JP3789774B2 - メール送受信機能を有する携帯電話機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイと複数の操作キーを具えて文字入力が可能であると共に、メールの送受信が可能な携帯電話機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
携帯電話機においては、図２に示す如く、０〜９の数字を入力するための１０個の操作キー(７)のそれぞれに、１或いは複数の平仮名と、複数のローマ字とが割り当てられ、これらの操作キー(７)の操作によって平仮名若しくはローマ字の入力が可能であり、これによって作成したメールを送信し、或いは受信することが出来る。
【０００３】
又、送信したメールや受信したメールは、内部のメモリに格納しておくことが可能であり、送信又は受信の後で、メールの内容を確認することが可能である。この場合、ユーザは、所定のキー操作を行なうことによって、先ず送信メール又は受信メールのアドレスの一覧を表示させ、更にその中から１つのアドレスを選択することによって、そのアドレスのメールの内容を表示させることが出来る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話機においては、送信し若しくは受信したメールの中から所望のメールの内容を確認せんとする場合、キー操作を繰り返すことによって、カーソルを順番に各メールのアドレス上に移動させながら、各メールの内容を表示させる操作が必要であるので、特にメール数が多い場合、操作が煩雑で時間がかかる問題があった。
【０００５】
そこで本発明の目的は、送信し若しくは受信したメールの中から所望のメールの内容を確認する作業を容易且つ迅速に行なうことが出来る携帯電話機を提供することである。
【０００６】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るメール送受信機能を有する携帯電話機は、
送信及び／又は受信したメールをアドレスと共に格納するメモリ手段と、
送信及び／又は受信したメールの検索を指示するユーザ操作に応じて、各操作キー(７)に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールをメモリ手段から検索し、各操作キー ( ７ ) に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールの数を操作キー ( ７ ) 毎にディスプレイ ( ６ ) に表示する第１制御手段と、
前記第１制御手段によりディスプレイ ( ６ ) に前記メールの数が表示されている状態でユーザによって１つの操作キー ( ７ ) が操作されたとき、該操作キー(７)に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールについて、各メールのアドレス(又はタイトル若しくは発信者名)をディスプレイ(６)に一覧表示する第２制御手段と、
前記一覧表示されたアドレス(又はタイトル若しくは発信者名)の中から、１つのアドレス(又はタイトル若しくは発信者名)を選択するユーザ操作に応じて、選択されたアドレス(又はタイトル若しくは発信者名)のメールの内容をディスプレイ(６)に表示する第３制御手段
とを具えている。
【０００７】
上記本発明の携帯電話機においては、メールを送信し若しくは受信する度に、そのメールのアドレスと内容がメモリ手段に格納される。その後、メールの内容を確認する際、ユーザは、メールキーを操作する等、送信及び／又は受信したメールの検索を指示する操作を行なう。この操作に応じて、各操作キー(７)に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールが検索され、各操作キー ( ７ ) に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールの数が操作キー ( ７ ) 毎にディスプレイ(６)に表示される。
そこでユーザは、メールの内容を確認せんとする相手のアドレスについての記憶やメモなどから、そのアドレスの先頭文字を把握し、その文字が割り当てられている１つの操作キー(７)を操作する。この操作に応じて、該操作キー(７)に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールについて、各メールのアドレスがディスプレイ(６)に一覧表示される。
そこでユーザは、一覧表示されているアドレスの中から、内容を確認せんとするメールのアドレスを選択する。この結果、選択されたアドレスのメールの内容がディスプレイ(６)に表示される。
【０００８】
具体的構成において、メモリ手段は、送信したメールと受信したメールを区別して格納し、第１制御手段は、ユーザによる送信メール／受信メールの選択操作に応じ、送信メール又は受信メールの一方を対象として、前記検索を実行する。
これによって検索対象が絞り込まれて、検索時間が短縮される。
【０００９】
又、具体的構成において、第１制御手段は、受信したメールについては、操作キー(７)毎に、メールの総数と未読メールの数を表示する。
これによって、操作キー(７)毎に未読メールの数を知ることが出来、操作すべき１つの操作キー(７)を選択する際の基準とすることが出来る。
【００１０】
他の具体的構成において、第２制御手段は、受信したメールについて、各メールのアドレスを既読／未読の区別と共に一覧表示する。
これによって、内容を確認せんとするメールの選択が容易となる。
【００１１】
【発明の効果】
本発明に係るメール送受信機能を有する携帯電話機によれば、送信し若しくは受信した複数のメールが、それぞれのアドレスの先頭文字により操作キー毎に分類されて、ディスプレイに一覧表示されるので、内容を確認せんとする所望のメールが分類されている操作キーを操作することにより、そのメールを容易且つ迅速に選び出して、内容の確認を行なうことが出来る。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係る携帯電話機は、図２に示す如く、アンテナ(１)が突設されたケーシング(11)を具え、該ケーシング(11)の表面に、ディスプレイ(６)と複数の操作キー(７)が配備されると共に、該ケーシング(11)の上端部にはスピーカ(９)、下端部にはマイクロホン(10)が配備される。
尚、０〜９の数字を入力するための１０個の操作キー(７)にはそれぞれ、１或いは複数の平仮名と、複数のローマ字とが割り当てられており、これらの操作キー(７)の操作によって平仮名若しくはローマ字の入力が可能である。
【００１３】
図１は、上記本発明の携帯電話機の機器構成を表わしている。図示の如く、デュープレクサ(２)に対して並列に受信回路(３)及び送信回路(４)が接続されており、アンテナ(１)によって受信された信号は、デュープレクサ(２)を経て受信回路(３)に供給され、受話音声信号が復調される。該受話音声信号は、制御回路(５)を経てスピーカ(９)へ供給され、放音される。又、マイクロホン(10)に入力された送話音声信号は、制御回路(５)を経て送信回路(４)へ供給され、変調を受ける。変調を受けた送話音声信号は、デュープレクサ(２)を経てアンテナ(１)から送信される。
【００１４】
制御回路(５)には、ディスプレイ(６)及び複数の操作キー(７)が接続されており、操作キー(７)の操作によって作成した文章を電子メールとして相手側に送信し、相手側から送信されてくる電子メールを受信することも可能である。更に制御回路(５)にはメモリ(８)が接続されており、該メモリ(８)には、電話番号やメール文章等が格納される。
尚、受信メールと送信メールと削除済みメールは、互いに区別してメモリ(８)に格納される。
【００１５】
図３は、メモリ(８)の内部に設けられるメール管理テーブルを表わしており、各メールについて、アドレスと、受信(未読又は既読)／送信／削除済みの区別と、アドレスの先頭文字が割り当てられている操作キーによって入力可能な数字(キー番号)とが格納される。
【００１６】
図４は、メモリ(８)に格納されている複数のメールから所望の１つのメールを検索して、その内容を確認するためのメール確認モードにおいて、制御回路(５)が実行する手続きを表わしている。尚、メール確認モードは、メールキーを操作することによって開始する。
先ずステップＳ１では、メールキーが押下されたかどうかを判断し、イエスと判断されたとき、ステップＳ２に移行して、図５(ａ)に示す如きボックス選択画面をディスプレイ(６)に表示する。ボックス選択画面には、受信メールが格納された受信ボックスと、送信メールが格納された送信ボックスと、削除済みメールが格納された削除済みボックスとが表示される。
これに応じて、ユーザは、１つのボックスを選択する操作を行なう。
【００１７】
次にステップＳ３では、１つのボックスが選択されたかどうかを判断し、イエスと判断されたとき、ステップＳ４にて、選択されたボックスに格納されているメールの数をキー番号(０〜９)毎にカウントし、例えば受信ボックスの場合は図５(ｂ)に示す如きメール数表示画面を表示する。該メール数表示画面においては、キー番号(０〜９)毎に、“新着メール数／保存メール数”が表示される。
この画面において、ユーザは、メールの内容を確認せんとする相手のメールアドレスの記憶やメモに基づいて、１つのキー番号を選択する操作を行なう。
【００１８】
続いて、図４のステップＳ５では、１つのキー番号が選択されたかどうかを判断し、イエスと判断されたとき、ステップＳ６にて、選択されたキー番号に割り当てられているメールを検索し、検索されたメールのアドレスを既読／未読の区別と共にディスプレイ(６)に一覧表示する。例えばキー番号“５”を選択した場合、該キー番号の操作キーに割り当てられている“５”、“ｊ”、“ｋ”、“ｌ”、“Ｊ”、“Ｋ”、又は“Ｌ”で始まるアドレスのメールを検索し、検索されたメールのアドレスを、図５(ｃ)の如く既読／未読のマークと共にディスプレイ(６)に一覧表示する。
これに応じて、ユーザは、内容を確認せんとする相手のメール(アドレス)を選択する操作を行なう。
【００１９】
その後、図４のステップＳ７では、１つのメールが選択されたかどうかが判断され、イエスと判断されたとき、ステップＳ８に移行して、選択されたメールの内容をメモリ(８)から読み出して、ディスプレイ(６)に表示する。
最後に、ステップＳ９にて、ユーザによってメール確認続行の操作が行なわれたかどうかを判断し、イエスと判断されたときステップＳ１に戻って、メールの検索、確認手続きを繰り返し、ノーと判断されたときは手続きを終了する。
【００２０】
上記本発明の携帯電話機によれば、送信し、受信し、若しくは削除した複数のメールが、それぞれのアドレスの先頭文字により操作キー毎に分類されて、ディスプレイに一覧表示されるので、内容を確認せんとするメールが分類されている操作キーを操作することにより、そのメールを容易且つ迅速に選び出して、内容の確認を行なうことが出来る。
【００２１】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、図５(ｃ)に示す一覧表示画面では、検索されたメールのアドレスを表示しているが、これに限らず、そのメールのタイトル、或いは発信者名を一覧表示することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る携帯電話機の構成を表わすブロック図である。
【図２】該携帯電話機の正面図である。
【図３】メモリに設けられるメール管理テーブルを表わす図表である。
【図４】制御回路が実行するメール検索／確認手続きを表わすフローチャートである。
【図５】メール確認モードにおける画面表示例を表わす図である。
【符号の説明】
(11) ケーシング
(５) 制御回路
(６) ディスプレイ
(７) 操作キー
(８) メモリ

Claims (5)

1. ディスプレイ(６)と複数の操作キー(７)を具え、各操作キー(７)には、１つの数字と、少なくとも１つの平仮名及び／又はローマ字が割り当てられ、これらの操作キー(７)の操作によって文字入力が可能であると共に、メールの送受信が可能な携帯電話機において、
   送信及び／又は受信したメールをアドレスと共に格納するメモリ手段と、
   送信及び／又は受信したメールの検索を指示するユーザ操作に応じて、各操作キー(７)に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールをメモリ手段から検索し、各操作キー ( ７ ) に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールの数を操作キー ( ７ ) 毎にディスプレイ ( ６ ) に表示する第１制御手段と、
   前記第１制御手段によりディスプレイ ( ６ ) に前記メールの数が表示されている状態でユーザによって１つの操作キー ( ７ ) が操作されたとき、該操作キー(７)に割り当てられている文字を先頭文字とするアドレスのメールについて、各メールのアドレス、タイトル又は発信者名をディスプレイ(６)に一覧表示する第２制御手段と、
   前記一覧表示されたアドレス、タイトル又は発信者名の中から、１つのアドレス、タイトル又は発信者名を選択するユーザ操作に応じて、選択されたアドレス、タイトル又は発信者名のメールの内容をディスプレイ(６)に表示する第３制御手段
   とを具えていることを特徴とするメール送受信機能を有する携帯電話機。
2. メモリ手段は、送信したメールと受信したメールを区別して格納する請求項１に記載の携帯電話機。
3. 第１制御手段は、ユーザによる送信メール／受信メールの選択操作に応じ、送信メール又は受信メールの何れか一方を対象として、前記検索を実行する請求項２に記載の携帯電話機。
4. 第１制御手段は、受信したメールについて、操作キー ( ７ ) 毎に、メールの総数と未読メールの数を表示する請求項１乃至請求項３の何れかに記載の携帯電話機。
5. 第２制御手段は、受信したメールについて、各メールのアドレス、タイトル又は発信者名を既読／未読の区別と共に一覧表示する請求項４に記載の携帯電話機。

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