間を示す計時信号を制御部2に出力する。
【0032】
アドレス帳記憶部8は、図3に示すように、例えば「名前」、「電話番号」および「電子メールアドレス(アドレス)」を1ブロックとするアドレス帳データを複数件(例えば100件)記憶することが可能な構成となっている。尚、図3中、電話番号の欄に記載している「N 」は、許可されている任意の数字であるものとする。
【0033】
また、送信メール記憶部9は、図4に示すように、例えば「送信先」、「件名」および「本文」を1ブロックとする送信メールデータを複数件(例えば50件)記憶することが可能な構成となっている。さらに、受信メール記憶部10は、図5に示すように、例えば「送信元」、「件名」および「本文」を1ブロックとする受信メールデータを複数件(例えば50件)記憶することが可能な構成となっている。
【0034】
ドメイン名記憶部11は、図6に示すように、アドレス帳記憶部8がアドレス帳データとして記憶している電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をアドレス帳ドメイン名として記憶しており、また、送信メール記憶部9が送信メールデータとして記憶している送信先の電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名を送信履歴ドメイン名として記憶しており、さらに、受信メール記憶部10が受信メールデータとして記憶している送信元の電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名を受信履歴ドメイン名として記憶している。
【0035】
尚、ここでは、電子メールアドレスが例えば「suzuki@aaa.co.jp」で表記されている場合を例にして説明すると、「suzuki」の部分をアカウント、「aaa.co.jp 」の部分をドメイン名、「aaa 」の部分を組織名(プロバイダ名)、「co」の部分を組織コード、「jp」の部分を国コードと称することとする。そして、この場合、組織コードは、上記した会社(カンパニー)を示す「co」の他に、非営利団体を示す「or」、教育機関を示す「ac」、ネットワーク系の団体を示す「ne」、政治機関を示す「go」などがある。
【0036】
次に、上記した構成の作用について、図1、図7ないし図14も参照して説明する。制御部2は、所定の記憶領域に記憶しているプログラムを実行することによって、以下の処理を行う。すなわち、制御部2は、所定条件が成立したことを検出すると、ドメイン名記憶部11にアドレス帳ドメイン名、送信履歴ドメイン名および受信履歴ドメイン名のうちのいずれかのドメイン名として記憶させている複数のドメイン名をディスプレイ6に表示させ、そのディスプレイ6に表示させた複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択し、その選択したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することが可能となっている。
【0037】
ここで、所定条件としては、
(1)「@(アットマ−ク)」の記号を入力するためのキーが操作されたとき
(2)電子メールアドレスの一部の入力の完了を設定するためのキーが操作されたとき
(3)電子メールの送信動作を設定するためのキーが操作されたとき
(4)いずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間が経過したとき
の4つの場合があり、以下、それぞれの場合について具体的に説明する。
【0038】
(1)「@」の記号を入力するためのキーが操作されたとき
まず、「@」の記号を入力するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合について、図1に示すディスプレイ6における表示画面の遷移図および図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0039】
携帯電話端末1において、制御部2は、電子メールアドレス入力処理のサブルーチンに移行すると、いずれかの文字を入力するためのキーが操作されたか否かを判定する(ステップS1)。そして、制御部2は、いずれかの文字を入力するためのキーが操作されると、ステップS1において「YES」と判定し、そのキーの操作に応じて入力した文字が「@」の記号であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0040】
ここで、制御部2は、そのキーの操作に応じて入力した文字が「@」の記号でなければ、ステップS2において「NO」と判定し、入力した文字をディスプレイ6に表示させ(ステップS3)、電子メールアドレスの入力の完了を設定するためのキーが操作されたか否かを判定する(ステップS4)。そして、制御部2は、電子メールアドレスの入力の完了を設定するためのキーが操作されなければ、ステップS4において「NO」と判定し、上記したステップS1に戻る。
【0041】
これに対して、制御部2は、そのキーの操作に応じて入力した文字が「@」の記号であれば、ステップS2において「YES」と判定し、これよりも以前に 「@」の記号を入力しているか否かを判定する(ステップS5)。そして、制御部2は、これよりも以前に「@」の記号を入力していれば、ステップS5において「YES」と判定し、入力した「@」の記号をディスプレイ6に表示させ(ステップS6)、電子メールアドレスの入力の完了を設定するためのキーが操作されたかか否かを判定する(ステップS4)。
【0042】
また、制御部2は、そのキーの操作に応じて入力した文字が「@」の記号であって、これよりも以前に「@」の記号を入力していなければ、ステップS5において「NO」と判定し、「ドメイン名を付加しますか?」というメッセージをディスプレイ6に表示させる(ステップS7、図1(b)参照)。
【0043】
そして、制御部2は、ドメイン名を表示させるためのキーが操作されたか否かを判定し(ステップS8)、ドメイン名を表示させるためのキーが操作されると(ここでは、例えば「F」キーが操作されると)、ステップS8において「YES」と判定し、ドメイン名記憶部11に記憶させている複数のドメイン名をディスプレイ6に表示させる(ステップS9、本発明でいう第1の手順、図1(c)参照)。尚、この場合、制御部2は、例えばアドレス帳ドメイン名として記憶させているドメイン名を最初に表示させ、「スクロール」キーが操作されることに応じて、送信履歴ドメイン名として記憶させているドメイン名や受信履歴ドメイン名として記憶させているドメイン名を順次表示させる。
【0044】
そして、制御部2は、複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択するためのキーが操作されたか否かを判定し(ステップS10)、ドメイン名を選択するためのキーが操作されると(ここでは、例えば「4」キーが操作されると)、ステップS10において「YES」と判定し、そのキーの操作に応じてドメイン名を選択する(ステップS11、図1(e)参照)。
【0045】
そして、制御部2は、ドメイン名を確定するためのキーが操作されたか否かを判定し(ステップS12)、ドメイン名を確定するためのキーが操作されると (ここでは、例えば「F」キーが操作されると)、ステップS12において「YES」と判定し、その選択したドメイン名を確定する(ステップS13、本発明でいう第2の手順、図1(f)参照)。
【0046】
そして、制御部2は、これ以降、その確定したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定するためのキーが操作されると(ここでは、例えば 「F」キーが操作されると)、その確定したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定する。
【0047】
以上に説明した制御により、使用者は、「@」の記号を入力するためのキーを操作することにより、ドメイン名記憶部11に記憶されている複数のドメイン名をディスプレイ6に表示させることができ、これに続いて、所定のキーを操作することにより、それら複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択し、その選択したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することが可能となる。
【0048】
(2)電子メールアドレスの一部の入力の完了を設定するためのキーが操作されたとき
次に、電子メールアドレスの一部の入力の完了を設定するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合について、図8および図9を参照して説明する。
携帯電話端末1において、制御部2は、電子メールアドレス入力処理のサブルーチンに移行すると、電子メールアドレスの入力の完了を設定するためのキーが操作されたか否かを判定する(ステップS21)。そして、制御部2は、電子メールアドレスの入力の完了を設定するためのキーが操作されると(ここでは、例えば「F」キーが操作されると)、ステップS21において「YES」と判定し、「@」の記号を入力しているか否かを判定する(ステップS22)。そして、制御部2は、「@」の記号を入力していなければ、ステップS22において「NO」と判定し、これ以降、上記したステップS7〜S13の処理を行う(図8(b)〜(f)参照)。
【0049】
以上に説明した制御により、使用者は、電子メールアドレスの入力の完了を設定するためのキーを操作することにより、ドメイン名記憶部11に記憶されている複数のドメイン名をディスプレイ6に表示させることができ、これに続いて、所定のキーを操作することにより、それら複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択し、その選択したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することが可能となる。
【0050】
(3)電子メールの送信動作を設定するためのキーが操作されたとき
次に、電子メールの送信動作を設定するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合について、図10および図11を参照して説明する。
【0051】
携帯電話端末1において、制御部2は、電子メールの送信動作を設定するためのキーが操作されると(ここでは、例えば「クリア」キーが操作されると)、電子メールの送信処理のサブルーチンに移行し、宛先に「@」の記号が入力されているか否かを判定する(ステップS31)。そして、制御部2は、宛先に「@」の記号が入力されていなければ、ステップS31において「NO」と判定し、 「宛先が正しくない可能性があります。ドメイン名を付加しますか?」というメッセージをディスプレイ6に表示させる(ステップS32、図10(b)参照)。そして、制御部2は、これ以降、上記したステップS8〜S13の処理を行う
(図10(c)〜(f)参照)。
【0052】
以上に説明した制御により、使用者は、電子メールの送信動作を設定するためのキーを操作することにより、ドメイン名記憶部11に記憶されている複数のドメイン名をディスプレイ6に表示させることができ、これに続いて、所定のキーを操作することにより、それら複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択し、その選択したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することが可能となる。
【0053】
(4)いずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間が経過したとき
次に、いずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間が経過したときを所定条件とする場合について、図12および図13を参照して説明する。
【0054】
携帯電話端末1において、制御部2は、電子メールアドレス入力処理のサブルーチンに移行すると、いずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間(例えば2秒)が経過したか否かを判定する (ステップS41)。そして、制御部2は、いずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間が経過すると、ステップS41において「YES」と判定し、これ以降、上記したステップS7〜S13の処理を行う(図12(b)〜(f)参照)。
【0055】
以上に説明した制御により、使用者は、いずれかのキーを操作した時点から次のいずれかのキーを操作をすることがなく所定時間が経過することにより、ドメイン名記憶部11に記憶されている複数のドメイン名をディスプレイ6に表示させることができ、これに続いて、所定のキーを操作することにより、それら複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択し、その選択したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することが可能となる。
【0056】
尚、以上に説明した処理において、文字列は、文字の集合を総称するものであり、文字は、英字、数字、記号(「.(ドット)」、「−(ハイフン)」など)を総称するものである。
【0057】
ところで、以上は、ドメイン名記憶部11において、アドレス帳データとして記憶されている電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をアドレス帳ドメイン名として記憶させ、また、送信メールデータとして記憶されている送信先の電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名を送信履歴ドメイン名として記憶させ、さらに、受信メールデータとして記憶されている送信元の電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名を受信履歴ドメイン名として記憶させる構成を説明したものであるが、例えばアドレス帳データとして記憶されている電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をアドレス帳ドメイン名としてのみ記憶させるなど、ドメイン名記憶部11に記憶させるドメイン名を選択する構成であっても良く、そのように構成すれば、必要な記憶容量を削減することが可能となる。
【0058】
また、以上は、ドメイン名の全体を表示させる構成を説明したものであるが、ドメイン名の一部を表示させる構成であっても良く、具体的には、図14に示すように、例えばドメイン名のうちの組織コードおよび国コードのみを表示させる構成であっても良い。尚、図14は、例えば「@(アットマ−ク)」の記号を入力していることを前提として、「.(ドット)」の記号を入力するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合を示している。
【0059】
以上に説明したように第1実施例によれば、携帯電話端末1において、所定条件が成立すると、ドメイン名記憶部11に記憶させているドメイン名をディスプレイ6に表示し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、その表示したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、電子メールアドレスを入力する場合には、従来のものとは異なって、電子メールアドレスを構成する文字を1文字ずつ入力することがなく、ドメイン名を自動的に入力することができ、これによって、操作性の向上を図ることができる。
【0060】
また、この場合、ドメイン名記憶部11にドメイン名を複数記憶させ、複数のドメイン名をディスプレイ6に表示し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、その表示した複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択し、その選択したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、ドメイン名が互いに異なる複数の電子メールアドレスを入力する場合であっても、各々のドメイン名を自動的に入力することができる。
【0061】
また、「@」の記号を入力するためのキーが操作されたことを所定条件とするように構成したので、「@」の記号を入力するためのキーを操作し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、ドメイン名を自動的に入力することができる。
【0062】
また、電子メールアドレスの一部の入力の完了を設定するためのキーが操作されたことを所定条件とするように構成したので、電子メールアドレスの一部の入力の完了を設定するためのキーを操作し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、ドメイン名を自動的に入力することができる。
【0063】
また、電子メールの送信動作を設定するためのキーが操作されたことを所定条件とするように構成したので、電子メールの送信動作を設定するためのキーを操作し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、ドメイン名を自動的に入力することができる。
【0064】
また、いずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間が経過したことを所定条件とするように構成したので、いずれかのキーを操作した時点から次のいずれかのキーを操作することがなく所定時間が経過し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、ドメイン名を自動的に入力することができる。
【0065】
また、アドレス帳記憶部8がアドレス帳として記憶している電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をディスプレイ6に表示し、その表示したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、過去にアドレス帳として登録させた電子メールのドメイン名を自動的に入力することができる。
【0066】
また、送信メール記憶部9が送信履歴として記憶している電子メールの送信先を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をディスプレイ6に表示し、その表示したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、過去に送信させた電子メールの送信先の電子メールアドレスのドメイン名を自動的に入力することができる。
【0067】
また、受信メール記憶部10が受信履歴として記憶している電子メールの送信元を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をディスプレイ6に表示し、その表示したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、過去に受信させた電子メールの送信元の電子メールアドレスのドメイン名を自動的に入力することができる。
【0068】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2実施例について、図15および図16を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同一部分については説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
【0069】
上記した第1実施例は、ドメイン名記憶部11がドメイン名を複数記憶するように構成したものであるが、これに対して、この第2実施例は、ドメイン名記憶部11がドメイン名を1つのみ記憶するように構成したものである。
【0070】
すなわち、図15に示すように、例えば「@」の記号を入力するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合について説明すると、制御部2は、ドメイン名を表示するためのキーが操作されると、ドメイン名記憶部11に1つのみ記憶させているドメイン名をディスプレイ6に表示させ、ドメイン名を確定するためのキーが操作されたか否かを判定し、ドメイン名を確定するためのキーが操作されると、その表示したドメイン名を確定する。
【0071】
そして、この場合、電子メールアドレスの一部の入力の完了の設定するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合、電子メールの送信動作を設定するためのキーが操作されたときを所定条件とする場合およびいずれかのキーが操作された時点から次のいずれかのキーが操作されるよりも先に所定時間が経過したときを所定条件とする場合についても、これと同様である。また、図16に示すように、ドメイン名の全体を表示させる構成に限らず、ドメイン名の一部を表示させる構成であっても良い。
【0072】
以上に説明したように第2実施例によれば、ドメイン名記憶部11にドメイン名を1つのみ記憶させ、その記憶させているドメイン名をディスプレイ6に表示し、これに続いて、所定のキーを操作することにより、その表示したドメイン名を含む文字列を電子メールアドレスとして確定することを可能に構成したので、例えば頻繁に使用するドメイン名を記憶させておくことにより、上記した第1実施例に記載したものと比較すると、複数のドメイン名のうちからいずれかのドメイン名を選択する操作を行うことがなく、その頻繁に使用するドメイン名を自動的に入力することができる。
【0073】
(その他の実施の形態)
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
携帯型電子メール端末は、電子メール機能を有する携帯電話端末に限らず、電子メール機能を有する携帯情報端末であっても良い。
ディスプレイの表示形式は、他の表示形式であっても良い。
アドレス帳記憶部が記憶可能なアドレス帳データの件数は、「100件」に限らず、それ以外の数であっても良く、また、送信メール記憶部が記憶可能な送信メールデータの件数および受信メール記憶部が記憶可能な受信メールデータの件数は、「50件」に限らず、それ以外の数であっても良い。
【0074】
アドレス帳記憶部がアドレス帳として記憶している電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名、送信メール記憶部が送信履歴として記憶している電子メールの送信先を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名或いは受信メール記憶部が受信履歴として記憶している電子メールの送信元を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名をドメイン名記憶部が記憶する構成に限らず、使用者が個別に入力したドメイン名をドメイン名記憶部が記憶する構成であっても良い。
【0075】
各実施例において、上記した処理を行うプログラムは、最初(例えば製品化の段階)から制御部の所定の記憶領域に記憶されているものに限らず、例えば特定のサーバからネットワークを通じて携帯電話端末にダウンロードされたり或いはカードなどの記憶媒体から携帯電話端末に転送され、インストールされるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すディスプレイにおける表示画面の遷移図
【図2】電気的な構成を示す機能ブロック図
【図3】アドレス帳データを示す図
【図4】送信メールデータを示す図
【図5】受信メールデータを示す図
【図6】ドメイン名を示す図
【図7】制御内容を示すフローチャート
【図8】図1相当図
【図9】図7相当図
【図10】図1相当図
【図11】図7相当図
【図12】図1相当図
【図13】図7相当図
【図14】図1相当図
【図15】本発明の第2実施例を示すディスプレイにおける表示画面の遷移図
【図16】図15相当図
【符号の説明】
図面中、1は携帯電話端末(携帯型電子メール端末)、2は制御部(制御手段)、5はキーパッド(操作手段)、6はディスプレイ(表示手段)、8はアドレス帳記憶部(アドレス帳記憶手段)、9は送信メール記憶部(送信履歴記憶手段)、10は受信メール記憶部(受信履歴記憶手段)、11はドメイン名記憶部(ドメイン名記憶手段)である。

Claims (4)

  1. 電子メールアドレスのドメイン名の全体または一部を記憶するドメイン名記憶手段と、
    電子メールアドレスを入力した後に、操作手段において電子メールの送信動作を設定するための操作が行われたときに、入力されている前記電子メールアドレスにアットマークの記号が入力されているか否かを判定し、前記電子メールアドレスに前記アットマークの記号が入力されていないときドメイン名を付加するかどうかのメッセージを表示し、その後のユーザーの所定操作により、前記ドメイン名記憶手段に記憶させているドメイン名の全体または一部を表示手段に表示させた後、ユーザーの所定操作によって、前記表示手段に表示させたドメイン名の全体または一部を含む文字列を電子メールアドレスとして確定可能な制御手段とを備えたことを特徴とする携帯型電子メール端末。
  2. 前記制御手段が前記操作手段において電子メールアドレスを登録するための操作が行われたことに応じて登録した電子メールアドレスをアドレス帳として記憶するアドレス帳記憶手段を備え、
    前記ドメイン名記憶手段は、前記アドレス帳記憶手段がアドレス帳として記憶している電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を記憶することを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子メール端末。
  3. 前記制御手段が過去に送信させた電子メールを送信履歴として記憶する送信履歴記憶手段を備え、
    前記ドメイン名記憶手段は、前記送信履歴記憶手段が送信履歴として記憶している電子メールの送信先を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を記憶することを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子メール端末。
  4. 前記制御手段が過去に受信させた電子メールを受信履歴として記憶する受信履歴記憶手段を備え、
    前記ドメイン名記憶手段は、前記受信履歴記憶手段が受信履歴として記憶している電子メールの送信元を示す電子メールアドレスのドメイン名と同一のドメイン名の全体または一部を記憶することを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子メール端末。
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